説明

合成遺伝子

本発明は、合成遺伝子を産生、このような遺伝子のライブラリーの作製、ならびに、それらの遺伝子および対応するコードされたポリマーペプチドの操作および特徴づけのためのストラテジー、方法、ベクター、試薬およびシステムを提供する。1つの局面において、これらの合成遺伝子は、ポリケチドシンターゼポリペプチドをコードし得、そして、治療的学的に重要であるかまたは商業上重要である、ポリケチド化合物の産生を容易にする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
天然に存在する遺伝子によってコードされる参照ポリペプチドセグメントに対応するポリペプチドセグメントをコードする合成遺伝子であって、ここで、該合成遺伝子のポリペプチドセグメントコード配列は、該天然に存在する遺伝子のポリペプチドセグメントコード配列とは異なっており、ここで、
a)該合成遺伝子の該ポリペプチドセグメントコード配列は、該天然に存在する遺伝子のポリペプチドセグメントコード配列と約90%未満の同一性であり、そして/または
b)該合成遺伝子の該ポリペプチドセグメントコード配列は、該天然に存在する遺伝子のポリペプチドセグメントコード配列において存在しないかまたは特有ではない少なくとも1つの特有な制限部位を含み、そして/または
c)該合成遺伝子の該ポリペプチドセグメントコード配列は、該天然に存在する遺伝子のポリペプチドセグメントコード配列において存在する少なくとも1つの制限部位を有さない、
合成遺伝子。
【請求項2】
請求項1に記載の合成遺伝子であって、ここで、前記ポリペプチドセグメントは、ポリケチドシンターゼ(PKS)に由来する、合成遺伝子。
【請求項3】
請求項2に記載の合成遺伝子であって、ここで、前記ポリペプチドセグメントは、AT、ACP、KS、KR、DH、ER、およびTEから選択されるPKSドメインを含む、合成遺伝子。
【請求項4】
1以上のPKSモジュールをコードする、請求項3に記載の合成遺伝子。
【請求項5】
請求項4に記載の合成遺伝子であって、Spe I認識部位、Mfe I認識部位、Afi II認識部位、Bsi WI認識部位、SacII認識部位、Ngo MIV認識部位、NheI認識部位、KpnI認識部位、MscI認識部位、Bgl II認識部位、Bss HII認識部位、SacII認識部位、AgeI認識部位、PstI認識部位、KasI認識部位、MluI認識部位、XbaI認識部位、SphI認識部位、Bsp E認識部位、およびNgo MIV認識部位からなる群より選択される制限酵素認識部位のモジュールコード配列につき多くて1つのコピーを含む、合成遺伝子。
【請求項6】
請求項1に記載の合成遺伝子であって、ここで、前記合成遺伝子のポリペプチドセグメントコード配列が、前記天然に存在する遺伝子のポリペプチドセグメントコード配列に存在する少なくとも1つのIIS型酵素制限部位を含まない、合成遺伝子。
【請求項7】
天然に存在するPKS遺伝子によってコードされる参照ポリペプチドセグメントに対応するポリペプチドセグメントをコードする合成遺伝子であって、ここで、該合成遺伝子のポリペプチドセグメントコード配列は、該天然に存在するPKS遺伝子のポリペプチドセグメントコード配列とはことなり、かつ、以下:
a)モジュールのアミノ末端をコードする配列の近位のSpe I部位;
b)KSドメインのアミノ末端をコードする配列の近位のMfe I部位;
c)KSドメインのカルボキシ末端をコードする配列の近位のKpn I部位;
d)ATドメインのアミノ末端をコードする配列の近位のMsc I部位;
e)ATドメインのカルボキシ末端をコードする配列の近位のPst I部位;
f)ERドメインのアミノ末端をコードする配列の近位のBsrB I部位;
g)KRドメインのアミノ末端をコードする配列の近位のAge I部位;
h)ACPドメインのアミノ末端をコードする配列の近位のXba I部位
のうち少なくとも2つを含む、合成遺伝子。
【請求項8】
請求項1に記載の合成遺伝子を含む、ベクター。
【請求項9】
発現ベクターである、請求項8に記載のベクター。
【請求項10】
各々、請求項1に記載の合成遺伝子を含むベクターのライブラリー。
【請求項11】
請求項8に記載のベクターであって、第1のPKSモジュールをコードするオープンリーディングフレームならびに以下のa)、b)、c)およびd)のうちの1つ以上を含み、
ここで、a)、b)、c)およびd)は、
a)PKS伸長モジュール;
b)PKSローディングモジュール;
c)チオエステラーゼドメイン;および
d)ペプチド間リンカー
である、ベクター。
【請求項12】
請求項9に記載の発現ベクターを含む細胞。
【請求項13】
前記ベクターによってコードされるポリペプチドを含む、請求項12に記載の細胞。
【請求項14】
請求項13に記載の細胞であって、機能的ポリケチドシンターゼを含み、前記PKSが、前記ベクターによってコードされるポリペプチドを含む、細胞。
【請求項15】
ポリケチドを生成する方法であって、請求項14に記載の細胞を、ポリケチドが産生される条件の下で培養する工程を包含し、ここで、該ポリケチドは、前記ベクターの非存在の下で該細胞によって産生されない、方法。
【請求項16】
複数の異なるPKSモジュールコード遺伝子を含む遺伝子ライブラリーであって、ここで、該ライブラリーのモジュールコード遺伝子は、共通の制限部位を少なくとも1つ有しており、該制限部位は、各モジュール中で1回を超えて見出されず、そして、該ライブラリーにコードされるモジュールは、5つ以上の異なるポリケチドシンターゼタンパク質由来のモジュールに対応する、遺伝子ライブラリー。
【請求項17】
前記モジュールコード遺伝子が、共通して少なくとも3つの制限部位を含む、請求項16に記載のライブラリー。
【請求項18】
請求項16に記載のライブラリーであって、前記特有の制限は、
Spe I認識部位、Mfe I認識部位、Afi II認識部位、Bsi WI認識部位、SacII認識部位、Ngo MIV認識部位、NheI認識部位、KpnI認識部位、MscI認識部位、Bgl II認識部位、Bss HII認識部位、SacII認識部位、AgeI認識部位、PstI認識部位、KasI認識部位、MluI認識部位、XbaI認識部位、SphI認識部位、Bsp E認識部位、およびNgo MIV認識部位からなる群より選択される、遺伝子ライブラリー。
【請求項19】
請求項16に記載のライブラリーであって、ここで、前記共通する少なくとも1つの制限部位は、以下
a)モジュールのアミノ末端をコードする配列の近位のSpe I部位;および/または
b)KSドメインのアミノ末端をコードする配列の近位のMfe I部位;および/または
c)KSドメインのカルボキシ末端をコードする配列の近位のKpn I部位;および/または
d)ATドメインのアミノ末端をコードする配列の近位のMsc I部位;および/または
e)ATドメインのカルボキシ末端をコードする配列の近位のPst I部位;および/または
f)ERドメインのアミノ末端をコードする配列の近位のBsrB I部位;および/または
g)KRドメインののアミノ末端をコードする配列の近位のAge I部位;および/または
h)ACPドメインのアミノ末端をコードする配列の近位のXba I部位
である、ライブラリー。
【請求項20】
前記遺伝子が、クローンにングベクターまたは発現ベクターに含まれる、請求項16に記載のライブラリー。
【請求項21】
請求項20に記載のライブラリーであって、各PKSモジュールコード遺伝子は、以下:
a)少なくとも第2のPKS伸長モジュール;または
b)PKSローディングモジュール;または
c)チオエステラーゼドメインまたは
d)ポリペプチド間リンカー
についてのコード配列をさらに含む、ライブラリー。
【請求項22】
クローニングベクターであって、示された順序で、
a)SM4−SIS−SM2−Rまたは
b)L−SIS−SM2R
を含み、ここで、SISは、シントン挿入部位であり、SM2は、第1の選択マーカーをコードする配列であり、SM4は、第1の選択マーカーとは異なる第2の選択マーカーをコードする配列であり、R1は、制限酵素のための認識部位であり、そして、Lは、様々な制限酵素のための認識部位である、
クローニングベクター。
【請求項23】
SM2およびSM4が、薬物耐性を与える遺伝子である、請求項22に記載のベクター。
【請求項24】
請求項1に記載のベクターおよびRを認識する制限酵素を含む、組成物。
【請求項25】
請求項22に記載のクローニングベクターであって、ここで、前記SISは、−N−R2−N−を含み、ここで、NおよびNは、ニック形成酵素のための認識部位であり、そして、これらは、同じであっても異なってもよく、Rは、RまたはLとも異なる、制限酵素のための認識部位である、クローニングベクター。
【請求項26】
請求項25に記載のベクターおよびニック形成酵素を含む、組成物。
【請求項27】
ベクターであって、以下:
a)SM4−2S−Sy−2S−SM2−Rまたは
b)L−2S−Sy−2S−SM2−R
であり、
ここで、2Sは、第1のIIS型制限酵素の認識部位であって、
ここで、2Sは、異なるIIS制限酵素のための認識部位であり、そして、
Syは、シントンコード領域である、
ベクター。
【請求項28】
請求項27に記載のベクターであって、Syが、ポリケチドシンターゼのポリペプチドセグメントをを含む、ベクター。
【請求項29】
請求項26に記載のベクターおよび2Sまたは2Sのいずれかを認識するIIS型制限酵素を含む、組成物。
【請求項30】
ベクターの同族対を含む組成物であって、ここで、該同族対は、
a)2Sを認識するIIS型制限酵素で消化されたSM−2S−Sy−2S−SM−Rを含む第1のベクターおよび
2Sを認識するIIS型制限酵素で消化されたSM5−2S−Sy−2S−SM3−Rを含む第2のベクター;
または
b)2Sを認識するIIS型制限酵素で消化されるL−2S−Sy−2S−SM2−Rを含む、第1のベクターおよび
2Sを認識するIIS型制限酵素で消化されるL’−2S−Sy−2S−SM3−Rを含む第2のベクター
であり、
ここで、SM1、SM2、SM3、SM4は、異なる選択マーカーをコードする配列であり、Rは、制限酵素についての認識部位であり、LおよびL’は、Rと同一でものであるか同じものもしくは異なるものであるか、または各々違うものであり、2S、2S2’、2Sおよび2Sは、IIS型制限酵素のための認識部位であり、ここで、2Sと2Sは、同じもではなく、2Sと2Sは、同じものではなく、そして、該2Sを伴う第1のベクターおよび該2Sを有する第2のベクターの消化によって、適合性の末端が生じる、
組成物。
【請求項31】
2Sと2Sとは、同じであり、かつ2Sと2Sは、同じである、請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
SyおよびSyは、ポリケチドシンターゼのポリペプチドセグメントをコードしている、請求項30に記載の組成物。
【請求項33】
ベクターであって、第1の選択マーカー、第1の制限酵素によって認識される制限部位(R)、第1のIIS型制限酵素によって認識される制限部位および第2のIIS型制限酵素によって認識される制限部位に隣接するシントンコード領域を含み、
ここで、該第1の制限酵素および該第1のIIS型制限酵素を用いる該ベクターの消化によって、該第1の選択マーカーおよび該シントンコード領域を含むフラグメントが産生され、
該第1の制限酵素および該第2のIIS型制限酵素を用いる消化によって、該シントンコード領域を含み該選択マーカーを含まないフラグメントを産生する、ベクター。
【請求項34】
ベクター対を使用して一連のDNA単位を連結するための方法であって、
a)DNA単位の第1のセットを、各々第1の型の選択ベクターで提供し、該第1の選択ベクターは、第1の選択マーカーを含み、そして、DNA単位の第2の単位を、各々第2の型の選択ベクターで提供し、該第2の選択ベクターは、該第1の選択マーカーとは異なる第2の選択マーカーを含む工程であって、ここで、該第1の方の選択ベクターおよび第2の方の選択ベクターは、該異なる選択マーカーに基づき得る、工程
b)該第1セットからのDNA単位を該第2のセットからの隣接するDNA単位と組み換え的に連結して、第3のDNA単位を含む第1の型の選択マーカーを生成して、そして、第1の選択マーカーについて選択することによって所望のクローンを得る工程;
c)該第3のDNA単位を第2のセットからの隣接するDNA単位と組み換え的に連結して、第4のDNA単位を含む第1の型の選択ベクターを生成し、そして、第1の選択マーカーについて選択することによって、所望のクローンを得るか、もしくは
該第3のDNA単位を第2のシリーズからの隣接するDNA単位と組み換え的に連結して、第4のDNA単位を含む第2の型の選択ベクターを生成し、そして、第2の選択マーカーについて選択することによって、所望のクローンを得る工程
を包含する、方法。
【請求項35】
請求項34に記載の方法であって、ここで、
工程(c)は、第3のDNA単位を、第2セットからの隣接するDNA単位と組み換え的に連結することによって、第4のDNA単位を含む第1の型の選択ベクターを生成し、そして、該第1の選択マーカーについて選択することによって所望のクローンを取得する工程であって、
該方法は、該第4のDNA単位を第2シリーズからの隣接するDNA単位と組み換え的に連結して、第4のDNA単位を含む第1の型の選択ベクターを生成して、そして、該第1の選択マーカーについて選択することによって所望のクローンを得る工程;または
該第3のDNA単位を、第2セットからの隣接するDNA単位と組み換え的に連結して、第4のDNA単位を含む第2の型の選択ベクターを生成して、そして、該第2の選択マーカーについて選択することによって所望のクローンを得る工程
をさらに包含する、方法。
【請求項36】
請求項34に記載の方法であって、ここで、
工程(c)は、第3のDNA単位を、第2のシリーズからの隣接するDNA単位と組み換え的に連結することによって、第4のDNA単位を含む第2の型の選択ベクターを生成し、そして、該第2の選択マーカーについて選択することによって所望のクローンを取得ことを包含し、
該方法は、該第4のDNA単位を第1のセットからの隣接するDNA単位と組み換え的に連結して、第4のDNA単位を含む第1の型の選択ベクターを生成して、そして、該第1の選択マーカーについて選択することによって所望のクローンを得る工程;または
該第3のDNA単位を、第1セットからの隣接するDNA単位と組み換え的に連結して、第4のDNA単位を含む第2の型の選択ベクターを生成して、そして、該第2の選択マーカーについて選択することによって所望のクローンを得る工程
をさらに包含する、方法。
【請求項37】
請求項34に記載の方法であって、前記所望されるクローンが、PKSドメインをコードする配列を含む、方法。
【請求項38】
数個のDNA単位を連続して連結するための方法であって、
該方法は、以下のa)〜e)の工程:
a)アクセプターベクターフラグメントと、ドナーベクターフラグメントとを連結する工程を含む第1ラウンドの編成を実行する工程であって、
該アクセプターベクターフラグメントは、第1のシントンSA、連結可能末端LA、シントンSAおよび隣接するシントンSDの接続部末端、ならびに別の連結可能末端laを含み、
該ドナーベクターフラグメントは、第2のシントンSD、連結可能末端LD、シントンSDおよびシントンSAの接続部末端(ここで、LDおよびLAは、適合しており)、別の連結可能末端ld(ここで、ldとlaは、適合性である)ならびに選択マーカーを含み、
ここで、LAとLDが、連結され、laとldが連結され、それによって、該第1のシントンと該第2のシントンを連結し、それによって、シントンコード配列Sを含む第1のベクターを生成する工程;
b)工程(a)における選択マーカーについて選択することによって該第1のベクターについて選択する工程;ならびに
c)回数nの別のラウンドの編成を実施する工程であって、
ここで、nは、1〜20の整数であり、ここで、Sは、編成の前のラウンドにおけるシントンを連結することによって生成されるシントンコード配列であり、そして、ここで、
編成の各々のラウンドnは、以下の1)〜2):
1)アクセプターベクターAまたはドナーベクターDのいずれかとして該第1のベクターまたは次のベクターを示すこと
2)制限酵素を用いてアクセプターベクターAを消化して、アクセプターベクターフラグメントを生成することであって、該アクセプターベクターフラグメントは、シントンコード配列S、シントンSと隣接するシントンSDn+100との接続末端にある連結可能LA、および別の連結可能末端laを含み、
該アクセプターベクターフラグメントをドナーベクターフラグメントに連結し、ここで、該ドナーベクターフラグメントは、シントンSDn+100、シントンSDn+100とシントンSの接続末端にある連結可能末端LDn+100(ここで、LAとLDn+100は適合性である)、別の連結可能末端ldn+100(ここで、lanとldn+100は適合性である)ならびに選択マーカーを含み、
LAとLDn+100が、連結され、そして、laおよびldn+100が連結され、それによって次のベクターを生成すること、
あるいは、
制限酵素を用いてドナーベクターDを消化して、ドナーベクターフラグメントを生成し、該ドナーベクターフラグメントは、シントンコード配列S、シントンSと隣接するシントンSAn+100との接続末端にある連結可能LD、および別の連結可能末端ldおよび選択マーカーを含み、
該ドナーベクターフラグメントをドナーベクターフラグメントに連結し、ここで、該ドナーベクターフラグメントは、シントンSAn+100、シントンSAn+100とシントンSの接続末端の連結可能末端LAn+100、別の連結可能末端lan+100を含み、
LAn+100とLDが、適合性であり、そして、連結され、そして、ldとlan+100が連結され、それによって次のベクターを生成すること
を含む、工程
d)工程(c)の該ドナーベクターフラグメントの選択マーカーについて選択することによって次のベクターを選択する工程
e)工程(c)および工程(d)をn−1回繰り返し、それによってマルチシントンを生成する工程
を包含する、方法。
【請求項39】
請求項1に記載の方法であって、ここで、工程(d)の前記選択マーカーが、その前の編成の選択マーカーと同じではなく、そして/または、次の編成工程の選択マーカーと同じではない、方法。
【請求項40】
la、ld、la、ldが同じであり、そして/またはLA、LD、LA、LDがIIS型制限酵素によって生成される、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
前記シントンであるSA、SD、SAn+100、およびSDn+100が、合成DNAである、請求項37に記載の方法。
【請求項42】
請求項37に記載の方法であって、ここで、シントンであるSA、SD、SAn+100、およびSDn+100のうちの1つ以上が、マルチシントンである、方法。
【請求項43】
請求項37に記載の方法であって、ここで、工程(e)のマルチシントンが、PKSドメインを含むポリペプチドをコードする、方法。
【請求項44】
PKSモジュールをコードする合成遺伝子を生成するための方法であって、該方法は、以下:
(i)アセンブリPCRによって複数のDNA単位を生成する工程であって、ここで、各DNA単位は、該PKSモジュールの一部分をコードする工程;
(ii)予め決定された配列で、該複数のDNA単位を組み合わせてPKSモジュールコード遺伝子を産生する工程
を包含する、方法。
【請求項45】
請求項44に記載の方法であって、PKS伸長モジュール、PKSローディングモジュール、チオエステラーゼドメイン、またはPKSペプチド間リンカーをコードするヌクレオチド配列とフレームを一致させて前記モジュールコード遺伝子を組み合わせる工程であって、それによって、PKSオープンリーディングフレームを産生する工程をさらに包含する、方法。
【請求項46】
合成遺伝の設計に有用な制限酵素認識部位を同定するための方法であって、該方法は、以下の工程:
複数の機能的関連のあるポリペプチドセグメントのためのアミノ酸配列を得る工程;
該アミノ酸配列を逆翻訳して、ポリペプチドセグメントの各々について複数のポリペプチドセグメントコード核酸配列を生成する工程;ならびに
該ポリペプチドセグメントの少なくとも約50%で、少なくとも1つのポリペプチドセグメントコード核酸配列において見出される制限酵素認識部位を同定する工程
を包含する、方法。
【請求項47】
請求項46に記載の方法であって、前記機能的に関連するポリペプチドセグメントが、ポリケチドシンターゼのモジュールまたはドメインである、方法。
【請求項48】
請求項46に記載の方法であって、ここで、前記機能的に関連するポリペプチドセグメントが、PKSモジュールまたはドメインにおいて高い相同性をもつ領域である、方法。
【請求項49】
異なるポリペプチドをコードする配列を含む複数の異なるDNA単位のハイスループット合成のための方法であって、以下:
各DNA単位について、複数の重複しているオリゴヌクレオチドのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅を実施して、ポリペプチドセグメントをコードするDNA単位を生成して、PCR増幅によってUDG含有リンカーを該DNA単位の5’末端および3’末端に加え、それによって、連結されたDNA単位を生成する工程
を包含し、ここで、該同じUDG含有リンカーが、該異なるDNA単位に加えられる、方法。
【請求項50】
請求項49に記載の方法であって、ここで、前記複数状態が、異なる50を超えるDNA単位を包含する、方法。
【請求項51】
合成遺伝子を設計するための方法であって、該方法は、以下の工程:
参照アミノ酸配列を提供する工程;
宿主細胞のコドン使用頻度について必要に応じて最適化されたコドンのランダムな選択を使用して、該アミノ酸配列を、該アミノ酸配列をコードするランダム化ヌクレオチド配列へと逆翻訳する工程;
該合成遺伝子の配列における制限部位の位置について1以上のパラメータを提供する工程;
該ランダム化ヌクレオチド配列から1以上の選択された制限部位の存在を取り除き、該合成遺伝子の配列を生成する工程;および
選択位置において1以上の選択された制限部位を、該ランダム化ヌクレオチド配列に挿入して、該合成遺伝子の配列を生成する工程;
を包含する、方法。
【請求項52】
前記合成遺伝子の配列を一緒に含む重複オリゴヌクレオチド配列のセットを生成する工程をさらに包含する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
請求項54に記載の方法であって、ここで、該合成遺伝子の配列上の制限部位の位置についての1以上のパラメーターが、選択された位置における1以上の予め選択された制限部位を含む、方法。
【請求項54】
請求項51に記載の方法であって、ここで、制限部位を挿入する前記工程が、以下:
前記ランダム化ヌクレオチド配列における選択された制限部位の挿入について選択された位置を同定すること;
該選択された位置でのヌクレオチド配列の置換を実施して、その結果、選択された制限部位配列が、該選択位置で生成される工程;
該置換された配列をアミノ酸配列に翻訳する工程;
該翻訳されたアミノ酸が選択された位置で該参照アミノ酸配列と同一である置換を認める工程;ならびに
該翻訳されたアミノ酸配列が選択された位置で参照のことアミノ酸配列と異なる置換を認めない工程;
を包含する、方法。
【請求項55】
請求項54に記載の方法であって、ここで、
前記参照アミノ酸配列に同一である翻訳アミノ酸配列が、選択された位置で類似のアミノ酸とアミノ酸を置換することを包含する、方法。
【請求項56】
前記参照アミノ酸配列が、天然に存在するアミノ酸セグメントのものである、請求項51に記載の方法。
【請求項57】
合成遺伝子を設計するシステムであって、
該システムは、コンピュータプロセッサを備え、
該コンピュータプロセッサは、
参照アミノ酸配列を提供し;
宿主生物のコドン使用頻度について必要に応じて最適化されたランダムなコドンの選択を使用して、該アミノ酸配列を、該アミノ酸配列をコードするランダム化ヌクレオチド配列へと逆翻訳し;
該合成遺伝子の配列における制限部位の位置について1以上のパラメータを提供し;
該ランダム化ヌクレオチド配列から1以上の選択された制限部位の存在を取り除き;
選択位置において1以上の選択された制限部位を、該ランダム化したヌクレオチド配列に挿入して、該合成遺伝子の配列を生成し;そして、
該合成遺伝子の配列を一緒に含む重複したオリゴヌクレオチド配列のセットを生成するように
配置される、
システム。
【請求項58】
合成遺伝子を設計するためのコンピュータ実行コードを含むコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、該設計は、
以下:
参照アミノ酸配列を提供し;
宿主生物のコドン使用頻度について必要に応じて最適化されたランダムなコドンの選択を使用して、該アミノ酸配列を、該アミノ酸配列をコードするランダム化ヌクレオチド配列へと逆翻訳し;
該合成遺伝子の配列における制限部位の位置について1以上のパラメータを提供し;
該ランダム化ヌクレオチド配列から1以上の選択された制限部位の存在を取り除き;
選択位置において1以上の選択された制限部位を、該ランダム化したヌクレオチド配列に挿入して、該合成遺伝子の配列を生成し;そして
該合成遺伝子の配列を一緒に含む重複したオリゴヌクレオチド配列のセットを生成するように
コンピュータが作動することを命令することによる、
コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項59】
シントンのヌクレオチド配列を分析するための方法であって、該方法は、以下:
合成遺伝子の配列を提供する工程であって、ここで、該合成遺伝子は、複数のシントンに分割される、工程;
複数のシントンサンプルの配列を提供する工程であって、ここで、該複数のシントンの各々が、ベクター中でクローニングされる、工程;
該ベクターの配列を挿入なしで提供する工程;
該クローンニングしたシントンの配列からベクター配列を取り除く工程;
該複数のシントンの配列のコンティグマップを構築する工程;
該配列のコンティグマップと該合成遺伝子の配列とを並置する工程;および
該複数のシントンの各々についてのアライメントの測定を程度を同定する工程;
を包含する、方法。
【請求項60】
請求項59に記載の方法であって、該方法は、以下:
1以上のシントン配列におけるエラーを同定する工程;および
アライメントの程度によるシントンの順位づけ、シントンサンプルの配列におけるエラー、修復され得るシントンの同一性からなる群より選択される1以上の情報を報告する工程;
をさらに包含する、方法。
【請求項61】
合成遺伝子のハイスループット合成のためのシステムであって、以下:
アセンブリPCRのためのオリゴヌクレオチド含む少なくとも1つの供給源マイクロウェルプレート
アセンブリPCR増幅混合物のための供給源
LIC伸長プライマー混合物ための供給源
オリゴヌクレオチド増幅のための少なくとも1つのPCRマイクロウェルプレート
液体操作デバイスおよび
少なくとも1つのPCRマイクロウェルプレートを受容するように配置されたPCR増幅のための熱源
を備え、
該液体操作デバイスは、該供給源マイクロウェルプレートから複数の予め決定されたセットのオリゴヌクレオチドを取り出し;
該予め決定されたセットと、該少なくとも1つのPCRマイクロウェルプレートのウェル中の増幅混合物とを組み合わせ;
LIC伸長プライマー混合物を取り出し;そして
該LIC伸長プライマー混合物と、少なくとも1つのPCRマイクロウェルプレートのウェル中にあるアンプリコンと組み合わせる、
システム。
【請求項62】
少なくとも2つのアセンブリベクターのための供給源をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項63】
オープンリーディングフレームベクターであって、該ベクターは、
以下のa)〜c):
a)内部型:4−[7−]−[−8]−3;
b)左エッジ型:4−[7−1]−[−8]−3;および
c)右エッジ型:4−[7−]−[6−8]−3;
から選択される構造を含み、
ここで、7および8は、適合性オーバーハング「」を生じるように切断するIIS型制限酵素のための認識部位であり;1および6は、必要に応じて存在するII型制限部位であり;そして、3および4は、8塩基対認識部位を有する制限酵素のための認識部位である、オープンリーディングフレームベクター。
【請求項64】
1が、Nde Iであり、6が、Eco RIであり、4が、Not Iであり、そして、3がPac Iである、請求項63に記載のベクター。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図18】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図17D】
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【図17E】
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【図19】
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【公表番号】特表2006−517090(P2006−517090A)
【公表日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−540296(P2004−540296)
【出願日】平成15年9月26日(2003.9.26)
【国際出願番号】PCT/US2003/030940
【国際公開番号】WO2004/029220
【国際公開日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
Linux
【出願人】(500017830)コーサン バイオサイエンシーズ, インコーポレイテッド (12)
【Fターム(参考)】