説明

原稿読取装置及び画像形成装置

【課題】原稿載置手段に載置された原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段が前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して注意喚起させて確実に報知することができる原稿読取装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿Gを載置する原稿載置手段44と、原稿載置手段44に載置された原稿Gのサイズを検知する原稿サイズ検知手段270とを備えた原稿読取装置22は、カラー表示を行う表示部116と、原稿サイズ検知手段270にて検知した原稿Gのサイズに基づいて表示部116に表示される表示画面αの配色を変更する表示制御手段100とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファクシミリ装置や複合機などの画像形成装置に備えられる原稿読取装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、ファクシミリ装置や複合機などの画像形成装置に備えられる原稿読取装置として、原稿載置台等の原稿載置手段に載置された原稿のサイズを、原稿サイズ検知センサ等の原稿サイズ検知手段を用いて自動的に検知するものがある。
【0003】
このような原稿読取装置を備えた画像形成装置においては、規定サイズ以外のサイズの原稿が原稿載置手段に載置された場合や、原稿載置手段に載置する場所がずれた状態で原稿が載置された場合に、原稿サイズ検知手段がユーザの想定していないサイズとして検知し、原稿載置手段に載置された原稿のサイズとは異なるサイズとして検知する場合がある。このような場合、ユーザは、原稿サイズ検知手段が原稿載置手段に載置された原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かを、画像形成された記録シートのサイズを見て初めて気が付く場合が多い。そして、ユーザは、本来のサイズの記録シートに画像形成したい場合には、もう一度画像形成し直す必要があり、それだけ無駄が生じる。
【0004】
この点に関して特許文献1には、スキャンする原稿の用紙サイズを検知する検知部と、スキャンした原稿の画像データに対応して、当該スキャンした原稿の順に、当該原稿の用紙サイズを記録する用紙サイズ記録部と、前記記録した検知結果を参照し、同一の用紙サイズを示す画像データ群における、それぞれの先頭頁の画像データを表示部にプレビュー表示すると共に、当該画像データに係る用紙サイズを表示部に表示するプレビュー画像表示制御部とを備えた画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−109419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、原稿載置手段に載置された原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段が原稿載置手段に載置された原稿のサイズを表示部に表示したとしても、原稿サイズ検知手段が原稿載置手段に載置された原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して注意喚起させて確実に報知することができない。
【0007】
そこで、本発明は、原稿載置手段に載置された原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段が前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して注意喚起させて確実に報知することができる原稿読取装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前記課題を解決するために、原稿を載置する原稿載置手段と、前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段とを備えた原稿読取装置であって、カラー表示を行う表示部と、前記原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズに基づいて前記表示部に表示される表示画面の配色を変更する表示制御手段とを備えていることを特徴とする原稿読取装置を提供する。また、本発明は、前記本発明に係る原稿読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置も提供する。
【0009】
本発明にいう前記「配色」は、有彩色だけでもよいが、無彩色(白色、黒色及びそれらの中間色である灰色)をさらに含んでいてもよい。
【0010】
本発明によれば、前記表示制御手段が前記原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズに基づいて前記表示画面の配色を変更するので、前記原稿サイズ検知手段が前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して注意喚起させることができ、これにより、該ユーザに確実に報知することが可能となる。
【0011】
本発明において、前前記表示制御手段は、前記原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズに対して前記表示画面の配色を一意に変更する態様を例示できる。
【0012】
この特定事項では、前記表示制御手段が前記原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズに対して前記表示画面の配色を一意に変更するので、前記原稿サイズ検知手段が前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して前記原稿のそれぞれのサイズで注意喚起させて確実に報知することが可能となる。
【0013】
ところで、前記原稿サイズ検知手段は、通常は、前記原稿載置手段に載置する場所が僅かにずれた状態で前記原稿が載置されることで、長手方向が同一方向に向いた前記原稿のサイズ順での隣のサイズを検知することが多い。
【0014】
そこで、本発明において、前記表示画面の配色は、長手方向が同一方向に向いた前記原稿のサイズ順での隣り合うサイズ間で一方が無彩色とされている場合には他方が有彩色とされている態様を例示できる。
【0015】
この特定事項では、前記表示画面の配色は長手方向が同一方向に向いた前記原稿のサイズ順での隣り合うサイズ間で一方が無彩色とされている場合には他方が有彩色とされているので、前記原稿のサイズ順での隣り合うサイズ間での前記配色として無彩色と有彩色との違いをユーザに認識させ易くすることができ、それだけ明確に注意喚起させて前記原稿サイズ検知手段が前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かを該ユーザに確実に報知することが可能となる。
【0016】
本発明において、前記表示画面の配色は、長手方向が同一方向に向いた前記原稿のサイズ順での隣り合うサイズ間で何れも有彩色とされている場合には互いに反対色系の配色とされている態様を例示できる。
【0017】
この特定事項では、前記表示画面の配色は長手方向が同一方向に向いた前記原稿のサイズ順での隣り合うサイズ間で何れも有彩色とされている場合には互いに反対色系の配色とされているので、前記原稿のサイズ順での隣り合うサイズ間での前記配色として有彩色の違いをユーザに認識させ易くすることができ、それだけ明確に注意喚起させて前記原稿サイズ検知手段が前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かを該ユーザに確実に報知することが可能となる。
【0018】
また、ISO216に規定されたサイズ系列(具体的にはA系列及びB系列)の前記原稿のサイズ順での隣のサイズは系列の異なるサイズ(具体的にはA系列であるA4サイズの隣のサイズはB4サイズ又はB5サイズのB系列)となる。
【0019】
そこで、本発明において、前記表示制御手段は、前記原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズに対するISO216に規定されたサイズ系列単位で前記表示画面の配色を変更する態様を例示できる。
【0020】
この特定事項では、前記表示制御手段が前記サイズ系列単位で前記表示画面の配色を変更するといった簡単な制御構成で、前記原稿サイズ検知手段が前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して注意喚起させて確実に報知することが可能となる。
【0021】
本発明において、前記表示画面の配色は、ISO216に規定された前記原稿の隣り合う系列単位間で一方が無彩色とされている場合には他方が有彩色とされている態様を例示できる。
【0022】
この特定事項では、前記表示画面の配色がISO216に規定された前記原稿の隣り合う系列単位間(具体的にはA系列とB系列との間)で一方が無彩色とされている場合には他方が有彩色とされているので、前記原稿の隣り合う系列単位間での前記配色として無彩色と有彩色との違いをユーザに認識させ易くすることができ、それだけ明確に注意喚起させて前記原稿サイズ検知手段が前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かを該ユーザに確実に報知することが可能となる。
【0023】
本発明において、前記表示画面の配色は、ISO216に規定された前記原稿の隣り合う系列単位間で何れも有彩色とされている場合には互いに反対色系の配色とされている態様を例示できる。
【0024】
この特定事項では、前記表示画面の配色がISO216に規定された前記原稿の隣り合う系列単位間(具体的にはA系列とB系列との間)で何れも有彩色とされている場合には互いに反対色系の配色とされているので、前記原稿の隣り合う系列単位間での前記配色として有彩色の違いをユーザに認識させ易くすることができ、それだけ明確に注意喚起させて前記原稿サイズ検知手段が前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かを該ユーザに確実に報知することが可能となる。
【0025】
本発明において、前記表示画面の配色は、規定サイズ以外のサイズに対応する配色を含み、前記表示制御手段は、前記原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズが前記規定サイズ以外のサイズである場合には、前記表示画面の配色を前記規定サイズ以外のサイズに対応する配色にする態様を例示できる。
【0026】
この特定事項では、前記原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズが前記規定サイズ以外のサイズであっても、該原稿サイズ検知手段が前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して注意喚起させて確実に報知することが可能となる。
【0027】
本発明において、前記表示画面の配色は、初期画面に表示される初期の配色として前記原稿サイズ検知手段にて検知する前記原稿のサイズで設定した配色以外の配色を含み、前記表示制御手段は、前記初期画面における前記初期の配色から、前記原稿サイズ検知手段にて前記原稿のサイズを検知すると、該原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズに対応する配色に変更する態様を例示できる。
【0028】
この特定事項では、前記初期画面の状態から前記原稿サイズ検知手段にて前記原稿のサイズが検知されたことをユーザに容易に認識させることが可能となる。
【0029】
本発明において、前記表示制御手段は、前記表示画面の配色を設定変更可能とされている態様を例示できる。
【0030】
この特定事項では、ユーザの選択操作によって前記表示画面の配色を任意に設定変更させることができ、これにより、ユーザの好みに合わせて前記表示画面を配色させることが可能となる。
【0031】
本発明において、前記原稿サイズ検知手段は、前記原稿に対して走査読み取りして該原稿のサイズを検知する検知構成(いわゆるプレスキャンによりサイズを検知する検知構成)であってもよいが、前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズの変更に即応して検知するセンサ(例えば、前記原稿からの反射光を検知する反射型光センサ)とされていることが好ましい。この場合、前記表示制御手段は、前記センサにて前記原稿のサイズの変更を検出すると直ちに前記表示画面の配色を変更する態様を例示できる。
【0032】
この特定事項では、前記表示制御手段が前記センサにて前記原稿のサイズの変更を検出すると直ちに前記表示画面の配色を変更するので、前記原稿サイズ検知手段が前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して即座に注意喚起させることができ、これにより、該ユーザに迅速にかつ確実に報知することが可能となる。
【発明の効果】
【0033】
以上説明したように、本発明によると、前記表示制御手段が前記原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズに基づいて前記表示画面の配色を変更することで、前記原稿サイズ検知手段が前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して注意喚起させることができ、これにより、該ユーザに確実に報知するができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【図3】図1及び図2に示す画像形成装置の操作ユニットにおける表示部を平面から視た概略平面図である。
【図4】図1及び図2に示す画像形成装置におけるハードウェア構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図5】図1及び図2に示す画像読取装置において原稿送り装置を取り外した状態を正面斜め上方から視た概略斜視図である。
【図6】原稿のサイズ及び有無の検出を説明するための図であって、(a)は、原稿サイズセンサの配置構成を平面から視た概略平面図であり、(b)は、原稿サイズセンサの受光部による受光の有無を表した原稿サイズ検出用フラグ設定テーブルのデータ構造を示す概略図であり、(c)は、原稿有無センサの受光部による受光の有無を表した原稿有無検出用フラグ設定テーブルのデータ構造を示す概略図である。
【図7】原稿サイズ検知部にて検知した原稿のサイズに対して基本画面の配色を一意に変更する第1表示制御を説明するための図であって、原稿サイズ別配色設定テーブルのデータ構造を示す概略図である。
【図8】反対色系の意味を説明するための図であって、色相を円環状に並べた色相環を示す円環図である。
【図9】基本画面の初期状態での配色のデータが設定された初期画面用配色設定テーブルのデータ構造を示している。
【図10】画像形成装置における制御部による第1表示制御の一例の前半部分を示すフローチャートである。
【図11】画像形成装置における制御部による第1表示制御の一例の後半部分を示すフローチャートである。
【図12】第1表示制御によって表示部に表示される基本画面の背景色を示す概略平面図であって、(a)から(h)は、それぞれ、初期画面、B5サイズ、A4サイズ、B5Rサイズ、A4Rサイズ、B4サイズ、A3サイズ及び定形外サイズでの背景色を示す図である。
【図13】画像形成装置におけるハードウェア構成の他の例を示す概略ブロック図である。
【図14】原稿サイズ検知部にて検知した原稿のサイズに対するISO216に規定されたサイズ系列単位で基本画面の配色を変更する第2表示制御を説明するための図であって、原稿サイズ系列別配色設定テーブルのデータ構造を示す概略図である。
【図15】画像形成装置における制御部による第2表示制御の一例を示すフローチャートである。
【図16】第2表示制御によって表示部に表示される基本画面の背景色を示す概略平面図であって、(a)から(d)は、それぞれ、初期画面、B系列、A系列及び定形外サイズでの背景色を示す図である。
【図17】基本画面の配色を設定変更するための設定画面の一例を示す概略図であって、(a)は、第1表示制御において原稿のサイズに対する基本画面の配色を設定変更する設定画面を示す図であり、(b)は、第2表示制御において原稿のサイズ系列に対する基本画面の配色を設定変更する設定画面を示す図である。
【図18】基本画面の初期状態に対する配色を設定変更する設定画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0036】
[画像形成装置の全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置20の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す画像形成装置20の概略構成を示す断面図である。図3は、図1及び図2に示す画像形成装置20の操作ユニット36における表示部116を平面から視た概略平面図である。また、図4は、図1及び図2に示す画像形成装置20におけるハードウェア構成の一例を示す概略ブロック図である。
【0037】
図1及び図2に示す画像形成装置20は、ここでは、原稿の画像を読み取って画像を印刷(画像形成)するコピー機能と、ファクシミリ通信を行うファクシミリ機能と、情報端末装置等の外部装置(図示せず)からの画像データを印刷するプリンタ機能とを備えたデジタル複合機とされている。
【0038】
画像形成装置20は、原稿の画像を読み取って記録用紙等の記録シート(以下、記録用紙という。)Pに印刷するコピーモードと、原稿の画像データを読み取って送信する一方、原稿の画像データを受信して記録用紙Pに印刷するファクシミリモードと、外部装置からネットワーク回線等の通信手段を通じて受信した画像を記録用紙Pに印刷するプリンタモードとを選択的に切り替え可能とされている。
【0039】
画像形成装置20は、原稿の画像を読み取る構成とされた原稿読取装置22と、電子写真形成プロセスにより原稿読取装置22で読み取った画像に対応する画像データに基づいて記録用紙P上に画像を形成する印刷出力を行う画像形成部24(図2及び図4参照)と、画像形成装置20に関する各種機能の設定情報を受け付ける操作ユニット36(図1及び図4参照)と、給紙部26と、排紙処理装置28とを備えている。また、画像形成装置20は、図4に示すように、制御部100、原稿サイズ検知部270(原稿サイズ検知手段の一例)、原稿有無検知部280、記憶部101、HDD(Hard Disk Drive)等の大容量記憶装置112及び通信部106をさらに備えている。なお、図4において、図1及び図2に示す給紙部26及び排紙処理装置28は図示を省略している。
【0040】
画像形成装置20は、コピーモード、ファクシミリモード及びプリンタモードの各種動作モードのうち何れかをユーザによる操作ユニット36への選択操作にて受け付けることで、選択された動作モードに対応する処理を実行するようになっている。
【0041】
操作ユニット36は、画像形成装置本体21の正面側に設けられており、各種処理の指示操作、各種処理情報の入力操作或いは選択操作を行う操作部(具体的には操作パネル)114と、指示操作、入力操作或いは選択操作された各種処理情報をカラー表示する表示部(具体的には表示パネル)116とを備えている。操作ユニット36は、ユーザが操作部114を操作しやすく、かつ、表示部116を目視しやすい構成とされている。詳しくは、操作ユニット36は、画像形成装置本体21の正面側の上面に、背面側が正面側よりも高くなるように傾斜して設けられている。具体的には、操作ユニット36は、操作部114と表示部116とが一つの筐体に保持され、全体として一体となったユニットとされている。操作ユニット36は、板状の操作パネルとされており、画像形成装置本体21の高さ方向(図中のZ方向)及び奥行き方向(主走査方向)(図中のX方向)の双方に直交する幅方向(副走査方向)(図中のY方向)において一方側(ここでは正面から視て左側)に配設されている。
【0042】
操作部114は、操作ユニット36の上面に設けられている。操作部114は、各種機能の切り替え操作、プリント処理における出力枚数、コピー処理における変倍、ファクシミリ送信処理における送信先等の入力情報を受け付けるために各種操作部材や、ユーザに異常動作等の動作状態を知らせるための発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の表示部材を備えている。
【0043】
操作部114は、例えば、画像形成装置20の動作状態に応じて点灯又は消灯(点滅)する表示灯142と、コピー動作に備える待機(スタンバイ)モードよりも消費電力の低い省エネモードの状態において省エネモードから待機モードへの移行指示を行うための電源キー144と、待機モードの状態において待機モードから省エネモードへの移行指示又は省エネモードの状態において省エネモードから待機モードへの移行指示を行うための省エネルギーキー146と、表示部116に表示されるホーム画面(図示せず)への移行指示を行うためのホームキー148とを含む各種ハードウェアキーを有している(図1参照)。
【0044】
そして、操作部114において、ユーザによってホームキー148が押下されると、表示部116には、コピーモードを選択するためのソフトウェアキーであるアイコン(図示せず)と、ファクリミリモードを選択するためのソフトウェアキーであるアイコン(図示せず)と、プリンタモードを選択するためのソフトウェアキーであるアイコン(図示せず)とを含むホーム画面が表示され、各種動作モードからユーザによって所望の動作モードが選択される。
【0045】
表示部116は、原稿読取装置22の操作画面を表示する。表示部116は、操作ユニット36の上面に設けられている。表示部116は、カラー表示装置(例えばカラー液晶ディスプレイ装置)を備えており、画像形成装置20の動作状況、操作部114から入力された設定値等の操作情報を表示する。本実施の形態では、表示部116における表示装置は、画面上に表示したソフトウェアキーへのユーザの入力操作(例えばタッチ操作)により各種の選択操作を受け付けるようにした入力装置(具体的にはタッチパネル)を備えたタッチパネル一体型の表示装置(いわゆるタッチパネルディスプレイ)とされている。
【0046】
表示部116の表示動作は、制御部100(図4参照)によって制御される。詳しくは、表示部116に表示されたホーム画面(図示せず)において、ユーザの選択操作によって、コピーモード、ファクリミリモード及びプリンタモードの各種動作モードのうち何れかが選択されると、表示部116には、選択された動作モードの各種機能及びパラメータ等の設定操作を行うための表示を行う操作画面として基本画面α(図3の例ではコピーモード)が表示される。
【0047】
各種動作モードの基本画面αは、システム領域α1、機能選択領域α2、プレビュー領域α3、アクションパネル領域α4、及び、タクストリガー領域α5を含む5つの領域からなる。これらの5つの領域は、基本レイアウトに従って、例えば、以下のように配置することができる。
【0048】
すなわち、システム領域α1は基本画面αの最上部に配置される。プレビュー領域α3は基本画面αの中央部に配置される。機能選択領域α2は、基本画面αにおいてプレビュー領域α3の左側に配置される。アクションパネル領域α4は、基本画面αにおいてプレビュー領域α3の右側上部に配置される。タクストリガー領域α5は、基本画面αにおいてプレビュー領域α3の右側下部に配置される。前記した各種動作モードの基本画面αを構成する5つの領域及び基本レイアウトは、全ての動作モードにおいて共通とすることができる。
【0049】
次に、コピーモードでの動作説明を行いながら画像形成装置20の内部構成を説明する。
【0050】
画像形成装置20にて画像形成動作を行うにあたり、原稿読取装置22における原稿送り装置23の原稿セットトレイ31に原稿がセットされると、原稿有無検知部(具体的には原稿有無検知センサ)35が原稿のセットされたことを検知し、原稿サイズ検知部32(具体的には原稿サイズ検知センサ33,34)が原稿のサイズを検知する。そして、操作ユニット36を操作することにより、記録用紙Pのサイズ及び変倍率等が入力設定される。その後、操作ユニット36の操作内容に応じて複写開始の指示がなされる。
【0051】
原稿読取装置22では、ユーザによる操作ユニット36への入力操作に応答して、ピックアップローラ38により原稿セットトレイ31上の原稿を1枚ずつ引出し、原稿を捌き板40及び搬送ローラ42間を介して原稿読み取りガラス43へと送り出し、原稿を原稿読み取りガラス43上で副走査方向Yに搬送して原稿排出トレイ46へと排出する。
【0052】
このとき、第1の読取部48によって原稿の表面(下側面)が読み取られる。第1の読取部48における第1の走査ユニット50は、第2の走査ユニット52と共に予め定めた所定位置に移動された状態となっている。そして、原稿読取装置22は、第1の走査ユニット50の露光ランプにより原稿読み取りガラス43を介して原稿の表面を照射し、原稿の反射光を第1の走査ユニット50及び第2の走査ユニット52の各反射ミラーにより結像レンズ54へと導き、原稿の反射光を結像レンズ54によりCCD(Charge Coupled Device)56に集光させ、原稿の表面の画像をCCD56上に結像させて原稿の表面の画像を読み取る。
【0053】
また、原稿読取装置22では、第2の読取部58によって原稿の裏面(上側面)が読み取られる。詳しくは、第2の読取部58は、原稿読み取りガラス43の上方に配設されている。第2の読取部58は、LEDアレイや蛍光灯等の光源を含み、かつ、原稿の裏面を照射する露光ランプと、画素毎に原稿の反射光を集光するセルフォックレンズアレイと、セルフォックレンズアレイを通じて受光した原稿の反射光を光電変換してアナログの画像信号を出力する密着イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)とを備えている。そして、原稿読取装置22は、第2の読取部58の露光ランプにより原稿の裏面を照射し、原稿の反射光をセルフォックレンズアレイにより密着イメージセンサに集光させ、原稿の裏面の画像を密着イメージセンサ上に結像させて原稿の裏面の画像を読み取る。
【0054】
また、画像形成装置20は、原稿読取装置22の上部筐体を開いて、原稿台ガラス(原稿載置手段の一例)44上に載置された原稿Gの表面を第1の読取部48により読み取ることが可能である。この場合、原稿読取装置22は、第1の走査ユニット50及び第2の走査ユニット52を相互に所定の速度関係を維持しつつ副走査方向Yの一方側に移動させ、第1の走査ユニット50によって原稿台ガラス44上の原稿を露光し、第1の走査ユニット50及び第2の走査ユニット52によって原稿からの反射光を結像レンズ54へと導き、結像レンズ54によって原稿の画像をCCD56上に結像させて原稿Gの表面の画像を読み取る。なお、本実施の形態では、原稿読み取りガラス43と原稿台ガラス44とは、一体的に形成された1枚のガラス板とされている。
【0055】
このようにして原稿の片面(表面)又は両面(表面及び裏面の双方)が読み取られると、原稿の片面又は両面の画像を示す画像データがマイクロコンピュータを含む制御部100(図4参照)に入力され、ここで画像データに各種の画像処理が施され、この画像データが画像形成部24へと出力される。
【0056】
画像形成部24は、画像データによって示される原稿の画像を記録用紙Pに印刷するものであって、感光体ドラム60、帯電装置62、レーザスキャンユニット(以下、LSUという。)64、現像装置68、転写装置70、クリーニング装置72、定着装置74及び図示しない除電装置を備えている。
【0057】
また、画像形成部24には、主搬送路76を含む搬送経路が設けられており、給紙部26から送られてきた記録用紙Pが主搬送路76に沿って搬送される。給紙部26は、用紙カセット80に収納された記録用紙P、又は、手差トレイ82に載置された記録用紙Pを1枚ずつ引き出して画像形成部24の主搬送路76へと送り出す。
【0058】
画像形成装置本体21は、画像形成部24の主搬送路76に沿って記録用紙Pを搬送している途中で、記録用紙Pに対して感光体ドラム60で形成されたトナー像を転写装置70によって転写させ、さらに定着装置74によって定着させることで印刷処理を行う。
【0059】
詳しくは、感光体ドラム60は、一方向に回転駆動され、除電装置により除電された表面がクリーニング装置72によりクリーニングされた後、帯電装置62により均一に帯電される。LSU64は、原稿読取装置22からの画像データに基づいてレーザ光を変調し、変調したレーザ光によって感光体ドラム60の表面を主走査方向Xに繰り返し走査して、感光体ドラム60の表面に静電潜像を形成する。現像装置68は、トナーを感光体ドラム60の表面に供給して静電潜像を現像(顕像化)し、感光体ドラム60の表面にトナー像を形成する。転写装置70は、感光体ドラム60上に形成されたトナー像を感光体ドラム60との間を通過する記録用紙Pに転写する。定着装置74は、トナー像が形成された記録用紙Pを加熱及び加圧して記録用紙P上のトナー像を記録用紙Pに定着させる。排紙処理装置28では、複数の記録用紙Pを各排紙トレイ88に仕分けして排出する。こうして、画像形成装置20は、一連の印刷動作を完了する。
【0060】
制御部100は、画像形成装置20全体の制御を司るものであって、CPU(Central Processing Unit)を含んでいる。制御部100は、接続配線118を介して原稿読取装置22、画像形成部24、操作ユニット36、記憶部101、大容量記憶装置112、通信部106、原稿サイズ検知部270及び原稿有無検知部280に接続されている。
【0061】
記憶部101は、ROM(Read Only Memory)102及びRAM(Random Access Memory)104等の記憶装置を含んでいる。記憶部101におけるROM102には、画像形成装置20の動作を制御するのに必要なプログラム及びデータや、後述する設定テーブル等の情報が記憶されている。制御部100は、ROM102に格納されているプログラム及びデータに従って画像形成装置20の制御を行って、画像形成装置20の各機能に関する制御を実行する。
【0062】
記憶部101におけるRAM104は、制御部100による演算及び処理の結果を一時的に記憶するワーキングメモリとしての機能と、カウント値、JAM及びサービスエラーの履歴情報、並びに消耗部品の情報等を記憶するバックアップメモリとしての機能と、画像データを記憶するフレームメモリとしての機能とを備えている。
【0063】
大容量記憶装置112は、画像形成装置20の入力画像データを記憶するためのドキュメントファイリング機能を実現するために備えられている。このドキュメントファイリング機能とは、スキャナで読み取られた画像、並びに、パーソナルコンピュータやファクシミリ装置等の外部装置(図示せず)から送信された画像を受信し、受信した画像を大容量記憶装置112に記憶することをいう。
【0064】
通信部106は、パーソナルコンピュータやファクシミリ装置等の外部装置(図示せず)に接続されたネットワーク回線等の通信手段Lに対するインターフェイスとしての機能を有している。
【0065】
[原稿サイズ検知部について]
図5は、図1及び図2に示す画像読取装置22において原稿送り装置23を取り外した状態を正面斜め上方から視た概略斜視図である。
【0066】
図5に示すように、原稿サイズ検知部270は、複数の原稿サイズセンサ271,272,273で構成されており、原稿読取装置22の底面(ここでは枠体202の原稿台ガラス44と対向する面202a)に設けられている。原稿サイズ検知部270は、制御部100の入力系に接続されている(図4参照)。
【0067】
本実施の形態では、原稿サイズセンサ271は、副走査方向Yの原稿Gのサイズを検出する光学センサとされており、原稿サイズセンサ272,273は、主走査方向Xの原稿Gのサイズを検出する光学センサとされている。詳しくは、原稿サイズセンサ271,272,273は、原稿Gからの反射光を検出する反射型光学センサとされている。具体的には、原稿サイズセンサ271,272,273は、所定の光(例えば赤外光)を照射する照射部T1,T2,T3と、原稿Gからの反射光を受光する受光部R1,R2,R3とを備えている。
【0068】
[原稿有無検知部について]
原稿有無検知部280は、原稿有無センサ281で構成されており、原稿読取装置22の底面(ここでは枠体202の原稿台ガラス44と対向する面202a)の原稿台ガラス44上に載置される全サイズの原稿Gを検知できる位置に設けられている。原稿有無検知部280は、制御部100の入力系に接続されている(図4参照)。
【0069】
本実施の形態では、原稿有無センサ281は、全サイズの原稿Gの有無を検出する光学センサとされている。詳しくは、原稿有無センサ281は、原稿Gからの反射光を検出する反射型光学センサとされている。具体的には、原稿有無センサ281は、所定の光(例えば赤外光)を照射する照射部T4と、原稿Gからの反射光を受光する受光部R4とを備えている。
【0070】
[制御部による原稿のサイズ及び有無の検出について]
制御部100は、原稿サイズセンサ271,272,273における照射部T1,T2,T3から原稿台ガラス44へ光を照射し、原稿台ガラス44上に原稿Gが有る場合(受光部R1,R2,R3が原稿Gからの反射光を受光した場合)には、受光部R1,R2,R3から原稿Gが有る(受光している)ことを示すセンサ出力信号(具体的にはオン信号)が送信される。一方、制御部100は、原稿台ガラス44上に原稿Gが無い場合(受光部R1,R2,R3が原稿Gからの反射光を受光しない場合)には、受光部R1,R2,R3から原稿Gが無い(受光していない)ことを示すセンサ出力信号(具体的にはオフ信号)を送信される。制御部100は、受光部R1,R2,R3から受けた原稿Gの有り又は無しを示すセンサ出力信号(具体的にはオン信号又はオフ信号)によって、原稿Gのサイズを検出(判定)するようになっている。
【0071】
また、制御部100は、原稿有無センサ281における照射部T4から原稿台ガラス44へ光を照射し、原稿台ガラス44上に原稿Gが有る場合(受光部R4が原稿Gからの反射光を受光した場合)には、受光部R4から原稿Gが有る(受光している)ことを示すセンサ出力信号(具体的にはオン信号)が送信される。一方、制御部100は、原稿台ガラス44上に原稿Gが無い場合(受光部R4が原稿からの反射光を受光しない場合)には、受光部R4から原稿Gが無い(受光していない)ことを示すセンサ出力信号(具体的にはオフ信号)が送信される。制御部100は、受光部R4から受けた原稿Gが有り又は無しを示すセンサ出力信号(具体的にはオン信号又はオフ信号)によって、原稿Gの有無を検出(判定)するようになっている。
【0072】
図6は、原稿Gのサイズ及び有無の検出を説明するための図である。図6(a)は、原稿サイズセンサ271,272,273の配置構成を平面から視た概略平面図を示している。図6(b)は、原稿サイズセンサ271,272,273の受光部R1,R2,R3による受光の有無を表した原稿サイズ検出用フラグ設定テーブルTL1のデータ構造を示している。図6(c)は、原稿有無センサ281の受光部R4による受光の有無を表した原稿有無検出用フラグ設定テーブルTL2のデータ構造を示している。なお、図6(a)において、符号B5,A4は、ぞれぞれ、B5サイズ(176×250mm)及びA4サイズ(210×297mm)の原稿Gを長手方向が主走査方向Xに沿うように配置した状態を示しており、符号B5R,A4R,B4,A3は、ぞれぞれ、B5サイズ、A4サイズ、B4サイズ(250×353mm)及びA3サイズ(297×420mm)の原稿Gを長手方向が副走査方向Yに沿うように配置した状態を示している。
【0073】
ここでは、センチ仕様の画像形成装置について説明するが、インチ仕様の画像形成装置では、ANSI/ASME Y14.1に規定されたレターサイズ(8.5×11inch)、リーガルサイズ(8.5×14inch)、タブロイドレジャーサイズ(11×17inch)等のサイズとしてもよい。
【0074】
図6(a)に示す例では、原稿台ガラス44に載置された原稿Gは、読取領域の副走査方向読取方向Y1の上流側(図6(a)の左側)端及び主走査方向Xの一方側(図6(a)の上側)端の双方を基準として位置決めされる。
【0075】
図6(b)に示すように、原稿サイズセンサ271は、原稿Gが符号B5R,B5,A4の配置状態では原稿無し(受光していないこと)を示す信号を受光部R1にて出力し、かつ、それ以外の配置状態では原稿有り(受光していること)を示す信号を受光部R1にて出力する位置に設けられている。原稿サイズセンサ272は、原稿Gが符号B5R,A4Rの配置状態では原稿無しを示す信号を出力し、かつ、それ以外の配置状態では原稿有りを示す信号を出力する位置に設けられている。原稿サイズセンサ273は、原稿Gが符号B5R,B5,B4,A4Rの配置状態では原稿無しを示す信号を出力し、かつ、それ以外の配置状態では原稿有りを示す信号を出力する位置に設けられている。
【0076】
制御部100は、図6(b)に示す原稿サイズ検出用フラグ設定テーブルTL1を用いて判定することができる。原稿サイズ検出用フラグ設定テーブルTL1は、予め記憶部101(図4参照)のROM102に記憶されている。
【0077】
図6(c)に示すように、原稿有無センサ281は、原稿Gの配置状態に関わらず、原稿Gが原稿台ガラス44上に位置決めされた状態で載置されていれば、原稿有りを示す信号を出力する位置に設けられている。
【0078】
制御部100は、図6(c)に示す原稿有無検出用フラグ設定テーブルTL2を用いて判定することができる。原稿有無検出用フラグ設定テーブルTL2は、予め記憶部101(図4参照)のROM102に記憶されている。
【0079】
なお、原稿サイズ検知部270は、B5Rサイズ以外のサイズでは、原稿有無検知部280がない場合でも原稿有無検知部として作用することができる。また、原稿サイズ検知部270は、全サイズの原稿Gの有無を検知できるように原稿サイズセンサの検知パターンを工夫することによって原稿有無検知部を兼用してもよい。これについては、従来公知の手法で行うことができ、ここでは詳しい説明は省略する。
【0080】
ところで、A3、B4、A4、B5等の規定サイズ以外のサイズ(具体的には定形外サイズ)の原稿Gが原稿台ガラス44に載置された場合や、原稿台ガラス44に載置する場所がずれた状態で原稿Gが載置された場合に、原稿サイズ検知部270がユーザの想定していないサイズとして検知し、原稿台ガラス44に載置された原稿Gのサイズとは異なるサイズとして検知する場合がある。このような場合、ユーザは、原稿サイズ検知部270が原稿台ガラス44に載置された原稿Gのサイズとは異なるサイズを検知したか否かを、画像形成された記録用紙Pのサイズを見て初めて気が付く場合が多い。そして、ユーザは、本来のサイズの記録用紙Pに画像形成したい場合には、もう一度画像形成し直す必要があり、それだけ無駄が生じる。
【0081】
この点、制御部100は、原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズに基づいて表示部116に表示される操作画面として基本画面αの配色を変更する表示制御手段としての機能を有する。なお、本実施の形態では、画像形成装置20に設けられた制御部100が前記表示制御手段として機能するようになっているが、原稿読取装置22に設けられた原稿読取動作全体を制御する制御部(図示せず)が前記表示制御手段として機能するようになっていてもよい。
【0082】
ここで、基本画面αの配色を変更するにあたっては、表示部116の全表示画面の配色を変更してもよいし、表示部116の一部の表示画面の配色を変更してもよい。表示部116の一部の表示画面の配色を変更する場合、表示部116の表示画面の面積うち50%以上の面積の配色を変更することが好ましい。また、基本画面αの配色は、同じ色相を基調とする同系色の配色であれば、色調(明度及び/又は彩度)が異なっていても同じ配色とすることができる。
【0083】
具体的には、制御部100は、次の第1実施形態又は第2実施形態の表示制御を行うことができる。
【0084】
(第1実施形態)
第1実施形態に係る画像形成装置20の制御部100は、原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズに対して基本画面αの配色を一意に変更する第1表示制御を行う構成とされている。
【0085】
図7は、原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズに対して基本画面αの配色を一意に変更する第1表示制御を説明するための図であって、原稿サイズ別配色設定テーブルTL3のデータ構造を示している。
【0086】
図7に示すように、原稿サイズ別配色設定テーブルTL3には、原稿サイズ検知部270にて検知した原稿GのA3サイズ、B4サイズ、A4Rサイズ、B5Rサイズ、A4サイズ及びB5サイズのデータと、表示部116の黒色の配色、緑色の配色、ピンク色の配色、グレー色の配色、橙色(黄赤色)の配色及び青色の配色のデータとが1:1に対応して設定されている。なお、原稿サイズ別配色設定テーブルTL3は、予め記憶部101(図4参照)のROM102(ここでは電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ)に記憶されている。原稿サイズ別配色設定テーブルTL3における定形外サイズについては後述する。
【0087】
本第1実施形態において、第1表示制御を行う制御部100は、長手方向が同一方向に向いた原稿Gのサイズ順での隣り合うサイズ間で一方が無彩色とされている場合には他方を有彩色とし、かつ、原稿Gのサイズ順での隣り合うサイズ間で何れも有彩色とされている場合には互いに反対色系の配色とする構成とされている。
【0088】
具体的には、長手方向が同一方向に向いた原稿Gのサイズ順は、原稿Gを長手方向が副走査方向Yに沿うように配置した場合には、大きい方からA3サイズ、B4サイズ、A4Rサイズ、B5Rサイズの順となり、原稿Gを長手方向が主走査方向Xに沿うように配置した場合には、大きい方からA4サイズ、B5サイズの順となる。
【0089】
ここで、「反対色系」とは、色相環において、対象となる色に対して正反対に位置する色(補色)を180°とした場合に、好ましくは90°を超え、かつ、270°未満の位置、より好ましくは、120°を超え、かつ、240°未満の位置にある色をいう。本第1実施形態及び後述する第2実施形態において、反対色系は、90°を超え、かつ、270°未満の位置にある色とされている。
【0090】
図8は、反対色系の意味を説明するための図であって、色相を円環状に並べた色相環を示す円環図である。
【0091】
反対色系について、長手方向が同一方向に向いた原稿Gのサイズ順での隣り合うA4サイズとB5サイズとの間で何れも有彩色とされている場合を例にとって説明すると、A4サイズでの配色が橙色であるので、B5サイズに対応する配色は、橙色対して正反対に位置する青色(補色)を180°とした場合に、90°を超え、かつ、270°未満の位置にあるの赤み紫青色から黄み緑色までの色(具体的には青色)とされている。なお、色相環に対応する各色の位置関係(各色の絶対角度、例えば赤色を絶対0°とした絶対角度)は、予め記憶部101(図4参照)のROM102に記憶されている。
【0092】
また、本第1実施形態において、基本画面αの配色は、規定サイズ(具体的には、A3サイズ、B4サイズ、A4Rサイズ、B5Rサイズ、A4サイズ、B5サイズ)以外の定形外サイズに対応する配色(具体的には黄色)を含んでいる。
【0093】
すなわち、図7に示す原稿サイズ別配色設定テーブルTL3には、定形外サイズのデータと基本画面αの配色(具体的には黄色)のデータとが対応して設定されている。
【0094】
そして、第1表示制御を行う制御部100は、原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズが定形外サイズである場合には、基本画面αの配色を定形外サイズに対応する配色(具体的には黄色)にする構成とされている。
【0095】
また、本第1実施形態において、基本画面αの配色は、基本画面α(図3参照)の初期状態(初期画面の一例)に表示される初期の配色として原稿サイズ検知部270にて検知する原稿Gのサイズで設定した配色(具体的には、黒色、緑色、ピンク色、グレー色、橙色、青色)以外の配色(具体的には白色)を含んでいる。
【0096】
図9は、基本画面αの初期状態での配色のデータが設定された初期画面用配色設定テーブルTL4のデータ構造を示している。
【0097】
図9に示すように、初期画面用配色設定テーブルTL4には、基本画面αの初期状態での配色(具体的には白色)のデータが設定されている。なお、初期画面用配色設定テーブルTL4は、予め記憶部101(図4参照)のROM102(ここでは電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ)に記憶されている。
【0098】
そして、制御部100は、基本画面αの初期状態における初期の配色(具体的には白色)から、原稿サイズ検知部270にて原稿Gのサイズを検知すると、原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズに対応する配色に変更する構成とされている。
【0099】
また、本第1実施形態において、制御部100は、反射型光センサを構成する原稿サイズ検知部270にて原稿Gのサイズの変更を検出すると直ちに基本画面αの配色を変更する構成とされている。
【0100】
[第1表示制御の制御例について]
次に、画像形成装置20における制御部100による第1表示制御の一例について図10から図12を参照しながら説明する。
【0101】
図10は、画像形成装置20における制御部100による第1表示制御の一例の前半部分を示すフローチャートである。図11は、画像形成装置20における制御部100による第1表示制御の一例の後半部分を示すフローチャートである。また、図12は、第1表示制御によって表示部116に表示される基本画面αの背景色を示す概略平面図である。図12(a)から図12(h)は、それぞれ、初期画面、B5サイズ、A4サイズ、B5Rサイズ、A4Rサイズ、B4サイズ、A3サイズ及び定形外サイズでの背景色を示している。
【0102】
図10及び図11に示す制御例では、先ず、図10に示すように、基本画面αの初期状態での配色として記憶部101の初期画面用配色設定テーブルTL4(図9参照)から白色のデータを読み出して基本画面αの初期状態(具体的には初期画面)での配色を白色(図12(a)参照)にする(ステップS1)。
【0103】
次に、原稿有無検知部280による原稿Gの有無検出結果から原稿Gの有無を判断し(ステップS2)、原稿Gが無いと判断した場合には(ステップS2:Yes)、ステップS1に戻る一方、原稿Gが有ると判断した場合には(ステップS2:No)、ステップS3に移行する。
【0104】
次に、原稿サイズ検知部270による原稿Gのサイズ検出結果から原稿GのサイズがB5であるか否かを判断し(ステップS3)、原稿GのサイズがB5である場合には(ステップS3:Yes)、表示部116の基本画面αの背景色として記憶部101の原稿サイズ別配色設定テーブルTL3(図7参照)から青色のデータを読み出して表示部116の基本画面αの背景色を青色(図12(b)参照)に変更し(ステップS4)、図11のステップS16に移行する一方、原稿GのサイズがB5でない場合には(ステップS3:No)、ステップS5に移行する。
【0105】
次に、原稿サイズ検知部270による原稿Gのサイズ検出結果から原稿GのサイズがA4であるか否かを判断し(ステップS5)、原稿GのサイズがA4である場合には(ステップS5:Yes)、表示部116の基本画面αの背景色として記憶部101の原稿サイズ別配色設定テーブルTL3(図7参照)から橙色のデータを読み出して表示部116の基本画面αの背景色を橙色(図12(c)参照)に変更し(ステップS6)、図11のステップS16に移行する一方、原稿GのサイズがA4でない場合には(ステップS5:No)、ステップS7に移行する。
【0106】
次に、原稿サイズ検知部270による原稿Gのサイズ検出結果から原稿GのサイズがB5Rであるか否かを判断し(ステップS7)、原稿GのサイズがB5Rである場合には(ステップS7:Yes)、表示部116の基本画面αの背景色として記憶部101の原稿サイズ別配色設定テーブルTL3(図7参照)からグレー色のデータを読み出して表示部116の基本画面αの背景色をグレー色(図12(d)参照)に変更し(ステップS8)、図11のステップS16に移行する一方、原稿GのサイズがB5Rでない場合には(ステップS7:No)、ステップS9に移行する。
【0107】
次に、原稿サイズ検知部270による原稿Gのサイズ検出結果から原稿GのサイズがA4Rであるか否かを判断し(ステップS9)、原稿GのサイズがA4Rである場合には(ステップS9:Yes)、表示部116の基本画面αの背景色として記憶部101の原稿サイズ別配色設定テーブルTL3(図7参照)からピンク色のデータを読み出して表示部116の基本画面αの背景色をピンク色(図12(e)参照)に変更し(ステップS10)、図11のステップS16に移行する一方、原稿GのサイズがA4Rでない場合には(ステップS9:No)、図11のステップS11に移行する。
【0108】
図11に示すように、原稿サイズ検知部270による原稿Gのサイズ検出結果から原稿GのサイズがB4であるか否かを判断し(ステップS11)、原稿GのサイズがB4である場合には(ステップS11:Yes)、表示部116の基本画面αの背景色として記憶部101の原稿サイズ別配色設定テーブルTL3(図7参照)から緑色のデータを読み出して表示部116の基本画面αの背景色を緑色(図12(f)参照)に変更し(ステップS12)、ステップS16に移行する一方、原稿GのサイズがB4でない場合には(ステップS11:No)、ステップS13に移行する。
【0109】
次に、原稿サイズ検知部270による原稿Gのサイズ検出結果から原稿GのサイズがA3であるか否かを判断し(ステップS13)、原稿GのサイズがA3である場合には(ステップS13:Yes)、表示部116の基本画面αの背景色として記憶部101の原稿サイズ別配色設定テーブルTL3(図7参照)から黒色のデータを読み出して表示部116の基本画面αの背景色を黒色(図12(g)参照)に変更し(ステップS14)、ステップS16に移行する一方、原稿GのサイズがA3でない場合には(ステップS13:No)、原稿Gのサイズが定形外であるとして、表示部116の基本画面αの背景色を黄色(図12(h)参照)に変更する(ステップS15)。
【0110】
そして、コピーモードが終了するまで、ステップS2〜ステップS15の処理を繰り返し(ステップS16:No)、コピーモードの終了の指示があると(ステップS16:Yes)、処理を終了する。
【0111】
(第2実施形態)
第2実施形態に係る画像形成装置20の制御部100は、第1表示制御に代えて/加えて(ここでは加えて)原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズに対するISO216に規定されたサイズ系列(具体的にはA系列及びB系列)単位で基本画面αの配色を変更する第2表示制御を行う構成とされている。ここでは、制御部100は、第1表示制御と第2表示制御とを選択画面(図示せず)によって選択的に切り替え可能とされている。
【0112】
図13は、画像形成装置20におけるハードウェア構成の他の例を示す概略ブロック図である。
【0113】
図13に示すハードウェア構成は、図4に示すハードウェア構成において、記憶部101に代えて記憶部101Aを設けた以外は図4に示すハードウェア構成と同様である。従って、図13において、図4に示す部材と同一構成の部材には同じ参照符号を付し、その説明を省略する。
【0114】
記憶部101Aには、第1実施形態の記憶部101に記憶されていた原稿サイズ検出用フラグ設定テーブルTL1、原稿有無検出用フラグ設定テーブルTL2、原稿サイズ別配色設定テーブルTL3及び初期画面用配色設定テーブルTL4に加えて、原稿サイズ系列別配色設定テーブルTL3Aが記憶されている。
【0115】
図14は、原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズに対するISO216に規定されたサイズ系列(具体的にはA系列及びB系列)単位で基本画面αの配色を変更する第2表示制御を説明するための図であって、原稿サイズ系列別配色設定テーブルTL3Aのデータ構造を示している。
【0116】
図14に示すように、原稿サイズ系列別配色設定テーブルTL3Aには、原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズ系列(具体的には、A3サイズ、A4Rサイズ及びA4サイズを検知したときにはA系列、B4サイズ、B5Rサイズ及びB5サイズを検知したときにはB系列)のデータと、基本画面αの橙色の配色及び青色の配色のデータとが1:1に対応して設定されている。なお、原稿サイズ系列別配色設定テーブルTL3Aは、予め記憶部101A(図13参照)のROM102A(ここでは電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ)に記憶されている。
【0117】
本第2実施形態において、第2表示制御を行う制御部100は、ISO216に規定された原稿Gの隣り合う系列(具体的にはA系列及びB系列)単位間で何れも有彩色とされている場合には互いに反対色系の配色とする構成とされている。なお、第2表示制御を行う制御部100は、ISO216に規定された原稿Gの隣り合う系列(具体的にはA系列及びB系列)単位間で一方が無彩色とされている場合には他方を有彩色とする構成とされていてもよい。
【0118】
また、本第2実施形態において、基本画面αの配色は、第1表示制御と同様、規定サイズ(具体的には、A3サイズ、B4サイズ、A4Rサイズ、B5Rサイズ、A4サイズ、B5サイズ)以外の定形外サイズに対応する配色(具体的には黄色)を含んでいる。
【0119】
すなわち、図14に示す原稿サイズ系列別配色設定テーブルTL3Aには、定形外サイズのデータと基本画面αの配色(具体的には黄色)のデータとが対応して設定されている。
【0120】
そして、第2表示制御を行う制御部100は、第1表示制御と同様、原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズが定形外サイズである場合には、基本画面αの配色を定形外サイズに対応する配色(具体的には黄色)にする構成とされている。
【0121】
[第2表示制御の制御例について]
次に、画像形成装置20における制御部100による第2表示制御の一例について図15及び図16を参照しながら説明する。
【0122】
図15は、画像形成装置20における制御部100による第2表示制御の一例を示すフローチャートである。なお、図15の処理ステップにおいて、図10及び図11の処理ステップと同じ処理ステップには同じ参照符号を付している。また、図16は、第2表示制御によって表示部116に表示される基本画面αの背景色を示す概略平面図である。図16(a)から図16(d)は、それぞれ、初期画面、B系列、A系列及び定形外サイズでの背景色を示している。
【0123】
図15に示す制御例では、先ず、基本画面αの初期状態での配色として記憶部101の初期画面用配色設定テーブルTL4(図9参照)から白色のデータを読み出して基本画面αの初期状態(具体的には初期画面)での配色を白色(図16(a)参照)にする(ステップS1)。
【0124】
次に、原稿有無検知部280による原稿Gの有無検出結果から原稿Gの有無を判断し(ステップS2)、原稿Gが無いと判断した場合には(ステップS2:Yes)、ステップS1に戻る一方、原稿Gが有ると判断した場合には(ステップS2:No)、ステップS3に移行する。
【0125】
次に、原稿サイズ検知部270による原稿Gのサイズ検出結果から原稿Gのサイズ系列がB系列であるか否かを判断し(ステップS3A)、原稿Gのサイズ系列がB系列である場合には(ステップS3A:Yes)、表示部116の基本画面αの背景色として記憶部101の原稿サイズ系列別配色設定テーブルTL3A(図14参照)から青色のデータを読み出して表示部116の基本画面αの背景色を青色(図16(b)参照)に変更し(ステップS4A)、ステップS16に移行する一方、原稿Gのサイズ系列がB系列でない場合には(ステップS3A:No)、ステップS5Aに移行する。
【0126】
次に、原稿サイズ検知部270による原稿Gのサイズ検出結果から原稿Gのサイズ系列がA系列であるか否かを判断し(ステップS5A)、原稿Gのサイズ系列がA系列である場合には(ステップS5A:Yes)、表示部116の基本画面αの背景色として記憶部101の原稿サイズ系列別配色設定テーブルTL3A(図14参照)から橙色のデータを読み出して表示部116の基本画面αの背景色を橙色(図16(c)参照)に変更し(ステップS6A)、ステップS16に移行する一方、原稿Gのサイズ系列がA系列でない場合には(ステップS5A:No)、原稿Gのサイズが定形外であるとして、表示部116の基本画面αの背景色を黄色(図16(d)参照)に変更する(ステップS15)。
【0127】
そして、コピーモードが終了するまで、ステップS2〜ステップS15の処理を繰り返し(ステップS16:No)、コピーモードの終了の指示があると(ステップS16:Yes)、処理を終了する。
【0128】
以上説明したように本第1及び第2実施形態によると、制御部100が原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズに基づいて基本画面αの配色を変更するので、原稿サイズ検知部270が原稿台ガラス44に載置された原稿Gのサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して注意喚起させることができ、これにより、該ユーザに確実に報知することが可能となる。例えば、ユーザは、原稿サイズ検知部270が原稿台ガラス44に載置された原稿Gのサイズとは異なるサイズを検知したか否かを、画像形成する前に気が付くことができ、再度、画像形成を行うといったコピー動作の無駄を省くことができる。
【0129】
また、本第1実施形態の第1表示制御では、制御部100が原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズに対して基本画面αの配色を一意に変更することで、原稿サイズ検知部270が原稿台ガラスに載置された原稿Gのサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して原稿Gのそれぞれのサイズで注意喚起させて確実に報知することが可能となる。
【0130】
また、本第1実施形態の第1表示制御では、基本画面αの配色は長手方向が同一方向に向いた原稿Gのサイズ順での隣り合うサイズ間で一方が無彩色とされている場合には他方が有彩色とされていることで、原稿Gのサイズ順での隣り合うサイズ間(例えば、B5RサイズとA4Rサイズとの間)での配色として無彩色(例えば、グレー色)と有彩色(例えばピンク色)との違いをユーザに認識させ易くすることができ、それだけ明確に注意喚起させて原稿サイズ検知部270が原稿台ガラス44に載置された原稿Gのサイズとは異なるサイズを検知したか否かを該ユーザに確実に報知することが可能となる。
【0131】
また、本第1実施形態の第1表示制御では、基本画面αの配色は長手方向が同一方向に向いた原稿Gのサイズ順での隣り合うサイズ間で何れも有彩色とされている場合には互いに反対色系の配色とされていることで、原稿Gのサイズ順での隣り合うサイズ間(例えば、B5サイズとA4サイズとの間)での配色として有彩色の違い(例えば、青色と橙色との違い)をユーザに認識させ易くすることができ、それだけ明確に注意喚起させて原稿サイズ検知部270が原稿台ガラス44に載置された原稿Gのサイズとは異なるサイズを検知したか否かを該ユーザに確実に報知することが可能となる。
【0132】
また、本第2実施形態の第2表示制御では、制御部100がサイズ系列(具体的にはA系列及びB系列)単位で基本画面αの配色を変更するといった簡単な制御構成で、原稿サイズ検知部270が原稿台ガラス44に載置された原稿Gのサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して注意喚起させて確実に報知することが可能となる。
【0133】
また、本第2実施形態の第2表示制御では、基本画面αの配色がISO216に規定された原稿の隣り合う系列単位間(具体的にはA系列とB系列との間)で何れも有彩色とされている場合には互いに反対色系の配色とされていることで、原稿Gの隣り合う系列単位間(具体的にはA系列とB系列との間)での配色として有彩色の違いをユーザに認識させ易くすることができ、それだけ明確に注意喚起させて原稿サイズ検知部270が原稿台ガラス44に載置された原稿Gのサイズとは異なるサイズを検知したか否かを該ユーザに確実に報知することが可能となる。なお、基本画面αの配色がISO216に規定された原稿Gの隣り合う系列単位間(具体的にはA系列とB系列との間)で一方が無彩色とされている場合には他方が有彩色とされている場合には、原稿Gの隣り合う系列単位間(具体的にはA系列とB系列との間)での配色として無彩色と有彩色との違いをユーザに認識させ易くすることができ、それだけ明確に注意喚起させて原稿サイズ検知部270が原稿台ガラス44に載置された原稿Gのサイズとは異なるサイズを検知したか否かを該ユーザに確実に報知することが可能となる。
【0134】
また、本第1実施形態の第1表示制御及び第2実施形態の第2表示制御では、制御部100が原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズが定形外サイズである場合には基本画面αの配色を定形外サイズに対応する配色(具体的には黄色)にするので、原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズが定形外サイズであっても、原稿サイズ検知部270が原稿台ガラス44に載置された原稿Gのサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して注意喚起させて確実に報知することが可能となる。
【0135】
また、本第1実施形態の第1表示制御及び第2実施形態の第2表示制御では、制御部100が基本画面αの初期状態(具体的には初期画面)における初期の配色(具体的には白色)から、原稿サイズ検知部270にて原稿Gのサイズを検知すると、原稿サイズ検知部270にて検知した原稿Gのサイズに対応する配色に変更することにより、初期画面の状態から原稿サイズ検知部270にて原稿Gのサイズが検知されたことをユーザに容易に認識させることが可能となる。
【0136】
また、本第1実施形態の第1表示制御及び第2実施形態の第2表示制御では、制御部100が反射型光センサを構成する原稿サイズ検知部270にて原稿Gのサイズの変更を検出すると直ちに基本画面αの配色を変更することで、原稿サイズ検知部270が原稿台ガラスに載置された原稿Gのサイズとは異なるサイズを検知したか否かをユーザに対して即座に注意喚起させることができ、これにより、該ユーザに迅速にかつ確実に報知することが可能となる。
【0137】
また、本第1実施形態の第1表示制御及び第2実施形態の第2表示制御において、制御部100は、基本画面αの配色を設定変更可能な構成とされていてもよい。
【0138】
次に、制御部100が基本画面αの配色を設定変更する構成とした場合について図17及び図18を参照しながら説明する。
【0139】
図17は、基本画面αの配色を設定変更するための設定画面の一例を示す概略図である。図17(a)は、第1表示制御において原稿Gのサイズに対する基本画面αの配色を設定変更する設定画面を示しており、図17(b)は、第2表示制御において原稿Gのサイズ系列に対する基本画面αの配色を設定変更する設定画面を示している。
【0140】
図17(a)及び図17(b)に示す設定画面は、配色設定領域βと配色選択領域γとに分けられている。
【0141】
図17(a)に示す配色設定領域βは、サイズ表示領域β1〜β7と配色表示領域β8〜β14とを含んでいる。第1表示制御を行う制御部100は、サイズ表示領域β1〜β7に、原稿Gのサイズ(図の例では、A3、B4、A4R、B5R、A4、B5及び定形外)を表示させ、サイズ表示領域β1〜β7に対して、配色表示領域β8〜β14に、配色選択領域γでユーザによって選択されることで受け付けた配色を表示させるようになっている。
【0142】
また、図17(b)に示す配色設定領域βは、サイズ表示領域β15,β16,β7と配色表示領域β17,β18,β14とを含んでいる。第2表示制御を行う制御部100は、サイズ表示領域β15,β16,β7に、原稿Gのサイズ系列(具体的にはA系列及びB系列)並びに定形外を表示させ、サイズ表示領域β15,16,β7に対して、配色表示領域β17,β18,β14に、配色選択領域γでユーザによって選択されることで受け付けた配色を表示させるようになっている。
【0143】
図17(a)及び図17(b)に示す配色選択領域γは、選択表示領域γ1〜γ11を含んでいる。第1及び第2表示制御を行う制御部100は、選択表示領域γ1〜γ11に、基本画面αの配色として、互いに異なる複数色(図の例では、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、青紫色、紫色、ピンク色、ブレー色、黒色及び白色)のうち何れか一つをユーザによる操作(具体的にはタッチ操作)によって選択可能に表示するようになっている。
【0144】
また、図17(a)及び図17(b)に示す配色設定領域βは、「確定」ボタンθ1と「終了」ボタンθ2とを有している。第1及び第2表示制御を行う制御部100は、ユーザによる「確定」ボタンθ1の操作(具体的にはタッチ操作)を受け付けることによって配色を確定するようになっている。また、第1及び第2表示制御を行う制御部100は、ユーザによる終了ボタンθ2の操作(具体的にはタッチ操作)を受け付けることによって、全ての配色が確定している場合には、選択された配色を受け付ける一方、配色が一つでも確定していない場合には、配色の設定変更を中止して前の操作画面に戻るようになっている。
【0145】
詳しくは、第1表示制御を行う制御部100は、長手方向が同一方向に向いた原稿Gのサイズの大きい順又は小さい順(図17(a)の例では大きい順)で基本画面αの配色の選択を順次受け付けるようになっている。
【0146】
具体的には、第1表示制御を行う制御部100は、初回(この例ではA3サイズの設定)を除き、隣の原稿Gのサイズ(この例では一つ大きいサイズ)に対する配色が確定していない限り、配色を選択できないようになっている。
【0147】
つまり、第1表示制御を行う制御部100は、初回では配色設定領域βにおけるA3サイズのサイズ表示領域β1を他のサイズ表示領域β2〜β7とは異なる表示(ここでは反転表示)にさせてA3サイズに対する配色をユーザによって配色選択領域γで選択できるようにする。そして、第1表示制御を行う制御部100は、ユーザによって所望の配色(図17(a)の例では配色選択領域γにおける選択表示領域γ10の黒色)が選択操作されると、選択された選択表示領域γ10を他の選択表示領域γ1〜γ9,γ11とは異なる表示(ここでは反転表示)にさせ、配色設定領域βにおけるA3サイズに対応する配色表示領域β8に、配色選択領域γで選択された配色(図17(a)の例では黒色)を表示させる。第1表示制御を行う制御部100は、このとき確定ボタンθ1が操作されると、選択された配色を確定してサイズ表示領域β1の異なる表示(ここでは反転表示)を元の表示に戻す。
【0148】
次に、第1表示制御を行う制御部100は、配色設定領域βにおけるB4サイズのサイズ表示領域β2を他のサイズ表示領域β1,β3〜β7とは異なる表示(ここでは反転表示)にさせてB4サイズに対する配色をユーザによって配色選択領域γで選択できるようにする。このとき、既に選択された配色(この例では黒色)の選択を禁止し、かつ、隣の原稿Gのサイズ(この例では一つ大きいサイズ)に対する配色が無彩色(この例では黒色)である場合には無彩色(この例ではグレー色及び白色)の選択を禁止し、さらに、隣の原稿Gのサイズ(この例では一つ大きいサイズ)に対する配色が有彩色である場合には隣の原稿Gのサイズ(この例では一つ大きいサイズ)に対する配色に近い配色(具体的には、対象となる色に対して正反対に位置する色(補色)を180°とした場合に、0°を超え90°以内、かつ、270°以上360°未満の位置にある色)の選択を禁止する。なお、配色選択領域γにおける選択表示領域γ1〜γ11のうち、前記した選択を禁止する選択表示領域は、淡い表示とされてユーザによって選択できないようになっている。第1表示制御を行う制御部100は、0°を超え120°以内、かつ、240°以上360°未満の位置にある色の選択を禁止してもよい。これらのことは、後述する第2表示制御の場合についても同様である。
【0149】
そして、第1表示制御を行う制御部100は、ユーザによって所望の配色が選択操作されると、選択された選択表示領域を他の選択表示領域とは異なる表示(ここでは反転表示)にさせ、配色設定領域βにおけるB4サイズに対応する配色表示領域β9に、配色選択領域γで選択された配色を表示させる。第1表示制御を行う制御部100は、このとき確定ボタンθ1が操作されると、選択された配色を確定してサイズ表示領域β2の異なる表示(ここでは反転表示)を元の表示に戻す。
【0150】
以下同様にして、第1表示制御を行う制御部100は、A4R以降のサイズ及び定形外サイズに対する配色の設定変更を行う。
【0151】
また、第2表示制御を行う制御部100は、図17(b)に示すように、原稿Gのサイズのサイズ系列(具体的にはA系列及びB系列)並びに定形外で基本画面αの配色の選択を順次受け付けるようになっている。
【0152】
具体的には、第2表示制御を行う制御部100は、配色設定領域βにおけるA系列のサイズ表示領域β15を他のサイズ表示領域β16,β7とは異なる表示(ここでは反転表示)にさせてA系列サイズに対する配色をユーザによって配色選択領域γで選択できるようにする。そして、第2表示制御を行う制御部100は、ユーザによって所望の配色(図17(b)の例では配色選択領域γにおける選択表示領域γ2の橙色)が選択操作されると、選択された選択表示領域γ2を他の選択表示領域γ1,γ3〜γ11とは異なる表示(ここでは反転表示)にさせ、配色設定領域βにおけるA系列に対応する配色表示領域β17に、配色選択領域γで選択された配色(図17(b)の例では橙色)を表示させる。第2表示制御を行う制御部100は、このとき確定ボタンθ1が操作されると、選択された配色を確定してサイズ表示領域β15の異なる表示(ここでは反転表示)を元の表示に戻す。
【0153】
次に、第2表示制御を行う制御部100は、配色設定領域βにおけるB系列のサイズ表示領域β16を他のサイズ表示領域β15,β7とは異なる表示(ここでは反転表示)にさせてB系列サイズに対する配色をユーザによって配色選択領域γで選択できるようにする。このとき、既に選択された配色(この例では橙色)の選択を禁止し、かつ、隣の系列(この例ではA系列)の原稿Gに対する配色が無彩色である場合には無彩色の選択を禁止し、さらに、隣の系列(この例ではA系列)の原稿Gに対する配色が有彩色(この例では橙)である場合には隣の系列(この例ではA系列)の原稿Gに対する配色に近い配色(具体的には、対象となる色に対して正反対に位置する色(補色)を180°とした場合に、0°を超え90°以内、かつ、270°以上360°未満の位置にある色)(この例では赤色、黄色及びピンク色)の選択を禁止する。
【0154】
そして、第2表示制御を行う制御部100は、ユーザによって所望の配色が選択操作されると、選択された選択表示領域を他の選択表示領域とは異なる表示(ここでは反転表示)にさせ、配色設定領域βにおけるB系列サイズに対応する配色表示領域β18に、配色選択領域γで選択された配色を表示させる。第2表示制御を行う制御部100は、このとき確定ボタンθ1が操作されると、選択された配色を確定してサイズ表示領域β16の異なる表示(ここでは反転表示)を元の表示に戻す。
【0155】
以下同様にして、第2表示制御を行う制御部100は、定形外サイズに対する配色の設定変更を行う。
【0156】
図18は、基本画面αの初期状態に対する配色を設定変更する設定画面を示している。
【0157】
図18に示す設定画面は、配色設定領域βと配色選択領域γとに分けられている。図18に示す配色設定領域βは、基本画面αの初期状態(具体的には初期画面)に対する配色表示領域β19を含んでいる。第1及び第2表示制御を行う制御部100は、配色表示領域β19に、配色選択領域γでユーザによって選択されることで受け付けた配色を表示させるようになっている。
【0158】
図18に示す配色選択領域γは、選択表示領域γ1〜γ11のうち、第1又は第2表示制御で選択された配色以外の配色(図18の例では第1表示制御で選択された配色以外の赤色、青紫色、紫色、白色)の選択表示領域(図18の例ではγ1,γ6,γ7,γ11)を含んでいる。第1及び第2表示制御を行う制御部100は、選択表示領域(図18の例ではγ1,γ6,γ7,γ11)に、基本画面αの配色として、第1又は第2表示制御で選択された配色以外の配色(図18の例では第1表示制御で選択された配色以外の赤色、青紫色、紫色、白色)のうち何れか一つをユーザによる操作(具体的にはタッチ操作)によって選択可能に表示するようになっている。
【0159】
また、図18に示す配色設定領域βは、「確定」ボタンθ1と「終了」ボタンθ2とを有している。第1及び第2表示制御を行う制御部100は、ユーザによる「確定」ボタンθ1の操作(具体的にはタッチ操作)を受け付けることによって配色を確定するようになっている。また、第1及び第2表示制御を行う制御部100は、ユーザによる終了ボタンθ2の操作(具体的にはタッチ操作)を受け付けることによって、配色が確定している場合には、選択された配色を受け付ける一方、配色が確定していない場合には、配色の設定変更を中止して前の操作画面に戻るようになっている。
【0160】
詳しくは、第1及び第2表示制御を行う制御部100は、ユーザによって所望の配色(図18の例では配色選択領域γにおける選択表示領域γ11の白色)が選択操作されると、選択された選択表示領域γ11を他の選択表示領域γ1,γ6,γ7とは異なる表示(ここでは反転表示)にさせ、初期画面に対応する配色表示領域β19に、配色選択領域γで選択された配色(図18の例では白色)を表示させ、このとき確定ボタンθ1が操作されると、選択された配色を確定する。
【0161】
このように、図17及び図18に示す設定画面の処理では、ユーザの選択操作によって基本画面αの配色を任意に設定変更させることができ、これにより、ユーザの好みに合わせて基本画面αを配色させることが可能となる。なお、図17及び図18に示す設定画面の処理については、配色を新規に設定する場合も、既に設定されている配色を変更する場合も何れも同様の処理となる。
【0162】
(その他の実施形態)
以上説明した第1及び第2実施形態では、原稿台ガラス44上に載置された原稿Gを反射型光学センサとされた原稿サイズ検知部270によって検知する場合を例にとって説明したが、原稿台ガラス44上に載置された原稿Gを第1及び第2の走査ユニット50,52によって走査して(プレスキャンして)得られた画像データから原稿Gのサイズを検出しても同様に説明することができる。
【0163】
また、第1及び第2実施形態では、原稿固定方式で原稿Gの画像を読み取る原稿載置手段として原稿台ガラス44を用い、原稿サイズ検知手段として、原稿サイズ検知部270を用いた場合を例にとって説明したが、図1に示すように、原稿移動方式で原稿の画像を読み取る原稿載置手段として原稿セットトレイ31を用い、原稿サイズ検知手段として、原稿サイズ検知部32を用いても同様に説明することができる。
【0164】
すなわち、原稿サイズ検知部32は、複数の原稿サイズセンサ33,34で構成されており、原稿セットトレイ31に設けられている。
【0165】
詳しくは、原稿セットトレイ31は、主走査方向Xの原稿の位置が主走査方向Xにおけるセンター基準となるように、一対の規制部材を主走査方向Xに互いに連動させて移動させる移動機構(図示せず)を備えており、原稿サイズ検知センサ(例えば可変抵抗器)33は、原稿を載置した原稿セットトレイ31における前記移動機構の変位情報(例えば可変抵抗器の抵抗値に対応する電圧)を取得することで、原稿の奥行き方向(主走査方向X)のサイズを検知することができる。一方、原稿サイズ検知センサ(例えば反射型光センサ)34は、原稿セットトレイ31に載置された原稿からの反射光の有無情報(例えばオン/オフ信号)を取得することで、原稿の幅方向(副走査方向Y)のサイズを検知することができる。
【符号の説明】
【0166】
20 画像形成装置
21 画像形成装置本体
22 原稿読取装置
23 原稿送り装置
31 原稿セットトレイ(原稿載置手段の他の例)
32 原稿サイズ検知部(原稿サイズ検知手段の他の例)
33 原稿サイズ検知センサ
34 原稿サイズ検知センサ
35 原稿有無検知部
36 操作ユニット
44 原稿台ガラス(原稿載置手段の一例)
100 制御部(表示制御手段の一例)
101 記憶部
114 操作部
116 表示部
270 原稿サイズ検知部(原稿サイズ検知手段の一例)
271 原稿サイズ検知センサ
272 原稿サイズ検知センサ
280 原稿有無検知部
G 原稿
P 記録用紙
TL1 原稿サイズ検出用フラグ設定テーブル
TL2 原稿有無検出用フラグ設定テーブル
TL3 原稿サイズ別配色設定テーブル
TL3A 原稿サイズ系列別配色設定テーブル
TL4 初期画面用配色設定テーブル
X 主走査方向
Y 副走査方向
α 基本画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を載置する原稿載置手段と、前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段とを備えた原稿読取装置であって、
カラー表示を行う表示部と、
前記原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズに基づいて前記表示部に表示される表示画面の配色を変更する表示制御手段と
を備えていることを特徴とする原稿読取装置。
【請求項2】
請求項1に記載の原稿読取装置であって、
前記表示制御手段は、前記原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズに対して前記表示画面の配色を一意に変更することを特徴とする原稿読取装置。
【請求項3】
請求項2に記載の原稿読取装置であって、
前記表示画面の配色は、長手方向が同一方向に向いた前記原稿のサイズ順での隣り合うサイズ間で一方が無彩色とされている場合には他方が有彩色とされていることを特徴とする原稿読取装置。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の原稿読取装置であって、
前記表示画面の配色は、長手方向が同一方向に向いた前記原稿のサイズ順での隣り合うサイズ間で何れも有彩色とされている場合には互いに反対色系の配色とされていることを特徴とする原稿読取装置。
【請求項5】
請求項1に記載の原稿読取装置であって、
前記表示制御手段は、前記原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズに対するISO216に規定されたサイズ系列単位で前記表示画面の配色を変更することを特徴とする原稿読取装置。
【請求項6】
請求項5に記載の原稿読取装置であって、
前記表示画面の配色は、ISO216に規定された前記原稿の隣り合う系列単位間で一方が無彩色とされている場合には他方が有彩色とされていることを特徴とする原稿読取装置。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載の原稿読取装置であって、
前記表示画面の配色は、ISO216に規定された前記原稿の隣り合う系列単位間で何れも有彩色とされている場合には互いに反対色系の配色とされていることを特徴とする原稿読取装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の原稿読取装置であって、
前記表示画面の配色は、規定サイズ以外のサイズに対応する配色を含み、
前記表示制御手段は、前記原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズが前記規定サイズ以外のサイズである場合には、前記表示画面の配色を前記規定サイズ以外のサイズに対応する配色にすることを特徴とする原稿読取装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8までの何れか1項に記載の原稿読取装置であって、
前記表示画面の配色は、初期画面に表示される初期の配色として前記原稿サイズ検知手段にて検知する前記原稿のサイズで設定した配色以外の配色を含み、
前記表示制御手段は、前記初期画面における前記初期の配色から、前記原稿サイズ検知手段にて前記原稿のサイズを検知すると、該原稿サイズ検知手段にて検知した前記原稿のサイズに対応する配色に変更することを特徴とする原稿読取装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の原稿読取装置であって、
前記表示制御手段は、前記表示画面の配色を設定変更可能とされていることを特徴とする原稿読取装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10までの何れか1項に記載の原稿読取装置であって、
前記原稿サイズ検知手段は、前記原稿載置手段に載置された前記原稿のサイズの変更に即応して検知するセンサとされており、
前記表示制御手段は、前記センサにて前記原稿のサイズの変更を検出すると直ちに前記表示画面の配色を変更することを特徴とする原稿読取装置。
【請求項12】
請求項1から請求項11までの何れか1項に記載の原稿読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−62675(P2013−62675A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−199638(P2011−199638)
【出願日】平成23年9月13日(2011.9.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.セルフォック
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】