説明

収納ユニット

【課題】本発明は、本発明は、複数の収納庫を備える収納ユニットにおいて、配管スペースの有無にかかわらず統一した高さに電源ケーブルを配置し、施工性および耐久性を向上させた収納ユニットを提供することを目的としている。
【解決手段】引出(引出144、足下収納庫146)と、複数の収納庫(シンクキャビネット140)と、配管スペース148と、配管プレート149と、引出を押し出す押出機構(ドライブユニット210)と、電源装置(ACアダプタ220)と、電源装置から押出機構に電力を供給する電源ケーブルとを備え、電源ケーブルは、複数の収納庫を貫通して配置される主電源ケーブル240cと、主電源ケーブルから各押出機構に分岐する分岐ケーブル240dとを含み、主電源ケーブルは、配管プレートよりも上方に、かつ複数の収納庫を貫通して略水平方向に配置したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プッシュオープン式の引出を有する収納ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
被収納物を収納する手段としては、戸棚や押し入れといった、固定された棚に被収納物自体を動かして収納する手段と、タンスやキッチンといった、引出をスライドして被収納物を載置し引出ごと収納する手段とがある。
【0003】
後者の、引出を用いる収納手段では、被収納物を上方から容易に収納でき、複数の引出を水平および垂直方向に並行して設けることで高い空間効率を得ることができる。例えば、キッチンにおける引出には、碗、皿、カップ等の食器類、鍋、フライパン等の調理器具、塩、胡椒等の調味料など、大小様々な被収納物を上方から容易に収納することができる。
【0004】
一方、昨今の付加価値の増大や高機能化に伴い、上記収納ユニットのさらなる使い勝手の良さや便利さ等を求める要望もある。そこで、引出の前板の前面を少しだけ奥に押すだけで自動的に引出を引き出す、いわゆるプッシュオープン式の収納ユニットが提案されている(例えば特許文献1)。かかるプッシュオープン式の収納ユニットでは、引出に手の甲や手以外の部位を接触させることによっても容易に引き出すことができ、調理の効率を向上することができる。
【特許文献1】国際公開WO2006/112189号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したプッシュオープン式の収納ユニットにおける押出機構としては、ばねとラッチを用いた機械式の装置や、モータを用いた電動式の装置を用いることができる。電動式の押出機構は、押し込み量や押出速度を自由に設定することができるため、機械式のものよりも所望の動作を得られやすい点で優れている。
【0006】
収納ユニットにおいて引出は複数設けられる場合が多く、引出の数とほぼ同数の押出機構が必要になる。ここで商用電源から電圧を変換する電源装置を押出機構ごとに設けると、押出機構の大型化を招き、また装置コストが増大してしまう。そのため、収納ユニット全体として一つの電源装置を設けることになる。
【0007】
しかし、特に収納ユニットがキッチンである場合、キッチンは複数のキャビネット(収納庫)からなり、各キャビネットはキッチンの仕様に合わせて組み替えられるように独立した構成となっている。したがって電源装置から複数のキャビネットにまたがって電源の配線をする必要がある。ここで、例えばコネクタなどを用いて接続するとすれば、施工の手間および部品コストが増大し、また耐久性も低下するという問題がある。
【0008】
またキッチンにおいて、シンクを備えるキャビネットには給排水のための配管が必要であり、配管を収容するための配管スペースが設けられる。このようなキャビネットの構成の相違も考慮して、給電する必要がある。
【0009】
そこで本発明は、複数の収納庫を備える収納ユニットにおいて、配管スペースの有無にかかわらず統一した高さに電源ケーブルを配置し、施工性および耐久性を向上させた収納ユニットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の課題を解決するために、本発明にかかる収納ユニットの代表的な構成は、引出と、引出をスライド自在に収納可能な複数の収納庫と、複数の収納庫の少なくとも一つの下部に配置され給排水の配管を収容するための配管スペースと、配管スペースの上面を封止する配管プレートと、引出が所定の収納完了位置より収納方向へさらに押し込まれることによって引出を押し出す押出機構と、電源装置と、電源装置から押出機構に電力を供給する電源ケーブルとを備え、電源ケーブルは、複数の収納庫を貫通して配置される主電源ケーブルと、主電源ケーブルから各押出機構に分岐する分岐ケーブルとを含み、主電源ケーブルは、配管プレートよりも上方に、かつ複数の収納庫を貫通して略水平方向に配置したことを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、複数の収納庫を備える収納ユニットにおいて、配管スペースの有無にかかわらず統一した高さに主電源ケーブルを配置することができることから、主電源ケーブルを直線的に設置することができ、収納庫の順序を入れ替えても(組み替えても)同じ穴を用いて主電源ケーブルを貫通(挿通)させることができる。またキャビネットにあらかじめ主電源ケーブルを貫通させるための穴を設けておくことができ、キッチンの仕様に応じてキャビネットを増減させたり順序を入れ替えたりする場合にもそのまま主電源ケーブルを設置することができる。これらのことから、施工性および耐久性を向上させることができる。
【0012】
収納ユニットはキッチンであって、配管プレートを備えた収納庫は、シンクを備える収納庫であってもよい。キッチンにはコンロキャビネットやシンクキャビネットなどの複数の収納庫が設置され、シンクキャビネットにはシンク、配管スペースおよび配管プレートが備えられるからである。
【0013】
電源装置から押出機構に給電する主電源ケーブルを、収納庫の背面板の内面に取り付けていることが好ましい。これにより、主電源ケーブルを背面板に沿って平面的に設置することができ、キッチン内部の背面側に配置されるガス管や給排水の配管にかかわらず、キャビネットの種類によらず統一的に配線することを可能とし、可能な限りの収納力を確保しつつ、効率的に空間を利用することができる。
【0014】
押出機構は、主電源ケーブルから夫々の押出機構に対し、分岐ケーブルによって電気的に並列に接続していてもよい。これにより、各キャビネット内で自在に押出機構を接続できることから、施工性を向上させることができる。
【0015】
押出機構は、引出の収納庫内における収納完了位置を認識し、引出の収納完了位置からの押し込みを引出の移動距離によって検知することが好ましい。これにより、引出をわずかに押し込むことによって自動的に引出が出てくるため、引出の開閉が極めて簡便になり、また自動化による高級感を得ることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、複数の収納庫を備える収納ユニットにおいて、配管スペースの有無にかかわらず統一した高さに電源ケーブルを配置し、施工性および耐久性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明にかかる収納ユニットの実施形態について、図を用いて説明する。本実施形態において収納ユニットは、システムキッチンを例に用いて説明する。なお、以下の実施形態に示す、寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。また本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0018】
(全体構成)
図1は収納ユニットの例としてのシステムキッチンの全体構成を説明する図である。キッチン100は、いわゆる対面式のオープンシステムキッチンであり、その天板110(ワークトップとも称される。)はステンレス材を用いて形成され、システムキッチンの全体の上面を覆っている。なお、天板110は合成樹脂素材を使用して形成されていてもよい。
【0019】
天板110の上面には、組み込みで取り付けられたコンロ112、調理スペース114、一体に形成されたシンク116、および準備スペース118が設けられる。調理スペース114と準備スペース118とは同様に平坦なテーブル面であるが、シンク116とコンロ112の間に位置する調理スペース114は主に調理を行う場所と想定し、シンク116より外側に位置する準備スペース118は一時的に食材や調理器具を置くための補助的な場所と想定している。
【0020】
天板110の下は、コンロ112が設置されているコンロキャビネット120と、調理スペース114を備えるベースキャビネット130、シンク116が設置されているシンクキャビネット140、準備スペース118を備える補助キャビネット150で構成している。各キャビネットは収納庫として機能し、キャビネット内の空きスペースには、コンロ112への配線や、シンク116および水栓への給排水管などが収容されている。
【0021】
このように、天板110は、システムキッチン100全体に亘って連続しているにも拘らず、天板110の下では、天板110の上のシンク116やコンロ112といった各構成に対応したキャビネットが複数設けられている。
【0022】
これによりシステムキッチン100の構成を異ならせたときにも、キャビネット単位で引出や前板などの部品を準備すればよく、生産効率を向上させることができる。ここでいうシステムキッチンの構成とは、例えば調理スペース114やシンク116の幅、準備スペース118の有無などである。
【0023】
各キャビネットは、本実施形態においては収納として様々な大きさの引出を設けている。例えばコンロキャビネット120は、上部にコンロ112のグリル112aおよび操作パネル112bを備え、その両脇には調味料などの小物を収納するための小さな引出であるスパイスボックス122が配置されている。コンロキャビネット120の中央部、すなわちグリル112aの下には幅の広い大きな引出124を配置し、鍋やボウルなどの比較的大きな調理器具を収納可能になっている。またコンロキャビネット120の下部の床近傍には、引出式の足下収納庫126が配置されている。
【0024】
同様に、ベースキャビネット130には複数の比較的小さな引出132および足下収納庫136が備え付けられ、シンクキャビネット140には足下収納庫146からシンクの幕板142に到る高い前板を備えた引出144が備え付けられている。補助キャビネット150には足下収納庫156から天板110に到る高い前板を備えた引出152が備えられ、その内部に独立して出し入れ可能な中引出154が備えられている。
【0025】
(押出機構)
図2はキャビネットの内部構成を説明する図である。図に示すように、各キャビネットの壁板202には引出を案内するためのレール204が左右対称となるように備えられている。そして、それぞれの引出の収納位置(収納完了位置)の背面側には、引出を押し出す押出機構の例としてのドライブユニット210が備えられている。
【0026】
図3はドライブユニットを説明する図であって、図3(a)はドライブユニットの概略斜視図、図3(b)はドライブユニットの動作を説明する平面図である。
【0027】
図3(a)に示すように、ドライブユニット210は、駆動部212と、駆動部212から片持ちで突出したアーム214とを備えている。駆動部212は電力によって動作し、アーム214を回動させるモータのほか、アーム214の回動量を検知するエンコーダ、およびこれらを制御する制御部を備えている。
【0028】
図3(b)に示すように、引出124が引き出されているときには、ドライブユニット210のアーム214は、引出に向かって突出した状態となっている。図3(c)に示すように引出124を収容すると、アーム214は引出124の背面に押されて回動する。このとき駆動部212では、アーム214の回動をエンコーダによって検知する。
【0029】
キャビネットの壁板202にはダンパ330が設けられており、引出124の前板302がこのダンパ330に当接することによって、引出124の収納完了位置(完全に収容される位置)が規定される。引出124が収納完了位置にて静止すると、駆動部212内の制御部はエンコーダの単位時間あたりの変化量から、収納完了位置を認識する。そして図3(d)に示すように、ダンパ330の付勢力に抗して引出124を収納完了位置よりさらに押し込むと、制御部はエンコーダによってこれを検知し、駆動部212内のモータを動作させてアーム214を回動させる。これにより図3(e)に示すように、引出124を反収納方向に押し出す。
【0030】
上記構成および動作により、使用者にしてみれば、引出をわずかに押し込むことによって自動的に引出が出てくることになる。したがって引出の開閉が極めて簡便になり、また自動化による高級感を得ることができる。なお押し込む量は任意に設定することができるが、例えば1mm以上に設定することができる。また引出に寄りかかった際に引出を押し出してしまうことを回避するために、押し込みが短時間である場合にのみ押し出すこととし、所定時間以上(例えば2秒以上)押し込まれていた場合には押し出さないように制御することができる。
【0031】
ドライブユニット210は、ベースキャビネット130のように多数の引出132が設けられている場合には、縦方向に設置され上下端を固定された縦ブラケット250に取り付けられている。またコンロキャビネット120の用に幅が広い場合、およびシンクキャビネット140のように引出の奥行き位置が異なる場合には、横方向に設置され左右端を固定された横ブラケット260に取り付けられている。
【0032】
(誤動作防止機構:感振開閉装置)
また図2に示すように、キッチン100は電源装置として、ACアダプタ220、感振開閉装置230を備えている。ACアダプタ220は、商用交流電源からドライブユニット210に供給する直流電力を生成する電力変換装置である。感振開閉装置230は振動を感知して電源回路を開閉するスイッチであって、例えば地震による引出の振動(揺動)や建物の揺れ、急激に引出を締めたときのキッチン本体の揺れなどによる誤動作を防止する装置である。
【0033】
感振開閉装置230は、振動を感知するための3軸の加速度センサと、電源回路を接続/切断するためのリレー回路とを備えており、ACアダプタ220とドライブユニットとの間の配線上に配置される。本実施形態では、微震を加速度センサによって感知すると、所定時間(例えば2秒間)の間は電源を遮断する。振動が継続する場合には、加速度センサが振動を検知するごとに、その時点から所定時間の間は電源を遮断する。微震とは、例えば20ガル〜50ガルに設定することができる。これは人間が気づかない程度の振動である。
【0034】
上述したように、ドライブユニット210は引出が1mm〜2mm押し込まれたことを検知して押し出し動作を行う。これに対しわが国日本は地震が多く、地震によって引出が揺さぶられるとドライブユニット210は引出が押し込まれたと誤認識し、引出を押し出してしまうおそれがある。しかし上記構成によれば、地震による引出の揺動は無視することができるため、誤動作を防止することができる。
【0035】
なお、誤動作防止装置としての感振開閉装置230は、ドライブユニット210に供給する電力を遮断することによって動作不能にするものである。したがって、感振開閉装置230が作動している場合には、あたかも普通の(ドライブユニットが備えられていない)引出のように、引出の出し入れ操作をすることができる。さらには、地震の際に引出がその揺れによって開いてしまわないように、既知の耐震ラッチ(振動によって閂部材が突出して引き出し不能にするもの)を備えることが好ましい。
【0036】
(電源装置の配置)
次に、図2および図4を用いて、電源装置の配置について説明する。図4はコンロキャビネットの正面図および断面図である。図に示すように、電源装置としてのACアダプタ220および感振開閉装置230、およびこれらからドライブユニット210に対する電源ケーブルの配線を、キャビネットの背面板の内面に取り付けている。
【0037】
上記のように電源ケーブルのように比較的細いものを背面板に沿って平面的に設置することにより、キャビネットの種類によらず統一的に配置することを可能とし、可能な限りの収納力を確保しつつ、効率的に空間を利用して電源装置および配線を配置することができた。
【0038】
なお本実施形態においては電源装置をコンロキャビネット120に取り付けているが、ベースキャビネット130または補助キャビネット150でもよい。ただしシンクキャビネット140は、万が一でも水漏れした場合に電源装置が水をかぶることが好ましくないため、シンクを備えないキャビネットに電源装置を取り付けることが望ましい。
【0039】
(電源ケーブルの配線)
次に、図2および図5を用いて、電源装置からドライブユニットに対する電源ケーブルの配線について説明する。図5はキッチン全体の配線を説明する正面図および断面図である。電源装置としてのACアダプタ220および感振開閉装置230はケーブル240aによって接続され、感振開閉装置230はケーブル240bによって主電源ケーブル240cに接続される。主電源ケーブル240cは、図5(b)に示すように各キャビネットの壁板202を貫通し、図5(a)に示すように総てのキャビネットに亘って張り巡らされている。各キャビネット内において、主電源ケーブル240cからは各ドライブユニット210に対して分岐ケーブル240dによって電気的に並列に接続し、給電を行っている。
【0040】
ところで図5(b)に示すように、シンクキャビネット140には、その背面板206側の下部の床面近くに、給排水の配管を収容するための配管スペース148が設けられている。配管スペース148の上面は配管プレート149によって封止されており、水栓への給水やシンクからの排水の配管を施工する際には、配管プレート149に穴または切欠を形成し、配管を立ち上げる。
【0041】
主電源ケーブル240cを配管スペース148内に配置することも不可能ではないが、電気配線を水回りに近づけることは、万一の水漏れなどを考えれば好ましくない。また配線作業の際に配管プレート149を開けなければならなかったり、配管施工の際に電機配線に損傷を与えないように気を配らなければならなかったりするため、作業性が低くなってしまう。
【0042】
そこで本実施形態においては、配管プレート149がないキャビネットであっても、シンクキャビネット140の配管プレート149よりも上方の高さに統一して、略水平方向に主電源ケーブル240cを敷設(配線)している。これにより主電源ケーブル240cを直線的に設置することができる。また主電源ケーブル240cを貫通させるための穴の位置(高さ)が一定であるため、キャビネットにあらかじめ穴を設けておくことができ、キッチン100の仕様に応じてキャビネットを増減させたり順序を入れ替えたりする場合にもそのまま主電源ケーブル240cを設置することができる。
【0043】
主電源ケーブル240cは複数のキャビネットにまたがっているものの、コネクタなどによる接続はないため、施工性および耐久性が高い。また分岐ケーブル240dは主電源ケーブル240cの任意の位置に接続することにより、各キャビネット内で自在に押出機構を接続できる点においても、施工性を向上させることができる。
【0044】
なお、キッチン全体としては多数のドライブユニット210が設けられているが、足下収納庫が設けられていることから、その平均位置はキッチンの下方に寄っている。一方、分岐ケーブル240dの合計長さは短い方が施工が容易であり、またコストの低減も図ることができる。そこで本実施形態においては、主電源ケーブル240cの高さを低く設定し、分岐ケーブル240dの合計長さを短くしている。
【0045】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、プッシュオープン式の引出を有する収納ユニットとして利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】収納ユニットの例としてのシステムキッチンの全体構成を説明する図である。
【図2】キャビネットの内部構成を説明する図である。
【図3】ドライブユニットを説明する図である。
【図4】コンロキャビネットの正面図および断面図である。
【図5】キッチン全体の配線を説明する正面図および断面図である。
【符号の説明】
【0048】
100…キッチン、110…天板、112…コンロ、112a…グリル、112b…操作パネル、114…調理スペース、116…シンク、118…準備スペース、120…コンロキャビネット、122…スパイスボックス、124、132、144、152…引出、126、136、156、146…足下収納庫、130…ベースキャビネット、140…シンクキャビネット、142…幕板、148…配管スペース、149…配管プレート、150…補助キャビネット、154…中引出、202…壁板、204…レール、206…背面板、210…ドライブユニット、212…駆動部、214…アーム、220…ACアダプタ、230…感振開閉装置、240a、240b、240d…分岐ケーブル、240c…主電源ケーブル、250…縦ブラケット、260…横ブラケット、302…前板、330…ダンパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
引出と、
前記引出をスライド自在に収納可能な複数の収納庫と、
前記複数の収納庫の少なくとも一つの下部に配置され給排水の配管を収容するための配管スペースと、
前記配管スペースの上面を封止する配管プレートと、
前記引出が所定の収納完了位置より収納方向へさらに押し込まれることによって反収納方向に該引出を押し出す押出機構と、
電源装置と、
前記電源装置から前記押出機構に電力を供給する電源ケーブルとを備え、
前記電源ケーブルは、複数の収納庫を貫通して配置される主電源ケーブルと、該主電源ケーブルから各押出機構に分岐する分岐ケーブルとを含む収納ユニットにおいて、
前記主電源ケーブルは、前記配管プレートよりも上方に、かつ前記複数の収納庫を貫通して略水平方向に配置されていることを特徴とする収納ユニット。
【請求項2】
前記収納ユニットは複数の収納庫を連結したキッチンであって、
前記配管プレートを備えた収納庫は、シンクを備える収納庫であることを特徴とする請求項1に記載の収納ユニット。
【請求項3】
前記電源装置から前記押出機構に給電する主電源ケーブルを、前記収納庫の背面板の内面に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の収納ユニット。
【請求項4】
前記押出機構は、前記主電源ケーブルから夫々の押出機構に対し、前記分岐ケーブルによって電気的に並列に接続したことを特徴とする請求項1に記載の収納ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−50326(P2009−50326A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−217680(P2007−217680)
【出願日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(000104973)クリナップ株式会社 (341)
【Fターム(参考)】