説明

回転型操作装置

【課題】よりスムーズに回動操作可能な回転型操作装置を提供する。
【解決手段】回転型操作装置は、操作ノブ12と、当該操作パネル100に固着された支持ユニット14、操作ノブ12に連結されたロータリーエンコーダ60を含む電子部品ユニット16を備えている。操作ノブ12と、支持ユニット14との間には、操作ノブ12の支持ユニット14に対する偏差を吸収するガイド片34が介在する。また、ロータリーエンコーダ60と支持ユニット14の間には、偏差に起因する負荷を軽減する方向へのエンコーダ60の移動を許容する弾性筒体82が介在する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転機構を備えた電子部品と、当該電子部品に連結された操作ノブと、を有する回転型操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、オーディオ装置や空調装置などの電子機器には、音量や風量調節などのためにユーザが行う回転操作を受け付ける回転型操作装置が設けられている。回転型操作装置には、ロータリーエンコーダやロータリースイッチなどのような回転機構を備えた電子部品と、ユーザが摘んで操作する操作ノブと、が設けられている。操作ノブには、軸穴が形成されており、当該軸穴に電子部品の回転軸が挿入、連結されることで、回転軸が操作ノブに連動して回動する。
【0003】
こうした回転型操作装置では、従来から、形状誤差や組み付け誤差などに起因する操作ノブのガタツキや、操作荷重の増加といった問題があった。かかる問題を解決するために、例えば、特許文献1では、ツマミ(操作ノブ)の外周部内壁に当接して、外周部を外側に押圧するバネを設け、ツマミのぐらつきを防止することが提案されている。また、特許文献2には、操作ノブに、電子部品の回転軸の偏差を軽減する回転軸偏差軽減手段を設けることで、回転軸に対する無理な加圧に起因する電子部品の破損等を防止することが提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開平11−233311号公報
【特許文献2】特開2000−100269号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、操作ノブに対する電子部品の偏差については何ら考慮されていなかった。そのため、従来の技術では、操作ノブに対する電子部品の偏差に起因する負荷を解消することはできず、操作ノブの操作性を大幅に向上することは困難であった。
【0006】
そこで、本発明では、よりスムーズに回動操作し得る回転型操作装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の回転型操作装置は、回転自在の軸を有する電子部品と、前記軸が挿入される軸穴を備える操作ノブと、固定体に固着されるとともに前記操作ノブを支持する支持部材と、前記支持部材と操作ノブとの間に設けられ、前記操作ノブの支持部材に対する偏差を吸収する第一弾性体と、前記電子部品と支持部材の間に設けられ、前記操作ノブに対する電子部品の偏差に起因する負荷を軽減する方向への前記電子部品の移動を許容する第二弾性体と、を備えることを特徴とする。
【0008】
好適な態様では、さらに、前記電子部品の軸に連結されるプレートと、当該プレートと前記支持部材とを連結する連結部材と、を備えた連結金具を備えており、前記第二弾性体は、前記電子部品の軸と、前記プレートと、の間に介在する。この場合、さらに、前記電子部品の軸の前記プレートへの組み付け段階における、前記第二弾性体の過度な弾性変形を防止する剛性体を有することが望ましい。
【0009】
他の好適な態様では、さらに、その回転軸が前記電子部品の軸に連結されたモータであって、前記電子部品の軸を介して前記操作ノブを回動させるモータを備える。
【0010】
他の好適な態様では、前記第一弾性体は、前記軸穴の周囲に均等に配置され、操作ノブを押圧する複数の板バネである。この場合、前記操作ノブは、奥側に向かって突出形成されたボス部であって、その端部に前記軸穴が形成されたボス部を有しており、前記第一弾性体は、前記ボス部の周囲に均等に配置され、前記ボス部を押圧する複数の板バネであることが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、前記操作ノブの支持部材に対する偏差を吸収する第一弾性体と、前記操作ノブに対する電子部品の偏差に起因する負荷を軽減する方向への前記電子部品への移動を許容する第二弾性体と、が設けられているので、各部材間の偏差に起因する望ましくない負荷が軽減される。その結果、操作ノブを、よりスムーズに回動操作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態である回転型操作装置の断面図である。また、図2は、回転型操作装置の概略的な分解斜視図である。
【0013】
この回転型操作装置は、オーディオ装置などの電子機器に搭載され、音量調節などの操作に利用される操作装置で、操作ノブ12と、当該操作ノブ12に連結される電子部品ユニット16、操作ノブ12を支持する支持ユニット14などを備えている。
【0014】
操作ノブ12は、ユーザが摘んで操作する部位であって、略円柱状の本体部20と、当該本体部20の背面中央から立脚するボス部22と、を備えている。ボス部22には、後述するロータリーエンコーダ60の検出軸66が挿入される軸穴24が形成されている。軸穴24に挿入された検出軸66は、ボス部22の側面に形成されたネジ孔を通じて軸穴24に挿し込まれる固定ピン26により固定される。
【0015】
ボス部22の根元には、環状凹部28が形成されている。この環状凹部28が存在することにより、結果的に、本体部20の背面側の端部には肉薄の裾部29が形成されることになる。また、この環状凹部28には、後述するガイド体34が挿し込まれ、ボス部22の根元が複数のガイド片52で挟持されるようになっている。
【0016】
支持ユニット14は、固定部材である操作パネル100に固着されるとともに、操作ノブ12を支持するユニットである。この支持ユニット14について図3を参照して詳説する。図3は、支持ユニット14の概略的な分解斜視図である。
【0017】
図3に図示するように、支持ユニット14は、ベース円盤30、取付ブラケット32、および、ガイド体34から構成される。この三つの部材30,32,34には、互いに螺合締結するための接続ボルト56(図1参照)が挿入または螺合される小孔40a,40b,40cが四つずつ形成されている。また、この三つの部材30,32,34には、後述する連結ブラケット70を接続ボルト90(図5参照)によって連結するための大孔38a,38b,38cも四つずつ形成されている。
【0018】
ベース円盤30は、略円盤状の部材で、その中央には、操作ノブ12のボス部22および後述するガイド筒50の通過を許容する貫通孔36aが形成されている。また、ベース円盤30の周縁には、操作ノブ12の裾部29の外周囲を覆うような環状のリブ42が突出形成されている。
【0019】
取付ブラケット32は、支持ユニット14を操作パネル100に取り付けるための金具で、前方(ベース円盤30側)に突出する三つの足部46を備えている。各足部46には、接続ボルト54(図1参照)が挿通される接続孔48が形成されている。この接続孔48に挿入された状態で接続ボルト54が操作パネル100に螺合締結されることで、取付ブラケット32、ひいては、支持ユニット14全体が、操作パネル100に固着される。なお、取付ブラケット32の中央にも、操作ノブ12のボス部22およびガイド筒50の通過を許容する貫通孔36bが形成されている。
【0020】
ガイド体34は、樹脂など、適度な弾性を有する材料からなるもので、略円盤状の本体49と、当該本体49から前方に向かって突出するガイド筒50と、を備えている。ガイド筒50は、筒状部材に複数の縦方向スリットを形成したような形状をしており、円状に並んだ複数のガイド片52を備える。このガイド筒50の先端部の内径は、無負荷状態において、操作ノブ12のボス部22の根元外径より僅かに小さくなっている。各ガイド片52は、操作ノブ12と支持ユニット14との間に介在する偏差を吸収する第一弾性体として機能するもので、軸方向に長尺な薄板形状となっている。片持ち支持されている関係上、各ガイド片52は、適度に撓む板バネとして機能することができる。
【0021】
かかる構成のガイド筒50は、取付ブラケット32およびベース円盤30に形成された貫通孔36a,36bを通過して、操作ノブ12の環状凹部28まで挿入される。環状凹部28まで挿入されたガイド筒50の内部には、操作ノブ12のボス部22が位置する。ここで、既述したとおり、無負荷状態において、ガイド筒50の内径は、ボス部22外径より僅かに小さくなっている。そのため、ガイド筒50内部にボス部22が位置する際には、各ガイド片52は、ガイド筒50の内径を広げる方向に弾性変形することになる。換言すれば、操作ノブ12のボス部22は、その全周囲に渡って、ガイド片52で押圧されることになる。そして、全周囲から均等に押圧されることにより、支持ユニット14に対する操作ノブ12の偏差や組み付け誤差が補正され、操作ノブ12操作時のぐらつき等が防止される。その結果、よりスムーズに、操作ノブ12を回動操作することができる。
【0022】
なお、本実施形態では、操作ノブ12と支持ユニット14との間に介在して、両者間の偏差を吸収できるのであれば、ガイド片52以外の形態の弾性体を用いてもよい。例えば、本実施形態では、ボス部22の根元を中心方向に押さえつける板バネ(ガイド片52)を用いているが、裾部29を外側に向かって押さえつけるような板バネを用いてもよい。また、板バネではなく、ゴムやスプリング、スポンジなどを第一弾性体として用いてもよい。
【0023】
次に、電子部品ユニット16について説明する。図4は、電子部品ユニット16周辺の概略的な分解斜視図である。また、図5は、電子部品ユニット16の取付状態を示す図で、回転型操作装置の上面図である。なお、図2,4,5では、説明の都合上、モータ62および基板64の図示を省略している。
【0024】
電子部品ユニット16は、ロータリーエンコーダ60およびモータ62を基板64上に固着してユニット化したものである。ロータリーエンコーダ60は、操作ノブ12の回動量を検出する電子部品で、図4に図示するように、D字カットされた検出軸66を有している。この検出軸66は、既述したとおり、操作ノブ12の軸穴24に挿入、固定され、操作ノブ12と連動して回動する。検出軸66の根元(ロータリーエンコーダ60の本体部寄り端部)には、後述する連結ナット86が螺合される雄ネジ部68が形成されている。
【0025】
モータ62は、操作ノブ12を電動駆動させる際の駆動源として機能する電子部品である。すなわち、本実施形態の回転型操作装置は、操作ノブ12の手動操作だけでなく、電動操作も可能となっている。ユーザがリモコンなどを通じて操作ノブ12の操作を指示した場合、電子機器の制御部(図示せず)は、操作ノブ12を電動駆動(回動)させる。この電動駆動の駆動源として機能するのが当該モータ62である。このモータ62の回転軸は、ギアやカップリング(図示せず)を介してロータリーエンコーダ60の検出軸66に連結されており、モータ62の回転に連動して検出軸66、ひいては、検出軸66に接続された操作ノブ12が回動できるようになっている。
【0026】
この電子部品ユニット16は、連結ブラケット70を介して支持ユニット14に連結される。連結ブラケット70は、矩形プレート72と、当該矩形プレート72から前方(支持ユニット14側)に突出形成された四つの連結柱74と、から構成される。各連結柱74には、ネジ孔76が形成されている。この連結柱74は、ガイド体34および取付ブラケット32に形成された大孔38b,38cを通過して、ベース円盤30の裏面にまで到達できるようになっている。そして、ベース円盤30の表側の大孔38aから挿入されたボルトが、連結柱74のネジ孔に螺合されることで、連結ブラケット70が支持ユニット14に連結される(図5参照)。
【0027】
矩形プレート72は、その中央に通過孔78が形成された平板である。通過孔78は、ロータリーエンコーダ60の検出軸66の雄ネジ部68が挿通される孔で、その径は、検出軸66の雄ネジ部68の外径より十分に大きくなっている。ただし、この通過孔78と雄ネジ部68との間には、カラー80および弾性筒体82が介在する。
【0028】
カラー80は、鋼等の剛性材料からなる筒体で、その内径は、ロータリーエンコーダ60の雄ネジ部68の外径より僅かに大きくなっている。また、その全長(軸方向長さ)は、雄ネジ部68の全長より十分に小さい。このカラー80は、後に詳説する弾性筒体82の過度な変形を防止するために雄ネジ部68に取り付けられる。
【0029】
弾性筒体82は、ゴムなどの高弾性材料からなる筒状部材で、電子部品ユニット16の支持ユニット14に対する位置変動を許容する第二弾性体として機能するものである。この弾性筒体82の全長は、カラー80の全長と同じか、僅かに大きくなっている。弾性筒体82の外側面には、矩形プレート72の通過孔78の周縁が係合するための係合溝82aが形成されている。
【0030】
この矩形プレート72へのロータリーエンコーダ60(ひいては電子部品ユニット16)の締結手順は次の通りである。まず、予め、弾性筒体82の係合溝82aに、通過孔78の周縁が嵌りこむように、弾性筒体82を通過孔78に装着しておく。また、ロータリーエンコーダ60の雄ネジ部68に、カラー80を通しておく。弾性筒体82およびカラー80の取付作業が終われば、続いて、ロータリーエンコーダ60の検出軸66を通過孔78に通す。そして、その状態で、検出軸66の前端から、ワッシャー84、連結ナット86を、検出軸66に通す。そして、エンコーダ60本体と連結ナット86とで、弾性筒体82およびカラー80を挟み込むように、連結ナット86を検出軸66の雄ネジ部68に螺合すれば完了となる。なお、連結ナット86は、所定の位置まで進出するとカラー80に当接し、さらなる進出が阻害される。これにより、連結ナット86による弾性筒体82の過度な押圧を防止することができ、押圧に伴う弾性筒体82の弾性が損なわれることが防止される。
【0031】
以上の説明から明らかなとおり、電子部品ユニット16は、連結ブラケット70を介して支持ユニット14(固定部材)に連結されるが、電子部品ユニット16と連結ブラケット70との間に弾性体、すなわち、弾性筒体82を介在させている。かかる弾性筒体82を介在させるのは次の理由による。
【0032】
従来、電子部品ユニット16は、支持ユニット14に固着、すなわち、弾性体を介在させることなく、支持ユニット14に連結されることが多かった。換言すれば、従来、電子部品ユニット16の位置は固定であることが多かった。この場合、操作ノブ12に対する電子部品ユニット16の偏差などに起因して、ロータリーエンコーダ60の検出軸66に望ましくない負荷が生じるという問題があった。具体的には、例えば、操作ノブ12の回転中心に対して、ロータリーエンコーダ60の中心軸がズレていると、操作ノブ12の回動に伴い、当該操作ノブ12に連結された検出軸66の先端位置が変動しようとする。しかし、ロータリーエンコーダ60の本体は、支持ユニット14に固着され、位置固定となっているため、本体と検出軸66との間に望ましくない負荷が生じることになる。かかる望ましくない負荷は、操作ノブ12を回動操作させる際の円滑性を低減するばかりではなく、ロータリーエンコーダ60の破損などの原因にもなる。
【0033】
また、かかる望ましくない負荷は、操作ノブ12の電動操作を阻害する要因にもなる。すなわち、ユーザの手動操作の場合は十分な操作荷重(ユーザの握力相当の操作荷重)を確保できるため、多少の負荷が発生しても、操作ノブ12を回動させることができる。一方、モータ62を駆動源とする電動駆動の場合、操作ノブ12の操作荷重は、モータ62の出力トルクに依存しており、過度に向上させることはできない。そのため、望ましくない負荷に起因して操作ノブ12の操作荷重が、予め規定されたモータ62の出力トルクを超えた場合には、操作ノブ12の電動駆動が出来ないことになる。もちろん、高出力のモータ62を用いることも考えられるが、かかる高出力モータ62は、高価、大型、消費電力大などの問題があり、容易に用いることはできなかった。さらに、高出力モータ62を利用しても、当該モータ62の回転軸とロータリーエンコーダ60の検出軸66とを連結するカップリング等が、高負荷に耐えられない場合が多く、モータ62の出力がエンコーダ60の検出軸66まで伝達されないことも多い。つまり、操作ノブ12に対する電子部品ユニット16の偏差などに起因して、ロータリーエンコーダ60の検出軸66に望ましくない負荷が生じるような構成では、モータ62を駆動原とする操作ノブ12の電動操作を安定的に行うことは困難であった。
【0034】
本実施形態では、かかる問題を解決するために、電子部品ユニット16と、連結ブラケット70と、の間に弾性筒体82を介在させている。かかる弾性筒体82が介在することにより、操作ノブ12に対する電子部品ユニット16の偏差などに起因して、ロータリーエンコーダ60(電子部品ユニット16)に、何らかの負荷がかかったとしても、当該負荷を解消する方向に電子部品ユニット16が位置変動することができる。すなわち、電子部品ユニット16の支持ユニット14に対する位置変動が許容される。その結果、電子部品ユニット16の位置を固定としていた従来に比べて、操作ノブ12を、よりスムーズに回動させることができる。そして、それにより、リモコンなどを介した操作ノブ12の電動操作も確実に行えることになる。また、本実施形態のように、ガイド片52で操作ノブ12と支持ユニット14との間に介在する偏差を吸収している場合には、支持ユニット14に対する操作ノブ12のぐらつきが抑制されているため、電子部品ユニット16の位置変動を許容する構成が必要になるが、本実施形態では、弾性筒体82を設けることにより、これが実現されている。
【0035】
なお、本実施形態では、連結ブラケット70と、エンコーダ60の検出軸66との間に、第二弾性体(弾性筒体82)を介在させているが、電子部品ユニット16の位置変動が許容されるのであれば、他の場所に弾性体が設けられてもよい。例えば、連結ブラケット70には四つの連結柱74が設けられているが、この各連結柱74と、支持ユニット14と、の間に弾性体を介在させてもよい。この場合、連結ブラケット70の位置変動が許容される。そして、その結果、連結ブラケット70に連結された電子部品ユニット16の位置変動も許容されることになる。
【0036】
以上の説明から明らかなとおり、本実施形態では、支持ユニット14に対する操作ノブ12の偏差を吸収する第一弾性体(ガイド片52)と、操作ノブ12に対する電子部品ユニット16の偏差を吸収する第二弾性体と、を設けている。その結果、従来に比して、よりスムーズな回動操作が可能となる。
【0037】
なお、本実施形態では、電子部品としてロータリーエンコーダ60を用いた場合を例に説明しているが、回動機構を有する電子部品であれば、他の部品、例えば、ロータリースイッチや、回転軸を有した可変抵抗、バリアブルコンデンサなどを用いてもよい。また、本実施形態では、ベース円盤30と取付ブラケット32を別部材としたが、一体成形してもよい。さらに、ベース円盤30と取付ブラケット32も樹脂で成形し、ガイド体34と一体成形してもよい。さらに、本実施形態では、支持ユニット14側にガイド片52、すなわち、第一弾性体を取り付けているが、第一弾性体は、操作ノブ12に固着されたり、操作ノブ12と一体成形されてもよい。さらに、当然ながら、支持ユニット14および操作ノブ12の双方に第一弾性体を設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態である回転型操作装置の断面図である。
【図2】回転型操作装置の概略的な分解斜視図である。
【図3】支持ユニットの概略的な分解斜視図である。
【図4】電子部品ユニット周辺の概略的な分解斜視図である。
【図5】回転型操作装置の上面図である。
【符号の説明】
【0039】
12 操作ノブ、14 支持ユニット、16 電子部品ユニット、22 ボス部、24 軸穴、30 ベース円盤、32 取付ブラケット、34 ガイド体、52 ガイド片、60 ロータリーエンコーダ、62 モータ、64 基板、66 検出軸、68 雄ネジ部、70 連結ブラケット、80 カラー、82 弾性筒体、86 連結ナット、100 操作パネル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転自在の軸を有する電子部品と、
前記軸が挿入される軸穴を備える操作ノブと、
固定体に固着されるとともに前記操作ノブを支持する支持部材と、
前記支持部材と操作ノブとの間に設けられ、前記操作ノブの支持部材に対する偏差を吸収する第一弾性体と、
前記電子部品と支持部材の間に設けられ、前記操作ノブに対する電子部品の偏差に起因する負荷を軽減する方向への前記電子部品の移動を許容する第二弾性体と、
を備えることを特徴とする回転型操作装置。
【請求項2】
請求項1に記載の回転型操作装置であって、さらに、
前記電子部品の軸に連結されるプレートと、当該プレートと前記支持部材とを連結する連結部材と、を備えた連結金具を備えており、
前記第二弾性体は、前記電子部品の軸と、前記プレートと、の間に介在する、
ことを特徴とする回転型操作装置。
【請求項3】
請求項2に記載の回転型操作装置であって、さらに、
前記電子部品の軸の前記プレートへの組み付け段階における、前記第二弾性体の過度な弾性変形を防止する剛性体を有することを特徴とする回転型操作装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の回転型操作装置であって、さらに、
その回転軸が前記電子部品の軸に連結されたモータであって、前記電子部品の軸を介して前記操作ノブを回動させるモータを備えることを特徴とする回転型操作装置。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載の回転型操作装置であって、
前記第一弾性体は、前記軸穴の周囲に均等に配置され、操作ノブを押圧する複数の板バネであることを特徴とする回転型操作装置。
【請求項6】
請求項5に記載の回転型操作装置であって、
前記操作ノブは、奥側に向かって突出形成されたボス部であって、その端部に前記軸穴が形成されたボス部を有しており、
前記第一弾性体は、前記ボス部の周囲に均等に配置され、前記ボス部を押圧する複数の板バネであることを特徴とする回転型操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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