説明

同期装置およびその処理方法とプログラム

【課題】メインで利用する同期装置と、一時的に利用する同期装置との間でユーザの労力なく個人利用情報を同期させる同期装置を提供する。
【解決手段】自装置に通信ネットワークを介して接続された他の同期装置が同期するために利用される自装置更新情報を記憶するNVRAM内の自装置更新情報記憶部と、他の同期装置に自装置が同期するために利用する他装置更新情報を記憶するRAM内の他装置更新情報記憶部とを備える。そして、同期指示を入力している場合には、更新情報中継装置を介して他装置更新情報を受信してNVRAM内の他装置更新情報記憶部を更新する。また同期指示を入力していない場合には、更新情報中継装置を介して自装置更新情報を受信してRAM内の自装置更新情報記憶部を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他の装置と情報を同期させる同期装置およびその処理方法とプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ放送がアナログ放送からデジタル放送へと変更され、これに伴い、番組の映像や音声に加えて、放送番組に関連した様々なデータをデジタル放送によって伝送することができるようになった。そして、このように番組の映像や音声以外のデータを伝送することで、番組を観て楽しむ以外のサービスを視聴者に提供することが出来る。例えば、ポイントデータを伝送し、番組を視聴した視聴者が当該ポイントデータをテレビに記憶させることによって、視聴者に対してプレゼント懸賞に参加させる仕組みなどが存在する。当該サービスは、毎週放送される番組を所定回数以上観て、番組視聴時に伝送されたポイントデータを所定数取得した視聴者のみに懸賞への参加が許されるなどのサービスである。そしてこのようなポイントデータは、個人利用情報としてテレビ内部に備えられたNVRAMなどの記憶部に格納される。なお、テレビ内部に記憶した個人利用情報をバックアップするための技術として、特許文献1および特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−341008号公報
【特許文献2】特開2005−340882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで視聴者は、自宅などに設置されている特定のテレビで番組を観ることもあれば、外出先のテレビで番組を観ることもある。しかしながら上述のような懸賞サービスを受けたい視聴者が、自宅や外出先のテレビで番組を観たとしても、同一のテレビ内のNVRAMにポイントデータが蓄積されないため、その視聴者は特定のテレビでポイントデータを所定数以上取得することができず、懸賞への参加ができない。また当該サービス以外であっても、今後の様々なサービスに伴って、自宅において主に利用しているテレビに蓄積されているデータを、外出先などの他のテレビで即時利用したい状況が発生する可能性が考えられる。
【0005】
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる同期装置およびその処理方法とプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、自装置に通信ネットワークを介して接続された他の同期装置が同期するために利用される自装置更新情報を記憶する自装置更新情報記憶部と、前記他の同期装置に自装置が同期するために利用する他装置更新情報を記憶する他装置更新情報記憶部と、前記自装置更新情報および前記他装置更新情報について前記通信ネットワークを介して接続された更新情報中継装置へ送信する処理と、前記自装置更新情報と前記他装置更新情報を前記通信ネットワークから受信する処理とを行う更新情報送受信部と、前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報とを比較して、前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報よりも前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報の更新時が最近である場合には当該更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報を受信すると判定し、前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報よりも前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報の更新時が最近である場合には当該自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報を前記更新情報中継装置へ送信すると判定する自装置更新情報同期判定部と、前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報とを比較して、前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報よりも前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報を受信すると判定し、前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報よりも前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報を前記更新情報中継装置へ送信すると判定する他装置更新情報同期判定部と、前記自装置を示す同期装置である。
【0007】
また本発明は、上述の同期装置において、前記他の同期装置との同期指示を入力していない場合には、前記自装置更新情報記憶部に記憶されている自装置更新情報を所定の処理に基づいて更新する自装置更新情報更新部と、前記同期指示を入力している場合には、前記他装置更新情報記憶部に記憶されている他装置更新情報を所定の処理に基づいて更新する他装置更新情報更新部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上述の同期装置において、前記自装置更新情報同期判定部は、前記自装置更新情報が更新された場合に、前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報とを比較し、前記他装置更新情報同期判定部は、前記他装置更新情報が更新された場合に、前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報とを比較することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上述の同期装置において、前記自装置更新情報を前記更新情報中継装置より受信した場合には、前記自装置更新情報記憶部に記憶される自装置更新情報を、前記更新情報中継装置より受信した自装置更新情報へと書き換える自装置更新情報同期部と、前記他装置更新情報を前記更新情報中継装置より受信した場合には、前記他装置更新情報記憶部に記憶される他装置更新情報を、前記更新情報中継装置より受信した他装置更新情報へと書き換える他装置更新情報同期部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上述の同期装置において、前記自装置および前記他の同期装置は放送信号受信装置であることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、自装置に通信ネットワークを介して接続された他の同期装置が同期するために利用される自装置更新情報を自装置更新情報記憶部で記憶し、前記他の同期装置に自装置が同期するために利用する他装置更新情報を他装置更新情報記憶部で記憶し、前記自装置更新情報および前記他装置更新情報について前記通信ネットワークを介して接続された更新情報中継装置へ送信する処理と、前記自装置更新情報と前記他装置更新情報を前記通信ネットワークから受信する処理とを行い、前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報とを比較して、前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報よりも前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報の更新時が最近である場合には当該更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報を受信すると判定し、前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報よりも前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報の更新時が最近である場合には当該自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報を前記更新情報中継装置へ送信すると判定し、前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報とを比較して、前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報よりも前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報を受信すると判定し、前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報よりも前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報を前記更新情報中継装置へ送信すると判定することを特徴とする前記自装置を示す同期装置の処理方法である。
【0012】
また本発明は、コンピュータを、自装置に通信ネットワークを介して接続された他の同期装置が同期するために利用される自装置更新情報を記憶する自装置更新情報記憶手段、前記他の同期装置に自装置が同期するために利用する他装置更新情報を記憶する他装置更新情報記憶手段、前記自装置更新情報および前記他装置更新情報について前記通信ネットワークを介して接続された更新情報中継装置へ送信する処理と、前記自装置更新情報と前記他装置更新情報を前記通信ネットワークから受信する処理とを行う更新情報送受信手段、前記自装置更新情報記憶手段で記憶する自装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報とを比較して、前記自装置更新情報記憶手段で記憶する自装置更新情報よりも前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報の更新時が最近である場合には当該更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報を受信すると判定し、前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報よりも前記自装置更新情報記憶手段で記憶する自装置更新情報の更新時が最近である場合には当該自装置更新情報記憶手段で記憶する自装置更新情報を前記更新情報中継装置へ送信すると判定する自装置更新情報同期判定手段、前記他装置更新情報記憶手段で記憶する他装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報とを比較して、前記他装置更新情報記憶手段で記憶する他装置更新情報よりも前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報を受信すると判定し、前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報よりも前記他装置更新情報記憶手段で記憶する他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該他装置更新情報記憶手段で記憶する他装置更新情報を前記更新情報中継装置へ送信すると判定する他装置更新情報同期判定手段、として前記自装置を示す同期装置を機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザの労力なく、一時的に利用する他の同期装置において、自宅などにおいてメインで利用する同期装置の個人利用情報を同期させて、更新することができる。また一時的に利用した他の同期装置において更新した個人利用情報についての更新情報を、ユーザの労力なく、メインで利用している同期装置に同期させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】放送信号受信装置を備えた同期システムの構成を示すブロック図である。
【図2】放送信号受信装置の機能ブロック図である。
【図3】個人利用情報処理部の機能ブロック図である。
【図4】視聴者がメインで利用する放送信号受信装置の処理フローを示す第1の図である。
【図5】視聴者が一時的に利用する放送信号受信装置の処理フローを示す図である。
【図6】視聴者がメインで利用する放送信号受信装置の処理フローを示す第2の図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態による同期装置を図面を参照して説明する。
本実施形態においては同期装置が放送信号受信装置である場合の例について説明する。
図1は同実施形態による放送信号受信装置を備えた同期システムの構成を示すブロック図である。
この図において、符号1a,1bは放送信号受信装置である。当該放送信号受信装置1a,1bは、テレビなどであり、自宅や外出先などに設置されている。なお、以降の説明において放送信号受信装置1a,放送信号受信装置1bを総称して放送信号受信装置1と呼ぶこととする。また符号2は更新情報中継装置である。当該更新情報中継装置2は、通信ネットワークを介して放送信号受信装置1aと放送信号受信装置1bのそれぞれと接続されている。これにより、放送信号受信装置1aは更新情報中継装置2を介して放送信号受信装置1bの送信した個人利用情報についての更新情報を受信することができる。また放送信号受信装置1bは更新情報中継装置2を介して放送信号受信装置1aの送信した個人利用情報についての更新情報を受信することができる。なお、放送信号受信装置1は、放送信号を受信する携帯電話、ゲーム機、タブレットPCなどであってもよい。
【0016】
図2は放送信号受信装置の機能ブロック図である。
この図が示すように、放送信号受信装置1は、放送受信部11、ネットワーク通信部12、制御部13、NVRAM(Non Volatile RAM;不揮発性メモリ)17、RAM(Random Access Memory)8、表示部101、操作検知部102を含んで構成される。また制御部13は、通信制御部14、表示制御部15、個人利用情報処理部16を含んで構成される。
【0017】
放送受信部11は、放送信号を受信する処理部である。当該放送信号はテレビ電波塔などから送信された信号であり、当該信号にはポイントデータなどの伝送情報が重畳されて伝送される。放送信号受信装置1は当該伝送情報の中から所定の個人利用情報を蓄積する。
ネットワーク通信部12は、更新情報中継装置2と通信ネットワークを介して情報を送受信する処理部である。通信ネットワークは、たとえばインターネット網などである。
制御部13は、放送信号受信装置1の各処理部を制御するとともに、当該制御部13に備えられた通信制御部14により通信制御を行い、表示制御部15により表示制御を行い、個人利用情報処理部16により同期処理を行う。本実施形態において個人利用情報処理部16は、更新情報中継装置2が通信ネットワークを介して接続している他の放送信号受信装置1の個人利用情報についての更新情報を同期する処理を行い、自装置の記憶する個人利用情報についての更新情報を他の放送信号受信装置1に同期させるための処理を行う。
【0018】
NVRAM17は、放送信号に重畳された伝送情報のうち制御部13が蓄積すると判断した個人利用情報やその更新情報を記憶する記憶部である。
RAM18は、ネットワーク通信部12が更新情報中継装置2より受信した他の放送信号受信装置1の個人利用情報についての更新情報を記憶する記憶部である
表示部101は放送信号受信装置1が受信した映像を表示し、また個人利用情報を表示する処理部である。
操作検知部102は、リモコンやタッチパネルなどによりユーザが入力した操作を検知する処理部である。操作検知部102は、制御部13に対して操作検知情報を出力し、これにより制御部13が操作検知情報に基づく制御を行う。
このほか、放送信号受信装置1は、音声出力部などを備えるが、説明の便宜上、それら全ての機能の説明については省略する。
【0019】
図3は個人利用情報処理部の機能ブロック図である。
この図が示すように個人利用情報処理部16は、複数の処理部の機能を有する。つまり、個人利用情報処理部16は、更新情報送受信部161、自装置更新情報更新部162、他装置更新情報更新部163、自装置更新情報同期判定部164、他装置更新情報同期判定部165、自装置更新情報同期部166、他装置更新情報同期部167の各処理部を備えている。
なお、図3では、説明の便宜上NVRAM17とRAM18をさらに示している。当該NVRAM17は、自装置に通信ネットワークを介して接続された他の放送信号受信装置1が自装置に同期するために利用する個人利用情報の更新情報(以下、自装置更新情報と呼ぶ)を記憶する自装置更新情報記憶部170を有している。またRAM18は、他の放送信号受信装置1に自装置が同期するために利用する個人利用情報の更新情報(以下、他装置更新情報と呼ぶ)を記憶する他装置更新情報記憶部180を有している。
【0020】
また個人利用情報処理部16において、更新情報送受信部161は、自装置更新情報および他装置更新情報を、通信ネットワークを介して接続された更新情報中継装置2へ送信する処理と、更新情報中継装置2に記憶されている自装置更新情報と他装置更新情報を通信ネットワークから受信する処理とを行う処理部である。
また自装置更新情報更新部162は、他の放送信号受信装置1との同期指示を入力していない場合に、自装置更新情報記憶部170に記憶されている自装置更新情報を所定の処理に基づいて更新する処理部である。所定の処理とは、例えば個人利用情報が放送波によって伝送されたポイントデータである場合には、当該ポイントデータの記録操作入力に基づく処理である。
また他装置更新情報更新部163は、同期指示を入力している場合に、他装置更新情報記憶部180に記憶されている他装置更新情報を所定の処理に基づいて更新する処理部である。なお同期指示とは、他の放送信号受信装置1に記録されている個人利用情報と同期することを示す指示であり、操作検知部102が当該指示を検知する。
【0021】
また自装置更新情報同期判定部164は、自装置更新情報記憶部170で記憶する自装置更新情報と、更新情報中継装置2で記憶される自装置更新情報とを比較する処理部である。なお、自装置更新情報同期判定部164は、自装置更新情報が更新された場合に、自装置更新情報記憶部170で記憶する自装置更新情報を更新情報中継装置2へ送信する。また自装置更新情報同期判定部164は、自装置更新情報記憶部170で記憶する自装置更新情報よりも更新情報中継装置2で記憶される自装置更新情報の更新時が最近である場合には、当該更新情報中継装置2で記憶される自装置更新情報を受信すると判定する。また自装置更新情報同期判定部164は、更新情報中継装置2で記憶される自装置更新情報よりも自装置更新情報記憶部170で記憶する自装置更新情報の更新時が最近である場合には当該自装置更新情報記憶部170で記憶する自装置更新情報を更新情報中継装置2へ送信すると判定する。
【0022】
また他装置更新情報同期判定部165は、他装置更新情報記憶部180で記憶する他装置更新情報と、更新情報中継装置2で記憶される他装置更新情報とを比較する処理部である。なお他装置更新情報同期判定部165は、他装置更新情報が更新された場合に、他装置更新情報記憶部180で記憶する他装置更新情報を更新情報中継装置2へ送信する。また他装置更新情報同期判定部165は、他装置更新情報記憶部180で記憶する他装置更新情報よりも更新情報中継装置2で記憶される他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該更新情報中継装置2で記憶される他装置更新情報を受信すると判定する。また他装置更新情報同期判定部165は、更新情報中継装置2で記憶される他装置更新情報よりも他装置更新情報記憶部180で記憶する他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該他装置更新情報記憶部180で記憶する他装置更新情報を、更新情報中継装置2へ送信すると判定する。
【0023】
また自装置更新情報同期部166は、自装置更新情報を更新情報中継装置2より受信した場合に、自装置更新情報記憶部170に記憶される自装置更新情報を、更新情報中継装置2より受信した自装置更新情報へと書き換える処理部である。
また他装置更新情報同期部167は、他装置更新情報を更新情報中継装置2より受信した場合には、他装置更新情報記憶部180に記憶される他装置更新情報を、更新情報中継装置2より受信した他装置更新情報へと書き換える処理部である。
【0024】
そして、このような複数の放送信号受信装置1が更新情報中継装置2を介して通信ネットワークで接続されることにより、視聴者がメインで利用している一方の放送信号受信装置1で利用する個人利用情報を、一時的に利用する他方の放送信号受信装置1で容易に同期させて利用することができる。また一時的に利用した他方の放送信号受信装置1で更新した個人利用情報を、メインで利用している放送信号受信装置1側で同期させて、最新の個人利用情報として利用することができるようになる。
【0025】
図4は、視聴者がメインで利用する放送信号受信装置の処理フローを示す第1の図である。
以下、放送信号受信装置1の処理の詳細について順を追って説明する。この際、ユーザが自宅等においてメインで利用している放送信号受信装置1を放送信号受信装置1aとし、外出先などの一時的に利用する放送信号受信装置1を放送信号受信装置1bとして説明する。
【0026】
まず、メインで利用される放送信号受信装置1aを用いて視聴者が番組を視聴しており、この時、他の放送信号受信装置1bとの同期指示を入力していないものとする。同期指示を入力しているかどうかの情報は、例えば放送信号受信装置1aの有するメモリ内に記録されているものとする。このような状況において、メインで利用される放送信号受信装置1aにおいて、個人利用情報の蓄積の指示を入力すると(ステップS101)、自装置更新情報更新部162は、同期指示の有無をメモリに記録されている情報から検出する(ステップS102)。自装置更新情報更新部162は、同期指示が無いことを検出すると、放送信号から個人利用情報(例えばポイントデータ)を抽出し(ステップS103)、当該抽出した個人利用情報と更新日時とを自装置更新情報記憶部170に記録する(ステップS104)。つまり、これにより、自装置更新情報記憶部170において、個人利用情報についての自装置更新情報が更新される。
【0027】
そして、自装置更新情報が更新されると自装置更新情報同期判定部164は、その更新を検知する(ステップS105)。すると自装置更新情報同期判定部164は、更新情報中継装置2への更新ロック要求を送信するよう更新情報送受信部161に指示する。すると更新情報送受信部161は、更新ロック要求と、メモリに記録されている視聴者固有のID、パスワードの更新情報中継装置2への送信処理を行う(ステップS106)。そして通信制御部14とネットワーク通信部12の処理を介して、更新情報中継装置2が更新ロック要求と、ID、パスワードを受信する。更新情報中継装置2は、当該更新ロック要求、ID、パスワードを受信すると、当該IDとパスワードに対応付けて記憶する他装置更新情報への更新をロックし待機する。
【0028】
そして自装置更新情報同期判定部164は、更新ロック要求を送信した後に、自装置更新情報を同期させると判定し、更新情報送受信部161へ自装置更新情報をアップロードするよう指示する。すると更新情報送受信部161は、自装置更新情報記憶部170から、更新された自装置更新情報と更新日時とを読み取り、またメモリから視聴者固有のIDやパスワードを読み取って、自装置更新情報と、更新日時と、ID、パスワードを更新情報中継装置2へアップロードする処理を行う(ステップS107)。すると、通信制御部14とネットワーク通信部12の処理により、自装置更新情報と、更新日時と、ID、パスワードが更新情報中継装置2へ送信される。これにより、更新情報中継装置2は、ID、パスワードに対応付けて、放送信号受信装置1aを利用して番組を視聴する視聴者の個人利用情報についての自装置更新情報を更新し、当該自装置更新情報と、更新日時と対応付けて記憶する。
そして、視聴者の操作に基づいて、更新情報が更新されるたびに、同様の処理によって、更新情報中継装置2の記憶する放送信号受信装置1aの個人利用情報が最近更新された情報に更新される。
【0029】
図5は、視聴者が一時的に利用する放送信号受信装置の処理フローを示す図である。
視聴者は、外出先のホテルなどに設置されている放送信号受信装置1bを用いて、自宅でメインに利用する放送信号受信装置1aに蓄積されている個人利用情報を利用、更新することができる。この場合、視聴者は放送信号受信装置1bに自身のIDとパスワードを入力し、同期指示を入力する(ステップS201)。すると、放送信号受信装置1bの個人利用情報処理部16は、メモリ等に、入力したID、パスワード、同期指示有りを示す情報を記録する。
【0030】
次に個人利用情報処理部16は、同期指示有りを検出する(ステップS202)。すると他装置更新情報同期判定部165が更新情報送受信部161に対してID、パスワードで特定される他装置更新情報をダウンロードするよう指示する。これにより、更新情報送受信部161は、更新情報中継装置2に対してIDとパスワードを送信する(ステップS203)。IDとパスワードは、通信制御部14、ネットワーク通信部12を介して更新情報中継装置2へ送信される。そして更新情報中継装置2は、IDとパスワードに対応付けて記憶している他装置更新情報を、放送信号受信装置1bへ送信する。なお当該他装置更新情報は、図4の処理フローの説明において放送信号受信装置1aが更新情報中継装置2へアップロードした自装置更新情報である。そして、放送信号受信装置1bにおいて更新情報送受信部161が他装置更新情報を受信すると(ステップS204)、他装置更新情報同期判定部165は、当該他装置更新情報を用いて個人利用情報について放送信号受信装置1aと同期すると判定し、受信した他装置更新情報を記録するよう他装置更新情報同期部167に指示する。すると、他装置更新情報同期部167は、他装置更新情報を他装置更新情報同期判定部165より入力して、視聴者操作により入力したIDとパスワードに対応付けて当該他装置更新情報をRAM18内の他装置更新情報記憶部180へ記録する(ステップS205)。
【0031】
そして、放送信号受信装置1bの他装置更新情報更新部163は、同期指示有りを記憶している間、個人利用情報の蓄積の指示があった場合には、RAM18に記録されている個人利用情報についての他装置更新情報を更新する(ステップS206)。つまり、個人利用情報の蓄積の指示が与えられると、他装置更新情報更新部163は、同期指示の有無をメモリに記録されている情報から検出する。他装置更新情報更新部163は、同期指示が有ることを検出すると、放送信号から個人利用情報(例えばポイントデータ)を抽出し、当該抽出した個人利用情報と更新日時とを他装置更新情報記憶部180に記録する。つまり、これにより、他装置更新情報記憶部180において個人利用情報についての他装置更新情報が更新される。
このように他装置更新情報については、自装置更新情報が記録されているNVRAMとは異なる記憶部であるRAM18内の他装置更新情報記憶部180に記録するため、自装置更新情報を削除せずに、自装置更新情報と他装置更新情報とを別々に管理することができる。
【0032】
そして、他装置更新情報が更新されると他装置更新情報同期判定部165は、その更新を検知する(ステップS207)。すると他装置更新情報同期判定部165は、更新情報中継装置2への更新ロック要求を送信するよう更新情報送受信部161に指示する。すると更新情報送受信部161は、更新ロック要求と、メモリに記録されている視聴者固有のID、パスワードの送信処理を行う(ステップS208)。そして通信制御部14とネットワーク通信部12の処理を介して、更新情報中継装置2が更新ロック要求と、ID、パスワードを受信する。更新情報中継装置2は、当該更新ロック要求、ID、パスワードを受信すると、当該IDとパスワードに対応付けて記憶する他装置更新情報への更新をロックし待機する。
【0033】
そして他装置更新情報同期判定部165は、更新ロック要求を送信した後に、他装置更新情報を同期させると判定し、更新情報送受信部161へ他装置更新情報をアップロードするよう指示する。すると更新情報送受信部161は、他装置更新情報記憶部180から、更新された他装置更新情報と更新日時とを読み取り、またメモリから視聴者固有のIDやパスワードを読み取って、他装置更新情報と、更新日時と、ID、パスワードを更新情報中継装置2へアップロードする処理を行う(ステップS209)。すると、通信制御部14とネットワーク通信部12の処理により、他装置更新情報と、更新日時と、ID、パスワードが更新情報中継装置2へ送信される。これにより、更新情報中継装置2は、ID、パスワードに対応付けて、一時的に放送信号受信装置1bを利用して番組を視聴する視聴者の個人利用情報についての他装置更新情報を更新し、当該他装置更新情報と、更新日時と対応付けて記憶する。
そして、視聴者の操作に基づいて、更新情報が更新されるたびに、同様の処理によって、更新情報中継装置2の記憶する他装置更新情報が最近更新された情報に更新される。
以上の処理によれば、同期指示の操作を行うだけで、視聴者の労力なく、当該視聴者がメインで利用している放送信号受信装置1aに蓄積されている個人利用情報を、放送信号受信装置1bにおいて更新することが可能となる。
【0034】
図6は、視聴者がメインで利用する放送信号受信装置の処理フローを示す第2の図である。
視聴者が外出先から自宅に戻って、再度、メインに利用している自宅の放送信号受信装置1aによって番組を視聴するとする。この場合視聴者は放送信号受信装置1aの主電源をONする(ステップS301)。すると放送信号受信装置1aの自装置更新情報同期判定部164は、更新情報中継装置2から自装置更新情報を取得するよう更新情報送受信部161へ指示する。すると、更新情報送受信部161は、メモリ等に記録されている視聴者固有のIDやパスワードと更新日時要求とを更新情報中継装置2へ送信する処理を行う(ステップS302)。すると、視聴者固有のIDやパスワード、更新日時要求は、通信制御部14、ネットワーク通信部12の処理に基づいて更新情報中継装置2へ送信される。
【0035】
次に更新情報送受信部161は、IDやパスワードに対応付けて更新情報中継装置2が記憶している自装置更新情報の更新日時を当該更新情報中継装置2から受信する(ステップS303)。なお自装置更新情報が更新情報中継装置2に記録されていない場合には、日時の値の無い更新日時を受信する。そして、自装置更新情報同期判定部164は、自装置更新情報記憶部170に記録されている最後に更新した更新日時を読み取り、更新情報中継装置2より受信した自装置更新情報についての更新日時と比較する(ステップS304)。
【0036】
そして、自装置更新情報同期判定部164は、更新情報中継装置2より受信した自装置更新情報についての更新日時が、自装置更新情報記憶部170から読み取った更新日時より最近である場合には、更新情報送受信部161に対して自装置更新情報のダウンロードを要求する。すると、更新情報送受信部161は、メモリに記録されている視聴者固有のIDとパスワードと自装置更新情報要求を送信する処理を行う(ステップS305)。これにより、通信制御部14、ネットワーク通信部12の処理により、視聴者固有のIDとパスワードと自装置更新情報要求が、更新情報中継装置2へ送信される。すると更新情報中継装置2は、IDとパスワードに対応付けて記憶する放送信号受信装置1aの自装置更新情報を、当該放送信号受信装置1aへ送信する。なお、当該自装置更新情報は、放送信号受信装置1bによって更新された他装置更新情報である。
【0037】
そして、更新情報送受信部161が、ネットワーク通信部12、通信制御部14を介して自装置更新情報を受信し(ステップS306)、自装置更新情報同期判定部164へ出力する。すると自装置更新情報同期判定部164は、自装置更新情報を自装置更新情報同期部166へ出力し、自装置更新情報同期部166が、自装置更新情報と、メモリに記録されている視聴者固有のIDとパスワードとを対応付けて、自装置更新情報記憶部170へ記録する(ステップS307)。
【0038】
なお、図6で示す処理フローにおいては、放送信号受信装置1aの主電源がONされた場合に自装置更新情報を取得する処理となっている。しかしながら、放送信号受信装置1aの主電源がOFFであっても、待機電力を用いて、定期的に自装置更新情報を、更新情報中継装置2から受信するようにしてもよい。また、放送信号受信装置1aの主電源がONされた場合でなくとも、当該放送信号受信装置1aは、主電源ONが継続中に、定期的にステップS302からの処理を行うようにして、自装置更新情報を更新するようにしてもよい。
【0039】
上述の図4〜図6の処理においては、一時的に利用される放送信号受信装置1bの1台のみが存在する場合について説明しているが、さらに複数台の一時的に利用される放送信号受信装置1bが通信ネットワークに接続されているような状況があってもよい。この場合、複数の放送信号受信装置1bから同時間帯に更新情報中継装置2に接続されアクセスされて、自装置更新情報や他装置更新情報が更新されるようにしてもよい。この時、上述の更新ロック要求によって、他装置との更新タイミングの競合をすることなく更新情報中継装置2において更新処理が行われる。
上述の処理によれば、放送信号受信装置1aにおいて記録される個人利用情報が、外出先の他の放送信号受信装置1bにおいて更新された個人利用情報へと更新することができる。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述の処理によれば、ユーザの労力なく、一時的に利用する他の放送信号受信装置において、自宅などにおいてメインで利用する放送信号受信装置の個人利用情報を同期させて、更新することができる。また一時的に利用した他の放送信号受信装置において更新した個人利用情報についての更新情報を、ユーザの労力なく、メインで利用している放送信号受信装置に同期させることができる。この時、自装置更新情報と、他装置更新情報とを、別々の記憶領域で管理するため、他装置更新情報を受信する際に、放送信号受信装置1で蓄積していた自装置更新情報を削除することなく、他装置更新情報を一時的に記憶することができる。
【0041】
ところで、上述の図3においては、自装置更新情報記憶部170をNVRAM17に構成し、他装置更新情報記憶部180をRAM18内に構成している。しかしながら第1のNVRAM17aと第2のNVRAM17bを備え、第1のNVRAM17aに自装置更新情報記憶部170を構成し、第2のNVRAM17bに他装置更新情報記憶部180を構成するようにしてもよい。
【0042】
なお、上述の放送信号受信装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0043】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0044】
1,1a,1b・・・放送信号受信装置
2・・・更新情報中継装置
11・・・放送受信部
12・・・ネットワーク通信部
13・・・制御部
14・・・通信制御部
15・・・表示制御部
16・・・個人利用情報処理部
17・・・NVRAM
18・・・RAM
101・・・表示部
102・・・操作検知部
161・・・更新情報送受信部
162・・・自装置更新情報更新部
163・・・他装置更新情報更新部
164・・・自装置更新情報同期判定部
165・・・他装置更新情報同期判定部
166・・・自装置更新情報同期部
167・・・他装置更新情報同期部
170・・・自装置更新情報記憶部
180・・・他装置更新情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置に通信ネットワークを介して接続された他の同期装置が同期するために利用される自装置更新情報を記憶する自装置更新情報記憶部と、
前記他の同期装置に自装置が同期するために利用する他装置更新情報を記憶する他装置更新情報記憶部と、
前記自装置更新情報および前記他装置更新情報について前記通信ネットワークを介して接続された更新情報中継装置へ送信する処理と、前記自装置更新情報と前記他装置更新情報を前記通信ネットワークから受信する処理とを行う更新情報送受信部と、
前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報とを比較して、前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報よりも前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報の更新時が最近である場合には当該更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報を受信すると判定し、前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報よりも前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報の更新時が最近である場合には当該自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報を前記更新情報中継装置へ送信すると判定する自装置更新情報同期判定部と、
前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報とを比較して、前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報よりも前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報を受信すると判定し、前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報よりも前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報を前記更新情報中継装置へ送信すると判定する他装置更新情報同期判定部と、
前記自装置を示す同期装置。
【請求項2】
前記他の同期装置との同期指示を入力していない場合には、前記自装置更新情報記憶部に記憶されている自装置更新情報を所定の処理に基づいて更新する自装置更新情報更新部と、
前記同期指示を入力している場合には、前記他装置更新情報記憶部に記憶されている他装置更新情報を所定の処理に基づいて更新する他装置更新情報更新部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の同期装置。
【請求項3】
前記自装置更新情報同期判定部は、前記自装置更新情報が更新された場合に、前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報とを比較し、
前記他装置更新情報同期判定部は、前記他装置更新情報が更新された場合に、前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報とを比較する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の同期装置。
【請求項4】
前記自装置更新情報を前記更新情報中継装置より受信した場合には、前記自装置更新情報記憶部に記憶される自装置更新情報を、前記更新情報中継装置より受信した自装置更新情報へと書き換える自装置更新情報同期部と、
前記他装置更新情報を前記更新情報中継装置より受信した場合には、前記他装置更新情報記憶部に記憶される他装置更新情報を、前記更新情報中継装置より受信した他装置更新情報へと書き換える他装置更新情報同期部と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の同期装置。
【請求項5】
前記自装置および前記他の同期装置は放送信号受信装置であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の同期装置。
【請求項6】
自装置に通信ネットワークを介して接続された他の同期装置が同期するために利用される自装置更新情報を自装置更新情報記憶部で記憶し、
前記他の同期装置に自装置が同期するために利用する他装置更新情報を他装置更新情報記憶部で記憶し、
前記自装置更新情報および前記他装置更新情報について前記通信ネットワークを介して接続された更新情報中継装置へ送信する処理と、前記自装置更新情報と前記他装置更新情報を前記通信ネットワークから受信する処理とを行い、
前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報とを比較して、前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報よりも前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報の更新時が最近である場合には当該更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報を受信すると判定し、前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報よりも前記自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報の更新時が最近である場合には当該自装置更新情報記憶部で記憶する自装置更新情報を前記更新情報中継装置へ送信すると判定し、
前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報とを比較して、前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報よりも前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報を受信すると判定し、前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報よりも前記他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該他装置更新情報記憶部で記憶する他装置更新情報を前記更新情報中継装置へ送信すると判定する
ことを特徴とする前記自装置を示す同期装置の処理方法。
【請求項7】
コンピュータを、
自装置に通信ネットワークを介して接続された他の同期装置が同期するために利用される自装置更新情報を記憶する自装置更新情報記憶手段、
前記他の同期装置に自装置が同期するために利用する他装置更新情報を記憶する他装置更新情報記憶手段、
前記自装置更新情報および前記他装置更新情報について前記通信ネットワークを介して接続された更新情報中継装置へ送信する処理と、前記自装置更新情報と前記他装置更新情報を前記通信ネットワークから受信する処理とを行う更新情報送受信手段、
前記自装置更新情報記憶手段で記憶する自装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報とを比較して、前記自装置更新情報記憶手段で記憶する自装置更新情報よりも前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報の更新時が最近である場合には当該更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報を受信すると判定し、前記更新情報中継装置で記憶される自装置更新情報よりも前記自装置更新情報記憶手段で記憶する自装置更新情報の更新時が最近である場合には当該自装置更新情報記憶手段で記憶する自装置更新情報を前記更新情報中継装置へ送信すると判定する自装置更新情報同期判定手段、
前記他装置更新情報記憶手段で記憶する他装置更新情報と前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報とを比較して、前記他装置更新情報記憶手段で記憶する他装置更新情報よりも前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報を受信すると判定し、前記更新情報中継装置で記憶される他装置更新情報よりも前記他装置更新情報記憶手段で記憶する他装置更新情報の更新時が最近である場合には当該他装置更新情報記憶手段で記憶する他装置更新情報を前記更新情報中継装置へ送信すると判定する他装置更新情報同期判定手段、
として前記自装置を示す同期装置を機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−110697(P2013−110697A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256374(P2011−256374)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(598045058)株式会社サムスン横浜研究所 (294)
【Fターム(参考)】