説明

古紙処理装置

【課題】作業者が待機したり持ち帰ったりすることを不要にでき、古紙処理の作業効率を向上できる古紙処理装置を提供する。
【解決手段】古紙Pを破壊処理する処理部2と、セットされた古紙Pを連続して処理部2へ供給する給紙部1と、を備えており、給紙部1が、給紙方向に並んで連結された、上流側給紙部11と下流側給紙部13とを、備えており、上流側給紙部11は、古紙Pがセットされると、全ての古紙Pを下流側給紙部13へ自動的に供給するようになっており、下流側給紙部13は、密閉された装置本体101の内部に設けられており、上流側給紙部11から供給されて来た古紙Pを、貯留し、更には、処理部2へ供給するようになっており、給紙部1は、上流側給紙部11にセットされた古紙Pを自動的に装置本体101の内部の下流側給紙部13に移動させることにより、セキュリティー機能を発揮するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、古紙を破壊処理する古紙処理装置に関するものである。「古紙を破壊処理する」とは、古紙を、古紙に記載されている情報が認識不能となる状態に、変化させること、を意味する。
【背景技術】
【0002】
古紙処理装置としては、例えば特許文献1に示されるような、シュレッダーが、知られている。シュレッダーは、古紙を細断することによって古紙を破壊処理する装置である。シュレッダーでは、給紙部に複数枚の古紙をセットすると、古紙が、自動的に処理部に給紙されて、細断される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−272638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、古紙は、不要になった用紙ではあるが、個人情報や機密情報等が記載された用紙を含んでいる場合があるため、直ぐに破壊処理することが望まれる。しかし、古紙処理装置の動作状況によっては、直ぐに破壊処理できない場合がある。そして、その場合には、古紙の盗難を防止するために、作業者が、破壊処理可能となるまで古紙処理装置の近くに待機したり、又は、古紙を持ち帰ったりする必要があり、作業効率が悪かった。
【0005】
本発明は、作業者が待機したり持ち帰ったりすることを不要にでき、古紙処理の作業効率を向上できる、古紙処理装置を、提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、古紙を破壊処理する処理部と、セットされた古紙を連続して処理部へ供給する給紙部と、を備えた、古紙処理装置において、給紙部が、古紙の盗難を防止するセキュリティー機能を発揮するように、構成されている、ことを特徴としている。
【0007】
セキュリティー機能は、例えば、セットされた古紙に第三者がアクセスできないようにすることである。
【0008】
本発明において、給紙部は、具体的には、次のような構成によってセキュリティー機能を発揮するようになっている。
【0009】
(a)給紙部が、給紙方向に並んで連結された、上流側給紙部と下流側給紙部とを、備えており、上流側給紙部は、古紙がセットされると、全ての古紙を下流側給紙部へ自動的に供給するようになっており、下流側給紙部は、密閉された装置本体の内部に設けられており、上流側給紙部から供給されて来た古紙を、貯留し、更には、処理部へ供給するようになっており、給紙部は、上流側給紙部にセットされた古紙を自動的に装置本体の内部の下流側給紙部に移動させることにより、セキュリティー機能を発揮するようになっている。
【0010】
(b)給紙部が、装置本体内に設けられており、古紙がセットされる載置台を備えており、給紙部は、載置台上の古紙を覆うように載置台上の空間を閉塞することにより、セキュリティー機能を発揮するようになっている。
【0011】
(c)給紙部が、古紙を収容するカセットと、装置本体に形成されており且つカセットを着脱自在に受容する、受容部と、カセットを受容状態で受容部に固定するロック機構と、を備え、受容部に受容されたカセット内の古紙を処理部へ供給するようになっており、給紙部は、ロック機構によってカセットを受容部に固定することにより、セキュリティー機能を発揮するようになっている。
【0012】
なお、上記構成(b)は、更に、次のような構成によって、実現できる。
【0013】
(b-1)給紙部が、装置本体内に設けられており、古紙がセットされる載置台と、載置台が昇降する載置空間と、載置台を昇降させる昇降機構と、古紙をセットするために装置本体に形成された開口と、該開口を開閉する外扉と、載置空間の上開口を開閉する内扉と、外扉を開けると、載置台を下降させるとともに、載置空間の上開口を閉じるように内扉を作動させる、駆動機構と、を備え、上昇位置の載置台上の古紙を処理部へ供給するようになっており、給紙部は、外扉を開けると内扉が載置空間の上開口を閉じて載置台上の古紙を隠すようになっていることにより、セキュリティー機能を発揮するようになっている。
【0014】
(b-2)給紙部が、装置本体内に設けられており、古紙がセットされる載置台と、古紙を載置台上にセットするために装置本体に形成された開口と、該開口を開閉する扉と、扉を閉状態で装置本体に固定するロック機構と、を備え、載置台上の古紙を処理部へ供給するようになっており、給紙部は、ロック機構によって扉を閉状態で装置本体に固定することにより、セキュリティー機能を発揮するようになっている。
【0015】
なお、上記(c)及び(b-2)におけるロック機構は、電気式ロックでも手動式ロックでもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、給紙部がセキュリティー機能を有しており、それによって、給紙部にセットした古紙の盗難を防止できるので、古紙処理装置が直ぐに古紙を破壊処理できない場合であっても、作業者が、破壊処理可能となるまで古紙処理装置の近くに待機したり、又は、古紙を持ち帰ったりするのを、不要にできる。したがって、古紙処理の作業効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第1実施形態の古紙処理装置の縦断面図である。
【図2】第1実施形態の分離送出部の縦断面図である。
【図3】第2実施形態の古紙処理装置の縦断面部分図である。
【図4】第2実施形態の古紙処理装置の縦断面部分図である。
【図5】第2実施形態の古紙処理装置の縦断面部分図である。
【図6】第3実施形態の古紙処理装置の縦断面部分図である。
【図7】第3実施形態の古紙処理装置の縦断面部分図である。
【図8】第3実施形態におけるロック状態のロック機構の側面図である。
【図9】図8のIX矢視図である。
【図10】第3実施形態における解除状態のロック機構の側面図である。
【図11】図10のXI矢視図である。
【図12】第4実施形態の古紙処理装置の縦断面図である。
【図13】第4実施形態の古紙処理装置の縦断面図である。
【図14】第4実施形態における通常状態のカセットの前方斜視図である。
【図15】第4実施形態における通常状態のカセットの後方斜視図である。
【図16】図14のXVI−XVI断面図である。
【図17】第4実施形態における通常状態のカセットの透視側面図である。
【図18】第4実施形態における通常状態のカセットの透視平面図である。
【図19】第4実施形態における通常状態のカセットの前方透視斜視図である。
【図20】第4実施形態におけるカセットの蓋板の作動を示す縦断面図である。
【図21】第4実施形態におけるカセットの蓋板が開いた状態を示す縦断面図である。
【図22】第4実施形態におけるロック状態のロック機構の拡大透視図である。
【図23】第4実施形態における解除状態のロック機構の拡大透視図である。
【図24】第4実施形態で用いる一対のコネクタの一方向斜視図である。
【図25】第4実施形態で用いる一対のコネクタの他方向斜視図である。
【図26】第4実施形態における受容状態のカセットの透視平面図である。
【図27】第4実施形態における給紙状態のカセットの縦断面図である。
【図28】第4実施形態における通常状態のカセットの下方斜視図である。
【図29】第1実施形態の変形構成を有する古紙処理装置の縦断面図である。
【図30】図29の装置の別の作動状態を示す縦断面図である。
【図31】図29の装置の更に別の作動状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[第1実施形態]
図1は、本実施形態の古紙処理装置の縦断面図である。この古紙処理装置1Aは、給紙部1、処理部2、及び制御部(図示せず)を、備えている。
【0019】
給紙部1は、給紙方向に並んで連結された、上流側給紙部11と下流側給紙部13とを、備えている。上流側給紙部11は、密閉された装置本体101の外に設けられている。一方、下流側給紙部13及び処理部2は、装置本体101の内部に設けられており、装置本体101の外からアクセスするためには所定の開錠作業を必要とするようになっている。
【0020】
上流側給紙部11と下流側給紙部13との間には、第1搬送部12が設けられている。第1搬送部12は、搬送路121及び上下一対の搬送ローラ122、123を有している。下流側給紙部13と処理部2との間には、第2搬送部14が設けられている。第2搬送部14は、搬送路141、上下一対の搬送ローラ142、143、及び上下一対の搬送ローラ144、145を有している。
【0021】
上流側給紙部11は、載置台111、載置台111の第1昇降機構(図示せず)、及び分離送出部114を、備えている。上流側給紙部11は、載置台111上にセットされた古紙Pを、載置台111を第1昇降機構によって少しずつ上昇させながら、分離送出部114によって、上から1枚ずつ搬送路121へ送り出すようになっている。分離送出部114は、図2に示されるように、給紙ローラ1141と、給紙ローラ1141に対して下方から当接するよう付勢された摩擦分離部材1142と、からなっている。搬送ローラ122、123は、搬送路121に送り出されて来た古紙Pを挟んで、下流側給紙部13へ搬送するようになっている。
【0022】
下流側給紙部13は、載置台131、載置台131の第2昇降機構(図示せず)、載置空間132、及び分離送出部134を、備えている。下流側給紙部13は、上流側給紙部11から搬送されて来た古紙Pを、載置空間132内において載置台131上に積層していくようになっている。そして、下流側給紙部13は、載置空間132内の古紙Pを、載置台131を第2昇降機構によって少しずつ上昇させながら、分離送出部134によって、上から1枚ずつ搬送路141へ送り出すようになっている。分離送出部134は、図2に示された分離送出部114と同じ構成を有している。搬送ローラ142、143及び搬送ローラ144、145は、搬送路141に送り出されて来た古紙Pを挟んで、処理部2へ搬送するようになっている。なお、下流側給紙部13は、載置空間132内に積層された古紙Pを、下から1枚ずつ搬送路141へ送り出すように、構成してもよい。
【0023】
処理部2は、左右一対の回転カッター21、22及び貯留容器23を、備えている。処理部2は、搬送ローラ144、145を経て搬送されて来た古紙Pを、回転カッター21、22によって、挟みながら細断するとともに、得られた細断片を、落下させて容器23に貯めるようになっている。すなわち、処理部2は、古紙Pを細断することによって破壊処理するようになっている。
【0024】
上記構成の古紙処理装置1Aは、各部が制御部によって制御されながら、次のように作動する。まず、作業者は、上流側給紙部11の載置台111上に古紙Pをセットする。載置台111上に古紙Pがセットされると、直ぐに、第1昇降機構、分離送出部114、及び第1搬送部12が作動して、載置台111上の古紙Pの全てが、1枚ずつ下流側給紙部13へ搬送される。これにより、上流側給紙部11は、古紙Pが無い状態となる。
【0025】
下流側給紙部13へ搬送されて来た古紙Pは、載置空間132内に積層されて貯留される。そして、第2昇降機構、分離送出部134、及び第2搬送部14が、作動して、載置空間132内に貯留されている古紙Pが、1枚ずつ処理部2へ搬送される。
【0026】
そして、処理部2へ搬送されて来た古紙Pは、回転カッター21、22によって細断されて、細断片となって容器23に貯められる。
【0027】
こうして、古紙Pの破壊処理が完了する。
【0028】
上記構成の古紙処理装置1Aにおいては、上流側給紙部11の載置台111上に古紙Pをセットすると、古紙Pの全てが、自動的に、下流側給紙部13へ搬送され、それによって、上流側給紙部11は、古紙Pが無い状態となる。そして、古紙Pは、下流側給紙部13の載置空間132内に貯留されるが、下流側給紙部13へのアクセスは、所定の開錠作業を行わなければ、不可能である。それ故、古紙Pは、上流側給紙部11からも、下流側給紙部13からも、持ち去ることが不可能である。したがって、上記構成の古紙処理装置1Aによれば、セットした古紙Pが古紙処理前に盗難されるのを、防止できる。すなわち、上記構成の古紙処理装置1Aは、古紙Pの盗難を防止するセキュリティー機能を発揮できる。
【0029】
[第2実施形態]
図3〜図5は、本実施形態の古紙処理装置の縦断面部分図である。この古紙処理装置1Bは、給紙部3、処理部(図示せず)、及び制御部(図示せず)を、備えている。図3〜図5には、給紙部3のみが示されている。処理部としては、第1実施形態の処理部2と同じものを採用できる。
【0030】
給紙部3は、装置本体101内に設けられている。給紙部3は、載置台31、載置空間32、載置台31の昇降機構(図示せず)、開口331、外扉33、内扉34、及び駆動機構35を、備えている。載置台31は、上に開いた直方体状の載置空間32内を上記昇降機構によって昇降するように、設けられている。内扉34は、矢印Aのように水平方向に移動して、載置空間32の上開口321を開閉するように、設けられている。図3及び図5では、内扉34は閉じている。図4では、内扉34は開いている。開口331は、装置本体101の外壁1011に形成されている。開口331は、載置空間32を閉じた状態の内扉34の上に古紙Pをセットできる高さ位置に、形成されている。外扉33は、矢印Bのように垂直に移動して、開口331を開閉するように、設けられている。図3及び図5では、外扉33は開いている。図4では、外扉33は閉じている。
【0031】
駆動機構35は、外ローラ351、内ローラ352、及び両ローラ351、352を連結した環状ベルト353を、備えている。駆動機構35は、外扉33の開閉に連動して内扉34を開閉するようになっている。すなわち、駆動機構35は、外扉33が開くように移動すると、外ローラ351が矢印C方向に回転し、環状ベルト353を介して、内ローラ352も矢印D方向に回転し、その内ローラ352の回転によって、内扉34を閉じように移動させるようになっている。また、逆に、駆動機構35は、外扉33が閉じるように移動すると、外ローラ351が矢印C方向とは逆方向に回転し、環状ベルト353を介して、内ローラ352も矢印D方向とは逆方向に回転し、その内ローラ352の回転によって、内扉34を開くように移動させるようになっている。
【0032】
給紙部3は、分離送出部36を備えている。分離送出部36は、図2に示された分離送出部114と同じ構成を有している。給紙部3は、載置台31上の古紙Pを、載置台31を昇降機構によって少しずつ上昇させながら、分離送出部36によって、上から1枚ずつ搬送路121へ送り出すようになっている。
【0033】
載置台31の昇降機構は、次のように作動するようになっている。すなわち、昇降機構は、外扉33が閉じた状態において分離送出部36の作動が停止すると、載置台31を載置空間32の底まで下降させるようになっており、外扉33が開いて古紙Pがセットされ、外扉33が閉じられ、分離送出部36の作動開始が入力されると、載置台31を、最上位置の古紙Pが分離送出部36の高さ位置となるように、上昇させるようになっている。なお、外扉33は、昇降機構の作動中又は分離送出部36の作動中に、開くことがないように、ロック機構(図示せず)によってロックされるのが、好ましい。
【0034】
上記構成の古紙処理装置1Bは、各部が制御部によって制御されながら、次のように作動する。まず、作業者は、古紙をセットするために、図3に示されるように、外扉33を開く。このとき、外扉33の移動に伴って、駆動機構35が作動する。その結果、内扉34が載置空間32を閉じる。この状態で、作業者は、開口331を通して、内扉34の上に、古紙Pをセットする。なお、載置台31は、外扉33を開く前に、昇降機構によって、載置空間32の底まで下降している。
【0035】
次に、作業者は、図4に示されるように、外扉33を閉じる。このとき、外扉33の移動に伴って、駆動機構35が作動し、内扉34が開くように移動する。このとき、内扉34上に載置されていた古紙Pは、内扉34が引っ込む際に載置空間32の奥壁322によって削ぎ落とされ、下に位置している載置台31上に載る。そして、外扉33が閉じた後に分離送出部36の作動開始が入力されると、古紙Pを載せた載置台31は、昇降機構によって、最上位置の古紙Pが分離送出部36の高さ位置となるように、上昇する。
【0036】
そして、分離送出部36が作動して、載置台31上の古紙Pが上から1枚ずつ送り出され、処理部において古紙が破壊処理される。
【0037】
一方、分離送出部36の作動を停止すると、載置台31は、昇降機構によって、載置空間32の底まで、下降する。そして、作業者が、図5に示されるように、外扉33を開くと、駆動機構35が作動し、その結果、内扉34が載置空間32を閉じる。これにより、載置台31上の古紙Pは、内扉34によって載置空間32内に閉じ込められた状態となる。
【0038】
上記構成の古紙処理装置1Bにおいては、外扉33を開いて古紙Pをセットして外扉33を一旦閉じた後は、外扉33を開いても、図5に示されるように、古紙Pは、内扉34によって載置空間32内に閉じ込められた状態となる。したがって、上記構成の古紙処理装置1Bによれば、セットした古紙Pが古紙処理前に盗難されるのを、防止できる。すなわち、上記構成の古紙処理装置1Bは、古紙Pの盗難を防止するセキュリティー機能を発揮できる。
【0039】
[第3実施形態]
図6及び図7は、本実施形態の古紙処理装置の縦断面部分図である。この古紙処理装置1Cは、給紙部5、処理部(図示せず)、及び制御部(図示せず)を、備えている。図6及び図7には、給紙部5のみが示されている。処理部としては、第1実施形態の処理部2と同じものを採用できる。
【0040】
給紙部5は、装置本体101内に設けられている。給紙部5は、載置台51、開口521、載置台51の昇降機構(図示せず)、扉52、及びロック機構53を、備えている。載置台51は、昇降機構によって昇降するように、設けられている。開口521は、装置本体101の外壁1012に形成されている。開口521は、それを通して載置台51の上に古紙Pをセットできるように、形成されている。扉52は、外壁1012の内面に沿って移動して、開口521を開閉するように、設けられている。図6では、扉52は開いている。図7では、扉52は閉じている。
【0041】
また、給紙部5は、分離送出部56を備えている。分離送出部56は、図2に示された分離送出部114と同じ構成を有している。給紙部5は、載置台51上の古紙Pを、載置台51を昇降機構によって少しずつ上昇させながら、分離送出部56によって、上から1枚ずつ搬送路121へ送り出すようになっている。
【0042】
図8〜図11は、ロック機構53を示している。図8は、ロック状態のロック機構53の側面図である。図9は、図8のIX矢視図である。図10は、解除状態のロック機構53の側面図である。図11は、図10のXI矢視図である。ロック機構53は、引掛アーム531、リンクアーム532、スプリング533、及びアクチュエータ534を、備えている。引掛アーム531は、上端に引掛部5311を有しており、下端部のピン5312を中心として鉛直状態と傾斜状態との間を回動するように設けられている。引掛アーム531は、鉛直状態の場合に引掛部5311が扉52の下縁522に引っ掛かり、傾斜状態の場合に引掛部5311が下縁522から離れるようになっている。引掛アーム531は、鉛直状態となる方向に回動するように、スプリング533によって、常時、付勢されている。引掛アーム531の下端部には、リンクアーム532の上端が回動自在に連結されている。リンクアーム532の下端は、アクチュエータ534のロッド5341の上端に、回動自在に連結されている。アクチュエータ534は、通電がない状態では、ロッド5341をフリーにしており、通電があると、ロッド5341を退避させる。
【0043】
これにより、ロック機構53は、次のように作動するようになっている。すなわち、アクチュエータ534に通電がない場合には、ロッド5341がフリーであるので、スプリング533によって、引掛アーム531が、鉛直状態となる方向に回動して鉛直状態となり、引掛部5311が扉52の下縁522に引っ掛かり、これにより、扉52がロックされる。一方、アクチュエータ534に通電があると、ロッド5341が退避するので、引掛アーム531が、スプリング533の付勢力に抗して、傾斜状態となる方向に回動して傾斜状態となり、引掛部5311が扉52の下縁522から離れ、これにより、扉52のロックが解除される。
【0044】
上記構成の古紙処理装置1Cは、各部が制御部によって制御されながら、次のように作動する。まず、作業者は、アクチュエータ534に通電してロックを解除して、図6に示されるように、扉52を開いて、開口521を通して、載置台51上に、古紙Pをセットする。
【0045】
次に、作業者は、図7に示されるように、扉52を閉じて、ロック機構53のアクチュエータ534を通電のない状態として、扉52をロックする。
【0046】
そして、分離送出部56が作動して、載置台51上の古紙Pが、上から1枚ずつ搬送路121へ送り出され、処理部において破壊処理される。
【0047】
上記構成の古紙処理装置1Cによれば、扉52を開いて古紙Pをセットして扉52を閉じた後に、ロック機構53によって扉52を閉じた状態にロックするので、セットした古紙Pが古紙処理前に盗難されるのを、防止できる。すなわち、上記構成の古紙処理装置1Cは、古紙Pの盗難を防止するセキュリティー機能を発揮できる。
【0048】
[第4実施形態]
図12及び図13は、本実施形態の古紙処理装置の縦断面図である。この古紙処理装置1Dは、給紙部6、処理部2、及び制御部(図示せず)を、備えている。処理部2は、第1実施形態の処理部2と同じものである。
【0049】
給紙部6は、2段構造を有しており、上段給紙部7と下段給紙部8とを、備えている。上段給紙部7と処理部2との間には、第1搬送部61が設けられている。第1搬送部61は、搬送路611、上下一対の搬送ローラ612、613、及び左右一対の搬送ローラ614、615を、有している。下段給紙部8と処理部2との間には、第2搬送部62が設けられている。第2搬送部62は、搬送路621及び上下一対の搬送ローラ622、623を、有している。
【0050】
上段給紙部7は、カセット式の給紙部である。上段給紙部7は、カセット71、受容部75、及びロック機構76を、備えている。すなわち、上段給紙部7は、古紙を収納したカセット71を、装置本体101に形成されている受容部75へ、受容させることにより、古紙を給紙状態にセットするようになっている。図12は、カセット71が受容される前の状態を示しており、図13は、カセット71が受容された後の状態を示している。また、カセット71は、受容部75へ受容されると、ロック機構76によって、装置本体101に対してロックされる、すなわち装置本体に固定されるようになっている。
【0051】
図14〜図19は、受容される前の状態すなわち通常状態の、カセット71を示している。図14は、カセット71の前方斜視図である。図15は、カセット71の後方斜視図である。図16は、図14のXVI−XVI断面図である。図17は、カセット71の透視側面図である。図18は、カセット71の透視平面図である。図19は、カセット71の前方透視斜視図である。
【0052】
カセット71は、直方体状の筐体である。後壁721には、古紙を内部に投入するための横スリット711が形成されている。図16は、古紙Pが収納された状態を示している。上壁722には、複数本の平行なスリット712に沿って且つ上壁722に沿って移動可能なブラケット713が、設けられている。ブラケット713の下面には、ピン7131、7132がスリット712を通り抜けて固定されている。ブラケット713は、ピン7131、7132によって、スリット712に沿ってガイドされるようになっている。ピン7131と上壁722の下面に固定されたピン7221との間には、スプリング717が設けられている。ブラケット713は、スプリング717によって、常時、前方へ引っ張られている。ブラケット713は、両縁に、カセット71の内部に延びた、下向きフランジ714を、有している。カセット71の前壁を構成する蓋板723の、上縁の両端には、水平軸715が設けられている。各フランジ714は、水平軸715を回動自在に支持している。これにより、蓋板723は、図20に示されるように、両水平軸715を支点として、両フランジ714に対して回動自在となっている。蓋板723は、各水平軸715に設けられた捩りバネ(図示せず)によって、常時、閉じる方向すなわち矢印R方向に、付勢されている。蓋板723は、図21に示されるように、ブラケット713が後方に移動すると、両側壁724の内面に水平に形成された段部716に沿って、水平軸715と共に、後方へ向けて引き上げられて行き、カセット71内に、水平に収納されるようになっている。
【0053】
上壁722の下面には、ブラケット713を上壁722に固定するためのロック機構73が、設けられている。図22及び図23は、ロック機構73の拡大透視図であり、図22はロック状態を示しており、図23は解除状態を示している。ロック機構73は、引掛アーム731、リンクアーム732、スプリング733、及びアクチュエータ734を、備えている。引掛アーム731は、先端に引掛部7311を有しており、基端部のピン7312を中心として、スリット712に対する平行状態と傾斜状態との間を回動するように設けられている。引掛アーム731は、平行状態の場合に引掛部7311がブラケット713のピン7132に引っ掛かり、傾斜状態の場合に引掛部7311がピン7132から離れるようになっている。引掛アーム731は、平行状態となる方向に回動するように、スプリング733によって、常時、付勢されている。引掛アーム731の中央部には、リンクアーム732の先端が回動自在に連結されている。リンクアーム732の基端は、アクチュエータ734のロッド7341の先端に、回動自在に連結されている。アクチュエータ734は、通電がない状態では、ロッド7341をフリーにしており、通電があると、ロッド7341を退避させる。
【0054】
これにより、ロック機構73は、次のように作動するようになっている。すなわち、アクチュエータ734に通電がない場合には、ロッド7341がフリーであるので、スプリング733によって、引掛アーム731が、平行状態となる方向に回動して平行状態となり、引掛部7311がブラケット713のピン7132に引っ掛かり、これにより、ブラケット713が上壁722に対してロックされる。一方、アクチュエータ734に通電があると、ロッド7341が退避するので、引掛アーム731が、スプリング733の付勢力に抗して、傾斜状態となる方向に回動して傾斜状態となり、引掛部7311がブラケット713のピン7132から離れ、これにより、ブラケット713の上壁722に対するロックが解除される。
【0055】
図24及び図25は、一対のコネクタ736、737の斜視図である。ブラケット713の上面の前側の中央には、凹状コネクタ736が設けられている。コネクタ736の凹部7361は、前方に開いている。一方、受容部75の上面には、凸状コネクタ737が設けられている。コネクタ737の凸部7371は、受容部75の入口に向いている。一対のコネクタ736、737は、コネクタ737の凸部7371がコネクタ736の凹部7361に嵌合することによって、連結し、電気的に接続するようになっている。コネクタ736は、電気配線を介して、アクチュエータ734に接続している。ロック機構73は、両コネクタ736、737が連結すると、アクチュエータ734に通電があるので、ロックを解除するように作動し、両コネクタ736、737が離れると、アクチュエータ734の通電がなくなるので、スプリング733の付勢力によってロックするように作動するようになっている。両コネクタ736、737は、カセット71を受容部75に差し込み始めた時に、連結する。そして、コネクタ737は、カセット71が受容部75に更に差し込まれて行くのに伴って、コネクタ736をブラケット713と共に後方へ押しやるように、機能する。図26は、ブラケット713が後方に移動した状態のカセット71の透視平面図である。
【0056】
受容部75には、カセット71を受容状態で固定するためのロック機構76が、設けられている。ロック機構76は、第3実施形態のロック機構53と同じ構成を有している。すなわち、ロック機構76は、引掛アーム531、リンクアーム532、スプリング533、及びアクチュエータ534を、備えている。但し、引掛アーム531の引掛部5311は、カセット71の前壁の側縁の孔719(図14、19、28)に引っ掛かるようになっている。
【0057】
図27に示されるように、カセット71の内部には、縦板771と横板772とからなるL型受部材77が、設けられている。L型受部材77は、収容された古紙Pの後部が横板772上に載置されるように、配置されている。L型受部材77は、前後方向に移動可能に設けられている。図28は、カセット71の下方斜視図である。カセット71の下壁725には、上壁722のスリット712と平行な複数本のスリット7251が形成されている。横板772の下面には、ピン7721がスリット7251を通り抜けて固定されている。L型受部材77は、ピン7721によって、スリット7251に沿ってガイドされるようになっている。カセット71が受容部75に受容された状態において、すなわち、蓋板723が開いた状態において、L型受部材77は、装置本体101に設けられた駆動機構(図示せず)によって、ピン7721を前方へ移動させることにより、図27に示されるように、古紙Pを横板772上に載せたまま、前方へ移動するようになっている。
【0058】
また、給紙部7は、分離送出部78を備えている。分離送出部78は、図2に示された分離送出部114と同じ構成を有している。給紙部7は、L型受部材77によってカセット71内から前方へ移動された古紙Pを、分離送出部78によって、上から1枚ずつ搬送路611へ送り出すようになっている。
【0059】
下段給紙部8は、載置台81、載置台81の昇降機構(図示せず)、及び分離送出部82を、備えている。分離送出部82は、図2に示された分離送出部114と同じ構成を有している。下段給紙部8は、載置台81上にセットされた古紙Pを、載置台81を昇降機構によって少しずつ上昇させながら、分離送出部82によって、上から1枚ずつ搬送路621へ送り出すようになっている。
【0060】
上記構成の古紙処理装置1Dは、各部が制御部によって制御されながら、次のように作動する。まず、作業者は、盗難されると困るような古紙Pを、カセット71内に投入するとともに、盗難されても困らないような古紙Pを、下段給紙部8の載置台81上にセットする。ここで、「盗難されると困るような古紙」とは、漏洩すると不利益を被る恐れがある情報、例えば機密情報が、記載されているような古紙を言う。
【0061】
次に、作業者は、古紙Pを収容したカセット71を、受容部75内に差し込む。このとき、カセット71は、次のように作動する。まず、コネクタ737がコネクタ736に連結し、それによって、ロック機構73が、ブラケット713の上壁722に対するロックを解除する。これにより、ブラケット713は移動可能となる。次に、カセット71が差し込まれるのに伴って、コネクタ737が、コネクタ736及びブラケット713をカセット71の後方へ移動させる。これにより、蓋板723が、引き上げられて、カセット71内に収容される。すなわち、カセット71の前壁が開く。こうして、カセット71が受容部75に受容される。
【0062】
次に、ロック機構76が作動して、カセット71が、受容部75に受容された状態で装置本体101に対してロックされる。これにより、カセット71は、受容部75から取出し不可となる。
【0063】
また、装置本体101側の駆動機構が作動して、L型受部材77が古紙Pを伴って前方へ移動される。これにより、古紙Pは、図27に示される給紙状態に、セットされる。
【0064】
そして、上段給紙部7においては、分離送出部78が作動して、カセット71の古紙Pが、上から1枚ずつ搬送路611へ送り出され、更に、搬送ローラ612、613及び搬送ローラ614、615によって、処理部2へ搬送される。
【0065】
一方、下段給紙部8においては、分離送出部82が作動して、載置台81上の古紙Pが、上から1枚ずつ搬送路621へ送り出され、更に、搬送ローラ622、623によって、処理部2へ搬送される。
【0066】
そして、処理部2へ搬送されて来た古紙Pは、回転カッター21、22によって細断されて、細断片となって容器23に貯められる。
【0067】
こうして、古紙Pの破壊処理が完了する。
【0068】
上記構成の古紙処理装置1Dにおいて、盗難されると困るような古紙Pは、まず、カセット71内に保管される。カセット71は、受容部75に受容される前の通常状態においては、ロック機構73によってブラケット713が上壁722に対してロックされているので、蓋板723が開かない状態となっている。すなわち、カセット71は、通常状態では、投入された古紙Pを取り出せない状態となっている。したがって、カセット71は、古紙Pの盗難を防止するセキュリティー機能を発揮できる。
【0069】
更に、カセット71は、受容部75に受容されると、ロック機構76によって装置本体101に対してロックされ、受容部75から取出し不可となる。したがって、上記構成の古紙処理装置1Dは、上段給紙部7において、古紙Pと共にカセット71が盗難されるのを防止でき、すなわち、古紙Pの盗難を防止するセキュリティー機能を発揮できる。
【0070】
しかも、上記構成の古紙処理装置1Dは、セキュリティー機能を発揮できる上段給紙部7に加えて、通常の給紙を行う下段給紙部8も、有しているので、古紙の盗難防止を図りながらも、古紙の処理を効率良く行うことができる。
【0071】
[変形構成]
(1)第1実施形態は、次のような変形構成を採用してもよい。図29〜図31は、この構成の古紙処理装置1Eを示す縦断面図である。この装置1Eでは、上流側給紙部11と下流側給紙部13との間に、載置台111上の古紙Pを積層状態のまま載置台131上に運搬する運搬機構17が、設けられている。また、上流側給紙部11は、下流側給紙部13を経由することなく、古紙Pを処理部2へ搬送するようになっている。運搬機構17は、載置台111上の空間と載置台131上の空間とを連結する空間通路171と、空間通路171の底面に設けられた、複数個の搬送ローラ1721からなる、搬送機構172と、空間通路171の外開口1731を開閉する扉173と、を備えている。
【0072】
この構成においては、図29に示されるように、載置台111上に古紙Pが載置されると、扉173が下方に移動して開く。次に、作業者が、古紙Pを空間通路171内に押しやると、古紙Pは、搬送機構172によって搬送されて、載置台131上に載せられる。そして、図30に示されるように、扉173が上方に移動して閉じる。これにより、上流側給紙部11にセットされた古紙Pは、装置本体101内に閉じ込められた状態となる。したがって、この装置1Eによれば、セットした古紙Pが古紙処理前に盗難されるのを、防止できる。すなわち、この装置1Eは、古紙Pの盗難を防止するセキュリティー機能を発揮できる。
【0073】
なお、搬送機構172は、搬送ローラ1721に代えて、搬送ベルトで構成してもよい。また、載置台111上の古紙Pを自動的に空間通路171内に押しやるための駆動機構(図示せず)を、設けてもよい。
【0074】
なお、「盗難されても困らないような古紙P」は、図31に示されるように、載置台111を適宜に昇降させて、分離送出部114から、処理部2へ向けて搬送する。
【0075】
(2)第3実施形態のロック機構53及び第4実施形態のロック機構73、76は、上述したような電気式ロックに限るものではなく、手動式ロックであってもよい。また、ロックの解除方法としては、鍵、暗証番号、生体認証、又は電子キーを用いる方法を、採用してもよい。
【0076】
(3)上記実施形態において述べた下記の開錠作業は、パスワードやIDによる認証を必要とすることとしてもよく、更には、その認証によって、開錠した者を記録するようにしてもよい。また、開錠した者を記録する際に、その時の古紙処理装置の状態も記録するようにしてもよい。例えば、「給紙部紙詰まりエラーで停止状態/作業者Xが開錠」という内容を記録する。これによれば、古紙処理装置がどのような状態の時に誰が開錠したのかを、管理できる。
・第1実施形態における、装置本体101の外からアクセスするための開錠作業。
・第2実施形態における、外扉33のロック機構の開錠作業。
・第3実施形態における、ロック機構53の開錠作業。
・第4実施形態における、ロック機構76の開錠作業。
【0077】
(4)第4実施形態において、上段給紙部7及び下段給紙部8の配置を、入れ換えてもよい。また、上段給紙部7及び下段給紙部8の各々を複数個設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明の古紙処理装置は、古紙の盗難防止を図りながら古紙処理の作業効率を向上できるので、産業上の利用価値が大である。
【符号の説明】
【0079】
1、3、5、6 給紙部 2 処理部 11 上流側給紙部 13 下流側給紙部 101 装置本体 31、51 載置台 32 載置空間 33 外扉 331、521 開口 34 内扉 35 駆動機構 321 上開口 52 扉 53、76 ロック機構 71 カセット 75 受容部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
古紙を破壊処理する処理部と、セットされた古紙を連続して処理部へ供給する給紙部と、を備えた、古紙処理装置において、
給紙部が、古紙の盗難を防止するセキュリティー機能を発揮するように、構成されている、
ことを特徴とする、古紙処理装置。
【請求項2】
セキュリティー機能が、セットされた古紙に第三者がアクセスできないようにすることである、
請求項1記載の古紙処理装置。
【請求項3】
給紙部が、給紙方向に並んで連結された、上流側給紙部と下流側給紙部とを、備えており、
上流側給紙部は、古紙がセットされると、全ての古紙を下流側給紙部へ自動的に供給するようになっており、
下流側給紙部は、密閉された装置本体の内部に設けられており、上流側給紙部から供給されて来た古紙を、貯留し、更には、処理部へ供給するようになっており、
給紙部は、上流側給紙部にセットされた古紙を自動的に装置本体の内部の下流側給紙部に移動させることにより、セキュリティー機能を発揮するようになっている、
請求項1又は2に記載の古紙処理装置。
【請求項4】
給紙部が、装置本体内に設けられており、古紙がセットされる載置台を備えており、
給紙部は、載置台上の古紙を覆うように載置台上の空間を閉塞することにより、セキュリティー機能を発揮するようになっている、
請求項1又は2に記載の古紙処理装置。
【請求項5】
給紙部が、装置本体内に設けられており、古紙がセットされる載置台と、載置台が昇降する載置空間と、載置台を昇降させる昇降機構と、古紙をセットするために装置本体に形成された開口と、該開口を開閉する外扉と、載置空間の上開口を開閉する内扉と、外扉を開けると、載置台を下降させるとともに、載置空間の上開口を閉じるように内扉を作動させる、駆動機構と、を備え、上昇位置の載置台上の古紙を処理部へ供給するようになっており、
給紙部は、外扉を開けると内扉が載置空間の上開口を閉じて載置台上の古紙を隠すようになっていることにより、セキュリティー機能を発揮するようになっている、
請求項4記載の古紙処理装置。
【請求項6】
給紙部が、装置本体内に設けられており、古紙がセットされる載置台と、古紙を載置台上にセットするために装置本体に形成された開口と、該開口を開閉する扉と、扉を閉状態で装置本体に固定するロック機構と、を備え、載置台上の古紙を処理部へ供給するようになっており、
給紙部は、ロック機構によって扉を閉状態で装置本体に固定することにより、セキュリティー機能を発揮するようになっている、
請求項4記載の古紙処理装置。
【請求項7】
給紙部が、古紙を収容するカセットと、装置本体に形成されており且つカセットを着脱自在に受容する、受容部と、カセットを受容状態で受容部に固定するロック機構と、を備え、受容部に受容されたカセット内の古紙を処理部へ供給するようになっており、
給紙部は、ロック機構によってカセットを受容部に固定することにより、セキュリティー機能を発揮するようになっている、
請求項1又は2に記載の古紙処理装置。
【請求項8】
ロック機構が、電気式ロック又は手動式ロックである、請求項6又は7に記載の古紙処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2012−170870(P2012−170870A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−34429(P2011−34429)
【出願日】平成23年2月21日(2011.2.21)
【出願人】(390002129)デュプロ精工株式会社 (351)
【Fターム(参考)】