説明

基板とパターン形成層との間の接着性の促進

基板をパターン形成層に接着させる装置と方法が説明される。現場での基板の洗浄と調整、そして基板とパターン形成層の間への接着層の塗布とともに、接着材料と基板の間に中間層を形成することを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
本特許出願は、2008年10月30日に提出の米国仮出願番号第61/109,528号、ならびに2009年10月27日に提出の米国特許出願番号第12/606,588号の利益を請求するものであり、これらの内容を本明細書に援用する。
【背景技術】
【0002】
ナノ加工は、100ナノメートル程度、またはそれ以下の特徴的形状部を有する非常に微細な構造体の加工を含む。ナノ加工が相当大きな効果を発揮する適用方法の一つとして、集積回路の処理が上げられる。半導体処理業界では、基板上に形成される単位領域ごとの回路数を増加させながら、より大きい歩留まりを得るために懸命の努力を続けている。よって、ナノ加工の重要性はより高まっている。ナノ加工は、形成される構造体の最小の特徴的形状部寸法を減少させながら、プロセス管理をより高めることができる。ナノ加工を採用してきた他の開発領域としては、バイオテクノロジー、光学技術、機械システムなどがある。
【0003】
今日利用されているナノ加工技術の一例として、一般にインプリントリソグラフィと呼ばれるものがある。例示したインプリントリソグラフィ工程は、米国特許公開第2004/0065976号、米国特許公開第2004/0065252号、米国特許第6,936,194号など、多数の公報に詳細に説明されている。
【0004】
上記の米国特許公報、および特許それぞれに開示されたインプリントリソグラフィ技術は、成形可能な層(重合可能)にレリーフパターンを形成することとレリーフパターンに対応するパターンを下層の基板へ転写することを含む。パターンニング工程をより容易にするため、基板を所望の位置決めを得るための移動ステージと連結してもよい。パターンニング工程は、基板から間隔をあけて位置するテンプレートと、テンプレートと基板の間に塗布される成形可能な液体を使用する。成形可能な液体は、固化されて、成形可能な液体に接触するテンプレートの表面の形状に合わせたパターンを有する堅い層を形成する。固化後、テンプレートと基板が間隔をあけて位置するように、テンプレートを堅い層から離す。次に、基板と固化した層をさらなる工程に付し、レリーフ画像を、固化した層のパターンに対応する基板に転写する。
【0005】
本発明をより詳しく理解するため、添付の図面に示された実施形態を参照しながら本発明の実施形態を説明する。しかしながら、注目すべきは、添付の図面は、本発明の典型的な実施形態を示しているに過ぎず、よって範囲を限定することを意図したものではない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の実施形態によるリソグラフィック装置の概略側面図である。
【図2】図1に示す基板の概略側面図であり、パターン形成層をその上に戴置した状態を示す図である。
【図3】接着材料を塗布する基板の、現場でのオゾン処理の方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態による処理チャンバの概略図である。
【図5】現場でのオゾン処理を行った時と、現場でのオゾン処理を行わなかったときの接着性の比較を表すグラフである。
【図6】接着層をその上に有する基板を示す図である。
【図7】図7は、基板におけるパターン形成の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図面、特に図1を参照する。基板12上にレリーフパターンを形成するために使用するリソグラフィック装置10が図示されている。基板12は、基板チャック14と連結することができる。図示のごとく、基板チャック14は、真空チャックである。しかし、基板チャック14は、真空、ピン型、溝型、電磁式、および/またはそれに類似するものを限定することなく包含するいかなるチャックでもよい。例示したチャックは、本明細書で援用する米国特許第6,873,087号に説明されている。
【0008】
基板12と基板チャック14は、さらにステージ16で支持することができる。ステージ16は、x軸、y軸、およびz軸に沿った動作を行うことができる。ステージ16、基板12、および基板チャック14は、基台(図示せず)上に位置させてもよい。
【0009】
基板12から間隔をあけて位置しているのはテンプレート18である。テンプレート18は、一般的に、そこから基板12に向かって延在するメサ型20を有し、メサ型20は、その上部にパターン形成面22を有する。さらに、メサ型20はモールド20と称してもよい。テンプレート18、および/またはモールド20は、石英ガラス、水晶、シリコン、有機ポリマー、シロキサンポリマー、ホウ珪酸ガラス、フルオロカーボンポリマー、金属、硬化サファイヤ、および/またはそれに類似するものを限定することなく包含する材料から形成することができる。図示のごとく、パターン形成面22は、間隔をあけて位置する複数の凹部24、および/または凸部26によって形成される特徴的形状部を有するが、本発明の実施形態は、そのような形状に限定するものではない。パターン形成面22は、基板12上に形成されるパターンの基礎をなすものであればどの様な元のパターンも形成できる。
【0010】
テンプレート18は、チャック28に連結することができる。チャック28は、真空、ピン型、溝型、電磁式、および/またはその他の類似したタイプのチャックとして、但しそれらに限定されることなく、構成することができる。例示のチャックについては、さらに、本明細書で援用する米国特許第6,873,087号に記載されている。さらに、チャック28は、インプリントヘッド30に連結して、チャック28、および/またはインプリントヘッド30がテンプレート18を動きやすくするように構成してもよい。
【0011】
装置10は、さらに流体分注装置32を備えていてもよい。流体分注装置32を使って、基板12上に重合可能な材料34を付着させてもよい。重合可能な材料34を、液滴分注、スピンコート、ディップコート、化学付着(CDV)、物理付着(PVD)、薄膜付着、厚膜付着および/またはそれに類似するような技術を使って基板12上に位置させることができる。重合可能な材料34を、設計上の都合に応じて、所望の空間がモールド20と基板12の間に形成される前および/または後に、基板12に配設すればよい。重合可能な材料34は、本明細書にすべてを援用する米国特許第7,157,036号および米国特許公開第2005/0187339号に記載の重合可能な材料を含むものでもよい。
【0012】
図1、および2を参照する。装置10は、さらに通路42に沿ってエネルギー40を送給するように連結されたエネルギー源38を備えていてもよい。インプリントヘッド30とステージ16を、テンプレート18と基板12が通路42に重なる位置にくるように構成することができる。装置10は、ステージ16、インプリントヘッド30、流体分注装置32、および/または源38と通信するプロセッサ54によって制御することができ、メモリ56に保存したコンピュータ読み出し可能なプログラム上で操作することができる。
【0013】
インプリントヘッド30、あるいはステージ16、またはその両方は、モールド20と基板12の間の距離を変化させて、それらの間に充填する重合可能な材料34の所望量を決定する。例えば、インプリントヘッド30は、テンプレート18に力を加えることによって、モールド20を重合可能な材料34に接触させるようにしてもよい。所望の空間を重合可能な材料34で充填した後、源38は、エネルギー40、例えば、広帯域紫外線などを生成して、重合可能な材料34を基板12の表面44、およびパターン形成面22を形成するように固化、および/または交差結合させ、基板12上にパターン形成層46を形成する。パターン形成層46は、厚みt2の残留層48と、厚みt1の凸部50と凹部52として示すような複数の特徴的形状部を有していてもよい。
【0014】
上記の装置および工程は、さらに、それぞれ本明細書で援用する米国特許第6,932,934号、米国特許公開第2004/0124566号、米国特許公開第2004/0188381号、および米国特許第2004/0211754号に記載のインプリントリソグラフィ工程および装置にも採用することができる。
【0015】
基板12の表面44は、テンプレートと18とパターン形成層46の剥離中にパターン形成層46に接着することができる。しかし、基板12の表面44とパターン形成層46との間の接着が弱い場合もあり、基板12がパターン形成層46から剥離してしまい、パターン形成層46と歩留まりの問題における不良につながり、好ましくない。よって、下記にさらに詳しく説明するように、接着層60(図5参照)を基板12とパターン形成層46の間に位置させて、基板12とパターン形成層46の間の接着性を高めてもよい。
【0016】
接着層60は、アクリルオキシメチルトリメトキシシラン、アクリルオキシメチルトリエトキシシラン、アクリルオキシプロピルトリクロロシラン、および/またはアクリルオキシプロピルトリメトキシシランを、限定することなく包含する一つ以上の接着材料から形成することができる。いくつかの実施形態では、接着層は、さらに一つ以上の別の成分を含んでいてもよい。別の成分は、1,2−ビス(トリメトキシ−シリル)エタンおよび/または1,6−ビス(トリクロロシリル)ヘキサンを含んでいてもよい。接着材料については、本明細書に援用する米国特許公開第2007/0212494号に詳しく説明されている。
【0017】
現場基板表面洗浄および調整における接着層の付着
図3(図4も参照)は、現場での処理を使って接着層を基板12に塗布する方法300のフローチャートである。例示する一実施形態では、基板12は、上記のようなインプリントリソグラフィ基板である。工程302では、基板12を図4に示す処理チャンバ400に戴置することができる。図4に示す処理チャンバ400は方法300の工程を説明する際に便利なように図示するものであり、図示の構成に限定されるものではない。図4に示す処理チャンバ400は、当業者が方法300の工程を行うのに適したあらゆるタイプの密封可能な容器を表すものであり、限定されるものではない。さらに、図4に示すバルブ402および404は処理チャンバ400への密閉可能なアクセスを実現するのに適したものの代表であり、バルブ402と404は、処理チャンバ400からの排出および/または処理チャンバ400への材料の注入用に構成されているものである。一実施形態では、バルブ402および404は、単一バルブから構成されていてもよい。また別の実施形態では、バルブ402および404を構成する弁の数は限られない。さらに、一実施形態では、バルブ402および404は使用方法や目的によって代替可能である。
【0018】
工程304では、処理チャンバ400はバルブ402を介してガスを実質的に排出してもよい。すなわち空気、窒素、アルゴン、または他のいかなる気体成分のほぼすべてを、この工程で処理チャンバ400から排出させることができる。例えば、処理チャンバ400は100トール(Torr)(13332.2パスカル(Pa))未満の基本圧まで排出可能である。例示する実施形態では、処理チャンバ400は0.2トール(Torr)(26.664パスカル(Pa))未満の基本圧まで排出することができる。
【0019】
工程306では、処理チャンバ400は、高温まで加熱することができる。例えば、処理チャンバ400は、室温より高い温度まで、例えば、約25℃より高い温度まで加熱してもよい。別に例示した実施形態では、処理チャンバ400は25℃より高い温度、すなわち、60℃まで、90℃まで、あるいは、接着材料が劣化または分解し始める温度を超えない温度まで加熱することができる。処理チャンバ400を所望の温度まで過熱することにより、防止できないまでも、接着材料の蒸気が処理チャンバ400の壁上で凝縮するのを最小限にすることができる。(接着材料の蒸気は、別の工程で処理チャンバ400の中に注入される。)接着材料の蒸気の凝縮により、接着材料が処理チャンバ400の壁の上に堆積し、汚染の問題を引き起こす。チャンバに取り付けたハードウェア(例えばドア、バルブ、管など)および/またはチャンバ内部に位置するハードウェア(例えば、基板キャリア、マンドレルなど)も加熱してこれらの構成要素への接着材料の凝縮を防ぐかまたは最小限にすることができる。
【0020】
工程308では、バルブ404を介して処理チャンバ400に洗浄剤を注入することができる。洗浄剤は、処理チャンバ400の排出の前に付着した汚染物質を基板12の表面から洗浄するように構成されている。例えば、空気中にある有機汚染物質が基板12の表面に吸着されている場合がある。基板12の表面上の有機汚染物質の存在により、接着材料が基板に接着して接着層を形成しにくなったり阻止される可能性がある。
【0021】
有機汚染物質は、一般的に通常の水洗法では洗い流すことができず、溶剤も基板12の表面に残る可能性があるため、基板12から有機材を洗浄する他の方法が必要である。オゾン洗浄、紫外線/オゾン洗浄およびプラズマ洗浄など、いくつかの方法を使って基板12の現場洗浄法を行ってもよい。
【0022】
特定の現場洗浄法の選択は、基板12のタイプおよび基板12の上面に積層される材料によって異なる。例えば、基板の多くは、上面に炭素上塗り(CoC)層102を有して製造されている(図5および6参照)。CoC102が基板12の最上表面層の上にある場合、酸素プラズマ洗浄をすると、CoC層102に激しい損傷を与える可能性がある。この場合、オゾン洗浄を使ってCoC層102を洗浄し、表面の劣化を最低限にすることができる。一実施形態では、250g/cm3の濃度のオゾンを約1分から30分、500トール(Torr)(66661パスカル(Pa))で処理チャンバ400に導入して基板12表面を洗浄する。
【0023】
工程310では、洗浄剤はバルブ402を介して処理チャンバから排出できる。多数のパージ排出サイクルを使って処理チャンバ400内の残留洗浄剤の濃度を最小限に抑えることができる。処理チャンバ400に残る残留洗浄剤は、(後工程でチャンバ内に注入する)蒸気状接着材料と望ましくない反応をおこす場合がある。一実施形態では、洗浄剤を二つのパージ排出サイクルを使って処理チャンバ400から排出することができる。
【0024】
工程312では、バルブ404を介して、計量した接着材料を処理チャンバの中に注入することができる。一実施形態では、注入した接着材料を基板12の表面に吸着させ、基板12の表面上において反応を開始させてもよい。例示した実施形態では、基板12の表面上の接着材料との反応により、基板12の表面上に接着層を形成することができる。このように、接着層60は、基板12上に位置させることができる(図5および6参照)。処理チャンバ400内のディスク(基板12)数と処理チャンバ400の容積により、注入する接着材料の量は、1マイクロリットル未満から数千マイクロリットルまでの範囲でよい。例えば、注入された接着材料の量は、0.1マイクロリットルから10000マイクロリットルの範囲でもよい。注入した接着材料と基板12の間の反応は1分から30分継続すればよい。
【0025】
工程314では、バルブ404を介して水蒸気を処理チャンバに送給してもよい。基板12上の表面反応は次の約1分から30分継続することができる。
【0026】
工程316では、処理チャンバ400から、バルブ402を介して水およびその他の残留接着材料を排出させることができる。
【0027】
工程318では、基板12を処理チャンバから取り出す。
【0028】
図5は、現場でのオゾン法300を使わない場合および使った場合における基板12のインプリント工程に基づいた重量ポンド(lbf)で表した接着力の比較のグラフである。実行1から3は、現場でのオゾン法300を行わなかった場合の接着力の結果を示す。実行4および5は、現場でのオゾン法300を行った場合の接着力の結果を示す。図示の如く、基板12のインプリントに先立って現場でのオゾン法300を使うことにより基板12と基板12上にインプリントしたパターン形成層46との間の接着力を強めることができる。図示の例では、基板12のインプリントに先立って現場でのオゾン法300を使う場合、平均接着力は、3〜13重量ポンド(lbf)(13.344664〜57.82688ニュートン(N))まで増強させることができる。
【0029】
中間層形成
図6を参照する。基板12には、基板12上にCoC最上層102が設けられている。例えば、ハードディスクドライブ媒体は、基板12上にCoC最上層102を設けて製造されることが多い。しかし、一般的に使用されている接着材料は、CoC102への接着が不均一である場合がある。従って、中間層100を(図6に示すごとく)接着促進剤または増強剤としてCoC層102と接着層60の間に塗布することができる。
【0030】
中間層100は、接着材料60より基板12への接着力が強く、基板12より接着材料60への接着力が強い材料から構成すればよい。よって、中間層100は、接着層60と基板12のCoC最上層102の両者に対し良好な接着力を有する。例えば、中間層100は、タンタル(Ta)、シリコン(Si)、窒化珪素(Sixy)、酸化珪素(SiOx)、クロム(Cr)、窒化クロム(CrNx)、チタン−タングステン(TiW)、チタン−クロム(TiCr)、ルテニウム(Ru)等を限定されずに含む、一種類の材料でも、材料の組み合わせから構成してもよい。一実施形態では、中間層100は、約3〜15nmの厚みt3を有していてもよい。
【0031】
図7は、パターン形成層46から基板12上への例示パターン転写を示す図である。この例では、基板12は、パターン形成層46に加え、接着層60、中間層100、CoC層102を含む。基板12は、CoC層102を有して製造されることが多い。一実施形態では中間層100は、上記のような現場洗浄と調整工程の一部としてCoC層102上に位置させることができる。さらに、ある実施形態では、接着層60を現場洗浄および調整工程の一部として中間層100上に位置させてもよい。
【0032】
図7に示すように、フェーズ0の間、パターン形成層46を、上記のインプリント工程を使って接着層60上に形成し、凹部70と凸部72を形成することができる。パターン転写フェーズ1では、凹部70と重なるパターン形成層46と接着層60の部分をエッチング(除去)することができる。例えば、酸素系プラズマエッチなどのようなディスカム工程を使ってパターン形成層46と接着層60を取り除くことができる。
【0033】
パターン転写フェーズ2では、凹部70に重なる中間層100とCoC層102の部分を、エッチング工程を介して除去することができる。一実施形態では、中間層100と、CoC層102は、マスキング後のエッチング工程で取り除くことができる。例えば、窒化シリコン(Si34)を中間層100として使用し、F系プラズマエッチ(フッ素系)を使って中間層100をエッチングし、酸素系プラズマエッチを使ってCoC層102をエッチングしてもよい。
【0034】
パターン転写フェーズ3では、パターン形成層46からのパターンを、例えば、物理的または化学的エッチ工程を使って基板12に転写することができる。中間層100、接着層106、またはパターン形成層46を、パターン転写工程でのマスクとして使うことができる。
【0035】
パターン転写フェーズ3の別の実施形態では、まず、例えば、プラズマエッチ工程を使ってパターン形成層46と接着層60を取り除き、続いて基板12へのパターン転写を行ってもよい。
【0036】
パターン転写フェーズ4では、中間層100、接着層60およびパターン形成層46が、まだ基板12に残っている場合には、それらを取り除くことにより(例えば、ポスト・パターン転写)、パターン形成基板12を得ることができる。
【符号の説明】
【0037】
12 基板; 46 パターン形成層; 60 接着層; 100 中間層;
102 最上層。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に接着層を塗布する塗布方法であって、
前記基板を処理チャンバに置くことと、
洗浄剤を前記処理チャンバに注入することと、
前記処理チャンバから前記洗浄剤を排出させることと、
接着材料を前記処理チャンバに注入し、前記接着材料を前記基板上に位置させることと、を含む塗布方法。
【請求項2】
さらに、前記洗浄剤を前記処理チャンバに前記注入する前に前記処理チャンバからガスを実質的に排出させることを含む請求項1に記載の塗布方法。
【請求項3】
さらに、水蒸気を前記処理チャンバに送給し、前記処理チャンバから水を排出させることを含む請求項1または2に記載の塗布方法。
【請求項4】
前記洗浄剤はオゾン系洗浄剤を含む請求項1、2、または3に記載の塗布方法。
【請求項5】
前記洗浄剤は紫外線(UV)またはプラズマのうちの少なくとも一つを含む請求項1、2、3、または4に記載の塗布方法。
【請求項6】
さらに、前記接着材料を前記処理チャンバに注入する前に、前記処理チャンバを加熱することを含む請求項1に記載の塗布方法。
【請求項7】
前記基板は、インプリントリソグラフィ基板を含む請求項1に記載の塗布方法。
【請求項8】
基板に接着層を塗布する塗布方法であって、
前記基板上に中間層を配設することと、
処理チャンバの中に前記基板を置くことと、
前記処理チャンバからガスを排出することと、
洗浄剤を前記処理チャンバの中に注入することと、
前記処理チャンバから前記洗浄剤を排出させることと、
前記処理チャンバに接着材料を注入して、前記接着材料を前記基板に付着させることと、
水蒸気を前記処理チャンバの中に送給することと、
前記処理チャンバから水を排出することと、を含む塗布方法。
【請求項9】
前記中間層が、前記基板に対して前記接着材料より大きい接着性を有し、前記基板より前記接着材料に対して大きい接着性を有する材料を有する請求項8に記載の塗布方法。
【請求項10】
前記中間層は、タンタル(Ta)、シリコン(Si)、窒化珪素(Si34)、酸化珪素(SiO2)、クロム(Cr)、窒化クロム(CrNx)、チタン−タングステン(TiW)、チタン−クロム(TiCr)、および/またはルテニウム(Ru)のうちの少なくとも一つを含む請求項8に記載の塗布方法。
【請求項11】
前記基板が、カーボンオーバーコーティング(CoC)最上層を含む請求項8に記載の塗布方法。
【請求項12】
前記洗浄剤が、オゾン、紫外線(UV)、またはプラズマのうちの少なくとも一つからなる請求項8に記載の塗布方法。
【請求項13】
前記基板がインプリントリソグラフィ基板を含む請求項8に記載の塗布方法。
【請求項14】
基板を調整する調整方法であって、
基板を処理チャンバに戴置し、
前記処理チャンバからガスを排出し、
前記処理チャンバに洗浄剤を注入し、
前記処理チャンバから前記洗浄剤を排出させ、
前記処理チャンバに接着材料を注入して、前記接着材料を前記基板に付着させ、
水蒸気を前記処理チャンバに送給し、
前記処理チャンバから前記水を排出させることによって前記基板に接着層を塗布し、
前記基板にインプリントを施す調整方法。
【請求項15】
さらに、前記接着材料を前記処理チャンバに注入する前に前記基板上に中間層を付着させることを含む請求項14に記載の調整方法。
【請求項16】
前記中間層が前記接着材料より前記基板に対する接着性が大きく、前記基板よりも前記接着材料に対する接着性が大きい材料を含む請求項15に記載の調整方法。
【請求項17】
前記基板は、少なくとも部分的に前記インプリンティングに基づくパターン形成層を含み、さらに、前記接着層、前記中間層、および前記パターン形成層の部分を除去することを含む請求項15に記載の調整方法。
【請求項18】
前記取り除くことを、少なくとも部分的にプラズマエッチ工程によって行う請求項17に記載の調整方法。
【請求項19】
前記洗浄剤は、オゾン、紫外線(UV)、またはプラズマのうちの少なくとも一つからなる請求項14に記載の調整方法。
【請求項20】
前記基板は、インプリントリソグラフィ基板を含む請求項14に記載の調整方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2012−507391(P2012−507391A)
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−534510(P2011−534510)
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際出願番号】PCT/US2009/005870
【国際公開番号】WO2010/051024
【国際公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【出願人】(503193362)モレキュラー・インプリンツ・インコーポレーテッド (94)
【Fターム(参考)】