説明

名刺情報提供システム

【課題】携帯電話やパーソナルコンピュータのOSの違いに左右されず、簡単に名刺情報を管理することが可能な名刺情報提供システムを提供する。
【解決手段】名刺8に印刷された2次元コード81の読み取り手段が内蔵された携帯電話1と、データベース4を有するサーバー3とが通信ネットワーク5を介して相互に通信可能に接続され、サーバーが2次元コードに関連付けられた配布側WebページのURL情報を送信する名刺情報提供システムSである。
そして、データベースには、携帯電話固有の機体番号とユーザーのパソコン6用のPCメールアドレスとが関連付けられたユーザー登録データ41と、名刺を特定する名刺特定データ42とが格納されており、このデータベースから配布側WebページのURL情報とPCメールアドレスとを取り出し、配布側WebページのURL情報をPCメールアドレスにメール送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、名刺に印刷された2次元コードを携帯通信端末で読み取り、その2次元コードに関連付けられた名刺情報が記載されたWebページのURL情報を自動的に送信することが可能な名刺情報提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、名刺管理ツールのデジタル化が進んでおり、その典型的な手段として、表計算ソフトや住所録ソフトを利用した従来の手打ち作業と、OCR(光学式文字読取り装置)を利用したものとがある。しかし、これらのツールは、いずれも入力ミスや読み間違いといった入力エラーが発生しやすく、名刺管理の煩雑さは解消されていない。
【0003】
他方、このような入力エラーが生じやすい属性情報の入力を不要とし、ユーザーが名刺に記載された属性情報を簡単に入手・管理できることが可能な名刺情報提供サービスが提案されている(特許文献1,2参照)。
【0004】
例えば、特許文献1には、名刺に2次元コードを印刷しておき、ユーザーがカメラ付携帯電話機のカメラで2次元コードを読み取ると、会社名、名前、住所などの情報が携帯電話のモニタ画面に表示され、必要に応じた内容を携帯電話の記憶装置に記録する構成が開示されている。
【特許文献1】特開2005−128882号公報
【特許文献2】特開2002−268973号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、名刺情報において、携帯電話で利用されるものは、氏名と電話番号程度で、部署名やFAX、ホームページ情報などはあまり必要とされていない。そのような詳細な名刺情報は、パーソナルコンピュータでの利用が望まれる。
【0006】
他方、特許文献2には、パーソナルコンピュータで名刺の2次元コードを読み込むシステムが開示されているが、このシステムでは、外出先で名刺を受け取った際に直ぐに2次元コードを読み込ませることができないので、入力するまでに時間がかかる、入力をし忘れるなどの事態が起き易い。
【0007】
そのうえ、特許文献1のように転送を直接行うソフトウェアを組み込むためには、携帯電話システムを運営する事業者ごとに適合するOS(Operating System)を用いたソフトウェアを開発する必要があり、開発コストが事業者の数だけ増えることになる。
【0008】
そこで、本発明は、携帯電話やパーソナルコンピュータのOSの違いに左右されず、簡単に名刺情報を管理することが可能な名刺情報提供システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明の名刺情報提供システムは、名刺に印刷された2次元コードを読み取る読み取り手段が内蔵されたユーザーの携帯通信端末と、データベースを有するサーバーとが通信ネットワークを介して相互に通信可能に接続され、前記サーバーが前記2次元コードに関連付けられたWebページのURL(Uniform Resource Locator)情報を送信する名刺情報提供システムであって、前記データベースには、前記携帯通信端末固有の機体番号又は携帯メールアドレスと、前記ユーザーのパーソナルコンピュータ用のPCメールアドレスとが関連付けられてテーブル化されたユーザー登録データと、前記名刺を特定する名刺特定データとが格納されており、前記サーバーは、前記携帯通信端末から送信された前記2次元コードに基づく情報から前記名刺特定データを抽出するための識別コードを抽出する識別コード抽出手段と、その抽出された識別コードをキーとして前記名刺特定データを検索して、前記名刺を配布した側の配布側WebページのURL情報を取り出すとともに、前記携帯通信端末から送られた前記機体番号又は前記携帯メールアドレスをキーとして前記ユーザー登録データを検索して、前記ユーザーの前記PCメールアドレスを取り出す検索手段と、前記配布側WebページのURL情報を、前記PCメールアドレスにメール送信するメール送信手段とを備えたうえに、前記機体番号又は前記携帯メールアドレスと関連付けられたパーソナルコンピュータ用のPCメールアドレスが存在しない場合には、PCメールアドレスの新規登録を促す信号を前記携帯通信端末に送信し、前記携帯通信端末からPCメールアドレスが入力されて送信されると、それを受信して前記機体番号又は前記携帯メールアドレスと関連付けて前記データベース内の前記ユーザー登録データに登録するPCメールアドレス登録手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
ここで、前記サーバーは、前記配布側Webページに前記名刺を配布する側の属性情報である名刺情報を書き込むとともに、記憶手段に記憶させるための配布側Webページ手段を備えている構成とすることができる。
【0011】
また、前記サーバーは、前記配布側WebページのURL情報を前記ユーザー専用のユーザーWebページに書き込むとともに、記憶手段に記憶させるためのユーザーWebページ手段を備え、前記メール送信手段は、前記配布側WebページのURL情報と一緒に前記ユーザーWebページのURL情報を前記PCメールアドレスにメール送信するものであってもよい。
【0012】
さらに、前記配布側Webページ手段は、前記名刺情報に基づいたサムネイル画像を生成するサムネイル画像部を備えていることが好ましい。
【0013】
また、前記ユーザーWebページ手段は、前記配布側Webページの前記サムネイル画像を抽出して表示させることができる。
【0014】
さらに、前記ユーザーWebページ手段は、前記配布側Webページの前記サムネイル画像を抽出して表示させた後に、前記配布側Webページの前記サムネイル画像が更新された場合は前記ユーザーWebページの表示を更新し、前記配布側Webページが削除された場合は、その削除された配布側Webページのサムネイル画像を、削除されていないものとは異なる表示形態で表示させる構成であってもよい。
【0015】
また、前記サーバーは、前記配布側WebページのURL情報をメール送信した回数をカウントする送信数カウント手段を備えた構成とすることができる。
【0016】
さらに、前記サーバーは、前記PCメールアドレスにメール送信された前記配布側WebページのURL情報をクリックして前記配布側Webページにアクセスされた回数をカウントするアクセス数カウント手段を備えた構成とすることもできる。
【0017】
そして、前記2次元コードは、QRコードであることが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
このように構成された本発明の名刺情報提供システムでは、名刺に印刷された2次元コードが携帯通信端末で読み込まれ、サーバーにアクセスされると、携帯通信端末の機体番号又は携帯メールアドレスと関連付けられたPCメールアドレスに、名刺情報が掲載されたWebページのURL情報が送信される。
【0019】
このため、ユーザーは、名刺情報を管理する専用のソフトウェアを携帯通信端末やパーソナルコンピュータに備えていなくても、簡単な操作で名刺を配布した人の属性情報である名刺情報を、パーソナルコンピュータで閲覧し、管理することができる。
【0020】
また、携帯通信端末やパーソナルコンピュータのOSに左右されないシステムであれば、利用者に対する制限が少なく、急速に普及する可能性が高い。さらに、配布側及びユーザー側の利用者が増えることで、ますます使い勝手の良いシステムにすることができる。
【0021】
また、名刺を配布する側の配布側Webページを、サーバーの配布側Webページ手段で制御することで、ユーザーが閲覧する配布側Webページの書式を統一したり、アクセス数を管理したりすることができる。
【0022】
さらに、ユーザー専用のユーザーWebページを制御するユーザーWebページ手段を設けることで、ユーザーが複数の名刺を管理することが容易にできるようになる。
【0023】
また、配布側Webページ手段に、名刺情報に基づいたサムネイル画像を生成するサムネイル画像部を設けることで、ユーザーは名刺と同様のイメージで複数の名刺情報を容易に閲覧することができる。
【0024】
さらに、ユーザーWebページ手段において、一旦読み込まれた後に配布側で更新されたり削除されたりした配布側Webページのサムネイル画像を、更新したり他の有効なサムネイル画像の表示とは異なる表示形態で表示させたりすることで、最新の名刺情報の利用が可能になるうえに、無効になった名刺情報の利用を防ぐことができる。
【0025】
また、配布側WebページのURL情報をメール送信した回数をカウントする送信数カウント手段や、メール送信された配布側WebページのURL情報からアクセスされた回数をカウントするアクセス数カウント手段を設けることで、名刺情報提供システムの利用頻度を容易に把握することができる。
【0026】
さらに、2次元コードがQRコードであれば、多くの情報を2次元コードに記録することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0028】
図1は、本実施の形態による名刺情報提供システムSの概略構成を示している。
【0029】
まず、構成から説明すると、このような本実施の形態の名刺情報提供システムSは、システムの制御をおこなうサーバー3と、データベース4とを備えている。
【0030】
このサーバー3は、インターネットなどの通信ネットワーク5を介して、携帯通信端末としての携帯電話1と、名刺8を受け取るユーザー側のパーソナルコンピュータとしてのパソコン6と、名刺8を配布する側のパーソナルコンピュータとしての配布側パソコン7と接続されている。
【0031】
この携帯電話1には、名刺8に印刷された2次元コード81の読み取り手段としてのCCD(Charge Coupled Device)カメラ(図示せず)が内蔵されている。この2次元コード81は、文字や数字などの情報が二次元の図形パターンとして紙面に印刷されたもので、種々の規格があるが、現在ではQRコードが広く普及している。
【0032】
また、この携帯電話1には、CCDカメラで撮影された2次元コード81の画像を解析して、その2次元コード81に記載された情報を取り出す解析ソフトウェアが組み込まれている。
【0033】
さらに、携帯電話1は、携帯電話通信システム2を介して通信ネットワーク5に接続されている。この携帯電話通信システム2とは、アンテナや基地局と同様に携帯電話事業者毎に設置される接続サーバーによって構成されている。
【0034】
また、パソコン6は、携帯電話1のユーザーが使用するコンピュータであり、携帯電話1によって取り込まれた2次元コード81の情報に基づいて、名刺8を配布した人の名刺情報が閲覧可能なWebページのURL(Uniform Resource Locator)情報が、このパソコン6用の電子メールのアドレスであるPCメールアドレスに送信される。
【0035】
他方、配布側パソコン7は、名刺8を配布する人が使用するコンピュータであり、配布側はこの配布側パソコン7を使ってサーバー3にアクセスしたり、名刺8を作成したりする。ここで、名刺8には、通常の名刺と同様に、氏名、会社名、所属部署、電話番号、電子メールアドレスなどの名刺情報が名刺情報印字部82に印刷されるとともに、2次元コード81が印刷されている。
【0036】
続いて、図2のブロック図を参照しながらサーバー3の構成について説明する。
【0037】
このサーバー3は、制御手段30と、識別コード抽出手段31と、検索手段32と、配布側Webページの作成・更新・記憶などを制御する配布側Webページ手段33と、ユーザーWebページの作成・更新・記憶などを制御するユーザーWebページ手段34と、記憶手段35と、メール送信手段としてのメール送受信手段36と、通信ネットワーク5への接続をおこなう通信手段37と、PCメールアドレス登録手段38と、カウント手段39とから主に構成されている。
【0038】
この制御手段30は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などで構成されており、各手段31−39及び後述するデータベース4を、組み込まれたプログラムによって制御する。
【0039】
また、識別コード抽出手段31は、携帯電話1から送信された2次元コード81に基づく情報から、配布された名刺8を特定するための識別コードを抽出する手段である。
【0040】
すなわち、名刺8に印刷された2次元コード81には、配布された名刺8を特定するための識別コードが情報として記録されており、サーバー3に送信された情報の中からこの識別コードを抽出する。
【0041】
また、検索手段32は、識別コード抽出手段31によって抽出された識別コードをキーとして、後述するデータベース4の名刺特定データ42内を検索し、名刺情報が掲載された配布側WebページのURL情報を取り出す。
【0042】
さらに、検索手段32では、携帯電話1から送られた機体番号又は携帯メールアドレスをキーとして、後述するデータベース4のユーザー登録データ41内を検索し、携帯電話1の利用者である名刺8を受け取ったユーザーのパソコン6用のPCメールアドレスを取り出す。
【0043】
ここで、携帯電話1の機体番号とは、携帯電話1の本体の製造番号や着脱自在のICカードなど、携帯電話1の識別に使用される識別符号をいう。また、携帯メールアドレスとは、携帯電話1で受信するように設定されている電子メールアドレスをいう。
【0044】
また、メール送受信手段36では、検索手段32で取り出されたWebページのURL情報を記載した電子メールを作成してPCメールアドレスにメール送信したり、携帯電話1などから送信された電子メールを受信したりする制御をおこなう。
【0045】
一方、ユーザーが名刺情報提供システムSを初めて利用した場合は、機体番号又は携帯メールアドレスと関連付けられたPCメールアドレスが、データベース4のユーザー登録データ41内に存在しない。
【0046】
そこで、PCメールアドレス登録手段38では、PCメールアドレスの新規登録を促す信号を携帯電話1に送信し、携帯電話1からPCメールアドレスが入力されて送信されると、それを受信してユーザーの機体番号又は携帯メールアドレスと関連付けてユーザー登録データ41内に登録する。
【0047】
また、記憶手段35には、携帯電話1から送信された機体番号、携帯メールアドレス、抽出された識別コード等を一時的に記憶したり、配布側Webページ手段33やユーザーWebページ手段34で作成されたWebページを記憶させたりする。この記憶手段35は、RAMやHDD(ハードディスクドライブ)などで構成できる。また、外部記録媒体(図示せず)を利用することもできる。
【0048】
さらに、カウント手段39には、配布側WebページのURL情報をメール送信した回数をカウントする送信数カウント手段と、PCメールアドレスにメール送信された配布側WebページのURL情報から配布側Webページにアクセスされた回数をカウントするアクセス数カウント手段とが設けられている。
【0049】
すなわち、この送信数カウント手段では、名刺8を受け取った相手(ユーザー)が、2次元コード81を携帯電話1で読み込んでパソコン6のPCメールアドレスに送信した回数がカウントされるので、名刺8を配布した側は、名刺8に印刷された2次元コード81が活用された頻度を知ることができる。
【0050】
また、アクセス数カウント手段では、パソコン6にメール送信されたURL情報から配布側Webページにアクセスした回数がカウントされるので、名刺8を配布した側は、自分の名刺情報に関心を示してパソコン6で閲覧したユーザーがどれくらいいるのかを知ることができる。
【0051】
このように構成されたサーバー3に接続されるデータベース4には、ユーザー登録データ41と、名刺特定データ42とが格納されている。
【0052】
このユーザー登録データ41は、図3に示すように、ユーザーIDと、携帯電話1固有の機体番号又は携帯電話1の携帯メールアドレスと、ユーザーのパソコン6で受信するPCメールアドレスとが関連付けられてテーブル化されたデータベースである。
【0053】
また、名刺特定データ42は、図4に示すように、識別コードと、名刺情報が掲載された配布側WebページのURL情報と、名刺情報の概要とが関連付けられてテーブル化されたデータベースである。
【0054】
次に、名刺8を配布する側が、会社名、住所、電話番号などの属性情報である名刺情報を登録する手順について、図5,6を参照しながら説明する。
【0055】
まず、名刺8を配布する側は、配布側パソコン7から通信ネットワーク5を介してサーバー3にアクセスし、サーバー3の配布側Webページ手段33によって制御される名刺情報登録サイトにアクセスする。
【0056】
そして、氏名、電子メールアドレスなどの基本情報を入力して、名刺登録者として会員登録をする(ステップSH1)。
【0057】
これに対してサーバー3の配布側Webページ手段33は、名刺登録IDとパスワードを発行して、名刺登録者の電子メールアドレスにメール送信する(ステップSH2)。
【0058】
続いて名刺登録者は、発行された名刺登録IDとパスワードを使って、名刺情報登録サイトのデータ登録画面へ移動する(ステップSH3)。
【0059】
ここからは、名刺情報の原稿の有無によって登録方法が異なる(ステップSH4)。
【0060】
まず、原稿が無い場合は、図6(A)に示すような名刺情報の入力画面(入力前は右列は空欄)に対して、登録したい名刺情報を配布側パソコン7のキーボードから入力していく(ステップSH5)。
【0061】
図6(A)には、C1−C13の項目が例示されており、それぞれ名刺登録者の氏名、会社名、住所、役職、部署、電話番号(TEL)、FAX番号(FAX)、PCメールアドレス(e-mail)、会社のホームページのURL情報(URL)、携帯電話の電話番号(ケータイ)、携帯メールアドレス(ケータイmail)、名刺登録者の顔写真などの画像データ(画像)、その他の開示したい事項(etc)が入力できるようになっている。
【0062】
そして、このようにして入力された名刺情報の中からいくつかの情報が抽出されて、図6(B)に示すような名刺のサムネイル画像用表示がされ、それに基づいて名刺登録者のサムネイル画像がサムネイル画像部(図示せず)で生成される(ステップSH6)。
【0063】
すなわち、入力された名刺情報は表形式で表示されているが、その中から部署C5、氏名C1、会社名C2、e-mailC8、TELC6の情報を抽出して、例えば通常配布される名刺のような書式で配列して表示させる。
【0064】
他方、原稿がある場合は、その原稿が電子データであるか、紙に印刷された名刺などのような電子データ以外のものであるかによって、名刺情報の入力方式が異なる(ステップSH7)。
【0065】
例えば、原稿がテキスト情報を有する電子データであれば、そのままその電子データを取り込んで(ステップSH8)、名刺情報欄へのデータの移行をおこない、サムネイル画像を作成する(ステップSH6)。
【0066】
また、原稿が電子データでなければ、配布側パソコン7に接続されたスキャナなどから原稿の印字情報を取り込ませ(ステップSH9)、サーバー3に送信されたイメージデータを、配布側Webページ手段33において文字データに変換させて(ステップSH10)、名刺情報欄へのデータの移行をおこない、サムネイル画像を作成する(ステップSH6)。
【0067】
上述したいずれかの方法でサムネイル画像を作成した後に、そのサムネイル画像に表示された内容を確認し(ステップSH11)、記載内容が正しければ、続いてQRコードなどの2次元コード81を作成する(ステップSH12)。
【0068】
このようにして作成された2次元コード81は、配布側パソコン7にそのデータをダウンロードして、配布側パソコン7に接続されたプリンターで名刺形状の紙やシール等に印刷することができる。
【0069】
また、名刺登録者は、配布側Webページ手段33によって制御される名刺情報登録サイトから名刺印刷会社に発注し、2次元コード81と所望する名刺情報が名刺情報印字部82に印刷された名刺8を郵送などで受け取ることもできる。
【0070】
次に、このようにして作成された名刺8を名刺登録者が配布し、ユーザーがその名刺8を受け取った後の処理の流れについて、図7−11を参照しながら説明する。
【0071】
ここで、2次元コード81に記録されるデータ形式には、サーバー3のURL情報が含まれているものと、サーバー3の電子メールアドレスが含まれているものとがあり、データ形式の違いによって処理の流れが異なるので、図7−9を参照しながらサーバー3のURL情報が含まれている場合について説明し、図10,11を参照しながらサーバー3の電子メールアドレスが含まれている場合について説明する。
【0072】
また、携帯電話1の識別方法も、機体番号をキーとする場合と、携帯メールアドレスをキーとする場合とがあるので、図7−9を参照しながら機体番号をキーとする場合について説明し、図10,11を参照しながら携帯メールアドレスをキーとする場合について説明する。
【0073】
まず、図7−9を参照しながら、サーバー3にインターネット経由でアクセスし、機体番号によって携帯電話1を識別する場合の処理の流れについて説明する。
【0074】
図1に示すように、2次元コード81が印刷された名刺8を受け取ったユーザーは、自分の携帯電話1のCCDカメラで2次元コード81を撮影し、2次元コード81のコード解析をおこなわせる(ステップS1)。
【0075】
すると、2次元コード81の中から図8の左側に示したようなサーバー3のURL情報が抽出され、携帯電話1のモニタ画面に反転表示され、その部分をクリックすると、図8の中央に示すように接続の許可を求める表示となり、接続が許可されるとインターネットを経由してサーバー3にアクセスされる(ステップS2)。
【0076】
そして、このような携帯電話1からのアクセスを受けたサーバー3は、携帯電話1に対してその機体番号を要求する(ステップS3)。例えば、サーバー3は、図9(A)に示すようなメッセージを携帯電話1に送信して、モニタ画面に表示させる。続いて、図9(B)に示すように、携帯電話1の機体番号をサーバー3に送信してよいかどうかの許可が求められ、「はい」を選択することによって機体番号の送信が承認される(ステップS4)。
【0077】
このようにして携帯電話1の機体番号を取得したサーバー3は、検索手段32によって、取得した機体番号に関連付けられたPCメールアドレスをユーザー登録データ41内で検索して抽出する(ステップS5)。
【0078】
ここで、携帯電話1の機体番号に関連付けられたPCメールアドレスが既に登録されていれば、ステップS10に処理が移行する。
【0079】
他方、携帯電話1の機体番号に関連付けられたPCメールアドレスが存在しない場合は、図9(C)に示すように、PCメールアドレスの登録を促すメッセージを携帯電話1のモニタ画面に表示させる(ステップS6)。
【0080】
そこで、ユーザーは、登録したいPCメールアドレスをアドレス入力欄に入力し、図9(D)及び図9(E)に示すようなメッセージに従ってPCメールアドレスをサーバー3に送信する(ステップS7)。
【0081】
また、PCメールアドレスを受信したサーバー3は、PCメールアドレス登録手段38において、ユーザーID(例えば「ppppp」)と機体番号(例えば「pwg123456」)とに関連付けて、PCメールアドレス(例えば「△××△@○○.gr.jp」)をユーザー登録データ41に登録する(ステップS8、図3参照)。
【0082】
さらに、サーバー3は、ユーザーWebページ手段34によって、ユーザー専用のユーザーWebページを作成し、記憶手段35に記憶させる(ステップS9)。
【0083】
このようなPCメールアドレスを登録する操作は、ユーザーが初めて名刺情報提供システムSを利用するときにだけおこなえばよい。
【0084】
このようにして携帯電話1から送信された機体番号に基づいて送信先のPCメールアドレスを特定すると、続いて、携帯電話1から送信されたURL情報から識別コード抽出手段31によって識別コードを抽出する(ステップS10)。
【0085】
例えば、図8の左図に示したURL情報「http://qten.jp/qr?u=u01-000001」のうち、「000001」の部分が識別コードを表す情報であり、この部分を識別コードとして抽出する。
【0086】
そして、検索手段32によって、図4に示すような名刺特定データ42の中から、識別コード「000001」に関連付けられた配布側WebページのURL情報「http://qten.jp/r?u=000001&i=170」を抽出する(ステップS11)。
【0087】
このようにして抽出された配布側WebページのURL情報「http://qten.jp/r?u=000001&i=170」は、ユーザーWebページ手段34よってユーザーWebページに書き込まれて更新される(ステップS12)。
【0088】
また、抽出された配布側WebページのURL情報「http://qten.jp/r?u=000001&i=170」と、更新されたユーザーWebページのURL情報とが、ステップS5又はステップS8で特定されたPCメールアドレスにメール送信される(ステップS13)。
【0089】
次に、図10,11を参照しながら、サーバー3に電子メールを送信して、携帯メールアドレスによって携帯電話1を識別する場合の処理の流れについて説明する。
【0090】
図1に示すように、2次元コード81が印刷された名刺8を受け取ったユーザーは、自分の携帯電話1のCCDカメラで2次元コード81を撮影し、2次元コード81のコード解析をおこなわせる(ステップS21)。
【0091】
すると、2次元コード81の中から図11の左側に示したように、サーバー3の電子メールアドレス「info@qten.jp」と、名刺を特定する識別コード「000001」が抽出され、図11の中央に示すように、送信先「info@qten.jp」、タイトル「URL Transfer」、メール本文「000001」という送信メールが作成されて待機状態になる(ステップS22)。
【0092】
そして、図11の中央の「送信」ボタンをクリックするとメール送信がおこなわれる(ステップS23)。
【0093】
一方、携帯電話1からのメールを受信したサーバー3は、送信元である携帯電話1の携帯メールアドレスをキーとして、検索手段32によって、その携帯メールアドレスに関連付けられたPCメールアドレスをユーザー登録データ41内で検索して抽出する(ステップS24)。
【0094】
ここで、携帯電話1の携帯メールアドレスに関連付けられたPCメールアドレスが既に登録されていれば、ステップS29に処理が移行する。
【0095】
他方、携帯電話1の携帯メールアドレスに関連付けられたPCメールアドレスが存在しない場合は、図9(C)に示すように、PCメールアドレスの登録を促すメッセージを携帯電話1のモニタ画面に表示させる(ステップS25)。
【0096】
そこで、ユーザーは、登録したいPCメールアドレスを入力し、図9(D)及び図9(E)に示すようなメッセージに従ってPCメールアドレスを送信する(ステップS26)。
【0097】
また、PCメールアドレスを受信したサーバー3は、PCメールアドレス登録手段38において、ユーザーID(例えば「mmmmm」)と携帯メールアドレス(例えば「○○○@△△.ne.jp」)とに関連付けて、PCメールアドレス(例えば「○○△△@××.co.jp」)をユーザー登録データ41に登録する(ステップS27、図3参照)。
【0098】
さらに、サーバー3は、ユーザーWebページ手段34によって、ユーザー専用のユーザーWebページを作成し、記憶手段35に記憶させる(ステップS28)。
【0099】
このようにして携帯電話1の携帯メールアドレスに基づいて送信先のPCメールアドレスが特定されると、続いて、携帯電話1から送信されたメールから識別コード抽出手段31によって識別コードを抽出する(ステップS29)。
【0100】
例えば、図11に示すように、送信されたメール本文には、識別コード「000001」が記載されており、この部分を識別コードとして抽出する。
【0101】
そして、検索手段32によって、図4に示すような名刺特定データ42の中から、識別コード「000001」に関連付けられた配布側WebページのURL情報「http://qten.jp/r?u=000001&i=170」を抽出する(ステップS30)。
【0102】
このようにして抽出された配布側WebページのURL情報「http://qten.jp/r?u=000001&i=170」は、ユーザーWebページ手段34によってユーザーWebページに書き込まれて更新される(ステップS31)。
【0103】
また、抽出された配布側WebページのURL情報「http://qten.jp/r?u=000001&i=170」と、更新されたユーザーWebページのURL情報とが、ステップS24又はステップS27で特定されたPCメールアドレスにメール送信される(ステップS32)。
【0104】
次に、ユーザーのパソコン6にサーバー3から送信されるメールについて、図12を参照しながら説明する。
【0105】
このメールには、ユーザーID「mmmmm」が表示されるとともに、名刺8を配布した人の名刺情報のみが掲載された配布側WebページのURL情報「http://qten.jp/r?u=000001&i=170」と、ユーザー専用のブックマークサイトのURL情報「http://qten.jp/bookmark/×××mmmmm×××」とが記載されている。
【0106】
これらのURL情報が記載された部分をクリックすると、ブラウザが立ち上がり、閲覧したいWebページが表示される。
【0107】
例えば、配布側WebページのURL情報「http://qten.jp/r?u=000001&i=170」をクリックすると、図6(B)に示すように、名刺8を配布した人の名刺情報のみが掲載された配布側Webページが閲覧できるようになる。なお、ユーザーに開示する名刺情報として、図6(A)に示すような詳細な名刺情報を開示することもできる。
【0108】
そして、配布側Webページに表示されたメールアドレス、電話番号、URL情報などをクリックすると、メールソフト、IP電話、ブラウザなどのそれぞれ目的とするアプリケーションが立ち上がって、名刺登録者に連絡したり、必要な情報を収集したりすることができるようになる。
【0109】
また、ユーザー専用のブックマークサイトのURL情報「http://qten.jp/bookmark/×××mmmmm×××」をクリックすると、セキュリティのためのユーザーIDとパスワードの入力を要求する画面(図示せず)が表示され、認証完了後に、図13に示すようなユーザー専用のブックマークサイトのユーザーWebページが閲覧できるようになる。
【0110】
このブックマークサイトのユーザーWebページには、それまでにユーザーが受け取って2次元コード81を読み込ませた名刺8が、サムネイル画像P1−P8の一覧形式で表示される。
【0111】
この中で、サムネイル画像P1,P2,P3,P4,P5,P7,P8は、現在もサーバー3に登録されている名刺登録者の名刺情報のサムネイル画像である。これらの画像は、名刺登録者が転勤や転職などによって名刺情報を更新すると、ユーザーWebページを更新する際に逐次更新されていく。このため、ユーザーは常に配布側の最新の名刺情報を入手することができる。
【0112】
さらに、サムネイル画像P1,P2,P3,P4,P5,P7,P8をクリックすると、それぞれの名刺登録者の配布側Webページに移行することができる。
【0113】
また、他のサムネイル画像とは異なるグレーで表示されたサムネイル画像P6は、サーバー3から登録が削除された名刺登録者のサムネイル画像である。すなわち、名刺登録者が退職などによって名刺情報を開示する必要がなくなった際に、サーバー3から登録を削除すれば、ユーザーは、その名刺登録者の名刺情報が利用できなくなったことを知ることができる。
【0114】
このようなサーバー3から削除された名刺のサムネイル画像P6は、ユーザーWebページに表示されないように設定することもできるが、他の画像とは異なる表示形態で表示させ続けることで、ユーザーは名刺情報が無効であることを容易に確認することができる。
【0115】
次に、図14を参照しながら、名刺登録者が利用する名刺情報更新サイトについて説明する。
【0116】
この名刺情報更新サイトには、配布側パソコン7から名刺登録IDとパスワードを入力してアクセスする。
【0117】
この名刺情報更新サイトのWebページには、表題部W1に名刺登録IDが表示され、中央左側の画像表示部W2にサムネイル画像のレイアウトが表示され、右側の表部W3には名刺情報の詳細データが列記されている。この表部W3の右列の記載を修正すると、名刺情報が更新され、画像表示部W2の表示も自動的に更新される。
【0118】
また、PC転送回数表示部W4には、この名刺登録者の名刺8に関して、カウント手段39の送信数カウント手段でカウントされた、サーバー3からPCメールアドレスに送信された回数が表示される。
【0119】
さらに、アクセス回数表示部W5には、この名刺登録者の配布側Webページに、パソコン6に送信されたメールのURL情報をクリックしてアクセスされた回数が、カウント手段39のアクセス数カウント手段でカウントされて表示される。
【0120】
このPC転送回数は、この名刺情報提供システムSの普及度合を表すもので、例えば100人に名刺を配ってPC転送回数が35回になれば、少なくとも100人中35人はこの名刺情報提供システムSの利用者(ユーザー)であるといえる。
【0121】
また、アクセス回数は、名刺8を配布した人の名刺情報に関心を持った人、又は実際にパソコン6でその名刺情報を管理しようとした人の数を示しているといえ、名刺8を配布したことによる効果を測ることができる。
【0122】
次に、この実施の形態の名刺情報提供システムSの作用について説明する。
【0123】
このように構成された名刺情報提供システムSでは、名刺8に印刷された2次元コード81が携帯電話1で読み込まれ、サーバー3にアクセスされると、携帯電話1の機体番号又は携帯メールアドレスと関連付けられたPCメールアドレスに、名刺情報が掲載されたWebページのURL情報が送信される。
【0124】
このため、ユーザーは、名刺情報を管理する専用のソフトウェアを携帯電話1やパソコン6に備えていなくても、簡単な操作で名刺8を配布した人の属性情報である名刺情報を、パソコン6で閲覧し、管理することができる。
【0125】
また、2次元コード81に記録させる情報が、サーバー3のURL情報又はメールアドレス情報などであれば、携帯電話1のOSの違いによる制約を受けず、さらに、パソコン6のOSにも左右されないシステムであれば、機種やバージョンによって使用できなくなる場合がほとんどないので利用者の制限が少なく、急速に普及する可能性が高い。
【0126】
さらに、配布側及びユーザー側の利用者が増えれば、大部分の名刺管理をこの名刺情報提供システムSでおこなえるようになったり、管理を一元化できるようになったりするので、ますます使い勝手の良いシステムにすることができる。
【0127】
また、名刺8を配布する側の配布側Webページを、サーバー3の配布側Webページ手段33で制御することで、ユーザーが閲覧する配布側Webページの書式を統一してユーザーの見やすい表示にすることができる。また、サーバー3が管理するWebページであれば、アクセス数を管理してその利用頻度の情報を名刺登録者に提供することもできる。
【0128】
さらに、ユーザー専用のユーザーWebページを制御するユーザーWebページ手段34を備えることで、ユーザーが複数の名刺を管理することが容易にできるようになる。
【0129】
すなわち、特別な名刺管理用のソフトウェアをパソコン6にインストールしなくても、複数の名刺8,・・・の名刺情報を容易に管理することができる。
【0130】
また、配布側Webページ手段33に、名刺情報に基づいたサムネイル画像を生成して表示させるサムネイル画像部を設けることで、ユーザーは通常交換される紙の名刺と同様のイメージで複数の名刺情報を閲覧したり、管理したりすることができる。
【0131】
さらに、ユーザーWebページ手段34において、一旦読み込まれた後に配布側で更新されたり削除されたりした配布側Webページのサムネイル画像を、更新したり他の有効なサムネイル画像の表示とは異なる表示形態で表示させたりすることで、最新の名刺情報の利用が可能になるうえに、無効になった名刺情報を誤って利用してしまうような事態の発生を防ぐことができる。また、無効となった名刺情報であっても、名刺を交換した記録として残すことができる。
【0132】
また、配布側WebページのURL情報をメール送信した回数をカウントする送信数カウント手段や、メール送信された配布側WebページのURL情報からアクセスされた回数をカウントするアクセス数カウント手段を設けることで、名刺情報提供システムSの利用頻度を容易に把握することができる。
【0133】
さらに、2次元コード81がQRコードであれば、アルファベットと数字だけなら4,296文字、数字だけなら7,089文字という多くの情報を2次元コードに記録することができる。
【0134】
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0135】
例えば、前記実施の形態では、携帯通信端末として携帯電話1を使用したが、これに限定されるものではなく、2次元コード81を読み取る読み取り手段が内蔵されており、サーバー3と通信できるものであれば、例えばPDA(Personal Digital Assistance)などを使用することもできる。
【0136】
また、前記実施の形態では、配布側Webページはサーバー3の配布側Webページ手段33で制御されたが、これに限定されるものではなく、配布側は独自に開設したWebページのURL情報を名刺特定データ42に登録してもよい。
【0137】
さらに、前記実施の形態では、ユーザーWebページに複数の名刺情報をサムネイル画像の一覧形式で表示させたが、これに限定されるものではなく、行と列から構成される表形式によって複数の名刺情報を表示させるなどしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本発明の最良の実施の形態の名刺情報提供システムに関連する全体の構成を説明する説明図である。
【図2】サーバーとデータベースの構成を説明するブロック図である。
【図3】ユーザー登録データのデータ形式を説明する説明図である。
【図4】名刺特定データのデータ形式を説明する説明図である。
【図5】名刺の配布側の名刺情報の登録手順を説明するフローチャートである。
【図6】(A)は名刺情報の入力例を示す説明図、(B)は名刺のサムネイル画像用の表示例を示す説明図である。
【図7】名刺を受け取った側の操作の流れの一例を説明するフローチャートである。
【図8】サーバーに接続する際の携帯電話のモニタ画面の表示例を示す図である。
【図9】(A)−(E)はサーバーに携帯電話の機体番号及びPCメールアドレスを送信する際の携帯電話のモニタ画面の表示例を示す図である。
【図10】名刺を受け取った側の操作の流れの他の例を説明するフローチャートである。
【図11】サーバーにメール送信する際の携帯電話のモニタ画面の表示例を示す図である。
【図12】パソコンに送信されるメールを例示する説明図である。
【図13】ブックマークサイトのユーザーWebページの表示を説明する図である。
【図14】名刺情報更新サイトの表示を説明する図である。
【符号の説明】
【0139】
S 名刺情報提供システム
1 携帯電話(携帯通信端末)
3 サーバー
31 識別コード抽出手段
32 検索手段
33 配布側Webページ手段
34 ユーザーWebページ手段
35 記憶手段
36 メール送受信手段(メール送信手段)
37 通信手段
38 PCメールアドレス登録手段
39 カウント手段(送信数カウント手段、アクセス数カウント手段)
4 データベース
41 ユーザー登録データ
42 名刺特定データ
5 通信ネットワーク
6 パソコン(パーソナルコンピュータ)
8 名刺
81 2次元コード
P1−P8 サムネイル画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
名刺に印刷された2次元コードを読み取る読み取り手段が内蔵されたユーザーの携帯通信端末と、データベースを有するサーバーとが通信ネットワークを介して相互に通信可能に接続され、前記サーバーが前記2次元コードに関連付けられたWebページのURL(Uniform Resource Locator)情報を送信する名刺情報提供システムであって、
前記データベースには、前記携帯通信端末固有の機体番号と、前記ユーザーのパーソナルコンピュータ用のPCメールアドレスとが関連付けられてテーブル化されたユーザー登録データと、前記名刺を特定する名刺特定データとが格納されており、
前記サーバーは、前記携帯通信端末から送信された前記2次元コードに基づく情報から前記名刺特定データを抽出するための識別コードを抽出する識別コード抽出手段と、その抽出された識別コードをキーとして前記名刺特定データを検索して、前記名刺を配布した側の配布側WebページのURL情報を取り出すとともに、前記携帯通信端末から送られた前記機体番号をキーとして前記ユーザー登録データを検索して、前記ユーザーの前記PCメールアドレスを取り出す検索手段と、前記配布側WebページのURL情報を、前記PCメールアドレスにメール送信するメール送信手段とを備えたうえに、
前記機体番号と関連付けられたパーソナルコンピュータ用のPCメールアドレスが存在しない場合には、PCメールアドレスの新規登録を促す信号を前記携帯通信端末に送信し、前記携帯通信端末からPCメールアドレスが入力されて送信されると、それを受信して前記機体番号と関連付けて前記データベース内の前記ユーザー登録データに登録するPCメールアドレス登録手段を備えたことを特徴とする名刺情報提供システム。
【請求項2】
名刺に印刷された2次元コードを読み取る読み取り手段が内蔵されたユーザーの携帯通信端末と、データベースを有するサーバーとが通信ネットワークを介して相互に通信可能に接続され、前記サーバーが前記2次元コードに関連付けられたWebページのURL(Uniform Resource Locator)情報を送信する名刺情報提供システムであって、
前記データベースには、前記携帯通信端末用の携帯メールアドレスと、前記ユーザーのパーソナルコンピュータ用のPCメールアドレスとが関連付けられてテーブル化されたユーザー登録データと、前記名刺を特定する名刺特定データとが格納されており、
前記サーバーは、前記携帯通信端末から送信された前記2次元コードに基づく情報から前記名刺特定データを抽出するための識別コードを抽出する識別コード抽出手段と、その抽出された識別コードをキーとして前記名刺特定データを検索して、前記名刺を配布した側の配布側WebページのURL情報を取り出すとともに、前記携帯通信端末から送られた前記携帯メールアドレスをキーとして前記ユーザー登録データを検索して、前記ユーザーの前記PCメールアドレスを取り出す検索手段と、前記配布側WebページのURL情報を、前記PCメールアドレスにメール送信するメール送信手段とを備えたうえに、
前記携帯メールアドレスと関連付けられたパーソナルコンピュータ用のPCメールアドレスが存在しない場合には、PCメールアドレスの新規登録を促す信号を前記携帯通信端末に送信し、前記携帯端末からPCメールアドレスが入力されて送信されると、それを受信して前記携帯メールアドレスと関連付けて前記データベース内の前記ユーザー登録データに登録するPCメールアドレス登録手段を備えたことを特徴とする名刺情報提供システム。
【請求項3】
前記サーバーは、前記配布側Webページに前記名刺を配布する側の属性情報である名刺情報を書き込むとともに、記憶手段に記憶させるための配布側Webページ手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の名刺情報提供システム。
【請求項4】
前記サーバーは、前記配布側WebページのURL情報を前記ユーザー専用のユーザーWebページに書き込むとともに、記憶手段に記憶させるためのユーザーWebページ手段を備え、
前記メール送信手段は、前記配布側WebページのURL情報と一緒に前記ユーザーWebページのURL情報を前記PCメールアドレスにメール送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の名刺情報提供システム。
【請求項5】
前記配布側Webページ手段は、前記名刺情報に基づいたサムネイル画像を生成するサムネイル画像部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の名刺情報提供システム。
【請求項6】
前記ユーザーWebページ手段は、前記配布側Webページの前記サムネイル画像を抽出して表示させることを特徴とする請求項5に記載の名刺情報提供システム。
【請求項7】
前記ユーザーWebページ手段は、前記配布側Webページの前記サムネイル画像を抽出して表示させた後に、前記配布側Webページの前記サムネイル画像が更新された場合は前記ユーザーWebページの表示を更新し、前記配布側Webページが削除された場合は、その削除された配布側Webページのサムネイル画像を、削除されていないものとは異なる表示形態で表示させることを特徴とする請求項6に記載の名刺情報提供システム。
【請求項8】
前記サーバーは、前記配布側WebページのURL情報をメール送信した回数をカウントする送信数カウント手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の名刺情報提供システム。
【請求項9】
前記サーバーは、前記PCメールアドレスにメール送信された前記配布側WebページのURL情報をクリックして前記配布側Webページにアクセスされた回数をカウントするアクセス数カウント手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の名刺情報提供システム。
【請求項10】
前記2次元コードがQRコードであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の名刺情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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