説明

固体識別機能付き表示装置

【課題】表示装置に固有な情報を有する固体識別コードの表示装置本体からの分離及び改ざんを防止することを目的とする。
【解決手段】表示装置1を識別するための書き換え不可能なコードパターンを有する固体識別コード出力回路5をアレイ基板2上に形成するようにしたことで、ICタグやメモリを用いることなく、固体識別コードを出力することができ、固体識別コードの表示装置1本体からの分離および改ざんを防止することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、特に固体識別が可能な固体識別機能付き表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータなどの情報処理装置において、他の情報処理装置との間で情報をやりとりするような場合には、例えば、各LANカードに対して割り当てられた固有のMACアドレスに基づいて、LANカードを有する情報処理装置間でデータの送受信を行う。
【0003】
一方で、あらゆる情報処理装置に搭載されている表示装置においても同様に、外部装置とのアクセスにおいて、その表示装置が唯一の存在であることを示す固体識別が可能な手段を有することは重要であり、例えば、製品出荷の際の搬送時においては、外部装置を用いることで、表示装置の製品管理が容易になるなど様々な応用が期待できる。現状では、バーコードやQRコードを使用し光学的な読み取りを行うことで、表示装置の固体識別が可能であるが、コードの読み取り時において、読み取り装置をコードに近接させる必要があるために、移動時や包装又は梱包後は使用が制限されてしまうという問題がある。
【0004】
近年、カードやラベルにCPUやメモリなどを集積したICチップ及び小型アンテナとして機能するループコイルを内蔵したICタグと、リード・ライタとの間の無線通信による自動認識技術を利用し、例えば、ICタグを製品などの対象物に貼り付けることで、個々の製品の情報管理を容易にする技術が注目されている。
【0005】
このような技術を応用して、表示装置を構成する基板にICタグを貼り付け、読み書き可能なメモリに表示装置を識別するための固体識別コードを書き込むことで、表示装置毎の情報管理を容易にする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−258559号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような表示装置においては、表示装置本体とICタグの分離が可能であることや、メモリに記憶した固体識別コードが改ざんされてしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、表示装置に固有な情報を有する固体識別コードの表示装置本体からの分離及び改ざんを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の本発明に係る固体識別機能付き表示装置は、表示層を挟んで対向配置された一対のガラス基板と、いずれか一方のガラス基板上に形成され、表示装置を識別するためのコードパターンを有する書き換え不可能な固体識別コードを出力する固体識別コード出力回路とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、表示装置を識別するためのコードパターンを有する書き換え不可能な固体識別コードの出力回路をガラス基板上に形成することで、ICタグやメモリを用いることなく固体識別コードの出力を可能にしている。
【0010】
上記固体識別コード出力回路は、ガラス基板に接続されたフレキシブル配線基板上に形成されたループコイル及びループコイルに接続された送信回路により、固体識別コードを出力することを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、固体情報識別コードは、ループコイル及び送信回路により構成された共振回路により信号出力されるので、外部の情報処理装置においては、受信した固体識別コードを元に、表示装置の情報を個々に管理することができる。
【0012】
上記固体識別コード出力回路は、予め露光された配線パターンに対する追加の露光により固体識別コードを示す配線パターンが形成されることを特徴とする。これにより、表示装置毎にユニークな固体識別コードの配線パターンを形成することができる。
【0013】
上記固体識別コード出力回路は、ガラス基板上に他の回路を形成するプロセスと同一プロセスにより形成されることを特徴とする。これにより、製造コストの上昇を抑制することができる。
【0014】
上記固体識別コードは、表示領域の対角サイズ、表示領域の画素数、表示可能な色の数、色の再現範囲、表示の明るさ、供給される信号電圧値、動作周波数のうちの少なくとも1つの表示装置の性能若しくは仕様に関する情報を更に含むことを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、固体識別コードに、表示装置を識別するためのコードパターンだけでなく、表示装置の性能若しくは仕様に関する付帯情報も含むようにしたことで、これらの情報を元にしてシステム側は、表示装置に対して最適化された映像情報を伝送することができ、表示装置とシステム間の通信データ量の削減が可能になる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の固体識別機能付き表示装置によれば、表示装置に固有な情報を有する固体識別コードの表示装置本体からの分離及び改ざんを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0018】
図1は、本実施の形態に係る表示装置の概略的な構成を示す平面図である。同図に示すように、表示装置1は、アレイ基板2と、対向基板3と、表示エリア4と、固体識別コード出力回路5と、フレキシブル配線基板6と、システム基板7を有する。
【0019】
アレイ基板2は、一端がフレキシブル配線基板6に接続され、表示エリア4に対応する領域において、複数の走査線と複数の信号線とが交差するように配置され、各交差部に配置された画素を複数備える。表示エリア4の周囲に対応する領域において、固体識別コード出力回路5が配置され、電子移動度の高い多結晶シリコンを用いて、表示エリア4内の映像信号を出力する信号線や走査線を駆動する駆動回路などを形成するプロセスと同一プロセスにより、アレイ基板2であるガラス基板上に一体的に形成される。
【0020】
対向基板3は、ここでは表示層である液晶層を挟んでアレイ基板2と対向して配置される。対向基板3には、アレイ基板2と同様にガラス基板が使用される。表示エリア4は、映像情報を表示する。
【0021】
固体識別コード出力回路5は、アレイ基板2上に一体的に形成され、ここでは表示装置1を識別するためのユニークなコードパターンを有する固体識別コードを出力する。
【0022】
フレキシブル配線基板6は、同基板上に形成されたループコイル8及び固体識別コードや映像・同期信号を伝送するためのバス配線を有する。ループコイル8は、例えば、外部装置が有するループコイルに流れるギガヘルツ帯の誘導信号により誘導電流を励起し、システム基板7上の固体識別コード送信回路9に電力を供給する。また、固体識別コード送信回路9が有するコンデンサと抵抗とで共振回路を構成することで、外部装置と無線通信を行うための小型アンテナとして機能する。ここでループコイル8の配線抵抗値は、共振回路を構成するにあたり必要な抵抗値となるようにループコイル8形成時に調整される。
【0023】
システム基板7は、一端がフレキシブル配線基板6に接続され、固体識別コード送信回路9と、CPU、メモリ、制御回路などで構成されるシステム10とを有する。ここでは固体識別コード送信回路9は、ループコイル8で誘起された電力を固体識別コード出力回路5に供給する。システム10は、表示装置1のアレイ基板2側へ映像情報若しくは同期信号を供給する。
【0024】
次に、表示装置1に固有の固体識別コードについて、図2のアレイ基板上に形成された固体識別コード出力回路の回路図を参照しながら具体的に説明する。同図に示すように、固体識別コード出力回路5は、ここでは例えば、表示装置1毎にユニークな6桁の2値信号である固体識別コード“100010” が、固体識別コード用バス配線11の各配線からパラレルに出力されている。ここで例えば、電源電圧供給用バス配線13へ印加されるハイレベル(H)およびローレベル(L)の電圧は、固体識別コード送信回路9から供給される。
【0025】
このように、表示装置1を識別するためのコードパターンを有する書き換え不可能な固体識別コード出力回路5をアレイ基板2上に形成することで、ICタグやメモリを用いることなく、固体識別コードを出力することができる。
【0026】
次に、固体識別コード出力回路5により出力された固体識別コードが外部装置へ送信される際の各部の動作について図3に示すフレキシブル配線基板部分の拡大図を用いて説明する。
【0027】
同図に示すように、固体識別コード出力回路5から出力された固体識別コードは、固体識別コード用バス配線11を介して固体識別コード送信回路9へ伝送される。
【0028】
固体識別コード送信回路9は、受信した固体識別コードをパラレルデータからシリアルデータへ変換し、フレキシブル配線基板6上のループコイル8へ送信する。ここで例えば表示装置1の動作時において、システム基板7上のシステム10は、固体識別コードが適切な表示装置のコードであることを認証しそれが正しいものであれば、映像・同期信号用バス配線12を介して、映像信号および同期信号を表示装置1本体へ伝送する。
【0029】
ループコイル8は、固体識別コード送信回路9が有するコンデンサと抵抗とで構成される共振回路により、固体識別コードを外部装置へ送信する。ここで例えば、外部装置は、表示装置1と無線通信可能な小型アンテナを備える。
【0030】
このようにして、固体情報識別コードは、ループコイル8及び固体識別コード送信回路9により構成された共振回路により信号出力されるので、外部装置においては、受信した固体識別コードを元に、表示装置1の情報を個々に管理することができる。
【0031】
次に、固体識別コード出力回路をアレイ基板2上に一体的に形成する工程について図4を用いて説明する。同図に示すように、まず、ハイレベル(H)、ローレベル(L)の電源電圧を供給する電源電圧供給用バス配線13のパターンをフォトリソグラフィのプロセスで露光形成する(1)。そして、表示装置1固有の固体識別コードの情報に基づいてハイレベル,ローレベルのデジタル信号が出力されるように、アレイ基板2上の同一のレジスト上において、露光を個別に行い、その後エッチング工程を実施し電極パターンを形成する(2)。次に、絶縁膜を堆積し、コンタクトホールを形成する(3)。最後に、固体識別コード用バス配線11を形成し固体識別コード出力回路5が完成する(4)。
【0032】
図5は、固体識別コード出力回路5の断面図である。同図に示す接続電極15は、アレイ基板2上に形成された電源電圧供給用バス配線13と、固体識別コード用バス配線11とを接続することで固体識別コードを構成する。ここでは接続電極15に、透明性の高い電極材料であるITO膜を使用する。これにより、固体識別コードを、第3者による目視では容易に読み取れないようにすることが可能である。
【0033】
このように、固体識別コード出力回路5において、予め露光された電源電圧供給用のバスの配線パターンに対する追加の露光により、固体識別コードを示す固体識別コード用バスの配線パターンを形成することで、表示装置毎にユニークな固体識別コードの配線パターンを形成することができる。さらに、配線パターンを接続する接続部に透明性の高い電極材料を使用することで、固体識別コードの機密性を高めることができる。
【0034】
また、(1)〜(4)の固体識別コード出力回路を形成工程において、固体識別コード出力回路5を、多結晶シリコンにより、アレイ基板2上に他の駆動回路や各画素が有する映像表示用薄膜トランジスタを形成するプロセスと同一プロセスにより形成することで、製造コストの上昇を抑制することができる。
【0035】
したがって、本実施の形態によれば、表示装置1を識別するための書き換え不可能なコードパターンを有する固体識別コード出力回路5をアレイ基板2上に形成するようにしたことで、ICタグやメモリを用いることなく、固体識別コードを出力することができ、固体識別コードの表示装置1本体からの分離および改ざんを防止することが可能となる。
【0036】
また、本実施の形態によれば、固体情報識別コードは、ループコイル8及び固体識別コード送信回路9により構成された共振回路により信号出力されるので、外部装置においては、受信した固体識別コードを元に、表示装置1の情報を個々に管理することができる。
【0037】
さらに、本実施の形態によれば、固体識別コード出力回路5において、予め露光された電源電圧供給用のバスの配線パターンに対する追加の露光により、固体識別コードを示す固体識別コード用バスの配線パターンを形成することで、表示装置毎にユニークな固体識別コードの配線パターンを形成することができる。
【0038】
また、本実施の形態によれば、固体識別コード出力回路5を、アレイ基板2上に他の駆動回路や各画素が有する映像表示用薄膜トランジスタを形成するプロセスと同一プロセスにより形成することで、製造コストの上昇を抑制することができる。
【0039】
尚、本実施の形態において、固体識別コードは表示装置を識別するためのコードパターンとしたが、これだけに限られるものではなく、例えば、固体識別コードは、コードパターンの他、表示領域の対角サイズ、表示領域の画素数、表示可能な色の数、色の再現範囲、表示の明るさ、供給される信号電圧値、動作周波数のうちの少なくとも1つの表示装置の性能若しくは仕様に関する付帯的な情報を更に含んでもよい。
【0040】
これにより、これらの情報を元にしてシステム側は、表示装置に対して最適化された映像情報を伝送することができ、表示装置とシステム間の通信データ量の削減が可能になる。
【0041】
また、本実施の形態において、個体識別コードが有する情報は、表示装置を識別するためのコードパターンや表示装置の性能若しくは仕様に関する付帯的な情報を含むような構成にしたが、これだけに限られるものではない。例えば、固体識別コードが有する情報を、表示装置及びシステムが利用者に提供する表示情報の暗号化のキーとして利用してもよい。
【0042】
以下に、例を挙げて説明する。利用者が表示情報を閲覧する際に、表示装置は表示画面を通じて利用者に対して、例えば、表示装置の固体識別コード若しくはそれに対応するコードの入力を求める。表示装置のシステムは入力されたコードと正しいコードとを照合し両者が一致すれば表示情報を表示装置に表示させる。これにより、セキュリティレベルの高い表示情報の管理若しくは不正アクセスの防止が可能となる。
【0043】
さらに、複数の表示装置を複数の利用者が利用するような場合においては、管理サーバにより、利用者情報と表示装置の固体識別コードに関する情報とを記憶しておき、利用者がアクセス可能な表示装置を制限することも可能である。
【0044】
このように、表示装置に表示された情報を元に、固体識別コードを表示情報の暗号化のキーとして利用することで、利用者に提供する表示情報の安全性を確保することができる。
【0045】
また、本実施の形態においては、表示装置の動作時において、個体識別コードは外部装置により受信される場合について説明したが、これだけに限られるものではない。表示装置は、ループコイルによる電力供給機能により、表示装置の動作状況に関わらず、固体識別コードを外部装置に送信することが可能である。これにより、例えば、製品出荷時などの表示装置の搬送時において、表示装置の搬送経路に固体識別コードを受信可能なセンシング装置を適宜配置することで、表示装置の移動状況を常に監視することが可能となる。
【0046】
本実施の形態においては、固体識別コードを構成する電源電圧供給用バス配線13と、固体識別コード用バス配線11とを接続する接続電極15には、透明性の高い電極材料であるITO膜を使用し、固体識別コードの機密性を高めるようにしたが、これだけに限られるものではない。図5の固体識別コード出力回路の断面図に示すように、接続電極15を、層間絶縁膜16を介して覆うように形成するマスキング層17に金属配線を使用しても、目視による電極構成の読み取りが困難となるので、固体識別コードの機密性を高めることが可能となる。
【0047】
また、本実施の形態においては、表示装置を識別するコードパターンを有する固体識別コード出力回路をアレイ基板上に形成したが、これだけに限られるものではなく、例えば、バーコード、QRコードと共に形成してもよい。図6は、固体識別コード出力回路をバーコード、QRコードと共にアレイ基板上に形成した場合の概略図である。同図に示すように、例えばロット番号、チップ番号などの情報を有するバーコード、QRコードを露光形成する工程において、このときの露光の一部を利用することで、製造コストの上昇させることなく固体識別コード出力回路の露光形成も行う。
【0048】
このように、表示装置のアレイ基板上において、バーコード、QRコードと共に、本発明による固体識別コードを形成することで、例えば、表示装置が完成前のむき出しにされた状態においては、外部装置をバーコード、QRコードに対して近接させることで、光学的にロット番号、チップ番号などに関するコード情報を読み取ることで製品管理を行い、表示装置が完成後の包装若しくは梱包された状態においては、外部装置により、本発明の固体識別コードの情報を非接触に読み取ることで表示装置の所在確認を行うことができる。
【0049】
また、本実施の形態においては、固体識別コード出力回路が有する固体識別コードのパターンは1次元パターンであり、パラレルデータを出力するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、固体識別コードのパターンを2次元パターンに拡張し、シリアルデータを出力するように固体識別コード出力回路を形成してもよい。
【0050】
図7は、固体識別コード出力回路が有する2次元パターンの固体識別コードの例を示す回路図である。同図(a)のQRコードに対応するように、同図(b)に示す固体識別コード出力回路において、金属配線を利用しブロックパターンを形成している。このブロックパターンは、光学的な読み取りが可能な通常のQRコードとしての機能に加えて、複数のバス配線が交差して配置された交差部において、配線を接続する接続電極としての機能を有する。これにより、固体識別コード送信回路により供給されるクロック信号に同期して各バス配線に対応したマルチプレクサから2次元パターンの固体識別コード読み出され、バイナリデータをシリアル出力することができる。
【0051】
また、本実施の形態において、固体識別コード出力回路は、図4で示したようにフォトリソグラフィの技術を使用し固体識別コードのパターンを形成したが、これに限られるものではない。例えば、同様にフォトリソグラフィの技術を使用して図8で示すような工程で固体識別コードのパターンを形成してもよい。
【0052】
また、本実施の形態においては、表示装置の固体識別コード出力回路および固体識別コード送信回路を動作させるために必要な電力はループコイルから供給するような構成にしたが、これに限られるものではない。例えば、表示装置のシステム基板内に小型電池を内蔵させ、小型電池から電力を供給するような構成にしても良い。
【0053】
また、本実施の形態においては、表示装置の表示層には液晶層を使用し、表示装置は液晶表示装置であるとしたが、これに限られるものではない。例えば、有機ELなどのガラス基板を有する構造の表示装置であれば、ガラス基板上に本発明の固体識別生成コード出力回路を形成することで、本実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0054】
また、本実施の形態においては、固体識別コード出力回路はアレイ基板上に形成するようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、対向基板上に形成した場合にも、本実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本実施の形態に係る表示装置の概略的な構成を示す平面図である。
【図2】本実施の形態に係る表示装置のアレイ基板上に形成された固体識別コード出力回路の回路図である。
【図3】本実施の形態に係る表示装置本体に接続されたフレキシブル配線基板部分の拡大図である。
【図4】本実施の形態に係る表示装置のアレイ基板上に固体識別コード出力回路を形成する工程を説明する第1の工程図である。
【図5】本実施の形態に係る表示装置の固体識別コード出力回路の断面図である。
【図6】本実施の形態に係る表示装置の固体識別コード出力回路をバーコード、QRコードと共にアレイ基板上に形成した場合の例を示す概略図である。
【図7】本実施の形態に係る表示装置の固体識別コード出力回路が有する2次元パターンの固体識別コードの例を示す回路図である。
【図8】本実施の形態に係る表示装置のアレイ基板上に固体識別コード出力回路を形成する工程を説明する第2の工程図である。
【符号の説明】
【0056】
1…表示装置
2…アレイ基板
3…対向基板
4…表示エリア
5…固体識別コード出力回路
6…フレキシブル配線基板
7…システム基板
8…ループコイル
9…固体識別コード送信回路
10…システム
11…固体識別コード用バス配線
12…映像・同期信号用バス配線
13…電源電圧供給用バス配線
14…絶縁膜
15…接続電極
16…層間絶縁膜
17…マスキング層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示層を挟んで対向配置された一対のガラス基板と、
前記いずれか一方のガラス基板上に形成され、表示装置を識別するためのコードパターンを有する書き換え不可能な固体識別コードを出力する固体識別コード出力回路と、
を有することを特徴とする固体識別機能付き表示装置。
【請求項2】
前記固体識別コード出力回路は、
前記ガラス基板に接続されたフレキシブル配線基板上に形成されたループコイル及び当該ループコイルに接続された送信回路により前記固体識別コードを出力することを特徴とする請求項1に記載の固体識別機能付き表示装置。
【請求項3】
前記固体識別コード出力回路は、予め露光された配線パターンに対する追加の露光により前記固体識別コードを示す配線パターンが形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の固体識別機能付き表示装置。
【請求項4】
前記固体識別コード出力回路は、前記ガラス基板上に他の回路を形成するプロセスと同一プロセスにより形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の固体識別機能付き表示装置。
【請求項5】
前記固体識別コードは、表示領域の対角サイズ、表示領域の画素数、表示可能な色の数、色の再現範囲、表示の明るさ、供給される信号電圧値、動作周波数のうちの少なくとも1つの表示装置の性能若しくは仕様に関する情報を更に含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の固体識別機能付き表示装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−330465(P2006−330465A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−155592(P2005−155592)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【出願人】(302020207)東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社 (2,170)
【Fターム(参考)】