説明

回転スイッチ装置およびこれを用いた映像音響機器

【課題】 ツマミ、ノブ、ダイアル等を備える映像音響機器の回転スイッチ装置に関し、簡単な構成で、ツマミのガタつきを高い精度に収めた回転スイッチ装置を提供する。
【解決手段】 回転スイッチ装置は、スイッチ部を収容するケースと、ケースから突出して回転するシャフトと、を有する回転スイッチと、シャフトに咬合して回転操作される回転ツマミと、を備える回転スイッチ装置であって、回転スイッチのケースが、ケースから円筒状に突出し、かつ、その中心軸がシャフトの回転軸と一致する円筒状凸部を備え、回転ツマミが、シャフトと咬合するシャフト咬合部と、円筒状凸部と嵌合する円筒状凹部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像音響機器の操作部分に使用される回転スイッチ装置に関し、特に、セレクタスイッチ、ロータリエンコーダ、等の回転スイッチと、回転スイッチのシャフトに取り付けられるツマミ、ノブ、ダイアル等を備える回転スイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
映像音響機器においては、セレクタスイッチ、ロータリエンコーダ等の回転スイッチは、例えば、前面パネルの操作部分に設けられ、回転スイッチのシャフトには、使用者が操作しやすいようにツマミ、ノブ、ダイアル等が取り付けられて、回転スイッチ装置を構成する。回転スイッチのケースには、前面パネルに固定するための螺旋溝を有する円筒状凸部が設けられており、回転スイッチは、螺旋溝に螺合するナットにより前面パネルの取付孔に固定される。
【0003】
ここで、回転スイッチ装置においては、回転スイッチのシャフトに取り付けられたツマミがガタつくことが無く、または、揺れが無く、滑らかに回転するのが望ましい。しかし、ツマミの回転精度は、回転スイッチにおけるシャフト回転精度に支配され、安価なセレクタスイッチ、ロータリエンコーダ等においては、一定値以下のガタが許容されている。その結果、回転スイッチ装置を備える映像音響機器においては、操作部分のツマミがガタつくという問題がある。
【0004】
従来には、シャフトに取り付けるダイアルに新たに嵌合筒を設けて、これを前面パネルに設けられる挿通孔に嵌合させて、回転操作ダイアル装置のダイアルの倒れを防止するものがある。(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】特開平10−294043号公報 (第1図)
【0006】
しかしながら、映像音響機器の回転スイッチ装置においては、その前面パネルにツマミの回転精度を規制する嵌合構造を設けることができない場合がある。回転スイッチを前面パネルに直接取り付けることができない場合には、回転スイッチは固定ブラケット等を介して前面パネルに固定されるが、前面パネルの嵌合構造では、組み立て寸法精度の公差により、ツマミのガタつきを、高価な映像音響機器等において期待される高い精度に収めることができない、という問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記の従来技術が有する問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ツマミ、ノブ、ダイアル等を備える映像音響機器の回転スイッチ装置に関し、その前面パネルにツマミの回転精度を規制する嵌合構造を設けることができない場合であっても、簡単な構成で、ツマミのガタつきを高い精度に収めた回転スイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の回転スイッチ装置は、スイッチ部を収容するケースと、ケースから突出して回転するシャフトと、を有する回転スイッチと、シャフトに咬合して回転操作される回転ツマミと、を備える回転スイッチ装置であって、回転スイッチのケースが、ケースから円筒状に突出し、かつ、その中心軸がシャフトの回転軸と一致する円筒状凸部を備え、回転ツマミが、シャフトと咬合するシャフト咬合部と、円筒状凸部と嵌合する円筒状凹部と、を備える。
【0009】
好ましくは、本発明の回転スイッチ装置は、回転ツマミのシャフト咬合部が、シャフトの回転軸と直交する断面において略D字状に規定される内部空間を有し、回転スイッチのシャフトが、回転ツマミのシャフト咬合部と咬合する部分において、シャフトの回転軸と直交する断面方向に略D字状断面を備える。
【0010】
好ましくは、本発明の回転スイッチ装置は、回転ツマミの円筒状凹部が、シャフトの回転軸と直交する断面においてシャフトの回転軸を中心とする円形に規定される内部空間を有し、回転スイッチのケースの円筒状凸部が、その最大外径が内部空間の直径に略等しい円筒曲面を有する。
【0011】
好ましくは、本発明の回転スイッチ装置は、回転スイッチのケースの円筒状凸部が、円筒曲面に、ナットが螺合する螺旋溝を有する。
【0012】
好ましくは、本発明の回転スイッチ装置は、回転ツマミが、少なくとも円筒状凹部が形成された回転ツマミホルダと、回転ツマミホルダと咬合する回転ツマミ体と、から構成される。
【0013】
好ましくは、本発明の回転スイッチ装置は、回転ツマミホルダが、シャフト咬合部をさらに有する。
【0014】
好ましくは、本発明の回転スイッチ装置は、回転ツマミホルダが、樹脂から形成され、回転ツマミ体が、アルミニウムを含む金属から構成される。
【0015】
また、本発明の映像音響機器は、いずれか上記の回転スイッチ装置を含む。
【0016】
以下、本発明の作用について説明する。
【0017】
本発明の回転スイッチ装置は、スイッチ部を収容するケースと、ケースから突出して回転するシャフトと、を有する回転スイッチと、シャフトに咬合して回転操作される回転ツマミと、を備える。本発明の回転スイッチ装置が用いられる映像音響機器では、使用者は、回転ツマミを介して回転スイッチを操作する。
【0018】
回転ツマミは、回転スイッチのシャフトと咬合するシャフト咬合部を備える。回転ツマミのシャフト咬合部は、シャフトの回転軸と直交する断面において略D字状に規定される内部空間を有し、同じ断面方向に略D字状断面を備える回転スイッチのシャフトと咬合する。したがって、使用者は、咬合した回転ツマミを介して回転スイッチのシャフトを回転させ、回転スイッチを操作することができる。また、回転ツマミは、シャフトの回転軸と直交する断面において円形に規定される内部空間を有する円筒状凹部を備える。円筒状凹部の内部空間を規定する円形は、その中心軸がシャフトの回転軸と一致する。
【0019】
一方、回転スイッチのケースは、ケースから円筒状に突出し、かつ、その中心軸がシャフトの回転軸と一致する円筒状凸部を備える。この円筒状凸部は、その最大外径が内部空間の直径に略等しい円筒曲面を有する。好ましくは、円筒曲面にナットが螺合する螺旋溝を有していてもよい。回転スイッチのケースから円筒状に突出した円筒状凸部は、その中心軸がシャフトの回転軸と一致するので、回転ツマミの円筒状凹部と嵌合して回転ツマミの回転精度を規制する。したがって、簡単な構成で、回転スイッチ装置のツマミのガタつきを高い精度に収めることができる。
【0020】
好ましくは、回転ツマミは、少なくとも円筒状凹部が形成された回転ツマミホルダと、回転ツマミホルダと咬合する回転ツマミ体と、から構成される。回転ツマミホルダは、シャフト咬合部をさらに有していてもよい。回転ツマミホルダは、樹脂から形成され、回転ツマミ体は、アルミニウムを含む金属から構成される。アルミニウムを含む金属から構成される前面パネルが用いられる映像音響機器においても、回転ツマミの回転精度を高めガタつきを減少させた回転スイッチ装置が提供される。
【発明の効果】
【0021】
本発明の回転スイッチ装置およびこれを用いた映像音響機器は、簡単な構成で、回転スイッチのツマミのガタつきを高い精度に収めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の回転スイッチ装置およびこれを用いた映像音響機器は、前面パネルにツマミの回転精度を規制する嵌合構造を設けることができない場合であっても、簡単な構成で、ツマミのガタつきを高い精度に収めた回転スイッチ装置を提供するという目的を、回転スイッチ装置が、スイッチ部を収容するケースと、ケースから突出して回転するシャフトと、を有する回転スイッチと、シャフトに咬合して回転操作される回転ツマミと、を備える回転スイッチ装置であって、回転スイッチのケースが、ケースから円筒状に突出し、かつ、その中心軸がシャフトの回転軸と一致する円筒状凸部を備え、回転ツマミが、シャフトと咬合するシャフト咬合部と、円筒状凸部と嵌合する円筒状凹部と、を備えるようにすることにより、実現した。
【0023】
以下、本発明の好ましい実施形態による回転スイッチ装置およびこれを用いた映像音響機器について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【実施例1】
【0024】
図1は、本発明の好ましい実施形態による回転スイッチ装置1について説明する図であり、回転スイッチ装置1を備える映像音響機器(全体は図示しない)の操作部分を正面から見た図である。例えば、回転スイッチ装置1は、前面パネル3から突出した回転ツマミ2を回転させることにより、AVレシーバー等の映像音響機器の入出力信号もしくは機能を選択するセレクタであり、前面パネル3の裏側には、回転ツマミ2を介して(図1では図示されない)回転スイッチ10が設けられている。回転ツマミ2は、X−X’軸およびY−Y’軸の交点を通過し、かつ、これらの軸と直交するZ軸を回転軸として回転する。なお、回転ツマミ2は、後述する回転ツマミホルダ21と、回転ツマミホルダ21と咬合する回転ツマミ体26と、から構成される。
【0025】
図2は、回転スイッチ装置1を説明するY−Y’断面図である。また、図3は、回転スイッチ装置1を構成する各部品をZ軸方向に展開して説明するY−Y’断面図である。なお、図1〜3において、説明に不要な部分および回転スイッチ10の内部構造は省略されている。
【0026】
回転スイッチ装置1は、映像音響機器の前面パネル3に設けられており、前面パネル3は、上面側で天板4と、下面側で底板5と連結している。前面パネル3は、例えば、樹脂を射出成型して形成された部材であり、Z軸を中心とする円孔31および回転ツマミ2の一部を収容する凹部32を備える。前面パネル3の内面側には、回転スイッチ10を固定するブラケット6が設けられており、前面パネル3もしくは天板4、底板5と連結している。ブラケット6は、金属板をプレス加工して形成した部材であり、Z軸を中心とする円孔61を備え、回転スイッチ10を後述するナット7により固定する。
【0027】
前面パネル3の内面側において、回転スイッチ10は、基板8に端子15および16を介して電気的に接続される。回転スイッチ10は、スイッチ部(図示しない)を収容するケース11と、ケース11から突出してZ軸を回転軸として回転するシャフト12と、を有する。シャフト12が回転することにより、ケース11内のスイッチ部における電気的接続が変更され、回転スイッチ装置1はセレクタとして機能する。このシャフト12は、先端側が円筒の一部を切り欠いたようになっており、Z軸と直交するA−A’断面において略D字状断面を備える。なお、この略D字状断面を備えるシャフト12の先端側を、Dカット13という。
【0028】
回転スイッチ10のケース11は、ケース11から円筒状に突出し、かつ、その中心軸がシャフト12の回転軸(つまりZ軸)と一致する円筒状凸部14を備える。この円筒状凸部14を形成する円筒曲面には、ナット7が螺合する螺旋溝が設けられており、回転スイッチ10をブラケット6の円孔61に固定することができる。すなわち、ブラケット6が、円筒状凸部14の螺旋溝に螺合するナット7と、回転スイッチ10のケース11との間に挟み込まれるので、回転スイッチ10は、ブラケット6に強固に固定される。
【0029】
回転ツマミ2は、回転ツマミホルダ21と、回転ツマミホルダ21と咬合する回転ツマミ体26と、から構成される。回転ツマミホルダ21は、回転スイッチ10のシャフト12のDカット13に咬合するシャフト咬合部22を備える。シャフト咬合部22は、シャフト12の回転軸と直交する断面において略D字状に規定される内部空間を有しており、同じ断面方向に略D字状断面を備えるDカット13と咬合する。図1における回転ツマミホルダ21を指す点線は、回転ツマミホルダ21のZ軸と直交するB−B’断面を投影している。また、回転ツマミ体26は、回転ツマミホルダ21と、回転ツマミホルダ21と咬合する円筒状凹部27とを備え、回転ツマミ2を構成する。したがって、この映像音響機器の回転スイッチ装置1を操作する使用者は、咬合した回転ツマミ2を介して回転スイッチ10のシャフト12を回転させることができる。
【0030】
回転ツマミホルダ21は、Z軸と直交する断面において円形に規定される内部空間を有する円筒状凹部23を備える。円筒状凹部23の内部空間を規定する円形は、その中心軸がZ軸、すなわち、シャフト12の回転軸と一致する。また、円筒状凹部23の内部空間の直径φCは、好ましくは、回転スイッチ10の円筒状凸部14を形成する円筒曲面の直径φDと略等しい。φCは、φDよりも若干大きい程度であってもよく、φC≧φDであればよい。その結果、円筒状凸部14は、円筒状凹部23と嵌合して、回転ツマミホルダ21の回転精度を規制する。つまり、回転スイッチ10のシャフト12が回転する際に、スイッチ部の構造上の理由から許容されるようなガタがシャフト12にある場合であっても、回転ツマミホルダ21に円筒状凸部14と嵌合する円筒状凹部23を設けることにより、シャフト12の回転精度を規制することができる。その結果、回転スイッチ装置1の回転ツマミ2のガタつきを高い精度に収めることができる。
【0031】
例えば、回転スイッチ10のシャフト12の直径が6.0mmで、シャフト先端におけるX軸方向およびY軸方向のガタが±1.0mm以下で、回転スイッチ10の円筒状凸部14を形成する円筒曲面の直径φDが8.80mmである場合には、回転ツマミホルダ21の円筒状凹部23の内部空間の直径φCを8.85mm〜9.00mmとすることにより、ガタつきを抑制できる。円筒状凸部14と円筒状凹部23とが嵌合するので、シャフト12のガタ、つまり、回転ツマミ2のガタが|φC−φD|≦0.20mm以下に規制され、±1.0mmよりも小さくなるからである。好ましくは、直径φCを8.90mm〜8.95mmとすることにより、ほとんどガタつかない精度の高い回転スイッチ装置1を実現できる。
【0032】
回転スイッチ10の円筒状凸部14を形成する円筒曲面には、ナット7が螺合する螺旋溝が設けられているので、これと嵌合する回転ツマミホルダ21の円筒状凹部23の内部空間の深さは、シャフト12に嵌合したときにナット7と接触しないようにし、かつ、十分な長さに渡って嵌合するようにして、決定される。具体的には、例えば、前段に記載の回転スイッチ10の場合には、ナット7は、M9のナットであり、円筒状凸部14と円筒状凹部23とは、Z軸方向に3.5mm以上に渡って嵌合していればよい。その結果、ほとんどガタつかない精度の高い回転スイッチ装置1が実現される。
【0033】
回転ツマミホルダ21と咬合する回転ツマミ体26は、回転ツマミ2を構成する。例えば、具体的には、回転ツマミホルダ21は樹脂から形成され、回転ツマミ体26はアルミニウムを含む金属から構成される。美観上もしくは触感上の理由から、映像音響機器の回転スイッチ装置1の回転ツマミ2を、前面側から見たときにアルミニウムを含む金属にしたい場合でも、回転ツマミ2の全体を金属で構成するよりも軽量で安価にすることができ、さらに、ほとんどガタつかない精度の高い回転スイッチ装置1が実現される。同時に回転ツマミ2の回転時の偏心が減少し、回転スイッチ装置1の精密感が向上する。
【0034】
なお、本発明は上記実施例に限定されない。回転スイッチ10をブラケット6に取り付ける場合に、円筒状凸部14を形成する円筒曲面にナット7が螺合する螺旋溝が設けられていなければ、ナット7ではなく他の固定手段により回転スイッチ10をブラケット6に取り付ければよい。例えば、回転スイッチ10のケース11にブラケット6と連結するためのネジ孔が設けられていれば、ネジにより固定してもよい。もちろん、ブラケット6は、映像音響機器のシャーシを構成する前面パネル3、天板4もしくは底板5のいずれかに連結していればよく、また、これらのシャーシ構成部材と一体になっていてもよい。また、ブラケット6が省略される場合には、基板8に固定されているだけでもよい。
【0035】
また、回転ツマミ2は、回転ツマミホルダ21と咬合する回転ツマミ体26とが、一体に構成されていてもよい。回転ツマミ2は、シャフト12と咬合するシャフト咬合部22と、円筒状凸部14と嵌合する円筒状凹部23と、を備えていればよい。シャフト咬合部22は、Dカットに限らずシャフト12と連動するように咬合する組み合わせであれば、シャフト12の先端部分の形状に合わせて選択可能である。回転ツマミ2の円筒状凹部23は、回転スイッチ10の円筒状凸部14と嵌合するものであればよい。
【0036】
また、回転スイッチ装置1は、AVレシーバー等の映像音響機器の入出力信号もしくは機能を選択するセレクタに限られない。回転スイッチ10は、ロータリエンコーダや、ボリュームなと、回転軸を中心に回転するシャフトを備えるデバイスであればよく、そのデバイスのシャフトに、ツマミ、ノブ、ダイアル等が取り付けられて構成される回転スイッチ装置であればよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明の回転スイッチ装置は、映像音響機器のみならず、使用者が回転操作する操作デバイスを備える電気電子装置にも適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の好ましい実施形態による回転スイッチ装置1について説明する図である。(実施例1)
【図2】本発明の好ましい実施形態による回転スイッチ装置1について説明する断面図である。(実施例1)
【図3】本発明の好ましい実施形態による回転スイッチ装置1について説明する断面図である。(実施例1)
【符号の説明】
【0039】
1 回転スイッチ装置
2 回転ツマミ
3 前面パネル
4 天板
5 底板
6 ブラケット
7 ナット
10 回転スイッチ
11 ケース
12 シャフト
13 Dカット
14 円筒状凸部
21 回転ツマミホルダ
22 シャフト咬合部
23 円筒状凹部
26 回転ツマミ体
27 円筒状凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチ部を収容するケースと、該ケースから突出して回転するシャフトと、を有する回転スイッチと、
該シャフトに咬合して回転操作される回転ツマミと、
を備える回転スイッチ装置であって、
該回転スイッチのケースが、該ケースから円筒状に突出し、かつ、その中心軸が該シャフトの回転軸と一致する円筒状凸部を備え、
該回転ツマミが、該シャフトと咬合するシャフト咬合部と、該円筒状凸部と嵌合する円筒状凹部と、を備える、
回転スイッチ装置。
【請求項2】
前記回転ツマミのシャフト咬合部が、前記シャフトの回転軸と直交する断面において略D字状に規定される内部空間を有し、
前記回転スイッチのシャフトが、前記回転ツマミのシャフト咬合部と咬合する部分において、該シャフトの前記回転軸と直交する断面方向に略D字状断面を備える、
請求項1に記載の回転スイッチ装置。
【請求項3】
前記回転ツマミの円筒状凹部が、前記シャフトの回転軸と直交する断面においてシャフトの回転軸を中心とする円形に規定される内部空間を有し、
前記回転スイッチのケースの円筒状凸部が、その最大外径が該内部空間の直径に略等しい円筒曲面を有する、
請求項1または2に記載の回転スイッチ装置。
【請求項4】
前記回転スイッチのケースの円筒状凸部が、前記円筒曲面に、ナットが螺合する螺旋溝を有する、
請求項3に記載の回転スイッチ装置。
【請求項5】
前記回転ツマミが、少なくとも前記円筒状凹部が形成された回転ツマミホルダと、該回転ツマミホルダと咬合する回転ツマミ体と、から構成される、
請求項1から4のいずれかに記載の回転スイッチ装置。
【請求項6】
前記回転ツマミホルダが、前記シャフト咬合部をさらに有する、
請求項5に記載の回転スイッチ装置。
【請求項7】
前記回転ツマミホルダが、樹脂から形成され、前記回転ツマミ体が、アルミニウムを含む金属から構成される、
請求項5から6に記載の回転スイッチ装置。
【請求項8】
請求項1から7に記載の回転スイッチ装置を含む、映像音響機器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−59064(P2007−59064A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−239292(P2005−239292)
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【出願人】(000000273)オンキヨー株式会社 (502)
【Fターム(参考)】