説明

塗布容器

【課題】 本発明は、ローラを配設したロールオン容器と称される塗布容器において、塗布操作に伴ってローラ表面に形成した凹凸パターンによりマッサージ機能を付与するにあたって、塗布液の性質や使用者の好みに応じて多種多様の凹凸パターンを形成できるようにすることを技術的課題とするものである。
【解決手段】 口筒部を起立設する容器体とこの口筒部に嵌合する中栓を有し、中栓の上方にローラを、軸心を横方向にして配設、支持し、容器本体から中栓に開口形成した流出孔を介して、塗布液がローラの表面に分配される構成とした塗布容器において、ローラの外表面に厚盛状の印刷層を積層し、この印刷層により凹凸パターンを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体の口筒部に回転可能にローラを配設し、化粧料や薬剤等の塗布液をこのローラの表面に分配して塗布するようにした塗布容器に関する。

【背景技術】
【0002】
従来、容器本体の口筒部に回転するボールやローラを配設して、これらボールやローラの表面に液体状の化粧料や薬剤等を分配して人体等の被塗布面に塗布するための、所謂、ロールオン容器と称される塗布容器が知られている。
中でも、ローラを配設した塗布容器は、ローラを被塗布面へ押付けたまま回転、移動することで、ボールに比較して比較的大きな面積に均一に塗布することができる。(特許文献1参照)
【0003】
一方、特許文献2には、スクリーン印刷により最大厚さが0.3mm以上にも達する厚盛状の印刷層を形成して外表面を加飾した丸筒状の合成樹脂成形品についての発明が記載されている。

【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−15028号公報
【特許文献2】特開2008−114373号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ローラを配設したロールオン容器と称される塗布容器において、塗布操作に伴ってローラ表面に形成した凹凸パターンによりマッサージ機能を付与するにあたって、塗布液の性質や使用者の好みに応じて多種多様の凹凸パターンを形成できるようにすることを技術的課題とするものである。

【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決する手段のうち、本発明の主たる構成は、
口筒部を起立設する容器体とこの口筒部に嵌合する中栓を有し、中栓の上方にローラを、軸心を横方向にして配設、支持し、容器本体から中栓に開口形成した流出孔を介して、塗布液がローラの表面に分配される構成とした塗布容器において、
ローラの外表面に、厚盛状の印刷層を積層してこの印刷層により凹凸パターンを形成する、と云うものである。
【0007】
上記構成は、厚盛状の印刷層によりローラの表面に凹凸パターンを形成し、この凹凸パターンを利用してマッサージ機能を発揮させようとするものである。
ここで、厚盛状の印刷層はスクリーン印刷で実現することができ、一般的には多数回の重ね印刷をしてその層厚を大きくすることができる。
特に円筒状や円柱状の成形品の場合には、前述した特許文献2中に記載があるように、成形品の周表面が印刷に使用するスクリーン版に向けて凸状に湾曲しているので、スクリーン版から成形品表面に向けて印刷インクをスクイーズする位置の前後直近位置では、版面と成形品表面とが離反しているので、比較的厚肉の印刷層を押し潰すことなく形成することができ、
さらにこの離反に伴って印刷インクに上方に力が作用し、インクの流動による印刷層の平坦化を抑制し、その印刷層の突出高さを0.3mm以上にも高くすることができ、マッサージ効果を十分に発揮させることができる。
なお、通常印刷層の厚さは0.03mm程度である。
【0008】
ここで、ローラには一般的に合成樹脂成形品を使用するが、ローラ自体の外表面に直接凹凸パターンを形成しようとすると、成形のための金型キャビティに凹凸パターンを刻設する必要があり、
塗布液によって、あるいは使用者の好みによって、凹凸パターンを多種多様に形成しようとしても、製造コストの点、あるいは対応に要する期間の点で、工業的には自ずとその限界がある。
そこで、上記構成によればローラ自体に凹凸パターンを形成するのではなく、厚盛状の印刷層により、すなわちスクリーン印刷により凹凸パターンを形成するため、ニーズに応じて多種多様に凹凸パターンのバリエーションを広げることができる。
【0009】
また、スクリーン印刷の特性を利用して、たとえばローラ表面に細かな流路をネットワーク状に形成して、ローラ表面への塗布液の分散性を良好にすることができる。
さらに厚盛状の印刷層によれば、凹凸パターンだけでなく、印刷インクの材料組成や、印刷層のUV照射や熱による硬化条件を適宜選択することにより、印刷層の硬さを調整してたとえばエラストマーのようなソフトな感触を発揮させたり、さらには印刷層の塗布液や肌に対する親和性を調整して、ローラ表面での塗布液の分散性を良くしたり、肌への塗布性を改良したり、肌触りを改良することも可能である。
【0010】
本発明の他の構成は上記主たる構成において、印刷層は、層厚の平均値を0.1mm以上とし、層厚の最大値を0.2mm以上とする、と云うものである。
【0011】
隣接する印刷層の間に形成される凹部で塗布液を十分保持するため、印刷層の層厚の平均値を0.1mm以上とすることが好ましい。またマッサージ効果を十分に発揮させるためには、層厚の最大値を0.2mm以上とすることが好ましい。
なお、印刷層の厚さの上限は、印刷層の印刷工程の生産性により自ずと決まるものである。
【0012】
本発明のさらに他の構成は上記主たる構成において、印刷層でドット状の凹凸パターンを形成する、と云うものである。
【0013】
上記構成により、スクリーン印刷によりドット状に形成される印刷層は表面張力の作用により、その中央部の層厚を十分に大きく、0.4mm程度にまですることができ、凹凸パターンの大きな段差によりマッサージ効果を十分に発揮させることができる。
もちろん凹凸パターンは、ドット状に限定されるものではなく、たとえば細い突条を周方向に、あるいは軸方向に、さらには周方向にスパイラル状に並列状に多数形成する等、印刷層の層厚と共に、マッサージ効果、ローラのスムーズな回転や移動性、肌触り、ローラ表面への塗布液の分散性等を考慮して、適宜決めることができる。
【0014】
本発明のさらに他の構成は上記主たる構成において、上下方向への摺動変位可能に、またスプリングにより上方付勢した状態で中栓にホルダー部材を嵌合、配設し、このホルダー部材の頂壁上にローラを回転可能に配設、支持する構成とする、と云うものである。
【0015】
上記構成によれば、ホルダー部材を上下方向への摺動変位可能に、またスプリングにより上方付勢した状態で中栓に嵌合、配設することにより、ローラを回転、移動させながら塗布する際に、被塗布面に弾性的に当接するため、凹凸パターンと相俟って、マッサージ効果をより十分に発揮させることができる。
また、ローラの弾性的な接触により良好な肌触りが得られ、またローラによる塗布をスムーズに進行させることができる。
【0016】
本発明のさらに他の構成は上記構成において、
ホルダー部材により中栓を液密状に外装し、
ホルダー部材の頂壁に吐出孔を開口形成し、
中栓とホルダー部材により流出孔から吐出孔に至る連結流路を形成し、
流出孔、連通流路そして吐出孔を介して塗布液がローラの表面に分配される構成とする、と云うものである。
【0017】
上記構成は、中栓の上方に配設されるホルダー部材を利用して、ローラを支持、配設すると共に、容器本体内の塗布液をローラ表面への分散させるものである。
【0018】
本発明のさらに他の構成は上記構成において、
口筒部へのオーバーキャップの外嵌状の装着により、ホルダー部材が下降変位して連結流路がシール状態となり、
また、オーバーキャップの取外しによりホルダー部材が上昇変位して、前記シール状態が解消される構成とする、と云うものである。
【0019】
上記構成によりオーバーキャップの着脱により、使用者が特に意図することなく、塗布液の流路を遮断、あるいは開放することができ、便利に使用することができる。

【発明の効果】
【0020】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、本発明の主たる構成を有する塗布容器にあっては、厚盛状の印刷層により、すなわちスクリーン印刷法を利用してローラ表面に凹凸パターンを形成するため、塗布液の種類や、使用者個人の好み等のニーズに応じて多種多様に凹凸パターンのバリエーションを広げることができる。
【0021】
また、厚盛状の印刷層によれば、凹凸パターンだけでなく、印刷インクの材料組成や、印刷層のUV照射や熱による硬化条件を適宜選択することにより、印刷層の硬さを調整してたとえばエラストマーのようなソフトな感触を発揮させたり、さらには印刷層の塗布液や肌に対する親和性を調整して、ローラ表面での塗布液の分散性を良くしたり、肌への塗布性を改良したり、肌触りを改良することもできる。

【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の塗布容器の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1の塗布容器の平面図である。(オーバーキャップを取外した状態)
【図3】図1の塗布容器の、図2中のA−A線に沿って示す縦断面図である。(オーバーキャップを装着した状態)
【図4】図1塗布容器の、図2中のA−A線に沿って示す縦断面図である。(オーバーキャップを取外した状態)
【図5】部材であるホルダーとローラとカバー筒の嵌合状態を図2中のB−B線に沿って示す縦断面図である。
【図6】図5のホルダーとローラとカバー筒を分解して示す斜視図である。
【図7】ローラの凹凸パターンの他の例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の塗布容器の実施の形態について、実施例に沿って図面を参照しながら説明する。
図1〜6は本発明の塗布容器の一実施例を示すものであり、図1は正面図、図2は平面図、図3と図4は図2中のA−A線に沿って示す縦断面図(図3はオーバーキャップ41を装着した状態、図4は取外した状態)、そして図5は部材であるホルダー21とローラ31とカバー筒29の嵌合状態を図2中のB−B線に沿って示す縦断面図、そして図6はホルダー21とローラ31とカバー筒29を分解して示す斜視図である。
【0024】
本実施例の塗布容器の主たる構成部材は、容器本体1、中栓11、ホルダー21、ローラ31、カバー筒29、オーバーキャプ41の6つの部材である。
容器本体1はブロー成形による合成樹脂製の壜体で、口筒部2、肩部3、円筒状の胴部4、底部5を有するものであり、胴部4はスクイズ変形が可能で、胴部4への手による押圧の程度により、内部に収納する塗布液の注出量を調整することができる。
【0025】
中栓11は容器本体1の口筒部2に嵌入して組付き固定する嵌入筒片12を有し、この嵌入筒片12の下端から内鍔状の底壁周片13を介してシール筒片14を起立設し、さらにこのシール筒片14から内鍔周片15を介して、中央部に有頂円筒状の中央筒片16を配設したものである。
また、内鍔周片15の所定の周位置に、流出孔15aが開口形成されている。
【0026】
ホルダー21は上記中栓11の上方に、後述するローラ31を保持、そして支持するための部材であり、有頂円筒状の外筒片23を有し、外筒片23の内側に円筒状の内筒片24を垂下設し、頂壁22に矩形筒状の保持筒26を起立設した形状をしたものである。また、外筒片23の上端には外鍔状にフランジ25が配設されている。
また、保持筒26の周壁の左右には、ローラ31の軸体32の軸受けとしての機能を発揮する軸受け27が形成されている。(図5、6参照)
またこの保持筒26の底壁に相当する頂壁22部分には、矩形状に吐出孔22aが開口形成されている。
【0027】
ローラ31は合成樹脂製で、円柱状の本体の左右端面に軸体32を一体連設した形状をしている。また、外周面にはスクリーン印刷による、厚盛状の印刷層33により多数の円形状の凸部を形成しており、全体として多数のドットを規則的に配列させた凹凸パターンとなっている。
ここで、それぞれの印刷層33は図5中の拡大図に示されるように、中央部が盛り上がったような形状をしており、平均厚さは0・2mm、最大高さは0.35mm程度としている。
【0028】
カバー筒29は、上端部に内鍔状に係止周片29aを周設した矩形筒状の形状のもので、ホルダー21の保持筒26に外嵌し、保持筒26と共にローラ31を保持、そして支持する機能を有する。
【0029】
オーバーキャップ41は有頂円筒状で、容器本体1の口筒部2に螺合組付きして、ホルダー21、ローラ31、カバー筒29を含めて容器の上部を外装する。
また、頂壁の下面から左右一対の押え片42が垂下設されている。
【0030】
次に、上記説明した6ケの部材の組立て状態、そして本実施例の塗布容器の使用態様について説明する。
図3に示されるように、嵌入筒片12を容器本体1の口筒部2を嵌入することにより中栓11はこの口筒部2に組付き固定され、嵌入筒片12の上端に周設されたフランジ12aにより、その嵌入限界が決められる。
また、ホルダー21は、外筒片23を中栓11の嵌入筒片12とシール筒片14の間に、また内筒片24をシール筒片14と中央筒片16の間に嵌入させて、
上下方向への摺動変位可能に、また外筒片23とシール筒片14の間にセットされるスプリングSにより上方付勢した状態で、中栓11に嵌合している。
【0031】
また、ローラ31は左右の軸体32をホルダー21の保持筒26の左右の軸受け27に嵌入し、保持筒26に回転可能に配設されている。
また、カバー筒29は保持筒26に外嵌し、係止周片29aがローラ31を外装すると共に、軸受け27の上部を覆って軸体32を軸受け27内に保持する。(図5、6も参照)
【0032】
また、図4のようにオーバーキャップ41を取外した状態では、中栓体11の中央筒片16の外周面とホルダー21の内筒片24の内周面との間に形成される間隙Gを利用して、中栓11の流出孔15aから、ホルダー21の吐出孔22aに至る連結流路FCが形成される。
【0033】
また、図3のようにオーバーキャップ41を装着した状態では、オーバーキャップ41の頂壁の下面に垂下設した押え片42がローラ31を下方に押圧し、ホルダー21がスプリングSによる上方付勢に抗して下降変位し、その際、ホルダー21の内筒片24の外周面の下端が、中栓11のシール筒片14の内周面下端に形成したシール突条14aに液密状に当接し、連結流路FCをシール状態とすることができる。
【0034】
そして、使用時にオーバーキャップ41を取外すと、上記したように図4の状態となり、連通流路FCのシール状態が解消し、容器を倒立状態にすると、容器本体1に収納される塗布液(図示省略)が流出孔15a、連結流路FC、吐出孔22aを介してローラ31の表面に分配される。
さらに容器本体1の胴部4を押圧することにより、塗布液の注出量を適宜に調整することもできる。
【0035】
そして、塗布液が表面に分散した状態で、ローラ31を回転、移動させながら被塗布面に塗布する。
特に被塗布面が肌等の身体部位である場合には、印刷層33による凹凸パターンにより、スプリングSによる弾性的な作用効果も相俟って、マッサージ効果を付与することができ、気持ちよく使用できると共に、化粧料や薬剤の効能をより高めることもできる。
【0036】
ここで、印刷層33による、層厚を含む、凹凸パターンは使用目的、塗布液の性状、使用者の個人的な好み等に応じて様々な態様とすることができる。
図7はドット状の凹凸パターンの他の例であり、図7(a)はドットの形状を長円状としたもの、図7(b)は多数の小さな円形状のドットを密に整列させたものであり、それぞれ異なるマッサージ効果や、肌触りが発揮される。
また凹凸パターンはドット状のパターンに限定されことなく、たとえば印刷層により多数の細い突条をローラ31の周方向、軸方向、あるいは螺旋状に並列状に形成した凹凸パターンとすることができる。
【0037】
また、印刷層33による凹凸パターンはマッサージ効果や、肌触りに係る機能だけではなく、塗布液のローラ31表面への分散性や、ローラ31の回転、移動性にも関連しており、これら機能も考慮し、スクリーン印刷法の特徴を利用して、様々な態様の凹凸パターンとすることができる。
さらに、印刷層33に使用するインクの材料組成や、印刷層のUV照射や熱による硬化条件を適宜選択することにより、印刷層33の硬さを調整し、たとえばエラストマーのようなソフトな肌触りとすることもできる。
また、インクの材料組成や硬化条件により、印刷層の塗布液や肌に対する親和性を調整して、塗布液の分散性や肌への塗布性を制御することも可能である。
【0038】
以上、実施例に沿って本願発明の塗布容器の実施の形態、およびその作用効果を説明したが、勿論、本願発明はこれら実施例に限定されるものではない。

【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明の塗布容器は上記説明したように、厚盛状の印刷層によりローラの表面に多種多様なバリエーションの凹凸パターンを形成できるものであり、化粧料や薬剤用のローラ付きの塗布容器として幅広い利用展開が期待される。

【符号の説明】
【0040】
1 ;容器本体
2 ;口筒部
3 ;肩部
4 ;胴部
5 ;底部
11;中栓
12;嵌入筒片
12a;フランジ
13;底壁周片
14;シール筒片
14a;シール突条
15;内鍔周片
15a;流出孔
16;中央筒片
21;ホルダー
22;頂壁
22a;吐出孔
23;外筒片
24;内筒片
25;フランジ
26;保持筒
27;軸受け
29;カバー筒
29a;係止周片
31;ローラ
32;軸体
33;印刷層
41;オーバーキャップ
42;押え片
FC;連結流路
G ;間隙
S ;スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
口筒部(2)を起立設する容器体(1)と前記口筒部(2)に嵌合する中栓(11)を有し、該中栓(11)の上方にローラ(31)を、軸心を横方向にして配設、支持し、前記容器本体(1)から中栓(11)に開口形成した流出孔(15a)を介して、塗布液が前記ローラ(31)の表面に分配される構成とした塗布容器であって、前記ローラ(31)の外表面に、厚盛状の印刷層(33)を積層して該印刷層(33)により凹凸パターンを形成したことを特徴とする塗布容器。
【請求項2】
印刷層(33)は、層厚の平均値を0.1mm以上とし、層厚の最大値を0.2mm以上とした請求項1記載の合成樹脂製成形品。
【請求項3】
印刷層(33)でドット状の凹凸パターンを形成した請求項1または2記載の塗布容器。
【請求項4】
上下方向への摺動変位可能に、またスプリング(S)により上方付勢した状態で中栓(11)にホルダー部材(21)を嵌合、配設し、該ホルダー部材(21)の頂壁(22)上にローラ(31)を回転可能に配設、支持する構成とした請求項1、2または3記載の塗布容器。
【請求項5】
ホルダー部材(21)により中栓(11)を液密状に外装し、該ホルダー部材(21)の頂壁(22)に吐出孔(22a)を開口形成し、前記中栓(11)とホルダー部材(21)により流出孔(15a)から前記吐出孔(22a)に至る連結流路(FC)を形成し、前記流出孔(15a)、連通流路(FC)そして吐出孔(22a)を介して塗布液が前記ローラ(31)の表面に分配される構成とした請求項4記載の塗布容器。
【請求項6】
口筒部(2)へのオーバーキャップ(41)の外嵌状の装着により、ホルダー部材(21)が下降変位して連通流路(FC)がシール状態となり、また、前記オーバーキャップ(41)の取外しによりホルダー部材(21)が上昇変位して、前記シール状態が解消される構成とした請求項5記載の塗布容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2012−210959(P2012−210959A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−77169(P2011−77169)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】