説明

名称検索方法および名称検索装置

【課題】合字の任意性を考慮して、合字を含む文字列として表記可能な検索対象名称を、合字またはこれに対応する一連の複数の文字のいずれが入力された場合においても検出できるようにすることによって、名称検索の利便性および信頼性を向上させることができる「名称検索方法および名称検索装置」を提供する。
【解決手段】所定の合字が入力された場合には、記憶装置Mに格納された対応関係TBに基づいて、所定の合字をこれに対応する一連の複数の文字に変換し、変換された一連の複数の文字を所定の合字の入力位置および結合文字数に対応する一連の複数の文字配置位置においてそれぞれ含むような特定の検索対象名称を、データベースDBから文字列マッチングによって検索する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、名称検索方法および名称検索装置に係り、特に、検索対象名称を1文字の入力毎に順次絞り込むように検索して、検索結果を表示するのに好適な名称検索方法および名称検索装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ナビゲーション装置においては、例えば、目的地検索の際に、文字入力によって、入力された文字を含む住所名称やPOI(Points of Interest)名称等の検索対象名称を、この検索対象名称の文字列データが格納されたデータベースを用いて検索することが可能とされていた。
【0003】
また、従来から、このような名称検索の際には、ハイフンやカンマ等の記号を入力しなくても当該記号を含む検索対象名称を検索するファジーマッチングや、特殊文字(例えば、ウムラウトやリング付きのアルファベット等)を通常のアルファベットに置き換えて検索することも行われていたが、このような例外を除いて、基本的には、データベースに格納されている検索対象名称を表す文字列と同一の文字列を入力しなければ、検索対象名称を検出することができなかった。
【0004】
その一例として、アラビア語圏では、所定の複数の文字が所定の順序で連続する場合に、これら一連の複数の文字を、1文字として結合された合字(Ligature)として表記することが可能とされているが、このようなアラビア語対応のナビゲーション装置においては、合字とこれに対応する(合字の結合を解除した)一連の複数の文字とに、互いに異なる文字コードが付与されている。
【0005】
例えば、合字としてのLam alif(便宜上、英字表記)と、これに対応するLamおよびalifには、それぞれ互いに異なる3つの文字コード(例えば、Lam:0644、alif:0627、Lam alif:FEFB)が付与されている。
【0006】
そして、検索対象名称を検索する際にLamのみを文字入力した場合には、Lamと文字コードが異なるLam alifを含む検索対象名称を検出することができず、また、これとは逆に、Lam alifを入力した場合には、Lam alifと文字コードが異なるLam+alif(一連の2文字)を含む検索対象名称を検出することができなかった。
【0007】
さらに、このような検索対象名称の検索漏れは、文字コードの違いだけでなく、前述した一連の複数の文字を合字として表記するか否かが任意であること(以下、合字の任意性と称する)に因るところも大きかった。
【0008】
すなわち、ナビゲーション装置のデータベースは、元データをコンパイラによってコンパイルすることにより作成されるところ、元データに格納される検索対象名称は、合字を用いて表記可能なものであっても合字を用いた状態で格納されるか否かは元データの作成者に委ねられており、多くの場合、現地の看板の表記方法に倣っていた。そして、現地の看板には、合字の任意性により、合字を用いて文字列が表記される場合もあれば、合字に対応する一連の複数の文字を用いて文字列が表記される場合もある。したがって、データベース内には、一連の複数の文字が合字にされた状態の検索対象名称と合字にされていない状態の検索対象名称との双方が混在することが珍しくなく、このことが、検査対象名称の検索漏れを助長していた。
【0009】
この点、特許文献1においては、一連のテキスト中の代替グリフ(合字)を識別して表示する技術が提案されており、このような技術によれば、合字を考慮した表示を行うことは可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特表2002−507289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、あくまでも表示において合字を考慮するものであり、合字の任意性を考慮した名称検索に対応することまではできなかった。
【0012】
そこで、本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、合字の任意性を考慮して、合字を含む文字列として表記可能な検索対象名称を、合字またはこれに対応する一連の複数の文字のいずれが入力された場合においても検出できるようにすることによって、名称検索の利便性および信頼性を向上させることができる名称検索方法および名称検索装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述した目的を達成するため、本発明に係る第1の態様の名称検索方法は、検索対象名称を文字列データとしてデータベースに格納し、前記データベースから、入力装置によって入力された文字を含む前記検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索し、検索結果を表示部に表示する名称検索方法であって、所定の順序にしたがった所定の一連の複数の文字が1文字として結合された所定の合字を含む文字列および前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列のいずれとしても表記可能な特定の前記検索対象名称のすべてを、前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として前記データベースに格納する第1aのステップと、前記所定の合字と前記一連の複数の文字との対応関係を記憶装置に格納する第2aのステップと、前記入力装置に、前記所定の合字を入力する第1のキーおよび前記一連の複数の文字における先頭の文字を入力する第2のキーの双方を割り当てる第3aのステップと、前記第1のキーによって前記所定の合字が入力された場合に、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、入力された前記所定の合字をこれに対応する前記一連の複数の文字に変換し、変換された前記一連の複数の文字を前記所定の合字の入力位置および結合文字数に対応する一連の複数の文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索する第4aのステップと、前記第2のキーによって前記先頭の文字が入力された場合に、入力された前記先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索する第5aのステップとを有することを特徴としている。
【0014】
また、本発明に係る第1の態様の名称検索装置は、検索対象名称が文字列データとして格納されたデータベースと、前記検索対象名称の検索のための文字入力が可能とされた入力装置と、前記データベースから、前記入力装置によって入力された文字を含む前記検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索する検索装置と、この検索装置による検索結果を表示部に表示する検索結果表示装置とを備えた名称検索装置であって、前記データベースには、所定の順序にしたがった所定の一連の複数の文字が1文字として結合された所定の合字を含む文字列および前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列のいずれとしても表記可能な特定の前記検索対象名称のすべてが、前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として格納され、前記所定の合字と前記一連の複数の文字との対応関係が格納された記憶装置と、前記入力装置に、前記所定の合字を入力する第1のキーおよび前記一連の複数の文字における先頭の文字を入力する第2のキーの双方を割り当てるキー割り当て装置と、前記検索装置による前記検索対象名称の検索を制御する検索制御装置とを備え、前記検索制御装置は、前記第1のキーによって前記所定の合字が入力された場合には、前記検索装置に、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、入力された前記所定の合字をこれに対応する前記一連の複数の文字に変換させ、変換させた前記一連の複数の文字を前記所定の合字の入力位置および結合文字数に対応する一連の複数の文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させ、前記第2のキーによって前記先頭の文字が入力された場合には、前記検索装置に、入力された前記先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させることを特徴としている。
【0015】
ここで、所定の合字または先頭の文字の「入力位置」とは、入力された当該1文字についての現時点(入力した時点)における有効な(ディレートされたものは除く)入力結果全体の中での配置位置(何文字目であるか)を意味する。例えば、現時点において有効に入力されている文字が当該1文字しか存在しない場合には、当該1文字の「入力位置」は、第1文字目すなわち先頭となる(以下、同様)。
【0016】
また、「特定の検索対象名称その他の検索対象名称」とは、特定の検索対象名称を含む概念の検索対象名称を意味する(以下、同様)。
【0017】
そして、このような第1の態様の名称検索方法および名称検索装置によれば、所定の合字が入力された場合には、記憶装置に格納された対応関係に基づいて、所定の合字をこれに対応する一連の複数の文字に変換し、変換された一連の複数の文字を所定の合字の入力位置および結合文字数に対応する一連の複数の文字配置位置においてそれぞれ含むような特定の検索対象名称を、データベースから文字列マッチングによって検索することが可能となる。一方、所定の合字に対応する一連の複数の文字における先頭の文字が入力された場合には、入力された先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような特定の検索対象名称その他の検索対象名称を、データベースから文字列マッチングによって検索することが可能となる。これにより、合字の任意性を考慮して、合字を含む文字列として表記可能な検索対象名称を、合字およびこれに対応する一連の複数の文字のいずれが入力された場合においても検出することが可能となるので、名称検索の利便性および信頼性を向上させることができる。
【0018】
次に、本発明に係る第2の態様の名称検索方法は、検索対象名称を文字列データとしてデータベースに格納し、前記データベースから、入力装置によって入力された文字を含む前記検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索し、検索結果を表示部に表示する名称検索方法であって、所定の順序にしたがった所定の一連の複数の文字が1文字として結合された所定の合字を含む文字列および前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列のいずれとしても表記可能な特定の前記検索対象名称のすべてを、前記所定の合字を含む文字列として前記データベースに格納する第1bのステップと、前記所定の合字と前記一連の複数の文字との対応関係を記憶装置に格納する第2bのステップと、前記入力装置に、前記所定の合字を入力する第1のキーおよび前記一連の複数の文字における先頭の文字を入力する第2のキーの双方を割り当てる第3bのステップと、前記第1のキーによって前記所定の合字が入力された場合に、入力された前記所定の合字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索する第4bのステップと、前記第2のキーによって前記先頭の文字が入力された場合に、入力された前記先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索するとともに、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、前記入力された先頭の文字に対応する前記所定の合字を取得し、取得された前記所定の合字を前記先頭の文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索する第5bのステップとを有することを特徴としている。
【0019】
また、本発明に係る第2の態様の名称検索装置は、検索対象名称が文字列データとして格納されたデータベースと、前記検索対象名称の検索のための文字入力が可能とされた入力装置と、前記データベースから、前記入力装置によって入力された文字を含む前記検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索する検索装置と、この検索装置による検索結果を表示部に表示する検索結果表示装置とを備えた名称検索装置であって、前記データベースには、所定の順序にしたがった所定の一連の複数の文字が1文字として結合された所定の合字を含む文字列および前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列のいずれとしても表記可能な特定の前記検索対象名称のすべてが、前記所定の合字を含む文字列として格納され、前記所定の合字と前記一連の複数の文字との対応関係が格納された記憶装置と、前記入力装置に、前記所定の合字を入力する第1のキーおよび前記一連の複数の文字における先頭の文字を入力する第2のキーの双方を割り当てるキー割り当て装置と、前記検索装置による前記検索対象名称の検索を制御する検索制御装置とを備え、前記検索制御装置は、前記第1のキーによって前記所定の合字が入力された場合には、前記検索装置に、入力された前記所定の合字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させ、前記第2のキーによって前記先頭の文字が入力された場合には、前記検索装置に、入力された前記先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させるとともに、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、前記入力された先頭の文字に対応する前記所定の合字を取得させ、取得させた前記所定の合字を前記先頭の文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させることを特徴としている。
【0020】
そして、このような第2の態様の名称検索方法および名称検索装置によれば、所定の合字が入力された場合には、入力された所定の合字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような特定の検索対象名称を、データベースから文字列マッチングによって検索することが可能となる。一方、所定の合字に対応する一連の複数の文字における先頭の文字が入力された場合には、入力された先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような検索対象名称を、データベースから文字列マッチングによって検索するとともに、記憶装置に格納された対応関係に基づいて、入力された先頭の文字に対応する所定の合字を取得し、取得された所定の合字を先頭の文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような特定の検索対象名称を、データベースから文字列マッチングによって検索することが可能となる。これにより、第1の態様と同様に、合字の任意性を考慮して、合字を含む文字列として表記可能な検索対象名称を、合字およびこれに対応する一連の複数の文字のいずれが入力された場合においても検出することが可能となるので、名称検索の利便性および信頼性を向上させることができる。
【0021】
次に、本発明に係る第3の態様の名称検索方法は、検索対象名称を文字列データとしてデータベースに格納し、前記データベースから、入力装置によって入力された文字を含む前記検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索し、検索結果を表示部に表示する名称検索方法であって、所定の順序にしたがった所定の一連の複数の文字が1文字として結合された所定の合字を含む文字列および前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列のいずれとしても表記可能な特定の前記検索対象名称を、前記所定の合字を含む文字列または前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として前記データベースに格納する第1cのステップと、前記所定の合字と前記一連の複数の文字との対応関係を記憶装置に格納する第2cのステップと、前記入力装置に、前記所定の合字を入力する第1のキーおよび前記一連の複数の文字における先頭の文字を入力する第2のキーの双方を割り当てる第3cのステップと、前記第1のキーによって前記所定の合字が入力された場合に、入力された前記所定の合字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索するとともに、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、前記入力された所定の合字をこれに対応する前記一連の複数の文字に変換し、変換された前記一連の複数の文字を前記所定の合字の入力位置および結合文字数に対応する一連の複数の文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索する第4cのステップと、前記第2のキーによって前記先頭の文字が入力された場合に、入力された前記先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索するとともに、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、前記入力された先頭の文字に対応する前記所定の合字を取得し、取得された前記所定の合字を前記先頭の文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索する第5cのステップとを有することを特徴としている。
【0022】
また、本発明に係る第3の態様の名称検索装置は、検索対象名称が文字列データとして格納されたデータベースと、前記検索対象名称の検索のための文字入力が可能とされた入力装置と、前記データベースから、入力装置によって入力された文字を含む前記検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索する検索装置と、この検索装置による検索結果を表示部に表示する検索結果表示装置とを備えた名称検索装置であって、前記データベースには、所定の順序にしたがった所定の一連の複数の文字が1文字として結合された所定の合字を含む文字列および前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列のいずれとしても表記可能な特定の前記検索対象名称が、前記所定の合字を含む文字列または前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として格納され、前記所定の合字と前記一連の複数の文字との対応関係が格納された記憶装置と、前記入力装置に、前記所定の合字を入力する第1のキーおよび前記一連の複数の文字における先頭の文字を入力する第2のキーの双方を割り当てるキー割り当て装置と、前記検索装置による前記検索対象名称の検索を制御する検索制御装置とを備え、前記検索制御装置は、前記第1のキーによって前記所定の合字が入力された場合には、前記検索装置に、入力された前記所定の合字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させるとともに、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、前記入力された所定の合字をこれに対応する前記一連の複数の文字に変換させ、変換させた前記一連の複数の文字を前記所定の合字の入力位置および結合文字数に対応する一連の複数の文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させ、前記第2のキーによって前記先頭の文字が入力された場合には、前記検索装置に、入力された前記先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させるとともに、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、前記入力された先頭の文字に対応する前記所定の合字を取得させ、取得させた前記所定の合字を前記先頭の文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させることを特徴としている。
【0023】
そして、このような第3の態様の名称検索方法および名称検索装置によれば、所定の合字が入力された場合には、入力された所定の合字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような特定の検索対象名称を、データベースから文字列マッチングによって検索するとともに、記憶装置に格納された対応関係に基づいて、入力された所定の合字をこれに対応する一連の複数の文字に変換し、変換された一連の複数の文字を所定の合字の入力位置および結合文字数に対応する一連の複数の文字配置位置においてそれぞれ含むような特定の検索対象名称を、データベースから文字列マッチングによって検索することが可能となる。一方、所定の合字に対応する一連の複数の文字における先頭の文字が入力された場合には、入力された先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような特定の検索対象名称その他の検索対象名称を、データベースから文字列マッチングによって検索するとともに、記憶装置に格納された対応関係に基づいて、入力された先頭の文字に対応する所定の合字を取得し、取得された所定の合字を先頭の文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような特定の検索対象名称を、データベースから文字列マッチングによって検索することが可能となる。これにより、第1および第2の態様と同様に、合字の任意性を考慮して、合字を含む文字列として表記可能な検索対象名称を、合字およびこれに対応する一連の複数の文字のいずれが入力された場合においても検出することが可能となるので、名称検索の利便性および信頼性を向上させることができる。
【0024】
なお、第1の態様の名称検索方法および名称検索装置において、前記第1のキーの割り当ては、前記一連の複数の文字を今後の最新の一連の複数文字の入力位置に対応する文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行い、前記第2のキーの割り当ては、前記先頭の文字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行ってもよい。
【0025】
また、第2の態様の名称検索方法および名称検索装置において、前記第1のキーの割り当ては、前記所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行い、前記第2のキーの割り当ては、前記先頭の文字または前記所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行ってもよい。
【0026】
さらに、第3の態様の名称検索方法および名称検索装置において、前記第1のキーの割り当ては、前記所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称または前記一連の複数の文字を今後の最新の一連の複数文字の入力位置に対応する文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行い、前記第2のキーの割り当ては、前記先頭の文字または前記所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行ってもよい。
【0027】
そして、このような第1〜第3の態様の名称検索方法/装置のそれぞれに応じたキー割り当ての条件を設定することによって、これから開始または継続される所定の合字または先頭の文字の入力による検索によって検出されるべき検索対象名称がデータベース内に存在しないにもかかわらず第1のキーおよび第2のキーが割り当てられることを防止することができるので、検索結果が0件となるような意味のない検索のための無駄な文字入力が行われることを未然に回避することができる。
【0028】
さらにまた、第1または第2の態様の名称検索方法において、前記データベースへの前記特定の検索対象名称の格納は、前記データベースの元データを前記データベースにコンパイルする際に行ってもよい。そして、このような方法によれば、元データをデータベースにコンパイルする際に、データベースに格納される特定の検索対象名称についての合字の有無を統一することができるので、文字入力によって特定の検索対象名称の検索を実行する際における処理負担を軽減することができる。
【0029】
また、第3の態様の名称検索方法において、前記データベースへの前記特定の検索対象名称の格納は、前記データベースの元データを前記データベースにコンパイルする際に行い、その際に、前記特定の検索対象名称を、合字の有無が前記元データのままの状態の文字列として前記データベースに格納してもよい。そして、このような方法によれば、データベースに格納される特定の検索対象名称についての合字の有無が元データにおける合字の有無をそのまま反映するような場合においても、所定の合字が入力された場合および所定の合字に対応する一連の複数の文字における先頭の文字が入力された場合のそれぞれにおいて、直接的な文字列マッチングと対応関係を用いた間接的な文字列マッチングとの双方を駆使することによって、特定の検索対象名称を漏れなく検索することができる。
【0030】
さらに、第1〜第3の態様の名称検索方法および名称検索装置において、前記検索によって検出された前記特定の検索対象名称のすべてを、前記所定の合字を含む文字列として表示してもよい。そして、このようにすれば、特定の検索対象名称の検索結果の表示態様を所定の合字を含む態様に統一することができるので、検索結果の視認性を向上させることができる。
【0031】
さらにまた、第1〜第3の態様の名称検索方法および名称検索装置において、前記検索によって検出された前記特定の検索対象名称のすべてを、前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として表示してもよい。そして、このようにすれば、特定の検索対象名称の検索結果の表示態様を一連の複数の文字をそのまま含む態様に統一することができるので、検索結果の視認性を向上させることができる。
【0032】
また、第1〜第3の態様の名称検索方法および名称検索装置において、前記検索によって検出された前記特定の検索対象名称を、前記所定の合字および前記一連の複数の文字そのもののうちの前記検索の際の文字入力に応じた一方の文字を含む文字列として表示してもよい。そして、このようにすれば、特定の検索対象名称の検索結果の表示態様を検索の際の文字入力に応じた態様にすることができるので、ユーザの嗜好が反映された検索結果の表示を行うことができる。
【0033】
さらに、第1〜第3の態様の名称検索方法および名称検索装置において、前記検索によって検出された前記特定の検索対象名称のうち、前記所定の合字として特定の合字を含むものを、前記特定の合字を含む文字列として表示し、前記特定の合字以外の前記所定の合字を含むものを、前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として表示してもよい。そして、このようにすれば、特定の合字に該当する検索対象名称についてのみ、検索結果を合字を用いて表示することができるので、検索対象名称の検索結果の表示態様のバリエーションを広げることができる。
【0034】
また、第1〜第3の態様の名称検索方法および名称検索装置において、前記検索対象名称を表す文字列の言語および前記検索対象名称の検索に用いる文字の言語にアラビア語を含めてもよい。そして、このようにすれば、合字を含む文字列として表記可能なアラビア語の検索対象名称を、合字またはこれに対応する一連の複数の文字のいずれが入力された場合においても検出することが可能となる。
【0035】
さらに、第1〜第3の態様の名称検索装置において、ナビゲーション装置に搭載され、前記検索対象名称は、住所名称、POI名称および道路名称の少なくとも1つを含んでもよい。そして、このような構成によれば、ナビゲーション装置において、合字を含む住所名称、POI名称または道路名称を、合字またはこれに対応する一連の複数の文字のいずれが入力された場合においても検出することが可能となる。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、合字を含む文字列として表記可能な検索対象名称を、合字およびこれに対応する一連の複数の文字のいずれが入力された場合においても検出することができ、ひいては、名称検索の利便性および信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る名称検索方法の第1実施形態の概要を示す概念図
【図2】本発明に係る名称検索方法の第1実施形態において、文字入力画面を示す模式図
【図3】本発明に係る名称検索方法の第1実施形態において、検索結果表示画面を示す模式図
【図4】本発明に係る名称検索方法の第1実施形態を示すフローチャート
【図5】本発明に係る名称検索方法の第2実施形態の概要を示す概念図
【図6】本発明に係る名称検索方法の第2実施形態を示すフローチャート
【図7】本発明に係る名称検索方法の第3実施形態の概要を示す概念図
【図8】本発明に係る名称検索方法の第3実施形態を示すフローチャート
【図9】本発明に係る名称検索装置の実施形態を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0038】
(名称検索方法の第1実施形態)
以下、本発明に係る名称検索方法の第1実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。
【0039】
本実施形態においては、検索対象名称を文字列データとしてデータベースに格納した上で、当該データベースから、入力装置によって入力された文字を含む検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索し、ユーザの要求を待って検索結果を表示部に表示する。
【0040】
さらに、本実施形態においては、特定の検索対象名称を検索する場合の文字入力の自由度および検出の確実性を確保するための本実施形態に特有の検索方法を用いる。ただし、特定の検索対象名称とは、所定の順序にしたがった所定の一連の複数の文字が1文字として結合された所定の合字を含む文字列として表記可能な検索対象名称であって、当該一連の複数の文字をそのまま(合字とせずに)含む文字列としても表記可能な検索対象名称のことをいう。例えば、アラビア語においては、前述のように文字列の表記の際に合字を用いるか否かは任意であるため、アラビア語で表現される検索対象名称は、特定の検索対象名称に該当する。この場合に、所定の合字は、アラビア語で表記されるすべての合字であってもよい。
【0041】
このような特定の検索対象名称の検索に適した本実施形態における名称検索方法の概要は、図1に示す通りである。
【0042】
すなわち、本実施形態においては、まず、図1のステップ1a(ST1a)に示すように、データベースDBに格納すべき特定の検索対象名称のすべてを、前述した一連の複数の文字(以下、合字対応一連文字と称する)をそのまま含む文字列としてデータベースDBに格納する。
【0043】
具体的には、ステップ1a(ST1a)においては、データベースDBの元データDをコンパイラによってデータベースDBにコンパイルする際に、元データDに格納されている検索対象名称のうちの特定の検索対象名称のすべてを、合字対応一連文字をそのまま含む文字列に変換または維持してデータベースDBに格納する。なお、コンパイルは、元データを、これを利用するコンピュータ上で所期の目的に利用できるように変換する処理であり、特に、本実施形態においては、元データに格納されている検索対象名称をデータベース上で名称検索に利用できるように変換する処理をともなうが、このようなコンパイルは、データベースを作成する際に通常行われる公知技術であるので、本実施形態に特有の部分以外は説明を割愛する。
【0044】
ここで、図1に示すように、元データDには、アラビア語で表現される検索対象名称として、第1の検索対象名称N、第2の検索対象名称Nおよび第3の検索対象名称Nの3つの検索対象名称N、N、Nが格納されている。このうち、第1の検索対象名称Nは、所定の合字としてのLam alifを第1文字目に含む文字列として表記される名称である。このような第1の検索対象名称Nは、前述した合字の任意性により、Lam alifの部分を合字対応一連文字としてのLamの後にalifが連続する一連の2文字(Lam+alif)に代えて表記することもできるので、特定の検索対象名称に該当する。また、第2の検索対象名称Nは、合字対応一連文字としてのLam+alifを第1文字目および第2文字目にそれぞれ含む文字列として表記される名称であるが、このような第2の検索対象名称Nは、合字の任意性により、Lam+alifの部分をLam alifに代えて表記することもできるので、第1の検索対象名称Nと同様に、特定の検索対象名称に該当する。一方、第3の検索対象名称Nは、第1文字目にLamが含まれる名称であるが、第2文字目がalifではなく、所定の合字に代えた表記ができないので、特定の検索対象名称には該当しない。なお、図1において、アラビア文字以外の文字は、便宜上、英字表記されている。
【0045】
このように、元データDには、合字の任意性に起因して、特定の検索対象名称が、所定の合字を用いた状態で格納される場合(第1の検索対象名称Nの場合)もあるし、または、合字対応一連文字を用いた状態で格納される場合(第2の検索対象名称Nの場合)もある。
【0046】
したがって、ステップ1a(ST1a)においては、所定の合字を用いた状態で元データDに格納されている特定の検索対象名称(第1の検索対象名称N)については、所定の合字(Lam alif)の部分を合字対応一連文字(Lam+alif)に変換した上でデータベースDBに格納する。一方、合字対応一連文字を用いた状態で元データDに格納されている特定の検索対象名称(第2の検索対象名称N)については、文字数および文字の種類ならびに配置に変化がないそのままの文字列データとしてデータベースDBに格納する。また、このとき、元データDに格納されている特定の検索対象名称以外の検索対象名称(第3の検索対象名称N)については、そのままの文字列データとしてデータベースDBに格納する。
【0047】
次いで、本実施形態においては、図1のステップ2a(ST2a)に示すように、所定の合字(Lam alif)と合字対応一連文字(Lam+alif)との対応関係を示す対応テーブルTBを、記憶装置Mに格納する。この対応テーブルTBは、所定の合字(Lam alif)と合字対応一連文字(Lam+alif)との文字コードを互いに対応付けたものであってもよい。また、記憶装置Mは、データベースDBの記憶に用いるものであってもよい。その場合、対応テーブルTBをデータベースDB内に格納してもよい。
【0048】
次いで、本実施形態においては、図1のステップ3a(ST3a)に示すように、入力装置に、所定の合字(Lam alif)を入力する第1のキーKと、合字対応一連文字(Lam+alif)における先頭の文字(Lam)を入力する第2のキーKとの双方を割り当てる。このとき、所定の合字(Lam alif)および先頭の文字(Lam)以外の文字を入力するキーも割り当ててよいことは勿論である。
【0049】
ここで、第1のキーKおよび第2のキーKの割り当ては、図2に示すように、名称検索のための文字入力が可能とされた文字入力画面1に、所定の合字(Lam alif)と先頭の文字(Lam)とを、選択可能な状態で表示することによって行うようにすればよい。なお、図2の文字入力画面1は、入力装置の操作部としてのジョグダイヤルを回転操作することによって、文字入力の候補として整列表示されている複数の文字のうちの所望の文字をカーソル2で指定することができる画面となっている。図2においては、Lam alifおよびLamを含めた各文字が、カーソル2で指定可能に表示されている。カーソル2で指定された文字は、ジョグダイヤルの押し下げ等による選択操作を待って文字入力されて、文字入力結果を示す文字入力フィールド3上に当該文字の書字方向(アラビア文字は右から左)に向かって順次直前の入力文字に繋がるように表示されていく。そして、このような文字入力を1文字ずつ進行させる度に、検索対象名称の絞り込み検索が内部的に進行することになる。
【0050】
なお、第1のキーKの割り当ては、合字対応一連文字を今後の最新の一連の複数文字(合字対応一連文字と同数文字)の入力位置に対応する文字配置位置においてそれぞれ含むような特定の検索対象名称がデータベースDBに格納されている場合に行うようにしてもよい。また、第2のキーKの割り当ては、合字対応一連文字における先頭の文字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような特定の検索対象名称その他の検索対象名称(換言すれば、特定の検索対象名称またはこれ以外の検索対象名称)がデータベースDBに格納されている場合に行うようにしてもよい。この場合に、前述のように、キーの割り当てを文字入力画面1上における該当する文字の選択可能な表示として行うのであれば、キーが割り当てられない文字については、非表示またはグレイアウト表示とした上で、カーソルをスキップさせることによって指定不能あるいは指定されたとしても確定操作(ジョグ押し下げ等)を無効とすればよい。
【0051】
次いで、本実施形態においては、図1のステップ4a(ST4a)に示すように、第1のキーKの選択によって所定の合字(Lam alif)が入力された場合に、記憶装置Mに格納された対応テーブルTBに基づいて、入力された所定の合字(Lam alif)をこれに対応する合字対応一連文字(Lam+alif)に変換する。そして、変換された合字対応一連文字(Lam+alif)を所定の合字(Lam alif)の入力位置および結合文字数に対応する一連の複数の文字配置位置においてそれぞれ含むような特定の検索対象名称を、文字コードの一致の有無に基づく文字列マッチングによってデータベースDBから検索する。ただし、ステップ4a(ST4a)における文字列マッチングは、対応テーブルTBを介した間接的な文字列マッチングと言うことができる。ここで、図1の例においては、所定の合字(Lam alif)の入力位置が第1文字目(先頭)となっており、また、当該合字(Lam alif)の結合文字数が2文字となっている。このような例においては、前記一連の複数の文字配置位置(以下、一連文字マッチング対象文字位置群と称する)は、第1文字目および第2文字目となる。したがって、図1の例においては、ステップ4a(ST4a)によって、第1文字目にLamが含まれ、かつ、第2文字目にalifが含まれた第1の検索対象名称Nおよび第2の検索対象名称Nが検出されることになる。なお、一連文字マッチング対象文字位置群を一般化すると、所定の合字の入力位置が第n文字目(nは任意の自然数、以下同様)、所定の合字の結合文字数がm文字(mは2以上の任意の自然数、以下同様)の場合には、第n文字目から第n+m−1文字目までの文字配置位置と表現することもできる。ただし、ステップ4a(ST4a)において入力された所定の合字よりも前に別の合字が既に入力されている場合(すなわち、検索対象名称が複数の合字を含む場合)には、当該別の合字の結合文字数−1だけ一連文字マッチング対象文字位置群を書字方向側に更にシフトさせて扱う必要がある。また、本発明にファジーマッチングを適用する場合には、文字列マッチングの際に無視すべき文字(記号)を文字配置から除去した上で一連文字マッチング対象文字位置群を求める必要がある。
【0052】
一方、本実施形態においては、図1のステップ5a(ST5a)に示すように、第2のキーKの選択によって合字対応一連文字の先頭の文字(Lam)が入力された場合に、入力された先頭の文字(Lam)をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような特定の検索対象名称その他の検索対象名称(換言すれば、特定の検索対象名称およびこれ以外の検索対象名称)を、データベースDBから文字列マッチングによって検索する。このステップ5a(ST5a)における文字列マッチングは、対応テーブルTBを介さない直接的な文字列マッチングと言うことができる。なお、図1の例においては、先頭の文字(Lam)の入力位置が第1文字目となっており、このような例においては、先頭の文字(Lam)の入力位置に対応する文字配置位置(以下、先頭文字マッチング対象文字位置と称する)は、第1文字目となる。したがって、ステップ5a(ST5a)によれば、第1文字目にLamが含まれた第1〜第3の検索対象名称N、N、Nが検出されることになる。なお、先頭文字マッチング対象文字位置を一般化すると、先頭の文字(Lam)の入力位置が第n文字目の場合には、第n文字目の文字配置位置と表現することもできる。ただし、ファジーマッチングを適用する場合には、文字列マッチングの際に無視すべき文字を文字配置から除去した上で先頭文字マッチング対象文字位置を求める必要がある。
【0053】
そして、本実施形態においては、このような所定の合字(Lam alif)の入力または先頭の文字(Lam)の入力を含めた文字入力にともなう名称検索を、1文字の入力毎に順次絞り込むように進めていく。
【0054】
なお、このような名称検索を進める過程で、ユーザが前述した文字入力画面1等において検索結果の表示を指示する操作を行った場合には、例えば、図3に示すような検索結果表示画面5を表示部に表示すればよい。
【0055】
次に、本実施形態において、検索対象名称および対応テーブルTBの格納後の実際の検索段階における処理は、図4に示すように一般化して表現することができる。
【0056】
すなわち、本実施形態においては、検索対象名称が格納されたデータベースDBを用いた名称検索の開始後、まず、図4のステップ6(ST6)において、最新の1文字の入力が行われたか否かを判定する。そして、ステップ6(ST6)において肯定的な判定結果が得られた場合には、ステップ7(ST7)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には、処理を終了する。
【0057】
次いで、ステップ7(ST7)において、ステップ6(ST6)において入力された1文字の入力位置(何文字目か)を取得する。
【0058】
次いで、ステップ8(ST8)において、ステップ6(ST6)において入力されたと判定された1文字が、所定の合字であるか否かを第1のキーKの選択の有無に基づいて判定する。そして、ステップ8(ST8)において肯定的な判定結果が得られた場合には、ステップ4a−1(ST4a−1)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には、ステップ11(ST11)に進む。
【0059】
ここで、ステップ4a−1(ST4a−1)以降の処理について先に説明すると、まず、ステップ4a−1(ST4a−1)においては、対応テーブルTBを参照して、入力された所定の合字をこれに対応する合字対応一連文字に変換する。
【0060】
次いで、ステップ4a−2(ST4a−2)において、対応テーブルTBを参照して、入力された所定の合字の結合文字数を取得する。
【0061】
次いで、ステップ4a−3(ST4a−3)において、ステップ7(ST7)において取得された1文字(所定の合字)の入力位置と、ステップ4a−2(ST4a−2)において取得された所定の合字の結合文字数とに基づいて、一連文字マッチング対象文字位置群を決定する。
【0062】
次いで、ステップ4a−4(ST4a−4)において、ステップ4a−1(ST4a−1)において変換された合字対応一連文字を、ステップ4a−3(ST4a−3)において決定された一連文字マッチング対象文字位置群においてそれぞれ含むような特定の検索対象名称を、文字列マッチングによってデータベースDBから検索する。このとき、既に検索対象名称の絞り込みがなされている場合には、絞り込まれている検索対象名称群の中から更なる絞り込み検索を行えばよい。そして、ステップ4a−4(ST4a−4)の後は、ステップ9(ST9)に進む。
【0063】
次いで、ステップ9(ST9)において、検索結果の表示要求があったか否かを判定する。そして、ステップ9(ST9)において肯定的な判定結果が得られた場合には、ステップ10(ST10)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には、ステップ6(ST6)に戻る。
【0064】
次いで、ステップ10(ST10)において、検索結果を表示部に表示してステップ6(ST6)に戻る。
【0065】
次に、ステップ11(ST11)以降の処理について説明すると、まず、ステップ11(ST11)においては、ステップ6(ST6)において入力された1文字が、合字対応一連文字における先頭の文字であるか否かを第2のキーKの選択の有無に基づいて判定する。そして、ステップ11(ST11)において肯定的な判定結果が得られた場合には、ステップ5a−1(ST5a−1)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には、ステップ12(ST12)に進む。
【0066】
ここで、ステップ5a−1(ST5a−1)に進んだ場合には、このステップ5a−1(ST5a−1)と、これに続くステップ5a−2(ST5a−2)との一連の処理を行う。
【0067】
すなわち、まず、ステップ5a−1(ST5a−1)において、ステップ7(ST7)において取得された1文字(先頭の文字)の入力位置に基づいて、先頭文字マッチング対象文字位置を決定する。
【0068】
次いで、ステップ5a−2(ST5a−2)において、入力された先頭の文字を、ステップ5a−1(ST5a−1)において決定された先頭文字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称その他の検索対象名称を、文字列マッチングによってデータベースDBから検索する。そして、ステップ5a−2(ST5a−2)の後は、ステップ9(ST9)に進む。
【0069】
一方、ステップ12(ST12)に進んだ場合には、このステップ12(ST12)と、これに続くステップ13(ST13)との一連の処理を行う。
【0070】
すなわち、まず、ステップ12(ST12)において、ステップ7(ST7)において取得された1文字(所定の合字および先頭の文字以外の文字)の入力位置に対応する文字配置位置(入力文字マッチング対象文字位置)を決定する。
【0071】
次いで、ステップ13(ST13)において、入力された1文字を、ステップ12(ST12)において決定された入力文字マッチング対象文字位置において含むような検索対象名称を、文字列マッチングによってデータベースDBから検索する。そして、ステップ13(ST13)の後は、ステップ9(ST9)に進む。
【0072】
なお、ステップ10(ST10)において、特定の検査対象名称が検索結果中に存在する場合には、そのすべてを、所定の合字を用いた表示態様で表示してもよいし、または、合字対応一連文字を用いた表示態様で表示してもよい。あるいは、所定の合字が文字入力されたものについては、所定の合字を用いた表示態様で表示し、合字対応一連文字における先頭の文字が入力されたものについては、合字対応一連文字を用いた表示態様で表示してもよい。もしくは、所定の合字のうちの特定の合字(例えば、Lam alif)を含むものについては、特定の合字を用いた表示態様で表示し、特定の合字以外の所定の合字を含むものについては、合字対応一連文字を用いた表示態様で表示してもよい。
【0073】
このような本実施形態によれば、所定の合字が入力された場合には、対応テーブルTBに基づいて、所定の合字を合字対応一連文字に変換し、変換された合字対応一連文字を一連文字マッチング対象文字位置群においてそれぞれ含むような特定の検索対象名称を検索することが可能となり、一方、合字対応一連文字における先頭の文字が入力された場合には、入力された先頭の文字を先頭文字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称その他の検索対象名称を検索することが可能となる。これにより、特定の検索対象名称を、所定の合字または合字対応一連文字における先頭の文字のいずれが入力された場合においても検出することが可能となる。
【0074】
(名称検索方法の第2実施形態)
次に、本発明に係る名称検索方法の第2実施形態について、第1実施形態との差異を中心に、図5および図6を参照して説明する。
【0075】
本実施形態における名称検索方法の概要は、図5に示す通りである。
【0076】
すなわち、本実施形態においては、まず、図5のステップ1b(ST1b)に示すように、前述した特定の検索対象名称のすべてを、前述した所定の合字を含む文字列としてデータベースDBに格納する。
【0077】
具体的には、ステップ1b(ST1b)においては、データベースDBの元データDをコンパイラによってデータベースDBにコンパイルする際に、元データDに格納されている検索対象名称のうちの特定の検索対象名称のすべてを、所定の合字を含む文字列に変換または維持してデータベースDBに格納する。なお、図5に示すように、元データDに格納されている検索対象名称は、図1と同様である。
【0078】
より具体的には、ステップ1b(ST1b)においては、所定の合字(Lam alif)を用いた状態で元データDに格納されている特定の検索対象名称(第1の検索対象名称N)については、文字数および文字の種類ならびに配置に変化がないそのままの文字列データとしてデータベースDBに格納する。一方、合字対応一連文字(Lam+alif)を用いた状態で元データDに格納されている特定の検索対象名称(第2の検索対象名称N)については、合字対応一連文字(Lam+alif)の部分を所定の合字(Lam alif)に変換した上でデータベースDBに格納する。なお、元データDに格納されている特定の検索対象名称以外の検索対象名称(第3の検索対象名称N)の取り扱いについては、第1実施形態と同様(そのまま格納する)である。
【0079】
次いで、本実施形態においては、図5のステップ2b(ST2b)に示すように、所定の合字(Lam alif)と合字対応一連文字(Lam+alif)との対応関係を示す対応テーブルTBを、記憶装置Mに格納する。この処理は、第1実施形態のステップ2a(ST2a)と同様なので、詳細は第1実施形態に説明を譲る。
【0080】
次いで、本実施形態においては、図5のステップ3b(ST3b)に示すように、入力装置に、所定の合字(Lam alif)を入力する第1のキーKと、合字対応一連文字(Lam+alif)における先頭の文字(Lam)を入力する第2のキーKとの双方を割り当てる。この処理は、第1実施形態のステップ3b(ST3b)と同様なので、詳細は第1実施形態に説明を譲る。ただし、本実施形態において、第1のキーKの割り当ては、所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような特定の検索対象名称がデータベースDBに格納されている場合に行うようにしてもよい。また、第2のキーKの割り当ては、合字対応一連文字における先頭の文字または所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような特定の検索対象名称その他の検索対象名称がデータベースDBに格納されている場合に行うようにしてもよい。
【0081】
次いで、本実施形態においては、図5のステップ4b(ST4b)に示すように、第1のキーKの選択によって所定の合字(Lam alif)が入力された場合に、入力された所定の合字(Lam alif)をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような特定の検索対象名称を、データベースDBから文字列マッチングによって検索する。このステップ4b(ST4b)における文字列マッチングは、対応テーブルTBを介さない直接的な文字列マッチングと言うことができる。なお、図1に示した第1実施形態のステップ4a(ST4a)の場合と同様に、図5の例においては、所定の合字(Lam alif)の入力位置が第1文字目(先頭)となっている。このような例においては、所定の合字(Lam alif)の入力位置に対応する文字配置位置(以下、入力合字マッチング対象文字位置と称する)は、第1文字目となる。したがって、ステップ4b(ST4b)によれば、第1文字目にLam alifが含まれた第1の検索対象名称Nおよび第2の検索対象名称Nが検出されることになる。なお、入力合字マッチング対象文字位置を一般化すると、所定の合字(Lam alif)の入力位置が第n文字目の場合には、第n文字目の文字配置位置と表現することもできる。ただし、ファジーマッチングを適用する場合には、文字列マッチングの際に無視すべき文字を文字配置から除去した上で入力合字マッチング対象文字位置を求める必要がある。
【0082】
一方、本実施形態においては、図5のステップ5b(ST5b)に示すように、第2のキーKの選択によって合字対応一連文字の先頭の文字(Lam)が入力された場合に、入力された先頭の文字(Lam)をこれの入力位置に対応する前述した先頭文字マッチング対象文字位置において含むような検索対象名称を、データベースDBから直接的な文字列マッチングによって検索する。なお、図1に示した第1実施形態のステップ5a(ST5a)の場合と同様に、図5の例においては、先頭の文字(Lam)の入力位置が第1文字目(先頭)となっている。このような例においては、先頭文字マッチング対象文字位置は第1文字目となるので、ステップ5b(ST5b)によれば、第1文字目にLamが含まれた第3の検索対象名称Nが検出されることになる。
【0083】
また、このとき、ステップ5b(ST5b)においては、記憶装置Mに格納された対応テーブルTBに基づいて、入力された先頭の文字(Lam)に対応する所定の合字(Lam alif)を取得する。そして、取得された所定の合字(Lam alif)を先頭の文字(Lam)の入力位置に対応する文字配置位置(以下、取得合字マッチング対象文字位置と称する)において含むような特定の検索対象名称を、文字列マッチングによってデータベースDBから検索する。この文字列マッチングは、対応テーブルTBを介した間接的な文字列マッチングと言うことができる。前述のように、図5の例においては、先頭の文字(Lam)の入力位置が第1文字目となっているので、取得合字マッチング対象文字位置は第1文字目となる。したがって、図5の例においては、ステップ5b(ST5b)によって、第1文字目にLam alifが含まれた第1の検索対象名称Nおよび第2の検索対象名称Nが検出されることになる。なお、取得合字マッチング対象文字位置を一般化すると、合字対応一連文字の先頭の文字の入力位置が第n文字目の場合には、第n文字目の文字配置位置と表現することもできる。ただし、ファジーマッチングを適用する場合には、文字列マッチングの際に無視すべき文字を文字配置から除去した上で取得合字マッチング対象文字位置を求める必要がある。
【0084】
次に、本実施形態において、検索対象名称および対応テーブルTBの格納後における処理は、図6に示すように一般化して表現することができる。なお、図6に示す処理は、第1実施形態の図4に示した処理と一部重複するので、本実施形態に特有の工程のみを説明する。
【0085】
図6に示すように、本実施形態においては、第1実施形態におけるステップ4a−1(ST4a−1)〜ステップ4a−4(ST4a−4)に代わり、ステップ4b−1(ST4b−1)およびステップ4b−2(ST4b−2)の各処理を行う。
【0086】
すなわち、ステップ4b−1(ST4b−1)においては、ステップ7(ST7)において取得された1文字(所定の合字)の入力位置に基づいて、入力合字マッチング対象文字位置を決定する。
【0087】
次いで、ステップ4b−2(ST4b−2)において、入力された所定の合字を、ステップ4b−1(ST4b−1)において決定された入力合字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称を、文字列マッチングによってデータベースDBから検索する。そして、ステップ4b−2(ST4b−2)の後は、ステップ9(ST9)に進む。
【0088】
また、図6に示すように、本実施形態においては、第1実施形態におけるステップ5a−1(ST5a−1)およびステップ5a−2(ST5a−2)に代わり、ステップ5b−1(ST5b−1)〜ステップ5b−5(ST5b−5)の各処理を行う。ただし、ステップ5b−1(ST5b−1)およびステップ5b−2(ST5b−2)については、これらの処理によって特定の検索対象名称が検出されることはないという点を除いては、ステップ5a−1(ST5a−1)およびステップ5a−2(ST5a−2)と同様である。
【0089】
すなわち、ステップ5b−1(ST5b−1)においては、ステップ7(ST7)において取得された1文字(先頭の文字)の入力位置に基づいて、先頭文字マッチング対象文字位置を決定する。
【0090】
次いで、ステップ5b−2(ST5b−2)において、入力された先頭の文字を、ステップ5b−1(ST5b−1)において決定された先頭文字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称を、文字列マッチングによってデータベースDBから検索する。そして、ステップ5b−2(ST5b−2)の後は、ステップ9(ST9)に進む。
【0091】
一方、ステップ5b−3(ST5b−3)〜ステップ5b−5(ST5b−5)の処理は、本実施形態に特有である。
【0092】
すなわち、ステップ5b−3(ST5b−3)においては、対応テーブルTBを参照して、入力された先頭の文字に対応する所定の合字を取得する。
【0093】
次いで、ステップ5b−4(ST5b−4)において、ステップ7(ST7)において取得された1文字(先頭の文字)の入力位置に基づいて、取得合字マッチング対象文字位置を決定する。
【0094】
次いで、ステップ5b−5(ST5b−5)において、ステップ5b−3(ST5b−3)において取得された所定の合字をステップ5b−4(ST5b−4)において決定された取得合字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称を、文字列マッチングによってデータベースDBから検索する。そして、ステップ5b−5(ST5b−5)の後は、ステップ9(ST9)に進む。
【0095】
このような本実施形態によれば、所定の合字が入力された場合には、入力された所定の合字を入力合字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称を検索することが可能となる。一方、合字対応一連文字における先頭の文字が入力された場合には、入力された先頭の文字を先頭文字マッチング対象文字位置において含むような検索対象名称を検索するとともに、対応テーブルTBに基づいて、入力された先頭の文字に対応する所定の合字を取得し、取得された所定の合字を取得合字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称を検索することが可能となる。これにより、第1実施形態と同様に、特定の検索対象名称を、所定の合字または合字対応一連文字における先頭の文字のいずれが入力された場合においても検出することが可能となる。
【0096】
なお、第1実施形態において想定され得る変形例は、本実施形態においても適宜適用することができる。
【0097】
(名称検索方法の第3実施形態)
次に、本発明に係る名称検索方法の第3実施形態について、第1および第2実施形態との差異を中心に、図7および図8を参照して説明する。
【0098】
本実施形態における名称検索方法の概要は、図7に示す通りである。
【0099】
すなわち、本実施形態においては、まず、図7のステップ1c(ST1c)に示すように、前述した特定の検索対象名称を、所定の合字を含む文字列または合字対応一連文字をそのまま含む文字列としてデータベースDBに格納する。
【0100】
具体的には、ステップ1c(ST1c)においては、データベースDBの元データDをコンパイラによってデータベースDBにコンパイルする際に、元データDに格納されている検索対象名称のうちの特定の検索対象名称のすべてを、所定の合字を含む文字列または合字対応一連文字を含む文字列のまま維持してデータベースDBに格納する。なお、図7に示すように、元データDに格納されている検索対象名称は、図1、図5と同様である。
【0101】
より具体的には、ステップ1c(ST1c)においては、所定の合字(Lam alif)を用いた状態で元データDに格納されている特定の検索対象名称(第1の検索対象名称N)を、文字数および文字の種類ならびに配置に変化がないそのままの文字列データとしてデータベースDBに格納する。また、合字対応一連文字(Lam+alif)を用いた状態で元データDに格納されている特定の検索対象名称(第2の検索対象名称N)についても、文字数および文字の種類ならびに配置に変化がないそのままの文字列データとしてデータベースDBに格納する。なお、元データDに格納されている特定の検索対象名称以外の検索対象名称(第3の検索対象名称N)の取り扱いについては、第1および第2実施形態と同様である。
【0102】
次いで、本実施形態においては、図7のステップ2c(ST2c)に示すように、所定の合字(Lam alif)と合字対応一連文字(Lam+alif)との対応関係を示す対応テーブルTBを、記憶装置Mに格納する。この処理は、第1実施形態のステップ2a(ST2a)と同様なので、詳細は第1実施形態に説明を譲る。
【0103】
次いで、本実施形態においては、図7のステップ3c(ST3c)に示すように、入力装置に、所定の合字(Lam alif)を入力する第1のキーKと、合字対応一連文字(Lam+alif)における先頭の文字(Lam)を入力する第2のキーKとの双方を割り当てる。この処理は、第1実施形態のステップ3a(ST3a)と同様なので、詳細は第1実施形態に説明を譲る。ただし、本実施形態において、第1のキーKの割り当ては、所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような特定の検索対象名称または合字対応一連文字を今後の最新の一連の複数文字の入力位置に対応する文字配置位置においてそれぞれ含むような特定の検索対象名称がデータベースDBに格納されている場合に行うようにしてもよい。また、第2のキーKの割り当ては、合字対応一連文字における先頭の文字または所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような特定の検索対象名称その他の検索対象名称がデータベースDBに格納されている場合に行うようにしてもよい。
【0104】
次いで、本実施形態においては、図7のステップ4c(ST4c)に示すように、第1のキーKの選択によって所定の合字(Lam alif)が入力された場合に、図1に示した第1実施形態のステップ4a(ST4a)と図5に示した第2実施形態のステップ4b(ST4b)とをハイブリッドさせた処理を行う。
【0105】
すなわち、ステップ4c(ST4c)においては、入力された所定の合字(Lam alif)を入力合字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称を、データベースDBから文字列マッチングによって検索する。図7の例においては、この検索によって、第1文字目にLam alifが含まれた第1の検索対象名称Nが検出されることになる。
【0106】
また、このとき、ステップ4c(ST4c)においては、記憶装置Mに格納された対応テーブルTBに基づいて、入力された所定の合字(Lam alif)をこれに対応する合字対応一連文字(Lam+alif)に変換する。そして、変換された合字対応一連文字(Lam+alif)を一連文字マッチング対象文字位置群においてそれぞれ含むような特定の検索対象名称を、文字列マッチングによってデータベースDBから検索する。図7の例においては、この検索によって、第1文字目にLamが含まれ、かつ、第2文字目にalifが含まれた第2の検索対象名称Nが検出されることになる。
【0107】
一方、本実施形態においては、図7のステップ5c(ST5c)に示すように、第2のキーKの選択によって合字対応一連文字の先頭の文字(Lam)が入力された場合に、図1に示した第1実施形態のステップ5a(ST5a)と図5に示した第2実施形態のステップ5b(ST5b)とをハイブリッドさせた処理を行う。
【0108】
すなわち、ステップ5c(ST5c)においては、入力された先頭の文字(Lam)を先頭文字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称その他の検索対象名称を、データベースDBから文字列マッチングによって検索する。図7の例においては、この検索によって、第1文字目にLamが含まれた第2の検索対象名称Nおよび第3の検索対象名称Nが検出されることになる。
【0109】
また、このとき、ステップ5c(ST5c)においては、記憶装置Mに格納された対応テーブルTBに基づいて、入力された先頭の文字(Lam)に対応する所定の合字(Lam alif)を取得する。そして、取得された所定の合字(Lam alif)を取得合字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称を、文字列マッチングによってデータベースDBから検索する。図7の例においては、この検索によって、第1文字目にLam alifが含まれた第1の検索対象名称Nが検出されることになる。
【0110】
次に、本実施形態において、検索対象名称および対応テーブルTBの格納後における処理は、図8に示すように一般化して表現することができる。なお、図8に示す処理は、第1実施形態の図4および第2実施形態の図6に示した処理と一部重複するので、重複する部分については、随時その旨を述べて説明を簡略化する。
【0111】
図8に示すように、本実施形態においては、第1実施形態の図4におけるステップ4a−1(ST4a−1)〜ステップ4a−4(ST4a−4)と同様の一連の処理として、ステップ4c−1(ST4c−1)〜ステップ4c−4(ST4c−4)の各処理を行う。これにより、第1実施形態と同様に、対応テーブルTBに基づいて変換された合字対応一連文字を一連文字マッチング対象文字位置群においてそれぞれ含むような特定の検索対象名称を検索する。
【0112】
また、図8に示すように、本実施形態においては、第2実施形態の図6におけるステップ4b−1(ST4b−1)およびステップ4b−2(ST4b−2)と同様の一連の処理として、ステップ4c−5(ST4c−5)およびステップ4c−6(ST4c−6)の各処理を行う。これにより、第2実施形態と同様に、入力された所定の合字を入力合字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称を検索する。
【0113】
さらに、図8に示すように、本実施形態においては、第1実施形態の図4におけるステップ5a−1(ST5a−1)およびステップ5a−2(ST5a−2)と同様の一連の処理として、ステップ5c−1(ST5c−1)およびステップ5c−2(ST5c−2)の各処理を行う。これにより、第1実施形態と同様に、入力された合字対応一連文字における先頭の文字を先頭文字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称を検索する。
【0114】
さらにまた、図8に示すように、本実施形態においては、第2実施形態の図6におけるステップ5b−3(ST5b−3)〜ステップ5b−5(ST5b−5)と同様の一連の処理として、ステップ5c−3(ST5c−3)〜ステップ5c−5(ST5c−5)の各処理を行う。これにより、第2実施形態と同様に、対応テーブルTBに基づいて取得された所定の合字を取得合字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称を検索する。
【0115】
図8のその他の工程は、図4および図6と付されている番号まで同じであるので、説明を省略する。
【0116】
このような本実施形態によれば、所定の合字が入力された場合には、入力された所定の合字を入力合字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称を検索するとともに、対応テーブルTBに基づいて、所定の合字を合字対応一連文字に変換し、変換された合字対応一連文字を一連文字マッチング対象文字位置群においてそれぞれ含むような特定の検索対象名称を検索することが可能となる。一方、合字対応一連文字における先頭の文字が入力された場合には、入力された先頭の文字を先頭文字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称その他の検索対象名称を検索するとともに、対応テーブルTBに基づいて、入力された先頭の文字に対応する所定の合字を取得し、取得された所定の合字を取得合字マッチング対象文字位置において含むような特定の検索対象名称を検索することが可能となる。これにより、第1実施形態および第2実施形態と同様に、特定の検索対象名称を、所定の合字または合字対応一連文字における先頭の文字のいずれが入力された場合においても検出することが可能となる。
【0117】
なお、第1実施形態において想定され得る変形例は、本実施形態においても適宜適用することができる。
【0118】
(名称検索装置の実施形態)
次に、本発明に係る名称検索装置の実施形態について、図9を参照して説明する。
【0119】
図9に示すように、本実施形態における名称検索装置7は、検索対象名称が文字列データとして格納されたデータベースDBを有している。このデータベースDBには、特定の検索対象名称の文字列データが、前述した名称検索方法の第1〜第3実施形態のいずれかに該当する合字の有無の態様で格納されている。
【0120】
また、図9に示すように、名称検索装置7は、名称検索のための文字入力が可能とされた入力装置8と、この入力装置8による文字の入力結果の表示や検索対象名称の検索結果の表示等に用いられる表示部10とを有している。
【0121】
ここで、図9に示すように、入力装置8は、文字入力画面表示処理部11、操作部12および入力文字認識部14によって構成されている。ここで、文字入力画面表示処理部11は、名称検索のための文字入力画面1(図2参照)を表示部10に表示するようになっている。また、操作部12は、文字入力画面表示処理部11によって表示された文字入力画面1を用いた文字入力操作が可能とされており、この文字入力操作を示す入力信号を発生するようになっている。例えば、操作部12としてジョグダイヤルを用いる場合には、当該入力信号は、ジョグダイヤルの回転角度、回転方向および押し下げの有無等を示す信号となる。さらに、入力文字認識部14は、操作部12による文字入力操作を示す入力信号に基づいて、入力文字を認識するようになっている。なお、文字入力画面表示処理部11は、操作部12の入力信号に基づいて、文字入力の候補文字を指定するカーソルの移動表示や、候補文字の表示変更等の文字入力画面1の表示内容の部分的な変更も行うようになっている。
【0122】
さらに、図9に示すように、名称検索装置7は、検索装置としての検索部15を有している。この検索部15は、データベースDBから、入力装置8によって入力された文字を含む検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索するようになっている。
【0123】
さらにまた、図9に示すように、名称検索装置7は、検索結果表示装置としての検索結果表示処理部16を有している。この検索結果表示処理部16は、検索部15によって検出された検索対象名称を表す文字列を、表示部10にリスト表示するようになっている(図3参照)。なお、検索結果表示処理部16は、検索結果として特定の検索対象名称を表す文字列を表示する場合における合字の有無の表示態様については、名称検索方法の第1実施形態において説明した各種の表示態様(例えば、全て所定の合字を用いて表示)を適宜選択すればよい。
【0124】
また、図9に示すように、名称検索装置7は、記憶装置Mを有しており、この記憶装置Mには、データベースDBとともに、名称検索方法の第1〜第3実施形態において説明した対応関係としての対応テーブルTBが格納されている。なお、前述のように、対応テーブルTBはデータベースDB内に格納されていてもよい。
【0125】
さらに、図9に示すように、名称検索装置7は、キー割り当て装置としてのキー割り当て部17を有している。このキー割り当て部17は、入力装置8に、名称検索方法の第1〜第3実施形態において説明した所定の合字を入力する第1のキーKと合字対応一連文字における先頭の文字を入力する第2のキーKとの双方を割り当てるようになっている。なお、キー割り当て部17は、データベースDBに格納されている検索対象名称または現時点における検索部15の検索結果に基づいて、名称検索方法の第1実施形態において説明したような第1のキーKおよび第2のキーKの割り当ての有無を決定してもよい。
【0126】
さらにまた、図9に示すように、名称検索装置7は、検索制御装置としての検索制御部18を有している。この検索制御部18は、検索部15による名称検索を制御するようになっている。
【0127】
すなわち、検索制御部18は、データベースDBに格納されている特定の検索対象名称についての合字の有無の態様が名称検索方法の第1実施形態に示した態様に該当する場合には、当該第1実施形態において説明した名称検索を行うように検索部15を制御するようになっている。
【0128】
また、検索制御部18は、データベースDBに格納されている特定の検索対象名称についての合字の有無の態様が名称検索方法の第2実施形態に示した態様に該当する場合には、当該第2実施形態において説明した名称検索を行うように検索部15を制御するようになっている。
【0129】
さらに、検索制御部18は、データベースDBに格納されている特定の検索対象名称についての合字の有無の態様が名称検索方法の第3実施形態に示した態様に該当する場合には、当該第3実施形態において説明した名称検索を行うように検索部15を制御するようになっている。
【0130】
なお、検索制御部18は、データベースDBに格納されている特定の検索対象名称の合字の有無が予め既知の固定された態様の下で、この固定された態様にしたがった第1〜第3実施形態の名称検索方法のうちの唯一の検索方法のみを検索部15に行わせるように構成されていてもよい。あるいは、検索制御部18は、自らがデータベースDBを検索して、特定の検索対象名称の合字の有無が第1〜第3実施形態の名称検索方法に示した態様のいずれに該当するかを判定した上で、判定結果にしたがった検索方法を検索部15に選択的に行わせるように構成されていてもよい。
【0131】
また、名称検索装置7をナビゲーション装置に搭載する場合には、検索部15によって検出された検索対象名称を、検索結果表示処理部16によって目的地の候補として表示してもよい。
【0132】
さらに、操作部12としては、ジョグダイヤル以外にも、例えば、ディスプレイのタッチパネル等を用いてもよい。さらに、記憶装置Mとしては、例えば、ハードディスクドライブ等を用いることができる。さらにまた、文字入力画面表示処理部11、入力文字認識部14、検索部15、検索結果表示処理部16、キー割り当て部17および検索制御部18の各構成部は、これらの機能を実行するためのプログラムやデータが格納されたROM、このROMに格納されたプログラムを実行するCPUおよびこのCPUの処理結果の一時的な保存を行うRAM等によって実現することができる。
【0133】
このような本実施形態の名称検索装置7によれば、第1のキーKの選択によって所定の合字が入力された場合および第2のキーKの選択によって合字対応一連文字における先頭の文字が入力された場合のいずれの場合においても、特定の検索対象名称を漏れなく検索することができる。
【0134】
以上説明したように、本発明によれば、合字の任意性を考慮して、特定の検索対象名称を、所定の合字および合字対応一連文字における先頭の文字のいずれが入力された場合においても検出することが可能となるので、名称検索の利便性および信頼性を向上させることができる。
【0135】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない限度において種々変更することができる。
【0136】
例えば、本発明は、サンスクリット語の表記に用いられるデーヴァナーガリー文字の合字やミャンマー語の表記に用いられるビルマ文字の合字等のアラビア語における合字以外の合字を採用している言語を適用した名称検索にも有効に適用することができる。
【0137】
また、文字入力画面1においては、例えば、アラビア文字と英字(ラテン文字)のように、複数の言語を表す文字入力が可能とされていてもよい。さらに、入力可能な文字には、数字や記号を含んでもよいことは勿論である。
【符号の説明】
【0138】
DB データベース
M 記憶装置
TB 対応テーブル
8 入力装置
10 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索対象名称を文字列データとしてデータベースに格納し、前記データベースから、入力装置によって入力された文字を含む前記検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索し、検索結果を表示部に表示する名称検索方法であって、
所定の順序にしたがった所定の一連の複数の文字が1文字として結合された所定の合字を含む文字列および前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列のいずれとしても表記可能な特定の前記検索対象名称のすべてを、前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として前記データベースに格納する第1aのステップと、
前記所定の合字と前記一連の複数の文字との対応関係を記憶装置に格納する第2aのステップと、
前記入力装置に、前記所定の合字を入力する第1のキーおよび前記一連の複数の文字における先頭の文字を入力する第2のキーの双方を割り当てる第3aのステップと、
前記第1のキーによって前記所定の合字が入力された場合に、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、入力された前記所定の合字をこれに対応する前記一連の複数の文字に変換し、変換された前記一連の複数の文字を前記所定の合字の入力位置および結合文字数に対応する一連の複数の文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索する第4aのステップと、
前記第2のキーによって前記先頭の文字が入力された場合に、入力された前記先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索する第5aのステップと
を有することを特徴とする名称検索方法。
【請求項2】
検索対象名称を文字列データとしてデータベースに格納し、前記データベースから、入力装置によって入力された文字を含む前記検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索し、検索結果を表示部に表示する名称検索方法であって、
所定の順序にしたがった所定の一連の複数の文字が1文字として結合された所定の合字を含む文字列および前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列のいずれとしても表記可能な特定の前記検索対象名称のすべてを、前記所定の合字を含む文字列として前記データベースに格納する第1bのステップと、
前記所定の合字と前記一連の複数の文字との対応関係を記憶装置に格納する第2bのステップと、
前記入力装置に、前記所定の合字を入力する第1のキーおよび前記一連の複数の文字における先頭の文字を入力する第2のキーの双方を割り当てる第3bのステップと、
前記第1のキーによって前記所定の合字が入力された場合に、入力された前記所定の合字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索する第4bのステップと、
前記第2のキーによって前記先頭の文字が入力された場合に、入力された前記先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索するとともに、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、前記入力された先頭の文字に対応する前記所定の合字を取得し、取得された前記所定の合字を前記先頭の文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索する第5bのステップと
を有することを特徴とする名称検索方法。
【請求項3】
検索対象名称を文字列データとしてデータベースに格納し、前記データベースから、入力装置によって入力された文字を含む前記検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索し、検索結果を表示部に表示する名称検索方法であって、
所定の順序にしたがった所定の一連の複数の文字が1文字として結合された所定の合字を含む文字列および前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列のいずれとしても表記可能な特定の前記検索対象名称を、前記所定の合字を含む文字列または前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として前記データベースに格納する第1cのステップと、
前記所定の合字と前記一連の複数の文字との対応関係を記憶装置に格納する第2cのステップと、
前記入力装置に、前記所定の合字を入力する第1のキーおよび前記一連の複数の文字における先頭の文字を入力する第2のキーの双方を割り当てる第3cのステップと、
前記第1のキーによって前記所定の合字が入力された場合に、入力された前記所定の合字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索するとともに、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、前記入力された所定の合字をこれに対応する前記一連の複数の文字に変換し、変換された前記一連の複数の文字を前記所定の合字の入力位置および結合文字数に対応する一連の複数の文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索する第4cのステップと、
前記第2のキーによって前記先頭の文字が入力された場合に、入力された前記先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索するとともに、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、前記入力された先頭の文字に対応する前記所定の合字を取得し、取得された前記所定の合字を前記先頭の文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索する第5cのステップと
を有することを特徴とする名称検索方法。
【請求項4】
前記第1のキーの割り当ては、前記一連の複数の文字を今後の最新の一連の複数文字の入力位置に対応する文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行い、
前記第2のキーの割り当ては、前記先頭の文字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行うこと
を特徴とする請求項1に記載の名称検索方法。
【請求項5】
前記第1のキーの割り当ては、前記所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行い、
前記第2のキーの割り当ては、前記先頭の文字または前記所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行うこと
を特徴とする請求項2に記載の名称検索方法。
【請求項6】
前記第1のキーの割り当ては、前記所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称または前記一連の複数の文字を今後の最新の一連の複数文字の入力位置に対応する文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行い、
前記第2のキーの割り当ては、前記先頭の文字または前記所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行うこと
を特徴とする請求項3に記載の名称検索方法。
【請求項7】
前記データベースへの前記特定の検索対象名称の格納は、前記データベースの元データを前記データベースにコンパイルする際に行うこと
を特徴とする請求項1、2、4または5に記載の名称検索方法。
【請求項8】
前記データベースへの前記特定の検索対象名称の格納は、前記データベースの元データを前記データベースにコンパイルする際に行い、その際に、前記特定の検索対象名称を、合字の有無が前記元データのままの状態の文字列として前記データベースに格納すること
を特徴とする請求項3または6に記載の名称検索方法。
【請求項9】
前記検索によって検出された前記特定の検索対象名称のすべてを、前記所定の合字を含む文字列として表示するステップを有すること
を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の名称検索方法。
【請求項10】
前記検索によって検出された前記特定の検索対象名称のすべてを、前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として表示するステップを有すること
を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の名称検索方法。
【請求項11】
前記検索によって検出された前記特定の検索対象名称を、前記所定の合字および前記一連の複数の文字のうちの前記検索の際の文字入力に応じた一方の文字を含む文字列として表示するステップを有すること
を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の名称検索方法。
【請求項12】
前記検索によって検出された前記特定の検索対象名称のうち、前記所定の合字として特定の合字を含むものを、前記特定の合字を含む文字列として表示し、前記特定の合字以外の前記所定の合字を含むものを、前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として表示するステップを有すること
を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の名称検索方法。
【請求項13】
前記検索対象名称を表す文字列の言語および前記検索対象名称の検索に用いる文字の言語にアラビア語を含めることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の名称検索方法。
【請求項14】
検索対象名称が文字列データとして格納されたデータベースと、
前記検索対象名称の検索のための文字入力が可能とされた入力装置と、
前記データベースから、前記入力装置によって入力された文字を含む前記検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索する検索装置と、
この検索装置による検索結果を表示部に表示する検索結果表示装置と
を備えた名称検索装置であって、
前記データベースには、所定の順序にしたがった所定の一連の複数の文字が1文字として結合された所定の合字を含む文字列および前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列のいずれとしても表記可能な特定の前記検索対象名称のすべてが、前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として格納され、
前記所定の合字と前記一連の複数の文字との対応関係が格納された記憶装置と、
前記入力装置に、前記所定の合字を入力する第1のキーおよび前記一連の複数の文字における先頭の文字を入力する第2のキーの双方を割り当てるキー割り当て装置と、
前記検索装置による前記検索対象名称の検索を制御する検索制御装置と
を備え、
前記検索制御装置は、
前記第1のキーによって前記所定の合字が入力された場合には、前記検索装置に、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、入力された前記所定の合字をこれに対応する前記一連の複数の文字に変換させ、変換させた前記一連の複数の文字を前記所定の合字の入力位置および結合文字数に対応する一連の複数の文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させ、
前記第2のキーによって前記先頭の文字が入力された場合には、前記検索装置に、入力された前記先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させること
を特徴とする名称検索装置。
【請求項15】
検索対象名称が文字列データとして格納されたデータベースと、
前記検索対象名称の検索のための文字入力が可能とされた入力装置と、
前記データベースから、前記入力装置によって入力された文字を含む前記検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索する検索装置と、
この検索装置による検索結果を表示部に表示する検索結果表示装置と
を備えた名称検索装置であって、
前記データベースには、所定の順序にしたがった所定の一連の複数の文字が1文字として結合された所定の合字を含む文字列および前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列のいずれとしても表記可能な特定の前記検索対象名称のすべてが、前記所定の合字を含む文字列として格納され、
前記所定の合字と前記一連の複数の文字との対応関係が格納された記憶装置と、
前記入力装置に、前記所定の合字を入力する第1のキーおよび前記一連の複数の文字における先頭の文字を入力する第2のキーの双方を割り当てるキー割り当て装置と、
前記検索装置による前記検索対象名称の検索を制御する検索制御装置と
を備え、
前記検索制御装置は、
前記第1のキーによって前記所定の合字が入力された場合には、前記検索装置に、入力された前記所定の合字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させ、
前記第2のキーによって前記先頭の文字が入力された場合には、前記検索装置に、入力された前記先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させるとともに、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、前記入力された先頭の文字に対応する前記所定の合字を取得させ、取得させた前記所定の合字を前記先頭の文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させること
を特徴とする名称検索装置。
【請求項16】
検索対象名称が文字列データとして格納されたデータベースと、
前記検索対象名称の検索のための文字入力が可能とされた入力装置と、
前記データベースから、入力装置によって入力された文字を含む前記検索対象名称を、1文字の入力毎に順次絞り込むように検索する検索装置と、
この検索装置による検索結果を表示部に表示する検索結果表示装置と
を備えた名称検索装置であって、
前記データベースには、所定の順序にしたがった所定の一連の複数の文字が1文字として結合された所定の合字を含む文字列および前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列のいずれとしても表記可能な特定の前記検索対象名称が、前記所定の合字を含む文字列または前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として格納され、
前記所定の合字と前記一連の複数の文字との対応関係が格納された記憶装置と、
前記入力装置に、前記所定の合字を入力する第1のキーおよび前記一連の複数の文字における先頭の文字を入力する第2のキーの双方を割り当てるキー割り当て装置と、
前記検索装置による前記検索対象名称の検索を制御する検索制御装置と
を備え、
前記検索制御装置は、
前記第1のキーによって前記所定の合字が入力された場合には、前記検索装置に、入力された前記所定の合字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させるとともに、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、前記入力された所定の合字をこれに対応する前記一連の複数の文字に変換させ、変換させた前記一連の複数の文字を前記所定の合字の入力位置および結合文字数に対応する一連の複数の文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させ、
前記第2のキーによって前記先頭の文字が入力された場合には、前記検索装置に、入力された前記先頭の文字をこれの入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させるとともに、前記記憶装置に格納された前記対応関係に基づいて、前記入力された先頭の文字に対応する前記所定の合字を取得させ、取得させた前記所定の合字を前記先頭の文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称を、前記データベースから文字列マッチングによって検索させること
を特徴とする名称検索装置。
【請求項17】
前記キー割り当て装置は、
前記第1のキーの割り当てを、前記一連の複数の文字を今後の最新の一連の複数文字の入力位置に対応する文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行い、
前記第2のキーの割り当てを、前記先頭の文字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行うこと
を特徴とする請求項14に記載の名称検索装置。
【請求項18】
前記キー割り当て装置は、
前記第1のキーの割り当てを、前記所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行い、
前記第2のキーの割り当てを、前記先頭の文字または前記所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行うこと
を特徴とする請求項15に記載の名称検索装置。
【請求項19】
前記キー割り当て装置は、
前記第1のキーの割り当てを、前記所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称または前記一連の複数の文字を今後の最新の一連の複数文字の入力位置に対応する文字配置位置においてそれぞれ含むような前記特定の検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行い、
前記第2のキーの割り当てを、前記先頭の文字または前記所定の合字を今後の最新の1文字の入力位置に対応する文字配置位置において含むような前記特定の検索対象名称その他の前記検索対象名称が前記データベースに格納されている場合に行うこと
を特徴とする請求項16に記載の名称検索装置。
【請求項20】
前記検索結果表示装置は、前記検索装置によって検出された前記特定の検索対象名称のすべてを、前記所定の合字を含む文字列として表示すること
を特徴とする請求項14〜19のいずれか1項に記載の名称検索装置。
【請求項21】
前記検索結果表示装置は、前記検索装置によって検出された前記特定の検索対象名称のすべてを、前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として表示すること
を特徴とする請求項14〜19のいずれか1項に記載の名称検索装置。
【請求項22】
前記検索結果表示装置は、前記検索装置によって検出された前記特定の検索対象名称を、前記所定の合字および前記一連の複数の文字のうちの前記検索の際の文字入力に応じた一方の文字を含む文字列として表示すること
を特徴とする請求項14〜19のいずれか1項に記載の名称検索装置。
【請求項23】
前記検索結果表示装置は、前記検索装置によって検出された前記特定の検索対象名称のうち、前記所定の合字として特定の合字を含むものを、前記特定の合字を含む文字列として表示し、前記特定の合字以外の前記所定の合字を含むものを、前記一連の複数の文字をそのまま含む文字列として表示すること
を特徴とする請求項14〜19のいずれか1項に記載の名称検索装置。
【請求項24】
前記検索対象名称を表す文字列の言語および前記検索対象名称の検索に用いる文字の言語に、アラビア語が含まれることを特徴とする請求項14〜23のいずれか1項に記載の名称検索装置。
【請求項25】
ナビゲーション装置に搭載され、
前記検索対象名称は、住所名称、POI名称および道路名称の少なくとも1つを含むこと
を特徴とする請求項14〜24のいずれか1項に記載の名称検索装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−63926(P2012−63926A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−206919(P2010−206919)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】