説明

受動防火装置

ブランケット(103)は、中に火災抑制化合物(211)を入れる複数のポケット(109)を提供している。ブランケット(103)は、弾道攻撃に起因する火災を阻止するために、可燃性液体の容器の周りに巻き付けられている。ポケット(109)に入っている火災抑制化合物(211)は、多数の小分け部分として提供され、各ポーチ(214)内に個別に配置されている。更に端部キャップ(106)が含まれていて、容器を火災抑制化合物(211)で更に取り囲んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、35U.S.C.第119条(e)に基づき、2006年12月20日出願の米国仮特許出願第60/876,362号「受動防火装置」の出願日の優先権を主張し、要約、発明の分野、図面の簡単な説明、図面、発明の概要、及び好適な実施形態の詳細な説明の各項の開示を参考文献としてここに援用する。
【0002】
本出願は、可燃性液体の容器に高エネルギーの衝撃が加えられることにより起こる火災を鎮圧するための装置と方法に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
可燃性液体の容器が高エネルギー又は弾道の衝撃を受けると、爆燃又は火災のおそれがある。相当に強力な衝撃であれば、可燃性液体の一部が霧化し、霧化した液体が空気と混合することになりかねない。その様な混合物は、霧状の液体燃料と酸素を組み合わせたもので、非常に着火し易い。霧化した液体の着火は、些細な火花、或いは衝撃のエネルギーでも起こることがある。霧化した部分が燃焼すると、大量の液体に火炎伝播を引き起こすことになる。
【0004】
従来の受動防火装置は、非動力供給型の自立式アッセンブリを包含している。能動的装置とは異なり、受動装置は、通常、装置が劣化又は損傷していないことを保証するのに、視覚点検を要するのみである。その様な点検は、防火装置を作動不能にさせること無く、比較的短時間で行われることが多い。受動消防装置の代表的な例には、火災定格(rated)アッセンブリ、圧力解除装置、及び危険に対して直接自発的に適用される消火技術が含まれる。受動装置は、通常、操作性と信頼性を保証するため簡単な設計になっている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本書は、受動防火装置を可燃性/燃焼性液体の容器に提供する装置及び方法を開示している。各実施形態は、以下に開示する特徴の1つ又はそれ以上を含んでいる。本発明の或る原理により構成された目下の好適な実施形態は、所定の長さと幅を有するブランケットを含んでいる。ブランケットは、その幅を可燃性/燃焼性液体の容器の外側の一部分の周りに巻き付けることができるように可撓性を以って適合するように構成及び配置されており、随意的には容器を固定土台から取り外す必要なく行えるようになっている。ブランケットは、第1層に配置された複数のポケットを備えている。押さえ構造は、ブランケットを、ブランケット長さが容器の長手方向軸と実質的に平行になるように容器と位置合わせして、巻き付けた状態に維持するようになっている。従って、複数のブランケットポケット内に配置されている火災抑制化合物が、容器の周りに分布していることになる。弾道衝撃の軌跡において、吸熱性の火災抑制化合物が燃料/空気混合物と混ざり合って、衝撃の機械的効果によって生じる熱を、火炎面よりも早く吸収し、衝撃のエネルギーによって放出される燃料を消費することができる。
【0006】
或る目下好適な実施形態は、火災抑制化合物を容器の周囲に実質的に完全に配置するように構成されている。必要であれば、2つ以上のブランケットを直列に設けて、火災抑制化合物を実質的に完全に容器の長さに沿って配置してもよい。或るブランケットでは、複数の細長いポケットが、ブランケットの長さと実質的に平行に配置されている。ブランケットを実質的に容器の外周に配置する(例えば、ブランケット長さを、容器の長手方向軸と実質的に平行に配置する)ように容器と位置合わせして、ブランケットを巻き付けた状態に維持するようになっている押さえ構造が、含まれていてもよい。
【0007】
ブランケットは、複数の層を含んでいてもよい。例えば、第2層を第1層と調和させて作り、第2層に形成されたポケットが第1層の隣接するポケットの間の領域を覆うカバーとして配置され、ブランケットの厚さに亘り互い違いにポケットが配置されるようにすることもできる。ブランケットを、容器の外面に実質的に密に接触した状態に保持するよう作用し、容器に対する高エネルギー衝撃によって生じるリバウンド事象の間に、所定量の化合物を散布させるように促す懸架構造を提供することも望ましい。
【0008】
時には、1つのブランケットポケットに配置されている火災抑制化合物が火災抑制化合物の複数の小分け部分を含んでおり、その様な小分け部分はそれぞれのポーチに個別に詰められていてもよい。ポーチは防水性であることができる。実用的なポーチは、プラスチック状の膜又はフィルムで形成されていてもよい。例えば、ポーチは、実質的に外側層で囲まれた内側層を含むことができ、何れか(又は両方)が防水性であってもよい。
【0009】
時には、火災抑制装置が、1つ又は複数の端部キャップを含んでいてもよい。例えば、第1の端部キャップが、火災抑制化合物を、実質的に容器の一端の領域を覆って配置するように構成されていてもよい。第2の端部キャップが、火災抑制化合物を、実質的に容器の反対側端部の領域を覆って配置するように構成されていてもよい。更に、第1端部キャップと第2端部キャップが車両の燃料タンクの様な円筒形の容器上の取り付け位置から軸方向に分離することを阻止するのに有効な、押さえ構造が含まれていてもよい。或る使用可能な押さえ構造は、瞬間接続式バックルと組み合わせた軸方向に向いたストラップを備えている。
【0010】
車両の燃料タンクの端部キャップは、端部キャップを容器に取り付けると実質的に水平に配列されるように配置されている、複数の細長いポケットを含んでいてもよい。或る端部キャップは、更に、容器の軸方向部分に重なるように作られているスカート部分を含んでいてもよい。或る場合には、スカートとブランケットは、容器に取り付けられると、調和して、それらの間に重複部分を形成できるように作られている。或るスカートは、火災抑制化合物を容器の周囲部分に配置するのに効果的な、火災抑制化合物が入っている複数のポケットを含んでいる。
【0011】
スカートに関連付けられている保持構造は、端部キャップを取り付け位置に維持するようになっている。保持構造は、スカート又はブランケットの一部分を、可燃性/燃焼性液体の円筒形容器の外周と密に接触するように配置する。1つの使用可能な保持構造は、ストラップと、付随するラチェット機構を備えている。
【0012】
幾つかのポケットは、ブランケットの製造中に、実質的に永久的に密封される。しかしながら、実用的なポケットは、その内側から不本意に火災抑制化合物が出るのを阻止できるように十分に閉じることができ、火災抑制化合物の一部分の取替又は視覚検査ができるように十分に開くことのできる再閉可能なアクセス開口部を含んでいてもよい。
【0013】
別の態様では、本明細書は、受動防火装置の火災抑制ブランケット要素を製造するための方法を開示している。1つの使用可能な方法は、複数のポケットを有するブランケット外皮を形成することである。ポケットには、火災抑制化合物が詰められる。通常、ブランケット外皮は、実質的にポケットの軸線に沿って平行に配置されている、それぞれが少なくとも1つのアクセス開口部を有する、複数の細長いポケットを含んでいる。小分けした火災抑制剤が、個別のポーチに入れられている。一般に、複数のポーチがこの様にして形成される。次に、1つ又は複数のポーチが、1つのアクセス開口部を通して、ポケットの1つの内側に閉じ込められるように挿入される。次いで、1つ又は複数のポーチがポケットの内側から不本意に出るのを阻止できるように十分にアクセス開口部が密封される。時には、ブランケット外皮を形成する工程は、一対のドレープ形成可能な膜シートの重なり合う平坦な部分を、ポケットの側部境界線を形成するのに有効な複数の境界線に沿って留める工程を含んでいる。実用的な膜材料には、アラミド繊維から形成された布が含まれる。
【0014】
1つの使用可能な火災抑制装置は、火災抑制ブランケットを含んでいる。ブランケットは、複数の実質的に平行な細長いポケットを提供する外皮を含んでいる。火災抑制化合物は、複数のポケットの中に配置されている。少なくとも1つのポケットに入っている化合物は、それぞれが各ポーチに配置されている複数の小分け部分を含んでいてもよい。火災抑制化合物を保持する各ポケットは、化合物がポケット内部に閉じ込められた状態から不本意に出るのを阻止できるように十分に密封可能なアクセス開口部を有していてもよい。本装置は、更に、ブランケットを、可燃性/燃焼性液体の容器の外面に実質的に密に接触した状態に保持するよう作用し、リバウンド事象の間に所定量の化合物を散布させるのに有効な懸架構造を含んでいてもよい。時には、ブランケットは、実質的に平坦な形状で保管できるように構成されており、ブランケットを容器の周りに巻き付けることによって取り付けることができるように十分な可撓性を有している。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】受動火災抑制装置の一実施形態に包まれている、車両に搭載される燃料タンクの斜視図である。
【図2】図1に示されている実施形態の使用可能な端部キャップの斜視図である。
【図3】図1に示されている様な一実施形態で実施可能な代替の端部キャップの斜視図である。
【図4】本発明の或る原理に従って作られた火災抑制装置の第1ブランケット部分の平面図である。
【図5】図4に示されているブランケットと調和して作用するように作られた第2ブランケット部分の平面図である。
【図6】矩形の燃料タンクの周りに巻き付けられた火災抑制ブランケットと補強層の立面図である。
【図7】図6の7−7線に沿う部分断面図である。
【図8】火災抑制化合物を入れるポーチの断面図である。
【図9】実施可能なブランケットの上面図である。
【図10】図9の10−10線に沿う断面図である。
【図11】図10と同様であるが、代替の構造を有するブランケットの断面図である。
【図12】図11と同様であるが、代替の構造を有するブランケットの断面図である。
【図13】図12のブランケットの或る選択肢の断面図であり、湾曲した容器に取り付けた状態を示している。
【図14】代替の構造を有するブランケットの断面図である。
【図15】代替の構造を有するブランケットの断面図である。
【図16】代替の構造を有するブランケットの断面図である。
【図17】取替用ポケットの断面図である。
【図18】代替の構造を有するブランケットの断面図である。
【図19】代替の構造を有するブランケットの断面図である。
【図20】代替の構造を有するブランケットの断面図である。
【図21】代替の構造を有するブランケットの断面図である。
【図22】代替の構造を有するブランケットの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面では、目下、本発明を実施するのに最良の様式であると考えられるものを含む代表的な構造を示している。
本発明の様々な要素に参照番号を付している図面を参考にしながら、当業者が本発明を作成して使用できるようにするために本発明について論じる。以下の説明は、本発明の原理の代表例に過ぎず、特許請求の範囲を狭めるものと解すべきではない。
【0017】
本開示では、「火災抑制」、「防火」及び「消火」という用語は、広範な意味で使用される用語であり、幾分互換可能に使用される。その様な用語は、実質的に同類であり、少なくとも部分的には範囲が重なると考えられる。その様な用語の何れかを使用することで包含されることになる範囲は、「火災抑制」の範囲に入る幅によって定義され、これは、最も広く全てを包含すると考えられる。同様に、「ブランケット」も、最も広範な意味で使用される用語であり、覆い、巻き付け、及び/又は包み込むことのできる、可撓性または柔軟性がある等の(修正又は改造の余地があり、容易に降伏する)面、層、カバー、シート、形態、部片などを指す。同様に、「(薬)剤」、「化合物」及び「物質」という用語も、最も広範な意味で使用される用語であり、装置及び方法の作動原理を伝える目的で、幾分互換可能に使用される。更に、「可燃性液体」という用語も、最も広範な意味で用いられ、燃焼性液体又は他の物質を包含するものとする。更に、「ポケット」という用語も、最も広範な意味で使用される用語であり、あらゆる受け入れ口、コンパートメント、中空、窪み、空洞などを指す。更に、「ポーチ」という用語も、最も広範な意味で使用される用語であり、あらゆる袋、サック、容器、受け入れ口、外被、ラップ、周囲カバーなどであり、取り外し可能であってもよいし、永久的に閉鎖、密封などができるものであってもよい。長手方向軸は、対象物と関係付けてもよいし、デカルト座標又は極座標系の軸の何れか1つの様な座標軸に平行なベクトルとして特徴付けられることもある。
【0018】
本発明の範囲に含まれる受動火災抑制装置の第1の実施形態が、図1に全体として100で示されている。装置100は、ブランケット103と一対の互いに反対側に配置されている端部キャップ106を含んでいる。一般に、端部キャップは、通常は、容器の端部と位置合わせして嵌るようになっている特別な周辺形状を有するブランケットと考えられる。或る受動火災抑制実施形態では、端部キャップ106は、ブランケット103とは別体の要素であるが、それは要件ではない。
【0019】
火災抑制化合物は、通常、ブランケット103及び端部キャップ106に形成されている複数のポケット109の中に入っている。その様な火災抑制化合物は、可燃性又は燃焼性液体の容器の表面に、部分的に又は実質的に全体的に分散配置される。図示のブランケット103と端部キャップ106は、組み合わされて、可燃性/燃焼性液体の容器、例えば燃料タンク、の表面を実質的に覆い、その上に取り付けられた状態で図示されている。
【0020】
ブランケット103と端部キャップ106を、布の様なドレープ形成可能な膜材料で作られた外皮を含め、多部品構成のアッセンブリとして形成するのが、目下好まれている。表面布シートを積み重ね、パターンの形状に合わせて切断し、縫い合わせてポケット109を形成するか、そうでなければ一体に固定する。望ましくは、外皮は、偶発的な誤用、例えば、道中の岩又は路面の塵屑や、運転者が車両に乗り込むときのブーツ靴との接触に起因する損傷に耐え得るほど頑丈である。外皮は、火災抑制化合物のための保護ハウジング及び外側カバーを形成するのが望ましい。しかしながら、外皮は、弾道衝撃を受けると破け、その様な抑制剤を放出しなければならない。望ましくは、ブランケットは、平坦な形態で保管及び輸送することができ、ブランケットを可燃性/燃焼性材料の容器の周りに巻き付けて取り付けることができるほど、横方向にしなやかである。
【0021】
外皮を作るのに実用的な布又は布状の材料には、帆布又は広範囲な使用できる材料で織られた布が含まれる。布を形成するのに使用できる材料の構造には、ナイロン、レーヨン、ダクロン、スペクトラ(Spectra)(商標)、トワロン(Twaron)(商標)及びケブラー(Kevlar)(商標)の様な合成繊維、並びに、絹、綿、麻などの天然繊維が、混合材料も含めて、含まれる。目下の好適な布様の材料は、部品番号5710L/63/A476でBGF工業(BGF Industries)から市販されているアラミド布であり、その事業所は、27410ノースカロライナ州のグリーンズボロ市、ロバートポーチャーウェイ(Robert Porcher Way)3802に置かれており、ウェブサイトはwww.bgf.com.である。
【0022】
図1に示す様に、フラップ状カバー112を設けて、1つ又は複数のポケット109に入っている火災抑制化合物を、燃料注入キャップ又はタンク通気孔の様な1つ又は複数の突起部の上に配置してもよい。図示の実施形態100では、カバー112は、例えば、一方の側をブランケット103に縫い付けてヒンジを形成することにより、取り付けられている。カバー112は、留め具115によって、閉鎖又は保護位置に維持されてよい。重力だけでも、カバー112を使用可能位置に保持するのに有効であることができる。実用的な留め具115には、1つ又は複数のボタン、トグルコネクタ、瞬間接続式バックル又は通過式バックルの様なバックル、フックと協働リング又は穴付き部材などが含まれる。使用できる留め具115は、ストラップ装置を含んでいてもいなくてもよい。フラップ112を保護位置に維持するのに使用できる代わりの留め具装置には、ベルクロ(Velcro)(商標)の様なフックとループの装置が含まれる。
【0023】
実施形態100の様な受動火災抑制装置は、一般的に、火災抑制化合物を、可燃性/燃焼性液体の容器の表面に実質的に直に近接した状態に維持できるのが望ましい。その様な場合、火災抑制化合物は、容器に加えられる弾道事象によるリバウンド段階を経験する何れの燃料にも導入され易い。従って、階段118の様な或る突出要素に対応するため、ブランケット103及び/又は端部キャップ106に準備を施してもよい。ブランケット103は厚さを貫通する複数の穴121を含んでおり、階段118用の懸架構造が、それらの穴を通って燃料タンクの固定位置まで延びている。その様な実施形態では、階段118は、ブランケット103を燃料タンクの周りに巻き付けるため簡単に取り外され、ブランケット取り付け後に再び取り付けられることができる。穴121の様な空隙は、燃料タンク又は可燃性/燃焼性液体の他の容器に付随する非保護領域を減らすために、最小限に留めるのが望ましい。
【0024】
望ましくは、図1のポケット109の様なポケットは、長手方向軸に沿って細長く作られており、取り付けられた位置では、長手方向軸が実質的に水平になるような位置に配置される。その様に配置すれば、化合物がポケットの「底」の領域に詰め込まれ又は落ち込んで、ポケットの「上部」が空隙になるのを防ぐのに役立つ。図示の通り、図1のポケット109は、管状の細長いポケットがブランケット103の長手方向と実質的に平行に配置されていると特徴付けられてよい。一列に並んでいるか、又は互い違いにオフセットしている、一連の短いポケットを含め、長手方向軸に沿って中断され等価なポケット構造を形成している様な或る種のポケットも考えられる。
【0025】
図2は、1つの使用できる端部キャップ106を示している。端部キャップ106は、円筒形燃料タンクの一端上でドレープを形成する短い円筒形区分として作られているスカート124を含んでいる。スカート124は、火災抑制化合物を保持する複数のポケット109を含んでいる。図1に示している様に、ブランケット103は、スカート124の一部分に重なって空隙領域の形成を防いでいる。
【0026】
全体を127で示しているストラップ装置の様な押さえ構造が、端部キャップを、可燃性/燃焼性液体の容器と協働して取り付け状態に維持できるように設けられているのが望ましい。ストラップ装置127は、ストラップ130とコネクタ133を含んでいる。軸方向に向いたストラップ130とコネクタ133は、反対側に配置された端部キャップに取り付けられている対応するその様な構造と協働して、一対の取り付けられている端部キャップが軸方向に分離するのを防ぐ。或る押さえ構造は、ブランケットを、容器と位置合わせし巻き付けた状態に維持し、ブランケット長さを、容器の長手方向軸と実質的に平行に配置するのに有効である。
【0027】
ストラップ装置136の様な追加の又は代わりの押さえ構造を、図1に示しているブランケット103の様なブランケットと関係付けて、含んでいてもよい。ストラップ装置136は、一対の軸方向に向いたストラップ139とコネクタ142を含んでいる。図示の様に、ストラップ139の両端は、ブランケット103に直接取り付けられていてよい。実用的なコネクタ142には、必要に応じてストラップ装置136をぴんと張ることができる瞬間接続式バックル、通過式バックルなどが含まれる。ストラップ139は、取り付けられた端部キャップの側部から側部に延びるように配置されているので、ブランケットを端部キャップと関係付けて維持し、結果的に、アッセンブリを可燃性/燃焼性液体の容器と関係付けて維持するのに役立つ。
【0028】
図3に示されている端部キャップ106’は、複数の軸方向に向いた拡張ストラップ145を含むスカート124を含んでいる。各ストラップ145は、部分的には、折り重ねて留めてループを設け、その中に円周方向のストラップ148が入るように形成されていることができる。円周方向のストラップ148は、ラチェットバックル151の様なコネクタを操作することによって、燃料タンク及び何らかの介在構造に対して圧縮するようにぴんと張ってもよい。使用できるラチェットバックルには、部品番号FC45Bでオーストリアルピン(Austrialpin) N.A.INから市販されている部品が含まれており、その会社は、事業所がカナダのアルバータ州バズモア(Bazzmore)市に置かれており、ウェブサイトはwww.austrialpin.com.である。
【0029】
随意的に、キングストラップ154の様な識別要素を有する構造を、端部キャップ106’を取り付け易くするために設けてもよい。図示のキングストラップ154は、延長された長さを有しており、取付者が、取付時に燃料タンクに対して必要な位置合わせをする際に端部キャップを保持するために使用する取っ手を提供している。キングストラップ154は、地面に対してポケットを容易に方向付けするために、タンクの上死点の様な固定された場所に配置される。ポケット109は、最も望ましい取り付け位置では、実質的に水平である。
【0030】
ポケットの長さに概ね垂直なポケット幅は、火災抑制化合物の所望の厚さを提供できる大きさにすることができる。或る実施形態100では、ポケット109が「痩せて」おり、ブランケット層全体が薄くなっている。逆に、その様な実施形態100では、ポケット109が幅広になっていて、ブランケットの層が全体的に厚くなっている。1つの代表的な実施形態では、或るポケット109は、幅が約6インチ(15cm)である。勿論、ポケットの幅は、少なくとも部分的には、切抜領域を設けなければならない突起部構造の大きさによって決まることもある。使用できるブランケット厚さは、防御すべき弾道衝撃又は危険次第で、恐らくは0.1インチ(0.3cm)又はそれより薄い厚さであると考えられる。厚いブランケットであるほど、より大きな弾道衝撃の面での残存可能性は向上するが、必然的に、それに応じて重量が嵩む欠点がある。軍隊の燃料タンクに適用される或る種のブランケットは、約0.375インチから約2インチ(1から5cm)付近の代表的な厚さ(ブランケットの領域によって変わることもある)を有している。
【0031】
図4と図5は、図1のブランケット103によって保護されるタンクより長い燃料タンクに、危険防止を提供するようになっている2部分構成のブランケット装置を示している。ブランケット160と163は、平らに延ばして、実質的に平坦な状態で示されている。望ましいことには、本発明の或る原理によって作られたブランケットは、同様の平坦な状態で保管することができ、ブランケットを可燃性/燃焼性液体の容器の周りに巻き付けることによって取り付けることができる。軸方向に隣接する複数のブランケットを適用する原理は、パイプライン又は精製構造の様な他の細長い構造物の、弾道攻撃に対する保護にも適用される。
【0032】
図6に示されているブランケット160は、全体を166で示す、ブランケット160を可燃性/燃焼性液体の容器と位置合わせして維持するのに使用できる押さえ構造を含んでいる。押さえ構造166は、複数の円周方向に向いたストラップ169と、協働する連結構造172及び172’とを含んでいる。通常、連結構造172、172’は、瞬間接続式バックルか、又はストラップ169に接続して弛みを引き締めるよう作動する他の便利な装置を包含している。従って、ブランケットを幅方向に延ばすためにストラップ169をぴんと張ると、ブランケット160が、燃料タンクの様な容器の外周に実質的に密に接触して設置される。時には、ブランケット160を燃料タンクの周囲に巻き付けると、ストラップ169の下に配置されるブランケット部分が重なることもある。
【0033】
軸方向に向いたストラップ175と、協働する接続装置178及び178’は、端部キャップ上で留められ、ブランケット160を燃料タンクと位置合わせして維持する働きをする。円周方向押さえ構造と同様に、連結構造178、178’は、通常、瞬間接続式バックルか、又はストラップ175に接続して弛みを引き締めるよう作動する他の便利な装置を包含している。従って、ストラップ175をぴんと張ると、ブランケットを長さ方向に延ばし、ブランケット160を、容器の外周に実質的に密に接触するように設置することができる。ストラップ175は、更に、端部キャップを、燃料タンクと位置合わせして維持するのに役立つことができる。
【0034】
切抜穴121は、階段用の突出懸架構造がタンクの固定位置に向けて通る接近口を提供する。協働穴121’は、同じ懸架構造のために、ブランケット163に設けられている。従って、ブランケット160、163の間の重複部が、2つのブランケット160、163を取り付けた後で、階段領域に形成される。
【0035】
車両に搭載される燃料タンクの様な可燃性又は燃焼性液体の容器には、その様な燃料タンクをそれぞれの車両に付帯するタンク固定構造から取り外す必要無しに、弾道脅威防御物を提供できることが望ましい。従って、円周方向スロット181は、燃料タンクのクレードルアンカーを避けて形成されていて、これにより、タンクを車両の固定基部から取り外す必要無しに、或る幅のブランケット160、163を、燃料タンクの外側の部分の周りに巻き付けることができるようになっていてよい。その様な場合、端部184を、間隔を空けて配置されたサドル構造の間に滑り込ませ、ブランケット160を搭載されている燃料タンクの周りに円周方向に巻き付けることができる。サドル構造によって生じる間隙は、代わりのパッケージに入っている火災抑制化合物で覆うか、又は保護することができる。
【0036】
ブランケット163は、ブランケット160と同様に作られており、同様の構造は、同様の番号で示されている。なお、開口部121’と121”は、階段の基部構造への接近口を提供している。開口部187は、燃料注入口及びキャップのために設けられており、フラップ112(折り畳んで外れた位置に示されている)で覆うことができるようになっている。図5のカバー112は、スナップフック190とDリング193によって閉じた状態に固定される。
【0037】
時には、第2又はそれ以上の「充填材」層を設けて、例えば、ポケットの間に厚さに亘って互い違いに縫い目を設置してもよい。図6と図7に示している様に、瞬間接続式バックル、又はストラップと通過式バックル、ジッパー、フックとループの留め具、ステープル、リベットなどの様な接続構造202を使って基部層に簡単に留めることができる様な代表的な補強層199を設けることもできる。好適には、留め装置202は、補強層199を取り外すことができるようになっている。平面タンク205及び円形タンクの外部面の様な或る状況では、追加の層199を設けてもよい。追加層199は、ブランケット層を複製してもよいし、図示の様に、布209の張り分だけ離れて配置されている、より狭い、間隔を空けて設けられたポケット208を、大きな主ポケット109の間、例えば「縫い目」線の上だけに位置するように、作ってもよい。その様な取替可能な層199は、更に、1つ又は複数の損傷したポケットを直接取り替えることにより、又はカバー層を提供することにより、損傷したポケットを修復する便利な方法を提供する。なお、クリップ留めの層を、更に、又は代わりに、ブランケットと可燃性/燃焼性液体の容器の間に配置してもよい。
【0038】
火災抑制ブランケットに組み込むことのできる使用可能な防火化合物又は薬剤には、限定するわけではないが、第一燐酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、塩化カリウム(即ち、「Slow K」、「Super K」、カリウム塩化物、第1塩化カリウム、及び肥料用塩化カリウム)、ポリリン酸アンモニウム、MET−L−X(Ansul)、LITH−X(Ansul)、G−Plus(Amerex)、G−1(Amerex)、黒鉛、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、酸化マンガン、MONNEX(Kidde)、MX(Kidde)、二酸化炭素、窒素ペンタフルオロエタン、ヘプタフルオロメタン、ヨードカリウム、プロピレングリコール、乳酸カリウム、酢酸カリウム、ヨードトリフルオロメタン、或いは、他の使用可能な防火剤、市販されている防火剤、又は将来開発される防火剤が含まれる。防火原理、予測される脅威、及び環境条件に基づいて、上記の防火剤又はそれらの組み合わせの内の1つを選択することができる。防火剤は、アッセンブリ工程並びに作動要件を考慮して、粉末、液体、気体、又はそれらの混合物であってもよい。防火剤は、更に、火を抑制又は消すのに有効であれば、どの様な不活性、無機、吸熱性の化合物又は化合物の混合物を含んでいてもよい。目下の好適な火災抑制化合物には、Purple−Kとしても知られている重炭酸カリウムが含まれている。代わりの実用的な火災抑制化合物には、酸化すず、三酸化ビスマス、及び酸化ウランが含まれており、それらの全てが、3.5等級しか有していないPurple−Kに比べて、20パーセント以上高い相対熱吸収比(効率)を有している。
【0039】
図8を見ると、火災抑制化合物211は、ポケットに詰める小分け部分212として提供されており、それぞれのポーチ214(防水性でもよい)に個別に詰められ、充填材を形成している。その様な個別の小分け部分212を配置することによってもたらされる1つの利点は、滴下(dribble)の影響を最小限に抑えられることである。滴下の影響とは、穴が(例えば、小銃により)ポケットに形成されたときに、火災抑制化合物がゆっくり流出することと定義することができる。例えば、ポーチに小分けされていなければ、最初に弾道攻撃されたときに、火災抑制化合物が、背の高いポケットの底に撃ち込まれた穴から流れ出るので、結果として生じる大きな空になったポケットは、その後の襲撃中の防御に、対応する空隙を作り出すことになる。このように、火災抑制化合物211を個別のポーチ214に閉じ込めることにより、小銃の一撃で失われる火災抑制化合物211の量は、撃たれたポーチ214に入っている火災抑制化合物211だけに限定される。加えて、ポーチ214は、ブランケットが何度も撃たれた後でもまだ機能する点で、ブランケットをより残存可能性の高いものにする。ポーチ214は、撃たれたポーチを無傷のポーチと時々取り替えることができる点において、ブランケットを現場で回復させることができるようにもしている。
【0040】
続けて図8を見ると、或るポーチ214は、2層以上の層を含んでいる。例えば、図示の代表的なポーチ214は、内側層217上に2ミル(約0.05mm)のポリエチレン(PE)を、外側層220上に2ミル(約0.05mm)のポリエチレンテレフタレート(PET)を含んでいる。2つの可塑性材料を一体に接合してポーチ214を作り、火災抑制化合物211を入れて、ポーチ214の上部を清浄にし、加熱密封することができる。2つの異なる外被材料は、長期間に亘って水又は他の流体がポーチ214に入るのを阻止する役目を果たす。水は、吸湿性の火災抑制剤を「固まらせる」ので望ましくない。なお、単一層のポーチでも使用できる。何れの場合も、一般的には、ポーチは、液体炭化水素、例えば、流出した燃料による侵蝕を食い止めるのが望ましい。場合によっては、使用できるポーチは、防水性でない1つ又は複数の材料から形成することもできる。
【0041】
或る代表的なブランケットに使用されるポーチ214は、簡単に充填でき、均一になるように、通常、約90グラム又は400グラム何れかの火災抑制剤が入るような大きさになっている。目下好適なポーチ214の寸法は、それぞれ、約3インチx3インチ(7x7cm)と5インチx9インチ(13x23cm)であるが、その様な寸法は、勿論、最適化される。目下好適な空のプラスチック袋214は、90グラムの充填材に対しては約3インチx6インチ(7x14cm)に作られ、400グラムの充填材に対しては約5インチx9インチ(13x23cm)に作られている。それらは、充填されると、閉じ込められた空気の量に依って、それぞれ、約3インチx3インチ(7x7cm)と約4インチx6インチ(10x15cm)のポーチ214になる。その工程は、湿度が制御された環境、例えば、<5%RHで行われるのが望ましい。
【0042】
使用可能な製造工程では、火災抑制化合物は、化合物を漏斗の列に「滴下する」スクリューコンベヤ(auger)を通過するが、各漏斗には底部に袋214が接続されている。充填済み外被214は、次に、漏斗から引き離され、確実に、外被の上部が清浄にされる(そうしないと、粉末211により加熱密封できない)。プラスチック袋214が密封されると、袋が上下に叩かれたときに、粉末211がポーチ214内で(砂時計のように)動くのが分かる。
【0043】
ブランケット外皮の実質的に全ての布の縫い目は、ポーチの無い状態で縫われ、その後、形成されたポケットの列に、火災抑制化合物の充填材ポーチが詰められる。完全に縫い込んで密封する実施形態の場合、縫い目が貫通して外被が損なわれることの無いように、一般的に、最終の縫い目は注意深く縫わなければならない。通常、組み立て作業者は、最終の縫い目を縫うとポーチを押し戻し、空間を満たすようにポーチを列内で均等化する。充填材の取り付け及び/又は1つ又は複数の損傷した充填材の取り替えができるように、最終の縫い目の代わりにジッパーを設けるか、又は可逆的に開閉できる何か他の構造(外皮の1つの布又は膜層の重複部又は突合せ接合部)を設けることも考えられる。望ましくは、ジッパーは、操作し易くするために、実質的に真っ直ぐに配置される。
【0044】
火災抑制ブランケットは、代わりの材料で、上記の布を縫ったブランケットとは異なる構成及び容器への取り付け方法を使って製造してもよい。或る実施形態は、形成、充填、及び密閉の製造工程を使って、様々な幅で大量生産できる装置を提供するように構成され、配置されている。或る種のブランケット及び/又は端部キャップは、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(PET)、又は同様の可撓性材料を使って、様々な厚さに形成することができる。その様な実施形態を製造する場合は、シート状のLLDPE又はPETを、特定の容器の寸法に合わせた大きさに切断してもよい。出来上がった製品は、(特定の車両又は工程の技術的な要件に基づく)使用可能な取付方法で改良を加えて、新車又は中古車に適用することができる。
【0045】
図9と図10に、全体を226で示しているブランケットは、形成、充填、及び密封技法を使って作ることができる。個別のポケット229は、基本的には1つの密封膜232の中に形成され、その後、望ましくは、カバー膜235によって、複数の接続部238で気密密封される。接続部238は、熱誘導接着、接着材、簡単な縫合、又は膜232、235を一体に取り付けるのに有効な何らかの他の使用可能な方法を含んでいてもよい。ポケット229内の空間241は、膜232と235の間に密封状態が形成される前に、少なくとも実質的に火災抑制化合物244が充填されているのが望ましい。
【0046】
ポーチ又はポケットの厚さ、長さ「L」、及び/又は幅「W」は、中に保持しようとする消火剤の量、及びブランケットに成形しようとする曲率半径を含む或る種の因子によって決まる。約1インチ(約25.4mm)の厚さを有する約6インチ(約152.4mm)平方を形成するポーチは、約1ポンド(約0.45kg)の使用可能な消火剤を保持できることが分かっている。その様な量の市販の消火剤は、0.50インチ(約12.7mm)口径の発燃性弾丸で撃たれた5ガロン(約0.02m)のガソリンの容器の爆燃を静めるのに有効であることが分かっている。
【0047】
図9を見ると、ポケットの長さ「L」及び幅「W」を、ブランケットの長さ及び幅と整列させる必要はない。更に、ダイヤモンド形及び非矩形を含む代わりのポケットの形状も考えられる。ポケット間の縫い目は、垂直及び/又は水平方向に整列していなくてもよい。例えば、図9の絵とは異なり、列245の縫い目の垂直方向の並びが、列246の対応する垂直方向の縫い目と互い違いになっていてもよい。
【0048】
図10と図11を見ると、個別のポケット229の間の空間247は、随意的に、追加の火災抑制化合物を充填して、ポケット縫い目の弾丸線又は空隙に抗してもよい。充填後に、空間247を、最終密封層として、例えば、ポリウレタン(又は、代わりに、硬化すると適切な可撓性及び密封特性を有する樹脂か、或いは予め成形されたシート材料)の様な可撓性の気密密封膜250で覆ってもよい。密封膜250は、シート材として貼り付けてもよいし、時には、ブランケット上に噴霧することもできるし、何か他の既知の方法を使って適用してもよい。実用的な実施形態では、ブランケット226(例えば、図9)は、オープンリール製造技法(作成、充填、密封)を使って連続するシートに製造され、所望の長さ、及び/又は幅に切断されてから、容器を保護するために取り付けられる。
【0049】
次に図12を見ると、全体を256で示しているブランケットは、スペクトラ(Spectra)(アライド)又はケブラー(Kevlar)(デュポン)の様な材料で形成された弾道保護層を内側層259として含んでおり、弾道保護層は、防火剤265を保持するポケット262に形成されている。弾道層は、可燃性/燃焼性材料の保護対象容器に直接取り付けることもできる。小火器弾道保護が必要なときは、この弾道保護の変形例を、スペクトラ(Spectra)又はケブラー(Kevlar)と同様の材料で形成してもよい。或る実施形態では、ポケット262間の容積部又は空間271に防火剤265を充填し、最終密封層として、ポリウレタン層274又は同様の樹脂で覆ってよい。ポリウレタンは、シート材料として貼り付けてもよいし、製品の上に噴霧してもよいし、又は或る他の実用的な方法を使って取り付けてもよい。液体又は気体の防火剤を、ポケット、ポーチ、又は空間に入れるように選択する場合は、必要に応じて、追加の密封層を加えてもよい。
【0050】
図13では、図12に対応して作られたブランケットが、全体を280で示されているが、空間271内に充填材材料を含んでいない。ブランケット280は、可燃性/燃焼性液体の容器の外皮283の周りに巻き付けられている。ブランケット280を取り付ける間に、空間271は、ブランケット280を実質的に平坦な形状から湾曲した形状に変えることができるように、圧縮されることができる。空間271は、その様な湾曲化作業中に、必然的に小さくなるので、弾丸線又はポケット262間の空隙が小さくなる。
【0051】
弾道層259がある場合、それは、少なくとも3つの異なる方法、即ち、下方の密封シートと共に又は密封シートとして取り付ける方法か、ポーチ層としてプレプレッグ内に形成した後従来の方式で密封する方法か、又は、ケープ材料として、ポーチ形状に熱形成するか又は縫い付けて消火材料265を入れることのできるポケットを作る方法、で適用される。ポケット262の内側への封入は、粉末材料(多分、包装された粉末又は未包装の粉末)を直接加えるか、粉末をポーチに入れ、それをポケット262の中に入れるか又は抗弾道層上に配置してポケット内の適所に縫い付けるか、の何れかによって行われる。小火器保護をしたい場合は、スペクトラ(Spectra)又はケブラー(Kevlar)と同様の材料を使って、その様な弾道保護変形例を形成してもよい。
【0052】
或る実施形態は、乾燥化学薬品消火剤の丸薬又は塊を、複数の隣接するポケット又はポーチそれぞれの内側に入れて製造されることができる。その様な実施形態は、次いで、乾燥化学薬品丸薬を粉砕するのに有効な、電磁波又は超音波処理の様な外部エネルギー源に曝されて、製品密封後にポケット内側の乾燥化学薬品に流動性が付与される。外部のエネルギー源は、保管又は使用中に或る期間経過した後、ポケットの内側の消火剤を再流動化させるのに時々利用されることができる。
【0053】
時には、消火剤は、ポケット又はポーチに注がれ、その後密封されるだけでもよい。代わりのアッセンブリでは、薬剤をポーチの内側に詰め、ポーチをポケットに差し込むことができる。後者の場合、時には、追加の密封層を貼り付けて、ポーチをポケットと位置合わせして保持し、及び/又は、湿気及び汚染物質に対する強さと抵抗力を増大させることができる。
【0054】
次に図14を見ると、更に自己密封材料の層286が、可燃性又は燃焼性材料の容器289に隣接して貼り付けられており、弾道材料292が衝突してきた発射体からのエネルギーを吸収し損なった場合に、容器を密封する働きをする。外側層295と防火ポケット298は、最初に開示した実施形態と同様に作られることができる。或る場合には、隙間は、丸薬301を受け入れた後、最終密封層としてのポリウレタン304、又は同様の樹脂、又は追加の全幅のシートで覆われてよい。例えば、ポリウレタンの様な密封材料を、予め形成されたシートとして貼り付けてもよいし、製品の局所領域に噴霧してもよいし、何か他の使用可能な方法で適用してもよい。
【0055】
塊又は丸薬形状の乾燥消火剤を挿入するのも有用である。或る使用可能な乾燥化学薬品防火剤を、所定量の水、及びポーチ又はポケットの大きさと容量が性能の脅威に見合うように決められている用途に基づいて特別に選択された乾燥剤と混ぜ合わせることもできる。液体/乾燥化学薬品の混合物は、次いで、図14に示されている2つの代表的な丸薬形状307、310を形成する圧縮された形状を保持できるだけの圧力で圧縮される。形成された後、丸薬307、310は、上記工程で挿入される前に重量が測定される。勿論、図とは違って、代わりの実用可能な丸薬は、関係付けられているポーチの断面形状と完全には一致しない断面形状を有する場合もある。丸薬(又は丸薬の集まり)は、ポケットの容積部を実質的に満たすことができるだけの消火剤の量を提供し、発射体が必ずしも消火剤を撒き散らすこと無く通過できる空白部(「弾丸線」と呼ばれる)を容器保護体内に形成しかねない空ポケット部分の形成を防ぐことのできるのが望ましい。
【0056】
更に、或る実施形態では、乾燥化学薬品防火剤丸薬の挿入前に、限定された量のドライアイス(二酸化炭素)313を各ポケットに挿入してもよい(図15参照)。二酸化炭素313が在ると、ポーチが衝撃を受けて、薬剤が火/燃料界面に直接印加方式で放出されるときに、乾燥化学薬品防火剤の追加の推進力として作用する。
【0057】
次に図16を見ると、全体を316で示している防火ブランケットは、ステンレス鋼バンド70、プラスチック製の締め付けラップ71、ポリエチレン又はステンレス鋼コードを含むことができるコード72、両面接着テープ73、接着材74、又は、例えば、可燃性/燃焼性材料の容器又はブランケットを整備するためにブランケットを容易に取り付け取り外しできる他の実用的な構造によって、可燃性/燃焼性材料の容器289の所定の位置に固定されることができる。ブランケット区分は、通常、タンク又は可燃性/燃焼性材料の容器289の外面を完全に覆うように当てられる。タンク又は容器の表面形状に半径が小さい複雑な曲げ部があれば、成形されたポーチ(堅く成形されたポーチを含む)を、完全な保護カバーを当てる手段としてこれらの特定の領域に当てて、防火剤が均一に適用されない空隙ができるのを防ぐこともある。
【0058】
代わりに、火災抑制ブランケットを、市販されている締め付けラップ、ロープ、小ゲージの非腐食性ワイヤー、フィルム接着剤、スプレー接着剤、又は液体接着剤製品などを使って、可燃性/燃焼性液体の容器に取り付けてもよい。容易な取り付け(時には取り外し)を保証するこの他の取り付け構造を、利用できるようになった場合、或いは特定の要件に応じて、活用してもよい。1つの使用可能な取り付け装置は、ブランケットを容器の外側に留めるために配置されている複数の締め付けラップを含んでいる。使用可能な締め付けラップには、パン・スチール(Pan−steel)(パンドウィット)の部品番号MSW38T15−CR6のバンドが含まれる。時には、部品番号PCSS−B−CRの保護クッションの様な、バンドがブランケットの外面で擦れないように保護するために取り付けられる保護層が含まれることもある。パン・スチール(Pan−Steel)バンドは、取付具BT1HTを使って締め付け切断することができる。取り付けるのに非金属性の付属装置が必要な場合、使用可能な付属装置構造には、容器の大きさとブランケットの重量に基づいて、1/2”(12mm)程度の幅と、適切な長さに切断されたデュアル・ロック(Dual−Lock)(3M)モデル2550が含まれる。
【0059】
次に図17を見ると、本発明の或る実施形態に含まれている別の態様は、車両又は可燃性/燃焼性材料の容器の周りの日常的な作業の間に鋭利な物体又は他の火災の恐れの無い出来事による衝撃によって損傷した1つのポケット又は多数のポケットを補修するために現場で使用できる、1つ又は複数のリペアポケット337を含んでいる。その様な実施形態では、望ましいことに、ブランケットのポケットは、損傷したポケットを容易に取り外して、新しいポケット337を当てて補修することができるように形成されている。リペアポケットは、フィルム接着剤340又は同様の適切な接着支援品を使って取り付けることができ、それらを、容器又はブランケットの一部に貼ると、可燃性/燃焼性材料の容器289の所望の部分を実質的に完全に覆うことができる。使用可能な接着剤には、作業条件に基づいて、ポリエチレン、又は他の強力粘着材、又は何らかの可燃性/燃焼性液体の容器に取り付けるのに適した材料が含まれる。或るリペアポケットは、熱接着技法を使って取り付けることができる。同様に、或るブランケットは、1つ又は複数の損傷したポーチ、例えばポーチ214を取り替えることができるように作られている。
【0060】
次に図18を見ると、全体を346で示す別の代わりの実施形態は、乾燥化学薬品剤の代わりに(又は、時にはそれに加えて)ポーチ層352に挿入された液体防火剤349を含んでいる。一般的には、追加の膜層355が加えられて、通常は防火剤に適切な小さな穴358を含む、液体/気体剤充填開口部を密封することになる。防火剤349は、外側層361が層355に対して密封された後に、ポーチとポーチの間の溝に装着される。
【0061】
次に図19を見ると、本発明の或る原理により作られ、全体を364で示している別の変形例は、乾燥化学薬品丸薬352の代わりにポーチ層370に挿入された気体防火剤367を使用している。その様な薬剤は、ポーチが形成され、第2層376が貼り付けられた後で、液体か気体の何れかとして挿入されることができる。追加の層379は、通常は、薬剤の充填孔を密封するために加えられる。気体の薬剤は、適温まで下げられて液体になり、ポーチ内に適合する適切な型に注がれ、固体状態になるまで温度が下げられる。気体の薬剤367は、一般的に、ポケット382に挿入されるまでは、適温で保管される。ブランケット内では、気体の薬剤は、保護される容器が保管又は使用される作業環境に依って、固体であっても、液体であっても、気体であってもよい。気体の薬剤としての丸薬は、挿入の過程の間に薬剤量の損失が生じないことを保証するため、通常は、監視しなければならない。
【0062】
可燃性/燃焼性材料製造の分野では様々な特殊防火の需要があり、別の実施形態(やはり図19を参照)には、混合防火剤385が含まれており、例えば、乾燥化学薬品/気体の薬剤、液体/気体の薬剤、及び乾燥化学薬品/液体の薬剤である。これらの選択的代替アッセンブリは、当然ながら、防火剤の純度、及び十分な層379が、ポケットを漏れないように適切に密閉できること、を保証する適切な工程を必要とする。その様な代わりの実施形態は、何れの特定の組み合わせ又は防火薬品にも限定されない。
【0063】
次に図20を見ると、消火剤390を独立した個別のポーチ391に詰めて、本発明の範囲に含まれる或るブランケット394を形成することが考えられる。ポーチ391は、次いで、内側層400とポケット層403の間に予め成形された各ポケット397、並びに(随意的に)ポケット層403と外側密封層406の間に形成された或る空間に配置される。
【0064】
図21は、第1及び第2シート415、418それぞれを含む代わりの構造を有するブランケット412を示しており、各シートは、噛み合い配列で固定され、通常は対称なパターンのポケット421を有するブランケット412を形成している。第1シート415と第2シート418両方のポケット421は、オフセットパターンで形成されており、各ポケット421の間の間隔は、ポケット幅又は長さに従って決められる。第1及び第2ブランケットは、先に述べた手順又は他の実用的な手順に従って、形成され、充填され、密封される。次に、第1ブランケットシートを裏返し、その充填されたポケットを、表を上にした第2ブランケットシートのポケットの間の空間によって形成されている受け入れ口に受け入れられるように嵌め込む。図示の様に、でき上がった断面は、幾分段ボールに似ている。2つのブランケットシートは、熱成形、溶接、又は接着技法などによって、互いに固定される。
【0065】
図22は、全体を430で示す代わりの実施形態を示しており、これは、弾丸線ができないようにしながら、容器の湾曲部分の周りに巻き付けられるようになっている。図示の様に、ブランケット430は、一対の層433、436を背中合わせに置くことにより形成されることができる。図示の層433、436は、中に消火材を保持するポーチ又はポケット439を含んでいる。その様なポケット439の壁部分445には、必要に応じて伸び又は縮んで容器の曲率に沿い、その周りにブランケット430がドレープを形成するように作られている、複数の隆起部448と谷部451が含まれている。図示の様に、谷部451を個々のポケット439の間に設けて、湾曲面を覆うブランケットのドレープ形成性を更に高めることもできる。図示のブランケット430が円筒形容器の周りに巻き付けられているときに、外側シート、例えば433は「しわが伸びる」傾向があり、内側シート、例えば436は「しわが寄る」傾向がある。更に図に示している様に、オフセットしたポケット439を提供して、外側シート433の谷部451が、内側シート436の谷部451とずれて配置されるようにするのが望ましい。その様な構成であれば、巻き付けられているブランケット430を通して弾丸線が形成されるのを阻止できる。
【0066】
以上、特定の図示した実施形態を参照しながら本発明について具体的に説明してきたが、本発明の範囲は、そのように限定されるものではない。本発明は、その精神又は本質的な特徴から逸脱すること無く、他の特定の形態で具現化することができる。説明した実施形態は、分かり易くするためのもので、制約を課すものではないと考えて頂きたい。例えば、1つ又は複数の代表的な実施形態に存在する1つ又は複数の要素を、代わりの実施形態に組み込み、又は置き換えて、本発明の範囲に含まれる更に別の代わりの実施形態を作ることもできる。本発明の範囲は、従って、上記説明ではなく、特許請求の範囲によって示されている。特許請求の範囲の意味及び等価性の範囲に含まれる全ての変更は、特許請求の範囲に包含されるものとする。
【符号の説明】
【0067】
100 受動防火装置
103、160、163 ブランケット
106 端部キャップ
109 ポケット
124 端部キャップのスカート部分
127 保持構造
130 保持構造のストラップ
133 保持構造のラチェット機構
136 押さえ構造
139 押さえ構造のストラップ
142 押さえ構造の瞬間接続式バックル
212 火災抑制化合物の小分け部分
214 ポーチ
217 ポーチの内側層
220 ポーチの外側層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の長さと幅を有するブランケットであって、前記ブランケットは、該ブランケットが可燃性液体の容器の外側の少なくとも一部分の周りに巻き付けられるように可撓性を以って適合できるように構成及び配置されており、前記ブランケットは、第1層に配置される複数のポケットを備える、ブランケットと、
複数の前記ポケット内に配置されている火災抑制化合物と、を備えている装置。
【請求項2】
前記ブランケットを、前記容器と位置合わせして巻き付けた状態に維持するようになっている押さえ構造を更に備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記押さえ構造は、前記ブランケットの長さを前記容器の長手方向軸と実質的に平行に配置するように構成され配置されている、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ブランケットは、火災抑制化合物を前記容器の周囲に実質的に完全に配置するよう構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
1つ又は複数の前記ブランケットは、火災抑制化合物を前記容器の長さに沿って実質的に完全に配置するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
火災抑制化合物を、実質的に前記容器の一端の領域を覆って配置するように構成されている第1端部キャップと、
火災抑制化合物を、実質的に前記容器の反対側の端部の領域を覆って配置するように構成されている第2端部キャップと、を更に備えている、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記複数のポケットは、前記ブランケットの長さと実質的に平行に配置されている細長いポケットを備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第1端部キャップは、前記端部キャップを前記容器に取り付けたときに実質的に水平に配置されるように配置されている複数の細長いポケットを備えている、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
少なくとも1つのポケットは、該ポケットの内側から不本意に火災抑制化合物が出るのを阻止できるように十分に閉じられることができ、火災抑制化合物の少なくとも一部を取り替えることができるように十分に開くことのできる、再閉可能なアクセス開口部を備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記第1端部キャップは、前記容器の軸方向部分に重なるように作られているスカート部分を更に備えており、
前記スカート部分は、前記スカート部分に保持される火災抑制化合物を前記容器の周囲部分に配置するのに効果的である、火災抑制化合物を保持する複数のポケットを備えている、請求項6に記載の装置。
【請求項11】
前記スカート部分と前記ブランケットは、前記容器に取り付けられると、前記スカート部分と前記ブランケットの間に重複部分を形成できるように調和して構成されている、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第1端部キャップは、前記容器の軸方向部分に重なるように作られているスカート部分を更に備えており、
前記容器は、円筒を備えており、
前記スカート部分は、前記円筒と位置合わせして取り付けられると、実質的に円周構造を形成するように構成されており、
前記スカート部分に関連付けられており、前記スカート部分の一部を前記円筒の外周と密に接触させるようになされた保持構造を更に備えている、請求項6に記載の装置。
【請求項13】
前記保持構造は、ストラップと、付随するラチェット機構を備えている、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1端部キャップと前記第2端部キャップが前記容器上の取り付け位置から軸方向に分離することを阻止するのに効果的な、押さえ構造を更に備えている、請求項6に記載の装置。
【請求項15】
前記押さえ構造は、軸方向に向いたストラップと、前記ストラップに関連付けられている瞬間接続式バックルとを備えている、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
少なくとも1つのポケットに配置されている前記火災抑制化合物は、火災抑制化合物の複数の小分け部分を備えており、各小分け部分は、個々のポーチに個別に詰め込まれている、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記ポーチは、実質的に外側層によって囲まれている内側層を備えている、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記ブランケットは、第2層を備えており、前記第2層は、前記第2層に形成されるポケットを、前記第1層の互いに隣接するポケットの間の領域上にカバーとして配置するように前記第1層と調和して構成されており、前記ブランケットの厚さを通して互い違いのポケット配置を形成するのに効果的である、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記ブランケットを前記容器の外面に対して実質的に密に接触した状態に保持するように作用することができ、前記容器への高エネルギー衝撃によって生じるリバウンド事象の間に所定の量の化合物を散布するのに効果的である、懸架構造を更に備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項20】
受動防火装置の火災抑制ブランケットを製造するための方法であって、
複数の細長いポケットを備えているブランケット外皮であって、前記複数の細長いポケットは、ポケットの軸線に沿って実質的に平行に配置されており、且つ、それぞれ、少なくとも1つのアクセス開口部を有する、ブランケット外皮を形成する工程と、
火災抑制剤の小分け部分を、個別のポーチに入れる工程と、
1つの前記アクセス開口部を通して、少なくとも第1のポーチを前記ポケットうちの1つの内部に閉じ込めて配置する工程と、
前記第1ポーチが前記内部から不本意に出るのを阻止できるように十分に前記アクセス開口部を密閉する工程と、を備えている方法。
【請求項21】
前記ブランケット外皮を形成する工程は、一対のドレープ形成可能な膜シートの重なり合う平坦な部分を、前記細長いポケットの側部境界線を形成するのに効果的な複数の境界線に沿って留める工程を含んでいる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
火災抑制装置において、
複数のポケットを備えているブランケットと、
複数の前記ポケットに配置される火災抑制化合物であって、少なくとも1つのポケット内の前記化合物は、複数の小分け部分を備えており、各小分け部分は、個々のポーチに配置されている、火災抑制化合物と、を備えている火災抑制装置。
【請求項23】
火災抑制化合物を保持する各ポケットは、前記化合物が前記ポケット内に閉じ込められた状態から不本意に出るのを阻止できるように十分に閉じることができるように構成されたアクセス開口部を備えている、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記ブランケットを可燃性液体の容器の外面に対して実質的に密に接触した状態に保持するよう作用することができ、リバウンド事象の間に所定の量の前記化合物を散布するのに効果的である、懸架構造を更に備えている、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
前記ブランケットは、実質的に平坦な形状で保管することができるように構成されており、前記ブランケットを容器の周りに巻き付けることによって取り付けることができるように十分に可撓性を有している、請求項24に記載の装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate


【公表番号】特表2010−513161(P2010−513161A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−542819(P2009−542819)
【出願日】平成19年12月14日(2007.12.14)
【国際出願番号】PCT/US2007/025622
【国際公開番号】WO2008/115219
【国際公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(509175355)エイチピーエス・インテレクチュアル・プロパティ,エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】