説明

周波数再利用ネットワーキング方法および機器

周波数再利用ネットワーキング方法および機器であって、この方法は、システムの合計の利用できる帯域を複数のサブ帯域に分割しており、少なくとも2つのセルに割り当てられたサブ帯域が重なっている場合、分割したサブ帯域を各セルに割り当てるので、従来技術による周波数再利用因数がN(1よりも大きい)のサブ帯域直交ネットワーキング方法に対して、システムの周波数の利用率を上げるとともに、従来技術による周波数再利用因数が1のネットワーキング方法に対して、セル間の同一チャネル干渉を低減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術分野に関し、特に周波数再利用ネットワーキング方法および機器に関する。
【背景技術】
【0002】
TD-LTE(Time Division-Synchronous Code Division Multiple Access Long Term Evolution)は進んだ技術の一つとして、システムにおけるピークデータレートや、セル周辺データレート、周波数スペクトル利用率をあげることができる。
【0003】
TD-LTEシステムを従来のシステム(2G/2.5G/3G)と混在させ、システムの前方・後方コ互換性を実現するために、従来のシステムに対して下記のような変更を加えた:
【0004】
変更1:無線アクセスネット(Radio Access Network, RAN)側で、CDMA技術からOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術に変更することにより、ブロードバンドシステムにおけるマルチパス干渉に対する有効な抵抗という目的を実現する。
【0005】
前記OFDM技術は20世紀60年代から始まり、その後、ますます改良され発展し、90年代後の信号処理技術の発展につれて、デジタル放送、デジタル加入者回線(DSL)や無線LANなどの分野に広範に応用されている。OFDM技術は、マルチパス干渉に対して強く、簡単に実現でき、複数の帯域幅に対して柔軟にサポートし、周波数スペクトル利用率が高く、効率な適応スケジュールをサポートするなどの利点を有し、未来の4G技術として公認されている。
【0006】
変更2:周波数スペクトル効率をさらにあげるために、TD-LTEシステムにおいては、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)技術が採用されている。
【0007】
MIMO技術は、マルチアンテナシステムの空間チャンネル特性を利用して、同時に複数のデータストリームを伝送することにより、データレートおよび周波数スペクトル効率を有効に上げることができる。
【0008】
変更3:コントロールプレーンおよびユーザプレーンによる遅延を下げ、低遅延(コントロールプレーンによる遅延が100msより小さい、ユーザプレーンによる遅延が5msより小さい)の要求を満足するために、従来のシステムにおけるNodeB-RNC-CNという構成を簡略化する必要があり、RNCが物理的な実体として存在しなくなるとともに、NodeBはRNCの一部の機能を含んでeNodeBとなる。eNodeB間にX2インタフェースを通じて綱状に繋げ、CNに直接にアクセスすることになる。
【0009】
従来、LTEシステムは主に、以下の2つのネットワーキング方式を採用している。
ネットワーキング方式1:周波数再利用因数がNのネットワーキング方式を採用し、ただし、Nが1よりも大きい正整数である。本ネットワーキング方式においては、周波数再利用因数Nの値により、LTEシステムにおける合計の利用できる帯域を複数サブ帯域に分割し、各サブ帯域の間には重なる部分がなく、異なるサブ帯域が異なるセルにより占用される。
【0010】
図1に示すように、周波数再利用因数N=3の場合におけるLTEシステムのネットワーキングを示す図である。LTEシステムにおける利用できる帯域の帯域幅が合計60Mの場合、この60Mの帯域幅をサブ帯域1、サブ帯域2およびサブ帯域3という3つのサブ帯域に分割すると、サブ帯域毎の帯域幅が20MHzとなり、かつ各サブ帯域の間には互いに重ならない。この場合、セルA、セルBおよびセルCはそれぞれ、サブ帯域1、サブ帯域2およびサブ帯域3を占用する。
【0011】
ネットワーキング方式1を採用してネットワーキングする際に、いずれか2つのセルにより占用されるサブ帯域が異なり、かつ各サブ帯域の間には重なる部分がないため、セル間の干渉が比較的に小さく、かつ実際のネットワーク設計も比較的に簡単となり、実現しやすい。しかしながら、ネットワーキング方式1を採用してネットワーキングする際に、LTEシステムにおける合計の利用できる帯域の帯域幅は、単独のセルに必要なサブ帯域の帯域幅のN倍となるため、LTEシステムの必要な帯域幅は比較的に大きく、システム全体の周波数利用率は低くなる。
【0012】
ネットワーキング方式2:周波数再利用因数が1であるネットワーキング方式である。このネットワーキング方式では、LTEシステムの合計の利用できる帯域を1つのサブ帯域と見なし、各セルともがこの合計の利用できる帯域を占用し、つまり各セルが同一の帯域を占用する。
【0013】
図2に示すように、周波数再利用因数N=1の場合におけるLTEシステムのネットワーキングを示す図である。LTEシステムの合計の利用できる帯域が20Mの場合、セルA、セルBおよびセルCはこの20Mの帯域を共有する。
【0014】
ネットワーキング方式2を採用してネットワーキングする場合、システム全体の周波数利用率は比較的に高いであるが、各セルが同一の帯域を占用するため、セル間の同一チャネル干渉が比較的に大きく、特にセル間の周縁にあるユーザに与えられた干渉は非常に厳重であることがあるため、周縁ユーザのコントロールチャンネルは正常に動作できなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
このように、從来のLTEシステムのネットワーキング方式では、周波数利用率が低すぎ、或いはセル間の同一チャネル干渉が比較的に大きいという課題が存在するため、システム全体の性能には悪い影響が与えられる。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の実施例によれば、周波数利用率が低すぎるという課題、およびセル間の同一チャネル干渉が比較的に大きいという課題を同時に解決するために、周波数再利用ネットワーキング方法および機器を提供する。
【0017】
周波数再利用ネットワーキング方法であって、
システムの合計の利用できる帯域を複数のサブ帯域に分割し、
分割した前記サブ帯域を各セルに割り当て、ただし、少なくとも2つのセルの割り当てられたサブ帯域には重なる部分が含まれる。
【0018】
周波数再利用ネットワーキング機器であって、
システムの合計の利用できる帯域を複数のサブ帯域に予め分割する分割モジュールと、
分割した前記サブ帯域を各セルに割り当てる割り当てモジュールとを含み、
ただし、少なくとも2つのセルの割り当てられたサブ帯域には重なる部分が含まれる。
【0019】
本発明の有益な効果は下記通り。
本発明の実施例によれば、システムの合計の利用できる帯域を複数のサブ帯域に分割し、少なくとも2つのセルの割り当てられたサブ帯域には重なる部分が含まれる場合、分割したサブ帯域を各セルに割り当てる。このため、従来技術による周波数再利用因数がNであるサブ帯域直交ネットワーキング方式に対して、システムにおける周波数の利用率を上げるとともに、従来技術による周波数再利用因数が1であるネットワーキング方式に対して、セル間の同一チャネル干渉を低減することができる。
【0020】
本発明或いは従来技術における技術案をさらに明確にするために、以下では、本発明或いは従来技術に対する記述に必要となる図面について簡単に紹介し、以下に記述される図面は本発明のいくつの実施例に限り、当業者にとって、創意性の作業を要らずこれらの図面に基づいてその他の図面を得られることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、従来技術において、周波数再利用因数N=3の場合のシステムのネットワーキングを示す図である。
【図2】図2は、従来技術において、周波数再利用因数N=1の場合のシステムのネットワーキングを示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施例1における周波数再利用ネットワーキングの方法を示す図である。
【図4】図4は、本発明の実施例1におけるネットワーキングを示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施例1におけるネットワーキングを示す図である。
【図6】図6は、本発明の実施例1におけるネットワーキングを示す図である。
【図7】図7は、本発明の実施例1における1種のネットワーキングを示す図である。
【図8】図8は本発明の実施例2における周波数再利用ネットワーキングの方法を示す図である。
【図9(a)】図9(a)は、本発明の実施例2における2種のネットワーキングを示す図である。
【図9(b)】図9(b)は、本発明の実施例2における2種のネットワーキングを示す図である。
【図10】図10は、本発明の実施例2における3種のネットワーキングを示す図である。
【図11】図11は、本発明の実施例2における3種のネットワーキングを示す図である。
【図12】図12は、本発明の実施例2における3種のネットワーキングを示す図である。
【図13】図13は、本発明の実施例3における、隣接セルのPBCH/SSとPDSCHとの間の同一チャネル干渉を低減する方式1を示す図である。
【図14(a)】図14(a)は、本発明の実施例3におけるネットワーキングを示す図である。
【図14(b)】図14(b)は、本発明の実施例3におけるネットワーキングを示す図である。
【図14(c)】図14(c)は、本発明の実施例3におけるネットワーキングを示す図である。
【図15】図15は、本発明の実施例3における、隣接セルのPBCH/SSとPDSCHとの間の同一チャネル干渉を低減する方式2を示す図である。
【図16】図16は、本発明の実施例4における、隣接セルのPUCCHとPUSCHとの間の同一チャネル干渉を低減する方式1を示す図である。
【図17(a)】図17(a)は、本発明の実施例4におけるネットワーキングを示す図である。
【図17(b)】図17(b)は、本発明の実施例4におけるネットワーキングを示す図である。
【図17(c)】図17(c)は、本発明の実施例4におけるネットワーキングを示す図である。
【図18】図18は、本発明の実施例4における、隣接セルのPUCCHとPUSCHとの間の同一チャネル干渉を低減する方式2を示す図である。
【図19】図19は、本発明の実施例5における、隣接セルの間の同一チャネル干渉を低減する方法を示す図である。
【図20】図20は、本発明の実施例5における、セルAとセルBのネットワーキングおよびOI情報を示す図である。
【図21】図21は、本発明の実施例5における周波数再利用ネットワーキング機器を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
従来技術における、充分にシステム周波数を利用しながら、セル間の同一チャネル干渉(Co-Channel Interference :CCI)を低減できないという課題を解決するために、本発明の実施例によれば、システムの合計の利用できる帯域を複数のサブ帯域に分割し、少なくとも2つのセルの割り当てられたサブ帯域には重なる部分が含まれるように、分割した前記サブ帯域を各セルに割り当てる周波数再利用ネットワーキングの方法を提供する。これにより、従来技術によるネットワーキング方式1に対して、システム周波数の利用率を上げ、従来技術によるネットワーキング方式2に対して、セル間の同一チャネル干渉を低減することができる。
【0023】
本発明の各実施例に係る周波数再利用ネットワーキング方式を“周波数シフト周波数再利用(Frequency Shifted Frequency Reuse, FSFR)”ネットワーキングともいい、以下に図面を結合して本発明の実施例を詳細的に説明する。
【0024】
実施例1
図3に示すように、本発明の実施例1に係る周波数再利用ネットワーキングの方法を示す図である。この方法は、下記のステップを含む:
【0025】
ステップ101:システムの合計の利用できる帯域を複数のサブ帯域に分割しておく。
このステップにおいては、分割したサブ帯域の数は周波数再利用因数Nと同じであってもよく、分割した複数のサブ帯域には、重なる部分のあるサブ帯域が少なくとも2つ存在し、つまり共通部分のないサブ帯域が少なくとも2つ存在する。具体的には、以下の2つ場合が存在する。
【0026】
いずれかのサブ帯域はその他のサブ帯域と重なる部分を有するか、或いは一部のサブ帯域の間には重なる部分を有し、残る一部のサブ帯域とその他のサブ帯域の間には重ならない。
【0027】
本実施例1においては、2つサブ帯域の間には重なる部分を有するとは、2つのサブ帯域が占用する帯域が一部重なっているというか、或いは2つのサブ帯域が占用する帯域が完全に重なっているという。
【0028】
このステップ101は前処理となり、ネットワーキング毎に実行することではなく、システムの変更があって、サブ帯域を分割しなおす必要がある場合のみ、ステップ101を実行する。本実施例1の方案は、ステップ101を毎回実行することに限定されるものではない。
【0029】
本実施例におけるN個のサブ帯域のうち、各サブ帯域の占用する帯域幅の大きさは同じであってもよく、異なってもよい。
【0030】
ステップ102:分割した前記サブ帯域を各セルに割り当て、ただし、少なくとも2つセルの割り当てられたサブ帯域には重なる部分を有する。
【0031】
このステップは、セル単位でサブ帯域を分割してもよく、複数の隣接セルの集合をセル群として定義し、合計の利用できる帯域を複数のサブ帯域を含む帯域の部分集合に分割してもよい。サブ帯域をセルに割り当てると、1つの帯域の部分集合を1つのセル群における複数のセルに割り当てもよい。
【0032】
本実施例1の方案においては、サブ帯域の各セルに対する割り当ては2つの方式がある。
【0033】
第1の割り当て方式:各セルに1つのサブ帯域を割り当てる。
【0034】
図4に示すように、利用できる帯域が合計30MHzの場合、この合計の利用できる帯域を、サブ帯域1、サブ帯域2およびサブ帯域3という3つのサブ帯域に分割し、各サブ帯域が20Mの帯域幅を占用し、いずれか2つのサブ帯域の間には一部重なっている。この場合、サブ帯域1をセルAに、サブ帯域2をセルBに、サブ帯域3をセルCにそれぞれ割り当てることができる。ただし、セルA、BおよびCはアドレスが同一の隣接セルとなる。
【0035】
利用できる帯域が合計40MHz或いは50MHzの場合、合計の利用できる帯域の分割方式は図5、図6に示すように、各サブ帯域(サブ帯域1、サブ帯域2およびサブ帯域3)がともに20Mの帯域幅を占用し、いずれか2つのサブ帯域の間には一部重なっている。
【0036】
図4〜図6を比較すると、分割したサブ帯域の数が変化しない場合、合計の利用できる帯域の増加につれて、いずれか2つのサブ帯域の間の重なる部分が小さくなる。このため、システムは干渉に強くなり、セル間の同周波数干渉が低下する。
【0037】
図4〜図6以外の場合、本発明の実施例はその他の利用できる帯域、例えば15MHz、25MHz、35MHz、45MHzの合計の利用できる帯域に適用できる。
【0038】
第2の割り当て方式:少なくとも1つのセルに複数のサブ帯域を割り当てる。
【0039】
この第2の割り当て方式では、同一のセルに割り当てられたリソースの間の干渉を低減するために、同一のセルに割り当てる複数のサブ帯域は、いずれか2つの間に重ならなく、つまり2つごとに直交する必要がある。
【0040】
図7に示すように、利用できる帯域が合計50MHzの場合、この合計の利用できる帯域を、サブ帯域1、サブ帯域2、サブ帯域3、サブ帯域4およびサブ帯域5という5つのサブ帯域に分割し、各サブ帯域が20MHzの帯域幅を占用する。この場合、サブ帯域1およびサブ帯域2(サブ帯域1とサブ帯域2とが直交する)をセルAに、サブ帯域3をセルBに、サブ帯域4およびサブ帯域5(サブ帯域4とサブ帯域5とが直交する)をセルCにそれぞれ割り当てることができる。
【0041】
前記の第1の割り当て方式は単キャリアのシステムに適用でき、第2の割り当て方式は複数キャリアのシステムに適用でき、例えば、時間分割多重の長期進化(LTE TDD)システム、周波数分割多重の長期進化(LTE FDD)システム、上級の時間分割多重の長期進化(LTE-A TDD)システム、上級の周波数分割多重の長期進化(LTE-A FDD)システム、ワールドワイドマイクロ波インターオペラビリティーアクセスシステム(WiMAX)およびIEEE802.16mなどのシステムに適切に適用できる。
【0042】
本発明の各実施例に係る方案はすべて、単キャリアのシステムおよび複数キャリアのシステムに適用することができる。
【0043】
以下は、具体的な実例を結合して本発明の実施例1の方案を詳細的に説明する。
【0044】
実施例2
本発明の実施例2は、実施例1をもとに実施例1に対する詳細的な説明である。
【0045】
図8に示すように、本発明の実施例2の方法を示す図である。前記方法は下記のステップを含む:
【0046】
ステップ201:システムの合計の利用できる帯域を複数のサブ帯域に分割する。
【0047】
ステップ202:分割した複数のサブ帯域の間の相関性を確定する。
【0048】
本実施例の方案においては、相関性が小さいほど、サブ帯域間の干渉が小さい。このため、サブ帯域をセルに割り当てる前に、予めサブ帯域間の相関性を確定し、相関性の小さいサブ帯域を物理的距離の近いセルに割り当て、相関性の大きいサブ帯域を物理的距離の遠いセルに割り当てることにより、物理的距離の近いセル間の同周波数干渉を最大限に低減する。
【0049】
2つのサブ帯域間の相関性を確定するときに、この2つのサブ帯域の占用する合計帯域幅に対する2つのサブ帯域間の重なる部分の帯域幅の比例が大きいほど、前記2つのサブ帯域の相関性が大きい。具体的なアルゴリスムは、2つのサブ帯域の重なる部分が占用している帯域幅を、2つのサブ帯域が占用している合計帯域幅で除算した商が大きいほど、2つのサブ帯域の相関性が大きいものである。
【0050】
2つのサブ帯域には重なる部分がない(つまり2つのサブ帯域が直交する)場合、前記商が0となり、2つのサブ帯域が相関しない;2つのサブ帯域が一部重なる場合、前記商が0以上かつ1以下となる;2つのサブ帯域が完全に重なる場合、前記商が1となる。
【0051】
図4において分割したサブ帯域を例とし、サブ帯域1とサブ帯域2との重なる部分の占用している帯域幅を10Mとし、サブ帯域1とサブ帯域2との占用している合計帯域幅を30Mとすると、サブ帯域1とサブ帯域2との重なる部分の占用している帯域幅をサブ帯域1とサブ帯域2との合計帯域幅で除算した商が1/3となる。サブ帯域1とサブ帯域3との重なる部分の占用している帯域幅を15Mとし、サブ帯域1とサブ帯域3との合計帯域幅を30Mとすると、サブ帯域1とサブ帯域3との重なる部分の占用している帯域幅をサブ帯域1とサブ帯域3との合計帯域幅で除算した商が1/2となる。このため、サブ帯域1とサブ帯域2の間の相関性はサブ帯域1とサブ帯域3の間の相関性よりも小さい。
【0052】
ステップ203:2つのセル間の物理的距離が近いほど、前記2つのセルに割り当てられたサブ帯域間の相関性が小さい。
【0053】
再度図4において分割したサブ帯域を例とし、図9(a)に示すように、4のアドレスが配置された領域では、各アドレスにはそれぞれ、3つ,1つ,3つ,2つのセルがある。サブ帯域1〜サブ帯域3をセルA〜セルCに割り当てると、セルA〜セルCが隣接するため、2つのセルごとの間の物理距離が同じとなるので、サブ帯域1〜サブ帯域3はセルA〜セルCのいずれかに割り当てることができる。
【0054】
図9(a)に示す図においては、サブ帯域1〜サブ帯域3をセルA〜セルDに割り当てようとすると、セルA〜セルCにすでサブ帯域が割り当てられている、その場合、サブ帯域1或いはサブ帯域3をセルDに割り当てることができる。
【0055】
これは、サブ帯域1とサブ帯域3の間の相関性が大きく、セルDから一番遠いセルCにサブ帯域3を割り当てた、セルDにサブ帯域1を割り当てることができるが、サブ帯域1をセルDから次に遠いセルAにすでに割り当てたため、セルDに割り当てるサブ帯域1とセルAに割り当てるサブ帯域1とが同一チャネル干渉をある程度発生し、一方、セルDにサブ帯域3を割り当てると、サブ帯域2とサブ帯域3の間の相関性が比較的に高くても、セルDとセルCとの距離が一番遠いので、セルDにサブ帯域3を割り当てるとセルDとセルCとの間の同一チャネル干渉を低減することができるためである。
【0056】
図9(a)において、サブ帯域をセルE〜セルIに割り当てるプロセスはセルDの場合と似ている。
【0057】
説明することは、本発明の実施例おいては、セル間の物理的距離を例として、サブ帯域をセルに割り当てる方法を説明するが、本発明の実施例は、その他の規則でサブ帯域をセルに割り当てる方法に適用することもできる。
【0058】
ステップ204:占用されるサブ帯域が重なる隣接セルについて、隣接セルの負荷がともに負荷閾値より低いか判断し、低い場合、ステップ205に移行し、そうでない場合、ステップ206に移行する。
【0059】
サブ帯域をセルに割り当てた後に、隣接セルのサブ帯域間の重なる状況によって、セルに対してサブ帯域リソースの利用条件を設定する。
【0060】
図9(b)において分割したサブ帯域を例とし、利用できる帯域は合計30MHzとなり、サブ帯域1とサブ帯域2という2つのサブ帯域に分割し、各サブ帯域の占用している帯域幅がそれぞれ20Mとなり、サブ帯域1とサブ帯域2との間には帯域幅が10Mの重なる部分(図9(b)における斜線部分)があり、サブ帯域1をセル1に、サブ帯域2をセル1と隣接するセル2にそれぞれ割り当てる。
【0061】
このステップの実行時に、セルAがサブ帯域1における左の10M帯域リソースを優先に利用し、セルBがサブ帯域2における右の10M帯域リソースを優先に利用する。つまり、セルAとセルBがともに、サブ帯域における重なる部分である帯域を優先に利用して業務をスケジュールする。セルAとセルBの負荷が低い(負荷閾値より低い)場合、サブ帯域1における重ならない10M帯域によってもセルAの負荷をサポートでき、サブ帯域2における重ならない10M帯域によってもセルBの負荷をサポートでき、つまりセルAとセルBは、セル間の同一チャネル干渉を低減するように各サブ帯域における重ならない部分のみを利用してもよい。
【0062】
セルAの負荷が負荷閾値以上に上がると、セルAはサブ帯域1の全体を利用してもよく、そのときのセルBの負荷が負荷閾値より低くなると、セルBはサブ帯域2における右の10M帯域を継続して利用してよい。
【0063】
セルAがサブ帯域1の全体を利用する場合、セル1においてスケジュールしようとされる業務を優先レベルの高い順に並び替え、スケジュール優先レベルの高い業務を同一チャネル干渉の小さいリソースで伝送させるように、サブ帯域1における重ならない部分の帯域で業務優先レベルの高い業務をスケジュールし、サブ帯域1における重なる部分の帯域で業務優先レベルの低い業務をスケジュールすることにより、優先レベルの高い業務の正確な実行を確保する。
【0064】
ステップ205:セルは、重ならない部分の帯域を利用して業務をスケジュールし、完了する。
【0065】
ステップ206:負荷が負荷閾値より低くないセルは、割り当てられたサブ帯域における重ならない部分の帯域を利用して業務をスケジュールする優先レベルが、重なる部分の帯域を利用して業務をスケジュールする優先レベルよりも高いようにする、そして、完了する。
【0066】
本発明の実施例2の方案によれば、合計の利用できる帯域が小さい場合、大きい周波数再利用因数を支持し、システムにおける周波数の利用率を上げることができるとともに、サブ帯域間の相関性に基づいて、サブ帯域の相関性が大きいサブ帯域を物理的距離の遠いセルに割り当てるという原則で、サブ帯域のセルに対する割り当てを行うことにより、セル間の同一チャネル干渉を最小化することができる。サブ帯域をセルに適切に割り当てた後のネットワーキング時に、負荷の小さいセルに、サブ帯域における他の隣接セルと重ならないリソースを使用させることにより、セル間の同一チャネル干渉をさらに低減する。負荷が大きいセルは優先に、サブ帯域における他の隣接セルのサブ帯域と重ならないリソースを利用して優先レベルの高い業務をスケジュールし、サブ帯域における他の隣接セルのサブ帯域と重なるリソースを利用して優先レベルの低い業務をスケジュールすることにより、優先レベルの高い業務を同一チャネル干渉の小さいリソースで伝送させて、優先レベルの高い業務の正確な実行を確保する。本発明の実施例においては、サブ帯域の分割およびサブ帯域のセルに対する割り当ては予測可能なプロセスであり、ネットワークに動的に変化させず、スケジュールアルゴリスムも実現しやすい。
【0067】
以下、図10-図12にて本発明の実施例1および実施例2の有益な効果を説明する。図10-図12は実施例1および実施例2の方案を示す図であり、本発明の実施例を限定するものではない。
【0068】
図10-図12には、合計の利用できる帯域を30MHzとし、3つのサブ帯域に分割し、各サブ帯域の帯域幅が20Mとなり、ただし、サブ帯域1をセルAに、サブ帯域2をセルBに、サブ帯域3をセルCにそれぞれ割り当て、セルA、B、Cが同一アドレスの隣接セルとなる。
【0069】
図10においては、物理下り制御チャンネル(PDCCH)や、物理HARQインジケータチャンネル(PHICH)、物理制御フォーマットインジケータチャンネルにより、セルのサブ帯域が全部占用される。図10から、セルA、B、Cにおいて、PDCCHにより占用されるサブ帯域が完全に重なっていない(つまり、サブ帯域の一部が直交する)ため、図2に示すネットワーキング方式2と比較して、本発明の実施例のネットワーキング方式を採用すると、PDCCHに与えるセル間の同一チャネル干渉が図2に示すネットワーキング方式2による同一チャネル干渉によりも小さいことがわかる。サブ帯域における利用状況について、PHICHおよびPCFICHはPDCCHと同じであるため、ここで省略する。
【0070】
図11においては、ブロードキャストチャンネル(PBCH)および同期チャンネル(SS)により、各セルに割り当てられたサブ帯域の中間部分が占用され、幅が1.08MHzとなり、物理下り共有チャンネル(PDSCH)により、サブ帯域における、この1.08MHzのPBCHおよびSS以外の帯域が占用される。図11から、隣接セルA、BおよびCのPBCHおよびSSにより占用される帯域が互いに直交しており、当該1.08MHz以外の帯域がPDSCHにより占用されるため、セルの負荷が小さい場合、PDSCHを情報の伝送に利用することが少ないことがわかる。このため、隣接セルA、BおよびCの間、PBSCHおよびSSに与える同一チャネル干渉が小さい。
【0071】
図10および図11は下りチャンネルを用いて本発明の効果を説明するものであるが、図12は上りチャンネルの例で本発明の効果を説明する。
【0072】
図12においては、セルのサブ帯域の両端部分のすべてが物理上り制御チャンネル(PUCCH)により占用され、物理上り共有チャンネル(PUSCH)により、PUCCH以外の帯域が占用される。図12から、隣接セルA、BおよびCのPUCCHにより占用される帯域が互いに直交しており、セル負荷が小さい場合、PUSCHを情報の伝送に利用することが少ないため、各セルのPUCCHに与えるセル間の同一チャネル干渉が小さいことがわかる。
【0073】
図11に示すように、隣接セルのPBCH/SSとPDSCHとが完全に重なっており(つまり同一の帯域にある)、セルの負荷が小さい場合、PDSCHを情報の伝送に利用することが少なく、PBCH/SSに与える同一チャネル干渉が小さい。しかし、セルの負荷が大きい場合、隣接セルのPBCH/SSおよびPDSCHが同一の帯域にありかつ同時に送信すると、隣接セルのPBCH/SSとPDSCHとの間に同一チャネル干渉が生じ、PBCH/SSの性能に大きく影響を与えることもある。
【0074】
図12に示すように、隣接セルのPUCCHとPUSCHとが完全に重なっており(つまり同一の帯域にある)、セルの負荷が小さい場合、PUSCHを情報の伝送に利用することが少なく、PUCCHに与える同一チャネル干渉が小さい。しかし、セルの負荷が大きい場合、隣接セルのPUCCHおよびPUSCHが同一の帯域にありかつ同時に送信すると、隣接セルのPUCCHとPUSCHとの間に同一チャネル干渉が生じ、PUCCHの性能に大きく影響を与えることもある。
【0075】
これに対して、本発明の実施例3および実施例4はそれぞれ、下りチャンネルに対するネットワーキング最適化方法および上りチャンネルに対するネットワーキング最適化方法を提出し、隣接セルのPBCH/SSとPDSCHとの間の同一チャネル干渉、および隣接セルのPUCCHとPUSCHとの間の同一チャネル干渉の問題を解決する。
【0076】
実施例3
本発明の実施例3においては、隣接セルのPBCH/SSとPDSCHとの間の同一チャネル干渉の低減方法は下記の2つを含むが、それらに限らない。
【0077】
図13に示すように、隣接セルのPBCH/SSとPDSCHとの間の同一チャネル干渉の第1の低減方法は下記のステップを含む。
【0078】
ステップ301:サブ帯域が割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBを確定する。
【0079】
本実施例においては、特定の下りチャンネルには、PBCHおよび/或いはSSを含む。その他の下りチャンネルを含んでもよい。
【0080】
PBCH/SSは一般的にサブ帯域の中心に位置する。このため、このステップにおいては、隣接セルの中心周波数および隣接セルに割り当てられたサブ帯域の帯域幅に基づいて、隣接セルに割り当てられたサブ帯域の中心にある所定長さの帯域により占用されるRBを隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBと設定することができ、前記所定長さの帯域は中心にある1.08MHzの帯域、つまりサブ帯域の中心点の左右にある各0.54MHzの帯域であってもよい。
【0081】
図14(a)に示すように、合計の利用できる帯域を5つのサブ帯域に分割し、サブ帯域1およびサブ帯域2をセルAに、サブ帯域3をセルBに、サブ帯域4およびサブ帯域5をセルCにそれぞれ割り当て、セルA、B、Cが同一のアドレスの隣接セルとなるとする。セルAについて、セルBに割り当てられたサブ帯域3における特定の下りチャンネルにより占用されるリソースブロック(RB)、およびセルCに割り当てられたサブ帯域4およびサブ帯域5における特定の下りチャンネルにより占用されるRBを確定する。
【0082】
ステップ302:このセルに割り当てられたサブ帯域におけるPDSCHにより占用されるRBを確定する。
【0083】
図14(a)には、少なくとも1つのセルに複数のサブ帯域を割り当てる場合を例として説明する。本実施例によれば、セルAに2つのサブ帯域を割り当ており、ただし、サブ帯域1およびサブ帯域2について、ともに図13に示すステップを実行する必要がある。これにより、サブ帯域1およびサブ帯域2と他のサブ帯域との間の同一チャネル干渉を低減する。
【0084】
本実施例においては、サブ帯域1を例とすると、このステップでは、図14(a)におけるサブ帯域1の斜線部分以外の部分をPDSCHにより占用されるRBとして確定する。
ステップ303:PDSCHにより占用されるRBから、隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBと重ならないRB(つまり、隣接セルの特定の下りチャンネルと直交するRB)を選択する。
【0085】
図14(a)におけるサブ帯域1を例とすると、サブ帯域1のPDSCHにより占用されるRBから、サブ帯域3、サブ帯域4、およびサブ帯域5のPBCH/SSと直交するRBを選択する必要がある。サブ帯域1とサブ帯域5とが完全に直交するため、このステップでは、実際にサブ帯域1のPDSCHにより占用されるRBから、サブ帯域3およびサブ帯域4のPBCH/SSと直交するRB、つまり図14(a)における表記したサブ帯域1の一部の帯域を選択する。
【0086】
ステップ304:選択したRBにより、当該セルのPDSCHを搭載する。
【0087】
セルAはサブ帯域1のPDSCHで情報伝送を行う場合、選択したRBを優先に用いてセルAのPDSCHを搭載することにより、サブ帯域1のPDSCHとサブ帯域3、サブ帯域5と同時に情報伝送を行うことを確保する場合、サブ帯域1のPDSCHからのサブ帯域3およびサブ帯域5のPBCH/SSに対する同一チャネル干渉が小さくなる。
【0088】
図15に示すように、隣接セルのPBCH/SSとPDSCHとの間の同一チャネル干渉の第2の低減方法は下記のステップを含む。
【0089】
ステップ401:サブ帯域が割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBを確定する。
【0090】
図14(b)(図14(b)のサブ帯域の分割および割り当て方式は図14(a)と同じ)を例とすると、セルAについて、セルBに割り当てられたサブ帯域3における特定の下りチャンネルにより占用されるリソースブロック(RB)、およびセルCに割り当てられたサブ帯域4およびサブ帯域5における特定の下りチャンネルにより占用されるRBを確定する。
【0091】
ステップ402:このセルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBと重なっているRBを確定する。
【0092】
図14(b)においては、サブ帯域1における、サブ帯域3およびサブ帯域5のPBCH/SSにより占用されるRBと重なっているRB、つまり図14(b)における表記した部分を確定する。
【0093】
ステップ403:確定した重なるRBのスケジュール優先レベル或いは送信電力を低減する。
【0094】
このステップでは、確定したサブ帯域1における重なるRBがチャネル伝送情報を搭載すると、サブ帯域3、サブ帯域5におけるPBCH/SSとの同一チャネル干渉が生じることになるため、この同一チャネル干渉を低減するために、確定したサブ帯域1における前記の重なるRBのスケジュール優先レベルを、サブ帯域1の他のRBのスケジュール優先レベルよりも小さく低減し、或いは、確定したサブ帯域1における前記の重なるRBの送信電力を、サブ帯域1の他のRBの送信電力よりも低く低減する。極端な場合、確定したサブ帯域1における前記の重なるRBの送信電力を、情報伝送に使わないように0に調整する。
【0095】
ステップ404:優先レベル或いは送信電力を調整したサブ帯域で、情報の伝送を行う。
【0096】
セルAは、サブ帯域1のPDSCHで情報伝送を行う場合、サブ帯域1のPDSCHからサブ帯域3およびサブ帯域5のPBCH/SSに対する同一チャネル干渉が小さくなるように、サブ帯域3およびサブ帯域5のPBCH/SSと直交するRBを優先に利用する。
【0097】
いずれかのセルについて、図14(a)および図14(b)には、帯域を連続に割り当てる方法であって、つまり連続する2つの帯域が同一のセルに割り当てられた複数のサブ帯域により占用されるものである。その利点は、合計の利用できる帯域の占用される部分が少ない。同一チャネル干渉をさらに低減するために、本発明の実施例3を、図14(c)に示す帯域を連続しなくて割り当てる方法に適用することもできる。
【0098】
本発明の実施例3に係る2つの同一チャネル干渉の低減方法においては、あるセルのPDSCHにより占用されるRBと、隣接セルのPBCH/SSにより占用されるRBとを、このセルのPDSCHと隣接セルのPBCH/SSとの間の干渉を最低にするように、周波数上でずらす。
【0099】
実施例4
本発明の実施例4においては、隣接セルのPUCCHとPUSCHとの間の同一チャネル干渉の低減方法は下記の2つを含むが、これらに限らない。
【0100】
図16に示すように、隣接セルのPUCCHとPUSCHとの間の同一チャネル干渉の第1の低減方法は下記のステップを含む。
【0101】
ステップ501:サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルのPUCCHにより占用されるRBを確定する。
【0102】
PUCCHは一般的にサブ帯域の両端に位置する。このため、このステップにおいては、隣接セルの中心周波数および隣接セルに割り当てられたサブ帯域の帯域幅に基づいて、隣接セルのPUCCHにより占用されるRBを確定する。
【0103】
具体的には、隣接セルの間はスタティック方式、半スタティック方式或いはダイナミック方式で、X2或いはS1インタフェースにてそれぞれのPUCCH RBの数Mを互いに知らせる。あるセルについて、隣接セルの中心周波数および隣接セルに割り当てられたサブ帯域の帯域幅に基づいて、隣接セルに割り当てられたサブ帯域の両端にあるRBを確定し、隣接セルに割り当てられたサブ帯域の両端にあるM/2個のRBを隣接セルのPUCCHにより占用されるRBとして設定する。
【0104】
図17(a)に示すように、合計の利用できる帯域を5つのサブ帯域に分割し、サブ帯域1およびサブ帯域2をセルAに、サブ帯域3をセルBに、サブ帯域4およびサブ帯域5をセルCにそれぞれ割り当て、セルA、B、Cが同一のアドレスの隣接セルとなるとする。セルAについて、セルBに割り当てられたサブ帯域3におけるPUCCHにより占用されるRBと、セルCに割り当てられたサブ帯域4およびサブ帯域5におけるPUCCHにより占用されるRBを確定する。
【0105】
ステップ502:このセルに割り当てられたサブ帯域におけるPUSCHにより占用されるRBを確定する。
【0106】
このステップでは、図17(a)のサブ帯域1におけるPUSCHにより占用されるRBを確定しようとする。
【0107】
ステップ503:確定したPUSCHにより占用されるRBから、隣接セルの前記PUCCHにより占用されるRBと重ならないRBを選択する。
【0108】
図17(a)におけるサブ帯域1を例とすると、サブ帯域1のPUSCHにより占用されるRBから、サブ帯域3およびサブ帯域4のPUCCHと直交するRB、つまり図17(a)における表記したサブ帯域1の一部の帯域を選択する必要がある。
【0109】
ステップ504:選択したRBを利用して、当該セルのPUSCHを搭載する。
【0110】
セルAは、サブ帯域1のPUSCHで情報伝送を行う場合、選択したRBを優先に利用してセルAのPUSCHを搭載して、サブ帯域1のPUSCHとサブ帯域3、サブ帯域5と同時に情報伝送を行うことを確保すると、サブ帯域1のPUSCHからサブ帯域3およびサブ帯域5のPUCCHに対する同一チャネル干渉が小さい。
【0111】
図18に示すように、隣接セルのPUCCHとPUSCHとの間の同一チャネル干渉の第2の低減方法は下記のステップを含む。
【0112】
ステップ601:サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルのPUCCHにより占用されるRBを確定する。
【0113】
このステップはステップ501と同じである。
【0114】
ステップ602:当該セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルのPUCCHにより占用されるRBと重なっているRBを確定する。
【0115】
図17(b)(図17(b)におけるサブ帯域の分割および割り当て方式は図17(a)と同じ)を例とすると、このステップでは、サブ帯域1における、サブ帯域3およびサブ帯域5のPUCCHにより占用されるRBと重なっているRB、つまり図17(b)における表記した部分を確定する。
【0116】
ステップ603:確定した重なるRBのスケジュール優先レベル或いは送信電力を低減する。
【0117】
このステップでは、確定したサブ帯域1における重なるRBがチャネル伝送情報を搭載すると、サブ帯域3、サブ帯域5におけるPUCCHとの同一チャネル干渉が生じることになるため、この同一チャネル干渉を低減するために、確定したサブ帯域1における前記の重なるRBのスケジュール優先レベルを、サブ帯域1の他のRBのスケジュール優先レベルよりも小さく低減し、或いは、確定したサブ帯域1における前記の重なるRBの送信電力を、サブ帯域1の他のRBの送信電力よりも低く低減する。極端な場合、確定したサブ帯域1における前記の重なるRBの送信電力を、情報伝送に使わないように0に調整する。
【0118】
ステップ604:優先レベル或いは送信電力を調整したサブ帯域で、情報の伝送を行う。
【0119】
セルAは、サブ帯域1のPDSCHで情報伝送を行う場合、サブ帯域1のPUSCHからサブ帯域3およびサブ帯域5のPUCCHに対する同一チャネル干渉が小さくなるように、サブ帯域3およびサブ帯域5のPUCCHと直交するRBを優先に利用する。
【0120】
いずれかのセルについて、図17(a)および図17(b)には、帯域を連続に割り当てる方法であるが、本発明の実施例4を、図17(c)に示す帯域を連続しなくて割り当てる方法に適用することもできる。
【0121】
実施例5
前記の実施例3は下りチャンネルの間の干渉を低減する最適化方法であり、実施例4は上りチャンネルの間の干渉を低減する最適化方法である。この実施例5は、上りチャンネルおよび下りチャンネルに同時に適用できる干渉低減方法も提供する。
【0122】
図19に示すように、この実施例5における隣接セルの間の同一チャネル干渉の低減方法は下記のステップを含む。
【0123】
ステップ701:サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、他の隣接セルからのオーバーロードインジケータ(overload indicator, OI)情報を受信する。
【0124】
各RBのOI情報は当該RBに与えられた干渉の大きさ、例えば高、中、低を示す2ビットを有する。セル毎について占用されるサブ帯域の各RBのOI情報を確定した後に、隣接する1つ或いは複数のセルに送信する。
【0125】
ステップ702:隣接セルに割り当てられたサブ帯域における、与えられた干渉が所定条件を満たすRBを確定する。
【0126】
セルAがセルBからのOI情報を受信したとする。図20に示すように、このOI情報には、セルBにより占用されるサブ帯域における10個のRBに与えられた干渉の大きさが含まれている。前記所定条件は、RBに与える干渉が大きい場合、このステップでは、セルAは受信されたOI情報に基づいて、RB_B2、RB_B3に与える干渉が大きいと確定できる。
【0127】
ステップ703:当該セルに割り当てられたサブ帯域から、与えられた干渉が所定条件を満たすRBと重なっているRBを確定する。
【0128】
セルAは、自分が占用しているサブ帯域を照合することにより、RB_B2、RB_B3と重なっているRBをRB_A4、RB_A5と確定する。
【0129】
ステップ704:重なっていると確定したRBのスケジュール優先レベル或いは送信電力を低減する。
【0130】
このステップでは、セルAのサブ帯域がセルBの与えられた干渉の大きいRBと重なると、セルAとセルBとの間の同一チャネル干渉がさらに大きくなる。このため、セルAのサブ帯域における重なっているRBのスケジュール優先レベルをこのセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBのスケジュール優先レベルよりも小さく低減し、或いは、確定した前記の重なるRBの送信電力を、このセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBの送信電力よりも低く低減する。
【0131】
ステップ705:優先レベル或いは送信電力を調整した後のサブ帯域を利用して情報の伝送を行う。
【0132】
説明することは、本発明の実施例3、4、5に係るRBには、14個のOFDM符号が含まれており、いずれかの同一チャネル干渉の低減方法でも、各ステップで確定したRBが完全なRBでなく、14より少ない数のOFDM符号を含む部分RBである可能性がある。このため、確定したRBが14より少ない数のOFDM符号の部分RBである場合、確定した部分RBの残るOFDM符号を補充することにより、完全なRBを取得することができる。
【0133】
例えば、ステップ402では、サブ帯域1における、サブ帯域3およびサブ帯域5のPBCH/SSにより占用されるRBと重なっていると確定したRBのうち、あるRBにおける10個のOFDM符号とサブ帯域3およびサブ帯域5のPBCH/SSにより占用されるRBとが重なり、残る4つのOFDM符号とサブ帯域3およびサブ帯域5のPBCH/SSにより占用されるRBとが重ならない。RBがチャネル伝送における最小の単位となるため、重ならない4つのOFDM符号および重なっている10個のOFDM符号を、一緒にサブ帯域3およびサブ帯域5のPBCH/SSにより占用されるRBと重なっているRBとしてもよい。
【0134】
実施例6
本発明の実施例6は、周波数再利用ネットワーキング機器を提供し、図21に示すように、この機器は、システムの合計の利用できる帯域を複数のサブ帯域に分割する分割モジュール11と、分割した前記サブ帯域を各セルに割り当てる割り当てモジュール12とを含む。ただし、少なくとも2つのセルの割り当てられたサブ帯域には重なる部分が含まれる。
【0135】
前記割り当てモジュール12は具体的に、1つのサブ帯域を各セルに割り当てるか、或いは複数のサブ帯域を少なくとも1つのセルに割り当てる。同一のセルに割り当てられた複数のサブ帯域は、2つ毎に重ならない。
【0136】
具体的には、前記割り当てモジュール12は、いずれか2つのサブ帯域の合計の帯域幅に対する前記2つのサブ帯域における重なる部分の帯域幅の比例が大きいほど、前記2つのサブ帯域の相関性が大きくなるように、各サブ帯域間の相関性を確定するための相関性確定サブモジュール21と、2つのセル間の物理的距離が近いほど、前記2つのセルに割り当てられたサブ帯域間の相関性が小さくなるように、各サブ帯域間の相関性に基づいて、分割したサブ帯域を各セルに割り当てる実行サブモジュール22を含む。
【0137】
前記機器は、占用されるサブ帯域が重なっている隣接セルに対して、隣接セルの負荷を確定する負荷確定モジュール13と、前記隣接セルの負荷がすべて負荷閾値よりも小さい場合、重ならない部分の帯域を利用して業務をスケジュールするよう前記隣接セルに指示し、いずれかのセルの負荷も負荷閾値よりも低くない場合、割り当てられたサブ帯域における重ならない部分の帯域を利用して業務をスケジュールする優先レベルが、重なる部分の帯域を利用して業務をスケジュールする優先レベルよりも高いようにするよう当該セルに指示するスケジュールモジュール14とを含む。
【0138】
本実施例6における機器は、図21に示す構成の他、実施例3ないし実施例5を実現する機能モジュールをさらに含む。以下、それぞれに説明する。
【0139】
1、実施例4における、図16に示す隣接セルのPUCCHとPUSCHとの間の同一チャネル干渉の第1の低減方法に対して、本実施例6における機器は、
【0140】
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルのPUCCHにより占用されるRBを確定する隣接セルRB確定モジュールと、
【0141】
このセルに割り当てられたサブ帯域から、物理上り共有チャンネルPUSCHにより占用されるRBを確定し、PUSCHにより占用されるRBから、前記PUCCHにより占用されるRBと重ならないRBを選択するRB選択モジュールと、
【0142】
選択したRBを利用してPUSCHを搭載するようにこのセルに指示する指示モジュールとを含む。
【0143】
2、実施例4における図18に示す隣接セルのPUCCHとPUSCHとの間の同一チャネル干渉の第2低減方法に対して、本実施例6の機器は、
【0144】
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルのPUCCHにより占用されるRBを確定する隣接セルRB確定モジュールと、
【0145】
当該セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルのPUCCHにより占用されるRBと重なっているRBを確定するRB選択モジュールと、
【0146】
確定した前記の重なるRBのスケジュール優先レベルを、当該セルに割り当てられたサブ帯域における他のRBのスケジュール優先レベルよりも小さく低減し、或いは、確定した前記の重なるRBの送信電力を、当該セルに割り当てられたサブ帯域における他のRBの送信電力よりも低く低減する調整モジュールとを含む。
【0147】
前記の1,2に記載の隣接セルRB確定モジュールは具体的に、隣接セルの中心周波数および隣接セルに割り当てられたサブ帯域の帯域幅に基づいて、隣接セルに割り当てられたサブ帯域の両端にあるRBを確定し、隣接セルに割り当てられたサブ帯域の両端におけるM/2個のRBを隣接セルのPUCCHにより占用されるRBとして設定する。前記Mは隣接セルのPUCCHにより占用されるRBの数である。
【0148】
3.実施例5における図19に示す隣接セル間の同一チャネル干渉の低減方法に対して、本実施例6の機器は、
【0149】
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、隣接セル間に送信される、隣接セルに割り当てられたサブ帯域における各RBに与えられた干渉の大きさを示すオーバーロードインジケータOI情報を受信する情報受信モジュールと、
【0150】
隣接セルに割り当てられたサブ帯域における、与えられた干渉が所定条件を満たすRBを確定する隣接セルRB確定モジュールと、
【0151】
当該セルに割り当てられたサブ帯域から、与えられた干渉が所定条件を満たすRBと重なっているRBを確定するRB選択モジュールと、
【0152】
確定した前記の重なるRBのスケジュール優先レベルをこのセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBのスケジュール優先レベルよりも小さく低減し、或いは、確定した前記の重なるRBの送信電力を、このセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBの送信電力よりも低く低減する調整モジュールとを含む。
【0153】
4.実施例3における図13に示す隣接セルのPBCH/SSとPDSCHとの間の同一チャネル干渉の第1の低減方法に対して、実施例6の機器は、
【0154】
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBを確定する隣接セルRB確定モジュールと、
【0155】
当該セルに割り当てられたサブ帯域から、PDSCHにより占用されるRBを確定し、PDSCHにより占用されるRBから、前記特定の下りチャンネルにより占用されるRBと重ならないRBを選択するRB選択モジュールと、
【0156】
選択したRBを利用してPDSCHを搭載するように、このセルに指示する指示モジュールとを含む。
【0157】
5.実施例3における図15に示す隣接セルのPBCH/SSとPDSCHとの間の同一チャネル干渉の第2の低減方法に対して、実施例6の機器は、
【0158】
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBを確定する隣接セルRB確定モジュールと、
【0159】
当該セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBと重なるRBを確定するRB選択モジュールと、
【0160】
確定した前記の重なるRBのスケジュール優先レベルを、このセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBのスケジュール優先レベルよりも小さく低減し、或いは、確定した前記の重なるRBの送信電力を、このセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBの送信電力よりも低く低減する調整モジュールとを含む。
【0161】
前記4,5における隣接セルRB確定モジュールは、具体的に、隣接セルの中心周波数および隣接セルに割り当てられたサブ帯域の帯域幅に基づいて、隣接セルに割り当てられたサブ帯域の中心にある所定長さの帯域により占用されるRBを隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBと設定し、ただし、前記所定長さの帯域は1.08MHzの帯域であってもよい。
【0162】
以上の実施例の記述により、当業者は、ソフトウェアと必要なハードウェアとの組み合わせにより、本発明を実現することができる。ハードウェアでもよいが、前者の方で実現する実施形態が多いことが明らかである。これにより、本発明は、本質上、つまり従来技術に対する改良というと、ソフトウェア制品として実現され、このコンピュータソフトウェア制品が記憶媒体に記憶されており、端末機器(携帯電話や、パソコン、サーバ、ネットワーク機器など)に本発明の実施例に記載の方法を実行させるいくつかの指令を含む。
【0163】
以上、本発明の実施形態を説明したが、当業者は、本発明の範囲を超えないで、いくつかの改良および修正を行うことができ、これらの改良および補正も本発明に含まれている。
【0164】
本出願は、2010年2月3日に出願した中国特許出願第2010191140215号に基づく優先権および2010年8月31日に出願した中国特許出願第2010102687231号に基づく優先権を主張するものであり、それらの中国特許出願の全内容を本出願に援用する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周波数再利用ネットワーキング方法であって、
システムの合計の利用できる帯域を複数のサブ帯域に予め分割し、
少なくとも2つのセルの割り当てられたサブ帯域には重なる部分が含まれるように、分割した前記サブ帯域を各セルに割り当てることを含む
ことを特徴とする周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項2】
分割した前記サブ帯域を各セルに割り当てることは具体的に、
各サブ帯域間の相関性に基づいて、分割したサブ帯域を各セルに割り当てることを含み、
いずれか2つのサブ帯域の合計の帯域幅に対する前記の2つのサブ帯域における重なる部分の帯域幅の比例が大きいほど、前記2つのサブ帯域の相関性が大きくなる
ことを特徴とする請求項1に記載の周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項3】
各サブ帯域間の相関性に基づいて、分割したサブ帯域を各セルに割り当てることは具体的に、
2つのセル間の物理的距離が近いほど、前記2つのセルに割り当てられたサブ帯域間の相関性が小さくなるように、分割した前記サブ帯域を各セルに割り当てることを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項4】
分割した前記サブ帯域を各セルに割り当てた後に、
占用されるサブ帯域が重なる隣接セルについて、前記隣接セルの負荷のすべてが負荷閾値よりも低い場合、前記隣接セルが重ならない部分の帯域を利用して業務をスケジュールすることと、
いずれかのセルの負荷も負荷閾値よりも低くない場合、当該セルについて、割り当てられたサブ帯域における重ならない部分の帯域を利用して業務をスケジュールする優先レベルが、重なる部分の帯域を利用して業務をスケジュールする優先レベルよりも高いようにすることとをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項5】
分割した前記サブ帯域を各セルに割り当てた後に、
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルの物理上り制御チャンネルPUCCHにより占用されるリソースブロックRBを確定することと、
このセルに割り当てられたサブ帯域から、物理上り共有チャンネルPUSCHにより占用されるRBを確定し、PUSCHにより占用されるRBから、前記PUCCHにより占用されるRBと重ならないRBを選択し、選択したRBを利用して当該セルのPUSCHを搭載することとを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項6】
分割した前記サブ帯域を各セルに割り当てた後に、
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルのPUCCHにより占用されるRBを確定することと、
当該セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルのPUCCHにより占用されるRBと重なるRBを確定することと、
確定した前記の重なるRBのスケジュール優先レベルを、当該セルに割り当てられたサブ帯域における他のRBのスケジュール優先レベルよりも小さく低減し、或いは、確定した前記の重なるRBの送信電力を、当該セルに割り当てられたサブ帯域における他のRBの送信電力よりも低く低減すこととを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項7】
隣接セルのPUCCHにより占用されるRBを確定することは具体的に、
隣接セルの中心周波数および隣接セルに割り当てられたサブ帯域の帯域幅に基づいて、隣接セルのPUCCHにより占用されるRBを確定することを含む
ことを特徴とする請求項5或いは6に記載の周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項8】
隣接セルのPUCCHにより占用されるRBを確定することは具体的に、
隣接セルの中心周波数および隣接セルに割り当てられたサブ帯域の帯域幅に基づいて、隣接セルに割り当てられたサブ帯域の両端にあるRBを確定することと、
隣接セルに割り当てられたサブ帯域の両端にあるM/2個のRBを隣接セルのPUCCHにより占用されるRBとすることとを含み、
ただし、Mは隣接セルのPUCCHにより占用されるRBの数である
ことを特徴とする請求項7に記載の周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項9】
分割した前記サブ帯域を各セルに割り当てた後に、
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、隣接セル間に送信される、隣接セルに割り当てられたサブ帯域における各RBに与えられた干渉の大きさを示すオーバーロードインジケータOI情報を受信することと、
隣接セルに割り当てられたサブ帯域における、与えられた干渉が所定条件を満たすRBを確定し、当該セルに割り当てられたサブ帯域から、与えられた干渉が所定条件を満たすRBと重なるRBを確定することと、
確定した前記の重なるRBのスケジュール優先レベルをこのセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBのスケジュール優先レベルよりも小さく低減し、或いは、確定した前記の重なるRBの送信電力を、このセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBの送信電力よりも低く低減することとを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項10】
分割したセルを各セルに割り当てた後に、
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBを確定することと、
当該セルに割り当てられたサブ帯域から、物理下り共有チャンネルPDSCHにより占用されるRBを確定し、PDSCHにより占用されるRBから、前記特定の下りチャンネルにより占用されるRBと重ならないRBを選択し、選択したRBを利用して当該セルのPDSCHを搭載することとを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項11】
分割したセルを各セルに割り当てた後に、
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBを確定することと、
当該セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBと重なるRBを確定することと、
確定した前記の重なるRBのスケジュール優先レベルを、このセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBのスケジュール優先レベルよりも小さく低減するか、或いは、確定した前記の重なるRBの送信電力を、このセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBの送信電力よりも低く低減することとを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項12】
前記の特定の下りチャンネルは、ブロードキャストチャンネルPBCH及び・或いは同期チャンネルSSである
ことを特徴とする請求項10或いは11に記載の周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項13】
隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBを確定することは具体的に、
隣接セルの中心周波数および隣接セルに割り当てられたサブ帯域の帯域幅に基づいて、隣接セルに割り当てられたサブ帯域の中心にある所定長さの帯域により占用されるRBを隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBと設定する
ことを特徴とする請求項10或いは11に記載の周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項14】
分割した前記サブ帯域を各セルに割り当てることは具体的に、
1つのサブ帯域を各セルに割り当てるか、或いは
複数のサブ帯域を少なくとも1つのセルに割り当て、かつ同一のセルに割り当てられた複数のサブ帯域のうち、いずれか2つのサブ帯域が重ならないことを特徴とする請求項1に記載の周波数再利用ネットワーキング方法。
【請求項15】
周波数再利用ネットワーキング機器であって、
システムの合計の利用できる帯域を複数のサブ帯域に予め分割する分割モジュールと、
分割した前記サブ帯域を各セルに割り当てる割り当てモジュールとを含み、
ただし、少なくとも2つのセルの割り当てられたサブ帯域には重なる部分が含まれる。
【請求項16】
いずれか2つのサブ帯域の合計の帯域幅に対する前記2つのサブ帯域における重なる部分の帯域幅の比例が大きいほど、前記2つのサブ帯域の相関性が大きくなるように、各サブ帯域間の相関性を確定するための相関性確定サブモジュールと、
各サブ帯域間の相関性に基づいて、分割したサブ帯域を各セルに割り当てる実行サブモジュールとを含む
ことを特徴とする請求項15に記載の周波数再利用ネットワーキング機器。
【請求項17】
前記実行サブモジュールは、2つのセル間の物理的距離が近いほど、前記2つのセルに割り当てられたサブ帯域間の相関性が小さくなるように、分割したサブ帯域を各セルに割り当てる
ことを特徴とする請求項16に記載の周波数再利用ネットワーキング機器。
【請求項18】
占用されるサブ帯域が重なる隣接するセルについて、隣接セルの負荷を確定する負荷確定モジュールと、
前記隣接セルの負荷がすべて負荷閾値よりも小さい場合、重ならない部分の帯域を利用して業務をスケジュールするよう前記隣接セルに指示し、いずれかのセルの負荷も負荷閾値よりも低くない場合、割り当てられたサブ帯域における重ならない部分の帯域を利用して業務をスケジュールする優先レベルが、重なる部分の帯域を利用して業務をスケジュールする優先レベルよりも高いようにするよう当該セルに指示するスケジュールモジュールとをさらに含む
ことを特徴とする請求項15に記載の周波数再利用ネットワーキング機器。
【請求項19】
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルのPUCCHにより占用されるRBを確定する隣接セルRB確定モジュールと、
このセルに割り当てられたサブ帯域から、物理上り共有チャンネルPUSCHにより占用されるRBを確定し、PUSCHにより占用されるRBから、前記PUCCHにより占用されるRBと重ならないRBを選択するRB選択モジュールと、
選択したRBを利用してPUSCHを搭載するようにこのセルに指示する指示モジュールとを含む
ことを特徴とする請求項15に記載の周波数再利用ネットワーキング機器。
【請求項20】
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルのPUCCHにより占用されるRBを確定する隣接セルRB確定モジュールと、
当該セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルのPUCCHにより占用されるRBと重なっているRBを確定するRB選択モジュールと、
確定した前記の重なるRBのスケジュール優先レベルを、当該セルに割り当てられたサブ帯域における他のRBのスケジュール優先レベルよりも小さく低減し、或いは、確定した前記の重なるRBの送信電力を、当該セルに割り当てられたサブ帯域における他のRBの送信電力よりも低く低減する調整モジュールとを含む
ことを特徴とする請求項15に記載の周波数再利用ネットワーキング機器。
【請求項21】
前記隣接セルRB確定モジュールは具体的に、隣接セルの中心周波数および隣接セルに割り当てられたサブ帯域の帯域幅に基づいて、隣接セルに割り当てられたサブ帯域の両端にあるRBを確定し、隣接セルに割り当てられたサブ帯域の両端にあるM/2個のRBを隣接セルのPUCCHにより占用されるRBとして設定し、
ただし、前記Mは隣接セルのPUCCHにより占用されるRBの数である
ことを特徴とする請求項19或いは20に記載の周波数再利用ネットワーキング機器。
【請求項22】
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、隣接セル間に送信される、隣接セルに割り当てられたサブ帯域における各RBに与えられた干渉の大きさを示すオーバーロードインジケータOI情報を受信する情報受信モジュールと、
隣接セルに割り当てられたサブ帯域における、与えられた干渉が所定条件を満たすRBを確定する隣接セルRB確定モジュールと、
当該セルに割り当てられたサブ帯域から、与えられた干渉が所定条件を満たすRBと重なっているRBを確定するRB選択モジュールと、
確定した前記の重なるRBのスケジュール優先レベルをこのセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBのスケジュール優先レベルよりも小さく低減するか、或いは、確定した前記の重なるRBの送信電力を、このセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBの送信電力よりも低く低減する調整モジュールとをさらに含む
ことを特徴とする請求項15に記載の周波数再利用ネットワーキング機器。
【請求項23】
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBを確定する隣接セルRB確定モジュールと、
当該セルに割り当てられたサブ帯域から、PDSCHにより占用されるRBを確定し、PDSCHにより占用されるRBから、前記特定の下りチャンネルにより占用されるRBと重ならないRBを選択するRB選択モジュールと、
選択したRBを利用してPDSCHを搭載するように、このセルに指示する指示モジュールとをさらに含む
ことを特徴とする請求項15に記載の周波数再利用ネットワーキング機器。
【請求項24】
サブ帯域を割り当てられたセルのいずれかについて、当該セルの隣接セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBを確定する隣接セルRB確定モジュールと、
当該セルに割り当てられたサブ帯域から、隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBと重なるRBを確定するRB選択モジュールと、
確定した前記の重なるRBのスケジュール優先レベルを、このセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBのスケジュール優先レベルよりも小さく低減するか、或いは、確定した前記の重なるRBの送信電力を、このセルに割り当てられたサブ帯域における他のRBの送信電力よりも低く低減する調整モジュールとをさらに含む
ことを特徴とする請求項15に記載の周波数再利用ネットワーキング機器。
【請求項25】
前記隣接セルRB確定モジュールは具体的に、隣接セルの中心周波数および隣接セルに割り当てられたサブ帯域の帯域幅に基づいて、隣接セルに割り当てられたサブ帯域の中心にある所定長さの帯域により占用されるRBを隣接セルの特定の下りチャンネルにより占用されるRBとして設定する
ことを特徴とする請求項23或いは24に記載の周波数再利用ネットワーキング機器。
【請求項26】
前記割り当てモジュールは具体的に、1つのサブ帯域を各セルに割り当てるか、或いは複数のサブ帯域を少なくとも1つのセルに割り当て、かつ同一のセルに割り当てられた複数のサブ帯域のうち、いずれか2つのサブ帯域が重ならない
ことを特徴とする請求項15に記載の周波数再利用ネットワーキング機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9(a)】
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【図9(b)】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14(a)】
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【図14(b)】
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【図14(c)】
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【図15】
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【図16】
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【図17(a)】
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【図17(b)】
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【図17(c)】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2013−519269(P2013−519269A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551476(P2012−551476)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【国際出願番号】PCT/CN2011/000186
【国際公開番号】WO2011/095060
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(507142144)中国移▲動▼通信集▲団▼公司 (51)
【氏名又は名称原語表記】CHINA MOBILE COMMUNICATIONS CORPORATION
【Fターム(参考)】