説明

回転玩具

【課題】 幼児が回転させることができ、残像を利用した視覚的な刺激を幼児に与えることのできる回転玩具を提供することである。
【解決手段】 着色板12は、基体11に対して軸線L1まわりに回転自在に設けられ、軸線L1の相対位置は、基体11に対して固定される。着色板12の表面は、相互に異なる色に着色された複数の単色領域18を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、幼児が回転させることによって遊ぶ玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
図9は、従来技術に係る補助つき独楽1の側面図である。補助つき独楽1を、補助盤2側の回転軸3の端部を下方に向けて置き、カラー4を手指によって支持した状態で補助盤2に巻きつけた糸を引くと、補助つき独楽1を回転させることができる(たとえば特許文献1参照)。特許文献1の補助つき独楽1を含む従来技術に係る回転玩具として、回転玩具に並進の運動量を発生させることなく回転させることのできる回転玩具が知られている。
【0003】
【特許文献1】実願2001−7845号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、独楽に糸を巻きつける作業および一方の手によって独楽を支持した状態で糸を引く作業は、幼児にとって容易とは言い難い。幼児に回転玩具で遊ばせること、および回転玩具の回転によって、残像を利用した視覚的な刺激を幼児に与えることができないという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、幼児が回転させることができ、残像を利用した視覚的な刺激を幼児に与えることのできる回転玩具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、基体と、
基体に対して、軸線まわりに回転自在に設けられ、表面に、相互に異なる色に着色された複数の領域が形成される着色板とを含むことを特徴とする回転玩具である。
【0007】
また本発明は、着色板の一方および他方の表面は、相互に異なる色に着色された複数の領域をそれぞれ含み、一方の表面は凸面であり、他方の表面は凹面であることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、外表面が前記軸線を中心とする回転体の少なくとも一部として形成され、着色板の着色された表面の少なくとも一部を覆って、着色板に固定される透明な外周部材をさらに含むことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、基体に対する着色板の回転を検出する検出部と、
検出部が着色板の回転を検出すると音声を出力する音声出力部とをさらに含むことを特徴とする。
【0010】
また本発明は、前記音声は、複数の言語で歌唱される歌を含み、
前記音声を、異なる言語で歌唱される歌に切替えるスイッチをさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、着色板は、基体に対して回転自在に設けられるので、着色板を回転させるための外力を付与することによって、着色板が基体に対して移動することがない。また回転したときに、回転によって着色板が基体に対して移動することがない。これによって、幼児にとって着色板の回転を容易にすることができる。着色板の表面には、相互に異なる色に着色された複数の領域が形成されるので、着色板の回転に伴って、着色された複数の領域が残像によって重なり合い、残像によって色が変化して見える。したがって、残像を利用した視覚的な刺激を幼児に与えることができる。また着色された複数の領域が形成されるので、静止している状態と回転している状態とで色が異なって見える。したがって、回転させる意欲を幼児に誘起させることができる。
【0012】
また本発明によれば、着色板の一方の表面は凸面であり、他方の表面は凹面であるので、凸面である一方の表面と凹面である他方の表面とでは、幼児の目との距離が異なる。したがって、着色板を回転させると、凸面である一方の表面と凹面である他方の表面とでは、幼児の目との距離が変化する。これによって、幼児の立体感に対して刺激を与えることができる。一方および他方の表面は、相互に異なる色に着色された複数の領域をそれぞれ含み、一方の表面の領域と他方の表面の領域とは、回転させたときに残像によって重なり合って見える。一方および他方の表面が平坦である場合に比べて、着色された複数の領域の、残像による重なりあいを複雑にすることができる。したがって、着色された複数の領域の残像による複雑な重なり合いによって、多様な刺激を幼児に与えることができる。
【0013】
また本発明によれば、外周部材は着色板に対して固定されるので、外部空間に面する表面の任意の一部に手指を触れて外周部材を回転させると、着色板を回転させることができる。外周部材の外表面は、前記軸線を中心とする回転体の少なくとも一部として形成される。これによって、外周部材の表面の任意の一部に手指を触れて外周部材を回転させることが容易になる。したがって、着色板の回転を容易にすることができる。
【0014】
また本発明によれば、回転玩具は、音声を出力する音声出力部を含んで構成されるので、幼児に対して音声による刺激を与えることができる。また回転玩具は、着色板の回転を検出する検出部を含んで構成されるので、着色板の回転に伴って音声を出力することができる。これによって、回転させる意欲を幼児に誘起させることができる。
【0015】
また本発明によれば、音声出力部から出力される音声は、複数の言語で歌唱される歌を含み、スイッチを含んで構成されることによって、異なる言語で歌唱される歌に切替えることができる。これによって、幼児に対して複数の言語の音声による刺激を与えることができる。したがって、複数の言語を習得する素養を、幼児に養わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。以下の説明においては、各形態に先行する形態ですでに説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
【0017】
図1は、本発明の第1実施形態に係る回転玩具10の斜視図である。本発明の第1実施形態に係る回転玩具10は、幼児が回転させて遊ぶ玩具である。本発明の第1実施形態に係る回転玩具10は、基体11と、着色板12とを含んで構成される。基体11は、着色板12を支持する材料である。着色板12は、着色された板状部材であり、基体11に対して回転自在にもうけられる。着色板12は、軸線L1まわりに回転自在であり、軸線L1の相対位置は、基体11に対して固定される。着色板12の表面には、相互に異なる色に着色された複数の領域が形成される。各領域の色は単色であり、隣り合う領域の色は互いに異なる。以下、単色の領域をそれぞれ「単色領域」と称する。
【0018】
回転玩具10は、外周部材13をさらに含んで構成される。外周部材13は、着色板12の着色された表面の少なくとも一部を覆って、着色板12に固着して設けられる。外周部材13は、幼児による着色板12の回転を容易にする部材である。外周部材13の表面のうち、軸線L1から半径方向外方に遠ざかった外部空間に面する外表面は、軸線L1を中心とする回転体の少なくとも一部として形成される。外周部材13の外表面は、着色板12とともに、あるいは独自に、回転体を成す。回転体は、直線または曲線を軸線L1まわりに回転させたときの軌跡が形成する立体図形である。外周部材13は透明である。
【0019】
回転玩具10は、検出部14と音声出力部16とをさらに含んで構成される。検出部14は、着色板12の回転を検出し、着色板12が回転しているという情報を示す信号を音声出力部16に対して出力する。音声出力部16は、検出部14から、着色板12が回転しているという情報を示す信号を受取ると、音声を出力する。音声は、複数の言語で歌唱される歌を含む。回転玩具10は、スイッチ17をさらに含んで構成され、スイッチ17を切替えることによって、音声出力部16から出力される歌は、異なる言語で歌唱される歌に切替わる。
【0020】
着色板12は、基体11に対して軸線L1まわりに回転自在に設けられ、軸線L1の相対位置は、基体11に対して固定されるので、着色板12を回転させるための外力を付与することによって、着色板12が基体11に対して移動することがない。また回転したときに、回転によって着色板12が基体11に対して移動することがない。これによって、幼児にとって着色板12の回転を容易にする。着色板12の表面には、単色領域18が形成されるので、着色板12の回転に伴って、複数の単色領域18が残像によって重なり合い、残像によって色が変化して見える。着色板12の回転によって、残像を利用した視覚的な刺激を幼児に与える。また着色板12の表面には複数の単色領域18が形成され、静止している状態と回転している状態とで色が異なって見える。これによって、回転させる意欲を幼児に誘起させる。
【0021】
外周部材13は着色板12に対して固定されるので、外部空間に面する表面の任意の一部に手指を触れて外周部材13を回転させると、着色板12が回転する。外周部材13の外表面は、前記軸線L1を中心とする回転体の少なくとも一部として形成され、外部空間に面する表面の任意の一部と軸線L1との距離は、軸線L1まわりの半径方向に関して一様である。したがって、外周部材13の表面の任意の一部に手指を触れて外周部材13を回転させることが容易になる。これによって、着色板12の回転を容易にする。
【0022】
回転玩具10は、音声を出力する音声出力部16を含んで構成され、幼児に対して音声による刺激を与える。また回転玩具10は、着色板12の回転を検出する検出部14を含んで構成され、着色板12の回転に伴って音声を出力する。これによって、回転させる意欲を幼児に誘起させる。
【0023】
音声出力部16から出力される音声は、複数の言語で歌唱される歌を含み、スイッチ17を含んで構成されることによって、異なる言語で歌唱される歌に切替えが可能である。音声出力部16から出力される音声を、異なる言語で歌唱される歌に切替えることによって、幼児に対して複数の言語の音声による刺激を与える。これによって、複数の言語を習得する素養を、幼児に養わせる。
【0024】
着色板12の回転に伴って残像によって変化して見える色と、異なる複数の言語によって歌唱される童謡とによって、幼児に刺激を与え、大脳新皮質の脳細胞を刺激し、シナプスによって接続される神経細胞の回路の形成を促す。音声による刺激を、着色板12の回転による視覚的な変化と同期させて幼児に与えることによって、幼児の知能指数の向上に寄与する。
【0025】
図2は、本発明の第1実施形態における着色板12の平面図である。図2(a)は、着色板12の一方の表面を示す平面図であり、図2(b)は、着色板12の他方の表面を示す平面図である。第1実施形態において着色板12は円板状で平坦な部材であり、着色板12の厚み方向は、軸線L1に垂直である。第1実施形態において軸線L1は、略水平に配置される。略水平は、水平を含むものとする。
【0026】
第1実施形態における着色板12の一方および他方の表面には、単色に塗られた単色領域18がそれぞれ3つずつ含まれる。隣り合う単色領域18は、およそ軸線方向に伸びる波型の線によって区分され、異なる色で塗り分けられる。着色板12の一方の表面の3つの単色領域18は、赤、青、黄の3色で塗り分けられる。着色板12の他方の表面の3つは、マゼンダ、シアン、イエローの3色で塗り分けられる。着色板12の一方および他方の表面において、3色の単色領域18が並ぶ順番については規定しない。
【0027】
図3は、本発明の第1実施形態における回転軸19のうち、軸線方向一方X1の回転軸21の斜視図である。着色板12の軸線方向一方X1の端部および軸線方向他方X2の端部には、回転軸19が取付けられる。軸線方向一方X1および他方の回転軸19は、それぞれ軸受に接し、軸受によって支持される。回転軸19のうち、少なくとも軸線方向一方X1の着色板12端部に取り付けられる回転軸19は、導電性部材24と絶縁性被膜26を含んで構成される。導電性部材24は、銅の円柱状部材である。導電性部材24の円柱の軸線L1は、着色板12の回転の軸線L1に一致して配置される。絶縁性被膜26は、導電性部材24の軸線L1まわりに、半周だけ形成される。換言すれば、軸線方向に見て導電性部材24は、半周だけ絶縁性被膜26によって被覆され、残余の半周は導電性部材24が露出する。
【0028】
図4は、本発明の第1実施形態における軸受のうち、軸線方向一方X1の軸受27を、軸線L1を含む平面で切断して見た断面図である。軸受は回転軸19に接触し、回転軸19を支持する材料である。軸受は、樹脂によって形成される。軸受には、回転軸19の回転を検出する検出部14が設けられる。検出部14は、回転軸19に接触する複数の接触部31を含んで形成される。軸受けには、軸線L1に臨む軸受の表面に開口する孔29が複数形成され、検出部14の接触部31は、軸受に形成される孔29に嵌め込まれる。軸線方向一方X1の回転軸21が軸受によって支持されるとき、検出部14の接触部31は回転軸19に接触する。軸受に形成される複数の孔29は軸線方向に並び、これに嵌め込まれる検出部14の複数の接触部31も軸線方向に並ぶ。第1実施形態において軸受に形成される孔29および検出部14の接触部31は、それぞれ2つ形成される。検出部14には起電力を示す電源が内臓され、2つの接触部31は、異なった電位を有する。
【0029】
軸線方向一方X1の回転軸21のうち、絶縁性被膜26が2つの接触部31に接触するとき、2つの接触部31間には電流は生じない。軸線方向一方X1の回転軸21のうちの、露出する導電性部材24が2つの接触部31に接触するとき、2つの接触部31間には電流が生じる。2つの接触部31間に電流が生じる状態から電流が生じない状態へ、あるいは電流が生じない状態から電流が生じる状態へ変化するとき、検出部14は、回転軸19が回転しているとの情報を含む信号を、音声出力部16に対して出力する。
【0030】
2つの接触部31間に電流が生じる状態、あるいは電流が生じない状態が一定時間続くと、検出部14は、回転軸19の回転は停止したと判断して、音声出力部16に出力していた信号を停止させる。軸線方向他方X2の回転軸22は、樹脂で形成されてもよく、金属で形成されてもよい。軸線方向他方X2の軸受28は樹脂で形成される。軸線方向他方X2の軸受28に検出部14は配置されない。回転軸19の回転が停止してから音声出力部16が音声の出力を停止するまでの時間は、1秒〜数秒程度でもよく、数秒〜数十秒程度でもよく、1分〜数分程度でもよい。
【0031】
音声出力部16は、基体11に設けられる。基体11は、略水平で平坦な机上または床に載置され、軸線方向一方および他方の軸受27,28とアーム部33によって接続される。アーム部33は、基体11を机上または床に載置した状態で基体11の上方に略鉛直に立てて設けられ、軸線方向一方および他方の軸受27,28を、基体11に対して固定する。略鉛直は、鉛直を含むものとする。
【0032】
音声出力部16およびスイッチ17は、基体11に設けられる。音声出力部16は、検出部14およびスイッチ17に電気的に接続される。音声出力部16は、音声を記憶している集積回路(Integrated Circuit, 略号「IC」)記憶装置、すなわちICメモリと、スピーカとを含んで構成される。検出部14が、音声出力部16に対して、回転軸19の回転を示す情報を含む信号を出力し始めると、音声出力部16は童謡を出力し、音声によって幼児に刺激を与える。音声出力部16は、検出部14が回転軸19の回転を示す信号を出力している間は、音声の出力を続け、検出部14が信号の出力を停止して、回転軸19の停止を示すと、音声の出力を停止させる。
【0033】
スイッチ17は、2つの状態を取り得る。2つの状態のうち一方の状態にあるとき、音声出力部16は日本語によって歌唱される童謡を出力し、スイッチ17が他方の状態にあるとき、音声出力部16は英語によって歌唱される童謡を出力する。
【0034】
外周部材13は、着色板12に関して反対側に配置される2つの部分を含んで構成される。外周部材13は、着色板12の厚み方向の2つの向きから、着色板12を挟む。外周部材13の2つの各部分は半球状に形成される透明な部材である。外周部材13は、乾固した状態で透明な接着層によって着色板12に固着される。外周部材13および着色板12は、全体で球形に形成される。外周部材13を手指によって回転させると、着色板12が外周部材13とともに回転し、回転軸19が回転する。着色板12は、その厚み方向が軸線L1に垂直となる状態を維持して回転する。軸線L1は、着色板12の中心を通る。
【0035】
着色板12が速く回転し、幼児の目に残像が残る時間以内に反転すれば、着色板12の一方の表面の色と他方の表面の色とが混合されて見える。したがって、着色板12を回転させることによって着色板12の色が変化して見える。
【0036】
第1実施形態によれば、着色板12は、基体11に対して軸線L1まわりに回転自在に設けられ、回転するときの軸線L1の相対位置は、基体11に対して固定されるので、着色板12を回転させるための外力を付与することによって、着色板12が基体11に対して移動することがない。また回転したときに、回転によって着色板12が基体11に対して移動することがない。これによって、幼児にとって着色板12の回転を容易にすることができる。着色板12の表面には、複数の単色領域18が形成されるので、着色板12の回転に伴って、複数の単色領域18が残像によって重なり合い、残像によって色が変化して見える。したがって、残像を利用した視覚的な刺激を幼児に与えることができる。また複数の単色領域18が形成されるので、静止している状態と回転している状態とで色が異なって見える。したがって、回転させる意欲を幼児に誘起させることができる。
【0037】
また第1実施形態によれば、外周部材13は着色板12に対して固定されるので、外部空間に面する表面の任意の一部に手指を触れて外周部材13を回転させると、着色板12を回転させることができる。外周部材13の外表面は、前記軸線L1を中心とする回転体として形成される。これによって、外周部材13の表面の任意の一部に手指を触れて外周部材13を回転させることが容易になる。したがって、着色板12の回転を容易にすることができる。
【0038】
また第1実施形態によれば、回転玩具10は、音声を出力する音声出力部16を含んで構成されるので、幼児に対して音声による刺激を与えることができる。また回転玩具10は、着色板12の回転を検出する検出部14を含んで構成されるので、着色板12の回転に伴って音声を出力することができる。これによって、回転させる意欲を幼児に誘起させることができる。
【0039】
また第1実施形態によれば、音声出力部16から出力される音声は、複数の言語で歌唱される歌を含み、スイッチ17を含んで構成されることによって、異なる言語で歌唱される歌に切替えることができる。これによって、幼児に対して複数の言語の音声による刺激を与えることができる。したがって、複数の言語を習得する素養を、幼児に養わせることができる。
【0040】
図5は、本発明の第2実施形態に係る回転玩具10の斜視図である。第2実施形態に係る回転玩具10は、基体11と、着色板12と、外周部材13と、検出部14と、音声出力部16と、スイッチ17と、回転軸19と、軸受と、アーム部33とを含んで構成される。これらのうち、基体11と、検出部14と、音声出力部16と、スイッチ17と、回転軸19と、軸受と、アーム部33とは、第1実施形態におけるものと同様である。
【0041】
図6は、本発明の第2実施形態における着色板12の平面図および斜視図である。図6(a)は、着色板12の一方の表面を示す平面図であり、図6(b)は、着色板12の他方の表面を示す平面図であり、図6(c)は、着色板12の斜視図である。第2実施形態において着色板12の形状は、円錐の側面の形状である。着色板12の一方の表面は、円錐形の母線を含む側面の形状であり、凸の形状に形成される。着色板12の他方の表面は、円錐形の母線を含む側面に接する凹の形状に形成される。着色板12の一方および他方の表面は、それぞれ中心から外方へ直線的に延びる3つの直線によって等分され、それぞれ3つずつの単色領域18が形成される。着色板12の一方の表面の3つの単色領域18は、赤、青、黄の3色で塗り分けられる。着色板12の他方の表面の3つは、マゼンダ、シアン、イエローの3色で塗り分けられる。着色板12の一方および他方の表面において、3色の単色領域18が並ぶ順番については規定しない。
【0042】
着色板12の軸線方向一方X1の端部および軸線方向他方X2の端部には、回転軸19が取付けられる。軸線方向一方X1および他方の2つの回転軸19は、第1実施形態における回転軸19とそれぞれ同様であり、回転軸19のうち、少なくとも軸線方向一方X1の着色板12端部に取り付けられる回転軸19は、導電性部材24と絶縁性被膜26を含んで構成される。
【0043】
第2実施形態において外周部材13は、着色板12を外囲し、着色板12に固定される透明な部材である。外周部材13は、外径が軸線L1を中心とする回転体として形成され、外周部材13の外径は球状である。外周部材13には内部空間が形成され、着色板12の周辺部分は外周部材13に対して内部から固着する。着色板12の周辺を通過する仮想平面は、外周部材13の外径の球の中心を通過して外周部材13を2分する1つの仮想平面である。外周部材13の軸線方向一方X1および他方の端部には外周部材13の内部空間と外部空間とを連通させる貫通孔が形成され、着色板12に取付けられた回転軸19は、外周部材13の貫通孔を貫通して軸受に接する。着色板12および回転軸19は、軸受によって支持される。
【0044】
外周部材13を手指によって回転させると、着色板12が外周部材13とともに回転する。外周部材13および着色板12が回転するとき、外周部材13の外径の球の中心は、基体11に対して相対位置を変化させることなく回転する。
【0045】
第2実施形態によれば、着色板12の一方の表面は凸面であり、他方の表面は凹面であるので、凸面である一方の表面と凹面である他方の表面とでは、幼児の目との距離が異なる。したがって、着色板12を回転させると、凸面である一方の表面と凹面である他方の表面とでは、幼児の目との距離が変化する。これによって、幼児の立体感に対して刺激を与えることができる。一方および他方の表面は、相互に異なる色に着色された複数の単色領域18をそれぞれ含み、一方の表面の単色領域18と他方の表面の単色領域18とは、回転させたときに残像によって重なり合って見える。一方および他方の表面が平坦である場合に比べて、複数の単色領域18の、残像による重なりあいを複雑にすることができる。したがって、複数の単色領域18の残像による複雑な重なり合いによって、多様な刺激を幼児に与えることができる。
【0046】
着色板12が回転するとき、着色板12に形成される凸面と凹面が入れ替わり、立体的に変化する視覚的な刺激と、異なる複数の言語の童謡による聴覚的な刺激とによって、幼児を刺激し、幼児の大脳新皮質の脳細胞を刺激し、シナプスによって接続される神経細胞の回路の形成を促す。音声による刺激を、着色板12の回転による視覚的な変化と同期させて幼児に与えることによって、幼児の知能指数の向上に寄与する。
【0047】
図7は、本発明の第3実施形態に係る回転玩具10の斜視図である。第2実施形態に係る回転玩具10は、基体11と、着色板12と、外周部材13と、検出部14と、音声出力部16と、スイッチ17と、回転軸19と、軸受と、アーム部33とを含んで構成される。これらのうち、基体11と、検出部14と、音声出力部16と、スイッチ17と、軸受と、アーム部33とは第1実施形態におけるものと同様である。
【0048】
図8は、本発明の第3実施形態における着色板12の平面図である。図8(a)は、着色板12の一方の表面を示す平面図であり、図8(b)は、着色板12の他方の表面を示す平面図である。第3実施形態において着色板12は、円板状で平坦な部材であり、着色板12の厚み方向は、軸線L1に垂直である。着色板12の一方の円形の表面は、「ベンハムのこま」と称されるこまの図柄に着色される。第3実施形態において着色板12は、厚み方向を軸線方向に一致させて配置される。換言すれば、着色板12の一方および他方のそれぞれの表面は、それぞれの表面に含まれる任意の点の回転による軌跡を含む。したがって、第3実施形態における着色板12の一方および他方の表面は、回転に伴って同一の面内で回転する。
【0049】
一方の円形の表面うち、円の中心を通る線分から片側半分の半円部分は、黒く着色され、残余の半円部分は、白地に黒い線が描かれた図柄である。白地の半円部分は、円の中心を通り、45°ずつ互いに異なる3つの仮想線によって区分され、45°の同じ大きさおよび形状の4つの扇形の部分に区分される。以下、45°の同じ大きさおよび形状のそれぞれの扇形の部分を、周方向一方R1に並ぶ順番に、「第1部分」、「第2部分」、「第3部分」、「第4部分」と称する。軸線方向一方X1の側から軸線方向他方X2に向かって着色板12を見るとき、反時計まわりを「周方向一方」と称する。
【0050】
第1部分36には、円の外縁に近い部分に、円の中心と同心の円の一部を成す3本の曲線が描かれる。3本の同心円の一部はそれぞれ曲率半径が異なり、円の中心から半径方向外方に向かうにつれて、等しい間隔に形成される。第2部分37には、第1部分36の3本の曲線よりも円の中心に近い部分に、円の中心と同心の円の一部を成す3本の曲線が描かれる。3本の同心円の一部はそれぞれ曲率半径が異なり、円の中心から半径方向外方に向かうにつれて、等しい間隔に形成される。
【0051】
第3部分38には、第2部分37の3本の曲線よりも円の中心に近い部分に、円の中心と同心の円の一部を成す3本の曲線が描かれる。3本の同心円の一部はそれぞれ曲率半径が異なり、円の中心から半径方向外方に向かうにつれて、等しい間隔に形成される。第4部分39には、第3部分38の3本の曲線よりも円の中心に近い部分に、円の中心と同心の円の一部を成す3本の曲線が描かれる。3本の同心円の一部はそれぞれ曲率半径が異なり、円の中心から半径方向外方に向かうにつれて、等しい間隔に形成される。白地の半円部分においては、第1〜第4部分に形成された黒い曲線の部分が、それぞれ単色領域18であり、黒い曲線の部分を除く残余の白地の部分が、1つの単色領域18である。
【0052】
着色板12の他方の円形の表面は、「大王のこま」と称されるこまの図柄に着色される。他方の円形の表面は、円の中心と同心の4つの同心円によって区分される。4つの同心円はそれぞれ半径が異なり、円の中心から半径方向外方に向かうにつれて、等しい間隔に形成される。着色板12の他方の表面の半径に対し、それぞれの同心円の半径は、2割、4割、6割、8割の半径を有する。またこの表面は、この表面に含まれ、円の中心を通過して互いに直交する2本の直線によって区分される。他方の円形の表面の、2本の直交する直線によって区分された4つの部分を周方向一方R1に向かうにつれて「第1象限」、「第2象限」、「第3象限」、「第4象限」と称する。
【0053】
第1および第3象限41,43においては、円の中心に最も近い同心円の内側は白に着色され、円の外縁に向って同心円を境に、黒、白、黒、白に着色される。第2および第4象限42,44においては、円の中心に最も近い同心円の内側は黒に着色され、円の外縁に向って同心円を境に、白、黒、白、黒に着色される。したがって、1つの同心円と、これに隣り合う同心円との間に位置する部分においては、第1象限41から第2象限42、第3象限43、第4象限44と場所を変える毎に白と黒とが隣り合う。
【0054】
第3実施形態において外周部材13は、着色板12を外囲し、着色板12に固定される透明な部材である。外周部材13は、外表面が軸線L1を中心とする回転体として形成され、外周部材13の外形は球状である。外周部材13には内部空間が形成され、着色板12の周辺部分は外周部材13に対して内部から固着する。着色板12の周辺を通過する仮想平面は、外周部材13の外径の球の中心を通過して外周部材13を2分する1つの仮想平面である。外周部材13の軸線方向一方X1および他方の端部には、回転軸19が取付けられる。
【0055】
軸線方向一方X1および他方の回転軸19は、それぞれ軸受に接し、軸受によって支持される。第3実施形態における軸線方向一方X1および他方の回転軸19は、外周部材13に取付けられることを除いては、第1実施形態における軸線方向一方X1および他方の回転軸19とそれぞれ同様である。外周部材13を手指によって回転させると、着色板12が外周部材13とともに回転する。外周部材13および着色板12が回転するとき、外周部材13の外径の球の中心は、基体11に対して相対位置を変化させることなく回転する。
【0056】
ベンハムのこまの図柄に着色された着色板12の一方の表面および大王のこまの図柄に着色された着色板12の他方の表面は、白および黒に着色された単色領域18が形成され、白および黒以外の色に着色された単色領域18は形成されていない。しかし、これを回転させると、白、黒または灰色の色以外の色に着色されたように見える。たとえば赤、青などの色に着色された部分が見られる。ベンハムのこまの図柄に着色された一方の表面については、回転している状態でカメラによって撮像しても、着色されたようには見えない。ベンハムのこまの図柄が、回転によって彩度をもつ色に着色されたように見えるのは、眼球の網膜の細胞または視神経の影響によるものとされる。
【0057】
大王のこまの図柄に着色された他方の表面については、蛍光灯の下で回転している状態をカメラによって撮像すると、青に着色されたように見える部分と橙色に着色されたように見える部分とが撮像できる。空間的に同じ経路を通過して照射される光が、異なる時間において着色板12の白の領域と黒の領域とに照射され、白の領域と黒の領域とに反射された光が空間的に同じ経路を通過して交互に通過する。これによって、蛍光灯の光に含まれる青い色の光と橙色の光とが分解されて反射されるためだと解釈できる。
【0058】
第3実施形態によれば、着色板12の一方および他方のそれぞれの表面は、それぞれの表面に含まれる任意の点の回転による軌跡を含む。これによって、こまが回転することによって観測されるこま表面の状態と同様の現象が、単色領域18が回転することによって観測される。たとえば着色板12の表面が、静止した状態よりも平滑に見え、ベンハムのこまの図柄および大王のこまの図柄が回転することによって、彩度のある色に着色された領域が存在するように見える。これによって、回転する物体の、静止した状態との視覚的な差異によって、幼児に刺激を与えることが可能になる。
【0059】
第2実施形態において着色板12の一方の表面は、円錐形の母線を含む側面の形状であり、凸の形状に形成され、他方の表面は、円錐形の母線を含む側面に接する凹の形状に形成されるものとしたけれども、他の実施形態において着色板は、内部に空間が形成される球のうちの一部分を成す形状として形成されてもよい。たとえば、着色板の一方の表面は、球面の形状であり、凸の形状に形成され、他方の表面は、球面に接する凹の形状に形成されてもよい。
【0060】
第1〜第3実施形態において外周部材13は、着色板12を外囲または挟む形状としたけれども、外周部材13の外表面は、軸線L1を中心とする回転体として形成され、着色板12の着色された表面の少なくとも一部を覆って、着色板12に対して固定される透明な部材であり、外表面が着色板12とともに、あるいは独自に、回転体を成す部材であれば、足りる。たとえば他の実施形態において外周部材は、着色板とともに球を形成する部材であってもよい。全体の外表面が球形を成し、球の中心を通る仮想平面によって分割されて形成された2つの半球状の部材のうち、一方が着色板とし、他方が外周部材として形成されてもよい。
【0061】
第1〜第2実施形態において、着色板12の一方または他方の表面は、それぞれ3つの単色領域18に区分されたけれども、着色板12の表面には、相互に異なる色に着色された複数の領域が形成されていればよい。たとえば他の実施形態において着色板の一方および他方の表面は、4つ以上の単色領域を含んで形成されてもよいし、5つ以上の単色領域を含んで形成されてもよい。また単色領域の形状は、まだら状の不定形であってもよい。
【0062】
第1〜第3実施形態において、音声出力部16は、検出部14が着色板12の回転を検出すると、音声を出力し、着色板12が停止すると、一定時間後に音声の出力を停止するものとしたけれども、他の実施形態において音声出力部は、着色板の回転および停止に関わらず音声を出力してもよい。またスイッチは、異なる言語で歌唱される歌に切替えるものとしたけれども、他の実施形態においてスイッチは、音声出力部による音声の出力とその停止を切替える機能をさらに含んでいてもよい。
【0063】
第1〜第3実施形態において、音声出力部16が出力する音声は、複数の言語によって歌唱される童謡としたけれども、童謡以外の歌を出力してもよく、また歌ではなく、説明を行う音声を含んで構成されてもよい。
【0064】
第1および第2実施形態において着色板12の一方の表面には、赤、青、黄の3色の単色領域18が形成され、他方の表面には、マゼンダ、シアン、イエローの3色の単色領域18が形成されるものとしたけれども、それぞれの色は他の色であってもよい。たとえば他の実施形態において、一方または他方の表面に、青緑、黄橙、青紫の3色の単色領域が形成されてもよい。
【0065】
着色板12および外周部材13は、基体11から取外し可能に形成されてもよい。たとえば、着色板12および外周部材13を基体11のアーム部33から取外し、着色板12または外周部材13に取付けられた回転軸19を取外せば、着色板12および外周部材13をボールとして遊ぶことが可能になる。ボールで遊ぶことが難しい幼児が成長するにつれて、基体11に対して相対位置が固定された軸線L1まわりに回転する着色板12および外周部材13を、ボールとしても遊ばせることによって、幼児の成長に応じた遊びを促すことができる。
【0066】
第1〜第3実施形態において外周部材13の外形は、球形であるものとしたけれども、外周部材13の外形は、軸線L1を中心とする回転体の少なくとも一部であれば、足りる。たとえば他の実施形態において外周部材の外形は、軸線方向に延びる円筒形であってもよい。
【0067】
第1〜第3実施形態において音声出力部16から出力される音声は、日本語と英語による歌であるものとしたけれども、音声出力部16から出力される音声は、複数の言語を含むものであればよい。たとえば他の実施形態において複数の言語は、日本語とドイツ語であってもよく、さらに他の実施形態においては、英語と中国語であってもい。また音声出力部16は、3つ以上または4つ以上の言語による音声を出力してもよい。スイッチは、音声出力部が出力する言語の数以上の状態の数を取り得ることが好ましい。たとえば音声出力部が3つの言語による音声を出力する場合は、スイッチは3つ以上の状態を取り、音声出力部が4つの言語による音声を出力する場合は、スイッチは4つ以上の状態を取り得ることが好ましい。
【0068】
第1〜第3実施形態において着色された領域のそれぞれは、単色であるものとしたけれども、他の実施形態において、着色された領域は、単色ではなく、場所によって色が無段階的に変化して着色されてもよい。
【0069】
第3実施形態において、着色板12の一方および他方の表面は、それぞれベンハムのこまの図柄および大王のこまの図柄としたけれども、他の実施形態において、着色板の表面は、回転によって静止状態よりも高い彩度の部分が見える図柄であってもよい。たとえばベンハムのこまの図柄において、黒く着色された部分は半円形ではなく、180°未満の扇形とし、白地部分を仮想直線によって4分割して形成される扇形の各部分は、45°よりも大きい角度の扇形であってもよい。また白地に着色された黒い曲線は、4分割して形成される扇形の各部分において2本以下または4本以上の曲線として着色されてもよい。
【0070】
大王のこまの図柄については、着色板12が回転することによって、基体11に対して相対的に同じ位置で白の領域と黒の領域とが交互に繰返される構成であればよい。空間的に同じ経路を通過して照射される光が、異なる時間において着色板12の白の領域と黒の領域とに照射され、白の領域と黒の領域とに反射された光が空間的に同じ経路を通過して交互に通過すれば、回転によって静止状態よりも高い彩度の部分を見ることができる。着色板12が一定の角速度で回転するとき、基体11に対して相対的に同じ位置で繰返される白い領域の通過時間と黒い領域の通過時間とは、同じであることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の第1実施形態に係る回転玩具10の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態における着色板12の平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態における回転軸19のうち、軸線方向一方X1の回転軸21の斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態における軸受のうち、軸線方向一方X1の軸受27を、軸線L1を含む平面で切断して見た断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る回転玩具10の斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態における着色板12の平面図および斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る回転玩具10の斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態における着色板12の平面図である。
【図9】従来技術に係る補助つき独楽1の側面図である。
【符号の説明】
【0072】
10 回転玩具
11 基体
12 着色板
13 外周部材
14 検出部
16 音声出力部
17 スイッチ
18 単色領域
19 回転軸
21 軸線方向一方の回転軸
22 軸線方向他方の回転軸
24 導電性部材
26 絶縁性被膜
27 軸線方向一方の軸受
28 軸線方向他方の軸受
29 孔
31 接触部
33 アーム部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体と、
基体に対して、軸線まわりに回転自在に設けられ、表面に、相互に異なる色に着色された複数の領域が形成される着色板とを含むことを特徴とする回転玩具。
【請求項2】
着色板の一方および他方の表面は、相互に異なる色に着色された複数の領域をそれぞれ含み、一方の表面は凸面であり、他方の表面は凹面であることを特徴とする請求項1に記載の回転玩具。
【請求項3】
外表面が前記軸線を中心とする回転体の少なくとも一部として形成され、着色板の着色された表面の少なくとも一部を覆って、着色板に固定される透明な外周部材をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の回転玩具。
【請求項4】
基体に対する着色板の回転を検出する検出部と、
検出部が着色板の回転を検出すると音声を出力する音声出力部とをさらに含むことを特徴とする請求項1〜3に記載の回転玩具。
【請求項5】
前記音声は、複数の言語で歌唱される歌を含み、
前記音声を、異なる言語で歌唱される歌に切替えるスイッチをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の回転玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−301963(P2008−301963A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−150842(P2007−150842)
【出願日】平成19年6月6日(2007.6.6)
【出願人】(592002950)
【出願人】(000125347)学校法人近畿大学 (389)
【Fターム(参考)】