説明

塀構造

【課題】 ブロック塀の一部に開口部を形成し、この開口部にフェンスを設ける塀構造において、簡単な構造で外観上の一体感を得ることができ、しかもフェンスの強度も向上させることができる塀構造を提供する。
【解決手段】 ブロック塀10は複数のブロック11を積み上げることにより形成されている。ブロック塀10の開口部12にはフェンス20が設けられている。ブロック塀10及びフェンス20の上部には笠木30が連続して設けられている。笠木30と、ブロック塀10及びフェンス20との間には複数の笠木取付金具40が配置されている。笠木30は、笠木取付金具40を介してブロック塀10及びフェンス20に固定されている。笠木取付金具40のネジとめ片43には、笠木30のネジ止め片34がネジ46で固定されるとともに、係止凹部42には、笠木30の係止片33が嵌合固定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロック塀の開口部にフェンスを設けた塀構造に関し、さらに詳しくは、ブロック塀とフェンスとの上部に連続した笠木を設けた塀構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ブロック塀の一部に開口部を形成し、この開口部にフェンスを設ける塀構造が知られている。例えば、コンクリートブロックから成るブロック塀の上部を一部開口し、この開口部にフェンスを設けたもので、フェンスを支脚及び支承ボルトでコンクリートブロックに固定したブロックフェンスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、コンクリートブロックから成るブロック塀の上部を一部開口し、この開口部に丸太材を設けたもので、丸太材をだぼそ等によりコンクリートブロックに取り付けた丸太材組み込みブロック塀が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】実開昭50−64139号公報
【特許文献2】実開平4−27060号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のブロック塀の開口部にフェンスを設けた塀構造においては、ブロック塀とフェンスとに一体感が無く、外観上美しいとは言えないものであった。すなわち、視線を水平方向に移動して塀構造を眺めた際、その上部においてブロック塀とフェンスとの間に間隙があり、また質観が相違しているため、外観上の一体感が無く違和感を感じざるを得ないものであった。
【0005】
本発明は以上の問題点を解決し、簡単な構造で外観上の一体感を得ることができ、しかもフェンスの強度も向上させることができる塀構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上述した課題を達成するために鋭意検討し、ブロック塀とフェンスとの上部に連続した笠木を設けることにより、塀構造の上部における連続性を確保することができ、極めて良好な外観を得ることができることを見出すとともに、さらに、フェンスの強度も向上することを見出し、本発明を完成させたものである。
【0007】
すなわち、請求項1に係る発明は、ブロック塀と、該ブロック塀に形成した開口部に設けたフェンスと、前記ブロック塀の上部とフェンスの上部とに連続して設けた笠木とを有することを特徴とした塀構造である。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記笠木を金属製材料で形成するとともに、前記ブロック塀の上部とフェンスの上部とに複数の笠木取付金具を所定間隔で固定し、該笠木取付金具に笠木を取り付けることにより笠木をブロック塀及びフェンスに固定することを特徴とした塀構造である。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記笠木を多数のブロック状笠木部材を連接して形成するとともに、前記フェンスの上部に金属製ベース部材を固定し、該金属製ベース部材にモルタルを介してブロック状笠木部材を固定することにより笠木をフェンスに固定するとともに、前記ブロック塀にブロック状笠木部材を固定することを特徴とした塀構造である。また、請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、前記金属製ベース部材の上面に、モルタル固定用のアンカー部を形成したことを特徴とした塀構造である。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記笠木を箱形に形成した金属製材料で形成するとともに、前記フェンスの上部に笠木固定金具を固定し、該笠木固定金具に笠木を固定することにより笠木をフェンスに固定するとともに、前記ブロック塀に笠木を固定することを特徴とした塀構造である。また、請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記笠木の下面に、笠木固定金具の位置決めをするための位置決め凹部を形成したことを特徴とした塀構造である。さらに、請求項7に係る発明は、請求項5又は6に係る発明において、前記笠木の下面に、モルタル固定用のアンカー部を形成したことを特徴とした塀構造である。
【0011】
請求項8に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記笠木を箱形に形成した金属製材料で形成するとともに、該笠木の下面であってフェンス上面に対向する面に連続してカバー部材を固定し、該カバー部材をフェンス上部に外嵌するとともに、前記ブロック塀に笠木を固定することを特徴とした塀構造である。また、請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明において、前記笠木の下面に、モルタル固定用のアンカー部を形成したことを特徴とした塀構造である。さらに、請求項10に係る発明は、請求項9に係る発明において、前記カバー部材がアンカー部を収納していることを特徴とした塀構造である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明においては、ブロック塀の上部とフェンスの上部とに連続して笠木を設けたので、塀構造全体としての一体感を得ることができ、また、フェンスの上部においてもブロック塀と連結されているので、フェンスの強度を向上させている。
【0013】
請求項2に係る発明においては、ブロック塀とフェンスとに固定した笠木取付金具に笠木を取り付けるので、極めて簡単に笠木をブロック塀及びフェンスに固定することができる。
【0014】
請求項3に係る発明においては、フェンスに金属製ベース部材を設け、この金属製ベース部材にモルタルを介して笠木を固定するので、コンクリート系ブロックからなるブロック状笠木部材であっても、極めて簡単に笠木をフェンスに固定することができる。また、請求項4に係る発明においては、金属製ベースの上面にアンカー部を形成したので、フェンスにモルタルを介して固定する際、強固に固定することができる。
【0015】
請求項5に係る発明においては、フェンスに固定した笠木固定金具に笠木を固定するので、極めて簡単に笠木をフェンスに固定することができ、また、笠木を箱形に形成しているので、笠木の重量と剛性を高めることができ、モルタル等によりブロック塀に笠木を固定する際に簡単かつ安定して取付けることができる。さらに、請求項6に係る発明においては、笠木の下面に位置決め凹部を形成しているので、笠木固定金具を当該位置決め凹部に併せることにより、笠木をフェンスの中央に配置することができる。さらにまた、請求項7に係る発明においては、笠木の下面にアンカー部を形成したので、ブロック塀にモルタル等を介して固定する際、強固に固定することができる。
【0016】
請求項8に係る発明においては、笠木の下面においてカバー部材を固定し、このカバー部材をフェンス上部に外嵌するので、極めて簡単に笠木をフェンスに固定することができ、また、笠木を箱形に形成しているので、笠木の重量と剛性を高めることができ、モルタル等によりブロック塀に笠木を固定する際に簡単かつ安定して取付けることができる。さらに、カバー部材は笠木の下面であってフェンス上面に対向する面に連続して固定されているので、フェンス上部の長手方向の全域に固定されることとなり、笠木の垂直方向の強度が向上するとともに、フェンスの前後方向の強度が向上し、その結果、笠木の垂直方向の移動及びフェンスの前後方向の移動を抑制することができる。さらに、請求項9に係る発明においては、笠木の下面にアンカー部を形成したので、ブロック塀にモルタル等を介して固定する際、強固に固定することができる。さらにまた、請求項10に係る発明におては、カバー部材がアンカー部を収納するようにしたので、アンカー部が露出することなく外観を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の塀構造はブロック塀が設けられている。このブロック塀は複数のブロックを積み上げて形成したもので、ブロックとしては従来用いられている各種ブロックを用いることができる。また、ブロック塀にはフェンスを設けるための開口部が形成されている。この開口部は、ブロック塀の上部を一部開口して形成しても、ブロック塀の上端から下端にかけて全面的に開口して形成してもよい。
【0018】
ブロック塀の開口部にはフェンスが設けられている。このフェンスは、その材質及び形状は特に限定されず、また、ブロック塀への固定方法も特に限定されず、例えば、フェンスにブロックの貫通孔に挿入するアンカー部材を設け、モルタルにより固定する方法、フェンスの周囲に突条を形成し、この突条をモルタルによりブロック塀に固定する方法がある。
【0019】
ブロック塀の上部とフェンスの上部とに連続して笠木が設けられている。笠木は、金属製材料で形成したもの、例えば、アルミニウム形材等の金属製形材や、折り曲げ加工、ロールフォーミング加工等で形成したものでも、多数のブロック状笠木部材を連接して形成したものであってもよい。ブロック状笠木部材としては、コンクリートを成形加工したものが挙げられ、結合材としてセメントを用いたものに限定されず、その他の結合材を用いても構わない。また、笠木の形状は、フェンスの形状により適宜変更され、直線状(フェンスの上端がブロック塀の上端と水平方向に略一致する場合)、上に円弧状の凸形状、下に円弧状の凹形状等の各種態様を採ることができる。
【0020】
笠木をブロック塀及びフェンスに固定するには、笠木を金属製材料で形成した場合はネジ等で直接固定しても、笠木をコンクリートを成形加工したブロック状笠木部材で形成した場合は、モルタルを介して直接固定してもよい。しかし、施工が簡単になるので、ブロック塀及びフェンスに笠木取付金具を設けたり、フェンス上部に金属製ベース部材を設けたり、フェンスに笠木固定部材を設けたり、笠木にカバー部材を設けたりしてもよい。また、これら笠木取付金具、金属製ベース部材、笠木固定部材及びカバー部材は、複数個に分けて所定間隔で設けても、ブロック塀あるいはフェンスの全長に亘って設けてもよい。
【0021】
本発明の塀構造の第一実施形態(請求項1及び2に相当)を図面を参照して説明する。図1は塀構造の全体正面図、図2は塀構造の分解斜視図、図3は塀構造のブロック塀上端部分の断面図、図4は塀構造のフェンス上端部分の断面図である。
【0022】
図1及び図2において、10はブロック塀で、このブロック塀10は複数のブロック11を積み上げることにより形成されており、その中央の上部には開口部12が形成されている。このブロック塀10の開口部12にはフェンス20が設けられており、このフェンス20はアルミニウム形材で形成されており、両側の縦枠21、上枠22、下枠23と、これらの縦枠21、上枠22及び下枠23で形成された枠体に設けられた複数の格子24とから構成されている。
【0023】
これらブロック塀10及びフェンス20の上部には笠木30が連続して設けられている。したがって、ブロック塀10とフェンス20とが分断されることなく、一体感を得ることができる。この笠木30はアルミニウム形材で形成されており、笠木本体31と、両側に設けられたカバー部材32とで構成されている。笠木本体31は、図3及び図4に示すように、断面「コ」字状に形成されており、一端側には係止片33が形成されるとともに、他端側にはネジ止め片34が形成されている。そして、この笠木30と、ブロック塀10及びフェンス20との間には複数の笠木取付金具40が配置され、笠木30は、この笠木取付金具40を介してブロック塀10及びフェンス20に固定されている。
【0024】
笠木取付金具40はアルミニウム形材で形成されており、図3及び図4に示すように、ブロック塀10の幅(塀構造の前後方向の長さ、図中左右方向の長さ)より若干長い平坦部41が形成され、平坦部41の一端側には前記係止片33を嵌合させる係止凹部42が形成されるとともに、他端側には前記ネジ止め片34に重ね合わせてネジ止めされるネジ止め片43が形成されている。
【0025】
そして、この笠木取付金具40は、ブロック塀10上面において平坦部41をコンクリートボルト44によりブロック塀10に固定するとともに、フェンス20上面において平坦部41をネジ45で上枠22に固定している。また、笠木取付金具40のネジとめ片43には、笠木30のネジ止め片34がネジ46で固定されるとともに、係止凹部42には、笠木30の係止片33が嵌合固定されている。
【0026】
以上のような塀構造を施工するには、まず、ブロック塀10を形成した後、その開口部12にフェンス20を固定する。そして、ブロック塀10及びフェンス20の上枠22に笠木取付金具40をそれぞれコンクリートボルト44及びネジ45で固定する。さらに、この笠木取付金具40に笠木30を被せて係止片33を係止凹部42に嵌合させた後、ネジ止め片34をネジ止め片43にネジ46で固定する。
【0027】
本発明の塀構造の第二実施形態(請求項3、4に相当)を図面を参照して説明する。図5は塀構造の全体正面図、図6は塀構造のブロック塀上端部分の断面図、図7は塀構造のフェンス上端部分の断面図である。
【0028】
第二実施形態は、図5に示すように、前記第一実施形態と同様にブロック塀10及びフェンス20が形成されているが、笠木の構成が異なっている。すなわち、笠木50はブロック状笠木部材である複数のコンクリート系ブロック51を連接して形成している。また、フェンス20の上枠22には、図7に示すように、金属製ベース部材60が固定されている。この金属製ベース部材60はアルミニウム形材で形成したもので、両側が上向きに傾斜した断面翼状に形成されている。また、下面中央には上枠22が嵌合する凹部61が形成されるとともに、上面にはアンカー部62が形成されている。
【0029】
金属製ベース部材60は凹部61が上枠22に外嵌した状態でネジ63により固定されている。そして、笠木50は、ブロック塀10上面においてモルタル70を介してブロック塀10に固定されるとともに、フェンス20上面においてモルタル70を介して金属製ベース部材60に固定されている。この時、アンカー部62により強固に固定されている。
【0030】
本発明の塀構造の第三実施形態(請求項5、6、7に相当)を図面を参照して説明する。図8は塀構造のブロック塀上端部分の断面図、図9は塀構造のフェンス上端部分の断面図である。
【0031】
第三実施形態は、前記第一実施形態と同様にブロック塀10及びフェンス20が形成されているが、笠木の構成が異なっている。すなわち、図8及び図9に示すように、笠木80は、アルミニウム形材で形成したもので、略箱形に形成されている。笠木80の下面には、断面略「コ」字状の凹部81が形成され、さらにこの凹部81には、後述する笠木固定金具が嵌合して位置決めできるように位置決め凹部82が形成されるとともに、モルタル固定用のアンカー部83が形成されている。
【0032】
また、フェンス20の上枠22の側面には「L」字状の笠木固定金具90がネジ91で固定されている。そして、笠木80は、ブロック塀10上面においてモルタル70を介してブロック塀10に固定するとともに、フェンス20上面において笠木固定金具90が位置決め凹部82に嵌合した状態でネジ92で固定されている。
【0033】
本発明の塀構造の第四実施形態(請求項8、9、10に相当)を図面を参照して説明する。図10は塀構造のブロック塀上端部分の断面図、図11は塀構造のフェンス上端部分の断面図である。
【0034】
第四実施形態は、前記第一実施形態と同様にブロック塀10及びフェンス20が形成されているが、笠木の構成が異なっている。すなわち、図10及び図11に示すように、笠木100は、アルミニウム形材で形成したもので、略箱形に形成されている。笠木100の下面には、断面略「コ」字状の凹部101が形成され、さらにこの凹部101には、後述するカバー部材が嵌合する位置決めできるように位置決め凹部102が形成されるとともに、モルタル固定用のアンカー部103が形成されている。
【0035】
また、笠木100の下面であってフェンス20の上面に対向する個所には、カバー部材110が前記位置決め凹部102に嵌合した状態でネジ111により固定されている。そして、笠木100は、ブロック塀10上面においてモルタル70を介してブロック塀10に固定されるとともに、フェンス20上面においてカバー部材110がフェンス20の上枠22に外嵌することによりフェンス20との位置関係が確定される。また、カバー部材110がアンカー部103を収納しているので、アンカー部103が外部から見えない状態となっている。
【0036】
本発明の塀構造の第五実施形態(請求項8、9、10に相当)を図面を参照して説明する。図12は塀構造のフェンス上端部分の断面図である。
【0037】
第五実施形態は、前記第一実施形態と同様にブロック塀10及びフェンス20が形成されており、また、第四実施形態と同様に笠木100が形成されているが、カバー部材の構成が異なっている。すなわち、図12に示すように、カバー部材120は、断面「コ」字状に形成されており、アンカー部材103が露出した状態となっている。そして、このカバー部材120をネジ121で笠木100に固定するとともに、フェンス20の上枠22を嵌合させるものである。なお、ブロック塀10における笠木100の固定は第四実施形態と同様である。
【0038】
上記第四実施形態及び第五実施形態においては、カバー部材110、120がフェンス20の上部において長手方向の全域に外嵌している。このような構成であれば、笠木100の下方向の移動はフェンスの上端によって抑えられ、フェンス20の前後方向の移動は笠木によって抑えられることとなり、笠木とフェンスの相対移動を抑制することができる。
【0039】
本発明の塀構造の第六実施形態を図面を参照して説明する。図13は塀構造の全体正面図である。第六実施形態は、笠木の形状を変更したもので、笠木130は上方へ突出した円弧状に形成されており、また、フェンス140もその上枠141が上端が上方へ突出した円弧状に形成されているものである。なお、ブロック塀は第一実施形態と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明による塀構造の第一実施形態の全体正面図
【図2】本発明による塀構造の第一実施形態の分解斜視図
【図3】本発明による塀構造の第一実施形態のブロック塀上端部分の断面図
【図4】本発明による塀構造の第一実施形態のフェンス上端部分の断面図
【図5】本発明による塀構造の第二実施形態の全体正面図
【図6】本発明による塀構造の第二実施形態のブロック塀上端部分の断面図
【図7】本発明による塀構造の第三実施形態のフェンス上端部分の断面図
【図8】本発明による塀構造の第三実施形態のブロック塀上端部分の断面図
【図9】本発明による塀構造の第四実施形態のフェンス上端部分の断面図
【図10】本発明による塀構造の第四実施形態のブロック塀上端部分の断面図
【図11】本発明による塀構造の第五実施形態のフェンス上端部分の断面図
【図12】本発明による塀構造の第五実施形態のフェンス上端部分の断面図
【図13】本発明による塀構造の第六実施形態の全体正面図
【符号の説明】
【0041】
10 ブロック塀
20 フェンス
30 笠木(アルミニウム形材)
40 笠木取付金具
50 笠木(コンクリート系ブロック)
60 金属製ベース部材
70 モルタル
80 笠木(アルミニウム形材)
90 笠木固定金具
100 笠木(アルミニウム形材)
110 カバー部材
120 カバー部材
130 笠木(アルミニウム形材)
140 フェンス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロック塀と、該ブロック塀に形成した開口部に設けたフェンスと、前記ブロック塀の上部とフェンスの上部とに連続して設けた笠木とを有することを特徴とする塀構造。
【請求項2】
前記笠木を金属製材料で形成するとともに、前記ブロック塀の上部とフェンスの上部とに複数の笠木取付金具を所定間隔で固定し、該笠木取付金具に笠木を取り付けることにより笠木をブロック塀及びフェンスに固定することを特徴とする請求項1記載の塀構造。
【請求項3】
前記笠木を多数のブロック状笠木部材を連接して形成するとともに、前記フェンスの上部に金属製ベース部材を固定し、該金属製ベース部材にモルタルを介してブロック状笠木部材を固定することにより笠木をフェンスに固定するとともに、前記ブロック塀にブロック状笠木部材からなる笠木を固定することを特徴とする請求項1記載の塀構造。
【請求項4】
前記金属製ベース部材の上面に、モルタル固定用のアンカー部を形成したことを特徴とする請求項3記載の塀構造。
【請求項5】
前記笠木を箱形に形成した金属製材料で形成するとともに、前記フェンスの上部に笠木固定金具を固定し、該笠木固定金具に笠木を固定することにより笠木をフェンスに固定するとともに、前記ブロック塀に笠木を固定することを特徴とする請求項1記載の塀構造。
【請求項6】
前記笠木の下面に、笠木固定金具の位置決めをするための位置決め凹部を形成したことを特徴とする請求項5記載の塀構造。
【請求項7】
前記笠木の下面に、モルタル固定用のアンカー部を形成したことを特徴とする請求項5又は6記載の塀構造。
【請求項8】
前記笠木を箱形に形成した金属製材料で形成するとともに、該笠木の下面であってフェンス上面に対向する面に連続してカバー部材を固定し、該カバー部材をフェンス上部に外嵌するとともに、前記ブロック塀に笠木を固定することを特徴とする請求項1記載の塀構造。
【請求項9】
前記笠木の下面に、モルタル固定用のアンカー部を形成したことを特徴とする請求項8記載の塀構造。
【請求項10】
前記カバー部材がアンカー部を収納していることを特徴とする請求項9記載塀構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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