説明

商品情報提供装置及び方法

【課題】インターネットショッピングにおいて、商品の出品者がリアルタイムで商品の販売促進活動を行うことができる商品情報提供装置及び方法を提供すること。
【解決手段】商品情報提供装置10は、販売者端末20から商品に関する表示期間を指定する情報を伴って固定情報とは異なる情報である変動情報を受け付け、また、ショートブログサーバ25から所定のキーワードを含むショートメッセージを抽出して当該所定のキーワードを変動情報として記憶する。そして、商品情報提供装置10は、ユーザ端末30から商品への表示要求を受け付けると、当該商品について変動情報の有無を判別し、変動情報がありかつ表示期間内である場合に、当該商品に係る固定情報の表示画面に設けられた変動情報表示枠に当該変動情報を挿入して、ユーザ端末30に表示要求を繰り返し実行させるプログラムと共に表示要求を受け付けたユーザ端末30に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットショッピングにおける商品の情報を提供する商品情報提供装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの普及に伴い、ユーザがインターネット上で商品を購入することができるインターネットショッピングが日常的に行われている。インターネットショッピングでは、ユーザは、アクセスしたショッピングサイト内で購入希望の商品を検索し、検索結果を参照しながら希望の商品を購入する。
【0003】
このとき、検索結果として表示されるのは、商品の名称や画像、価格、推薦文等の商品に関する基本的な情報であり、当該商品が出品されている間は変更されない情報(以下、固定情報とする)が表示される。また、商品の入れ替え時期等のいわゆるセール時期等には、その商品の割引情報等が固定情報に加えて表示される場合もある(例えば、特許文献1参照)。そして、ユーザは、商品の固定情報や割引情報等を参照して当該商品の購入を決定することになる。
【0004】
そして、商品の割引情報等は、商品の出品者やシステムの管理者が、いつからその価格に設定されるのかをショッピングサイトのユーザに対して予め告知しておき、その告知していた日時になると、割引情報が商品の固定情報に加えて一斉に表示されるものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−217452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、セール時期以外の期間において、ある商品について、購入に至らないまでもその商品の情報にアクセスするユーザが多くなる時期がある場合、そのアクセス状況に合わせて商品の出品者が自分の商品について、リアルタイムで割引情報等の販売促進情報を表示させることができなかった。これでは、せっかく多くのアクセスがあるにもかかわらず、適時に販売促進のための情報を表示することができないため、商品の購入につなげることができない等の機会の損失が生じることがあった。
【0007】
また、割引情報が表示される日時が告知されていることから、その直前期等には商品の購入を差し控える消費行動を取るユーザが多いため、ショッピングサイトの売上げが極端に落ちてしまうこともある。
【0008】
そこで、本発明は、インターネットショッピングにおいて、商品の出品者がリアルタイムで商品の販売促進活動を行うことができる商品情報提供装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)通信ネットワークを通じたユーザ端末からの要求に応じて、商品に関する情報を前記ユーザ端末に送信する商品情報提供装置であって、前記商品に係る固定情報を記憶する固定情報記憶手段と、販売者端末から、表示期間を指定する情報を伴って、前記商品の前記固定情報とは異なる情報である変動情報を受け付ける変動情報受付手段と、前記ユーザ端末から前記商品についての表示要求を受け付ける表示要求受付手段と、前記表示要求に応じて、前記商品についての前記変動情報の有無を判別する変動情報判別手段と、前記商品についての前記変動情報がある場合に、前記固定情報の表示画面に設けられた変動情報表示枠に前記変動情報を挿入して、前記表示要求を受け付けたユーザ端末に送信する商品情報送信手段と、を備え、前記変動情報受付手段は、ショートメッセージを公開するショートブログサーバにアクセスして、所定のキーワードを含む前記販売者端末から送信されたショートメッセージを抽出して前記変動情報を抽出する変動情報抽出手段をさらに備え、前記商品情報送信手段は、前記ユーザ端末に前記表示要求を繰り返し実行させるプログラムを前記ユーザ端末に送信し、前記表示要求受付手段、前記変動情報判別手段及び前記商品情報送信手段の処理を繰り返し実行することにより、前記ユーザ端末において前記変動情報を前記固定情報の表示画面に設けられた前記変動情報表示枠に挿入する商品情報提供装置。
【0010】
(1)に記載の商品情報提供装置は、販売者端末から、当該商品について、表示期間を指定する情報を伴って、固定情報とは異なる情報である変動情報を受け付ける。また、商品情報提供装置は、ショートブログサーバから所定のキーワードを含むショートメッセージを抽出して当該所定のキーワードを変動情報として記憶する。そして、商品情報提供装置は、ユーザ端末から商品についての表示要求を受け付けると、当該商品について、変動情報の有無を判別し、変動情報があり、かつ当該変動情報の表示期間である場合に、当該商品に係る固定情報の表示画面に設けられた変動情報表示枠に当該変動情報を挿入して、ユーザ端末に表示要求を繰り返し実行させるプログラムと共に表示要求を受け付けたユーザ端末に送信する。
これにより、商品の販売者は、ショッピングサイトにおいて、設定した変動情報を、当該変動情報の表示時間にユーザ端末に表示させることができる。また、ショートブログサーバからも変動情報を抽出することができるので、ショートブログサーバと通信可能であればいつでも変動情報を反映させることができる。さらには、ユーザにとっては、変動情報がいつ表示されるのか把握することができないため、ユーザが期待感を持って繰り返し当該商品の情報にアクセスすることを促すことができる。加えて、変動情報がいつ表示されるのかユーザにとって不明であることにより、変動情報の表示前にユーザが購入を差し控えるといった消費行動を抑制するのに寄与することができる。また、ユーザ端末では繰り返し表示要求を繰り返すようになるので、当該ユーザ端末で変動情報を含む画面が表示中の間に変動情報が更新された場合でも、当該ユーザ端末のユーザが操作をしなくても更新された変動情報を表示させることができる。
【0011】
(2)(1)に記載の商品情報提供装置であって、前記表示要求は、前記ユーザ端末から送信された前記商品に関する検索クエリを含み、前記ユーザ端末から受け付けた前記検索クエリに基づいて、前記固定情報記憶手段を検索する商品検索手段をさらに備え、前記変動情報判別手段は、前記検索クエリによる検索結果に含まれる商品についてそれぞれ前記変動情報の有無を判別する商品情報提供装置。
【0012】
(2)に記載の商品情報提供装置は、(1)に記載の装置に加えて、表示要求には検索クエリが含まれており、その検索クエリによる検索結果に含まれる商品についてそれぞれ変動情報の有無を判別することができる。
これにより、商品情報提供装置は、検索結果に含まれる複数の商品についてまとめて変動情報を含む画面を構成し、ユーザ端末に送信することができる。
【0013】
(3)インターネットを通じたユーザ端末からの要求に応じて、商品に関する情報を前記ユーザ端末に送信する商品情報提供方法であって、コンピュータは、前記商品に係る固定情報を記憶する固定情報記憶手段を備え、前記コンピュータに、販売者端末から、表示期間を指定する情報を伴って、前記商品の前記固定情報とは異なる情報である変動情報を受け付ける変動情報受付ステップと、前記ユーザ端末から前記商品についての表示要求を受け付ける表示要求受付ステップと、前記表示要求に応じて、前記商品についての前記変動情報の有無を判別する変動情報判別ステップと、前記商品についての前記変動情報がある場合に、前記固定情報の表示画面に設けられた変動情報表示枠に前記変動情報を挿入して、前記表示要求を受け付けたユーザ端末に送信する商品情報送信ステップと、を含み、前記変動情報受付ステップは、ショートメッセージを公開するショートブログサーバにアクセスして、所定のキーワードを含む前記販売者端末から送信されたショートメッセージを抽出して、前記変動情報を抽出する変動情報抽出ステップをさらに含み、前記商品情報送信ステップにおいて、前記ユーザ端末に前記表示要求を繰り返し実行させるプログラムを前記ユーザ端末に送信し、前記表示要求受付ステップ、前記変動情報判別ステップ及び前記商品情報送信ステップの処理を繰り返し実行させることにより、前記ユーザ端末において前記変動情報を前記固定情報の表示画面に設けられた変動情報表示枠に挿入する処理を実行させる方法。
【0014】
(3)に記載の方法は、(1)に記載の商品情報提供装置と同様の効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、インターネットショッピングにおいて、リアルタイムで商品の販売促進活動を行うことができる商品情報提供装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る商品情報提供装置の機能ブロック及びその周辺機器の機能概要を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る固定情報テーブルを示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る変動情報テーブルを示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る商品情報提供装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係る商品情報提供装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る商品情報提供装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係る販売者端末で表示される表示例である。
【図8】本発明の実施形態に係る販売者端末で表示される表示例である。
【図9】本発明の実施形態に係るユーザ端末で表示される表示例である。
【図10】本発明の実施形態に係るユーザ端末で表示される表示例である。
【図11】本発明の実施形態に係る販売者端末で表示される表示例である。
【図12】本発明の実施形態に係る販売者端末で表示される表示例である。
【図13】本発明の実施形態に係るユーザ端末で表示される表示例である。
【図14】本発明の実施形態に係るユーザ端末で表示される表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0018】
図1から図3を参照して、本発明の一実施形態に係る商品情報提供装置10について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0019】
図1を参照して、本発明の一実施形態に係る商品情報提供装置10について説明する。図1は、商品情報提供装置10の機能ブロック及びその周辺機器の機能概要を示す図である。
【0020】
商品情報提供装置10は、通信ネットワークNを介して販売者端末20、ショートブログサーバ25及びユーザ端末30a,30b(以下ユーザ端末30と表記する)と互いに通信可能であり、通信ネットワークN上で運営されるショッピングサイトに出品する商品についての各種情報を販売者端末20から受け付け、もしくはショートブログサーバ25ユーザ端末30からの表示要求に応じて当該商品に関する情報を送信するサーバである。
【0021】
ショートブログサーバ25は、ショートブログサービスを提供するサーバであり、ショートブログサービスを利用する利用者ごとに専用ページを設け、第三者に自由に閲覧可能とするサービスを提供する。ブログとして入力可能な字数が制限されていてもよく、また、第三者のブログページについて自由に閲覧したり、所定の書き込み可能な欄に書き込むことも可能である。これらは、既存の技術を使用することができる。
【0022】
本実施形態は、コンピュータ(商品情報提供装置10、販売者端末20、ショートブログサーバ25及びユーザ端末30等)及びその周辺装置に適用される。本実施形態における各部は、コンピュータ及びその周辺装置が備えるハードウェア並びにこのハードウェアを制御するソフトウェアによって構成される。
【0023】
上記ハードウェアには、制御部としてのCPUの他、記憶部、通信部、表示部及び入力部が含まれる。記憶部としては、例えば、メモリ(RAM、ROM等)、ハードディスクドライブ(HDD)及び光ディスク(CD、DVD等)ドライブが挙げられる。通信部としては、例えば、各種有線及び無線インターフェース装置が挙げられる。表示部としては、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の各種ディスプレイが挙げられる。入力部としては、例えば、キーボード及びポインティング・デバイス(マウス、トラッキングボール等)が挙げられる。
【0024】
上記ソフトウェアには、上記ハードウェアを制御するコンピュータ・プログラムやデータが含まれる。コンピュータ・プログラムやデータは、記憶部により記憶され、制御部により適宜実行、参照される。また、コンピュータ・プログラムやデータは、通信ネットワークを介して配布することも可能であり、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体に記憶して配布することも可能である。
【0025】
以下、商品情報提供装置10の機能構成について説明する。
商品情報提供装置10の制御部は、アクセス情報送信手段11と、変動情報受付手段12と、表示要求受付手段13と、商品検索手段14と、変動情報判別手段15と、商品情報送信手段16と、を有する。また、商品情報提供装置10の記憶部は、固定情報記憶手段を構成する固定情報データベース101(以下、データベースを「DB」と表記する)と、アクセス情報記憶手段を構成するアクセス履歴DB102と、変動情報DB103と、を有する。
【0026】
アクセス情報送信手段11は、販売者端末20からのアクセス情報の取得要求に応じて、固定情報DB101を参照し、商品についての固定情報と、アクセス履歴DB102から当該商品についてのアクセス履歴と、を読み出し、当該販売者端末20に送信する。このアクセス情報の取得要求には、販売者端末20において指定された、要求時を含む所定の期間についての情報を含む。そして、アクセス情報送信手段は、当該所定の期間のアクセス情報を販売者端末20に送信する。
【0027】
ここで、固定情報とは、ショッピングサイトに出品された商品に関する基本情報であり、具体的には、図2に示すような情報を少なくとも含む。
【0028】
ここで、図2を参照して、固定情報テーブル111について説明する。図2は、固定情報テーブル111を示す図である。
固定情報テーブル111は、固定情報が格納されるテーブルであり、固定情報DB101に記憶されているテーブルである。
【0029】
固定情報テーブル111は、商品ID列、商品名列、商品画像データ列、紹介情報データ列及び価格列を少なくとも有する。
【0030】
商品ID列には、ショッピングサイトに出品された各商品を一意に識別するための識別情報が格納される。商品名列には、各商品の名称を示すデータが格納され、商品画像データ列には、各商品の画像データが格納される。また、紹介情報データ列には、商品の紹介文等のテキストデータが格納され、価格列には、各商品の価格を示すデータが格納される。これらの情報の組が、商品に係る固定情報となる。
【0031】
固定情報は、販売者端末20から商品の出品の際に商品情報提供装置10が受け付けた情報であり、固定情報DB101に記憶される。
【0032】
図1に戻って、変動情報受付手段12は、販売者端末20から変動情報を受け付けて、変動情報DB103に記憶させる。また、変動情報受付手段12は、変動情報抽出手段121をさらに有する。変動情報抽出手段121は、ショートメッセージを公開するショートブログサーバ25に接続して、販売者端末20の使用者のショートメッセージを抽出し、抽出したショートメッセージに所定のキーワードが含まれている場合に、当該所定のキーワードを含むショートメッセージから変動情報を抽出し、変動情報DB103に記憶させる。変動情報抽出手段121がショートブログサーバ25に接続する間隔は、当該商品情報提供装置10の管理者が任意に設定することができる。秒単位、分単位あるいは時単位のいずれであってもよい。
【0033】
ここで、変動情報とは、ショッピングサイトに出品された商品についての、固定情報とは異なる情報であり、具体的には、図3に示すような情報を少なくとも含む。また、ショートメッセージに含まれる所定のキーワードとは、具体的には、所定の記号により特定の意味付けを行うハッシュタグ等のタグ付けされたものをいう。そして、変動情報抽出手段121は、特定のタグによりタグ付けされたショートメッセージから変動情報を抽出し、変動情報DB103に記憶させる。
【0034】
ここで、図3を参照して、変動情報テーブル112について説明する。図3は、変動情報テーブル112を示す図である。
変動情報テーブル112は、変動情報が格納されるテーブルであり、変動情報DB103に記憶されているテーブルである。
【0035】
変動情報テーブル112は、商品ID列、変更後価格データ列、表示開始時刻列、及び表示終了時刻列を少なくとも有する。
【0036】
商品ID列には、ショッピングサイトに出品された各商品を一意に識別するための識別情報が格納される。この識別情報は、固定情報DB101に格納された固定情報テーブル111における商品ID列の識別情報と同様である。
【0037】
また、変更後価格データ列には、販売者端末20から受け付けた、商品についての価格を示す情報が格納される。この価格情報は、当該商品の固定情報における価格とは異なる価格で販売する場合の変更後の価格を示す情報である。
【0038】
表示開始時刻列及び表示終了時刻列には、ショッピングサイトの当該商品に係る表示に、当該変動情報を表示させる開始時刻と終了時刻の情報がそれぞれ格納される。開始時刻から終了時刻までの時間が、変動情報を表示させる表示期間となる。
【0039】
図1に戻って、表示要求受付手段13は、ユーザ端末30からの表示要求を受け付ける。この表示要求は、本実施形態では、ショッピングサイトにおいて、ユーザ端末30から送信された、商品に関する検索クエリを含む。
【0040】
商品検索手段14は、表示要求受付手段13が受け付けた表示要求に含まれる検索クエリに基づいて固定情報DB101に接続して検索を行い、検索結果を取得する。個々で行われる検索処理は、既知の検索方法を用いて行うことができる。
【0041】
変動情報判別手段15は、変動情報DB103に接続し、商品検索手段14が実行した検索の検索結果に基づいて、当該検索結果に含まれる商品についてそれぞれ変動情報の有無を判別する。
【0042】
商品情報送信手段16は、商品検索手段14が検索した商品に関する情報を、表示要求をしたユーザ端末30に送信する。商品情報送信手段16は、変動情報挿入手段161を含む。
【0043】
変動情報挿入手段161は、変動情報判別手段15が、変動情報があると判別した商品について、それぞれ、当該商品の固定情報が表示される表示画面に設けられた変動情報表示枠に当該変動情報を挿入した画面を構成する。変動情報挿入手段161は、変動情報に基づいて、これに対応する表示を行うためのデータ(例えば、画像データ等)を記憶部から読み出し、当該商品の固定情報が表示される表示画面に設けられた変動情報表示枠に変動情報を挿入した画面を生成する。
【0044】
また、変動情報挿入手段161は、変動情報表示枠以外に変動情報を追加してもよい。例えば、「○○%OFF!」等のような表示を追加する。また、変動情報挿入手段161は、変動情報を固定情報の一部と置換してもよい。この場合は、固定情報のうち当該商品の価格を示すデータに代えて、変動情報における変更後価格を示すデータに置換する。
【0045】
商品情報送信手段16は、また、ユーザ端末30に表示要求を繰り返し実行させるプログラムを記憶部から読み出し、変動情報挿入手段161が構成した画面のデータと共に、読み出したプログラムを、表示要求受付手段13が表示要求を受け付けたユーザ端末30に送信する。このプログラムは例えば、DHTML(Dynamic HTML)とJavaScript(登録商標)を活用したAjax(Asynchronous JavaScript(登録商標) + XML)を用いたプログラムである。当該プログラムは、ユーザ端末30が商品情報提供装置10に表示要求を行った後、ユーザ端末30において表示要求を行ったページが表示されている間、表示要求をユーザ端末30に繰り返し実行させるものであることが好ましい。
【0046】
図4から図6を参照して、商品情報提供装置10が実行する処理について説明する。図4は、商品情報提供装置10が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【0047】
ステップS10では、商品情報提供装置10のアクセス情報送信手段11は、販売者端末20からアクセス情報の取得要求を受け付ける。この取得要求には、どの商品についてのアクセス情報の取得要求であるかを示す情報を含む。この情報は、例えば、商品の識別情報(商品IDを示す情報)である。また、取得要求は、要求時を含む所定の期間の情報を含む。
【0048】
ステップS11では、商品情報提供装置10のアクセス情報送信手段11は、アクセス履歴DB102を参照して、指定された商品についてのアクセス情報を、取得要求を受け付けた販売者端末20に送信する。
【0049】
ステップS12では、商品情報提供装置10の変動情報受付手段12は、販売者端末20から変動情報を受け付ける。ステップS13では、変動情報受付手段12は、受け付けた変動情報を変動情報DB103に記憶させる。
【0050】
図5を参照して、ショートブログサーバ25から変動情報を取得するために商品情報提供装置10が実行する処理について説明する。図5は、商品情報提供装置10が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【0051】
ステップS20では、商品情報提供装置10の変動情報抽出手段121は、ショートブログサーバ25に接続する。そしてステップS21では、商品情報提供装置10の変動情報抽出手段121は、ショートブログサーバ25が受け付けたショートメッセージのなかから、販売者端末20の使用者のショートメッセージがあるか否かを判別する。判別するには、商品情報提供装置10は、販売者端末20から送信されたことを示すIPアドレスや、当該使用者のIDを検索することにより行うことができる。もしくは、商品情報提供装置10は、所定のキーワードを含むメッセージを検索し、当該メッセージが販売者端末20から送信されたものかを判別してもよい。この判別方法は既存の技術を使用することができる。そして、変動情報抽出手段121は、この判別でYESの場合はステップS22に処理を移し、NOの場合は処理を終了する。
【0052】
ステップS22では、商品情報提供装置10の変動情報抽出手段121は、ショートブログサーバ25が受け付けたショートメッセージの中から、販売者端末20の使用者(販売者)のショートメッセージを抽出する。
【0053】
ステップS23では、商品情報提供装置10の変動情報抽出手段121は、ステップS22で抽出したショートメッセージに所定のキーワードが含まれるか否かを判別する。判別するには、変動情報抽出手段121は、ハッシュタグ等の特定のタグを含むメッセージがあるか否かを判別する。変動情報抽出手段121は、この判別でYESの場合はステップS24に処理を移し、NOの場合は、処理を終了する。
【0054】
ステップS24は、商品情報提供装置10の変動情報抽出手段121は、ステップS23で抽出した所定のキーワードを含むショートメッセージから変動情報を抽出して変動情報DB103に記憶させ、処理を終了する。
【0055】
次に、図6を参照して、商品情報提供装置10がユーザ端末30からの表示要求に応じて、商品に関する情報を送信する処理について説明する。図6は、商品情報提供装置10が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【0056】
ステップS30では、商品情報提供装置10の表示要求受付手段13は、ユーザ端末30から商品についての表示要求を受け付ける。この表示要求には、ショッピングサイトに出品された商品に関する検索クエリを含む。
【0057】
ステップS31では、商品情報提供装置10の商品検索手段14は、表示要求受付手段13が受け付けた表示要求に含まれる検索クエリに基づいて、固定情報DB101に接続し、検索クエリに該当する商品を検索し、その検索結果を取得する。
【0058】
ステップS32では、商品情報提供装置10の変動情報判別手段15は、検索結果に含まれる商品について、それぞれ変動情報の有無を判別する。具体的には、変動情報判別手段15は、変動情報DB103を参照し、検索結果に含まれる当該商品の識別情報(商品IDを示す情報)の有無を判別する。そして、変動情報判別手段15は、この判別でYESであればステップS23に処理を移し、NOであればステップS24に処理を移る。
【0059】
ステップS33では、商品情報提供装置10の変動情報判別手段15は、変動情報DB103から変動情報を取得する。
【0060】
ステップS34では、商品情報提供装置10の変動情報挿入手段161は、検索結果に含まれる商品について固定情報DB101から固定情報を取得する。また、変動情報DB103から該当する変動情報を取得して、当該変動情報の表示期間内である場合に、固定情報が表示される表示画面に変動情報を挿入した画面を生成する。
【0061】
ステップS35では、商品情報提供装置10の商品情報送信手段16は、変動情報挿入手段161固定情報が表示される表示画面に変動情報を挿入した画面の情報と共に、ユーザ端末30に表示要求を繰り返し実行させるプログラムを、表示要求受付手段13が表示要求を受け付けたユーザ端末30に送信し、ステップS30に処理を戻す。
【0062】
図7を参照して、販売者端末20において表示されるアクセス情報の表示例について説明する。図7は、販売者端末20において表示される表示例である。以下では、商品AAAの出品者が使用する販売者端末20において表示される表示例について説明する。
【0063】
表示画面40には、固定情報表示部41、ダウンロード数グラフ42、閲覧数グラフ43、入力欄44,45,46及び更新ボタン47が表示される。
【0064】
固定情報表示部41は、販売者端末20が商品情報提供装置10に送信したアクセス情報の取得要求に含まれる商品についての固定情報が表示される。本表示例では、商品であるソフトウェアを示す画像と、その説明文、及び価格が表示されている。
【0065】
ダウンロード数グラフ42は、アクセス情報の取得要求を商品情報提供装置10に送信した時を含む所定の期間において、当該商品のソフトウェアが購入され、ダウンロードされた数の推移を示している。本実施形態では、点線グラフ421と実線グラフ422とが表示される。点線グラフ421は、前日におけるダウンロード数の推移を示すグラフであり、実線グラフ422は、アクセス情報の取得要求を商品情報提供装置10に送信した時を含む当日のダウンロード数の推移を示すグラフである。図7の実線グラフ422によると、午前11時ころからダウンロード数が急激に上がりつつあることがわかる。
【0066】
また、閲覧数グラフ43は、ダウンロード数グラフ42と同じ所定の時間における閲覧数の推移を示している。この閲覧数は、ユーザ端末30からの商品に関する情報の表示要求によりユーザ端末30において表示された回数である。本実施形態では、点線グラフ431と実線グラフ432とが表示される。点線グラフ431は、前日における商品AAAの閲覧数を示すグラフであり、実線グラフ432は、アクセス情報の取得要求を商品情報提供装置10に送信した時を含む当日の商品AAAについての閲覧数を示すグラフである。図7の実線グラフ432によると、午前11時ころから閲覧数が急激に上がりつつあることがわかる。したがって、当該販売者端末20の使用者は、閲覧数の上昇と共にダウンロード数も上昇しつつあることがわかる。
【0067】
入力欄44,45,46は、販売者端末20の使用者(商品AAAの出品者)からの入力を受け付ける欄である。これらは、現在アクセス状況を表示している商品について、表示期間を示すデータを伴って価格を変更させる際に利用される。この表示期間を示すデータは、本実施形態では、変動情報テーブル112の「表示開始時刻」列び「表示終了時刻」列のデータである。
【0068】
入力欄44は、商品の価格の変更を行う時刻の入力を受け付ける欄であり、入力欄45は、商品の価格の変更を終了する時刻の入力を受け付ける欄であり、入力欄46は、変更する価格の入力を受け付ける欄である。入力欄46の下側には、入力欄46への入力を受け付けたことに応じて、価格の変動率を示す表示欄461が表示される。販売者端末20の使用者は、これらの欄に入力することで、当該商品について指定した期間の間、商品の価格を変更する設定を行う。また、当該入力欄44,45,46に入力された各種設定情報が変動情報となる。
【0069】
図7によると、閲覧数が上昇傾向にあると共に、ダウンロード数も上昇傾向にある。また、閲覧数グラフ63の点線グラフ631が示す前日のデータによると午前11時ころから14時くらいまでが閲覧数のピークである。したがって、この時間帯に商品AAAの販促情報を追加して表示させることにより、商品AAAの販売数(ダウンロード数)の増加を期待できる。
そこで、当該販売者端末20の使用者は、12時から午後1時までの期間を指定して、一時的に商品AAAの価格を下げるようにすることができる。これにより、商品AAAの販売数の増加を期待できる。
【0070】
更新ボタン47は、入力欄44,45,46に入力された各種情報(変動情報)を、販売者端末20が商品情報提供装置10に送信する契機となるボタンである。販売者端末20は、更新ボタン47への押下操作を受け付けることにより、変動情報を商品情報提供装置10に送信する。
【0071】
図8を参照して、販売者端末20において、ショートブログサーバ25にショートメッセージを書き込んだ場合の表示例について説明する。図8は、販売者端末20において表示される表示例である。
【0072】
表示画面400には、ショートブログにショートメッセージを入力する入力欄401と、入力したメッセージをショートブログサーバ25に送信するための投稿ボタン402と、これまで投稿したショートメッセージの一覧が表示される投稿履歴表示領域403が表示されている。
【0073】
図8によれば、販売者端末20の使用者(商品AAAの販売者)は、入力欄401に商品AAAの価格を下げる旨のメッセージを入力している。このとき、「#nesage_」タグ(ハッシュタグ)をメッセージの冒頭に入力している。このタグは、投稿ボタン402の押下操作によりショートブログサーバ25に送信されると、ショートブログサーバ25が当該ショートブログのシステムにおいて当該タグによりメッセージをグループ分けするために使用されると共に、商品情報提供装置10の変動情報抽出手段121が変動情報を含むメッセージであることを認識するために使用される。
【0074】
図8の入力欄401に入力されたメッセージがショートブログサーバ25に送信されると、表示画面400の投稿履歴表示領域403に当該メッセージが表示される。また、商品情報提供装置10の変動情報抽出手段121がショートブログサーバ25にアクセスし、販売者端末20から送信された当該メッセージを取得すると、変動情報抽出手段121は、所定のキーワードとなるタグが含まれることから、当該メッセージに変動情報が含まれるものであると判別する。
【0075】
商品情報提供装置10の変動情報抽出手段121は、抽出したメッセージについて解析を行い、当該メッセージから変動情報を抽出する。メッセージから変動情報を抽出するための解析は、例えば形態素解析や構文解析等の既存技術を使用することができる。そして、商品情報提供装置10の変動情報抽出手段121は、変動情報を抽出すると、抽出した変動情報を変動情報DB103に記憶させる。
【0076】
図9から図12を参照してユーザ端末30で表示される表示例について説明する。
図9及び図10は、商品AAAの出品者の販売者端末20から変動情報が送信される前のユーザ端末30で表示される表示例であり、図11及び図12は、商品AAAの出品者の販売者端末20から変動情報が送信され、その内容が反映された後のユーザ端末30で表示される表示例である。
【0077】
図9によると、ユーザ端末30の表示画面50には、複数の固定情報51,52,53が表示されている。また、各固定情報51,52,53を表示する領域には、それぞれ変動情報表示枠51a,51b,52a,52b,53a,53bが設けられている。これらの変動情報表示枠は、固定情報が表示される画面において変動情報を挿入するためにもうけられた表示領域である。表示画面50に表示される固定情報としては、本表示例では、商品であるソフトウェアを示す画像とその説明文、及び価格が表示される。なお、図9が示す時点では、商品AAAの価格は「200円」となっている。
【0078】
図9では、複数の商品(AAAやBBB等)が表示されているが、個々の商品の表示においても同様である。図10では、商品ごとの情報が表示画面50に表示された例を示している。図9に示す表示画面50に表示された情報よりも詳細な情報が図10に示す表示画面50に表示されており、図9及び図10に示すそれぞれの表示画面50において、同一の価格が表示されており、変動情報表示枠51a,51bが設けられている。
【0079】
そして、商品AAAの出品者の販売者端末20から変動情報が送信され、当該変動情報の表示期間内になると、商品AAAについての表示が図11及び図12に示すような表示に変更される。図11によると、商品「AAA」についての変動情報54,55,56が変動情報表示枠51a,51bにそれぞれ表示されている。変動情報54,56は、商品AAAの割引率を示し、変動情報55は、商品AAAの価格が「200円」から「56円」に変更された旨を示している。
【0080】
また、図12によると、商品AAAが単独で表示されている表示画面50においても、同様に、変動情報54,541,55,56が変動情報表示枠51a,51bにそれぞれ表示されている。ここで、変動情報541は、割引率を示す変動情報54に合わせて、さらに割引期間中であることを追加して強調するマークであり、変動情報表示枠51a,51b以外に追加されたものである。このように、表示画面50の表示内容に応じて変動情報の表示を追加及び変更してもよい。
【0081】
ここで、図13及び図14を参照して、商品AAAの価格が変動したことに対応して、商品CCCの変動情報を表示する流れについて説明する。図13は、商品CCCの出品者の販売者端末20が表示する表示例であり、図14は、商品CCCの変動情報が反映された後のユーザ端末30が表示する表示例である。
【0082】
図13によると、商品CCCの出品者が使用する販売者端末20の表示画面60には、固定情報表示部61に当該商品CCCの固定情報が表示されている。この固定情報によると、商品CCCの現在の価格は「350円」である。
【0083】
ダウンロード数グラフ62によると、前日のダウンロード数を示す点線グラフ621では上昇傾向の時間帯であるのにかかわらず、当日のダウンロード数を示す実線グラフ622は下降傾向を示している。一方で、閲覧数グラフ63によれば、前日を示す点線グラフ631よりも当日を示す実線グラフ632の方が急激に閲覧数が増加していることを示している。すなわち、当該表示画面60を表示している現在、商品CCCについて閲覧数が多いにもかかわらず、その販売数(ダウンロード数)が低下していることを示している。
【0084】
これは、図13に示すように、商品AAAについての変動情報が反映された結果、商品AAAについての閲覧数が増加したのにしたがって、同じ表示画面50に表示される商品CCCについても同様に閲覧数が増加しているためである。そして、割引販売されている商品AAAにユーザの関心が集中しているのに伴い、商品CCCへの関心が相対的に低くなったため、これに応じてダウンロード数も低下していると推定される。ユーザ端末30の表示画面50には、複数の商品について一覧で表示されているため、閲覧数が多いにもかかわらずダウンロード数が増加しないといった現象が生じる場合がある。
【0085】
そこで、商品CCCの出品者は、商品AAAの値下げに対抗して商品CCCの値下げを行うことを決定したとする。図13に示すように、商品CCCの出品者は、入力欄64,65に価格の変更を行う開始時間と終了時間をそれぞれ入力すると共に、変更後の価格を入力欄66に入力する。当該販売者端末20は、入力欄66への入力を受け付けたことに応じて、価格の変動率を表示欄661に表示する。そして、当該販売者端末20は、更新ボタン67への押下操作を受け付けたことに応じて、これらの変動情報を商品情報提供装置10に送信する。
【0086】
その後、商品CCCの変動情報の表示期間内になると、ユーザ端末30の表示画面50に商品CCCの変動情報表示枠53a,53bに変動情報57,58,59が表示される。変動情報57,59は、商品CCCの割引率を示し、変動情報59は、商品CCCの価格が「350円」から「56円」に変更された旨を示している。
【0087】
以上、本実施形態によれば、商品情報提供装置10は、販売者端末20から、出品された商品についてのアクセス情報の取得要求を受け付けると、アクセス情報の取得要求時を含む所定の期間についての当該商品のアクセス情報を販売者端末20に送信する。
これにより、販売者端末20は、商品に関するアクセス情報をリアルタイムで参照することができる。
【0088】
また、商品情報提供装置10は、販売者端末20から変動情報を受け付けて記憶する。変動情報は、販売者端末20が当該商品についてのリアルタイムのアクセス情報を参照した結果、販売者端末20の使用者(商品の出品者)により設定された情報である。例えば、アクセス情報を参照した際に、当該商品についてのアクセス量が多い場合には、参照時直後の表示期間を指定して、商品の価格を下げるような変更を行う変動情報を設定することにより、当該商品の購入動機の契機づけをすることができる。このように、販売者端末20の使用者は、当該商品へのアクセス状況を考慮して、リアルタイムで販売促進活動をすることができる。
【0089】
また、商品情報提供装置10は、ショートブログサーバ25から、特定のタグ等のような、所定のキーワードを含むショートメッセージを抽出して、当該所定のキーワードを含むメッセージから変動情報を抽出することができる。このため、商品情報提供装置10がショートブログサーバ25からも変動情報を取得することができることになるので、商品の販売者が使用する販売者端末20が携帯端末等であっても、ショートブログサーバ25と通信可能であればいつでも変動情報を反映させることができる。
【0090】
また、商品情報提供装置10は、ユーザ端末30から当該商品の表示要求を受け付けると、当該商品についての変動情報の有無を判別し、変動情報がある場合、当該商品に係る固定情報を表示する表示画面に設けられた変動情報表示枠に変動情報を挿入して、表示要求を受け付けたユーザ端末30に送信する。
これにより、ユーザ端末30は、当該商品に係る固定情報を表示した時刻が、変動情報を表示する所定の期間内である場合に、固定情報を表示する表示画面に設けられた変動情報表示枠に変動情報を挿入した画面を表示することができる。ユーザ端末30のユーザにとっては、変動情報がいつ表示されるか不明であるため、当該商品の購入を検討中のユーザ等に、定期的に当該商品を参照するように促すことができる。また、例えば、ユーザが当該商品についてユーザ端末30に表示させている際に、価格を低くした旨の変動情報が表示された場合には、購入決定の契機となり得る。
【0091】
また、商品情報提供装置10は、ユーザ端末30から表示要求を受け付けて、変動情報を商品に係る固定情報を表示する表示画面に設けられた変動情報表示枠に変動情報を挿入して、当該表示要求を受け付けたユーザ端末30に送信する際に、ユーザ端末30に表示要求を繰り返し実行させるプログラムを同時に送信する。
これにより、ユーザ端末30がブラウザ等により当該プログラムを実行した場合に、表示要求を繰り返し実行するので、ユーザ端末30で当該画面を表示中であっても、常に最新の情報で当該画面を表示させることができる。例えば、ユーザ端末30で当該画面の表示中に変動情報がさらに更新されて商品の価格が変動した場合でも、ユーザ端末30でユーザが更新操作をすることなく、常に最新の価格を表示させることができる。
【0092】
また、ユーザ端末30から受け付ける表示要求には、商品に関する検索クエリを含む。これにより、商品情報提供装置10は、検索クエリによる検索結果に含まれる複数の商品について、それぞれ変動情報の有無を判別し、固定情報を表示する表示画面に設けられた変動情報表示枠に変動情報を挿入することができる。
【0093】
また、変動情報はリアルタイムで設定されることになり、変動情報がユーザ端末30において表示される時刻も販売者端末20において表示されるアクセス情報を閲覧して販売動向を把握した販売者端末20の使用者からの入力要求に応じて随時決定できるようになる。このため、例えば、従来のバーゲン開始前の時期のように、特定の時期に集中してユーザが商品の購入を差し控えるような消費行動をとっていることがアクセス情報を介して把握できる場合には、それを抑制するような変動情報を表示させることができ、特定の時期にショッピングサイトの売上げが極端に下がるといったことも抑制することができる。また、変動情報がユーザ端末30に表示される時刻も任意の時期に随時決定されることで、バーゲン開始時等のような特定の日時にアクセスが集中するといったことを抑止することができる。
【0094】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0095】
例えば、本実施形態では、変動情報は表示期間において価格を変更するものであるとしたが、この限りではなく、商品の購入者に、当該商品に加えて同じ商品を、その価格で複数購入できたり、他の商品や付属品等を提供したりするようにしてもよい。
【0096】
本実施形態では、変動情報は、表示期間を指定するのみとしているが、この限りではなく、例えば、予告情報を含めてもよい。具体的には、表示期間の前に、設定された所定期間の間、いつから変動情報の表示が開始されるかを報知する情報を変動情報に含めることができる。予告情報から変動情報の表示が開始されるまでのタイムラグを生じさせることができるため、その間に、ユーザ間によるいわゆる口コミを促し、当該商品についてのアクセス量を向上させることを期待することができる。
【0097】
本実施形態では、販売者端末20の表示画面40,60において、ダウンロード数グラフ42,62及び閲覧数グラフ43,63において、点線グラフ421,431,621,631は、前日のデータであるとしたが、これに限らない。例えば、週、月単位における同時間帯の平均データであってよく、前日に限らず指定した日や時間のデータであってもよい。また、これらは販売者端末20の使用者が任意に選択できるようにしてもよい。
【0098】
本実施形態では、変動情報の表示は、自動的に行われるとしたがこれに限らない。例えば、どのような表示とするかについて、表示方法を販売者端末20の使用者が選択できるようにしてもよい。例えば、表示画面40において、ユーザ端末30の表示画面50で表示される変動情報54のような画像データを複数表示させ、選択できるようにしたり、変動情報55,56についても、値下げ後の価格のみを表示させたり、表示する色や書体、大きさ、強調表示用のマークの有無等を選択できるようにしてもよい。この場合、図11及び図12のように、複数の商品が表示される表示画面と個別の商品が表示される表示画面とで異なる変動情報が表示できるようにしてもよい。
【0099】
本実施形態では、変動情報受付手段12は、変動情報抽出手段121を有し、変動情報抽出手段121が所定の周期でショートブログサーバ25に接続するとしたが、これに限らない。例えば、販売者端末20からショートブログサーバ25にショートメッセージを送信した場合、もしくは、販売者端末20の使用者(商品の出品者)が任意の端末を使用してショートブログサーバにショートメッセージを送信した場合、ショートブログサーバ25はそのショートメッセージを商品情報提供装置10に送信するようにしてもよい。この場合、ショートブログサーバ25は、使用者(商品の出品者)の情報を商品情報提供装置10から取得しておくことが好ましい。
【符号の説明】
【0100】
N 通信ネットワーク
10 商品情報提供装置
11 アクセス情報送信手段
12 変動情報受付手段
13 表示要求受付手段
14 商品検索手段
15 変動情報判別手段
16 商品情報送信手段
20 販売者端末
30 ユーザ端末
101 固定情報DB
102 アクセス履歴DB
103 変動情報DB
161 変動情報挿入手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを通じたユーザ端末からの要求に応じて、商品に関する情報を前記ユーザ端末に送信する商品情報提供装置であって、
前記商品に係る固定情報を記憶する固定情報記憶手段と、
販売者端末から、表示期間を指定する情報を伴って、前記商品の前記固定情報とは異なる情報である変動情報を受け付ける変動情報受付手段と、
前記ユーザ端末から前記商品についての表示要求を受け付ける表示要求受付手段と、
前記表示要求に応じて、前記商品についての前記変動情報の有無を判別する変動情報判別手段と、
前記商品についての前記変動情報がある場合に、前記固定情報の表示画面に設けられた変動情報表示枠に前記変動情報を挿入して、前記表示要求を受け付けたユーザ端末に送信する商品情報送信手段と、を備え、
前記変動情報受付手段は、ショートメッセージを公開するショートブログサーバにアクセスして、所定のキーワードを含む前記販売者端末から送信されたショートメッセージを抽出して前記変動情報を抽出する変動情報抽出手段をさらに備え、
前記商品情報送信手段は、前記ユーザ端末に前記表示要求を繰り返し実行させるプログラムを前記ユーザ端末に送信し、
前記表示要求受付手段、前記変動情報判別手段及び前記商品情報送信手段の処理を繰り返し実行することにより、前記ユーザ端末において前記変動情報を前記固定情報の表示画面に設けられた前記変動情報表示枠に挿入する商品情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の商品情報提供装置であって、
前記表示要求は、前記ユーザ端末から送信された前記商品に関する検索クエリを含み、
前記ユーザ端末から受け付けた前記検索クエリに基づいて、前記固定情報記憶手段を検索する商品検索手段をさらに備え、
前記変動情報判別手段は、前記検索クエリによる検索結果に含まれる商品についてそれぞれ前記変動情報の有無を判別する商品情報提供装置。
【請求項3】
インターネットを通じたユーザ端末からの要求に応じて、商品に関する情報を前記ユーザ端末に送信する商品情報提供方法であって、
コンピュータは、
前記商品に係る固定情報を記憶する固定情報記憶手段を備え、
前記コンピュータに、
販売者端末から、表示期間を指定する情報を伴って、前記商品の前記固定情報とは異なる情報である変動情報を受け付ける変動情報受付ステップと、
前記ユーザ端末から前記商品についての表示要求を受け付ける表示要求受付ステップと、
前記表示要求に応じて、前記商品についての前記変動情報の有無を判別する変動情報判別ステップと、
前記商品についての前記変動情報がある場合に、前記固定情報の表示画面に設けられた変動情報表示枠に前記変動情報を挿入して、前記表示要求を受け付けたユーザ端末に送信する商品情報送信ステップと、を含み、
前記変動情報受付ステップは、ショートメッセージを公開するショートブログサーバにアクセスして、所定のキーワードを含む前記販売者端末から送信されたショートメッセージを抽出して、前記変動情報を抽出する変動情報抽出ステップをさらに含み、
前記商品情報送信ステップにおいて、前記ユーザ端末に前記表示要求を繰り返し実行させるプログラムを前記ユーザ端末に送信し、
前記表示要求受付ステップ、前記変動情報判別ステップ及び前記商品情報送信ステップの処理を繰り返し実行させることにより、前記ユーザ端末において前記変動情報を前記固定情報の表示画面に設けられた変動情報表示枠に挿入する処理を実行させる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−141815(P2012−141815A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294445(P2010−294445)
【出願日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】