原稿読取装置、原稿読取方法、及びプログラム
【課題】読取完了印が印字された原稿を再度読み取ったときに、今回の読取が正常か否かをユーザが判断できるようにする。
【解決手段】読取前の原稿41には、前回の読取完了時に印字された済スタンプ31が印字されている。原稿41を読み取って画像を認識する。済スタンプ31が検出されるので、今回の読取完了により、読取後の原稿42には、済スタンプ31の右隣に新たな済スタンプ32が追加される。読取前の原稿に済スタンプが印字されていない場合は、原稿の画像認識により済スタンプが検出されないので、初期位置に済スタンプを印字する。
【解決手段】読取前の原稿41には、前回の読取完了時に印字された済スタンプ31が印字されている。原稿41を読み取って画像を認識する。済スタンプ31が検出されるので、今回の読取完了により、読取後の原稿42には、済スタンプ31の右隣に新たな済スタンプ32が追加される。読取前の原稿に済スタンプが印字されていない場合は、原稿の画像認識により済スタンプが検出されないので、初期位置に済スタンプを印字する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿読取が正常に完了したことを示す読取完了印を原稿に印字する機能を備えた原稿読取装置、原稿読取方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージスキャナ装置、ファクシミリ装置、複写機等には、原稿の画像を読み取るための原稿読取装置が搭載されている。また、このような原稿読取装置において、原稿が正常に読み取られたことをユーザに知らせる手段として、読取が正常に完了した原稿に対して読取完了印(済スタンプとも言う)を印字することが知られている(特許文献1)。
【0003】
しかし、上記従来の原稿読取装置では、常に原稿の同じ位置に読取完了印を印字するため、既に読取完了印が印字された原稿を再度正常に読み取ったときに、読取完了印が重なってしまうため、ユーザは今回の読取が正常か否かを判断できないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、読取完了印が印字された原稿を再度読み取ったときに、今回の読取が正常か否かをユーザが判断できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の原稿読取装置は、原稿を読み取る原稿読取手段と、当該原稿読取手段により読取が完了した原稿に対して読取完了印を印字する読取完了印印字手段と、前記原稿読取手段によって読み取った原稿の画像データに基づいて、過去の読取完了に対して印字された読取完了印の有無を検出する読取完了印検出手段とを有し、前記読取完了印印字手段は、前記読取完了印検出手段により読取完了印が検出されなかったとき、所定の印字位置に読取完了印を印字し、前記読取完了印検出手段により読取完了印が検出されたとき、当該検出された読取完了印の印字位置と異なる新たな印字位置に読取完了印を印字する原稿読取装置である。
本発明の原稿読取方法は、原稿の画像を読み取る原稿読取工程と、読み取った原稿の画像データに基づいて、読取完了印の有無を検出する読取完了印検出工程と、読取完了印が検出されなかったとき、所定の印字位置に読取完了印を印字し、読取完了印が検出されたとき、当該検出された読取完了印の印字位置と異なる新たな印字位置に読取完了印を印字する工程とを有する原稿読取方法である。
本発明のプログラムは、原稿を読み取る原稿読取手段と、当該原稿読取手段により読取が完了した原稿に対して読取完了印を印字する読取完了印印字手段とを有する原稿読取装置に、本発明の原稿読取方法の各工程を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、読取完了印が印字された原稿を再度読み取ったときに、ユーザは今回の読取が正常か否かを判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態の原稿読取装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態の原稿読取装置の機構部を示す図である。
【図3】本発明の実施形態の原稿読取装置において、済スタンプが印字された原稿を読み取ったときに、既に印字された済スタンプの隣に新たな済スタンプを印字する様子を示す図である。
【図4】本発明の実施形態の原稿読取装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】図4における済スタンプ検出処理の内容を示すフローチャートである。
【図6】図4における済スタンプ追加処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態の原稿読取装置における済スタンプ間隔の設定処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態の原稿読取装置において、複数の済スタンプが印字された原稿を読み取ったときに、複数の済スタンプの間隔を計測し、同じ間隔で新たな済スタンプを印字する様子を示す図である。
【図9】本発明の実施形態の原稿読取装置において、図8の印字動作を実現するための処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態の原稿読取装置において、既に印字された読取完了印の隣の新たな印字位置が原稿面外になったときに警告表示を行う処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態の原稿読取装置において、済スタンプ追加機能をオン/オフ設定する処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態の原稿読取装置において、済スタンプ追加機能のオン/オフ設定に応じた済スタンプ検出処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
〈原稿読取装置のシステム構成〉
図1は、本発明の実施形態の原稿読取装置のシステム構成を示すブロック図である。この原稿読取装置は、システム全体を制御するシステム制御部1、ユーザに読取条件を設定させたり、それを表示したりする表示・操作制御部2、原稿を搬送して読取完了印である済スタンプを印字する原稿搬送制御部3、原稿を読み取って電子化する原稿読取制御部4、読み取った原稿の画像から、過去の読取完了に対して印字された済スタンプを検出する読取完了印検出手段としての済スタンプ検出部5を備えている。各部はバス6により接続され、通信可能に構成されている。
【0009】
〈原稿読取装置の機構部の構成〉
図2は、本発明の実施形態の原稿読取装置の機構部であるADF(Automatic Document Feeder:自動原稿搬送装置)の構成を示す図である。
【0010】
このADFは、原稿をセットしたことを検知する原稿セットセンサ11、原稿を搬送する各種ローラ(ピックアップローラ12、フィードローラ13、プルアウトローラ14、読取前ローラ15、排紙ローラ16、反転ローラ17)、搬送中の原稿位置を把握するレジストセンサ18及び排紙センサ19、原稿を読み取って電子化する原稿読取手段としての光電変換素子が配置されている読取ライン20、両面原稿の表裏を反転させる分岐爪21、並びに済スタンプを原稿に印字する読取完了印印字手段としての済スタンプユニット22から構成される。
【0011】
済スタンプユニット22は主走査方向に移動可能である。ここでは、シートスルー方式のADFを例示したが、済スタンプユニットが搭載されていればフラットベッド方式のADFでもよい。
【0012】
〈新たな済スタンプの追加〉
図3は、本発明の実施形態の原稿読取装置において、済スタンプが印字された原稿を読み取ったときに、既に印字された済スタンプの隣に新たな済スタンプを印字する様子を示す図である。
【0013】
図示のように、済スタンプは原稿の搬送方向(副走査方向)の後端(後縁)付近の余白に印字される。また、今回の読取前の原稿41には、前回の読取完了時に印字された済スタンプ31が、原稿41の搬送方向の左縁(主走査開始端、主走査方向前端)付近に印字されている。また、今回の読取完了により、読取後の原稿42には、前回の済スタンプ31の印字位置に対し、主走査方向の右隣(主走査方向の後端側)に新たな済スタンプ32が追加されている。
【0014】
なお、ここでは、済スタンプの形状を円形(○)としたが、矩形(□)、三角形(△)、多角形とすることもできる。また、各図形の内部を塗りつぶしてもよい。また、ここでは、隣り合う済スタンプ同士が接触しないように印字しているが、隣り合う済スタンプの中心位置が異なればよく、隣り合う済スタンプが接触したり、一部が重なったりしてもよい。
【0015】
〈原稿読取装置の動作〉
図4は、原稿読取装置の動作を示すフローチャートである。この図のフローは、システム制御部1が内部の記憶装置に記憶されているプログラムを実行して各部を制御することにより実行される。
【0016】
まず、表示・操作制御部2によりスタートボタンの押下を監視し(ステップS1)、押下が検出されると(ステップS1:yes)、原稿搬送制御部3により原稿の搬送が開始される(ステップS2)。
【0017】
次に、原稿の先端が読取ラインを通過したか否かを監視し(ステップS3)、原稿の先端が読取ラインを通過したら(ステップS3:yes)、原稿読取制御部4により原稿の読取が開始される(ステップS4)。次いで、済スタンプ検出部5が済スタンプ検出処理を実行する(ステップS5)。
【0018】
《済スタンプ検出処理》
図5は、済スタンプ検出処理の内容を示すフローチャートである。図示のように、済スタンプの色を監視し、済スタンプの形状である○図形(円形)を画像認識する(ステップS11)。済スタンプは一般的に原稿色とは異なる色で押印されているため、この色を監視し、○図形となるものを画像認識で検出する(ステップS12)。
【0019】
○図形を検出したら(ステップS12:yes)、その右端のものの中心点を求め、その位置をx2とする(ステップS13)。さらに、x2に済スタンプ間隔(N)を加えた位置を今回の済スタンプ位置(x1)とする(ステップS14)。なお、済スタンプ間隔(N)の値については後述する。○図形を検出しなかった場合(ステップS12:no)、x1には初期値を設定する(ステップS15)。ここで、x2及びx1は、済スタンプユニット22の移動方向である主走査方向の位置である。
【0020】
図4の説明に戻る。済スタンプ検出処理(ステップS5)の後、原稿後端の読取ライン通過を監視し(ステップS6)、原稿後端が読取ラインを通過したら(ステップS6:yes)、原稿読取制御部4は原稿読取を終了し(ステップS7)、原稿搬送制御部3が済スタンプ追加処理を実行する(ステップS8)。
【0021】
《済スタンプ追加処理》
図6は、済スタンプ追加処理の内容を示すフローチャートである。図示のように、まず、済スタンプユニット22を位置x1に移動させる(ステップS21)。次に、原稿後端が済スタンプユニット22の位置に到達したか否かを監視し(ステップS22)、到達したことを検知したら(ステップS22:yes)、原稿の搬送を停止し(ステップS23)、済スタンプユニット22を動作させて、済スタンプを印字し(ステップS24)、原稿の搬送を再開する(ステップS25)。
【0022】
図4の説明に戻る。済スタンプ追加処理(ステップS8)の後、排紙の終了を監視し(ステップS9)、排紙の終了を検知したら(ステップS9:yes)、原稿の搬送を停止する(ステップS10)。
【0023】
《済スタンプ間隔設定処理》
図7は、済スタンプの間隔(N)を設定する処理を示すフローチャートである。この処理は、本発明の印字間隔設定手段に対応するものであり、システム制御部1及び表示・操作制御部2により、例えば図4のステップS1の前に実行される。
【0024】
まず、システム制御部1は、済スタンプ間隔(N)として所定の初期値を設定する(ステップS31)。次に、表示・操作制御部2からユーザに入力を求め、Nの値が変更されたら(ステップS32:yes)、その値を設定する(ステップS33)。変更しない場合は初期値を設定する。これにより、ユーザが任意に済スタンプ間隔を変更することができる。
【0025】
〈印字された複数の済スタンプの間隔で新たな済スタンプを印字〉
図8は、複数の済スタンプが印字された原稿を読み取ったときに、複数の済スタンプの間隔を計測し、同じ間隔で新たな済スタンプを印字する様子を示す図である。
【0026】
図示のように、今回の読取前の原稿43には、過去2回の読取完了時に印字された済スタンプ33,34が、原稿43の搬送方向の左縁(主走査開始端、主走査方向前端)付近の主走査方向に印字されている。今回の読取時に済スタンプ33,34の間隔(中心間距離)を計測し、読取後の原稿44には、済スタンプ34の右隣に済スタンプ35を追加する。このとき、済スタンプ34,35の間隔を済スタンプ33,34の間隔と同じにする。
【0027】
〈図8に示す済スタンプ追加を実現する済スタンプ検出処理〉
図9は、図8の印字動作を実現するための処理を示すフローチャートである。この図において、図5と同じ内容のステップには図5と同じ参照符号(ステップ番号)を付した。
【0028】
図9に示すように、図8の印字動作を実現するための処理は、図5のステップS13とS14の間に下記のステップS13a及びS13bを付加したものである。これらの追加したステップは本発明の印字間隔検出手段に対応する。
【0029】
ステップS13aでは、右端の○図形の左隣の○図形の中心点の位置(x3)を検出し、ステップS13bでは、x2-x3の値を済スタンプ間隔(N)として設定する。つまり、右端の○図形(図8では済スタンプ34)とその左隣の○図形(図8では済スタンプ33)の間隔(中心間距離)を済スタンプ間隔(N)として設定する。この結果、ステップS14では、今回の済スタンプの位置(x1)として、x2+Nが設定される。これにより、前回と同じ間隔で済スタンプを印字することができる。
【0030】
〈新たな印字位置が原稿面外になる場合の警告表示処理〉
図10は、既に印字された読取完了印の隣の新たな印字位置が原稿面外になったときに警告表示を行う処理を示すフローチャートである。この図において、図5と同じ内容のステップには図5と同じ参照符号(ステップ番号)を付した。
【0031】
図10に示す処理は、図5に示す処理においてステップS14の次に、x1が原稿右端を超えているか否かを判定し(ステップS16)、超えていた場合に(ステップS16:yes)、表示・操作制御部2により警告表示を行う処理(ステップS17)を追加したものである。この追加したステップは、本発明の「警告表示を行う手段」に対応する。
【0032】
つまり、済スタンプの今回の位置(x1)を求めた際、それが原稿右端(即ち原稿主走査サイズ)よりも大きい場合には警告を表示する。これにより、新たな済スタンプを追加する余白が無いことをユーザに通知することができる。なお、ここでは、図5のステップS14の次にステップ16及びS17を追加したが、図9のステップS14の次に追加することもできる。
【0033】
〈済スタンプ追加機能のオン/オフ設定〉
図11は、済スタンプ追加機能(F)をオン/オフ設定する処理を示すフローチャートである。この処理は、本発明の「オン/オフ設定する手段」に対応するものであり、システム制御部1及び表示・操作制御部2により、例えば図4のステップS1の前に実行することができる。
【0034】
まず、済スタンプ追加機能をオンに設定する(ステップS41)。次に、表示・操作制御部2からユーザに入力を求め、済スタンプ追加機能のオン/オフが変更されたら(ステップS42:yes)、ユーザにより入力されたオン/オフ機能に設定する(ステップS43)。このように、右端の済スタンプの右隣に済スタンプを追加する機能のオン/オフをユーザが選択することができる。
【0035】
図12は、済スタンプ追加機能のオン/オフ設定に応じた済スタンプ検出処理を示すフローチャートである。この図において、図5と同じ内容のステップには図5と同じ参照符号(ステップ番号)を付した。
【0036】
図12に示すように、済スタンプ追加機能のオン/オフ設定に応じた済スタンプ検出処理は、図5に示す処理において、ステップS11の前に、済スタンプ追加機能のオン/オフを判定する処理(ステップS11a)を付加するとともに、判定結果がオンの場合はステップS11に進み、判定結果がオフの場合はステップS15に進むように構成したものである。従って、済スタンプ追加機能がオフの場合、済スタンプ位置(x1)は初期値のままとなる。
【0037】
以上詳細に説明したように、本発明の実施形態の原稿読取装置は、下記(1)〜(5)の特徴を備えている。
(1)読み取った原稿から、済スタンプが検出されたとき、当該検出された済スタンプの隣に済スタンプを印字するので、ユーザは、今回の済スタンプの有無に基づいて、今回の読取が正常か否かを判断することができる。
(2)ユーザが任意に済スタンプ間隔を変更することができる。
(3)前回と同じ間隔で済スタンプを印字することができる。
(4)新たな済スタンプを追加する余白が無いことをユーザに知らせることができる。
(5)済スタンプをずらす機能のオン/オフをユーザが選択することができる。
【符号の説明】
【0038】
1…システム制御部、2…表示・操作制御部、3…原稿搬送制御部、4…原稿読取制御部、5…済スタンプ検出部、20…読取ライン、22…済スタンプユニット。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0039】
【特許文献1】特開2001−53923号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿読取が正常に完了したことを示す読取完了印を原稿に印字する機能を備えた原稿読取装置、原稿読取方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージスキャナ装置、ファクシミリ装置、複写機等には、原稿の画像を読み取るための原稿読取装置が搭載されている。また、このような原稿読取装置において、原稿が正常に読み取られたことをユーザに知らせる手段として、読取が正常に完了した原稿に対して読取完了印(済スタンプとも言う)を印字することが知られている(特許文献1)。
【0003】
しかし、上記従来の原稿読取装置では、常に原稿の同じ位置に読取完了印を印字するため、既に読取完了印が印字された原稿を再度正常に読み取ったときに、読取完了印が重なってしまうため、ユーザは今回の読取が正常か否かを判断できないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、読取完了印が印字された原稿を再度読み取ったときに、今回の読取が正常か否かをユーザが判断できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の原稿読取装置は、原稿を読み取る原稿読取手段と、当該原稿読取手段により読取が完了した原稿に対して読取完了印を印字する読取完了印印字手段と、前記原稿読取手段によって読み取った原稿の画像データに基づいて、過去の読取完了に対して印字された読取完了印の有無を検出する読取完了印検出手段とを有し、前記読取完了印印字手段は、前記読取完了印検出手段により読取完了印が検出されなかったとき、所定の印字位置に読取完了印を印字し、前記読取完了印検出手段により読取完了印が検出されたとき、当該検出された読取完了印の印字位置と異なる新たな印字位置に読取完了印を印字する原稿読取装置である。
本発明の原稿読取方法は、原稿の画像を読み取る原稿読取工程と、読み取った原稿の画像データに基づいて、読取完了印の有無を検出する読取完了印検出工程と、読取完了印が検出されなかったとき、所定の印字位置に読取完了印を印字し、読取完了印が検出されたとき、当該検出された読取完了印の印字位置と異なる新たな印字位置に読取完了印を印字する工程とを有する原稿読取方法である。
本発明のプログラムは、原稿を読み取る原稿読取手段と、当該原稿読取手段により読取が完了した原稿に対して読取完了印を印字する読取完了印印字手段とを有する原稿読取装置に、本発明の原稿読取方法の各工程を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、読取完了印が印字された原稿を再度読み取ったときに、ユーザは今回の読取が正常か否かを判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態の原稿読取装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態の原稿読取装置の機構部を示す図である。
【図3】本発明の実施形態の原稿読取装置において、済スタンプが印字された原稿を読み取ったときに、既に印字された済スタンプの隣に新たな済スタンプを印字する様子を示す図である。
【図4】本発明の実施形態の原稿読取装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】図4における済スタンプ検出処理の内容を示すフローチャートである。
【図6】図4における済スタンプ追加処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態の原稿読取装置における済スタンプ間隔の設定処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態の原稿読取装置において、複数の済スタンプが印字された原稿を読み取ったときに、複数の済スタンプの間隔を計測し、同じ間隔で新たな済スタンプを印字する様子を示す図である。
【図9】本発明の実施形態の原稿読取装置において、図8の印字動作を実現するための処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態の原稿読取装置において、既に印字された読取完了印の隣の新たな印字位置が原稿面外になったときに警告表示を行う処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態の原稿読取装置において、済スタンプ追加機能をオン/オフ設定する処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態の原稿読取装置において、済スタンプ追加機能のオン/オフ設定に応じた済スタンプ検出処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
〈原稿読取装置のシステム構成〉
図1は、本発明の実施形態の原稿読取装置のシステム構成を示すブロック図である。この原稿読取装置は、システム全体を制御するシステム制御部1、ユーザに読取条件を設定させたり、それを表示したりする表示・操作制御部2、原稿を搬送して読取完了印である済スタンプを印字する原稿搬送制御部3、原稿を読み取って電子化する原稿読取制御部4、読み取った原稿の画像から、過去の読取完了に対して印字された済スタンプを検出する読取完了印検出手段としての済スタンプ検出部5を備えている。各部はバス6により接続され、通信可能に構成されている。
【0009】
〈原稿読取装置の機構部の構成〉
図2は、本発明の実施形態の原稿読取装置の機構部であるADF(Automatic Document Feeder:自動原稿搬送装置)の構成を示す図である。
【0010】
このADFは、原稿をセットしたことを検知する原稿セットセンサ11、原稿を搬送する各種ローラ(ピックアップローラ12、フィードローラ13、プルアウトローラ14、読取前ローラ15、排紙ローラ16、反転ローラ17)、搬送中の原稿位置を把握するレジストセンサ18及び排紙センサ19、原稿を読み取って電子化する原稿読取手段としての光電変換素子が配置されている読取ライン20、両面原稿の表裏を反転させる分岐爪21、並びに済スタンプを原稿に印字する読取完了印印字手段としての済スタンプユニット22から構成される。
【0011】
済スタンプユニット22は主走査方向に移動可能である。ここでは、シートスルー方式のADFを例示したが、済スタンプユニットが搭載されていればフラットベッド方式のADFでもよい。
【0012】
〈新たな済スタンプの追加〉
図3は、本発明の実施形態の原稿読取装置において、済スタンプが印字された原稿を読み取ったときに、既に印字された済スタンプの隣に新たな済スタンプを印字する様子を示す図である。
【0013】
図示のように、済スタンプは原稿の搬送方向(副走査方向)の後端(後縁)付近の余白に印字される。また、今回の読取前の原稿41には、前回の読取完了時に印字された済スタンプ31が、原稿41の搬送方向の左縁(主走査開始端、主走査方向前端)付近に印字されている。また、今回の読取完了により、読取後の原稿42には、前回の済スタンプ31の印字位置に対し、主走査方向の右隣(主走査方向の後端側)に新たな済スタンプ32が追加されている。
【0014】
なお、ここでは、済スタンプの形状を円形(○)としたが、矩形(□)、三角形(△)、多角形とすることもできる。また、各図形の内部を塗りつぶしてもよい。また、ここでは、隣り合う済スタンプ同士が接触しないように印字しているが、隣り合う済スタンプの中心位置が異なればよく、隣り合う済スタンプが接触したり、一部が重なったりしてもよい。
【0015】
〈原稿読取装置の動作〉
図4は、原稿読取装置の動作を示すフローチャートである。この図のフローは、システム制御部1が内部の記憶装置に記憶されているプログラムを実行して各部を制御することにより実行される。
【0016】
まず、表示・操作制御部2によりスタートボタンの押下を監視し(ステップS1)、押下が検出されると(ステップS1:yes)、原稿搬送制御部3により原稿の搬送が開始される(ステップS2)。
【0017】
次に、原稿の先端が読取ラインを通過したか否かを監視し(ステップS3)、原稿の先端が読取ラインを通過したら(ステップS3:yes)、原稿読取制御部4により原稿の読取が開始される(ステップS4)。次いで、済スタンプ検出部5が済スタンプ検出処理を実行する(ステップS5)。
【0018】
《済スタンプ検出処理》
図5は、済スタンプ検出処理の内容を示すフローチャートである。図示のように、済スタンプの色を監視し、済スタンプの形状である○図形(円形)を画像認識する(ステップS11)。済スタンプは一般的に原稿色とは異なる色で押印されているため、この色を監視し、○図形となるものを画像認識で検出する(ステップS12)。
【0019】
○図形を検出したら(ステップS12:yes)、その右端のものの中心点を求め、その位置をx2とする(ステップS13)。さらに、x2に済スタンプ間隔(N)を加えた位置を今回の済スタンプ位置(x1)とする(ステップS14)。なお、済スタンプ間隔(N)の値については後述する。○図形を検出しなかった場合(ステップS12:no)、x1には初期値を設定する(ステップS15)。ここで、x2及びx1は、済スタンプユニット22の移動方向である主走査方向の位置である。
【0020】
図4の説明に戻る。済スタンプ検出処理(ステップS5)の後、原稿後端の読取ライン通過を監視し(ステップS6)、原稿後端が読取ラインを通過したら(ステップS6:yes)、原稿読取制御部4は原稿読取を終了し(ステップS7)、原稿搬送制御部3が済スタンプ追加処理を実行する(ステップS8)。
【0021】
《済スタンプ追加処理》
図6は、済スタンプ追加処理の内容を示すフローチャートである。図示のように、まず、済スタンプユニット22を位置x1に移動させる(ステップS21)。次に、原稿後端が済スタンプユニット22の位置に到達したか否かを監視し(ステップS22)、到達したことを検知したら(ステップS22:yes)、原稿の搬送を停止し(ステップS23)、済スタンプユニット22を動作させて、済スタンプを印字し(ステップS24)、原稿の搬送を再開する(ステップS25)。
【0022】
図4の説明に戻る。済スタンプ追加処理(ステップS8)の後、排紙の終了を監視し(ステップS9)、排紙の終了を検知したら(ステップS9:yes)、原稿の搬送を停止する(ステップS10)。
【0023】
《済スタンプ間隔設定処理》
図7は、済スタンプの間隔(N)を設定する処理を示すフローチャートである。この処理は、本発明の印字間隔設定手段に対応するものであり、システム制御部1及び表示・操作制御部2により、例えば図4のステップS1の前に実行される。
【0024】
まず、システム制御部1は、済スタンプ間隔(N)として所定の初期値を設定する(ステップS31)。次に、表示・操作制御部2からユーザに入力を求め、Nの値が変更されたら(ステップS32:yes)、その値を設定する(ステップS33)。変更しない場合は初期値を設定する。これにより、ユーザが任意に済スタンプ間隔を変更することができる。
【0025】
〈印字された複数の済スタンプの間隔で新たな済スタンプを印字〉
図8は、複数の済スタンプが印字された原稿を読み取ったときに、複数の済スタンプの間隔を計測し、同じ間隔で新たな済スタンプを印字する様子を示す図である。
【0026】
図示のように、今回の読取前の原稿43には、過去2回の読取完了時に印字された済スタンプ33,34が、原稿43の搬送方向の左縁(主走査開始端、主走査方向前端)付近の主走査方向に印字されている。今回の読取時に済スタンプ33,34の間隔(中心間距離)を計測し、読取後の原稿44には、済スタンプ34の右隣に済スタンプ35を追加する。このとき、済スタンプ34,35の間隔を済スタンプ33,34の間隔と同じにする。
【0027】
〈図8に示す済スタンプ追加を実現する済スタンプ検出処理〉
図9は、図8の印字動作を実現するための処理を示すフローチャートである。この図において、図5と同じ内容のステップには図5と同じ参照符号(ステップ番号)を付した。
【0028】
図9に示すように、図8の印字動作を実現するための処理は、図5のステップS13とS14の間に下記のステップS13a及びS13bを付加したものである。これらの追加したステップは本発明の印字間隔検出手段に対応する。
【0029】
ステップS13aでは、右端の○図形の左隣の○図形の中心点の位置(x3)を検出し、ステップS13bでは、x2-x3の値を済スタンプ間隔(N)として設定する。つまり、右端の○図形(図8では済スタンプ34)とその左隣の○図形(図8では済スタンプ33)の間隔(中心間距離)を済スタンプ間隔(N)として設定する。この結果、ステップS14では、今回の済スタンプの位置(x1)として、x2+Nが設定される。これにより、前回と同じ間隔で済スタンプを印字することができる。
【0030】
〈新たな印字位置が原稿面外になる場合の警告表示処理〉
図10は、既に印字された読取完了印の隣の新たな印字位置が原稿面外になったときに警告表示を行う処理を示すフローチャートである。この図において、図5と同じ内容のステップには図5と同じ参照符号(ステップ番号)を付した。
【0031】
図10に示す処理は、図5に示す処理においてステップS14の次に、x1が原稿右端を超えているか否かを判定し(ステップS16)、超えていた場合に(ステップS16:yes)、表示・操作制御部2により警告表示を行う処理(ステップS17)を追加したものである。この追加したステップは、本発明の「警告表示を行う手段」に対応する。
【0032】
つまり、済スタンプの今回の位置(x1)を求めた際、それが原稿右端(即ち原稿主走査サイズ)よりも大きい場合には警告を表示する。これにより、新たな済スタンプを追加する余白が無いことをユーザに通知することができる。なお、ここでは、図5のステップS14の次にステップ16及びS17を追加したが、図9のステップS14の次に追加することもできる。
【0033】
〈済スタンプ追加機能のオン/オフ設定〉
図11は、済スタンプ追加機能(F)をオン/オフ設定する処理を示すフローチャートである。この処理は、本発明の「オン/オフ設定する手段」に対応するものであり、システム制御部1及び表示・操作制御部2により、例えば図4のステップS1の前に実行することができる。
【0034】
まず、済スタンプ追加機能をオンに設定する(ステップS41)。次に、表示・操作制御部2からユーザに入力を求め、済スタンプ追加機能のオン/オフが変更されたら(ステップS42:yes)、ユーザにより入力されたオン/オフ機能に設定する(ステップS43)。このように、右端の済スタンプの右隣に済スタンプを追加する機能のオン/オフをユーザが選択することができる。
【0035】
図12は、済スタンプ追加機能のオン/オフ設定に応じた済スタンプ検出処理を示すフローチャートである。この図において、図5と同じ内容のステップには図5と同じ参照符号(ステップ番号)を付した。
【0036】
図12に示すように、済スタンプ追加機能のオン/オフ設定に応じた済スタンプ検出処理は、図5に示す処理において、ステップS11の前に、済スタンプ追加機能のオン/オフを判定する処理(ステップS11a)を付加するとともに、判定結果がオンの場合はステップS11に進み、判定結果がオフの場合はステップS15に進むように構成したものである。従って、済スタンプ追加機能がオフの場合、済スタンプ位置(x1)は初期値のままとなる。
【0037】
以上詳細に説明したように、本発明の実施形態の原稿読取装置は、下記(1)〜(5)の特徴を備えている。
(1)読み取った原稿から、済スタンプが検出されたとき、当該検出された済スタンプの隣に済スタンプを印字するので、ユーザは、今回の済スタンプの有無に基づいて、今回の読取が正常か否かを判断することができる。
(2)ユーザが任意に済スタンプ間隔を変更することができる。
(3)前回と同じ間隔で済スタンプを印字することができる。
(4)新たな済スタンプを追加する余白が無いことをユーザに知らせることができる。
(5)済スタンプをずらす機能のオン/オフをユーザが選択することができる。
【符号の説明】
【0038】
1…システム制御部、2…表示・操作制御部、3…原稿搬送制御部、4…原稿読取制御部、5…済スタンプ検出部、20…読取ライン、22…済スタンプユニット。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0039】
【特許文献1】特開2001−53923号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取る原稿読取手段と、当該原稿読取手段により読取が完了した原稿に対して読取完了印を印字する読取完了印印字手段と、前記原稿読取手段によって読み取った原稿の画像データに基づいて、過去の読取完了に対して印字された読取完了印の有無を検出する読取完了印検出手段とを有し、
前記読取完了印印字手段は、前記読取完了印検出手段により読取完了印が検出されなかったとき、所定の印字位置に読取完了印を印字し、前記読取完了印検出手段により読取完了印が検出されたとき、当該検出された読取完了印の印字位置と異なる新たな印字位置に読取完了印を印字する原稿読取装置。
【請求項2】
請求項1に記載された原稿読取装置において、
前記新たな印字位置は、当該検出された読取完了印から所定の方向に所定の距離離れた位置である原稿読取装置。
【請求項3】
請求項2に記載された原稿読取装置において、
前記所定の方向は主走査方向である原稿読取装置。
【請求項4】
請求項2に記載された原稿読取装置において、
前記距離を設定する印字間隔設定手段を有する原稿読取装置。
【請求項5】
請求項4に記載された原稿読取装置において、
前記印字間隔設定手段は、ユーザの入力に基づいて前記距離を設定する原稿読取装置。
【請求項6】
請求項4に記載された原稿読取装置において、
隣り合う読取完了印の間隔を検出する印字間隔検出手段を有し、
前記印字間隔設定手段は、当該印字間隔検出手段により検出された間隔を設定する原稿読取装置。
【請求項7】
請求項2に記載された原稿読取装置において、
前記新たな印字位置が原稿面外であるとき警告表示を行う手段を有する原稿読取装置。
【請求項8】
請求項1に記載された原稿読取装置において、
前記読取完了印検出手段の動作のオン/オフ、及び前記読取完了印検出手段により読取完了印が検出されたときの前記読取完了印印字手段の動作のオン/オフを設定する手段を有する原稿読取装置。
【請求項9】
原稿の画像を読み取る原稿読取工程と、読み取った原稿の画像データに基づいて、読取完了印の有無を検出する読取完了印検出工程と、読取完了印が検出されなかったとき、所定の印字位置に読取完了印を印字し、読取完了印が検出されたとき、当該検出された読取完了印の印字位置と異なる新たな印字位置に読取完了印を印字する工程とを有する原稿読取方法。
【請求項10】
原稿を読み取る原稿読取手段と、当該原稿読取手段により読取が完了した原稿に対して読取完了印を印字する読取完了印印字手段とを有する原稿読取装置に、請求項9に記載された原稿読取方法の各工程を実行させるためのプログラム。
【請求項1】
原稿を読み取る原稿読取手段と、当該原稿読取手段により読取が完了した原稿に対して読取完了印を印字する読取完了印印字手段と、前記原稿読取手段によって読み取った原稿の画像データに基づいて、過去の読取完了に対して印字された読取完了印の有無を検出する読取完了印検出手段とを有し、
前記読取完了印印字手段は、前記読取完了印検出手段により読取完了印が検出されなかったとき、所定の印字位置に読取完了印を印字し、前記読取完了印検出手段により読取完了印が検出されたとき、当該検出された読取完了印の印字位置と異なる新たな印字位置に読取完了印を印字する原稿読取装置。
【請求項2】
請求項1に記載された原稿読取装置において、
前記新たな印字位置は、当該検出された読取完了印から所定の方向に所定の距離離れた位置である原稿読取装置。
【請求項3】
請求項2に記載された原稿読取装置において、
前記所定の方向は主走査方向である原稿読取装置。
【請求項4】
請求項2に記載された原稿読取装置において、
前記距離を設定する印字間隔設定手段を有する原稿読取装置。
【請求項5】
請求項4に記載された原稿読取装置において、
前記印字間隔設定手段は、ユーザの入力に基づいて前記距離を設定する原稿読取装置。
【請求項6】
請求項4に記載された原稿読取装置において、
隣り合う読取完了印の間隔を検出する印字間隔検出手段を有し、
前記印字間隔設定手段は、当該印字間隔検出手段により検出された間隔を設定する原稿読取装置。
【請求項7】
請求項2に記載された原稿読取装置において、
前記新たな印字位置が原稿面外であるとき警告表示を行う手段を有する原稿読取装置。
【請求項8】
請求項1に記載された原稿読取装置において、
前記読取完了印検出手段の動作のオン/オフ、及び前記読取完了印検出手段により読取完了印が検出されたときの前記読取完了印印字手段の動作のオン/オフを設定する手段を有する原稿読取装置。
【請求項9】
原稿の画像を読み取る原稿読取工程と、読み取った原稿の画像データに基づいて、読取完了印の有無を検出する読取完了印検出工程と、読取完了印が検出されなかったとき、所定の印字位置に読取完了印を印字し、読取完了印が検出されたとき、当該検出された読取完了印の印字位置と異なる新たな印字位置に読取完了印を印字する工程とを有する原稿読取方法。
【請求項10】
原稿を読み取る原稿読取手段と、当該原稿読取手段により読取が完了した原稿に対して読取完了印を印字する読取完了印印字手段とを有する原稿読取装置に、請求項9に記載された原稿読取方法の各工程を実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−26668(P2013−26668A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156652(P2011−156652)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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