説明

吸入器

吸入器(10)について開示する。吸入器(10)は、各ブリスターが穿刺可能な蓋を有し、かつ、ユーザによって吸入される一服の薬剤を含む複数のブリスター(3a)を有するストリップ(3)を受け入れるためのハウジング(12)と、ストリップを駆動し、ブリスターを順次移動させてブリスター穿刺部材(8)と位置合わせするように回転可能な、ハウジング内に取り付けられたインデックスホイール(15)と、ハウジングに回動可能に取り付けられた制御要素(14)と、ユーザによって制御要素が一部回転時に、制御要素をインデックスホイールに連結させて、インデックスホイールが制御要素と一緒に回転するように構成されている駆動機構(17)とを備える。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末状薬剤を経口または経鼻送達するための吸入装置に関する。より詳細には、本発明は、各ブリスターが穿刺可能な蓋を有し、かつ、ユーザによって吸入される一服の薬剤を含み、ストリップの長さに沿って隔置された複数のブリスターを有するストリップを受け入れるためのハウジングを有する吸入器に関する。本発明は、各々が穿刺可能な蓋を有し、かつ、本発明の装置のユーザによって吸入される一服の薬剤を含むブリスターのストリップを収納する吸入器にも関する。
【背景技術】
【0002】
吸入装置を用いた薬剤の経口または経鼻送達は、特に、患者がこれらの装置を控えめに人前で比較的使用しやすいという点で、薬剤投与の魅力的な方法である。気道の局部疾患および他の呼吸系疾患を治療するための薬剤送達のみならず、近年では、肺を経由する血流に薬剤を送達するのにこれらが用いられており、皮下注射の必要性をなくしている。
【0003】
乾燥した粉末製剤では、通常、正確かつ安定して計量された一服分の粉末をそれぞれ収納するカプセルまたはブリスターの形態で、前もって一服分を包装することが一般的である。ブリスターは、一般に、延性のある箔のラミネート、またはプラスチック材料で冷間成形され、製造時、およびブリスター内への一服の薬の導入の後、ブリスターの周縁が恒久的に加熱シールされる穿刺可能な(puncturable)蓋を備える。光や紫外線からの保護に加えて、水の進入や酸素などのガスの浸透から薬を保護するので、カプセルよりも箔のブリスターが好ましい。これらの全ては、薬がさらされると、吸入器の送達特性に悪い影響を与え得るものである。従って、ブリスターは、個々の一服の薬に対する優れた環境保護性を提供する。
【0004】
各ブリスターが予め計量され個別に包装された送達すべき一服の薬を収納する多数のブリスターからなるブリスターパックを収納する吸入装置が知られている。装置を作動させると、メカニズムによって、ブリスターを穿刺するかまたは蓋を剥がすなどによってブリスターを破るか破裂させ、患者が吸入すると、ブリスターを通して空気が引き出されてブリスター内の薬が搬出され、ブリスターから運ばれた薬が装置を通り患者の気道を経由して肺に達する。圧縮空気またはガスもしくは他の推進剤を用いて、ブリスターから一服の薬を搬出してもよい。あるいは、ブリスターを穿刺または開口するメカニズムにより、一服の薬をブリスターから容器に押し出すかまたは噴射し、その後、一服の薬を吸入してもよい。
【0005】
使用のたびにブリスターを開いたりおよび/またはブリスターを装置に挿入したりする必要なしに、多数の用量を保持でき、ある期間にわたって繰り返し用いることができる吸入器があれば、有利である。従って、従来の装置の多くは、それぞれが一服の薬剤を収納する多数のブリスターを格納する手段を含んでいる。一服の薬が吸入される場合、インデックス機構は開封機構から前に空になったブリスターを遠ざけ、中身を吸入するために開ける準備が整った位置に新しいブリスターを移動する。
【0006】
前述のタイプの吸入器は、2004年10月18日出願の出願人自身の同時係属国際出願第PCT/GB2004/004416号、および2003年10月17日出願のGB0324358.1に基づく優先権の主張から知られている。この国際出願は、国際公開第2005/037353A1号として公開されている。
【0007】
国際公開第2005/037353A1号に記載されクレームされており、なおかつ、添付図面の図1および図2に示す一実施形態によれば、吸入器1は、コイル状ストリップ3を収納するハウジング2を有する。ストリップ3は、各ブリスターが予め計量された一服分の吸入用の粉末薬剤を収納する複数の個々に間隔を隔てた防湿性のブリスターを有する。ストリップの各ブリスターは、ほぼ半球形状のポケットと、ポケットを恒久的に熱シールして内部の薬を密封する平坦な穿刺可能な蓋とを備える。ストリップは、箔のラミネートで製造されるか、またはアルミニウムなどの箔のラミネートとプラスチック材料の組み合わせで製造されることが好ましい。
【0008】
単一の作動レバー5を備えるインデックス機構4は、コイル状ブリスター3を一度に1つ引き出す。このため、アクチュエータ5が図2の矢印「A」に示す方向に回動すると、ブリスター3がブリスターロケータシャーシ6を通過し、続いて、ブリスター穿刺ステーション7を通過する。アクチュエータ5の各移動でブリスター穿刺ステーション7に配置されたブリスター3aは、アクチュエータ5のリターンストロークで、アクチュエータ5自身上の穿刺部材8によって(図2の矢印「B」に示す方向に)穿刺される。このため、ユーザがマウスピース9を介して吸入すると、ブリスター3a内に気流が発生してその中に含まれる一服の薬が引き出され、ブリスター3aから出てマウスピース9を経由しユーザの気道へと運ばれる。
【0009】
国際公開第2005/037353A1号に開示された別の実施形態において、ブリスター穿刺ステーション7に位置するブリスターのインデックスおよび穿刺は、ユーザによってアクチュエータを直接回転させた結果ではなく、閉位置でマウスピースを覆うキャップの回転に応じて行われる。
【0010】
国際公開第2005/037353A1号に開示されている装置の各々は、インデックスホイールを備える駆動機構を有する。ブリスターストリップは、インデックスホイールの上を通過し、ホイールは、アクチュエータまたはキャップの回動運動に応じて回転し、本装置を通じてストリップを駆動またはインデックスする。インデックスホイールはアクチュエータまたはキャップの一方向における回転に応じて回転するが、アクチュエータまたはキャップが反対方向に回転すると静止したままであるように、駆動機構は構成されている。
【0011】
本発明は、キャップまたはアクチュエータが一方向に回転する時にインデックスホイールの回転が起こるように、アクチュエータまたはキャップをインデックスホイールに連結させるための改良された駆動機構を有する別の吸入器を提供しようとするものである。しかしながら、本発明は、アクチュエータまたはキャップが同一方向に移動する一部分の間だけインデックスホイールが回転するよう変更した駆動機構も提供しようとするものである。特に、インデックスホイールは、アクチュエータまたはキャップが一方向に移動する第1の部分の間に、ストリップをインデックスするように回転し、アクチュエータまたはキャップが中間位置に到達すると、アクチュエータまたはキャップはインデックスホイールから外れる、このため、アクチュエータまたはキャップが中間位置を越えて同一方向にさらに移動する間、インデックスホイールがさらに回転することはない。
【0012】
通常は閉位置でマウスピースを覆うキャップが回動してストリップをインデックスし、なおかつ、アクチュエータも動かして、アクチュエータに取り付けられたかまたは関連付けられた穿刺要素にブリスターの蓋を穿刺させるキャップ作動装置において、キャップが中間位置に到達した際に、新しいブリスターをブリスター穿刺部材と位置合わせするように配置することができ、これにより、キャップが中間位置を越えて同一方向にさらに動くと、ブリスター穿刺部材が予め位置合わせされて静止したブリスターを穿刺するように、駆動機構は構成されていてもよい。
【0013】
本発明によれば、各ブリスターが穿刺可能な蓋を有し、かつ、ユーザによって吸入される一服の薬剤を含む複数のブリスターを有するストリップを受け入れるためのハウジングと、ストリップを駆動し、ブリスターを順次移動させてブリスター穿刺部材と位置合わせするように回転可能な、ハウジング内に取り付けられたインデックスホイールと、ハウジングに回動可能に取り付けられた制御要素と、ユーザによって制御要素が一部回転時に、制御要素をインデックスホイールに連結させて、インデックスホイールが制御要素と一緒に回転するように構成されている駆動機構とを備える吸入器を提供する。
【0014】
制御要素は、軸を中心にしてハウジングに対して回転し、駆動機構は、ハウジング内に連結部材を備え、同軸を中心にして回転するのが好ましい。制御要素および連結部材は同軸を中心にして回転するのが好ましいが、互いにずれている別個の軸を中心にして回転してもよいことも考えられる。
【0015】
好適な実施形態において、制御要素および連結部材は一緒に回転するよう連結されている。
【0016】
インデックスホイールは、連結部材に回転可能に取り付けられていてもよい。
【0017】
好適な実施形態において、連結部材は、制御要素の軸と同軸の軸を有するシャフトを備え、インデックスホイールは、前記シャフト上に取り付けられ、前記軸を中心にして回転する。
【0018】
一実施形態において、連結部材は、インデックスホイール駆動ドッグを備え、駆動機構は、制御要素および連結部材が回転すると、インデックスホイールと協働する位置にインデックスホイール駆動ドッグを動かして、インデックスホイールを制御要素および連結部材と一緒に回転させるための手段を備える。
【0019】
連結部材は、弾性材料から形成されるのが好ましく、インデックスホイールと協働する位置にインデックスホイール駆動ドッグを動かすための前記手段は、前記弾性によってもたらされた付勢に抗して前記インデックスホイール駆動ドッグを動かす。
【0020】
連結部材は、シャフトの一端部からインデックスホイールの一端部にわたって半径方向に延びるフランジを備えてもよい。フランジは、シャフトの軸に略直角に延びる平面にあるのが好ましい。
【0021】
一つの好適な実施形態において、フランジは、シャフトの軸に略直角に延びる軸を中心にして、フランジの残りの部分に対して弾性的に曲がるまたは撓む可撓性フランジ部を備える。
【0022】
フランジは、可撓性フランジ部がフランジの残りの部分にのみ限られた程度で接合されるように構成された切欠領域を有してもよい。
【0023】
一実施形態において、可撓性フランジ部は、両端でフランジの残りの部分に蝶着される。
【0024】
インデックスホイール駆動ドッグは、インデックスホイールに向かう方向において可撓性フランジ部の表面から直立するのが便利である。
【0025】
インデックスホイールと協働する位置にインデックスホイール駆動ドッグを動かして、インデックスホイールを制御要素と一緒に回転させるための手段は、可撓性フランジ部から突出している連結部材偏向ドッグを備えるのが好ましい。
【0026】
好適な実施形態において、インデックスホイールと協働する位置にインデックスホイール駆動ドッグを動かすための手段は、ハウジング内に円弧状ガイドトラックも備え、円弧状ガイドトラックは、第1の案内面を有する、このため、連結部材が、第1の方向における制御要素の回転に応じて回転すると、連結部材偏向ドッグが第1の案内面と協働して可撓性フランジ部をインデックスホイールの方に偏向するため、インデックスホイール駆動ドッグがインデックスホイールと協働して、連結部材と一緒にインデックスホイールを回転させる。
【0027】
制御要素が最大限に回転する前に、連結部材偏向ドッグが第1の案内面から外れ、可撓性フランジ部の弾性によって元の緊張のない状態に戻されるため、インデックスホイール駆動ドッグはインデックスホイールとはもはや協働せず、インデックスホイールは、制御要素と連結部材が最大限まで回転を続ける間、静止したままであるように、円弧状ガイドトラックが構成されているのが有利である。
【0028】
円弧状ガイドトラックは第2の案内面を備えるのが好ましい、このため、フランジ部偏向ドッグが第1の案内面から外れ、制御要素の回転に応じて連結部材が逆方向に回転すると、フランジ部偏向ドッグが第2の案内面と協働するため、可撓性フランジ部が、反対方向に偏向されて、前記インデックスホイールから離間する。このため、インデックスホイール駆動ドッグはインデックスホイールと協働せず、インデックスホイールは静止したままである。
【0029】
連結部材偏向ドッグは、円弧状ガイドトラックの第1の案内面に係合するための第1の協働面と、円弧状ガイドトラックの第2の案内面に係合するための第2の協働面とを備えるのが好ましい。
【0030】
円弧状ガイドトラックの第1および第2の案内面は、互いに平行に延びているが、互いに軸方向に隔置されていてもよい。
【0031】
第1および第2の案内面は傾斜端部領域を有し、連結部材偏向ドッグが各案内面の上の傾斜端部領域に乗り上がるのが理想的である。
【0032】
好適な実施形態において、インデックスホイールは複数の羽を備え、インデックスホイール駆動ドッグがインデックスホイールと協働する位置に動いて、インデックスホイールが連結部材および制御要素と一緒に回転する際に、インデックスホイール駆動ドッグが羽の1つと接触する。
【0033】
好適な実施形態において、吸入器は、インデックスホイール駆動ドッグがインデックスホイールと協働する時以外はインデックスホイールの回転を防止するためのロック要素を備える。
【0034】
この実施形態において、ロック要素は、ハウジング内に取り付けられ、なおかつ、インデックスホイールに対して付勢された自由端を有するカンチレバーアームを備えるのが好ましく、カンチレバーアームの前記自由端がインデックスホイールと協働してインデックスホイールの回転を防止する。
【0035】
インデックスホイール駆動ドッグがインデックスホイールに向かって動くと、連結要素がさらに回転して、インデックスホイール駆動ドッグをカンチレバーアームの自由端に係合させて、インデックスホイールを回転させるようにインデックスホイールと協働する前に偏向させて、インデックスホイールとのロック係合を外すように、カンチレバーアームの自由端は構成されていてもよい。
【0036】
インデックスホイール駆動ドッグがインデックスホイールから離間するように動くと、インデックスホイール駆動ドッグがカンチレバーアームの自由端から係合解除し、これにより、カンチレバーアームの自由端がインデックスホイールに向かって後退し、インデックスホイールを適所に係止するのが好ましい。
【0037】
インデックスホイールは複数の羽を備え、カンチレバーアームの自由端はスロットを備え、スロットは、カンチレバーアームの自由端がインデックスホイールを適所に係止するためにインデックスホイールに対して付勢されると、羽の先端を受け入れるように構成されているのが好ましい。
【0038】
各羽は拡大ヘッド部を備え、カンチレバーアームの自由端内のスロットは、前記拡大ヘッド部を受け入れるように構成されていてもよい。
【0039】
吸入器は、ブリスターストリップが通過する際にブリスターストリップを配置するためのシャーシを備えてもよく、カンチレバーアームは前記シャーシから延在しているのが便利である。
【0040】
別の態様によれば、ハウジング内に受け入れられ、かつ、前記インデックスホイールの回りを通過するコイル状ブリスターストリップを備える本発明による吸入器を提供する。
【0041】
添付図面の図3乃至図8を参照しながら、単なる例として本発明の実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】図1に示す位置から、インデックスホイールを駆動する図2に示す位置までのアクチュエータの動きによって、どのようにストリップが駆動されてブリスターを順次移動させてブリスター穿刺部材と位置合わせするのかを示す、従来の吸入装置の側面図である。図1に示すように、アクチュエータが通常位置に戻ると、アクチュエータ上の穿刺ヘッドが、位置合わせされたブリスターの蓋を穿刺する。
【図2】図1に示す位置から、インデックスホイールを駆動する図2に示す位置までのアクチュエータの動きによって、どのようにストリップが駆動されてブリスターを順次移動させてブリスター穿刺部材と位置合わせするのかを示す、従来の吸入装置の側面図である。図1に示すように、アクチュエータが通常位置に戻ると、アクチュエータ上の穿刺ヘッドが、位置合わせされたブリスターの蓋を穿刺する。
【図3】アクチュエータが吸入器を使用する前の定位置、収納位置、もしくは係止位置にある状態の改善されたブリスターストリップインデックス機構を組み込んだ本発明による吸入器の部分斜視図である。
【図4】アクチュエータが定位置から中間位置まで回転した図3に示す吸入器の部分斜視図である。
【図5】分かりやすくするために片持ち式シャーシアームを省略した、図4に示した図と同様の図である。
【図6】駆動カップリングとアクチュエータとの間の駆動が離脱した箇所までアクチュエータが回転した後の図1乃至図5に示す吸入器の部分斜視図である。
【図7】図1乃至図6に示す吸入器の反対側の部分斜視図である。
【図8a】図1乃至図7に示す吸入器のインデックス機構に用いた駆動カップリングの斜視図である。
【図8b】シャフトに向かって、あるいは、該シャフトに取り付けられたインデックスホイールに向かって可撓性フランジ部が「T」方向に偏向された図8aに示す駆動カップリングの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
図3乃至図8を参照しながら本発明の駆動機構について詳細に説明する。この駆動機構は、図1および図2を参照しながら上述の吸入器に使用できるが、他のブリスターストリップ吸入装置にも使用できることが理解されるであろう。特に、閉位置でマウスピースを覆うキャップが回転してストリップをインデックスし、なおかつ、位置合わせされたブリスターの蓋をブリスター穿刺部材が穿刺するようにキャップの回転とは別々に、あるいは該回転に応じてアクチュエータが動作可能なブリスターストリップ吸入装置にも用いることができる。使用済ブリスターを装置内に保持する装置にも用いることができる。
【0044】
従って、図1および図2のアクチュエータ5などのアクチュエータが回転してストリップをインデックスする実施形態を主に参照して以下の説明を行うが、マウスピースを覆い、かつ、別個のアクチュエータに連結される「キャップ」などの任意の制御要素についても本発明の範囲内であると考えられる。
【0045】
図3を参照しながら、本発明の実施形態によるインデックス機構11を備える吸入装置10の部分斜視図を示す。単純明快さおよび理解を容易にする目的のため、ハウジング12の部品や、ブリスター配置シャーシ13およびアクチュエータ14などの内部構成部品は、一部分だけ示していることが理解されるであろう。
【0046】
インデックス機構11は、4枚の羽15a、15b、15c、15dを備えるインデックスホイール15を備え、各々は、拡大ヘッド部16a、16b、16c、16dを有する。図1および図2の参照から明らかなように、ブリスターストリップ(図3乃至図8には図示せず)がブリスター配置シャーシ13の上をいったん通過すると、ブリスターストリップは、インデックスホイール15の周りを通過する。ブリスターは、2枚の羽15a、15b、15c、15dの間の空間に位置する。このため、アクチュエータ14の回転に応じてインデックスホイール15が回転すると、羽15a、15b、15c、15dが、羽15a、15b、15c、15dの間に位置したブリスターと係合し、インデックスホイール15の周りにストリップを駆動し、新しいブリスターを移動するのに十分な距離だけ各ブリスターを順次移動させて、新しいブリスターをブリスター穿刺部材(図3乃至図8には図示せず)と位置合わせする。
【0047】
インデックス機構11は、アクチュエータ14をインデックスホイール55に選択的または一時的に連結するための駆動連結部材17(図8aおよび図8bに最も良く示す)を備え、連結すると、インデックスホイール15は、アクチュエータ14の回転に応じて回転し、ストリップをインデックスする。駆動連結部材17は、回転軸「A」(図8aおよび図8bを参照)を画定するシャフト18を備える。該シャフト18の上に、インデックスホイール15が回転自在に受け入れられ、前記回転軸「A」を中心にしてシャフト18の周りを自由に回転することができる。アクチュエータ14は、駆動連結部材17(例えば、溝付ピン(図示せず)によって)に固着されている。駆動連結部材17は、アクチュエータ14に挿入され、ハウジング12の開口12a(図7を参照)に挿入され、シャフト18の開口18a内に受け入れられているため、駆動連結部材17は、常時、アクチュエータ14と一緒に回転する。アクチュエータ14、駆動連結部材17、およびインデックスホイール15は、全て同軸で取り付けられており、同軸「A」を中心に回転する。
【0048】
駆動連結部材17は、シャフト18の一方の端部から半径方向に延びている円形フランジ19を有する。フランジの一部20は、約180度の角度にわたって切り取られている(図8の円弧状開口21を参照)。ここで、フランジ19はシャフト18に接合しているため、フランジ19の一部20は、シャフト18に直接取り付けられておらず、端部20a、20bの各々でフランジ19の残りの部分にのみ取り付けられている。これにより、フランジ19の一部20は、残りのフランジ19に対して柔軟であり、フランジ19の一部20に力が印加された場合に、シャフトの軸に直角に延びるフランジ19の平面から、シャフト18に向かったり離れたりするかもしくは、さらに重要なのは、シャフト18上に取り付けられるインデックスホイール15に向かったり離れたりするいずれかの軸方向(図8および図8bで「T」および「S」と示す)に偏向することができる。可撓性フランジ部20は、シャフト18およびアクチュエータ14の軸Aに交差するが該軸Aに直角に延びる軸Bを中心に蝶番で動く。駆動連結部材17もしくは少なくともフランジ19は弾性材料から作られている。このため、偏向された可撓性フランジ部20が解放されると、中立の、緊張のない位置に戻り、フランジ19の残りの固定部分と同一平面上に位置する。
【0049】
可撓性フランジ部20は、その周端から半径方向に突出しているフランジ偏向ドッグ22と一体形成されている。フランジ偏向ドッグ22は、両側に第1および第2の傾斜係合面23、24を有する。駆動連結部材17がアクチュエータ14の回転に応じて一方向に回転すると、第1または第2の傾斜係合面23、24の1つが、ハウジング12上の固定構造25と協働して、可撓性フランジ部20を第1の方向に偏向する。駆動連結部材17が反対方向に回転すると、他方の傾斜係合面が、ハウジング12上の構造25と協働して、可撓性フランジ部20を第2の、反対方向に偏向する。これについては、以下により詳細に説明する。
【0050】
可撓性フランジ部20は、インデックスホイール15に向かう面からシャフト18と同一方向の軸方向に直立し、かつ、可撓性フランジ部20の一部周辺に延びているアーチ状のインデックスホイール駆動ドッグ26も有する。以下により詳細に説明するように、可撓性フランジ部20が図8bの矢印「T」に示す第1の方向に偏向された場合(フランジ部20は、図8bでは偏向された位置で示す)、インデックスホイール駆動ドッグ26の端面26a(図8aを参照)は、インデックスホイール15の羽15a、15b、15c、15dと係合するため、インデックスホイール15は、駆動連結部材17と一緒に駆動される。
【0051】
上述した通り、駆動連結部材がアクチュエータ14の回転に応じて回転すると、フランジ偏向ドッグ22は、ハウジング12上の構造25と係合して、フランジ19の偏向可能部20を曲げる。この構造25は、一方が他方の上に位置するかまたは軸方向に互いに間隔を置いた第1および第2のアーチ状のトラックまたは経路27、28を備える。最も内側のトラック27の表面は、図1で見ることができる。下側もしくは最も外側のトラック28は、その下に位置し、図7で見ることができる。トラック27a、28aの端部は傾斜面を有し、その理由については明らかになるであろう。
【0052】
アクチュエータ14が第1の方向(図3の矢印「A」に示す方向)に回転すると、駆動連結部材17は、アクチュエータ14と一緒に回転し、フランジ偏向ドッグ22上の第1の外側に面する傾斜面23は、最も内側のトラック27の傾斜面27aと接触する。駆動連結部材17がさらに回転すると、フランジ偏向ドッグ22が最も内側のトラック27の表面上に乗り上がり、可撓性フランジ部20を内側に、即ち、ハウジング12への方向もしくはシャフト18およびインデックスホイール15に向かう方向で図8bに矢印「T」で示す方向に偏向する。
【0053】
可撓性フランジ部20が矢印Tの方向に内側に偏向されると、駆動連結部材17がさらに回転して、インデックスホイール駆動ドッグ26をインデックスホイール15の羽(図1に示すものは、羽15cである)と係合させる。これにより、インデックスホイール15は、駆動連結部材17と一緒に回転し、インデックスホイール15に対する駆動で係合される。
【0054】
最も内側のトラック27の端部に到達すると、フランジ偏向ドッグ22は、トラック27の表面からはずれ、可撓性フランジ部20の弾性によって、元の緊張の無い位置もしくは中立位置に戻る。駆動連結部材17がさらに回転すると、インデックスホイール駆動ドッグ26は、インデックスホイール15の羽15cとはもはや係合せず、その下を通過するため、インデックスホイール15は静止したままになる。従って、アクチュエータ14が同一方向に回転し続けているにもかかわらず、インデックスホイール15に対する駆動は離脱される。
【0055】
アクチュエータ14が定位置に向かって反対方向に逆回転すると、フランジ偏向ドッグ22の第2の内側に面する傾斜面24は、下側もしくは最も外側のトラック28と接触する。これにより、フランジ偏向ドッグ22は、第2のトラック28の表面上に乗り上がるため、可撓性フランジ部20を外側に、または、その前に偏向された方向とは反対方向に、即ち、図8bに矢印「S」で示す方向に偏向する。フランジ部20が反対方向にそり曲がるようにフランジ偏向ドッグ22を最も外側のトラック28と係合させることで、インデックスホイール15に対する駆動を行うことなく駆動連結部材17を反対方向に回転させることができる。フランジ部20が反対方向に偏向されない場合、フランジ偏向ドッグ22は、回転して反対方向に戻ると、ハウジング12内の構造25の端部に対して単に係合するため、反対方向への回転を妨げる、あるいは、フランジ偏向ドッグ22が最も内側のトラック27の上を戻り、可撓性フランジ部20を同一方向に偏向することで、インデックスホイール駆動ドッグ26の反対側の端部26bをインデックスホイール15の羽15bと係合させるため、駆動係合しないでインデックスホイール15を静止したままにするのではなく、インデックスホイール15を後方に駆動することが理解されるであろう。従って、可撓性フランジ部20は、反対方向に、即ち、図8aの矢印「S」の方向に偏向されるため、連結部材17が反対方向に回転時にインデックスホイールが駆動しないことを保証する必要がある。
【0056】
ドライブ偏向ドッグ22が最も外側のトラック28の端部に到達すると、可撓性フランジ部20は、弾性により元の緊張の無い位置もしくは中立位置に戻る。
【0057】
好適な実施形態において、インデックス機構11はまた、インデックス工程間にインデックスホイール15が回転しないように係止するための手段と、インデックスホイール駆動ドッグ26によって駆動する場合に、インデックスホイール15が回転できるようにロックを一時的に解放するための手段とを備える。ロックにより、ストリップの位置精度、より詳細には、穿刺される次のブリスターの位置精度も向上する。このロック装置については以下により詳細に説明する。
【0058】
ブリスター配置シャーシ13は、シャーシの本体13からインデックスホイール15に向かって延びる弾性可撓性カンチレバーアーム30を備える。カンチレバーアーム30の自由端は、レターボックス状のスロットと、インデックスホイール15の羽15cのヘッド16cが配置される窓部または開口部32とを備える拡大ヘッド部31を有する。羽15cのヘッド16c(図1に示すように)はその中にぴったりとフィットして、インデックスホイール15が回転しないように、開口部32は寸法設定されている。アクチュエータ14の通常位置もしくは定位置において、羽15cのヘッド16cは、シャーシ13のカンチレバーアーム30内の前記開口部32に配置されるため、インデックスホイール15の回転は防止される。
【0059】
アクチュエータ14が回転することで、フランジ駆動ドッグ22が最も内側のトラック27と係合して、フランジ20の柔軟部がインデックスホイール15に向かって内側に偏向すると、インデックスホイール駆動ドッグ26は、最初に、シャーシ13のカンチレバーアーム30上の拡大ヘッド31からの突起部31aと係合する。このため、カンチレバーアーム30は、インデックスホイール15から離間して外側に偏向されて、スロット32から羽15cのヘッド16cを自由にするため、インデックスホイール15はロック解除される。インデックスホイール15がインデックスホイール駆動ドッグ26によっていったん解放されると、インデックスホイール15から離間するようにカンチレバーアーム30を押圧することで、インデックスホイール駆動ドッグ26は、次に、インデックスホイール15の羽15cと係合する。これにより、駆動連結部材17がさらに回転して、インデックスホイール15を回転させる。
【0060】
フランジ駆動ドッグ22が最も内側のトラック28の端部から外れ、可撓性フランジ部20が弾性によって偏向していない状態に戻る前に、インデックスホイール駆動ドッグ26は、カンチレバーアーム30に対してもはや押圧しないため、カンチレバーアーム30は、インデックスホイール15に向かって自由に戻る。カンチレバーアーム30は、インデックスホイール15の回転が完了する直前に自由に戻るため、カンチレバーアーム30と接触する次の羽15bのヘッド16bによってカンチレバーアームが端まで戻らないように防止される。インデックスホイールのさらなる回転時、ヘッド16bは、カンチレバーアームの上を滑り、その後、開口部32の中に落ちるため、カンチレバーアーム30は端まで戻ることができ、アクチュエータ14の継続する回転に応じて駆動連結部材17がさらに回転する前に、インデックスホイール15は適所に係止される。
【0061】
アクチュエータ14のリターンストロークにおいて、可撓性フランジ部20が、反対方向に、即ち、インデックスホイールから離間する方向、かつ、図8bの矢印「S」に示す方向にそり曲がることによって、インデックスホイール駆動ドッグ26がシャーシアーム30をクリアし、インデックスホイール15をロック解除しないため、リターンストローク中にインデックスホイール15の回転防止を確実にすることが理解されるであろう。
【0062】
アクチュエータ14の回転の範囲に対するインデックスホイール15の回転の範囲は、内側および外側トラック27、28の周囲長を変えることによって制御できることが理解されるであろう。トラックをより長くすると、可撓性フランジ部20は、アクチュエータ14が回転する角度のより大きな割合において偏向されるため、インデックスホイール駆動ドッグ26は、インデックスホイール15と係合して、その角度にわたってインデックスホイール15を回転させる。必要に応じて、トラック27、28を十分に長く作ることができるため、アクチュエータ14の回転時に、一方向におけるその全角度を通じてインデックスホイール15は回転する。あるいは、トラック27、28を短くして、アクチュエータ14とインデックスホイール15とが一緒に回転する角度を減らすこともできる。理想的には、次の未使用ブリスターを移動させてブリスター穿刺部材と位置合わせするのに十分な角度にわたってインデックスホイール55が回転するように、トラックの長さの選択することができる。アクチュエータ14の任意のさらなる回転は、ロストモーション、即ち、全く機能しないものであっても、なにか他の機能であってもよい。例えば、回転するのがキャップである場合、キャップの最後の回転が別個のアクチュエータを作動させて、ブリスター穿刺部材と位置合わせに移動したばかりの前記ブリスターの蓋を穿刺させることができる。
【0063】
インデックス機構11は、ストリップの初回のインデックスには十分であるが、インデックスホイール15への駆動が離脱されないような角度にわたってアクチュエータ14またはキャップが回転した場合、即ち、フランジ駆動ドッグ22が最も内側のトラック27の端部に到達していない位置の場合にはストロークを中止にできるように設計されていることが理解されるであろう。ストロークが中止され、インデックスホイール15への駆動が離脱される前にアクチュエータ14が静止位置に戻ると、インデックスホイール駆動ドッグ26の背面26bが前の羽15bと係合してインデックスホイール15を反対方向に駆動するので、ストリップは後方に駆動されて元の位置に戻る。これは、ユーザが、アクチュエータ14を部分的に開けてマウスピースを検査および/またはクリーニングして、その後、ストリップをインデックスするかもしくはブリスターを穿刺することなく再び閉じることができる点が有利であることが理解されるであろう。
【0064】
フランジ19は、アクチュエータまたはキャップが完全開状態に達するとケースワーク上の構造(図示せず)と係合する下方に付随するラグ19a(図8bを参照)を備えるため、アクチュエータまたはキャップのさらなる回転を防止する。
【0065】
本発明の吸入器を用いることで、種々の薬剤を単独投与することができる。使用してもよい具体的な活性薬剤または薬剤としては、以下に列記したクラスの1つ以上の薬剤が挙げられるが、これらに限定されない。
【0066】
1)例えば、アンフェタミン、アプラクロニジン、ビトルテロール、クロニジン、コルテロール、ドブタミン、ドーパミン、エフェドリン、エピネフリン、エチルノルエピネフリン、フェノテロール、ホルモテロール、グアナベンズ、グアンファシン、ヒドロキシアンフェタミン、イソエタリン、イソプロテレノール、イソタリン、メフェンテルミン、メタラミノール、メタンフェタミン、メトキサミン、メトペンテルミン、メチルドパ、メチルフェニデート、メタプロテレノール、メタラミノール、ミトドリン、ナファゾリン、ノルエピネフリン、オキシメタゾリン、ペモリン、フェニレフリン、フェニルエチルアミン、フェニルプロパノールアミン、ピルブテロール、プレナルテロール、プロカテロール、プロピルヘキセドリン、プソイドエフェドリン、リトドリン、サルブタモール、サルメテロール、テルブタリン、テトラヒドロゾリン、トラマゾリン、チラミン、およびキシロメタゾリンなどのアドレナリン作動薬。
【0067】
2)例えば、アセブトロール、アルフゾシン、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロール、ボピンドロール、ブシンドロール、ブナゾシン、ブチロフェノン、カルテオロール、カルベジロール、セリプロロール、クロルプロマジン、ドキサゾシン、麦角アルカロイド、エスモロール、ハロペリドール、インドラミン、ケタンセリン、ラベタロール、レボブノロール、メドロキサロール、メチプラノロール、メトプロロール、ネビボロール、ナドロール、ナフトピジル、オクスプレノロール、ペンブトロール、フェノチアジン、フェノキシベンザミン、フェントラミン、ピンドロール、プラゾシン、プロパフェノン、プロプラノロール、ソタロール、タムスロシン、テラゾシン、チモロール、トラゾリン、トリマゾシン、ウラピジル、およびヨヒンビンなどのアドレナリン拮抗薬。
【0068】
3)例えば、ベタニジン、デブリソキン、グアベンキサン、グアナドレル、グアナゾジン、グアネチジン、グアノクロル、およびグアノキサンなどのアドレナリン作動性ニューロン遮断薬。
【0069】
4)例えば、ブプレノルフィンなどの依存症の治療薬。
【0070】
5)例えば、ジスルフィラム、ナロキソン、およびナルトレキソンなどのアルコール依存症の治療薬。
【0071】
6)例えば、ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、およびタクリンなどのアセチルコリンエステラーゼ阻害剤を含むアルツハイマー病を管理するための薬剤。
【0072】
7)例えば、アメトカイン、ベンゾカイン、ブピバカイン、ヒドロコルチゾン、ケタミン、リグノカイン、メチルプレドニゾロン、プリロカイン、プロキシメタカイン、ロピバカイン、およびチロトリシンなどの麻酔薬。
【0073】
8)例えば、カプトプリル、シラザプリル、エナラプリル、ホシノプリル、イミダプリル塩酸塩、リシノプリル、モエキシプリル塩酸塩、ペリンドプリル、クイナプリル、ラミプリル、およびトランドラプリルなどのアンジオテンシン変換酵素阻害剤。
【0074】
9)例えば、カンデサルタン、シレキセチル、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタン、メドキソミル、オルメサルタン、テルミサルタン、およびバルサルタンなどのアンジオテンシンII受容体拮抗剤。
【0075】
10)例えば、アデノシン、アミドダロン、ジソピラミド、酢酸フレカイニド、リドカイン塩酸塩、メキシレチン、プロカインアミド、プロパフェノン、およびキニジンなどの抗不整脈剤。
【0076】
11)例えば、アクラルビシン、アモキシシリン、アンホテリシン、アジスロマイシン、アズトレオナム、クロルヘキシジン、クラリスロマイシン、クリンダマイシン、コリスチメタート、ダクチノマイシン、ジリスロマイシン、ドリペネム、エリスロマイシン、フサファンギン、ゲンタマイシン、メトロニダゾール、ムピロシン、ナタマイシン、ネオマイシン、ニスタチン、オレアンドマイシン、ペンタミジン、ピマリシン、プロベネシド、ロキシスロマイシン、スルファジアジン、およびトリクロサンなどの抗生物質および抗菌薬(βラクタム系、フルオロキノロン系、ケトリド系、マクロライド系、スルホンアミド系、およびテトラサイクリン系を含む)。
【0077】
12)例えば、アブシキマブ、アセノクマロール、アルテプラーゼ、アスピリン、ベミパリン、ビバリルジン、セルトパリン、クロピドグレル、ダルテパリン、ダナパロイド、ジピリダモール、エノキサパリン、エポプロステノール、エプチフィバチド、ホンダパリン、ヘパリン(低分子量ヘパリンを含む)、ヘパリンカルシウム、レピルジン、フェンインジオン、レテプラーゼ、ストレプトキナーゼ、テネクテプラーゼ、チンザパリン、チロフィバン、およびワルファリンなどの抗凝血剤。
【0078】
13)例えば、チアガビンおよびビガバトリンを含むGABA類似体;ペントバルビタールを含むバルビツレート;アルプラゾラム、クロルジアゼポキシド、クロバザム、クロナゼパム、ジアゼパム、フルラゼパム、ロラゼパム、ミダゾラム、オキサゼパム、およびゾラゼパムを含むベンゾジアゼピン;フェニトインを含むヒダントイン;ラモトリギンを含むフェニルトリアジン;アセタゾラミド、カルバマゼピン、エトスキシミド、ホスフェニトイン、ガバペンチン、レベチラセタム、オクスカルバゼピン、ピラセタム、プレガバリン、プリミドン、バルプロ酸ナトリウム、トピラメート、バルプロ酸、およびゾニサミドを含む様々な抗痙攣剤などの抗痙攣剤。
【0079】
14)例えば、アミネプチン、アミトリプチリン(3環系もしくは4環系のアミトリプチリン)、アモキサピン、ブトリプチリン、シアノプラミン、クロミプラミン、デメキシプチリン、デシプラミン、ジベンゼピン、ジメタクリン、ドスレピン、ドチエピン、ドキセピン、イミプラミン、イプリンドール、レボプロチリン、ロフェプラミン、マプロチリン、メリトラセン、メタプラミン、ミアンセリン、ミルタザピン、ノルトリプチリン、オピプラモール、プロピゼピン、プロトリプチリン、キヌプラミン、セチプチリン、チアネプチン、およびトリミプラミンを含む3環系もしくは4環系抗うつ剤;クロボキサミン、デュロキセチン、ミルナシプラン、およびベンラファキシンを含む選択的セロトニンおよびノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRIs);シタロプラム、エスシタロプラム、フェモキセチン、フルオキセチン、フルボキサミン、イフォキセチン、ミルナシプラン、ノミフェンシン、オキサプロチリン、パロキセチン、セルトラリン、シブトラミン、ベンラファキシン、ビクアリン、およびジメルジンを含む選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRIs);デメキシプチリン、デシプラミン、オキサプロチリン、およびレボキセチンを含む選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(NARIs);ミルタザピンを含むノルアドレナリンおよび選択的セロトニン再取り込み阻害剤(NASSAs);アミフラミン、ブロファロミン、クロルギリン、α−エチルトリプタミン、エトペリドン、イプロクロジド、イプロニアジド、イソカルボキサジド、メベナジン、メジフォキサミン、モクロベミド、ニアラミド、パルギリン、フェネルジン、フェニプラジン、ピルリンドール、プロカルバジン、ラサギリン、サフラジン、セレギリン、トロキサトン、およびトラニルシプロミンを含むモノアミンオキシダーゼ阻害剤(MAOIs);ベナクチジンおよびジベンゼピンを含むムスカリン性拮抗剤;ブスピロン、ゲピロン、イプサピロン、タンドスピロン、およびチアスピロンを含むアザスピロン;ならびに、アセトフェナジン、アデメチオニン、S−アデノシルメチオニン、アドラフィニル、アメセルギド、アミネプチン、アンペロジド、ベナクチジン、ベンモキシン、ビネダリン、ブプロピオン、カルバマゼピン、カロキサゾン、セリクラミン、コチニン、フェゾラミン、フルペンチキソール、イダゾキサン、ケタンセリン、レボプロチリン、リチウム塩、マプロチリン、メジフォキサミン、メチルフェニデート、メトラリンドール、ミナプリン、ネファゾドン、ニソキセチン、ノミフェンシン、オキサフロザン、オキシトリプタン、フェニルヒドラジン、ロリプラム、ロキシンドール、シブトラミン、テニロキサジン、チアネプチン、トフェナシン、トラザドン、トリプトファン、ビロキサジン、およびザロスピロンを含む他の抗うつ剤などの抗うつ剤。
【0080】
15)例えば、アトロピン、ベンズアトロピン、ビペリデン、シクロペントレート、グリコピロレート、ヒヨスチン、臭化イプラトロピウム、塩酸オルフェナジン、臭化オキシトロプリウム、オキシブチニン、ピレンゼピン、プロシクリジン、プロパンテリン、プロピベリン、テレンゼピン、チオトロピウム、トリヘキシフェニジル、トロピカミド、およびトロスピウムなどの抗コリン剤。
【0081】
16)例えば、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、およびトログリタゾンなどの抗糖尿病薬。
【0082】
17)例えば、デフェロキサミン、塩化エドロホニウム、フルマゼニル、ナルメフェン、ナロキソン、およびナルトレキソンなどの解毒剤。
【0083】
18)例えば、アリザプリド、アザセトロン、ベンズキナミド、ベスタヒスチン、ブロモプリド、ブクリジン、クロルプロマジン、シンナリジン、クレボプリド、シクリジン、ジメンヒドリネート、ジフェンヒドラミン、ジフェニドール、ドンペリドン、ドラセトロン、ドロナビノール、ドロペリドール、グラニセトロン、ヒヨスチン、ロラゼパム、メトクロプラミド、メトピマジン、ナビロン、オンダンセトロン、パロノセトロン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、プロメタジン、スコポラミン、トリエチルペラジン、トリフルオペラジン、トリフルプロマジン、トリメトベンザミド、およびトロピセトロンなどの制吐剤。
【0084】
19)例えば、アクリバスチン、アステミゾール、アザタジン、アゼラスチン、ブロンフェニラミン、カルビノキサミン、セチリジン、クロルフェニラミン、シンナリジン、クレマスチン、シクリジン、シプロヘプタジン、デスロラタジン、デクスメデトミジン、ジフェンヒドラミン、ドキシラミン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、レボカバスチン、ロラタジン、ミゾラスチン、プロメタジン、ピリラミン、テルフェナジン、およびトリメプラジンなどの抗ヒスタミン剤。
【0085】
20)例えば、アシクロビル、アデフォビル、アマンタジン、シドフォビル、エファビレンツ、ファミシクロビル、ホスカルネット、ガンシクロビル、イドクスウリジン、インジナビル、イノシンプラノベクス、ラミブジン、ネルフィナビル、ネビラピン、オセルタミビル、パリビズマブ、ペンシクロビル、プレコナリル、リバビリン、リマンタジン、リトナビル、ルプリントリビル(ruprintrivir)、サキナビル、スタブジン、バラシクロビル、ザルシタビン、ザナミビル、ジドブジン、およびインターフェロンなどの抗ウイルス剤(ヌクレオシドおよび非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、ならびにプロテアーゼ阻害剤を含む);ダプソンなどのAIDS補助薬;トブラマイシンなどのアミノグリコシド系;アンホテリシン、カスポファンギン、クロトリマゾール、エコナゾール ニトレート、フルコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ミコナゾール、ニスタチン、テルビナフィン、およびボリコナゾールなどの抗真菌剤;キニンなどの抗マラリア薬;カプレオマイシン、シプロフロキサシン、エタンブトール、メロペネム、ピペラシリン、リファンピシン、およびバンコマイシンなどの抗結核薬;セファゾリン、セフメタゾール、セフォペラゾン、セフォキシチン、セファセトリル、セファレキシン、セファログリシン、およびセファロリジンなどのβラクタム系;セファロスポリンC、およびセファロチンなどのセファロスポリン系;セファマイシンA、セファマイシンB、セファマイシンC、セファピリン、およびセファラジンなどのセファマイシン系;クロファジミンなどの抗らい菌薬;アモキシシリン、アンピシリン、アミルペニシリン、アジドシリン、ベンジルペニシリン、カルベニシリン、カルフェシリン、カリンダシリン、クロメトシリン、クロキサシリン、シクラシリン、ジクロキサシリン、ジフェニシリン、ヘプチルペニシリン、ヘタシリン、メタムピシリン、メチシリン、ナフシリン、2−ペンテニルペニシリン、ペニシリンN、ペニシリンO、ペニシリンS、およびペニシリンVなどのペニシリン系;シプロフロキサシン、クリナフロキサシン、ジフロキサシン、グレパフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、およびテマフロキサシンなどのキノロン系;ドキシサイクリンおよびオキシテトラサイクリンなどのテトラサイクリン系;リネゾリド、トリメトプリム、およびスルファメトキサゾールなどの様々な抗感染薬などの抗感染症薬。
【0086】
21)例えば、ドロロキシフェン、タモキシフェン、およびトレミフェンなどの抗腫瘍薬。
【0087】
22)例えば、アマンタジン、アンドロピニロール、アポモルヒネ、バクロフェン、ベンセラジド、ビペリデン、ベンズトロピン、ブロモクリプチン、ブジピン、カベルゴリン、カルビドパ、エリプロジル、エンタカポン、エプタスチグミン、エルゴリン、ガランタミン、ラザベミド、レボドパ、リスリド、マジンドール、メマンチン、モフェギリン、オルフェナドリン、トリヘキシフェニジル、ペルゴリド、ピリベジル、プラミペキソール、プロシクリジン、プロペントフィリン、ラサギリン、レマセミド、ロピネロール、セレギリン、スフェラミン、テルグリド、およびトルカポンなどの抗パーキンソン病薬。
【0088】
23)例えば、アセトフェナジン、アリザプリド、アミスルプリド、アミキサピン、アンペロジド、アリピプラゾール、ベンペリドール、ベンズキナミド、ブロムペリドール、ブラメイト、ブタクラモール、ブタペラジン、カルフェナジン、カルピプラミン、クロルプロマジン、クロルプロチキセン、クロカプラミン、クロマクラン、クロペンチキソール、クロスピラジン、クロチアピン、クロザピン、シアメマジン、ドロペリドール、フルペンチキソール、フルフェナジン、フルスピリレン、ハロペリドール、ロキサピン、メルペロン、メソリダジン、メトフェナザート、モリンドロン、オランザピン、ペンフルリドール、ペリシアジン、ペルフェナジン、ピモジド、ピパメロン、ピペラセタジン、ピポチアジン、プロクロルペラジン、プロマジン、クエチアピン、レモキシプリド、リスペリドン、セルチンドール、スピペロン、スルピリド、チオリダジン、チオチキセン、トリフルペリドール、トリフルプロマジン、トリフルオペラジン、ジプラシドン、ゾテピン、およびズクロペンチキソール;脂肪族化合物、ピペリジン系、およびピペラジン系を含むフェノチアジン系;チオキサンテン系、ブチロフェノン系、および置換ベンズアミド系などの抗精神病薬。
【0089】
24)例えば、ジクロフェナク、ヘパリノイド、ヒドロキシクロロキン、メトトレキサート、レフルノミド、およびテリフルノミドなどの抗リウマチ薬。
【0090】
25)例えば、アジナゾラム、アルピデム、アルプラゾラム、アルセロキシロン、アムフェニドン、アザシクロノール、ブロマゼパム、ブロミソバルム、ブスピロン、カプトジアミン、カプリド、カルブクロラール、カルブロマール、クロラールベタイン、クロルジアゼポキシド、クロベンゼパム、エンシプラジン、フレシノキサン、フルラゼパム、ヒドロキシジン、イプサピラオン、レソピトロン、ロプラゾラム、ロラゼパム、ロキサピン、メクロクアロン、メデトミジン、メタクアロン、メスプリロン、メトミデート、ミダゾラム、オキサゼパム、プロパノロール、タンドスピロン、トラザドン、ゾルピデム、およびゾピクロンなどの抗不安薬。
【0091】
26)例えば、ドロナビノールなどの食欲刺激剤。
【0092】
27)例えば、フェンフルラミン、フェンテルミン、およびシブトラミンなどの食欲抑制薬;例えば、膵性リパーゼ阻害剤、セロトニン、ノルエピネフリン再取り込み阻害剤、および抗食欲減退薬などの抗肥満治療薬。
【0093】
28)例えば、アルプラゾラム、ブロマゼパム、ブロチゾラム、クロルジアゼポキシド、クロバザム、クロナゼパム、クロラゼペート、デモキセパム、ジアゼパム、エスタゾラム、フルニトラゼパム、フルラゼパム、ハラゼパム、ケタゾラム、ロプラゾラム、ロラゼパム、ロルメタゼパム、メダゼパム、ミダゾラム、ニトラゼパム、ノルダゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、クアゼパム、テマゼパム、およびトリアゾラムなどのベンゾジアゼピン系。
【0094】
29)例えば、アレンドロ酸ナトリウム、ナトリウムクロドロネート、エチドロネート二ナトリウム、イバンドロン酸、パミドロネート二ナトリウム、イセドロネートナトリウム、チルドロン酸、およびゾレドロン酸などのビスホスホネート剤。
【0095】
30)例えば、シロスタゾール、ジピリダモール、および血液因子などの血液調整剤。
【0096】
31)例えば、アセブタロール、アデノシン、アミロリド、アミオダロン、アテノロール、ベナゼプリル、ビソプロロール、ブメタニド、カンデサルタン、カプトプリル、クロニジン、ジルチアゼム、ジソピラミド、ドフェチリド、ドキサゾシン、エナラプリル、エスモロール、エタクリン酸、フレカニド、フロセミド、ゲンフィブロジル、イブチリド、イルベサルタン、ラベトロール、ロサルタン、ロバスタチン、メトラゾン、メトプロロール、メキシレチン、ナドロール、ニフェジピン、ピンドロール、プラゾシン、プロカインアミド、プロパフェノン、プロプラノロール、クイナプリル、キニジン、ラミプリル、ソタロール、スピロノラクトン、テルミサルタン、トカイニド、トルセミド、トリアムテレン、バルサルタン、およびベラパミルなどの心血管薬。
【0097】
32)例えば、アムロジピン、ベプリジル、ジルチアゼム、フェロジピン、フルナリジン、ガロパミル、イスラジピン、ラシジピン、レラカニジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニモジピンおよびベラパミルなどのカルシウムチャンネル遮断薬。
【0098】
33)例えば、アンフェタミン、ブルシン、カフェイン、デキスフェンフルラミン、デキストロアンフェタミン、エフェドリン、フェンフルラミン、マジンドール、メチフェニデート、モダフィニル、ペモリン、フェンテルミン、およびシブトラミンなどの中枢神経系興奮薬。
【0099】
34)例えば、アシピモックス、アトルバスタチン、シプロフィブレート、コレスチポール、コレスチラミン、ベザフィブレート、エゼチミベ、フェノフィブレート、フルバスタチン、ゲムフィブロジル、イスパグフラ、ニコチン酸、オメガ−3トリグリセリド、プラバスタチン、ロスバスタチン、およびシンバスタチンなどのコレステロール降下剤。
【0100】
35)例えば、緑膿菌感染症に対するワクチン(例:Aerugen(登録商標))、α1−アンチトリプシン、アミカシン、セファドロキシル、デヌホソール、デュラマイシン、グルタチオン、マンニトール、およびトブラマイシンなどの嚢胞性線維症を管理するための薬剤。
【0101】
36)例えば、アデノシンおよびアミノ馬尿酸などの診断薬。
【0102】
37)例えば、メラトニン、およびビタミンEを含むビタミン類などの栄養補助食品。
【0103】
38)例えば、アミロライド、ベンドロフルメチアジド、ブメタニド、クロルタリドン、シクロペンチアジド、フロセミド、インダパミド、メトラゾン、スピロノラクトン、およびトラセミドなどの利尿薬。
【0104】
39)例えば、アマンタジン、アポモルヒネ、ブロモクリプチン、カベルゴリン、リスリド、ペルゴリド、プラミペキソール、およびロピネロールなどのドーパミンアゴニスト。
【0105】
40)例えば、アポモルヒネ、二酢酸アポモルヒネ、モキシシリト、フェントラミン、5型ホスホジエステラーゼ阻害剤(シルデナフィル、タダラフィル、バルデナフィル、およびヨヒンビンなど)などの勃起不全症のための薬剤。
【0106】
41)例えば、アトロピン、ヒオスシアミン、ファモチジン、ランソプラゾール、ロペラミド、オメプラゾール、およびレベプラゾールなどの胃腸薬。
【0107】
42)例えば、コルチゾン、エピネフリン、エストラジオール、インスリン、オスタボリン−C、副甲状腺ホルモン、およびテストステロンなどのホルモンおよびアナログ。
【0108】
43)例えば、デスモプレシン、ランレオチド、リュープロリド、オクトレオチド、ペグビソマント、プロチレリン、サルコトニン、ソマトロピン、テトラコサクチド、チロキシン、およびバソプレシンなどのホルモン薬。
【0109】
44)例えば、グリベンクラミド、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、およびグリキドンを含むスルホニル尿素剤;メトフォルミンを含むビグアナイド剤;ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、ナテグリニド、レパグリニド、およびアカルボースを含むチアゾリジンジオン剤などの血糖低下剤。
【0110】
45)免疫グロブリン。
【0111】
46)例えば、インターフェロン(例:インターフェロンベータ−1aおよびインターフェロンベータ−1b)、およびガラティラメルなどの免疫調節薬。
【0112】
47)例えば、アザチオプリン、シクロスポリン、ミコフェノール酸、ラパマイシン、シロリムス、およびタクロリムスなどの免疫抑制薬。
【0113】
48)例えば、クロモグリケート、ヨードキサミド、ネドクロミル、ケトチフェン、トリプターゼ阻害剤、およびペミロラストなどの肥満細胞安定剤。
【0114】
49)例えば、アルモトリプタン、アルペロプリド、アミトリプチリン、アモキサピン、アテノロール、クロニジン、コデイン、コプロキサモール、シプロヘプタジン、デキストロプロポキシペン、ジヒドロエルゴタミン、ジルチアゼム、ドキセピン、エルゴタミン、エレトリプタン、フルオキセチン、フロバトリプタン、イソメテプテン、リドカイン、リシノプリル、リスリド、ロキサピン、メチセルジド、メトクロプラミド、メトプロロール、ナドロール、ナラトリプタン、ノルトリプチリン、オキシコドン、パロキセチン、ピゾチフェン、ピゾチリン、プロクロルペラジン、プロパノロール、プロポキシフェン、プロトリプチリン、リザトリプタン、セルトラリン、スマトリプタン、チモロール、トルフェナム酸、トラマドール、ベラパミル、ゾルミトリプタン、および非ステロイド性抗炎症薬などの偏頭痛薬。
【0115】
50)例えば、ジフェンヒドラミン、プロメタジン、およびスコポラミンなどの乗り物酔い止め薬。
【0116】
51)N−アセチルシステイン、アンブロキソール、アミロライド、デキストラン、ヘパリン、脱硫酸ヘパリン、低分子量ヘパリン、および遺伝子組換えヒトDNaseなどの粘液溶解薬。
【0117】
52)例えば、ベンシクラン、メチルプレドニゾロン、ミトキサントロン、およびプレドニゾロンなどの多発性硬化症を管理するための薬剤。
【0118】
53)例えば、バクロフェン、クロルゾキサゾン、シクロベンザプリン、メトカルバモール、オルフェナドリン、キニン、およびチザニジンなどの筋弛緩薬。
【0119】
54)例えば、メマンチンなどのNMDA受容体アンタゴニスト。
【0120】
55)例えば、アセクロフェナク、アセトアミノフェン、アルミノプロフェン、アンフェナク、アミノプロピロン、アミキセトリン、アスピリン、ベノキサプロフェン、ブロムフェナク、ブフェキサマク、カルプロフェン、セレコキシブ、コリン、シンコフェン、シンメタシン、クロメタシン、クロプリアク、ジクロフェナク、ジクロフェナクナトリウム、ジフルニサル、エテンザミド、エトドラク、エトリコキシブ、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、インドプロフェン、ケトプロフェン、ケトロラク、ロキソプロフェン、マジプレドン、メクロフェナム酸塩、メフェナム酸、メロキシカム、ナブメトン、ナプロキセン、ニメスリド、パレコキシブ、フェニルブタゾン、ピロキシカム、ピルプロフェン、ロフェコキシブ、サリチル酸塩、スリンダク、チアプロフェン酸、トルフェナム酸塩、トルメチン、およびバルデコキシブなどの非ステロイド抗炎症薬。
【0121】
56)例えば、オリゴヌクレオチド、デコイヌクレオチド、アンチセンスヌクレオチド、および他の遺伝子ベースの医薬分子などの核酸医薬。
【0122】
57)例えば、アルフェンタニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジルモルヒネ、ベンジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、カルビフェン、シプラマドール、クロニタゼン、コデイン、コデインリン酸塩、デキストロモラミド、デキストロプロポキシフェン、ジアモルヒネ、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジフェノキシレート、ジピパノン、フェンタニル、ヒドロモルホン、L−アルファアセチルメタドール、レボルファノール、ロフェンタニル、ロペラミド、メペリジン、メプタジノール、メタドン、メトポン、モルヒネ、ナルブフィン、ナロルフィン、オキシコドン、パパベレタム、ペンタゾシン、ペチジン、フェナゾシン、ホルコデイン、レミフェンタニル、サフェンタニル、トラマドール、および制吐剤とそれらの組み合わせなどのアヘン剤およびオピオイド剤。
【0123】
58)例えば、ベタキソロールおよびケトチフェンなどの眼科用製剤。
【0124】
59)例えば、アレンドロネート、エストラジオール、エストロピテート、ラロキシフェン、およびリセドロネートなどの骨粗鬆症用製剤。
【0125】
60)例えば、アパゾン、ベンズピペリロン、ベンジダミン、カフェイン、カナビノイド、クロニキシン、エトヘプタジン、フルピルチン、ネホパム、オルフェナドリン、ペンタゾシン、プロパセタモール、およびプロポキシフェンなどの他の鎮痛薬。
【0126】
61)例えば、B−細胞阻害剤、p38MAPキナーゼ阻害剤、およびTNF阻害剤などの他の抗炎症薬。
【0127】
62)例えば、テオフィリン、テオブロミン、IBMX、ペントキシフィリン、およびパパベリンを含む非特異的ホスホジエステラーゼ阻害剤;ミルリノン、アムリノン、およびオルプリノンなどのビピリジン;ピロキシモンおよびエノキシモンなどのイミダゾロン;イマゾダンおよび5−メチル−イマゾダンなどのイミダゾリン;イミダゾキノキサリン;ならびにインドリダンおよびLY181512(5−(6−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−ピリダジン−3−イル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン)などのジヒドロピリダジノン;シロスタミド、シロスタゾール、およびベスナリノンなどのジヒドロキノリノン化合物;モタピゾン;を含むホスホジエステラーゼ3型阻害剤;シロミラスト、エタゾレート、ロリプラム、オグレミラスト、ロフルミラスト、ONO6126、トラフェントリン、およびザルダベリンなどでニトラクアゾンおよびニトラクアゾン類似体などのキナゾリンジオン;デンブフィリンおよびアロフィリンなどのキサンチン誘導体;アチゾラムなどのテトラヒドロピリミドン;フィラミナストなどのオキシムカーバメートを含むホスホジエステラーゼ4型阻害剤;ならびにシルデナフィル、ザプリナスト、バルデナフィル、タダラフィル、ジピリダモール、およびWO01/19802に記載の化合物、特に(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシ−ベンジルアミノ)−5−[N−(2−ピリミジニルメチル)カルバモイル]ピリミジン、2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−7−イル)−4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミミノ)−5−[N−(2−モルホリノエチル)カルバモイル]−ピリミジン、および(S)−2−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)−4−(3−クロロ−4−メトキシ−ベンジルアミノ)−5−[N−(1,3,5−トリメチル−4−ピラゾリル)カルバモイル]−ピリミジンを含むホスホジエステラーゼ5型阻害剤;などのホスホジエステラーゼ阻害剤。
【0128】
63)例えば、クロマカリム、ジアゾキサイド、グリベンクラミド、レブクロマカリム、ミノキシジル、ニコランジル、およびピナシジルなどのカリウムチャネル調節剤。
【0129】
64)例えば、アルプロスタジル、ジノプロストン、エポプロステノール、およびミソプロストールなどのプロスタグランジン。
【0130】
65)例えば、バンブテロール、ビトルテロール、ブロキサテロール、カルモテロール、クレンブテロール、フェノテロール、ホルモテロール、インダカテロール、レバルブテロール、メタプロテレノール、オルシプレナリン、ピクメテロール、ピルブテロール、プロカテロール、レプロテロール、リミテロール、サルブタモール、サルメテロール、テルブタリンなどのβ2−アゴニスト;誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)阻害剤;イプラトロピウム、臭化イプラトロピウム、オキシトロピウム、チオトロピウム、グリコピロレートなどの抗ムスカリン剤;アミノフィリン、テオフィリンなどのキサンチン系;例えば、インターロイキンおよびインターフェロンなどのアデノシン受容体拮抗薬およびサイトカイン;サイトカイン合成阻害剤、エンドセリン受容体拮抗薬、エラスターゼ阻害剤、インテグリン阻害剤、ロイコトリエン受容体拮抗薬を含むサイトカイン拮抗薬およびケモカイン拮抗薬、プロスタサイクリン類似体、ならびに、アブルカスト、エフェドリン、エピネフリン、フェンロイトン、イロプロスト、イラルカスト、イソエタリン、イソプロテレノール、モンテルカスト、オンタゾラスト、プランルカスト、プソイドエフェドリン、シベナデト、テポキサリン、ベルルカスト、ザフィルルカスト、およびジロートンなどの、気管支拡張薬を含む呼吸器作用薬および呼吸器疾患治療用の薬剤。
【0131】
66)例えば、アルプラゾラム、ブタルビタール、クロルジアゼポキシド、ジアゼパム、エスタゾラム、フルニトラゼパム、フルラゼパム、ロラゼパム、ミダゾラム、テマゼパム、トリアゾラム、ザレプロン、ゾルピデム、およびゾピクロンなどの鎮静剤および睡眠薬。
【0132】
67)例えば、1−(4−ブロモ−2,5−ジメトキフェニル)−2−アミノプロパン、ブスピロン、m−クロロフェニルピペラジン、シサプリド、麦角アルカロイド、ゲピロン、8−ヒドロキシ−(2−N,N−ジプロピルアミノ)−テトラリン、イプサペロン、リセルグ酸ジエチルアミド、2−メチルセロトニン、メザコプリド、スマトリプタン、チアスピロン、トラゾドン、およびザコプリドなどのセロトニンアゴニスト。
【0133】
68)例えば、アミトリプチリン、アザタジン、クロルプロマジン、クロザピン、シプロヘプタジン、デクスフェンフルラミン、R(+)−α−(2,3−ジメトキフェニル)−1−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−4−ピペリジン−メタノール、ドラセトロン、フェンクロニン、フェンフルラミン、グラニセトロン、ケタンセリン、メチセルギド、メトクロプラミド、ミアンセリン、オンダンセトロン、リスペリドン、リタンセリン、トリメトベンザミド、およびトロピセトロンなどのセロトニン拮抗剤。
【0134】
69)例えば、アルコメタゾン、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、ブチキソコルト、シクレソニド、クロベタゾール、デフラザコート、ジフルコルトロン、デゾキシメタゾン、デキサメタゾン、フルドロコルチゾン、フルニソリド、フルオシノロン、フルオメトロン、フルチカゾン、フルチカゾンプロプリオネート、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、モメタゾン、ナンドロロンデカノエート、硫酸ネオマイシン、プレドニゾロン、リメキソロン、ロフレポニド、トリアムシノロン、およびトリアムシノロンアセトニドなどのステロイド剤。
【0135】
70)例えば、アドレナリン、デキサムフェタミン、ジピレフィン、ドブタミン、ドーパミン、ドペキサミン、イソプレナリン、ノルアドレナリン、フェニレフリン、プソイドエフェドリン、トラマゾリン、およびキシロメタゾリンなどの交感神経興奮様薬。
【0136】
71)グリセリルトリニトレート、イソソルビドジニトレート、およびイソソルビドモノニトレートなどのニトレート剤。
【0137】
72)例えば、ベルガプテン、イソトレチノイン、およびメトキサレンなどの皮膚および粘膜薬。
【0138】
73)例えば、ブプロピオン、ニコチン、およびバレニクリンのような禁煙補助剤。
【0139】
74)例えば、ピモジドなどのトゥーレット症候群治療薬。
【0140】
75)例えば、ダリフェニシン、オキシブチニン、臭化プロパンテリン、およびトルテリジンなどの尿路感染治療薬。
【0141】
76)ワクチン。
【0142】
77)例えば、ベタヒスチンおよびメクリジンなどの眩暈治療薬。
【0143】
78)アシル化インスリン、グルカゴン、グルカゴン様ペプチド、エキセンディン、インスリン、インスリン類似体、インスリンアスパルト、インスリンデテミール、インスリングラルギン、インスリングルリジン、インスリンリスプロ、インスリン亜鉛、イソフェンインスリン、中性、普通、および不溶性インスリン、ならびにプロタミン亜鉛インスリンなどの治療用タンパク質およびペプチド。
【0144】
79)例えば、アントラサイクリン系、ドキソルビシン、イダルビシン、エピルビシン、メトトレキサート、タキサン系、パクリタキセル、ドセタキセル、シスプラチン、ビンカ・アルカロイド系、ビンクリスチン、および5−フルオロウラシルなどの抗癌剤。
【0145】
80)あらゆる前記の医薬的に許容される塩または誘導体。
【0146】
上に列挙した特定の指標またはクラスにおける薬剤は、他の指標においても実用性を有し得ることに注意すべきである。複数の活性薬剤は、本発明の実施に使用できる。本発明による吸入器を用いて、2つ以上の異なる活性薬剤または薬剤を組み合わせて送達することもできる。用いてもよい2つの薬剤の具体的な組み合わせとしては、ステロイドとβ−アゴニストの組み合わせが挙げられる。かかる組み合わせの例としては、ベクロメタゾンとホルモテロール;ベクロメタゾンとサルメテロール;フルチカゾンとホルモテロール;フルチカゾンとサルメテロール;ブデソニドとホルモテロール;ブデソニドとサルメテロール;フルニソリドとホルモテロール;フルニソリドとサルメテロール;シクレソニドとホルモテロール;シクレソニドとサルメテロール;モメタゾンとホルモテロール;ならびにモメタゾンとサルメテロールである。具体的には、本発明による吸入器を用いて、3つの異なる活性薬剤または薬剤を組み合わせて送達することもできる。
【0147】
必要に応じて、活性薬剤または薬剤を担体分子(単数または複数)と結合させてもよいし、および/または、活性薬剤または薬剤の活性および/または安定性を最適にするため、プロドラッグ、塩、エステル、または溶媒和物の形態で用いてもよいことは当業者には明らかであろう。
【0148】
抗コリン剤は、上述(No.15を参照)のものである。医薬組成物が、1つ以上、好ましくは1つの抗コリン作用薬1を含んでもよく、必要に応じて、医薬的に許容される賦形剤と組み合わせてもよいことも考えられる。
【0149】
抗コリン作用薬1は、以下からなる群から選択することができる:
a)チオトロピウム塩1a、
b)式1cの化合物、
【化1】

式中
Aは、
【化2】

から選択される二重結合基を示し、
は、単一負電荷をもつアニオン、好ましくは、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、リン酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、およびp−トルエンスルホン酸塩からなる群から選択されるアニオンを示し、
およびRは、同一であっても異なっていてもよく、メチル、エチル、n−プロピル、およびイソプロピルから選択される基を示し、これらは、必要に応じて、ヒドロキシまたはフッ素で置換されており、好ましくは、未置換メチルである;
、R、R、およびRは、同一であっても異なっていてもよく、水素、メチル、エチル、メチルオキシ、エチルオキシ、ヒドロキシ、フッ素、塩素、臭素、CN、CF、またはNOを示し;
は、水素、メチル、エチル、メチルオキシ、エチルオキシ、−CH−F、−CH−CH−F、−O−CH−F、−O−CH−CH−F、−CH−OH、−CH−CH−OH、CF、−CH−OMe、−CH−CH−OMe、−CH−OEt、−CH−CH−OEt、−O−COMe、−O−COEt、−O−COCF、−O−COCF、フッ素、塩素、または臭素を示す;
c)式1dの化合物、
【化3】

式中
A、X、R、およびRは、前述した意味を有していてもよく、
、R、R、R10、R11、およびR12は、同一であっても異なっていてもよく、水素、メチル、エチル、メチルオキシ、エチルオキシ、ヒドロキシ、フッ素、塩素、臭素、CN、CF3、またはNOを示す、但し、R、R、R、R10、R11、およびR12基の少なくとも1つは水素ではない;
d)式1eの化合物、
【化4】

式中
AおよびXは、前述した意味を有していてもよく、
15は、水素、ヒドロキシ、メチル、エチル、−CF、CHF、またはフッ素を示し;
1’およびR2’は、同一であっても異なっていてもよく、必要に応じて、C−C−シクロアルキル、ヒドロキシ、またはハロゲンで置換されていてもよいC−C−アルキルを示し、
1’およびR2’は共に、−C−C−アルキレンブリッジを示し;
13、R14、R13’およびR14’は、同一であっても異なっていてもよく、水素、−C−C−アルキル、−C−C−アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF、−CHF、CN、NO、またはハロゲンを示す;
e)式1fの化合物、
【化5】

式中
は、前述した意味を有していてもよく、
DおよびBは、同一であっても異なっていてもよいが、同一であるのが好ましく、−O、−S、−NH、−CH、−CH=CH、または−N(C−C−アルキル)−を示し;
16は、水素、ヒドロキシ、−C−C−アルキル、−C−C−アルキルオキシ、−C−C−アルキレン−ハロゲン、−O−C−C−アルキレン−ハロゲン、−C−C−アルキレン−OH、−CF、CHF、−C−C−アルキレン−C−C−アルキルオキシ、−O−COC−C−アルキル、−O−COC−C−アルキレン−ハロゲン、−C−C−アルキレン−C−C−シクロアルキル、−O−COCF、またはハロゲンを示し;
1’’およびR2’’は、同一であっても異なっていてもよく、必要に応じて、−C−C−シクロアルキル、ヒドロキシ、またはハロゲンで置換されていてもよい−C−C−アルキルを示し;または、
1’’およびR2’’は共に、−C−C−アルキレンブリッジを示し;
17、R18、R17’およびR18’は、同一であっても異なっていてもよく、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF、−CHF、CN、NO、またはハロゲンを示し;
およびRx’は、同一であっても異なっていてもよく、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF、−CHF、CN、NO、またはハロゲンを示し;または
およびRx’は共に、単結合、または、−O、−S、−NH、−CH、−CH−CH−、−N(C−C−アルキル)、−CH(C−C−アルキル)−、および−C(C−C−アルキル)の架橋から選択される架橋基を示す;
f)式1gの化合物、
【化6】

式中
は、前述した意味を有していてもよく、
A’は、
【化7】

から選択される二重結合基を示し;
19は、ヒドロキシ、メチル、ヒドロキシメチル、エチル、−CF、CHF、またはフッ素を示し;
1’’’およびR2’’’は、同一であっても異なっていてもよく、必要に応じて、C−C−シクロアルキル、ヒドロキシ、またはハロゲンで置換されていてもよいC−C−アルキルを示し、または
1’’’およびR2’’’は共に、−C−C−アルキレンブリッジを示し;
20、R21、R20’およびR21’は、同一であっても異なっていてもよく、水素、−C−C−アルキル、−C−C−アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF、−CHF、CN、NO、またはハロゲンを示す。
【0150】
式1cの化合物は、当該技術分野において周知である(国際公開第02/32899号)。
【0151】
本発明の好適な実施形態において、本方法は、式1cの化合物を投与することを含み、
式中、
は、臭化物を示し;
およびRは、同一であっても異なっていてもよく、メチルおよびエチルから選択される基、好ましくはメチルを示し;
、R、R、およびRは、同一であっても異なっていてもよく、水素、メチル、メチルオキシ、塩素、またはフッ素を示し;
は、水素、メチル、またはフッ素を示し、必要に応じて、医薬的に許容される賦形剤と一緒でもよい。
【0152】
一般式1cの化合物において特に重要なのは、Aが、
【化8】

から選択される二重結合基を示すことである。
【0153】
式1cの化合物は、必要に応じて、個々の光学異性体、個々のエナンチオマーの混合物、もしくはそのラセミ化合物の形態で投与してもよい。
【0154】
本発明による方法において特に重要なのは、以下の式1cの化合物:
トロペノール2,2−ジフェニルプロピオン酸エステルメトブロミド、
スコピン2,2−ジフェニルプロピオン酸エステルメトブロミド、
スコピン2−フルオロ−2,2−ジフェニル酢酸エステルメトブロミド、および
トロペノール2−フルオロ−2,2−ジフェニル酢酸エステルメトブロミドである。
【0155】
式1dの化合物は、当該技術分野において周知である(国際公開第02/32898号)。
【0156】
本発明の好適な実施形態において、本方法は、式1dの化合物を投与することを含み、
式中、
Aは、
【化9】

から選択される二重結合基を示し;
は、臭化物を示し;
およびRは、同一であっても異なっていてもよく、メチルおよびエチル、好ましくはメチルを示し;
、R、R、R10、R11、およびR12は、同一であっても異なっていてもよく、水素、フッ素、塩素、または臭素、好ましくはフッ素を示し、但し、R、R、R、R10、R11、およびR12基の少なくとも1つは水素ではなく、必要に応じて、医薬的に許容される賦形剤と一緒でもよい。
【0157】
本発明による方法において特に重要なのは、以下の式1dの化合物:
トロペノール3,3’,4,4’−テトラフルオロベンジル酸エステルメトブロミド、
スコピン3,3’,4,4’−テトラフルオロベンジル酸エステルメトブロミド、
スコピン4,4’−ジフルオロベンジル酸エステルメトブロミド、
トロペノール4,4’−ジフルオロベンジル酸エステルメトブロミド、
スコピン3,3’−ジフルオロベンジル酸エステルメトブロミド、および
トロペノール3,3’−ジフルオロベンジル酸エステルメトブロミドである。
【0158】
本発明の医薬組成物は、必要に応じて、個々の光学異性体、個々のエナンチオマーの混合物、もしくはそのラセミ化合物の形態である式1dの化合物を含有してもよい。
【0159】
式1eの化合物は、当該技術分野において周知である(国際公開第03/064419号)。
【0160】
本発明の好適な実施形態において、本方法は、式1eの化合物を投与することを含み、
式中、
Aは、
【化10】

から選択される二重結合基を示し;
は、塩化物、臭化物、およびメタンスルホン酸塩から選択される、好ましくは臭化物のアニオンを示し;
15は、ヒドロキシ、メチル、またはフッ素、好ましくはメチルまたはヒドロキシを示し;
1’およびR2’は、同一であっても異なっていてもよく、メチルまたはエチル、好ましくはメチルを示し;
13、R14、R13’、およびR14’は、同一であっても異なっていてもよく、水素、−CF、−CHF、またはフッ素、好ましくは水素またはフッ素を示し、これらは、必要に応じて、医薬的に許容される賦形剤と一緒でもよい。
【0161】
本発明の別の好適な実施形態において、本方法は、式1eの化合物を投与することを含み、
式中、
Aは、
【化11】

から選択される二重結合基を示し;
は、臭化物を示し;
15は、ヒドロキシまたはメチル、好ましくはメチルを示し;
1’およびR2’は、同一であっても異なっていてもよく、メチルまたはエチル、好ましくはメチルを示し;
13、R14、R13’およびR14’は、同一であっても異なっていてもよく、水素またはフッ素を示し、これらは、必要に応じて、医薬的に許容される賦形剤と一緒でもよい。
【0162】
本発明による方法において特に重要なのは、以下の式1eの化合物:
トロペノール9−ヒドロキシ−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド ;
トロペノール9−フルオロ−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド;
スコピン9−ヒドロキシ−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド;
スコピン9−フルオロ−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド;
トロペノール9−メチル−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド;および
スコピン9−メチル−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミドである。
【0163】
本発明の医薬組成物は、必要に応じて、個々の光学異性体、個々のエナンチオマーの混合物、もしくはそのラセミ化合物の形態である式1eの化合物を含有してもよい。
【0164】
式1fの化合物は、当該技術分野において周知である(国際公開第03/064418号)。
【0165】
本発明の別の好適な実施形態において、本方法は、式1fの化合物を投与することを含み、
式中、
は、塩化物、臭化物、またはメタンスルホン酸塩、好ましくは臭化物を示し;
DおよびBは、同一であっても異なっていてもよいが、同一であるのが好ましく、−O、−S、−NH、または−CH=CH−を示し;
16は、水素、ヒドロキシ、−C−C−アルキル、−C−C−アルキルオキシ、−CF、−CHF、フッ素、塩素、または臭素を示し;
1’’およびR2’’は、同一であっても異なっていてもよく、必要に応じて、ヒドロキシ、フッ素、塩素、または臭素で置換されていてもよいC−C−アルキルを示し、または、
1’’およびR2’’は共に、−C−C−アルキレンブリッジを示し;
17、R18、R17’およびR18’は、同一であっても異なっていてもよく、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF、−CHF、CN、NO、フッ素、塩素、または臭素を示し;
およびRx’は、同一であっても異なっていてもよく、水素、C−C−アルキル、C−C−アルキルオキシ、ヒドロキシ、−CF、−CHF、CN、NO、フッ素、塩素、または臭素を示し、または、
およびRx’は共に、単結合、または、−O、−S、−NH−、および−CH−の架橋から選択される架橋基を示し、これらは、必要に応じて、医薬的に許容される賦形剤と一緒でもよい。
【0166】
本発明の別の好適な実施形態において、本方法は、式1fの化合物を投与することを含み、
式中、
は、塩化物、臭化物、またはメタンスルホン酸塩、好ましくは臭化物を示し;
DおよびBは、同一であっても異なっていてもよいが、同一であるのが好ましく、−S−または−CH=CH−を示し;
16は、水素、ヒドロキシ、またはメチルを示し;
1’’およびR2’’は、同一であっても異なっていてもよく、メチルまたはエチルを示し;
17、R18、R17’およびR18’は、同一であっても異なっていてもよく、水素、−CF、またはフッ素、好ましくは水素を示し;
およびRx’は、同一であっても異なっていてもよく、水素、−CF、またはフッ素、好ましくは水素を示し、または、
およびRx’は共に、単結合、または架橋基−O−を示し、これは、必要に応じて、医薬的に許容される賦形剤と一緒でもよい。
【0167】
本発明の別の好適な実施形態において、本方法は、式1fの化合物を投与することを含み、
式中、
は、臭化物を示し;
DおよびBは、−CH=CH−を示し;
16は、水素、ヒドロキシ、またはメチルを示し;
1’’およびR2’’は、メチルを示し;
17、R18、R17’、およびR18’は、同一であっても異なっていてもよく、水素またはフッ素、好ましくは水素を示し;
およびRx’は、同一であっても異なっていてもよく、水素またはフッ素、好ましくは水素を示し、または、
およびRx’は共に、単結合、または架橋基−O−を示し、これは、必要に応じて、医薬的に許容される賦形剤と一緒でもよい。
【0168】
本発明による方法において特に重要なのは、以下の式1fの化合物:
シクロプロピルトロピンベンジレートメトブロミド;
シクロプロピルトロピン2,2−ジフェニルプロピオネートメトブロミド;
シクロプロピルトロピン9−ヒドロキシ−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド;
シクロプロピルトロピン9−メチル−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド;
シクロプロピルトロピン9−メチル−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド;
シクロプロピルトロピン9−ヒドロキシ−フルオレン−9−カルボキシレートメトブロミド;および
シクロプロピルトロピンメチル4,4’−ジフルオロベンジレートメトブロミドである。
【0169】
本発明の医薬組成物は、必要に応じて、個々の光学異性体、個々のエナンチオマーの混合物、もしくはそのラセミ化合物の形態である式1fの化合物を含有してもよい。
【0170】
式1gの化合物は、当該技術分野において周知である(国際公開第03/064417号)。
【0171】
本発明の別の好適な実施形態において、本方法は、式1gの化合物を投与することを含み、
式中、
A’は、
【化12】

から選択される二重結合基を示し;
X’’は、塩化物、臭化物、またはメタンスルホン酸塩、好ましくは臭化物を示し;
19は、ヒドロキシまたはメチルを示し;
1’’’およびR2’’’は、同一であっても異なっていてもよく、メチルまたはエチル、好ましくはメチルを示し;
20、R21、R20’、およびR21’は、同一であっても異なっていてもよく、水素、−CF、−CHF、またはフッ素、好ましくは水素またはフッ素を示し、これらは、必要に応じて、医薬的に許容される賦形剤と一緒でもよい。
【0172】
本発明の別の好適な実施形態において、本方法は、式1gの化合物を投与することを含み、
式中、
A’は、
【化13】

から選択される二重結合基を示し;
は、臭化物を示し;
19は、ヒドロキシまたはメチル、好ましくはメチルを示し;
1’’’およびR2’’’は、同一であっても異なっていてもよく、メチルまたはエチル、好ましくはメチルを示し;
、R、R3’、およびR4’は、同一であっても異なっていてもよく、水素またはフッ素を示し、これらは、必要に応じて、医薬的に許容される賦形剤と一緒でもよい。
【0173】
本発明による方法において特に重要なのは、以下の式1gの化合物:
トロペノール9−ヒドロキシ−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド;
スコピン9−ヒドロキシ−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド;
トロペノール9−メチル−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド;
スコピン9−メチル−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド;
トロペノール9−エチル−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド;
トロペノール9−ジフルオロメチル−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミド;および
スコピン9−ヒドロキシメチル−キサンテン−9−カルボキシレートメトブロミドである。
【0174】
本発明の医薬組成物は、必要に応じて、個々の光学異性体、個々のエナンチオマーの混合物、もしくはそのラセミ化合物の形態である式1gの化合物を含有してもよい。
【0175】
使用されるアルキル基は、特に明記しない限り、1〜5個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基である。例としては、メチル、エチル、プロピル、またはブチルが挙げられる。メチル、エチル、プロピル、またはブチル基は、必要に応じて、略号Me、Et、Prop、またはBuと呼んでもよい。特に明記しない限り、プロピルおよびブチルの定義は、該当の基の全ての可能な異性体も含む。従って、例えば、プロピルは、n−プロピルおよびイソプロピルを含み、ブチルは、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどを含む。
【0176】
使用されるシクロアルキル基は、特に明記しない限り、3〜6個の炭素原子をもつ脂環式基である。これらは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシル基である。本発明によれば、シクロプロピルは、本発明の範囲内において特に重要である。
【0177】
使用されるアルキレン基は、特に明記しない限り、1〜5個の炭素原子をもつ分枝または非分枝の二重結合したアルキル架橋である。例としては、メチレン、エチレン、プロピレン、またはブチレンが挙げられる。
【0178】
使用されるアルキレン−ハロゲン基は、特に明記しない限り、一、二、または三置換されていてもよく、好ましくはハロゲンにより二置換された1〜4個の炭素原子をもつ分枝または非分枝の二重結合したアルキル架橋である。従って、特に明記しない限り、アルキレン−OH基という用語は、一、二、または三置換されていてもよく、好ましくはヒドロキシ一置換された1〜4個の炭素原子をもつ分枝または非分枝の二重結合したアルキル架橋を示す。
【0179】
使用されるアルキルオキシ基は、特に明記しない限り、酸素原子経由で結合している1〜5個の炭素原子をもつ分枝または非分枝のアルキル基である。以下のもの、例えば、メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、またはブチルオキシが挙げられる。メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、またはブチルオキシ基は、必要に応じて、略号MeO、EtO、PropO、またはBuOと呼んでもよい。特に明記しない限り、プロピルオキシおよびブチルオキシの定義は、該当の基の全ての可能な異性体も含む。従って、例えば、プロピルオキシは、n−プロピルオキシおよびイソプロピルオキシを含み、ブチルオキシは、イソブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、およびtert−ブチルオキシなどを含む。アルキルオキシという用語の代わりに、アルコキシという用語も本発明の範囲内において使用可能である。メチルオキシ、エチルオキシ、プロピルオキシ、またはブチルオキシ基は、必要に応じて、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、またはブトキシと呼んでもよい。
【0180】
使用されるアルキレン−アルキルオキシ基は、特に明記しない限り、一、二、または三置換されていてもよく、好ましくはアルキルオキシ基により一置換された1〜5個の炭素原子をもつ分枝または非分枝の二重結合したアルキル架橋である。
【0181】
使用される−O−CO−アルキル基は、特に明記しない限り、エステル基経由で結合している1〜4個の炭素原子をもつ分枝または非分枝のアルキル基である。アルキル基は、エステル基のカルボニル炭素に直接結合している。−O−CO−アルキル−ハロゲン基という用語は、同様に理解すべきである。−O−CO−CF基は、トリフルオロ酢酸塩を示す。
【0182】
本発明の範囲内において、ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を示す。特に明記しない限り、フッ素および臭素は、好適なハロゲンである。CO基は、カルボニル基を示す。
【0183】
本発明による吸入装置は、式1の化合物を含み、医薬的に許容される賦形剤との混合物として粉末混合物を形成するのが好ましい。以下の医薬的に許容される賦形剤を用いて、本発明によるこれらの吸入用粉末混合物:単糖類(例:グルコースまたはアラビノース)、二糖類(例:ラクトース、サッカロース、マルトース、トレハロース)、オリゴ−および多糖類(例:デキストラン)、多価アルコール(例:ソルビトール、マンニトール、キシリトール)、塩(例:塩化ナトリウム、炭酸カルシウム)、または、これらの賦形剤の互いの混合物を調製することができる。単糖類または二糖類を用いるのが好ましいが、ラクトースまたはグルコースを、限定的ではないが特に、これらの水和物の形態で用いるのが好ましい。本発明の目的において、ラクトースおよびトレハロースは、特に好ましい賦形剤であるが、ラクトース、好ましくは、その一水和物の形態が最も好ましい。
【0184】
式1の化合物は、それらのラセミ化合物、エナンチオマー、またはその混合物の形態で用いることができる。ラセミ化合物からエナンチオマーの分離は、当該技術分野において既知の方法(例えば、キラル相によるクロマトグラフィ等によって)を用いて行うことができる。
【0185】
必要に応じて、本発明による吸入装置は、式1のある1つの化合物に加えて別の有効成分を含む粉末形態で複数用量の薬剤を含む。
【0186】
好適な追加の有効成分としては、アルブテロール、バンブテロール、ビトルテロール、ブロキサテロール、カルブテロール、クレンブテロール、フェノテロール、ホルモテロール、ヘキソプレナリン、イブテロール、イソエタリン、イソプレナリン、レボサルブタモール、マブテロール、メルアドリン、メタプロテレノール、オルシプレナリン、ピルブテロール、プロカテロール、レプロテロール、リミテロール、リトドリン、サルメテロール、サルメファモール、ソテレノット、スルホンテロール、チアラミド、テルブタリン、トルブテロール、CHF−1035、HOKU−81、KUL−1248、3−(4−{6−[2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−フェニル)−エチルアミノ]−ヘキシルオキシ}−ブチル)−ベンゼンスルホンアミド、5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン、4−ヒドロキシ−7−[2−{[2−{[3−(2−フェニルエトキシ)プロピル]スルホニル}エチル]−アミノ}エチル]−2(3H)−ベンゾチアゾロン、1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−[4−(1−ベンズイミダゾリル)−2−メチル−2−ブチルアミノ]エタノール、1−[3−(4−メトキシベンジル−アミノ)−4−ヒドロキシフェニル]−2−[4−(1−ベンズイミダゾリル)−2−メチル−2−ブチルアミノ]エタノール、1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−[3−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)−2−メチル−2−プロピルアミノ]エタノール、1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−[3−(4−メトキシフェニル)−2−メチル−2−プロピルアミノ]エタノール、1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−[3−(4−n−ブチルオキシフェニル)−2−メチル−2−プロピルアミノ]エタノール、1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−{4−[3−(4−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアゾール−3−イル]−2−メチル−2−ブチルアミノ}エタノール、5−ヒドロキシ−8−(1−ヒドロキシ−2−イソプロピルアミノブチル)−2H−1,4−ベンゾキサジン−3−(4H)−オン、1−(4−アミノ−3−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニル)−2−tert−ブチルアミノ)エタノール、および1−(4−エトキシカルボニルアミノ−3−シアノ−5−フルオロフェニル)−2−(tert−ブチルアミノ)エタノールからなる群から選択されるβアゴニスト2であり、これらは、必要に応じて、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマーの形態であってもよく、それらの薬理学的に許容される酸付加塩および水和物であってもよい。
【0187】
本発明によれば、より好ましいβアゴニスト2は、バンブテロール、ビトルテロール、カルブテロール、クレンブテロール、フェノテロール、ホルモテロール、ヘキソプレナリン、イブテロール、ピルブテロール、プロカテロール、レプロテロール、サルメテロール、スルホンテロール、テルブタリン、トルブテロール、3−(4−{6−[2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−フェニル)−エチルアミノ]−ヘキシルオキシ}−ブチル)−ベンゼンスルホンアミド、5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン、4−ヒドロキシ−7−[2−{[2−{[3−(2−フェニルエトキシ)プロピル]スルホニル}エチル]−アミノ}エチル]−2(3H)−ベンゾチアゾロン、1−(2−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−[4−(1−ベンズイミダゾリル)−2−メチル−2−ブチルアミノ]エタノール、1−[3−(4−メトキシベンジルアミノ)−4−ヒドロキシフェニル]−2−[4−(1−ベンズイミダゾリル)−2−メチル−2−ブチルアミノ]エタノール、1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−[3−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)−2−メチル−2−プロピルアミノ]エタノール、1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−[3−(4−メトキシフェニル)−2−メチル−2−プロピルアミノ]エタノール、1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−[3−(4−n−ブチルオキシフェニル)−2−メチル−2−プロピルアミン]エタノール、1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−{4−[3−(4−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアゾール−3−イル]−2−メチル−2−ブチルアミノ}エタノール、5−ヒドロキシ−8−(1−ヒドロキシ−2−イソプロピルアミノブチル)−2H−1,4−ベンゾキサジン−3−(4H)−オン、1−(4−アミノ−3−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニル)−2−tert−ブチルアミノ)エタノール、および1−(4−エトキシカルボニルアミノ−3−シアノ−5−フルオロフェニル)−2−(tert−ブチルアミノ)エタノールからなる群から選択され、これらは、必要に応じて、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマーの形態であってもよく、それらの薬理学的に許容される酸付加塩および水和物であってもよい。
【0188】
本発明による組成物内において用いられるより好ましいβ模倣剤2としては、フェノテロール、ホルモテロール、サルメテロール、3−(4−{6−[2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−フェニル)−エチルアミノ]−ヘキシルオキシ}−ブチル)−ベンゼンスルホンアミド、5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン、1−[3−(4−メトキシベンジル−アミノ)−4−ヒドロキシフェニル]−2−[4−(1−ベンズイミダゾリル)−2−メチル−2−ブチルアミノ]エタノール、1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−[3−(4−N,N−ジエチルアミノフェニル)−2−メチル−2−プロピルアミノ]エタノール、1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−[3−(4−メトキシフェニル)−2−メチル−2−プロピルアミノ]エタノール、1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−[3−(4−n−ブチルオキシフェニル)−2−メチル−2−プロピルアミノ]エタノール、および1−[2H−5−ヒドロキシ−3−オキソ−4H−1,4−ベンゾキサジン−8−イル]−2−{4−[3−(4−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアゾール−3−イル]−2−メチル−2−ブチルアミノ}エタノールから選択され、これらは、必要に応じて、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマーの形態であってもよく、それらの薬理学的に許容される酸付加塩および水和物であってもよい。上述したβ模倣剤のなかで、ホルモテロール、サルメテロール、3−(4−{6−[2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−フェニル)−エチルアミノ]−ヘキシルオキシ}−ブチル)−ベンゼンスルホンアミド、および5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オンの化合物が特に好ましく、これらは、必要に応じて、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマーの形態であってもよく、それらの薬理学的に許容される酸付加塩および水和物であってもよい。上述したβ模倣剤のなかで、ホルモテロールおよびサルメテロールの化合物が特に好ましく、これらは、必要に応じて、ラセミ化合物、エナンチオマー、ジアステレオマーの形態であってもよく、それらの薬理学的に許容される酸付加塩および水和物であってもよい。
【0189】
本発明によるβ模倣剤2の薬理学的に許容される酸付加塩の例としては、医薬的に許容される塩があり、これは、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、酢酸、フマル酸、コハク酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸、4−フェニル桂皮酸、5−(2,4−ジフルオロフェニル)サリチル酸、またはマレイン酸の塩から選択される。所望であれば、上述の酸の混合物を用いて塩2を調製してもよい。
【0190】
本発明によれば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、フマル酸塩、メタンスルホン酸塩、4−フェニル桂皮酸塩、5−(2,4−ジフルオロフェニル)サリチル酸塩、マレイン酸塩、およびキシナホ酸塩から選択されるβ模倣剤2の塩が好ましい。塩酸塩、硫酸塩、4−フェニル桂皮酸塩、5−(2,4−ジフルオロフェニル)サリチル酸塩、およびキシナホ酸塩から選択されたサルメテロールの場合における2の塩が特に好ましく、この中で、4−フェニル桂皮酸塩、5−(2,4−ジフルオロフェニル)サリチル酸塩、および特にキシナホ酸塩が特に重要である。塩酸塩、硫酸塩、フマル酸塩から選択されたホルモテロールの場合における2の塩が特に好まく、この中で、塩酸塩およびフマル酸塩(例えば、ホルモテロールフマル酸塩)が特に好ましい。
【0191】
サルメテロール、ホルモテロール、3−(4−{6−[2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−フェニル)−エチルアミノ]−ヘキシルオキシ}−ブチル)−ベンゼンスルホンアミド、および5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オンの塩は、本発明によるβ模倣剤2として好適に用いられる。特に重要なのは、サルメテロールおよびホルモテロールの塩である。β模倣剤2によるあらゆる参照は、関連するエナンチオマーまたはその混合物の参照についても含む。本発明の医薬組成物において、化合物2は、それらのラセミ化合物、エナンチオマー、またはその混合物の形態で存在してもよい。ラセミ化合物からエナンチオマーの分離は、当該技術分野において既知の方法(例えば、キラル相によるクロマトグラフィ等によって)を用いて行うことができる。化合物2をそれらのエナンチオマーの形態で用いる場合、C−OH基においてR立体配座のエナンチオマーを用いるのが特に好ましい。
【0192】
必要に応じて、本発明による吸入装置は、式1の1つの化合物に加えて別の有効成分としてステロイド3を含む粉末形態で複数用量の薬剤を含む。
【0193】
かかる薬剤の組み合わせにおいて、ステロイド3は、プレドニゾロン、プレドニゾン、ブチキソコルトプロピオネート、RPR−106541、フルニソリド、ベクロメタゾン、トリアムシノロン、ブデソニド、フルチカゾン、モメタゾン、シクレソニド、ロフレポニド、ST−126、デキサメタゾン、(S)−フルオロメチル6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11[ベータ]−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオネート、(S)−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3S−イル)6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオネート、およびエチプレドノール−ジクロロ酢酸塩(BNP−166)から選択されるのが好ましく、これらは、必要に応じて、そのラセミ化合物、エナンチオマー、またはジアステレオマーの形態であってもよく、その塩および誘導体、溶媒和物、および/または水和物の形態であってもよい。
【0194】
特に好ましい薬剤の組み合わせにおいて、ステロイド3は、フルニソリド、ベクロメタゾン、トリアムシノロン、ブデソニド、フルチカゾン、モメタゾン、シクレソニド、ロフレポニド、ST−126、デキサメタゾン、(S)−フルオロメチル6α,9α−ジフルオロ−11α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11[ベータ]−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオネート、(S)−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3S−イル)6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオネート、およびエチプレドノール−ジクロロ酢酸塩からなる群から選択され、これらは、必要に応じて、そのラセミ化合物、エナンチオマー、またはジアステレオマーの形態であってもよく、その塩および誘導体、溶媒和物、および/または水和物の形態であってもよい。
【0195】
特に好ましい薬剤の組み合わせにおいて、ステロイド3は、ブデソニド、フルチカゾン、モメタゾン、シクレソニド、(S)−フルオロメチル6α,9α−ジフルオロ−11α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオネート、およびエチプレドノール−ジクロロ酢酸塩からなる群から選択され、これらは、必要に応じて、そのラセミ化合物、エナンチオマー、またはジアステレオマーの形態であってもよく、その塩および誘導体、溶媒和物、および/または水和物の形態であってもよい。
【0196】
ステロイド3によるあらゆる参照は、存在し得るあらゆるその塩、誘導体、水和物、または溶媒和物の参照についても含む。ステロイド3の可能な塩および誘導体の例としては、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウムまたはカリウム塩)、スルホ安息香酸塩、リン酸塩、イソニコチン塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、二水素リン酸塩、パルミチン酸塩、ピバル酸塩、またはフルカ酸塩(furcates)がある。
【0197】
必要に応じて、本発明による吸入装置は、式1の1つの化合物に加えて、上述のβ模倣剤2の1つおよび上述のステロイド3の1つの両方をさらに含む粉末形態で複数用量の薬剤を含む。
【0198】
一態様によれば、各ブリスターが、1つ以上、好ましくは1つの式1の化合物を含む粉末形態の医薬組成物を含む、本発明による吸入装置を提供する。
【0199】
本発明の吸入粉末の範囲において、賦形剤の最大平均粒径は、250μmまで、好ましくは10〜150μm、最も好ましくは15〜80μmの範囲である。上記の賦形剤に平均粒径1〜9μmのより微細な賦形剤画分を添加することが適切と考えられる場合もあろう。より微細な賦形剤も、上に列挙した使用可能な賦形剤の群から選択される。最後に、本発明の吸入粉末を調製するために、好ましくは平均粒径0.5〜10μm、より好ましくは1〜6μmの微粉化した有効成分1、必要に応じて、2および/または3を賦形剤混合物に添加する。粉砕および微粉化を行い、最後に構成成分の混合を行うことによる本発明の吸入粉末の製造方法は、従来技術により公知である。
【0200】
粉末形態の医薬組成物の調製方法において、例えば、国際公開第02/30390号、同第03/017970号、または同第03/017979号の開示内容を参照することができる。国際公開第02/30390号、同第03/017970号、および同第03/017979号の開示内容については、それらの内容全体を参照によって本明細書に援用する。
【0201】
一例として、本発明の医薬組成物は、後述の方法によって得ることができる。
【0202】
まず、賦形剤と有効成分を適切な混合容器に入れる。使用する活性物質は、0.5〜10μm、好ましくは1〜6μm、最も好ましくは2〜5μmの平均粒径を持つ。賦形剤および有効成分は、好ましくは、メッシュサイズが0.1〜2mm、好ましくは0.3〜1mm、最も好ましくは0.3〜0.6mmである篩または顆粒化篩(granulating sieve)を使用して加えられる。好ましくは、混合容器にはまず賦形剤を入れ、次いで有効成分を加える。この混合工程の間に、この2つの成分を好ましくはバッチで加える。この2つの成分を交互の層となるように篩にかけて入れることが特に好ましい。賦形剤と有効成分との混合は、2つの成分がまだ加えられている最中に行ってもよい。しかしながら、好ましくは、2つの成分を1層ずつ篩にかけて入れた後で混合を行う。
【0203】
仮に、化学的に調製した後に、上述の方法で使用される有効成分がまだ前述の粒径をもつ結晶体として得られない場合、上述のパラメータに適合する粒径に粉砕してもよい(いわゆる微粉化)。
【0204】
以下の特許請求の範囲内にある本発明に対して数多くの修正および変更を行えることは、当業者には明らかであり、以上の説明は、本発明の好適な実施形態の説明としてのみ見なすべきである。
【0205】
以下の特許請求の範囲内にある本発明に対して数多くの修正および変更を行えることは、当業者には明らかであり、以上の説明は、本発明の好適な実施形態の説明としてのみ見なすべきである。
【0206】
本発明の吸入装置は、うず巻形要素、および/または、未使用ブリスターを収納するチャンバーを使用済ブリスターを受け入れるチャンバーと区別するための固定壁または柔軟壁と組み合わせて使用できることが理解されるであろう。そのような修正は、出願人自身の先の欧州特許出願第07111998.6号および同第07111996.0号により公知である。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
各ブリスターが穿刺可能な蓋を有し、かつ、ユーザによって吸入される一服の薬剤を含む複数のブリスターを有するストリップを受け入れるためのハウジングと、
ストリップを駆動し、ブリスターを順次移動させてブリスター穿刺部材と位置合わせするように回転可能な、前記ハウジング内に取り付けられたインデックスホイールと、
前記ハウジングに回動可能に取り付けられた制御要素と、
ユーザによって前記制御要素が一部回転時に、前記制御要素を前記インデックスホイールに連結させて、前記インデックスホイールが前記制御要素と一緒に回転するように構成されている駆動機構と、
を備える吸入器。
【請求項2】
前記制御要素が、軸を中心にして前記ハウジングに対して回転し、前記駆動機構が、前記ハウジング内に連結部材を備え、同軸を中心にして回転する請求項1に記載の吸入器。
【請求項3】
前記制御要素および前記連結部材が、一緒に回転するよう連結されている請求項2に記載の吸入器。
【請求項4】
前記インデックスホイールが、前記連結部材に回転可能に取り付けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸入器。
【請求項5】
前記連結部材が、前記制御要素の軸と同軸の軸を有するシャフトを備え、前記インデックスホイールが、前記シャフト上に取り付けられ、前記軸を中心にして回転する請求項4に記載の吸入器。
【請求項6】
前記連結部材が、インデックスホイール駆動ドッグを備え、前記駆動機構が、前記制御要素および連結部材が回転すると、前記インデックスホイールと協働する位置に前記インデックスホイール駆動ドッグを動かして、前記インデックスホイールを前記制御要素および前記連結部材と一緒に回転させるための手段を備える請求項4または請求項5に記載の吸入器。
【請求項7】
前記連結部材が、弾性材料から形成され、前記インデックスホイールと協働する位置に前記インデックスホイール駆動ドッグを動かすための前記手段が、前記弾性によってもたらされた付勢に抗して前記インデックスホイール駆動ドッグを動かす請求項6に記載の吸入器。
【請求項8】
前記連結部材が、前記シャフトの一端部から前記インデックスホイールの一端部にわたって半径方向に延びるフランジを備える請求項7に記載の吸入器。
【請求項9】
前記フランジが、前記シャフトの軸に略直角に延びる平面にある請求項8に記載の吸入器。
【請求項10】
前記フランジが、前記シャフトの軸に略直角に延びる軸を中心にして、前記フランジの残りの部分に対して弾性的に曲がるまたは撓む可撓性フランジ部を備える請求項8または請求項9に記載の吸入器。
【請求項11】
前記フランジが、前記可撓性フランジ部が両端で前記フランジの残りの部分にのみ接合されるように構成された円弧状切欠領域を有する請求項10に記載の吸入器。
【請求項12】
前記可撓性フランジ部が、両端で前記フランジの残りの部分に蝶着される請求項11に記載の吸入器。
【請求項13】
前記インデックスホイール駆動ドッグが、前記インデックスホイールに向かう方向において前記可撓性フランジ部の表面から直立する請求項10〜12のいずれか1項に記載の吸入器。
【請求項14】
前記インデックスホイールと協働する位置に前記インデックスホイール駆動ドッグを動かして、前記インデックスホイールを前記制御要素と一緒に回転させるための前記手段が、前記可撓性フランジ部から突出している連結部材偏向ドッグを備える請求項13に記載の吸入器。
【請求項15】
前記インデックスホイールと協働する位置に前記インデックスホイール駆動ドッグを動かすための前記手段が、前記ハウジング内に円弧状ガイドトラックも備え、前記円弧状ガイドトラックは、第1の案内面を有する、このため、前記連結部材が、第1の方向における前記制御要素の回転に応じて回転すると、前記連結部材偏向ドッグが前記第1の案内面と協働して前記可撓性フランジ部を前記インデックスホイールの方に偏向するため、前記インデックスホイール駆動ドッグが前記インデックスホイールと協働して、前記連結部材と一緒に前記インデックスホイールを回転させる請求項14に記載の吸入器。
【請求項16】
前記制御要素が最大限に回転する前に、前記連結部材偏向ドッグが前記第1の案内面から外れ、前記可撓性フランジ部の弾性によって元の偏向していない状態に戻されるため、前記インデックスホイール駆動ドッグは前記インデックスホイールとはもはや協働せず、前記インデックスホイールは、前記制御要素と前記連結部材が最大限まで回転を続ける間、静止したままであるように、前記円弧状ガイドトラックが構成されている請求項15に記載の吸入器。
【請求項17】
前記円弧状ガイドトラックが第2の案内面を備え、このため、前記フランジ部偏向ドッグが前記第1の案内面から外れ、前記制御要素の回転に応じて前記連結部材が逆方向に回転すると、前記フランジ部偏向ドッグが前記第2の案内面と協働するため、前記可撓性フランジ部が、反対方向に偏向されて、前記インデックスホイールから離間する請求項15または請求項16に記載の吸入器。
【請求項18】
前記連結部材偏向ドッグが、前記円弧状ガイドトラックの前記第1の案内面に係合するための第1の協働面と、前記円弧状ガイドトラックの前記第2の案内面に係合するための第2の協働面とを備える請求項17に記載の吸入器。
【請求項19】
前記円弧状ガイドトラックの前記第1および第2の案内面が、互いに平行に延びているが、互いに軸方向に隔置されている請求項18に記載の吸入器。
【請求項20】
前記第1および第2の案内面が傾斜端部領域を有し、前記連結部材偏向ドッグが各案内面の上の前記傾斜端部領域に乗り上がる請求項19に記載の吸入器。
【請求項21】
前記インデックスホイールが複数の羽を備え、前記インデックスホイール駆動ドッグが前記インデックスホイールと協働する位置に動いて、前記インデックスホイールが前記連結部材および前記制御要素と一緒に回転する際に、前記インデックスホイール駆動ドッグが前記羽の1つと接触する請求項6〜20のいずれか1項に記載の吸入器。
【請求項22】
前記インデックスホイール駆動ドッグが前記インデックスホイールと協働する時以外は前記インデックスホイールの回転を防止するためのロック要素を備える請求項6〜20のいずれか1項に記載の吸入器。
【請求項23】
前記ロック要素が、前記ハウジング内に取り付けられ、なおかつ、前記インデックスホイールに対して付勢された自由端を有するカンチレバーアームを備え、前記カンチレバーアームの前記自由端が前記インデックスホイールと協働して前記インデックスホイールの回転を防止する請求項22に記載の吸入器。
【請求項24】
前記インデックスホイール駆動ドッグが前記インデックスホイールに向かって動くと、前記連結要素がさらに回転して、前記インデックスホイール駆動ドッグを前記カンチレバーアームの前記自由端に係合させて、前記インデックスホイールを回転させるように前記インデックスホイールと協働する前に偏向させて、前記インデックスホイールとのロック係合を外すように、前記カンチレバーアームの前記自由端が構成されている請求項23に記載の吸入器。
【請求項25】
前記インデックスホイール駆動ドッグが前記インデックスホイールから離間するように動くと、前記インデックスホイール駆動ドッグが前記カンチレバーアームの前記自由端から係合解除し、これにより、前記カンチレバーアームの前記自由端が前記インデックスホイールに向かって後退し、前記インデックスホイールを適所に係止する請求項24に記載の吸入器。
【請求項26】
前記インデックスホイールが複数の羽を備え、前記カンチレバーアームの前記自由端がスロットを備え、前記スロットは、前記カンチレバーアームの前記自由端が前記インデックスホイールを適所に係止するため前記インデックスホイールに対して付勢されると、羽の先端を受け入れるように構成されている請求項23〜25のいずれか1項に記載の吸入器。
【請求項27】
各羽が拡大ヘッド部を備え、前記カンチレバーアームの前記自由端内のスロットが、前記拡大ヘッド部を受け入れるように構成されている請求項26に記載の吸入器。
【請求項28】
ブリスターストリップが通過する際にブリスターストリップを配置するためのシャーシを備え、前記カンチレバーアームが前記シャーシから延在している請求項23〜26のいずれか1項に記載の吸入器。
【請求項29】
前記ハウジング内に受け入れられ、かつ、前記インデックスホイールの回りを通過するコイル状ブリスターストリップを備える請求項1〜28のいずれか1項に記載の吸入器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8a】
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【図8b】
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【公表番号】特表2011−509779(P2011−509779A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−543464(P2010−543464)
【出願日】平成21年1月14日(2009.1.14)
【国際出願番号】PCT/EP2009/050344
【国際公開番号】WO2009/092652
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(509351199)ベクチュラ デリバリー デバイセズ リミテッド (16)
【Fターム(参考)】