説明

圧力管路のための接続装置

【課題】比較的高い運転圧においても、圧力管路に接続される接続エレメントを密に結束し、さらに比較的簡単かつ廉価に製造可能で使用可能である、紛失することがないクランプエレメントを備えた接続装置を提供する。
【解決手段】第1の接続エレメント(2)は第1の突出部(8)及び第2の突出部(9)を有しており、第1及び第2の突出部は夫々、軸線方向において挿入通路内に突入し、かつ直径上で相対していて、第1の突出部及び第2の突出部は夫々、少なくとも一方の側面に凸部(10,11,12,13)を有しており、接続状態(16)若しくは開放状態(17)において、クランプジョー(6,7)の切欠き(14,15)に凸部が係止されるか、又は第1の突出部及び第2の突出部は夫々、少なくとも一方の側面に切欠きを有し、接続状態若しくは開放状態において、一方のクランプジョーの凸部が切欠きに係止されるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの接続エレメントが圧力管路の密な接続を形成し、かつ互いに接続される接続エレメントがクランプエレメントにより固定されている、圧力管路のための接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記接続装置は公知になっている。例えば特許文献1において、互いに接続しようとする2つの接続エレメントと、これらの両接続エレメントを軸線方向において互いに固定するためのクランプエレメントとを有する接続装置が公知になっている。例えば、上記接続装置は、車両構造においてハイドロリックシステムの圧力管路を接続するために使用される。
【0003】
上記接続装置において、ワイヤ形ばねとして形成されているクランプエレメントが使用される。このワイヤ形ばねは、2つの対応する、弾性的に変形可能なクランプ脚部を有する。これらのクランプ脚部は、外側の接続エレメントに収容される内側の接続エレメントに、接続エレメントの軸線方向の位置固定のために少なくとも部分的に後方から係合するために、接続軸線に対して半径方向に延びている、外側の接続エレメントの挿入開口内に挿入可能である。上記接続装置の問題は、とりわけ、接続装置が比較的高い運転圧に適していないという点にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許出願公開第102007015131号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、比較的高い運転圧においても、圧力管路に接続される接続エレメントを密に結束し、さらに比較的簡単かつ廉価に製造可能で使用可能である、紛失することがないクランプエレメントを備えた接続装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明に係る接続装置は、圧力管路のための接続装置であって、互いに軸線方向に接続可能である第1の接続エレメントと第2の接続エレメントとを備えており、第2の接続エレメントは第1の接続エレメントに収容され、第1の接続エレメントは、接続軸線に対して半径方向に延びる挿入通路を有しており、挿入通路内に、第1の接続エレメントを第2の接続エレメントに接続するためのクランプエレメントが挿入可能であり、クランプエレメントのクランプ脚部が、接続状態において、第1の接続エレメント内に収容されている第2の接続エレメントに少なくとも部分的に後方から係合する、圧力管路のための接続装置において、第1の接続エレメントは第1の突出部及び第2の突出部を有しており、第1及び第2の突出部は夫々、軸線方向において挿入通路内に突入し、かつ直径上で相対していて、第1の突出部及び第2の突出部は夫々、少なくとも一方の側面に凸部を有しており、接続状態若しくは開放状態において、クランプジョーの切欠きに凸部は係止されるか、又は第1の突出部及び第2の突出部は夫々、少なくとも1つの側面に切欠きを有しており、接続状態若しくは開放状態において、一方のクランプジョーの凸部は切欠きに係止されるようになっている。
【0007】
従属請求項に、本発明に係る接続装置の有利な構成を、本発明の保護範囲を限定することなく記載する。
【0008】
有利には、クランプエレメントはディスク状に形成されている。
【0009】
有利には、クランプエレメントは金属、有利にはばね鋼材から成っている。
【0010】
有利には、クランプエレメントの互いに平行に延在しているクランプ脚部は、ばね弾性を有する横方向部分により互いに接続されている。
【0011】
有利には、ばね弾性を有する横方向部分のばね力は、クランプ脚部と横方向部分との間の移行領域において円弧状に延在する切抜きの寸法により決定されている。
【0012】
有利には、第1の突出部及び第2の突出部は夫々、接続状態若しくは開放状態において、クランプ脚部の対応する切欠き内に係合する凸部を、第1の突出部及び第2の突出部の反対を向いている側面に有している。
【0013】
有利には、クランプ脚部の互いに向かい合う内面は、互いに相対している円形の凹部を有しており、凹部の互いに向かい合う縁は、接続状態において、第2の接続エレメントの、挿入通路を通じて延びている領域の円形の外周面に少なくとも部分的に後方から係合する。
【0014】
有利には、クランプ脚部の凹部の縁部領域は、第2の接続エレメントの、軸線方向に対して垂直に延びている平面に平らに載置されている。
【0015】
有利には、凸部及び/又は切欠きは夫々丸味付け部を有しており、丸味付け部は、接続状態若しくは開放状態へのクランプエレメントの半径方向の運動時に、クランプジョーの自動的なばね返り若しくは自動的なばね弾性的な拡開をもたらす。
【0016】
また、本発明は、接続装置のためのクランプエレメントに関し、クランプエレメントはディスク状に形成されており、かつ、互いに平行に延在する2つのクランプ脚部を有しており、クランプ脚部は横方向部分により互いに接続されており、クランプ脚部の自由な端部領域は、自由な端部領域の互いに向かい合う面に夫々切欠きを有している。
【0017】
以下の記載、実施の形態及び特許請求の範囲において使用する概念は、以下に説明する意味内容で使用する。
【0018】
「接続装置」は、差込み接続として実施される、圧力管路のための接続部である。この接続装置は、外れないようにクランプエレメントの取付け及び挿入により固定される第1及び第2の接続エレメントを有する。
【0019】
「クランプエレメント」は、第1及び第2の接続エレメントを形状接続により互いに接続するために、接続エレメントの接合後に、有利には管路系統に対して横方向に供給される構成部材である。
【0020】
「接続状態」は、接続装置の2つの接続エレメントが軸線方向において互いに接続されているクランプエレメントのポジションを示す。
【0021】
「開放状態」は、クランプエレメントを第1の接続エレメントに紛失され得ないように保持される一方で、第2の接続エレメントを、第1の接続エレメントから分離することができる、クランプエレメントのポジションを示す。
【0022】
本発明により、本発明の接続装置は、軸線方向の接合時に挿入通路内に挿入されるクランプエレメントにより確実に互いに接続される第1及び第2の接続エレメントを有する。第1の接続エレメントは、軸線方向に対して垂直に延びる挿入通路においてクランプエレメントを、接続側に配置されている第1の接続エレメントの軸線方向の突出部を介して案内する。これらの突出部は、接続状態若しくは開放状態においてクランプエレメントのクランプジョーの切欠きに係合してクランプエレメントを保持する凸部を有する。
【0023】
本発明の重要な利点は、接続状態において案内通路内に挿入されたクランプエレメントが、第1の接続エレメントと第2の接続エレメントとの、確実で簡単な軸線方向の接続を形成する点にある。開放状態において、挿入通路から十分に引き出されるクランプエレメントは、確実にかつ紛失不可能に第1の接続エレメントに保持される。この構成は、特に本発明に係る接続装置の取外し時、及び本発明に係る接続装置を含む構成部材の搬送時に有利である。
【0024】
クランプ脚部の輪郭、及び第1の接続エレメントの案内軌道における軸線方向の突出部の輪郭は、クランプエレメントの対応するクランプ脚部が切欠きを有する一方で、クランプ脚部に対する少なくとも1つの案内軌道は、突出部に夫々凸部を有するように構成されている。凸部及び切欠きは位置決めされていて、接続状態におけるポジションの保持は、もたらされた形状接続により、クランプ脚部の挿入される端部領域の領域において行われる。したがって接続エレメントの移動は、クランプエレメントを同時に拡開する場合に凸部を克服することによってのみ可能である。
【0025】
同じ案内軌道において直径上で互いに相対している側に位置する軸線方向の突出部に、同様に凸部が備えられているので、クランプエレメントがクランプ脚部の切欠きでもって上記凸部と形状接続を形成し、ひいては開放状態において保持されるまでクランプエレメントを引き抜くことができる。上記開放状態において第1及び第2の接続エレメントの軸線方向の分離は、分解時にクランプエレメントを取り外す必要なく可能である。クランプエレメントは同時に紛失しないようになっている。
【0026】
相対するクランプ脚部の両方が切欠きを持って構成されていて、かつ、第1の接続エレメントの突出部が夫々同様に互いに反対を向いている凸部を持って構成されている形式における本発明に係る接続装置の実施の形態が、全体として有利になる。上記実施の形態においては、比較的大きな操作力が必要であり、したがって接続装置の確実性を改良する。
【0027】
これに対して第2の接続エレメントは、最も単純な構成において、接続しようとする管路から張り出ている鍔だけを有する。この鍔の前面は、第1の接続エレメントに当接し、鍔の背面は、挿入通路内に挿入されるクランプエレメントに軸線方向において固定されて接触している。したがって第2の接続エレメントは、第1の接続エレメントからもはや分離することはできない。第2の接続エレメントは、最も単純な構成において、全周に亘って延びている溝を備えた管部分の形状を有していてよい。この構成において、クランプエレメントは溝内への係合により、第2の接続エレメントを軸線方向において固定する。
【0028】
有利な構成において、クランプエレメントはディスク状の構成部材として構成されている。有利にはクランプエレメントは金属、特にばね鋼材から成っている。クランプエレメントは打抜き加工工程により、特に簡単かつ廉価に製造することができる。
【0029】
クランプエレメントの互いにほぼ平行に配置されているクランプ脚部は、有利にはばね弾性的な横方向部分により互いに接続されている。この構成において、ばね弾性的な横方向部分の幅により、横方向部分のばね力を決定することができる。横方向部分のばね力は、クランプエレメントの材料の適切な選択により決定することもできる。横方向部分の寸法設定に関連した材料特性により、特性の最適化は、クランプジョーの領域において作用するばね力を、必要に応じて調節することができるように達成することができる。この構成において、横方向部分の領域において円弧状の切抜きを備えたクランプエレメントのディスク状の構成が有利となるので、同様に円弧状の横方向部分は、とりわけ円弧の長さ、幅及び厚さにより適合させることができる。
【0030】
接続装置の有利な構成において、互いに相対するクランプエレメントのクランプ脚部の内面は、互いに相対している円弧状の凹部を有する。これらの凹部の互いに向かい合うエッジは、挿入通路を延びている、第2の接続エレメントの領域の円弧状の外周に、少なくとも部分的に後方から係合する。この構成において、クランプ脚部の凹部の縁部領域は、有利には夫々、軸線方向に対して垂直に延在する第2の接続エレメントの平面において平らに載置されている。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、比較的高い運転圧においても、圧力管路に接続される接続エレメントを密に結束し、さらに比較的簡単かつ廉価に製造可能で使用可能であり、クランプエレメントを紛失することがない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】第1の接続エレメント、第2の接続エレメント及びクランプエレメントを有する接続装置を示す図であって、2つの接続エレメントを断面にして示す。
【図2】クランプエレメントを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0034】
圧力管路のための接続装置1は、図1によれば、実質的に第1の接続エレメント2と、この第1の接続エレメント2に対して同軸的に配置されている第2の接続エレメント3と、クランプエレメント4とを有している。
【0035】
図1に示す記載において、第2の接続エレメント3は、自体公知の形式において、第1の接続エレメント2の孔(図示せず)内に、第2の接続エレメント3の環状の縁部5が、第1の接続エレメント2の図1に記載されていない面に密に当接するまで挿入されている。クランプエレメント4のクランプ脚部6,7は、縁部5に後方から係合するので、第1の接続エレメント2及び第2の接続エレメント3を軸線方向に不動に結束する。
【0036】
有効な固定のために、第1の接続エレメント2には、図1に示していない挿入通路が設けられている。この挿入通路は、同様に公知の形式において、軸線方向に対して垂直に延びている。挿入通路内に、直径上で互いに相対している接続装置の面において、2つの軸線方向の突出部8,9が突入している。クランプエレメント4は、挿入通路内に半径方向において挿入可能である。クランプエレメント4の各クランプ脚部は、突出部の一方の側に沿った案内軌道において延びている。
【0037】
クランプエレメント4は、2つのクランプ脚部6,7及びこのクランプ脚部6,7を接続する横方向部分20を有する、実質的にディスク状の構成部材である。クランプ脚部6,7は、組み付けられた状態において第2の接続エレメント3に夫々向かい合うクランプ脚部6,7の側において窪み状の凹部22,23を有している。これらの凹部22,23内に第2の接続エレメント3の周面の一部分が係合する。凹部22,23の縁部領域は、第2の接続エレメント3の周方向の溝の一平面に、例えば縁部5の背面で平らに載置されている。これにより管路圧が高められることで軸線方向力が接続装置1の領域に発生した場合に、クランプエレメント4が拡開されるということは回避される。したがって、接続装置1は、圧力上昇又は圧力ピークに基づき、かつ圧力上昇又は圧力ピークにより発生する軸線方向力に基づき拡開され、ひとりでに外れることがある、という恐れはない。
【0038】
第1の接続エレメント2は、軸線方向の突出部8,9の領域において両側に、有利には材料均等に一体成形された凸部10,11,12,13を有する。これらの凸部10,11,12,13は、有利にはクランプエレメント4のクランプ脚部6,7の端部領域18,19に設けられている切欠き14,15に対応する。これによりクランプエレメント4は、2つの接続エレメント2,3が互いに密に取り付けられている接続状態16(図1において実線により示す)において半径方向に保持され、また、2つの接続エレメント2,3が互いに分離可能である開放状態17(破線により示す)においても紛失を防止するように第1の接続エレメントに保持されるということが可能になる。
【0039】
クランプエレメント4を接続状態16と開放状態17との間において運動させるために、外側から力がクランプエレメント4に加えられると、クランプ脚部6,7は、凸部10,11,12,13及び/又は切欠き14,15が、有利には衝突傾斜として働く丸味付け部若しくは斜め面取り部を有しているので、有利には運動中に自動的に拡開される。丸味付け部若しくは斜め面取り部は、半径方向におけるクランプ脚部6,7の運動時にクランプ脚部6,7の端部領域が閉鎖又は開放状態に運動するためにばね弾性変形するまで、クランプ脚部6,7の拡開を可能にする。
【0040】
クランプエレメント4には、一方のクランプ脚部の領域にのみ切欠きが1つ設けられており、突出部8,9には夫々、単に対応する1つの凸部が夫々設けられていることが可能である。この実施の形態において接続状態16及び開放状態17への到達は、比較的小さな操作力において得られる。凸部をクランプジョーに設けること、及び対応する切欠きを突出部に設けることも可能である。
【0041】
接続エレメント4のクランプジョー6,7は、既述の横方向部分20を介して材料均等に互いに接続されている。横方向部分20の円弧状の切抜き21の寸法は、横方向部分20の幅を、横方向部分20の弾性に対する要求するに相応して寸法設定することができるように構成されていてよい。この点に関しては、クランプエレメントのために使用される材料、特に材料の弾性係数及び選択された寸法との関係もある。
【0042】
有利にはクランプエレメントは金属、有利にはばね鋼材から成っている。特にクランプジョーは打抜き加工部分である。
【0043】
この実施の形態における接続装置によって、圧力管路は最高で75barの圧力まで互いに拘束され得る。この接続装置により、比較的高い運転圧を備えた管路系における圧力管路の特にコンパクトな接続を形成することが可能になる。本発明に係る接続装置は、例えば検査の実施、又は管路系における構成群の交換のために取外しが必要となる場合に特に有利である。
【符号の説明】
【0044】
1 接続装置
2 接続エレメント
3 接続エレメント
4 クランプエレメント
5 縁部
6 クランプジョー
7 クランプジョー
8 突出部
9 突出部
10 凸部
11 凸部
12 凸部
13 凸部
14 切欠き
15 切欠き
16 接続状態
17 開放状態
18 端部領域
19 端部領域
20 横方向部分
21 切欠き
22 凹部
23 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧力管路のための接続装置であって、互いに軸線方向に接続可能である第1の接続エレメント(2)と第2の接続エレメント(3)とを備えており、該第2の接続エレメント(3)は前記第1の接続エレメント(2)に収容され、前記第1の接続エレメント(2)は、接続軸線に対して半径方向に延びる挿入通路を有しており、該挿入通路内に、前記第1の接続エレメント(2)を前記第2の接続エレメント(3)に接続するためのクランプエレメント(4)が挿入可能であり、該クランプエレメント(4)のクランプ脚部(6,7)が、接続状態(16)において、前記第1の接続エレメント(2)内に収容されている前記第2の接続エレメント(3)に少なくとも部分的に後方から係合する、圧力管路のための接続装置において、
前記第1の接続エレメント(2)は第1の突出部(8)及び第2の突出部(9)を有しており、該第1及び第2の突出部(8,9)は夫々、軸線方向において前記挿入通路内に突入し、かつ直径上で相対していて、前記第1の突出部(8)及び前記第2の突出部(9)は夫々、少なくとも一方の側面に凸部(10,11,12,13)を有しており、前記接続状態(16)若しくは開放状態(17)において、クランプジョー(6,7)の切欠き(14,15)に前記凸部(10,11,12,13)は係止されるか、又は前記第1の突出部(8)及び前記第2の突出部(9)は夫々、少なくとも一方の側面に切欠きを有しており、前記接続状態(16)若しくは前記開放状態(17)において、一方のクランプジョーの凸部は前記切欠きに係止されることを特徴とする、圧力管路のための接続装置。
【請求項2】
前記クランプエレメント(4)はディスク状に形成されていることを特徴とする、請求項1記載の接続装置。
【請求項3】
前記クランプエレメント(4)は金属、有利にはばね鋼材から成っていることを特徴とする、請求項1又は2記載の接続装置。
【請求項4】
前記クランプエレメント(4)の互いに平行に延在しているクランプ脚部(6,7)は、ばね弾性を有する横方向部分(20)により互いに接続されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項記載の接続装置。
【請求項5】
前記ばね弾性を有する横方向部分(20)のばね力は、前記クランプ脚部(6,7)と前記横方向部分(20)との間の移行領域において円弧状に延在する切抜き(21)の寸法により決定されていることを特徴とする、請求項4記載の接続装置。
【請求項6】
前記第1の突出部(8)及び前記第2の突出部(9)は夫々、前記接続状態(16)若しくは前記開放状態(17)において、前記クランプ脚部(6,7)の対応する切欠き(14,15,16,17)内に係合する凸部(10,11,12,13)を、前記第1の突出部(8)及び前記第2の突出部(9)の反対を向いている側面に有していることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一項記載の接続装置。
【請求項7】
前記クランプ脚部(6,7)の互いに向かい合う内面は、互いに相対している円形の凹部(22,23)を有しており、該凹部(22,23)の互いに向かい合うエッジは、前記接続状態において、前記第2の接続エレメント(3)の、前記挿入通路を通じて延びている領域の円形の外周面に少なくとも部分的に後方から係合することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか一項記載の接続装置。
【請求項8】
前記クランプ脚部(6,7)の凹部(22,23)の縁部領域は、前記第2の接続エレメント(3)の、前記軸線方向に対して垂直に延びている平面に平らに載置されていることを特徴とする、請求項7記載の接続装置。
【請求項9】
前記凸部(10,11,12,13)及び/又は前記切欠き(14,15,16,17)は夫々、丸味付け部を有しており、該丸味付け部は、前記接続状態(16)若しくは前記開放状態(17)への前記クランプエレメント(4)の半径方向の運動時に、前記クランプジョー(6,7)の自動的なばね弾性的な拡開をもたらすことを特徴とする、請求項1から8までのいずれか一項記載の接続装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項記載の接続装置のためのクランプエレメントにおいて、該クランプエレメントはディスク状に形成されており、かつ、互いに平行に延在する2つのクランプ脚部(6,7)を有しており、該クランプ脚部(6,7)は横方向部分(20)により互いに接続されており、前記クランプ脚部(6,7)の自由な端部領域(18,19)は、互いに向かい合う面に切欠きを夫々有していることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか一項記載の接続装置のためのクランプエレメント。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−44430(P2013−44430A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−183182(P2012−183182)
【出願日】平成24年8月22日(2012.8.22)
【出願人】(512006239)シェフラー テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (59)
【氏名又は名称原語表記】Schaeffler Technologies AG & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Industriestrasse 1−3, D−91074 Herzogenaurach, Germany
【Fターム(参考)】