説明

地域医療連携システム、管理端末及びプログラム

【課題】自医療施設における医療データの配置変更を地域医療連携サーバに登録する作業負担を無くす。
【解決手段】管理端末10は、自医療施設内に設置された、第1画像サーバ20、第2画像サーバ30等のデータ管理サーバに、医療データの変動について定期的に問い合わせる(監視する)。そして、管理端末10が医療データの配置変更(移動)を検知した場合、配置変更後の新たな医療データの所在等の情報(リンク情報)を地域医療連携サーバ70に送信する。そして、地域医療連携サーバ70は、受信したリンク情報に基づき、レジストリを更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地域医療連携システム、管理端末及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療技術の発達に伴い、特定機能を持つ病院や診療所等の各医療施設が連携して患者を治療する地域医療連携の枠組みが普及しつつある。
【0003】
例えば、各医療施設において管理されているそれぞれの医療データを医療施設のグループ全体(地域全体)で共有するため、医療データの所在、データ種類、対象患者等を管理するサーバ(地域医療連携サーバ)を設置する。そして、グループ内の各医療施設は、当該地域医療連携サーバに自施設の医療データに関する情報を登録する。そして、グループ内の各医療施設は、当該地域医療連携サーバにアクセスすることにより、互いの医療施設で管理されている医療データの供給、取得を可能としている。
【0004】
具体的には、患者の紹介元の医療施設が地域医療連携サーバに患者情報を登録し、患者の紹介先の医療施設が地域医療連携サーバから患者情報を取得する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−122380号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ある医療施設Aが地域医療連携サーバに医療データの所在等を登録した後、医療施設A内のデータ管理サーバXからデータ管理サーバYへと当該医療データを配置変換した場合、医療施設Aの医師(ユーザ)等は、地域医療連携サーバに医療データの所在(リンク情報)をデータ管理サーバXからデータ管理サーバYへと更新(削除と再登録)する作業を行う必要があり、ユーザにとって負担が大きかった。また、この更新作業は、ある端末上において手入力で行われるため、登録漏れや登録誤りが出てしまう可能性があった。
【0006】
本発明は、上述したような課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、自医療施設における医療データの配置変更を地域医療連携サーバに登録する作業負担を無くすことである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
各医療施設における医療データの所在を管理する地域医療連携サーバと、前記医療施設内に設置された管理端末とが通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続された地域医療連携システムであって、
前記管理端末は、
外部機器と各種データの送受信を行う通信手段と、
自医療施設内に設置された、医療データを記憶する記憶手段を有し当該医療データを管理する1又は複数の医療データサーバに、前記記憶手段に記憶された医療データの変動について前記通信手段を介して定期的に問い合わせ、前記医療データの配置変更を検知した場合、配置変更後の新たな医療データの所在を前記通信手段を介して前記地域医療連携サーバに送信する制御手段と、
を備え、
前記地域医療連携サーバは、
外部機器と各種データの送受信を行う通信手段と、
各医療施設における医療データの所在を管理するためのレジストリを記憶する記憶手段と、
前記通信手段が前記管理端末から前記配置変更後の新たな医療データの所在を受信した場合、前記配置変更後の新たな医療データの所在を、前記レジストリに登録する制御手段と、
を備える。
【0008】
請求項2に記載の発明は、
医療施設内に設置された管理端末であって、
外部機器と各種データの送受信を行う通信手段と、
自施設内に設置された、医療データを記憶する記憶手段を有し当該医療データを管理する1又は複数の医療データサーバに、前記記憶手段に記憶された医療データの変動について前記通信手段を介して定期的に問い合わせ、前記医療データの配置変更を検知した場合、配置変更後の新たな医療データの所在を前記通信手段を介して、各医療施設における医療データの所在を管理する地域医療連携サーバに送信する制御手段と、
を備える。
【0009】
請求項3に記載のプログラムは、
医療施設内に設置されたコンピュータを、
外部機器と各種データの送受信を行う通信手段、
自施設内に設置された、医療データを記憶する記憶手段を有し当該医療データを管理する1又は複数の医療データサーバに、前記記憶手段に記憶された医療データの変動について前記通信手段を介して定期的に問い合わせ、前記医療データの配置変更を検知した場合、配置変更後の新たな医療データの所在を前記通信手段を介して、各医療施設における医療データの所在を管理する地域医療連携サーバに送信する制御手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1、2、3に記載の発明によれば、ある医療施設に設置された管理端末の制御手段は、自医療施設内に設置された1又は複数の医療データサーバに、医療データの変動について定期的に問い合わせ、当該医療データの配置変更を検知した場合、配置変更後の新たな医療データの所在を、各医療施設における医療データの所在を管理する地域医療連携サーバに自動で送信する。そのため、自医療施設における医療データの配置変更を地域医療連携サーバに登録する作業負担を無くすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明に係る地域医療連携システムの一実施形態について説明する。
【0012】
[地域医療連携システムのシステム構成]
図1に、地域医療連携システム1のシステム構成を示す。図1に示すように、地域医療連携システム1は、ある地域の大学病院、がんセンター、診療所等の医療施設100、200、300、400と、各医療施設における医療データの所在を管理する地域医療連携サーバ70とから構成されており、各医療施設と装置は、通信ネットワークNを介して、データ通信可能に接続されている。
【0013】
医療施設100は、管理端末10と、第1画像サーバ20と、第2画像サーバ30と、RIS(Radiological Information System:放射線情報システム)40と、モダリティ50と、画像ビューワ端末60とから構成されており、各装置は施設内の通信ネットワークであるLAN(Local Area Network)を介して、データ通信可能に接続されている。また、LANは、図示しないルータ等の通信機器を介して通信ネットワークNと通信可能となっている。
【0014】
RIS40は、医療施設100の放射線科部門内における診療予約、診断結果のレポート、実績管理、材料在庫管理等の情報管理を行う。RIS40は、図示しない電子カルテシステムから受信した撮影オーダ情報をモダリティ50に送信する。
【0015】
モダリティ50は、RIS40から受信した撮影オーダ情報に従って、患者を撮影し、医用画像の画像データを生成する撮影装置である。また、モダリティ50は、前記撮影オーダ情報に基づいて、前記画像データに関する付帯情報を生成する。そして、モダリティ50は、前記画像データ(以下、画像実データと称す。)に当該付帯情報を付帯させて、医用画像データを生成する。つまり、医用画像データは、画像実データと当該画像実データに関する付帯情報とから構成される。医用画像データは、例えば、DICOM規格に則ったデータである。
【0016】
そして、モダリティ50は、生成した医用画像データを第1画像サーバ20又は第2画像サーバ30に送信する。モダリティ50は、生成した医用画像データの送信先を、ユーザ操作等に基づいて予め設定する。本実施の形態において、モダリティ50は、生成した医用画像データの送信先を、第1画像サーバ20と設定している。モダリティ50としては、CR装置、CT装置、MRI装置等、様々な種類の医用画像を撮影する撮影装置が適用可能である。
【0017】
図2に、モダリティ50が生成する医用画像データのデータ構成を示す。前述したように、医用画像データは、付帯情報と画像実データとから構成される。また、付帯情報は、患者情報、検査情報、シリーズ情報及び画像情報を含む。
【0018】
患者情報は、患者ID、患者名、生年月日、性別等の患者に関する情報である。検査情報は、検査を識別する検査インスタンスUID、検査日、検査時刻、受付番号、担当医師等の検査に関する情報である。シリーズ情報は、シリーズを識別するシリーズインスタンスUID、モダリティ名、検査部位、シリーズ番号等の、一つの検査の中で生成されるモダリティ毎の一連の医用画像の単位(シリーズ)に関する情報である。画像情報は、画像を識別するSOPインスタンスUID、画像番号等の医用画像に関する情報である。
【0019】
また、1人の患者に対して1又は複数の検査が紐付けられる(関連している)。そのため、患者情報と検査情報との間には、1対1、又は1対複数の関連がある。また、1検査に対して1又は複数のシリーズが紐付けられる(関連している)。そのため、検査情報とシリーズ情報との間には、1対1、又は1対複数の関連がある。また、1シリーズに対して1又は複数の医用画像が紐付けられる(関連している)。そのため、シリーズ情報と画像情報との間には、1対1、又は1対複数の関連がある。以下、医用画像1枚に対応する医用画像データを医用画像データオブジェクトと称す。
【0020】
図1に戻り、第1画像サーバ20は、モダリティ50において生成された医用画像データ等を記憶し、管理する(記憶管理する)データ管理サーバである。第1画像サーバ20は、外部機器から医用画像データ取得要求を受信した場合、当該取得要求に応じた医用画像データを当該外部機器に送信する。
【0021】
第2画像サーバ30は、モダリティ50において生成された医用画像データ等を記憶し、管理する(記憶管理する)データ管理サーバである。第2画像サーバ30は、外部機器から医用画像データ取得要求を受信した場合、当該取得要求に応じた医用画像データを当該外部機器に送信する。
【0022】
画像ビューワ端末60は、医用画像を表示するモニタ(ビューワ)を有し、読影医が医用画像の読影作業を行うことを主な目的として設置されるPC(Personal Computer)等の端末である。画像ビューワ端末60は、読影医によるユーザ操作に基づき、第1画像サーバ20又は第2画像サーバ30に医用画像データ取得要求を送信し、当該取得要求に応じた医用画像データを取得する。そして、当該医用画像データに基づきモニタに医用画像を表示する。そして、読影医は、当該モニタに表示された医用画像を参照して読影作業を行う。
【0023】
管理端末10は、医療施設100における医療データの所在等の情報を地域医療連携サーバ70に登録する端末である。具体的には、管理端末10が、前記医療データの所在等の情報を地域医療連携サーバ70に送信し、地域医療連携サーバ70が、送信された情報を後述するレジストリ751に登録する。ここで、医療データとは、医用画像データ、読影結果のデータ、診療録のデータ、身体測定のデータ等の情報を指す。また、読影結果のデータ、診療録のデータ、身体測定のデータ等は、医療施設100に備えられた、図示しないデータ管理サーバにおいて、記憶管理されている。
【0024】
管理端末10は、ユーザ操作等に基づき、医療施設100における医療データ(医療施設100内に備えられているデータ管理サーバに保存されている医療データ)の所在を示すリンク情報を生成し、当該リンク情報を地域医療連携サーバ70に送信する。
【0025】
また、管理端末10は、医用画像データを記憶管理している第1画像サーバ20や第2画像サーバ30、その他の医療データを記憶管理している図示しない各データ管理サーバを監視し、医療データの変動(保存や移動(配置変更))を検知する。
【0026】
医療施設200、300、400は、医療施設100を構成している装置群の一部の装置又は全ての装置を備える。例えば、医療施設400は、画像ビューワ端末410等によって構成され、各装置は医療施設400内の通信ネットワークであるLANを介して、データ通信可能に接続されている。
【0027】
[地域医療連携サーバの機能的構成]
図3に、地域医療連携サーバ70の機能的構成を示す。図3に示すように、地域医療連携サーバ70は、制御部71、操作部72、通信部73、表示部74、記憶部75を備えて構成され、各部はバス76により接続されている。
【0028】
制御部71は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、地域医療連携サーバ70の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部72から入力される操作信号又は通信部73により受信される指示信号に応じて、記憶部75に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、RAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【0029】
操作部72は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部71に出力する。
【0030】
通信部73は、LANアダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークNを介して接続された医療施設100、200、300、400等の外部システムや外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0031】
表示部74は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部71から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。
【0032】
記憶部75は、ハードディスク等から構成され、制御プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。また、記憶部75は、各医療施設における医療データの所在を示すデータベースであるレジストリ751を記憶する。
【0033】
図4にレジストリ751のデータ構成を示す。図4に示すように、レジストリ751における1レコードは、「公開者情報」、「保存先情報」、「医療データ種類情報」、「患者情報」、「検査情報」、「医療データ特定情報」とから成る。ここで、1レコードは、1つの医療データのオブジェクト(例えば、医用画像データオブジェクト)の所在等を示す。以下、レジストリ751のレコードをリンク情報と称す。また、レジストリ751の1レコードに該当するリンク情報をリンク情報オブジェクトと称す。つまり、レジストリ751は、リンク情報オブジェクトの集合である。
【0034】
「公開者情報」は、医療データのオブジェクトの所在をレジストリ751に登録したユーザの情報である。「公開者情報」は、項目「公開者の氏名」、「公開者の役割」、「公開者の連絡先」「公開者の専門」等を含む。「公開者の役割」とは、読影医や診断医等のような役割を示す項目である。「公開者の専門」とは、内科や外科等のような専門分野を示す項目である。
【0035】
「保存先情報」は、医療データのオブジェクトを記憶管理しているデータ管理サーバと、当該データ管理サーバを備える医療施設に関する情報である。「保存先情報」は、項目「医療施設名」、「医療施設ID」、「装置名」、「装置ID」等を含む。「医療施設ID」とは、医療施設毎に割り振られるユニークなIDである。「装置ID」とは、各医療施設内の装置毎に割り振られるユニークなIDである。
【0036】
「医療データ種類情報」は、医療データの種類を示す情報である。「医療データ種類情報」は、項目「医療データ種類」等を含む。「医療データ種類」は、医用画像データ、所見レポートデータ(読影結果のデータに対応)、診療録データ(診療録のデータに対応)、身体測定データ(身体測定のデータに対応)等のような値をとる。
【0037】
「患者情報」は、医療データの対象となっている患者に関する情報である。「患者情報」は、項目「患者ID」、「患者名」、「生年月日」、「性別」等を含む。
【0038】
「検査情報」は、医療データのオブジェクトの生成を行った検査に関する情報である。「検査情報」は、項目「検査インスタンスUID」、「検査日」、「検査時刻」、「受付番号」、「担当医師」等を含む。
【0039】
「医療データ特定情報」は、医療データのオブジェクトを特定する情報である。「医療データ特定情報」は、項目「ユニークID」、「タイトル」等を含む。「ユニークID」とは、医療データオブジェクト毎のユニークなIDである。例えば、医療データの種類が医用画像データの場合、「ユニークID」は、SOPインスタンスUIDの値となる。当該ユニークIDにより、医療データオブジェクトが特定される。
【0040】
尚、レジストリ751のデータ構成は、上述の例に限定されず、適宜変更可能である。
【0041】
図3に戻り、制御部71は、管理端末10からリンク情報を受信すると、当該リンク情報をレジストリ751に登録する。具体的に、制御部71は、管理端末10から1又は複数のリンク情報オブジェクトを受信すると、当該リンク情報オブジェクトをレジストリ751のレコードとして追加する。また、制御部71は、受信したリンク情報オブジェクトの「医療データ特定情報」に含まれる「ユニークID」の値が、レジストリ751に既に登録されているリンク情報オブジェクトの「医療データ特定情報」に含まれる「ユニークID」の値と等しい場合は、受信したリンク情報オブジェクトを、既にレジストリ751に登録されているリンク情報オブジェクトのレコードに上書き(更新)する。
【0042】
また、制御部71は、管理端末10からリンク情報削除要求を受信すると、該当するレコード(リンク情報オブジェクト)をレジストリ751から削除する。具体的に、リンク情報削除要求にはレコード特定情報(ユニークID)の値が含まれており、制御部71は、管理端末10から受信したリンク情報削除要求に含まれるユニークIDと等しい値の「ユニークID」を持つ、レジストリ751に既に登録されているリンク情報オブジェクトを削除する。
【0043】
また、制御部71は、通信部73を介して、外部機器からリンク情報取得要求を受信すると、当該リンク情報取得要求に応じたリンク情報オブジェクトをレジストリ751から読み出す。そして、制御部71は、当該読み出したリンク情報オブジェクトを当該リンク情報取得要求の送信元である外部機器に、通信部73を介して送信する。
【0044】
[第1画像サーバの機能的構成]
図5に、第1画像サーバ20の機能的構成を示す。図5に示すように、第1画像サーバ20は、制御部21、操作部22、通信部23、表示部24、記憶部25を備えて構成され、各部はバス26により接続されている。
【0045】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、第1画像サーバ20の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部22から入力される操作信号又は通信部23により受信される指示信号に応じて、記憶部25に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、RAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【0046】
操作部22は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部21に出力する。
【0047】
通信部23は、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、医療施設100のLANを介して接続された管理端末10、第2画像サーバ30、RIS40、モダリティ50、画像ビューワ端末60、画像ビューワ端末410等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0048】
表示部24は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部21から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。
【0049】
記憶部25は、ハードディスク等から構成され、制御プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。また、記憶部25は、モダリティ50により生成された医用画像データ(1又は複数の医用画像データオブジェクト)を記憶する。
【0050】
また、記憶部25は、医用画像データを管理するためのデータベースプログラムを記憶する。当該データベースプログラムと制御部21との協働により、記憶部25に記憶されている医用画像データを管理する。
【0051】
制御部21は、通信部23を介して、医用画像データオブジェクト群を受信すると、当該医用画像データオブジェクト群を記憶部25に保存する。
【0052】
また、制御部21は、通信部23を介して、外部機器から医用画像データ取得要求を受信すると、当該医用画像データ取得要求に応じた医用画像データオブジェクトを記憶部25から読み出す。そして、制御部21は、当該読み出した医用画像データオブジェクトを当該医用画像データ取得要求の送信元である外部機器に、通信部23を介して送信する。
【0053】
また、制御部21は、通信部23を介して、外部機器から医用画像データ削除要求を受信すると、当該医用画像データ削除要求に応じた医用画像データオブジェクトを記憶部25から削除する。
【0054】
[第2画像サーバの機能的構成]
図6に、第2画像サーバ30の機能的構成を示す。図6に示すように、第2画像サーバ30は、制御部31、操作部32、通信部33、表示部34、記憶部35を備えて構成され、各部はバス36により接続されている。
【0055】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、第2画像サーバ30の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部32から入力される操作信号又は通信部33により受信される指示信号に応じて、記憶部35に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、RAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【0056】
操作部32は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部31に出力する。
【0057】
通信部33は、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、医療施設100のLANを介して接続された管理端末10、第1画像サーバ20、RIS40、モダリティ50、画像ビューワ端末60、画像ビューワ端末410等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0058】
表示部34は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部31から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。
【0059】
記憶部35は、ハードディスク等から構成され、制御プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。また、記憶部35は、モダリティ50により生成された医用画像データ(1又は複数の医用画像データオブジェクト)を記憶する。
【0060】
制御部31は、通信部33を介して、医用画像データオブジェクト群を受信すると、当該医用画像データオブジェクト群を記憶部35に保存する。
【0061】
また、制御部31は、通信部33を介して、外部機器から医用画像データ取得要求を受信すると、当該医用画像データ取得要求に応じた医用画像データオブジェクトを記憶部35から読み出す。そして、制御部31は、当該読み出した医用画像データオブジェクトを当該医用画像データ取得要求の送信元である外部機器に、通信部33を介して送信する。
【0062】
また、制御部31は、通信部33を介して、外部機器から医用画像データ削除要求を受信すると、当該医用画像データ削除要求に応じた医用画像データオブジェクトを記憶部35から削除する。
【0063】
[管理端末の機能的構成]
図7に、管理端末10の機能的構成を示す。図7に示すように、管理端末10は、制御部11、操作部12、通信部13、表示部14、記憶部15を備えて構成され、各部はバス16により接続されている。
【0064】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、管理端末10の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部12から入力される操作信号又は通信部13により受信される指示信号に応じて、記憶部15に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、RAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【0065】
操作部12は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部11に出力する。
【0066】
通信部13は、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、医療施設100のLANや通信ネットワークNを介して接続された第1画像サーバ20、第2画像サーバ30、RIS40、モダリティ50、地域医療連携サーバ70等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0067】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部11から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。
【0068】
記憶部15は、ハードディスク等から構成され、制御プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。また、記憶部15は、医療施設100内に設置されている全てのデータ管理サーバ(第1画像サーバ20、第2画像サーバ30を含む)の「装置名」「装置ID」を記憶している。
【0069】
制御部11は、通信部13を介して、第1画像サーバ20のデータベースプログラムに、新たに記憶部25に保存された医用画像データが有るか否か、記憶部25から削除された医用画像データが有るか否かを問い合わせる(監視する)。また、制御部11は、通信部13を介して、第2画像サーバ30のデータベースプログラムに、新たに記憶部35に保存された医用画像データが有るか否か、記憶部35から削除された医用画像データが有るか否かを問い合わせる(監視する)。制御部11は、これらの問い合わせ(監視)を、各データ管理サーバに対して行う。これらの問い合わせは、例えば、1日に1回、深夜4時に行われる。
【0070】
そして、制御部11は、これらの問い合わせの結果、新たに保存された医用画像データがある場合、当該保存された医用画像データの付帯情報を受信する。また、制御部11は、これらの問い合わせの結果、削除された医用画像データがある場合、当該削除された医用画像データの付帯情報を受信する。制御部11は、これらの付帯情報を受信することにより、医用画像データの保存、削除を検知する。
【0071】
また、制御部11は、これらの監視の結果、医用画像データの保存を検知すると、当該検知した情報(保存された医用画像データの付帯情報)とユーザ操作による操作部12からの操作信号とに基づいて、リンク情報(1又は複数のリンク情報オブジェクト)を生成する。そして、制御部11は、生成されたリンク情報(1又は複数のリンク情報オブジェクト)を通信部13を介して地域医療連携サーバ70に送信する。
【0072】
また、制御部11は、これらの監視の結果、医用画像データの削除を検知すると、当該検知した情報(削除された医用画像データの付帯情報)に基づいて、リンク情報削除要求を生成する。そして、制御部11は、生成されたリンク情報削除要求を通信部13を介して地域医療連携サーバ70に送信する。
【0073】
また、制御部11は、これらの監視の結果、医用画像データの削除と当該削除された医用画像データの保存とを検知すると、つまり医用画像データの移動(配置変更)を検知すると、当該検知した情報(配置変更された医用画像データの付帯情報)に基づいて、配置変更された医用画像データのリンク情報を取得する旨のリンク情報取得要求を生成する。そして、制御部11は、当該リンク情報取得要求を通信部13を介して地域医療連携サーバ70に送信する。そして、制御部11は、地域医療連携サーバ70から該当するリンク情報(1又は複数のリンク情報オブジェクト)を受信すると、当該リンク情報に基づいて、配置変更後の新たなリンク情報を生成する。具体的に、制御部11は、各リンク情報オブジェクトに含まれる「保存先情報」の項目「装置名」、「装置ID」の値を書き換える。
【0074】
そして、制御部11は、配置変更された医用画像データのリンク情報を削除する旨のリンク情報削除要求を地域医療連携サーバ70に送信し、地域医療連携サーバ70に該当するリンク情報を削除させる。そして、制御部11は、生成した配置変更後の新たなリンク情報を地域医療連携サーバ70に送信し、レジストリ751に登録させる。
【0075】
[管理端末における医療データの配置変更の登録処理の概念図]
図8に、第1画像サーバ20に記憶されている医用画像データが、第2画像サーバ30に移動された場合に、管理端末10において実行される処理の概念図を示す。
【0076】
管理端末10は、一定の時間間隔(例えば、1日1回)で、第1画像サーバ20及び第2画像サーバ30のデータベースに新たに保存された医用画像データ、削除された医用画像データが有るか否かを問い合わせている(監視している)。
【0077】
まず、図8(a)に示すように、医用画像データが、第1画像サーバ20に保存されると、管理端末10は、当該医用画像データの保存を検知し、ユーザ操作等に基づき、地域医療連携サーバ70に医用画像データの所在(リンク情報)を登録する。このとき、地域医療連携サーバ70は、「当該医用画像データは第1画像サーバ20にある」として医用画像データの所在を管理する。
【0078】
次に、図8(b)に示すように、医用画像データが、第1画像サーバ20から第2画像サーバ30に配置変更される(移動する)。
【0079】
次に、図8(c)に示すように、管理端末10は、当該医用画像データの移動(配置変更)を検知する。具体的には、管理端末10は、第1画像サーバ20における当該医用画像データの削除と、第2画像サーバ30における当該医用画像データの保存とを検知する。そして、管理端末10は、当該医用画像データの移動を検知すると、地域医療連携サーバ70が管理している当該医用画像データの所在(リンク情報)を更新(削除と登録)する。このとき、地域医療連携サーバ70は、「当該医用画像データは第2画像サーバ30にある」として医用画像データの所在を管理する。
【0080】
[医療データを配置変更する際に、地域医療連携システムにおいて実行される処理]
次に、第1画像サーバ20に記憶されている医用画像データが、第2画像サーバ30に配置変更された場合に、地域医療連携システム1において実行される各装置の具体的な動作について、図9を用いて説明する。
【0081】
まず、モダリティ50は、医用画像データオブジェクト群を生成し、第1画像サーバ20に送信する。そして、第1画像サーバ20は、当該医用画像データオブジェクト群を受信して保存する(ステップS1)。
【0082】
管理端末10は、第1画像サーバ20のデータベースプログラムに問い合わせて、医用画像データオブジェクト群の保存を検知する(ステップS2)。具体的に、管理端末10は、データベースプログラムから当該問い合わせの結果、保存された各医用画像データオブジェクトの付帯情報を取得する。
【0083】
そして、管理端末10は、検知した情報(保存された医用画像データの付帯情報)とユーザ操作等に基づいて、リンク情報オブジェクト群を生成する。そして、管理端末10は、生成したリンク情報オブジェクト群を地域医療連携サーバ70に送信する(ステップS3)。具体的に、管理端末10は、第1画像サーバ20に1000個の医用画像データオブジェクト(医用画像1000枚分のデータ)が保存された場合、リンク情報オブジェクトを1000個生成し、地域医療連携サーバ70に送信する。
【0084】
地域医療連携サーバ70は、管理端末10からリンク情報オブジェクト群を受信すると、当該リンク情報をレジストリ751に登録する(ステップS4)。
【0085】
その後、第1画像サーバ20は、ステップS1において保存した医用画像データオブジェクト群を第2画像サーバに送信し、当該医用画像データオブジェクト群を削除する(ステップS5)。そして、第2画像サーバ30は、当該医用画像データオブジェクト群を受信して保存する(ステップS6)。つまり、医用画像データオブジェクト群が、第1画像サーバ20から第2画像サーバ30に配置変更されたことになる。
【0086】
具体的には、画像ビューワ端末60(又は医療施設100を構成する図示しないクライアント端末)が、ユーザ操作等に基づき、第1画像サーバ20に医用画像データ取得要求を送信し、医用画像データオブジェクト群を取得する。そして、画像ビューワ端末60が、第1画像サーバ20に医用画像データ削除要求を送信し、第1画像サーバ20に保存されている当該医用画像データオブジェクト群が削除される。次に、画像ビューワ端末60は、前記取得した医用画像データオブジェクト群を第2画像サーバ30に送信し、当該医用画像データオブジェクト群が第2画像サーバ30に保存される。
【0087】
そして、管理端末10は、第1画像サーバ20及び第2画像サーバ30の各データベースプログラムに問い合わせて、医用画像データオブジェクト群の配置変更を検知する(ステップS7)。具体的に、管理端末10は、第1画像サーバ20のデータベースプログラムに問い合わせて、医用画像データオブジェクト群の削除を検知する。また、管理端末10は、第2画像サーバ30のデータベースプログラムに問い合わせて、医用画像データオブジェクト群の保存を検知する。
【0088】
そして、管理端末10は、検知した情報(配置変更された医用画像データの付帯情報)等に基づいて、配置変更された当該医用画像データオブジェクト群のリンク情報を取得する旨のリンク情報取得要求を生成し、地域医療連携サーバ70に送信する(ステップS8)。
【0089】
そして、地域医療連携サーバ70は、当該リンク情報取得要求に応じて、配置変更された医用画像データオブジェクト群のリンク情報(リンク情報オブジェクト群)を管理端末10に送信する(ステップS9)。
【0090】
そして、管理端末10は、地域医療連携サーバ70から受信した、配置変更された医用画像データオブジェクト群のリンク情報に基づいて、配置変更後の新たなリンク情報を生成する(ステップS10)。具体的に、管理端末10は、地域医療連携サーバ70から受信した、各リンク情報オブジェクトに含まれる「保存先情報」の項目「装置名」、「装置ID」の値を、第1画像サーバ20に対応する値から第2画像サーバ30に対応する値へと書き換える。
【0091】
そして、管理端末10は、配置変更された当該医用画像データオブジェクト群のリンク情報削除要求を地域医療連携サーバ70に送信する(ステップS11)。そして、地域医療連携サーバ70は、リンク情報削除要求に応じて、配置変更された医用画像データオブジェクト群のリンク情報オブジェクト群(レコード群)をレジストリ751から削除する(ステップS12)。
【0092】
そして、管理端末10は、ステップS10において生成した、配置変更後の新たなリンク情報(リンク情報オブジェクト群)を地域医療連携サーバ70に送信する(ステップS13)。そして、地域医療連携サーバ70は、受信した配置変更後の新たなリンク情報オブジェクト群(レコード群)をレジストリ751に登録する(ステップS14)。以上で、処理が終了する。
【0093】
[医療データを取得する際に、地域医療連携システムにおいて実行される処理]
次に、医療施設400の画像ビューワ端末410が、他医療施設において管理される医療データを取得する際に、地域医療連携システム1において実行される各装置の具体的な動作について図10を用いて説明する。尚、本処理では、医療施設400に勤務する医師が、医療施設100において行われた、ある検査において生成された医用画像データを参照する場面を想定している。
【0094】
まず、医療施設400の画像ビューワ端末410において、医師等は、参照したい医用画像データの撮影対象となった患者の「患者ID」、「患者名」や、「検査日」等を入力するユーザ操作を行う。そして、画像ビューワ端末410は、当該ユーザ操作に基づき、リンク情報取得要求を地域医療連携サーバ70に送信する(ステップS101)。ここで、リンク情報取得要求には、「患者ID」、「患者名」、「検査日」等が含まれており、これらの情報に基づき、取得情報が特定される。
【0095】
地域医療連携サーバ70は、医療施設400の画像ビューワ端末410からリンク情報取得要求を受信すると、当該リンク情報取得要求に含まれる「患者ID」、「患者名」、「検査日」等と同じ値を持つ患者情報、検査情報を含んだリンク情報オブジェクトをレジストリ751の中から特定して読み出す。そして、地域医療連携サーバ70は、当該読み出したリンク情報オブジェクトを画像ビューワ端末410に送信する(ステップS102)。具体的に、「患者ID」、「患者名」、「検査日」に対応する検査が1検査であり、当該検査において、医用画像が1000枚生成されている場合、地域医療連携サーバ70は、医用画像1000枚に対応する1000個のリンク情報オブジェクトを画像ビューワ端末410に送信する。
【0096】
次に、画像ビューワ端末410は、地域医療連携サーバ70から受信した1又は複数のリンク情報オブジェクトに基づいて、医用画像データ取得要求を生成し、医療施設100の第2画像サーバ30に送信する(ステップS103)。
【0097】
具体的に、画像ビューワ端末410は、地域医療連携サーバ70から受信した1又は複数のリンク情報オブジェクトに含まれる医療データ種類情報の項目「医療データ種類」の値を参照し、この値が「医用画像データ」であるリンク情報オブジェクトを抽出する。そして、画像ビューワ端末410は、抽出したリンク情報オブジェクトに含まれる「医療データ特定情報」等に基づき、医用画像データ取得要求を生成する。この場合、医用画像データ取得要求は、抽出したリンク情報オブジェクトの数だけ生成されることになる。そして、画像ビューワ端末410は、抽出したリンク情報オブジェクトに含まれる保存先情報の値を参照し、「医療施設ID」「装置ID」の値に基づき、医用画像データ取得要求の送信先を決定する。そして、画像ビューワ端末410は、生成した医用画像データ取得要求を第2画像サーバ30に送信する。
【0098】
第2画像サーバ30は、画像ビューワ端末410から医用画像データ取得要求を受信すると、該当する医用画像データオブジェクトを画像ビューワ端末410に送信する(ステップS104)。そして、画像ビューワ端末410は、第2画像サーバ30から送信された医用画像データオブジェクトに基づいて、医用画像をモニタに表示する(ステップS105)。
【0099】
以上、本実施の形態によれば、管理端末10は、自医療施設100内に設置された、第1画像サーバ20、第2画像サーバ30等のデータ管理サーバに、医療データの変動について定期的に問い合わせる(監視する)。そして、管理端末10が医療データの配置変更(移動)を検知した場合、配置変更後の新たな医療データの所在等の情報(リンク情報)を地域医療連携サーバ70に送信する。そして、地域医療連携サーバ70は、受信したリンク情報に基づき、レジストリ751を更新する。
【0100】
そのため、医療施設100に勤務する医師等のユーザが、第1画像サーバ20から第2画像サーバ30への医療データ(医用画像データ)の配置変更の情報を地域医療連携サーバ70に登録する更新作業を、管理端末10上で行う必要が無くなる。つまり、自医療施設における医療データの所在を地域医療連携サーバ70に登録した後に当該医療データが配置変更された場合、地域医療連携サーバ70に当該医療データの所在を更新する作業負担を無くすことができる。
【0101】
更に、管理端末10によって自動で当該更新が行われるため、更新の登録漏れや登録の誤りを防ぐことができる。
【0102】
尚、本実施の形態における記述は、本発明に係る医用画像システムの一例であり、これに限定されるものではない。システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても適宜変更可能である。
【0103】
例えば、管理端末10の機能を第1画像サーバ20や、第2画像サーバ30に持たせる構成としてもよい。
【0104】
また、本実施の形態では、プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記憶媒体を適用することが可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の一実施形態における地域医療連携システムのシステム構成図である。
【図2】医用画像データのデータ構成図である。
【図3】地域医療連携サーバのブロック図である。
【図4】レジストリのデータ構成図である。
【図5】第1画像サーバのブロック図である。
【図6】第2画像サーバのブロック図である。
【図7】管理端末のブロック図である。
【図8】管理端末における医療データの配置変更の登録処理の概念図である。
【図9】医療データを配置変更する際に、地域医療連携システムにおいて実行される処理を示すラダーチャートである。
【図10】医療データを取得する際に、地域医療連携システムにおいて実行される処理を示すラダーチャートである。
【符号の説明】
【0106】
1 地域医療連携システム
10 管理端末
11 制御部
12 操作部
13 通信部
14 表示部
15 記憶部
16 バス
20 第1画像サーバ
21 制御部
22 操作部
23 通信部
24 表示部
25 記憶部
26 バス
30 第2画像サーバ
31 制御部
32 操作部
33 通信部
34 表示部
35 記憶部
36 バス
40 RIS
50 モダリティ
60 画像ビューワ端末
70 地域医療連携サーバ
71 制御部
72 操作部
73 通信部
74 表示部
75 記憶部
76 バス
100 医療施設
200 医療施設
300 医療施設
400 医療施設
410 画像ビューワ端末
751 レジストリ
N 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各医療施設における医療データの所在を管理する地域医療連携サーバと、前記医療施設内に設置された管理端末とが通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続された地域医療連携システムであって、
前記管理端末は、
外部機器と各種データの送受信を行う通信手段と、
自医療施設内に設置された、医療データを記憶する記憶手段を有し当該医療データを管理する1又は複数の医療データサーバに、前記記憶手段に記憶された医療データの変動について前記通信手段を介して定期的に問い合わせ、前記医療データの配置変更を検知した場合、配置変更後の新たな医療データの所在を前記通信手段を介して前記地域医療連携サーバに送信する制御手段と、
を備え、
前記地域医療連携サーバは、
外部機器と各種データの送受信を行う通信手段と、
各医療施設における医療データの所在を管理するためのレジストリを記憶する記憶手段と、
前記通信手段が前記管理端末から前記配置変更後の新たな医療データの所在を受信した場合、前記配置変更後の新たな医療データの所在を、前記レジストリに登録する制御手段と、
を備える地域医療連携システム。
【請求項2】
医療施設内に設置された管理端末であって、
外部機器と各種データの送受信を行う通信手段と、
自施設内に設置された、医療データを記憶する記憶手段を有し当該医療データを管理する1又は複数の医療データサーバに、前記記憶手段に記憶された医療データの変動について前記通信手段を介して定期的に問い合わせ、前記医療データの配置変更を検知した場合、配置変更後の新たな医療データの所在を前記通信手段を介して、各医療施設における医療データの所在を管理する地域医療連携サーバに送信する制御手段と、
を備える管理端末。
【請求項3】
医療施設内に設置されたコンピュータを、
外部機器と各種データの送受信を行う通信手段、
自施設内に設置された、医療データを記憶する記憶手段を有し当該医療データを管理する1又は複数の医療データサーバに、前記記憶手段に記憶された医療データの変動について前記通信手段を介して定期的に問い合わせ、前記医療データの配置変更を検知した場合、配置変更後の新たな医療データの所在を前記通信手段を介して、各医療施設における医療データの所在を管理する地域医療連携サーバに送信する制御手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−128660(P2011−128660A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−104348(P2008−104348)
【出願日】平成20年4月14日(2008.4.14)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】