説明

収納箱

【課題】
ケーキを収納した状態で携行しても収納したケーキが倒れたり、ケーキに施したデコレーションが崩れたりすることなく、また、ケーキを収納した収納箱の他に花束やプレゼント等他の携行品を一緒に携行しやすい構造であって、さらには、折りたたみ及び組み立て自在の収納箱を提供すること。
【解決手段】
収納箱本体2上面の一方部分から相対向する他方部分にかけて前記収納箱本体2を携行するための把手部3を架設形成したことを特徴とする収納箱1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーキ等の生菓子類の持ち帰り等のために使用される収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ケーキのような型崩れしやすい生菓子類の持ち帰りに用いられる収納箱として、様々な種類の折りたたみ及び組み立て自在の紙箱が用いられている。たとえば、ホールケーキ用の紙箱10は、一枚の板紙からなり、図7に示すように、一対の上板11および底板12に連接されてなる一対の開口部13、14と側板15、16とからなりこれを組み立てて収納部を形成するようになっている。そして、開口部13を下羽根13aおよび上羽根13bと、下羽根13aの端部に形成された差し込み部13eとで形成し、この開口部13からケーキを収納する。また、裏面にフィルム19を貼着してなる上板11の中央部には、上板11を円弧状に切り抜いてなる把手部17、18が形成されており、この把手部17、18を起立させ、この把手部17、18をつまみ持ってケーキを収納した紙箱10を携行していた。
【0003】
また、ショートケーキ用の収納箱としては、一枚の紙板からなり、底板から連接される一対の側板の端部に形成された孔部を収納箱上面で合致させて把手部としたものが多数案出されている(特許文献1乃至特許文献4)。
【特許文献1】特開平7−257551号公報
【特許文献2】特開平9−24930号公報
【特許文献3】特開2004−299771号公報
【特許文献4】特開2005−119715号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のケーキ用の紙箱はいずれも、紙箱に一体に形成されている小さい把手部をつまみ持って紙箱を携行するようになっていた。したがって、この把手部をつまんで紙箱を携行すると、把手部の揺れが直接に紙箱に伝わり、ひいては紙箱の中に収納されてなるケーキが倒れたり、ケーキに施されたデコレーションが崩れるという問題があった。また、この把手部をつまみ持って紙箱を携行するときには、片方の手が完全にふさがった状態となり、花束やプレゼント等他の携行品を一緒に携行しにくいという問題があった。そして、この問題を解決するために、これまでは、ケーキを収納した紙箱をさらに、紙袋やビニール袋に入れて携行することが多く、包装の手間や、資源の無駄が生じていた。
【0005】
そこで、これらの諸問題を解決するべく、本出願の収納箱は、ケーキを収納した状態で携行しても収納したケーキが倒れたり、ケーキに施したデコレーションが崩れたりすることなく、また、ケーキを収納した収納箱の他に花束やプレゼント等他の携行品を一緒に携行しやすい構造であって、さらには、折りたたみ及び組み立て自在の収納箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明の収納箱は、収納箱本体上面の一方部分から相対向する他方部分にかけて前記収納箱本体を携行するための把手部を架設形成したことを特徴とする。
【0007】
把手部は、帯状体からなることを特徴とする。
【0008】
把手部は、収納箱本体上面において腕部を挿通して収納箱本体を携行することのできるアーチを形成することを特徴とする。
【0009】
把手部は、収納箱本体の一方の側面から相対向する他方の側面にかけて架設形成するとともに、前記把手部の中央に向かうに従って幅狭に形成することを特徴とする。
【0010】
把手部は、複数本からなり収納箱本体の一方の側面から相対向する他方の側面にかけて間隔を置いて架設形成することを特徴とする。
【0011】
把手部は、複数本からなり収納箱本体の一方の角部から対角線上に位置する他方の角部にかけて交差状に架設形成することを特徴とする。
【0012】
把手部は、環状体より形成し、収納箱本体の上面対向部分を除いて収納箱本体の周面に固定されてなることを特徴とする。
【0013】
把手部の中央部には、握持部材を取り付けてなることを特徴とする。
【0014】
把手部の中央部には、握持部を示す目印を付してなることを特徴とする。
【0015】
収納箱本体は、一対の上板および底板に連接されてなる二対の側板とからなり、側板の少なくとも一つを開口部に形成し、前記開口部から収納物を出し入れ自在としてなる、折りたたみ及び組み立て自在の箱体とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の収納箱は、収納箱本体上面の一方部分から相対向する他方部分にかけて前記収納箱本体を携行するための把手部を架設形成したことにより、把手部の揺れが直接に収納体本体に伝わらず、収納箱をケーキを収納した状態で携行しても収納したケーキが倒れたり、ケーキに施したデコレーションが崩れたりするおそれがない。
【0017】
また、把手部は、帯状体からなることにより、把手部の傾きが直接に収納体本体に伝わらず、この収納箱を、ケーキを収納した状態で携行しても収納したケーキが倒れたり、ケーキに施したデコレーションが崩れたりするおそれがない。また、携行時以外は、把手部を収納箱本体に沿わせておくことができるので、収納箱本体を組み立てたときにも収納箱を複数重ねておくことができる。また、収納箱本体を折りたたむときにも、把手部は収納箱本体に沿わせて折りたたむことができるため、折りたたんだ収納箱を複数重ねて収納することができる。
【0018】
また、把手部は、収納箱本体上面において腕部を挿通して収納箱本体を携行することのできるアーチを形成することにより、このアーチに腕部を挿通した状態で、掌には花束やプレゼント等他の携行品を持つことができ、複数の携行品を容易に携行することができる。また、このアーチが収納箱をぶら下げたときの揺れを吸収して、携行時の揺れや傾きが収納体本体に伝わることが少なく収納したケーキが倒れたり、ケーキに施したデコレーションが崩れたりするおそれがない。
【0019】
また、把手部は、収納箱本体の一方の側面から相対向する他方の側面にかけて架設形成するとともに、前記把手部の中央に向かうに従って幅狭に形成することにより、収納箱本体は比較的広い面積の把手部で安定した状態に支えることができるとともに、握持、掛持する部分は、比較的狭い面積であるためにしっかりと握持でき、快適に携行することができる。
【0020】
また、把手部は、複数本からなり収納箱本体の一方の側面から相対向する他方の側面にかけて間隔を置いて架設形成することにより、少ない面積の把手部で安定した状態で収納箱を携行することができる。また、複数本の把手部を装飾リボンで形成すれば、見栄えのよい収納箱を提供することができる。
【0021】
また、把手部は、複数本からなり収納箱本体の一方の角部から対角線上に位置する他方の角部にかけて交差状に架設形成することにより、少ない面積の把手部で安定的に収納箱を携行することができる。また、複数本の把手部を装飾リボンで形成すれば、見栄えのよい収納箱を提供することができる。
【0022】
また、把手部は、環状体より形成し、収納箱本体の上面対向部分を除いて収納箱本体の周面に固定されてなることにより、収納箱本体の3面を安定した状態で支えることができる。
【0023】
また、把手部の中央部には、握持部材を取り付けてなることにより、握持個所を明確に認識することができるとともに、握持しやすい把手部が形成され、収納箱本体が傾斜することなく安定した状態で収納箱を携行することができる。
【0024】
また、把手部の中央部には、握持部を示す目印を付してなることにより、握持個所を明確に認識することができるとともに、握持しやすい把手部が形成され、収納箱本体が傾斜することなく安定した状態で収納箱を携行することができる。
【0025】
また、収納箱本体は、一対の上板および底板に連接されてなる二対の側板とからなり、側板の少なくとも一つを開口部に形成し、前記開口部から収納物を出し入れ自在としてなる、折りたたみおよび組み立て自在の箱体とすることにより、未使用時は、重ねて収納することができる収納箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第一の実施の形態の収納箱を示す斜視図。
【図2】図1に示す収納箱の開口状態を示す斜視図。
【図3】図1に示す収納箱の折りたたんだ状態を示す斜視図。
【図4】本発明の第二の実施の形態の収納箱を示す斜視図。
【図5】本発明の第三の実施の形態の収納箱を示す斜視図。
【図6】本発明の第四の実施の形態の収納箱を示す斜視図。
【図7】従来の紙箱を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1乃至図6に基づいて、本発明の収納箱について以下、具体的に説明する。図1乃至図3には本発明の第一の実施の形態の収納箱を示す。図1に示すように、収納箱1は、収納箱本体2と、把手部3とからなっている。
【0028】
収納箱本体2は、紙、プラスチックシート、木板などの材料からなる薄板体から形成されていて、一対の上板21および底板26に連接されてなる一対の開口部22および23と一対の側板24および25とからなる。
【0029】
開口部22は、図2に示すように、下羽根22aおよび上羽根22bと、下羽根22aおよび上羽根22b間に形成される横羽根22cおよび22d、下羽根22aの端部に形成された差し込み部23eと上羽根の付け根に形成された差し込み口23fからなり開閉自在となっていて、この開口部22から収納部27内に不図示のケーキを出し入れ自在となっている。対向する開口部23も開口部22と同様の構成になっており、差し込み口23fに差し込み部23eを差し込んで閉口するようになっている。また、図3に示すように、収納箱本体は、開口部22および23を開口した状態で上板21と底板26が当接するように拉げることで、平らな状態に折りたためるようになっている。
【0030】
把手部3は、可撓性のある帯状体から形成されていて、側板24から25に架設形成されている。そして、この第一の実施の形態において、把手部3は、環状に形成されていて、収納箱本体2の上板21に対向する部分を覗く、収納箱本体2の側板24、底板26、側板24に対向する側板25の三面に対向する部分は固定部31、32、33となり、収納箱本体2の各面を被覆するように固定されている。
【0031】
また、上板21上面に対向する部分は、アーチ37を形成するように撓んだ状態に架設されており、このアーチ37内方に不図示の腕部を挿通して収納箱1を携行することができるようになっている。また、把手部3は、側板24、25に固定部31、32から、把手部の中央部34に向かって幅狭に形成されてなり、三角部35、36が形成されており収納箱本体2を安定して携行できるようになっている。
【0032】
尚、収納箱本体2の上板21から把手部の中央部34までの高さhは、把手部3が架設される上板21の辺の長さl〜l+3センチメートル程度の長さが携行に最も適しているがこの長さに限られるものではない。
【0033】
また、把手部3の収納箱本体2への固定は、あらかじめ収納箱本体2にコーティングしてもよいし、接着、熱着、圧着等により貼着してもよい。また、把手部3を収納箱本体2への固定する面は、側板24、25のみであってもよいし、側板24、25の縁部などに部分的に固定してもよい。また、把手部の中央部34には、フック状や棒状等の不図示の握持部材を固定したり、目印を付して、さらに持ちやすくしてもよい。また、収納箱本体2の形状や開口部の構造は上述したものに限られるものではなく、ケーキ等の生菓子類を収納できる箱状のものであればどのような形状であってもよい。
【0034】
この、収納箱1の使用の態様について説明する。ケーキを収納しない未使用時には、図3に示すように、収納箱本体2は折りたたまれている。このとき、把手部3は、収納箱本体2の上板21に沿うようにたたまれて、複数枚の収納箱1を重ねられるようになっている。そしてケーキを収納するときには、図1、図2に示すように側板24、25を立ち上げるように収納箱本体2を組み立てて、開口部22からケーキを収納する。そして、把手部3が形成するアーチ37に腕を挿通する、把手部の中央部34を握持するなどして収納箱1を携行するようになっている。このとき、収納箱1が不図示の体の脇にきて把手部3のアーチが一方へ傾斜しても、収納箱本体2はほぼ水平な状態が保持されるようになっている。また、携行時に生じる振動は、把手部3で吸収されて、収納箱本体2には伝わりにくく収納部27に収納された不図示のケーキが倒れたり、該ケーキに施されたデコレーションが崩れたりするおそれもない。
【0035】
図4には、本発明の第二の実施の形態の収納箱を示す。図4に示すように、収納箱4は、収納箱本体5と、2本の把手部61aおよび61bとからなっている。
【0036】
収納箱本体5の構造は、第一の実施の形態の収納箱1における収納箱本体2と同様であり、開口部52は、下羽根52aおよび上羽根52bと、下羽根52aおよび上羽根52b間に形成される横羽根52cおよび52d、下羽根52aの端部に形成された差し込み部52eと上羽根の付け根に形成された差し込み口52fからなり開閉自在となっていて、この開口部52から収納部内に不図示のケーキを出し入れ自在となっている。対向する開口部53も同様の構成になっている。
【0037】
把手部61a、61bは、可撓性のある2本の帯状体から形成されていて、この2本の把手部61a、61bは、間隔をおいて側板54から55に架設形成されている。そして、この第二の実施の形態において、把手部61aは、環状に形成されていて、上板51に対向する部分を除く、収納箱本体5の側板55、底板56、側板54に対向する側板55の三面の縁部に対向する部分は固定部62a、63a、65aとなり、収納箱本体5の各面に固定されている。
【0038】
また、把手部61bも同様に、環状に形成されていて、上板51に対向する部分を除く、収納箱本体5の側板55、底板56、側板54に対向する側板55の三面の反対側の縁部に対向する部分は固定部62b、63b、65bとなり、収納箱本体5の各面に固定されている。
【0039】
また、把手部61a、61bは、上板51上面において、それぞれアーチ66a、66bを形成するように撓んだ状態に架設されており、このアーチ66a、66b内方に不図示の腕部を挿通して収納箱4を携行することができるようになっている。また、それぞれの把手部の中央部64a、64bをまとめて握持してもよい。
【0040】
尚、収納箱本体5の上板51から把手部の中央部64a、64bまでの高さhは、把手体3が架設される上板51の辺の長さl以上の長さであることが携行に最も適しているがこの長さに限られるものではない。
【0041】
また、把手部61a、61bの収納箱本体5への固定は、あらかじめ収納箱本体5にコーティングしてもよいし、接着、熱着、圧着等により貼着してもよい。また、61a、61bを収納箱本体5への固定する面は、側板のみであってもよいし、側板の一部などに部分的に固定してもよい。また、把手部の中央部34には、不図示の握持部材を固定したり、目印を付して、さらに持ちやすくしてもよい。また、収納箱本体5の形状や開口部の構造は上述したものに限られるものではなく、ケーキ等の生菓子類を収納できる箱状のものであればどのような形状であってもよい。
【0042】
この、収納箱4の使用の態様について説明する。ケーキを収納しない未使用時には、収納箱本体5は折りたたまれている。このとき、把手部6は、収納箱本体5の上板51に沿うようにたたまれる。そしてケーキを収納するときには、収納箱本体5を組み立てて、開口部52からケーキを収納し、把手部6が形成するアーチ66a、66b内方に腕を挿通する、把手部の中央部64a、64bを握持するなどして収納箱4を携行するようになっている。このとき、収納箱4が不図示の体の脇にきて把手部6のアーチが一方へ傾斜しても、収納箱本体5は、ほぼ水平な状態が保持されるようになっている。
【0043】
図5には、本発明の第三の実施の形態の収納箱を示す。図5に示すように、収納箱7は、収納箱本体8と、帯状の把手部9とからなっていて、把手部9は、装飾リボンのように収納箱本体8に交差状に架設されている。
【0044】
収納箱本体8の構造は、第一の実施の形態の収納箱1における収納箱本体2と同様であり、開口部82は、下羽根82aおよび上羽根82bと、下羽根82aおよび上羽根82b間に形成される横羽根82cおよび82d、下羽根82aの端部に形成された差し込み部82eと上羽根の付け根に形成された差し込み口82fからなり開閉自在となっていて、この開口部82から収納部内に不図示のケーキを出し入れ自在となっている。対向する開口部83も同様の構成になっている。
【0045】
把手部9は、可撓性のある帯状体から形成されている。この第三の実施の形態において、把手部9は、2方向から架設される環状体からなり、この把手部9が上板81に対向する位置で交差するように側板84から85に架設形成されている。把手部9は、上板81に対向する部分を除く、側板85の角部、側板85に連接する底板、側板85の角部の対角線上に位置する側板84の角部に固定部91、固定部94、固定部93の順に収納箱本体8に巻回固定されており、これに対向するように、もう一方向から、側板85の角部、側板85も連接する底板、側板85の角部の対角線上に位置する側板84の角部に固定部95、98、96の順に収納箱本体8に巻回固定されている。
【0046】
そして、把手部9の上板81上面に対向する把手部の中央部92、96は互いに交差し、この交差部分の内方に不図示の腕部を挿通して収納箱7を携行することができるようになっている。また、この交差部分を握持してもよい。
【0047】
また、把手部9の収納箱本体8への固定は、あらかじめ収納箱本体8にコーティングしてもよいし、接着、熱着、圧着等により貼着してもよい。また、把手部9を収納箱本体8への固定する面は、側板のみであってもよいし、側板の一部などに部分的に固定してもよい。また、把手部の中央部34には、不図示の握持部材を固定したり、目印を付して、さらに持ちやすくしてもよい。また、収納箱本体8の形状や開口部の構造は上述したものに限られるものではなく、ケーキ等の生菓子類を収納できる箱状のものであればどのような形状であってもよい。
【0048】
この、収納箱7の使用の態様について説明する。ケーキを収納しない未使用時には、収納箱本体8は折りたたまれている。このとき、把手部9は、収納体本体8の上板81に沿うようにたたまれる。そしてケーキを収納するときには、収納箱本体8を組み立てて、開口部82からケーキを収納し、把手部9が形成するアーチ99内方に腕を挿通する、把手部の中央部92、96が形成する交差部を握持するなどして収納箱7を携行するようになっている。このとき、収納箱7が不図示の体の脇にきて把手部9のアーチが一方へ傾斜しても、収納箱本体8はほぼ水平な状態が保持されるようになっている。
【0049】
図6には、本発明の第四の実施の形態の収納箱を示す。図6に示すように、収納箱101は、収納箱本体121と、把手部135とからなっている。
【0050】
収納箱本体120は、紙、プラスチックシート、木板などの材料からなる薄板体から形成されていて、一対の上板121および不図示の底板に連接されてなる一対の開口部122および123と一対の側板124および不図示の対向する側板とからなる。
【0051】
開口部122は、図6に示すように、下羽根122aおよび上羽根122bと、不図示の横羽根と、下羽根122aの端部に形成された差し込み部123eと上羽根の付け根に形成された差し込み口122fからなり開閉自在となっていて、この開口部122から収納部内に不図示のケーキを出し入れ自在となっている。対向する開口部も同様の構成になっている。そして、側板125と対向する不図示の側板はそのコーティングシートが延長形成されてなり、把手部の基部133、134を形成している。
【0052】
把手部135は、把手部の基部133、134に懸架されてなり、把手部135両側部には、把手部135を握持しやすいように湾曲部136a、136bが形成されている。そして、上板121上面において、把手部の基部133、134と把手部135がアーチ137を形成し、このアーチ137内方に不図示の腕部を挿通して収納箱101を携行することができるようになっている。また、それぞれの把手部135を握持してもよい。
【0053】
また、把手部の基部133、134と把手部135の固定は、あらかじめ収納箱本体120にコーティングして固定してもよいし、接着、熱着、圧着等により貼着してもよい。また、収納箱本体120の形状や開口部の構造は上述したものに限られるものではなく、ケーキ等の生菓子類を収納できる箱状のものであればどのような形状であってもよい。
【0054】
この、収納箱101の使用の態様について説明する。ケーキを収納しない未使用時には、収納箱本体120と把手部の基部133、134および把手部135は折りたたまれている。このとき、把手部135は、収納体本体101の上板121に沿うようにたたまれる。そしてケーキを収納するときには、収納箱本体120を組み立てて、開口部122からケーキを収納し、把手部の基部133、134と把手部135が形成するアーチ137内方に腕を挿通する、把手部135を握持するなどして収納箱101を携行するようになっている。このとき、収納箱101が不図示の体の脇にきてアーチ137が一方へ傾斜しても、収納箱本体120は、ほぼ水平な状態が保持されるようになっている。
【0055】
尚、これら実施の形態において、各把手部を色つきの装飾リボンで形成すれば、見栄えもよく、プレゼント用のケーキ収納箱としても好適な収納箱を提供することができる。また、各収納箱本体も、装飾効果の高い色つき紙や、透明プラスチックボックス等を選択することで、さらに好適な収納箱を提供することができる。
【符号の説明】
【0056】
1 収納箱
2 収納箱本体
21 上板
22 開口部
22a下羽根
22b上羽根
22c横羽根
22d横羽根
22e差し込み部
22f差し込み口
23 開口部
23e差し込み部
23f差し込み口
24 側板
25 側板
26 底板
27 収納部
3 把手部
31 固定部
32 固定部
33 固定部
34 把手部の中央部
35 三角部
36 三角部
37 アーチ
4 収納箱
5 収納箱本体
51 上板
52 開口部
52a下羽根
52b上羽根
52c横羽根
52d横羽根
52e差し込み部
52f差し込み口
53 開口部
54 側板
55 側板
56 底板
6 把手部
61a把手部
61b把手部
62a固定部
62b固定部
63a固定部
63b固定部
64a把手部の中央部
64b把手部の中央部
65a固定部
65b固定部
66aアーチ
66bアーチ
7 収納箱
8 収納箱本体
81 上板
82 開口部
82a下羽根
82b上羽根
82c横羽根
82d横羽根
82e差し込み部
82f差し込み口
83 開口部
84 側板
85 側板
86 底板
9 把手部
91 固定部
92 把手部の中央部
93 固定部
94 固定部
95 固定部
96 把手部の中央部
97 固定部
98 固定部
99 アーチ
101収納箱
120収納箱本体
121上板
122開口部
122a下羽根
122b上羽根
122e差し込み部
122f差し込み口
125 側板
131把手部
132固定部
133把手部の基部
134把手部の基部
135把手部
136aアール
136bアール
137 アーチ
10 紙箱
11 上板
12 底板
13 開口部
13a 上羽根
13b 下羽根
13e 差し込み部
14 開口部
14e 差し込み部
15 側板
16 側板
17 把手部
18 把手部
19 フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納箱本体上面の一方部分から相対向する他方部分にかけて前記収納箱本体を携行するための把手部を架設形成したことを特徴とする収納箱。
【請求項2】
把手部は、帯状体からなることを特徴とする請求項1記載の収納箱。
【請求項3】
把手部は、収納箱本体上面において腕部を挿通して収納箱本体を携行することのできるアーチを形成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の収納箱。
【請求項4】
把手部は、収納箱本体の一方の側面から相対向する他方の側面にかけて架設形成するとともに、前記把手部の中央に向かうに従って幅狭に形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の収納箱。
【請求項5】
把手部は、複数本からなり収納箱本体の一方の側面から相対向する他方の側面にかけて間隔を置いて架設形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の収納箱。
【請求項6】
把手部は、複数本からなり収納箱本体の一方の角部から対角線上に位置する他方の角部にかけて交差状に架設形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の収納箱。
【請求項7】
把手部は、環状体より形成し、収納箱本体の上面対向部分を除いて収納箱本体の周面に固定されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の収納箱。
【請求項8】
把手部の中央部には、握持部材を取り付けてなることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の収納箱。
【請求項9】
把手部の中央部には、握持部を示す目印を付してなることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の収納箱。
【請求項10】
収納箱本体は、一対の上板および底板に連接されてなる二対の側板とからなり、側板の少なくとも一つを開口部に形成し、前記開口部から収納物を出し入れ自在としてなる、折りたたみ及び組み立て自在の箱体とすることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の収納箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−136743(P2011−136743A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−298770(P2009−298770)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【特許番号】特許第4643739号(P4643739)
【特許公報発行日】平成23年3月2日(2011.3.2)
【出願人】(509332040)
【Fターム(参考)】