説明

報告すべきCQIの特定の量を示すインジケーションをアップリンク・グラントに含めること

【課題】本発明は、チャネル状態フィードバック・レポートをより柔軟な形で処理するように適合された方法、ユーザ機器、及び基地局に関する。より具体的には、チャネル状態フィードバックの伝送に使用可能なリソースをより効率的に利用するチャネル状態フィードバック手順を提供する。
【解決手段】この課題は、チャネル状態フィードバックをUEからいつどのように送信すべきかを判定するのに使用されるチャネル状態フィードバック・レポーティング・トリガにアップリンク・グラント・アベイラビリティを含めることによって達成され、即ち、基地局からUEに対するアップリンク・グラントにおいて、返送が期待される情報量を示すインジケーションを含むチャネル状態フィードバック・レポーティング要求を送信することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気通信システムにおける方法及び構成に関し、特に、電気通信システムにおけるチャネル状態フィードバック・レポートの処理方法及び構成に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、第3世代パートナーシップ・プログラム(3GPP)では、ロング・ターム・エボリューション(LTE)の概念の標準化作業が進められている。LTEのダウンリンクは、時間領域と周波数領域の両方の領域でチャネル依存スケジューリングを用いる直交周波数分割多重(OFDM)に基づくものである。3GPP用語でeNodeB(evolved NodeB:拡張NodeB)と称される基地局は、移動局又はユーザ機器(UE)によるダウンリンク・チャネル品質の判定に使用される参照信号を送信する。UEは、eNodeB内に位置するスケジューラによって使用されるチャネル品質インジケーション(Channel Quality Indication : CQI)レポートをeNodeBに送り返す。
【0003】
従来のダウンリンク・スケジューリングの概念は、図1に示されるように1:1〜1:4のステージで説明することができる。UE101と通信する基地局100は、LTEで拡張NodeB(enhanced NodeB)又はeNodeBと呼ばれるものであり、第1ステージ1:1でUE101に参照信号を送信する。これらの参照信号を使用して、UE101は現在のダウンリンク・チャネル品質を判定することができる。
【0004】
UE101は、受信された参照信号に基づいてダウンリンク・チャネル品質を判定した後、第2ステージ1:2で、本文脈では典型的にチャネル品質インジケーション(CQI)レポートで表される1つ又は複数のチャネル状態フィードバック・レポートをeNodeB100に送り返す。eNodeB100では、1つ又は複数のCQIレポートの内容がスケジューラ(図示せず)によって検索され、リソース・アロケーションを実行するのに使用され得る。次のステージ1:3で、リソース・アロケーションの情報がUE101に提供され、その後、最終ステージ1:4で示されるように、割り付けられたリソースを介してダウンリンク・データが送信される。
【0005】
LTEに関して提案される一実施形態では、UEは、完全CQIレポート、部分CQIレポート、差分CQIレポート等、様々なタイプのCQIレポートを送信することができる。完全CQIレポートは、ダウンリンク伝送帯域幅全体をカバーするが、それぞれ周波数分解能が異なる可能性があり、フィルタリング手法、処理手法、及び符号化手法も異なる可能性がある。部分CQIレポートは、ダウンリンク伝送帯域幅の一部のみをカバーする。部分CQIレポートによってカバーされる部分は、連続する又は分散した1組のリソース・ブロックである可能性がある。差分CQIレポートは、以前のCQIレポートに対する更新ベクトルの符号化バージョンを含む。
【0006】
各CQIレポートは、伝送手法も異なる可能性がある。CQIレポートは、スケジューリングされたリソース上の専用制御チャネル・リソース上で伝送されることもある。CQIレポートを既知の時点で発生させ、固定フォーマットを使用することが可能であり、また、CQIレポートの発生及びフォーマットをより動的とすることも可能である。後者の場合は、CQIレポートがどのように伝送されたかに関する情報をMACヘッダに含める必要があるが、そうしない場合は、eNodeBがブラインド検出を実行しなければならなくなる。
【0007】
更に、CQIレポートの伝送は、SISO、MISO、SIMO、MIMOのどれと併用されるかによっても異なる可能性がある。MIMOの場合、CQIレポートは、例えばeNodeBマルチ・アンテナ伝送スキームで使用される重みのプレコーディングを含む可能性がある。
【0008】
CQIレポーティングの詳細は、現在もなお3GPPで議論が進められている。1つの可能性のある結論は、UEがCQIレポートの送信をトリガするルール・セットを有することである。この場合、各CQI送信トリガは、トリガ条件が真であるときに関連するタイプのCQIレポートがUEによって送信されるように、特定のタイプのCQIレポートと関連付けられる。このことは、WCDMAにおける圧縮モードのパラメータ化手法と類似する。WCDMA圧縮モードでは、各UEに、特定の測定目的で使用される構成可能な長さの送信ギャップをそれぞれ定義する送信ギャップ・パターン(TGP)から構成される送信ギャップ・パターン・セット(TGPS)が提供される。CQIレポートも同様の手法で指定することができ、例えば、各UEは、特定のタイプのCQIレポートをいつ送信すべきかを指定するCQIレポーティング・トリガ(CRT)から構成されるCQIレポーティング・トリガ・セット(CRTS)を有する。
【0009】
図2は、例えば上述のUEに関するCQIトリガ構成のテーブルを示す。このテーブルは、UEに関して構成される複数のCQIレポーティング・トリガCRT 1〜nを含む。各CRTは、CQIレポート・タイプCQIA〜Xのうちの1つと関連付けられる。このテーブルに示されるように、例えばCRT 1で指定されるトリガ基準が真であるときは、CQI Aで定義されるレポート・タイプがUEからeNodeBに送信される。
【0010】
CQIレポーティング・トリガは、タイマー、イベント、及び条件に関する論理表現によって表すことができる。単純な周期的CQIレポーティング・トリガは、周期的なタイマー、及びそのタイマーが満了する度に一定のCQIレポートが送信されるルールのみで構成される。単純なイベント・ベースCQIレポーティング・トリガは、ハンドオーバ・イベント等のトリガ・イベントが発生する度に一定のタイプのCQIレポートが送信されることを示す。一定のCQIレポートを送信すべきか否かの決定に含まれ得る条件は、例えばダウンリンク・アクティビティが閾値を上回るかどうかである。したがって、CRTは、AND、OR、NOT、WHEN、IF等の論理ステートメントから構成されるタイマー、イベント、及び条件に関する表現となる。
【0011】
UEがどのタイプのCQIレポートを使用すべきか、及びそれらのCQIレポートをどの条件によってトリガすべきかについては、典型的にはRRCシグナリングのようなより高いレイヤのシグナリングによってセット・アップされる。CQIレポートをいつどのように送信すべきかを定義するルールの構成に加えて、eNodeBは、RRCシグナリングを使用してCQIレポートを明示的に要求することもできる。
【0012】
LTEアップリンクは、シングル・キャリア変調に基づくものであり、周波数分割多元接続及び時分割多元接続(FDMA及びTDMA)を使用する。LTEアップリンクは、互いに直交周波数多重化される物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)及び共用データ・チャネル(PUSCH)から構成される。LTEアップリンクのシングル・キャリア特性により、UEは、物理制御チャネル及び物理データ・チャネル上での送信を同じ送信時間間隔(TTI)で行うことが可能となる。
【0013】
それ故、UEが物理データ・チャネル上でデータを送信する場合に、同じTTI内に送信しなければならない制御情報は、物理データ・チャネル上でも送信されることになる。UEは、それ自体がデータ送信を有さず、それ故物理データ・チャネルを使用しない場合にのみ、物理制御チャネルを使用して制御シグナリングを送信する。
【0014】
UEが送信すべきアップリンク・データを有する場合に物理データ・チャネル上で帯域内送信され得る制御シグナリングには、少なくとも以下の3つのタイプが存在する。
●ダウンリンク・データ送信用HARQ(ACK/NACK)フィードバック
●スケジューリング要求
●CQIレポート
【0015】
HARQフィードバック及びスケジューリング要求に関する現行の3GPPの想定では、HARQは、MIMOストリーム毎に1ビットで構成され、スケジューリング要求は、UEが送信を望むデータを有するか否かを示す単一のビットのみで構成され得る。一方、CQIレポートは、これらよりずっと大容量となる可能性がある。CQIレポーティングに費やされ得るビット量は、いくつかの異なる基準に応じて異なる可能性がある。これらの基準としては、ダウンリンク伝送モード、例えばSISO又はMIMO;ダウンリンク・トラフィックのタイプ、例えばVoIP又はWeb;ダウンリンク無線特性、例えばコヒーレンス時間及び/又はコヒーレンス帯域幅;現在のアップリンク負荷及び/又は現在のダウンリンク・アクティビティ等が挙げられる。更に、HARQフィードバック及びスケジューリング要求シグナリングは、通信プロトコルの機能上確かに不可欠なものであるが、ダウンリンクの性能拡張機能としては、CQIレポートの方が重要と見なされる可能性がある。
【0016】
CQIレポートに費やされるアップリンク・リソースが増加するほど、良好なリンク・アダプテーション及びスケジューリング決定が実現され、ダウンリンク性能も改善され得る。しかしながら、シグナリングに関しては一般に、シグナリングに使用されるリソース量と、ユーザ・プレーン・データ・トラフィックの伝送に使用可能なリソース量とは、トレード・オフの関係にある。現行の最新技術では、CQIレポーティング・スキームを上記で列挙した条件に適合させることが有益であることが知られている。
【0017】
しかしながら、従来技術のCQIレポーティング・メカニズムの欠点は、使用可能なリソース使用の柔軟性に欠けることである。
【0018】
すべての可能なシナリオにおけるすべての可能なCQIフィードバック・スキームを完全にサポートするには、アップリンク物理制御シグナリングのために非現実的な量の物理リソースを割り付ける必要が生じる。
【0019】
限られた数のスキームが適用される場合も、新しいフィードバック・スキームの導入は、特にそれらがアップリンク物理制御チャネルの再設計を必要とする場合は困難となる。
【0020】
物理アップリンク制御チャネル上のCQIレポーティングに関する3GPPの別の想定では、UE及びTTI毎に最大約10ビットが伝送され得る。このビット数では、細かい粒度のCQI周波数領域情報及びMIMO情報用のスペースは殆ど残らないことになる。物理データ・チャネル上では大抵より多くのビットが伝送される。非特許文献2で提示される1つの可能性は、アップリンク・グラントのアベイラビリティに関する情報をCQIレポーティング・トリガに含めることである。
【0021】
この場合、CQIレポートは、UEが有効なアップリンク・グラントを有する場合にのみ送信されるものもあれば、(CRTに含まれる他のすべての条件が有効であると仮定して)UEがアップリンク・グラントを有さない場合にのみ送信されるものもある。
【0022】
また、低分解能タイプ及び高分解能タイプのCQIレポートを定義することが可能となり、また、アップリンク・グラントがある場合には許可されたリソースを使用して高分解能CQIレポートが送信可能となり、アップリンク・グラントがない場合には低分解能CQIレポートがアップリンク物理制御チャネル上で送信されるように、1対のCQIレポーティング・トリガをセット・アップすることが可能となる。アップリンク・グラントは、典型的にはリソース・ブロック・アロケーション、トランスポート・フォーマット・インジケーション、及び新規データ・インジケータから構成される。
【0023】
ULグラント・トリガを用いると、UEがグラントを取得しており且つアップリンク・データを有さない場合に、許可されたリソース上で特別なフォーマットの高分解能CQIレポートが送信されることを規定するルールをセット・アップすることが可能となる。このルールの問題は、eNodeBがUEバッファに関する情報を有さないことである。eNodeBがUEデータを受信したときに、eNodeBは、そのUEがデータを有し、したがって受信物にデータとCQIの両方が含まれるのか、それともUEがデータを有さず、受信物にCQIだけが含まれるのか分からない。したがって、eNodeBは両方の可能性をチェックしなければならず、そのため追加的なシグナリングが必要となる。この解決策の別の問題は、UEがデータを有する場合、eNodeBはそのUEに対して大容量のCQIレポートを要求することができない点である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0024】
【非特許文献1】H. Ekstrom (editor), "Long-term 3G Evolution Concept description," 2006年5月23日
【非特許文献2】Pal Frenger and Eva Englund, Stefan Parkvall, "Triggering Conditions of CQI Report Transmissions in LTE"
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
本発明は、上記の課題のいくつかを少なくともある程度緩和する解決策を提供することを目的とする。
【0026】
したがって、本発明の一目的は、チャネル状態フィードバックの伝送に使用可能なリソースを効率的に利用するチャネル状態フィードバック手順を提供することである。
【0027】
本発明の他の一目的は、チャネル状態フィードバック・レポートをより柔軟な形で処理するように適合された無線ネットワーク基地局及び移動端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0028】
上記の目的の少なくとも1つは、特許請求の範囲の独立請求項に記載される方法、移動端末、又は基地局によって達成される。
【0029】
他の目的及び利点は、独立請求項から明らかとなるだろう。
【0030】
本発明の第1の態様は、スケジューラを備える基地局においてUEからのチャネル状態フィードバックを取得する方法に関するものである。前記方法は、チャネル状態フィードバックが必要とされるかどうかを判定し、チャネル状態フィードバックが必要とされる場合は、事前定義されるチャネル状態フィードバック・タイプ・セットの中から、チャネル状態フィードバック情報の必要とされる量を定義するチャネル状態フィードバック・タイプも判定するステップを含む。次に、前記チャネル状態フィードバック・タイプを示すトランスポート・フォーマットを含むアップリンク・グラントが生成され、当該アップリンク・グラントは、必要とされる量の前記チャネル状態フィードバックを許可されたリソース上で受信するために、前記UEに提供される。
【0031】
本発明の第1の態様の一実施形態では、前記量は、前記許可されたリソースの割合を表す。
【0032】
本発明の第1の態様の別の実施形態では、前記事前定義されるタイプ・セットは、少なくともタイプ1トランスポート・フォーマットと、タイプ2トランスポート・フォーマットと、を含む。
【0033】
本発明の第1の態様のまた別の実施形態では、前記タイプ2トランスポート・フォーマットは、95〜100パーセントの範囲の特定の量の前記リソースが前記UEによる前記チャネル状態フィードバック情報の送信に使用されることを示す。
【0034】
本発明の第1の態様の他の実施形態では、前記チャネル状態フィードバックは、CQIレポートを含むものとされる。
【0035】
本発明の第2の態様は、ユーザ機器UEにおいて、前記UEから基地局にチャネル状態フィードバックを提供する方法に関するものである。前記方法は、前記UEが前記基地局からアップリンク・グラントを受信しているか否かを判定し、前記UEがアップリンク・グラントを受信している場合は、前記グラントのトランスポート・フォーマットを利用して前記基地局によって必要とされるチャネル状態フィードバック情報の量を判定するステップを含む。前記判定された量のチャネル状態フィードバック情報は、許可されたリソース上で前記基地局に送信され、一方、前記UEがアップリンク・グラントを受信していない場合は、チャネル状態フィードバック情報は提供されない。
【0036】
本発明の第2の態様の一実施形態では、前記トランスポート・フォーマットは、事前定義されるチャネル状態フィードバック・タイプ・セットのうち、チャネル状態フィードバック情報の必要とされる量を定義するチャネル状態フィードバック・タイプを示す。
【0037】
本発明の第3の態様は、スケジューラを備え、ユーザ機器UEからチャネル状態フィードバックを取得する基地局に関するものである。前記基地局は、
‐チャネル状態フィードバックが必要とされるか否かを判定し、事前定義されるチャネル状態フィードバック・タイプ・セットの中から、チャネル状態フィードバック情報の必要とされる量を定義するチャネル状態フィードバック・タイプを選択し、チャネル状態フィードバックが必要とされる場合は、前記タイプを示すトランスポート・フォーマットを含むアップリンク・グラントを生成するように適合された生成ユニットと、
‐前記アップリンク・グラントを前記UEに送信するように適合された送信ユニットと、
‐前記アップリンク・グラントが送信されたことに応答してチャネル状態フィードバックを受信するように適合された受信ユニットと、
を備える。
【0038】
本発明の第4の態様は、それ自体から基地局にチャネル状態フィードバックを提供するユーザ機器UEであって、
‐前記UEが前記基地局からアップリンク・グラントを受信しているか否かを判定し、事前定義されるチャネル状態フィードバック・タイプ・セットのうち、前記基地局によって必要とされるチャネル状態フィードバック情報の量を定義するチャネル状態フィードバック・タイプを示す前記グラントのトランスポート・フォーマットを判定する判定ユニットと、
‐前記UEがアップリンク・グラントを受信している場合は、前記量のチャネル状態フィードバック情報を許可されたリソース上で前記基地局に送信し、前記UEがアップリンク・グラントを受信していない場合は、チャネル状態フィードバック情報を送信しない送信ユニットと、
を備えるユーザ機器に関するものである。
【0039】
本明細書に記載される様々な態様及び様々な実施形態ならびにそれらの等価物に係る本発明は、以下のことを実現する。
a)eNodeBは、ブラインド検出を実行する必要がなくなる。
b)eNodeBは、UEがアップリンク送信すべきデータを有する場合も大容量のCQIレポートを要求することができる。
【0040】
本発明に係る方法に関して上述した各特徴は、必要に応じて前記方法と同じ利点を有する本発明に係る一構成でも実施され得る。
【0041】
言うまでもなく、上述の本発明の各態様は、同じ実施形態に組み合わせることもできる。以下では添付図面を参照しながら本発明の好ましい諸実施形態について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】ユーザ機器とeNodeBの間の従来のシグナリング手順を示す基本概念図である。
【図2】CQIレポート・トリガの一構成を示すテーブルである。
【図3】ユーザ機器からeNodeBにCQIレポートを提供する従来の手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の諸実施形態に従ってeNodeBによって必要とされるユーザ機器内のCQIレポート・タイプを選択する手順を示すフローチャートである。
【図5】本明細書に記載の諸実施形態のいずれかに従ってCQIレポートを要求するように適合されたeNodeBを概略的に示すブロック図である。
【図6】本明細書に記載の諸実施形態のいずれかに従って基地局にCQIレポートを提供するように適合されたUEを概略的に示すブロック図である。
【図7】一実施形態に従ってeNodeBがUEにCQIレポートを要求する手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
(略語説明)
RBS:無線基地局
MIMO:複数入力複数出力
SISO:単一入力単一出力
FDD:周波数分割多重
TDD:時分割多重
【0044】
簡単に説明すると、本発明は、チャネル状態フィードバック・レポートをより柔軟な形で処理するように適合された方法、ユーザ機器、及び基地局を含む。より具体的には、チャネル状態フィードバックの伝送に使用可能なリソースをより効率的に利用するチャネル状態フィードバック手順を提供する。これは、チャネル状態フィードバックをUEからいつどのように送信すべきかを判定するのに使用されるチャネル状態フィードバック・レポーティング・トリガにアップリンク・グラント・アベイラビリティを含めることによって達成され、即ち、基地局からUEに対するアップリンク・グラントにおいて、返送が期待される情報量を示すインジケーションを含むチャネル状態フィードバック・レポーティング要求を送信することができる。別法として、アップリンク・グラント・アベイラビリティは、どのタイプのチャネル状態フィードバック・レポートを送信すべきかを指定する唯一のトリガとして構成される。アップリンク・グラントを単独で、又は他のチャネル状態フィードバック・トリガ基準と組み合わせて使用することにより、基地局は、チャネル状態フィードバック・レポートを使用することによって従来技術の解決策で得られ得る利点よりも多くの利点を得ることも可能となる。
【0045】
したがって、以下の例示的な諸実施形態では、UEから配信されるチャネル状態フィードバック・レポートは、CQIレポートと呼ばれ、基地局は、拡張LTE基地局、即ちeNodeBと呼ばれる。更に、CQIレポートをいつ送信すべきかを指定し、タイマー、イベント、及び/又は条件のうちの1つ又はそれらの組合せに関する論理表現によって表され得るチャネル状態フィードバック・ルールは、CQIレポーティング・トリガと呼ばれる。しかしながら、本明細書に記載の諸実施形態は、他の同等のチャネル状態フィードバック実装環境にも適用できる可能性があることを理解していただきたい。
【0046】
図3は、チャネル状態フィードバックをCQIレポートの形でUEからeNodeBに提供する従来の手順を示す簡略フローチャートである。第1のステップ300で、典型的には図2を参照して上記で指定したように定義され、eNodeBによってCRTSとして構成される、様々なタイプのCQIレポートをいつどのように配信すべきかに関する基準がUEに配信され、UEによって受信される。次のステップ301で、CRTSで指定されたCRT基準が満足されるかどうかを判定する一連の検査手順が開始される。ステップ302でCRTの基準が満足されることが判明した場合には、最終ステップ303で示されるように、各タイプのCQIレポートがUEから送信される。一方、CRT基準が満足されない場合には、ステップ301から始まる検査手順が再度繰り返される。UEに関して複数の異なるタイプのCQIレポートが構成される場合、検査手順は、レポート・タイプ毎に繰り返される。言うまでもなく、CQIレポートをいつ送信すべきかを決定するこのような手順は、使用可能なリソース使用の柔軟性、又はCQIレポートから検索可能な情報の柔軟性に欠ける。
【0047】
以下、本発明の好ましい諸実施形態について説明する。
【0048】
本発明によれば、eNodeBは、UEに対するグラント時、即ちリソース・アロケーション・グラント時のアップリンク伝送用に特別に適合されたトランスポート・フォーマット、即ちトランスポート・ブロック・サイズ、変調、及び/又はコーディング・レートを含む。本発明に係る解決策は、CQIをeNodeBに報告すべきことをUEに示し、好ましくは特定の量のCQIを報告すべきことをUEに示すように特別に構成された1つ又は複数のトランスポート・フォーマットを含む。
【0049】
eNodeBは、UEに対するアップリンク・グラントを生成し、当該グラントに上記のような特別なトランスポート・フォーマットを含めることにより、CQIレポートを要求することができる。
【0050】
その後、UEは、送信すべきデータが存在するか否かに関わらず、許可されたリソースをCQIレポート等のチャネル状態フィードバックの送信のみに使用することができる。したがって、eNodeBは、どのタイプの送信が予想されるかを認識するので、両方の可能性、即ちチャネル状態フィードバック情報と送信データの両方をチェックする必要がなくなる。これにより、eNodeBによるいわゆるブラインド検出を回避することが可能となる。
【0051】
更に、このようにしてUEからのCQIレポートの送信時期に関する完全な知識がeNodeBに与えられる故に、許可されたリソース上のCQIレポートに「穴を開ける(puncture)」こと、即ち、ある所定のシンボルをデータ送信から取り除き、それらをCQI情報で置き換えることが可能となる。トランスポート・フォーマットは、UEによるCQIレポートの送信が企図される場合は、各送信毎に指定された量(例えば5〜10%)のCQI情報を含み、そうでない場合は、CQI情報を含まないように定義することができる。
【0052】
CQI情報の量は、固定であることもアップリンク・グラントのサイズに依存することもある。このシナリオでは、eNodeBは、ずっと大きい量(例えば95%〜100%)のCQI情報を含む特別なフォーマットのグラントをUEに割り当てることができる。このような特別なトランスポート・フォーマットのグラントが受信されたときも、UEは、CQIレポート送信を通常トリガする条件が真であるか否かに関わらず、常に指定された量のCQI情報を含めることになる。
【0053】
本発明の一実施形態によれば、eNodeBは、RRC(無線リソース制御)を利用して、UEが100%のチャネル状態フィードバック又は「CQI専用(only CQI)」を示す特別なトランスポート・フォーマットのアップリンク・グラントを受信した場合に、許可されたリソースをCQIの送信のみに使用すべきことを規定するルールによってUEを構成することができる。このCQIレポートは、サイズがリソース・アロケーションとリンクされる特別なフォーマットを有することができる。許可されたすべてのリソースがCQIに使用されるので、詳細な周波数情報及びKIMOを含めることができる。
【0054】
図4は、要求される量のチャネル状態フィードバックをUEからeNodeBに提供する、本発明の諸実施形態に係る手順を示す簡略フローチャートである。最初の2つのステップ400及び401は、図3に関して上述したのと同じように実行される。しかしながら、後続のステップ403では、UEがアップリンク・グラントを受信したか否かが判定され、更に、一定の量のチャネル状態フィードバック情報を許可されたリソース上でeNodeBに返すことを求める要求を示すトランスポート・フォーマットがそのグラントに含まれるかどうかが判定される。単なる例示として、本例では、受信されるグラントは、タイプ2チャネル状態フィードバック、即ち「CQI専用」を返すべきこと示すトランスポート・フォーマットを含むものと仮定する。UEは、例えばRRCシグナリングを利用して、特別なトランスポート・フォーマット、即ち一定の量の情報を返すべきことを示すトランスポート・フォーマット(「CQI専用」、即ち95%〜100%のCQIに限らない)が受信された場合は、一定のタイプのCQIレポートをトリガする他のすべての条件に優先することを規定するルールによって事前構成されるので、要求されたサイズのCQIが許可されたリソース上で送信されることになる。この場合は、ステップ404で、UEは、UEの送信バッファ内に送信すべきデータが存在する場合も、割り付けられたリソース上でタイプ2 CQIレポートのCQIのみをeNodeBに送信する。したがって、グラントに含められるタイプ2トランスポート・フォーマットは、許可されたリソースのすべての容量をチャネル状態フィードバック情報に利用するようUEに命令するものとなる。
【0055】
一方、UEがアップリンク・グラントを受信しない場合には、チャネル状態フィードバック情報は提供されない。
【0056】
次に図5を参照して、少なくとも上述の諸実施形態に従って動作するように適合されたeNodeBとして例示される基地局の簡略ブロック図について説明する。簡略化のため、特許請求の範囲に記載される発明の理解に必要でないユニットは省略されていることを理解していただきたい。本明細書に記載されるすべてのユニットは、単独のユニットとして実装さることも様々な任意の可能な手法で他のユニットと組み合わせて実装されることもある例示的な論理ユニットと解釈すべきことも理解していただきたい。
【0057】
eNodeB700は、eNodeB700と図5ではUE800で表される1つ又は複数のUEとの間のスケジューリングを管理するように適合されたスケジューラ701を備える。典型的には別々のアップリンク・スケジューリング機能及びダウンリンク・スケジューリング機能(図示せず)を含むスケジューラ701は、スケジューラ701用に構成された所定のルールに従ってチャネル状態フィードバック情報が必要とされるか否かを判定し、チャネル状態フィードバック情報の必要とされる量を判定し、その必要とされる量を示すインジケーションを含むチャネル状態フィードバック情報が必要とされることが判明した場合に、グラントのトランスポート・フォーマットを利用してUE800に送信すべきアップリンク・グラントを生成するように適合された生成ユニット703を備える。
【0058】
グラントのトランスポート・フォーマットは、eNodeBによって要求されるチャネル状態フィードバック・タイプを示す。これに従って、eNodeBは、それ自体に記憶されている事前定義されたトランスポート・フォーマット・タイプ・セットの中から、「CQI専用」、即ち100%又は95%〜100%のCQIを定義するタイプや、より小さい量のCQI、例えば5〜10%のCQIを定義する別のタイプ、即ちタイプ1フォーマット等、トランスポート・フォーマットのタイプを選択する。このように、「CQI専用」トランスポート・フォーマット、即ちタイプ2トランスポート・フォーマットをグラントに含めることにより、eNodeBは、UEが送信すべきデータを有する場合にも、そのUEに対して大容量のCQIレポートを要求することができるようになる。この場合は、許可されたリソースが事実上チャネル状態フィードバック送信で完全に占有されるので、UE送信バッファ・データが許可されたリソース上で送信されることはない。グラントがより小さい量のCQIを報告すべきことを示すトランスポート・フォーマット、即ちタイプ1フォーマットも含む場合は、可能なUE送信バッファ・データが要求されたCQIレポートと共に許可されたULリソース上で送信される。
【0059】
スケジューラ701によって生成されるアップリンク・グラントは、トランシーバ705の送信ユニット704を介して各UEに送信され、このアップリンク・グラントに応答してeNodeB700に送信され得るチャネル状態フィードバックは、トランシーバ・ユニット705の受信ユニット706によって受信される。また、チャネル状態フィードバックから検索される情報又はチャネル状態フィードバックの欠落をどのように解釈すべきかに関するルールは、スケジューラの構成で指定される。
【0060】
次に図6を参照して、一実施形態に係るUEの簡略ブロック図について説明する。本構成でも、特許請求の範囲に記載される発明の理解に必要でないユニット及び機能は省略されている。eNodeB700と通信するUE800は、上述の諸実施形態のいずれかに従って指定された基準が有効であると判明した場合にCQIレポートを生成する生成ユニット801を備える。生成ユニット801は更に、各CRT基準が満足されるか否か、したがって各CQIレポートを送信すべきか否かを判定するように適合された判定ユニット802を備える。言うまでもなく、判定ユニット802は、アップリンク・グラントがUE800のトランシーバ・ユニット805の受信ユニット804によって受信され、UE800内に所在するか否かを判定するように構成される。判定ユニット802は、UEが送信すべきアップリンク・データを有するか否かを判定することができ、また、eNodeBによって要求されるチャネル状態フィードバック・タイプを示す受信されたグラントのトランスポート・フォーマットを利用してeNodeBによって必要とされる送信すべきチャネル状態フィードバック情報の量も判定することができる。また、判定ユニットは、チャネル状態フィードバック情報のどのバージョンを送信すべきかを判定する際に、受信されたアップリンク・グラントのサイズを考慮に入れることができる。CQIレポーティング・トリガ基準、ならびに1つ又は複数のCRT806においてUEに関して指定される様々な量のチャネル状態フィードバック情報を示すチャネル状態フィードバック・タイプ・セットは、生成ユニット801内に記憶され、又は生成ユニット801と関連付けて記憶される。チャネル状態フィードバック情報の必要とされる量を示すトランスポート・フォーマット、及び/又は該当する場合は残りのCRT基準の有効性を含むアップリンク・グラントのアベイラビリティが判定ユニット802によって判定されたときは、必要とされるサイズのCQIレポートが生成ユニット801によって生成される。その後、このCQIレポートは、グラントで割り付けられたリソース上でトランシーバ・ユニット805の送信ユニット807を介してeNodeB700に送信される。
【0061】
次に図7を参照して、一実施形態に係るeNodeBの各動作ステップについて説明する。本例では、第1のステップ900でスケジューリングがアクティブ化される。次のステップ901で、一定のサイズのCQIレポート、即ち一定のチャネル状態フィードバック・タイプが必要とされることがeNodeBのスケジューラによって判定された場合は、スケジューラは、ステップ904で、トランスポート・フォーマットを利用して必要とされるチャネル状態フィードバックのレポート・サイズ又はタイプを示すアップリンク・グラントを生成し、最終ステップ905で、トランスポート・フォーマットを含むアップリンク・グラントを各UEに送信する。
【0062】
スケジューリングはこのように進められ、CQIレポートが待たれる。一代替実施形態では、ステップ901は、ダウンリンク・データが存在するか否か、即ち、各UEのダウンリンク・データがeNodeB内に存在するかどうかの条件検査として表すことができ、これに該当する場合はアップリンク・グラントがステップ904で生成されステップ905で送信されるが、該当しない場合はULグラントは送信されない。
【0063】
eNodeBは、ダウンリンク・データがいつ存在し、詳細なCQIレポーティングがいつ必要とされるかに関する知識を有する。本発明の解決策によれば、eNodeBはCQIレポートを要求することが可能となる。既存の解決策と比較した場合、データではなくアップリンク・グラント・トリガを用いる本解決策の利点としては、以下のものが挙げられる。
a)eNodeBは、ブラインド検出を実行する必要がなくなる。
b)eNodeBは、UEがデータを有する場合も大容量のCQIレポートを要求することができる。
【0064】
本明細書で使用される3GPP LTE規格に関する例及び用語は、本発明の範囲を限定するものと見なされるべきではなく、本発明の方法は、原則として任意の通信システムに適用可能である。
【0065】
言うまでもなく、本発明の主題は、本明細書に記載され図示される実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に記載される各請求項の範囲内で修正可能である。
【0066】
更に、特に明記しない限り、上記のどの実施形態も相互に排他的なものではない。したがって、本発明は、様々な実施形態の各特徴の任意の組合せ及び/又は結合を含むことができる。
【0067】
また、本明細書に記載され図示される各プロセスは一連のステップとして示されているが、これは単なる例示にすぎない。したがって、いくつかのステップを追加することも、一部のステップを省略することも、各ステップの順序を並べ替えることも可能であることが企図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケジューラを備える基地局(700)においてUE(800)からのチャネル状態フィードバックを取得する方法であって、
チャネル状態フィードバックが必要とされるかどうかを判定し、チャネル状態フィードバックが必要とされる場合は、事前定義されるチャネル状態フィードバック・タイプ・セットの中から、チャネル状態フィードバック情報の必要とされる量を定義するチャネル状態フィードバック・タイプも判定するステップ(901)と、
前記チャネル状態フィードバック・タイプを示すトランスポート・フォーマットを含むアップリンク・グラントを生成するステップ(904)と、
必要とされる量の前記チャネル状態フィードバックを許可されたリソース上で受信するために、生成された前記アップリンク・グラントを前記UEに提供するステップ(905)と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記量は、前記許可されたリソースの割合を表す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記事前定義されるタイプ・セットは、少なくともタイプ1トランスポート・フォーマットと、タイプ2トランスポート・フォーマットと、を含む、請求項1又は2のいずれかに記載の方法。
【請求項4】
前記タイプ2トランスポート・フォーマットは、95〜100パーセントの範囲の特定の量の前記リソースが前記UEによる前記チャネル状態フィードバック情報の送信に使用されることを示す、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記チャネル状態フィードバックは、CQIレポートを含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
ユーザ機器UE(800)において、前記UEから基地局(700)にチャネル状態フィードバックを提供する方法であって、
前記UEが前記基地局からアップリンク・グラントを受信しているか否かを判定し、前記UEがアップリンク・グラントを受信している場合は、前記グラントのトランスポート・フォーマットを利用して前記基地局によって必要とされるチャネル状態フィードバック情報の量を判定するステップ(403)と、
前記量のチャネル状態フィードバック情報を許可されたリソース上で前記基地局に送信し、又は前記UEがアップリンク・グラントを受信していない場合は、チャネル状態フィードバック情報を送信しないステップ(404)と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記トランスポート・フォーマットは、事前定義されるチャネル状態フィードバック・タイプ・セットのうち、チャネル状態フィードバック情報の必要とされる量を定義するチャネル状態フィードバック・タイプを示す、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記量は、前記許可されたリソースの割合を表す、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記事前定義されるタイプ・セットは、少なくともタイプ1トランスポート・フォーマットと、タイプ2トランスポート・フォーマットと、を含む、請求項7又は8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記タイプ2トランスポート・フォーマットは、95〜100パーセントの範囲の特定の量の前記リソースが前記UEによる前記チャネル状態フィードバック情報の送信に使用されることを示す、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記チャネル状態フィードバックは、CQIレポートを含む、請求項6乃至10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
スケジューラ(701)を備え、ユーザ機器UE(800)からチャネル状態フィードバックを取得する基地局(700)であって、
チャネル状態フィードバックが必要とされるか否かを判定し、事前定義されるチャネル状態フィードバック・タイプ・セットの中から、チャネル状態フィードバック情報の必要とされる量を定義するチャネル状態フィードバック・タイプを選択し、チャネル状態フィードバックが必要とされる場合は、前記タイプを示すトランスポート・フォーマットを含むアップリンク・グラントを生成するように適合された生成ユニット(703)と、
前記アップリンク・グラントを前記UEに送信するように適合された送信ユニット(704)と、
前記アップリンク・グラントが送信されたことに応答してチャネル状態フィードバックを受信するように適合された受信ユニット(706)と、
を備えることを特徴とする基地局。
【請求項13】
前記量は、前記許可されたリソースの割合を表す、請求項12に記載の基地局。
【請求項14】
前記事前定義されるタイプ・セットは、少なくともタイプ1トランスポート・フォーマットと、タイプ2トランスポート・フォーマットと、を含む、請求項12又は13のいずれかに記載の基地局。
【請求項15】
前記タイプ2トランスポート・フォーマットは、95〜100パーセントの範囲の特定の量の前記リソースが前記UEによる前記チャネル状態フィードバック情報の送信に使用されることを示すように適合される、請求項14に記載の基地局。
【請求項16】
前記チャネル状態フィードバックは、CQIレポートを含む、請求項12乃至15のいずれか一項に記載の基地局。
【請求項17】
それ自体から基地局(700)にチャネル状態フィードバックを提供するユーザ機器UE(800)であって、
前記UEが前記基地局からアップリンク・グラントを受信しているか否かを判定し、事前定義されるチャネル状態フィードバック・タイプ・セットのうち、前記基地局によって必要とされるチャネル状態フィードバック情報の量を定義するチャネル状態フィードバック・タイプを示す前記グラントのトランスポート・フォーマットを判定する判定ユニット(802)と、
前記UEがアップリンク・グラントを受信している場合は、前記量のチャネル状態フィードバック情報を許可されたリソース上で前記基地局に送信し、前記UEがアップリンク・グラントを受信していない場合は、チャネル状態フィードバック情報を送信しない送信ユニット(807)と、
を備えることを特徴とするユーザ機器。
【請求項18】
前記量は、前記許可されたリソースの割合を表す、請求項17に記載のユーザ機器。
【請求項19】
前記事前定義されるタイプ・セットは、少なくともタイプ1トランスポート・フォーマットと、タイプ2トランスポート・フォーマットと、を含む、請求項17又は18のいずれかに記載のユーザ機器。
【請求項20】
前記タイプ2トランスポート・フォーマットは、95〜100パーセントの範囲の特定の量の前記リソースが前記UEによる前記チャネル状態フィードバック情報の送信に使用されることを示すように適合される、請求項19に記載のユーザ機器。
【請求項21】
前記チャネル状態フィードバックは、CQIレポートを含む、請求項17乃至20のいずれか一項に記載のユーザ機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−541465(P2010−541465A)
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−527903(P2010−527903)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際出願番号】PCT/SE2007/051051
【国際公開番号】WO2009/045139
【国際公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】