説明

嗜好情報管理システムおよび端末装置

【課題】配信前のコンテンツについてのユーザの嗜好傾向を正確に把握することができるようにする。
【解決手段】配信信号受信部11によるコンテンツの受信予約を入力する予約入力部13と、この予約入力部13によって入力された受信予約に基づいて配信信号の受信を行なう受信実行部21と、予約入力部13による受信予約の入力後に受信予約に関する情報を予約情報として送信する送信部23とをそなえた端末装置10と、端末装置10から送信された予約情報を受信する受信部33と、予約情報を集計してコンテンツに関する嗜好情報を生成する嗜好情報生成部34とをそなえた管理装置30とをそなえて構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、番組等のコンテンツに関する嗜好情報の収集に用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、TV業界においては、番組の視聴率をリサーチし、番組の評価を受けてスポンサー等が付くようになっている。スポンサーは、高額の制作費用を払い、15秒や30秒のスポットCMを流すのであるが、このCMをいかにユーザニーズに合わせて流すか、その予測が難しい。
従って、ユーザニーズを把握することが重要とされ、ユーザの番組視聴の傾向を正確に把握することが望まれている。
【0003】
例えば、下記特許文献1は、携帯端末において視聴したコンテンツの視聴状況情報を生成する手法に関する技術であって、携帯端末において、視聴したテレビ放送についての視聴状況情報を生成し、この視聴状況情報をサーバに送信する手法が開示されている。
また、下記特許文献2には、テレビ付き携帯電話において視聴状況が変化するたびに視聴情報を視聴率情報センターに送信することにより、正確でリアルタイムな視聴率情報を収集する手法が開示されている。
【特許文献1】特開2005−176067号公報
【特許文献2】特開2006−180125号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の視聴率情報の取得手法においては、視聴者が実際に視聴している(もしくは、視聴した)番組についての視聴率情報しか収集することができず、放送前の番組についてはユーザの視聴の傾向を取得することができないという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、配信前のコンテンツについてのユーザの嗜好傾向を正確に把握することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため、この嗜好管理システムは、コンテンツの配信信号を受信する配信信号受信部と、該配信信号受信部による該コンテンツの受信予約を入力する予約入力部と、該予約入力部によって入力された該受信予約に基づいて該配信信号の受信を行なう受信実行部と、該予約入力部による該受信予約の入力後に該受信予約に関する情報を予約情報として送信する送信部とをそなえた端末装置と、該端末装置と通信回線を介して通信可能に接続され、該端末装置から送信された該予約情報を受信する受信部と、当該予約情報を集計して該コンテンツに関する嗜好情報を生成する嗜好情報生成部とをそなえた管理装置とをそなえることを特徴としている。
【0006】
また、この端末装置は、コンテンツの配信信号を受信する配信信号受信部と、該配信信号受信部による該コンテンツの受信予約を入力する予約入力部と、該予約入力部によって入力された該受信予約に基づいて該配信信号の受信を行なう受信実行部と、該予約入力部による該受信予約の入力後に該受信予約に関する情報を予約情報として送信する送信部とをそなえることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
開示のシステムもしくは装置によれば、以下の少なくともいずれか1つの効果ないし利点が得られる。
(1)視聴者の嗜好を分析するために用いる情報を容易に収集することができる。
(2)コンテンツの配信が開始される前に、視聴者の嗜好情報を収集することができる。
【0008】
(3)コンテンツの配信が行なわれる前に、視聴者の嗜好情報を予測分析することにより、顧客ニーズに合ったコンテンツやCMを効率的に作成・提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A)第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態としての嗜好管理システムの構成を模式的に示す図である。
本第1実施形態の嗜好管理システム100は、放送装置(コンテンツ配信部)50から配信されるテレビ番組(番組;コンテンツ)についての、視聴者(コンテンツ受信者)の嗜好情報を収集・管理するものであり、管理サーバ30と複数の端末装置10とをそなえて構成されている。
【0010】
放送装置50は、例えば、テレビ局等によって管理され、テレビ番組の放送信号(配信信号)を配信するものである。
また、放送装置50は、番組が同一であって、挿入されるCM(広告情報)が異なる、すなわち、スポンサーが異なる複数種類の放送信号を送信することができるようになっている。
【0011】
端末装置10は、視聴者がテレビ番組の受信・視聴に用いる装置であって、放送装置50から配信されるテレビ放送信号(配信信号;以下、放送信号という場合がある)を受信し、テレビ番組の再生(ディスプレイ12への表示)や録画を行なうことができるようになっている。又、この端末装置10は、視聴者が予め設定した時刻(予約時刻)にテレビ番組を受信して録画を行なう予約録画機能や、予約時刻にテレビ番組を受信してディスプレイ12に表示させる予約視聴機能をそなえている。
【0012】
なお、以下、端末装置10において、テレビ番組を受信し再生したり録画を行なったりすることを、単に受信ジョブという場合があり、同様に、これらの受信ジョブを予約して行なうこと(予約録画,予約視聴)を、予約ジョブという場合がある。
また、この端末装置10は、視聴者の家屋等に設置される備え付け型の装置であってもよく、又、視聴者が携行可能な携帯型の装置(携帯電話機や携帯型情報処理装置,PDA等)であってもよい。本実施形態においては、端末装置10が、テレビ番組の再生・録画機能をそなえた携帯電話機として構成された例について説明する。
【0013】
なお、以下、端末装置10における携帯電話機としての機能は、既知の種々の手法によって実現されるものであり、その説明を省略する。
端末装置10は、図1に示すように、チューナ(配信信号受信部)11,ディスプレイ12,スピーカ14,マイク15,キーボード13,インタフェース(I/F)16,無線通信部17,CPU(Central Processing Unit)20,記憶部18,RAM(Random Access Memory)8,ROM(Read Only Memory)9およびアンテナ111,112をそなえて構成されている。
【0014】
チューナ11は、放送装置50から配信される放送信号を受信・選局し、音声・映像信号を取得するものである。このチューナ11には、図1に示すように、アンテナ111が接続されており、チューナ11は、このアンテナ111を介して、テレビ放送信号の受信を行なうようになっている。
例えば、チューナ11として、ワンセグ(1seg;携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス)により放送信号を受信する、いわゆるワンセグチューナにより実現することができる。
【0015】
また、このチューナ11は、上述の如きテレビ番組にかかる放送信号のみならず、放送装置50が放送信号とともに配信するEPG(Electronic Program Guide:電子番組ガイド)等のSI(Service Information)も受信してもよい。
さらに、チューナ11は、放送信号の受信に際して、放送装置50から、番組が同一であって、スポンサーが異なる、すなわち、挿入されるCM(広告情報)が異なる複数種類の放送信号が配信されている場合には、これらの複数種類の放送信号のうち、後述するキー入力部(スポンサー選択部)13によって選択されたスポンサーにかかる放送信号を選択的に受信することができるようになっている。
【0016】
すなわち、チューナ11は、キー入力部13によって選択されたスポンサーに関するCMを選択的に受信することができるようになっており、受信する番組にかかるスポンサーを選択可能なスポンサー選択部として機能するようになっている。
なお、このスポンサーに応じて受信する放送信号を選択する手法は、例えば、放送装置50から配信する放送信号において、その番組のスポンサーの識別情報が含まれている放送信号を選択的に受信することにより行なうことができる。
【0017】
ディスプレイ12は、表示制御部(図示省略)による表示制御に基づいて種々の情報を表示可能な表示装置であって、チューナ11によって生成されたテレビ番組の映像データや後述する録画データ183を再生した映像データが表示される他、視聴者に対して提示される種々の情報やメッセージが表示されるようになっている。
また、このディスプレイ12には、後述する、予約入力画面や予約解除入力画面,個人情報送信確認設定画面,スポンサー選択画面等が表示されるようになっており、表示部として機能するようになっている。
【0018】
スピーカ14は、音声を出力する出力装置であり、図示しないオーディオコントローラによって制御され、チューナ11によって生成されたテレビ番組の音声(音声データ)や後述する録画データ183の音声等を出力するものである。又、この端末装置10が携帯電話機として機能するに際して、スピーカ14は通話時の音声や呼び出し音等を出力するようになっている。なお、これらの通話時の音声や呼び出し音等の出力については、これらの機能を実現するスピーカを別途そなえてもよく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0019】
マイク15は、音声を入力するための入力装置であり、例えば、この端末装置10が携帯電話機として機能するに際して、通話時の音声入力に用いられるようになっている。
キー入力部13は、種々の情報を入力するための入力装置であり、例えば、数字を入力するための数字キーやディスプレイ12上に表示されるポインタ(図示省略)等を移動させるための移動キーや選択キーをそなえて構成されている。
【0020】
なお、上述した数字キーが英文字やかな文字等の文字入力を行なうための文字キーとしての機能をそなえてもよく、又、これらの数字キーと文字キーとを別個にそなえてもよく、種々変形して実施することができる。又、例えば、タッチパネル式ディスプレイをそなえることにより、キー入力部13と上述したディスプレイ12とを同一のデバイスにより実現してもよい。
【0021】
また、本実施形態においては、視聴者はこのキー入力部13を用いて、テレビ番組の録画や視聴の予約、すなわち受信ジョブの予約(受信予約)を入力することができるようになっている。具体的には、視聴者は、ディスプレイ12に表示される予約入力画面(図示省略)に従って、視聴もしくは録画を希望する番組についての情報(番組登録情報;例えば、番組を特定する情報(番組コード),チャンネル,開始時刻,終了時刻)や、録画や再生に関する情報(条件情報;例えば、録画品質(再生品質)や録画データの保存先)を入力するようになっており、これらの入力された情報は予約管理部21に送信され、この予約管理部21が予約情報181として記録部18に保存するようになっている。
【0022】
なお、この予約入力画面をディスプレイ12に表示させるための制御(処理)は、例えば、予約管理部21(CPU20)が行なうようになっている。
なお、上述した番組登録情報の登録(入力)に際しては、例えば、ディスプレイ12に電子番組ガイド(EPG:Electronic Program Guide)を表示させ、このEPGから視聴もしくは録画を希望する番組を選択することにより行なってもよい。
【0023】
さらに、視聴者は上述のようにして入力した予約ジョブ(受信予約)をキャンセル(解除)することもできるようになっている。この予約ジョブのキャンセルは、端末装置10において、例えば、ディスプレイ12に予約解除入力画面(図示省略)を表示させ、視聴者が、この予約解除入力画面においてキャンセルする予約ジョブを選択し、更に、この選択された予約ジョブのキャンセルを実行する旨の指示(解除指示)入力をキー入力部13から行なうことにより行なわれる。すなわち、キー入力部13が、受信予約の解除指示を入力可能な解除指示入力部として機能するのである。
【0024】
そして、予約管理部21は、キー入力部13からキャンセルの入力が行なわれた予約ジョブに対応する予約情報181を、記録部18から削除するようになっている。
また、視聴者は、キー入力部13を用いて、後述する管理サーバ30に対して、視聴者の個人情報182(詳細は後述)の送信を許可するか否かを設定・登録することができるようになっている。
【0025】
具体的には、視聴者は、ディスプレイ12に表示される個人情報送信確認設定画面(図示省略)において、キー入力部13を用いて、個人情報182の送信を許可するか否かを選択的に入力することにより、個人情報182の送信を許可するか否かを設定・登録することができるようになっている。なお、この個人情報送信確認設定画面をディスプレイ12に表示させるための制御(処理)は、例えば、予約管理部21(CPU20)が行なうようになっている。
【0026】
そして、この入力された個人情報182の送信を許可するか否かの情報(許可情報)は、後述する記憶部18の所定の領域に、許可情報185として、個人情報182とともに記録されるようになっている。すなわち、キー入力部13は、個人情報の送信を許可する送信許可を入力する許可入力部として機能するようになっている。
さらに、本嗜好管理システム100においては、放送装置50から、番組が同一であって、スポンサーが異なる、すなわち、挿入されるCM(広告情報)が異なる複数種類の放送信号が配信されている場合に、これらの複数種類の放送信号のうち、視聴を希望するCMのスポンサーを選択することができるようになっている。
【0027】
具体的には、視聴者は、ディスプレイ12に表示されるスポンサー選択画面(図示省略)において、キー入力部13を用いて、そのCMの視聴を希望するスポンサーを選択する入力を行なうことにより、この選択されたスポンサーを特定する情報が、対応する番組を特定情報と関係付けられて、スポンサー選択情報184として記録部18に格納される。
これにより、以降、このスポンサーの選択が行なわれた番組を視聴する際には、チューナ11が、これらの複数種類の放送信号のうち、視聴者が選択したスポンサーのCMが挿入された放送信号を優先的に選択して受信(選局)するのである。
【0028】
なお、このスポンサー選択画面をディスプレイ12に表示させるための制御(処理)は、例えば、予約管理部21(CPU20)が行なうようになっている。
また、視聴者によりCMの視聴を希望するスポンサーの選択が行なわれている場合に、チューナ11が、これらの複数種類の放送信号のうち、視聴者が選択したスポンサーのCMが挿入された放送信号を優先的に選択して受信(選局)する代わりに、チューナ11が、これらの複数種類の放送信号を受信し、例えば、テレビ表示部26が、これらの受信された複数種類のテレビ放送のうち、視聴者が選択したスポンサーのCMが挿入された放送信号を優先的に再生してもよく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0029】
インタフェース(I/F)16は、端末装置10にそなえられる各部間におけるデータや制御信号の授受を制御するものであり、例えば、バス・インタフェースとして構成されている。
無線通信部17は、端末装置10と外部装置との間において無線通信を実現するものであり、アンテナ112をそなえて構成され、例えば、基地局や各種交換局,公衆電話網を介して相手先の固定電話や携帯電話に接続したり、基地局やパケットゲートウェイ等を介してインターネット(通信回線)へ接続したりするものである。
【0030】
そして、端末装置10は、この無線通信部17により、インターネットを介して後述する管理サーバ30に接続されるようになっている。
ROM9は、後述するCPU20が演算や制御を行なう際に用いるデータやプログラムを予め格納する記憶装置であり、RAM8は、CPU20が演算や制御を行なう際に、データやプログラムを一時的に格納・展開する記憶装置である。
【0031】
CPU20は、種々の演算や制御を行なうものであって、端末装置10においては、CPU20が、例えば、管理プログラムを実行することにより、後述する、予約管理部21,確認部22,送信部23,録画部24,再生部25およびテレビ表示部26として機能するようになっている。
なお、これらの予約管理部21,確認部22,送信部23,録画部24,再生部25およびテレビ表示部26としての機能を実現するためのプログラム(管理プログラム)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0032】
予約管理部21,確認部22,送信部23,録画部24,再生部25およびテレビ表示部26としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態ではRAM8やROM9)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではCPU20)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行するようにしてもよい。
【0033】
なお、本実施形態において、コンピュータとは、ハードウェアとオペレーティングシステムとを含む概念であり、オペレーティングシステムの制御の下で動作するハードウェアを意味している。又、オペレーティングシステムが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえており、本実施形態においては、情報処理装置1がコンピュータとしての機能を有しているのである。
【0034】
さらに、本実施形態における記録媒体としては、上述したフレキシブルディスク,CD,DVD,ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスクのほか、ICカード,ROMカートリッジ,磁気テープ,パンチカード,コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ),外部記憶装置等や、バーコードなどの符号が印刷された印刷物等のコンピュータ読取可能な種々の媒体を利用することができる。
【0035】
予約管理部(予約実行部)21は、後述する記録部18に格納された1以上の予約情報181に基づいて、テレビ番組の録画や視聴の予約を管理するものであって、予約情報181に基づいて、テレビ番組の録画や視聴の予約を実行するようになっている。
この予約管理部21は、予約情報181を管理し、この予約情報181に登録された開示時刻になると、その予約ジョブを実行するようになっており、予約情報181に登録されたチャンネルのテレビ番組の録画や再生を行なう。又、ここで、予約ジョブが録画である場合には、条件情報として登録された録画品質等で録画を行なうのである。すなわち、この予約管理部21が、受信予約に基づいて放送信号(配信信号)の受信を行なう受信実行部として機能するのである。
【0036】
また、予約管理部21は、予約情報181の記録部18への格納や管理を行なうようになっており、視聴者が、前述した予約入力画面(図示省略)に従って、キー入力部13を介して入力した予約ジョブの内容(例えば、番組登録情報や条件情報)を、予約情報181として記録部18に保存するようになっている。
さらに、予約管理部21は、上述したキー入力部13から、受信予約を解除する旨の指示(解除指示)が入力された場合に、後述する記憶部18から、その予約ジョブに関する予約情報181を削除するようになっている。
【0037】
テレビ表示部26は、チューナ11によって受信されたテレビ番組の表示(再生)するものであり、再生部25は、後述する記憶部18に格納されたテレビ番組の録画データ183を再生するものであり、これらの再生されるテレビ番組の映像はディスプレイ12に表示され、又、その音声はスピーカ14から出力されるようになっている。
録画部24は、チューナ11によって受信されたテレビ番組を動画像(動画)データ(映像データおよび音声データ)として記録(録画)するものであって、本実施形態においては、録画部24は、そのテレビ番組を録画データ183として記憶部18に保存するようになっている。
【0038】
また、この録画部24は、予約管理部21の制御に従って録画処理を行なうようになっており、この予約管理部21の制御に従って、予約時間(予約開始時刻)になると、所定のチャンネルのテレビ番組にかかる予約ジョブの実行を開始して録画データ183の記録(録画)を開始し、更に、その予約ジョブの番組の終了時刻になると、その録画を停止するようになっている。
【0039】
そして、この録画部24は、上述の如くチューナ11が放送信号から取得した、その番組にかかるSI情報を録画データ183に含めて保存してもよい。
確認部22は、個人情報182の送信を許可する送信許可の有無を確認するものであって、上述したキー入力部13によって入力され、記録部18に格納された許可情報185を確認することにより、管理サーバ30に対する個人情報182の送信が許可されているか否かを確認するようになっている。
【0040】
送信部23は、記録部18に格納された予約情報181を管理サーバ30に対して送信するものであって、上述したキー入力部13による受信予約の入力後に、その予約情報181を、管理サーバ30に対して送信するものであり、無線通信部17やアンテナ112の制御を行なうことにより、端末装置10をインターネットを介して管理サーバ30に接続させて通信を確立し、管理サーバ30に対するデータ通信を行なうようになっている。
【0041】
例えば、この送信部23は、視聴者が、前述した予約入力画面に従って、キー入力部13を用いて番組登録情報や条件情報の入力が完了した時点、すなわち、例えば、入力完了を示すキー入力が行なわれたタイミングで、記録部18に保存されたこれらの情報(予約情報181)を、管理サーバ30に対して送信するようになっている。
また、送信部23は、上述した確認部22により、管理サーバ30に対する個人情報182の送信が許可されていることが確認された場合に、予約情報181とともに個人情報182を管理サーバ30に対して送信するようになっている。
【0042】
さらに、送信部23は、上述したキー入力部13から解除指示が入力された際には、管理サーバ30に対して、解除指示が入力されたことを通知する解除指示通知情報を送信するようになっており、又、上述の如く、視聴者によりキー入力部13を介してCMの視聴を希望するスポンサーの選択が行なわれた場合には、送信部23は、記録部18に格納されたスポンサー選択情報184を管理サーバ30に対して送信するようになっている。
【0043】
なお、この解除指示通知情報としては、予約が解除された番組について、その番組を特定する情報(番組識別情報,番組名)の他、ジャンルや予約時間を管理サーバ30に対して送信してもよい。
また、送信部23は、上述した確認部22により、管理サーバ30に対する個人情報182の送信が許可されていることが確認された場合に、解除指示通知情報とともに個人情報182を管理サーバ30に対して送信してもよい。
【0044】
記憶部18は、種々のデータやOS(Operating System),プログラムを格納する記録装置であって、例えば、HDD(Hard disk drive)や半導体記憶装置(メモリ)により構成されている。この記憶部18には、図1に示すように、予約情報181,個人情報182,録画データ183,スポンサー選択情報184および許可情報185が格納されるようになっている。
【0045】
予約情報181は、視聴者がキー入力部13を用いて入力した、予約ジョブの内容に関する情報であって、上述の如く、例えば、チャンネル,開始時刻,終了時刻,番組を特定するための情報(例えば、Gコード)からなる番組登録情報と、録画品質(再生品質)や録画データの保存先からなる条件情報とをそなえて構成されている。
この予約情報181は、視聴者が、ディスプレイ12に表示される予約入力画面に従って、キー入力部13を介して入力した予約ジョブの内容(例えば、番組登録情報や条件情報)を、予約管理部21が記録部18に保存することによって生成される。
【0046】
個人情報182は、携帯端末10の所有者(視聴者)に関する個人的な情報であって、視聴者の特長を示す情報であり、例えば、所有者の氏名,年齢,性別,電子メールアドレス等がそなえられている。なお、この個人情報182としては、これらの情報の一部のみをそなえてもよく、又、血液型や職業等の上述したもの以外の情報をそなえてもよい。
すなわち、個人情報182としては、例えば、いわゆる市場調査において使用される種々の情報をそなえることが望ましく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0047】
そして、記録部18は、この個人情報182を格納することにより、端末装置10の所有者に関する個人情報182を格納する個人情報格納部として機能するようになっている。
録画データ183は、チューナ11により受信され録画部24によって生成・保存されたテレビ番組のデータである。
【0048】
スポンサー選択情報184は、ディスプレイ12に表示されたスポンサー選択画面(図示省略)において、視聴者によりキー入力部13を用いて選択された、そのCMの視聴を希望するスポンサーを示す情報である。このスポンサー選択情報184は、スポンサーを特定する情報(例えば、その識別記号やスポンサー名等)を、対応する番組を特定情報に関係付けることにより構成されている。
【0049】
許可情報185は、管理サーバ30に対する個人情報182の送信を許可するか否かを示す情報であって、例えば、記憶部18の所定の領域に、“1(High)”もしくは“0(Low)”のフラグとして記録されている。
図2は本発明の第1実施形態としての嗜好管理システム100の端末装置10の記録部18の構成例を模式的に示す図である。
【0050】
この図2に示す例においては、記録部18は3つの領域18a,18b,18cをそなえて構成されており、これらの領域18a,18b,18cに、それぞれ端末装置10における用途に応じて、種々の情報格納されるようになっている。
例えば、領域18aには、個人情報182や許可情報185等の端末装置10における携帯電話としての機能や通信機能に関する視聴者の情報が格納されており、領域18bには、予約情報181や録画データ183,スポンサー選択情報184等の、テレビ番組の視聴に関する情報が格納されている。又、領域18cには、端末装置10を機能させるためのアプリケーション等が格納されている。
【0051】
管理サーバ30は、端末装置10と通信回線を介して通信可能に接続され、端末装置10から送信される予約情報181に基づき、番組に関する嗜好情報36を生成するものであり、図1に示すように、通信部41,CPU(Central Processing Unit)31,ROM(Read Only Memory)38,RAM(Random Access Memory)39およびHDD(Hard disk drive)32をそなえた情報処理装置(コンピュータ,サーバコンピュータ)して構成されている。
【0052】
また、この管理サーバ30は、視聴者の嗜好を調査する調査機関の情報センター等に設置されている。
通信部41は、管理サーバ30をインターネットに通信可能に接続するものであり、例えば、LANインタフェース等により構成されている。そして、管理サーバ30は、この通信部41を介してインターネットに接続されることにより、同じくインターネットに接続された1以上の端末装置10と通信可能に接続されるのである。
【0053】
なお、管理サーバ30と複数の端末装置10とを接続するための具体的な手法は既知の種々の手法を用いて実施することができ、その具体的な構成や機能の説明は省略する。
ROM38は、後述するCPU31が演算や制御を行なう際に用いるデータやプログラムを予め格納する記憶装置であり、RAM39は、CPU31が演算や制御を行なう際に、データやプログラムを一時的に格納・展開する記憶装置である。
【0054】
CPU31は、種々の演算や制御を行なうものであって、管理サーバ30においては、このCPU31が、例えば、嗜好管理プログラムを実行することにより、後述する、受信部33および嗜好情報生成部34として機能するようになっている。
受信部33は、端末装置10の送信部23によって送信される種々の情報を受信するものであって、例えば、予約情報181,個人情報182,スポンサー選択情報184および許可情報185を受信するようになっている。
【0055】
この受信部33は、通信部41を制御することにより、管理サーバ30をインターネットに接続し、前述した複数の端末装置10との間の通信を確立するようになっており、例えば、端末装置10から送信される種々の情報を受信するようになっている。又、この受信部33によって受信された情報は、HDD32やRAM39等の所定の記憶領域に格納されるようになっている。
【0056】
嗜好情報生成部34は、端末装置10の送信部23から送信された予約情報181を集計して番組に関する嗜好情報36を生成するものである。又、この嗜好情報生成部34は、生成した嗜好情報36をHDD36に格納するようになっている。
ここで、嗜好情報36は、視聴者の嗜好の傾向を示す情報であって、複数の端末装置10からそれぞれ送信された予約情報181を集計することによって生成されるものである。例えば、嗜好情報生成部34は、複数の端末装置10での録画予約や視聴予約を番組毎に集計(合計)することにより、番組毎の録画予約件数や視聴予約件数を求めることができ、これらの情報を視聴者の嗜好の傾向を表わす嗜好情報36として用いることができる。
【0057】
なお、嗜好情報生成部34は、嗜好情報36として種々の情報を生成してもよく、例えば、端末装置10から予約情報181とともに送信される個人情報182に基づき、年齢や性別,地域,職業,血液型毎で嗜好の傾向(予約傾向)を求めてもよい。
また、嗜好情報生成部34は、番組に関して、そのジャンルや放送時間帯,放送局,出演者,スポンサー,番組紹介に含まれるキーワード毎に嗜好の傾向(予約傾向)を求めてもよい。
【0058】
そして、これらの番組に関するジャンルや放送時間帯,放送局,出演者,スポンサー,番組紹介に含まれるキーワード等の情報は、放送装置50等から提供されるEPGやIEPG(Internet Electronic Program Guide)から容易に取得することができ、管理サーバ30は、これらのEPGやIEPGを取得するための構成をそなえることが望ましい。
また、管理装置30は、端末装置10の送信部23から送信された解除指示通知情報についても集計を行なうようになっており、嗜好情報生成部34は、この集計結果に基づく嗜好情報36も生成するようになっている。
【0059】
例えば、嗜好情報生成部34は、上述した、録画予約や視聴予約を番組毎に集計(合計)することにより求めた、番組毎の録画予約件数や視聴予約件数から、予約が解除された件数を減算することにより、嗜好情報36の精度を向上させることができる。
また、嗜好情報生成部34は、複数の端末装置10から送信される解除指示通知情報を番組毎に集計(合計)することにより、番組毎の録画予約の解除件数や視聴予約の解除件数を求めることができ、これらの情報を視聴者の嗜好の傾向を表わす嗜好情報36として用いることができる。
【0060】
なお、嗜好情報生成部34は、この解除指示通知情報に基づく嗜好情報36としても、種々の情報を生成してもよく、例えば、端末装置10から解除指示通知情報とともに送信される個人情報182に基づき、年齢や性別,地域,職業,血液型毎で嗜好の傾向(予約解除傾向)を求めてもよく、又、番組に関して、そのジャンルや放送時間帯,放送局,出演者,スポンサー,番組紹介に含まれるキーワード毎に嗜好の傾向(予約解除傾向)を求めてもよく、種々の情報を嗜好情報36として用いることができる。
【0061】
そして、嗜好情報生成部34によって生成された嗜好情報36は、例えば、テレビ局や番組制作会社,広告代理店等において、番組作成やCM作成,各種キャンペーン等に反映させることができるのである。
上述の如く構成された、本発明の第1実施形態としての嗜好情報管理システム100における嗜好情報の生成手法を、図3に示すフローチャート(ステップA10〜A50)に従って説明する。なお、この図3に示す例においては、視聴者が予約ジョブとして、番組の録画予約を行なう場合について説明する。
【0062】
例えば、視聴者が、端末装置10のキー入力部13等を操作して、番組の録画予約を行なう旨の入力を行なうと、予約管理部21は、端末装置10ディスプレイ12に予約入力画面を表示させる。
視聴者は、この予約入力画面において、録画予約に必要な種々の情報(予約情報;例えば、チャンネル,開始時刻,終了時刻,録画品質)を入力する(ステップA10)。そして、この予約入力画面においては、入力された予約情報で録画予約を設定してもよいか否かを確認し、視聴者がこの予約入力画面において、録画予約を行なわない旨の入力を行なった場合には(ステップA10の「しない」ルート参照)、処理を終了する。
【0063】
また、視聴者がこの予約入力画面において、録画予約を行なう旨の入力を行なった場合には(ステップA10の「する」ルート参照)、予約管理部21は、次に、ディスプレイ12に、個人情報送信確認設定画面を表示させる。
視聴者は、この個人情報送信確認設定画面において、キー入力部13を用いて、個人情報182の送信を許可するか否かを選択的に入力し、この入力された情報(許可情報)は、記憶部18の所定の領域に、許可情報185として、個人情報182とともに記録される。
【0064】
確認部22は、この許可情報185を確認し(ステップA20)、この許可情報185が個人情報の送信を許可するものである、すなわち、“1(High)”のフラグが設定されている場合には(ステップA20の「する」ルート参照)、送信部23は、予約情報181とともに個人情報182やスポンサー選択情報184を管理サーバ30に送信し(ステップA30)、管理サーバ30において、嗜好情報生成部34が、受信した予約情報181と個人情報182とに基づいて嗜好情報36の生成を行なう(ステップA50)。
【0065】
一方、この許可情報185が個人情報の送信を許可しないものである、すなわち、“0(Low)”のフラグが設定されている場合には(ステップA20の「しない」ルート参照)、送信部23は、予約情報181を管理サーバ30に送信し(ステップA40)、ステップA50に移行する。なお、この場合、管理サーバ30において、嗜好情報生成部34は、予約情報181に基づく嗜好情報36の生成を行なうにとどまる。
【0066】
次に、本発明の第1実施形態としての嗜好情報管理システム100の端末装置10における予約ジョブのキャンセル時の処理を、図4に示すフローチャート(ステップB10〜B30)に従って説明する。なお、この図4に示す例においては、視聴者が番組の録画予約をキャンセルする場合について説明する。
例えば、視聴者が、端末装置10のキー入力部13等を操作して、番組の録画予約をキャンセルする旨の入力を行なうと、予約管理部21は、端末装置10ディスプレイ12に予約解除入力画面を表示させる。
【0067】
視聴者は、この予約解除入力画面において、キャンセルする予約ジョブを選択し、更に、この選択された予約ジョブのキャンセルを実行する旨の指示(解除指示)入力をキー入力部13から行なう。そして、予約管理部21が、この予約解除入力画面において、録画予約を解除してもよいか否かを確認し(ステップB10)、視聴者がこの予約解除入力画面において、録画予約を解除しない旨の入力を行なった場合には(ステップB10の「しない」ルート参照)、録画予約の解除を行なわずに終了する。
【0068】
また、視聴者がこの予約解除入力画面において、録画予約を解除する旨の入力を行なった場合には(ステップB10の「する」ルート参照)、予約管理部21が、対応する予約情報181を記憶部18から削除するとともに、送信部23が、管理サーバ30に対して解除指示通知情報を送信する(ステップB20)。
なお、ここで、確認部22により、管理サーバ30に対する個人情報182の送信が許可されていることを確認し、個人情報182の送信が許可されていることが確認された場合に、送信部23が、解除指示通知情報とともに個人情報182を管理サーバ30に対して送信してもよい。
【0069】
そして、管理サーバ30において、嗜好情報生成部34が、受信した解除指示通知情報に基づいて嗜好情報36の生成を行ない(ステップB30)、処理を終了する。なお、ここで、許可情報185が個人情報182の送信を許可し、送信部23が個人情報182も送信した場合には、嗜好情報生成部34はこれらの解除指示通知情報や個人情報182に基づいて嗜好情報36の生成を行なうのである。
【0070】
このように、本発明の第1実施形態としての嗜好情報管理システム100によれば、視聴者が端末装置10において番組の視聴予約や録画予約を行なうと、その予約情報181が管理サーバ30に送信され、嗜好情報生成部34が、この予約情報181に基づき嗜好情報を生成するので、番組の放送(配信)が開始される前に、視聴者の嗜好情報を収集することができる。
【0071】
すなわち、視聴者の嗜好を多様に取得することでき、視聴者の視聴の嗜好傾向を正確に把握することができる。
また、これにより、視聴者が望む番組やジャンル,時間帯等を、番組の放送を行なう前に予測分析し、スポンサーやテレビ局,代理店,CM制作会社等において嗜好情報を参照して、顧客ニーズに合った番組やCMを効率的に作成・提供することができる。
【0072】
さらに、例えば、端末装置10として、ワンセグ受信機能をそなえた携帯端末(携帯電話等)を用いることにより、このような端末装置を使用する多くの視聴者から簡単に嗜好情報を収集することができ、各種統計データの精度を向上させることができる。
また、端末装置10において、予約ジョブがキャンセル(解除)された場合に、その解除指示通知情報が管理サーバ30に送信され、嗜好情報生成部34が、この解除指示通知情報に基づき嗜好情報を生成するので、これによっても、番組の放送(配信)が開始される前に、視聴者の嗜好情報を収集することができ、例えば、何故、予約ジョブがキャンセルされたのかを事前に調査・分析することにより、番組の視聴率を向上させるための対処を行なうことができる。
【0073】
また、予約情報や解除指示通知情報とともに、視聴者の個人情報182を収集することにより、視聴者の個人情報181に基づく詳細な嗜好情報を生成することができ、嗜好情報の情報精度や信頼性を向上させることができる。又、この視聴者の個人情報182に基づいて生成された嗜好情報に基づき、番組予告やCM等を適宜変更して行なうことにより、効果的に番組の視聴率を向上させるための対処を行なうことができる。
【0074】
さらに、かかる視聴者の個人情報181を、視聴者の意向に沿って収集することができる。
(B)第2実施形態の説明
図5は本発明の第2実施形態としての嗜好管理システムの構成を模式的に示す図である。
【0075】
本第2実施形態としての嗜好情報管理システム100aも、第1実施形態の嗜好情報管理システム100と同様に、放送装置50から配信されるテレビ番組(番組)についての、視聴者の嗜好情報を収集・管理するものであり、管理サーバ30と複数の端末装置10とをそなえて構成されている。
そして、本第2実施形態の嗜好管理システム100aは、第1実施形態の嗜好情報管理システム100の機能に加えて、視聴者の予約ジョブに伴うポイント管理機能を備えている。
【0076】
なお、図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくは略同一の部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、第2実施形態の嗜好情報システム100aは、第1実施形態の管理サーバ30において、CPU31が受信部33や嗜好情報生成部34としての機能に加えて、ポイント管理部35としての機能をそなえるとともに、HDD32において、視聴者DB37をそなえるものであり、その他の部分は第1実施形態の嗜好情報管理システム100と同様に構成されている。
【0077】
ポイント管理部35は、視聴者が行なった予約ジョブを量的に管理するものである。すなわち、ポイント管理部35は、視聴者を管理するための視聴者データベース(DB)37をそなえ、端末装置10の送信部23によって送信される予約情報181に基づき、視聴者毎の予約ジョブの件数をポイントとして累積して計数(管理)するようになっている。
【0078】
視聴者DB37は、例えば、視聴者の氏名や電話番号,性別,地域,年齢,住所,電子メールアドレス(e-mail)を管理するとともに、その予約ジョブについてのポイントを対応付けて管理するようになっている。
本嗜好情報管理システム100においては、ポイント管理部35は、スポンサー毎に視聴者のポイントを管理するようになっており、端末装置10の送信部23により、その予約情報181と個人情報182とスポンサー設定情報184とが管理サーバ30に送信されると、ポイント管理部35は、そのスポンサー設定情報184に登録されている番組のスポンサーにかかる、その視聴者のポイントを加算するようになっている。
【0079】
これにより、管理サーバ30においては、視聴者が特定のスポンサーが提供する番組の視聴を優先的に選択したことを知ることができるのである。
上述の如く構成された本発明の第2実施形態としての嗜好情報管理システム100aにおける、視聴者のポイント管理を行なうために予め行なう登録処理を、図6に示すフローチャート(ステップC10〜C30)に従って説明する。
【0080】
本第2実施形態の嗜好情報管理システム100aにおけるポイント管理機能を実現するに際して、予め、管理サーバ30において、視聴者DB37に視聴者の情報を登録する。
かかる視聴者の登録(新規登録)には、先ず、端末装置10より、ポイント管理(ポイントサービス)の申し込み処理を行なう(ステップC10)。
例えば、端末装置10とインターネットを介して通信可能に構成されたWebサーバ(図示省略)をそなえ、このWebサーバが提供するWebサイトにおいてポイントサービス申し込み画面(図示省略)を提供し、このポイントサービス申し込み画面に端末装置10によりアクセスして、視聴者の氏名や電話番号,性別,地域,年齢,住所,電子メールアドレス(e-mail)を入力し、送信することにより、ポイントサービスの申し込み処理を行ない、これらの情報が管理サーバ30に送信され、視聴者DB37に登録される(ステップC20)。
【0081】
なお、この申し込み処理の手法は、上述の如きWebサーバを介して行なう手法に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、視聴者の氏名や電話番号,性別,地域,年齢,住所,電子メールアドレス(e-mail)を記載した電子メールを所定のメールアドレスに送信することにより、この電子メールに記載された情報を管理サーバ30に送信し、視聴者DB37に登録してもよく、又、端末装置10から、送信部23により個人情報182を管理サーバ30に送信し、視聴者DB37に登録してもよい。更に、視聴者が、上述の情報をFAXや郵送で所定の送信先(情報センター)に発送し、情報センターにおいてこれらの情報を入力し、視聴者DB37に登録してもよい。
【0082】
そして、かかる視聴者DBへの視聴者の情報の登録が完了した後には、視聴者に対して、情報センター(管理サーバ30)から、ポイントサービスへの登録が完了した旨の通知が電子メール等により行なわれ(ステップC30)、登録処理が完了する。
次に、本第2実施形態の嗜好情報管理システム100aにおけるポイント管理機能の利用例を、図7に示すフローチャート(ステップD10〜D50)に従って説明する。
【0083】
端末装置10において、番組に関する予約(予約ジョブ)を行ない、送信部23が、予約情報181と個人情報182とを管理サーバ30に送信する(ステップD10)。
管理サーバ30においては、個人情報182に基づいて視聴者DB37を参照することにより、その視聴者の特定を行ない、その番組にかかるスポンサーに関する視聴者のポイント(ポイントデータ)に対して、予約情報181に基づくポイントの累計加算を行なう(ステップD20)。
【0084】
ポイント管理部35は、視聴者のポイントを管理しており、例えば、この視聴者のポイントの累計が予め規定された所定の値に到達した(ポイントが貯まった)ことを検知するようになっている。
そして、視聴者のポイントの累計が予め規定された所定の値に到達したことをポイント管理部35が検知した場合には、視聴者に対してそのポイントの累計値に応じた特典が付与される(ステップD30)。図7に示す例においては、特典として、視聴者が予約ジョブを行なった番組のスポンサーが提供する他の有料番組を、その視聴者が無料で視聴することができるようにするものである。
【0085】
ポイント管理部35は、視聴者のポイントが貯まると、その視聴者に対して、「視聴可能の案内」を行なうことにより、そのスポンサーが提供する他の有料番組を、その視聴者が無料で視聴することを通知する(ステップD40)。なお、この「視聴可能の案内」は、例えば、視聴者DB37に登録された、その顧客の電子メールアドレスに対して電子メールを送信することによって行なわれる。
【0086】
そして、「視聴可能の案内」を受信した視聴者は、そのスポンサーが提供する有料番組を無料で視聴することができるのである(ステップD50)。
次に、本第2実施形態としての嗜好情報管理システム100aにおけるポイント管理手法を、図8に示すフローチャート(ステップE10〜E50)に従って説明する。
例えば、視聴者が、端末装置10のキー入力部13等を操作して、番組の録画予約を行なう旨の入力を行なうと、予約管理部21は、端末装置10ディスプレイ12に予約入力画面を表示させる。
【0087】
視聴者は、この予約入力画面において、録画予約に必要な種々の情報(予約情報;例えば、チャンネル,開始時刻,終了時刻,録画品質)を入力する。又、この際、視聴者は、CMの視聴を希望するスポンサーがある場合には、ディスプレイ12に表示されたスポンサー選択画面(図示省略)において、キー入力部13を用いてCMの視聴を希望するスポンサーの選択を行なう。そして、予約管理部21が、このスポンサー選択画面において、スポンサーの選択を行なってよいか否かを確認し(ステップE10)、視聴者がこのスポンサー選択画面において、スポンサー選択を行なわない旨の入力を行なった場合には(ステップE10の「しない」ルート参照)、スポンサーの選択は行なわれずに、通常の予約処理が行なわれ、図3に示したフローチャート(ステップA10〜A50)にかかる処理を行ない(ステップE50)、処理を終了する。
【0088】
また、視聴者がこのスポンサー選択画面において、スポンサー選択を行なう旨の入力を行なった場合には(ステップE10の「する」ルート参照)、予約管理部21は、次に、ディスプレイ12に、個人情報送信確認設定画面を表示させる。
視聴者は、この個人情報送信確認設定画面において、キー入力部13を用いて、個人情報182の送信を許可するか否かを選択的に入力し、この入力された情報(許可情報)は、記憶部18の所定の領域に、許可情報185として、個人情報182とともに記録される。
【0089】
確認部22は、この許可情報185を確認し(ステップE20)、この許可情報185が個人情報の送信を許可するものである、すなわち、“1(High)”のフラグが設定されている場合には(ステップA20の「する」ルート参照)、送信部23は、予約情報181とともに個人情報182やスポンサー選択情報184を管理サーバ30に送信し(ステップE30)、管理サーバ30において、嗜好情報生成部34が、受信した予約情報181と個人情報182とに基づいて嗜好情報36の生成を行ない、更に、その視聴者にかかるポイントの累積加算を行なう(ステップE40)。
【0090】
一方、この許可情報185が個人情報の送信を許可しないものである、すなわち、“0(Low)”のフラグが設定されている場合には(ステップE20の「しない」ルート参照)、ステップE50に移行する。なお、この場合、管理サーバ30において、嗜好情報生成部34は、予約情報181に基づく嗜好情報36の生成を行なうにとどまる。
このように、本発明の第2実施形態としての嗜好情報管理システム100aによれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる他、端末装置10における視聴者によるスポンサーの選択結果をスポンサー選択情報184として管理装置30にいて取得することにより、管理サーバ30において、視聴者が特定のスポンサーが提供する番組の視聴を優先的に選択したことを知ることができ、視聴者のスポンサーに対する嗜好を容易に取得することができる。
【0091】
また、視聴者が行なう予約ジョブをポイントとして量的に管理することにより、視聴者の嗜好傾向を量的に把握することができ、視聴者の嗜好を容易に管理することができる。
さらに、特定のスポンサーに関して、視聴者のポイントの累計が予め規定された所定の値に到達した時に、視聴者に対してそのポイントの累計値に応じた特典を付与することにより、その特定のスポンサーに対して視聴者の囲い込みを容易に行なうことができ、CM効果を増大させることができる。
【0092】
(C)その他
上述した各実施形態において、管理サーバ30において上述した受信部33,嗜好情報生成部34およびポイント管理部35としての機能を実現するためのプログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0093】
受信部33,嗜好情報生成部34およびポイント管理部35としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態ではRAM39やROM38)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではCPU31)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行するようにしてもよい。
【0094】
そして、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述した各実施形態においては、端末装置10がワンセグ受信・録画機能をそなえた携帯電話機等のテレビ番組の再生・録画機能をそなえた携帯端末である例について説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、端末装置10が、視聴者の家屋等に設置される備え付け型の装置であってもよく、テレビと録画装置とを組み合わせること等により実現してもよい。
【0095】
また、上述した各実施形態においては、端末装置10のCPU20が視聴管理プログラムを実行することにより、予約管理部21,確認部22,送信部23,録画部24,再生部25およびテレビ表示部26として機能するようになっているが、これに限定されるものではなく、これらの一部の機能を他のプログラムによって実行させてもよい。
例えば、CPU20がテレビ表示プログラムや動画再生プログラムを実行することにより、上述した再生部25やテレビ表示部26としての機能を実現させてもよく、CPU20が録画プログラムを実行することにより、上述した録画部24としての機能を実現してもよく、これらのプログラムを種々組合せてCPU20に実行させることにより、本願発明における端末装置10としての機能を実現してもよい。そして、これらのプログラム構成とその機能については、種々変形して実施することができる。
【0096】
同様に、上述した実施形態においては、管理サーバ30に嗜好情報生成部34とポイント管理部35(視聴者DB37)としての機能をそなえて構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、ポイント管理部35および視聴者DB37としての機能を、管理サーバ30と通信回線を介して接続された他のサーバコンピュータにそなえてもよい。
【0097】
また、上述した各実施形態においては、コンテンツとしてテレビ番組を配信し、端末装置10において、チューナ11によりこのテレビ番組を受信し、録画や視聴の予約を行なう例について説明しているが、これに限定されるものではなく、配信されるコンテンツの種類やその配信方法は種々変形して実施することができる。
例えば、端末装置10において、チューナ11としてラジオチューナをそなえ、ラジオ番組をコンテンツとして受信してもよく、又、端末装置10において、インターネット上において配信される動画や音声等の種々の情報をコンテンツとして受信してもよい。なお、この場合、端末装置10にそなえられるLANインタフェース等が配信信号受信部として機能するのである。
【0098】
そして、本発明の各実施形態が開示されていれば、本発明を当業者によって実施・製造することが可能である。
(D)付記
(付記1) コンテンツの配信信号を受信する配信信号受信部と、該配信信号受信部による該コンテンツの受信予約を入力する予約入力部と、該予約入力部によって入力された該受信予約に基づいて該配信信号の受信を行なう受信実行部と、該予約入力部による該受信予約の入力後に該受信予約に関する情報を予約情報として送信する送信部とをそなえた端末装置と、
該端末装置と通信回線を介して通信可能に接続され、該端末装置から送信された該予約情報を受信する受信部と、当該予約情報を集計して該コンテンツに関する嗜好情報を生成する嗜好情報生成部とをそなえた管理装置とをそなえることを特徴とする、嗜好情報管理システム。
【0099】
(付記2) 該端末装置が、
当該端末装置の所有者に関する個人情報を格納する個人情報格納部をそなえ、
該送信部が、該予約情報とともに該個人情報を送信することを特徴とする、付記1記載の嗜好情報管理システム。
(付記3) 該端末装置が、
該個人情報の送信を許可する送信許可の有無を確認する確認部をそなえ、
該送信部が、該確認部により該個人情報の送信許可があることが確認された場合に、該個人情報を送信することを特徴とする、付記2記載の嗜好情報管理システム。
【0100】
(付記4) 該端末装置が、
該予約入力部によって入力された該受信予約の解除指示を入力可能な解除指示入力部をそなえ、
該送信部が、該解除指示入力部により該解除指示が入力された際に、該管理装置に対して、該解除指示が入力されたことを通知する解除指示通知情報を該管理装置に対して送信し、
該管理装置において、
該嗜好情報生成部が、該解除指示通知情報に基づいて該嗜好情報を生成することを特徴とする、付記1〜付記3のいずれか1項に記載の嗜好情報管理システム。
【0101】
(付記5) 該端末装置において、
受信する該コンテンツにかかるスポンサーを選択可能なスポンサー選択部をそなえ、
該配信信号受信部が、該配信信号の受信に際して、該スポンサー選択部によって選択された該スポンサーに関する広告情報を受信するとともに、
該送信部が、該スポンサー選択部によって選択された該スポンサーを示すスポンサー選択情報を該予約情報とともに該管理装置に送信し、
該管理装置において、
該嗜好情報生成部が、前記端末装置から送信された該スポンサー選択情報に基づいて、前記端末装置の所有者に関する、該スポンサーについての選択傾向を該嗜好情報として生成することを特徴とする、付記1〜付記4のいずれか1項に記載の嗜好情報管理システム。
【0102】
(付記6) コンテンツの配信信号を受信する配信信号受信部と、該配信信号受信部による該コンテンツの受信予約を入力する予約入力部と、該予約入力部によって入力された該受信予約に基づいて該配信信号の受信を行なう受信実行部と、該予約入力部による該受信
予約の入力後に該受信予約に関する情報を予約情報として送信する送信部とをそなえた、端末装置。
【0103】
(付記7) 当該端末装置の所有者に関する個人情報を格納する個人情報格納部をそなえ、
該送信部が、該予約情報とともに該個人情報を送信することを特徴とする、付記6記載の端末装置。
(付記8) 該個人情報の送信を許可する送信許可の有無を確認する確認部をそなえ、
該送信部が、該確認部により該個人情報の送信許可があることが確認された場合に、該個人情報を送信することを特徴とする、付記7記載の端末装置。
【0104】
(付記9) 該予約入力部によって入力された該受信予約の解除指示を入力可能な解除指示入力部をそなえ、
該送信部が、該解除指示入力部により該解除指示が入力された際に、該管理装置に対して、該解除指示が入力されたことを通知する解除指示通知情報を該管理装置に対して送信することを特徴とする、付記6〜付記8のいずれか1項に記載の端末装置。
【0105】
(付記10) 受信する該コンテンツにかかるスポンサーを選択可能なスポンサー選択部をそなえ、
該配信信号受信部が、該配信信号の受信に際して、該スポンサー選択部によって選択された該スポンサーに関する広告情報を受信するとともに、
該送信部が、該スポンサー選択部によって選択された該スポンサーを示すスポンサー選択情報を該予約情報とともに該管理装置に送信することを特徴とする、付記6〜付記9のいずれか1項に記載の端末装置。
【産業上の利用可能性】
【0106】
例えば、インターネット等の通信回線を介して配信されるコンテンツに対する嗜好情報の収集にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の第1実施形態としての嗜好管理システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】発明の本発明の第1実施形態としての嗜好管理システムの端末装置の記録部の構成例を模式的に示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての嗜好情報管理システムにおける嗜好情報の生成手法を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態としての嗜好情報管理システムの端末装置における予約ジョブのキャンセル時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態としての嗜好管理システムの構成を模式的に示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態としての嗜好情報管理システムにおける、視聴者のポイント管理を行なうために予め行なう登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態の嗜好情報管理システムにおけるポイント管理機能の利用例を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態としての嗜好情報管理システムにおけるポイント管理手法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0108】
8,39 RAM
9,38 ROM
10 端末装置
11 チューナ(配信信号受信部)
12 ディスプレイ
13 キー入力部
14 スピーカ
15 マイク
16 インターフェース(I/F)
17 無線通信部
18 記憶部(個人情報格納部,予約情報格納部,スポンサー選択情報格納部,許可情報格納部)
20,31 CPU
21 予約管理部
22 確認部
23 送信部
24 録画部
25 再生部
26 テレビ表示部
30 管理サーバ(管理装置)
32 HDD
33 受信部
34 嗜好情報生成部
35 ポイント管理部
36 嗜好情報
37 視聴者DB
41 通信部
50 放送装置
100,100a 嗜好情報管理システム
111,112 アンテナ
181 予約情報
182 個人情報
183 録画データ
184 スポンサー選択情報
185 許可情報
18a,18b,18c 領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの配信信号を受信する配信信号受信部と、該配信信号受信部による該コンテンツの受信予約を入力する予約入力部と、該予約入力部によって入力された該受信予約に基づいて該配信信号の受信を行なう受信実行部と、該予約入力部による該受信予約の入力後に該受信予約に関する情報を予約情報として送信する送信部とをそなえた端末装置と、
該端末装置と通信回線を介して通信可能に接続され、該端末装置から送信された該予約情報を受信する受信部と、当該予約情報を集計して該コンテンツに関する嗜好情報を生成する嗜好情報生成部とをそなえた管理装置とをそなえることを特徴とする、嗜好情報管理システム。
【請求項2】
該端末装置が、
当該端末装置の所有者に関する個人情報を格納する個人情報格納部をそなえ、
該送信部が、該予約情報とともに該個人情報を送信することを特徴とする、請求項1記載の嗜好情報管理システム。
【請求項3】
該端末装置が、
該個人情報の送信を許可する送信許可の有無を確認する確認部をそなえ、
該送信部が、該確認部により該個人情報の送信許可があることが確認された場合に、該個人情報を送信することを特徴とする、請求項2記載の嗜好情報管理システム。
【請求項4】
該端末装置が、
該予約入力部によって入力された該受信予約の解除指示を入力可能な解除指示入力部をそなえ、
該送信部が、該解除指示入力部により該解除指示が入力された際に、該管理装置に対して、該解除指示が入力されたことを通知する解除指示通知情報を該管理装置に対して送信し、
該管理装置において、
該嗜好情報生成部が、該予約解除情報に基づいて該嗜好情報を生成することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の嗜好情報管理システム。
【請求項5】
コンテンツの配信信号を受信する配信信号受信部と、該配信信号受信部による該コンテンツの受信予約を入力する予約入力部と、該予約入力部によって入力された該受信予約に基づいて該配信信号の受信を行なう受信実行部と、該予約入力部による該受信予約の入力後に該受信予約に関する情報を予約情報として送信する送信部とをそなえることを特徴とする、端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−218881(P2009−218881A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−60865(P2008−60865)
【出願日】平成20年3月11日(2008.3.11)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】