説明

可撓性体が組み込まれた湾曲ブレードを備える風防ガラスのワイパブレードの包装体

【課題】 ハウジング内にワイパブレードを容易に収容することができるようにするとともに、製造効率を高める。
【解決手段】 本発明は、可撓性体(120)が組み込まれた湾曲ブレード(110)を備える風防ガラスのワイパブレード(100)の包装体(1)であって、ワイパブレード(100)を収容するハウジング(10)と、ワイパブレード(100)の少なくとも一部をハウジング(10)の停止位置に直線的に固定する保持部(20)とを有している。保持部(20)は、ワイパブレード(100)の上部(140)の中央部(141)と接触する第1支持面(21)と、ワイパブレード(100)の下部(150)の第1部分(151)と接触する第2支持面(22)と、ワイパブレード(100)の下部(150)の第2部分(152)と接触する第3支持面(23)とを備え、第1支持面(21)は、第2支持面(22)と第3支持面(23)との間にある領域と対向していることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性体が組み込まれた湾曲ブレードを備える風防ガラスのワイパブレードを包装する包装体に関する。
【0002】
本発明は、自動車の補助部品として好適であるが、この用途のみに限定されるものではない。
【背景技術】
【0003】
最近、通常用いられているストレート型のワイパブレードに対して、補償体を有しない新規な風防ガラス用のワイパブレードがある。この新しいワイパは、可撓性のワイパブレードを有しているが、ワイパブレードを支持する外枠の代わりに、ワイパブレードに直接組み込まれる可撓性体が用いられている。停止位置において、ワイパブレードの作用面が長手方向に凹形状となり、また、払拭面と接触すると、ワイパブレードは、可撓性体の弾性変形により直線的となり、全移動範囲にわたって、払拭面と対応するようになっている。
【0004】
精密な曲線形状となっているため、湾曲ブレードを有するワイパは、停止位置において、補償体及び直線型のワイパブレードを有する同様のワイパに比べて、かなり大寸となる。そのため、対応する形状とした簡単なブリスターパック、すなわち凸状収容部月の包装体を用いることができず、包装が面倒となる。製造コスト、環境保全、及び物流管理等のために、包装した時の大きさを小とする必要がある。
【0005】
この問題を解決するために、ワイパブレードの少なくとも一部を直線状とし、ハウジング内の停止位置に固定しうる保持部を有する包装体が知られている。
【0006】
国際公開第WO01/30619号公報は、対向する直線状の2つの溝を有するシェル状の包装体が記載されている。この包装体における各溝は、ワイパブレードの対応する面に沿って延びる突出部と、可撓性体をなす弾性変形可能なタングの一方とに係合できるようになっている。
【0007】
この公報には、変形例も記載されている。上述した実施例とは異なり、この場合のシェルには、硬質で直線状の2つの内側フランジが設けられている。対向している2つの内側フランジは、ワイパブレードのヒールの各側面で長手方向に延び、かつ反転できるように、ワイパブレードに可撓性を付与する溝と係合できるようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、この種類の包装体は、実用的ではないという欠点を有している。シェルの2箇所と係合可能とするには、ワイパブレードを正確に直線状とし、ワイパブレードの両側面の全長をカバーする必要があるので、ハウジング内にワイパブレードを設けることは、極めて複雑である。また、このような包装体では、前記ワイパブレードを所定位置に設けた時に、保持部により、両側面の一部が隠されると、ワイパブレードが十分に機能することはできない。
【0009】
上述した技術的な問題は、本発明による包装体、すなわち、可撓性体が組み込まれた湾曲ブレードを有する風防ガラスのワイパブレードのための包装体により解決される。この包装体は、ワイパブレードを収容するハウジングと、前記ワイパブレードの少なくとも一部を直線状とするハウジング内の停止位置に、ワイパブレードを固定する保持部とを備えている。この包装体は、扱いやすく、かつ製造効率が改善されるので、従来技術の問題が解決される。
【課題を解決するための手段】
【0010】
従来の問題を解決する本発明による包装体において、保持部は、ワイパブレードの上部の一部と接触する第1支持面と、ワイパブレードの下部の第1部分と接触する第2支持面と、ワイパブレードの下部の第2部分と接触する第3支持面とを備え、第1支持面は、第2支持面と第3支持面との間にある領域と対向して延びている。
【0011】
本発明による包装体は、容易に取り扱うことができるという利点を有している。包装体の保持部は、ワイパブレードの作用面の外側、及び対向する部分と協動するようになっている。すなわち、関連する支持面は、互いに対向して離れて位置しており、そのため、支持面を利用しやすくなる。
【0012】
支持面を所定位置に設けると、前述したのとは異なり、ワイパブレードを湾曲させる必要がなく、直線状とするだけでよい。ワイパブレードを保持部との間に設けると、上部及び下部が、関連する支持面と接触するまで、ワイパブレードは解放される。種々の支持部を、可撓性体が押圧することによって発生される弾性復元力により、ワイパブレードがハウジング内に確実に固定される。
【0013】
また、ワイパブレードの上端及び下端でそれぞれ保持することにより、前記ワイパブレードの側方にある空間を自由にすることができる。包装体の対応する壁部が透明または半透明である場合、ワイパブレードの少なくとも一側方を、ほぼ完全に見えるようにすることができる。そのため、ワイパブレードの見栄えが良くなる。マーケティングの観点から、この美的特徴は、特に利点がある。
【0014】
各支持面と、ワイパブレードの対応する部分との実際の接触面は、連続的である必要はなく、おおむね等間隔で離れた、異なる寸法のいくつかの接触点とすることができる。
【0015】
また、本発明は、詳細な説明に記載した特徴を別個に、または組み合わせて採用することができる。
【0016】
図面を用いて行う非限定的な実施例の説明により、本発明を容易に理解できるようになると思う。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
明確化のために、同じ部材には同じ符号を付してある。また、本発明の理解のために、必須の部材のみを、寸法比率に拘わることなく示してある。
【0018】
図1は、可撓性体(120)が組み込まれた湾曲ブレード(110)を備え、自動車の風防ガラスのワイパに取り付けられるワイパブレード(100)を示している。ワイパの分野において、このようなワイパは、高さが低いので、フラットブレードと呼ばれており、補償的なフレームが設けられていないという特徴を有している。図1に示す停止位置にある時、湾曲ブレード(110)は、可撓性体(120)の曲線形状により、かなり湾曲している。
【0019】
図2からよく分かるように、ワイパブレード(100)の湾曲ブレード(110)は、払拭面と直接に滑り接触するリップ(111)と、前記リップ(111)と可撓性体(120)とを連結するヒール(112)とからなっている。それぞれの機能のために、リップ(111)は、硬質で耐摩耗性を有しており、ヒール(112)は、払拭方向が逆になった時に、湾曲ブレード(110)を好適に復元させるのに必要な撓み性を有している。湾曲ブレード(110)は、ヒール(112)の切欠、すなわち、長手方向の溝(113)があるために、撓み性を有している。
【0020】
本発明では、ヒール(112)の上側に、スポイラ(114)が一体的に形成されている。湾曲ブレード(110)は、リップ(111)、ヒール(112)及びスポイラ(114)を一体化した弾性状体となっている。
【0021】
この実施例において、可撓性体(120)は、湾曲ブレード(110)の両側において、同じ高さで長手方向に一体化された2つの弾性変形可能なタング(121)からなっている。骨格部と呼ばれる各タング(121)は、払拭性能を高めるために、湾曲ブレード(110)の全長にわたって、均一な押圧力を与える。支持圧力を均一に加える。可撓性体(120)は、金属製である。
【0022】
また、本発明の他の特徴として、ワイパブレード(100)を駆動機構に取り付けるための連結部(130)が設けられている。連結機能を発揮するために、連結部(130)は、ワイパブレード(100)の上部(140)に固着されており、駆動機構の作動アームの端に設けられた相補的な連結手段を有するアッセンブリと協動できるようになっている。
【0023】
図3は、上述したようなワイパブレード(100)を一体的に包装する包装体(1)を示している。この単なる例示的な実施例において、包装体(1)には、ワイパブレード(100)を収容するハウジング(10)と、ワイパブレード(100)の少なくとも一部を直線状として、ハウジング(10)内の停止位置にワイパブレードを固定する保持部(20)とが設けられている。
【0024】
本発明によれば、保持部(20)は、ワイパブレード(100)の上部(140)の中央部(141)と接触して協動する第1支持面(21)を備えている。また、保持部(20)は、ワイパブレード(100)の下部(150)の第1部分(151)と接触しうる第2支持面(22)を備えている。さらに保持部(20)は、ワイパブレード(100)の下部(150)の第2部分(152)と接触しうる第3支持面(23)を備えている。
【0025】
この包装体(1)において、第1支持面(21)は、第2支持面(22)と第3支持面(23)との間にある領域と対向して位置している。従って、3つの支持面(21)(22)(23)は、互いに離れて三角状に位置し、それにより、三点で効果的に保持することができる。
【0026】
第1支持面(21)は、ワイパブレード(100)の上部(140)の中央部(141)と接触し、第2支持面(22)及び第3支持面(23)は、前記ワイパブレード(100)の下部(150)の外側にある第1部分(151)及び第2部分(152)とそれぞれ接触するように、これら3つの支持面(21)(22)(23)が設けられているのが好ましい。
【0027】
本発明の好適な他の特徴によれば、第1支持面(21)は、第2支持面(22)及び第3支持面(23)から等間隔に離れて設けられている。そのため、可撓性体(120)の弾性歪みによる圧力を均一にかけることができ、ワイパブレード(100)はハウジング(10)内に保持される。
【0028】
図4からわかるように、本発明の特徴によれば、第1支持面(21)は、ハウジング(10)の両側面を画定する側壁(11)の一部からなっている。
【0029】
この実施例において、ワイパブレード(100)の上部(140)には、連結部(130)が設けられており、第1支持面(21)が、連結部(130)と接触できるようになっている。
【0030】
本発明の他の特徴によれば、第2支持面(22)及び第3支持面(23)は、ハウジング(10)の底部(13)に設けた長手方向のフランジ(12)の一部からなっている。
【0031】
第2支持面(22)及び第3支持面(23)は、湾曲ブレード(110)のヒール(112)と接触できるようになっている。それにより、包装体(1)とリップ(111)とが接触するのが防止され、リップ(111)は完全な状態に保たれる。
【0032】
リップ(111)と隣接する湾曲ブレード(110)の一部を接触させることが必要な場合、第2支持面(22)及び第3支持面(23)を、湾曲ブレード(110)のヒール(112)に組み込まれた可撓性体(120)と接触させうるようにするのが好ましい(図6参照)。
【0033】
この実施例における金属製の各タング(121)は、湾曲ブレード(110)のエラストマー材料に比べて、かなり硬質であり、より安定した接触面をなし、それにより、良好な保持が可能となる。そのため、可撓性体(120)に比べてかなり弱い可撓性ブレードを、一体的に保持して、保護することができる。
【0034】
本発明の他の特徴によれば、包装体(1)には、ワイパブレード(100)の作用面とおおむね直交する方向に、ワイパブレード(100)の少なくとも一部をハウジング(10)内に固定する固定部(30)が設けられている。
【0035】
固定部(30)は、ワイパブレード(100)の少なくとも一部を、ハウジング(10)の底部(13)に保持できるようになっているのが好ましい。そのため、ワイパブレード(100)をハウジング(10)内に収容した時に、ワイパブレード(100)の横方向の遊びは制限される。
【0036】
図5及び図6は、ワイパブレード(100)を、種々の接触点において、ハウジング(10)内に保持する状態を示す詳細図である。
【0037】
図5は、包装体(1)とワイパブレード(100)との中央部における相対位置を詳細に示している。ハウジング(10)を画定する側壁(11)と、ワイパブレード(100)の上部(140)との間に設けられた連結部(130)を示している。ワイパブレード(100)の下部(150)を、図面に示す位置以外に設けてもよい。
【0038】
また、固定部(30)により、ワイパブレード(100)が、ハウジング(10)の底部(13)に対して、平らに保持される。この実施例では、固定部(30)は、ハウジング(10)の下方に設けられ、ワイパブレード(100)の側面と、この場合は連結部(130)の一部と接触して協動する停止部(31)を備えている。停止部(31)をハウジング(10)の開口に設けて、その機能を発揮させる場合、底部(13)からの高さ方向の位置は、前記ハウジング(10)の奥行きとは関係なく、ワイパブレード(100)の上部(140)の厚さにのみ基づいて決められる。
【0039】
図7の拡大斜視図からわかるように、この実施例では、停止部(31)は、長手方向のフランジ状となっており、戻し手段をなし、ハウジング(10)の底部(13)と平行に延びている。
【0040】
図6は、ハウジング(10)内に位置決めされたワイパブレード(100)の一端を示している。この領域においては、ワイパブレード(100)の下部(150)のみが、包装体(1)と接触している。この場合、上述したように、可撓性体(120)のタング(121)の一方のみが、ハウジング(10)の底部(13)に長手方向に形成されたフランジ(12)と接触する。
【0041】
また、図3から分かるように、包装体(1)には、ワイパブレード(100)の垂直位置と対応する位置に係合する係止部(40)が設けられている。この実施例では、係止部(40)は、表示スタンド等におけるフックが係合しうる貫通孔(41)からなっている。
【0042】
本発明の他の特徴によれば、図3及び図4からわかるように、包装体(1)には、ワイパブレード(100)を、ハウジング(10)内の中央に、少なくとも所定の方向に長手方向に係止する中央位置決め部(50)が設けられている。
【0043】
長手方向の係止が完了していない場合、すなわち、一方向における係止のみが完了している場合、包装体(1)が、係止部(40)により、おおむね垂直に係止されている時、中央位置決め部(50)は、ワイパブレード(100)をハウジング(10)の中央に係止できるようになっているのが好ましい。
【0044】
この実施例に示すように、連結部(130)がワイパブレード(100)の上部(140)に設けられている場合、中央位置決め部(50)は、前記連結部(130)と接触する停止部(51)からなっているのが好ましい。
【0045】
図8の拡大斜視図からわかるように、この実施例では、停止部(51)は、ハウジング(10)内に横向きに設けられたブロック状となっている。すなわち、停止部(51)は、側壁(11)及び底部(13)に対して垂直をなしている。
【0046】
このような構造は、オペレータの組み立て作業を容易とするので、工業的観点から利点がある。ワイパブレード(100)を、ハウジング(10)内に一方向で挿入する必要はなく、適宜の異なる角度で、無造作に挿入することができる。すなわち、オペレータは、2つではなく1つの中央位置決め部(50)のみに注意すればよく、そのため、作業が簡単になる。
【0047】
中央位置決め部(50)は、ワイパブレード(100)の長さ及び重量に関係なく、ハウジング(10)の中央に、ワイパブレード(100)を正確に位置決めすることができる。従って、アッセンブリの重心位置を変更することなく、異なる寸法のワイパブレード(100)を、同じタイプの包装体(1)に包装することができる。そのため、異なる寸法のブレードを有するいくつかの異なる包装体(1)を備えている場合でも、通常の位置合わせを行うことができ、迅速に作業をすることができる。
【0048】
本発明の他の特徴によれば、ハウジング(10)は、剛質のシェル(14)により区切られている。シェル(14)は、薄肉であるが、機械的強度を有しており、保護包装機能を発揮する。
【0049】
シェル(14)は、透明または半透明であるのが好ましい。このようにすると、ワイパブレード(100)を、本発明による包装体(1)に包装しても、外から見えるようになる。通常用いられているストレート型のブレードと比べて、湾曲ブレード(110)及び包装された可撓性体(120)を有するこの種のワイパブレード(100)の審美的特性が大となる。
【0050】
この実施例において、シェル(14)は、プラスチック材料、この場合には、非結晶で透明な500μmのポリエチレンテレフタレート(PET)から形成されている。
【0051】
マーケティングの観点からは、本質的な美的特性の他に、ワイパブレード(100)の形状は、標準的なストレート型のブレードとは異なる特性を有しているので、一部が直線状となっている位置にワイパブレード(100)を設け、湾曲ブレード(110)の曲面を露出させるのが好ましい。
【0052】
本発明の他の特徴によれば、包装体(1)は、シェル(14)の剛性を高める補強部(60)を備えている。補強部(60)は、ワイパブレード(100)の可撓性体(120)の弾性歪みによる圧力を受けた時に、シェル(14)が捻れないようにするものである。
【0053】
この実施例において、補強部(60)には、ハウジング(10)の開口周辺に形成され、シェル(14)の側壁(11)と直交するショルダ(61)が設けられている(図9)。ショルダ(61)を、延長させてもよい。
【0054】
また、シェル(14)の底部(13)において、補強部(60)には、横方向を向く4つのリブ(62a)(62b)(62c)(62d)が設けられている。シェル(14)の特性のために、横方向を向く各リブ(62a)(62b)(62c)(62d)は、中空状となっているが、充実状としてもよい。
【0055】
本発明の他の特徴によれば、包装体(1)は、ハウジング(10)の開口を塞ぐシール部を備えている。明確化のために示してはいないが、シール部は、ハウジング(10)の開口と直交し、この場合には、シェル(14)の一部をなす取り付け部(15)と同じ形状となっている。
【0056】
このシール部を、ワイパブレード(100)の長さと対応する他の形状としてもよい。また、シール部を、公知の固定方法である接着、溶接、金具留め、ロック機構等により、取り付け部(15)に固着してもよい。シール部を、種々の材料、例えば厚紙により形成し、情報を記録できるようにしてもよい。
【0057】
フランジ(12)や補強部(60)と同じく、シール部も、シェル(14)の剛性を高めている。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明による包装体に包装されているワイパブレードの略図である。
【図2】図1に示すワイパブレードの拡大縦断面図である。
【図3】本発明による包装体の斜視図である。
【図4】ワイパブレードを包装体のハウジング内に組み込んだ場合のアッセンブリを示す図である。
【図5】ワイパブレードの中心における、図4のアッセンブリの拡大縦断面図である。
【図6】ワイパブレードの一方の接触領域における、図4のアッセンブリの縦断面図である。
【図7】図3の包装体の中央部にある第1部分の固定部を示す拡大斜視図である。
【図8】図3の包装体の中央部にある第2部分の位置決め部を示す拡大斜視図である。
【図9】図3の包装体の中央部に設けられたハウジングの一端を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0059】
1 包装体
10 ハウジング
11 側壁
12 フランジ
13 底部
14 シェル
15 取り付け部
20 保持部
21 第1支持面
22 第2支持面
23 第3支持面
30 固定部
31 停止部
40 係止部
41 貫通孔
50 中央位置決め部
51 停止部
60 補強部
61 ショルダ
62a、62b、62c、62d リブ
100 ワイパブレード
110 湾曲ブレード
111 リップ
112 ヒール
114 スポイラ
120 可撓性体
121 タング
130 連結部
140 上部
141 中央部
150 下部
151 第1部分
152 第2部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイパブレード(100)を収容するハウジング(10)と、前記ワイパブレード(100)の少なくとも一部を、前記ハウジング(10)内の停止位置に直線的に固定する保持部(20)とを有し、可撓性体(120)が組み込まれた湾曲ブレード(110)を備える風防ガラスのワイパブレード(100)の包装体(1)において、
前記保持部(20)は、ワイパブレード(100)の上部(140)の中央部(141)と接触する第1支持面(21)と、ワイパブレード(100)の下部(150)の第1部分(151)と接触する第2支持面(22)と、ワイパブレード(100)の下部(150)の第2部分(152)と接触する第3支持面(23)とを備え、第1支持面(21)は、第2支持面(22)と第3支持面(23)との間にある領域と対向していることを特徴とする包装体(1)。
【請求項2】
第1支持面(21)は、ワイパブレード(100)の上部(140)の中央部(141)と接触し、第2支持面(22)及び第3支持面(23)は、前記ワイパブレード(100)の下部(150)の外側にある第1部分(151)及び第2部分(152)と、それぞれ接触するようになっていることを特徴とする、請求項1記載の包装体(1)。
【請求項3】
第1支持面(21)は、第2支持面(22)及び第3支持面(23)から、等間隔離れて位置していることを特徴とする、請求項1または2記載の包装体(1)。
【請求項4】
第1支持面(21)は、ハウジング(10)を横方向に区切る側壁(11)の一部からなっていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の包装体(1)。
【請求項5】
ワイパブレード(100)の上部(140)は、アッセンブリを駆動機構に連結する連結部(130)を備えており、第1支持面(21)は、前記連結部(130)と接触するようになっていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載の包装体(1)。
【請求項6】
第2支持面(22)及び第3支持面(23)は、ハウジング(10)の底部(13)に長手方向に設けられたフランジ(12)の一部からなっていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の包装体(1)。
【請求項7】
第2支持面(22)及び第3支持面(23)は、ワイパブレード(100)のヒール(112)と接触するようになっていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載の包装体(1)。
【請求項8】
第2支持面(22)及び第3支持面(23)は、ワイパブレード(100)のヒール(112)が組み込まれた可撓性体(120)と接触するようになっていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1つに記載の包装体(1)。
【請求項9】
前記ワイパブレード(100)の作用面と平行に、ワイパブレード(100)の少なくとも一部を、ハウジング(10)内に固定する固定部(30)を備えていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1つに記載の包装体(1)。
【請求項10】
固定部(30)は、ワイパブレード(100)の少なくとも一部を、ハウジング(10)の底部(13)に固定保持するようになっていることを特徴とする、請求項9記載の包装体(1)。
【請求項11】
固定部(30)は、ハウジング(10)の下部に位置し、ワイパブレード(100)の側面の一部と接触する停止部(31)を備えていることを特徴とする、請求項9または10記載の包装体(1)。
【請求項12】
ワイパブレード(100)のほぼ垂直位置と対応する位置と係合する係止部(40)を備えていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1つに記載の包装体(1)。
【請求項13】
ワイパブレード(100)を、ハウジング(10)のほぼ中央に、少なくとも1つの方向で長手方向に係止する中央位置決め部(50)を備えていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1つに記載の包装体(1)。
【請求項14】
前記包装体(1)を、係止部(40)によりほぼ垂直に取り付けた時、中央位置決め部(50)は、ワイパブレード(100)をハウジング(10)の中央に係止させるようになっていることを特徴とする、請求項13記載の包装体(1)。
【請求項15】
ワイパブレード(100)の上部(140)は、アッセンブリを駆動機構に連結する連結部(130)を備えており、中央位置決め部(50)は、前記連結部(130)と接触する停止部(51)を備えていることを特徴とする、請求項13または14記載の包装体(1)。
【請求項16】
ハウジング(10)を、硬質のシェル(14)により画定したことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1つに記載の包装体(1)。
【請求項17】
シェル(14)は、透明または半透明であることを特徴とする、請求項16記載の包装体(1)。
【請求項18】
シェル(14)の剛性を高める補強部(60)を備えていることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1つに記載の包装体(1)。
【請求項19】
補強部(60)は、ハウジング(10)の開口の周辺に形成され、シェル(14)の側壁(11)と直交するショルダ(61)を備えていることを特徴とする、請求項18記載の包装体(1)。
【請求項20】
補強部(60)は、シェル(14)の底部(13)に横方向に設けられた少なくとも1つのリブ(62a)(62b)(62c)(62d)を備えていることを特徴とする、請求項18または19記載の包装体(1)。
【請求項21】
ハウジング(10)の開口を塞ぐシール部を備えていることを特徴とする、請求項1〜20のいずれか1つに記載の包装体(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−505791(P2007−505791A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−525793(P2006−525793)
【出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【国際出願番号】PCT/EP2004/010313
【国際公開番号】WO2005/026005
【国際公開日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(590003744)ヴァレオ システム デシュヤージュ (74)
【氏名又は名称原語表記】VALEO SYSTEMES D’ESSUYAGE
【Fターム(参考)】