説明

合成樹脂製ボトルのピンホール検査方法

【課題】従来のピンホール検査に比してボトルのピンホールを好適に検出することができるピンホール検査方法を提供する。
【解決手段】供給バルブ3を所定の間だけ開とし供給バルブ3を閉じた直後のボトル内圧を基準内圧P1として、その基準内圧P1が予め規定した第1閾値Pth1を超えているか否かをチェックし、その第1閾値Pth1を超えている場合は、ボトルのエア密封状態を一定時間保持し、ボトル内圧の一定時間経過後の基準内圧からの圧力低下量ΔPを計測する。そして、ΔPが予め規定した第2閾値ΔPth2を超えていない場合に限り、そのボトルは良品と判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂製ボトルのピンホール検査方法、特にブロー成形された合成樹脂製ボトルのピンホール検査において、従来のピンホール検査に比してボトルのピンホールを好適に検出することができ、合成樹脂製ボトルのピンホール検査精度の向上を図ることが可能な合成樹脂製ボトルのピンホール検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
合成樹脂製ボトル、特にPETボトルは、軽量で取扱いが簡便であることなどを理由に、飲料、食品等の容器として近年大量に生産されている。
このPETボトルは、先ずプリフォームと呼ばれる一次成形品を射出成形等によって製造し、次いでこのプリフォームを所定の金型にセットし、そしてヒータ等の加熱手段によって配向延伸可能な温度まで加熱し、次いで高圧エアを噴射する延伸ロッドをプリフォームの内部に挿入し、延伸ロッドと高圧エアにより二軸に延伸する、いわゆる二軸延伸ブロー成形法により得られる。このように、二軸延伸ブロー成形法は加熱したプリフォームを延伸ロッドにより軸方向とそれと直交する方向の二軸に延伸するため、微妙な加工力(延伸力)の違いや樹脂材料中への極小の異物の混入などにより、PETボトルは、ピンホールや亀裂等の欠陥を伴って製造される場合がある。従って、ブロー成形後のPETボトルに対しては、ピンホール等の欠陥が生じているか否かの検査を実施する必要がある。その為の検査方法としては、メインロータの外周に沿って把持されたPETボトルに対して、加圧ヘッドをボトル口部に当接してボトルの内部にエアを充填・密封し、そのエア密封状態をある一定時間保持し、その一定時間経過後のボトル内圧の圧力低下量から、ピンホールが生じているか否かを判定するピンホール検査方法が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2を参照。)。
図9は、従来の圧力低下量からピンホールの有無を判定するピンホール検査方法を示すグラフである。縦軸がボトル内圧[kPa]を示し、横軸がバルブのシーケンス/時間[sec]を示している。
このピンホール検査方法は、例えば時刻T=t0に供給バルブを開とし、エアをボトルの内部に供給する。次に時刻T=t1に供給バルブを閉とし、エアの供給を停止し所定量のエアをボトルに密封する。そして時刻T=t2までの間、そのエア密封状態を保持(ホールド)する。もし、ボトルにピンホール等のボトルの密封性を阻害する欠陥が存在する場合は、ボトル内部のエアがその欠陥を通して外部に流出し、それに応じてボトル内圧が低下する。ところで、時間の経過と共にボトル内部の温度が徐々に低下しそれに比例してボトル内圧も低下する。加えて、内圧上昇によりボトルの胴部が外方に若干膨らむことによってもボトル内圧は低下する。つまり、ピンホール等が存在しないボトルであってもボトル内圧は時間の経過と共にある程度低下する。そこで、温度低下等の非ピンホールに起因する圧力低下量を閾値ΔP0として予め規定しておき、時刻T=t1からt2までの圧力低下量をその閾値ΔP0で検査する。そして、圧力低下量がその閾値ΔP0を超えていなければ、そのボトルは良品と判定される。一方、圧力低下量が閾値ΔP0を超えている場合は、そのボトルは不良品と判定されることになる。例えば、ボトル1では、圧力低下量ΔP1が閾値ΔP0を超えていないので、ボトル1はピンホール等の欠陥が存在しない良品と判定される。一方、ボトル2では、圧力低下量ΔP2がその閾値ΔP0を超えているので、ボトル2はピンホール等の欠陥が存在する不良品と判定される。そして時刻T=t2にボトル内部のエアを排気し、所定時間が経過した時刻T=t3でピンホール検査を終了する。良品と判定されたボトルは胴部が元の形状に復元し搬送装置により次工程である殺菌充填工程へ搬送される。一方、不良品と判定されたPETボトルは取り除かれて次工程へは搬送されないことになる。
【0003】
【特許文献1】特開2004−205453号公報
【特許文献2】特開2002−310843号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
当然のことではあるが、ピンホールが存在するボトル3の時刻T=t1におけるエア密封直後のボトル内圧は、他のピンホールが存在しない良品ボトル(ボトル1)の内圧に比べ、低くくなる。この傾向は、胴部の肉厚が従来のボトルより薄くされた計量薄肉ボトルでより顕著になってくる。
しかし、ボトル3の圧力低下量ΔP3について見みると、エアの密封直後のボトル内圧が小さいため、ピンホール等から漏れ出すエアの流出量も少ない。その結果、T=t1からt2までの圧力低下量ΔP3は閾値ΔP0を超えない場合が起こり得る。この場合は、このボトル3はピンホールがあるにもかかわらず、上記従来の検査方法においては良品と判定されてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、ブロー成形された合成樹脂製ボトルのピンホール検査において、従来のピンホール検査に比してボトルのピンホールを好適に検出することができ、合成樹脂製ボトルのピンホール検査精度の向上を図ることが可能な合成樹脂製ボトルのピンホール検査方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために請求項1に記載の合成樹脂製ボトルのピンホール検査方法は、ブロー成形された合成樹脂製ボトルにガスを密封する工程と、密封直後の該ボトル内圧を基準内圧として計測し、該基準内圧が予め規定した第1閾値を超えているか否かをチェックする工程と、該基準内圧が該第1閾値を超えている場合は、該ボトルの密封状態を一定時間保持する工程と、一定時間経過後の該ボトル内圧の前記基準内圧からの圧力低下量を計測する工程と、計測した該圧力低下量が予め規定した第2閾値以内であるか否かをチェックする工程とを備えた合成樹脂製ボトルのピンホール検査方法であって、前記基準内圧が前記第1閾値を超えており且つ前記圧力低下量が前記第2閾値を超えていない場合に限り、前記ボトルはピンホールのない良品と判定することを特徴とする。
上記合成樹脂製ボトルのピンホール検査方法では、所定量のガスを密封した直後のボトル内圧を基準内圧として、その基準内圧について閾値(第1閾値)を設定し、その第1閾値を超えていないボトルは不良品としてふるい落され、それ以降の圧力ホールド等の工程は全て実施されない。一方、第1閾値を超えたボトルは次工程の圧力ホールド、圧力低下量の計測が順に行われ、そして圧力低下量が第2閾値を超えていない場合はそのボトルは最終的に良品として判定される。このように、圧力低下量計測における基準内圧に対しても閾値を設けることにより、ピンホールの存在する不良品ボトルを確実にふるい落とすことが出来るようになる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の合成樹脂製ボトルのピンホール検査方法によれば、所定量のガスを密封した直後のボトル内圧を「圧力低下量計測の基準内圧」として、その基準内圧に対して閾値を設け、その閾値をクリアしたボトルに対して圧力ホールドと圧力低下量の計測を順に実施し、基準内圧からの圧力低下量が閾値を超えていない場合はそのボトルは良品として判定される。これにより、ピンホールに起因してガス密封直後のボトル内圧が元々低く、その結果、圧力低下量が良品ボトルの圧力低下量に対し有意差を示さずに、従来の検査方法では良品と判定される虞のあったピンホールボトルを確実にふるい落とすことが出来るようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明に係るピンホール検査システム100の要部を示す説明図である。
このピンホール検査システム100は、ボトル1にエアを供給すると共にボトル内圧を出力するエア噴射機10と、ボトル1の口部を把持しながらボトル1の姿勢を安定させるグリッパ2と、エア噴射機10に対するエアの供給を断続する供給バルブ3と、ボトル1の一定時間経過後の基準内圧からの圧力低下量を計測する圧力検出部5と、一定圧に調圧されたエアを下流に安定供給するエア源6とを具備して構成されている。なお、詳細については後述するが、「ボトル1の基準内圧」とは、供給バルブ3を閉じた直後のボトル1の内圧である。また、圧力検出部5の詳細については図2を参照しながら後述する。
【0009】
ボトル1は、PETボトル等の合成樹脂製ボトルであり、プリフォームからブロー成形された後に、メインホイールの外周上に等間隔に配置されたグリッパ2によって首部を把持され正立状態でエア噴射機10の真下に搬送されて来る。
【0010】
供給バルブ3は、応答性の観点から電磁弁が好ましい。また、供給バルブ3は、バルブコントローラ(図示せず)によって所定のパルス駆動信号を印加され所定のON時間だけ開き、それ以外は閉状態を保つ、いわゆるノーマルクローズバルブである。
【0011】
圧力検出部5は、ボトル1の内圧を計測する圧力センサと、一定時間経過後の基準内圧からの圧力低下量を計測する差圧センサとを備える。
【0012】
エア源6は、調圧弁または減圧弁により例えば21[kPa]に一定圧に調圧されたエアを下流に安定供給する。
【0013】
エア噴射機10は、ボトル口部にガスタイトに当接する加圧ヘッド11と、内部にガス供給流路12aと圧力検出流路12bの2チャンネルの流路が形成されている本体12と、ガスの導入口となる加圧ポート13と、ボトル1の内圧を出力する圧力ポート14と、加圧ヘッド11がボトル口部に当接する際の衝撃を吸収するバネ機構15とを具備して構成されている。
【0014】
エア噴射機10(加圧ヘッド11)は、昇降装置(図示せず)によって上下に移動することが可能である。従って、この昇降装置はボトル1にエアを供給する際は、加圧ヘッド11を下降させボトル口部に当接させる一方、ボトル1からエアを排気する(エア密封状態を解除する)際は、加圧ヘッド11を上昇させボトル口部から分離させる。また、加圧ヘッド11は、ボトル口部との密封性(シール性)を確保するため、合成ゴム等の弾性体によって構成しても良い。また、エア噴射機10には、バネ機構15と共に或いはそれに代えて、加圧ヘッド11の軸芯とボトル1の軸芯とのズレを補正するアライメント調節機構を具備させても良い。
【0015】
図2は、圧力検出部5の要部を示す説明図である。
この圧力検出部5は、ボトル1の内圧を常時計測する圧力センサ51と、ボトル1の一定時間経過後の基準内圧からの圧力低下量を計測する差圧センサ52と、差圧センサ52の2つのチャンバを連通/非連通状態にする差圧バルブ53とから成る。また、後述するように、差圧バルブ53の開閉の動作は、供給バルブ3の開閉動作に同期しており、供給バルブ3が開(ON)の時は差圧バルブ53も同時に開(ON)となり、供給バルブ3が閉(OFF)の時は差圧バルブ53も同時に閉(OFF)となる。
【0016】
差圧センサ52は、常時ボトル1に連通した第1チャンバ52aと、差圧バルブ53がONの時のみボトル1に連通する第2チャンバ52bという2つのチャンバを有する。従って第1チャンバ52aの圧力は、ボトル1の内圧を常時モニタしている。また、第2チャンバ52bは、差圧バルブ53がOFF(供給バルブ3がOFF)となる時に、ボトル1および第2チャンバ52bと非連通状態となるため、差圧バルブ53がOFFの間の第2チャンバ52bの圧力は、供給バルブ3がOFFとなった直後のボトル1の内圧を示していることになる。従って、この第2チャンバ52bの圧力は、ボトル1の一定時間経過後の圧力低下量を計測する際の基準内圧となる。従って、差圧センサ52は、(供給バルブ3がOFFとなった直後のボトル1の内圧)−(リアルタイムのボトル1の内圧)=時間経過後のボトル1の圧力低下量をモニタしていることになる。
【0017】
図3から5は、圧力検出部5の動作を示す説明図である。
先ず、図3に示すように、供給バルブ3を開(ON)とすると、同時に差圧バルブ53も開(ON)となり、ボトル1、差圧センサ52の第1チャンバ53aおよび第2チャンバ53bに対しエアが供給される。このエア導入直後のボトル内部は、エアの分子同士が激しく衝突する過度状態にあり、そのためエアの温度は上昇する。しかし、時間の経過と共にボトル内部は定常状態に近づき、なお且つボトルの胴部が外方に膨らみ、その結果、ボトル1の内圧は徐々に低下し一定圧に収束する。
【0018】
図4に示すように、供給バルブ3の一定ON時間の後、すなわち所定量のエアが供給された後は、供給バルブ3と差圧バルブ53はOFFとなり、第1チャンバ52aと第2チャンバ52bは非連通状態になる。この時の圧力センサ51の指示値は圧力低下量計測の基準内圧となり、基準内圧が閾値を超えているか否かを検査する工程において使用される。また、この時、第1チャンバ52aの圧力と第2チャンバ52bの圧力は互いに等しく、その結果、差圧センサ52はゼロを指示している。
【0019】
図5に示すように、一定時間経過後、ボトル1の内部は定常状態になる。もし、ボトル1にピンホール等のボトルの気密性を阻害する欠陥等がなければ、主として温度低下とボトル変形に起因する若干の圧力低下が発生するのみである。しかし、もしボトル1にピンホール等があれば、それ以上の圧力低下が発生し、その結果、差圧センサ52の第1チャンバ52aと第2チャンバ52bとの間に、これらの圧力低下に対応した圧力差が発生する。
【0020】
図6は、本発明のピンホール検査方法における良品ボトルを判定する一例を示すグラフである。
【0021】
時刻T=t0に供給バルブ3を開とすると、ボトルの内部にエアが供給され、ボトルの内圧が急激に立ち上がる。これは、ちょうど図3の状態に相当する。
そして、ボトル1に所定量のエアが供給されると、時刻T=t1に供給バルブ3を閉とする。これは、ちょうど図4の状態に相当する。ここで、供給バルブ3を閉とした直後のボトル内圧P1(基準内圧)が、第1閾値Pth1を超えているか否かをチェックする。ボトル内圧P1が、第1閾値Pth1を超えている場合は、ボトル1を一定時間ホールドし、基準内圧からの圧力低下量ΔPを計測する。
【0022】
圧力低下量ΔPは、基準内圧P1と、一定時間経過後、すなわち加圧ヘッド11をボトル口部から分離する直前のボトル内圧P2との圧力差ΔP=P1−P2から求められる。しかし、各圧力値P1,P2は別個に求めることはせずに、圧力低下量ΔPは差圧センサ52によって計測される。そして、計測した圧力低下量ΔPが第2閾値ΔPth2を超えていない場合は、そのボトルは良品と判定する。
【0023】
そして、時刻T=t2に加圧ヘッド11をボトル口部から分離し、そしてボトル1のエアを排気しピンホール検査を終了する。
【0024】
このように、先ず基準内圧P1が第1閾値Pth1を超えているか否かを検査する。超えている場合は、次の圧力低下量の検査へ移行し、供給バルブ3を閉じた直後からの圧力低下量ΔPが第2閾値ΔPth2を超えているか否かを検査する。そして、圧力低下量ΔPが第2閾値ΔPth2の範囲内に収まっている場合にのみ、ボトルはピンホールがない良品と判定する。第1閾値Pth1としては、例えば8[kPa]である。また、第2閾値ΔPth2としては、例えば3[kPa]である。また、基準圧力P1としては、例えば15〜20[kPa]である。
【0025】
図7は、本発明のピンホール検査方法における不良品ボトルを判定する一例を示すグラフである。
このボトルは、基準内圧P1が第1閾値Pth1を超えているが、圧力低下量ΔPが第2閾値ΔPth2を超えている。従って、このボトルにはピンホールが存在するものと考えられ、このボトルは不良品と判定される。
【0026】
図8は、本発明のピンホール検査方法における不良品ボトルを判定する一例を示すグラフである。
このボトルは、基準内圧P1が第1閾値Pth1をクリアしていない。従って、このボトルはピンホールが存在するものと考えられ不良品と判定される。また、圧力ホールド及び圧力低下量ΔPは計測されずに、暫くして加圧ヘッド11をボトル口部から分離してピンホール検査は終了となる。
【0027】
本発明のピンホール検査方法によれば、エア密封直後のボトル内圧に相当する基準内圧P1に対しても第1閾値Pth1を設け、その基準内圧P1が第1閾値Pth1を超えない場合は、圧力低下量ΔPを計測せずにそのボトルは不良品と判定される。また、その基準内圧P1が第1閾値Pth1を超える場合であっても、圧力低下量ΔPが第2閾値Δth2を超える場合はそのボトルは不良品として判定されることになる。つまり、供給バルブ3を閉じた直後のボトル1の基準内圧P1が第1閾値Pth1を超えて、なお且つその基準内圧P1からの圧力低下量ΔPが第2閾値ΔPth2を超えない場合に限りそのボトルは良品と判定される。従って、圧力低下量ΔPのみでピンホールの有無を判定していた従来のピンホール検査方法では、看過されていたピンホールボトルを確実にふるい落とすことができ、ピンホール検査精度が向上する。
【0028】
なお、上記実施例においては、ボトルピンホール検査用ガスとしてエアが使用されているが、これに限らずヘリウムおよび窒素等の不活性ガス又はこれらとエアとの混合ガスを使用しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明のピンホール検査方法は、ガスを容器に密封し一定時間経過後の容器内圧の低下量を計測することにより容器のピンホールの有無を判定する容器のピンホール検査方法に好適に適用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係るピンホール検査システムの要部を示す説明図である。
【図2】圧力検出部の要部を示す説明図である。
【図3】供給バルブが開となった直後の圧力検出部の動作を示す説明図である。
【図4】供給バルブが閉となった直後の圧力検出部の動作を示す説明図である。
【図5】加圧ヘッド11がボトル口部から分離する直前の圧力検出部の動作を示す説明図である。
【図6】本発明のピンホール検査方法における良品ボトルを判定する一例を示すグラフである。
【図7】本発明のピンホール検査方法における不良品ボトルを判定する一例を示すグラフである。
【図8】本発明のピンホール検査方法における不良品ボトルを判定する一例を示すグラフである。
【図9】従来の圧力低下量からピンホールの有無を判定するピンホール検査方法を示すグラフである。
【符号の説明】
【0031】
1 ボトル
2 グリッパ
3 供給バルブ
5 圧力検出部
6 エア源
10 エア噴射機
11 加圧ヘッド
12 本体
13 供給ポート
14 圧力ポート
15 バネ機構
100 ピンホール検査システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロー成形された合成樹脂製ボトルにガスを密封する工程と、密封直後の該ボトル内圧を基準内圧として計測し、該基準内圧が予め規定した第1閾値を超えているか否かをチェックする工程と、該基準内圧が該第1閾値を超えている場合は、該ボトルの密封状態を一定時間保持する工程と、一定時間経過後の該ボトル内圧の前記基準内圧からの圧力低下量を計測する工程と、計測した該圧力低下量が予め規定した第2閾値以内であるか否かをチェックする工程とを備えた合成樹脂製ボトルのピンホール検査方法であって、前記基準内圧が前記第1閾値を超えており且つ前記圧力低下量が前記第2閾値を超えていない場合に限り、前記ボトルはピンホールのない良品と判定することを特徴とする合成樹脂製ボトルのピンホール検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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