説明

原稿搬送装置

【課題】 軽い操作力で圧板を開くことができる原稿搬送装置を提供すること。
【解決手段】 画像形成装置50にヒンジ201を介して設けられたシートスルータイプの原稿搬送装置5において、原稿搬送装置5の下面のガイド板400に設けられ、ヒンジ201を閉じた状態において画像搬送装置5のコンタクトガラス54に原稿を押し付ける圧板40と、圧板40に設けられ、弾性体からなるシート部材42とを備え、シート部材42は、コンタクトガラス54に密着する平坦な平面部と、シート部材42の端部に設けられ、コンタクトガラス54と隙間を有する張り出し部42aとから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の読取り部が読取りを行う際に原稿をコンタクトガラスに密着させる開閉自在な圧板を備えた原稿搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の原稿搬送装置では、下部に圧板を備えた原稿搬送装置を画像形成装置の上部に開閉機構を介して開閉自在に設けるとともに、圧板を弾性部材と白シート部材から構成し、白シート部材が原稿およびコンタクトガラスに密着した状態で原稿の読取りを行うことにより、原稿の画像を良好に読取るようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平8−289100号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の原稿搬送装置は、圧板を閉じた状態から開いた状態にするときに、圧板の白シート部材とコンタクトガラスとが密着しているために、強い力で圧板を持ち上げなければならず操作性を害するという問題があった。
【0004】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、軽い操作力で圧板を開くことができる原稿搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の原稿搬送装置は、画像形成装置に開閉機構を介して設けられたシートスルータイプの原稿搬送装置において、前記原稿搬送装置の下面の取付部に設けられ、前記開閉機構を閉じた状態において前記画像形成装置のコンタクトガラスに原稿を押し付ける圧板と、前記圧板に設けられ、弾性体からなる薄肉部材とを備え、前記薄肉部材は、前記コンタクトガラスに密着する平坦な第1の部分と、前記薄肉部材の端部に設けられ前記コンタクトガラスと隙間を有する第2の部分とから構成されることを特徴としている。
【0006】
この構成により、開閉機構を開いて圧板をコンタクトガラスから離すときは、コンタクトガラスと隙間を有する第2の部分からスムーズに空気が流入するので、コンタクトガラスと薄肉部材との密着状態が速やかに解除でき、軽い操作力で圧板を開くことができる。
【0007】
また、本発明の原稿搬送装置は、前記第1の部分の領域は、前記コンタクトガラス上で読取り可能な最も大きい原稿の領域を含むことを特徴としている。
【0008】
この構成により、最大サイズの原稿であっても端部まで確実にコンタクトガラスに押さえ付けることができる。
【0009】
また、本発明の原稿搬送装置は、前記開閉機構と反対側における前記薄肉部材の端部は、前記第2の部分を有していることを特徴としている。
【0010】
この構成により、空気の流入が多く必要な薄肉部材の前面端部においてスムーズに空気が流入するので、軽い操作力で圧板を開くことができる。
【0011】
また、本発明の原稿搬送装置は、前記コンタクトガラス上に原稿の位置決めを行う位置決め部材が設けられ、前記位置決め部材側における前記薄肉部材の端部は、前記第1の部分を有していることを特徴としている。
【0012】
この構成により、位置決め部材近傍の原稿の端部であっても確実にコンタクトガラスに押さえ付けることができる。
【0013】
また、本発明の原稿搬送装置は、前記取付部は、通常の平面状態からハの字状に折り曲がった折り曲げ状態に変形し、前記開閉機構と反対側における前記薄肉部材の端部は、前記折り曲げ状態において折れ曲がる箇所では前記第1の部分を有し、前記折り曲げ状態において折れ曲がらない箇所では前記第2の部分を有することを特徴としている。
【0014】
この構成により、薄肉部を破損することなく取付部の変形にともなって圧板が柔軟に曲がる構成とすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、軽い操作力で圧板を開くことができる原稿搬送装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態の原稿搬送装置について図面を用いて説明する。
【0017】
図1は、第1の実施の形態の原稿搬送装置の概略構成図を示す。なお、以下に説明する原稿搬送装置は、コピー装置、プリンタ装置、スキャナー装置、FAX装置、又はこれらの装置の内の複数の機能を備えたいわゆる複合機等の画像形成装置の原稿搬送装置として適用することができる。
【0018】
図1に示すように、原稿搬送装置5は、複数の原稿からなる原稿束1が原稿面を上向きにして載置される原稿テーブル2と、原稿テーブル2に載置された原稿束から最上部の原稿を搬送するピックアップローラ7と、ピックアップローラ7により搬送された原稿を分離する分離する給紙ベルト9およびリバースローラ10と、分離されて1枚になった原稿を画像形成装置50のスリットガラス52の近傍まで搬送するプルアウトローラ12、ターンローラ14、読取入口ローラ16と、スリットガラス52の近傍まで搬送された原稿をスリットガラス52に接触させながら搬送する搬送ベルト20と、搬送ベルト20を駆動する搬送ベルト駆動ローラ19、搬送ベルト加圧ローラ35、搬送ベルト従動ローラ36と、スリットガラス52の読取部51において読取りを終えた原稿を更に搬送する読取出口ローラ21と、読取出口ローラ21により搬送された原稿を排出する排紙ローラ28と、排出された原稿が載置される排紙トレイ29とを備えている。
【0019】
また、原稿搬送装置5は、排紙トレイ29の下部に平板状の底面を有するガイド板400を備えており、ガイド板400の下面には、画像形成装置50のコンタクトガラス54に載置された原稿を押さえ付ける平板状の圧板40が貼り付けられている。なお、ガイド板400の上側の空間は搬送経路を形成しており、読取部51で読取られた原稿を一旦この搬送経路に納め、スイッチバックさせてから排紙トレイ29への搬送経路を通過させる場合もある。
【0020】
図2は原稿搬送装置5の下面の斜視図である。また、図3は圧板40の上面即ち原稿搬送装置5に取り付けられる面を示す斜視図である。
【0021】
原稿搬送装置5の奥側の下面には2つのヒンジ201が設けられ、これらヒンジ201によって画像形成装置50の上部に開閉可能に取り付けられている。
【0022】
原稿搬送装置5の圧板40は、発泡樹脂やゴム等の弾性部材からなる平板状の基材41と、基材41の下面に設けられ、薄肉樹脂やゴム等の弾性部材からなるシート部材42とから構成される。
【0023】
シート部材42は、一般的な原稿の下地色である白色になっている。なお、シート部材42の厚さは1mm以下とすることが望ましい。
【0024】
基材41は、シート部材42と比較して厚みの大きな弾性部材から構成されており、シート部材42が何れの箇所においてもコンタクトガラス54と等しい圧力で接するように、原稿搬送装置5のコンタクトガラス54に対する微小な傾き等を吸収するようになっている。また、基材41の上面及びガイド板400の下面の複数の箇所にはマジックテープ(登録商標)43が取り付けられており、このマジックテープ(登録商標)43によって圧板40はガイド板400の下部に貼り付けられている。なお、マジックテープ(登録商標)43の代わりに、マジックテープ(登録商標)43と同様の機能を有する着脱自在なテープその他の手段を用いて取り付けてもよい。
【0025】
シート部材42の奥側端部、即ちヒンジ201のある側は、基材41の端部と揃っている。また、シート部材42の前側端部及び左右側端部は、基材41よりも長くなっており、所定の長さだけ基材41から張り出している。
【0026】
図4は、図3において圧板40の前側端部を矢印Aの視点から見た側面図を示すものである。図4に示すように、シート部材42の前側端部は、基材41から張り出した張り出し部42aが上方に向って所定の角度で折り曲げられている。張り出し部42aを折り曲げる角度Aは、0度〜90度の角度から選択できる。なお、図5に示すように、シート部材42の張り出し部42aを上方に向って円弧状に湾曲させるようにしてもよい。
【0027】
図6は、コンタクトガラス54の斜視図である。図に示すように、コンタクトガラス54上の左端のスリットガラス52との間には原稿スケール53が設けられている。また、コンタクトガラス54上の奥側の端部には奥スケール56が設けられている。原稿スケール53及び奥スケール56は、原稿の位置決め及びサイズの確認のために用いられるものであり、コンタクトガラス54の左上部における原稿スケール53と奥スケール56の交点は原稿をセットする基準となる。
【0028】
図7(a)は圧板40の上面図を、図7(b)はコンタクトガラス54の上面図をそれぞれ示す。図7(a)において、L2はシート部材42の平面部の上下方向の長さを示し、L2はシート部材42の平面部の左右方向の長さを示す。また、図7(b)において、L1は図示しない読取り手段により読取り可能な最大サイズの原稿の上下方向の長さを示し、L3は左右方向の長さを示す。また、鎖線で示す境界線Eは、該原稿の左端を原稿スケール53に合わせるとともに奥側の端を奥スケール56に合わせたときの原稿の手前側と右側の端を示すものである。即ち、原稿スケール53、奥スケール56、境界線Eで囲まれた矩形は、読取り可能な最大サイズの原稿を原稿スケール53、奥スケール56に合わせて載置したときのコンタクトガラス54上における領域を示している。
【0029】
本実施の形態では、基材41、シート部材42、コンタクトガラス54のサイズは、L1とL2の関係がL1≦L2となり、L3とL4の関係がL3≦L4となるように構成されている。また、基材41、シート部材42、コンタクトガラス54のサイズは、読取り可能な最大サイズの原稿がコンタクトガラス54に載置される領域の面積より、シート部材42の平面部の領域の面積が大きくなるようになっている。換言すると、鎖線Eで囲まれる領域は、シート部材42の平面部の領域の内側に含まれるようになっており、最大サイズの原稿であってもシート部材42の平面部により確実にコンタクトガラス54に圧接されるようになっている。なお、図7(a)において、シート部材42の前側端部は、基材41から張り出した部分が折り曲げられているが、シート部材42の左右の端部は基材41から張り出した部分は真っ直ぐであり折り曲げられていない。また、シート部材42の奥側端部は基材41と揃っており張り出していない。
【0030】
図8は、原稿搬送装置5が備えるヒンジ201を示すものである。ヒンジ201は画像形成装置50側に固定される取付部202と、原稿搬送装置5側に固定される取付部204とから構成され、回転軸203を支点として回動するようになっている。
【0031】
図9は、圧板40を閉じた状態における圧板40とコンタクトガラス54との位置関係を示す図である。なお、図9は、図3の矢印Aの視点で圧板40とコンタクトガラス54を見た状態を示しており、図の右側にはヒンジ201が設けられ、図の左側を持ち上げて圧板40を開閉するようになっている。図に示すように、奥スケール56側においては、圧板40のシート部材42の端部と基材41の端部が揃っているとともに、圧板40の端部は奥スケール56の上面に乗り上げることはなく、奥スケール56の側面と接触または微小の間隙を有している。
【0032】
次に、以上のように構成された原稿搬送装置5の動作を説明する。
【0033】
コンタクトガラス54に載置し原稿スケール53及び奥スケール56の端に合わせて配置した原稿を圧板40を閉じることによりコンタクトガラス54に押え付けると、シート部材42の平面部は原稿を介してコンタクトガラス54に密着した状態となる。そして、原稿の読取りを終えて圧板40を開くときは、シート部材42の前面端部の張り出し部42aが上方に折り曲げられ又は円弧状に湾曲されているので、コンタクトガラス54とシート部材42との間にスムーズに空気が流れ込むため、軽い操作力で圧板40を開くことができる。
【0034】
このように、本実施の形態では、シート部材42の前面端部の張り出し部42aが上方に折り曲げられ又は円弧状に湾曲されているので、コンタクトガラス54とシート部材42との間にスムーズに空気が流れ込むため、軽い操作力で圧板40を開くことができる。
【0035】
また、張り出し部42aは、シート部材42の前面端部に設けられているため、圧板40を開く際に最も移動量が大きいシート部材42の前面端部においてスムーズに空気の流入を行うことができる。
【0036】
また、奥スケール56側におけるシート部材42の端部は、コンタクトガラス54に密着しており奥スケール56に乗り上げていないので、シート部材42の奥側の端部においても原稿をコンタクトガラス54に確実に押し付けることができる。
【0037】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態の原稿搬送装置について図10〜12を参照して説明する。
【0038】
図10は、第2の実施の形態の原稿搬送装置の概略構成図を示す。なお、第1の実施の形態の原稿搬送装置5と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0039】
第2の実施の形態の原稿搬送装置5aは、第1の実施の形態の原稿搬送装置5におけるガイド板400をガイド板401、403の2つの部材から構成したものである。なお、第1の実施の形態と同様の構成については、第1の実施の形態と同じ符号を付して説明を省略する。
【0040】
原稿搬送装置5aは、排紙トレイ29の下方に平板状の底面を有するガイド板401、403を備えており、ガイド板401、403の下面には、画像形成装置50のコンタクトガラス54に載置された原稿を押さえ付ける平板状の圧板40bが貼り付けられている。また、ガイド板401のガイド板403側の端部には回転支点402が設けられるとともに、ガイド板403のガイド板401側の端部には回転支点404が設けられている。
【0041】
図11は、ガイド板401、403の下部に取り付けられる圧板40bを示す。圧板40bは、発泡樹脂やゴム等の弾性部材からなる平板状の基材41と、基材41の下面に設けられ、薄肉樹脂やゴム等の弾性部材からなるシート部材406とから構成される。
【0042】
シート部材406は、一般的な原稿の下地色である白色になっている。なお、シート部材406の厚さは1mm以下とすることが望ましい。
【0043】
基材41は、シート部材406と比較して厚みの大きな弾性部材から構成されており、シート部材406の何れの箇所もコンタクトガラス54と等しい圧力で接するように、原稿搬送装置5aと画像形成装置50との微小な傾きを吸収するようになっている。また、基材41の上面及びガイド板401、403の下面の複数の箇所にはマジックテープ(登録商標)43が取り付けられており、このマジックテープ(登録商標)43によって圧板40bはガイド板401、403の下部に取り付けられる。なお、マジックテープ(登録商標)43の代わりに、マジックテープ(登録商標)43と同様の機能を有する着脱自在なテープを用いて取り付けてもよい。
【0044】
また、第1の実施の形態の圧板40と同様に、シート部材406の奥側端部、即ちヒンジ201のある側は、基材41と揃っているとともに、シート部材406の前側端部及び左右側端部は、基材41よりも長くなっており、所定の長さだけ基材41から張り出している。
【0045】
シート部材406の前側端部では、基材41から張り出した張り出し部406aが上方に向って所定の角度で折り曲げられている。
【0046】
また、本実施の形態では、シート部材406の前側端部における回転支点402、404の下部に位置する箇所406Bでは、張り出し部406aが設けられておらず基材41と揃っている。
【0047】
このため、圧板40bを開いた状態では、図12に示すように、ガイド板401、403及びその下部にマジックテープ(登録商標)43で貼り付けられた圧板40bは、回動支点402、404を支点として「への字」状に折れ曲がった状態となるが、圧板40bのシート部材406の前面端部における折れ曲がる箇所には張り出し部406aが無いので、シート部材406を破損することなく圧板40bがガイド板401、403に添って曲がるようになっている。また、本実施の形態では、シート部材406の上面におけるガイド板401とガイド板403との境界部分に、浅い切込みからなる溝406Cを形成しており、溝406Cの箇所でシート部材406が折れ曲がるようになっている。
【0048】
このように本実施の形態では、ガイド板401、403が回動支点402、404から回動して平らな状態から折れ曲がった状態に変形するように構成した場合にも、圧板40bはガイド板401、403に添って変形をすることができる。
【0049】
次に、以上のように構成された原稿搬送装置5aの動作を説明する。
【0050】
コンタクトガラス54に載置し原稿スケール53及び奥スケール56の端に合わせて配置した原稿を圧板40bを閉じることによりコンタクトガラス54に押え付けると、シート部材406の平面部は原稿を介してコンタクトガラス54に密着した状態となる。そして、原稿の読取りを終えて圧板40bを開くときは、シート部材406の前面端部の張り出し部42aが上方に折り曲げられ又は円弧状に湾曲されているので、コンタクトガラス54とシート部材42との間にスムーズに空気が流れ込むため、軽い操作力で圧板40bを開くことができる。また、ガイド板401、403が回動支点402、404から回動して平らな状態から折れ曲がった状態に変形する場合、圧板40bのシート部材406の前面端部における折れ曲がる箇所には張り出し部406aが無く平面になっているので、シート部材406を破損することなく圧板40bがガイド板401、403に添って曲がる。
【0051】
このように、本実施の形態では、ガイド板401、403に添って曲がる箇所におけるシート部材406の前面端部を平面にしたので、圧板40bを破損することなくガイド板401、403に添って曲げることができる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
以上のように、本発明に係る原稿搬送装置は、軽い操作力で圧板を開くことができるという効果を有し、画像形成装置のコンタクトガラスに対して開閉自在な圧板を備えた原稿搬送装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の第1の実施の形態の原稿搬送装置の概略構成図
【図2】第1の実施の形態の原稿搬送装置の斜視図
【図3】第1の実施の形態の原稿搬送装置の圧板の斜視図
【図4】第1の実施の形態の圧板の端部を示す図
【図5】第1の実施の形態の圧板の端部を示す図
【図6】第1の実施の形態の圧板が圧接するコンタクトガラスを示す図
【図7】(a)第1の実施の形態の圧板の上面図 (b)第1の実施の形態のコンタクトガラスの上面図
【図8】第1の実施の形態の原稿搬送装置と画像形成装置との間に介装されるヒンジを示す斜視図
【図9】第1の実施の形態の圧板とコンタクトガラスの、圧板を閉じた状態における断面図
【図10】第2の実施の形態の原稿搬送装置の概略構成図
【図11】第2の実施の形態の原稿搬送装置の圧板の斜視図
【図12】第2の実施の形態の原稿搬送装置の斜視図
【符号の説明】
【0054】
1 原稿束
2 原稿テーブル
5、5a 原稿搬送装置
7 ピックアップローラ
9 給紙ベルト
10 リバースローラ
12 プルアウトローラ
14 ターンローラ
16 読取入口ローラ
19 搬送ベルト駆動ローラ
20 搬送ベルト
21 読取出口ローラ
28 排紙ローラ
29 排紙トレイ
35 搬送ベルト加圧ローラ
36 搬送ベルト従動ローラ
40、40b 圧板
41 基材
42、406 シート部材(薄肉部材)
42a 張り出し部(第2の部分)
43 マジックテープ(登録商標)
50 画像形成装置
51 読取部
52 スリットガラス
53 原稿スケール(位置決め部材)
54 コンタクトガラス
56 奥スケール(位置決め部材)
201 ヒンジ(開閉機構)
202、204 取付部
203 回転軸
400、401、403 ガイド板(取付部)
402、404 回転支点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置に開閉機構を介して設けられたシートスルータイプの原稿搬送装置において、
前記原稿搬送装置の下面の取付部に設けられ、前記開閉機構を閉じた状態において前記画像形成装置のコンタクトガラスに原稿を押し付ける圧板と、
前記圧板に設けられ、弾性体からなる薄肉部材とを備え、
前記薄肉部材は、前記コンタクトガラスに密着する平坦な第1の部分と、前記薄肉部材の端部に設けられ前記コンタクトガラスと隙間を有する第2の部分とから構成されることを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項2】
前記第1の部分の領域は、前記コンタクトガラス上で読取り可能な最も大きい原稿の領域を含むことを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
【請求項3】
前記開閉機構と反対側における前記薄肉部材の端部は、前記第2の部分を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の原稿搬送装置。
【請求項4】
前記コンタクトガラス上に原稿の位置決めを行う位置決め部材が設けられ、
前記位置決め部材側における前記薄肉部材の端部は、前記第1の部分を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の原稿搬送装置。
【請求項5】
前記取付部は、通常の平面状態からハの字状に折り曲がった折り曲げ状態に変形し、
前記開閉機構と反対側における前記薄肉部材の端部は、前記折り曲げ状態において折れ曲がる箇所では前記第1の部分を有し、前記折り曲げ状態において折れ曲がらない箇所では前記第2の部分を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の原稿搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−140951(P2006−140951A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−330968(P2004−330968)
【出願日】平成16年11月15日(2004.11.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】