説明

塗装ガン

【課題】耐久性が高く、洗浄性にも優れた塗装ガンを提供する。
【解決手段】塗装ガンは、ガン本体10の前方部の弁室21内に供給した塗料をニードル弁20の開弁により吐出するものである。ニードル弁20は、弁口24と、弁室21を貫通して後方へ延出するニードル22と、このニードル22の弁室21よりも後方の部分を前後移動可能に案内するガイド孔23とを備え、弁口24はニードル22の前後移動に伴って開閉されるものとされている。また、弁室21とガイド孔23との間には、弁室21とガイド孔23とを区画するとともに、ニードル22を挿通する挿通孔を備えた区画壁部が形成されている。そして、ニードル22には、ニードル22の軸方向に沿ってチューブ状のシール部材25が外嵌されており、シール部材25が、ニードル22とともに挿通孔に挿通された形で配されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗装ガンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
塗装ガンとして、例えば特許文献1に開示されたものが公知である。この特許文献1に開示された塗装ガンは、ガン本体の前方部の弁室に供給した塗料を、高電圧を印加した状態でニードル弁を開弁することによって吐出するようになっている。ニードル弁は、弁室を貫通して後方へ延びるニードルと、このニードルを摺動可能にガイドするガイド孔とを備えて構成され、ニードルがガイド孔内で前後移動することにより弁口が開閉される。
【0003】
また、上記のような塗装ガンでは、弁室内に供給された塗料や溶剤がガイド孔側へ漏出すると、空気に触れて乾燥、固着してニードルの動作を阻害したり、また、その漏出した塗料や溶剤を媒体として高電圧がリークし、その結果、塗装が行えなくなる場合がある。そのため、漏出を防止するために、ガイド孔と弁室との間には、ニードルの外周に密着するパッキンを設け、このパッキンによって塗料や溶剤の漏出を防止するようにしている。
【特許文献1】特開2002−59034公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、パッキンは樹脂製であってニードルが擦れることから、パッキンの摩耗や傷付きが生じ易いという事情がある。また、パッキンのリップ部分をニードルに押し付けてシールするものにおいては、摺動時に、ニードルに固着した塗料がリップを削り、より耐久性の劣化が早くなるという事情もある。さらには、塗料の固着による摺動抵抗の増大から、弁の開閉が正常に行われないといった不具合が生じる場合もある。
【0005】
一方、ベローズタイプのシールを行う手法もあるが、この場合、ベローズの谷の部分に入った塗料は洗浄が困難なため、多くの溶剤を必要とし、また洗浄時間が長くなって生産効率が悪くなるという問題が生じ得る。また、谷の部分において洗浄できずに残った塗料が固着すると、ベローズの収縮が当該ベローズの一部分で行われ、当該部分において応力集中が生じ、破損が生じ易くなるという問題も生じ得る。
【0006】
本願発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、耐久性が高く、洗浄性にも優れ、洗浄液使用量低減に基づく環境への配慮やコスト削減、洗浄時間の短縮による生産効率の向上に寄与することが可能な塗装ガンを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の塗装ガンは、ガン本体の前方部の弁室内に供給した塗料を、ニードル弁の開弁により吐出する塗装ガンであって、前記ニードル弁が、弁口と、前記弁室を貫通して後方へ延出するニードルと、このニードルの前記弁室よりも後方の部分を前後移動可能に案内するガイド孔とを備え、前記弁口は前記ニードルの前後移動に伴って開閉されるものであり、前記弁室と前記ガイド孔との間には、当該弁室と当該ガイド孔とを区画するとともに、前記ニードルを挿通する挿通孔を備えた区画壁部が形成され、前記ニードルには、当該ニードルの軸方向に沿ってチューブ状のシール部材が外嵌されており、前記シール部材が、前記ニードルとともに前記挿通孔に挿通された形で配されていることを特徴とする。
【0008】
このように、区画壁部の挿通孔に、ニードルの軸方向に沿ってチューブ状のシール部材を外嵌させた状態でニードルを挿通する構成とすることで、当該区画壁部の挿通孔を介して、弁室側からガイド孔側に塗料が漏れ出る不具合が生じ難いものとなる。また、チューブ状のシール部材は、区画壁部の壁面にパッキンを配する構成に比して、ニードルとの摺動が低減されるため、磨耗による劣化のない、耐久性に優れた塗装ガンとすることができる。
【0009】
上記塗装ガンにおいて、前記シール部材は、前記ニードルの軸方向に沿って伸縮可能であるものとすることができる。
このようにシール部材をニードルの軸方向に沿って伸縮可能な構成とすることで、当該シール部材が、ニードルの前後移動に伴って伸縮可能となり、ニードルとの間の摺動による磨耗劣化が減り、耐久性が向上することとなる。
【0010】
また、前記シール部材は、前記ニードルを外嵌する部分の肉厚が、その軸方向端部において軸方向中央部よりも厚く形成されているものとすることができる。
シール部材は軸方向端部に応力が掛かり易いため、当該軸方向端部を肉厚に構成することが好ましい。
【0011】
また、前記シール部材は、前記ニードルを外嵌する部分の肉厚が、前記ガン本体の後方側に比して前方側が小さく形成されているものとすることができる。
シール部材のうちガン本体の後方側は、区画壁部の挿通孔に挿通されるため応力が掛かり易い。そこで、シール部材の肉厚を、当該ガン本体の後方側を相対的に大きく、前方側を相対的に小さく形成することで、挿通孔に挿通される部分の耐久性を向上させることが可能となる。
【0012】
また、前記シール部材は、その外周面が平坦面とされているものとすることができる。
このようにシール部材の外周面を平坦面とすることで、ベローズのような谷部分が存在する場合に比して、塗料通路内の洗浄困難な部分(谷部分)がなくなり、洗浄性に優れた塗装ガンを提供可能となる。また、洗浄性が優れることで、洗浄液の使用量低減に基づく環境保護やコスト削減に寄与することが可能となり、さらには洗浄時間の短縮による生産効率の向上にも寄与することが可能となる。
【0013】
なお、シール部材の材質としては、耐溶剤性の高いゴムや、柔軟性の高い樹脂を使用することが好ましい。本発明では、柔軟性の高い材料を使用したとしても、チューブ状のシール部材に加わる外圧はニードルがバックアップするため、シール部材に生じ得る変形に基づく摺動不良などの不具合は生じ難いものとなる。
【0014】
また、本発明では、チューブ状のシール部材の伸縮率が、ニードルのストロークに対し大きくなる場合には、当該シール部材が破損し易くなる場合もあり得るが、ポールガン等のニードルが長いものであれば、チューブ状のシール部材を長く配設できるため伸縮率を小さくでき、耐久性向上の観点から好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、耐久性が高く、洗浄性にも優れ、洗浄液使用量低減に基づく環境への配慮やコスト削減、洗浄時間の短縮による生産効率の向上に寄与することが可能な塗装ガンを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施形態の塗装ガン1は、絶縁性の合成樹脂材料からなるガン本体10と、このガン本体10の後端部に設けたグリップ11と、ガン本体10内に内蔵した高電圧発生器12と、ニードル弁20とを備えて構成され、ガン本体10の前端部に設けた弁室21内に供給した塗料を、高電圧を印加した状態でニードル弁20の開弁により前方へ吐出するようになっている。なお、塗料は塗料チューブ39を介して弁室21内に供給される。
【0017】
高電圧発生器12は、ガン本体10の上部側に設けた上部収容室13内に配置され、トランス14とその前方に配置したカスケード15から構成される。カスケード15の前方には、ノズル取付部16に臨む電極17が接続され、ニードル弁20の開弁によりノズル取付部16に供給された塗料は、電極17に接触することによって高電圧を印加され、その状態でノズル取付部16に取り付けられたノズル(図示せず)から前方へ吐出される。
【0018】
ニードル弁20は、弁室21と、前端部がテーパ状をなすとともに弁室21を前後方向に貫通するニードル22と、このニードル22における弁室21よりも後方の部分を前後方向に移動可能に案内するガイド孔23と、弁室21とノズル取付部16との間を連通させるとともにニードル22のテーパ状の前端部22aが当接・離間することによって開放・閉塞される弁口24とを備えて構成される。なお、弁室21とガイド孔23との間には、弁室21内の塗料がガイド孔23側に漏れ出ることを防止するために、弁室21とガイド孔23とを区画する区画壁部40が形成されており、区画壁部40にはニードル22が挿通可能な挿通孔41が形成されている。つまり、ガイド孔23の孔を部分的に絞る形で区画壁部40を構成し、その部分的に絞った形で形成された孔が挿通孔41として構成されているのである。
【0019】
ニードル22は、区画壁部40の挿通孔41を介して弁室21とガイド孔23とに跨って配されており、弁室21側には前述したテーパ状の前端部22aが、ガイド孔23側には後端部22cが配されている。そして、これら前端部22aと後端部22cとを連結させる連結部22bが、当該ニードル22の前後移動に伴って、弁室21とガイド孔23との間で往来する構成となっている。なお、本実施形態では、連結部22bと前端部22a、及び連結部22bと後端部22cは、それぞれ螺合により連結されている。
【0020】
ニードル22の連結部22bには、その軸方向に沿ってチューブ状のシール部材25が外嵌されている。シール部材25は、連結部22bとともに区画壁部40の挿通孔41に挿通され、ここでは連結部22bの軸方向全体にわたって万遍なく外嵌された構成となっている。また、連結部22bの先端側には雄ネジ部が配され、一方、シール部材25は、その先端部25aにおいてテーパ状の先細り形状を有している。さらに、連結部22bの後端側には同じく雄ネジ部が配され、シール部材25は、その後端部25bにおいてフランジ状に構成されている。なお、連結部22bに外嵌されたシール部材25は、区画壁部40の挿通孔41の孔内面と摺接しており、当該挿通孔41において液密性が保たれている。
【0021】
ニードル22の先端部22aは、その先端側が先細り形状となって弁口24に当接・離間する構成となっており、その後端側には、上述した連結部22bの雄ネジ部との間で螺合可能な雌ネジ部が配されている。また、先端部22aの後端面には、上述した連結部22bに外嵌されたシール部材25の先細り状の先端部25aを受けるべく、後端側に沿って拡開してなるテーパ状のシール受部221が形成され、当該シール受部221に対してシール部材25の先端部25aが宛がわれ、螺合による締め付け力により両者が密接して液密性が保たれる構成とされている。なお、ニードル22の後端部22cは、その先端側に、上述した連結部22bの雄ネジ部との間で螺合可能な雌ネジ部を有した構成とされている。
【0022】
シール部材25は、上述の通り、ニードル22の連結部22bの軸周りを包むチューブ状に構成され、塗料に対する耐溶剤性を有するとともに、柔軟性のある材料から構成されており、ニードル22の軸方向に沿って全体が伸縮可能に構成されている。本実施形態では、シール部材25を構成する材料としてフッ素含有ゴムを用いているが、その他にもナイロンやポリエチレン等を用いることも可能である。また、シール部材25は、その外周面が凹凸のない平坦面とされ、外周面において塗料が溜まる部位を有していない構成とされている。なお、シール部材25は、図4に示すようにニードル22の連結部22bのうち後端部を挿通可能な挿通孔25zと、挿通孔25zよりも相対的に孔径が小さく、連結部22bの先端部を挿通可能な挿通孔25yとを有している。
【0023】
以上のような構成のニードル弁20は、常には、復帰バネ26の付勢によりニードル22が弁口24を閉塞する閉弁状態に保持され、弁室21からノズル取付部16側への塗料の供給が阻止されている。この状態から、トリガ27の操作によってニードル22が後方へ移動すると、弁口24が開いて弁室21内の塗料がノズル取付部16側へ供給される。また、弁室21とガイド孔23との間に配された区画壁部40の挿通孔41に、シール部材25が外嵌されたニードル22を挿通することで、弁室21内に供給された塗料のガイド孔23側への漏出防止が図られている。
【0024】
また、グリップ11の内部には、図示しない高圧エア発生装置から圧送されたエアが供給されるエア導入路28が形成されている。エア導入路28は、ガン本体10の後端部に設けた開閉弁30に連通されている。開閉弁30は、エア導入路28に常時連通する一次室31とその前方の二次室32との間の弁口33を、ニードル22と一体に前後移動する弁体34によって開閉するようにしたものであり、ニードル弁20が開弁すると開閉弁30が開弁し、ニードル弁20が閉弁すると開閉弁30も閉弁する。一次室31から二次室32内に流入したエアは、その二次室32を構成する筒体35の周壁を貫通する貫通孔36を介して、霧化用エア供給路とパターン用エア供給路(図示略)に至り、これらのエア供給路を通ってノズル取付部16内に供給される。
【0025】
本実施形態の塗装ガン1の使用時には、トリガ27を引くと、ニードル弁20が開弁して弁室21内の塗料がノズル取付部16側へ供給されると同時に、開閉弁30が開弁して霧化用エア供給路及びパターン用エア供給路にエアが供給され、塗料が、高電圧を印加された状態で図示しないノズルから所定のパターンで霧化されつつ吐出される。また、トリガ27の引き操作を解除すると、復帰バネ26の付勢により、ニードル弁20が閉弁して塗料の吐出が停止すると同時に、霧化用エア及びパターン用エアの供給が停止する。
【0026】
以上の構成の塗装ガン1においては、弁室21とガイド孔23とを区画する区画壁部40の挿通孔41に、ニードル22の連結部22bの軸方向に沿ってチューブ状のシール部材25を外嵌させた状態で当該ニードル22を挿通する構成としたため、区画壁部40の挿通孔41を介して、弁室21側からガイド孔23側に塗料が漏れ出る不具合が生じ難いものとなっている。また、従来のように区画壁部40の弁室21側の壁面に沿ってリング状のパッキンを配する構成に比して、チューブ状のシール部材25は、ニードル22との摺動が低減されるため、磨耗による劣化のない耐久性に優れたものとされている。
【0027】
また、シール部材25は、ニードル22の連結部22bの軸方向に沿って全体が伸縮可能とされているため、当該シール部材25が、ニードル22の前後移動に伴って伸縮可能となり、ニードル22との間の摺動による磨耗劣化が減り、更なる耐久性が向上が図られている。そのような伸縮性を具備させるべき、シール部材25は、柔軟性の高い材料にて構成されているが、本実施形態では、チューブ状のシール部材25に加わる外圧はニードル22がバックアップするため、シール部材25に生じ得る変形に基づく摺動不良などの不具合は生じ難いものとなっている。また、シール部材25の外周面が凹凸のない平坦面とされているため、ベローズのような谷部分が存在する場合に比して洗浄困難な部分(谷部分)がなくなり、洗浄性に優れたものとなっている。
【0028】
<変形例>
上記塗装ガン1に対して、幾つかの変形例を以下に示す。
上記実施形態の塗装ガン1においては、シール部材25の肉厚が軸方向において略均一に構成されているが、肉厚を軸方向に沿って変化させることもできる。
図5に示したシール部材251は、その肉厚が、後方側に比して前方側が小さくなるよう構成されている。シール部材の後方側は、区画壁部40の挿通孔41に挿通されるため応力が掛かり易い。そこで、シール部材251の肉厚について、後方側を相対的に大きく、前方側を相対的に小さく形成することで、挿通孔41に挿通される部分の耐久性が向上されている。
【0029】
また、図6に示したシール部材252は、その肉厚が、軸方向中央部において軸方向端部よりも薄い糸巻状に構成されている。シール部材は軸方向端部に応力が掛かり易いため、当該軸方向端部を肉厚に構成するものとしても良い。一方、図7に示したシール部材253は、その肉厚が、軸方向中央部において軸方向端部よりも厚い太鼓状に構成されたものであり、場合によっては当該構成を採用することもできる。
【0030】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0031】
(1)上記実施形態ではニードルの長さが比較的短いタイプの塗装ガンを示したが、例えばニードルの長いポールガンにも本発明を適用することができる。シール部材の伸縮率がニードルのストロークに対し大きくなる場合には、当該シール部材が破損し易くなる場合もあり得るが、ポールガン等のニードルが長いものであれば、チューブ状のシール部材を長く配設できるため伸縮率を小さくでき、耐久性向上の観点から好ましい。
【0032】
(2)上記実施形態では高電圧発生器の全部をガン本体内に収容する塗装ガンについて説明したが、本発明は、高電圧発生器の一部だけをガン本体に内蔵した塗装ガンや、高電圧発生器の全体をガン本体の外部に設けた塗装ガンにも、適用することができる。
【0033】
(3)上記実施形態では塗料霧化用エア及びパターン用エアが供給されるエアスプレイガンに適用した例について説明したが、本発明は、エアを供給せずに塗装を行うエアレスガンにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】実施形態1の縦断面図
【図2】ガン本体の拡大縦断面図
【図3】ニードルとシール部材との構成を示す説明図
【図4】シール部材の側面
【図5】シール部材の一変形例を示す断面図
【図6】シール部材の一変形例を示す断面図
【図7】シール部材の一変形例を示す断面図
【符号の説明】
【0035】
1…塗装ガン、10…ガン本体、20…ニードル弁、21…弁室、22…ニードル、22a…前端部(ニードル)、22b…連結部(ニードル)、22c…後端部(ニードル)、23…ガイド孔、24…弁口、25…シール部材、40…区画壁部、41…挿通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガン本体の前方部の弁室内に供給した塗料を、ニードル弁の開弁により吐出する塗装ガンであって、
前記ニードル弁が、弁口と、前記弁室を貫通して後方へ延出するニードルと、このニードルの前記弁室よりも後方の部分を前後移動可能に案内するガイド孔とを備え、前記弁口は前記ニードルの前後移動に伴って開閉されるものであり、
前記弁室と前記ガイド孔との間には、当該弁室と当該ガイド孔とを区画するとともに、前記ニードルを挿通する挿通孔を備えた区画壁部が形成され、
前記ニードルには、当該ニードルの軸方向に沿ってチューブ状のシール部材が外嵌されており、
前記シール部材が、前記ニードルとともに前記挿通孔に挿通された形で配されていることを特徴とする塗装ガン。
【請求項2】
前記シール部材は、前記ニードルの軸方向に沿って伸縮可能であることを特徴とする請求項1に記載の塗装ガン。
【請求項3】
前記シール部材は、前記ニードルを外嵌する部分の肉厚が、その軸方向端部において軸方向中央部よりも薄く形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塗装ガン。
【請求項4】
前記シール部材は、前記ニードルを外嵌する部分の肉厚が、前記ガン本体の後方側に比して前方側が小さく形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塗装ガン。
【請求項5】
前記シール部材は、その外周面が平坦面とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の塗装ガン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−220034(P2009−220034A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−67904(P2008−67904)
【出願日】平成20年3月17日(2008.3.17)
【出願人】(000117009)旭サナック株式会社 (194)
【Fターム(参考)】