説明

堆積紙分離方法および堆積紙分離装置

【課題】
本発明は、リームマーカーテープを使用することなく、リーム境界に分離ブレードの先端を正確に挿入することができる堆積紙分離方法および堆積紙分離装置を提供する。
【解決手段】
堆積紙分離方法は、フラッシュにより撮影工程と、リーム境界検出工程と、リーム境界検出工程において検出したリーム境界に、堆積紙2の端面に向けて水平に突出してなる分離ブレードの先端が位置するように、分離ブレードを堆積紙2の端面Sに対して垂直相対移動する分離ブレード垂直相対移動と、分離ブレードがリーム境界に挿入されるように分離ブレードを堆積紙の端面に向けて水平移動する分離ブレード水平移動工程とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、堆積紙を順次リームに分離する堆積紙分離方法および堆積紙分離装置に関し、カメラによりリーム境界の鮮明な画像を取得することで、リーム境界に分離ブレードの先端を正確に挿入することができる堆積紙分離方法および堆積紙分離装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載のように、堆積紙をリームマーカーテープにより所定枚数のリームに分離する技術が知られている。特許文献1では、堆積紙の上から所定枚数目ごとに、リームマーカーテープをその一部が前記堆積紙の端面から斜め上方に突出するように挟み込んでおき、リームマーカーテープの下方から分離ブレード(ヘラ)を堆積紙に挿入することができる。
【特許文献1】特公平7−67985号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1の技術では、紙の枚数を予め数えてリームマーカーテープを堆積紙に挟み込む面倒な工程が必要となる。
本発明の目的は、リームマーカーテープを使用することなく、リーム境界に分離ブレードの先端を正確に挿入することができる堆積紙分離方法および堆積紙分離装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の堆積紙分離方法は、カメラにより堆積紙の上端を含む端面をフラッシュ撮影する撮影工程と、この撮影工程によって得られた撮影画像に基づき、前記堆積紙の上からN番目の紙とN+1番目の紙との境界をリーム境界として検出するリーム境界検出工程と、前記リーム境界検出工程において検出したリーム境界に、前記堆積紙の端面に向けて水平に突出してなる分離ブレードの先端が位置するように、前記分離ブレードを前記堆積紙の端面に対して垂直相対移動する分離ブレード垂直相対移動工程と、前記分離ブレードが前記リーム境界に挿入されるように前記分離ブレードを前記堆積紙の端面に向けて水平移動する分離ブレード水平移動工程とを有するものである。
【0005】
また、本発明の堆積紙分離装置は、堆積紙の上端を含む端面を撮影するカメラと、前記カメラのシャッタ動作に同期して発光するフラッシュ光源と、前記カメラにより撮影した画像に基づき、前記堆積紙の上からN番目の紙とN+1番目の紙との境界をリーム境界として検出するリーム境界検出手段と、前記リーム境界検出手段により検出した前記リーム境界に、前記堆積紙の端面に向けて水平に突出してなる分離ブレードの先端が位置するように、前記分離ブレードを前記堆積紙の端面に対して垂直相対移動する分離ブレード垂直相対移動手段と、前記分離ブレードが前記リーム境界に挿入されるように前記分離ブレードを前記堆積紙の端面に向けて水平移動する分離ブレード水平移動手段とを備えたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、カメラにより堆積紙の上端を含む端面をフラッシュ撮影するので、堆積紙を構成する各紙の境界を鮮明な撮影画像として取得することができる。したがって、リームマーカーテープを使用することなくリーム境界に分離ブレードを正確に挿入することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は本発明の堆積紙分離装置の一実施形態を示す説明図である。
図1において、堆積紙分離装置11は、カメラ111と、フラッシュ光源112と、リーム境界検出手段113と、分離ブレード垂直相対移動手段114と、分離ブレード水平移動手段115とを備えている。
【0008】
カメラ111は堆積紙2の上端を含む端面Sを撮影することができる。カメラ111は、CCDカメラ等のデジタル画像処理を行うことができる撮像装置であり、通常、撮像軸が水平となるように適宜位置に固定されている。
【0009】
フラッシュ光源112は、カメラ111のシャッタ動作に同期して発光するものであり、ハロゲンランプ、発光ダイオード等の光源である。フラッシュ光源112は、カメラ111の近傍に置かれていてもよいし、堆積紙2の斜め上からカメラ111の撮影範囲を照射できるように配置されていてもよい。
【0010】
リーム境界検出手段113は、カメラ111の撮影画像に基づき、堆積紙2の上からN番目の紙とN+1番目の紙境界をリーム境界Bとして検出することができる。リーム境界検出手段113は、具体的には画像処理装置であり、撮影画像から堆積紙2の紙の枚数を上から順に計数し、N番目の紙とN+1番目の紙との境界を検出し、この検出結果をリーム境界Bの位置データとして保存する。
【0011】
分離ブレード垂直相対移動手段114は、リーム境界検出手段113により検出したリーム境界Bに、堆積紙2の端面Sに向けて水平に突出してなる分離ブレード12の先端が位置するように、分離ブレード12を堆積紙2の端面Sに対して垂直相対移動する。この垂直相対移動は、コース制御とファイン制御とにより行われる。コース制御は、たとえば堆積紙2をリフタによりリフトアップまたはリフトダウンすること、または分離ブレード12を垂直移動させること、あるいはこれらを組み合わせることにより行われる。また、ファイン制御は、分離ブレード12を垂直移動させることにより行われる。
【0012】
分離ブレード水平移動手段115は、分離ブレード12がリーム境界Bに挿入されるように分離ブレード12を堆積紙2の端面に向けて水平移動する。
【0013】
図1の堆積紙分離装置11により本発明の堆積紙分離方法を実施することができる。以下、図2により本発明の堆積紙分離方法の一実施形態を図1を参照しつつ説明する。
【0014】
図2では、堆積紙分離方法は、撮影工程(S110)と、リーム境界検出工程(S120)と、分離ブレード垂直相対移動工程(S130)と、分離ブレード水平移動工程(S140)とを有している。
撮影工程S110では、カメラ111により、堆積紙2の上端を含む端面Sをフラッシュ撮影する。
リーム境界検出工程S120では、カメラ111により撮影された画像に基づき、堆積紙2の上からN番目の紙とN+1番目の紙との境界をリーム境界Bとして検出する。
【0015】
分離ブレード垂直相対移動工程S130では、リーム境界検出工程S120により検出したリーム境界Bに、堆積紙2の端面Bに向けて水平に突出してなる分離ブレード12の先端が位置するように、分離ブレード12を堆積紙2の端面Sに対して垂直相対移動する。この垂直相対移動は、前述したコース制御とファイン制御とにより行われる。
【0016】
分離ブレード水平移動工程S140では、分離ブレード12がリーム境界(B)に挿入されるように分離ブレード12を堆積紙2の端面Sに向けて水平移動する。
【0017】
本発明の堆積紙分離装置および堆積紙分離方法の詳細な実施形態を以下に説明する。
図3および図4は、堆積紙分離装置11が組み込まれた給紙装置3を示す側面図および正面図である。なお、説明の便宜上、図3には図4示すコンピュータ304は図示されておらず、図4には図3に示す包装テーブル4は図示されていない。
【0018】
図3および図4において、給紙装置3は、床部300と、分離ヘッド駆動装置支持アーム301と、押えプレート駆動装置支持アーム302(図4には示されていない)と、カメラ支持柱303と、コンピュータ304(図3には示されていない)とを備えている。分離ヘッド駆動装置支持アーム301と押えプレート駆動装置支持アーム302とは、アーム支持フレーム305から水平移動可能に迫り出して構成される。
【0019】
分離ヘッド駆動装置支持アーム301には分離ヘッド駆動装置306が設けられている。分離ヘッド駆動装置306には、分離ヘッド駆動装置支持アーム301に沿って水平移動(堆積紙2の分離操作が行われる端面に平行な方向への移動)を行う水平制御部(図示せず)、分離ブレード307(図1および図2では符号12)、グリップ下部材308およびグリップ上部材309を独立して垂直方向に動作させる垂直制御部(図示せず)が設けられている。
【0020】
グリップ下部材308とグリップ上部材309とがピンサーを構成し、分離ブレード307とグリップ下部材308とグリップ上部材309とが分離ヘッドを構成する。分離ブレード307を垂直方向に動作させる垂直制御部は、図1の分離ブレード垂直相対移動手段114として機能する。
【0021】
押えプレート駆動装置支持アーム302には、押えプレート駆動装置310が設けられている。押えプレート駆動装置310には、押えプレート駆動装置支持アーム302に沿って水平移動(堆積紙2の分離操作が行われる端面に平行な方向への移動)を行う水平制御部(図示せず)、押えプレート311を垂直方向に動作させる垂直制御部(図示せず)が設けられている。なお、本実施形態では、図4に示すように、押えプレート駆動装置310の水平位置(押えプレート駆動装置支持アーム302に平行な方向の水平位置)は、分離ヘッド駆動装置306の水平位置(分離ヘッド駆動装置支持アーム301に平行な方向の水平位置)とは、分かり易いように異ならせてあるが同一水平位置であってもよい。
【0022】
また、アーム支持フレーム305には分離ヘッド駆動装置支持アーム301および押えプレート駆動装置支持アーム302を水平移動するアーム水平駆動装置312が設けられている。このアーム水平駆動装置312は、図1の分離ブレード水平移動手段115として機能する。
【0023】
分離ブレード307、グリップ下部材308およびグリップ上部材309は、図5(A),(B)にも示すように側面視がL字形状に構成されている。図5(A)では、分離ブレード307がグリップ下部材308よりも上にある場合を示し、図5(B)では分離ブレード307がグリップ下部材308よりも下にある場合を示している。
【0024】
分離ブレード307およびグリップ下部材308のL字の垂直部に対応する部分が堆積紙2の端面に平行な垂直平面Pを構成している。また、分離ブレード307はL字の水平部に対応する部分がヘラ状に構成され、グリップ下部材308は、L字の水平部に対応する部分が分離ブレード307の水平部を挟む一対のヘラ状に構成されている。
【0025】
すなわち、グリップ下部材308は、水平に間隔を隔てて堆積紙2の端面側に突出して構成されている。分離ブレード307の水平部は、グリップ下部材308の一対の水平部(ヘラ)の間に配置され、かつグリップ下部材308と同一方向に突出している。分離ブレード307の水平部は、グリップ下部材308の水平部よりも長くかつ先端が刃状に形成されている。グリップ上部材309はL字の水平部に対応する部分が平板状に形成されており、グリップ下部材308との間でリームを挟むことができる水平板部を有し、分離ブレード307およびグリップ下部材308の垂直平面Pに沿って垂直移動できるように構成されている。
【0026】
押えプレート311は、図5(C)にも示すように側面視がL字形状に構成されており、L字の水平部に対応する部分がヘラ状に構成され、堆積紙2のうち、分離したリームより下の部分を上から押え付けることができる。
【0027】
床部300上には、給紙テーブル313と油圧シリンダ3141とXアーム3142とからなるリフタが設けられており、給紙テーブル313は油圧シリンダ3141の制御により所望の垂直位置で停止することができる。給紙テーブル313には堆積紙2が載置されたパレット315がセットされている。なお、油圧シリンダ3141に代えて、たとえば4点支持等のボールネジアクチュエータを用いることもでき、より垂直方向の精度を高めることができる。
【0028】
カメラ支持柱303には、カメラユニット316が設けられている。カメラユニット316は、図6に示すように、カメラ317(図1では符号111)とフラッシュ光源318(図1では符号112)とを備えており、堆積紙2の上端を含む端面Sをフラッシュ撮影することができる。なお、本実施形態では、図4に示すように、カメラ317は、分離ブレード307(またはグリップ下部材308)の背面に設置されているが、この位置と異なる位置に設置されていてもよい。また、図1ではカメラユニット316をカメラ支持柱303に設けたが、これに限定されず、たとえば押えプレート駆動装置支持アーム302に移動可能に設けることもできる。
【0029】
堆積紙2のフラッシュ撮影が行われる端面と反対側には包装テーブル4(図4には示されていない)が設けられている。この包装テーブル4には、ピンサー41が設けられている。ピンサー41は、側面視がL字形状に構成され、水平板を有するグリップ上部材411と、グリップ下部材412との間で、包装テーブル4に搬送されたリームを挟むことができる。
【0030】
コンピュータ304(図3には示されていない)は、ディスプレイ3041と、操作パネル3042を備えている。コンピュータ304は、各種制御装置、画像処理装置として機能することができる。画像処理装置は図1のリーム境界検出手段113としての機能を奏する。図7はコンピュータ304を示す図であり、同図に示すように、カメラ317の撮影画像を、ディスプレイ3041に表示することができ、操作パネル3042から一リームを構成する枚数を設定することができる。ファイン制御に際して、画像処理装置は、たとえば濃淡認識により垂直方向の濃淡の繰り返しの個数および高濃度の位置を検出し、制御装置は後述するように分離ブレード307の先端を所定位置に移動させることができる。
以下、一リームをN枚として分離する場合の給紙装置3の動作を説明する。
【0031】
まず、給紙テーブル313に、堆積紙2が積載されたパレット315を載置し、油圧シリンダ3141を駆動して給紙テーブル313を上昇させ定位置で停止させる。この定位置は、堆積紙2の上面が包装テーブル4の上面位置と同一となるように設定されており、制御装置(コンピュータ304)は、フォトセンサ等により検出した上記定位置に堆積紙2の上面が位置するように、油圧シリンダ3141を駆動する。
【0032】
紙の厚みδと一リームの紙の枚数Nとからリーム厚(δ×N)を求め、堆積紙2の上面から下方δ×Nの位置に分離ブレード307の先端が位置するように分離ブレード307をコース制御する。このとき、堆積紙2の上面からN枚目の紙とN+1枚目の紙との境界に、分離ブレード307の先端が位置しているとは限らない。
【0033】
次に、カメラ317により堆積紙2の上端を含む端面をフラッシュ光源318により照射して撮影する。そして、コンピュータ304の画像処理機能により、堆積紙2の上面から下方δ×Nの位置を検出し、分離ブレード307をファイン制御する。すなわち、分離ブレード307を垂直に移動することにより、または給紙テーブル313を油圧シリンダ3141により垂直移動することにより、あるいは。これらの動作を組み合わせることにより、分離ブレード307の先端を堆積紙2の上面からN枚目の紙とN+1枚目の紙との境界に正確に位置させる。
【0034】
図8(A)にこのときの状態を示す。図8(A)において、床部300の表面から分離ブレード307の先端までの高さをH1で示す。また、分離ブレード307のL字の垂直部に対応する部分と、堆積紙2の端面Sまでの距離をW1で示す。
【0035】
この後、図8(B)に示すように、アーム水平制御装置312により、分離ヘッド駆動装置支持アーム301を堆積紙2の端面に向けて移動させる(すなわち、分離ブレード307を堆積紙2の端面に向けて移動させる)ことで、分離ブレード307を堆積紙2の上面からN枚目の紙とN+1枚目の紙との境界に挿入する。
【0036】
図8(B)において、分離ブレード307のL字の垂直部に対応する部分と、堆積紙2の端面Sまでの距離をW2で示す。
次いで、図8(C)に示すように、分離ヘッド駆動装置306の垂直制御部を制御することで、分離ブレード307を、グリップ下部材308が挿入できる程度の空隙ができるようにやや上昇させる。図8(C)において、床部300の表面から分離ブレード307の先端までの高さをH2で示す。
【0037】
この空隙に、図8(D)に示すように、分離ヘッド駆動装置306の水平制御部を制御することで分離ブレード307を挿入する。本実施形態では、このとき、図8(D)に示すように、分離ブレード307のL字の垂直部に対応する部分と、堆積紙2の端面Sまでの距離をゼロとしている。
【0038】
そして、図9(E)に示すように、分離ヘッド駆動装置306の垂直制御部を制御することで、グリップ下部材308をやや上昇させるとともに、油圧シリンダ3141を駆動して給紙テーブル313を上昇させさせる。図9(E)において、床部300の表面から分離ブレード307の先端までの高さをH3で示す。
【0039】
図9(F)に示すように、グリップ上部材309とグリップ下部材308とにより堆積紙2の上から1枚目からN枚目の紙までを一リームとして把持する。これとともに、アーム水平駆動装置312により押えプレート駆動装置支持アーム302の水平移動を行うとともに、押えプレート駆動装置310の垂直制御部により押えプレート311を堆積紙2の上からN枚目より下の堆積紙を押さえ付ける。
【0040】
この後、図9(G)に示すように、分離ヘッド駆動装置支持アーム301を包装テーブル4に向けて移動する。これにより、堆積紙2の上から1枚目の紙からN枚目の紙が一リームとして包装テーブル4のピンサー41に送り込まれる。ピンサー41は、送り込まれたリームをグリップ上部材411とグリップ下部材412との間に挟み込み、リームは、包装テーブル4の所定位置まで搬送される。
【0041】
この搬送が終了すると、図9(H)に示すように、分離ヘッド駆動装置支持アーム301、プレート駆動装置支持アーム302、分離ブレード307、グリップ下部材308、グリップ上部材309、押えプレート311を初期位置に戻す。
【0042】
以下、上述したと同様にして次のリームの分離処理を行う。
上記の実施形態では、給紙装置3に1つの分離ブレード機構を設けたが、2つ以上の分離ブレード機構を設けることもできる。また、本発明の堆積紙分離装置は、完全無人運転、または作業員1名による複数の堆積紙分離装置の運転が可能であり、省力化を図ることができる。さらに、本発明の堆積紙分離装置は、XYZ機構を採用しているので、安定した生産が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1は、本発明の堆積紙分離装置の一実施形態を示す説明図である。
【図2】図2は、本発明の堆積紙分離方法の一実施形態を示す説明図である。
【図3】図3は、本発明の堆積紙分離装置が組み込まれた給紙装置を示す側面図である。
【図4】図4は、本発明の堆積紙分離装置が組み込まれた給紙装置を示す正面図である。
【図5】図5(A)は、分離ヘッドの分離ブレードがグリップ下部材よりも上にある場合を示す図、図5(B)は、分離ヘッドの分離ブレードがグリップ下部材よりも下にある場合を示す図、図5(C)は、押えプレートを示す図である。
【図6】図6は、図4および図5の堆積紙分離装置に使用されるカメラユニットを示す図である。
【図7】図7は、図5のコンピュータを示す図である。
【図8】図8(A)〜(D)は、図4および図5の堆積紙分離装置の動作説明図(前半)である。
【図9】図9(E)〜(H)は、図4および図5の堆積紙分離装置の動作説明図(後半)である。
【符号の説明】
【0044】
2 堆積紙
4 包装テーブル
11 堆積紙分離装置
12 分離ブレード
111 カメラ
112 フラッシュ光源
113 リーム境界検出手段
114 分離ブレード垂直相対移動手段
115 分離ブレード水平移動手段
300 床部
301 分離ヘッド駆動装置支持アーム
302 押えプレート駆動装置支持アーム
303 カメラ支持柱
304 コンピュータ
305 アーム支持フレーム
306 分離ヘッド駆動装置
307 分離ブレード
308 グリップ下部材
309 グリップ上部材
310 押えプレート駆動装置
311 押えプレート
312 アーム水平駆動装置
313 給紙テーブル
315 パレット
316 カメラユニット
317 カメラ
318 フラッシュ光源
411 グリップ上部材
412 グリップ下部材
3041 ディスプレイ
3042 操作パネル
3141 油圧シリンダ
3142 Xアーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラにより堆積紙の上端を含む端面をフラッシュ撮影する撮影工程と、
この撮影工程によって得られた撮影画像に基づき、前記堆積紙の上からN番目の紙とN+1番目の紙との境界をリーム境界として検出するリーム境界検出工程と、
前記リーム境界検出工程において検出したリーム境界に、前記堆積紙の端面に向けて水平に突出してなる分離ブレードの先端が位置するように、前記分離ブレードを前記堆積紙の端面に対して垂直相対移動する分離ブレード垂直相対移動工程と、
前記分離ブレードが前記リーム境界に挿入されるように前記分離ブレードを前記堆積紙の端面に向けて水平移動する分離ブレード水平移動工程と、
を有することを特徴とする堆積紙分離方法。
【請求項2】
堆積紙の上端を含む端面を撮影するカメラと、
前記カメラのシャッタ動作に同期して発光するフラッシュ光源と、
前記カメラにより撮影した画像に基づき、前記堆積紙の上からN番目の紙とN+1番目の紙との境界をリーム境界として検出するリーム境界検出手段と、
前記リーム境界検出手段により検出した前記リーム境界に、前記堆積紙の端面に向けて水平に突出してなる分離ブレードの先端が位置するように、前記分離ブレードを前記堆積紙の端面に対して垂直相対移動する分離ブレード垂直相対移動手段と、
前記分離ブレードが前記リーム境界に挿入されるように前記分離ブレードを前記堆積紙の端面に向けて水平移動する分離ブレード水平移動手段と、
を備えたことを特徴とする堆積紙分離装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−168970(P2006−168970A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−366944(P2004−366944)
【出願日】平成16年12月20日(2004.12.20)
【出願人】(391045750)株式会社丸石製作所 (4)
【Fターム(参考)】