説明

商品販売データ処理装置及びコンピュータプログラム

【課題】比較的簡単に、かつ、高い自由度をもって、商品登録画面の基本構成を変更できるようにする。
【解決手段】タッチパネル付きのディスプレイに登録画面を表示させるための画面データ201として、タッチパネルでのタッチ指定操作が可能な領域である最小領域maの整数倍の大きさで一画面領域oaを規定するフレームデータ202を用意し、最小領域maを整数倍に組み合わせてユニット化され、登録画面の一部となる共通の要素を集合させた複数種類のエリア表示(例えば、タイトルエリア、カレントエリア、合計金額エリア等)を構成するエリアデータ203を用意する。そして、表示位置指定データによって、フレームデータ中でのエリアデータの表示位置を指定する。位置特定データによって、エリアデータに含まれているタッチパネルによってタッチ指定可能なエリア表示中の個々の要素の位置を特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、POS端末やデータコードスキャナ等の商品販売データ処理装置に係り、特に、その画面表示の技術に関する。本発明は、また、そのような商品販売データ処理装置にインストールされるコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品販売データ処理装置であるPOS端末やデータコードスキャナ及びタッチパネル付きディスプレイを有するコードシンボル読取装置では、その商品登録業務時にディスプレイに表示される商品登録画面の画面構成に様々な工夫が凝らされている。商品登録業務時には、一取引の商品登録業務を何度も何度も繰り返し行なう必要があるため、商品登録画面の画面構成の良し悪しが商品登録業務の効率化やオペレータの疲労度等に大きく影響するからである。
【0003】
これに対して、商品販売データ処理装置を使用する店舗の種類、例えば、量販店、スーパーマーケット、ドラッグストア、コンビニエンスストア等の種類に応じて、好ましい商品登録画面の画面構成は異なる。また、同一種類の店舗であっても、個々の店舗の考え方や嗜好が異なる以上、それぞれの店舗で望まれる商品登録画面の画面構成は異なるはずである。
【0004】
そこで、従来、商品登録画面の画面構成のカスタマイズということが行なわれている。この作業は、画面デザイナーとエンジニアとの協働開発作業となる。具体的には、カスタマイズ作業は、商品登録画面の画面構成を決定付ける画面フレームを店舗側の要望に合わせて作り込み、この画面フレームに商品登録画面を構成する各種エリア表示を当て嵌めていくことによってなされる。この場合のエリア表示というのは、例えば、合計金額を表示する合計金額エリア、商品登録中の明細情報を表示する明細エリア等である。このようなエリア表示には、予め、あるいは画面フレームに合わせて事後的に、レイアウトデザインや色彩デザイン等が施されている。
【0005】
特許文献1には、上述したような地道なカスタマイズ作業を要することなく画面構成を変更するための方法が記載されている。この方法によれば、画面フレーム(基準レイアウト画面)を複数種類用意しておき(段落0095〜0096)、個々の画面フレームのエリア毎に複数種類のエリアデザイン(ビットマップ)を対応付けてメモリ(ビットマップファイル)に記憶しておく(段落0089、0109)。そして、個々の画面フレームのエリア毎に、メモリからエリアデザインを呼び出してサムネール形式で表示可能とし(段落0109)、そのうちの一つを選択して当該エリアのエリアデザインとして設定できるようにする(段落0110〜0113)、というものである。
【0006】
【特許文献1】特開2001−242975公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
商品登録画面の画面構成のカスタマイズは、前述したように、極めて地道で長時間を要する開発作業である。このため、商品登録画面の画面構成を簡単に変更したいという要望にはそぐわない。
【0008】
これに対して、特許文献1に記載された方法によれば、比較的容易に画面構成を変更することが可能となる。しかしながら、同方法によって可能なのは、予め用意されている画面フレームの範囲内でのデザイン変更に留まる。したがって、画面フレームそれ自体の変更の望まれる場合には、その対応が不可能であり、変更の自由度が低い。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、比較的簡単に、かつ、高い自由度をもって、商品登録画面を構成できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の商品販売データ処理装置は、ディスプレイと、前記ディスプレイの画面上に配置されたタッチパネルと、前記ディスプレイに商品の登録画面を表示させるための画面データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記画面データに応じた画面表示を前記ディスプレイに表示させ、入力された商品コードに基づく商品販売データ処理を実行する制御部と、を備える。前記画面データは、前記タッチパネルでのタッチ指定操作が可能な領域である最小領域の整数倍の大きさで一画面領域を規定するフレームデータと、前記最小領域を整数倍に組み合わせてユニット化され、前記登録画面の一部となる共通の要素を集合させた複数種類のエリア表示(例えば、タイトルエリア、カレントエリア、合計金額エリア、単品表示エリア、カテゴリー表示エリア、明細表示エリア、機能キーショートカット等)を構成するエリアデータと、前記フレームデータによって規定される前記一画面領域中での前記エリアデータによって構成される前記エリア表示の表示位置を指定する表示位置指定データと、前記エリアデータに含まれている前記タッチパネルによってタッチ指定可能な前記エリア表示中の個々の要素の位置を特定する位置特定データと、を含む。
【0011】
本発明のコンピュータプログラムは、タッチパネル付きディスプレイを備え、入力された商品コードに基づく商品販売データ処理を実行する商品販売データ処理装置のコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、(1)記憶部から、前記タッチパネルでのタッチ指定操作が可能な領域である最小領域の整数倍の大きさで一画面領域を規定するフレームデータを呼び出す機能と、(2)前記記憶部から、前記最小領域を整数倍に組み合わせてユニット化され、商品の登録画面の一部となる共通の要素を集合させた複数種類のエリア表示を構成するエリアデータを呼び出す機能と、(3)前記記憶部から、前記フレームデータ中での前記エリアデータの表示位置を指定する表示位置指定データを呼び出し、当該呼び出した表示位置指定データに従い前記フレームデータによって規定される前記一画面領域に前記エリアデータによって構成される前記エリア表示を当て嵌めて前記ディスプレイに前記登録画面を表示する機能と、(4)前記タッチパネルによる前記エリア表示中の要素のタッチ指定があった場合、前記エリアデータに含まれている前記タッチパネルによってタッチ指定可能な前記エリア表示中の個々の要素の位置を特定する前記記憶部に記憶されている位置特定データを参照し、前記タッチ指定された要素を認識する機能と、を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、フレームデータによって規定される一画面領域中で表示位置指定データによってその表示位置が定められるエリアデータによって構成される複数種類のエリア表示がユニット化されており、しかも、そのユニットはフレームデータによって規定される一画面領域を決定する最小領域を整数倍に組み合わせたユニットであり、したがって、各種類のエリア表示をなす最小領域の組み合わせ数を適宜設定した上でそのエリア表示のユニットを適宜組み合わせてその位置を表示位置指定データによって指定するだけで、比較的簡単に、かつ、高い自由度をもって、商品登録画面を構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は、商品販売データ処理装置であるPOS端末11及びコードシンボル読取装置101を含むチェックアウトシステム1への適用例である。
【0014】
図1は、POS端末11とコードシンボル読取装置101とを含むチェックアウトシステム1の斜視図である。チェックアウトシステム1は、ドロワ12を介してチェックアウト台31の上に載置されたPOS端末11と、このPOS端末11にデータ送受信自在に接続されたコードシンボル読取装置101とを有している。最初にPOS端末11について説明し、続いてコードシンボル読取装置101について説明する。
【0015】
POS端末11は、ドロワ12の上に載置されており、ドロワ12の引出し13の開放動作を制御することができる。POS端末11の上面右側にはキーボード14とオペレータ用表示器15(ディスプレイ)とが配列され、上面左側にはレシートジャーナルプリンタ16が配列されている。オペレータ用表示器15は、情報を表示する表示部として機能し、その表示面15aに例えば液晶表示パネルを有する。そして、表示面15aには、タッチパネルTPが積層配置され、情報のタッチ入力が可能となっている。POS端末11の上面後方には、客用表示器17が立設されている。図1中、POS端末11の右側面近傍に設けられている溝は、カードリーダ18(図2参照)によるカード情報の読み取り等をするためにカードをスキャンするためのカード読取溝19である。図1中、POS端末11の上面右側のカード読取溝19よりも奥側に配置されているのは、鍵キーKである。鍵キーKは、個々のユーザが所持するキー(図示せず)の指し込み及び回転操作を受け付け、POS端末11の動作モードを「登録」、「精算」、「点検」、「トレーニング」等に切替える。このようなPOS端末11での各種情報の入力は、入力部として機能するキーボード14及びタッチパネルTPによって可能である。
【0016】
POS端末11には、コードスキャナとしてのバーコードスキャナ20が接続されている。バーコードスキャナ20は、POS端末11が配備されているチェックアウトカウンタに持ち込まれた商品に付されているコードシンボルであるバーコードを光学的に読み取り、バーコードに含まれている商品コードを解析して出力する。バーコードスキャナ20が解析して出力した商品コードは、POS端末11に送信される。したがって、バーコードスキャナ20も、キーボード14等と同様に情報を入力するための入力部として機能する。
【0017】
次いで、コードシンボル読取装置101は、横長テーブル状のカウンタ台131の上面に設けられている荷受面132に固定された定置式のものである。荷受面132は、商品ALを収納するための籠133を載置するのに用いられる。籠133は、概念上、顧客が購入しようとする商品ALを収納するためにカウンタ台131の荷受面132に持ち込まれる第1の籠133aと、第1の籠133aからコードシンボル読取装置101を挟んだ位置に位置付けられる第2の籠133bとに分けて考えることができる。第1の籠133aは、顧客の流れ方向の上流側、第2の籠133bは、顧客の流れの方向の下流側にそれぞれ位置付けられている。顧客の流れの方向については、図1中、矢印で示している。
【0018】
コードシンボル読取装置101は、カウンタ台131の荷受面132において、オペレータから見て奥側に設置される縦型スキャナ形式のものである。つまり、コードシンボル読取装置101は、幅広で奥行きが狭い薄型矩形形状の基体102を備え、この基体102の正面にバーコードスキャナ103を有し、基体102の上部に操作部104が取り付けられて構成されている。
【0019】
バーコードスキャナ103は、商品ALに付されているコードシンボルとしてのバーコードBCを光学的に読み取るための読取領域RAに対面する位置に読取窓103aを有し、この読取窓103aの前に翳されたバーコードBCを光学的に読み取り、バーコードBCに含まれている商品コードを解析して出力する。バーコードスキャナ103が解析して出力した商品コードは、POS端末11に送信される。
【0020】
操作部104は、基体102の正面よりも手前側に延出させて設けられ、その前部が下方下がりに傾斜した形状をしている。このような操作部104には、タッチパネル105が表面に積層されたディスプレイ106が設けられ、このディスプレイ106の右隣には複数個のキートップがマトリクス状に配列されたキーボード107が配設されている。タッチパネル105は、ディスプレイ106の表示面106aに積層配置されている。オペレータから見て操作部104の裏面左奥側には、顧客に情報を提供するための顧客用ディスプレイ108が設置されている。
【0021】
コードシンボル読取装置101は、バーコードBCを光学的に読み取るハンディ方式のバーコードスキャナであるハンドスキャナ109も有している。ハンドスキャナ109は、基体102の右側面に着脱自在にぶら下げられている。
【0022】
バーコードスキャナ103は、読取窓103aの下方部分に報知領域110を有している。報知領域110には、読取窓103aに商品ALに付されたバーコードBCを翳すべきことを示す白抜き矢印形状の読取指標111が中央部に記されている。そして、読取指標111の両側には、報知用発光部としての報知用LED112が一つずつ配置されている。個々の報知用LED112は、青色と赤色とに発光可能なLEDであり、報知用LED制御部151(図2参照)に駆動されて発光する。
【0023】
更に、バーコードスキャナ103には、読取窓103aの奥側に位置させて、光源用LED制御部152(図2参照)による制御を受けて読取領域RAに光を照射する光源用LED113(図2参照)が内蔵されている。バーコードスキャナ103は、読取窓103aの奥側に位置させて、読取領域RAに位置付けられた商品ALに付されているバーコードBCからの反射光を受光するCCDセンサ114(図2参照)も内蔵している。
【0024】
図2は、POS端末11及びコードシンボル読取装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。最初にPOS端末11のハードウェア構成について説明し、続いてコードシンボル読取装置101のハードウェア構成について説明する。
【0025】
POS端末11は、各種演算処理を実行し各部を制御するCPU51を備えている。CPU51には、固定データを固定的に記憶保存するROM52と、可変データを書き換え自在に記憶してワークエリアとして使用されるRAM53と、HDD54とがバスライン55を介して接続されている。HDD54は、各種のコンピュータプログラムをインストールしている。これらのコンピュータプログラムは、ディスプレイであるオペレータ用表示器15に表示させるべき画面の画面データ201(図3参照)を含んでおり、POS端末11の起動時、その全部又は一部がRAM53にコピーされる。CPU51は、RAM53にコピーされたコンピュータプログラムに従った処理を実行する。
【0026】
前述したドロワ12、キーボード14、オペレータ用表示器15、レシートジャーナルプリンタ16、客用表示器17、カードリーダ18、バーコードスキャナ20は、いずれも各種の入出力回路(全て図示せず)とバスライン55とを介してCPU51に接続され、CPU51によって動作制御される。これらに加えて、POS端末11は、スピーカ21から音声を発生させる音声回路22を備えており、この音声回路22もバスライン55を介してCPU51に接続され、CPU51によって動作制御される。音声回路22は、音声合成LSIを搭載し、合成音声信号をデジタル化して増幅し、スピーカ21から発生させる。したがって、CPU51、ROM52及びRAM53等の各部は、それらの動作制御の対象物の物理的性質を利用してコンピュータプログラムが当該制御対象物を制御するために不可欠なハードウェア資源である。
【0027】
POS端末11は、POS端末11が設置される店舗に設けられる通信ネットワークに接続するための通信インターフェース56を備えており、この通信インターフェース56も、バスライン55を介してCPU51に接続されている。HDD54にインストールされている各種のコンピュータプログラムは、一例として、通信インターフェース56を介して上位機からダウンロードされたものである。
【0028】
POS端末11は、更に、コードシンボル読取装置101とデータ送受信を行うための接続インターフェース57を備えており、この接続インターフェース57も、バスライン55を介してCPU51に接続されている。
【0029】
前述したように、POS端末11のCPU51は、RAM53にコピーされたコンピュータプログラムに従った処理を実行する。このような処理として、CPU51は、商品販売データ処理等の各種処理をPOS端末11に実行させる。この意味で、CPU51、ROM52及びRAM53によって構成されるマイクロコンピュータMCは、商品販売データ処理を実行する制御部を構成する。
【0030】
次いで、コードシンボル読取装置101は、各種演算処理を実行し各部を制御する情報処理部としてのCPU161を備えている。CPU161には、固定データを固定的に記憶保存するROM162と、可変データを書き換え自在に記憶してワークエリアとして使用されるRAM163とがバスラインBLによってバス接続されている。ROM162は、CPU161によって実行されるコンピュータプログラムをファームウェアとして記録している。このコンピュータプログラムは、ディスプレイ106に表示させるべき画面の画面データ201(図3参照)を含んでいる。これらのCPU161、ROM162及びRAM163は、コードシンボル読取装置101が有する各部を制御する制御部CLを構成している。
【0031】
コードシンボル読取装置101のCPU161には、前述した、操作部104、報知用LED112を駆動制御する報知用LED制御部151、光源用LED113を駆動制御する光源用LED制御部152、がいずれも各種の入出力回路(いずれも図示せず)を介して接続され、CPU161によって動作制御される。これらに加えて、コードシンボル読取装置101は、スピーカ115から音声を発生させる音声回路153を備えており、この音声回路153もバスラインBLを介してCPU161に接続され、CPU161によって動作制御される。音声回路153は、音声合成LSIを搭載し、合成音声信号をデジタル化して増幅し、スピーカ115から発生させる。
【0032】
また、コードシンボル読取装置101のCPU161には、バーコードスキャナ103が接続されている。バーコードスキャナ103は、それぞれバスラインBLを介してCPU161に接続されているA/D変換部154とデコード部155とを有し、A/D変換部154に前述したCCDセンサ114を接続させている。A/D変換部154は、CCDセンサ114から受信した電気信号を増幅回路及びデジタル変換回路(いずれも図示せず)により、デジタル信号に変換する。デコード部155は、変換されたデジタル信号を商品コードにデコードして、CPU161に出力する。
【0033】
さらに、コードシンボル読取装置101は、POS端末11が有している接続インターフェース57と接続し、POS端末11にデータ送受信可能に接続するための接続インターフェース156を有している。接続インターフェース156としては、POS端末11の接続インターフェース57とコミュニケーション可能なインターフェース、例えばUSB等のシリアルインターフェースが用いられている。接続インターフェース156は、バスラインBLを介してコードシンボル読取装置101のCPU161に接続されている。これにより、コードシンボル読取装置101は、バーコードスキャナ103がCCDセンサ114によって光学的に読み取りデコード部155でデコードして出力した商品コードをPOS端末11に出力可能となっている。
【0034】
コードシンボル読取装置101のCPU161は、ROM162にファームウェアとして記録しているコンピュータプログラムに従った処理を実行する。このような処理として、CPU161は、POS端末11での商品販売データ処理を支援する商品販売データ処理をコードシンボル読取装置101に実行させる。
【0035】
図3は、POS端末11のオペレータ用表示器15及びコードシンボル読取装置101のディスプレイ106に表示させるべき画面データ201を示す模式図である。画面データ201は、フレームデータ202、エリアデータ203、表示位置指定データ204、及び位置特定データ205によって構成されている。
【0036】
フレームデータ202は、POS端末11及びコードシンボル読取装置101において、その商品の登録処理に際してオペレータ用表示器15及びディスプレイ106に表示される商品の登録画面RS(図6、図8参照)の一画面領域oaを規定している。この一画面領域oaは、オペレータ用表示器15のタッチパネルTP及びディスプレイ106のタッチパネル105でのタッチ指定操作が可能な領域である最小領域maの整数倍の大きさで画定されている。図3中、最小領域maについては、一画面領域oa中に示す仮想的なグリット線で囲まれた領域として示している。このような一画面領域oaは、フレームデータ202中、座標点(x,y)等によって定義されている。
【0037】
ここで、一例として、図3に示す一画面領域oa中の最小領域maは、フレームデータ202中にデータとして設定されてはおらず、仮想的に示しているに過ぎない。
【0038】
別の一例として、最小領域maは、一画面領域oa中に実データとして含まれていても良い。この場合、一例として、最小領域maの四隅を規定する座標点(x,y)によって最小領域maの位置を規定することができる。別の一例としては、最小領域maの対角線上に位置する二隅を規定する座標点(x,y)によっても最小領域maの位置を規定することができる。そして、こうして規定された個々の最小領域maについては、ID番号が設定されている。
【0039】
エリアデータ203は、商品の登録画面RSの一部となる共通の要素を集合させたエリア表示AUを構成しており、最小領域maを整数倍に組み合わせてユニット化されている。この場合の最小領域maは、仮想的なものではなく、データそのものである。この場合のデータは、縦横の大きさで規定されている。ここで、「商品の登録画面RSの一部となるエリア表示AU」というのは、タイトルエリアAU1、カレントエリアAU2、合計金額エリアAU3、単品表示エリアAU4、カテゴリー表示エリアAU5、明細表示エリア(フル)AU6、明細表示エリア(簡易)AU7、機能キーショートカットAU8、検索キーAU9等である(図4参照)。また、集合してエリア表示AUをなす「共通の要素」というのは、タイトルエリアAU1の場合には、業務内容名、責任社名、日付等である。カレントエリアAU2の場合には、商品コードが入力された現在の商品の品名、単価、点数等である。合計金額エリアAU3の場合には、合計金額、点数等である。単品表示エリアAU4の場合には、商品の単品表示(テキスト+イメージ)である。カテゴリー表示エリアAU5の場合には、単品表示エリアAU4に単品表示される商品のカテゴリー分類、例えば、特売品、野菜、くだもの、惣菜、鮮魚、肉、酒類、会員対象、その他、等である。明細表示エリア(フル)AU6の場合には、商品コードが入力された商品の履歴情報のフル表示である。明細表示エリア(簡易)AU7の場合には、商品コードが入力された商品の履歴情報の簡略表示である。機能キーショートカットAU8の場合には、各種機能キーである。検索キーAU9の場合には、「あ」、「か」、「さ」、「た」、「な」、…等の検索キーワード(頭文字)である。一例として、検索キーAU9は、その検索キーワード(頭文字)のカテゴリーに属する商品のみを単品表示エリアAU4に列挙させる。
【0040】
表示位置指定データ204は、フレームデータ202によって規定される一画面領域oa中でのエリアデータ203によって構成されるエリア表示AUの表示位置を指定するデータである。
【0041】
一例として、表示位置指定データ204は、個々のエリア表示AUについて定義された一画面領域oa中の座標点(x,y)として規定されている。例えば、一画面領域oa中の仮想グリットの左上隅の座標点(x,y)が定義され、この座標点(x,y)の位置に個々のエリア表示AUの左上隅が位置合わせされるようにデータ処理される。
【0042】
別の一例として、フレームデータ202中、最小領域maが一画面領域oa中に実データとして含まれており、個々の最小領域maにID番号が設定されていることを前提とするならば、表示位置指定データ204は、個々のエリア表示AUについて定義された最小領域maのID番号として規定されていても良い。
【0043】
位置特定データ205は、エリアデータ203に含まれているPOS端末11のタッチパネルTP及びコードシンボル読取装置101のタッチパネル105によってタッチ指定可能なエリア表示AU中の個々の要素の位置を特定するデータである。
【0044】
一例として、位置特定データ205は、個々のエリア表示AU中の個々の要素について定義されたフレームデータ202によって規定される一画面領域oa中の座標点(x,y)の範囲として規定されている。座標点(x,y)の範囲は、一例として、四隅の座標点(x,y)として定義され、別の一例として対角線上に位置する二隅の座標点(x,y)として定義されている。
【0045】
別の一例として、フレームデータ202中、最小領域maが一画面領域oa中に実データとして含まれており、個々の最小領域maにID番号が設定されていることを前提とするならば、位置特定データ205は、個々のエリア表示AU中の個々の要素について定義された最小領域maのID番号として規定されていても良い。この場合、そのような要素が占める最小領域maの数に応じて最小領域maのID番号の規定数が変動する。例えば、当該要素の表示領域が二つの最小領域maを専有するならば、規定される最小領域maのID番号も二つになる。
【0046】
図4は、画面データ201に基づく商品の登録画面RSの表示手法を示す模式図である。POS端末11のオペレータ用表示器15の表示面15a、コードシンボル読取装置101のディスプレイ106の表示面106aには、画面データ201によって規定される一画面領域oaに、表示位置指定データ204に従いエリア表示AUが嵌め込まれ、商品の登録画面RSとして表示される。エリア表示AUとしては、例えば、タイトルエリアAU1、カレントエリアAU2、合計金額エリアAU3、単品表示エリアAU4、カテゴリー表示エリアAU5、明細表示エリア(フル)AU6、明細表示エリア(簡易)AU7、機能キーショートカットAU8、検索キーAU9等が用意されている。集合してエリア表示AUをなす「共通の要素」については前述したとおりであり、その内容は図4に例示されている。
【0047】
図5は、POS端末11のオペレータ用表示器15の表示面15a、コードシンボル読取装置101のディスプレイ106の表示面106aへの商品の登録画面RSの表示処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、POS端末11においては、そのCPU51がRAM53にコピーしたコンピュータプログラムに従い実行し、コードシンボル読取装置101においては、そのCPU161がROM162にファームウェアとして記録しているコンピュータプログラムに従い実行する。
【0048】
POS端末11のCPU51、コードシンボル読取装置101のCPU161は、それぞれ、記憶部(POS端末11のRAM53、コードシンボル読取装置101のROM162)から、画面データ201に記憶されているフレームデータ202を呼び出す(ステップS1)。続いて、同記憶部から、商品の登録画面RSの一部となる複数種類のエリア表示AUを構成するエリアデータ203を呼び出す(ステップS2)。続いて、同記憶部から、表示位置指定データ204を呼び出す(ステップS3)。この場合、エリアデータ203と表示位置指定データ204とが不可分一体に記述されているような場合には、ステップS2とステップS3の処理とが統合されることになる。こうして呼び出された表示位置指定データ204は、フレームデータ202によって規定される一画面領域oa中でのエリアデータ203によって構成されるエリア表示AUの表示位置を指定するデータである。そこで、呼び出した表示位置指定データ204に従い、フレームデータ202によって規定される一画面領域oaに、エリアデータ203によって構成されるエリア表示AUを当て嵌め、POS端末11のオペレータ用表示器15、コードシンボル読取装置101のディスプレイ106にその登録画面RSを表示する(ステップS4)。
【0049】
次いで、POS端末11のCPU51、コードシンボル読取装置101のCPU161は、それぞれ、POS端末11のタッチパネルTP、コードシンボル読取装置101のタッチパネル105でのタッチ指定の有無判定に待機している(ステップS5)。この判定待機中、タッチ指定ありを判定すると(ステップS5のY)、記憶部(POS端末11のRAM53、コードシンボル読取装置101のROM162)に記憶されている位置特定データ205を参照し、エリアデータ203によって構成されるエリア表示AU中のどの要素がタッチ指定されたのかの認識処理を実行する(ステップS6)。位置特定データ205は、エリアデータ203によって構成されるエリア表示AU中の個々の要素の位置を特定するので、この位置特定データ205を参照することで、どの要素がタッチ指定されたのかを認識することが可能となる。
【0050】
その後、POS端末11のCPU51、コードシンボル読取装置101のCPU161は、それぞれ、エンドコマンドの入力判定をするまでステップS5〜ステップS6の処理を繰り返し、エンドコマンドの入力判定をすると(ステップS7のY)、処理を終了する。
【0051】
図6(a)は、POS端末11のオペレータ用表示器15に表示される商品の登録画面RSの一例を示す模式図、図6(b)は、コードシンボル読取装置101のディスプレイ106に表示される商品の登録画面RSの一例を示す模式図である。
【0052】
図6(a)に示すように、POS端末11のオペレータ用表示器15に表示される商品の登録画面RSでは、フレームデータ202によって規定された一画面領域oa中、上から、タイトルエリアAU1、カテゴリー表示エリアAU5、明細表示エリア(フル)AU6、合計金額エリアAU3、機能キーショートカットAU8という順で個々のエリア表示AUが配列されている。
【0053】
図6(b)に示すように、コードシンボル読取装置101のディスプレイ106に表示される商品の登録画面RSでは、フレームデータ202によって規定された一画面領域oa中、上から、タイトルエリアAU1、カテゴリー表示エリアAU5、単品表示エリアAU4、検索キーAU9、カレントエリアAU2及び合計金額エリアAU3、機能キーショートカットAU8という順で個々のエリア表示AUが配列されている。
【0054】
上記例示では、一例として、単品表示エリアAU4中の最も小さな要素(例えば、アボガド)やカテゴリー表示エリアAU5が、二つ分の最小領域maを使って生成されている。そこで、図6(a)、(b)を参照することで明らかなように、他の全てのエリア表示AUは、最小領域maの整数倍の領域となっていることが分かる。
【0055】
このような構成において、オペレータは、第1の籠133aに収納されている商品ALを手に取り、付されているバーコードBCをバーコードスキャナ103の読取窓103aに向けてその商品ALを読取領域RAに位置付ける。この際、光源用LED113から光が照射されてバーコードBCの反射光がCCDセンサ114に受光され、デコード部155によって商品コードにデコードされる。このようにして、オペレータは、バーコードBCとして商品ALに付された商品コードをコードシンボル読取装置101に読み取らせる。その後、オペレータは、商品コードを読み取らせた商品ALを第2の籠133bに入れていく。コードシンボル読取装置101で読み取られた商品コードは、POS端末11に送信される。POS端末11のCPU51は、この商品コードに基づいてPLUファイル(図示せず)から対応する単価を取得し、単価に基づく決済金額を算出する処理を実行する。このような一連の処理が商品販売データ処理であり、その詳細を図7に基づいて説明する。
【0056】
図7は、POS端末11及びコードシンボル読取装置101における商品販売データ処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、POS端末11においては、そのCPU51がRAM53にコピーしたコンピュータプログラムに従い実行し、コードシンボル読取装置101においては、そのCPU161がROM162にファームウェアとして記録しているコンピュータプログラムに従い実行する。
【0057】
コードシンボル読取装置101のCPU161は、商品コードの入力を判定する(ステップS101)。商品コードの入力は、一つの手法として、バーコードスキャナ103でのバーコードBCの読み取りによってなされる。商品コード入力の別の手法としては、ディスプレイ106に表示する商品の登録画面RS中、単品表示エリアAU4に表示されている単品表示をタッチパネル105でタッチ指定する手法もある。単品表示エリアAU4に単品表示されている商品がタッチパネル105でタッチ指定されると、コードシンボル読取装置101のCPU161は、画面データ201に記憶されている位置特定データ205を参照することで(図3参照)、どの単品表示が選択指定されたのかを認識することができる(図5のステップS6参照)。
【0058】
CPU161は、商品コードの入力判定に待機しており(ステップS101)、商品コードの入力を判定すると(ステップS101のY)、バーコードスキャナ103が出力した商品コード、あるいはタッチパネル105によってタッチ指定された単品表示エリアAU4に単品表示されている商品の商品コードをPOS端末11に送信する(ステップS102)。
【0059】
POS端末11のCPU51は、コードシンボル読取装置101からの商品コードの受信判定に待機しており(ステップS21)、商品コードの受信を判定すると(ステップS21のY)、入力された商品コードに基づいてPLUファイル(図示せず)から対応する品名及び単価のデータを呼び出し、RAM53のワークエリアに一時記憶する(ステップS22)。その後、オペレータ用表示器15及び客用表示器17の表示更新を実行する(ステップS23)。そして、POS端末11のCPU51は、PLUファイル(図示せず)から検索した品名及び単価のデータをコードシンボル読取装置101に送信する(ステップS24)。
【0060】
コードシンボル読取装置101のCPU161は、商品コードをPOS端末11に送信した後(ステップS102)、POS端末11からの品名及び単価のデータの受信に待機している(ステップS103)。そこで、POS端末11からの品名及び単価のデータの受信を判定すると(ステップS103のY)、オペレータが閲覧するディスプレイ106及び買物客が閲覧する顧客用ディスプレイ108の表示更新を実行する(ステップS104)。
【0061】
POS端末11のCPU51は、PLUファイル(図示せず)から検索した品名及び単価のデータをコードシンボル読取装置101に送信した後(ステップS24)、キーボード14による締め操作の有無を判定する(ステップS25)。締め操作は、一例として、小計キーの押下後にテンキーによる預かり金額の置数がなされ、その後に預/現計キーが押下されることにより行われる。小計キー、テンキー及び預/現計キーは、キーボード14のいずれかのキーに割り付けられている。POS端末11のCPU51は、締め操作がないまま(ステップS25のN)商品コードの入力があれば(ステップS21のY)、ステップS22〜ステップS25の処理を繰り返す。これに対して、POS端末11のCPU51は、締め操作を判定すると(ステップS25のY)、RAM53のワークエリアに一時記憶したデータに基づいて算出した売上合計金額等の取引データをRAM53の仮登録エリアに保存して商品登録を行い(ステップS26)、オペレータ用表示器15及び客用表示器17の表示更新を実行する(ステップS27)。そして、POS端末11のCPU51は、そのような取引データに基づく取引情報をレシートジャーナルプリンタ16によって印字したレシートを発行し、レシートジャーナルプリンタ16によるジャーナル記録を行う(ステップS28)。更に、コードシンボル読取装置101に向けて取引終了通知を送信し(ステップS29)、処理を終了する。店員は、発行したレシートを顧客に渡し、一取引を終了する。
【0062】
コードシンボル読取装置101のCPU161は、POS端末11からの取引終了通知を受信すると(ステップS105のY)、RAMクリアや表示クリア等のクリア処理を実行し(ステップS106)、処理を終了する。
【0063】
ここで、本実施の形態のチェックアウトシステム1を構築するPOS端末11及びコードシンボル読取装置101においては、商品の登録画面RS(図6参照)の作成及び変更等がきわめて容易であり、容易に作成可能な商品の登録画面RSのレイアウト上の自由度も高い。この点について説明する。
【0064】
図8は、コードシンボル読取装置101のディスプレイ106に表示される商品の登録画面RSの各種バリエーションを示す模式図である。あくまでも説明の便宜上ではあるが、図8(a)と図8(b)とに一つの表示例クループ、図8(c)と図8(d)とに別の表示例グループをそれぞれ示している。
【0065】
商品の登録画面RSをなす画面データ201を製作するに際しては、まず、一画面領域oaを規定する座標(x,y)を決定し、フレームデータ202を生成する(図3参照)。この時、観念上、又は実データとして、最小領域maが決められる。一画面領域oaは、最小領域maの整数倍の大きさとなる。
【0066】
次いで、複数種類のエリア表示AUを作成し、エリアデータ203を生成する(図3参照)。この際、エリア表示AUは、最小領域maを整数倍に組み合わせてユニット化したものである。
【0067】
次いで、生成したエリアデータ203によって構成される個々のエリア表示AUの配置位置を定める。この場合の配置位置は、一例として、フレームデータ202によって規定される一画面領域oaの座標(x,y)によって定められる。別の一例として、フレームデータ202中、最小領域maが一画面領域oa中に実データとして含まれており、個々の最小領域maにID番号が設定されていることを前提とするならば、個々のエリア表示AUについて定義された最小領域maのID番号として個々のエリア表示AUの配置位置を定めても良い。これらのような個々のエリア表示AUの配置位置を定めるデータは、表示位置指定データ204である(図3参照)。
【0068】
そして、前述した位置特定データ205(図3参照)を生成することで、商品の登録画面RSが生成される。
【0069】
図8(a)に示す登録画面RSの一例では、フレームデータ202によって規定された一画面領域oa中、上から順に、タイトルエリアAU1、カレントエリアAU2及び合計金額エリアAU3が表示され、その下には、左側にカテゴリー表示エリアAU5、右側に単品表示エリアAU4が表示されている。そして、一例として、単品表示エリアAU4に示されている最も小さな単品表示が最小領域maをなしている。図8(a)を参照すると、単品表示エリアAU4に示されている最も大きな単品表示(トマト、キュウリ等)は四個分の最小領域ma、中位の単品表示(有機泥つきネギ、ネギ洗いカット)及びカテゴリー表示エリアAU5の各要素は、二個分の最小領域maから構成されている。このように、全てのエリア表示AUは、最小領域maを整数倍に組み合わせたユニットとして生成されていることが分かる。
【0070】
図8(b)に示す登録画面RSは、図8(a)に示す登録画面RSに対して、カレントエリアAU2及び合計金額エリアAU3が最も下方に位置付けられ、カテゴリー表示エリアAU5の配置位置と単品表示エリアAU4の配置位置とが入れ替えられている。このようなレイアウト変更は、表示位置指定データ204の変更によって容易に行うことができる。
【0071】
図8(c)に示す登録画面RSの一例では、フレームデータ202によって規定された一画面領域oa中、上から順に、タイトルエリアAU1、カレントエリアAU2及び合計金額エリアAU3が表示され、その下には、左側にカテゴリー表示エリアAU5、中央に単品表示エリアAU4、そして、右側に明細表示エリア(簡易)AU7が表示されている。
【0072】
図8(d)に示す登録画面RSは、図8(c)に示す登録画面RSに対して、カレントエリアAU2及び合計金額エリアAU3が最も下方に位置付けられ、カテゴリー表示エリアAU5の配置位置と明細表示エリア(簡易)AU7の配置位置とが入れ替えられている。このようなレイアウト変更は、表示位置指定データ204の変更によって容易に行うことができる。
【0073】
以上説明したように、本実施の形態によれば、フレームデータ202によって規定される一画面領域oa中で表示位置指定データ204によってその表示位置が定められるエリアデータ203によって構成される複数種類のエリア表示AUがユニット化されている。しかも、そのユニットは、フレームデータ202によって規定される一画面領域oaを決定する最小領域maを整数倍に組み合わせたユニットである。したがって、各種類のエリアデータによって構成されるエリア表示AUをなす最小領域maの組み合わせ数を適宜設定した上で、そのエリア表示AUのユニットを適宜組み合わせてその位置を表示位置指定データ204によって指定するだけで、比較的簡単に、かつ、高い自由度をもって、商品登録画面RSを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施の一形態として、POS端末(商品販売データ処理装置)及びコードシンボル読取装置を含むチェックアウトシステムを示す斜視図である。
【図2】POS端末及びコードシンボル読取装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】POS端末のオペレータ用表示器(ディスプレイ)及びコードシンボル読取装置のディスプレイに表示させるべき画面データを示す模式図である。
【図4】画面データに基づく商品の登録画面の表示手法を示す模式図である。
【図5】商品の登録画面の表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】(a)は、POS端末のオペレータ用表示器に表示される商品の登録画面の一例を示す模式図、(b)は、コードシンボル読取装置のディスプレイに表示される商品の登録画面の一例を示す模式図である。
【図7】POS端末及びコードシンボル読取装置における商品販売データ処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】コードシンボル読取装置のディスプレイに表示される商品の登録画面の各種バリエーションを示す模式図である。
【符号の説明】
【0075】
15…オペレータ用表示器(ディスプレイ)、53…RAM(記憶部)、105…タッチパネル、106…ディスプレイ、162…ROM(記憶部)、201…画面データ、202…フレームデータ、203…エリアデータ、204…表示位置指定データ、205…位置特定データ、AU…エリア表示、AU2…カレントエリア、AU3…合計金額エリア、AU4…単品表示エリア、AU8…機能キーショートカット、CL…制御部、ma…最小領域、MC…マイクロコンピュータ(制御部)、oa…一画面領域、RS…登録画面、TP…タッチパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイと、
前記ディスプレイの画面上に配置されたタッチパネルと、
前記ディスプレイに商品の登録画面を表示させるための画面データを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記画面データに応じた画面表示を前記ディスプレイに表示させ、入力された商品コードに基づく商品販売データ処理を実行する制御部と、
を備え、
前記画面データは、
前記タッチパネルでのタッチ指定操作が可能な領域である最小領域の整数倍の大きさで一画面領域を規定するフレームデータと、
前記最小領域を整数倍に組み合わせてユニット化され、前記登録画面の一部となる共通の要素を集合させた複数種類のエリア表示を構成するエリアデータと、
前記フレームデータによって規定される前記一画面領域中での前記エリアデータによって構成される前記エリア表示の表示位置を指定する表示位置指定データと、
前記エリアデータに含まれている前記タッチパネルによってタッチ指定可能な前記エリア表示中の個々の要素の位置を特定する位置特定データと、
を含む、
ことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記エリアデータは、業務内容名と責任者名とを前記要素として含むタイトルエリアを前記エリア表示として含んでいる、請求項1記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記エリアデータは、商品コードが入力された現在の商品の品名及び単価を前記要素として含むカレントエリアを前記エリア表示として含んでいる、請求項1又は2記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
前記エリアデータは、合計金額を前記要素として含む合計金額エリアを前記エリア表示として含んでいる、請求項1ないし3のいずれか一記載の商品販売データ処理装置。
【請求項5】
前記エリアデータは、個々の商品の単品ボタンを前記要素として含む単品表示エリアを前記エリア表示として含んでいる、請求項1ないし4のいずれか一記載の商品販売データ処理装置。
【請求項6】
前記エリアデータは、商品のカテゴリーを前記要素として含むカテゴリー表示エリアを前記エリア表示として含んでいる、請求項5記載の商品販売データ処理装置。
【請求項7】
前記エリアデータは、商品コードが入力された商品の履歴情報を前記要素として含む明細表示エリアを前記エリア表示として含んでいる、請求項1ないし6のいずれか一記載の商品販売データ処理装置。
【請求項8】
前記エリアデータは、機能キーを前記要素として含む機能キーショートカットを前記エリア表示として含んでいる、請求項1ないし7のいずれか一記載の商品販売データ処理装置。
【請求項9】
タッチパネル付きディスプレイを備え、入力された商品コードに基づく商品販売データ処理を実行する商品販売データ処理装置のコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、
記憶部から、前記タッチパネルでのタッチ指定操作が可能な領域である最小領域の整数倍の大きさで一画面領域を規定するフレームデータを呼び出す機能と、
前記記憶部から、前記最小領域を整数倍に組み合わせてユニット化され、商品の登録画面の一部となる共通の要素を集合させた複数種類のエリア表示を構成するエリアデータを呼び出す機能と、
前記記憶部から、前記フレームデータ中での前記エリアデータの表示位置を指定する表示位置指定データを呼び出し、当該呼び出した表示位置指定データに従い前記フレームデータによって規定される前記一画面領域に前記エリアデータによって構成される前記エリア表示を当て嵌めて前記ディスプレイに前記登録画面を表示する機能と、
前記タッチパネルによる前記エリア表示中の要素のタッチ指定があった場合、前記エリアデータに含まれている前記タッチパネルによってタッチ指定可能な前記エリア表示中の個々の要素の位置を特定する前記記憶部に記憶されている位置特定データを参照し、前記タッチ指定された要素を認識する機能と、
を実行させる、機械読み取り可能なコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−61571(P2010−61571A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−228844(P2008−228844)
【出願日】平成20年9月5日(2008.9.5)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】