説明

地図情報生成装置、地図情報生成方法、および地図情報生成プログラム

【課題】ユーザが携帯し利用するICカードなどの情報記憶媒体に記憶される情報を用いて、ユーザにとって有用な情報を、ユーザにとってより簡単な方法で提供する。
【解決手段】地図情報生成装置は、情報記憶媒体の媒体種別のそれぞれに対応付けて、読み取り端末が設置された地図上の位置を示す読み取り端末位置情報を予め記憶し、入力される位置情報が示す位置が含まれる範囲の地図情報の、読み出した情報記憶媒体の媒体種別に対応付けられた地図上の位置に、その媒体種別に応じた表示情報を配置した加工済地図情報を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記憶媒体に記憶された情報に基づいて地図情報を生成する地図情報生成装置、地図情報生成方法、および地図情報生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報の記憶や演算を行うIC(集積回路)チップを組み込んだICカードが普及し、ユーザに利用されている。このようなICカードには、クレジットカード、キャッシュカード、電子マネー、電子チケット、電子クーポンなどの1または複数のサービスに対応する取引処理を行う機能が搭載され、店舗や駅などに設置された読み取り端末と通信して取引処理が行われる。ICカードには、そのICカードが対応するサービスを示す媒体種別が記憶されており、読み取り端末は、ICカードから読み出した媒体種別が自身の提供するサービスに対応する媒体種別であると判定すると、その媒体種別に対応する取引処理サービスを提供する。ICカードには、自身の媒体種別に対応するサービスを利用すると、その取引場所を示す施設コード、利用日時、取引金額などの情報が含まれる取引コードが利用履歴として記憶される。特許文献1には、このようにICカードに記憶された利用履歴を読み出して、ディスプレイへの表示や紙媒体へのプリントアウトを行って、ユーザがICカードの利用履歴を確認することを可能とする技術が示されている。
【特許文献1】特開平11−175671号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述の特許文献1によっては、ICカードに記憶されている情報に基づいてユーザに提供される情報は文字情報による利用履歴に止まるものであり、ICカードに記憶された情報が有効に活用されているとはいえなかった。ここで、ユーザには、ICカードに記憶されている情報を活用した有用な情報が提供されることが望ましい。
【0004】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、ユーザが携帯し利用するICカードなどの情報記憶媒体に記憶される情報を用いて、ユーザにとって有用な情報を、ユーザにとってより簡単な方法で提供することが可能な地図情報生成装置、地図情報生成システム、および地図情報生成方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、複数種類の媒体種別のうち、自身の媒体種別を示す情報が記憶され、媒体種別に対応する読み取り端末からの通信要求に応じて自身に記憶されている情報を出力する情報記憶媒体と、通信を行う地図情報生成装置であって、地図を表す画像である地図情報が記憶される地図情報記憶部と、複数の媒体種別のそれぞれに対応付けて、媒体種別に対応する読み取り端末が設置された地図上の位置を示す読み取り端末位置情報と、読み取り端末を地図上に表す表示情報とが含まれる読み取り端末情報が予め記憶されている読み取り端末位置情報記憶部と、情報記憶媒体に記憶された媒体種別を読み出す媒体種別読み出し部と、地図情報に表される地図のうち、表示対象の地図の範囲を定める基準となる位置を示す位置基準情報であって、入力される位置基準情報に示される地図上の位置が含まれる範囲の地図情報を、地図情報記憶部から表示対象の地図情報として読み出す表示対象地図情報取得部と、表示対象の地図情報の位置であって、表示対象地図情報取得部が取得した表示対象の地図の範囲に含まれ、媒体種別読み出し部が読み出した媒体種別に対応付けられて読み取り端末位置情報に記憶されている読み取り端末位置情報が示す位置に、媒体種別に対応する表示情報を配置して加工済地図情報を生成する地図情報加工部と、地図情報加工部が生成した加工済地図情報を出力する地図情報出力部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、上述の情報記憶媒体には、情報記憶媒体が自身に対応する読み取り端末からの通信要求に応じて定められた取引処理を行った場合、読み取り端末が設置された地図上の位置を識別可能な取引情報が含まれる利用履歴情報が記憶されており、情報記憶媒体に記憶された利用履歴情報を読み出す利用履歴情報読み出し部をさらに備え、表示対象地図情報取得部は、利用履歴情報読み出し部が読み出した利用履歴情報に含まれる取引情報に対応する読み取り端末の地図上の位置を示す位置情報を位置基準情報として、地図情報記憶部から、位置基準情報が示す位置が含まれる範囲の地図情報を表示対象の地図情報として読み出すことを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、情報記憶媒体に記憶されている媒体種別を読み出し、読み出した媒体種別に応じた地図情報を表示する表示部を有し、自身が設置されている地図上の位置を示す表示端末位置情報が予め記憶されている表示端末から、表示端末が情報記憶媒体から読み出した媒体種別と、表示端末に記憶されている表示端末位置情報とを受信する通信部と、をさらに備え、表示対象地図情報取得部は、通信部が受信した表示端末位置情報を位置基準情報として、地図情報記憶部から、位置基準情報が示す位置が含まれる範囲の地図情報を表示対象の地図情報として読み出すことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上述の情報記憶媒体は、衛星測位システムにより自身の位置を示す衛星測位位置情報を取得する携帯情報端末であり、携帯情報端末から、衛星測位位置情報を読み出す衛星測位位置情報読み出し部と、をさらに備え、表示対象地図情報取得部は、衛星測位位置情報読み出し部が読み出した衛星測位位置情報を位置基準情報として、地図情報記憶部から、位置基準情報が示す位置が含まれる範囲の地図情報を表示対象の地図情報として読み出すことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、読み取り端末は、地図情報を表示する表示部を有し、自身が設置されている地図上の位置を示す読み取り端末位置情報が予め記憶されており、表示対象地図情報取得部は、読み取り端末から読み出した読み取り端末位置情報を位置基準情報として、地図情報記憶部から、位置基準情報が示す位置が含まれる範囲の地図情報を表示対象の地図情報として読み出すことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、複数種類の媒体種別のうち、自身の媒体種別を示す情報が記憶され、媒体種別に対応する読み取り端末からの通信要求に応じて、自身に記憶されている情報を出力する情報記憶媒体と通信を行い、地図を表す画像である地図情報が記憶される地図情報記憶部と、複数の媒体種別のそれぞれに対応付けて、媒体種別に対応する読み取り端末が設置された地図上の位置を示す読み取り端末位置情報と、読み取り端末を地図上に表す表示情報とが含まれる読み取り端末情報が予め記憶されている読み取り端末位置情報記憶部とを備えた地図情報生成装置を用いた地図情報生成方法であって、地図情報生成装置の、媒体種別読み出し部が、情報記憶媒体に記憶された媒体種別を読み出すステップと、表示対象地図情報取得部が、地図情報に表される地図のうち、表示対象の地図の範囲を定める基準となる位置を示す位置基準情報であって、入力される位置基準情報に示される前記地図上の位置が含まれる範囲の地図情報を、地図情報記憶部から表示対象の地図情報として読み出すステップと、地図情報加工部が、表示対象の地図情報の、表示対象地図情報取得部が取得した表示対象の地図の範囲に含まれ、媒体種別読み出し部が読み出した媒体種別に対応付けられて読み取り端末位置情報に記憶されている読み取り端末位置情報が示す位置に、媒体種別に対応する表示情報を配置した加工済地図情報を生成するステップと、地図情報出力部が、地図情報加工部が生成した加工済地図情報を出力するステップと、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、複数種類の媒体種別のうち、自身の媒体種別を示す情報が記憶され、媒体種別に対応する読み取り端末からの通信要求に応じて、自身に記憶されている情報を出力する情報記憶媒体と通信を行い、地図を表す画像である地図情報が記憶される地図情報記憶部と、複数の媒体種別のそれぞれに対応付けて、媒体種別に対応する読み取り端末が設置された地図上の位置を示す読み取り端末位置情報と、読み取り端末を地図上に表す表示情報とが含まれる読み取り端末情報が予め記憶されている読み取り端末位置情報記憶部とを備えた地図情報生成装置のコンピュータに、媒体種別読み出し部が、情報記憶媒体に記憶された媒体種別を読み出すステップと、表示対象地図情報取得部が、地図情報に表される地図のうち、表示対象の地図の範囲を定める基準となる位置を示す位置基準情報であって、入力される位置基準情報に示される前記地図上の位置が含まれる範囲の地図情報を、地図情報記憶部から表示対象の地図情報として読み出すステップと、地図情報加工部が、表示対象の地図情報の、表示対象地図情報取得部が取得した表示対象の地図の範囲に含まれ、媒体種別読み出し部が読み出した媒体種別に対応付けられて読み取り端末位置情報に記憶されている読み取り端末位置情報が示す位置に、媒体種別に対応する表示情報を配置した加工済地図情報を生成するステップと、地図情報出力部が、地図情報加工部が生成した加工済地図情報を出力するステップと、を実行させる地図情報生成プログラムである。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明によれば、情報記憶媒体の媒体種別のそれぞれに対応付けて、読み取り端末が設置された地図上の位置を示す読み取り端末位置情報を予め記憶し、入力される位置基準情報に示される地図上の位置が含まれる範囲の表示対象の地図を読み出し、情報記憶媒体の媒体種別に対応付けられた表示対象の地図上の位置に、その媒体種別に応じた表示情報を配置した加工済地図情報を出力するようにしたので、ユーザが利用する情報記憶媒体の媒体種別に応じた読み取り端末の位置を確認できる加工済地図情報を生成して出力することが可能となる。
【0013】
また、本発明によれば、情報記憶媒体は、読み取り端末からの通信要求に応じて定められた取引処理を行い、取引処理を行った場合、読み取り端末が設置された地図上の位置を識別可能な取引情報が含まれる利用履歴情報を記憶しており、情報記憶媒体に記憶された利用履歴情報を読み出して、読み出した利用履歴情報に含まれる取引情報に対応する読み取り端末の地図上の位置が含まれる範囲の地図情報に基づいて加工済地図情報を生成するようにしたので、情報記憶媒体の利用履歴情報に応じた加工済地図情報を生成して出力することが可能となる。
【0014】
また、本発明によれば、表示端末の位置が含まれる範囲の地図情報に基づいて加工済地図情報を生成するようにしたので、表示端末が設置された位置に応じた加工済地図情報を生成して出力することが可能となる。
【0015】
また、本発明によれば、携帯情報端末である情報記憶媒体が衛星測位システムにより取得した衛星測位位置情報が示す位置が含まれる範囲の地図情報に基づいて加工済地図情報を生成するようにしたので、情報記憶媒体の現在位置に応じた加工済地図情報を生成して出力することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態による地図情報生成システムの構成を示す図である。第1の実施形態による地図情報生成システムは、地図情報サーバ400と、通信ネットワーク10を介して地図情報サーバ400に接続された複数のPC(パーソナルコンピュータ)300(PC300−1、PC300−2、PC300−3)と、それぞれのPC300に接続された複数のICカードリーダ200(ICカードリーダ200−1、ICカードリーダ200−2、ICカードリーダ200−3)と、ICカードリーダ200に情報が読み込まれる複数のユーザのICカード100(ICカード100−1、ICカード100−2)または携帯電話端末150−3と、ICカード100または携帯電話端末150−3と通信を行って取引処理サービスを提供する複数のICカード読み取り端末500(ICカード読み取り端末500−1、ICカード読み取り端末500−2、ICカード読み取り端末500−3、ICカード読み取り端末500−4)とを備えている。以下、それぞれの端末について、個別に説明する必要がない場合には、それぞれICカード100、ICカードリーダ200、PC300、ICカード読み取り端末500として説明する。
【0017】
ICカード100は、情報の記憶や演算を行う機能を有するIC(集積回路)チップを備える情報記憶媒体であり、クレジットカード、キャッシュカード、電子マネー、電子チケット、電子クーポンなどの1または複数のサービスに対応する取引処理を行う機能が搭載される。ここで、取引処理には、クレジットカードによる決済処理や、予めチャージされた電子マネーによる支払処理などを含む。また、ICカード100は、定められた区間の定期乗車券としての機能や、乗車駅、降車駅などの自動改札と通信を行って予めチャージされた電子マネーを利用した支払処理を行う乗車カードの機能を備えるようにしても良い。ICカード100には、自身のICチップが備える機能を識別可能な媒体種別がそれぞれに記憶されている。
【0018】
このようなICチップを備えた情報記憶媒体として、ICカード100の他に、携帯電話端末150−3を適用することができる。携帯電話端末150−3は、ICカード100と同様の機能を備えた携帯電話端末であり、さらにGPS(Global Positioning System)機能により自端末の位置情報を取得する機能を備えている。
【0019】
ICカードリーダ200は、PC300に接続されており、自身の通信領域内にICカード100を検知すると、ICカード100と無線通信を行ってICカード100に記憶された媒体種別を読み出す。
PC300は、ICカード100を利用するユーザの自宅に設置されたPCであり、ICカードリーダ200がICカード100から読み出した媒体種別に応じて、ICカードリーダ200を介してICカード100と通信を行い、ICカード100に記憶された利用履歴情報の読み出しや、ICカード100に対応する取引処理サービスの提供などを行う。
【0020】
ICカード読み取り端末500は、店舗や駅などに設置されるコンピュータ装置であり、自身の通信領域内にICカード100を検知すると、読み出したICカード100に対応する定められた情報を自身に備えられたディスプレイに表示する処理や、クレジットカード決済処理、電子マネー支払処理などの取引処理などを行う。ICカード読み取り端末500は、例えば、ICカードによる取引処理が可能な自動販売機や、駅などの自動改札でも良いし、または図1のICカード読み取り端末500−3やICカード読み取り端末500−4などに図示されるように、専用のアプリケーションが予め利用可能に設定されたPCと、そのPCに接続されたICカードリーダ/ライタから構成され、取引処理が可能な店舗などに備えられたコンピュータ装置でも良い。
【0021】
地図情報サーバ400は、通信ネットワーク10を介して複数のPC300、ICカード読み取り端末500と接続され、ICカードリーダ200またはICカード読み取り端末500によってICカード100から読み出された媒体種別または利用履歴情報に応じて加工された加工済地図情報を配信するコンピュータサーバ装置である。
なお、図1には、3台のPC300と、それぞれのPC300に接続された3台のICカードリーダ200と、ユーザに利用される2枚のICカード100または1台の携帯電話端末150−3と、4台のICカード読み取り端末500とを例に説明するが、それぞれ、図1に示した以上の台数、枚数の端末、装置を適用しても良い。
【0022】
以下、図2を参照して、ICカード100と、ICカードリーダ200と、PC300と、地図情報サーバ400との構成を詳細に説明する。
ICカード100は、記憶部110と、ICカード通信部120とを備えている。ICカード100は、無線通信によりICカードリーダ200と通信を行う非接触型ICカードであり、電子マネーの機能と、当該電子マネーの機能により予めチャージされた金額に基づいて電車やバスなどに乗車する際の運賃の支払処理を行う乗車カードの機能とを備えている。
【0023】
記憶部110は、媒体種別情報記憶部111と、利用履歴情報記憶部112とを備えている。媒体種別情報記憶部111には、ICカード100の種別を識別する媒体種別が記憶される。媒体種別は、対応する取引処理サービスを識別する情報であり、本実施形態では、電子マネーと乗車カードとの機能を兼ねる取引処理サービスに対応することを示す情報である。
【0024】
利用履歴情報記憶部112には、ICカード100を用いて取引処理が行われた際に、その取引に関する利用履歴情報が記憶される。図3の(a)に、利用履歴情報記憶部112に記憶される利用履歴情報のデータ例を示す。利用履歴情報には、施設コード、利用日時、取引金額等の取引コードが含まれる。施設コードは、ICカード100に記憶された情報を読み込んで取引処理を行ったICカード読み取り端末500が設置された店舗、駅などの施設を識別可能な情報であり、例えば、取引を行ったICカード読み取り端末500に予め付与された識別情報である。施設コードには、例えばICカード100が乗車カードとして利用される場合は、駅を一意に識別可能な駅コードが適用でき、コンビニエンスストアなどで電子マネーとして利用される場合は、店舗を一意に識別可能な店舗コードが適用できる。利用日時は、取引処理を行った日時を示す情報である。取引金額は、取引処理によって取引された金額を示す情報である。
ICカード通信部120は、ICカードリーダ200と無線通信を行う。
【0025】
PC300は、ユーザが利用する情報端末であり、制御部、演算部、記憶部、入力部、出力部を備えるコンピュータ装置である。PC300には、ICカードリーダ200と通信を行うデバイスドライバや、ICカードリーダ200を介して定められた媒体種別のICカード100と通信を行ってICカード100からの利用履歴情報の読み出しや取引処理を行うアプリケーションなどのプログラムが予めインストールされ記憶されている。
ICカードリーダ200は、PC300に接続され、ユーザからPC300に入力される操作情報に応じて、ICカード100と通信を行い、ICカード100に記憶された情報の読み出しや書き込みを行う。
【0026】
地図情報サーバ400は、ICカード100から読み出された情報に応じた地図情報を出力するコンピュータサーバ装置であり、記憶部410と、地図情報出力部420と、地図情報加工部430と、地図情報サーバ通信部440と、表示対象地図情報取得部450とを備えている。
【0027】
図4に、ICカード100から読み出された情報に応じて地図情報サーバ400が生成する加工済地図情報の画像例を示す。地図情報サーバ400が生成する加工済地図情報は、乗車カードの機能が利用されたICカード100から読み出した利用履歴情報の施設コードによって識別される乗車駅の位置(図4の(a))を基準として、表示対象の地図の範囲が定められた地図情報である。本実施形態では、加工済地図情報は、施設コードに対応する位置を中心とする地図情報であり、その地図の範囲内に存在し、媒体種別に対応する取引処理が可能なICカード読み取り端末500が設置された店舗の位置(図4の(b−1)、(b−2)、(b−3))に、「加盟店」の文字情報が配置され表示されている。また、加工済地図情報には、図4の(c)に示されるように、予め定められたランドマークとなる施設の位置や、予め定められた広告に対応する位置などに、そのランドマークや広告の画像情報を配置させるようにしても良い。
【0028】
また、加工済地図情報に含まれる範囲に存在する表示情報は、レストランや遊戯施設などのカテゴリー毎に区別して表示されるようにしても良い。例えば、地図情報サーバ400は、加工済地図情報とともに、その加工済地図情報の地図の範囲に含まれる施設のカテゴリーを示す文字情報をリスト化して表示させ、いずれかのカテゴリーを示す文字情報が選択された場合に、そのカテゴリーに含まれる施設の表示情報を地図上に表示させるようにしても良い。
【0029】
図2に戻り、記憶部410は、地図情報の生成に用いる情報が記憶される記憶部であり、読み取り端末情報記憶部411と、地図情報記憶部412とを備えている。
読み取り端末情報記憶部411には、提供される取引処理サービス毎に対応付けられる媒体種別毎に、その媒体種別に対応するICカード読み取り端末500が設置された店舗等の施設の位置情報が予め記憶される。図3の(b)は、読み取り端末情報記憶部411に記憶される読み取り端末情報のデータ例を示す図である。読み取り端末情報には、媒体種別、施設コード、読み取り端末位置情報、表示アイコンなどの情報が含まれる。媒体種別は、ICカード100と通信を行って提供する取引処理サービスの種別を識別する情報であり、例えば、媒体種別「A」は、電子マネーと乗車カードとの機能を兼ねる取引処理サービスに対応することを示す情報である。
【0030】
施設コードは、店舗の決済装置や駅の自動改札などに設置されるICカード読み取り端末500のそれぞれの施設を識別可能な情報であり、ICカード読み取り端末500に予め付与される。読み取り端末位置情報は、対応する施設コードが付与されたICカード読み取り端末500が設置される店舗等の位置を示す情報である。すなわち、読み取り端末位置情報に示される位置に存在する店舗等では、対応する媒体種別のICカードを利用した取引処理サービスの提供を受けることが可能であることが示される。読み取り端末位置情報は、ICカード読み取り端末500が設置された位置を示す情報であれば良く、本実施形態では、ICカード読み取り端末500が設置された位置の緯度と経度とのそれぞれが数値で表された情報である。表示情報は、地図上の媒体種別または施設コードに応じた位置に表示される情報であり、例えば、「加盟店」などの文字情報や、対応する媒体種別を表すアイコン画像などの情報が記憶される。ここで、表示情報は、その読み取り端末位置情報が示す位置にゆかりのある画像などとしても良い。ここで、ゆかりのある画像とは、例えば、対応するICカード読み取り端末500が設置された店舗の写真画像などである。
図2に戻り、地図情報記憶部412には、予め定められた範囲の地図情報が記憶される。地図情報は、例えば、日本全土に渡る地図を表す画像情報であり、緯度、経度を示す情報に対応付けられた情報である。
【0031】
地図情報サーバ400の地図情報サーバ通信部440は、通信ネットワーク10を介してPC300と通信を行う。
表示対象地図情報取得部450は、ICカードリーダ200によってICカード100から読み出された利用履歴情報を、PC300から通信ネットワーク10と地図情報サーバ通信部440とを介して受信する。受信した利用履歴情報に含まれる施設コードに対応する読み取り端末位置情報を、表示対象の地図の範囲を定める基準となる位置を示す位置基準情報として対応端末位置情報記憶部411から読み出し、位置基準情報が示す地図上の位置を含む範囲の表示対象の地図情報を、地図情報記憶部412から読み出す。ここで、読み出される表示対象の地図情報は、利用履歴情報に含まれる施設コードに対応する読み取り端末位置情報が含まれる範囲であれば良く、その読み取り端末位置情報が示す位置(例えば、図4の(a))を中心とする地図情報でも良いし、読み取り端末位置情報が示す位置は中心から外れていても、表示対象の地図情報に含まれていれば良い。
【0032】
ここで、表示対象地図情報取得部450が読み出す表示対象の地図情報の範囲の縮尺(例えば、100m、500m、1km、等)は、予め定められた縮尺でも良いし、ユーザから入力された縮尺に応じて表示対象の地図情報の範囲を変更するようにしても良い。また、表示対象の地図情報の縮尺の範囲は、例えば、利用履歴情報に含まれる施設コードに対応する媒体種別に対応付けられたICカード読み取り端末500の数によって判定するようにしても良い。この場合、例えば、利用履歴情報に含まれる施設コードに対応する読み取り端末位置情報を中心として、10個のICカード読み取り端末500が存在する範囲の地図情報を表示対象とするようにしても良い。
【0033】
地図情報加工部430は、表示対象地図情報取得部450が地図情報記憶部412から読み出した表示対象の地図情報の範囲に含まれ、表示対象地図情報取得部450が表示地図情報の中心とした利用履歴情報の媒体種別に対応する読み取り端末の読み取り端末位置情報を、対応端末位置情報記憶部411から読出す。また、読み出した読み取り端末位置情報が示す表示対象の地図上の位置(例えば、図4の(b−1)、(b−2)、(b−3))に、その媒体種別に対応する表示情報を配置させた加工済地図情報を生成する。また、地図情報加工部430は、自身の記憶領域に、アイコン画像などの広告情報と緯度、経度情報とを対応付けた情報を記憶させておき、表示対象の地図情報に含まれる範囲の位置に対応付けられた広告情報(例えば、図4の(c))を配置させるようにしても良い。
【0034】
地図情報出力部420は、地図情報加工部430が生成した加工済地図情報を出力する。地図情報出力部420は、地図情報サーバ通信部440を介してPC300に加工済地図情報を送信し、PC300に表示させるようにしても良いし、ICカード100に対応付けられて予め記憶された携帯電話端末などのメールアドレスを宛先として加工済地図情報を送信するようにしても良いし、接続されたプリンタなどに地図情報を転送し、紙にプリントアウトさせるようにしても良い。
【0035】
次に、図5を参照して、本実施形態による地図情報生成システムが、ICカード100から読み出した情報に応じた加工済地図情報を生成して出力する動作例を説明する。
ここでは、ユーザが利用するICカード100は乗車カードとして利用され、乗車した駅の自動改札のICカード読み取り端末500に対応する施設コードを含む利用履歴情報が予め記憶されている。
【0036】
ユーザは、PC300に接続されたICカードリーダ200に、乗車カードとして利用したICカード100を近接させる。ICカードリーダ200は、通信領域内にICカード100が近接されたことを検知すると、ICカード100から、ICカード100に記憶された媒体種別と、利用履歴情報とを読み出す(ステップS1)。PC300は、ICカードリーダ200がICカード100から読み出した媒体種別と利用履歴情報とを、通信ネットワーク10を介して地図情報サーバ400に送信する(ステップS2)。
【0037】
地図情報サーバ400の地図情報サーバ通信部440が、PC300から送信される媒体種別と利用履歴情報とを受信すると、表示対象地図情報取得部450が、受信した利用履歴情報に含まれる施設コードを読み出す。また、表示対象地図情報取得部450は、読出した施設コードに対応する読み取り端末位置情報を、対応端末位置情報記憶部411から読み出す(ステップS3)。ここで読み出された読み取り端末位置情報は、ICカード100が利用され取引処理が行われた自動改札のICカード読み取り端末500に対応する位置情報であり、例えば、ICカード100を用いて乗車した乗車駅の位置の緯度と経度とを示す情報である。
【0038】
そして、表示対象地図情報取得部450は、ステップS3で読み出した乗車駅の読み取り位置情報の緯度、経度を中心として、定められた縮尺の範囲の表示対象地図情報を、地図情報記憶部412から読み出す(ステップS4)。
地図情報加工部430は、表示対象地図情報取得部450が読み出した表示対象地図情報に含まれる範囲の緯度、経度の情報を取得し、表示対象地図情報の範囲内に含まれる読み取り端末位置情報を、対応端末位置情報記憶部411から検出する。そして、地図情報加工部430は、表示対象地図情報内の、検出した読み取り端末位置情報が示す位置に、読み取り端末位置情報に対応する表示情報を配置した、図4に示したような加工済地図情報を生成する(ステップS6)。
【0039】
地図情報出力部420は、ステップS6で地図情報加工部430が生成した加工済地図情報を、地図情報サーバ通信部440を介して、PC300に送信する(ステップS7)。PC300は、受信した加工済地図情報を、ディスプレイに表示させる。このように表示された加工済地図情報を閲覧することで、ユーザは、自身がICカード100を利用した場所や、その場所の近くにあって、そのICカード100が利用できる店舗の位置を確認することができる。
【0040】
なお、ICカード100の利用履歴情報記憶部112に、複数件の利用履歴情報が記憶されている場合には、利用日時が最も新しい利用履歴情報に含まれる施設コードに基づいて表示対象地図情報の範囲を判定しても良いし、複数件の利用履歴情報を画面に表示し、ユーザに選択された利用履歴情報に含まれる施設コードに基づいて表示対象地図情報の範囲を判定しても良い。
【0041】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態による地図情報生成システムについて説明する。第1の実施形態では、ユーザの自宅に設置されたPC300とICカードリーダ200からICカード100の媒体種別と利用履歴情報とを読み出し、読み出した利用履歴情報に基づいて表示対象の地図情報の範囲が定められた。これに対し、本実施形態では、駅などに設置されたICカード読み取り端末500がICカード100の媒体種別を読み出し、そのICカード読み取り端末500を中心として表示対象の地図情報の範囲を定めて加工済地図情報を生成するものである。本実施形態は、第1の実施形態と略同様の構成、処理を行うものであり、同一の構成、処理については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0042】
図6は、本実施形態による地図情報生成システムの構成を示す図である。本実施形態における地図情報生成システムは、ICカード100と、駅などに設置され、ICカード100に記憶された情報を読み出すICカード読み取り端末500と、ICカード読み取り端末500と通信ネットワーク10を介して接続された地図情報サーバ400とを備えている。
【0043】
ICカード読み取り端末500は、ICカード100が近接され、自身の通信領域内にICカード100を検知すると、ICカード100と無線通信を行い、ICカード100に記憶された媒体種別を読み出し、読み出した媒体種別に応じた地図情報を表示部に表示させるコンピュータ装置である。ICカード読み取り端末500は、表示端末位置情報記憶部510を備えており、表示端末位置情報記憶部510には、複数のICカード読み取り端末500のうち、それぞれのICカード読み取り端末500が設置された位置を示す表示端末位置情報が記憶されている。本実施形態では、表示端末位置情報は、地図情報サーバ400の地図情報記憶部412に記憶された地図情報が表す地図上の位置を示す。ICカード読み取り端末500は、ICカード100から媒体種別を読み出すと、読み出した媒体種別と、自身の表示端末位置情報記憶部510に記憶された表示端末位置情報とを、地図情報サーバ400に送信する。
【0044】
地図情報サーバ400の表示対象地図情報取得部450は、ICカード読み取り端末500から送信される表示端末位置情報が示す位置を中心とした範囲の表示対象の地図情報を、地図情報記憶部412から読み出す。
地図情報加工部430は、第1の実施形態と同様に、表示対象地図情報取得部450が読み出した表示対象の地図情報の範囲に含まれ、ICカード100の媒体種別に対応するICカード読み取り端末500の読み取り端末位置情報を、読み取り端末位置情報記憶部411から読み出し、読み出した読み取り端末位置情報に対応する位置に、その媒体種別に対応する表示情報を配置させた加工済地図情報を生成する。
【0045】
次に、図7を参照して、本実施形態による地図情報生成システムが、ICカード100から読み出した情報に応じた加工済地図情報を生成して出力する動作例を説明する。
ユーザは、駅前に設置されたICカード読み取り端末500に、ICカード100を近接させる。ICカード読み取り端末500は、通信領域内にICカード100が近接されたことを検知すると、ICカード100から、ICカード100に記憶された媒体種別を読み出す(ステップS11)。ICカード読み取り端末500は、読み出した媒体種別と、自身の表示端末位置情報記憶部510に記憶された表示端末位置情報を、通信ネットワーク10を介して地図情報サーバ400に送信する(ステップS12)。
【0046】
地図情報サーバ400の地図情報サーバ通信部440が、ICカード読み取り端末500から送信される媒体種別と表示端末位置情報とを受信すると、表示対象地図情報取得部450は、受信した表示端末位置情報の緯度、経度を中心として、定められた縮尺の範囲の表示対象地図情報を、地図情報記憶部412から読み出す(ステップS13)。ここで、表示端末位置情報は、ICカード100を利用するユーザの現在位置である。
【0047】
地図情報加工部430は、表示対象地図情報取得部450が読み出した表示対象地図情報に含まれる範囲の緯度、経度の情報を取得し、表示対象地図情報の範囲内に含まれる読み取り端末位置情報を、対応端末位置情報記憶部411から検出する(ステップS14)。そして、地図情報加工部430は、表示対象地図情報内の、読み取り端末位置情報が示す位置に、読み取り端末位置情報に対応する表示情報を配置した加工済地図情報を生成する(ステップS15)。
【0048】
地図情報出力部420は、ステップS16で地図情報加工部430が生成した加工済地図情報を、地図情報サーバ通信部440を介して、ICカード読み取り端末500に送信する(ステップS16)。ICカード読み取り端末500は、受信した加工済地図情報を、ディスプレイに表示させる。ユーザは、このように表示された加工済地図情報を閲覧することで、自身の現在位置の近くにあって、そのICカード100が利用できる店舗の位置を確認することができる。
【0049】
なお、第2の実施形態では、ユーザが利用する情報記憶媒体であるICカード100には、媒体種別が記憶されていれば、その媒体種別に対応するICカード読み取り端末500の読み取り端末位置情報を読み取り端末位置情報記憶部411から検出することができるため、必ずしもICカード100が履歴情報を記憶している必要はなく、この場合、ユーザの情報記憶媒体は、ICチップを備えない磁気カードを適用しても良い。
【0050】
また、本発明の各実施形態では、ICカード100に複数の媒体種別が記憶されている場合には、複数の媒体種別を示す識別情報をディスプレイに表示させ、ユーザから入力される操作情報に応じて媒体種別を選択しても良いし、媒体種別を読み取るICカード読み取り端末500やPC300またはICカードリーダ200に応じて、定められた媒体種別を選択するようにしても良い。
【0051】
また、本発明の各実施形態では、ICカードリーダとPCとが、ユーザのICカード100から情報を読み取ることとしたが、ICカード100と情報通信を行って情報を読み出すことが可能な各種機器や、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話端末などの、入力部、出力部、制御部、演算部、記憶部を備えたコンピュータ機器によって、ICカード100に記憶された情報を読み出すようにしても良い。
【0052】
また、本発明の各実施形態では、選択された表示対象の地図情報の範囲内に存在するICカード読み取り端末500に対応する位置に表示情報を配置させる処理を、地図情報サーバ400が備える表示対象地図情報取得部450または地図情報加工部430が行うようにしたが、PC300またはICカード読み取り端末500が通信ネットワーク10を介して地図情報サーバ400から地図情報と表示情報とを取得し、加工済地図情報の生成を行うようにしても良い。
【0053】
また、ユーザの自宅に設置されたPC300に接続されたICカードリーダ200が、ICカード100に記憶された情報を読み出した際、情報を読み出したICカードリーダ200の位置が表示対象の地図情報の中心となるようにしても良い。この場合、例えば、読み出したICカード100の識別情報に対応する予め登録されたユーザの住所情報を含むアカウント情報から、PC300の地図上の位置を特定するようにしても良い。または、情報記憶媒体としてICチップとGPS機能を備えた携帯電話端末150−3を適用し、携帯電話端末150−3が衛星測位システムにより取得する衛星測位位置情報を、地図情報サーバ400が読み出して、読み出した衛星測位位置情報を位置基準情報として、加工済地図情報の生成を行うようにしても良い。ここで、情報記憶媒体には、携帯電話端末の他に、GPS機能を備えるPDAなどを適用しても良い。
【0054】
このように、本発明による各実施形態によれば、ユーザは、自身が利用するICカード100をICカードリーダ200またはICカード読み取り端末500に近接させるだけで、自身のICカード100の媒体種別に応じて、その媒体種別に対応する取引処理サービスを利用することができる店舗等の情報が地図上にプロットされ表示された地図情報が提供されるので、ユーザにとって有用な情報を、ユーザにとって簡単な方法で提供することが可能である。
【0055】
また、ICカード100のユーザは、ICカード100を利用して利用履歴情報を増やすことで、より多彩な情報に基づいた加工済地図情報を閲覧することができるようになるため、利用履歴情報を増やす楽しみを見出し、ICカード100を積極的に利用するようになることが期待できる。
さらに、媒体種別毎の取引処理サービス提供者にとっても、自身の提供する取引処理サービスの利用可能店舗などを表示させたり、地図情報に広告を付加したりすることで、広告効果や広告の対価などが期待できる。
【0056】
なお、本発明における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより地図情報の生成を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0057】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の第1の実施形態による端末構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるブロック構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による記憶部に記憶されるデータ例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態により生成される加工済地図情報の例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態によるフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態によるブロック構成を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態によるフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0059】
10 通信ネットワーク
100 ICカード
110 記憶部
111 媒体種別情報記憶部
112 利用履歴情報記憶部
120 ICカード通信部
150 携帯電話端末
200 ICカードリーダ
300 PC
400 地図情報サーバ
410 記憶部
411 読み取り端末位置情報記憶部
412 地図情報記憶部
420 地図情報出力部
430 地図情報加工部
440 地図情報サーバ通信部
450 表示対象地図情報取得部
500 ICカード読み取り端末
510 表示端末位置情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の媒体種別のうち、自身の媒体種別を示す情報が記憶され、当該媒体種別に対応する読み取り端末からの通信要求に応じて自身に記憶されている情報を出力する情報記憶媒体と、通信を行う地図情報生成装置であって、
地図を表す画像である地図情報が記憶される地図情報記憶部と、
前記複数の媒体種別のそれぞれに対応付けて、前記媒体種別に対応する前記読み取り端末が設置された前記地図上の位置を示す読み取り端末位置情報と、当該読み取り端末を前記地図上に表す表示情報とが含まれる読み取り端末情報が予め記憶されている読み取り端末位置情報記憶部と、
前記情報記憶媒体に記憶された前記媒体種別を読み出す媒体種別読み出し部と、
前記地図情報に表される前記地図のうち、表示対象の地図の範囲を定める基準となる位置を示す位置基準情報であって、入力される位置基準情報に示される前記地図上の位置が含まれる範囲の前記地図情報を、前記地図情報記憶部から表示対象の地図情報として読み出す表示対象地図情報取得部と、
前記表示対象の地図情報に表される地図上の位置であって、前記表示対象地図情報取得部が取得した前記表示対象の地図の範囲に含まれ、前記媒体種別読み出し部が読み出した前記媒体種別に対応付けられて前記読み取り端末位置情報に記憶されている前記読み取り端末位置情報が示す位置に、当該媒体種別に対応する前記表示情報を配置して加工済地図情報を生成する地図情報加工部と、
前記地図情報加工部が生成した前記加工済地図情報を出力する地図情報出力部と、
を備えることを特徴とする地図情報生成装置。
【請求項2】
前記情報記憶媒体には、当該情報記憶媒体が自身に対応する前記読み取り端末からの通信要求に応じて定められた取引処理を行った場合、当該読み取り端末が設置された前記地図上の位置を識別可能な取引情報が含まれる利用履歴情報が記憶されており、当該情報記憶媒体に記憶された前記利用履歴情報を読み出す利用履歴情報読み出し部をさらに備え、
前記表示対象地図情報取得部は、前記利用履歴情報読み出し部が読み出した前記利用履歴情報に含まれる前記取引情報に対応する前記読み取り端末の前記地図上の位置を示す位置情報を前記位置基準情報として、前記地図情報記憶部から、当該位置基準情報が示す位置が含まれる範囲の前記地図情報を表示対象の地図情報として読み出す
ことを特徴とする請求項1に記載の地図情報生成装置。
【請求項3】
前記情報記憶媒体に記憶されている前記媒体種別を読み出し、読み出した前記媒体種別に応じた前記加工済地図情報を表示する表示部を有し、自身が設置されている前記地図上の位置を示す表示端末位置情報が予め記憶されている表示端末から、当該表示端末が前記情報記憶媒体から読み出した前記媒体種別と、当該表示端末に記憶されている前記表示端末位置情報とを受信する通信部と、をさらに備え、
前記表示対象地図情報取得部は、前記通信部が受信した前記表示端末位置情報を前記位置基準情報として、前記地図情報記憶部から、当該位置基準情報が示す位置が含まれる範囲の前記地図情報を表示対象の地図情報として読み出す
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の地図情報生成装置。
【請求項4】
前記情報記憶媒体は、衛星測位システムにより自身の位置を示す衛星測位位置情報を取得する携帯情報端末であり、当該携帯情報端末から、前記衛星測位位置情報を読み出す衛星測位位置情報読み出し部と、をさらに備え、
前記表示対象地図情報取得部は、衛星測位位置情報読み出し部が読み出した前記衛星測位位置情報を前記位置基準情報として、前記地図情報記憶部から、当該位置基準情報が示す位置が含まれる範囲の前記地図情報を表示対象の地図情報として読み出す
ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の地図情報生成装置。
【請求項5】
前記読み取り端末は、前記地図情報を表示する表示部を有し、自身が設置されている前記地図上の位置を示す前記読み取り端末位置情報が予め記憶されており、前記表示対象地図情報取得部は、前記読み取り端末から読み出した前記読み取り端末位置情報を前記位置基準情報として、前記地図情報記憶部から、当該位置基準情報が示す位置が含まれる範囲の前記地図情報を表示対象の地図情報として読み出す
ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の地図情報生成装置。
【請求項6】
複数種類の媒体種別のうち、自身の媒体種別を示す情報が記憶され、当該媒体種別に対応する読み取り端末からの通信要求に応じて、自身に記憶されている情報を出力する情報記憶媒体と通信を行い、地図を表す画像である地図情報が記憶される地図情報記憶部と、前記複数の媒体種別のそれぞれに対応付けて、前記媒体種別に対応する前記読み取り端末が設置された前記地図上の位置を示す読み取り端末位置情報と、当該読み取り端末を前記地図上に表す表示情報とが含まれる読み取り端末情報が予め記憶されている読み取り端末位置情報記憶部とを備えた地図情報生成装置を用いた地図情報生成方法であって、
前記地図情報生成装置の、
媒体種別読み出し部が、前記情報記憶媒体に記憶された前記媒体種別を読み出すステップと、
表示対象地図情報取得部が、前記地図情報に表される前記地図のうち、表示対象の地図の範囲を定める基準となる位置を示す位置基準情報であって、入力される位置基準情報に示される前記地図上の位置が含まれる範囲の前記地図情報を、前記地図情報記憶部から表示対象の地図情報として読み出すステップと、
地図情報加工部が、前記表示対象の地図情報の、前記表示対象地図情報取得部が取得した前記表示対象の地図の範囲に含まれ、前記媒体種別読み出し部が読み出した前記媒体種別に対応付けられて前記読み取り端末位置情報に記憶されている前記読み取り端末位置情報が示す位置に、当該媒体種別に対応する前記表示情報を配置した加工済地図情報を生成するステップと、
地図情報出力部が、前記地図情報加工部が生成した前記加工済地図情報を出力するステップと、
を備えることを特徴とする地図情報生成方法。
【請求項7】
複数種類の媒体種別のうち、自身の媒体種別を示す情報が記憶され、当該媒体種別に対応する読み取り端末からの通信要求に応じて、自身に記憶されている情報を出力する情報記憶媒体と通信を行い、地図を表す画像である地図情報が記憶される地図情報記憶部と、前記複数の媒体種別のそれぞれに対応付けて、前記媒体種別に対応する前記読み取り端末が設置された前記地図上の位置を示す読み取り端末位置情報と、当該読み取り端末を前記地図上に表す表示情報とが含まれる読み取り端末情報が予め記憶されている読み取り端末位置情報記憶部とを備えた地図情報生成装置のコンピュータに、
媒体種別読み出し部が、前記情報記憶媒体に記憶された前記媒体種別を読み出すステップと、
表示対象地図情報取得部が、前記地図情報に表される前記地図のうち、表示対象の地図の範囲を定める基準となる位置を示す位置基準情報であって、入力される位置基準情報に示される前記地図上の位置が含まれる範囲の前記地図情報を、前記地図情報記憶部から表示対象の地図情報として読み出すステップと、
地図情報加工部が、前記表示対象の地図情報の、前記表示対象地図情報取得部が取得した前記表示対象の地図の範囲に含まれ、前記媒体種別読み出し部が読み出した前記媒体種別に対応付けられて前記読み取り端末位置情報に記憶されている前記読み取り端末位置情報が示す位置に、当該媒体種別に対応する前記表示情報を配置した加工済地図情報を生成するステップと、
地図情報出力部が、前記地図情報加工部が生成した前記加工済地図情報を出力するステップと、
を実行させる地図情報生成プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2009−266172(P2009−266172A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−118426(P2008−118426)
【出願日】平成20年4月30日(2008.4.30)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】