説明

塗装液供給システム

【課題】主管路内壁を、主管路ピグによりカキ取り清掃することができ、メンテナンスコストが安価な塗装液供給システムの提供。
【解決手段】分岐部取出口バルブ41を閉じ、ランチャー側バルブ21、およびキャッチャー側バルブ31を開き、洗浄液注入バルブ51を開いて洗浄液を主管路10内へ注入し、ピグキャッチャー内のピグを洗浄液圧力でピグランチャー管方向へ押し戻し、主管路内圧力をゼロにした後、主管路10内の洗浄液を加圧し、ピグランチャー管2内のピグを洗浄液圧力でピグキャッチャー管3方向へ押し出し、主管路10内を洗浄する。主管路ピグ6が主管路10内を移動する際に、主管路内壁に付着した塗料カスをカキ取り清掃するため、業者に洗浄を依頼する必要がなく、メンテナンスコストが安価である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ループテッドエンド式の塗装液供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1に示す、従来のループテッドエンド式の塗装液供給システムが知られている。
【非特許文献1】日本ピーシーエス株式会社のインターネットWebページ インターネット<URL:http://www.j-pcs.com/pcsystem/index.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来技術は、下記に示す課題がある。
主管路の内壁に塗料カスが付着するので、定期的に洗浄業者に依頼して管路内壁を洗浄する必要があり、メンテナンスコストが高いという課題がある。また、塗色替え時においては、洗浄剤を多く使用し、廃液が多く発生するという点においてもメンテナンスコストが高いという課題がある。
【0004】
本発明の目的は、主管路内壁を、主管路用ピグによりカキ取り清掃することができ、また、使用していた前塗料を押し出し、効率的に廃液を回収することができ、メンテナンスコストが安価な塗装液供給システムの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(請求項1について)
主管路は、塗料タンク、電動塗料ポンプ、および塗料背圧弁を管路中に介設し、管路を環状に接続してなる。
ランチャー管路は、電動塗料ポンプの出口より下流の主管路に基端を接続し、管路途中にランチャー側バルブと、ランチャードレインバルブおよび圧抜き弁を有するピグランチャー管とを介設し、管路先端を他の塗装ユニットに連結している。
【0006】
枝管路は、ランチャー管路の基端接続部位より下流位置の主管路に枝管路一端を接続し、枝管路途中に分岐部取出口バルブを介設し、ブース取出バルブを枝管先端に接続している。
【0007】
キャッチャー管路は、枝管路の基端接続部位より下流位置の主管路に管路一方端を接続し、管路途中にキャッチャー側バルブと、圧抜き弁および洗浄液バルブ付のピグキャッチャー管とを介設し、管路他方端にドレン管を接続している。
そして、ランチャー管とキャッチャー管との間の主管路内に主管路用のピグを配し、水密的に移動可能にしている。
【0008】
以下の様にして、主管路内を洗浄する。
分岐部取出口バルブを閉じ、ランチャー側バルブおよびキャッチャー側バルブを開き、洗浄液バルブを開いて洗浄液を主管路内へ注入し、ランチャードレインバルブを開いて、ピグキャッチャー管内のピグを洗浄液圧力でピグランチャー管方向へ押し戻して、主管路内の塗料をランチャードレインバルブから排出する。
【0009】
洗浄液バルブを閉じ、キャッチャー側の圧抜き弁を開いて一旦、主管路内圧力をゼロにし、つぎに、電動塗料ポンプを作動させて主管路内の洗浄液を加圧し、ピグランチャー管内のピグを洗浄液圧力でピグキャッチャー管方向へ押し出し、ピグキャッチャー管のドレン管より廃液して、主管路内を洗浄する。
【0010】
主管路用のピグが、ピグランチャー管とピグキャッチャー管との間の主管路内を移動する際に、その間の主管路内壁がカキ取り清掃される。ピグランチャー管とピグキャッチャー管との間の主管路内壁に付着した塗料カスを主管路用のピグによりカキ取り清掃するため、業者に定期的に主管路内壁の洗浄を依頼する必要がなく、メンテナンスコストが安価である。
【0011】
(請求項2について)
主管路用のピグは、両端に位置する一対の球形部と、中央に位置するボビン状部と、各球形部とボビン状部の左右端とを連結する円柱部とからなる。
両端の球形部により、主管路内をピグが円滑に移動することができ、ボビン状部の径大な端により、ランチャー管とキャッチャー管との間の主管路内壁に付着したカスを確実にカキ取ることができる。
【0012】
(請求項3について)
主管路用のピグ内に磁性体を埋設し、ピグランチャー管およびピグキャッチャー管に、磁性体を検出可能なピグセンサを配している。
ピグセンサが出力するセンサ信号により、ピグランチャー管またはピグキャッチャー管内へ主管路用のピグが到達したか否かを容易に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
塗装液供給システムは、塗料タンク、電動塗料ポンプ、および塗料背圧弁を管路中に介設し、管路を環状に接続してなる主管路と、電動塗料ポンプの出口より下流の主管路に基端を接続し、管路途中にランチャー側バルブと、ランチャードレインバルブおよび圧抜き弁を有するピグランチャー管とを介設し、管路先端を他の塗装ユニットに連結したランチャー管路と、ランチャー管路の基端接続部位より下流位置の主管路に枝管路一端を接続し、枝管路途中に分岐部取出口バルブを介設し、ブース取出バルブを枝管先端に接続した枝管路と、枝管路の基端接続部位より下流位置の主管路に管路一方端を接続し、管路途中にキャッチャー側バルブと、圧抜き弁および洗浄液バルブを有するピグキャッチャー管とを介設し、管路他方端にドレン管を接続したキャッチャー管路と、ランチャー管とキャッチャー管との間の主管路内を水密的に移動可能な主管路用のピグとを備える。
【0014】
主管路内の洗浄は、以下の様にして行う。
分岐部取出口バルブを閉じ、ランチャー側バルブ、およびキャッチャー側バルブを開き、洗浄液バルブを開いて洗浄液を主管路内へ注入し、ランチャードレインバルブを開いて、ピグキャッチャー管内のピグを洗浄液圧力でピグランチャー管方向へ押し戻して、主管路内の塗料をランチャードレインバルブから排出する。
【0015】
洗浄液バルブを閉じ、キャッチャー側の圧抜き弁を開いて一旦、主管路内圧力をゼロにし、つぎに、電動塗料ポンプを作動させて主管路内の洗浄液を加圧し、ピグランチャー管内のピグを洗浄液圧力でピグキャッチャー管方向へ押し出し、ピグキャッチャー管のドレン管より廃液して、主管路内を洗浄する。
【0016】
主管路用のピグが、ピグランチャー管とピグキャッチャー管との間の主管路内を移動する際に、その間の主管路内壁がカキ取り清掃される。ピグランチャー管とピグキャッチャー管との間の主管路内壁に付着した塗料カスを主管路用のピグによりカキ取り清掃するため、業者に定期的に主管路内壁の洗浄を依頼する必要がなく、メンテナンスコストが安価である。
【実施例1】
【0017】
本発明の実施例1の塗装液供給システムTを図1〜図4に基づいて説明する。
塗装液供給システムTは、塗料タンク11、電動塗料ポンプ12、および塗料背圧弁13を管路中に介設し、管路を環状に接続してなる主管路10と、管路途中にランチャー側バルブ21とピグランチャー管2とを介設したランチャー管路20と、管路途中にキャッチャー側バルブ31とピグキャッチャー管3とを介設したキャッチャー管路30と、分岐部取出口バルブ41、分岐ホルダー4、および取出ブロック5を順に接続した枝管路40と、主管路ピグ6と、枝管用ピグ7と、制御器(図示せず)とを備える。また、主管路10には、管路内を循環する塗料の圧力を検出するための圧力センサと、管路内を循環する塗料の循環量を検出するための流量センサとが配されている。
【0018】
塗料タンク11は、塗装を行うための塗料が入れられている。
電動塗料ポンプ12は、塗料を主管路10内で循環させるためのものであり、塗料を循環させることにより、主管路10内の塗料に圧力がかかる。
塗料背圧弁13は、エアオペレート式であり、制御器の通電量により開度を増減することができる。
【0019】
ランチャー管路20は、電動塗料ポンプ12の出口より下流の主管路10に基端を接続し、管路先端を他の塗装ユニット(図示せず)に連結している。
ピグランチャー管2は、ランチャードレインバルブおよび圧抜き弁(何れも図示せず)を配設したドレイン管22と、圧抜き弁23とを連結している(図2参照)。
【0020】
キャッチャー管路30は、枝管路40の基端接続部位より下流位置の主管路10に管路一方端を接続し、管路他方端にドレン管32を接続している。
ピグキャッチャー管3には、主管路ピグ6の磁石(磁性体)を検出するためのリードスイッチs1(ピグセンサ)と、リードスイッチの接点が閉成すると作動するパトライト33とが配設されている。また、洗浄液バルブを配設した洗浄液管が接続されている。
分岐ホルダー4は、一方側が分岐部取出口バルブ41の下流に接続され、排出バルブ42を配設した排出管43をホルダー途中に接続している。
【0021】
取出ブロック5は、洗浄液注入バルブ51を配設した洗浄液注入管52と、ブース取出バルブ53を配設したブース取出配管54と、ドレンバルブ55を配設したドレン管56とを接続している。ブース取出バルブ53の下流のブース取出配管54には、塗装装置(図示せず)が接続され、塗装時には、塗装装置から塗装指令信号が送出される。
なお、分岐ホルダー4および取出ブロック5にも、枝管用ピグ7の磁石(磁性体)を検出するためのリードスイッチ(ピグセンサ)が配設されている。
【0022】
主管路ピグ6は、両端に位置する球形部61、61と、中央に位置するピグ検出用のボビン状部62と、球形部61、61とボビン状部62の左右端とを連結する円柱部63とからなる。なお、主管路ピグ6内には磁石(磁性体)が埋設されている。
【0023】
枝管用ピグ7は、両端に位置する球形部71、71と、中央に位置するピグ検出用のボビン状部72と、球形部71、71とボビン状部72の左右端とを連結する円柱部73とからなる。なお、主管路ピグ6内には磁石(磁性体)が埋設されている。
制御器は、電動塗料ポンプの能力および塗料背圧弁13の開度制御を司る。
【0024】
つぎに、枝管路40の塗料抜き、主管路10の塗料抜き、枝管路40の洗浄、および主管路10の洗浄を、利点とともに述べる。
(枝管路40の塗料抜き)
塗装作業が終了し、塗料循環の停止が指示されると、制御器は、電動塗料ポンプ12を停止(通電停止)し、塗料背圧弁13を開放状態(通電停止)にする。
圧力ゼロ&流量ゼロ状態であることを、圧力センサおよび流量センサからのセンサ信号により制御器が確認する。
【0025】
塗料回収開始準備として、ブース取出バルブ53を手動で閉弁する。
つぎに、洗浄液注入バルブ51を手動で開弁して、洗浄液注入管52から洗浄剤(親水シンナー)を枝管路40内へ加圧注入する。
【0026】
加圧注入する洗浄剤により枝管用ピグ7が主管路10方向へ押し戻され、これにより、枝管路40内の塗料が主管路10内へ回収される。
枝管用ピグ7が分岐ホルダー4へ到達したことを、分岐ホルダー4内のリードスイッチ(ピグセンサ)が検知すると、塗料回収が完了したと見なす。
洗浄液注入バルブ51を手動で閉弁(洗浄剤の注入終了)し、枝管路の塗料抜きを終える。
【0027】
(主管路10の塗料抜き)
塗装作業が終了し、塗料循環の停止が指示されると、制御器は、電動塗料ポンプ12を停止(通電停止)し、塗料背圧弁13を開放状態(通電停止)にする。
送り側バルブ14、戻り側バルブ15を手動で閉弁状態にする。
【0028】
洗浄剤(親水シンナー)の主管路10内への加圧注入を、ピグランチャー管2のドレイン管22から開始するとともに、ランチャー側バルブ21およびキャッチャー側バルブ31を手動で開放状態にする。そして、分岐部取出口バルブ41を手動で閉弁する。
【0029】
ピグランチャー管2内の主管路ピグ6が洗浄剤により押され、ドレン管32から塗料を回収する。
主管路ピグ6がピグキャッチャー管3に到達したことをリードスイッチが検出すると、主管路10の塗料抜きが終了したと見なす。そして、ランチャー側バルブ21を手動で閉弁状態にし、ランチャー側圧抜き弁を手動で開弁し、キャッチャー側バルブ31を手動で閉弁状態にし、キャッチャー側圧抜き弁を手動で開弁する。
主管路圧抜き弁を手動で開弁状態にし、主管路内圧をゼロにする。
【0030】
(枝管路40の洗浄)
枝管用ピグ7は分岐ホルダー4内にあり、主管路ピグ6は、ピグキャッチャー管3にあり、分岐部取出口バルブ41は開弁状態にある。
枝管路40の洗浄が指示されると、制御器は、電動塗料ポンプ12を作動(通電)し、塗料背圧弁13を絞った状態(通電)にし、主管路10内の洗浄剤の圧力を上げる。
【0031】
主管路内圧力>枝管路内圧力となるため、主管路10内の洗浄剤の圧力により、分岐ホルダー4内の枝管用ピグ7が取出ブロック5方向へ押され、ドレンバルブ55を手動開弁しているドレン管56からドレン管内洗浄剤(廃液)が排出される。
【0032】
枝管用ピグ7が取出ブロック5へ到達したことを取出ブロック5のリードスイッチ(ピグセンサ)が検出すると、枝管路40の洗浄が終了したと見なし、制御器が電動塗料ポンプ12を作動停止(通電停止)し、塗料背圧弁13を開放状態(通電停止)にし、主管路10内の洗浄剤の圧力をゼロに下げる。なお、ドレンバルブ55を手動で閉鎖する。
圧力ゼロ&流量ゼロ状態であることを、圧力センサおよび流量センサからのセンサ信号により制御器が確認する。
【0033】
洗浄液注入バルブ51を手動で開弁して、洗浄剤(親水シンナー)の枝管路40内への加圧注入を開始し、洗浄剤により取出ブロック5の枝管用ピグ7を分岐ホルダー4方向へ押し出す(往路洗浄)。この際、枝管路内壁に付着した塗料カスを枝管用ピグ7がカキ取る。
【0034】
つぎに、洗浄液注入バルブ51からの洗浄剤の枝管路40内への加圧注入を停止し、主管路10の洗浄液圧力により枝管用ピグ7を取出ブロック方向へ押し出す。
枝管用ピグ7が取出ブロック5へ到達したことを取出ブロック5のリードスイッチ(ピグセンサ)が確認する。ドレン管56のドレンバルブ55を手動で閉弁し、枝管路40の洗浄(復路洗浄)が終了する。
【0035】
枝管用ピグ7内に磁石(磁性体)を埋設し、磁石(磁性体)を検出するためのリードスイッチ(ピグセンサ)を分岐ホルダー4および取出ブロック5に配設している。このため、ピグセンサが出力するセンサ信号により、取出ブロック5または分岐ホルダー4内へ枝管用ピグ7が到達したか否かを容易に把握することができる。
【0036】
(主管路10の洗浄)
ピグキャッチャー管3のキャッチャー側バルブ31を手動で開弁状態にし、ピグランチャー管2のランチャー側バルブ21を手動で開弁状態にする。
洗浄液管の洗浄液バルブを手動で開弁状態にし、ピグランチャー管2のドレインバルブを手動で開弁状態にし、洗浄液管から洗浄液を主管路10内へ注入して、ピグキャッチャー管3に位置する主管路ピグ6を洗浄液圧力でピグランチャー管2方向へ押し出すとともに、ピグランチャー管2のドレイン管22から主管路10内の廃液(塗料+洗浄液)を排出する。
【0037】
主管路ピグ6がピグキャッチャー管3からピグランチャー管2へ向かって主管路10内を移動する際に、主管路10の内壁に付着した塗料カスを主管路ピグ6がカキ取るので、業者に定期的に主管路10内壁の洗浄を依頼する必要がなく、メンテナンスコストが安価である。主管路ピグ6は、両端の球形部61により、主管路10内を円滑に移動することができ、ボビン状部72の径大な端により、主管路10内壁に付着したカスを確実にカキ取ることができる。
【0038】
主管路ピグ6がピグランチャー管2に到達したことをリードスイッチにより検出する。 主管路ピグ6内に磁石を埋設し、磁石を検出するためのリードスイッチをピグキャッチャー管3(ピグランチャー管2にも)に配設している。このため、主管路10を洗浄する際において、ピグセンサが出力するセンサ信号により、ピグキャッチャー管3(またはピグランチャー管2)内へ主管路ピグ6が到達したか否かを容易に把握することができる。
【0039】
ピグキャッチャー管3の洗浄剤バルブを手動で閉弁し、洗浄剤による加圧を停止する。キャッチャー側圧抜き弁を手動で開弁し、主管路10内を減圧する。
【0040】
つぎに、制御器が電動塗料ポンプ12を作動(通電)させて主管路10内の洗浄剤の圧力を上げ、ピグランチャー管2の主管路ピグ6を洗浄剤で押し出してピグキャッチャー管3へ移動させるとともに、ドレン管32から廃液を排出する。
【0041】
主管路ピグ6が洗浄剤で押し出されて、ピグランチャー管2からピグキャッチャー管3へ向かって主管路10内を移動する際に、主管路10の内壁に付着した塗料カスを主管路ピグ6がカキ取るので、業者に定期的に主管路10内壁の洗浄を依頼する必要がなく、メンテナンスコストが安価である。主管路ピグ6は、両端の球形部61により、主管路10内を円滑に移動することができ、ボビン状部72の径大な端により、主管路10内壁に付着したカスを確実にカキ取ることができる。
【0042】
主管路ピグ6がピグキャッチャー管3に到達したことをリードスイッチが検出すると、主管路10の洗浄が終了する。後処理として、ランチャー側バルブ21を手動で閉弁状態にし、ランチャー側圧抜き弁を手動で開弁し、キャッチャー側バルブ31を手動で閉弁状態にし、キャッチャー側圧抜き弁を手動で開弁する。そして、主管路圧抜き弁を手動で開弁状態にし、主管路内圧をゼロにする。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施例1に係る塗装液供給システムの配管図である。
【図2】その塗装液供給システムに用いるピグランチャー管の構造を示す説明図である。
【図3】その塗装液供給システムに用いるピグキャッチャー管の構造を示す説明図である。
【図4】その塗装液供給システムに用いる取出ブロックの構造を示す説明図である。
【符号の説明】
【0044】
T 塗装液供給システム
2 ピグランチャー管
3 ピグキャッチャー管
4 分岐ホルダー
5 取出ブロック
6 主管路ピグ
7 枝管用ピグ
10 主管路
11 塗料タンク
12 電動塗料ポンプ
13 塗料背圧弁
20 ランチャー管路
21 ランチャー側バルブ
30 キャッチャー管路
31 キャッチャー側バルブ
40 枝管路
41 分岐部取出口バルブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗料タンク、電動塗料ポンプ、および塗料背圧弁を管路中に介設し、管路を環状に接続してなる主管路と、
前記電動塗料ポンプの出口より下流の主管路に基端を接続し、管路途中にランチャー側バルブと、ランチャードレインバルブおよび圧抜き弁を有するピグランチャー管とを介設し、管路先端を他の塗装ユニットに連結したランチャー管路と、
該ランチャー管路の基端接続部位より下流位置の主管路に枝管路一端を接続し、枝管路途中に分岐部取出口バルブを介設し、ブース取出バルブを枝管先端に接続した枝管路と、 前記枝管路の基端接続部位より下流位置の主管路に管路一方端を接続し、管路途中にキャッチャー側バルブと、圧抜き弁および洗浄液バルブを有するピグキャッチャー管とを介設し、管路他方端にドレン管を接続したキャッチャー管路と、
前記ランチャー管と前記キャッチャー管との間の主管路内を水密的に移動可能な主管路用のピグとを備え、
前記分岐部取出口バルブを閉じ、前記ランチャー側バルブおよび前記キャッチャー側バルブを開き、前記洗浄液バルブを開いて洗浄液を主管路内へ注入し、前記ランチャードレインバルブを開いて、ピグキャッチャー管内のピグを洗浄液圧力でピグランチャー管方向へ押し戻して、主管路内の塗料を前記ランチャードレインバルブを介して排出し、
前記洗浄液バルブを閉じ、キャッチャー側の前記圧抜き弁を開いて一旦、主管路内圧力をゼロにし、
つぎに、前記電動塗料ポンプを作動させて主管路内の洗浄液を加圧し、ピグランチャー管内の前記ピグを洗浄液圧力でピグキャッチャー管方向へ押し出し、前記ピグキャッチャー管の前記ドレン管より廃液して、主管路内を洗浄することを特徴とする塗装液供給システム。
【請求項2】
主管路内へ入れる主管路用のピグは、両端に位置する一対の球形部と、中央に位置するボビン状部と、各球形部と前記ボビン状部の左右端とを連結する円柱部とからなることを特徴とする請求項1に記載の塗装液供給システム。
【請求項3】
前記主管路用のピグ内に磁性体を埋設し、
前記ピグランチャー管および前記ピグキャッチャー管に、前記磁性体を検出可能なピグセンサを配したことを特徴とする請求項2に記載の塗装液供給システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−119927(P2010−119927A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−294028(P2008−294028)
【出願日】平成20年11月18日(2008.11.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パトライト
【出願人】(592001403)株式会社IEC (5)
【Fターム(参考)】