説明

圧縮ガスシリンダのためのカップリング

圧縮ガスシリンダ(2)のためのカップリングは、シリンダバルブ(1)の規格化した連結金具(3)にネジ止めすることができる分離したカップリング部分(12)を含む。減圧弁(6)又は同類のカップリング手段(7)との接続は、互いに差し込み、連結し、そして、外からの汚染を防止するためのロック要素であって、シリンダバルブが分離した状態において開かれる時に、制限されたガス流量だけを許す噴出プロテクションを形成し、同時にカップリング部分で提供されたロック要素によって閉じることができるプラグとソケットタイプの接続手段によって提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮ガスシリンダを、消費者、マニホールド又はガソリンスタンドでのカップリング手段としてのシリンダバルブの規格化された結合金具に接続するためのカップリングに関し、特に圧縮空気呼吸装置に関する。
【背景技術】
【0002】
圧縮空気呼吸装置に付属する圧縮空気シリンダは、たいてい、圧縮空気シリンダの縦軸と直角で、雌ネジを備えるシリンダバルブの領域に連結金具を包含する。そのような結合金具を備える圧縮空気シリンダのデザインは、規格化によって規定され、変更されることはない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば、圧縮空気呼吸装置の減圧弁やマニホールドへの圧縮空気シリンダの接続は、重く満たされたシリンダに対して付ける時、特に、装置が使用されている間にシリンダが速く取り替えられる必要がある時に、シリンダの連結金具や、カップリング部品の雌ネジや、ハンドルを使って回すことができる減圧弁のマニホールド部品は、簡単に詰まるため、難しいと証明することができる。その時、ネジ止めされた連結をすることは通常より時間がかかる。さらに、例えば消火活動任務の間、動作状態の下でそのような接続を行うことは、この接続が安全でガス漏れしないことを確実としない。安全危険は別として、接続がガス漏れしなくないならば、シリンダバルブが開かれる時に、高圧下で漏れるガスは、ガスケット又はシリンダ連結金具を破損するかもしれない。
【0004】
さらに、分離する時、難しい動作状態と安全な取扱の下でさえ、消費者に圧縮ガスシリンダの簡単で、速く、そして安全なカップリングを容易にする、圧縮ガスシリンダの規格化した雌ネジに基づいたカップリングを発展させることが発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1において説明された特性から構成されるカップリングの発明によってこの目的は達成される。
【0006】
発明力のある着想は、圧縮ガスシリンダと、例えば、圧縮空気シリンダの規格化された結合金具にネジ止めすることができ、ここで例として使われている接続手段としてピンとソケットを使って減圧弁を、速く、安全に接続する圧縮空気呼吸装置の減圧弁との間に挿入された分離したカップリング部分が提供される。特に、これらが使用されている間、圧縮空気呼吸装置の圧縮空気シリンダを取り替える時に、接続がちょうど2つのプラグとソケットタイプの要素を一緒に差し込むことによってなされる際、そのようなカップリングは非常に有利である。スプリング付きの閉子が、要素が結合されない時にカップリング側をカバーする2つのカップリング要素の開放側に取り付けられるようにプラグとソケットの接続はデザインされ、このようにして、常に、汚染を防止し、安全なカップリング方法を保証する。要素が連結される時に、ガス通路を開くためにカップリングする場合は、カップリング要素のそれぞれの相手側は、アキシアル方向の一方のロック要素を動かす。シリンダバルブが不注意に開かれ、シリンダが連結されない時に、圧縮空気の小さな流れがスプリング付きのロック要素経由で流れ、同時に、圧縮空気シリンダに接続するカップリング部分のロック要素は、噴出防止として動き、そして、それは突然高速で漏れるガスの事故を防止する。2つのカップリング要素は、プラグとソケットの接続を自動でリリースすることが無いよう、プラグとソケットとの接続をロックするためのラッチ手段をさらに含み、カップリング要素に提供されたアクチュエータの手動の回転及び押す動作によって、そのような連結が達成される。閉子及びラッチ要素のコンビネーションにおけるプラグとソケット接続としてのデザインのため、発明に従ったカップリングは、ハイレベルの安全と速い接続可能性の要求を満たしている。
【0007】
従属項は、さらに発明の特性と好適な実施例を明らかにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
発明の実施例は、図に関連してより詳しく下に説明される。
【0009】
図1及び2によると、圧縮空気シリンダ2のシリンダバルブ1は、雌ネジ4を備える典型的な結合金具を含む。バーブニップル8から成るカップリング手段7は、減圧弁6のネジ穴5の中にネジ止めされる。バーブニップル8は、圧縮コイルバネ9の動作を受ける口金10からなっており、該口金10は、圧縮空気シリンダ2と接続されない時に、汚染からガスケット11とのコンビネーションにおいて減圧弁6を保護している。連結金具3とバーブニップル8との間を接続するために使われるカップリング部分12は、ハンドル14を使って、連結金具3の中にネジ止めされるネジ切りされたスリーブ13を含む。連結金具の中のシーリングは、ガスケット15によって提供される。カップリング部分12は、閉じリング18による環状クリアランス19で形成される空気通路16内に形成されたプラグ17から構成される。バーブニップル8と連結されない時に、環状クリアランス19は、圧縮コイルバネ20の動作を受けて、汚染の危険を減少させるロックリング21によって閉じられる。プラグ17と共に、このスプリング付きロックリング21はまた、シリンダバルブ1が約5l/minで分離された状態において不注意に開かれた時に、漏れることができるガスの量を制限する噴出防止を形成し、このようにして、事故のリスクを軽減し、さらに、必要であれば、与圧された圧縮空気シリンダ2からカップリング部分12を切り離すことを可能にする。図4は、プラグイン状態で連結されたカップリング部分12とバーブニップル8とを示す。バーブニップル8が圧縮コイルバネ20の動作に逆らって逆方向にロックリング21を押す間、バーブニップル8の空気通路22内の圧縮コイルバネ9の動作に逆らって、プラグ17は、口金10を押す。シリンダバルブ1が開いている時に、これは、圧縮空気シリンダ2から減圧弁6までの圧縮空気のための道を開く。図4は、ハンドル14の内周に保持されるラッチングボール23と、バーブニップル8の外周を回っているラッチング溝25とによって、バーブニップル8がカップリング部分12でロックされていることを示す。ユーザの役割として2つの続けた行動を行う、即ち、カップリング部分12が、減圧弁6に接続されるバーブニップル8から引き離すことができるように、ラッチングボール23をリリースするため、カップリング12に取り付けられた圧縮コイルバネ24の動作に逆らって、回転するハンドル14を回転させて、その後ハンドル14を引く。
【0010】
小さく、扱いやすいカップリング部分12は、速く、簡単で、そして安全な方法で圧縮空気シリンダ2に接続され、それに接続し続けることができる。それぞれにバーブニップル8を備えている減圧弁6,マニホールド又は同類に、カップリング部分12を装備した圧縮空気シリンダ2を接続することは、本当に非常に簡単であり、あまり時間がかからない。カップリング部分12とバーブニップル8の既に簡単な押し込み動作をさらに簡単にするために、両方の部品は、適当な挿入面取り部を包含する。さらに、圧縮空気シリンダ2と減圧弁6との間、又はより正確に、カップリング部分12とバーブニップル8との間で回転運動を実行することは可能である。それが、ラッチングボール23を使ってロックされている時に、プラグとソケット接続は、それ自身で接続を断つことができず、2つの手動の片手の動作、即ち、ハンドル14を回転させ、長手方向に動かす動作が、ロックをリリースするのにユーザの役割として要求される。バーブニップル8とカップリング部分12との両方は、それぞれ、ロックリング21又は口金10によって汚染から保護される。一方では、シリンダバルブ1が連結されなかった状態で不注意に開かれる時だけに、スプリング付きのロックリング21は、空気がゆっくりと漏れて、事故を防止し、たとえ圧縮空気シリンダが、圧縮空気でまだ満たされていても、カップリング部分12の取り外しを許す。
【0011】
本発明は、上で説明された実施形態に限定されない。カップリング部分が減圧弁に取り付けられている間、バーブニップルは、例えば、圧縮空気シリンダと接続されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、圧縮空気呼吸装置の圧縮空気シリンダと減圧弁との間の継手の分解側面図である。
【図2】図2は、マウントしたが、分離した状態の図1に従って、圧縮空気シリンダと減圧弁との間のカップリングを示す。
【図3】図3は、結合されない時のカップリング要素の断面図である。
【図4】図4は、動作状態でのカップリング要素の断面図である。
【符号の説明】
【0013】
1…シリンダバルブ、2…圧縮空気シリンダ、3…2の結合金具、4…3の雌ネジ、5…6のネジ穴、6…減圧弁、マニホールド又は同類、7…6のカップリング手段、8…バーブニップル、9…8の圧縮コイルバネ、10…8の口金、11…8のガスケット、12…カップリング部分、13…12のねじ切りされたスリーブ、14…ハンドル、15…13のガスケット、16…12の空気通路、17…12のプラグ、18…12の閉じリング、19…17/18間の環状クリアランス、20…16における圧縮コイルバネ、21…ロックリング、22…8の空気通路、23…ラッチングボール、24…14の圧縮コイルバネ、25…ラッチング溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
消費者、マニホールド、又はガソリンスタンドにおけるカップリング手段を備えるシリンダバルブの規格化した連結金具に接続する圧縮ガスシリンダのための、特に、圧縮空気シリンダ(2)の連結金具(3)の中に、又は連結金具(3)にネジ止めすることができ、カップリング部分(12)での分離した状態における噴出防止及び汚染からの保護を提供するスプリング付きロック手段(20,21)と、カップリング手段(7)での連結状態におけるプラグとソケットの接続を連動するためのスプリング付きロック要素(9,10)及び手段(23,25)と、を含むカップリング部分(12)及びカップリング手段(7)で提供されたプラグとソケットタイプの接続手段(17,18;8)によって消費者(6)、マニホールド、又はガソリンスタンドと接続することができる、別個のカップリング部分(12)によって特徴付けられている圧縮空気呼吸装置のためのカップリング。
【請求項2】
カップリング手段(7)は、プラグとソケットタイプの接続手段とし、外壁がカップリング部分(12)においてプラグとソケットタイプの接続手段(17,18)の間で連結状態において案内され、カップリング部分(12)でラッチングボール(23)によってロック溝(25)にロックすることができるバーブニップル(8)で構成されている点を特徴とする請求項1に記載のカップリング。
【請求項3】
ラッチングボール(23)は、カップリング部分の周辺部にあるハンドル(14)との機能的な接続にあり、前記ハンドル(14)を回転し移動させることが、ラッチングボール(23)をリリースするので、圧縮コイルバネ(24)の動作に対してアキシアル方向に移動し、回転することができる点を特徴とする請求項2に記載のカップリング。
【請求項4】
バーブニップル(8)のロック要素は、分離した状態で圧縮コイルバネ(9)の動作によって、ガスケット(11)に対して保持される口金(10)をその自由端に含み、バーブニップル(8)の中にカップリング部分(12)のプラグとソケットタイプの接続手段(18)の動作によって連結状態で動かされ、それによって、ガス通路を空けている点を特徴とする請求項1に記載のカップリング。
【請求項5】
カップリング部分(12)のプラグとソケットタイプの接続手段は、閉じリング(18)の中に環状クリアランス(19)を残して位置しているプラグ(17)を含み、それによって、環状クリアランス(21)に位置し、噴出防止と汚染からの保護のために圧縮コイルバネ(20)の動作によって分離した状態で所定位置に保持されるロックリング(21)がカップリング手段(7)のプラグとソケットタイプの接続手段(8)の動作によって連結状態で環状クリアランスから動かされ、それによって、ガス通路を完全に空ける点を特徴とする請求項1に記載のカップリング。
【請求項6】
分離した状態でロックリング(21)は、圧縮空気シリンダ(2)が開かれた時、ガスの制限された流量が流れ出ることができるように、プラグ(17)と閉じリング(18)との間に保持される点を特徴とする請求項5に記載のカップリング。
【請求項7】
カップリング手段(7)は、分離した部品としてデザインされ、消費者又はマニホールドと共にネジ止めされることができる点により特徴付けられている請求項1に記載のカップリング。
【請求項8】
バーブニップル(8)とカップリング部分(12)とを提供するカップリング手段(7)は、それぞれ圧縮ガスシリンダ(1)に、又は消費者(6)、マニホールド、又はガソリンスタンドに接続される点を特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のカップリング。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2007−537401(P2007−537401A)
【公表日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511858(P2007−511858)
【出願日】平成17年5月9日(2005.5.9)
【国際出願番号】PCT/DE2005/000874
【国際公開番号】WO2005/111478
【国際公開日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(506379714)エムエスアー アウアー ゲーエムベーハー (1)
【氏名又は名称原語表記】MSA AUER GMBH
【住所又は居所原語表記】Thiemannstrasse 1,12059 Berlin (DE)
【Fターム(参考)】