説明

各々垂直及び水平方向の偏光フィルタを伴う領域を有する透明で偏光している視覚エレメント

複数の領域に区画された透明で偏光している視覚エレメント(2)である。前記複数の領域の少なくとも2つ(2a、2b)は、光の偏光フィルタを伴う。前記エレメントを通る光は、偏光方向によって前記2つの領域に対して異なって作用する。少なくとも1つの偏光フィルタが前記エレメントの使用位置に対して垂直に配向されるとともに、少なくとも1つの偏光フィルタが前記エレメントの使用位置に対して水平に配向される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、垂直方向の偏光フィルタを伴う少なくとも1つの領域と、非垂直方向の偏光フィルタを伴う少なくとも1つの領域とを有する透明で偏光している視覚エレメントに関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許第6,250,759号明細書には、ゴルフ、ハンティング、又はフィッシングといった、レジャー活動の実行に好適な眼鏡レンズが開示されている。このようなレンズは、これらの活動の実行中における対象又は映る景色によって光透過の特性が調整されているいくつかの領域に区分されている。特に、レンズの相異なる領域は、後者(光景)の偏光によって光のフィルタリングにおける異なる特性を有しうる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
自然光は偏光しておらず、自然光からなる電磁波は、全方向に振動する。デビット ブリュースター(1811〜)は、一定の入射に対して透明表面上で反射する単色光が100%偏光していることを示した。ブリュースターの法則は、反射波の偏光方向が反射面に平行であることを定める。これは、水平面上の光反射が水平に偏光されるためである。眼科用レンズは、反射光の物理特性に応じて設計された。偏光方向が水平なレンズは、水平な透明表面上の反射で生じた光線を選択的にフィルタする。これらのレンズは、水表面上、グランドカバー上、砂上又は雪上の悩ましい反射を取り除くのに特に有効である。それにも関わらず、水平反射表面は、眩さの源の大部分を形成していない。これは、ビルディング又は自動車の窓枠での反射光が、上述した場合とは逆に、垂直に偏光されるためである。現在市場において利用可能である偏光レンズは、それ故、これらの光の進入に対して対象者を保護するためには全体的に有効ではない。
【0004】
人の視野に存在する景色における一定の特徴は、都会の環境で特有のものである。特に、都会の環境は、例えば、ビルディングの窓といった多くの垂直な反射表面を有している。これらの垂直な壁は、ダズリング(眩さ)を引き起こすのに十分な強度を有しうる反射を生じる。このようなダズリングは、不快感の源であるが、特定の状況においては危険の源にもなるおそれがある。これは、例えば、自動車又はオートバイの運転手に対する場合である。
【0005】
本発明の目的の1つは、反射源の様々なダズリングを伴う不快感を特に制限することで、反射源での光の反射に関するダズリングに対する視覚的機能の保護を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、本発明は、複数の領域に区画された透明で偏光している視覚エレメントを提供する。少なくとも2つの領域は、光を偏光するフィルタを伴う。前記エレメントを横断する光は、前記光の偏光方向によって、2つの前記領域に対して異なって影響される。少なくとも1つの前記領域の偏光フィルタは、前記エレメントの使用位置に比して垂直に配向され、少なくとも1つの前記領域における前記偏光フィルタは、前記エレメントの使用位置に比して水平に配向されている。
【0007】
“透明で偏光している視覚エレメント”(エレメントとも呼ぶ)は、レンズ及びオキュラーバイザー(眼のひさし)を意味する。“レンズ”は、無機又は有機材料の複合体で作製されて、視界を保護及び/又は補正するために眼鏡のフレームに好適な様々な形態の全てのレンズを意味し、これらのレンズは、無限焦点、一焦点、二焦点、三焦点、可変焦点レンズから選択される。“オキュラーバイザー”は、任意の複合有機材料であり、視覚を許容するプロテクタに好適な様々な形態を意味する。例示的及び非限定的な例として、(ダイビング用、山岳活動用、スポーツ用、等の)マスクのオキュラーバイザー、(車両ドライバーの、スピードスポーツ用の保護の、等の)ヘルメットのオキュラーバイザーが挙げられる。
【0008】
“透明で偏光している視覚エレメントの使用位置”は、人の頭部の垂直位置に対して、エレメントの通常の使用によって人の眼の正面におけるフレーム中で調整されているときの、このエレメントの位置を意味する。“垂直”は、重力鉛直を示す。逆に、“水平”は、重力鉛直に比して90°の角度で偏位する方向を示す。
【0009】
後述の点を考慮した、レンズの光学的中心は、グラインディング(研磨)前の、レンズの幾何学的中心としばしば混同される。より一般的には、光学的中心は、後述の方法の1つで定義されうる。
・2つのエッチングの中心におけるレンズ上に位置する点、
・長視界(ロングビジョン)における着用者に対する所定のプリズムを示す点、
・フレームに搭載する前に、レンズ上にトレースされた十字形で、レンズ上に現れる点、
・レンズを備える2つの表面の中心を接続するラインを示す光軸を通る点。
【0010】
“偏光フィルタの配向”は、このフィルタを透過する光の強度が最小又はゼロである、入射光の電場の配向を意味する。この発明の内容において、光の直線偏光、又は光の偏光の直線成分のみへの考慮がなされている。自然光は、偏光していない。自然光は、特定の方向を有さない。これに対して、透明表面上で反射された光は、偏光する。反射波の偏光方向は、反射面に平行である。エレメントにおける少なくとも1つの領域における垂直に配向した偏光フィルタの存在によって、垂直壁の反射から発生する光は、前記領域を介して見るオブザーバー(観察者)によって減衰する。改良された視覚的快適性は、都会の環境においてもたらされる。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態によれば、垂直に配向された偏光フィルタを伴う領域は、その位置での使用に比してエレメントの外側部に位置している。そして、透明の視覚エレメントは、これにより垂直壁の反射が視界の外側部に位置するような、都会の環境における通常のまぶしい(まばゆい)状況に対して特に好適であり、このような状況は、反射を引き起こす店の窓に隣接する街路の方向を見る歩行者又はドライバーの場合に対応する。また、これは、右側及び/又は左側に存在する車両における光の反射で眼がくらむ自動車のドライバーの場合にも対応する。特に、垂直に配向した偏光フィルタを伴う領域は、エレメントの外側縁に隣接しうる。
【0012】
本発明の内容において、垂直に配向された偏光フィルタを伴うもの以外の、前記エレメントにおける少なくとも1つの領域は、水平方向に配向された偏光フィルタを伴うものである。本発明の変形例によれば、透明及び偏光視覚エレメントは、少なくとも1つの非偏光領域を備えていてもよい。
【0013】
それ故、2つの領域を有するエレメントの場合、第1の領域(2a)は、垂直に配向された偏光フィルタを伴うものであり、第2の領域(2b)は、前記エレメントにおける使用位置に対して、水平に配向された偏光フィルタを伴うものである(図1)。
【0014】
有利には、エレメントの使用位置に対して垂直に配向された偏光フィルタを伴う第1の領域は、光学エレメントの外側縁部に隣接している。光学エレメントが上述したようなレンズである場合において、前記第1の領域は、前記レンズの外側縁部から、前記レンズにおいて前に規定したように、前記光学的中心にむけて前記外側縁部から直線で測定して、5mm及び75mm(好ましくは5mm及び30mm)の間にある距離の、幅に亘って延在する。
【0015】
本発明の第2の実施の形態において、透明で偏光している視覚エレメントは、2つよりも多い領域を有していてもよい。この視覚エレメントは、特に、第1及び第2の領域を有してもよく、それぞれは、前記エレメントの使用位置に対して垂直に配向された偏光フィルタを伴ってもよく、そして、前記第1の領域及び第2の領域の間にあり、そして、前記光の偏光方向によって前記第1及び第2の領域とは異なる方法で第3の領域を透過する光を作用するのに好適な、少なくとも1つの第3の領域を有してもよい。
【0016】
このような透明で偏光している視覚エレメントは、視界のそれぞれの側部から生じる反射によって引き起こされる眩しさに対して同一の保護を提供する。そして、エレメントの第3の領域は、垂直に配向されたフィルタを伴う2つの領域の間に位置し、頭の向きを変えずに、正面を見る際に使用される視界の中央部分に相当する。そして、この視界の部分は、垂直に配向されたフィルタによって影響されない。そして、このエレメントの第3の領域(2b)は、水平に配向された偏光フィルタを伴う(図2)。そして、この中央部分によって、水面又は濡れた路面といった、水平表面での光の反射から生じる眩さの源を減衰することが可能となる。そして、このような視覚エレメントは、快適な運転に対して特に好適である。
【0017】
垂直に配向された偏光フィルタを伴う前記第1及び第2の領域(2a)は、エレメントの外側縁に隣接して位置することが好ましい。これらの領域は、前記透明で偏光している視覚エレメントが上述で規定したようなレンズを示しているときに、前記エレメントの中央部分において、10mmから60mmの間の距離で、好ましくは10mmから40mmの間の距離で、さらに好ましくは20mmから40mmの間の距離で、離隔されている。
【0018】
本発明の他の変形例(図3)によれば、透明で偏光している視覚エレメントは、
前記エレメントの使用位置に対して垂直に配向された偏光フィルタを伴う第1の領域(2a)(前記第1の領域は前記エレメントの外側縁に隣接するように位置していることが好ましい)と、
水平に配向された偏光フィルタを伴う第2の領域(2b)と、
第3の、非偏光領域(2c)と、
を備えていてもよい。
【0019】
本発明におけるこの変形実施の形態の内容において、前記第2の領域は、前記エレメントの使用位置に対する光学エレメントの頂部に位置していることが好ましい。この方法において、前記第3の領域は、前記光学エレメントの使用位置に対する前記光学エレメントの底部に位置することが好ましい。
【0020】
透明で偏光している視覚エレメントは、他の実施の形態において、
前記エレメントの使用位置に対して垂直に配向された偏光フィルタを伴う、前記エレメントの外側縁に隣接するように各々位置している前記第1及び第2の領域(2a)の間で、
前記エレメントの使用位置に対して水平に配向された偏光フィルタを伴う第3の領域(2b)の、前記エレメントの使用位置における下方に、
位置する、非偏光フィルタを伴う第4の領域(2c)(図4)を備えていてもよい。そして、第3の領域は、水平表面の反射による眩さに対する保護を提供する。
【0021】
本発明は、上述したような透明な視覚エレメントを少なくとも1つ組み込んだ視覚装置にも関する。
【0022】
前記視覚装置は、眼鏡を備えていてもよい。その場合、前記透明な視覚エレメントは、前記眼鏡のレンズを形成する。
【0023】
前記視覚装置は、例えばオートバイ用ヘルメットといった、ヘルメットを備えていてもよい。その場合、ヘルメットのバイザーは、透明で偏光する視覚エレメントで構成される。
【0024】
前記装置は、マスクの機能に関わらず、2つの個別のレンズ又は単一のレンズを有する、マスクのバイザーであってもよい。前記マスクは、山岳活動用マスク、ダイビング用マスク、スポーツ用マスク、コンパーチブル車両用に好適なマスク等であってもよい。
【0025】
バイザーの場合において、エレメントの領域の位置及び幅に対する計測を得るためには、着用者の瞳間の距離を考慮すれば十分であることが、当業者に明らかに理解されるであろう。
【0026】
本発明における他の特色及び利点は、添付図面を参照して、本発明の実施の形態に組み込まれる、下記のいくつかの例示的で非限定的な実施の形態における典型的な視覚装置の説明において明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
図4を参照すると、眼鏡は、2つのレンズ2に適合された、2つのアーム3を有するフレーム1を備えている。“レンズ”の語は、眼鏡を構成する材料の性質とは無関係の、眼鏡の透明な光学エレメントにおける通常の意味で受け取られる。それ故、本発明の内容において考えられる眼鏡のレンズは、ポリカーボネート、ポリウレタン等といった有機材料で構成されてもよく、又は、例えばシリケートベースの無機材料で構成されてもよい。
【0028】
本発明の内容において、眼鏡のレンズは、偏光フィルタ用の単なる支持材であってもよい。この場合、何らかの像のゆがみを誘引しないように、レンズの2つの面は平行である。補正の性質(近視、乱視、遠視、老眼の補正)に関わらず、眼科矯正活動を有する、レンズであってもよく、無限焦点、一焦点、二焦点、三焦点、又は、特に可変焦点であってもよい。レンズは、日差しよけレンズ又は調光レンズ等といった、他の光学的機能を伴うものであってもよい。
【0029】
図4において、レンズ2は4つの相異なる領域に区画されている。垂直に配向された偏光フィルタを伴う、番号2aで参照される2つの領域は、側面に沿って位置しており、すなわち、レンズ2の左縁及び右縁にそれぞれ近接している。領域2aのそれぞれは、実質的に直線(球面収差が補正されたもの)で、レンズ2における中央側部の垂直な境界である。Cは、レンズ2の光学的中心を示す。センタCの高さで測定された、センタCの側部に位置する2つの領域2aにおけるそれぞれの境界間の距離dは、10mmと60mmとの間にある。この距離は、40mm未満であることが好ましい。個々の様々なカテゴリにおける眼球運動の方針から、本発明者は、20mmと40mmとの間にある距離dが満足のいく妥協となることを見出した。
【0030】
2つの領域2a間に位置するレンズの中央部は、それ自体が2つの領域2b、2cに区画されていてもよい。領域2bは、眼鏡の使用位置に対して水平に配向された偏光フィルタを伴う。領域2cは、非偏光フィルタを伴うものである。従って、水平に反射する表面上における、光の反射は、前記領域2bを通過するときに、減衰又は抑制される。このような光は、眼鏡の着用者正面に位置する地面での反射から生じる。特に、車両のドライバーの正面に位置する、濡れた路面の表面での反射でもありうる。
【0031】
図4によるレンズに適合した眼鏡を着用している車両のドライバーは、それ故、視界の側面に位置する垂直壁の反射によってもたらされる眩さから、そして、ドライバーの正面に位置する路面での反射からの、いずれもから保護される。加えて、領域2cに対応する、視界の中央部下側は、非偏光フィルタによって影響される。従って、前記領域2cにより、偏光した光を放射してディスプレイシステムの技術及び実装の制約及び車両製造の選択に偏光方向が依存する液晶ディスプレイの視界に制限されなくなる。
【0032】
領域2b、2cの間の境界は、センタCと、センタC下方の20ミリメートルに位置する地点との間を通ってもよい。好ましくは、センタC下方の10ミリメートルに位置してもよい。レンズ2の領域2b及び領域2cの間におけるこのような境界の位置は、車両部品内にある様々なディスプレイシステムの配置に対して特に好適である。
【0033】
様々な変形例が、上述した実施の形態に対して導入されてもよい。
【0034】
それらの変形例のうち、透明で偏光している視覚エレメントの領域は、それぞれの領域における境界の形を変更することによって、変更されてもよい。特に、これらの境界は、曲線の直線部であってもよい。
【0035】
それぞれの偏光フィルタは、本明細書で説明していない、当業者によって良く知られた技術によって作製されてもよい。偏光フィルタは、垂直に偏光している光を吸収するフィルタであってもよいし、又は、必要な場合に、垂直に偏光している光を反射するフィルタであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、前記エレメントの使用位置に対して垂直に配向された偏光フィルタを伴い、前記視覚エレメントの外側縁に隣接するように位置している第1の領域(2a)と、前記エレメントの使用位置に対して水平に配向された偏光フィルタを伴う第2の領域(2b)とを有する、透明で偏光している視覚エレメントを示す。
【図2】図2は、前記エレメントの使用位置に対して垂直に配向された偏光フィルタを伴う、2つの側部領域(2a)と、前記エレメントの使用位置に対して水平に配向された偏光フィルタを伴う第3の領域(2b)とを有し、例えば都会の状況で車両を運転する状況での着用者にとって特に好適である、透明で偏光している視覚エレメントを示す。
【図3】図3は、前記エレメントの使用位置に対して垂直に配向された偏光フィルタを伴い、前記エレメントの外側縁に隣接するように位置している第1の領域(2a)と、水平に配向された偏光フィルタを伴い、前記エレメントの上部に位置している第2の領域(2b)と、前記エレメントの下部に位置している、第3の、非偏光領域(2c)とを有する、透明で偏光している視覚エレメントを示す。
【図4】図4は、本発明の第4実施の形態によるレンズに適合する眼鏡を示す。
【符号の説明】
【0037】
1 フレーム
2 レンズ
3 アーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の領域に区画された透明で偏光している視覚エレメントであって、
前記複数の領域の少なくとも2つ(2a、2b)は、光を偏光するフィルタを伴い、
前記光は、偏光方向によって前記2つの領域に対して異なって作用する前記エレメントを通り、
前記エレメントは、前記複数の領域の少なくとも1つにおける偏光フィルタが前記エレメントの使用位置に対して垂直に配向されるとともに、前記複数の領域の少なくとも1つにおける偏光フィルタが前記エレメントの使用位置に対して水平に配向される、ことを特徴とする、透明で偏光している視覚エレメント。
【請求項2】
前記垂直に配向された偏光フィルタ(2a)を伴う領域は、前記エレメントの使用位置に対して前記エレメントの側部に位置している、請求項1に記載のエレメント。
【請求項3】
前記垂直に配向された偏光フィルタ(2a)を伴う領域は、前記エレメントの外側縁に隣接する、請求項2に記載のエレメント。
【請求項4】
前記エレメントの領域(2c)の1つは、非偏光フィルタを伴う、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエレメント。
【請求項5】
前記垂直に配向した偏光フィルタを伴う第1の領域(2a)は、前記エレメントにおいて画定される光学的中心に対する外側側縁部からの直線状で測定して、前記エレメントの外側側縁部から5mm及び75mmの間の距離での幅に亘って延在する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエレメント。
【請求項6】
前記垂直に配向した偏光フィルタを伴う第1の領域(2a)は、5mm及び30mmの間にある距離まで延在している、請求項5に記載のエレメント。
【請求項7】
前記エレメントの使用位置に対して各々垂直に配向された偏光フィルタを伴う、第1の領域及び第2の領域(2a)と、
前記第1の領域と前記第2の領域との間に位置し、水平に配向された偏光フィルタを伴う、少なくとも第3の領域(2b)と、
を備える、ことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエレメント。
【請求項8】
前記第1の領域及び前記第2の領域は、前記エレメントの中央部における10mm及び60mmの間にある距離で離隔している、請求項7に記載のエレメント。
【請求項9】
前記第1の領域及び前記第2の領域は、前記エレメントの中央部における10mm及び40mmの間にある距離で離隔している、請求項7に記載のエレメント。
【請求項10】
前記第1の領域及び前記第2の領域は、前記エレメントの中央部における20mm及び40mmの間にある距離で離隔している、請求項7に記載のエレメント。
【請求項11】
前記エレメントの使用位置に対して垂直に配向された偏光フィルタを伴う第1の領域(2a)と、
水平に配向された偏光フィルタを伴う第2の領域(2b)と、
第3の、非偏光領域(2c)と、
を備えることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエレメント。
【請求項12】
前記第2の領域(2b)は、前記エレメントの使用位置に対して前記エレメントの上部に位置し、
前記第3の領域(2c)は、前記エレメントの使用位置に対して前記エレメントの下部に位置する、請求項11に記載のエレメント。
【請求項13】
前記エレメントの使用位置に対して垂直に配向された偏光フィルタを伴う、前記エレメントの外側縁に隣接するように各々位置している前記第1及び第2の領域(2a)の間であって、そして、
前記エレメントの使用位置に対して水平に配向された偏光フィルタを伴う第3の領域(2b)の、前記エレメントの使用位置における下方に、位置する、
非偏光フィルタを伴う、第4の領域(2c)を備える、ことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエレメント。
【請求項14】
前記水平に配向された偏光フィルタを伴う領域(2b)と、非偏光フィルタを伴う領域(2c)との境界は、前記エレメントの光学的中心(C)と前記光学的中心下方20mmに位置する地点との間を通っている、請求項11から請求項13のいずれか1項に記載のエレメント。
【請求項15】
前記領域(2b)と前記領域(2c)との境界は、前記光学的中心と前記光学的中心下方10mmに位置する地点との間を通っている、請求項14に記載のエレメント。
【請求項16】
請求項1から請求項14にいずれか1項に記載の、少なくとも1つの透明な視覚エレメントを組み込んでいる、視覚装置。
【請求項17】
前記透明な視覚エレメントが1つのレンズ(2)を構成している、眼鏡を備える、請求項16に記載の視覚装置。
【請求項18】
前記透明な視覚エレメントがオキュラーバイザーを形成している、ヘルメットを備える、請求項16に記載の視覚装置。
【請求項19】
前記透明な視覚エレメントがオキュラーバイザーを形成している、マスクを備える、請求項16に記載の視覚装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−531032(P2007−531032A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−505589(P2007−505589)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【国際出願番号】PCT/FR2005/000749
【国際公開番号】WO2005/098520
【国際公開日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(506062207)エシロール・ランテルナシオナル(カンパニー・ジェネラル・ドプティク) (8)
【Fターム(参考)】