説明

可撓性相互接続ケーブル歪み解放設備

ケーブル組立体は、シースにより取り囲まれるコアを有するケーブル(12)を含む。コーン素子(20)は、ケーブルコアを受ける内側ボアを有し、またテーパ付き外面を有する。コーン(20)の少なくとも一部は、ケーブルシース内に受けられる。カップ(16)は、シースとコアを受けるテーパ付きボア(54)を有する。シースの一部は、コーン(20)の外面とカップボアの内面の間に捕らえられる。カップ(16)に対してケーブル(12)にかけられる張力が、コーン(20)とカップ(16)の間のシースに圧縮を生じ、従って、コアに半径方向の力をかけることなく、張力はシースにより伝えられる。シースは、編み金属ラップ(32)等の強度部材と、伸縮性ジャケット(34)を含んでもよい。ラップは張力を支え、張力が解放されるとき、ジャケットは、シースを当初の長さに戻す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気ケーブルに関し、特定的には、ケーブルの末端での歪み解放接続に関する。
【背景技術】
【0002】
固定された機器と可動の遠隔デバイスの間を接続するため、可撓性電気ケーブルが使用される。例えば、超音波機器は、可撓性ケーブルの自由端部にトランスデューサユニットが接続される。このようなケーブルは、便利に快適に使用するため可撓性を必要とし、しばしば、ケーブルの束の中に多数の細い導体を有する。他の用途では、ケーブルは各端部にあるコネクターハウジングの間を延びる。このような導体は、比較的もろく損傷を受けやすい。少しの損傷でもワイヤーの性能特性が要求範囲から外れる場合がある。
【0003】
このような用途では、ケーブルは、予測される誤使用又はケーブルに偶然起こる張力に耐える必要がある。このような張力を扱うため歪み解放を十分に与えなければ、ケーブル内のワイヤーは張力を機器又は遠隔ユニットの接続部に張力を伝え、接続部が故障する。これを避けるため、現存する歪み解放機構は、ケーブル全体を掴み、全ての導体とジャケットが協力して歪みを支え、歪みが弱い接続部から離れたケーブルのネック部分で支えられるようにする。しかし、これはワイヤーのつぶれを生じ、損傷を起こす場合がある。損傷しなくても、圧力によりワイヤー間の意図する間隔が減少し、意図しないクロストーク特性による性能の問題が起こる。
【0004】
これを避けるため、幾つかの現存する歪み解放機構は、テーパ付きコーンとカップ機構を使用し、コーンの円錐形外面と、カップの円錐形内側ボア表面の間で、ケーブルジャケットをクリンプする。しかし、このようなシステムは、2つのうち少なくとも1つの不利な点がある。第1の不利な点は、このようなシステムはしばしば分割コーンリングを有し、これがケーブルの束を絶えず圧縮し、性能に影響を与える可能性があり、またワイヤーがこの機構で固定されるので、ケーブルの可撓性が減少し、相互に自由に摺動することが出来なくなる。第2の不利な点は、このようなテーパ付きコーン機構は、きつく絞められるネジ付きクランプナットを使用し、ケーブルジャケットを挟むため、コーンとカップの間に軸方向の力を生じる。このアプローチは、絞めの強弱の影響を受けやすい。絞め力が弱いと、張力がしきい値を超えるときクランプは破損し、絞め力が強いと、機構又はケーブル部品が損傷を受けやすい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、シースにより取り囲まれたコアを有するケーブルを含むケーブル組立体を提供することにより、上述した従来技術の諸問題を解消する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
コーン素子は、ケーブルコアを受ける内側ボアを有し、またテーパ付き外面を有する。コーンの少なくとも一部は、ケーブルシース内に受けられる。カップは、シースとコアを受けるテーパ付きボアを有する。シースの一部は、コーンの外面とカップボアの内面の間に捕らえられる。カップに対してケーブルにかけられる張力が、コーンとカップの間のシースに圧縮を生じ、従って張力はシースにより伝えられる。シースに張力がかけられているときのみ、コアに軽い半径方向の力がかかる。この状態で、ケーブルのコアがそれ以上直径が減少するのを制限するまで、シースは伸張し直径が小さくなる。シースは、編み金属ラップ等の強度部材と、伸縮性ジャケットを含んでもよい。ラップは張力を支えるので、上述したように、ケーブルのコアがそれ以上直径が減少するのを制限するまで、伸張し直径が減少する。コアがそれ以上直径が減少するのを制限するとき、編み金属ラップは、それ以上伸張せず、荷重を支えるように作用する。張力が解放されるとき、伸縮性ジャケットは、強度部材を当初の長さに収縮させ、強度部材は当初の直径に戻る。こうして、コアから任意の半径方向の力を取り除く。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、ケーブル端部組立体10の分解斜視図である。組立体は、ケーブル12と、ネジ付きフレックス(曲がり)解放素子14とカップ素子16と、コーン素子20と、シャーシパネル22と、保持ナット24と、回路素子26とを含む。後述するように、ケーブルワイヤーはコーンを通って延び、一方ケーブルジャケットは、コーンとカップの間に捕らえられ、ケーブルの張力により生じる歪みを支え、そのためワイヤーは歪みを支える必要はないようにしている。
【0008】
ケーブル12は、編み金属ワイヤーシールド32により取り囲まれた多数のワイヤー30のコアを含み、該編み金属ワイヤーシールドは、ジャケットの限定された長さだけ軸方向に延びる一対の対向するスリット36を有するPCVジャケット34により取り囲まれる。好適な実施の形態では、ケーブルは144のワイヤーを含み、その各々はシールドされた同軸ワイヤーで、コアの外径は0.199インチである。ジャケットの厚さは、0.030インチであり、ジャケットとシールドの合計の厚さは、軽い圧縮下で0.035インチである。他の実施の形態では、ワイヤーはシールドされていなくてもよく、より合わせたペアでもよく、又は少なくとも部分的にリボン状にされていてもよい。シールドとシースは、内側ボアをワイヤーの束を緩く受入れるのに十分な大きさに画定し、ケーブルが容易に屈曲できるようにする。
【0009】
フレックス解放素子14は、剛体プラスチックインサート40と、インサートにオーバーモールドされた一体型エラストマーブーツ42を含む。インサートは、ボア44を画定するフランジ付き円筒形ボディである。ブーツから離れたインサートの第1端部は、外側にナット24を受けるネジ45が形成され、またフランジ46を有し、そこからブーツが延びる。ブーツは又、インサートのボアと同軸のボアを画定する。インサートのボアは、ネジ付き部分により画定される開口部において、まっすぐな円筒形部分50を有する。ボア内に、インサートの中間の深さにおいて円周溝52が画定される。図2に示されるように、溝のプロファイルは、一般に丸く、ボアの直線部分に滑らかに移行する。ブーツのボアは、ケーブルを近接して受ける大きさであり、インサートから延びるにつれてテーパが付き、自由端部で曲げに対する抵抗を減らし、ブーツの自由端部におけるケーブル上の曲げ応力集中を防止する。
【0010】
カップ16は、テーパ付き即ち円錐台形のボア54を画定する弾性熱可塑性円筒形ボディである。カップは、歪み解放素子14から離れた第1端部リム56と、対向する第2端部リム60を有する。第1端部56におけるカップの第1部分62は、まっすぐな円筒形外面を有し、円周上連続する。第1部分の内面は、テーパ付きボアで、第1端部リム56で広くなっている。カップの第2部分66は、歪み解放素子14に向かって延び、軸方向ギャップ70により、4つのセグメントに分割される。ギャップは、第1部分の後ろの肩部72から第2端部リム60へ延びる。従って、4つは、ギャップにより与えられる隙間により適応し、自由端部で半径方向内側に屈曲できる。セグメントは、自由端部の近くに集合的に円周リブ74を含む。リブは、インサート40の溝52内に受入れられる大きさであり、カップはインサートに対して回転できるが、溝内にリブを保持するセグメントの弾性により、引き抜きには抵抗する。セグメントは、組み立て中にボア部分50を通って挿入するのに十分な可撓性がある。
【0011】
コーン20は、弾性熱可塑性円筒形ボディであり、テーパ付き円錐台形外面76と、まっすぐな円筒形内面ボア80を有する。ボアは、大きいほうのリムに面取り即ち丸み84が付けられ、鋭利な角度でなくしている、鋭利な角度だと、ボアを通過するワイヤーを損傷する。
【0012】
シャーシパネル22は、インサート40のネジ45の外径に対して隙間を与えるような大きさの孔86を画定する。ナット24は、インサートのネジと係合する内側のネジがある。又は、他の実施の形態ではパネルと一体化してもよい。他の実施の形態では、パネルは、クラムシェルのように2つの部分に形成し、分離線が孔を二分し、ケーブル組立体が、大きな回路素子が一端部に事前に結合されていてもよい。そうでないと、回路素子は、孔を通ることができない。回路26は、ワイヤーを接続する多数の導電性接点90を有し、関連する装置の他の回路に接続を与える回路基板として示される。
【0013】
図2は、組み立てられたケーブルの端末を示す。フレックス解放素子42のインサート40のネジ付き部分45は、パネル22の孔86内に挿入され、肩部46がパネルに当たる。ナット24は、パネルの反対側に締められ、インサートが回転しないようにする。リブ74がインサートの溝52と合うように、カップ素子16が挿入される。ケーブルのワイヤー30は、ブーツと、インサートと、コーンと、カップボアを通って延び、回路26に接続される。シールド32とシース即ちジャケット34は、コーンとカップとのテーパ付き表面の間に捕らえられ、挟まれる。
【0014】
カップをフレックス歪み解放インサート内に組み込み、次にボアにケーブルを通し、ケーブルの端部を露出させることで、組立体は組み立てられ。ケーブルのジャケットは取り除かれ、十分な長さのワイヤーを露出させ、切断される。次に、コーンがワイヤーの上で、ジャケットとシールドの下に置かれる。次に、ケーブルは、ワイヤーの端部から離れた方向へ引かれ、カップ内にジャケットで囲まれたコーンを取付ける。この状態で、ケーブル組立体は、機器に取付けるため機器の製造業者へ送られてもよい。
【0015】
ワイヤとネジ付きインサート部分をパネルの孔を通って挿入し、ワイヤーの上にナットを通し、それをネジ付きインサートに締めることにより、組み立ては進行する。ナットが孔と一体の場合の組み立てでは、フレックス解放素子は、カップとコーンと挟まれたケーブルに対して自由に回転し、ネジ止めされるとき、ケーブルを捻らずに、多数回回転することができる。ケーブルの対抗する端部が既に他の機器に接続されているときは、このような捻りは不利であろう。
【0016】
ワイヤーを回路に接続することで、組み立ては進行する。他の実施の形態では、ワイヤーは、パネルの孔は狭くて通過できないコネクターに事前に取付けてもよい。更に、パネルは、上述した分割クラムシェル型でもよく、こうすると、ケーブルの製造者により輸送組み立ての前に事前に、大きいコネクターを組み立てることもできる。
【0017】
好適な実施の形態では、コーンとカップはポリエチレンスルホンプラスチックできている。コーンの外径は0.453インチであり、長さは0.350インチである。コーンのテーパ角度はカップボアのテーパ角度に一致する。好適な実施の形態では、半角は軸から7°であり、全角度は14°である。他の実施の形態では、半角は3.5から10°である。下限より小さいと、長さ全体に渡って必要な直径の差を作るのに、コーンは過剰な長さが必要である。ジャケット厚さの変化に適合し、カップを通ってコーンを引くのを避けるために、このようの差が必要である。上限より大きいと、ジャケット上の張力によりグリップを十分に締めることが出来ず、ジャケットはコーン/カップ界面から滑り落ち、組立体の機能を果たせなくなるかもしれない。コーンは、ケーブルが延びる方向からテーパが付き狭くなり、露出したケーブル上の張力がグリップを締める。グリップは、事前設定した張力によらず、手動で締められたクランプにより得られるものとは異なる。クランプは強く締め又は弱く締められるという不利な点は、こうして避けることができる。好適な実施の形態では、テーパの楔形配列は、かけられた張力に比例する圧縮力を発生し、他のときは限定された圧縮力しか発生しない。更に、ジャケットがコーン上を本質的にまっすぐ延び、クリンプ、折り曲げ、又は自身の上への折り返しは必要ないので、組み立ては簡単であり、コネクターの直径は最小になる。
【0018】
組み立てられたケーブルに張力がかかると、ジャケットはカップとコーンの間で圧縮され、内側のワイヤーはジャケット内で緩く適合するのでたるみがあり、接続端部で特別のたるみが残されている。張力に応答して、PVCジャケットは、バネのように伸張し、ある程度の張力を吸収し、短時間の衝撃的な荷重を減衰させる。より大きい荷重は、編みシールドにより処理され、該編みシールドは、ワイヤーの周りに両方向に螺旋形に巻かれるワイヤー素子を含む。ジャケットが伸張されると、螺旋形編組は、直径を短くし、ワイヤーを損なうことなくワイヤーの周りに圧縮力を発生する。張力が解放されると、ジャケットの弾性により、ケーブルは当初の長さを回復し、シールドの網組を当初の直径に伸ばし、ジャケット内でのワイヤーの緩さを回復し、可撓性を得る。
【0019】
図3は、他の実施の形態のカップ116とコーン120を示し、これらは上述した好適な実施の形態と本質的には同じであるが、コーンの外面とカップの内面が異なっている。好適の実施例では滑らかな円錐台形の表面であったが、図3の代替の実施の形態では、ステップ状、即ちあごのある表面を有し、全表面の長さに渡って直径が減少する。
【0020】
コーンの外面は、3つの円錐台形セグメント122,124,126を有し、その各々はテーパの半角は19°である。各セグメントは、カップから離れた広い端部132,143,136を有する。セグメントの半角が全体のテーパのプロファイル140の半角を越えているので、セグメント122と124の狭い端部は、隣接するセグメントのそれぞれの端部134,136に対して、ステップが付いている。これらのステップは、アンダーカット溝142,144の形であり、そのため端縁部が内向きの半径方向の力に応答して少し内側に曲がることができる。緩やかにテーパの付いたノーズ部分146は、テーパの半角は7°であり、全体の半角140に等しい。
【0021】
図4に示すように、カップのボアは、第1円筒形部分150と、第1部分より直径が小さい第2円筒形部分152を含み、接合点で肩部154を与える。ボア部分は円筒形として記述したが、これらはこのプラスチック部品の射出成形することができる抜き勾配を与える最小のテーパを有する。第3部分156は、7°の半角に合うようにテーパが付き、コーンのノーズ部分146のテーパと一致する。
【0022】
ステップの全体のプロファイル160は7°であり、コーンの全体のプロファイル140と一致する。第1ボア部分150の直径は、ジャケットの壁厚さとその間に捕らえられるシールドに基づいて選択された量だけ、ジャケットのコーンの縁部134の直径より大きい。これらのフィーチャの間の分離は、ジャケットとシールドの厚さより少し小さく、ジャケットとシールドの緩やかな圧縮力が摩擦力を発生し、それがカップからコーンを引き抜くのに抵抗し、グリップが意図せずに緩むのを防止する。あご付き縁部136とボア部分152は、相互に同じ大きさである。更に、少し可撓性のあご付き縁部134と136は、ジャケットの厚さに圧縮されて適合するように曲がる。更に、あごはシールド材料内に突き刺さる傾向があるので、アンダーカットのあるあごは、コーンがジャケット内から引き抜かれるのを防止する。
【0023】
本質的に、あごは、ジャケットをほぼ円筒形のボア部分に対して外側に押すので、ケーブルから中間的な軸方向の力がかかっても、緩む傾向はない。いったん肩部があごを通過すると、テーパが増加しないので、取り扱い中又はシースが逆に押されるときにコーンがカップから外れる傾向はない。張力はジャケット上で更に増加するので、シールドの編組は、コーンをカップ内へ、次のカップの肩部に向かって引き込む傾向がある。外側ジャケットは、カップのリッジにより保持される傾向がある。ジャケットは可撓性部材なので、編組とコーンにいくらかの「傾斜(ramp)」を与え、次のリッジに近づくとき圧縮力を与える。
【0024】
以上に、最良の実施の形態及び代替実施例の詳細を説明したが、本発明はこの説明に制限されることを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の好適な実施例によるケーブル端部組立体の分解斜視図である。
【図2】図1の組立体の側面断面図である。
【図3】本発明の他の実施例による選択した部品の分解斜視図である。
【図4】図3の実施例の側面断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブル組立体であって、
シースにより取り囲まれたコアを有するケーブルと、
前記コアを受ける内側ボアを画定し、テーパ付き外面を有するコーン素子とを備え、
前記コーンの少なくとも一部は、前記シース内に受けられ、
前記シースと前記コアを受けるテーパ付きボアを画定するカップを更に備え、
前記シースの一部は、前記コーンの外面と前記カップボアの内面の間に捕らえられることを特徴とするケーブル組立体。
【請求項2】
前記コーンは、大きい端部と小さい端部を有し、前記小さい端部は、前記ケーブルの中間部分に向かって、前記コーンに隣接する前記ケーブルの自由端部から離れるように延びる請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項3】
前記カップボアは、前記自由端部から離れるように延びる小さい直径の端部を有する請求項2に記載のケーブル組立体。
【請求項4】
前記カップはハウジングに接続されている請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項5】
前記ケーブルを受けるボアを画定し前記カップに回転可能に接続され、ハウジングに接続するためのネジ付き部分を有するコネクター素子を含み、前記コネクター素子の回転が前記カップに接続されたケーブルを捻らないようになった請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項6】
前記コネクター素子は、前記ケーブルを受けるボアを画定する弾性フレックス解放スリーブを含む請求項5に記載のケーブル組立体。
【請求項7】
前記コーンの外面と前記カップボアは、共に円錐台形の表面である請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項8】
前記円錐台形の表面は、共通のテーパ角度を有する請求項7に記載のケーブル組立体。
【請求項9】
前記コーンは、10度より小さいテーパの半角を有し、前記カップに対する前記ケーブル上の張力が、前記コーンと前記カップの間の前記シースの圧縮力を生じる請求項7に記載のケーブル組立体。
【請求項10】
前記ケーブルシースは外側ジャケットと内側シールドを含み、前記ジャケットとシールドは、前記コーンとカップの間に共にクランプされる請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項11】
前記シールドは、伸ばしに対して前記外側ジャケットより大きい抵抗を有する請求項10に記載のケーブル組立体。
【請求項12】
前記シールドは編み金属ワイヤーで形成される請求項10に記載のケーブル組立体。
【請求項13】
前記ジャケットは伸縮性材料で形成されている請求項10に記載のケーブル組立体。
【請求項14】
前記シールドは、前記ジャケットを引き伸ばすのに十分な限定された張力の下で、前記ケーブルの伸張を制限する請求項13に記載のケーブル組立体。
【請求項15】
前記コーンが、分割されて分断しないように前記コアを完全に取り囲み、より小さい直径になるように圧縮されるのに抵抗するようになった請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項16】
前記コーンが、分割されて分断しないように前記コアを完全に取り囲み、より大きい直径になるように伸張されるのに抵抗するようになった請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項17】
前記コーンは、前記コーンの全軸方向長さにわたって延びる円錐台形表面を有する請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項18】
前記コーンは円錐台形表面を有し、円錐台のベースは前記コーンの最大直径部分である請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項19】
ケーブル組立体であって、
シースにより取り囲まれたコアを有するケーブルと、
前記コアを受ける内側ボアを画定するコーン素子とを備え、
前記コアは一端部で他端部より小さい直径を有する外面を有し、
前記コーンの少なくとも一部は、前記シース内に受けられ、
前記シースと前記コアを受けるテーパ付きボアを画定するカップを更に備え、前記カップのボアは一端部で他端部より小さい直径を有し、
前記シースの一部は、前記コーンの外面と前記カップボアの内面の間に捕らえられることを特徴とするケーブル組立体。
【請求項20】
前記コーンは、大きい端部と小さい端部を有し、前記小さい端部は、前記ケーブルの中間部分に向かって、前記コーンに隣接する前記ケーブルの自由端部から離れるように延びる請求項19に記載のケーブル組立体。
【請求項21】
前記カップボアは、前記自由端部から離れるように延びる小さい直径の端部を有する請求項20に記載のケーブル組立体。
【請求項22】
前記カップはハウジングに接続されている請求項19に記載のケーブル組立体。
【請求項23】
前記ケーブルを受けるボアを画定し前記カップに回転可能に接続され、ハウジングに接続するためのネジ付き部分を有するたコネクター素子を含み、前記コネクター素子の回転が前記カップに接続されたケーブルを捻らないようになった請求項19に記載のケーブル組立体。
【請求項24】
前記コーンの外面と前記カップボアのうち少なくとも一方は、段付きである請求項19に記載のケーブル組立体。
【請求項25】
前記コーンの外面と前記カップボアのうち少なくとも一方は、テーパ付き部分を含む請求項19に記載のケーブル組立体。
【請求項26】
前記ケーブルシースは外側ジャケットと内側シールドを含み、前記ジャケットとシールドは、前記コーンとカップの間に共にクランプされる請求項19に記載のケーブル組立体。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブル組立体であって、
シースにより取り囲まれたコアを有するケーブルと、
前記コアを受けるコーンボアを画定し、テーパ付き外面を有するコーン素子とを備え、
前記コーンの少なくとも一部は、前記シース内に受けられ、
前記シースと前記コアを受けるテーパ付きカップボアを画定するカップを更に備え、
前記シースの一部は、前記コーンの外面と前記カップボアの間に捕らえられることを特徴とするケーブル組立体。
【請求項2】
前記コーンは、大きい端部と小さい端部を有し、前記小さい端部は、前記ケーブルの中間部分に向かって、前記コーンに隣接する前記ケーブルの自由端部から離れるように延びる請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項3】
前記カップボアは、前記自由端部から離れるように延びる小さい直径の端部を有する請求項2に記載のケーブル組立体。
【請求項4】
前記カップはハウジングに接続されている請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項5】
前記ケーブルを受けるボアを画定し前記カップに回転可能に接続され、ハウジングに接続するためのネジ付き部分を有するコネクター素子を含み、前記コネクター素子の回転が前記カップに接続されたケーブルを捻らないようになった請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項6】
前記コネクター素子は、前記ケーブルを受けるボアを画定する弾性フレックス解放スリーブを含む請求項5に記載のケーブル組立体。
【請求項7】
前記コーンの外面と前記カップボアは、共に円錐台形の表面である請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項8】
前記円錐台形の表面は、共通のテーパ角度を有する請求項7に記載のケーブル組立体。
【請求項9】
前記コーンは、10度より小さいテーパの半角を有し、前記カップに対する前記ケーブル上の張力が、前記コーンと前記カップの間の前記シースの圧縮力を生じる請求項7に記載のケーブル組立体。
【請求項10】
前記ケーブルシースは外側ジャケットと内側シールドを含み、前記ジャケットとシールドは、前記コーンとカップの間に共にクランプされる請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項11】
前記シールドは、伸ばしに対して前記外側ジャケットより大きい抵抗を有する請求項10に記載のケーブル組立体。
【請求項12】
前記シールドは編み金属ワイヤーで形成される請求項10に記載のケーブル組立体。
【請求項13】
前記ジャケットは伸縮性材料で形成されている請求項10に記載のケーブル組立体。
【請求項14】
前記シールドは、前記ジャケットを引き伸ばすのに十分な限定された張力の下で、前記ケーブルの伸張を制限する請求項13に記載のケーブル組立体。
【請求項15】
前記コーンが、分割されて分断しないように前記コアを完全に取り囲み、より小さい直径になるように圧縮されるのに抵抗するようになった請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項16】
前記コーンが、分割されて分断しないように前記コアを完全に取り囲み、より大きい直径になるように伸張されるのに抵抗するようになった請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項17】
前記コーンは軸を画定し軸方向長さを有し、前記コーンは、前記コーンの全軸方向長さにわたって延びる円錐台形表面を有する請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項18】
前記コーンは円錐台形表面を有し、最大直径を有する前記円錐台形表面の部分は、前記コーンの最大直径部分である請求項1に記載のケーブル組立体。
【請求項19】
ケーブル組立体であって、
シースにより取り囲まれたコアを有するケーブルと、
前記コアを受けるコーンボアを画定するコーン素子とを備え、
前記コアは一端部で他端部より小さい直径を有する外面を有し、
前記コーンの少なくとも一部は、前記シース内に受けられ、
前記シースと前記コアを受けるカップボアを画定するカップを更に備え、前記カップのボアは一端部で他端部より小さい直径を有し、
前記シースの一部は、前記コーンの外面と前記カップボアの間に捕らえられることを特徴とするケーブル組立体。
【請求項20】
前記コーンは、大きい端部と小さい端部を有し、前記小さい端部は、前記ケーブルの中間部分に向かって、前記コーンに隣接する前記ケーブルの自由端部から離れるように延びる請求項19に記載のケーブル組立体。
【請求項21】
前記カップボアは、前記自由端部から離れるように延びる小さい直径の端部を有する請求項20に記載のケーブル組立体。
【請求項22】
前記カップはハウジングに接続されている請求項19に記載のケーブル組立体。
【請求項23】
前記ケーブルを受けるボアを画定し前記カップに回転可能に接続され、ハウジングに接続するためのネジ付き部分を有するコネクター素子を含み、前記コネクター素子の回転が前記カップに接続されたケーブルを捻らないようになった請求項19に記載のケーブル組立体。
【請求項24】
前記コーンの外面と前記カップボアのうち少なくとも一方は、段付きである請求項19に記載のケーブル組立体。
【請求項25】
前記コーンの外面と前記カップボアのうち少なくとも一方は、テーパ付き部分を含む請求項19に記載のケーブル組立体。
【請求項26】
前記ケーブルシースは外側ジャケットと内側シールドを含み、前記ジャケットとシールドは、前記コーンとカップの間に共にクランプされる請求項19に記載のケーブル組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−508626(P2006−508626A)
【公表日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−563064(P2003−563064)
【出願日】平成15年1月17日(2003.1.17)
【国際出願番号】PCT/US2003/001387
【国際公開番号】WO2003/063317
【国際公開日】平成15年7月31日(2003.7.31)
【出願人】(503293411)ザ ラドロウ カンパニー リミテッド パートナーシップ (3)
【Fターム(参考)】