説明

咬み合わせの記録方法

【課題】咬み合せを記録するワックスは、変形収縮が著しく大きく精密さに欠ける。また、ワックスが軟らかい時間内に操作をしなければならず、急いで行う結果、正しい位置での咬み合わせが記録できないことが多い。結果、操作時間を延長するため、ワックスを加熱しすぎての火傷の危険性があった。
【解決手段】基礎床に接着剤でつける材料を、歯科用シリコーン印象材のパテにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、新しい咬み合わせの記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の咬み合わせの記録方法はワックス(蝋)を用いたものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、以上の技術によれば、ワックスは変形収縮が著しく大きく(溶解後から30℃で7%変形収縮)、精密さに欠ける。また、ワックスが軟らかい時間内(10〜20秒)に操作をしなければならず、急いで行う結果、正しい位置での咬み合わせが記録できないことが多い。操作時間を延長するため、ワックスを加熱しすぎて火傷の危険性もある。そこで、この発明は精密かつ正確な位置で安全に咬み合わせを記録をすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、この発明は、変形収縮が小さく、かつ操作時間も長く、加熱による火傷の危険性のない歯科用シリコーン印象材のパテを用いたことを特徴とする咬み合わせの記録方法である。
【発明の効果】
【0005】
この発明によれば、咬み合わせの記録に歯科用シリコーン印象材のパテを用いたことで、咬み合わせの記録精度が著しく良くなり(変形収縮率20〜30%が0.1%まで減少)、操作時間が延長されたことで、慌てず正しい位置での咬み合せの記録ができ、加熱が必要ないことから、火傷の心配なく咬み合せの記録ができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】この発明の一実施形態を示す写真である。
【図2】従来技術を示す写真である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
この発明の一実施形態を、図1に示す。
基礎床の材料はレジンで出来ており、板状で歯肉にぴったりのせられる形態。この基礎床へ接着剤を塗り、その上に食パンの形を縮小したような歯科用シリコーン印象材のパテの塊を押し付け、しっかり基礎床と接着させる。
【0008】
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、歯肉にぴったりのせられた基礎床に、歯科用シリコーン印象材のパテを使用することにより、咬み合せの記録精密が向上した。操作時間の延長で正しい位置での咬み合せの記録が落ち着いてできる。加熱が必要ないことから、火傷の心配がない。
【符号の説明】
【0009】
図1 1 基礎床 2 歯科用シリコーン印象材のパテ
図2 1 基礎床 2 ワックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基礎床に歯科用シリコーンのパテを用いたことを特徴とする咬合床。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−232083(P2012−232083A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−114144(P2011−114144)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(503146472)
【Fターム(参考)】