説明

含ハロゲン有機硫黄化合物及びその用途

【課題】有害節足動物に対して優れた防除効力を有する化合物を提供すること。
【解決手段】式(I)〔式中、mは0、1または2を表し、nは0、1または2を表し、Aは置換されていてもよいC3〜C7シクロアルキル基または置換されていてもよいC5〜C7シクロアルケニル基を表し、Qは少なくとも1つのフッ素原子を含むC1〜C5ハロアルキル基、またはフッ素原子を表し、R1及びR3は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、ハロゲン原子、または水素原子を表し、R2及びR4は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、シアノ基等を表す。〕で示される有機硫黄化合物は含ハロゲン有害節足動物に対して優れた防除効力を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)

〔式中、mは0、1または2を表し、nは0、1または2を表し、
Aは群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよいC3〜C7シクロアルキル基、または群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよいC5〜C7シクロアルケニル基を表し;
Qは少なくとも1つのフッ素原子を含むC1〜C5ハロアルキル基、またはフッ素原子を表し;
1及びR3は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、ハロゲン原子、または水素原子を表し;
2及びR4は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、-C(=G)R5、シアノ基、ハロゲン原子、または水素原子を表し;
Gは酸素原子、または硫黄原子を表し;
5はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、C2〜C5環状アミノ基、または水素原子を表し;
群E1は、群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C6鎖式炭化水素基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基、-OR6、-SR6、-S(=O)R6、-S(=O)26、-C(=O)R7、-OC(=O)R8、ハロゲン原子、シアノ基、及び、ヒドロキシル基からなる一価基の群を表し;
群E2は、=O、=NO-R6、=C=CH2、及び、=C(R11)R12からなる二価基の群を表し;
群E3は、群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC2〜C6アルキレン基、群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC4〜C6アルケニレン基、-G-T1-G-、及び、-G-T1-G-T2-からなる二価基の群を表し;
1及びT2は同一または相異なり、メチレン基、またはエチレン基を表し;
6は群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、または群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基を表し;
7はヒドロキシル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、C2〜C5環状アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、または水素原子を表し、
8はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、C2〜C5環状アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、または水素原子を表し;
11およびR12は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、ハロゲン原子、または水素原子を表し;
群Lは、ヒドロキシル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、-N(R9)R10、C2〜C5環状アミノ基、-C(=O)R7、-OC(=O)R8、及び、ハロゲン原子からなる群を表し;
9及びR10は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基、または水素原子を表す。〕
で示される含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項2】
Qが少なくとも1つのフッ素原子を含むC1〜C3ハロアルキル基であり、mが0または1である請求項1記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項3】
QがC1〜C5フルオロアルキル基であり、mが0または1である請求項1記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項4】
QがC1〜C3フルオロアルキル基であり、mが0または1である請求項1記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項5】
mが0である請求項1〜4いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項6】
mが1である請求項1〜4いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項7】
nが0である請求項1〜6いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項8】
nが1である請求項1〜6いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項9】
nが2である請求項1〜6いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項10】
2が水素原子である請求項1〜9いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項11】
2がC1〜C4アルキル基である請求項1〜9いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項12】
2がシアノ基である請求項1〜9いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項13】
2が-C(=G)R5である請求項1〜9いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項14】
2が-C(=G)R5であり、Gが酸素原子であり、R5がアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、またはC2〜C5環状アミノ基である請求項1〜9いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項15】
2が-C(=G)R5であり、Gが酸素原子であり、R5がアミノ基である請求項1〜9いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項16】
1が水素原子またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である請求項1〜15いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項17】
1がハロゲン原子である請求項1〜15いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項18】
Aが群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキシル基、または群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキセニル基である請求項1〜17いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項19】
Aが群E4より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキシル基、または群E4より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキセニル基である請求項1〜17いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
(但し、群E4は群Lから選ばれる基で置換されておてもよいC2〜C6アルケニル基、群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC2〜C6アルキニル基、ハロゲン原子、及び、シアノ基からなる一価基の群を表す。)
【請求項20】
Aが群E2より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキシル基である請求項1〜17いずれか一項記載の含ハロゲン有機硫黄化合物。
【請求項21】
請求項1〜20いずれか一項記載の式(I)で示される含ハロゲン有機硫黄化合物を有効成分として含有することを特徴とする有害節足動物防除剤。
【請求項22】
請求項1〜20いずれか一項記載の式(I)で示される含ハロゲン有機硫黄化合物の有効量を有害節足動物または有害節足動物の生育場所に施用することを特徴とする有害節足動物の防除方法。

【公開番号】特開2009−256302(P2009−256302A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−167084(P2008−167084)
【出願日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】