圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ
【課題】圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダを提供する。
【解決手段】圧力噴射容器の上端部に固定されるマウンティングカップの中央部を通じて固設されるエアゾール弁とパウチとを連結するものであって、上端部が、圧力噴射容器とマウンティングカップとの間に介在した状態で結合された、マウンティングカップの下部に露出されたエアゾール弁の外側を離隔して取り囲むようにほぼ中空円筒状の結合部と、上端部が結合部の下端部と一体に結合し、下端部がパウチ内に挿入された吸入管と連結された中空円筒状の連結部と、を備える圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダが開示される。圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダによれば、マウンティングカップに結合するエアゾール弁の種類と無関係に汎用でき、その構造が簡単で生産方法が容易でコスト節減の効果を有する。
【解決手段】圧力噴射容器の上端部に固定されるマウンティングカップの中央部を通じて固設されるエアゾール弁とパウチとを連結するものであって、上端部が、圧力噴射容器とマウンティングカップとの間に介在した状態で結合された、マウンティングカップの下部に露出されたエアゾール弁の外側を離隔して取り囲むようにほぼ中空円筒状の結合部と、上端部が結合部の下端部と一体に結合し、下端部がパウチ内に挿入された吸入管と連結された中空円筒状の連結部と、を備える圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダが開示される。圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダによれば、マウンティングカップに結合するエアゾール弁の種類と無関係に汎用でき、その構造が簡単で生産方法が容易でコスト節減の効果を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、圧力噴射容器に係り、より詳細には、圧力噴射容器内に挿入されて外側が圧力を受けるパウチと、このようなパウチ内に貯蔵された内容物をユーザの操作によって外部に吐き出されるように調節するエアゾール弁とを連結するアダプダに関する。
【背景技術】
【０００２】
一般的に、スプレー容器として知られる、ガス、薬剤または香水などを噴射する圧力容器または圧力噴射容器には、内容物を噴射するためにフロンガスを使うか、圧力容器内に内容物を含んだパウチを設置し、その周りに圧力の提供のためのガスを注入して容器を密封処理するかがなされる。
【０００３】
また、一般的に用いられるエアゾール缶には、アルミニウム（Ａｌ）缶と錫（Ｔｉｎ）缶とが主に用いられので、内容物によっては容器の腐食問題が生じうるので、缶容器の内容物が制限される。
【０００４】
前記のような理由で、パウチが開発された。パウチは、レトルト処理された食品やゲル状の流動性物質を包装する場合に主に用いられ、細菌に対する遮断膜の役割をするので、内容物を長期間保存することができるという利点がある。このようなパウチを用いる場合、パウチ内に噴射内容物を充填し、圧力噴射容器内にパウチに圧力を加えるための圧力発生用高圧ガスまたは圧縮ガスを注入して使用する。
【０００５】
上述のようなパウチを適用した従来の圧力噴射容器の内部を示した縦断面図が、図１に示されている。
【０００６】
図示したように、従来の圧力噴射容器では、その上端部にマウンティングカップ１が固定され、このマウンティングカップ１の内側にエアゾール弁２が組み込まれる。
【０００７】
さらに詳しく説明すれば、前記マウンティングカップ１のほぼ中央部にエアゾール弁２の弁ハウジング３が締結され、内容物が充填されるパウチ４の中間部にアダプダ５が接合されて構成され、前記弁ハウジング３の連結管６にパウチ４がアダプダ５を介して連結された構造を有する。そして、前記弁ハウジング３とアダプダ５との間の密封のために、オーリング７が配置される。
【０００８】
ところが、上述のような従来の圧力噴射容器におけるエアゾール弁２とパウチ４との連結構造においては、用いられるエアゾール弁２の種類が変われば、アダプダ５などの周辺構成要素の構造を変更する必要が生じる。
【０００９】
また、弁ハウジング３とアダプダ５との間を密封するオーリング７のように、付加的な構成要素が必要となり、弁ハウジング３などの構造が複雑で生産コストが上昇するという問題点を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
本発明は、上述した問題点を解決するために、エアゾール弁の種類とは無関係に汎用できるだけではなく、構造及び生産方法が簡単で生産コストを節減することができる圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
上述の目的を果たすための、本発明に従う圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダは、圧力噴射容器の上端部に固定されるマウンティングカップの中央部を通じて固設されるエアゾール弁とパウチとを連結するものであって、上端部が、前記圧力噴射容器とマウンティングカップとの間に介在した状態で結合された、前記マウンティングカップの下部に露出された前記エアゾール弁の外側を離隔して取り囲むほぼ中空円筒状の結合部と、上端部が前記結合部の下端部と一体に結合し、下端部が前記パウチ内に挿入された吸入管と連結された中空円筒状の連結部と、を備える。
【００１２】
ここで、前記結合部は、その下端部から前記連結部側に折り曲げられるように延在し、前記連結部の内側に埋設された延長部を備えることができる。
【００１３】
また、前記結合部を、金属材料で構成し、前記連結部を、プラスチック材料で構成することができる。
【００１４】
さらに、前記結合部と連結部とは、一体に射出成形されたことが望ましい。
【００１５】
さらに、前記結合部の上端部と結合する前記圧力噴射容器及びマウンティングカップの間には、密封のためのガスケットをそれぞれ介在されることが望ましい。
【００１６】
そして、前記エアゾール弁は、チルト弁（Ｔｉｌｔ ｖａｌｖｅ）またはプッシュ弁（Ｐｕｓｈ ｖａｌｖｅ）であり得る。
【発明の効果】
【００１７】
本発明による圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダによれば、アダプダがエアゾール弁と直接結合せずに、マウンティングカップ及び圧力噴射容器にのみ結合するために、エアゾール弁の種類とは無関係に汎用できる。
【００１８】
また、アダプダが、エアゾール弁と結合しないために、構造が簡単であり、かつ射出成形によってアダプダの結合部と連結部とを一体に成形するために、生産コストを節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】パウチを適用した従来の圧力噴射容器の内部を示した縦断面図である。
【図２】本発明の実施形態によるアダプダが適用された圧力噴射容器の斜視図である。
【図３】図２に示す圧力噴射容器の分解斜視図である。
【図４】図２の縦断面図である。
【図５】エアゾール弁の他の実施形態が適用された図２の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００２０】
以下、添付図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を説明する。
【００２１】
図２は、本発明の実施形態によるアダプダが適用された圧力噴射容器の斜視図であり、図３は、図２に示す圧力噴射容器の分解斜視図であり、図４は、図２の縦断面図である。
【００２２】
図面を参照すれば、本発明の実施形態による圧力噴射容器１０の上端部には、マウンティングカップ２０が固定される。そして、このようなマウンティングカップ２０の中央部には、エアゾール弁３０が固設される。また、内容物が貯蔵されたパウチＰは、圧力噴射容器１０内に設けられて内部に充填された高圧ガスまたは圧縮ガスによって吐出圧力を受けている。
【００２３】
一方、図面では、前記エアゾール弁の例として、ユーザがエアゾール弁３０の上端を傾けることで内容物を吐き出させる、いわゆる、「高粘度用の弁」のようなチルト弁を示したが、これは例示的なものであって、図５のようにユーザの押圧動作によって内容物を吐き出させるプッシュ弁４０を使うことができる。これについての詳しい説明は後述する。
【００２４】
このような本発明の実施形態では、前記エアゾール弁３０とパウチＰとがアダプダ１００によって互いに連結される。
【００２５】
前記アダプダ１００は、結合部１１０と連結部１２０とを備える。
【００２６】
前記結合部１１０の上端部１１１は、圧力噴射容器１０とマウンティングカップ２０との間に介在した状態で結合される。そして、前記結合部１１０は、ほぼ中空円筒状であり、マウンティングカップ２０の下部に露出された前記エアゾール弁３０の外側を離隔して取り囲む。したがって、アダプダ１００の結合部１１０が、エアゾール弁３０と直接結合せずに、マウンティングカップ２０及び圧力噴射容器１０に結合するために、エアゾール弁３０の種類と無関係に汎用できるという長所を有する。また、アダプダ１００が、エアゾール弁３０と結合しないため、構造が簡単である。
【００２７】
前記連結部１２０もほぼ中空円筒状であり、その上端部１２１は、結合部１１０の下端部１１２と一体に結合する。そして、前記連結部１２０の下端部１２２は、前記パウチＰ内に挿入された吸入管５０と連結される。ここで、前記連結部１２０の融着部１２３と前記パウチＰとを互いに接着させる。より詳細には、前記下端部１２２に含まれた融着部１２３と前記パウチＰとを互いに熱融着させることによって、前記パウチＰと連結部１２０との間を通じて内容物の漏れを防止することができる。
【００２８】
また、前記結合部１１０は、その下端部１１２から連結部１２０側に折り曲げられて延在し、前記連結部１２０の内側に埋設された延長部１１３を備える。このような延長部によって、前記結合部１１０と連結部１２０とは、堅く固定されて密封が保持される。
【００２９】
ここで、前記結合部１１０は、金属材からなり、前記連結部１２０は、プラスチック材、例えば、ポリエチレン（Ｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ）樹脂またはポリプロピレン（Ｐｏｌｙｐｒｏｐｙｌｅｎｅ）樹脂からなることが望ましい。そして、このような結合部１１０と連結部１２０とは、一体に射出成形される。このように射出成形によってアダプダ１００の結合部１１０と連結部１２０とを一体に成形するために、結合部１１０と連結部１２０との間が充分に密封できる。そして、前記連結部の上端部１２１と結合部の下端部１１２との間には、プライマー（Ｐｒｉｍｅｒ）のような接着剤を塗布し、充分に密封することで、内容物の漏れを防止することができる。
【００３０】
そして、前記結合部１１０の上端部１１１と結合する前記圧力噴射容器１０及びマウンティングカップ２０の間には、密封のためにそれぞれの間にガスケット（Ｇａｓｋｅｔ）６１、６２を介在させることが望ましい。
【００３１】
一方、図５には、エアゾール弁の他の実施形態が適用された図２の縦断面図が示されている。ここで、前記エアゾール弁４０として、ユーザの押圧動作によって内容物を吐き出させるエアゾール弁（プッシュ弁）３０を示した。このように、本発明によるアダプダ１００によれば、結合部１１０がエアゾール弁３０と直接結合せずに、マウンティングカップ２０及び圧力噴射容器１０にのみ結合するために、エアゾール弁３０の種類と無関係に汎用できる長所を有する。
【００３２】
本発明は、図面に示した実施形態を参照して説明したが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【００３３】
本発明は、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ関連の分野に適用可能である。
【符号の説明】
【００３４】
１０：圧力噴射容器
２０：マウンティングカップ
３０：チルト弁
４０：プッシュ弁
５０：吸入管
６１、６２：ガスケット
１００：アダプダ
１１０：結合部
１１３：延長部
１２０：連結部
１２３：融着部
Ｐ：パウチ
【技術分野】
【０００１】
本発明は、圧力噴射容器に係り、より詳細には、圧力噴射容器内に挿入されて外側が圧力を受けるパウチと、このようなパウチ内に貯蔵された内容物をユーザの操作によって外部に吐き出されるように調節するエアゾール弁とを連結するアダプダに関する。
【背景技術】
【０００２】
一般的に、スプレー容器として知られる、ガス、薬剤または香水などを噴射する圧力容器または圧力噴射容器には、内容物を噴射するためにフロンガスを使うか、圧力容器内に内容物を含んだパウチを設置し、その周りに圧力の提供のためのガスを注入して容器を密封処理するかがなされる。
【０００３】
また、一般的に用いられるエアゾール缶には、アルミニウム（Ａｌ）缶と錫（Ｔｉｎ）缶とが主に用いられので、内容物によっては容器の腐食問題が生じうるので、缶容器の内容物が制限される。
【０００４】
前記のような理由で、パウチが開発された。パウチは、レトルト処理された食品やゲル状の流動性物質を包装する場合に主に用いられ、細菌に対する遮断膜の役割をするので、内容物を長期間保存することができるという利点がある。このようなパウチを用いる場合、パウチ内に噴射内容物を充填し、圧力噴射容器内にパウチに圧力を加えるための圧力発生用高圧ガスまたは圧縮ガスを注入して使用する。
【０００５】
上述のようなパウチを適用した従来の圧力噴射容器の内部を示した縦断面図が、図１に示されている。
【０００６】
図示したように、従来の圧力噴射容器では、その上端部にマウンティングカップ１が固定され、このマウンティングカップ１の内側にエアゾール弁２が組み込まれる。
【０００７】
さらに詳しく説明すれば、前記マウンティングカップ１のほぼ中央部にエアゾール弁２の弁ハウジング３が締結され、内容物が充填されるパウチ４の中間部にアダプダ５が接合されて構成され、前記弁ハウジング３の連結管６にパウチ４がアダプダ５を介して連結された構造を有する。そして、前記弁ハウジング３とアダプダ５との間の密封のために、オーリング７が配置される。
【０００８】
ところが、上述のような従来の圧力噴射容器におけるエアゾール弁２とパウチ４との連結構造においては、用いられるエアゾール弁２の種類が変われば、アダプダ５などの周辺構成要素の構造を変更する必要が生じる。
【０００９】
また、弁ハウジング３とアダプダ５との間を密封するオーリング７のように、付加的な構成要素が必要となり、弁ハウジング３などの構造が複雑で生産コストが上昇するという問題点を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
本発明は、上述した問題点を解決するために、エアゾール弁の種類とは無関係に汎用できるだけではなく、構造及び生産方法が簡単で生産コストを節減することができる圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
上述の目的を果たすための、本発明に従う圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダは、圧力噴射容器の上端部に固定されるマウンティングカップの中央部を通じて固設されるエアゾール弁とパウチとを連結するものであって、上端部が、前記圧力噴射容器とマウンティングカップとの間に介在した状態で結合された、前記マウンティングカップの下部に露出された前記エアゾール弁の外側を離隔して取り囲むほぼ中空円筒状の結合部と、上端部が前記結合部の下端部と一体に結合し、下端部が前記パウチ内に挿入された吸入管と連結された中空円筒状の連結部と、を備える。
【００１２】
ここで、前記結合部は、その下端部から前記連結部側に折り曲げられるように延在し、前記連結部の内側に埋設された延長部を備えることができる。
【００１３】
また、前記結合部を、金属材料で構成し、前記連結部を、プラスチック材料で構成することができる。
【００１４】
さらに、前記結合部と連結部とは、一体に射出成形されたことが望ましい。
【００１５】
さらに、前記結合部の上端部と結合する前記圧力噴射容器及びマウンティングカップの間には、密封のためのガスケットをそれぞれ介在されることが望ましい。
【００１６】
そして、前記エアゾール弁は、チルト弁（Ｔｉｌｔ ｖａｌｖｅ）またはプッシュ弁（Ｐｕｓｈ ｖａｌｖｅ）であり得る。
【発明の効果】
【００１７】
本発明による圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダによれば、アダプダがエアゾール弁と直接結合せずに、マウンティングカップ及び圧力噴射容器にのみ結合するために、エアゾール弁の種類とは無関係に汎用できる。
【００１８】
また、アダプダが、エアゾール弁と結合しないために、構造が簡単であり、かつ射出成形によってアダプダの結合部と連結部とを一体に成形するために、生産コストを節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】パウチを適用した従来の圧力噴射容器の内部を示した縦断面図である。
【図２】本発明の実施形態によるアダプダが適用された圧力噴射容器の斜視図である。
【図３】図２に示す圧力噴射容器の分解斜視図である。
【図４】図２の縦断面図である。
【図５】エアゾール弁の他の実施形態が適用された図２の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００２０】
以下、添付図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を説明する。
【００２１】
図２は、本発明の実施形態によるアダプダが適用された圧力噴射容器の斜視図であり、図３は、図２に示す圧力噴射容器の分解斜視図であり、図４は、図２の縦断面図である。
【００２２】
図面を参照すれば、本発明の実施形態による圧力噴射容器１０の上端部には、マウンティングカップ２０が固定される。そして、このようなマウンティングカップ２０の中央部には、エアゾール弁３０が固設される。また、内容物が貯蔵されたパウチＰは、圧力噴射容器１０内に設けられて内部に充填された高圧ガスまたは圧縮ガスによって吐出圧力を受けている。
【００２３】
一方、図面では、前記エアゾール弁の例として、ユーザがエアゾール弁３０の上端を傾けることで内容物を吐き出させる、いわゆる、「高粘度用の弁」のようなチルト弁を示したが、これは例示的なものであって、図５のようにユーザの押圧動作によって内容物を吐き出させるプッシュ弁４０を使うことができる。これについての詳しい説明は後述する。
【００２４】
このような本発明の実施形態では、前記エアゾール弁３０とパウチＰとがアダプダ１００によって互いに連結される。
【００２５】
前記アダプダ１００は、結合部１１０と連結部１２０とを備える。
【００２６】
前記結合部１１０の上端部１１１は、圧力噴射容器１０とマウンティングカップ２０との間に介在した状態で結合される。そして、前記結合部１１０は、ほぼ中空円筒状であり、マウンティングカップ２０の下部に露出された前記エアゾール弁３０の外側を離隔して取り囲む。したがって、アダプダ１００の結合部１１０が、エアゾール弁３０と直接結合せずに、マウンティングカップ２０及び圧力噴射容器１０に結合するために、エアゾール弁３０の種類と無関係に汎用できるという長所を有する。また、アダプダ１００が、エアゾール弁３０と結合しないため、構造が簡単である。
【００２７】
前記連結部１２０もほぼ中空円筒状であり、その上端部１２１は、結合部１１０の下端部１１２と一体に結合する。そして、前記連結部１２０の下端部１２２は、前記パウチＰ内に挿入された吸入管５０と連結される。ここで、前記連結部１２０の融着部１２３と前記パウチＰとを互いに接着させる。より詳細には、前記下端部１２２に含まれた融着部１２３と前記パウチＰとを互いに熱融着させることによって、前記パウチＰと連結部１２０との間を通じて内容物の漏れを防止することができる。
【００２８】
また、前記結合部１１０は、その下端部１１２から連結部１２０側に折り曲げられて延在し、前記連結部１２０の内側に埋設された延長部１１３を備える。このような延長部によって、前記結合部１１０と連結部１２０とは、堅く固定されて密封が保持される。
【００２９】
ここで、前記結合部１１０は、金属材からなり、前記連結部１２０は、プラスチック材、例えば、ポリエチレン（Ｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ）樹脂またはポリプロピレン（Ｐｏｌｙｐｒｏｐｙｌｅｎｅ）樹脂からなることが望ましい。そして、このような結合部１１０と連結部１２０とは、一体に射出成形される。このように射出成形によってアダプダ１００の結合部１１０と連結部１２０とを一体に成形するために、結合部１１０と連結部１２０との間が充分に密封できる。そして、前記連結部の上端部１２１と結合部の下端部１１２との間には、プライマー（Ｐｒｉｍｅｒ）のような接着剤を塗布し、充分に密封することで、内容物の漏れを防止することができる。
【００３０】
そして、前記結合部１１０の上端部１１１と結合する前記圧力噴射容器１０及びマウンティングカップ２０の間には、密封のためにそれぞれの間にガスケット（Ｇａｓｋｅｔ）６１、６２を介在させることが望ましい。
【００３１】
一方、図５には、エアゾール弁の他の実施形態が適用された図２の縦断面図が示されている。ここで、前記エアゾール弁４０として、ユーザの押圧動作によって内容物を吐き出させるエアゾール弁（プッシュ弁）３０を示した。このように、本発明によるアダプダ１００によれば、結合部１１０がエアゾール弁３０と直接結合せずに、マウンティングカップ２０及び圧力噴射容器１０にのみ結合するために、エアゾール弁３０の種類と無関係に汎用できる長所を有する。
【００３２】
本発明は、図面に示した実施形態を参照して説明したが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【００３３】
本発明は、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ関連の分野に適用可能である。
【符号の説明】
【００３４】
１０：圧力噴射容器
２０：マウンティングカップ
３０：チルト弁
４０：プッシュ弁
５０：吸入管
６１、６２：ガスケット
１００：アダプダ
１１０：結合部
１１３：延長部
１２０：連結部
１２３：融着部
Ｐ：パウチ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
圧力噴射容器１０の上端部に固定されるマウンティングカップ２０の中央部を通じて固設されるエアゾール弁３０、４０とパウチＰとを連結するアダプダ１００において、
上端部１１１が、前記圧力噴射容器１０とマウンティングカップ２０との間に介在した状態で結合された、前記マウンティングカップ２０の下部に露出された前記エアゾール弁３０、４０の外側を離隔して取り囲むほぼ中空円筒状の結合部１１０と、
上端部１２１が前記結合部１１０の下端部１１２と一体に結合し、下端部１２２が前記パウチＰ内に挿入された吸入管５０と連結された中空円筒状の連結部１２０と、
を備えることを特徴とする、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ。
【請求項２】
前記結合部１１０は、
前記下端部１１２から前記連結部１２０側に折り曲げられるように延在し、
前記連結部１２０の内側に埋設される延長部１１３を備える
ことを特徴とする、請求項１に記載の、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ。
【請求項３】
前記結合部１１０は、金属材料からなり、前記連結部１２０は、プラスチック材料からなることを特徴とする、請求項１または２に記載の、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ。
【請求項４】
前記結合部１１０と連結部１２０とが、一体に射出成形されたことを特徴とする、請求項３に記載の、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ。
【請求項５】
前記結合部１１０の上端部１１１と結合する前記圧力噴射容器１０及びマウンティングカップ２０の間には、密封のためのガスケット６１、６２がそれぞれ介在することを特徴とする、請求項１または２に記載の、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ。
【請求項６】
前記エアゾール弁が、
チルト弁（Ｔｉｌｔ ｖａｌｖｅ）３０またはプッシュ弁（Ｐｕｓｈ ｖａｌｖｅ）４０であることを特徴とする、請求項１または２に記載の、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ。
【請求項１】
圧力噴射容器１０の上端部に固定されるマウンティングカップ２０の中央部を通じて固設されるエアゾール弁３０、４０とパウチＰとを連結するアダプダ１００において、
上端部１１１が、前記圧力噴射容器１０とマウンティングカップ２０との間に介在した状態で結合された、前記マウンティングカップ２０の下部に露出された前記エアゾール弁３０、４０の外側を離隔して取り囲むほぼ中空円筒状の結合部１１０と、
上端部１２１が前記結合部１１０の下端部１１２と一体に結合し、下端部１２２が前記パウチＰ内に挿入された吸入管５０と連結された中空円筒状の連結部１２０と、
を備えることを特徴とする、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ。
【請求項２】
前記結合部１１０は、
前記下端部１１２から前記連結部１２０側に折り曲げられるように延在し、
前記連結部１２０の内側に埋設される延長部１１３を備える
ことを特徴とする、請求項１に記載の、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ。
【請求項３】
前記結合部１１０は、金属材料からなり、前記連結部１２０は、プラスチック材料からなることを特徴とする、請求項１または２に記載の、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ。
【請求項４】
前記結合部１１０と連結部１２０とが、一体に射出成形されたことを特徴とする、請求項３に記載の、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ。
【請求項５】
前記結合部１１０の上端部１１１と結合する前記圧力噴射容器１０及びマウンティングカップ２０の間には、密封のためのガスケット６１、６２がそれぞれ介在することを特徴とする、請求項１または２に記載の、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ。
【請求項６】
前記エアゾール弁が、
チルト弁（Ｔｉｌｔ ｖａｌｖｅ）３０またはプッシュ弁（Ｐｕｓｈ ｖａｌｖｅ）４０であることを特徴とする、請求項１または２に記載の、圧力噴射容器のエアゾール弁とパウチとを連結するアダプダ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１１−１１２４（Ｐ２０１１−１１２４Ａ）
【公開日】平成２３年１月６日（２０１１．１．６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１８８９９４（Ｐ２００９−１８８９９４）
【出願日】平成２１年８月１８日（２００９．８．１８）
【出願人】（５０９０７５５７２）元晶製罐株式会社 (2)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年１月６日（２０１１．１．６）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年８月１８日（２００９．８．１８）
【出願人】（５０９０７５５７２）元晶製罐株式会社 (2)
【Ｆターム（参考）】
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