説明

固定具

【課題】過剰な外圧が加わった場合でも、シート止用条材の変形を防止して、ガタの発生を回避し得、2列の係止部を備えるシート止用条材に適用する場合でも、シート止用条材の固定作業を簡単に行なうことができる廉価な固定具を提供する。
【解決手段】本体1の一端側から本体1をシート止用条材内へ挿入させ、本体1の他端側部分をシート止用条材に嵌着させることによって、本体1をシート止用条材内に固着させる。本体1の他端側には板状の連結部2が、前記天井部10から天井部10の長手方向へ延設し、側壁部11,11の縁の高さ位置から突出させて天井部10と平行をなすフランジ部20にしてあり、フランジ部20の先端は円弧状にしてある。このフランジ部20には複数の貫通孔21,21,21が開設してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の骨材間に合成樹脂製のシートを展張してなる、所謂ビニルハウスにおいて、前記シートを止めるシート止用条材の端部を骨材に、直接的又は間接的に固定する固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の骨材間に合成樹脂製のシートを展張してなる、所謂ビニルハウスにあっては、骨材たる複数の縦材の間に、複数のシート止用条材を一列に配置して、ビニルハウスの両妻面を構成する端部縦材以外の中間縦材に、対向するシート止用条材を中間用固定具を用いて固定する一方、シート止用条材の両端は通常、対向する端部縦材に固定せずに、ビニルテープを巻回する等の端部処理を施した後、各シート止用条材にシートの一部を係止するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、前述した端部縦材にシート止用条材を固定する端部用固定具が開発されている。
【0004】
図14及び図15は、従来の端部用固定具の使用状態を示す斜視図であり、図14は、シートの一部を係止させる溝状の係止部を一列具備するシート止用条材に適用した場合を、図15は、2列の係止部を具備するシート止用条材に適用した場合をそれぞれ示している。
【0005】
図14に示した如く、端部縦材たるパイプPが立設してあり、横方向へ配したシート止用条材90の端部が前記パイプPの近傍まで延設してある。シート止用条材90は、端面視が縦断三角フラスコ底部形状をしており、両側部間を係止部91にしてある。このようなシート止用条材90の端部に固定具100がシート止用条材90の底部側から外嵌してあり、パイプPに外嵌させたユニバーサルジョイントUに固定具100の先端を螺子止することによって、シート止用条材90の端部をパイプPに固定してある。
【0006】
この固定具100は、端面視が、シート止用条材90の外寸より僅かに大きい内寸の縦断三角フラスコ底部形状をしており、固定具100のシート止用条材90を差し込む一端部は、シート止用条材90を案内すべく、その底部を長くしてある。固定具100の両側部の上縁は、内側へ向かって曲成して曲成部がそれぞれ設けてあり、これによって固定具100の両側部間にシート止用条材90の両側部を挟持すると共に、固定具100の両曲成部と底部との間にシート止用条材90の両側部を挟持するようになっている。
【0007】
なお、固定具100の両側部の一端側は、前記底部の延長させた部分の高さ寸法を他の部分の高さ寸法より低くして側面視が階段状にしてあり、この高さ寸法の低い部分の上縁には前述した曲成部は形成していない。一方、固定具100の両側部の他端側は、その高さ寸法を漸次低くしたアーチ状にしてあり、固定具100内にシート止用条材90を嵌入させたときのストッパとして機能させている。
【0008】
また、固定具100の他端部の底部も適宜長だけ延出させて前記ユニバーサルジョイントUに連結させる連結部102してあり、この連結部102先端は円弧状にしてある。また、連結部102先端近傍には連結部102を貫通する四角形状の孔が開設してあり、該孔内に根角ボルトを挿通させて、ボルトの共廻りを防止し得るようにしてある。
【0009】
一方、図15に示した如く、2列の係止部31,32を具備するシート止用条材30は、端面視が縦断三角フラスコ底部形状の両係止部31,32を両者の幅方向へ適宜距離を隔てて並設し、両者の間を平坦な中間部で連結して構成してある。このシート止用条材30の端部に、第1部材210及び第2部材220を備える固定具200が外嵌してある。
【0010】
第1部材210は、略長方形の板材の両側縁をシート止用条材30の両側部に倣って起立させ、シート止用条材30の外幅寸法より僅かに大きい内幅寸法の底部を設けてなり、第1部材210の両側部の両端部近傍の高さ寸法はそれぞれ、中間部分の高さ寸法より低くしてある。第1部材210の底部中央には、平面視が長六角形状の凸部211が設けてあり、シート止用条材30の端部を第1部材210の一端側から内方へ嵌入させると共に、前記凸部211をシート止用条材30の裏面側であって、両係止部31,32の間隙内に嵌合させるようになっている。
【0011】
第1部材210の他端にはそこを貫通する2つの孔が第1部材210の幅方向へ距離を隔てて開設してあり、両孔を挿通させた2つの螺子40,40を用いてパイプPに外嵌させたユニバーサルジョイントU,Uに連結させることによって、シート止用条材30の端部をパイプPに固定するようにしてある。ところで、この第1部材210の他端には第2部材220の一端が固定してある。
【0012】
第2部材220は、第1部材210の幅寸法と同じ幅寸法であり第1部材210の長さ寸法の略1/3の長さ寸法を有する板材を側面視がクランク形状に屈曲させてなり、その下段部に、第2部材220を貫通する2つの孔が前述した第1部材210の両孔と対向するように開設してある。そして、第2部材220を第1部材210の他端に、第2部材220の両孔を第1部材210の両孔に対向させ、第2部材220の他端たる上段部を第1部材210の両側部の中間部分端部上に当接させるように配設し、前述した両螺子を第2部材220の両孔にも挿通させることによって、シート止用条材30の端部を第1部材210と第2部材220との間に挟持するようにしてある。
【0013】
【特許文献1】特開2002−27843号公報(図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、このような従来の固定具100,200にあってはいずれも、固定具100,200をシート止用条材90,30に外嵌させるため、強風等によってシート止用条材90,30に過剰な外圧が加わった場合、固定具100,200内に嵌入させたシート止用条材90,30の側部が変形して、シート止用条材90,30の端部と固定具100,200との間にガタが発生するという問題があった。また、2列の係止部31,32を具備するシート止用条材30に適用する固定具200は、第1部材210及び第2部材220という複数の部品によって構成されているため、かかる固定具200によるシート止用条材30の固定作業が煩雑であるのに加え、固定具200の部品に要するコストが高いとうい問題もあった。
【0015】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、シート止用条材に過剰な外圧が加わった場合であっても、シート止用条材の変形を防止して、ガタの発生を回避し得る一方、2列の係止部を具備するシート止用条材に適用する場合であっても、シート止用条材の固定作業を簡単に行なうことができる廉価な固定具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
請求項1記載の本発明は、溝状の係止部内にシートの一部を挿入させて当該シートを止めるシート止用条材の端部に嵌合させる本体と、この本体から延設してあり、縦材に連結させるための連結部とを備え、前記シート止用条材の端部を縦材に固定する固定具において、前記本体は、帯状の両側壁部を対向配置し、両側壁部間を中間部で連結してなり、両側壁部の間の外寸は、側壁部の一端側より他端側の方が大きくしてあり、両側壁部の他端側はそれぞれ、両側壁部が前記係止部の両内側面に対向するように係止部内へ挿入された場合、係止部の両内側面に当接するようにしてあり、前記連結部は、前記中間部の側壁部他端側から延設してあることを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の本発明は、並設された2列の溝状の係止部内に各シートの一部をそれぞれ挿入させて各シートを別々に止め得るようになしたシート止用条材の端部に嵌合させる本体と、この本体から延設してあり、縦材に連結させるための連結部とを備え、前記シート止用条材の端部を縦材に固定する固定具において、前記本体は、少なくとも2つの帯状の側壁部を対向配置し、両側壁部間を中間部で連結してなり、両側壁部の間の外寸は、側壁部の一端側より他端側の方が大きくしてあり、両側壁部の他端側はそれぞれ、両側壁部が前記両係止部の外側の内側面に対向するように両係止部内へ挿入された場合、両係止部の外側の内側面に当接するようにしてあり、前記連結部は、前記中間部の側壁部他端側から延設してあることを特徴とする。
【0018】
請求項3記載の本発明は、溝状の係止部内にシートの一部を挿入させて当該シートを止めるシート止用条材の端部を内嵌させる複数の嵌合部が、両端部から中央へ向けてそれぞれ設けてあり、シート止用条材に流入した露を受ける露受器を介して、前記シート止用条材の端部を縦材に固定する固定具であって、前記露受器の嵌合部に内嵌させる本体と、この本体から延設してあり、前記縦材に連結させるための連結部とを備え、前記本体に、露受器に固定するための螺子を挿通させる螺子用孔が貫通してあることを特徴とする。
【0019】
請求項4記載の本発明は、前記連結部は、本体をシート止用条材の係止部に内嵌させた場合、シート止用条材の底部から適宜距離だけ離隔する位置まで延設してあることを特徴とする。
【0020】
請求項5記載の本発明は、前記連結部は、本体を露受器の嵌合部に内嵌させた場合、露受器の底部から適宜距離だけ離隔する位置まで延設してあることを特徴とする。
【0021】
請求項6記載の本発明は、前記連結部の先端はフランジ部にしてあり、このフランジ部の先端は円弧状にしてあり、フランジ部には、連結用の螺子を挿通させる複数の螺子用孔が貫通してあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
請求項1記載の本発明では、溝状の係止部内にシートの一部を挿入させて当該シートを止めるシート止用条材の端部に嵌合させる本体と、この本体から延設してあり、縦材に連結させるための連結部とを備える固定具の前記本体は、帯状の両側壁部を対向配置し、両側壁部間を中間部で連結してなり、両側壁部の間の外寸は、側壁部の一端側より他端側の方が大きくしてあり、両側壁部の他端側はそれぞれ、両側壁部が前記係止部の両内側面に対向するように係止部内へ挿入された場合、係止部の両内側面に当接するようにしてあるため、本体の両側壁部をシート止用条材の係止部内に嵌着させるだけで、固定具をシート止用条材に固着させることができ、シート止用条材端部の固定作業を簡単・容易に行なうことができる。
【0023】
また、シート止用条材の係止部の両内側面が、本体の両側壁部によって内側から支持されるため、シート止用条材に過剰な外圧が加わった場合であっても、シート止用条材側壁部が変形することが防止され、固定具とシート止用条材との間にガタが発生することが回避される。
【0024】
請求項2記載の本発明では、並設された2列の溝状の係止部内に各シートの一部をそれぞれ挿入させて各シートを別々に止め得るようになしたシート止用条材の端部に嵌合させる本体と、この本体から延設してあり、縦材に連結させるための連結部とを備える固定具の前記本体は、少なくとも2つの帯状の側壁部を対向配置し、両側壁部間を中間部で連結してなり、両側壁部の間の外寸は、側壁部の一端側より他端側の方が大きくしてあり、両側壁部の他端側はそれぞれ、両側壁部が前記両係止部の外側の内側面に対向するように両係止部内へ挿入された場合、両係止部の外側の内側面に当接するようにしてあるため、2列の係止部を具備するシート止用条材に適用する場合であっても、本体の両側壁部をシート止用条材の両係止部内にそれぞれ嵌着させるだけで、固定具をシート止用条材に固着させることができ、シート止用条材端部の固定作業を簡単・容易に行なうことができる。
【0025】
また、シート止用条材の両係止部の外側の内側面がそれぞれ、本体の両側壁部によって内側から支持されるため、シート止用条材に過剰な外圧が加わった場合であっても、シート止用条材側壁部が変形することが防止され、固定具とシート止用条材との間にガタが発生することが回避される。
【0026】
更に、2列の係止部を具備するシート止用条材に適用する場合であっても、固定具は、1つの部材で構成されており、廉価である。
【0027】
請求項3記載の本発明では、溝状の係止部内にシートの一部を挿入させて当該シートを止めるシート止用条材の端部を内嵌させる複数の嵌合部が、両端部から中央へ向けてそれぞれ設けてあり、シート止用条材に流入した露を受ける露受器を介して、前記シート止用条材の端部を縦材に固定する固定具は、露受器の嵌合部に内嵌させる本体と、この本体から延設してあり、前記縦材に連結させるための連結部とを備え、前記本体に、露受器に固定するための螺子を挿通させる螺子用孔が貫通してある。従って、露受器の嵌合部に固定具の本体を内嵌させ、この本体に貫通した螺子用孔に螺子を挿通させ、この螺子によって本体を露受器に固定する一方、露受器の他の嵌合部にシート止用条材の端部を内嵌させ、この状態で、固定具の連結部を縦材に連結させることによって、シート止用条材の端部を露受器を介して縦材に固定させることができる。
【0028】
このように、シート止用条材の端部を露受器を介して縦材に固定させることができるため、シートからシート止用条材に流入した露は、シート止用条材の端部から落下することなく、露受器内へ流入し、この露を露受器から適宜の場所へ排出させることができる。従って、露によって、シート内で栽培する作物等に罹病等の被害が生じることが防止される。
【0029】
また、露受器のシート止用条材の端部を内嵌させる嵌合部に、固定具の本体を内嵌させるため、露受器の外形に拘らず、固定具を露受器に固定することができる。
【0030】
請求項4記載の本発明では、固定具の連結部は、本体をシート止用条材の係止部に内嵌させた場合、シート止用条材の底部から適宜距離だけ離隔する位置まで延設してあるため、固定具によって端部が固定されたシート止用条材と縦材とを略面一にすることができる。
【0031】
請求項5記載の本発明では、固定具の連結部は、本体を露受器の嵌合部に内嵌させた場合、露受器の底部から適宜距離だけ離隔する位置まで延設してあるため、露受器を介して固定具によって端部が固定されたシート止用条材と縦材とを略面一にすることができる。
【0032】
請求項6記載の本発明では、固定具の連結部の先端はフランジ部にしてあり、このフランジ部の先端は円弧状にしてあり、フランジ部には、連結用の螺子を挿通させる複数の螺子用孔が貫通してあるため、シート止用条材の端部を傾斜させた姿勢になす場合であっても、フランジ部が縦材との連結に支障を来たさず、何れかの螺子用孔を用いて縦材に連結させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
本発明に係る固定具は、溝状の係止部内にシートの一部を挿入させて当該シートを止めるシート止用条材の端部に嵌合させる本体と、この本体から延設してあり、縦材に連結させるための連結部とを備え、前記本体は、帯状の両側壁部を対向配置し、両側壁部間を中間部で連結してなり、両側壁部の間の外寸は、側壁部の一端側より他端側の方が大きくしてあり、両側壁部の他端側はそれぞれ、両側壁部が前記係止部の両内側面に対向するように係止部内へ挿入された場合、係止部の両内側面に当接するようにしてあり、前記連結部は、前記中間部の側壁部他端側から延設してある。
【0034】
また、固定具は、並設された2列の溝状の係止部内に各シートの一部をそれぞれ挿入させて各シートを別々に止め得るようになしたシート止用条材の端部に嵌合させる本体と、この本体から延設してあり、縦材に連結させるための連結部とを備え、前記本体は、少なくとも2つの帯状の側壁部を対向配置し、両側壁部間を中間部で連結してなり、両側壁部の間の外寸は、側壁部の一端側より他端側の方が大きくしてあり、両側壁部の他端側はそれぞれ、両側壁部が前記両係止部の外側の内側面に対向するように両係止部内へ挿入された場合、両係止部の外側の内側面に当接するようにしてあり、前記連結部は、前記中間部の側壁部他端側から延設してある。
【0035】
一方、溝状の係止部内にシートの一部を挿入させて当該シートを止めるシート止用条材の端部を内嵌させる複数の嵌合部が、両端部から中央へ向けてそれぞれ設けてあり、シート止用条材に流入した露を受ける露受器を介して、前記シート止用条材の端部を縦材に固定する固定具であって、前記露受器の嵌合部に内嵌させる本体と、この本体から延設してあり、前記縦材に連結させるための連結部とを備え、前記本体に、露受器に固定するための螺子を挿通させる螺子用孔が貫通してある。
【0036】
前述した連結部は、本体をシート止用条材の係止部に内嵌させた場合、シート止用条材の底部から適宜距離だけ離隔する位置まで延設してある。
【0037】
一方、連結部は、本体を露受器の嵌合部に内嵌させた場合、露受器の底部から適宜距離だけ離隔する位置まで延設してある。
【0038】
また、前述した連結部の先端はフランジ部にしてあり、このフランジ部の先端は円弧状にしてあり、フランジ部には、連結用の螺子を挿通させる複数の螺子用孔が貫通してある。
【0039】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
【実施例1】
【0040】
図1及び図2は、本発明に係る固定具を示す正面斜視図及び裏面斜視図であり、両図中、1は、固定具A1の本体である。本体1は、金属製の矩形板材の両長辺側縁部をそれぞれ屈曲させて一端面が略倒立矩形U字形になしてあり、本体1の両側壁部11,11の高さ寸法は、後述するシート止用条材30の係止部31,32(図5参照)の深さ寸法より少し大きくしてある。
【0041】
本体1の両側壁部11,11は、本体1の一端側の部分では、本体1の天井部(中間部)10から垂下させた様態にしてあり、本体1の中央部分では、上底を天井部10とする断面台形の下底寸法を本体1の他端へ向かって漸次大きくなした様態にしてあり、本体1の他端側の部分では、前記断面台形の下底寸法が一定の様態にしてある。即ち、両側壁部11,11間の寸法は、本体1の一端側の部分では、本体1の天井部10の幅寸法と同じにしてあり、本体1の中央部分では、本体1の他端へ向かって天井部10の幅寸法より漸次大きくしてあり、本体1の他端側の部分では、本体1の中央部分の極大寸法と同じ寸法にしてある。
【0042】
この本体1の他端側における両側壁部11,11の間の外寸は、後述するシート止用条材30の内幅寸法と略同じにしてあり、従って、本体1の一端側における両側壁部11,11の間の外寸は、シート止用条材の内幅寸法より小さい。これによって、本体1の一端側から本体1をシート止用条材30内へ挿入させ、本体1の他端側部分をシート止用条材30に嵌着させることによって、本体1をシート止用条材30内に固着させるようになっている。
【0043】
また、本体1の他端側には、天井部10の幅寸法と同じ幅寸法であり側面視が逆へ字形をなした板状の連結部2が、前記天井部10から天井部10の長手方向へ延設してある。この連結部2の先端側は、前述した側壁部11,11の縁の高さ位置から突出させて天井部10と平行をなすフランジ部20にしてあり、フランジ部20の先端は円弧状にしてある。そして、フランジ部20の基端側に2つの貫通孔(螺子用孔)21,21がフラン部20の幅方向へ距離を隔てて開設してあり、両貫通孔21,21の間であって、フランジ部20の先端側の位置に、他の貫通孔(螺子用孔)21が開設してある。
【0044】
なお、本実施例では、連結部2の形状を逆へ字形にしてあるが、本発明はこれに限らず、略L字形にしてもよい。また、本実施例では、連結部2は両側壁部11,11と分離させた様態にしてあるが、本発明はこれに限らず、連結部2と両側壁部11,11とを連続させて一体的に成形してもよい。
【0045】
図3は、図1及び図2に示した固定具A1の使用状態を説明する説明図であり、図中、30は、シート止用条材である。また、図4は、図3の部分拡大図であり、図5は、図3に示したシート止用条材30の部分拡大斜視図である。なお、図3及び図4中、図1及び図2に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。
【0046】
図3〜図5に示した如く、シート止用条材30は、端面視が縦断三角フラスコ底部形状をなし、シートの一部を係止させる第1係止部31及び第2係止部32を、両者の幅方向へ適宜距離を隔てて並設してある。第1係止部31及び第2係止部32は、帯状の底壁部31c,32cの両側縁にそれぞれ側壁部31a,31b、32a,32bを底壁部31c,31cに対して略45°の角度になるように立設してあり、底壁部31c,31cと両側壁部31a,31b、32a,32bとがなす両角部はそれぞれ円弧状になしてある。この両側壁部31a,31b、32a,32bの縁部間の開口の幅寸法は底壁部31c,31cの幅寸法の2/3程度にしてある。
【0047】
第1係止部31及び第2係止部32の外側の側壁部31a,32aの高さ寸法、及び、第1係止部31及び第2係止部32の内側の側壁部31b,32bは、同じにしてあり、この第1係止部31及び第2係止部32の内側の側壁部31b,32bの縁部は、第1係止部31及び第2係止部32の底壁部31c,32cと平行をなす平坦な帯板状の中間部33で連結してある。
【0048】
なお、本実施例では、中間部33が平坦なシート止用条材30を用いた場合について示してあるが、本発明はこれに限らず、例えば、図6に示した如く、中央部を凸になした中間部33aで第1係止部31及び第2係止部32の内側の側壁部31b,32bの縁部を連結してなるシート止用条材30aにも適用できることはいうまでもない。
【0049】
このシート止用条材30は、蒲鉾形のビニルハウスHの肩部に、例えば第1係止部31を上にして横架されており、シート止用条材30の第1係止部31内に、ビニルハウスHの天井部に展開したシートSの下縁部を挿入した後、面内交互台形波形状のスプリングSPを嵌入させて、当該シートSを第1係止部31に係止してある。また、シート止用条材30の第2係止部32内に、ビニルハウスHの側部に展開させるシートSの上縁部を挿入した後、第2係止部32内へ前述したスプリングSPを嵌入させることによって、当該シートSを第2係止部32に係止してある。
【0050】
このシート止用条材30のビニルハウスH妻面に対向する端部内に、前述した固定具A1の本体1が嵌着してある。シート止用条材30の端部に固定具A1の本体1を嵌着させるには、前述した如く、シート止用条材30内へ本体1を連結部2が延設されていない一端側から、シート止用条材30の中間部33を跨ぐように挿入させ、この本体1をその他端縁がシート止用条材30の端縁に略一致するまで押し込む。
【0051】
このとき、本体1の他端側における両側壁部11,11の間の外寸は、シート止用条材30外側の側壁部31a,32aの間の内寸と略同じであるので、本体1はシート止用条材30内に固着される。一方、本体1の一端側における両側壁部11,11の間の外寸は、シート止用条材30の外側の側壁部31a,32aの間の内寸より小さいため、本体1の一端部をシート止用条材30内へ容易に挿入させることができる。
【0052】
一方、ビニルハウスHの妻面の隅に立設したパイプPには、平面視が略鍵穴形のユニバーサルジョイントUが外嵌してあり、該ユニバーサルジョイントUの両脚部に開設してある両孔と、固定具A1のフランジ部20に開設してある複数の貫通孔21,21,21の内の適当な貫通孔21とを一致させ、そこを貫通させたボルト40aにナット40bを螺合させることによって、連結部2のフランジ部20とユニバーサルジョイントUとを連結させると共にユニバーサルジョイントUパイプPに固着させ、これによってシート止用条材30の端部をパイプPに固定させてある。
【0053】
このとき、フランジ部20は、本体1の側壁部11,11の縁の高さ位置から突出させてあるため、固定具A1によって端部が固定されたシート止用条材30とパイプPとを略面一にすることができる。
【0054】
このような固定具A1にあっては、シート止用条材30内に固定具A1の本体1を嵌着させてあるため、本体1の両側壁部11,11によって、シート止用条材30の第1係止部31及び第2係止部32の外側の側壁部31a,32aが内側から支持されており、これによって、シート止用条材30に過剰な外圧が加わった場合であっても、シート止用条材30前記外側の側壁部31a,32aが変形することが防止され、固定具A1とシート止用条材30の端部との間にガタが発生することが回避される。
【0055】
また、このように2列の係止部31,32を具備するシート止用条材30に適用する場合であっても、前述した如く、固定具A1を用いてシート止用条材30の固定作業を簡単に行なうことができる。一方、かかる固定具A1 は、前述した如く1つの部材で構成されており、廉価である。
【0056】
ところで、前述した如きシート止用条材30を配設する場合、シート止用条材30の端部から露が落下することを防止すべく、シート止用条材30の端部を斜め上方へ傾斜させた姿勢になす場合がある。このような場合であっても、前述した如くフランジ部20の先端が円弧状にしてあるため、フランジ部20とユニバーサルジョイントUとの連結に支障を来たさず、更に、フランジ部20に複数の貫通孔21,21,21が開設してあるため、何れかの貫通孔21を用いてユニバーサルジョイントUに螺子止することができる。
【0057】
なお、本実施例では、天井部10に両側壁部11,11を垂下して本体1を構成してあるが、本発明はこれに限らず、対向配置した両側壁部11,11の高さ方向の何れかの位置に、両側壁部11,11を連結する中間部を設けて本体1を構成すればよい。
【実施例2】
【0058】
図7は、実施例2に係る固定具A2を示す斜視図であり、図8は、実施例2に係る固定具A2の使用様態を説明する説明図である。本実施例に係る固定具A2は、1列の係止部を具備するシート止用条材90に適用し得るようにしてある。なお、図中、図1及び図2に示した固定具A1に対応する部分には対応する番号を付して、その説明を省略する。
【0059】
シート止用条材90は、端面視が縦断三角フラスコ底部形状をなし、両側壁部92,92の間をシートの一部を係止させる係止部91になしてある。一方、固定具A2は、その幅寸法をシート止用条材90の係止部91の幅寸法と同じ寸法に、即ち、本体1bの他端部における両側壁部11b(11b)の間の外寸をシート止用条材90の両側壁部92,92の内寸と同じ寸法にした以外は、図1に示した固定具A1と略同じ構成にしてある。なお、天井部10bから延設したフランジ部20bの幅寸法が比較的狭いため、図7に示した例では、1つの貫通孔(螺子用孔)21bを貫通させてある。
【0060】
このような固定具A2にあっては、シート止用条材90の端部を固定するに際して、前同様、シート止用条材90の端部内へ本体1bを、連結部2bが延設されていない一端側から挿入させ、この本体1bをその他端縁がシート止用条材90の端縁に略一致するまで押し込むことによって、本体1bをシート止用条材90の端部に固着する。そして、連結部2bに開設した貫通孔21bを用いて、パイプに外嵌させたユニバーサルジョイントに螺子止する。
【0061】
このように、シート止用条材90内に固定具A2の本体1bを嵌着させてあるため、前同様、本体1bの両側壁部11b(11b)によって、シート止用条材90の両側壁部92,92が内側から支持され、これによって、シート止用条材90に過剰な外圧が加わった場合であっても、シート止用条材90の側壁部92,92が変形することが防止され、固定具A2とシート止用条材90の端部との間にガタが発生することが回避される。
【実施例3】
【0062】
図9及び図10は、実施例3に係る固定具を示す正面斜視図及び裏面斜視図であり、シート止用条材の端部を縦材に間接的に固定するようにしてある。
【0063】
図9及び図10に示した如く、固定具A3の本体1aは、金属製の矩形板材の両長辺側縁部を端面視が倒立矩形U字状になるようにそれぞれ屈曲させて、天井部10とこれに垂下させた側壁部11a,11aが形成してある。この両側壁部11a,11aの間の外寸は、後述する露受器50のシート止用条材80を嵌合させる両側壁部52,52(何れも図13参照)の内幅寸法と同じにしてあり、両側壁部11a,11aの高さ寸法は、前記露受器50の側壁部52,52の高さ寸法より少し大きくしてある。
【0064】
前記天井部10には、天井部10の長手方向へ長い2つの長孔(螺子用孔)13,13が天井部10の幅方向へ距離を隔てて開設してあり、両長孔13,13内にそれぞれボルトを挿通させるようになっている。
【0065】
一方、前記本体1aの他端側には、天井部10の幅寸法と同じ幅寸法であり側面視が逆へ字形をなした板状の連結部2が、前記天井部10から天井部10の長手方向へ延設してある。この連結部2の先端側は、前述した側壁部11a,11aの縁高さ位置から突出させて天井部10と平行をなすフランジ部20にしてあり、フランジ部20の先端は円弧状にしてある。そして、フランジ部20の基端側に2つの貫通孔(螺子用孔)21,21がフラン部20の幅方向へ距離を隔てて開設してあり、両貫通孔21,21の間であって、フランジ部20の先端側の位置に、他の貫通孔(螺子用孔)21が開設してある。
【0066】
なお、本実施例では、連結部20の形状を逆へ字形にしてあるが、本発明はこれに限らず、略L字形にしてもよい。
【0067】
次に、かかる固定具A3を用いてシート止用条材の端部を間接的に固定する方法について説明する。
【0068】
図11は、実施例3に係る固定具A3の使用様態を説明する説明図であり、図中、50は、露受器、80は、シート止用条材である。また、図12は、図11の部分拡大図であり、図13は、図11に示した露受器50及びシート止用条材80の部分拡大斜視図である。なお、図11及び図12中、図9及び図10に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してある。露受器50は、通常、直線状に配置された相隣る両シート止用条材80(80)の端部間に介装させるが、本実施例では、この露受器50を介して、シート止用条材80の端部を固定具A3にて固定するようにしてある。
【0069】
図11〜図13に示した如く、シート止用条材80は、端面視が縦断三角フラスコ底部形状をなし、シートの一部を係止させる係止部81と、端面視がL字形状をなし、シート内面を落下する露を受ける露受部82とを、両者の幅方向へ適宜距離を隔てて並設し、両者間を中間部83で連結してある。
【0070】
また、合成樹脂製の露受器50は、平面視が長方形の底壁部51の長手方向の略中央位置に、露を排出するための凹部55が、底壁部51の幅方向の一側から他側近傍まで設けてあり、この凹部55と底壁部51の幅方向の他側との間に、ストッパ54が突設してある。底壁部51の両長辺側縁には、側壁部52,52がそれぞれ立設してあり、両側壁部52,52と底壁部51との角部はそれぞれ円弧にしてある。底壁部51の両側壁部52,52の間には、前述したシート止用条材80の裏面であって、係止部81と露受部82との間の部分に嵌合させる中間壁部53,53が両側壁部52,52と平行に立設してあり、中間壁部53,53と一方の側壁部52との間は、シート止用条材80の露受部82を嵌合させる第1嵌合部61、61に、中間壁部53,53と他方の側壁部52との間は、シート止用条材80の係止部81を嵌合させる第2嵌合部62,62にしてある。
【0071】
この底壁部51の長手方向の両端部近傍であって、第1嵌合部61及び第2嵌合部62の略中央位置にはそれぞれ、底壁部51を貫通する孔63,63(63,63)が開設してある。また、前記凹部55には,露を排出する排出管部56が連通連結してあり、該排出管部56にはホース70の一端が外嵌させてある。
【0072】
かかる露受器50の一端側からシート止用条材80の端部を、シート止用条材80の露受部82が露受器50の第1嵌合部61に、シート止用条材80の係止部81が露受器50の第2嵌合部62にそれぞれ嵌合させるように挿入し、シート止用条材80の端部を露受器50のストッパ54に当接させる。
【0073】
そして、シート止用条材80の端部であって、露受器50の底壁部51に開設した孔63,63に対向する位置に、シート止用条材80を貫通する貫通孔を開設し、両貫通孔及び露受器50の底壁部51の対応する孔63,63を挿通させた螺子によって、シート止用条材80の端部を露受器50に固定させる。
【0074】
一方、露受器50の他端側には、前述した固定具A3が嵌合固定してある。前述した如く固定具A3の両側壁部11a,11aの間の外寸は、露受器50の両側壁部52,52の間の内寸と略同じにしてあり、固定具A3は、本体1aの両側壁部11a,11aが露受器50の両側壁部52,52に対向するように第1嵌合部61及び第2嵌合部62内に嵌入させ、本体1aの長孔13,13及び露受器50の底壁部51に開設した孔63,63を貫通させた螺子41,41によって、固定具A3の本体1aを露受器50に固定させる。
【0075】
そして、固定具A3の連結部2のフランジ部20に開設してある貫通孔21,21,21の内の何れかの貫通孔21を用いて、パイプPに外嵌させたユニバーサルジョイントUに螺子止する。
【0076】
このような固定具A3にあっては、シート止用条材80の端部を露受器50を介してパイプPに固定させることができるため、シート止用条材80に係止させたシートSからシート止用条材80に流入した露は、シート止用条材80の端部から落下することなく、露受器50内へ流入し、この露を露受器50から適宜の場所へ排出させることができる。従って、露によって、シートS内で栽培する作物等に罹病等の被害が生じることを防止することができる。
【0077】
また、露受器50の第1嵌合部61及び第2嵌合部62に、本体1aの両側壁部11a,11aを内嵌させて、固定具A3を露受器50に固定するため、露受器50の外形に拘らず、固定具A3を露受器に固定することができる。
【0078】
なお、本実施例では、天井部10に両側壁部11a,11aを垂下してなる本体10を備える固定具A3について説明したが、本発明はこれに限らず、両側壁部11a,11aの高さ方向の何れかの位置に、露受器50の中間壁部53を挿通させる開口又は切欠きを設けた中間部を配設し、該中間部に螺子を挿通させる螺子用孔を開設してもよい。更に、本実施例では、天井部10に両側壁部11a,11aを垂下させてあるが、本発明はこれに限らず、側壁部を設けることなく、露受器50の中間壁部53を挿通させる開口又は切欠きを設けた板状の本体を備える構成であってもよい。なお、本実施例のように、両側壁部11a,11aを設けた場合、固定具A3と露受器50との間にガタが発生することより防止することができる。
【0079】
ところで、前述した如きシート止用条材80を配設する場合、シート止用条材80の端部から露を露受器50内へ落下させるべく、シート止用条材80の端部を斜め下方へ傾斜させた姿勢になす場合がある。このような場合であっても、前述した如くフランジ部20の先端が円弧状にしてあるため、フランジ部20とユニバーサルジョイントUとの連結に支障を来たさず、更に、フランジ部20に複数の貫通孔21,21,21が開設してあるため、何れかの貫通孔21を用いてユニバーサルジョイントUに螺子止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明に係る固定具を示す正面斜視図である。
【図2】本発明に係る固定具を示す裏面斜視図である。
【図3】図1及び図2に示した固定具の使用状態を説明する説明図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】図3に示したシート止用条材の部分拡大斜視図である。
【図6】他のシート止用条材を示す部分斜視図である。
【図7】実施例2に係る固定具を示す斜視図である。
【図8】実施例2に係る固定具の使用状態を説明する説明図である。
【図9】実施例3に係る固定具を示す正面斜視図である。
【図10】実施例3に係る固定具を示す裏面斜視図である。
【図11】実施例3に係る固定具の使用状態を説明する説明図である。
【図12】図11の部分拡大図である。
【図13】図11に示した露受器及びシート止用条材の部分拡大斜視図である。
【図14】従来の端部用固定具の使用状態を示す斜視図である。
【図15】従来の端部用固定具の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0081】
A1 固定具
A2 固定具
A3 固定具
1 本体
1a 本体
1b 本体
2 連結部
2b 連結部
10 天井部
10b 天井部
11 側壁部
11a 側壁部
11b 側壁部
13 長孔
20 フランジ部
20b フランジ部
21 貫通孔
30 シート止用条材
30a シート止用条材
40a ボルト
40b ナット
41 螺子
50 露受器
80 シート止用条材
81 係止部
82 露受部
U ユニバーサルジョイント
SP スプリング
S シート
P パイプ
H ビニルハウス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溝状の係止部内にシートの一部を挿入させて当該シートを止めるシート止用条材の端部に嵌合させる本体と、この本体から延設してあり、縦材に連結させるための連結部とを備え、前記シート止用条材の端部を縦材に固定する固定具において、
前記本体は、帯状の両側壁部を対向配置し、両側壁部間を中間部で連結してなり、両側壁部の間の外寸は、側壁部の一端側より他端側の方が大きくしてあり、両側壁部の他端側はそれぞれ、両側壁部が前記係止部の両内側面に対向するように係止部内へ挿入された場合、係止部の両内側面に当接するようにしてあり、
前記連結部は、前記中間部の側壁部他端側から延設してある
ことを特徴とする固定具。
【請求項2】
並設された2列の溝状の係止部内に各シートの一部をそれぞれ挿入させて各シートを別々に止め得るようになしたシート止用条材の端部に嵌合させる本体と、この本体から延設してあり、縦材に連結させるための連結部とを備え、前記シート止用条材の端部を縦材に固定する固定具において、
前記本体は、少なくとも2つの帯状の側壁部を対向配置し、両側壁部間を中間部で連結してなり、両側壁部の間の外寸は、側壁部の一端側より他端側の方が大きくしてあり、両側壁部の他端側はそれぞれ、両側壁部が前記両係止部の外側の内側面に対向するように両係止部内へ挿入された場合、両係止部の外側の内側面に当接するようにしてあり、
前記連結部は、前記中間部の側壁部他端側から延設してある
ことを特徴とする固定具。
【請求項3】
溝状の係止部内にシートの一部を挿入させて当該シートを止めるシート止用条材の端部を内嵌させる複数の嵌合部が、両端部から中央へ向けてそれぞれ設けてあり、シート止用条材に流入した露を受ける露受器を介して、前記シート止用条材の端部を縦材に固定する固定具であって、
前記露受器の嵌合部に内嵌させる本体と、この本体から延設してあり、前記縦材に連結させるための連結部とを備え、
前記本体に、露受器に固定するための螺子を挿通させる螺子用孔が貫通してあることを特徴とする固定具。
【請求項4】
前記連結部は、本体をシート止用条材の係止部に内嵌させた場合、シート止用条材の底部から適宜距離だけ離隔する位置まで延設してある請求項1又は2記載の固定具。
【請求項5】
前記連結部は、本体を露受器の嵌合部に内嵌させた場合、露受器の底部から適宜距離だけ離隔する位置まで延設してある請求項3記載の固定具。
【請求項6】
前記連結部の先端はフランジ部にしてあり、このフランジ部の先端は円弧状にしてあり、フランジ部には、連結用の螺子を挿通させる複数の螺子用孔が貫通してある請求項4又は5記載の固定具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−174803(P2006−174803A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−374016(P2004−374016)
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(597088591)佐藤産業株式会社 (30)
【出願人】(503423317)
【Fターム(参考)】