説明

圧延装置

【課題】装置の運転開始時等に、速やかに所定の周長の無端金属リングが得られる圧延装置を提供する。
【解決手段】テンションローラ2a,2bと、ガイドローラ4と、圧延ローラ5と、圧延シリンダ10と、テンションローラ2a,2bの軸間距離を検出する第1の軸間距離検出手段12と、無端金属リングWの周長を算出する算出手段24と、算出手段24により算出された周長が予め設定された設定値に達したときに圧延シリンダ10を停止する圧延シリンダ停止手段12とを備える。圧延シリンダ10の作動停止後に、テンションローラ2a,2bの軸間距離を検出する第2の軸間距離検出手段13と、無端金属リングWの周長の実寸を算出する実寸算出手段25と、周長の実寸と設定値とを比較する比較手段26と、実寸と設定値との差が所定の許容値よりも大きいときに、該設定値を変更する設定値変更手段とを備える。ガイドローラ4は、メッシュローラである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無段変速機用ベルト等に用いられる薄板状無端金属リングの圧延装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
無段変速機用ベルト等に用いられる積層リングは、例えば、次のようにして製造されている。まず、超強力鋼であるマルエージング鋼の薄板をベンディングしてループ化したのち、端縁同士を突合せ溶接して円筒状のドラムを形成し、形成されたドラムに対して第1の溶体化処理を施すことにより、前記溶接の熱により部分的に硬くなった硬度を均一化する。次に、前記ドラムを所定幅に裁断して薄板状の無端金属リングとした後、該無端金属リングを圧延して所定の周長とする。このとき、前記無端金属リングは、相互に径方向に積層して前記積層リングを形成するために、少しずつ異なる周長とされる。
【0003】
次に、前記無端金属リングに第2の溶体化処理を施し、圧延組織を再結晶させることにより、前記圧延により変形された金属組織の形状を復元する。ここで、前記無端金属リングは、前記圧延により前記所定の周長とされているが、前記第2の溶体化処理を施すとその熱により、周長に変化が起きる。そこで、次に、前記第2の溶体化処理が施された前記無端金属リングに周長補正を施す。
【0004】
そして、前記周長補正が施された前記無端金属リングに時効処理及び窒化処理を施した後、少しずつ周長の異なる複数の前記無端金属リングを相互に径方向に積層することにより、前記積層リングが形成される。
【0005】
従来、前記無端金属リングの圧延を行うために、図3に示すように、薄板状の無端金属リングWが掛け渡される1対のテンションローラ2a,2bと、両テンションローラ2a,2bの中間に備えられたガイドローラ4と、ガイドローラ4との間に無端金属リングWを挟持して圧延する圧延ローラ5とを備える圧延装置1aが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0006】
前記1対のテンションローラ2a,2bのうち、一方のテンションローラ2bは支持部材6に回転自在に軸支されており、支持部材6には引張シリンダ7のシリンダロッド8が接続されている。また、圧延ローラ5は支持部材9に回転自在に軸支されており、支持部材9には圧延シリンダ10のシリンダロッド11が接続されている。
【0007】
前記圧延装置1aによれば、前記1対のテンションローラ2a,2bに無端金属リングWを掛け渡した状態で、圧延シリンダ10によりシリンダロッド11及び支持部材9を介して圧延ローラ5をガイドローラ4方向に押し下げて、圧延ローラ5とガイドローラ4との間に挟持された無端金属リングWに押圧する。そして、圧延ローラ5を回転駆動することにより、無端金属リングWを圧延する。同時に、テンションローラ2bを引張シリンダ7により駆動して、他方のテンションローラ2aから離間する方向に変位せしめて、前記圧延により延長された周長に相当する変位を無端金属リングWに付与し、無端金属リングWを緊張状態に保持する。
【0008】
無端金属リングWの周長は、テンションローラ2a,2bの軸間距離の関数として求めることができる。そこで、圧延装置1aでは引張シリンダ7により変位せしめられるテンションローラ2bの変位量を、例えばラックピニオン機構を備えるエンコーダ12により測定し、図示しない算出手段がテンションローラ2bの変位量から無端金属リングWの周長を算出する。エンコーダ12は、無端金属リングWの周長が所定の設定値に達したならば、電気信号を出力することにより、圧延ローラ5及び圧延シリンダ10を停止し、次いで引張シリンダ7を停止して前記圧延を終了する。
【0009】
圧延装置1aでは、前述のようにして無端金属リングWの圧延を行うことにより、所定の周長の無端金属リングWを得ることができる。
【0010】
しかしながら、圧延装置1aでは、装置の運転開始時等の運転状態が不安定なときには、無端金属リングWの周長が所定の設定値の範囲外となり、所定の周長の無端金属リングWを得ることができるようになるまでに時間を要するという不都合がある。
【特許文献1】特開2003−305504号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、かかる不都合を解消して、装置の運転開始時等に、速やかに所定の周長の無端金属リングを得ることができる圧延装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
かかる目的を達成するために、本発明は、薄板状の無端金属リングが掛け渡され、相対的に離間する方向に変位可能な1対のテンションローラと、両テンションローラの中間に備えられたガイドローラと、該ガイドローラとの間に該無端金属リングを挟持して圧延する圧延ローラと、該圧延ローラを軸支する支持部材に接続されたシリンダロッドを介して該圧延ローラを該無端金属リングに押圧する圧延シリンダと、該テンションローラの軸間距離を検出する第1の軸間距離検出手段と、該第1の軸間距離検出手段により検出された該テンションローラの軸間距離から該無端金属リングの周長を算出する算出手段と、該算出手段により算出された該無端金属リングの周長が予め設定された設定値に達したときに該圧延シリンダの作動を停止する圧延シリンダ停止手段とを備える圧延装置において、該圧延シリンダの作動停止後に、該テンションローラの軸間距離を検出する第2の軸間距離検出手段と、該第2の軸間距離検出手段により検出された該テンションローラの軸間距離から該無端金属リングの周長の実寸を算出する実寸算出手段と、該実寸算出手段により算出された該無端金属リングの周長の実寸と該設定値とを比較する比較手段と、該比較手段により得られた該実寸と該設定値との差が所定の許容値よりも大きいときに、該実寸と該設定値との差が所定の許容値の範囲となるように該設定値を変更する設定値変更手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の圧延装置では、まず、前記1対のテンションローラに前記無端金属リングを掛け渡した状態で、前記圧延シリンダにより前記シリンダロッド及び前記支持部材を介して前記圧延ローラを前記ガイドローラ方向に押し下げ、該圧延ローラと該ガイドローラとの間に挟持された前記無端金属リングに押圧する。そして、前記圧延ローラを回転駆動することにより、前記無端金属リングを圧延する。同時に、前記テンションローラを相互に離間する方向に変位せしめて、前記圧延により延長された周長に相当する変位を無端金属リングに付与し、該無端金属リングを緊張状態に保持する。
【0014】
このとき、前記無端金属リングの周長は、前記1対のテンションローラの軸間距離の関数として求めることができる。そこで、前記第1の軸間距離検出手段により前記1対のテンションローラの軸間距離を検出し、検出された該テンションローラの軸間距離から、前記算出手段が該無端金属リングの周長を算出する。次いで、前記算出手段により算出された前記無端金属リングの周長が予め設定された設定値に達したならば、前記油圧シリンダ停止手段が前記油圧シリンダの作動を停止する。
【0015】
この結果、通常であれば、前記算出手段により算出された周長が前記予め設定された設定値に対して所定の許容範囲内にある前記無端金属リングを得ることができる。ところが、装置の運転開始時等の運転状態が不安定なときには、前記無端金属リングの周長が前記許容範囲外となり、周長が前記許容範囲内にある無端金属リングを得ることができるようになるまでに時間を要することがある。前記装置の運転開始時等に前記無端金属リングの周長が前記許容範囲外となる理由としては、運転開始時には装置自体の温度や前記圧延シリンダ、引張シリンダの油温が低温となっていることが考えられる。
【0016】
そこで、本発明の圧延装置では、前記圧延シリンダの作動停止後に、前記第2の軸間距離検出手段が、再度、前記1対のテンションローラの軸間距離を検出する。そして、検出された前記テンションローラの軸間距離から、前記実寸算出手段が前記無端金属リングの周長の実寸を算出する。
【0017】
前記無端金属リングの周長の実寸が算出されたならば、次に、前記比較手段が、該実寸と前記設定値とを比較する。そして、前記比較手段により得られた前記実寸と前記設定値との差が所定の許容値よりも大きいときには、前記設定値変更手段が該実寸と該設定値との差が所定の許容値の範囲となるように該設定値を変更する。
【0018】
この結果、本発明の圧延装置によれば、前記無端金属リングの周長がフィードバック制御されることとなり、装置の運転開始時等の運転状態が不安定なときにも、極く短時間のうちに所定の周長の無端金属リングを得ることができる。
【0019】
また、本発明の圧延装置において、前記ガイドローラは、前記無端金属リングの内周面にローレット形状を付与するメッシュローラであることが好ましい。前記ガイドローラは、前述のように、前記無端金属リングの圧延時には前記圧延ローラとの間に該無端金属リングを挟持する。従って、前記ガイドローラが前記メッシュローラであることにより、前記圧延時に前記無端金属リングに圧接し、該無端金属リングの内周面にメッシュ形状を転写することにより、容易に前記ローレット形状を付与することができる。前記無端金属リングは内周面に前記ローレット形状を備えることにより、少しずつ周長の異なる複数の該無端金属リングを積層して積層リングを形成したときに、隣接する該無端金属リングとの間に介在させる油を容易に保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1は本実施形態の圧延装置の一構成例を示す正面図であり、図2は図1に示す圧延装置における制御装置の構成を示すブロック図である。
【0021】
図1に示すように、本実施形態の圧延装置1は、薄板状の無端金属リングWが掛け渡される1対のテンションローラ2a,2bを水平方向に所定の間隔で離間させて備えている。テンションローラ2a,2bの中間には、バックアップローラ3、ガイドローラとしてのメッシュローラ4、圧延ローラ5が垂直方向に並設されている。
【0022】
テンションローラ2aは背面側に回転駆動手段(図示せず)を備える駆動ローラであり、テンションローラ2bは背面側で支持部材6に回転自在に軸支される従動ローラである。支持部材6には、油圧により駆動される引張シリンダ7のシリンダロッド8が接続されており、引張シリンダ7を駆動することによりテンションローラ2bをテンションローラ2aから離間する方向に変位可能としている。
【0023】
メッシュローラ4は、テンションローラ2a,2bの中間に備えられている。そして、メッシュローラ4は、テンションローラ2a,2bに掛け渡された無端金属リングWを、下方に設けられたバックアップローラ3との間及び上方に設けられた圧延ローラ5との間に挟持するようになっている。
【0024】
この結果、メッシュローラ4は、後述の圧延の際に無端金属リングWの内周面にローレット形状を付与することができる。無端金属リングWは、少しずつ周長の異なる他の無端金属リングWと径方向で相互に積層することにより積層リングを形成するが、内周面に前記ローレット形状を備えることにより、隣接する無端金属リングWとの間に介在させる油を容易に保持することができる。
【0025】
圧延ローラ5は、支持部材9に回転自在に軸支されると共に、背面側に回転駆動手段(図示せず)を備え、ガイドローラ3の上方に配設されている。前記回転駆動手段は、テンションローラ2aと共通の回転駆動手段であってもよい。
【0026】
支持部材9は、油圧により駆動される圧延シリンダ10のシリンダロッド11に接続されて、昇降自在とされている。圧延シリンダ10は、支持部材9に接続されたシリンダロッド11を介して圧延ローラ5をメッシュローラ4方向に押し下げ、無端金属リングWに押圧する。
【0027】
また、圧延装置1は、支持部材6に軸支されたテンションローラ2bの変位方向と平行に、第1の軸間距離検出手段としてのエンコーダ12と、第2の軸間距離検出手段としての磁気測長装置(商品名:マグネスケール)13とを備えている。エンコーダ12は、ラックピニオン機構により作動して、テンションローラ2bの変位からテンションローラ2a,2bの軸間距離を検出する。また、エンコーダ12は、テンションローラ2a,2bの軸間距離の関数として算出される無端金属リングWの周長が所定の設定値に達したときに、電気信号を出力することにより、圧延ローラ5及び圧延シリンダ10を停止し、次いで引張シリンダ7を停止する手段としても作用する。
【0028】
一方、磁気測長装置13は、エンコーダ12から出力される電気信号により、圧延ローラ5及び圧延シリンダ10が停止された後、再度、テンションローラ2bの変位からテンションローラ2a,2bの軸間距離を検出する。
【0029】
本実施形態の圧延装置1は、図2に示す制御装置21を備えており、制御装置21は駆動制御手段23、エンコーダ12に接続された算出手段24、磁気測長装置13に接続された実寸算出手段25、算出手段24及び実寸算出手段25に接続された比較手段26、比較手段26及びエンコーダ12に接続された設定値変更手段27を備えている。駆動制御手段23は、引張シリンダ7、圧延シリンダ10を駆動させると共に、テンションローラ2a、圧延ローラ5の回転駆動手段22を駆動する。
【0030】
次に、本実施形態の圧延装置1の作動について説明する。
【0031】
圧延装置1では、まず、前記1対のテンションローラ2a,2bに無端金属リングWを掛け渡した状態で、圧延シリンダ10によりシリンダロッド11及び支持部材9を介して圧延ローラ5をガイドローラ4方向に押し下げて、圧延ローラ5とガイドローラ4との間に挟持された無端金属リングWに押圧する。そして、圧延ローラ5を回転駆動することにより、無端金属リングWを圧延する。同時に、テンションローラ2bを引張シリンダ7により駆動して、他方のテンションローラ2aから離間する方向に変位せしめて、前記圧延により延長された周長に相当する変位を無端金属リングWに付与し、無端金属リングWを緊張状態に保持する。
【0032】
無端金属リングWの周長は、テンションローラ2a,2bの軸間距離の関数として求めることができる。そこで、圧延装置1では引張シリンダ7により変位せしめられるテンションローラ2bの変位量をエンコーダ12により測定する。エンコーダ12は、テンションローラ2bの変位量からテンションローラ2a,2bの軸間距離を検出し、検出した該記軸間距離を算出手段24に出力する。算出手段24は前記軸間距離から無端金属リングWの周長を算出し、算出された周長をエンコーダ12に出力する。
【0033】
エンコーダ12は、予め設定された、無端金属リングWの周長の設定値を記憶しており、算出手段24から出力された周長が該設定値に達したならば、引張シリンダ7、圧延シリンダ10、回転駆動装置22に電気信号を出力することにより、テンションローラ2a、圧延ローラ5及び圧延シリンダ10を停止し、次いで引張シリンダ7を停止する。また、算出手段24は、このときにエンコーダ12が記憶している無端金属リングWの周長の設定値を比較手段26に出力する。
【0034】
磁気測長装置13は、圧延シリンダ10を停止し、さらに引張シリンダ7が停止した後、再度、テンションローラ2bの変位量からテンションローラ2a,2bの軸間距離を検出し、検出した該記軸間距離を実寸算出手段25に出力する。実寸算出手段25は前記軸間距離から無端金属リングWの周長の実寸を算出し、比較手段26に出力する。
【0035】
次に、比較手段26は、実寸算出手段25により算出された圧延シリンダ停止後の無端金属リングWの周長の実寸と、このときにエンコーダ12が記憶している無端金属リングWの周長の設定値とを比較し、該実寸と設定値との差を算出し、算出された差を設定値変更手段27に出力する。
【0036】
設定値変更手段27は、前記実寸と設定値との差の許容値を記憶しており、比較手段26により算出された該実寸と設定値との差を該許容値と比較する。そして、比較手段26により算出された前記実寸と設定値との差が前記許容値より大きいときには、該実寸と設定値との差が所定の許容値の範囲となるように、前記無端金属リングWの周長の設定値を変更し、変更された設定値をエンコーダ12に出力する。
【0037】
前記設定値の変更は、例えば、前記無端金属リングWの周長の実寸がそのときの設定値よりも長いときには、前記実寸と設定値との差に相当する長さだけ、新たな設定値が短くなるようにする。一方、前記無端金属リングWの周長の実寸がそのときの設定値よりも短いときには、前記実寸と設定値との差に相当する長さだけ、新たな設定値が長くなるようにする。エンコーダ12は、それまでの設定値を変更された設定値に置き換え、次の圧延を行う。
【0038】
この結果、圧延装置1によれば、無端金属リングWの周長をフィードバック制御することができ、装置の運転開始時等の運転状態が不安定なときにも、極く短時間のうちに所定の周長の無端金属リングを得ることができる。
【0039】
尚、設定値変更手段27は、比較手段26により算出された前記実寸と設定値との差が前記許容値の範囲内であるときには、そのときの設定値を維持し、設定値の変更は行わない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の圧延装置の一構成例を示す正面図。
【図2】図1に示す圧延装置における制御装置の構成を示すブロック図。
【図3】従来の圧延装置の一構成例を示す正面図。
【符号の説明】
【0041】
1…圧延装置、 2a,2b…テンションローラ、 4…ガイドローラ(メッシュローラ)、 5…圧延ローラ、 9…支持部材、 10…圧延シリンダ、 11…シリンダロッド、 12…第1の軸間距離検出手段(圧延シリンダ停止手段)、 13…第2の軸間距離検出手段、 24…算出手段、 25…実寸算出手段、 26…比較手段、 27…設定値変更手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄板状の無端金属リングが掛け渡され、相対的に離間する方向に変位可能な1対のテンションローラと、両テンションローラの中間に備えられたガイドローラと、該ガイドローラとの間に該無端金属リングを挟持して圧延する圧延ローラと、該圧延ローラを軸支する支持部材に接続されたシリンダロッドを介して該圧延ローラを該無端金属リングに押圧する圧延シリンダと、該テンションローラの軸間距離を検出する第1の軸間距離検出手段と、該第1の軸間距離検出手段により検出された該テンションローラの軸間距離から該無端金属リングの周長を算出する算出手段と、該算出手段により算出された該無端金属リングの周長が予め設定された設定値に達したときに該圧延シリンダの作動を停止する圧延シリンダ停止手段とを備える圧延装置において、
該圧延シリンダの作動停止後に、該テンションローラの軸間距離を検出する第2の軸間距離検出手段と、該第2の軸間距離検出手段により検出された該テンションローラの軸間距離から該無端金属リングの周長の実寸を算出する実寸算出手段と、該実寸算出手段により算出された該無端金属リングの周長の実寸と該設定値とを比較する比較手段と、該比較手段により得られた該実寸と該設定値との差が所定の許容値よりも大きいときに、該実寸と該設定値との差が所定の許容値の範囲となるように該設定値を変更する設定値変更手段とを備えることを特徴とする圧延装置。
【請求項2】
請求項1記載の圧延装置において、前記ガイドローラは、前記無端金属リングの内周面にローレット形状を付与するメッシュローラであることを特徴とする圧延装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−119730(P2008−119730A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−307384(P2006−307384)
【出願日】平成18年11月14日(2006.11.14)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】