双眼鏡
【課題】 双眼鏡を眼に当てて使用するだけで、近くの前方光景を見るかまたは携帯用テレビジョンの映像を見るかを選択できる双眼鏡を提供する。
【解決手段】 一方の鏡筒１内に配置した第１ＣＣＤアレイ４及び第１ＬＣＤアレイ６と、他方の鏡筒２内に配置した第２ＣＣＤアレイ５及び第２ＬＣＤアレイ７と、２つの鏡筒１、２のマウント３内に配置した第１及び第２ＣＣＤ駆動部８、９、第１及び第２ＬＣＤ駆動部１０、１１、外部操作可能な第１及び第２切替スイッチ１２、１３、携帯用テレビジョンチューナ１９に接続されるインターフェイス１４を備え、第１及び第２切替スイッチ１２、１３は、可動接点を一方の固定接点に切替えた時、第１及び第２ＣＣＤアレイ４、５上の結像を第１及び第２ＬＣＤアレイ６、７上に画像形成し、可動接点を他方の固定接点に切替えた時、携帯用テレビジョンチューナ１９からの画像を第１及び第２ＬＣＤアレイ６、７上に形成するように動作する。
【解決手段】 一方の鏡筒１内に配置した第１ＣＣＤアレイ４及び第１ＬＣＤアレイ６と、他方の鏡筒２内に配置した第２ＣＣＤアレイ５及び第２ＬＣＤアレイ７と、２つの鏡筒１、２のマウント３内に配置した第１及び第２ＣＣＤ駆動部８、９、第１及び第２ＬＣＤ駆動部１０、１１、外部操作可能な第１及び第２切替スイッチ１２、１３、携帯用テレビジョンチューナ１９に接続されるインターフェイス１４を備え、第１及び第２切替スイッチ１２、１３は、可動接点を一方の固定接点に切替えた時、第１及び第２ＣＣＤアレイ４、５上の結像を第１及び第２ＬＣＤアレイ６、７上に画像形成し、可動接点を他方の固定接点に切替えた時、携帯用テレビジョンチューナ１９からの画像を第１及び第２ＬＣＤアレイ６、７上に形成するように動作する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、双眼鏡の一方及び他方の鏡筒の内部に光電変換素子を、一方及び他方の鏡筒のマウントの内部に光電変換素子の制御駆動素子をそれぞれ配置し、双眼鏡を眼に当てた状態で、選択的に双眼鏡の前方光景または遠隔地からの画像を見ることができる双眼鏡に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、自動車レース場においては、レースコースのホームストレッチ部分に観客席が設けられているもので、観客が観客席で自動車レースを観戦している場合、観客席前のホームストレッチ部分における自動車レースの状態は、比較的よく見ることができるが、自動車レース場のレース用周回コースは全長数キロにも及ぶ長い距離であるため、観客席から離れたところの自動車レースの状態は、観客席からの距離がかなり開いているため、見にくい場合が多い。このため、自動車レース場には、レース用周回コースの各所に自動車レースの状態を映し出すテレビジョンカメラが設けられており、そのテレビジョンカメラで撮影した映像が自動車レース場内にある大型スクリーンに投影され、それと同時に、自動車レースの実況が中継放送されるようになっている。しかるに、大型スクリーンに写し出される映像は、観客席の何れの席からでもよく見ることができるわけでないので、観客の全部が自動車レースの状態を詳細に知ることはできない。
【０００３】
このため、自動車レースを観戦する観客は、自動車レースの状態を詳細に知りたければ、双眼鏡と携帯用テレビジョンとを持参して観戦するようにしているもので、近くの自動車レースの状態を見るときは双眼鏡を用い、一方、遠くの自動車レースの状態を見るときは携帯用テレビジョンに映し出される映像を活用することがしばしば行われている。この場合においても、自動車レースが長時間に及ぶようなときには、競技車は当然レース用周回コースのあちこちに散らばった状態で走っていることになるから、観客は、場内放送や各競技車とピット間の無線通話を聞きながら、自動車レースの状況変化に対応して、大型スクリーンがよく見える所ではそのスクリーンの映像を見たり、持参した双眼鏡を覗いたり、同じく持参した携帯用テレビジョンの表示画面を見たりし、それぞれの状況における最適の手段を選択して自動車レースの状況の把握に努めるようにしている。
【特許文献１】採用する特許文献はなし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
このように、自動車レースを観戦する観客は、現在行われている自動車レースの状況を詳細に知りたい場合、その自動車レースの状況の変化に対応して、大型スクリーンの映像を見たり、持参した双眼鏡を覗いたり、持参した携帯用テレビジョンの表示画面を見たり、場内放送や各競技車とピット間の無線通話を聞いたりすることを行なっているもので、これまでの自動車レースの観戦における観客は、非常に忙しい状態の基で長時間にわたって自動車レースを観戦するものであった。
【０００５】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、その目的は、双眼鏡を眼に当てて使用するだけで、近くの前方光景を見るかまたは携帯用テレビジョンの映像を見るかを選択できる双眼鏡を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前記目的を達成させるために、本発明による双眼鏡は、一方の鏡筒の内部に配置された前方光景を結像させる第１のＣＣＤ（電荷結合素子）アレイ及び映像を表示させる第１のＬＣＤ（液晶表示素子）アレイと、他方の鏡筒の内部に配置された前方光景を結像させる第２のＣＣＤアレイ及び映像を表示させる第２のＬＣＤアレイと、一方及び他方の鏡筒のマウントの内部に配置された第１及び第２のＣＣＤ駆動部、第１及び第２のＬＣＤ駆動部、外部操作により個別に切替可能な第１及び第２の１回路２接点スイッチ、携帯用テレビジョンチューナに接続可能なインターフェイスとを備え、第１の１回路２接点スイッチは、可動接点が第１のＬＣＤ駆動部を通して第１のＬＣＤアレイに、一方の固定接点が第１のＣＣＤ駆動部を通して第１のＣＣＤアレイに、他方の固定接点がインターフェイスにそれぞれ接続され、第２の１回路２接点スイッチは、可動接点が第２のＬＣＤ駆動部を通して第２のＬＣＤアレイに、一方の固定接点が第２のＣＣＤ駆動部を通して第２のＣＣＤアレイに、他方の固定接点がインターフェイスにそれぞれ接続されている手段を具備している。
【０００７】
また、前記手段において、本発明による双眼鏡は、一方及び他方の鏡筒のマウントの内部にさらに第１及び第２のメモリが配置され、第１のメモリが第１のＬＣＤ駆動部に結合され、第２のメモリが第２のＬＣＤ駆動部に結合されている第１の付加的手段を具備している。
【０００８】
さらに、前記手段において、本発明による双眼鏡は、一方及び他方の鏡筒のマウントに、携帯用テレビジョンチューナから導出された映像信号ラインの終端にあるプラグを受入れ可能なコネクタがマウント表面に露出した状態で配置され、マウント内部においてコネクタがインターフェイスに導電接続されている第２の付加的手段を具備している。
【発明の効果】
【０００９】
以上のように、前記手段を具備する本発明の双眼鏡は、第１及び第２の１回路２接点スイッチの可動接点を、同時に一方の固定接点側に切替えた場合、使用者の両眼を通して近くの前方光景、すなわち近くで展開されている競技車の状況を見ることができ、また、同時に他方の固定接点側に切替えた場合、使用者の両眼を通して携帯用テレビジョンから導出された表示画像、すなわち遠くで展開されている競技車の状況を見ることができ、さらに、第１及び第２の１回路２接点スイッチの中の一方の可動接点を、その一方の固定接点側に切替え、第１及び第２の１回路２接点スイッチの中の他方の可動接点を、その他方を固定接点側に切替えた場合、使用者の一方の眼で近くの前方光景、他方の眼で携帯用テレビジョンから導出された表示画像を見ることが可能になるもので、使用者が双眼鏡を眼に当てたままの状態で、前方光景を見たり、テレビジョンの表示画像を見たり、前方光景とテレビジョンの表示画像とを合わせて見たりすることを即座に切替えることが可能になり、自動車レースの観戦における観客にとって、以前ほどの忙しさを味合うことなしに自動車レースの状況を十分把握できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
以下、本発明による実施の形態を図面を参照して説明する。
【００１１】
図１は、本発明の双眼鏡の実施の形態に係るもので、その要部構成を示す横断面図である。
【００１２】
図１に示されるように、この実施の形態による双眼鏡は、例えば、自動車レースを観戦するときに、観客が後述する携帯用テレビジョン１９とともに自動車レース場に持参するもので、一方の鏡筒１と、他方の鏡筒２と、一方及び他方の鏡筒１、２間にあって２つの鏡筒１、２を結合保持するマウント３とによって本体部分が形成されている。この場合、一方の鏡筒１は、外部光が入射される先端領域の内部に対物レンズ１ａが配置され、反対側の後端領域の内部に接眼レンズ１ｂが配置され、その中間領域の内部に第１のＣＣＤアレイ４と第１のＬＣＤアレイ６とが配置されている。同様に、他方の鏡筒２は、外部光が入射される先端領域の内部に対物レンズ２ａが配置され、反対側の後端領域の内部に接眼レンズ２ｂが配置され、その中間領域内部に第２のＣＣＤアレイ５と第２のＬＣＤアレイ７とが配置されている。
【００１３】
また、マウント３は、その内部に、第１のＣＣＤ駆動部８と第２のＣＣＤ駆動部９、第１のＬＣＤ駆動部１０と第２のＬＣＤ駆動部１１、第１の１回路２接点スイッチ１２と第２の１回路２接点スイッチ１３、インターフェイス１４と、第１のメモリ１５と第２のメモリ１６がそれぞれ配置されている。さらに、マウント３は、その筐体面に後述するプラグ１８を嵌め込み可能なコネクタ１７が設けられ、その筐体面を通して外部に導出するように配置された第１の１回路２接点スイッチ１２の可動接点を切替える第１スイッチ操作部１２ａ及び第２の１回路２接点スイッチ１３の可動接点を切替える第２スイッチ操作部１３ａが設けられている。
【００１４】
この他に、自動車レースを観戦する観客が持参する携帯用テレビジョン１９は、受信アンテナ１９ａとリード線１９ｂとが接続され、使用時にリード線１９ｂの先端に接続配置されたプラグ１８を双眼鏡におけるマウント３のコネクタ１８に接続する。この場合、携帯用テレビジョン１９は、自動車レース場内に伝播されているテレビジョン電波を受信するもので、このテレビジョン電波の内容は、自動車レース場内のレース用周回コースの各所に配置されたテレビジョンカメラによって撮影された自動車レースの状況を現すもので、携帯用テレビジョン１９で受信されたテレビジョン信号は、内部で所定の処理が行われた後、映像信号としてリード線１９ｂを通して双眼鏡に伝送される。
【００１５】
そして、一方の鏡筒１及び他方の鏡筒２は、それぞれ、内部の中間領域における先端領域に近い方に第１のＣＣＤアレイ４及び第２のＣＣＤアレイ５が配置され、同じく内部の中間領域における後端領域に近い方に第１のＬＣＤアレイ６及び第２のＬＣＤアレイ７が配置されている。第１のＣＣＤアレイ４は、マウント３の内部にある第１のＣＣＤ駆動部８の入力端に接続され、第２のＣＣＤアレイ５は、マウント３の内部にある第２のＣＣＤ駆動部９の入力端に接続される。第１のＬＣＤアレイ６は、マウント３の内部にある第１のＬＣＤ駆動部１０の出力端に接続され、第２のＬＣＤアレイ７は、マウント３の内部にある第２のＬＣＤ駆動部１１の出力端に接続される。
【００１６】
マウント３の内部において、第１の１回路２接点スイッチ１２は、可動接点が第１のＬＣＤ駆動部１０の入力端に接続され、一方の固定接点が第１のＣＣＤ駆動部８の出力端に接続され、他方の固定接点がインターフェイス１４の出力端に接続される。第２の１回路２接点スイッチ１３は、可動接点が第２のＬＣＤ駆動部１１の入力端に接続され、一方の固定接点が第２のＣＣＤ駆動部９の出力端に接続され、他方の固定接点がインターフェイス１４の出力端に接続される。第１のＬＣＤ駆動部１０は、選択的に第１のメモリ１５に接続され、第２のＬＣＤ駆動部１１は、選択的に第２のメモリ１５に接続される。インターフェイス１４は、入力端がコネクタ１８の端子に接続される。
【００１７】
前記構成によるこの実施の形態による双眼鏡の動作は、次の通りである。
【００１８】
この双眼鏡により、両眼で近くの前方光景を見る場合は、第１スイッチ操作部１２ａ及び第２スイッチ操作部１３ａを外部操作し、第１の１回路２接点スイッチ１２の可動接点及び第２の１回路２接点スイッチ１３の可動接点をそれぞれ一方の固定接点側に切替える。このとき、双眼鏡の焦点を調整し、一方の鏡筒１及び他方の鏡筒２に入射された前方光景をそれぞれ第１のＣＣＤアレイ４及び第２のＣＣＤアレイ５上に結像させると、それらの結像状態が第１のＣＣＤ駆動部８及び第２のＣＣＤ９で電気信号として読み出され、読み出された電気信号がそれぞれ第１の１回路２接点スイッチ１２及び第２の１回路２接点スイッチ１３を通して第１のＬＣＤ駆動部１０及び第２のＬＣＤ駆動部１１に供給され、第１のＬＣＤ駆動部１０及び第２のＬＣＤ駆動部１１の出力によって第１のＬＣＤアレイ６及び第２のＬＣＤアレイ７上に前記結像とほぼ同じ画像が形成されるので、これらの画像を両眼で見ることにより、近くの前方光景を双眼鏡を通して見ることができる。
【００１９】
これに対して、この双眼鏡により、両眼で遠隔地の状態を見る場合は、第１スイッチ操作部１２ａ及び第２スイッチ操作部１３ａを外部操作し、第１の１回路２接点スイッチ１２の可動接点及び第２の１回路２接点スイッチ１３の可動接点をそれぞれ他方の固定接点側に切替える。このとき、携帯用テレビジョン１９で受信した映像信号がリード線１９ｂからプラグ１８、コネクタ１７を通してマウント３の内部に供給され、マウント３の内部では、当該映像信号がインターフェイス１４を通り、それぞれ第１の１回路２接点スイッチ１２及び第２の１回路２接点スイッチ１３を通してそれぞれ第１のＬＣＤ駆動部１０及び第２のＬＣＤ駆動部１１に供給される。この後は、前述の動作と同じであって、第１のＬＣＤ駆動部１０及び第２のＬＣＤ駆動部１１の出力によって第１のＬＣＤアレイ６及び第２のＬＣＤアレイ７上に当該映像信号による画像とほぼ同じ画像が形成されるので、これらの画像を両眼で見ることにより、テレビジョンカメラで撮像された遠隔地の状況を双眼鏡を通して見ることができる。
【００２０】
また、この双眼鏡により、一方の眼で近くの前方光景を見ると同時に他方の眼で遠隔地の状態を見る場合は、第１スイッチ操作部１２ａ及び第２スイッチ操作部１３ａを外部操作し、第１の１回路２接点スイッチ１２及び第２の１回路２接点スイッチ１３の中の一方、例えばスイッチ１２の可動接点を一方の固定接点側に切替え、第１の１回路２接点スイッチ１２及び第２の１回路２接点スイッチ１３の中の他方、例えばスイッチ１３の可動接点を他方の固定接点側に切替える。このとき、双眼鏡の焦点を調整し、一方の鏡筒１に入射された前方光景を第１のＣＣＤアレイ４上に結像させると、その結像状態が第１のＣＣＤ駆動部８で電気信号として読み出され、読み出された電気信号がそれぞれ第１の１回路２接点スイッチ１２を通して第１のＬＣＤ駆動部１０に供給され、第１のＬＣＤ駆動部１０の出力によって第１のＬＣＤアレイ６上に前記結像とほぼ同じ画像が形成されるので、この画像を一方の眼で見ることにより、近くの前方光景を双眼鏡を通して見ることができる。それと同時に、携帯用テレビジョン１９で受信した映像信号がマウント３の内部に供給されたとき、当該映像信号がインターフェイス１４を通り第２の１回路２接点スイッチ１３を通して第２のＬＣＤ駆動部１１に供給され、第２のＬＣＤ駆動部１１の出力によって第２のＬＣＤアレイ７上に当該映像信号による画像とほぼ同じ画像が形成されるので、この画像を他方の眼で見ることにより、テレビジョンカメラで撮像された遠隔地の状況を双眼鏡を通して見ることができる。
【００２１】
なお、前述の例では、第１の１回路２接点スイッチ１２の可動接点を一方の固定接点側に切替え、第２の１回路２接点スイッチ１３の可動接点を他方の固定接点側に切替えるようにした例を示したが、第１の１回路２接点スイッチ１２の可動接点を他方の固定接点側に切替え、第２の１回路２接点スイッチ１３の可動接点を一方の固定接点側に切替えるようにしたとしても、近くの前方光景と遠隔地の状況を見る眼がそれぞれ逆になるだけで、双眼鏡としての動作に関しては変わりがない。
【００２２】
このように、この実施の形態による双眼鏡によれば、一方の鏡筒１及び他方の鏡筒２を同一の構成にし、第１スイッチ操作部１２ａ及び第２スイッチ操作部１３ａを外部操作することにより、別個に第１の１回路２接点スイッチ１２及び第２の１回路２接点スイッチ１３を切替えることにより、両眼で近くの前方光景の画像を見たり、両眼で遠隔地にあるテレビジョンカメラの撮像画像を見たり、一方の眼で近くの前方光景の画像、他方の眼で遠隔地にあるテレビジョンカメラの撮像画像を同時に見たりすることが可能になる。そして、一方の眼で近くの前方光景、他方の眼で遠隔地にあるテレビジョンカメラの撮像内容を同時に見たりする場合は、これら双方の画像は異なる内容をもつものであるため、視覚心理上、左右の眼でこれらの画像をそれぞれ別々に常時注視することはできないものであるが、テレビジョンカメラの撮像画像は、その画像とともに放送されている音声内容から現在写っている撮像画像のシーンを十分理解することができるもので、自動車レース場の観客にとっては、その時々でいずれかの画像を注視すべきかを即座に判断することは可能な筈である。
【００２３】
前記の実施の形態においては、第１のＣＣＤ駆動部８及び第２のＣＣＤ９が第１のＣＣＤアレイ４上及び第２のＣＣＤアレイ５上の結像を電気信号に変換する際に、その電気信号を映像信号の送受に適した形式の信号、一例としてＭＰＥＧ−２の形式の信号に変換している。そして、得られたＭＰＥＧ−２の形式の信号は、それぞれ第１のＬＣＤ駆動部１０及び第２のＬＣＤ駆動部１１を通して第１のＬＣＤアレイ６及び第２のＬＣＤアレイ７を駆動し、第１のＬＣＤアレイ６上及び第２のＬＣＤアレイ７上に近くの前方光景の画像を形成させる。
【００２４】
また、図１に図示するように、第１のＬＣＤ駆動部１０に第１メモリ１５を、第２のＬＣＤ駆動部１１に第２メモリ１６をそれぞれ選択的に結合できるような構成にしておけば、必要な時期に第１メモリ１５及び／または第２メモリ１６を第１のＬＣＤ駆動部１０及び／または第２のＬＣＤ駆動部１１に選択的に結合させ、前方光景の画像またはテレビジョンカメラの撮像画像を記録させ、適当な時期にその記録内容を再生した再生画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２５】
【図１】本発明の双眼鏡の実施の形態に係るもので、その要部構成を示す横断面図である。
【符号の説明】
【００２６】
１ 一方の鏡筒
２ 他方の鏡筒
３ マウント
４ 第１のＣＣＤアレイ
５ 第２のＣＣＤアレイ
６ 第１のＬＣＤアレイ
７ 第２のＬＣＤアレイ
８ 第１のＣＣＤ駆動部
９ 第２のＣＣＤ駆動部
１０ 第１のＬＣＤ駆動部
１１ 第２のＬＣＤ駆動部
１２ 第１の１回路２接点スイッチ
１３ 第２の１回路２接点スイッチ
１４ インターフェイス
１５ 第１のメモリ
１６ 第２のメモリ
１７ コネクタ
１８ プラグ
１９ 携帯用テレビジョン
【技術分野】
【０００１】
本発明は、双眼鏡の一方及び他方の鏡筒の内部に光電変換素子を、一方及び他方の鏡筒のマウントの内部に光電変換素子の制御駆動素子をそれぞれ配置し、双眼鏡を眼に当てた状態で、選択的に双眼鏡の前方光景または遠隔地からの画像を見ることができる双眼鏡に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、自動車レース場においては、レースコースのホームストレッチ部分に観客席が設けられているもので、観客が観客席で自動車レースを観戦している場合、観客席前のホームストレッチ部分における自動車レースの状態は、比較的よく見ることができるが、自動車レース場のレース用周回コースは全長数キロにも及ぶ長い距離であるため、観客席から離れたところの自動車レースの状態は、観客席からの距離がかなり開いているため、見にくい場合が多い。このため、自動車レース場には、レース用周回コースの各所に自動車レースの状態を映し出すテレビジョンカメラが設けられており、そのテレビジョンカメラで撮影した映像が自動車レース場内にある大型スクリーンに投影され、それと同時に、自動車レースの実況が中継放送されるようになっている。しかるに、大型スクリーンに写し出される映像は、観客席の何れの席からでもよく見ることができるわけでないので、観客の全部が自動車レースの状態を詳細に知ることはできない。
【０００３】
このため、自動車レースを観戦する観客は、自動車レースの状態を詳細に知りたければ、双眼鏡と携帯用テレビジョンとを持参して観戦するようにしているもので、近くの自動車レースの状態を見るときは双眼鏡を用い、一方、遠くの自動車レースの状態を見るときは携帯用テレビジョンに映し出される映像を活用することがしばしば行われている。この場合においても、自動車レースが長時間に及ぶようなときには、競技車は当然レース用周回コースのあちこちに散らばった状態で走っていることになるから、観客は、場内放送や各競技車とピット間の無線通話を聞きながら、自動車レースの状況変化に対応して、大型スクリーンがよく見える所ではそのスクリーンの映像を見たり、持参した双眼鏡を覗いたり、同じく持参した携帯用テレビジョンの表示画面を見たりし、それぞれの状況における最適の手段を選択して自動車レースの状況の把握に努めるようにしている。
【特許文献１】採用する特許文献はなし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
このように、自動車レースを観戦する観客は、現在行われている自動車レースの状況を詳細に知りたい場合、その自動車レースの状況の変化に対応して、大型スクリーンの映像を見たり、持参した双眼鏡を覗いたり、持参した携帯用テレビジョンの表示画面を見たり、場内放送や各競技車とピット間の無線通話を聞いたりすることを行なっているもので、これまでの自動車レースの観戦における観客は、非常に忙しい状態の基で長時間にわたって自動車レースを観戦するものであった。
【０００５】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、その目的は、双眼鏡を眼に当てて使用するだけで、近くの前方光景を見るかまたは携帯用テレビジョンの映像を見るかを選択できる双眼鏡を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前記目的を達成させるために、本発明による双眼鏡は、一方の鏡筒の内部に配置された前方光景を結像させる第１のＣＣＤ（電荷結合素子）アレイ及び映像を表示させる第１のＬＣＤ（液晶表示素子）アレイと、他方の鏡筒の内部に配置された前方光景を結像させる第２のＣＣＤアレイ及び映像を表示させる第２のＬＣＤアレイと、一方及び他方の鏡筒のマウントの内部に配置された第１及び第２のＣＣＤ駆動部、第１及び第２のＬＣＤ駆動部、外部操作により個別に切替可能な第１及び第２の１回路２接点スイッチ、携帯用テレビジョンチューナに接続可能なインターフェイスとを備え、第１の１回路２接点スイッチは、可動接点が第１のＬＣＤ駆動部を通して第１のＬＣＤアレイに、一方の固定接点が第１のＣＣＤ駆動部を通して第１のＣＣＤアレイに、他方の固定接点がインターフェイスにそれぞれ接続され、第２の１回路２接点スイッチは、可動接点が第２のＬＣＤ駆動部を通して第２のＬＣＤアレイに、一方の固定接点が第２のＣＣＤ駆動部を通して第２のＣＣＤアレイに、他方の固定接点がインターフェイスにそれぞれ接続されている手段を具備している。
【０００７】
また、前記手段において、本発明による双眼鏡は、一方及び他方の鏡筒のマウントの内部にさらに第１及び第２のメモリが配置され、第１のメモリが第１のＬＣＤ駆動部に結合され、第２のメモリが第２のＬＣＤ駆動部に結合されている第１の付加的手段を具備している。
【０００８】
さらに、前記手段において、本発明による双眼鏡は、一方及び他方の鏡筒のマウントに、携帯用テレビジョンチューナから導出された映像信号ラインの終端にあるプラグを受入れ可能なコネクタがマウント表面に露出した状態で配置され、マウント内部においてコネクタがインターフェイスに導電接続されている第２の付加的手段を具備している。
【発明の効果】
【０００９】
以上のように、前記手段を具備する本発明の双眼鏡は、第１及び第２の１回路２接点スイッチの可動接点を、同時に一方の固定接点側に切替えた場合、使用者の両眼を通して近くの前方光景、すなわち近くで展開されている競技車の状況を見ることができ、また、同時に他方の固定接点側に切替えた場合、使用者の両眼を通して携帯用テレビジョンから導出された表示画像、すなわち遠くで展開されている競技車の状況を見ることができ、さらに、第１及び第２の１回路２接点スイッチの中の一方の可動接点を、その一方の固定接点側に切替え、第１及び第２の１回路２接点スイッチの中の他方の可動接点を、その他方を固定接点側に切替えた場合、使用者の一方の眼で近くの前方光景、他方の眼で携帯用テレビジョンから導出された表示画像を見ることが可能になるもので、使用者が双眼鏡を眼に当てたままの状態で、前方光景を見たり、テレビジョンの表示画像を見たり、前方光景とテレビジョンの表示画像とを合わせて見たりすることを即座に切替えることが可能になり、自動車レースの観戦における観客にとって、以前ほどの忙しさを味合うことなしに自動車レースの状況を十分把握できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
以下、本発明による実施の形態を図面を参照して説明する。
【００１１】
図１は、本発明の双眼鏡の実施の形態に係るもので、その要部構成を示す横断面図である。
【００１２】
図１に示されるように、この実施の形態による双眼鏡は、例えば、自動車レースを観戦するときに、観客が後述する携帯用テレビジョン１９とともに自動車レース場に持参するもので、一方の鏡筒１と、他方の鏡筒２と、一方及び他方の鏡筒１、２間にあって２つの鏡筒１、２を結合保持するマウント３とによって本体部分が形成されている。この場合、一方の鏡筒１は、外部光が入射される先端領域の内部に対物レンズ１ａが配置され、反対側の後端領域の内部に接眼レンズ１ｂが配置され、その中間領域の内部に第１のＣＣＤアレイ４と第１のＬＣＤアレイ６とが配置されている。同様に、他方の鏡筒２は、外部光が入射される先端領域の内部に対物レンズ２ａが配置され、反対側の後端領域の内部に接眼レンズ２ｂが配置され、その中間領域内部に第２のＣＣＤアレイ５と第２のＬＣＤアレイ７とが配置されている。
【００１３】
また、マウント３は、その内部に、第１のＣＣＤ駆動部８と第２のＣＣＤ駆動部９、第１のＬＣＤ駆動部１０と第２のＬＣＤ駆動部１１、第１の１回路２接点スイッチ１２と第２の１回路２接点スイッチ１３、インターフェイス１４と、第１のメモリ１５と第２のメモリ１６がそれぞれ配置されている。さらに、マウント３は、その筐体面に後述するプラグ１８を嵌め込み可能なコネクタ１７が設けられ、その筐体面を通して外部に導出するように配置された第１の１回路２接点スイッチ１２の可動接点を切替える第１スイッチ操作部１２ａ及び第２の１回路２接点スイッチ１３の可動接点を切替える第２スイッチ操作部１３ａが設けられている。
【００１４】
この他に、自動車レースを観戦する観客が持参する携帯用テレビジョン１９は、受信アンテナ１９ａとリード線１９ｂとが接続され、使用時にリード線１９ｂの先端に接続配置されたプラグ１８を双眼鏡におけるマウント３のコネクタ１８に接続する。この場合、携帯用テレビジョン１９は、自動車レース場内に伝播されているテレビジョン電波を受信するもので、このテレビジョン電波の内容は、自動車レース場内のレース用周回コースの各所に配置されたテレビジョンカメラによって撮影された自動車レースの状況を現すもので、携帯用テレビジョン１９で受信されたテレビジョン信号は、内部で所定の処理が行われた後、映像信号としてリード線１９ｂを通して双眼鏡に伝送される。
【００１５】
そして、一方の鏡筒１及び他方の鏡筒２は、それぞれ、内部の中間領域における先端領域に近い方に第１のＣＣＤアレイ４及び第２のＣＣＤアレイ５が配置され、同じく内部の中間領域における後端領域に近い方に第１のＬＣＤアレイ６及び第２のＬＣＤアレイ７が配置されている。第１のＣＣＤアレイ４は、マウント３の内部にある第１のＣＣＤ駆動部８の入力端に接続され、第２のＣＣＤアレイ５は、マウント３の内部にある第２のＣＣＤ駆動部９の入力端に接続される。第１のＬＣＤアレイ６は、マウント３の内部にある第１のＬＣＤ駆動部１０の出力端に接続され、第２のＬＣＤアレイ７は、マウント３の内部にある第２のＬＣＤ駆動部１１の出力端に接続される。
【００１６】
マウント３の内部において、第１の１回路２接点スイッチ１２は、可動接点が第１のＬＣＤ駆動部１０の入力端に接続され、一方の固定接点が第１のＣＣＤ駆動部８の出力端に接続され、他方の固定接点がインターフェイス１４の出力端に接続される。第２の１回路２接点スイッチ１３は、可動接点が第２のＬＣＤ駆動部１１の入力端に接続され、一方の固定接点が第２のＣＣＤ駆動部９の出力端に接続され、他方の固定接点がインターフェイス１４の出力端に接続される。第１のＬＣＤ駆動部１０は、選択的に第１のメモリ１５に接続され、第２のＬＣＤ駆動部１１は、選択的に第２のメモリ１５に接続される。インターフェイス１４は、入力端がコネクタ１８の端子に接続される。
【００１７】
前記構成によるこの実施の形態による双眼鏡の動作は、次の通りである。
【００１８】
この双眼鏡により、両眼で近くの前方光景を見る場合は、第１スイッチ操作部１２ａ及び第２スイッチ操作部１３ａを外部操作し、第１の１回路２接点スイッチ１２の可動接点及び第２の１回路２接点スイッチ１３の可動接点をそれぞれ一方の固定接点側に切替える。このとき、双眼鏡の焦点を調整し、一方の鏡筒１及び他方の鏡筒２に入射された前方光景をそれぞれ第１のＣＣＤアレイ４及び第２のＣＣＤアレイ５上に結像させると、それらの結像状態が第１のＣＣＤ駆動部８及び第２のＣＣＤ９で電気信号として読み出され、読み出された電気信号がそれぞれ第１の１回路２接点スイッチ１２及び第２の１回路２接点スイッチ１３を通して第１のＬＣＤ駆動部１０及び第２のＬＣＤ駆動部１１に供給され、第１のＬＣＤ駆動部１０及び第２のＬＣＤ駆動部１１の出力によって第１のＬＣＤアレイ６及び第２のＬＣＤアレイ７上に前記結像とほぼ同じ画像が形成されるので、これらの画像を両眼で見ることにより、近くの前方光景を双眼鏡を通して見ることができる。
【００１９】
これに対して、この双眼鏡により、両眼で遠隔地の状態を見る場合は、第１スイッチ操作部１２ａ及び第２スイッチ操作部１３ａを外部操作し、第１の１回路２接点スイッチ１２の可動接点及び第２の１回路２接点スイッチ１３の可動接点をそれぞれ他方の固定接点側に切替える。このとき、携帯用テレビジョン１９で受信した映像信号がリード線１９ｂからプラグ１８、コネクタ１７を通してマウント３の内部に供給され、マウント３の内部では、当該映像信号がインターフェイス１４を通り、それぞれ第１の１回路２接点スイッチ１２及び第２の１回路２接点スイッチ１３を通してそれぞれ第１のＬＣＤ駆動部１０及び第２のＬＣＤ駆動部１１に供給される。この後は、前述の動作と同じであって、第１のＬＣＤ駆動部１０及び第２のＬＣＤ駆動部１１の出力によって第１のＬＣＤアレイ６及び第２のＬＣＤアレイ７上に当該映像信号による画像とほぼ同じ画像が形成されるので、これらの画像を両眼で見ることにより、テレビジョンカメラで撮像された遠隔地の状況を双眼鏡を通して見ることができる。
【００２０】
また、この双眼鏡により、一方の眼で近くの前方光景を見ると同時に他方の眼で遠隔地の状態を見る場合は、第１スイッチ操作部１２ａ及び第２スイッチ操作部１３ａを外部操作し、第１の１回路２接点スイッチ１２及び第２の１回路２接点スイッチ１３の中の一方、例えばスイッチ１２の可動接点を一方の固定接点側に切替え、第１の１回路２接点スイッチ１２及び第２の１回路２接点スイッチ１３の中の他方、例えばスイッチ１３の可動接点を他方の固定接点側に切替える。このとき、双眼鏡の焦点を調整し、一方の鏡筒１に入射された前方光景を第１のＣＣＤアレイ４上に結像させると、その結像状態が第１のＣＣＤ駆動部８で電気信号として読み出され、読み出された電気信号がそれぞれ第１の１回路２接点スイッチ１２を通して第１のＬＣＤ駆動部１０に供給され、第１のＬＣＤ駆動部１０の出力によって第１のＬＣＤアレイ６上に前記結像とほぼ同じ画像が形成されるので、この画像を一方の眼で見ることにより、近くの前方光景を双眼鏡を通して見ることができる。それと同時に、携帯用テレビジョン１９で受信した映像信号がマウント３の内部に供給されたとき、当該映像信号がインターフェイス１４を通り第２の１回路２接点スイッチ１３を通して第２のＬＣＤ駆動部１１に供給され、第２のＬＣＤ駆動部１１の出力によって第２のＬＣＤアレイ７上に当該映像信号による画像とほぼ同じ画像が形成されるので、この画像を他方の眼で見ることにより、テレビジョンカメラで撮像された遠隔地の状況を双眼鏡を通して見ることができる。
【００２１】
なお、前述の例では、第１の１回路２接点スイッチ１２の可動接点を一方の固定接点側に切替え、第２の１回路２接点スイッチ１３の可動接点を他方の固定接点側に切替えるようにした例を示したが、第１の１回路２接点スイッチ１２の可動接点を他方の固定接点側に切替え、第２の１回路２接点スイッチ１３の可動接点を一方の固定接点側に切替えるようにしたとしても、近くの前方光景と遠隔地の状況を見る眼がそれぞれ逆になるだけで、双眼鏡としての動作に関しては変わりがない。
【００２２】
このように、この実施の形態による双眼鏡によれば、一方の鏡筒１及び他方の鏡筒２を同一の構成にし、第１スイッチ操作部１２ａ及び第２スイッチ操作部１３ａを外部操作することにより、別個に第１の１回路２接点スイッチ１２及び第２の１回路２接点スイッチ１３を切替えることにより、両眼で近くの前方光景の画像を見たり、両眼で遠隔地にあるテレビジョンカメラの撮像画像を見たり、一方の眼で近くの前方光景の画像、他方の眼で遠隔地にあるテレビジョンカメラの撮像画像を同時に見たりすることが可能になる。そして、一方の眼で近くの前方光景、他方の眼で遠隔地にあるテレビジョンカメラの撮像内容を同時に見たりする場合は、これら双方の画像は異なる内容をもつものであるため、視覚心理上、左右の眼でこれらの画像をそれぞれ別々に常時注視することはできないものであるが、テレビジョンカメラの撮像画像は、その画像とともに放送されている音声内容から現在写っている撮像画像のシーンを十分理解することができるもので、自動車レース場の観客にとっては、その時々でいずれかの画像を注視すべきかを即座に判断することは可能な筈である。
【００２３】
前記の実施の形態においては、第１のＣＣＤ駆動部８及び第２のＣＣＤ９が第１のＣＣＤアレイ４上及び第２のＣＣＤアレイ５上の結像を電気信号に変換する際に、その電気信号を映像信号の送受に適した形式の信号、一例としてＭＰＥＧ−２の形式の信号に変換している。そして、得られたＭＰＥＧ−２の形式の信号は、それぞれ第１のＬＣＤ駆動部１０及び第２のＬＣＤ駆動部１１を通して第１のＬＣＤアレイ６及び第２のＬＣＤアレイ７を駆動し、第１のＬＣＤアレイ６上及び第２のＬＣＤアレイ７上に近くの前方光景の画像を形成させる。
【００２４】
また、図１に図示するように、第１のＬＣＤ駆動部１０に第１メモリ１５を、第２のＬＣＤ駆動部１１に第２メモリ１６をそれぞれ選択的に結合できるような構成にしておけば、必要な時期に第１メモリ１５及び／または第２メモリ１６を第１のＬＣＤ駆動部１０及び／または第２のＬＣＤ駆動部１１に選択的に結合させ、前方光景の画像またはテレビジョンカメラの撮像画像を記録させ、適当な時期にその記録内容を再生した再生画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２５】
【図１】本発明の双眼鏡の実施の形態に係るもので、その要部構成を示す横断面図である。
【符号の説明】
【００２６】
１ 一方の鏡筒
２ 他方の鏡筒
３ マウント
４ 第１のＣＣＤアレイ
５ 第２のＣＣＤアレイ
６ 第１のＬＣＤアレイ
７ 第２のＬＣＤアレイ
８ 第１のＣＣＤ駆動部
９ 第２のＣＣＤ駆動部
１０ 第１のＬＣＤ駆動部
１１ 第２のＬＣＤ駆動部
１２ 第１の１回路２接点スイッチ
１３ 第２の１回路２接点スイッチ
１４ インターフェイス
１５ 第１のメモリ
１６ 第２のメモリ
１７ コネクタ
１８ プラグ
１９ 携帯用テレビジョン
【特許請求の範囲】
【請求項１】
一方の鏡筒の内部に配置された前方光景を結像させる第１のＣＣＤアレイ及び映像を表示させる第１のＬＣＤアレイと、他方の鏡筒の内部に配置された前方光景を結像させる第２のＣＣＤアレイ及び映像を表示させる第２のＬＣＤアレイと、前記一方及び他方の鏡筒のマウントの内部に配置された第１及び第２のＣＣＤ駆動部、第１及び第２のＬＣＤ駆動部、外部操作により個別に切替可能な第１及び第２の１回路２接点スイッチ、携帯用テレビジョンチューナに接続可能なインターフェイスとを備え、前記第１の１回路２接点スイッチは、可動接点が前記第１のＬＣＤ駆動部を通して前記第１のＬＣＤアレイに、一方の固定接点が前記第１のＣＣＤ駆動部を通して前記第１のＣＣＤアレイに、他方の固定接点が前記インターフェイスにそれぞれ接続され、前記第２の１回路２接点スイッチは、可動接点が前記第２のＬＣＤ駆動部を通して前記第２のＬＣＤアレイに、一方の固定接点が前記第２のＣＣＤ駆動部を通して前記第２のＣＣＤアレイに、他方の固定接点が前記インターフェイスにそれぞれ接続されていることを特徴とする双眼鏡。
【請求項２】
前記一方及び他方の鏡筒のマウントの内部には、さらに第１及び第２のメモリが配置され、前記第１のメモリが前記第１のＬＣＤ駆動部に結合され、前記第２のメモリが前記第２のＬＣＤ駆動部に結合されていることを特徴とする請求項１に記載の双眼鏡。
【請求項３】
前記一方及び他方の鏡筒のマウントは、携帯用テレビジョンチューナから導出された映像信号ラインの終端にあるプラグを受入れ可能なコネクタがマウント表面に露出した状態で配置され、マウント内部において前記コネクタが前記インターフェイスに導電接続されていることを特徴とする請求項１に記載の双眼鏡。
【請求項１】
一方の鏡筒の内部に配置された前方光景を結像させる第１のＣＣＤアレイ及び映像を表示させる第１のＬＣＤアレイと、他方の鏡筒の内部に配置された前方光景を結像させる第２のＣＣＤアレイ及び映像を表示させる第２のＬＣＤアレイと、前記一方及び他方の鏡筒のマウントの内部に配置された第１及び第２のＣＣＤ駆動部、第１及び第２のＬＣＤ駆動部、外部操作により個別に切替可能な第１及び第２の１回路２接点スイッチ、携帯用テレビジョンチューナに接続可能なインターフェイスとを備え、前記第１の１回路２接点スイッチは、可動接点が前記第１のＬＣＤ駆動部を通して前記第１のＬＣＤアレイに、一方の固定接点が前記第１のＣＣＤ駆動部を通して前記第１のＣＣＤアレイに、他方の固定接点が前記インターフェイスにそれぞれ接続され、前記第２の１回路２接点スイッチは、可動接点が前記第２のＬＣＤ駆動部を通して前記第２のＬＣＤアレイに、一方の固定接点が前記第２のＣＣＤ駆動部を通して前記第２のＣＣＤアレイに、他方の固定接点が前記インターフェイスにそれぞれ接続されていることを特徴とする双眼鏡。
【請求項２】
前記一方及び他方の鏡筒のマウントの内部には、さらに第１及び第２のメモリが配置され、前記第１のメモリが前記第１のＬＣＤ駆動部に結合され、前記第２のメモリが前記第２のＬＣＤ駆動部に結合されていることを特徴とする請求項１に記載の双眼鏡。
【請求項３】
前記一方及び他方の鏡筒のマウントは、携帯用テレビジョンチューナから導出された映像信号ラインの終端にあるプラグを受入れ可能なコネクタがマウント表面に露出した状態で配置され、マウント内部において前記コネクタが前記インターフェイスに導電接続されていることを特徴とする請求項１に記載の双眼鏡。
【図１】
【公開番号】特開２００７−５２１９８（Ｐ２００７−５２１９８Ａ）
【公開日】平成１９年３月１日（２００７．３．１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−２３６７２２（Ｐ２００５−２３６７２２）
【出願日】平成１７年８月１７日（２００５．８．１７）
【出願人】（３９００３３３６３）株式会社ゼネラル リサーチ オブ エレクトロニックス (32)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年３月１日（２００７．３．１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年８月１７日（２００５．８．１７）
【出願人】（３９００３３３６３）株式会社ゼネラル リサーチ オブ エレクトロニックス (32)
【Ｆターム（参考）】
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