説明

吸収性コア構造体を製造する方法

【課題】使い捨て吸収性物品用の吸収性コア構造体を製造する方法を提供する。
【解決手段】吸収性コア構造体を製造する方法は、少なくとも1つの繊維状材料層で融解紡糸することを含む。繊維状材料層の上に第1の量の高吸収性材料を堆積する。第1の量の高吸収性材料の上に繊維状材料層の第1の部分を折り畳む。繊維状材料層の上に第2の量の高吸収性材料を堆積する。第2の量の高吸収性材料の上に繊維状材料層の第2の部分を折り畳む。さらなる実施形態は、繊維状材料を巻くこと、及び/又は一方の層を他方の層と比較して高密度化することを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨て吸収性物品用の吸収性コア構造体を製造する方法に関する。より詳しくは、本発明は繊維状材料から構成される吸収性コア構造体を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
吸収性コア構造体を有する使い捨て吸収性物品は、当技術分野で既知である。さらに、そのような吸収性コア構造体は少なくとも3つの機能領域、すなわち捕捉領域、分布領域、及び貯蔵領域を有することが既知である。そのような領域が既知である一方で、上記領域を有する吸収性コア構造体の設計は、現行の製造方法及び現行の材料選択によって限定される。
【0003】
そのような従来の吸収性コア構造体の一例として、セルロース材料の使用が挙げられる。セルロース材料を用いることで申し分のない捕捉及び分布が得られる一方で、しばしばセルロース系コア構造体の濡れ完全性が不十分なものとなる(すなわち、濡れた場合の構造的完全性が不十分である)。そのようなセルロース系コア構造体の濡れ完全性を改善するため、高価な結合剤を混合することがしばしば行われている。セルロース材料を用いた際の既知の別の問題点は、不十分に形作られた繊維である節及び微細繊維の存在であり、これらはコアの特性(例えば、有効性及びコスト)に悪影響を与える。
【0004】
そのような従来の吸収性コア構造体の別の例として、メルトブロー合成繊維が挙げられる。メルトブロー合成繊維を用いることで申し分のない濡れ完全性が得られる一方で、結果として生ずるコア構造体はしばしば設計上の制限を受ける。例えば、メルトブロー合成繊維は一般に小径(例えば、2〜9ミクロン)であることから、結果として生ずるコア構造体は一般に捕捉特性が不十分なものとなる。さらに、それらの細い繊維は弱くなる傾向があるので、後水和(post-hydrated)隙間領域の生成を可能にすることはない。さらに、メルトブロー合成コア構造は、高価な結合剤の使用をしばしば必要とする。
【0005】
使い捨て吸収性物品で用いる従来の吸収性コア構造体を、個々の複数の材料層で作ることが可能であることも既知である。さらに、これらの層は異なる種類の材料から成るものであってもよいことも既知である。例えば、従来の吸収性物品は、(a)着用者の浸出物をより迅速に吸収するための捕捉領域としての役割を果たす最上層と、(b)吸収性コア構造体内へ浸出物を意図的に輸送するための分布領域としての役割を果たす中間層(例えば、おむつの利用率を高めるために縦横に浸出物を移動させる)と、(c)浸出物をより長く貯蔵するための貯蔵領域としての役割を果たす最下層とから成るものであってもよい。
【特許文献1】米国特許第5,246,433号
【特許文献2】米国特許第5,569,234号
【特許文献3】米国特許第6,120,487号
【特許文献4】米国特許第6,120,489号
【特許文献5】米国特許第4,940,464号
【特許文献6】米国特許第5,092,861号
【特許文献7】米国特許出願第10/171,249号
【特許文献8】米国特許第5,897,545号
【特許文献9】米国特許第5,957,908号
【特許文献10】米国特許第4,011,124号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
求められているのは、捕捉領域、分布領域、及び貯蔵領域の特性が縦方向及び/又は横方向に容易に変化し得る繊維状材料で作られた吸収性コア構造体である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
吸収性コア構造体は、少なくとも1つの捕捉領域、少なくとも1つの分布領域、及び少なくとも1つの貯蔵領域を有する。捕捉領域は、繊維状材料から構成されている。捕捉領域は、約0.018g/cc〜約0.20g/ccの相対的に低い密度を有する。少なくとも1つの分布領域は、繊維状材料から構成されている。分布領域は、約0.024g/cc〜約0.45g/ccの相対的に中程度の密度を有するように圧密される。分布領域は、捕捉領域と流体連通している。貯蔵領域は、繊維状材料から構成されている。貯蔵領域は、約0.030g/cc〜約0.50g/ccの相対的に高い密度を有するように圧密される。貯蔵領域は、分布領域と流体連通している。繊維状材料は、吸収性コア構造体を形成するために折り畳まれている。繊維状材料は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、澱粉、酢酸セルロース、ポリブタン、レーヨン、ウレタン、クラトン(登録商標)、ポリ乳酸、綿、リヨセル(登録商標)、生分解性重合体、繊維の形成に適した任意の他の材料、及びそれらの組み合わせから成る群から選択されるものであってもよい。また、上記吸収性コア構造体は、高吸収性材料、例えば高吸収性重合体(SAP)及び/又は高吸収性特性を有する他の材料を含むものであってもよい。高吸収性材料は、上記貯蔵領域の少なくとも1つの上に堆積されたものであってもよい。
【0008】
吸収性コア構造体は、少なくとも1つの捕捉領域、少なくとも1つの分布領域、及び少なくとも1つの貯蔵領域を有する。捕捉領域は、繊維状材料から構成されている。捕捉領域は、約0.018g/cc〜約0.20g/ccの相対的に低い密度を有する。少なくとも1つの分布領域は、繊維状材料から構成されている。分布領域は、約0.024g/cc〜約0.45g/ccの相対的に中程度の密度を有する。分布領域は、捕捉領域と流体連通している。少なくとも1つの貯蔵領域は、繊維状材料から構成されている。貯蔵領域は、約0.030g/cc〜約0.50g/ccの相対的に高い密度を有する。貯蔵領域は、分布領域と流体連通している。繊維状材料は、吸収性コア構造体を形成するために巻かれている。繊維状材料は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、澱粉、酢酸セルロース、ポリブタン、レーヨン、ウレタン、クラトン(登録商標)、ポリ乳酸、綿、リヨセル(登録商標)、生分解性重合体、繊維の形成に適した任意の他の材料、及びそれらの組み合わせから成る群から選択されるものであってもよい。また、上記吸収性コア構造体は、高吸収性材料、例えばSAPを含むものであってもよい。SAPは、上記貯蔵領域の少なくとも1つの上に堆積されたものであってもよい。
【0009】
吸収性コア構造体は、少なくとも1つの捕捉領域、少なくとも1つの分布領域、及び少なくとも1つの貯蔵領域を有する。捕捉領域は、第1の繊維状材料から構成されている。第1の繊維状材料は、約0.018g/cc〜約0.20g/ccの相対的に低い密度を有する。少なくとも1つの分布領域は、第2の繊維状材料から構成されている。分布領域は、捕捉領域と流体連通している。第2の繊維状材料は、約0.024g/cc〜約0.45g/ccの相対的に中程度の密度を有する。少なくとも1つの貯蔵領域は、第3の繊維状材料から構成されている。貯蔵領域は、上記分布領域と流体連通している。第3の繊維状材料は、約0.030g/cc〜約0.50g/ccの相対的に高い密度を有する。繊維状材料は、上記吸収性コア構造体を形成するために積層されている。繊維状材料は、実質的に同種の材料から構成されるものであってもなくてもよい。繊維状材料は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、澱粉、酢酸セルロース、ポリブタン、レーヨン、ウレタン、クラトン(登録商標)、ポリ乳酸、綿、リヨセル(登録商標)、生分解性重合体、繊維の形成に適した任意の他の材料、及びそれらの組み合わせから成る群から選択されるものであってもよい。また、吸収性コア構造体は、高吸収性材料、例えばSAPを含むものであってもよい。SAPは、上記貯蔵領域の少なくとも1つの上に堆積されたものであってもよい。
【0010】
さらに本発明は、例えば、使い捨て衛生用製品で使用されるもの吸収性コア構造体を製造する種々の方法を意図する。概して、上記方法は少なくとも1つの繊維状材料層と高吸収性材料とを用い、それらの材料は種々の重合体及び/又は他の材料から形成されたものである。この発明の方法を実施する好ましい方法では、最初に、少なくとも1つの繊維状材料層を可動コクレクタ(例えば、ワイヤから作られた搬送用部品)上に堆積する。繊維の形成は、融解紡糸法(例えば、メルトブロー法及び/又はスパンボンド法)によって行なわれる。この方法の一具体例では、第1の量の高吸収性材料を、少なくとも1つの融解紡糸ステーションの下流にある繊維状材料層に堆積する。この繊維状材料層の第1の部分を、高吸収性材料の上に折り重ねる。第2の量の高吸収性材料を繊維状材料層に堆積し、繊維状材料層の第2の部分を第2の量の高吸収性材料の上に折り重ねる。
【0011】
この方法は、第1の量の高吸収性材料とは反対側の繊維状材料層の上に、第2の量の高吸収性材料を堆積することを、さらに含んでもよい。また、理解しておくべきことは、用途での必要性に応じて、同一組成の高吸収性材料又は異なる組成の高吸収性材料から、高吸収性材料の種々の堆積物が作成されることである。上記方法は、さらに、繊維状材料層の少なくとも一部分を高密度化することを含む。このことは、例えば、高吸収性材料の流体獲得速度及び封じ込めの助けとなる。
【0012】
別の実施形態又は態様では、繊維状材料層の表面に第1の量及び第2の量の高吸収性材料を相隔てた関係で堆積し、それらの間にあるその表面上に空間を規定する。この態様では、第1の量の高吸収性材料と第2の量の高吸収性材料との間に形成された空間上に、繊維状材料層の第1の部分が折り重なってもよい。次に、空間の上に、また部分的に第1の部分の上に、繊維状材料層の第2の部分を折り重ねて、その空間内に繊維状材料の高密度領域を形成してもよい。第1の量の高吸収性材料と第2の量の高吸収性材料とが堆積された表面によって概ね定まる領域で、繊維状材料層の密度を高めてもよい。
【0013】
開示された方法の別の実施形態では、繊維状材料層に高吸収性材料を堆積し、この高吸収性材料を繊維状材料層で巻くことで、繊維状材料層の少なくとも2つの部分の間に高吸収性材料を配置する。繊維状材料層の部分の少なくとも1つの密度を高めてもよい。さらなる態様では、高吸収性材料を繊維状材料層で巻くことで、繊維状材料層の少なくとも3つの部分の間に少なくとも2つの高吸収性材料層を形成してもよい。巻かれた繊維状材料層をほぼ矩形状の断面を有する形状に再形成することも可能であり、このような形状は、例えば、使い捨て衛生用品等の製品の製造に、より適している。
【0014】
本発明の方法の別の実施形態では、同一又は異なる繊維状材料から成る少なくとも第1の層及び第2の層が用いられ、これらの層の間に高吸収性材料が収納されている。より詳しくは、例えば、一般的方法の1つは、第1の繊維状材料層に第1の量の高吸収性材料を堆積する工程、第1の量の高吸収性材料上に第2の繊維状材料層を配置する工程、及び第1の層及び第2の層の一方の少なくとも一部分を、第1の層及び第2の層の他方と比較して、高密度化する工程を有する。この方法は、第2の繊維状材料層に第2の量の高吸収性材料を堆積する工程、及び第2の量の高吸収性材料上に第3の繊維状材料層を配置する工程を、さらに有してもよい。別の態様として、上記方法は、第1、第2、及び第3の繊維状材料層の少なくとも2つを、各々と比較して、また残りの繊維状材料層と比較して、高密度化することを、さらに含む。上記したように、同一種類の繊維で異なる層を形成することが可能であり、又は1つ以上の層の繊維が、1つ以上の残りの層の繊維とは異なる特性を有するものであってもよい。
【0015】
本発明のさらなる特徴、利点、及び目的は、添付した図面と組み合わせて挙げられる好ましい実施形態に関する以下の詳細な説明を検討することで、よりいっそう容易に当業者に明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本明細書で使用される用語の種々の定義は以下の通りである。
用語「吸収性物品」とは、本明細書では身体の浸出物を吸収及び収容する装置のことをいい、より詳しくは、身体から放出された種々の浸出物を吸収及び収容するために着用者の身体に当てて置かれるか、又は身体の近傍に置かれる装置のことをいい、例えば失禁用ブリーフ、失禁用下着、吸収性挿入物、おむつカバー及びライナー、並びに女性生理用衣服等が挙げられる。吸収性物品は、衣服面及び身体面を有する吸収性コアと、この吸収性コアの身体面に隣接して配置された液体透過性表面シートと、吸収性コアの衣服面に隣接して配置された液体不透過性背面シートとを有するものであってもよい。
【0017】
用語「使い捨て」とは、本明細書では、通常、洗濯することを意図せず、他の方法で吸収性物品として復元又は再利用することを意図していない吸収性物品を記述するために用いられる(すなわち、吸収性物質を単回使用後に廃棄すること、好ましくは再利用、たい肥化、又は他のかたちで環境に適合した方法で廃棄することが意図されている)。
【0018】
用語「おむつ」とは、本明細書では概して幼児及び失禁する人が胴体下部に着用する吸収性物品のことをいう。
【0019】
用語「パンツ」とは、本明細書で用いられるように、幼児又は成人の着用者のために設計された腰部の開口及び脚部の開口を有する使い捨て衣服のことをいう。パンツの脚部開口に着用者の脚を挿入し、このパンツを着用者の胴体下部付近の位置に滑るように動かすことで、着用者の所定の位置にパンツを配置することが可能である。任意の適当な技法によって、パンツを予備成形することが可能であり、このような技法として、限定されるものではないが、例えば再取り付け可能な結合及び/又は再取り付け不可能な結合(例えば、継ぎ目、溶着部、接着剤、粘着性結合、及びファスナ等)を用いて物品の複数の部分を合わせることが挙げられる。パンツの予備成形を、物品の外周に沿ういずれかの場所で行なうことが可能である(例えば、サイド留め及びウエスト前留め)。用語「パンツ」が本明細書中で用いられる一方で、パンツは一般に「密閉型おむつ」、「予備締付け型おむつ」、「プルオン型おむつ」、「トレーニング・パンツ」、及び「おむつパンツ」ともいう。適当なパンツは、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8及び特許文献9に開示されている。
【0020】
用語「縦方向(MD)」又は「長手方向」とは、本明細書では物品及び/又は締付材料の最大長さ寸法に平行に走る方向のことをいい、長手方向に対して±45°内の方向が含まれる。
【0021】
用語「横方向(CD)」、「側方」又は「横断方向」とは、本明細書では長手方向に直交する方向のことをいう。
【0022】
用語「結合(joined)」とは、1つの構成要素を別の構成要素に取り付けることで、その構成要素がその別の構成要素に直接固定される構成と、1つ又は複数の中間部材に1つの構成要素を取り付け、その中間部材をさらに別の構成要素に取り付けることで、その構成要素をその別の構成要素に間接的に固定する構成とを、包含する。
【0023】
本明細書で用いられる用語「スパンボンド繊維」とは、実質的に分子配向した重合体材料から成る小径繊維のことをいう。スパンボンド繊維は、概して、押出加工されるフィラメントの直径を有するスピナレットの微細で通常円形の複数のキャピラリから溶融熱可塑性材料をフィラメントとして押出加工した後、アテニュエーションプロセスによって急激に縮小させることによって形成される。スパンボンド繊維は、収集面上に堆積された場合は概して粘着性ではなく、概して連続的である。
【0024】
本明細書で用いられる用語「スパンボンド材料」とは、スパンボンド繊維から作られた材料のことをいう。
【0025】
本明細書で用いられる用語「メルトブロー繊維」は、重合体材料から成る繊維を意味し、この繊維の形成は、概して、微細で通常円形の複数の金型キャピラリを通して溶融熱可塑性材料を溶融糸又はフィラメントとして、溶融熱可塑性材料から成るフィラメントを細くする高速で概して熱い収束気流(例えば空気流)に押出することで繊維の直径を減少させることによって行なう。その後、メルトブロー繊維を高速気流で運ぶことができ、収集面に堆積させることで、ランダムに分散したメルトブロー繊維から成るウエブが形成される。メルトブロー繊維は、連続であっても不連続であってもよく、概して平均直径が10ミクロン未満であり、収集面に堆積された場合に概して粘着性である。
【0026】
本明細書で用いられる用語「重合体」は、限定されるものではないが、ホモ重合体、共重合体、例えばブロック、グラフト、ランダム、及び交互共重合体、三元重合体等、並びにそれらの混合物及び修飾物等が挙げられる。さらに、特に規定しない限り、用語「重合体」はその分子の全ての可能な空間的立体配置を含む。これらの立体配置として、限定されるものではないが、アイソタクチック、シンジオタクチック、及びランダムな対称性が挙げられる。
【0027】
本明細書で用いられる「超音波結合」は、例えばファブリックを音波ホーンとアンビル・ローラとの間に通すことで実行されるプロセスを意味する。
【0028】
本明細書に用いられる用語「捕捉層」又は「捕捉領域」は、約0.018g/cc〜約0.20g/ccの相対的に低い密度と約0.41mm〜約5.23mmの相対的に高いカリパスとを有する繊維状材料を意味する。
【0029】
本明細書で用いられる用語「分布層」又は「分布領域」は約0.024g/cc〜約0.45g/ccの相対的に中程度の密度と約0.39mm〜約4.54mmの相対的に中程度のカリパスとを有する繊維状材料を意味する。
【0030】
本明細書で用いられる用語「貯蔵層」又は「貯蔵領域」は高吸収性重合体を収容する任意の領域を意味する。さらに、これらの用語は約0.030g/cc〜約0.50g/ccの相対的に高い密度と約0.15mm〜約3.96mmの相対的に低いカリパスとを有する繊維状材料を意味する。
【0031】
本明細書で用いられる用語「小径」は直径が10ミクロン以下の任意の繊維を表す。
本明細書で用いられる用語「大径」は直径が10ミクロンを上回る任意の繊維を表す。
本明細書で用いられる用語「高吸収性」とは、流体で重量の少なくとも約10倍吸収し得る材料のことをいう。
【0032】
図1aは、約0.018g/cc〜約0.20g/ccの相対的に低い密度と約0.41mm〜約5.23mmの相対的に高いカリパス(H10として示す)とを有する第1の繊維状材料層10を示す。第1の繊維状材料層10は、捕捉層として特定の有用性を有する。図1bは、約0.024g/cc〜約0.45g/ccの相対的に中程度の密度と約0.39mm〜約4.54mmの相対的に中程度のカリパス(H20として示す)とを有する第2の繊維状材料層20を示す。この第2の繊維状材料層20は、分布層として特定の有用性を有する。図1cは、約0.030g/cc〜約0.50g/ccの相対的に高い密度と約0.15mm〜約3.96mmの相対的に低いカリパス(H30として示す)とを有する第3の繊維状材料層30を示す。
【0033】
各々の種類の層の繊維状材料10は、概して約5gsm〜約1000gsmの坪量を有する。繊維状材料繊維10は、種々の適当な材料から作られたものであってもよく、そのような材料として限定されるものではないが、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、澱粉、酢酸セルロース、ポリブタン、レーヨン、ウレタン、クラトン(登録商標)、ポリ乳酸、綿、リヨセル(登録商標)、生分解性重合体、繊維の形成に適した任意の他の材料、及びそれらの組み合わせが挙げられる。本発明の繊維状繊維の直径を約10ミクロン〜約600ミクロンとすることが可能であり、概して直径が約2ミクロン〜約9ミクロンである従来のメルトブロー繊維とは異なる。そのようなより大きな直径にすることで、捕捉層にとって必要な空隙を提供する高密度繊維状材料の生成が可能となる。密度を変更することが可能であることは、分布領域及び貯蔵領域を提供するために必要でもある。そのような変更技法として、限定されるものではないが、圧密(例えば、ニップ・ロール、減圧する一方で製造ビームの中で繊維を細くすること等)、カレンダー加工(例えば、熱によるニップ・ロール)、超音波、及び空気中結合(through air bonding)(特許文献10)が挙げられる。
【0034】
図2aは、本発明の典型的な第1の実施形態を作るための製造方法の第1の工程を示す。より詳しくは、第1の繊維状材料層10を最初に敷設する。繊維状材料10の典型的な幅を約300mmとすることができる。次に、高吸収性重合体80(以下、SAP)を繊維状材料10の上に配置/堆積する。堆積は、任意の適当な技術によって行なうことが可能であり、限定されるものではないが、このような技術として従来のSAP計量システムが挙げられる。典型的なSAP堆積量は、約10gsm〜約1000gsm、好ましくは約50gsm〜約800gsmであってもよい。典型的な堆積量は、約0.001mm〜約3mmの高さに対応するものであってもよい。図2bは、SAP80を囲むようにして折り畳まれている第1の繊維状材料層10を示す。折り畳みは、任意の適当な技術によって行なうことが可能であり、限定されるものではないが、このような技術として誘導面(例えば、フォールディング・ボート、ベルト、ローラー、プレート、及びアイドラー等)、ドローイング(例えば、制御点を介しての張力付加等)、空気圧(例えば、真空及び吹込空気等)、並びに静電気が挙げられる。引き続いて折り畳みを行なうために、接着剤を用いることが望ましい場合もある。図2cは、第1の繊維状材料層10の折り畳み部分の上に配置されているSAP81の別の堆積を示す。図2dの1は、結果として生ずる典型的な産物を示すものであり、第1の繊維状材料層10がSAP81の第2の堆積上に折り畳まれており、その層の密度は実質的に同一のままである。これにとって代わるものとして、図2dの2は、結果として生ずる典型的な別の産物を示すものであり、第1の繊維状材料層10は、相対的に高い密度を有するように高密度化している。あるいは、図2dの3は、結果として生ずる典型的なさらに別の産物を示すものであり、最下層30bが相対的に高い密度を有する一方で、中間層10m及び最上層10tが相対的にロフティングしたままであるように、第1の繊維状材料層10がその下側の部分に沿って高密度化している。あるいは、図2dの4は、結果として生ずる典型的なさらに別の産物を示すものであり、第1の繊維状材料層10は、最下層30bが相対的に高い密度を有し、中間層20mが相対的に中程度の密度を有し、さらに最上層10tが相対的に低い密度を有するような勾配パターンで高密度化している。
【0035】
図3aは、本発明の典型的な実施形態を示すものであり、第1の繊維状材料層10が、相隔てられた2つのSAP堆積80、81を囲むようにして重なり合って折り畳まれている。図3bは、最下層30bが相対的に高い密度を有し、最上層20tの中央部分が中程度の密度を有するようにして、高密度化している図3aの産物を示す。最下層30bを高密度にすることで、SAPが下に落ちるのを防ぐのに役立ち、また、より低い分布/貯蔵領域を提供する。下部分布層は、コア全体を通してSAPの全体的な利用が改善されるように、また、引き続く尿侵襲の捕捉特性が改善されるように、側方及び/又は長手方向に尿が吸収性コア内に分散するのを促進する。図3cは、最上層20tの中央部分が、相隔てられた2つのSAP堆積80、81の間の空隙を満たすようにして、さらなる高密度化を受ける図3bの産物を示す。
【0036】
図4aは、本発明の典型的な実施形態を示すものであり、第1の繊維状材料層10が、相隔てられた2つのSAP堆積80、81を囲むようにして突き合わせ接合するかたちで折り畳まれている。図4bは、最下層30bが相対的に高い密度を有し、最上層30tの中央部分が相対的により高い密度を有するように、高密度化を受けている図4aの産物を示す。より高い密度を有する最上層30tのような中央部分を設けることで、コア全体を通してSAPの全体的な利用が改善されるように、また、引き続く尿侵襲の捕捉特性が改善されるように、尿をさらに分散させること、特に長手方向に分散させることができる。図4cは、最上層30tの中央部分が相隔てられた2つのSAP堆積80、81の間の空隙を満たすようにして、さらなる高密度化を受ける図4bの産物を示す。
【0037】
図5aは、SAPアプリケータ85から繊維状材料層10にSAP粒子80を堆積する典型的な方法を示す。次に、繊維状材料10とSAP80とがマンドル87又は任意の他の同様の装置に巻かれる。図5bは、マンドル87から取り外された繊維状材料10とSAP80とから成る巻かれた組み合わせを示す。図5cは、例えば実質的に矩形状の幾何学的配置で再形成されている図5bの巻かれた組み合わせを示す。図5dは、最下層30bが相対的に高い密度を有し、第1の中間層30mが相対的に高い密度を有し、第2の中間層20mが相対的に中程度の密度を有し、第3の中間層20mが相対的に中程度の密度を有し、さらに最上層10tが相対的に低い密度を有するように高密度化の勾配を受けている実質的に矩形状の繊維状材料10及びSAP80を示す。この特徴的な実施形態は、2つ以上の捕捉及び/又は分布層並びに2つ以上の獲得領域の独特な利点を与える。そのような独特な設計は、引き続く尿侵襲に対する防御に対して特に有用である。
【0038】
図6aは、繊維状材料最下層10b及び繊維状材料最上層10tは、両方とも相対的に低い密度を有する。さらに、SAP層80はそれらの層の間に堆積している。図6bは、最下層30bが相対的に高い密度を有する一方で、最上層10tが依然として相対的に低い密度となるように、高密度化を受けている図6aの産物を示す。この特定の実施形態である多層は、異なる製造ビームによって形成することが可能である。当業者は、特定の配慮(例えば、製造率を低くすること)が、SAPの上面にさらなる繊維層を敷設する際に必要とされると認識するかもしれない(例えば、置換空気によってSAPが動きまわると思われる)。
【0039】
図7aは、繊維状材料最下層10b、繊維状材料中間層10m、及び繊維状材料最上層10tを示すものであり、各々の層が相対的に低い密度を有する。さらに、第1のSAP層80は、最下層と中間層との間に堆積している。第2のSAP層81は、中間層と最上層との間に堆積している。図7bは、最下層30bが相対的に高い密度を有し、中間層20mが相対的に中程度の密度を有し、さらに最上層10tが依然として相対的に低い密度を有するように、高密度化の勾配を受けている図7aの産物を示す。この特定の実施形態である多層は、異なる製造ビームによって形成することが可能である。当業者は、特定の配慮(例えば、製造率を低くすること)が、SAPの上面にさらなる繊維層を敷設する際に必要とされると認識するかもしれない(例えば、置換空気によってSAPが動きまわると思われる)。
【0040】
図8aは、第1の繊維状材料最下層10bと第2の繊維状材料最上層12tとを示すものであり、これらの層は異なる特性(例えば、材料の種類、繊維の直径、繊維の形状、及び融点)を有する。例えば、第1の繊維状材料10bは、容易に親水性を修正でき、且つ容易に処理(例えば、製造ビームを数時間にわたって遊休状態にすることが可能)される安価なポリプロピレンで作られたものであってもよく、第2の繊維状材料12tをポリエステルで作ることが可能であり、このポリエステルは応力緩和に対して影響されにくく、包装圧縮に耐えるのに役立つ。別の実施例では、第2の繊維状材料12tは、空隙を生成するために、また表面積を減少させるために、相対的により大きい直径を有する繊維から作られたものであってもよい(尿が分布する可能性は少なく、より可能性が高いのはそのまま残るということである)。一方、分布及び/又は貯蔵を改善するために、第1の繊維状材料10bを相対的に小さな直径を有する繊維から作ることが可能である。さらに別の実施例では、改善された捕捉及び分布のための表面積を増加させるために、第1の繊維状材料10bは非環状断面(例えば、ペンタロバル、トリロバル、及びイーストマン由来の4dg等)を有する繊維から作られたものであってもよい。一方、第2の繊維状材料12は、表面積を減少させるために、実質的に環状の断片を有する繊維から作られたものであってもよい。さらに別の実施例では、複合材料を使用すること、特に、全体的な強度を改善するために、空気中結合を用いることで使用することが可能である。さらに、SAP層80をそれらの層の間に配置する。図8bは最下層30bが相対的に高い密度を有し、最上層12tが未だに相対的に低い密度を有するように高密度化を受けている図8aの産物を示す。この特定の実施形態である多層は、異なる製造ビームによって形成可能である。当業者は、特定の配慮(例えば、製造率を低くすること)が、SAPの上面にさらなる繊維層を敷設する際に必要とされると認識するかもしれない(例えば、置換空気によってSAPが動きまわると思われる)。
【0041】
図9aは、第1の繊維状材料最下層10b、第2の繊維状材料の第2の層12m、及び第1の繊維状材料最上層10tを示すものであり、各々の層が相対的に低い密度を有する。さらに、第1及び第2の材料は、異なる特性(例えば、異なる材料、異なる直径、及び異なる融点等)を有するものであってもよい。さらに、第1のSAP層80を最下層と中間層との間に堆積させる。第2のSAP層81を中間層と最上層との間に堆積させる。図9bは、最下層30bが相対的に高い密度を有し、中間層22mが相対的に中程度の密度を有し、また最上層12tが相対的に低い密度を有するように高密度化を受けている図9aの産物を示す。この特定の実施形態である多層を、異なる製造ビームで形成することが可能である。当業者は、特定の配慮(例えば、製造率を低くすること)が、SAPの上面にさらなる繊維層を敷設する際に必要とされると認識するかもしれない(例えば、置換空気によってSAPが動きまわると思われる)。
【0042】
ここで図10aを参照する。本発明の利点の1つを表すために、二次元模式図を示す。より詳しくは、本発明の新規な態様は、新規なコア構造設計の生成を提供する。例えば、図10aは、コア設計全体を通じて選択的に配置される捕捉領域3010、分布領域3020、及び貯蔵領域3030を有する吸収性コア3000の二次元模式図である。そのような設計は新規な流体管理を提供する。
【0043】
使い捨て吸収性物品で用いられる従来の吸収性コア構造体が材料の多層から作られるものであってよいことは、既知である。また、それらの層が異なる種類の材料から作られることも既知である。例えば、従来の吸収性物品は、(a)着用者からの浸出物をより迅速に吸収するための捕捉領域として機能を果たす最上層と、(b)浸出物のより長期の貯蔵のための貯蔵領域として機能を果たす中間層と、(c)吸収性コア構造体内での浸出物の意図された輸送のための分布領域(例えば、おむつの利用をよりいっそう高めるために浸出物を長手方向又は側方に移動させる)として機能する最下層とから作られたものであってもよい。本発明は層間流体連通を提供するのみならず、一連の図10a〜図10cに示されるような三次元流体管理を提供するものであり、流体3003は本明細書に開示されたコア設計原理にもとづいて移動する。最後に、コア構造はその領域(すなわち、捕捉領域4010、分布領域4020、及び貯蔵領域4030)を有するように設計可能であり、これら領域は図11の吸収性コア4000によって示されるような三次元配置で変動する。
【0044】
発明の詳細な説明で引用された全ての文献は、関連する部分において、参照により本明細書に援用される。任意の文献の引用は、それが本発明に関する先行技術であるということを容認するものとしては解釈されない。
【0045】
本発明の特定の実施形態を例証及び説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく種々の他の変形及び変更を行なうことが可能であることは、当業者にとって明らかであると思われる。したがって、特許請求の範囲においては、本発明の範囲内である全てのそのような変形及び変更に範囲が及ぶことが意図されている。
【0046】
例えば、当業者は圧密の程度を適当に変えられることを理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1a】相対的に低い密度と相対的に高いカリパスとを有する第1の繊維状材料層を示す。
【図1b】相対的に中程度の密度と相対的に中程度のカリパスとを有する第2の繊維状材料層を示す。
【図1c】相対的に高い密度と相対的に低いカリパスとを有する第3の繊維状材料層を示す。
【図2a】本発明の典型的な第1の実施形態を作るための典型的な製造方法の典型的な第1のステップを示す。
【図2b】SAPを囲むようにして折り畳まれている第1の繊維状材料層を示す。
【図2c】第1の繊維状材料層の折り畳み部分に配置されているSAPの別の堆積を示す。
【図2d】図2dの1は、結果として生ずる典型的な産物を示すものであり、第1の繊維状材料層がSAPの第2の堆積物の上に折り畳まれており、上記層の密度が実質的に同一のままである。図2dの2は、結果として生ずる典型的な別の産物を示すものであり、相対的に高い密度を有するようにして、第1の繊維状材料層が高密度化されている。図2dの3は、結果として生ずる典型的なさらに別の産物を示すものであり、最下層が相対的に高い密度を有し、中間層及び最上層が相対的にロフティングしたままであるようにして、第1の繊維状材料層がその下部に沿って高密度化する。図2dの4は、結果として生ずる典型的なさらに別の産物を示すものであり、最下層が相対的に高い密度を有し、中間層が相対的に中程度の密度を有し、さらに最上層が相対的に低い密度を有するような勾配パターンで、第1の繊維状材料層が高密度化されている。
【図3a】本発明の典型的な実施形態を示すものであり、第1の繊維状材料層が、SAPの互いに離間した2つの堆積物を囲むようにして、重なり合うかたちで折り畳まれている。
【図3b】最下層が相対的に高い密度を有し、最上層の中心部分が相対的に中程度の密度を有するようにして、高密度化を受けた図3aの産物を示す。
【図3c】よりいっそう高密度化を受けた図3bの産物を示す。
【図4a】本発明の典型的な実施形態を示すものであり、第1の繊維状材料層が、SAPの互いに離間した2つの堆積物を囲むようにして、突き合わせ接合するかたちで折り畳まれている。
【図4b】最下層が相対的に高い密度を有し、最上層の中心部分が相対的に高い密度を有するようにして、高密度化を受けた図4aの産物を示す。
【図4c】最上層の中心部分がSAPの互いに離間した堆積物の間にある空隙を満たすようにして、よりいっそう高密度化を受けた図4bの産物を示す。
【図5a】典型的な方法を示すものであり、SAP粒子がSAPアプリケータから繊維状材料層の上に堆積されている。
【図5b】繊維状材料とマンドレルから外れているSAPとの巻かれた組み合わせを示す。
【図5c】再形成されている図5bの巻かれた組み合わせを示す。
【図5d】高密度化の勾配をなしている繊維状材料とSAPとの実質的に矩形状である組み合わせを示す。
【図6a】繊維状材料最下層と繊維状材料最上層とを示すものであり、これらの層は相対的に低い密度を有する。
【図6b】最下層が相対的に高い密度を有し、一方で最上層が未だに相対的に低い密度を有するようにして、高密度化を受けている図6aの産物を示す。
【図7a】繊維状材料最下層と、繊維状材料中間層と、繊維状材料最上層とを示すものであり、各々の層は相対的に低い密度を有する。
【図7b】高密度化の勾配をなしている図7aの産物を示す。
【図8a】第1の繊維状材料の最下層と第2の繊維状材料の最上層とを示すものであり、上記層は異なる特性を有する。
【図8b】高密度化を受けている図8aの産物を示す。
【図9a】第1の繊維状材料最下層、第2の繊維状材料の第2の層、及び第1の繊維状材料最上層を示すものであり、各々の層は相対的に低い密度を有する。
【図9b】高密度を受けている図9aの産物を示す。
【図10a】コア設計を通して選択的に配置されている捕捉領域、分布領域、及び貯蔵領域を有する吸収性コアの二次元模式図を示す。
【図10b】内部で移動している流体を伴う図10aの三次元模式図を示す。
【図10c】内部でさらに移動している流体を伴う図10bの三次元模式図を示す。
【図11】三次元配置内で変化する捕捉領域、分布領域、及び貯蔵領域を有する別の吸収性コアの三次元模式図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収性コア構造体を製造する方法であって、
少なくとも1つの繊維状材料層を融解紡糸する工程、
前記繊維状材料層の上に第1の量の高吸収性材料を堆積する工程、
前記第1の量の高吸収性材料の上に前記繊維状材料層の第1の部分を折り畳む工程、
前記繊維状材料層の上に第2の量の高吸収性材料を堆積する工程、及び
前記第2の量の高吸収性材料の上に前記繊維状材料層の第2の部分を折り畳む工程、
を有する方法。
【請求項2】
前記第2の量の高吸収性材料を堆積する工程が、
前記第1の量の高吸収性材料とは反対側の前記繊維状材料層の上に、前記第2の量の高吸収性材料を堆積する工程をさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記繊維状材料層の少なくとも一部分を高密度化する工程をさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記繊維状材料層の表面上に前記第1の量の高吸収性材料と前記第2の量の高吸収性材料とを、相隔てた関係で堆積し、それらの間にある前記表面上に空間を規定する工程をさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記空間の上に前記繊維状材料層の第1の部分を折り畳む工程、及び
前記空間の上に、また前記第1の部分の上に部分的に、前記繊維状材料層の第2の部分を折り畳み、前記第1の量の高吸収性材料と前記第2の量の高吸収性材料との間の前記空間に前記繊維状材料のより高密度の領域を形成する工程をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の量の高吸収性材料と前記第2の量の高吸収性材料とが堆積された前記表面によって概ね規定された領域で、前記繊維状材料層を高密度化する工程をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
吸収性コア構造体を製造する方法であって、
少なくとも1つの繊維状材料層を融解紡糸する工程、
高吸収性材料を繊維状材料層の上に堆積する工程、及び
前記高吸収性材料に前記繊維状材料層を巻いて、前記繊維状材料層の少なくとも2つの部分の間に前記高吸収性材料を配置する工程を有する方法。
【請求項8】
前記繊維状材料層の少なくとも一部分を高密度化する工程をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記高吸収性材料に前記繊維状材料層を巻いて、前記繊維状材料層の少なくとも3つの部分の間に少なくとも2つの高吸収性材料層を形成する工程をさらに有する、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
巻かれた前記繊維状材料層を、ほぼ矩形状断面を有する形状に再形成する工程をさらに有する、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
第1の繊維状材料層、第2の繊維状材料層、及び高吸収性材料から吸収性コア構造体を製造する方法であって、
前記第1の繊維状材料層と前記第2の繊維状材料層とを融解紡糸する工程、
前記第1の繊維状材料層の上に第1の量の高吸収性材料を堆積する工程、
前記第1の量の高吸収性材料の上に前記第2の繊維状材料層を配置する工程、及び
前記第1の繊維状材料層及び前記第2の繊維状材料層の一方の少なくとも一部分を、前記第1の繊維状材料層及び前記第2の繊維状材料層の他方と比較して、高密度化する工程を有する方法。
【請求項12】
前記第2の繊維状材料層の上に第2の量の高吸収性材料を堆積する工程、及び
前記第2の量の高吸収性材料の上に第3の繊維状材料層を配置する工程をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の繊維状材料層、前記第2の繊維状材料層、及び前記第3の繊維状材料層の少なくとも2つを、各々と比較して、また残りの繊維状材料層と比較して高密度化する工程をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の繊維状材料層と前記第2の繊維状材料層とがそれぞれ異なる特性を有する繊維から形成される、請求項11に記載の方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図2d】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10a】
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【図10b】
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【図10c】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−247396(P2006−247396A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−64990(P2006−64990)
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【出願人】(391019120)ノードソン コーポレーション (150)
【氏名又は名称原語表記】NORDSON CORPORATION
【Fターム(参考)】