説明

可搬式の飛行警告灯装置

【課題】風力装置の飛行警告灯装置を改良し、とくに可能な限り効果的にその動作を行わせる。
【解決手段】本発明は、少なくとも1つの発光手段と、該発光手段を切り替える少なくとも1つの切替装置とを含んでいる、非常に高い建物、好ましくは風力装置の塔の飛行警告灯装置に関するものである。建物に取り付けられた少なくとも1つの発光手段を含んでいる、高い建物、好ましくは風力装置の飛行警告灯装置には、明度値を検出するための装置、例えば該建物の周囲の領域の昼間の明度のレベルを検出するトワイライトスイッチが設けられている。明度値を検出するための上記装置は、測定されたデータを評価するとともに、明度値が所定値より低下したときに該飛行警告灯装置を点灯する切替装置に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの発光手段と、該発光手段を切り替える少なくとも1つの切替装置とを含んでいる、非常に高い建物、好ましくは風力装置(風力発電装置)の塔(pylon)の飛行警告灯装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
それぞれの位置及び当局の要求に応じて、ある高さを超える建物は、航空安全用の飛行警告灯装置又は夜間識別灯として知られているものを備えていなければならない。全高(時計の12時の位置のロータブレード)が100m以下のものについては、夜間識別システムはいわゆるハザード灯(hazard light)を含み、他方全高が100mを超えるものについては、いわゆる危険灯(danger light)が必要とされる。
【0003】
ハザード警告灯装置は、通常、夜間は常時点灯される2つの発光手段(2つの発光ユニット)を含み、他方危険灯は、あらかじめ設定された周期(リズム)で点滅する2つの閃光灯ないし点滅灯(及び2つの予備灯)を有している。危険灯の発光強度はハザード灯のそれより数倍強い。それぞれの要求に応じて、緊急電力供給装置も設けられなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、風力装置の飛行警告灯装置を改良することであり、とくに可能な限り効果的にその動作を行わせることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、単独で又は累積的(cumulatively)に実施されることができる、以下の特徴を好ましく有する飛行警告灯装置が提供される。
【0006】
まず第1に、ハザード灯装置に対しては、また危険灯装置に対しても、周囲の環境が所定の明度値(brightness value)であるときにだけ稼動させるのが有意義(meaningful)である。このような明度値は、所定の切替明度値に設定されたトワイライトスイッチ(twilight switch)によって検出することができ、飛行警告灯装置は、明度値が所定の値に達した(低下した)ときに稼動させられる。
【0007】
このようなトワイライトスイッチは、飛行警告灯装置の不必要な切替を防止して発光手段の全体としての寿命をのばし、適切な安全レベルを常時保証することを可能にする。
【0008】
本発明のさらなる形態では、風力装置に視界測定装置(visibility measuring device)が設けられている。この測定装置は、視界の範囲(visibility range)を検出することを可能にし、これはとくに、かすみ、霧又はその他の不利な気象条件(激しい雨)の場合に役にたつ。視界測定装置は、視界が所定の視界範囲(臨界的な視界範囲は調整されることができる)より低下したときには、飛行警告灯装置を稼動させ、常に建物の安全を十分に確保する。
【0009】
ウインドパークでは一般的なケースである、複数の風力装置が一緒に構築されている場合、かつこれらの風力装置が非常に高いため危険灯装置を備えていなければならない場合、もし個々の各風力装置の危険灯が異なるときに閃光を放つと(すなわち個別に点滅する)、しばしば航空機及び自動車の通行にとって非常にわずらわしくイライラするものとなる。このため、本発明は同期装置を設け、これにより、ウインドパークの全ての風力装置の全ての閃光灯が同時に閃光を放つように(すなわち点滅する)、閃光を同期させるようにしている。ここで、同期は無線信号及び/又はデータ信号により行われる。同期装置は、タイマに連結された、閃光灯のための点灯信号及び消灯信号を生成するデータ処理装置を含んでいてもよい。これらにより、上記目的が達成される。
【0010】
飛行警告灯装置は、全風力装置が電気ネットワークから切り離され又は風力装置のロータが停止しているときでも動作し、風力装置についての安全性を確保できるように設営されなければならない。このため、風力装置とその飛行警告灯装置のための緊急電力供給装置が設けられ、これにより飛行警告灯装置が少なくとも夜間は維持されることができる。かくして、風力装置の場合、スイッチキャビネット(好ましくは空調された)が設けられ、飛行警告灯装置のための全ての制御装置がその中に配置され、さらに飛行警告灯装置のための必要なエネルギを供給するバッテリ又は蓄電装置も配置される。これらのバッテリ又は蓄電装置は、完全にメンテナンス不要であるのが好ましい。
【0011】
ウインドパークの複数の風力装置については、飛行警告灯装置の制御用及び緊急電力用の中央スイッチキャビネットを設けることも可能である。
【0012】
飛行警告灯装置は各飛行警告灯(ハザード灯、危険灯)だけでなく、さらに装置の種々の項目の故障も監視する。このような故障としては、供給電圧不良、ランプの故障、トワイライトスイッチの故障、蓄電装置を充電するための充電装置又はバッテリの故障、スイッチキャビネットの空調の故障、視界測定装置(もし設けられていれば)の故障、同期装置(危険灯についてのみ)の故障などがあげられる。
【0013】
このような故障メッセージが出された場合、それは装置制御システムへの接続部を介して、中央ステーションに自動的に伝送される。故障メッセージは、ファックス、SMS又はEメールにより中央ステーションに伝送することができる。
【0014】
危険灯装置は、2つのメイン灯と2つの予備灯とを含んでいる。閃光の光強度は1600cd/閃光より大きい。閃光装置は、保護性(protective kind)IP67のハウジング内に配置される。ここでは、発光手段は、約2,000,000閃光(約12ヶ月に対応する)の寿命を有するであろうと見積もられるキセノン閃光管である。
【0015】
メイン閃光灯が故障した場合、該装置は予備の第2システム(予備灯)に自動的に切り替えられ、故障メッセージが中央ステーションに送られる。
【0016】
ハザード灯装置は、2つのハザード灯を含み、好ましくLEDを含む発光手段が設けられている。発光手段は、保護性IP67のハウジング内に配置される。上記ハザード灯の稼働時間が記録されるので、この構成では、予備システムは必要とされない。LED発光手段を用いれば、電流消費が非常に低くなり、稼動時間(寿命)は少なくとも10年と、非常に長くなる。
【0017】
本発明のさらなる態様は、とくに、風力装置の塔がすでにたてられているが機械ハウジング、ロータ、発電機及び電気装置がまだ設けられていない建物、例えば風力装置において、塔が飛行のハザード地点又は危険地点を構成するが、飛行警告灯装置はまだ設けられていない場合のものに関する。
【0018】
本発明によれば、この問題を解決するために、可搬式のエネルギ供給装置を有する飛行警告灯装置が提供される。このような固定装置とは独立の自立的なエネルギ供給装置は、もし必要であればどのような建物でも飛行警告灯装置を備えることができるということを意味する。これは建物に対する電力供給がまだ行われていない場合でも、航空安全上必要とされる建物を認識することを可能にする。
【0019】
本発明の好ましい発展形態では、本発明にかかる飛行警告灯装置は、単独で又は累積的に実施されることができる以下の特徴をもつことができる。
【0020】
トワイライトスイッチを用いれば、稼働が可能な時間を、長くすることができる。
【0021】
蓄電装置及び/又はコンデンサ、例えば「ウルトラキャップ(Ultracap)」タイプのものを、エネルギ蓄積手段として用いることができる。エネルギの供給を補助するために、例えば光電池モジュール及び/又は風力を電気エネルギに変換するためのロータを備えた可搬式発電機を設けることも可能である。光電池モジュール及び発電機は、いずれも、限定された量のエネルギしか供給しないことは明らかであるが、これはエネルギを、充電レギュレータなどの適切な制御により連続的にエネルギ蓄積手段に供給し、必要なときにはそこからエネルギを取り出すことができる。このように理論的には時間により制約されない動作が、エネルギ蓄積手段を適切にデザインするにより可能となる。
【0022】
蓄電装置の寿命を延ばすために、そしてその過放電を防止するために、好ましく蓄電器の端末電圧があらかじめ設定された低い値に達したときに、それからのエネルギの取り出しを防止するいわゆる蓄電器モニタを設けることができる。
【0023】
個々の部品を監視するほか、故障の場合には例えばあらかじめ決められた中央ステーションに故障メッセージを送る装置を設けることも可能である。このような装置は、故障に対する受け入れの注意を喚起する短いメッセージ(SMS)を無線通信により送ることができるGSMモジュールを含んでいるのが好ましい。
【0024】
さらに、蓄電装置、切替装置、GSMモジュール、充電レギュレータ、蓄電装置モニタなどの飛行警告灯装置の個々の部品が内部に配置されている輸送コンテナを設けることも可能である。ここで、発光灯は、輸送装置の頂上に配置されるのが好ましく、この場合本発明にかかる全飛行警告灯装置は、1つのユニットとして運転されることができる。
【0025】
また、とくに好ましい形態においては、輸送コンテナ内に例えば光電池モジュール及び/又は発電機などの、運転時には必然的にコンテナの外に配置される飛行警告灯装置の部品のためのホルダも設けられ、この場合輸送用の部品は、輸送コンテナ内に配置されるので、紛失することがない。
【0026】
ここで、発電機及び/又は光電池モジュールは、運転時に輸送コンテナに固定されることができ、又はこれから取り外されることができ、風力装置の塔の先端の適切な位置に固定されることができる。この固定もまた、適当なホルダ(フランジ)により行うことができる。
【0027】
輸送コンテナが十分な高さである場合、輸送時に発光灯はコンテナ内に搭載されることができ、これにより一方では紛失することがなく、他方ではそれらは損傷から保護される。このため、コンテナの頂上は、発光灯が上方に面して取り付けられ、かつ発光灯が下方に面して取り付けられるようにして、コンテナを密封するように好ましく構成され、これによりコンテナの内部が天候の影響を受けるのが確実に防止される。
【0028】
単純な運転を行うために、切替装置又はチェンジオーバ(change-over)切替装置の電気的接続は、好ましく取り外し可能なケーブル接続により行われる。ここで、ケーブル接続は、好ましく1つ又はこれより多いコネクタを伴った切替装置に対して、取り外し可能となっている。
【0029】
発光灯が設けられる輸送コンテナの上側カバーは、発光灯と切替装置との間の接続ケーブルを収容する区画室(compartment)を有している。この区画室は、コンテナ内に突出している発光灯を伴った、コンテナの頂上の輸送位置で区画室に近接しているカバーを有していてもよい。
【0030】
複数の飛行警告灯装置の同期のために、それらは、「物理工学連邦研究所」のDCF送信機などの中央送信機から信号を受信し、無線信号から誘導されることができる、時間内の所定の瞬間に発光灯のための閃光パルスなどの所定の切替手順のトリガーを出す無線受信機を有していてもよい。DCF受信機に代わるものとして、複数の空間的に隣り合った飛行警告灯装置が、例えば主装置などのあらかじめ決めることができる送信ステーションからの無線信号により制御されることができる、ということが理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態が、添付の図面を参照して説明される。
【0032】
図1は、本発明にかかるハザード灯又は危険灯を備えた風力装置(風力発電装置)の概略の正面図及び側面図である。このハザード灯及び/又は危険灯は、ポッド(pod)の上に配置されている。
【0033】
発光灯が危険灯の形態であるとき、それらは1分間に20回から60回の間で閃光を放つ。フラッシュフェーズ(flashing phase)における点灯時間はダークフェーズ(dark phase)のそれより長い。赤い閃光灯を用いることも可能である。閃光の頻度は、1分間に20回から60回の間であるべきである。さらに、ハザード灯又は危険灯は、1999年12月22日付けの、連邦交通建築住宅省の航空危険の識別表示についての命令(危険灯命令)に合致していなければならない。
【0034】
図2は、発光灯監視装置が一体化されることができる切替装置22を備えた輸送コンテナ20を示している。切替装置22は、例えば固定された配線により、又はマイクロプロセッサ制御によりあらかじめ設定可能な仕様で発光灯10を動作させる。切替装置はまた、外部信号によって操作されることができる。それらは、トワイライトスイッチ24からもたらされる。
【0035】
このようなトワイライトスイッチ24は、周囲の明度に応じて、本発明にかかる飛行警告灯装置を操作するために設けられている。この操作は、所定のレベルの周囲の明度で飛行警告灯装置を点灯及び消灯するといった効果を生じさせる。
【0036】
全飛行警告灯装置に対する電力の供給は、蓄電装置及び/又はコンデンサなどによって形成されることができるエネルギ蓄積手段26によって行われる。エネルギ蓄積手段26は、風力を電気エネルギ28に変換する発電機及び/又は充電レギュレータ30によりエネルギ蓄積手段26に接続された光電池モジュール29により、給電されることができる。充電レギュレータ30は蓄電装置又はコンデンサを適切な電圧及び電流で充電する。
【0037】
発電機28及び光電池モジュール29は、それらが飛行警告灯装置の輸送のための輸送コンテナ20内に配置されることができる寸法となっている。このようにして、それらは輸送時における損傷から保護され、紛失されることがなくなり、これにより飛行警告灯装置の全部品が常時完備される。
【0038】
図2に示すように、輸送コンテナ22には各2対の発光灯10が取り付けられ、これらのうち一方はメインの発光灯対であり、他方は予備の発光灯対である。また、輸送コンテナ20には、コンテナ内に配置されたGSMモジュール32に接続されたアンテナ34が配設されている。故障の場合、例えば適当な故障メッセージがGSMモジュール32によりあらかじめ決められた受信機に送信されることができる。
【0039】
本発明にかかる飛行警告灯装置の塔への固定を可能にするために、輸送コンテナ22には、ねじで塔に固定されることができる固定フランジ40が設けられている。
【0040】
切替装置22と発光灯10との間の電気接続はケーブル12により行われる。ケーブル12は、切替装置22に対して取り外し可能であるのが好ましい。これにより、その上に取り付けられた発光灯10を備え、電機接続部を含んでいる輸送コンテナ20のカバーが輸送コンテナ20から完全に取り外されることができる。
【0041】
飛行警告灯装置の輸送のために、その上に取り付けられた発光灯10を備えた頂上部は、発光灯10が輸送コンテナ20の内部に配置されるようにして、輸送コンテナ20に固定されることができる。このような頂上部の配置状態においては、ケーブル12は輸送コンテナ20の外側に位置する。ケーブル12を保護するために、それらはカバー9によって閉じられることができる区画室8に収容されることができる。
【0042】
図3は、実質的に図2に対応する。その違いは、これにはチェンジオーバー切替装置23が設けられていることである。チェンジオーバー切替装置23は、切替装置22から発光灯10を動作させる信号を受け取り、これらを発光灯10に回送する。チェンジオーバー切替装置22は、さらにトワイライトスイッチ24によって操作される。ここで、チェンジオーバー切替装置は、周囲の明度のレベルに応じて2対の発光灯10の一方が切替装置22から信号を供給されるといった仕様で制御される。
【0043】
装置が色が変化する発光灯を有している場合、例えば夜間は赤い光で照明し、昼間は白い光で照明する場合、トワイライトスイッチ24は、周囲の明度に応じて、昼間の照明と夜間の照明との切り替えを行うために代替的に用いられることができる。昼間の照明と夜間の照明とで切り替えを行うことが要求されるチェンジオーバー切替装置は、切替装置22と一体化されることができるということが理解されるであろう。
【0044】
図4は、可能なケーブルの配置の詳細な図を示している。ケーブル12は、発光灯10に取り付けられている。運転時には、輸送コンテナに面しているフラップ9(flap)が開かれ、ケーブル12は切替装置22又はチェンジオーバー切替装置23に接続されることができる。
【0045】
飛行警告灯装置の輸送のために、カバーは、発光灯10が下方に面する(輸送コンテナ内に)ように回転させられる(向きを変えられる)。ここでは、頂上側に位置するケーブル12は、それらが区画室8内に収容されていなければ保護されない。ケーブル12の損傷を防止するために、それらは二重胴(ダブルシェル)のカバー内に配置され、区画室9を覆っている領域内でカバーから出て切替装置22又はチェンジオーバー切替装置23につながれることができる。
【0046】
輸送のために、ケーブル12は区画室8内に搭載されることができる。この場合、輸送時には輸送コンテナの外側に位置するカバー9は、区画室8と二重胴のカバーの内部とを、汚染及び損傷から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明にかかるハザード灯又は危険灯を備えた風力装置の正面図及び側面図である。
【図2】飛行警告灯装置にエネルギを供給するための、本発明にかかる可搬式エネルギ源の第1の実施の形態を示す図である。
【図3】本発明にかかる可搬式エネルギ源のもう1つの実施の形態を示す図である。
【図4】輸送コンテナのカバーの詳細な図である。
【符号の説明】
【0048】
8 区画室、 9 フラップ(カバー)、 10 発光灯、 12 ケーブル、 20 輸送コンテナ、 22 切替装置、 23 チェンジオーバー切替スイッチ、 24 トワイライトスイッチ、 26 エネルギ蓄積手段、 30 重電レギュレータ、 32 GSMモジュール、 40 フランジ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギ源としての電気装置がまだ存在しない建物のための可搬式の飛行警告灯装置であって、
発光手段と、
上記発光手段にエネルギを供給するための中間エネルギ蓄積手段と、
該飛行警告灯装置を輸送するための輸送コンテナと、
風力を電気エネルギに変換するための発電機及び光電池モジュールのうちの少なくとも1つを備えている、上記中間エネルギ蓄積手段にエネルギを供給するためのエネルギ生成手段と、
上記中間エネルギ蓄積手段と上記エネルギ生成手段との間に接続された充電レギュレータと、
切替装置と、
上記切替装置に接続され、上記飛行警告灯装置の周囲の領域の昼間の明度値を検出する明度値検出装置とを備えていて、
上記切替装置は、測定された明度値を評価するとともに、上記明度値が所定値より低下したときに上記発光手段を点灯し、
上記エネルギ生成手段は、上記飛行警告灯装置の動作時に、上記輸送コンテナに固定され、又は、上記輸送コンテナから取り外されて上記建物の先端部の適切な部位に取り外し可能に固定され、
該飛行警告灯装置は、上記建物とは独立していることを特徴とする可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項2】
視界が予め設定された範囲より低下したときに該飛行警告灯装置を活動させる視界測定装置をさらに備えていることを特徴とする、請求項1に記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項3】
特定の飛行警告灯装置が主装置とされている場合において、無線信号及び/又はデータ信号の制御により、上記特定の飛行警告灯装置の周囲の領域内の他の飛行警告灯装置を制御する同期装置をさらに備えていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項4】
上記発光手段が複数の発光ダイオードを備えていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項5】
故障メッセージの通信を行うためのGSMモジュール(32)をさらに備えていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項6】
上記発光手段(10)が上記輸送コンテナ(20)の上側カバーに取り付けられ、
上記輸送コンテナ(20)の上記上側カバーは、上記輸送コンテナ(20)を閉じることができるようになっていて、該カバー上に取り付けられた上記発光手段(10)は上を向くことができるとともに、上記輸送コンテナの内側に向かって下を向くことができるようになっていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項7】
上記輸送コンテナ(20)の高さは、上記輸送コンテナ(20)の内側に搭載された部品と上記輸送コンテナ(20)の上側縁部との間に、少なくとも上記発光手段(10)の高さ分の自由空間が残るように設定され、
輸送時に、上記発光手段(10)が上記輸送コンテナの内側に向かって下を向くように、上記カバーを回転させることができるようになっていることを特徴とする、請求項6に記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項8】
上記発光手段(10)は、少なくとも該飛行警告灯装置の操作時には、上記輸送コンテナ(20)から離れて配置することができるようになっていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1つに記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項9】
上記発光手段(10)と上記切替装置(22)との間の少なくとも一方の側で取り外すことができる少なくとも1つの電気接続部をさらに備えていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1つに記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項10】
上記輸送コンテナ(20)がケーブルを受け入れる区画室(8)をさらに備えていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1つに記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項11】
上記切替装置が上記発光手段と連結されていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1つに記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項12】
色が異なる少なくとも2つの発光手段(10)をさらに備えていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1つに記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項13】
上記少なくとも2つの発光手段(10)のうちの一方のものは夜間の照明のための色を有し、上記少なくとも2つの発光手段(10)のうちの他方のものは昼間の照明のための色を有することを特徴とする、請求項12に記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項14】
同一の色の発光手段(10)をそれぞれ上記切替装置(22)に接続するチェンンジオーバー切替装置をさらに備えていることを特徴とする、請求項12又は13に記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項15】
上記明度値検出装置が上記チェンンジオーバー切替装置と協働するようになっていることを特徴とする、請求項14に記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項16】
上記明度値検出装置及び/又は切替装置(22)と協働するようになっている無線信号用の受信装置をさらに備えていることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1つに記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項17】
上記建物が建設中の風力発電装置であり、上記風力発電装置の塔はすでに建設されているが、電気装置はまだ存在しないことを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1つに記載の可搬式の飛行警告灯装置。
【請求項18】
上記エネルギ蓄積手段が蓄電装置及び/又はコンデンサからなることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1つに記載の可搬式の飛行警告灯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−172652(P2007−172652A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−42488(P2007−42488)
【出願日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【分割の表示】特願2001−583477(P2001−583477)の分割
【原出願日】平成13年5月8日(2001.5.8)
【出願人】(500017944)アロイス・ヴォベン (107)
【Fターム(参考)】