基地局装置および通信端末
【課題】端末における制御チャネルの受信品質を向上させるとともに、端末における電池の消耗を低減させる。
【解決手段】基地局装置10は、各サブフレームに対し無線リソース割当を実行し、各サブフレームに対する割当結果を当該サブフレームに適用するダイナミックスケジューラモードと、周期P毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行し、周期P毎のサブフレームに対する割当結果をサブフレームnからn+P−1までの連続するP個の各サブフレームに適用する連続送信型スケジューラモードとを備え、連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報と、連続送信型スケジューラモードの周期を示す連続送信周期情報とを端末に通知する端末通知手段を備える。
【解決手段】基地局装置10は、各サブフレームに対し無線リソース割当を実行し、各サブフレームに対する割当結果を当該サブフレームに適用するダイナミックスケジューラモードと、周期P毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行し、周期P毎のサブフレームに対する割当結果をサブフレームnからn+P−1までの連続するP個の各サブフレームに適用する連続送信型スケジューラモードとを備え、連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報と、連続送信型スケジューラモードの周期を示す連続送信周期情報とを端末に通知する端末通知手段を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基地局装置および通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project)などの無線インターフェースの標準化団体では、W−CDMAなどの第3世代システムのさらなる周波数利用効率の改善を目指して、LTE(Long Term Evolution)に代表される、第3世代の後継システムの標準化が進んでいる。LTEは無線アクセス方式として、下りリンク(基地局から移動局へのデータ通信リンク)にOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を用いる。OFDMAでは、システム帯域幅を複数のサブキャリア群に分割し、サブキャリア群ごとに異なる端末(移動局/UE)にデータチャネルを割り当てることができる。また、サブキャリア群の構成や割り当て端末は時間とともに変更することができる。従って、OFDMAシステムでは、周波数成分と時間成分からなる二次元的な無線リソースを用いて、柔軟に、物理チャネルの割り当てを行うことができる。
【0003】
LTEでは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)と呼ばれる下り制御チャネルを用いて、時変するアップリンクとダウンリンクのデータチャネルの割り当て情報を端末に通知する。14OFDMシンボル×帯域のサブキャリア数により構成されるLTEの下りサブフレームにおいて、PDCCHとPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)は、図9に示すように時間多重される。PDCCH用のPDCCH領域(PDCCH region)は、先頭のOFDMシンボルから最大3OFDMシンボルを占有し、占有する大きさは固定されていない。従って、LTEのダウンリンクでは、PDCCH領域として占有するOFDMシンボル数、即ち、PDCCH用のOFDMシンボル数の情報を端末に通知するため、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)が用いられる(例えば、非特許文献1、2参照)。
【0004】
端末におけるPDSCHの受信の手順、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信の手順について説明する。
(手順1)サブフレーム毎にPCFICHを受信し、PDCCH用のOFDMシンボル数の情報を取得する。
(手順2)(手順1)において取得したPDCCH用のOFDMシンボル数の情報を用いて、自端末宛のPDCCHを受信(解読)して、自端末宛のPDSCH/PUSCHの割当情報の存否(存在の有無)を確認(判断)する。なお、各端末宛の割当情報は、存在する場合には、PDCCH領域内の所定領域(PDCCH用のOFDMシンボル数と各端末を識別する識別情報(UEid)とから求められる領域)に格納(配置)されている。
(手順3)(手順2)において自端末宛の割当情報が存在する場合、当該割当情報を取得し、当該割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する。なお、自端末宛の割当情報が存在しない場合には(手順3)は行わない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】3GPP, TS 36.211 V9.1.0, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation (Release 9),” March 2010.
【非特許文献2】3GPP, TS 36.213 V9.1.0, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical layer procedures (Release 9),” March 2010.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術には以下の課題1、2が存在する。
(課題1)
課題1は、マクロ基地局とローカル基地局(マクロ基地局よりも送信電力が低い基地局)とからエリア展開した場合に、制御チャネル(PDCCH)の受信品質が低下するという問題である。具体的には、図10の左側に示す干渉シナリオA、図10の右側に示す干渉シナリオBの夫々のシナリオに示すように受信品質の低下が問題となる。
なお、PDSCHは、PDSCH領域内において干渉を避けるように領域を選択して格納するが、PDCCHは、手順2にて説明したように、PDCCH領域内の所定領域に格納するため、与干渉基地局からの干渉を受け易い。
【0007】
(課題1−干渉シナリオA)
干渉シナリオAにおける、ローカル基地局は、自局に対して予め登録された登録済みの端末(干渉シナリオAにおいて、「CSG(Closed Subscriber Group) UE」とも称する)からのアクセス(オープン)を許可する一方、自局に対して未登録の端末(干渉シナリオAにおいて、「非CSG UE」とも称する)からのアクセスを許可しないローカル基地局(CSG基地局。干渉シナリオAにおいて、「CSG Home eNB」とも称する)である。
干渉シナリオAは、CSG Home eNBに近接する、非CSG UEの制御チャネルの受信品質が、当該CSG Home eNBからの強い干渉によって、低下するという場面を問題とする。
即ち、干渉シナリオAでは、与干渉基地局はCSG Home eNBである。また、干渉を受ける端末(以下、「被干渉端末」という)は、与干渉基地局の近傍においてマクロ基地局(Macro eNB)に接続している非CSG UEである。
(課題1−干渉シナリオB)
干渉シナリオBにおける、ローカル基地局は、アクセスを許可する端末を限定しないローカル基地局(非CSG基地局。干渉シナリオBにおいて、「Pico eNB」とも称する)である。
干渉シナリオBは、Pico eNBのカバレッジの拡張により、拡張されたエリアにおいて、Pico eNBに接続した接続端末(干渉シナリオBにおいて、「Pico UE」とも称する)の制御チャネルの受信品質が、Macro eNBからの強い干渉によって、低下するという場面を問題とする。
即ち、干渉シナリオBでは、与干渉基地局は、Macro eNBである。また、被干渉端末は、拡張されたエリアにおいてPico eNBに接続しているPico UEである。
(課題2)
課題2は、上述の手順1〜手順3の如くサブフレーム毎に、PCFICH受信→PDCCH受信→PDSCH受信/PUSCH送信(自端末宛の割当情報を取得した場合)を行うため、端末における電池の消耗が大きいという問題である。なお、課題2は、マクロ基地局とローカル基地局とからエリア展開した場合に限定する問題ではない。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、端末における制御チャネルの受信品質を向上させるとともに、端末における電池の消耗を低減させることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題を解決するために、本発明の一態様である基地局装置は、各サブフレームに対し無線リソース割当を実行し、各サブフレームに対する割当結果を当該サブフレームに適用するダイナミックスケジューラモードと、周期P毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行し、周期P毎のサブフレームに対する割当結果をサブフレームnからn+P−1までの連続するP個の各サブフレームに適用する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置であって、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報と、前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す連続送信周期情報とを端末に通知する端末通知手段を備えることを特徴とする。
【0010】
上記基地局装置の前記端末通知手段は、PDCCH領域に、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を格納し、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を端末に通知するようにしてもよい。
【0011】
上記基地局装置の前記端末通知手段は、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを用いて、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を端末に通知するようにしてもよい。
【0012】
上記基地局装置の前記端末通知手段は、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を含むSIB(System Information Broadcast)情報を用いて、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を端末に通知するようにしてもよい。
【0013】
上記基地局装置は、自基地局のカバレッジエリア内に存在するローカル基地局に、X2インターフェースを用いて、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を通知するローカル基地局通知手段を更に備えるようにしてもよい。
【0014】
上記基地局装置は、自基地局によって干渉を受ける被干渉端末がカバレッジエリア内に存在するか否かを検知する検知手段と、前記被干渉端末が存在しない場合にスケジューラモードをダイナミックスケジューラモードとし、前記被干渉端末が存在する場合にスケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとするスケジューラモード決定手段とを更に備えるようにしてもよい。
【0015】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である通信端末は、各サブフレームに対し無線リソース割当を実行するダイナミックスケジューラモードと、周期毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置と通信する通信端末であって、PDCCH内に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報に基づいて、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を判断する適用有無判断手段と、前記連続送信型スケジューラモードが適用されていると判断された場合に、当該PDCCH内に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す連続送信周期情報によって示される周期Pを取得するとともに、当該PDCCHを受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する無線リソース割当の割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する送受信手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である通信端末は、各サブフレームに対し無線リソース割当を実行するダイナミックスケジューラモードと、周期毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置と通信する通信端末であって、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報と前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期Pを示す連続送信周期情報とを含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを受信したか否かを判断する受信判断手段と、前記RRCメッセージが受信されたと判断された場合に、当該RRCメッセージ内の連続送信適用有無情報に基づいて、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を判断する適用有無判断手段と、前記連続送信型スケジューラモードが適用されていると判断された場合に、当該RRCメッセージ内の前記連続送信周期情報によって示される周期Pを取得するとともに、無線リソース割当の割当情報を受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する前記割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する送受信手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である通信端末は、各サブフレームに対し無線リソース割当を実行するダイナミックスケジューラモードと、周期毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置と通信する通信端末であって、SIB(System Information Broadcast)情報に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報に基づいて、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を判断する適用有無判断手段と、前記連続送信型スケジューラモードが適用されていると判断された場合に、当該SIB情報に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す連続送信周期情報によって示される周期Pを取得するとともに、無線リソース割当の割当情報を受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する前記割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する送受信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、端末における制御チャネルの受信品質を向上させるとともに、端末における電池の消耗を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態による基地局装置10の機能ブロック図である。
【図2】連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングを説明するための説明図である。
【図3】基地局装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】PDCCHの種類について説明する説明図である。
【図5】連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を追加したDCI format0の一例である。
【図6】連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を追加したDCI format1の一例である。
【図7】通知手段1を採用した場合の端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】通知手段2を採用した場合の端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】従来技術における、PDCCHとPDSCHの時間多重を示す模式図である。
【図10】従来技術における、ヘテロジニアス無線アクセスネットワークの構成例である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態による基地局装置10の機能ブロックである。基地局装置10は、上述の干渉シナリオA、Bにおける与干渉基地局に設置する基地局装置である。具体的には、干渉シナリオAにおけるCSG Home eNB、又は、干渉シナリオBにおけるMacro eNBの何れかに設置する基地局装置である。
【0021】
基地局装置10は、図1に示すように、検知部110、スケジューラモード決定部130、OFDMシンボル数決定部140、ダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部160、ダウンリンク制御チャネルの無線リソース割当部162、PDCCH生成部164、データチャネル生成部166およびPCFICH生成部170を備える。
【0022】
まず、後段の処理である、ダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部160、ダウンリンク制御チャネルの無線リソース割当部162、PDCCH生成部164、データチャネル生成部166およびPCFICH生成部170について簡単に説明する。
【0023】
ダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部160は、スケジューラモード決定部130から通知されたスケジューラモード(後述)などに基づいて、データチャネル(PDSCH/PUSCH)への無線リソースの割り当てを決定する。
ダウンリンク制御チャネルの無線リソース割当部162は、データチャネル(PDSCH/PUSCH)の割当結果などに基づいて、PDCCHへの無線リソースの割り当てを決定する。
PDCCH生成部164は、PDCCHの割当結果に基づいて、PDCCHを生成し、所定の無線リソースに配置する。
データチャネル生成部166は、データチャネル(PDSCH)の割当結果、および、PDCCHの割当結果に基づいて、データチャネル(PDSCH)を生成し、所定の無線リソースに配置する。
PCFICH生成部170は、OFDMシンボル数決定部140から通知されたOFDMシンボル数に基づいて、PCFICHを生成し、所定の無線リソースに配置する。
【0024】
続いて、前段の処理である、検知部110、スケジューラモード決定部130およびOFDMシンボル数決定部140について説明する。
【0025】
検知部110は、自基地局10によって干渉を受ける端末(被干渉端末)が、自基地局10のカバレッジエリア内に存在するか否かを検知する。具体的には、被干渉端末は、干渉シナリオAの場合には自基地局10(CSG Home eNB)によって干渉を受ける非CSG UEである。また、干渉シナリオBの場合には自基地局10(Macro eNB)によって干渉を受けるPico UEである。
【0026】
例えば、干渉シナリオAの場合には、検知部110は、自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に位置していなかった被干渉端末(非CSG UE)が当該カバレッジエリア内に位置するようになった旨、当該カバレッジエリア内に位置していた被干渉端末がまだ当該カバレッジエリア内に位置している旨、および、当該カバレッジエリア内に位置していた被干渉端末が当該カバレッジエリア内に位置しないようになった旨を検知する。検知部110は、検知を行って得られた検知結果をスケジューラモード決定部130およびOFDMシンボル数決定部140に通知する。
【0027】
また、干渉シナリオBの場合には、検知部110は、Pico eNBのカバレッジの拡張後における自基地局10(Macro eNB)のカバレッジエリア内(拡張部分)に位置していなかった被干渉端末(Pico UE)が当該カバレッジエリア内(拡張部分)に位置するようになった旨、当該カバレッジエリア内(拡張部分)に位置していた被干渉端末がまだ当該カバレッジエリア内(拡張部分)に位置している旨、および、当該カバレッジエリア内(拡張部分)に位置していた被干渉端末が当該カバレッジエリア内(拡張部分)に位置しないようになった旨を検知する。
検知部110は、検知を行って得られた検知結果をスケジューラモード決定部130およびOFDMシンボル数決定部140に通知する。
なお、検知部110は、Pico eNBから上述の検知結果を取得してもよい。即ち、検知部110自身が検知を行って検知結果を得るのではなく、Pico eNBが検知(拡張部分に位置していなかったPico UEが拡張部分に位置するようになった旨、拡張部分に位置していたPico UEがまだ拡張部分に位置している旨、および、拡張部分に位置していたPico UEが拡張部分に位置しないようになった旨の検知)を行って、基地局装置10(検知部110)に検知結果を通知してもよい。
【0028】
なお、上述の検知には種々の手法を用いることができる。例えば、干渉シナリオAの場合、検知部110は、マクロ基地局(Macro eNB)から送信される、被干渉端末(非CSG UE)のハンドオーバー(Handover)要求を監視し、自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が存在するか否かを検知する。具体的には、被干渉端末(非CSG UE)が、マクロ基地局のカバレッジエリア内において、自基地局10のカバレッジエリアに移動した場合、マクロ基地局は、被干渉端末に対しハンドオーバー要求を送信する。従って、検知部110は、閾値以上の被干渉端末のハンドオーバー要求を、一定期間、マクロ基地局から受信した場合に、自基地局10のカバレッジエリア内に被干渉端末が存在する旨を検知する。また、被干渉端末が、自基地局10のカバレッジエリアから離れていく場合、マクロ基地局から送信されるハンドオーバー要求がなくなる。従って、検知部110は、マクロ基地局から送信されていた被干渉端末のハンドオーバー要求を、一定期間、受信しなくなった場合に、自基地局10のカバレッジエリア内から被干渉端末が存在しなくなった旨を検知する。
【0029】
スケジューラモード決定部130は、被干渉端末の検知結果を検知部110から取得する。スケジューラモード決定部130は、被干渉端末の検知結果を取得した場合、当該検知結果に基づいて、自基地局10のスケジューラモードを決定する(詳細は後述)。スケジューラモード決定部130は、決定したスケジューラモードをダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部160に通知する。
【0030】
以下、スケジューラモードの決定方法について説明する。
(1.干渉シナリオAにおいて被干渉端末が自基地局10のカバレッジエリア内に存在しない旨の検知結果を取得した場合、又は、干渉シナリオBにおいて被干渉端末が拡張されたカバレッジエリア内に存在しない旨の検知結果を取得した場合)
スケジューラモード決定部130は、自基地局10のスケジューラモードをダイナミックスケジューラモードに決定する。ダイナミックスケジューラモードは、全サブフレームに対し無線リソース割当を実行し、夫々のサブフレームに対する割当結果を当該夫々のサブフレームに適用するスケジューラモードである。
【0031】
ダイナミックスケジューラモードによるダイナミックスケジューリングを行う場合、ダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部160は、自基地局10と接続する接続端末(干渉シナリオAの場合には自基地局10(CSG Home eNB)と接続するCSG UE、干渉シナリオBの場合には自基地局10(Macro eNB)と接続するMacro UE)からフィードバックされたCQI情報に基づいて、サブフレーム毎に、接続端末のPDSCH/PUSCHに対し無線リソースを割り当てる。
【0032】
(2.干渉シナリオAにおいて被干渉端末が自基地局10のカバレッジエリア内に存在する旨の検知結果を取得した場合、又は、干渉シナリオBにおいて被干渉端末が拡張されたカバレッジエリア内に存在する旨の検知結果を取得した場合)
スケジューラモード決定部130は、自基地局10のスケジューラモードを連続送信型スケジューラモードに決定する。連続送信型スケジューラモードは、周期P毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行し、周期P毎のサブフレームに対する割当結果をサブフレームnからn+P−1までの連続するP個の各サブフレームに適用するスケジューラモードである。
【0033】
図2は、連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングを説明するための説明図である。図2に示すように、連続送信型スケジューリングは、予め指定した周期P毎にスケジューリングを行い、サブフレームnでの無線リソース割当結果をサブフレームnからn+P−1までの連続するP個の全サブフレームに適用するスケジューリングである。連続送信型スケジューリングを行う場合、ダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部160は、サブフレームn(サブフレームn+P、サブフレームn+2P、…も同様)において、ダイナミックスケジューリングと同様に、無線リソースの割り当てを行うが、サブフレームn+1からn+P−1の連続するP−1個のサブフレームにおいては、無線リソースの割り当てを行わない。
【0034】
つまり、基地局装置10は、連続送信型スケジューラモードを適用した場合、サブフレームn(サブフレームn+P、サブフレームn+2P、…も同様)においては、PCFICH送信とPDCCH送信が必要となるが、サブフレームn+1からn+P−1の連続するP−1個のサブフレームにおいては、PCFICH送信とPDCCH送信は不要となる。なお、接続端末は、サブフレームnのPDCCHにより通知された無線リソース割当結果を用いて、サブフレームnからn+P−1の連続するP個のサブフレームにおいて、PDSCH受信/PUSCH受信を行うため、サブフレームn+1からn+P−1の連続するP−1個のサブフレームにおいて、PCFICH受信とPDCCH受信は不要となる。
【0035】
なお、基地局装置10は、連続送信型スケジューラモードの適用の有無(ON/OFF)を示す情報(以下、「連続送信適用有無情報」又は「連続送信型スケジューラON/OFF Flag」という)、及び、連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す情報(以下、「連続送信周期情報」という)を接続端末に通知する必要がある。連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報の通知手段としては種々の通知手段が考えられるが、詳細は後述する。
【0036】
OFDMシンボル数決定部140は、被干渉端末の検知結果を検知部110から取得する。OFDMシンボル数決定部140は、端末30の検知結果を取得した場合、当該検知結果に基づいて、自基地局10においてPDCCHに使用するOFDMシンボル数を決定する。OFDMシンボル数決定部140は、決定したOFDMシンボル数をPCFICH生成部170に通知する。
【0037】
以下、PDCCHに使用するOFDMシンボル数の決定方法について説明する。
(1.干渉シナリオAにおいて被干渉端末が自基地局10のカバレッジエリア内に存在しない旨の検知結果を取得した場合、又は、干渉シナリオBにおいて被干渉端末が拡張されたPico eNBのカバレッジエリア内に存在しない旨の検知結果を取得した場合)
上記1の場合、OFDMシンボル数決定部140は、スケジューラモードはダイナミックスケジューラモードとなるため、OFDMシンボル数を常に0以外の値とする。なお、PDCCHのOFDMシンボル数を常に0以外の値とするため、PCFICH生成部170は、毎サブフレーム、PCFICHを送信する。
【0038】
(2.干渉シナリオAにおいて被干渉端末が自基地局10のカバレッジエリア内に存在する旨の検知結果を取得した場合、又は、干渉シナリオBにおいて被干渉端末が拡張されたPico eNBのカバレッジエリア内に存在する旨の検知結果を取得した場合)
上記2の場合も上記1の場合と同様、OFDMシンボル数決定部140は、OFDMシンボル数を常に0以外の値とする。
【0039】
以上のように、基地局装置10は、被干渉端末に対する干渉が問題となりそうな場合には、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとしているため、被干渉端末における制御チャネルの受信品質を向上させることができる。また、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従っている間は、PCFICH受信とPDCCH受信を行わないため、被干渉端末における電池の消耗も低減させることができる。
【0040】
具体的には、干渉シナリオAにおいて自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が存在しているため、自基地局10(CSG Home eNB)のPCFICHとPDCCH等の制御チャネルの無線リソース配置とマクロ基地局のPCFICHとPDCCH等の制御チャネルの無線リソース配置とが重なるような場合であっても、連続送信型スケジューラモードでは実際には周期的にしか自基地局10(CSG Home eNB)からPCFICHとPDCCH等の制御チャネルを送信しないため、自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内の被干渉端末(非CSG UE)における、マクロ基地局からのPCFICHとPDCCH等の制御チャネルの受信品質を向上させることができる。また、自基地局10(CSG Home eNB)と接続する接続端末(CSG UE)は、周期P毎のサブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行うため、毎サブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行う場合に比べて電池の消耗が低減する。
【0041】
また、干渉シナリオBにおいてPico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)が存在しているため、自基地局10(Macro eNB)のPCFICHとPDCCH等の制御チャネルの無線リソース配置とPico eNBのPCFICHとPDCCH等の制御チャネルの無線リソース配置とが重なるような場合であっても、連続送信型スケジューラモードでは実際には周期的にしか自基地局10(Macro eNB)からPCFICHとPDCCH等の制御チャネルを送信しないため、拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)における、Pico eNBからのPCFICHとPDCCH等の制御チャネルの受信品質を向上させることができる。また、自基地局10(Macro eNB)と接続する接続端末(Macro UE)は、周期P毎のサブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行うため、毎サブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行う場合に比べて電池の消耗が低減する。
【0042】
なお、スケジューラモード決定部130は、一旦、スケジューラモードを決定した後に、無線リソース割当を見直すために、定期的に、スケジューラモードを切り替えるようにしてもよい。また、スケジューラモード決定部130は、定期的に切り替えることに代えて又は加えて被干渉端末の存否などの状況に応じて、イベントドリブン的にスケジューラモードを切り替えるようにしてもよい。定期的に、又は、イベントドリブン的に、スケジューラモードを切り替えるようにすれば、例えば、干渉シナリオAにおいて自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が長い時間存在する場合、又は、干渉シナリオBにおいてPico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)が長い時間存在する場合であっても、定期的に、ダイナミックスケジューラモードに切り替えることができるため、連続送信型スケジューリングの周期を待つことなく、無線リソースの割当を適宜見直すことができる。
【0043】
以下、基地局装置10の動作を説明する。図3は、基地局装置10の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図3(a)に示すフローチャートはダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードへのスケジューラモードの切り替え動作、図3(b)に示すフローチャートは連続送信型スケジューラモードからダイナミックスケジューラモードへのスケジューラモードの切り替え動作を示している。
【0044】
図3(a)において、検知部110は、所定のエリア内に被干渉端末が存在するか否かを判断する(ステップS10)。なお、上記所定のエリアは、干渉シナリオAにおいては自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア、干渉シナリオBにおいてはPico eNBの拡張されたカバレッジエリアである(図3(b)も同様)。
【0045】
ステップS10において検知部110が所定のエリア内に被干渉端末が存在しないと判断した場合(ステップS10:No)、具体的には、干渉シナリオAにおいて検知部110が自基地局10のカバレッジエリア内に被干渉端末が存在しないと判断した場合、又は、干渉シナリオBにおいて検知部110がPico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末が存在しないと判断した場合、ステップS20(後述)を飛ばして、図3(a)に示すフローチャートは終了する。つまり、スケジューラモード決定部130は、ダイナミックスケジューラモードを維持する。
【0046】
一方、ステップS10において検知部110が所定のエリア内に被干渉端末が存在すると判断した場合(ステップS10:Yes)、具体的には、干渉シナリオAにおいて検知部110が自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が存在すると判断した場合、又は、干渉シナリオBにおいて検知部110がPico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)が存在すると判断した場合、スケジューラモード決定部130は、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードに決定する(ステップS20)。つまり、スケジューラモード決定部130は、ダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードへのスケジューラモードを切り替える。そして、図3(a)のフローチャートは終了する。
【0047】
図3(b)において、検知部110は、ステップS10と同様に、所定のエリア内に被干渉端末が存在するか否かを判断する(ステップS30)。
【0048】
ステップS30において検知部110が所定のエリア内に被干渉端末が存在すると判断した場合(ステップS30:Yes)、スケジューラモード決定部130は、連続送信型スケジューラモードに決定してから所定の時間(周期Pに相当する時間)が経過したか否かを判断する(ステップS40)。所定の時間が経過していないと判断した場合(ステップS40:No)、ステップS30及びステップS40を繰り返し実行する。
【0049】
一方、ステップS30において所定のエリア内に被干渉端末が存在しないと判断した場合(ステップS30:No)、又は、ステップS40において所定の時間が経過したと判断した場合(ステップS40:Yes)、スケジューラモード決定部130は、スケジューラモードをダイナミックスケジューラモードに決定する(ステップS50)。つまり、スケジューラモード決定部130は、ダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードへのスケジューラモードを切り替える。そして、図3(b)のフローチャートは終了する。
【0050】
図3(b)に示すフローチャートでは、基地局装置10は、一旦、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードに決定した後に、無線リソース割当を見直すために、定期的に、スケジューラモードをダイナミックスケジューラモードに切り替えるようにしている(ステップS40(Yes)、ステップS50)。また、図3(b)に示すフローチャートでは、基地局装置10は、一旦、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードに決定した後に、イベントドリブン的に(ステップS30(No)、ステップS50)、スケジューラモードをダイナミックスケジューラモードに切り替えるようにしている。
【0051】
つまり、所定の時間を経過したときに(ステップS40(Yes))、又は、所定の時間の経過前であっても連続送信型スケジューラモードを維持する必要がなくなったときに(ステップS50(No))、ダイナミックスケジューラモードに切り替えるようにしているため、例えば、干渉シナリオAにおいて自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に接続端末(CSG UE)がハンドオーバー等により入ってきた場合(自基地局10に新たにRRC_Connectedとなった接続端末が存在するようになった場合)であっても、当該接続端末に対する無線リソース割当を迅速に行うことができる。また、干渉シナリオBにおいて自基地局10(Macro eNB)のカバレッジエリア内に接続端末(Macro UE)がハンドオーバー等により入ってきた場合であっても、当該接続端末に対する無線リソース割当を迅速に行うことができる。
【0052】
なお、上述の如く、スケジューラモードとしてダイナミックスケジューラモードと連続送信型スケジューラモードとが存在するため、基地局装置10は、連続送信適用有無情報を用いて連続送信型スケジューラモードの適用の有無(有:連続送信型スケジューラモードを適用/無:ダイナミックスケジューラモードを適用)を接続端末に通知するとともに、少なくとも連続送信型スケジューラモード適用有の場合には、連続送信周期情報を用いて連続送信型スケジューリングの周期を示す情報を接続端末に通知する必要がある。
【0053】
以下、基地局装置10による接続端末に対する、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報の通知手段について説明する。具体例として、下記、通知手段1、2、3について説明する。
【0054】
(通知手段1)
通知手段1は、PDCCH(領域)に、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を格納し、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を端末に通知する通知手段である。具体的には、PDCCHに、連続送信適用有無情報の領域として、1ビット(bit_continuousTransmissionScheduling)を確保し、連続送信周期情報の領域として数ビット(bits_P)を確保する。なお、「bit_continuousTransmissionScheduling」、「bits_P」という名称は一例であって、他の名称であっても構わない。PDCCH(領域)を用いれば、接続端末毎に、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を通知することができる。
【0055】
bit_continuousTransmissionScheduling=0は連続送信型スケジューラモード適用無(連続送信型スケジューラOFF)、bit_continuousTransmissionScheduling=1は連続送信型スケジューラモード適用有(連続送信型スケジューラON)である。つまり、基地局装置10は、連続送信型スケジューリングを行わない場合には、PDCCH内のbit_continuousTransmissionSchedulingに0をセットし、連続送信型スケジューリングを行う場合には、PDCCH内のbit_continuousTransmissionSchedulingに1をセットする。一方、接続端末は、PDCCH内のbit_continuousTransmissionSchedulingを参照し、値が0であった場合には、連続送信型スケジューリングが行われていないと判断し、値が1であった場合には、連続送信型スケジューリングが行われていると判断する。
【0056】
bits_PとしてPDCCH内に確保するビット数は、連続送信型スケジューリングの周期をどのように表現するのかによって異なる。PDCCH内に確保するビット数を抑えるために、連続送信型スケジューリングの周期を予め定めたN個のインデックス(I1、I2、…、IN)毎に定義したN種類の周期(P1、P2、…、PN)に限定してもよい。N個のインデックス(N種類の周期)をサポートする場合、PDCCH内にlog2(N)ビットのbits_Pを確保すればよい。つまり、基地局装置10は、あるインデックス(IM)によって定義された周期(PM)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングでは、PDCCH内のbits_Pに当該インデックス(IM)を表現するものとして予め定義してある値をセットする。一方、接続端末は、PDCCH内のbits_P を参照し、bits_P の値からインデックス(IM)を得て、インデックス(IM)から周期(PM)を得る。なお、接続端末は、PDCCH内のbit_continuousTransmissionSchedulingの値が1であった場合に、PDCCH内のbits_P を参照してもよい。
【0057】
なお、上記通知手段1において、PDCCHを通知するPDCCH生成部164又は出力部(非図示)が、PDCCH領域に、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を格納し、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を端末に通知する端末通知手段に相当する。
【0058】
図4は、PDCCHの種類について説明する説明図である。PDCCHには、図4に示すように、複数の種類が存在する。基地局装置10は、例えば、DCI format 0/1/1A/1B/1C/1D/2/2A/2Bの定義済みビットの直後に、連続送信適用有無情報の領域(bit_continuousTransmissionScheduling)、及び、連続送信周期情報の領域(bits_P)を追加する。図5は、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を追加したDCI format0の一例である。図6は、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を追加したDCI format1の一例である。
【0059】
以下、通知手段1を採用した場合の接続端末の動作を説明する。図7は、通知手段1を採用した場合の接続端末の動作の一例を示すフローチャートである。つまり、図7に示すフローチャートは、干渉シナリオAの場合には、通知手段1を採用した基地局装置10(CSG Home eNB)に接続する接続端末(CSG UE)の動作の一例、干渉シナリオBの場合には、通知手段1を採用した基地局装置10(Macro eNB)に接続する接続端末(Macro UE)の動作の一例を示している。なお、後述する図8に示すフローチャートについても同様である。
【0060】
図7において、あるサブフレームを受信した接続端末は、当該サブフレームについて連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報を記憶しているか否かを判断する(ステップS100)。
なお、接続端末は、周期(P)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う場合、割当情報を受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて参照するべき、サブフレーム毎のP個の割当情報(サブフレームn+1〜サブフレームn+P−1のP−1個のサブフレームに対する割当情報の内容は、何れもサブフレームnに対する割当情報と同一)を記憶する。
【0061】
ステップS100において割当情報を記憶していないと判断した場合(ステップS100:No)、接続端末は、当該サブフレームに自端末宛のPDSCH/PUSCHの割当情報が存在するか否かを判断する(ステップS110)。即ち、端末は、当該サブフレームにおいてPCFICH受信→PDCCH受信ができたか否かを判断する。なお、基地局装置10が、ダイナミックスケジューリングを行っている場合には、各サブフレームに割当情報が存在する。一方、基地局装置10が、周期(PK)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングを行っている場合には、周期(PK)毎のサブフレーム(例えば、サブフレームn、サブフレームn+PK、…、)には割当情報が存在し、周期(PK)間のサブフレーム(例えば、サブフレームn+1、サブフレームn+2、…、サブフレームn+PK−1)には割当情報が存在しない。
【0062】
ステップS110において割当情報が存在すると判断した場合(ステップS110:Yes)、当該割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する(ステップS120/送受信手段)。
【0063】
ステップS120に続いて、接続端末は、PDCCH内に含まれる連続送信適用有無情報に基づいて、連続送信型スケジューラの適用の有無を判断する(ステップS130/適用有無判断手段)。具体的には、接続端末は、PDCCH内のbit_continuousTransmissionSchedulingの値が1であるか否かを判断する。つまり、接続端末は、次サブフレーム以降について連続送信型スケジューリングに従うか否かを判断する。
【0064】
ステップS130において連続送信型スケジューラの適用有であると判断した場合(ステップS130:Yes)、接続端末は、ステップS120において用いた割当情報を記憶する(ステップS140)。即ち、接続端末は、次サブフレーム以降について連続送信型スケジューリングに従うと判断したため、連続送信型スケジューリングの周期(P)、及び、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として、次サブフレームからP−1個のサブフレームの夫々に対するP−1個の割当情報として、ステップS120において用いた割当情報を記憶する。そして、図7のフローチャートは終了する(ステップS100に戻って次サブフレームを処理する)。
【0065】
一方、ステップS110において割当情報が存在しないと判断した場合(ステップS110:No)、又は、ステップS130において連続送信型スケジューラの適用無であると判断した場合(ステップS130:No)、図7のフローチャートは終了する(ステップS100に戻って次サブフレームを処理する)。
【0066】
一方、ステップS100において割当情報を記憶していると判断した場合(ステップS100:Yes)、接続端末は、記憶している割当情報(当該サブフレームについて連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報)を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する(ステップS150/送受信手段)。即ち、接続端末は、PCFICH受信とPDCCH受信を行うことなく、PDSCH受信/PUSCH送信を行う。そして、図7のフローチャートは終了する(ステップS100に戻って次サブフレームを処理する)。
【0067】
以上のように、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っている間、PCFICH受信とPDCCH受信を行わないため、電池の消耗が低減する。例えば、干渉シナリオAの場合には、接続端末(CSG UE)は、基地局装置10(CSG Home eNB)による連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っている間、周期的にしかPCFICH受信とPDCCH受信を行わないため、電池の消耗が低減する。また、干渉シナリオBの場合には、接続端末(Macro UE)は、基地局装置10(Macro eNB)による連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っている間、周期的にしかPCFICH受信とPDCCH受信を行わないため、電池の消耗が低減する。
【0068】
また、基地局装置10は、連続送信型スケジューラモードを適用している間、PCFICHとPDCCHとを送信しないため、被干渉端末における制御チャネルの干渉が減少し、被干渉端末における制御チャネルの受信品質が向上する。例えば、干渉シナリオAの場合には、基地局装置10(CSG Home eNB)は、連続送信型スケジューラモードを適用している間、PCFICHとPDCCHとを送信しないため、被干渉端末(非CSG UE)における制御チャネルの干渉が減少し、被干渉端末(非CSG UE)における制御チャネルの受信品質が向上する。また、干渉シナリオBの場合には、基地局装置10(Macro eNB)は、連続送信型スケジューラモードを適用している間、PCFICHとPDCCHとを送信しないため、被干渉端末(Pico UE)における制御チャネルの干渉が減少し、被干渉端末(非CSG UE)における制御チャネルの受信品質が向上する。
【0069】
(通知手段2)
通知手段2は、データ領域(PDSCH(領域)/PUSCH(領域))のメッセージ(具体的には、RRC(Radio Resource Control)メッセージ)として、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を含むメッセージを追加(定義)し、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を接続端末に通知する通知手段である。なお、追加するメッセージをCTS_Configと称するが、名称は一例であって他の名称であってもかまわない。CTS_Configは、連続送信型スケジューラモードのconfigure用のメッセージである。CTS_Configを定義すれば、接続端末毎に、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を通知することができる。以下、ダイナミックスケジューラモード中に(即ち、ダイナミックスケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っているときに)CTS_Configを受信した場合(CASE1)と、連続送信型スケジューラモード中に(連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っているときに)CTS_Configを受信した場合(CASE2)とに場合分けして接続端末の動作を説明する。
【0070】
(通知手段2−CASE1)
接続端末は、ダイナミックスケジューラモード中に、CTS_Configを受信した場合、CTS_Config内の連続送信適用有無情報を参照する。接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示す場合には、CTS_Config内の連続送信周期情報から周期(P)を得て、割当情報を受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する割当情報を用いて、PDSCH受信/PUSCH送信を行う(周期(P)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う)。
つまり、接続端末は、連続送信型スケジューラモード適用有を示す連続送信適用有無情報及び周期(PK)を示す連続送信周期情報を含むCTS_Configを受信した場合には、ダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードに切り替わったと判断し、当該CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレーム(当該CTS_Config受信後、初のPDCCHを受信したサブフレーム)より、周期(PK)の連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う。即ち、CTS_Configを受信し、ダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードに切り替わってから、最初にPDCCHを受信したサブフレームをサブフレームxと仮定すれば、サブフレームxで取得した割当情報を、当該サブフレームx、及び、サブフレームx+1〜サブフレームx+PK−1の連続するP個(サブフレームxを含むP個)のサブフレームに適用し、PDSCH受信/PUSCH送信を行う。なお、CTS_Configを受信したサブフレームを、CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレームとみなしてもよい。
一方、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用無を示す場合には、ダイナミックスケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を維持する。
【0071】
(通知手段2−CASE2)
接続端末は、連続送信型スケジューラモード中に、CTS_Configを受信した場合、CTS_Config内の連続送信適用有無情報を参照する。接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用無を示す場合には、連続送信型スケジューラモードからダイナミックスケジューラモードに切り替わったと判断し、以降、ダイナミックスケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を行う。
【0072】
一方、接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示す場合には、CTS_Config内の連続送信周期情報から周期(P)を得て、周期(P)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う。
つまり、接続端末は、周期(P1)の連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信しているときに、連続送信型スケジューラモード適用有を示す連続送信適用有無情報及び周期(P1)を示す連続送信周期情報を含むCTS_Configを受信した場合には、当該周期(P1)の連続送信型スケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を維持する。また、接続端末は、周期(P1)の連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信しているときに、連続送信型スケジューラモード適用有を示す連続送信適用有無情報及び周期(P2)を示す連続送信周期情報を含むCTS_Configを受信した場合には、当該CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレームより、周期(P2)の連続送信型スケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を行う(即ち、周期(P)を切り替える)。
【0073】
なお、通知手段2において、データチャネルを生成するデータチャネル生成部166又は出力部(非図示)が、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを用いて、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を端末に通知する端末通知手段に相当する。
【0074】
以下、通知手段2を採用した場合の接続端末の動作を説明する。図8は、通知手段2を採用した場合の接続端末の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図8(a)に示すフローチャートはダイナミックスケジューラモード中(割当情報を記憶していない場合)の動作、図8(b)に示すフローチャートは連続送信型スケジューラモード中の動作(割当情報を記憶していない場合)を示している。なお、図8(a)では、CTS_Configを受信したサブフレーム=CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレームとする。
【0075】
図8(a)において、端末接続は、当該サブフレームにおいて受信した割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する(ステップS300/送受信手段)。即ち、接続端末は、PCFICH受信とPDCCH受信を行って、PDSCH受信/PUSCH送信を行う。
【0076】
ステップS300に続いて接続端末は、当該サブフレームにおいてCTS_Configを受信したか否かを判断する(ステップS310/受信判断手段)。接続端末は、CTS_Configを受信していないと判断した場合(ステップS310:No)、図8(a)に示すフローチャートは終了する。
【0077】
一方、ステップS310において接続端末は、CTS_Configを受信したと判断した場合(ステップS310:Yes)、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示すか否かを判断する(ステップS320/適用有無判断手段)。接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用無を示すと判断した場合(ステップS320:No)、図8(a)に示すフローチャートは終了する。
【0078】
一方、接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示すと判断した場合(ステップ320:Yes)、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として、当該サブフレームの割当情報を記憶する(ステップS330)。なお、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として、当該CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレーム内に含まれる割当情報を記憶するが、Configを受信したサブフレーム=CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレームと仮定しているため、接続端末は、当該サブフレームの割当情報を記憶する。そして、図8(a)のフローチャートは終了する。
【0079】
図8(b)において、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として記憶している割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する(ステップS400/送受信手段)。即ち、接続端末は、PCFICH受信とPDCCH受信を行うことなく、PDSCH受信/PUSCH送信を行う。
【0080】
ステップS400に続いて接続端末は、当該サブフレームにおいてCTS_Configを受信したか否かを判断する(ステップS410/受信判断手段)。接続端末は、CTS_Configを受信していないと判断した場合(ステップS410:No)、図8(b)に示すフローチャートは終了する。
【0081】
一方、ステップS410において接続端末は、CTS_Configを受信したと判断した場合(ステップS410:Yes)、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示すか否かを判断する(ステップS420/適用有無判断手段)。接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示すと判断した場合(ステップS420:Yes)、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として、当該サブフレームの割当情報を記憶する(ステップS330)。なお、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として、当該CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレーム内に含まれる割当情報を記憶するが、Configを受信したサブフレーム=CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレームと仮定しているため、接続端末は、当該サブフレームの割当情報を記憶する。そして、図8(b)のフローチャートは終了する。
【0082】
一方、ステップS420において連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用無を示すと判断した場合(ステップS420:No)、つまり、連続送信型スケジューラモードからダイナミックスケジューラモードに切り替わると判断した場合、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として記憶している割当情報を消去する(ステップS440)。そして、図8(b)のフローチャートは終了する。
【0083】
図8に示すように、通知手段2を適用する場合も通知手段1を適用する場合と同様、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っている間、PCFICH受信とPDCCH受信を行わないため、電池の消耗が低減する。また、基地局装置10は、連続送信型スケジューラモードを適用している間、PCFICHとPDCCHとを送信しないため、被干渉端末における制御チャネルの干渉が減少し、被干渉端末における制御チャネルの受信品質が向上する。
【0084】
(通知手段3)
通知手段3は、データ領域(PDSCH(領域)/PUSCH(領域))のパラメータ設定用情報(具体的には、SIB(System Information Broadcast)情報)として、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を含むパラメータ設定用情報を追加(定義)し、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を接続端末に通知する通知手段である。
SIB情報は、RRCメッセージの1つであって、システム共通のパラメータ設定用情報である。連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を含むSIB情報を定義すれば、複数の接続端末に、同様の連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を通知することができる。以下、ダイナミックスケジューラモード中にSIB情報を受信した場合(CASE1)と、連続送信型スケジューラモード中にSIB情報を受信した場合(CASE2)とに場合分けして接続端末の動作を説明する。
【0085】
(通知手段3−CASE1)
接続端末は、ダイナミックスケジューラモード中に、SIB情報を受信した場合、SIB情報内の連続送信適用有無情報を参照する。接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示す場合には、SIB情報内の連続送信周期情報から周期(P)を得て、周期(P)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う。つまり、接続端末は、連続送信型スケジューラモード適用有を示す連続送信適用有無情報及び周期(例えば、PK)を示す連続送信周期情報を含むSIB情報を受信した場合には、ダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードに切り替わったと判断し、以降、周期(PK)の連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う。
一方、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用無を示す場合には、ダイナミックスケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を維持する。
【0086】
(通知手段3−CASE2)
接続端末は、連続送信型スケジューラモード中に、SIB情報を受信した場合、SIB情報内の連続送信適用有無情報を参照する。接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用無を示す場合には、連続送信型スケジューラモードからダイナミックスケジューラモードに切り替わったと判断し、以降、ダイナミックスケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を行う。
【0087】
一方、接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示す場合には、SIB情報内の連続送信周期情報から周期(P)を得て、周期(P)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う。つまり、接続端末は、周期(例えば、P1)の連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信しているときに、連続送信型スケジューラモード適用有を示す連続送信適用有無情報及び周期(P1)を示す連続送信周期情報を含むSIB情報を受信した場合には、当該周期(P1)の連続送信型スケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を維持し、連続送信型スケジューラモード適用有を示す連続送信適用有無情報及び周期(例えば、P2)を示す連続送信周期情報を含むSIB情報を受信した場合には、当該SIB受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレーム以降、周期(P2)の連続送信型スケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を行う(周期(P1)から周期(P2)に切り替える)。
【0088】
上述の如く、通知手段3と通知手段2とは、送信適用有無情報及び連続送信周期情報を格納する情報は異なるが、両手段における接続端末の動作は、互いに共通するため、通知手段3における接続端末の動作の詳細な説明(フローチャートによる説明も含め)省略する。
【0089】
なお、通知手段3において、データチャネルを生成するデータチャネル生成部166又は出力部(非図示)が、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を含むSIB(System Information Broadcast)情報を用いて、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を端末に通知する端末通知手段に相当する。
【0090】
以上のように、通知手段3を適用する場合も通知手段1、2を適用する場合と同様、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っている間、PCFICH受信とPDCCH受信を行わないため、電池の消耗が低減する。また、基地局装置10は、連続送信型スケジューラモードを適用している間、PCFICHとPDCCHとを送信しないため、被干渉端末における制御チャネルの干渉が減少し、被干渉端末における制御チャネルの受信品質が向上する。
【0091】
以上、本発明の一実施形態による基地局装置10によれば、被干渉端末における制御チャネルの受信品質を向上させるとともに、接続端末における電池の消耗を低減させることができる。
例えば、干渉シナリオAの場合、基地局装置10(CSG Home eNB)は、自カバレッジエリア内の被干渉端末(非CSG UE)が存在する場合、連続送信型スケジューラモードを適用して接続端末(CSG UE)と通信するようにしているため、被干渉端末(非CSG UE)における、マクロ基地局からの制御チャネルの受信品質を向上させることができる。また、接続端末(CSG UE)は、周期P毎のサブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行うため、毎サブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行う場合に比べて電池の消耗が低減する。
また、干渉シナリオBの場合、基地局装置10(Macro eNB)は、Pico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)する場合、連続送信型スケジューラモードを適用して接続端末(Macro UE)と通信するようにしているため、被干渉端末(Pico UE)における、Pico eNBからの制御チャネルの受信品質を向上させることができる。また、接続端末(Macro UE)は、周期P毎のサブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行うため、毎サブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行う場合に比べて電池の消耗が低減する。
【0092】
なお、上記実施形態では、基地局装置10は、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を接続端末に通知するが、連続送信周期情報の示す周期がゼロの場合を連続送信型スケジューラの適用無(OFF)として取り扱うようにして、基地局装置10は、連続送信周期情報のみを接続端末に通知するようにしてもよい。例えば、通知手段1の場合では、基地局装置10は、PDCCH(領域)に、1ビットのbit_continuousTransmissionSchedulingと数ビットのbits_Pを確保するのではなく、数ビットのbits_Pのみを確保するようにしてもよい。これにより、PDCCH(領域)に確保するビット数を1ビット削減できる場合がある。
【0093】
また、上記実施形態では、干渉シナリオBにおいて、基地局装置10(Macro eNB)は、連続送信型スケジューラモードを適用した場合、接続端末(Macro UE)に連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を通知するが、接続端末(Macro UE)に加え、被干渉端末(Pico UE)の接続先の基地局(Pico eNB)に対し、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を通知してもよい。例えば、基地局装置10(Macro eNB)は、X2インターフェースを用いて、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を基地局(Pico eNB)に通知してもよい。これにより、接続先の基地局(Pico eNB)は、基地局装置10(Macro eNB)から通知された連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報も参照して、干渉が少なくなるように、端末(Pico UE)に対するスケジューリングを行うことができるようになる。例えば、基地局(Pico eNB)は、基地局装置10(Macro eNB)による干渉を回避するべく、カバレッジ拡張部分に位置する端末(Pico UE)に対し、基地局装置10(Macro eNB)の周期Pと重ならない周期の連続送信型スケジューラモードを適用してもよい。
【0094】
なお、上記実施形態では、基地局装置10は、検知部110からの検知結果に基づいて被干渉端末に対する干渉が問題となると判断した場合にスケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとする態様(即ち、ダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードに切り替える態様)であったが、被干渉端末に対する干渉が問題とならない場合にも、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとしてもよい。換言すれば、基地局装置10は、常に、連続送信型スケジューラモードとしてもよい。
【0095】
つまり、干渉シナリオAにおいて、自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が存在してない場合にも、基地局装置10(CSG Home eNB)は、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとしてもよい。また、干渉シナリオBにおいて、Pico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)が存在してない場合にも、基地局装置10(Macro eNB)は、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとしてもよい。
【0096】
常に、連続送信型スケジューラモードとする態様(被干渉端末に対する干渉が問題とならない場合にも連続送信型スケジューラモードとする態様)では、被干渉端末に対する干渉が問題とならない場合(干渉シナリオAにおいて自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が存在していない場合、又は、干渉シナリオBにおいてPico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)が存在していない場合)には、接続端末における電池消耗低減を実現し、被干渉端末に対する干渉が問題となる場合(干渉シナリオAにおいて自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が存在している場合、干渉シナリオBにおいてPico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)が存在している場合)には、被干渉端末における制御チャネルの受信品質向上、及び、接続端末における電池消耗低減とを実現する。
【0097】
なお、常に、連続送信型スケジューラモードとする態様では、基地局装置10は、検知部110を備えなくてもよい。また、通知手段では、連続送信適用有無情報の通知は不要である(周期Pが固定の場合には連続送信周期情報の通知も不要である)。
【0098】
なお、本発明の一実施形態による基地局装置10、接続端末の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の一実施形態による基地局装置10、被干渉端末の各処理に係る上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0099】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0100】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0101】
10 基地局装置(CSG Home eNB/Macro eNB)
110 検知部(検知手段)
120 アンテナ送信モード決定部
130 スケジューラモード決定部(スケジューラモード決定手段)
140 OFDMシンボル数決定部
160 ダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部
162 ダウンリンク制御チャネルの無線リソース割当部
164 PDCCH生成部(通知手段)
166 データチャネル生成部(通知手段)
170 PCFICH生成部
【技術分野】
【0001】
本発明は、基地局装置および通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project)などの無線インターフェースの標準化団体では、W−CDMAなどの第3世代システムのさらなる周波数利用効率の改善を目指して、LTE(Long Term Evolution)に代表される、第3世代の後継システムの標準化が進んでいる。LTEは無線アクセス方式として、下りリンク(基地局から移動局へのデータ通信リンク)にOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を用いる。OFDMAでは、システム帯域幅を複数のサブキャリア群に分割し、サブキャリア群ごとに異なる端末(移動局/UE)にデータチャネルを割り当てることができる。また、サブキャリア群の構成や割り当て端末は時間とともに変更することができる。従って、OFDMAシステムでは、周波数成分と時間成分からなる二次元的な無線リソースを用いて、柔軟に、物理チャネルの割り当てを行うことができる。
【0003】
LTEでは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)と呼ばれる下り制御チャネルを用いて、時変するアップリンクとダウンリンクのデータチャネルの割り当て情報を端末に通知する。14OFDMシンボル×帯域のサブキャリア数により構成されるLTEの下りサブフレームにおいて、PDCCHとPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)は、図9に示すように時間多重される。PDCCH用のPDCCH領域(PDCCH region)は、先頭のOFDMシンボルから最大3OFDMシンボルを占有し、占有する大きさは固定されていない。従って、LTEのダウンリンクでは、PDCCH領域として占有するOFDMシンボル数、即ち、PDCCH用のOFDMシンボル数の情報を端末に通知するため、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)が用いられる(例えば、非特許文献1、2参照)。
【0004】
端末におけるPDSCHの受信の手順、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信の手順について説明する。
(手順1)サブフレーム毎にPCFICHを受信し、PDCCH用のOFDMシンボル数の情報を取得する。
(手順2)(手順1)において取得したPDCCH用のOFDMシンボル数の情報を用いて、自端末宛のPDCCHを受信(解読)して、自端末宛のPDSCH/PUSCHの割当情報の存否(存在の有無)を確認(判断)する。なお、各端末宛の割当情報は、存在する場合には、PDCCH領域内の所定領域(PDCCH用のOFDMシンボル数と各端末を識別する識別情報(UEid)とから求められる領域)に格納(配置)されている。
(手順3)(手順2)において自端末宛の割当情報が存在する場合、当該割当情報を取得し、当該割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する。なお、自端末宛の割当情報が存在しない場合には(手順3)は行わない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】3GPP, TS 36.211 V9.1.0, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation (Release 9),” March 2010.
【非特許文献2】3GPP, TS 36.213 V9.1.0, “Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical layer procedures (Release 9),” March 2010.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術には以下の課題1、2が存在する。
(課題1)
課題1は、マクロ基地局とローカル基地局(マクロ基地局よりも送信電力が低い基地局)とからエリア展開した場合に、制御チャネル(PDCCH)の受信品質が低下するという問題である。具体的には、図10の左側に示す干渉シナリオA、図10の右側に示す干渉シナリオBの夫々のシナリオに示すように受信品質の低下が問題となる。
なお、PDSCHは、PDSCH領域内において干渉を避けるように領域を選択して格納するが、PDCCHは、手順2にて説明したように、PDCCH領域内の所定領域に格納するため、与干渉基地局からの干渉を受け易い。
【0007】
(課題1−干渉シナリオA)
干渉シナリオAにおける、ローカル基地局は、自局に対して予め登録された登録済みの端末(干渉シナリオAにおいて、「CSG(Closed Subscriber Group) UE」とも称する)からのアクセス(オープン)を許可する一方、自局に対して未登録の端末(干渉シナリオAにおいて、「非CSG UE」とも称する)からのアクセスを許可しないローカル基地局(CSG基地局。干渉シナリオAにおいて、「CSG Home eNB」とも称する)である。
干渉シナリオAは、CSG Home eNBに近接する、非CSG UEの制御チャネルの受信品質が、当該CSG Home eNBからの強い干渉によって、低下するという場面を問題とする。
即ち、干渉シナリオAでは、与干渉基地局はCSG Home eNBである。また、干渉を受ける端末(以下、「被干渉端末」という)は、与干渉基地局の近傍においてマクロ基地局(Macro eNB)に接続している非CSG UEである。
(課題1−干渉シナリオB)
干渉シナリオBにおける、ローカル基地局は、アクセスを許可する端末を限定しないローカル基地局(非CSG基地局。干渉シナリオBにおいて、「Pico eNB」とも称する)である。
干渉シナリオBは、Pico eNBのカバレッジの拡張により、拡張されたエリアにおいて、Pico eNBに接続した接続端末(干渉シナリオBにおいて、「Pico UE」とも称する)の制御チャネルの受信品質が、Macro eNBからの強い干渉によって、低下するという場面を問題とする。
即ち、干渉シナリオBでは、与干渉基地局は、Macro eNBである。また、被干渉端末は、拡張されたエリアにおいてPico eNBに接続しているPico UEである。
(課題2)
課題2は、上述の手順1〜手順3の如くサブフレーム毎に、PCFICH受信→PDCCH受信→PDSCH受信/PUSCH送信(自端末宛の割当情報を取得した場合)を行うため、端末における電池の消耗が大きいという問題である。なお、課題2は、マクロ基地局とローカル基地局とからエリア展開した場合に限定する問題ではない。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、端末における制御チャネルの受信品質を向上させるとともに、端末における電池の消耗を低減させることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題を解決するために、本発明の一態様である基地局装置は、各サブフレームに対し無線リソース割当を実行し、各サブフレームに対する割当結果を当該サブフレームに適用するダイナミックスケジューラモードと、周期P毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行し、周期P毎のサブフレームに対する割当結果をサブフレームnからn+P−1までの連続するP個の各サブフレームに適用する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置であって、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報と、前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す連続送信周期情報とを端末に通知する端末通知手段を備えることを特徴とする。
【0010】
上記基地局装置の前記端末通知手段は、PDCCH領域に、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を格納し、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を端末に通知するようにしてもよい。
【0011】
上記基地局装置の前記端末通知手段は、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを用いて、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を端末に通知するようにしてもよい。
【0012】
上記基地局装置の前記端末通知手段は、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を含むSIB(System Information Broadcast)情報を用いて、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を端末に通知するようにしてもよい。
【0013】
上記基地局装置は、自基地局のカバレッジエリア内に存在するローカル基地局に、X2インターフェースを用いて、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を通知するローカル基地局通知手段を更に備えるようにしてもよい。
【0014】
上記基地局装置は、自基地局によって干渉を受ける被干渉端末がカバレッジエリア内に存在するか否かを検知する検知手段と、前記被干渉端末が存在しない場合にスケジューラモードをダイナミックスケジューラモードとし、前記被干渉端末が存在する場合にスケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとするスケジューラモード決定手段とを更に備えるようにしてもよい。
【0015】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である通信端末は、各サブフレームに対し無線リソース割当を実行するダイナミックスケジューラモードと、周期毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置と通信する通信端末であって、PDCCH内に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報に基づいて、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を判断する適用有無判断手段と、前記連続送信型スケジューラモードが適用されていると判断された場合に、当該PDCCH内に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す連続送信周期情報によって示される周期Pを取得するとともに、当該PDCCHを受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する無線リソース割当の割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する送受信手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である通信端末は、各サブフレームに対し無線リソース割当を実行するダイナミックスケジューラモードと、周期毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置と通信する通信端末であって、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報と前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期Pを示す連続送信周期情報とを含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを受信したか否かを判断する受信判断手段と、前記RRCメッセージが受信されたと判断された場合に、当該RRCメッセージ内の連続送信適用有無情報に基づいて、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を判断する適用有無判断手段と、前記連続送信型スケジューラモードが適用されていると判断された場合に、当該RRCメッセージ内の前記連続送信周期情報によって示される周期Pを取得するとともに、無線リソース割当の割当情報を受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する前記割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する送受信手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
上記問題を解決するために、本発明の他の態様である通信端末は、各サブフレームに対し無線リソース割当を実行するダイナミックスケジューラモードと、周期毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置と通信する通信端末であって、SIB(System Information Broadcast)情報に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報に基づいて、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を判断する適用有無判断手段と、前記連続送信型スケジューラモードが適用されていると判断された場合に、当該SIB情報に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す連続送信周期情報によって示される周期Pを取得するとともに、無線リソース割当の割当情報を受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する前記割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する送受信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、端末における制御チャネルの受信品質を向上させるとともに、端末における電池の消耗を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態による基地局装置10の機能ブロック図である。
【図2】連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングを説明するための説明図である。
【図3】基地局装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】PDCCHの種類について説明する説明図である。
【図5】連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を追加したDCI format0の一例である。
【図6】連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を追加したDCI format1の一例である。
【図7】通知手段1を採用した場合の端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】通知手段2を採用した場合の端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】従来技術における、PDCCHとPDSCHの時間多重を示す模式図である。
【図10】従来技術における、ヘテロジニアス無線アクセスネットワークの構成例である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態による基地局装置10の機能ブロックである。基地局装置10は、上述の干渉シナリオA、Bにおける与干渉基地局に設置する基地局装置である。具体的には、干渉シナリオAにおけるCSG Home eNB、又は、干渉シナリオBにおけるMacro eNBの何れかに設置する基地局装置である。
【0021】
基地局装置10は、図1に示すように、検知部110、スケジューラモード決定部130、OFDMシンボル数決定部140、ダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部160、ダウンリンク制御チャネルの無線リソース割当部162、PDCCH生成部164、データチャネル生成部166およびPCFICH生成部170を備える。
【0022】
まず、後段の処理である、ダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部160、ダウンリンク制御チャネルの無線リソース割当部162、PDCCH生成部164、データチャネル生成部166およびPCFICH生成部170について簡単に説明する。
【0023】
ダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部160は、スケジューラモード決定部130から通知されたスケジューラモード(後述)などに基づいて、データチャネル(PDSCH/PUSCH)への無線リソースの割り当てを決定する。
ダウンリンク制御チャネルの無線リソース割当部162は、データチャネル(PDSCH/PUSCH)の割当結果などに基づいて、PDCCHへの無線リソースの割り当てを決定する。
PDCCH生成部164は、PDCCHの割当結果に基づいて、PDCCHを生成し、所定の無線リソースに配置する。
データチャネル生成部166は、データチャネル(PDSCH)の割当結果、および、PDCCHの割当結果に基づいて、データチャネル(PDSCH)を生成し、所定の無線リソースに配置する。
PCFICH生成部170は、OFDMシンボル数決定部140から通知されたOFDMシンボル数に基づいて、PCFICHを生成し、所定の無線リソースに配置する。
【0024】
続いて、前段の処理である、検知部110、スケジューラモード決定部130およびOFDMシンボル数決定部140について説明する。
【0025】
検知部110は、自基地局10によって干渉を受ける端末(被干渉端末)が、自基地局10のカバレッジエリア内に存在するか否かを検知する。具体的には、被干渉端末は、干渉シナリオAの場合には自基地局10(CSG Home eNB)によって干渉を受ける非CSG UEである。また、干渉シナリオBの場合には自基地局10(Macro eNB)によって干渉を受けるPico UEである。
【0026】
例えば、干渉シナリオAの場合には、検知部110は、自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に位置していなかった被干渉端末(非CSG UE)が当該カバレッジエリア内に位置するようになった旨、当該カバレッジエリア内に位置していた被干渉端末がまだ当該カバレッジエリア内に位置している旨、および、当該カバレッジエリア内に位置していた被干渉端末が当該カバレッジエリア内に位置しないようになった旨を検知する。検知部110は、検知を行って得られた検知結果をスケジューラモード決定部130およびOFDMシンボル数決定部140に通知する。
【0027】
また、干渉シナリオBの場合には、検知部110は、Pico eNBのカバレッジの拡張後における自基地局10(Macro eNB)のカバレッジエリア内(拡張部分)に位置していなかった被干渉端末(Pico UE)が当該カバレッジエリア内(拡張部分)に位置するようになった旨、当該カバレッジエリア内(拡張部分)に位置していた被干渉端末がまだ当該カバレッジエリア内(拡張部分)に位置している旨、および、当該カバレッジエリア内(拡張部分)に位置していた被干渉端末が当該カバレッジエリア内(拡張部分)に位置しないようになった旨を検知する。
検知部110は、検知を行って得られた検知結果をスケジューラモード決定部130およびOFDMシンボル数決定部140に通知する。
なお、検知部110は、Pico eNBから上述の検知結果を取得してもよい。即ち、検知部110自身が検知を行って検知結果を得るのではなく、Pico eNBが検知(拡張部分に位置していなかったPico UEが拡張部分に位置するようになった旨、拡張部分に位置していたPico UEがまだ拡張部分に位置している旨、および、拡張部分に位置していたPico UEが拡張部分に位置しないようになった旨の検知)を行って、基地局装置10(検知部110)に検知結果を通知してもよい。
【0028】
なお、上述の検知には種々の手法を用いることができる。例えば、干渉シナリオAの場合、検知部110は、マクロ基地局(Macro eNB)から送信される、被干渉端末(非CSG UE)のハンドオーバー(Handover)要求を監視し、自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が存在するか否かを検知する。具体的には、被干渉端末(非CSG UE)が、マクロ基地局のカバレッジエリア内において、自基地局10のカバレッジエリアに移動した場合、マクロ基地局は、被干渉端末に対しハンドオーバー要求を送信する。従って、検知部110は、閾値以上の被干渉端末のハンドオーバー要求を、一定期間、マクロ基地局から受信した場合に、自基地局10のカバレッジエリア内に被干渉端末が存在する旨を検知する。また、被干渉端末が、自基地局10のカバレッジエリアから離れていく場合、マクロ基地局から送信されるハンドオーバー要求がなくなる。従って、検知部110は、マクロ基地局から送信されていた被干渉端末のハンドオーバー要求を、一定期間、受信しなくなった場合に、自基地局10のカバレッジエリア内から被干渉端末が存在しなくなった旨を検知する。
【0029】
スケジューラモード決定部130は、被干渉端末の検知結果を検知部110から取得する。スケジューラモード決定部130は、被干渉端末の検知結果を取得した場合、当該検知結果に基づいて、自基地局10のスケジューラモードを決定する(詳細は後述)。スケジューラモード決定部130は、決定したスケジューラモードをダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部160に通知する。
【0030】
以下、スケジューラモードの決定方法について説明する。
(1.干渉シナリオAにおいて被干渉端末が自基地局10のカバレッジエリア内に存在しない旨の検知結果を取得した場合、又は、干渉シナリオBにおいて被干渉端末が拡張されたカバレッジエリア内に存在しない旨の検知結果を取得した場合)
スケジューラモード決定部130は、自基地局10のスケジューラモードをダイナミックスケジューラモードに決定する。ダイナミックスケジューラモードは、全サブフレームに対し無線リソース割当を実行し、夫々のサブフレームに対する割当結果を当該夫々のサブフレームに適用するスケジューラモードである。
【0031】
ダイナミックスケジューラモードによるダイナミックスケジューリングを行う場合、ダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部160は、自基地局10と接続する接続端末(干渉シナリオAの場合には自基地局10(CSG Home eNB)と接続するCSG UE、干渉シナリオBの場合には自基地局10(Macro eNB)と接続するMacro UE)からフィードバックされたCQI情報に基づいて、サブフレーム毎に、接続端末のPDSCH/PUSCHに対し無線リソースを割り当てる。
【0032】
(2.干渉シナリオAにおいて被干渉端末が自基地局10のカバレッジエリア内に存在する旨の検知結果を取得した場合、又は、干渉シナリオBにおいて被干渉端末が拡張されたカバレッジエリア内に存在する旨の検知結果を取得した場合)
スケジューラモード決定部130は、自基地局10のスケジューラモードを連続送信型スケジューラモードに決定する。連続送信型スケジューラモードは、周期P毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行し、周期P毎のサブフレームに対する割当結果をサブフレームnからn+P−1までの連続するP個の各サブフレームに適用するスケジューラモードである。
【0033】
図2は、連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングを説明するための説明図である。図2に示すように、連続送信型スケジューリングは、予め指定した周期P毎にスケジューリングを行い、サブフレームnでの無線リソース割当結果をサブフレームnからn+P−1までの連続するP個の全サブフレームに適用するスケジューリングである。連続送信型スケジューリングを行う場合、ダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部160は、サブフレームn(サブフレームn+P、サブフレームn+2P、…も同様)において、ダイナミックスケジューリングと同様に、無線リソースの割り当てを行うが、サブフレームn+1からn+P−1の連続するP−1個のサブフレームにおいては、無線リソースの割り当てを行わない。
【0034】
つまり、基地局装置10は、連続送信型スケジューラモードを適用した場合、サブフレームn(サブフレームn+P、サブフレームn+2P、…も同様)においては、PCFICH送信とPDCCH送信が必要となるが、サブフレームn+1からn+P−1の連続するP−1個のサブフレームにおいては、PCFICH送信とPDCCH送信は不要となる。なお、接続端末は、サブフレームnのPDCCHにより通知された無線リソース割当結果を用いて、サブフレームnからn+P−1の連続するP個のサブフレームにおいて、PDSCH受信/PUSCH受信を行うため、サブフレームn+1からn+P−1の連続するP−1個のサブフレームにおいて、PCFICH受信とPDCCH受信は不要となる。
【0035】
なお、基地局装置10は、連続送信型スケジューラモードの適用の有無(ON/OFF)を示す情報(以下、「連続送信適用有無情報」又は「連続送信型スケジューラON/OFF Flag」という)、及び、連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す情報(以下、「連続送信周期情報」という)を接続端末に通知する必要がある。連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報の通知手段としては種々の通知手段が考えられるが、詳細は後述する。
【0036】
OFDMシンボル数決定部140は、被干渉端末の検知結果を検知部110から取得する。OFDMシンボル数決定部140は、端末30の検知結果を取得した場合、当該検知結果に基づいて、自基地局10においてPDCCHに使用するOFDMシンボル数を決定する。OFDMシンボル数決定部140は、決定したOFDMシンボル数をPCFICH生成部170に通知する。
【0037】
以下、PDCCHに使用するOFDMシンボル数の決定方法について説明する。
(1.干渉シナリオAにおいて被干渉端末が自基地局10のカバレッジエリア内に存在しない旨の検知結果を取得した場合、又は、干渉シナリオBにおいて被干渉端末が拡張されたPico eNBのカバレッジエリア内に存在しない旨の検知結果を取得した場合)
上記1の場合、OFDMシンボル数決定部140は、スケジューラモードはダイナミックスケジューラモードとなるため、OFDMシンボル数を常に0以外の値とする。なお、PDCCHのOFDMシンボル数を常に0以外の値とするため、PCFICH生成部170は、毎サブフレーム、PCFICHを送信する。
【0038】
(2.干渉シナリオAにおいて被干渉端末が自基地局10のカバレッジエリア内に存在する旨の検知結果を取得した場合、又は、干渉シナリオBにおいて被干渉端末が拡張されたPico eNBのカバレッジエリア内に存在する旨の検知結果を取得した場合)
上記2の場合も上記1の場合と同様、OFDMシンボル数決定部140は、OFDMシンボル数を常に0以外の値とする。
【0039】
以上のように、基地局装置10は、被干渉端末に対する干渉が問題となりそうな場合には、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとしているため、被干渉端末における制御チャネルの受信品質を向上させることができる。また、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従っている間は、PCFICH受信とPDCCH受信を行わないため、被干渉端末における電池の消耗も低減させることができる。
【0040】
具体的には、干渉シナリオAにおいて自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が存在しているため、自基地局10(CSG Home eNB)のPCFICHとPDCCH等の制御チャネルの無線リソース配置とマクロ基地局のPCFICHとPDCCH等の制御チャネルの無線リソース配置とが重なるような場合であっても、連続送信型スケジューラモードでは実際には周期的にしか自基地局10(CSG Home eNB)からPCFICHとPDCCH等の制御チャネルを送信しないため、自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内の被干渉端末(非CSG UE)における、マクロ基地局からのPCFICHとPDCCH等の制御チャネルの受信品質を向上させることができる。また、自基地局10(CSG Home eNB)と接続する接続端末(CSG UE)は、周期P毎のサブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行うため、毎サブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行う場合に比べて電池の消耗が低減する。
【0041】
また、干渉シナリオBにおいてPico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)が存在しているため、自基地局10(Macro eNB)のPCFICHとPDCCH等の制御チャネルの無線リソース配置とPico eNBのPCFICHとPDCCH等の制御チャネルの無線リソース配置とが重なるような場合であっても、連続送信型スケジューラモードでは実際には周期的にしか自基地局10(Macro eNB)からPCFICHとPDCCH等の制御チャネルを送信しないため、拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)における、Pico eNBからのPCFICHとPDCCH等の制御チャネルの受信品質を向上させることができる。また、自基地局10(Macro eNB)と接続する接続端末(Macro UE)は、周期P毎のサブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行うため、毎サブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行う場合に比べて電池の消耗が低減する。
【0042】
なお、スケジューラモード決定部130は、一旦、スケジューラモードを決定した後に、無線リソース割当を見直すために、定期的に、スケジューラモードを切り替えるようにしてもよい。また、スケジューラモード決定部130は、定期的に切り替えることに代えて又は加えて被干渉端末の存否などの状況に応じて、イベントドリブン的にスケジューラモードを切り替えるようにしてもよい。定期的に、又は、イベントドリブン的に、スケジューラモードを切り替えるようにすれば、例えば、干渉シナリオAにおいて自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が長い時間存在する場合、又は、干渉シナリオBにおいてPico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)が長い時間存在する場合であっても、定期的に、ダイナミックスケジューラモードに切り替えることができるため、連続送信型スケジューリングの周期を待つことなく、無線リソースの割当を適宜見直すことができる。
【0043】
以下、基地局装置10の動作を説明する。図3は、基地局装置10の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図3(a)に示すフローチャートはダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードへのスケジューラモードの切り替え動作、図3(b)に示すフローチャートは連続送信型スケジューラモードからダイナミックスケジューラモードへのスケジューラモードの切り替え動作を示している。
【0044】
図3(a)において、検知部110は、所定のエリア内に被干渉端末が存在するか否かを判断する(ステップS10)。なお、上記所定のエリアは、干渉シナリオAにおいては自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア、干渉シナリオBにおいてはPico eNBの拡張されたカバレッジエリアである(図3(b)も同様)。
【0045】
ステップS10において検知部110が所定のエリア内に被干渉端末が存在しないと判断した場合(ステップS10:No)、具体的には、干渉シナリオAにおいて検知部110が自基地局10のカバレッジエリア内に被干渉端末が存在しないと判断した場合、又は、干渉シナリオBにおいて検知部110がPico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末が存在しないと判断した場合、ステップS20(後述)を飛ばして、図3(a)に示すフローチャートは終了する。つまり、スケジューラモード決定部130は、ダイナミックスケジューラモードを維持する。
【0046】
一方、ステップS10において検知部110が所定のエリア内に被干渉端末が存在すると判断した場合(ステップS10:Yes)、具体的には、干渉シナリオAにおいて検知部110が自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が存在すると判断した場合、又は、干渉シナリオBにおいて検知部110がPico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)が存在すると判断した場合、スケジューラモード決定部130は、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードに決定する(ステップS20)。つまり、スケジューラモード決定部130は、ダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードへのスケジューラモードを切り替える。そして、図3(a)のフローチャートは終了する。
【0047】
図3(b)において、検知部110は、ステップS10と同様に、所定のエリア内に被干渉端末が存在するか否かを判断する(ステップS30)。
【0048】
ステップS30において検知部110が所定のエリア内に被干渉端末が存在すると判断した場合(ステップS30:Yes)、スケジューラモード決定部130は、連続送信型スケジューラモードに決定してから所定の時間(周期Pに相当する時間)が経過したか否かを判断する(ステップS40)。所定の時間が経過していないと判断した場合(ステップS40:No)、ステップS30及びステップS40を繰り返し実行する。
【0049】
一方、ステップS30において所定のエリア内に被干渉端末が存在しないと判断した場合(ステップS30:No)、又は、ステップS40において所定の時間が経過したと判断した場合(ステップS40:Yes)、スケジューラモード決定部130は、スケジューラモードをダイナミックスケジューラモードに決定する(ステップS50)。つまり、スケジューラモード決定部130は、ダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードへのスケジューラモードを切り替える。そして、図3(b)のフローチャートは終了する。
【0050】
図3(b)に示すフローチャートでは、基地局装置10は、一旦、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードに決定した後に、無線リソース割当を見直すために、定期的に、スケジューラモードをダイナミックスケジューラモードに切り替えるようにしている(ステップS40(Yes)、ステップS50)。また、図3(b)に示すフローチャートでは、基地局装置10は、一旦、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードに決定した後に、イベントドリブン的に(ステップS30(No)、ステップS50)、スケジューラモードをダイナミックスケジューラモードに切り替えるようにしている。
【0051】
つまり、所定の時間を経過したときに(ステップS40(Yes))、又は、所定の時間の経過前であっても連続送信型スケジューラモードを維持する必要がなくなったときに(ステップS50(No))、ダイナミックスケジューラモードに切り替えるようにしているため、例えば、干渉シナリオAにおいて自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に接続端末(CSG UE)がハンドオーバー等により入ってきた場合(自基地局10に新たにRRC_Connectedとなった接続端末が存在するようになった場合)であっても、当該接続端末に対する無線リソース割当を迅速に行うことができる。また、干渉シナリオBにおいて自基地局10(Macro eNB)のカバレッジエリア内に接続端末(Macro UE)がハンドオーバー等により入ってきた場合であっても、当該接続端末に対する無線リソース割当を迅速に行うことができる。
【0052】
なお、上述の如く、スケジューラモードとしてダイナミックスケジューラモードと連続送信型スケジューラモードとが存在するため、基地局装置10は、連続送信適用有無情報を用いて連続送信型スケジューラモードの適用の有無(有:連続送信型スケジューラモードを適用/無:ダイナミックスケジューラモードを適用)を接続端末に通知するとともに、少なくとも連続送信型スケジューラモード適用有の場合には、連続送信周期情報を用いて連続送信型スケジューリングの周期を示す情報を接続端末に通知する必要がある。
【0053】
以下、基地局装置10による接続端末に対する、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報の通知手段について説明する。具体例として、下記、通知手段1、2、3について説明する。
【0054】
(通知手段1)
通知手段1は、PDCCH(領域)に、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を格納し、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を端末に通知する通知手段である。具体的には、PDCCHに、連続送信適用有無情報の領域として、1ビット(bit_continuousTransmissionScheduling)を確保し、連続送信周期情報の領域として数ビット(bits_P)を確保する。なお、「bit_continuousTransmissionScheduling」、「bits_P」という名称は一例であって、他の名称であっても構わない。PDCCH(領域)を用いれば、接続端末毎に、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を通知することができる。
【0055】
bit_continuousTransmissionScheduling=0は連続送信型スケジューラモード適用無(連続送信型スケジューラOFF)、bit_continuousTransmissionScheduling=1は連続送信型スケジューラモード適用有(連続送信型スケジューラON)である。つまり、基地局装置10は、連続送信型スケジューリングを行わない場合には、PDCCH内のbit_continuousTransmissionSchedulingに0をセットし、連続送信型スケジューリングを行う場合には、PDCCH内のbit_continuousTransmissionSchedulingに1をセットする。一方、接続端末は、PDCCH内のbit_continuousTransmissionSchedulingを参照し、値が0であった場合には、連続送信型スケジューリングが行われていないと判断し、値が1であった場合には、連続送信型スケジューリングが行われていると判断する。
【0056】
bits_PとしてPDCCH内に確保するビット数は、連続送信型スケジューリングの周期をどのように表現するのかによって異なる。PDCCH内に確保するビット数を抑えるために、連続送信型スケジューリングの周期を予め定めたN個のインデックス(I1、I2、…、IN)毎に定義したN種類の周期(P1、P2、…、PN)に限定してもよい。N個のインデックス(N種類の周期)をサポートする場合、PDCCH内にlog2(N)ビットのbits_Pを確保すればよい。つまり、基地局装置10は、あるインデックス(IM)によって定義された周期(PM)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングでは、PDCCH内のbits_Pに当該インデックス(IM)を表現するものとして予め定義してある値をセットする。一方、接続端末は、PDCCH内のbits_P を参照し、bits_P の値からインデックス(IM)を得て、インデックス(IM)から周期(PM)を得る。なお、接続端末は、PDCCH内のbit_continuousTransmissionSchedulingの値が1であった場合に、PDCCH内のbits_P を参照してもよい。
【0057】
なお、上記通知手段1において、PDCCHを通知するPDCCH生成部164又は出力部(非図示)が、PDCCH領域に、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を格納し、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を端末に通知する端末通知手段に相当する。
【0058】
図4は、PDCCHの種類について説明する説明図である。PDCCHには、図4に示すように、複数の種類が存在する。基地局装置10は、例えば、DCI format 0/1/1A/1B/1C/1D/2/2A/2Bの定義済みビットの直後に、連続送信適用有無情報の領域(bit_continuousTransmissionScheduling)、及び、連続送信周期情報の領域(bits_P)を追加する。図5は、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を追加したDCI format0の一例である。図6は、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を追加したDCI format1の一例である。
【0059】
以下、通知手段1を採用した場合の接続端末の動作を説明する。図7は、通知手段1を採用した場合の接続端末の動作の一例を示すフローチャートである。つまり、図7に示すフローチャートは、干渉シナリオAの場合には、通知手段1を採用した基地局装置10(CSG Home eNB)に接続する接続端末(CSG UE)の動作の一例、干渉シナリオBの場合には、通知手段1を採用した基地局装置10(Macro eNB)に接続する接続端末(Macro UE)の動作の一例を示している。なお、後述する図8に示すフローチャートについても同様である。
【0060】
図7において、あるサブフレームを受信した接続端末は、当該サブフレームについて連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報を記憶しているか否かを判断する(ステップS100)。
なお、接続端末は、周期(P)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う場合、割当情報を受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて参照するべき、サブフレーム毎のP個の割当情報(サブフレームn+1〜サブフレームn+P−1のP−1個のサブフレームに対する割当情報の内容は、何れもサブフレームnに対する割当情報と同一)を記憶する。
【0061】
ステップS100において割当情報を記憶していないと判断した場合(ステップS100:No)、接続端末は、当該サブフレームに自端末宛のPDSCH/PUSCHの割当情報が存在するか否かを判断する(ステップS110)。即ち、端末は、当該サブフレームにおいてPCFICH受信→PDCCH受信ができたか否かを判断する。なお、基地局装置10が、ダイナミックスケジューリングを行っている場合には、各サブフレームに割当情報が存在する。一方、基地局装置10が、周期(PK)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングを行っている場合には、周期(PK)毎のサブフレーム(例えば、サブフレームn、サブフレームn+PK、…、)には割当情報が存在し、周期(PK)間のサブフレーム(例えば、サブフレームn+1、サブフレームn+2、…、サブフレームn+PK−1)には割当情報が存在しない。
【0062】
ステップS110において割当情報が存在すると判断した場合(ステップS110:Yes)、当該割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する(ステップS120/送受信手段)。
【0063】
ステップS120に続いて、接続端末は、PDCCH内に含まれる連続送信適用有無情報に基づいて、連続送信型スケジューラの適用の有無を判断する(ステップS130/適用有無判断手段)。具体的には、接続端末は、PDCCH内のbit_continuousTransmissionSchedulingの値が1であるか否かを判断する。つまり、接続端末は、次サブフレーム以降について連続送信型スケジューリングに従うか否かを判断する。
【0064】
ステップS130において連続送信型スケジューラの適用有であると判断した場合(ステップS130:Yes)、接続端末は、ステップS120において用いた割当情報を記憶する(ステップS140)。即ち、接続端末は、次サブフレーム以降について連続送信型スケジューリングに従うと判断したため、連続送信型スケジューリングの周期(P)、及び、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として、次サブフレームからP−1個のサブフレームの夫々に対するP−1個の割当情報として、ステップS120において用いた割当情報を記憶する。そして、図7のフローチャートは終了する(ステップS100に戻って次サブフレームを処理する)。
【0065】
一方、ステップS110において割当情報が存在しないと判断した場合(ステップS110:No)、又は、ステップS130において連続送信型スケジューラの適用無であると判断した場合(ステップS130:No)、図7のフローチャートは終了する(ステップS100に戻って次サブフレームを処理する)。
【0066】
一方、ステップS100において割当情報を記憶していると判断した場合(ステップS100:Yes)、接続端末は、記憶している割当情報(当該サブフレームについて連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報)を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する(ステップS150/送受信手段)。即ち、接続端末は、PCFICH受信とPDCCH受信を行うことなく、PDSCH受信/PUSCH送信を行う。そして、図7のフローチャートは終了する(ステップS100に戻って次サブフレームを処理する)。
【0067】
以上のように、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っている間、PCFICH受信とPDCCH受信を行わないため、電池の消耗が低減する。例えば、干渉シナリオAの場合には、接続端末(CSG UE)は、基地局装置10(CSG Home eNB)による連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っている間、周期的にしかPCFICH受信とPDCCH受信を行わないため、電池の消耗が低減する。また、干渉シナリオBの場合には、接続端末(Macro UE)は、基地局装置10(Macro eNB)による連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っている間、周期的にしかPCFICH受信とPDCCH受信を行わないため、電池の消耗が低減する。
【0068】
また、基地局装置10は、連続送信型スケジューラモードを適用している間、PCFICHとPDCCHとを送信しないため、被干渉端末における制御チャネルの干渉が減少し、被干渉端末における制御チャネルの受信品質が向上する。例えば、干渉シナリオAの場合には、基地局装置10(CSG Home eNB)は、連続送信型スケジューラモードを適用している間、PCFICHとPDCCHとを送信しないため、被干渉端末(非CSG UE)における制御チャネルの干渉が減少し、被干渉端末(非CSG UE)における制御チャネルの受信品質が向上する。また、干渉シナリオBの場合には、基地局装置10(Macro eNB)は、連続送信型スケジューラモードを適用している間、PCFICHとPDCCHとを送信しないため、被干渉端末(Pico UE)における制御チャネルの干渉が減少し、被干渉端末(非CSG UE)における制御チャネルの受信品質が向上する。
【0069】
(通知手段2)
通知手段2は、データ領域(PDSCH(領域)/PUSCH(領域))のメッセージ(具体的には、RRC(Radio Resource Control)メッセージ)として、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を含むメッセージを追加(定義)し、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を接続端末に通知する通知手段である。なお、追加するメッセージをCTS_Configと称するが、名称は一例であって他の名称であってもかまわない。CTS_Configは、連続送信型スケジューラモードのconfigure用のメッセージである。CTS_Configを定義すれば、接続端末毎に、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を通知することができる。以下、ダイナミックスケジューラモード中に(即ち、ダイナミックスケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っているときに)CTS_Configを受信した場合(CASE1)と、連続送信型スケジューラモード中に(連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っているときに)CTS_Configを受信した場合(CASE2)とに場合分けして接続端末の動作を説明する。
【0070】
(通知手段2−CASE1)
接続端末は、ダイナミックスケジューラモード中に、CTS_Configを受信した場合、CTS_Config内の連続送信適用有無情報を参照する。接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示す場合には、CTS_Config内の連続送信周期情報から周期(P)を得て、割当情報を受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する割当情報を用いて、PDSCH受信/PUSCH送信を行う(周期(P)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う)。
つまり、接続端末は、連続送信型スケジューラモード適用有を示す連続送信適用有無情報及び周期(PK)を示す連続送信周期情報を含むCTS_Configを受信した場合には、ダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードに切り替わったと判断し、当該CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレーム(当該CTS_Config受信後、初のPDCCHを受信したサブフレーム)より、周期(PK)の連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う。即ち、CTS_Configを受信し、ダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードに切り替わってから、最初にPDCCHを受信したサブフレームをサブフレームxと仮定すれば、サブフレームxで取得した割当情報を、当該サブフレームx、及び、サブフレームx+1〜サブフレームx+PK−1の連続するP個(サブフレームxを含むP個)のサブフレームに適用し、PDSCH受信/PUSCH送信を行う。なお、CTS_Configを受信したサブフレームを、CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレームとみなしてもよい。
一方、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用無を示す場合には、ダイナミックスケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を維持する。
【0071】
(通知手段2−CASE2)
接続端末は、連続送信型スケジューラモード中に、CTS_Configを受信した場合、CTS_Config内の連続送信適用有無情報を参照する。接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用無を示す場合には、連続送信型スケジューラモードからダイナミックスケジューラモードに切り替わったと判断し、以降、ダイナミックスケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を行う。
【0072】
一方、接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示す場合には、CTS_Config内の連続送信周期情報から周期(P)を得て、周期(P)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う。
つまり、接続端末は、周期(P1)の連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信しているときに、連続送信型スケジューラモード適用有を示す連続送信適用有無情報及び周期(P1)を示す連続送信周期情報を含むCTS_Configを受信した場合には、当該周期(P1)の連続送信型スケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を維持する。また、接続端末は、周期(P1)の連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信しているときに、連続送信型スケジューラモード適用有を示す連続送信適用有無情報及び周期(P2)を示す連続送信周期情報を含むCTS_Configを受信した場合には、当該CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレームより、周期(P2)の連続送信型スケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を行う(即ち、周期(P)を切り替える)。
【0073】
なお、通知手段2において、データチャネルを生成するデータチャネル生成部166又は出力部(非図示)が、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを用いて、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を端末に通知する端末通知手段に相当する。
【0074】
以下、通知手段2を採用した場合の接続端末の動作を説明する。図8は、通知手段2を採用した場合の接続端末の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図8(a)に示すフローチャートはダイナミックスケジューラモード中(割当情報を記憶していない場合)の動作、図8(b)に示すフローチャートは連続送信型スケジューラモード中の動作(割当情報を記憶していない場合)を示している。なお、図8(a)では、CTS_Configを受信したサブフレーム=CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレームとする。
【0075】
図8(a)において、端末接続は、当該サブフレームにおいて受信した割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する(ステップS300/送受信手段)。即ち、接続端末は、PCFICH受信とPDCCH受信を行って、PDSCH受信/PUSCH送信を行う。
【0076】
ステップS300に続いて接続端末は、当該サブフレームにおいてCTS_Configを受信したか否かを判断する(ステップS310/受信判断手段)。接続端末は、CTS_Configを受信していないと判断した場合(ステップS310:No)、図8(a)に示すフローチャートは終了する。
【0077】
一方、ステップS310において接続端末は、CTS_Configを受信したと判断した場合(ステップS310:Yes)、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示すか否かを判断する(ステップS320/適用有無判断手段)。接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用無を示すと判断した場合(ステップS320:No)、図8(a)に示すフローチャートは終了する。
【0078】
一方、接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示すと判断した場合(ステップ320:Yes)、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として、当該サブフレームの割当情報を記憶する(ステップS330)。なお、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として、当該CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレーム内に含まれる割当情報を記憶するが、Configを受信したサブフレーム=CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレームと仮定しているため、接続端末は、当該サブフレームの割当情報を記憶する。そして、図8(a)のフローチャートは終了する。
【0079】
図8(b)において、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として記憶している割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する(ステップS400/送受信手段)。即ち、接続端末は、PCFICH受信とPDCCH受信を行うことなく、PDSCH受信/PUSCH送信を行う。
【0080】
ステップS400に続いて接続端末は、当該サブフレームにおいてCTS_Configを受信したか否かを判断する(ステップS410/受信判断手段)。接続端末は、CTS_Configを受信していないと判断した場合(ステップS410:No)、図8(b)に示すフローチャートは終了する。
【0081】
一方、ステップS410において接続端末は、CTS_Configを受信したと判断した場合(ステップS410:Yes)、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示すか否かを判断する(ステップS420/適用有無判断手段)。接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示すと判断した場合(ステップS420:Yes)、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として、当該サブフレームの割当情報を記憶する(ステップS330)。なお、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として、当該CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレーム内に含まれる割当情報を記憶するが、Configを受信したサブフレーム=CTS_Config受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレームと仮定しているため、接続端末は、当該サブフレームの割当情報を記憶する。そして、図8(b)のフローチャートは終了する。
【0082】
一方、ステップS420において連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用無を示すと判断した場合(ステップS420:No)、つまり、連続送信型スケジューラモードからダイナミックスケジューラモードに切り替わると判断した場合、連続送信型スケジューリングに従って連続送信を行う際に参照する割当情報として記憶している割当情報を消去する(ステップS440)。そして、図8(b)のフローチャートは終了する。
【0083】
図8に示すように、通知手段2を適用する場合も通知手段1を適用する場合と同様、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っている間、PCFICH受信とPDCCH受信を行わないため、電池の消耗が低減する。また、基地局装置10は、連続送信型スケジューラモードを適用している間、PCFICHとPDCCHとを送信しないため、被干渉端末における制御チャネルの干渉が減少し、被干渉端末における制御チャネルの受信品質が向上する。
【0084】
(通知手段3)
通知手段3は、データ領域(PDSCH(領域)/PUSCH(領域))のパラメータ設定用情報(具体的には、SIB(System Information Broadcast)情報)として、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を含むパラメータ設定用情報を追加(定義)し、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を接続端末に通知する通知手段である。
SIB情報は、RRCメッセージの1つであって、システム共通のパラメータ設定用情報である。連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を含むSIB情報を定義すれば、複数の接続端末に、同様の連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を通知することができる。以下、ダイナミックスケジューラモード中にSIB情報を受信した場合(CASE1)と、連続送信型スケジューラモード中にSIB情報を受信した場合(CASE2)とに場合分けして接続端末の動作を説明する。
【0085】
(通知手段3−CASE1)
接続端末は、ダイナミックスケジューラモード中に、SIB情報を受信した場合、SIB情報内の連続送信適用有無情報を参照する。接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示す場合には、SIB情報内の連続送信周期情報から周期(P)を得て、周期(P)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う。つまり、接続端末は、連続送信型スケジューラモード適用有を示す連続送信適用有無情報及び周期(例えば、PK)を示す連続送信周期情報を含むSIB情報を受信した場合には、ダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードに切り替わったと判断し、以降、周期(PK)の連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う。
一方、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用無を示す場合には、ダイナミックスケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を維持する。
【0086】
(通知手段3−CASE2)
接続端末は、連続送信型スケジューラモード中に、SIB情報を受信した場合、SIB情報内の連続送信適用有無情報を参照する。接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用無を示す場合には、連続送信型スケジューラモードからダイナミックスケジューラモードに切り替わったと判断し、以降、ダイナミックスケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を行う。
【0087】
一方、接続端末は、連続送信適用有無情報が連続送信型スケジューラモード適用有を示す場合には、SIB情報内の連続送信周期情報から周期(P)を得て、周期(P)毎にスケジューリングを行う連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行う。つまり、接続端末は、周期(例えば、P1)の連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信しているときに、連続送信型スケジューラモード適用有を示す連続送信適用有無情報及び周期(P1)を示す連続送信周期情報を含むSIB情報を受信した場合には、当該周期(P1)の連続送信型スケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を維持し、連続送信型スケジューラモード適用有を示す連続送信適用有無情報及び周期(例えば、P2)を示す連続送信周期情報を含むSIB情報を受信した場合には、当該SIB受信後に最初にPDCCHを受信したサブフレーム以降、周期(P2)の連続送信型スケジューリングに従ったPDSCH受信/PUSCH送信を行う(周期(P1)から周期(P2)に切り替える)。
【0088】
上述の如く、通知手段3と通知手段2とは、送信適用有無情報及び連続送信周期情報を格納する情報は異なるが、両手段における接続端末の動作は、互いに共通するため、通知手段3における接続端末の動作の詳細な説明(フローチャートによる説明も含め)省略する。
【0089】
なお、通知手段3において、データチャネルを生成するデータチャネル生成部166又は出力部(非図示)が、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を含むSIB(System Information Broadcast)情報を用いて、連続送信適用有無情報、及び、連続送信周期情報を端末に通知する端末通知手段に相当する。
【0090】
以上のように、通知手段3を適用する場合も通知手段1、2を適用する場合と同様、接続端末は、連続送信型スケジューリングに従ってPDSCH受信/PUSCH送信を行っている間、PCFICH受信とPDCCH受信を行わないため、電池の消耗が低減する。また、基地局装置10は、連続送信型スケジューラモードを適用している間、PCFICHとPDCCHとを送信しないため、被干渉端末における制御チャネルの干渉が減少し、被干渉端末における制御チャネルの受信品質が向上する。
【0091】
以上、本発明の一実施形態による基地局装置10によれば、被干渉端末における制御チャネルの受信品質を向上させるとともに、接続端末における電池の消耗を低減させることができる。
例えば、干渉シナリオAの場合、基地局装置10(CSG Home eNB)は、自カバレッジエリア内の被干渉端末(非CSG UE)が存在する場合、連続送信型スケジューラモードを適用して接続端末(CSG UE)と通信するようにしているため、被干渉端末(非CSG UE)における、マクロ基地局からの制御チャネルの受信品質を向上させることができる。また、接続端末(CSG UE)は、周期P毎のサブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行うため、毎サブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行う場合に比べて電池の消耗が低減する。
また、干渉シナリオBの場合、基地局装置10(Macro eNB)は、Pico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)する場合、連続送信型スケジューラモードを適用して接続端末(Macro UE)と通信するようにしているため、被干渉端末(Pico UE)における、Pico eNBからの制御チャネルの受信品質を向上させることができる。また、接続端末(Macro UE)は、周期P毎のサブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行うため、毎サブフレームにおいてPCFICH受信とPDCCH受信を行う場合に比べて電池の消耗が低減する。
【0092】
なお、上記実施形態では、基地局装置10は、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を接続端末に通知するが、連続送信周期情報の示す周期がゼロの場合を連続送信型スケジューラの適用無(OFF)として取り扱うようにして、基地局装置10は、連続送信周期情報のみを接続端末に通知するようにしてもよい。例えば、通知手段1の場合では、基地局装置10は、PDCCH(領域)に、1ビットのbit_continuousTransmissionSchedulingと数ビットのbits_Pを確保するのではなく、数ビットのbits_Pのみを確保するようにしてもよい。これにより、PDCCH(領域)に確保するビット数を1ビット削減できる場合がある。
【0093】
また、上記実施形態では、干渉シナリオBにおいて、基地局装置10(Macro eNB)は、連続送信型スケジューラモードを適用した場合、接続端末(Macro UE)に連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を通知するが、接続端末(Macro UE)に加え、被干渉端末(Pico UE)の接続先の基地局(Pico eNB)に対し、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を通知してもよい。例えば、基地局装置10(Macro eNB)は、X2インターフェースを用いて、連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報を基地局(Pico eNB)に通知してもよい。これにより、接続先の基地局(Pico eNB)は、基地局装置10(Macro eNB)から通知された連続送信適用有無情報及び連続送信周期情報も参照して、干渉が少なくなるように、端末(Pico UE)に対するスケジューリングを行うことができるようになる。例えば、基地局(Pico eNB)は、基地局装置10(Macro eNB)による干渉を回避するべく、カバレッジ拡張部分に位置する端末(Pico UE)に対し、基地局装置10(Macro eNB)の周期Pと重ならない周期の連続送信型スケジューラモードを適用してもよい。
【0094】
なお、上記実施形態では、基地局装置10は、検知部110からの検知結果に基づいて被干渉端末に対する干渉が問題となると判断した場合にスケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとする態様(即ち、ダイナミックスケジューラモードから連続送信型スケジューラモードに切り替える態様)であったが、被干渉端末に対する干渉が問題とならない場合にも、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとしてもよい。換言すれば、基地局装置10は、常に、連続送信型スケジューラモードとしてもよい。
【0095】
つまり、干渉シナリオAにおいて、自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が存在してない場合にも、基地局装置10(CSG Home eNB)は、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとしてもよい。また、干渉シナリオBにおいて、Pico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)が存在してない場合にも、基地局装置10(Macro eNB)は、スケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとしてもよい。
【0096】
常に、連続送信型スケジューラモードとする態様(被干渉端末に対する干渉が問題とならない場合にも連続送信型スケジューラモードとする態様)では、被干渉端末に対する干渉が問題とならない場合(干渉シナリオAにおいて自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が存在していない場合、又は、干渉シナリオBにおいてPico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)が存在していない場合)には、接続端末における電池消耗低減を実現し、被干渉端末に対する干渉が問題となる場合(干渉シナリオAにおいて自基地局10(CSG Home eNB)のカバレッジエリア内に被干渉端末(非CSG UE)が存在している場合、干渉シナリオBにおいてPico eNBの拡張されたカバレッジエリア内に被干渉端末(Pico UE)が存在している場合)には、被干渉端末における制御チャネルの受信品質向上、及び、接続端末における電池消耗低減とを実現する。
【0097】
なお、常に、連続送信型スケジューラモードとする態様では、基地局装置10は、検知部110を備えなくてもよい。また、通知手段では、連続送信適用有無情報の通知は不要である(周期Pが固定の場合には連続送信周期情報の通知も不要である)。
【0098】
なお、本発明の一実施形態による基地局装置10、接続端末の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の一実施形態による基地局装置10、被干渉端末の各処理に係る上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0099】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0100】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0101】
10 基地局装置(CSG Home eNB/Macro eNB)
110 検知部(検知手段)
120 アンテナ送信モード決定部
130 スケジューラモード決定部(スケジューラモード決定手段)
140 OFDMシンボル数決定部
160 ダウンリンク/アップリンクデータチャネルの無線リソース割当部
162 ダウンリンク制御チャネルの無線リソース割当部
164 PDCCH生成部(通知手段)
166 データチャネル生成部(通知手段)
170 PCFICH生成部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各サブフレームに対し無線リソース割当を実行し、各サブフレームに対する割当結果を当該サブフレームに適用するダイナミックスケジューラモードと、周期P毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行し、周期P毎のサブフレームに対する割当結果をサブフレームnからn+P−1までの連続するP個の各サブフレームに適用する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置であって、
前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報と、前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す連続送信周期情報とを端末に通知する端末通知手段を備えることを特徴とする基地局装置。
【請求項2】
前記端末通知手段は、
PDCCH領域に、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を格納し、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を端末に通知することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項3】
前記端末通知手段は、
前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを用いて、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を端末に通知することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項4】
前記端末通知手段は、
前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を含むSIB(System Information Broadcast)情報を用いて、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を端末に通知することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項5】
自基地局のカバレッジエリア内に存在するローカル基地局に、X2インターフェースを用いて、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を通知するローカル基地局通知手段を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の基地局装置。
【請求項6】
自基地局によって干渉を受ける被干渉端末がカバレッジエリア内に存在するか否かを検知する検知手段と、
前記被干渉端末が存在しない場合にスケジューラモードをダイナミックスケジューラモードとし、前記被干渉端末が存在する場合にスケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとするスケジューラモード決定手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の基地局装置。
【請求項7】
各サブフレームに対し無線リソース割当を実行するダイナミックスケジューラモードと、周期毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置と通信する通信端末であって、
PDCCH内に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報に基づいて、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を判断する適用有無判断手段と、
前記連続送信型スケジューラモードが適用されていると判断された場合に、当該PDCCH内に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す連続送信周期情報によって示される周期Pを取得するとともに、当該PDCCHを受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する無線リソース割当の割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する送受信手段と
を備えることを特徴とする通信端末。
【請求項8】
各サブフレームに対し無線リソース割当を実行するダイナミックスケジューラモードと、周期毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置と通信する通信端末であって、
前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報と前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期Pを示す連続送信周期情報とを含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを受信したか否かを判断する受信判断手段と、
前記RRCメッセージが受信されたと判断された場合に、当該RRCメッセージ内の連続送信適用有無情報に基づいて、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を判断する適用有無判断手段と、
前記連続送信型スケジューラモードが適用されていると判断された場合に、当該RRCメッセージ内の前記連続送信周期情報によって示される周期Pを取得するとともに、無線リソース割当の割当情報を受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する前記割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する送受信手段と
を備えることを特徴とする通信端末。
【請求項9】
各サブフレームに対し無線リソース割当を実行するダイナミックスケジューラモードと、周期毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置と通信する通信端末であって、
SIB(System Information Broadcast)情報に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報に基づいて、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を判断する適用有無判断手段と、
前記連続送信型スケジューラモードが適用されていると判断された場合に、当該SIB情報に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す連続送信周期情報によって示される周期Pを取得するとともに、無線リソース割当の割当情報を受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する前記割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する送受信手段と
を備えることを特徴とする通信端末。
【請求項1】
各サブフレームに対し無線リソース割当を実行し、各サブフレームに対する割当結果を当該サブフレームに適用するダイナミックスケジューラモードと、周期P毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行し、周期P毎のサブフレームに対する割当結果をサブフレームnからn+P−1までの連続するP個の各サブフレームに適用する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置であって、
前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報と、前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す連続送信周期情報とを端末に通知する端末通知手段を備えることを特徴とする基地局装置。
【請求項2】
前記端末通知手段は、
PDCCH領域に、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を格納し、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を端末に通知することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項3】
前記端末通知手段は、
前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを用いて、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を端末に通知することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項4】
前記端末通知手段は、
前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を含むSIB(System Information Broadcast)情報を用いて、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を端末に通知することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
【請求項5】
自基地局のカバレッジエリア内に存在するローカル基地局に、X2インターフェースを用いて、前記連続送信適用有無情報、及び、前記連続送信周期情報を通知するローカル基地局通知手段を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の基地局装置。
【請求項6】
自基地局によって干渉を受ける被干渉端末がカバレッジエリア内に存在するか否かを検知する検知手段と、
前記被干渉端末が存在しない場合にスケジューラモードをダイナミックスケジューラモードとし、前記被干渉端末が存在する場合にスケジューラモードを連続送信型スケジューラモードとするスケジューラモード決定手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の基地局装置。
【請求項7】
各サブフレームに対し無線リソース割当を実行するダイナミックスケジューラモードと、周期毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置と通信する通信端末であって、
PDCCH内に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報に基づいて、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を判断する適用有無判断手段と、
前記連続送信型スケジューラモードが適用されていると判断された場合に、当該PDCCH内に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す連続送信周期情報によって示される周期Pを取得するとともに、当該PDCCHを受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する無線リソース割当の割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する送受信手段と
を備えることを特徴とする通信端末。
【請求項8】
各サブフレームに対し無線リソース割当を実行するダイナミックスケジューラモードと、周期毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置と通信する通信端末であって、
前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報と前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期Pを示す連続送信周期情報とを含むRRC(Radio Resource Control)メッセージを受信したか否かを判断する受信判断手段と、
前記RRCメッセージが受信されたと判断された場合に、当該RRCメッセージ内の連続送信適用有無情報に基づいて、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を判断する適用有無判断手段と、
前記連続送信型スケジューラモードが適用されていると判断された場合に、当該RRCメッセージ内の前記連続送信周期情報によって示される周期Pを取得するとともに、無線リソース割当の割当情報を受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する前記割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する送受信手段と
を備えることを特徴とする通信端末。
【請求項9】
各サブフレームに対し無線リソース割当を実行するダイナミックスケジューラモードと、周期毎のサブフレームに対し無線リソース割当を実行する連続送信型スケジューラモードとを備える基地局装置と通信する通信端末であって、
SIB(System Information Broadcast)情報に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を示す連続送信適用有無情報に基づいて、前記連続送信型スケジューラモードの適用の有無を判断する適用有無判断手段と、
前記連続送信型スケジューラモードが適用されていると判断された場合に、当該SIB情報に含まれる、前記連続送信型スケジューラモードによる連続送信型スケジューリングの周期を示す連続送信周期情報によって示される周期Pを取得するとともに、無線リソース割当の割当情報を受信したサブフレームnから連続するP個の各サブフレームにおいて、サブフレームnに対する前記割当情報を用いて、PDSCHを受信/PUSCHを送信する送受信手段と
を備えることを特徴とする通信端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−213103(P2012−213103A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78383(P2011−78383)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】
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