説明

土嚢用ポリエステル繊維

【課題】高強度で耐候性や柔軟性に優れ、積み重ねて使用しても滑り落ちにくい土嚢を得ることができる土嚢用ポリエステル繊維を提供することを技術的な課題とする。
【解決手段】カーボンブラックを含有するポリエチレンテレフタレートからなるマルチフィラメントであって、繊維中のカーボンブラックの含有量が0.2〜1.2質量%であり、切断強度が5.5cN/dtex以上、繊維の糸/糸静摩擦係数(F/Fμs)が1.7以上であることを特徴とする土嚢用ポリエステル繊維。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土木資材用途として、土や砂を入れた袋である土嚢に用いると好適な土嚢用ポリエステル繊維に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、土木用途に用いられる小型土嚢(20kg程度)や大型土嚢(1Ton程度)等の土嚢は、主にポリプロピレン(PP)を原料としたフィルム状の物を切断したスリットヤーンを、袋状に製織したものが一般的である。
【0003】
このようなPP製の土嚢は、柔軟性に優れているため、土砂等を入れて土嚢にして施工する場合、土嚢の形状が変形しやすく、土嚢と土嚢の間に隙間が出来にくいことと、積み重ねたときに土嚢同士が密着しているため倒れ難くく、施工作業性も優れている。
【0004】
また、経緯スリットヤーンの平面平織が主流であるため、積み重ねた場合にヤーン同士が面接触になることで土嚢同士の摩擦力が大きく、積み重ねた土嚢が滑り落ち難くいといった利点も有している。
【0005】
しかしながら、PP製の土嚢はポリエステル等と比較して耐候性が劣るため、使用中に耐候劣化により土嚢が破れやすく、数ヶ月程度の短期間の使用ならばさほど問題視する必要はないが、使用期間が1年以上になる場合や再使用する場合に問題があった。
【0006】
また、本発明者らは、特許文献1及び2に生分解性を有する脂肪族ポリエステル繊維を用いた土木用袋体や断面形状が扁平形状の繊維を提案しているが、一般に脂肪族ポリエステル繊維は強度が劣るため大型土嚢には適さないものであった。
【0007】
このようなことから、耐候性に優れ、比較的安価なポリエチレンテレフタレート(以下、PETと称す。)を用いるのが好ましいが、PETは柔軟性が劣るために土嚢の形状が変形し難くく、施工時に土嚢と土嚢の間に隙間ができやすく、施工時の作業性が劣るという問題点があった。
【0008】
したがって、PETを用いる場合は、柔軟性を向上させるためマルチフィラメントの繊維を用いた土嚢袋にするのが好ましい。
【0009】
しかしながら、PETのマルチフィラメントを用いた土嚢は積み重ねると、スリットヤーンを用いた場合と異なり、繊維同士が面接触にならないために土嚢同士の摩擦力が小さく、施工後に傾きが生じたり、台風等で土嚢が滑り落ちやすい。特に、重機等の搬入が困難な山中や河川の修復時に人力で運搬する小型土嚢は、積み重ねると不安定であるため問題となっている。
【0010】
そこで、耐候性と柔軟性に優れたPETのマルチフィラメントを用いた土嚢でありながら、積み重ねて使用しても容易に滑り落ちにくい土嚢が要望視されている。
【特許文献1】特開2001−123450号公報
【特許文献2】特開2005−42285号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記の問題点を解決し、高強度で耐候性や柔軟性に優れ、積み重ねて使用しても滑り落ちにくい土嚢を得ることができる土嚢用ポリエステル繊維を提供することを技術的な課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、カーボンブラックを含有するポリエチレンテレフタレートからなるマルチフィラメントであって、繊維中のカーボンブラックの含有量が0.2〜1.2質量%であり、切断強度が5.5cN/dtex以上、繊維の糸/糸静摩擦係数(F/Fμs)が1.7以上であることを特徴とする土嚢用ポリエステル繊維を要旨とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の土嚢用ポリエステル繊維は、PETのマルチフィラメントであるため、高強度で耐候性や柔軟性に優れ、かつ、静摩擦係数(F/Fμs)が高いため、土嚢にした際に土嚢同士の摩擦力が大きくなり、柔軟性に優れるとともに容易に滑り落ちにくい土嚢を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の土嚢用ポリエステル繊維は、安価で耐候性に優れるPETを主成分とするものである。本発明の効果を損なわない範囲であれば、イソフタル酸、5−スルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、コハク酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカン二酸などの脂肪族ジカルボン酸、およびエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどの脂肪族ジオールや、グリコール酸、ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシカプロン酸、ヒドロキシペンタン酸、ヒドロキシヘプタン酸、ヒドロキシオクタン酸などのヒドロキシカルボン酸、ε−カプロラクトンなどの脂肪族ラクトン等を共重合していてもよい。
【0015】
PETの極限粘度は0.8〜1.1程度が好ましく、極限粘度がこの範囲より低くなると強度が劣り、高くなると延伸性が劣るようになったり、コスト面で不利益となる。
【0016】
そして、PETには、着色顔料として比較的安価で耐候性の向上にも優れるカーボンブラックが含有されている。カーボンブラックの繊維中の含有量は0.2〜1.2質量%であり、中でも0.4〜1.0質量%であることが好ましい。カーボンブラックの含有量が0.2質量%未満であると、十分に着色されず、一方、1.2質量%を超えると延伸性が劣るようになったり、強度が劣るようになる。
【0017】
また、カーボンブラックを繊維に含有させる方法としては、PETにカーボンブラックを20〜40質量%程度に練り込んだチップ(マスターチップ)を作製し、紡糸時にマスターチップとPETのチップとを計量混合機等を用いて任意の含有量になるようにドライブレンドして紡糸する方法が挙げられる。
【0018】
本発明のポリエステル繊維の切断強度は5.5cN/dtex以上であり、好ましくは6.0cN/dtex以上である。切断強度が5.5cN/dtexより低いと、土や砂を多量に入れる大型土嚢には適さないものとなる。なお、切断強度の上限は特に限定するものではないが、カーボンブラックを含有しているため、延伸性を考慮すると8.0cN/dtex以下とすることが好ましい。
【0019】
次に、本発明の土嚢用ポリエステル繊維は、土嚢同士の摩擦力を大きくし、土嚢が滑り落ち難くするため、糸/糸静摩擦係数(F/Fμs)を1.7以上にすることが必要であり、好ましくは1.8以上である。糸/糸静摩擦係数(F/Fμs)が1.7より小さくなると土嚢を積み重ねた場合、滑り落ちやすくなり好ましくない。なお、糸/糸静摩擦係数(F/Fμs)の上限は特に限定するものではないが、後加工での撚糸や製織性等の加工性を考慮すると2.0以下とすることが好ましい。
【0020】
また、本発明における糸/糸静摩擦係数(F/F μs)とは、図1に示すような測定装置〔糸送りローラ1、動滑車2、荷重(初荷重T1)3、糸撚り合わせガイド4、テンションメータ(T2応力検出部)5、糸送りローラ6〕を用いて測定し、算出するものである。まず、糸条を糸撚り合わせガイド4で2回撚り合わせ、初荷重T1=1000g(荷重W=2000g)をかけて速度0.1m/分、温度20℃の雰囲気内で糸条を走行させ、糸条の撚り合わせ後の応力T2(g)をテンションメータ5にて測定し、初荷重T1に対する応力T2の比として、以下に示す式で算出する。
F/F μs=T2/T1
【0021】
このような糸/糸静摩擦係数(F/Fμs)とする手段としては、繊維表面にエポキシ化合物を付与することが好ましい。エポキシ化合物を付与するには、溶融紡糸から巻き取りまでの間に繊維に付与する油剤中にエポキシ化合物を含有させて、油剤とともに付与することが好ましい。
【0022】
エポキシ化合物を繊維表面に付着させると糸/糸の動摩擦係数や静摩擦係数が大きくなる要因は特定できないが、エポキシ化合物の摩擦係数が大きいことによるものと推察される。そして繊維に付着したエポキシ化合物は強固に付着するため、水洗だけでは容易に脱落し難くく、土嚢が雨水等で濡れてもその効果は持続する。
【0023】
エポキシ化合物の具体例としては、次のような化合物が挙げられる。なお、かっこ内はナガセケムテックス株式会社から販売されている製品の商品名を示す。グリセロールポリグリシジルエーテル(「デナコールEX−313」、「デナコールEX−314」)、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル(「デナコールEX−512」、「デナコールEX−521」)、ジグリセロールポリグリシジルエーテル(「デナコールEX−421」)、レゾルシンジグリシジルエーテル(「デナコールEX−201」)、ソルビトールポリグリシジルエーテル(「デナコールEX−611」、「デナコールEX−614」)、エチレングリコールジグリジルエーテル(「デナコールEX−811」)。
【0024】
エポキシ化合物の付与方法は、前記したように、延伸前に付与する紡糸油剤、あるいは延伸終了後、巻き取る前に付与する仕上油剤に、エポキシ化合物を添加して繊維に付与することが好ましい。紡糸油剤と仕上油剤のいずれか一方、もしくは両方ともにエポキシ化合物を添加してもよい。
【0025】
なお、エポキシ化合物は熱硬化しやすいため、紡糸油剤に添加すると延伸時の加熱ローラ表面に付着したエポキシ化合物が熱硬化を起こし、延伸操業性が劣るようになるため、主に仕上油剤に添加して繊維に付与することが好ましい。
【0026】
仕上油剤中の油剤成分は、エポキシ化合物の他にヤシ油、ナタネ油、マッコウ油等の天然油、高級アルコールもしくは多価アルコールと高級脂肪酸とのエステル、アルキルポリエーテル等の合成油、このような合成油の硫黄付加物等の平滑剤、さらにその平滑剤を乳化、分散することができる界面活性剤等が挙げられ、さらに必要に応じて帯電防止剤、耐熱剤等を配合して用いることができる。
【0027】
また、油剤中の各成分の割合は、エポキシ化合物20〜50質量%、平滑剤20〜50質量%、乳化剤2〜20質量%、その他の添加剤で全体で100質量%になるように組合せた油剤成分を純水で20〜30質量%程度に希釈して用いるのが好ましい。
【0028】
次に、紡糸油剤中の油剤成分は、ヤシ油、ナタネ油、マッコウ油等の天然油、高級アルコールもしくは多価アルコールと高級脂肪酸とのエステル、アルキルポリエーテル等の合成油、このような合成油の硫黄付加物等の平滑剤、さらにその平滑剤を乳化、分散することができる界面活性剤と、さらに必要に応じて帯電防止剤、耐熱剤等を挙げることができる。
【0029】
紡糸油剤の各成分の割合は、平滑剤30〜80質量%、乳化剤20〜70質量%、その他の添加剤で全体で100質量%になるように低粘度鉱物油で希釈した非水系、純水で希釈した水性エマルジョンの何れでも用いることができる。
【0030】
紡糸油剤の繊維表面への油剤成分付着量は0.05〜0.3質量%程度が好ましく、油剤成分付着量がこれより少ないと延伸性が劣るようになり、多すぎると仕上油剤の繊維表面への付着を阻害するようになり好ましくない。
【0031】
そして、紡糸油剤と仕上油剤の合計の油剤成分付着量は0.5〜1.0質量%が好ましく、これよりも少なくなると静摩擦係数が低くなり、多すぎると油剤付着効率が悪くなりコスト面で不利益になる。
【0032】
本発明のポリエステル繊維はマルチフィラメントであり、総繊度は500〜3000dtex、単糸繊度5〜30dtexとすることが好ましい。また、繊維の断面形状は異形でもよいが、高強度が得られやすく、延伸性に優れているため丸断面形状が好ましい。
【0033】
次に、本発明の土嚢用ポリエステル繊維の製造方法について、一例を用いて説明する。
常用の溶融紡糸装置に溶融紡糸口金を装着し、温度280〜310℃で紡出し、温度200〜500℃の加熱筒を通過させた後、冷却装置で冷却風を吹き付けて冷却する。続いて、紡糸油剤を付与して非加熱のローラ1に引き取り、連続して非加熱のローラ2で1.001〜1.05倍の引き揃えを行い、温度300〜500℃の加熱スチームを吹き付けながら、温度100〜250℃のローラ3で5〜7倍の延伸を行う。その後、温度100〜200℃のローラ4で3〜10%の弛緩熱処理を行う。そして交絡付与装置を通過させた後、スリット給油装置でエポキシ化合物を含有する仕上油剤を付与して1〜5%のリラックス率で速度2000〜4000m/分のワインダーに巻き取る。
【0034】
そして、本発明の土嚢用ポリエステル繊維を土嚢とするには、上記のようにして得られた繊維をそのまま使用してもよいが、撚糸等の後加工を施した後、製編織することが好ましい。そして、本発明のポリエステル繊維のみを用いて土嚢(紐も含む)としてもよいし、他の繊維とともに用いて土嚢の一部のみに使用してもよい。
【実施例】
【0035】
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。なお、実施例中の各種の特性値の測定は次の方法により行い、また、用いた仕上油剤の種類と成分を以下に示す。
(a)ポリエステルの極限粘度
フェノールと四塩化エタンとの等質量混合物を溶媒とし、濃度0.5g/dl、温度20℃で測定した。(b)切断強度、切断伸度
JIS L−1013に従い、島津製作所製オートグラフDSS−500を用い、つかみ間隔25cm、引っ張り速度30cm/分で測定した。
(c)繊維の糸/糸静摩擦係数(F/Fμs)
前記した方法で測定、算出した。
(d)油剤成分付着量
得られた繊維を6g採取して、サンプルとし(2個準備)、サンプルの1個を界面活性剤(商品名:サンモール)0.2質量%水溶液(100ml)で60℃×30分攪拌し、その後、125℃×60分の乾燥を行ってサンプルの質量(W0)を測定し、6g−W0=W1(水分+油剤成分)質量を得た。
次に、もう1個のサンプルを125℃×60分の乾燥を行い、サンプルの質量(W2)を測定し、6g−W2=W3(水分)質量を得た。
そして、次の計算式を用いて算出した。
油剤成分付着量(%)=〔(W1−W3)/W0〕×100
なお、油剤成分付着量は、紡糸油剤と仕上油剤の合計である。
(e)仕上油剤
表1に示す成分を含有する油剤組成物イ〜ハ(20質量部)を、40℃に加温した調製水(80質量部)にゆっくり添加しながら攪拌した後、室温に冷却して用いた。
(f)延伸性
24時間連続して操業を行い、延伸工程において生じた糸切れ回数をカウントし、0〜3回未満を○、3回以上を×とした。
【0036】
【表1】

【0037】
実施例1
極限粘度〔η〕が0.72のPETにカーボンブラックを30質量%練り込んだマスターチップと、極限粘度〔η〕が0.99のPETのチップを、計量混合機を用いてカーボンブラックの含有量が0.6質量%になるようにドライブレンドした。そして、常用の溶融紡糸装置に孔直径が0.6mmの溶融紡糸口金を装着し、300℃で紡出した。そして、長さ30cm、温度400℃に加熱された加熱筒内を通過させた後、長さ150cmの横型冷却装置で、温度15℃、速度0.7m/秒で冷却風を吹き付けて冷却した。
次に、紡糸油剤(油剤成分がオレイルオレエート:75質量部、POE硬化ヒマシ油エーテル:11質量部、POEラウリルアミノエーテル:13質量部、POEオレイルホスフェートNa:1質量部の組成で100質量部の油剤を、低粘度鉱物油で油剤成分が50質量%になるように希釈)をオイリングローラ方式で油剤成分付着量が0.2質量%となるように付与した。続いて非加熱のローラ1に引き取り、連続して非加熱のローラ2で1.01倍の引き揃えを行い、その後、スチーム処理機を用いて温度400℃、圧力0.5Mpaの加熱スチームを糸条に吹き付けながら、温度220℃のローラ3で5.6倍の延伸を行った。続いて、温度140℃のローラ4で4%の弛緩熱処理を行って、交絡付与装置で交絡付与後、表1に示す仕上油剤(イ)をスリット給油方式で紡糸油剤と仕上油剤の合計した油剤成分付着量が0.7質量%になるよう仕上油剤を付与しながら2%のリラックスを掛けて速度2500m/分のワインダーに巻き取った。そして、1670dtex/192フィラメントの丸断面形状の土嚢用ポリエステル繊維を得た。
【0038】
実施例2
仕上油剤を、表1に示す仕上油剤(ロ)に変更した以外は実施例1と同様に行った。
【0039】
比較例1
仕上油剤を、表1に示す仕上油剤(ハ)に変更した以外は実施例1と同様に行った。
【0040】
比較例2
カーボンブラックの含有量が0.1質量%となるように変更した以外は実施例1と同様に行った。
【0041】
比較例3
カーボンブラックの含有量が1.5質量%となるように変更した以外は実施例1と同様に行った。
【0042】
実施例1〜2、比較例1〜3で得られたポリエステル繊維の特性値及び評価を表2に示す。
【0043】
【表2】

【0044】
表2から明らかなように、実施例1〜2で得られたポリエステル繊維は、切断強度、切断伸度とも優れ、糸/糸静摩擦係数が1.7以上であり、延伸性にも優れていた。
一方、比較例1のポリエステル繊維は、エポキシ化合物が付与されていなかったため、糸/糸静摩擦係数が1.7未満であった。比較例2のポリエステル繊維は、カーボンブラックの含有量が少なかったため、十分に着色されていなかった。比較例3のポリエステル繊維は、カーボンブラックの含有量が多すぎたため、切断強度や切断伸度に劣るものとなり、毛羽の発生によって延伸性も劣っていた。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明における糸/糸静摩擦係数の測定を行う測定装置を示す説明図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーボンブラックを含有するポリエチレンテレフタレートからなるマルチフィラメントであって、繊維中のカーボンブラックの含有量が0.2〜1.2質量%であり、切断強度が5.5cN/dtex以上、繊維の糸/糸静摩擦係数(F/Fμs)が1.7以上であることを特徴とする土嚢用ポリエステル繊維。
【請求項2】
繊維表面にエポキシ化合物が付与されている請求項1記載の土嚢用ポリエステル繊維。

【図1】
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【公開番号】特開2008−156772(P2008−156772A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−346052(P2006−346052)
【出願日】平成18年12月22日(2006.12.22)
【出願人】(399065497)ユニチカファイバー株式会社 (190)
【Fターム(参考)】