説明

塵埃除去システム

【課題】床面に堆積する花粉及びハウスダスト等の塵埃を空気中に舞い上げるとともに、舞い上がった花粉及びハウスダスト等の塵埃を高効率で捕集除去し室内空気を清浄化する塵埃除去システムを得る。
【解決手段】第1の塵埃除去装置101は、本体102、本体102内に室内空気を吸い込む吸込口103、塵埃を除去し清浄化する空気清浄フィルター、清浄空気を吹き出す吹出口104、吸込口103から吸い込まれた室内空気を風路に流通させるための送風器、第2の塵埃除去装置201の位置を検知する位置検知センサー105、及び、本体102を回転駆動させる本体回転手段を備え、第1の塵埃除去装置101と同様の構成の第2の除去装置201を対向する位置に設置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内空気中の塵埃を除去する塵埃除去システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、花粉アレルギーやハウスダストアレルギーの患者数は増大しており、大きな社会問題になっている。特に近年の住宅は気密性が飛躍的に高まったため、建築基準法によって24時間換気が義務付けられているが、数ミクロン以上の大きさを持つ花粉やハウスダストの除去は困難であり、床清掃が頻繁に必要になっているのが現状である。このような状況下で、家庭用の塵埃除去装置は室内空気の浄化に効果的であることから、急速に需要が高まり、現状では普及率が35%を上回り、今後もさらに普及していくと予想できる。
【0003】
従来の家庭用空気清浄機は、本体の前面又は側面に吸込口を設けて、その吸込口近傍の室内空気を吸い込み、吹出口を本体の上側に当たる位置に設けて、上方向の吹き出しルーバーに沿った方向にのみ風を噴出する形態が代表的である。このような従来の方式では、室内空気を空間で循環させて、吸込口から吸い込んだ室内空気を効率よく浄化することができるが、室内空気のみしか清浄化することができない課題があった。そもそも数ミクロン以上の大きさを持つ花粉やハウスダストは舞い上がっても長い時間空気中に浮遊することはなく、重力沈降して床面に堆積しているものがほとんどである。このため、家庭用空清機では室内空気を循環させることのみしかできないため、床面に堆積している花粉やハウスダストを除去することが困難であるという課題があった。
【0004】
これに対し、室内に発生する空気汚れに対して効果的にかつ迅速に清浄化できる空気清浄方式を採用した集塵装置及び集塵システムがある(例えば、特許文献1参照)。これは、本体内へ室内空気を吸気し、そして、吹き出す送風手段と、その送風手段の上流側に室内空気に含まれる塵埃を集塵する集塵手段と、本体に室内空気を吸気する吸気口と、吸気した空気を吹き出す吹き出し口を設けた集塵装置を複数台数設置することにより、床面、及び、天井面に沿って循環流が流れるので効果的に塵埃を捕集することができるものである。
また、本体側面に設けた開閉可能な第1の吸気手段と、本体下部に設けた開閉可能な第2の吸気手段と、第1の吸気手段と第2の吸気手段を開閉する制御手段を備えた空気清浄機がある(例えば、特許文献2参照)。これは、上記のような吸気手段を備えることによって、人の動作によって舞い上がった分の花粉やハウスダストを除去することができるものである。
さらに、排気口より放出される前の空気を塵埃除去装置の設置面である床に向けて吹きつける風路を備えた空気清浄機がある(例えば、特許文献3参照)。これは、床面に堆積する花粉やハウスダストに風を吹き付けて空気中に舞い上げることができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−79540号公報(第6頁、図5)
【特許文献2】特開2008−212463号公報(第8、9頁、図1)
【特許文献3】特開2006−136804号公報(第4、5頁、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に係る集塵装置及び集塵システムは、床面及び天井面に沿って循環流が流れるようにするものであり、空気の循環量は増大させることは可能であるが、空気の流れが一方向である場合は床面の塵埃を高効率に舞い上がるような気流状態を作り上げることはできないという問題があった。
また、この集塵装置において、その本体は床面及び天井面方向に抑え付けて取り付け具により固定するものである。このため、特定のエリア内の効果は得られるが、異なるエリアで運転する場合は取り付け具を取り外して、再び取り付け具を設置しなければならなく、また、本体の高さは天井面までとしているため、その天井面への取り付けの作業を含め、作業性が非常に悪いという問題があった。
【0007】
また、特許文献2に係る空気清浄機は、人の動作で舞い上がった花粉やハウスダストを除去することは可能であるが、積極的に床面に堆積した花粉やハウスダストを舞い上がらせることができないため、室内に存在する花粉やハウスダストを効率よく除去することはできないという問題があった。
また、吸込口から比較的遠距離で発生した花粉やハウスダストは吸込口に到達する前に重力沈降で再び床面に落下してしまうので、高効率に吸込口で捕集することができるのは、吸込口近傍の床面に堆積した花粉やハウスダストに限定されるおそれがある。
【0008】
さらに、特許文献3に係る空気清浄機は、床面に堆積する花粉やハウスダストに風を吹き付けて空気中に舞い上げることが可能であるが、床に吹き付ける風は本体の前方方向であり、舞い上がった花粉やハウスダストは本体の前方方向へ向かって押し出されてしまうという問題がある。この場合、吸込口までの風路を形成させるためには吹き出し風は上昇気流を形成する必要があるが、特許文献3においてはそのような記載はない。
また、吹き出し風が前方に存在する壁等に衝突して上昇することがあっても、吸込口から比較的遠距離であれば、吸込口に到達する前に重力沈降で再び床面に落下してしまうので、高効率に吸込口で捕集することができないという問題もある。
さらに、人の存在に関わらず、床面の花粉やハウスダストを舞い上げるため、人の存在する室内空間に花粉やハウスダストを舞い上がらせる恐れもある。
【0009】
本発明では、上記のような課題を解決するためになされたもので、床面に堆積する花粉及びハウスダスト等の塵埃を空気中に舞い上げるとともに、舞い上がった花粉及びハウスダスト等の塵埃を高効率で捕集除去し室内空気を清浄化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る塵埃除去システムは、室内空気中の塵埃を除去する塵埃除去装置を複数台備え、それぞれの該塵埃除去装置は、前記室内空気をその本体内に吸い込む吸込口と、該吸込口から吸い込まれた前記室内空気を、その含有している塵埃を除去して清浄化空気とする空気清浄手段と、前記清浄化空気を前記本体外に吹き出す吹出口と、前記吸込口及び前記吹出口を連通し、前記空気清浄手段が配置された風路と、前記吸込口から前記本体内に吸い込まれた前記室内空気を前記風路を介して前記空気清浄手段まで送り、前記空気清浄手段によって清浄化された前記清浄化空気を前記風路を介して前記吹出口まで送る送風手段と、を備え、前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも一台は、他の前記塵埃除去装置の位置を検知する位置検知手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の塵埃除去装置が互いの位置を検知し、それぞれの吹出風を衝突させることによって、床面の花粉又はハウスダスト等の塵埃を舞い上げることができ、さらに、塵埃が舞い上がることによって、吸込風に乗ってそれぞれの装置が備える吸込口へ吸い込み、室内空気の塵埃を高効率で除去することができ、掃除機等で人が掃除する頻度が少なくなり、時間と労力が劇的に軽減される。
また、それぞれの塵埃除去装置は、同一の空間内に設置すればよく、取付具等で場所を固定する必要がなく、設置時の作業性に極めて優れている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1に係る塵埃除去システムの構成と室内空気の循環動作を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る塵埃除去システムの室内空気の上昇気流面を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る塵埃除去システムの構成と室内空気の循環動作を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係る塵埃除去システムの構成と室内空気の循環動作を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る塵埃除去システムの構成と室内空気の循環動作を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態4に係る塵埃除去システムの構成と室内空気の循環動作を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態4に係る塵埃除去装置が備える空気清浄フィルター及び風路切替装置の構成を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態4に係る塵埃除去装置が備える空気清浄フィルター及び風路切替装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施の形態1.
(塵埃除去システムの全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る塵埃除去システムの構成と室内空気の循環動作を示す図である。
図1において、第1の塵埃除去装置101は、本体102、その本体102の上面に設置され本体102内に室内空気を吸い込む吸込口103、その吸い込まれた室内空気に含まれる花粉又はハウスダスト等の塵埃を除去し清浄化する本体102内に設置された空気清浄フィルター(図示せず)、その空気清浄フィルターによって清浄化された清浄空気を温める熱源部(図示せず)、その熱源部によって温められた清浄空気を吹き出す吹出口104、吸込口103から吸い込まれた室内空気を本体102内の風路に流通させるための送風器(図示せず)、後述する第2の塵埃除去装置201の位置を検知する非接触型の赤外線センサーである位置検知センサー105、外部に赤外線を放射する赤外線放射部106、後述する第2の塵埃除去装置201との距離を計測する距離計測手段107、及び、本体102の所定の軸を中心に本体102を回転駆動させる本体回転手段(図示せず)を備えている。
【0014】
上記の熱源部は、特に限定されるものではなく、例えば、ニクロム線を用いたヒーター又はPTCセラミックヒーター等を用いる。又は、本体102内に冷凍サイクルシステムを備える構成とした場合、これによって発生する熱を利用するものとしてもよい。また、上記の吹出口104は、板を平行に組んだ形状を有し、吹き出す清浄空気の方向を上下左右に切り替えることができるルーバー(図示せず)を備えている。また、上記の位置検知センサー105は、物体から放射される赤外線を受光して、そのエネルギー量に応じた熱起電力を発生する方式の赤外線センサーであるが、そのエネルギー絶対量(温度)の検知が可能な焦電型赤外線センサー若しくはサーモパイルセンサー等、又は、距離を計測する超音波センサー、赤外レーザー、地磁気センサー若しくは電波センサー等によって構成されるものとしてもよい。そして、上記の赤外線放射部106は、LED又は放電ランプ等、赤外線を発するものであればよい。
なお、本発明の請求項記載の「空気清浄手段」は空気清浄フィルター又は後述する空気清浄フィルター601に、「送風手段」は送風器に、「位置検知手段」は位置検知センサー105、又は、後述する位置検知センサー205、位置検知センサー505、位置検知兼人体検知センサー109若しくは位置検知兼人体検知センサー209に、及び、「加熱手段」は熱源部に相当するものである。
【0015】
なお、本実施の形態において、室内空気を清浄化するものとして空気清浄フィルターを使用しているが、これに限られるものではなく、例えば、電気集塵装置、又は、空気清浄フィルター及び電気集塵装置を組み合わせたものでもよい。
また、図1で示されるように、上記の吸込口103は、本体102の上面に設置され、その上方向から室内空気を吸い込む構成としているが、これに限られるものではなく、本体102の前面又は側面に設置され、それぞれ前方向又は横方向から室内空気を吸い込む構成としてもよい。又は、本体102の上面、前面又は側面のうちいずれか1面以上又は全ての面に設置される構成としてもよい。
【0016】
また、第2の塵埃除去装置201は、上記の第1の塵埃除去装置101と同様の構成をしており、本体202、吸込口203、清浄化フィルター(図示せず)、熱源部(図示せず)、吹出口204、送風器(図示せず)、位置検知センサー205、赤外線放射部206、距離計測手段207、及び、本体回転手段(図示せず)を備えている。これらの動作及び機能は、第1の塵埃除去装置101が備えるものと同様である。
【0017】
(塵埃除去装置の塵埃除去動作)
次に、図1を参照しながら塵埃除去装置の塵埃除去の動作について説明する。
まず、第1の塵埃除去装置101における本体102内に設置された送風器が駆動することによって、吸込口103近傍において室内空気の流れである吸込風111が発生し、吸込口103から本体102内にその吸込風111が吸い込まれる。本体102内に吸込風111として吸い込まれた室内空気は、空気清浄フィルターによって花粉及びハウスダスト等の塵埃が除去され清浄化し清浄空気となる。この空気正常フィルターによって清浄化された清浄空気は、熱源部によって暖められ、吹出風112として吹出口104から斜め下の床面に向かって吹き出される。
【0018】
また、第2の塵埃除去装置201においても、第1の塵埃除去装置101と同様の動作によって、吸込口203から本体202内に吸込風211が吸い込まれ、吹出口204から清浄空気が吹出風212として斜め下の床面に向かって吹き出される。
【0019】
(塵埃除去システムの上昇気流発生動作)
次に、第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置201によって構成される塵埃除去システムにおいて、床面に存在する花粉及びハウスダスト等の塵埃が舞い上げられる動作を中心に説明する。
【0020】
第1の塵埃除去装置101は、自身が備える位置検知センサー105によって、第2の塵埃除去装置201に備えられている赤外線放射部206から発せられる赤外線が検知されることによって、第2の塵埃除去装置201の位置を確認する。このとき、第1の塵埃除去装置101は、自身が備える本体回転手段によって本体102が回転することにより、位置検知センサー105による検知する視野角が広がることによって容易に第2の塵埃除去装置201の位置を確認することができる。ここで、第1の塵埃除去装置101は、上記の本体回転手段、又は、吹出口104に備えられるルーバーを制御することによって、吹出口104から吹き出される吹出風112の方向を任意に変えることができ、この場合、位置を確認した第2の塵埃除去装置201の方向に向かって吹出口104から吹出風112を吹き出させる。
【0021】
同様に、第2の塵埃除去装置201は、自身が備える位置検知センサー205によって、第1の塵埃除去装置101に備えられている赤外線放射部106から発せられる赤外線が検知されることによって、第1の塵埃除去装置101の位置を確認する。このとき、第1の塵埃除去装置201は、自身が備える本体回転手段によって本体202が回転することにより、位置検知センサー205による検知する視野角が広がることによって容易に第1の塵埃除去装置101の位置を確認することができる。ここで、第2の塵埃除去装置201は、上記の本体回転手段、又は、吹出口204に備えられるルーバーを制御することによって、吹出口204から吹き出される吹出風212の方向を任意に変えることができ、この場合、位置を確認した第2の塵埃除去装置201の方向に向かって吹出口204から吹出風212を吹き出させる。
【0022】
第1の塵埃除去装置101が備える位置検知センサー105及び第2の塵埃除去装置201が備える位置検知センサー205によって、上記のように互いにその位置を確認して連動して動作し、それぞれが相手側の塵埃除去装置に向かって吹出風112及び吹出風212を吹き出させ、吹出風112と吹出風212を衝突させる。この衝突した吹出風112及び吹出風212は、上昇気流を発生させる。この上昇気流によって、床面に存在する花粉又はハウスダスト等の床面塵埃301が、上方へ舞い上げられ、浮遊塵埃302となる。この浮遊塵埃302は、さらに上方へ舞い上げられ上昇塵埃303となって、第1の塵埃除去装置101側における吸込風111、又は、第2の塵埃除去装置201側における吸込風211に乗って、第1の塵埃除去装置101又は第2の塵埃除去装置201の方向へ搬送され、吸込口103又は吸込口203に吸い込まれる。また、第1の塵埃除去装置101における吹出風112及び第2の塵埃除去装置201における吹出風212は、それぞれが備える熱源部によって温められており、温められた空気は上昇しやすいので、より大きな上昇気流を発生させる。なお、暖められた吹出風112及び吹出風212は、室温より高い温度であればよい。
【0023】
以上の動作のように、第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置201が互いに位置を検知し、吹出風を衝突させることによって、床面の花粉又はハウスダスト等の塵埃を舞い上げることができ、さらに、塵埃が舞い上がることによって、吸込風に乗ってそれぞれの塵埃除去装置が備える吸込口へ吸い込まれ、室内空気の塵埃を高効率で除去することができる。
また、上記のような高効率な塵埃除去動作によって、掃除機等で人が掃除する頻度が少なくなり、時間と労力が劇的に軽減される。
また、第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置201は、それぞれの吹出口にルーバーを備え、さらに、それぞれ本体回転手段を備えており、吹出風112及び吹出風212の吹き出し方向を自在に変化させることができるので、吹出風112及び吹出風212を精度よく衝突させることができ、また、本体102及び本体202の設置の位置及び向き等に対して配慮する必要をなくすことができる。
また、第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置201が、それぞれが熱源部を備え、温められた吹出風112及び吹出風212を吹き出すことができるので、より大きな上昇気流を発生させることができ、効率よく花粉及びハウスダスト等の塵埃を上方に舞い上げることができるので、さらに効率的に塵埃除去を実現できる。
さらに、第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置201は、それぞれ、同一の空間内に設置されればよく、取付具等で場所を固定する必要がなく、設置時の作業性に極めて優れている。
【0024】
なお、本実施の形態において、第1の塵埃除去装置101は及び第2の塵埃除去装置201は、それぞれ位置検知センサーを備える構成としているが、これに限られるものではなく、少なくともいずれかが位置検知センサーを備える構成としてもよい。この際、本体回転駆動手段については、位置検知センサーを備える塵埃除去装置にのみ備えるものとすればよい。ただし、吹出風を効率よく衝突させるためには、互いに位置検知センサーが備えられる構成が好ましい。
また、本実施の形態において、第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置201は、それぞれ、ルーバーを備える構成としているが、これに限られるものではなく、いずれかがルーバーを備える構成としてもよい。これについては、熱源部についても同様である。
また、本実施の形態において、本体回転手段は本体102の所定の軸を中心に本体102を回転駆動させる構成としたが、これに限られるものではなく、少なくとも位置検知センサー105が備えられている本体102の一部、又は、少なくとも吹出口104が備えられている本体102の一部が回転駆動する構成としてもよい。
さらに、本実施の形態において、第1の塵埃除去装置101(又は、第2の塵埃除去装置201)は、自身が備える本体回転手段によって本体102(又は、本体202)を回転させることによって、位置検知センサー105(又は、位置検知センサー205)により検知される視野角を広げる構成としているが、これに限られるものではなく、位置検知センサー105(又は、位置検知センサー205)に連結され、1つ以上の回転軸をもつ回転駆動手段によって、位置検知センサー105(又は、位置検知センサー205)の検知方向が切り替えられることによって、検知する視野角を広げる構成としてもよい。
【0025】
図2は、本発明の実施の形態1に係る塵埃除去システムの室内空気の上昇気流面を示す図である。
図2で示されるように、第1の塵埃除去装置101に備えられている距離計測手段107及び第2の塵埃除去装置201に備えられている距離計測手段207は、それぞれ相手側の塵埃除去装置との距離を計測する。このとき、第1の塵埃除去装置101(又は第2の塵埃除去装置201)は、距離計測手段107(又は距離計測手段207)によって計測された距離情報に基づいて、塵埃除去装置間を最短距離で結ぶ装置間結合線401、その装置間結合線401の中間点402、及び、その中間点402と交わり、かつ、装置間結合線401と垂直な中間平面403を求める。そして、第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置201は、互いに吹出風を衝突させて発生させる上昇気流が、中間平面403を含むように上昇するような制御を実施する。
【0026】
上記の動作によって、第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置201は、それぞれの吹出風によって広範囲な上昇気流を発生させることができ、花粉又はハウスダスト等の塵埃の舞い上げを高効率に実現することができる。
【0027】
なお、本実施の形態においては、第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置201の2台の塵埃除去装置によって塵埃除去システムが構成されるものとしているが、これに限られるものではなく、3台以上の塵埃除去装置によって構成され、互いに連動して運転する構成としてもよい。
【0028】
実施の形態2.
(塵埃除去システムの全体構成)
図3は、本発明の実施の形態2に係る塵埃除去システムの構成と室内空気の循環動作を示す図である。以下、前述した実施の形態1に係る塵埃除去システムの構成及び動作と異なる点を中心に説明する。
図3で示されるように、本実施の形態においては、実施の形態1における第2の塵埃除去装置201の代わりに、第2の塵埃除去装置501が設置されている。この第2の塵埃除去装置501は、円筒形の本体502、その本体502の上面に設置され本体502内に室内空気を吸込風511として吸い込む吸込口503、その吸い込まれた室内空気に含まれる花粉又はハウスダスト等の塵埃を除去し清浄化する本体502内に設置された空気清浄フィルター(図示せず)、その空気清浄フィルターによって清浄化された清浄空気を温める熱源部(図示せず)、その熱源部によって温められた清浄空気を吹き出す吹出口504、吸込口503から吸い込まれた室内空気を本体502内の風路に流通させるための送風器(図示せず)、第1の塵埃除去装置101の位置を検知する非接触型の赤外線センサーである位置検知センサー505、外部に赤外線を放射する赤外線放射部506、第1の塵埃除去装置101との距離を計測する距離計測手段507、及び、本体502の所定の軸を中心に本体502を回転駆動させる本体回転手段(図示せず)を備えている。
【0029】
上記の吹出口504は、円筒形の本体502の全周囲に渡って配置されており、吹出風512を全周囲に、かつ、斜め下の床面に向かって吹き出す。また、この吹出口504は、板を平行に組んだ形状を有し、吹き出す清浄空気の方向を上下左右に切り替えることができるルーバー(図示せず)を備えている。
【0030】
(実施の形態2の効果)
以上の構成のように、第2の塵埃除去装置501における吹出口504は、吹出風512を全周囲に、かつ、斜め下の床面に向かって吹き出すので、第2の塵埃除去装置501の全周囲の床面に存在する花粉又はハウスダスト等の塵埃を舞い上げることができる。このとき、第2の塵埃除去装置501が室内の壁近傍に設置されている場合、吹出口504の吹出面のうち、その壁側に向いている吹出面から吹き出された吹出風512は、その壁に衝突して上昇気流となり、その上昇気流によって舞い上げられた塵埃は、第1の塵埃除去装置101における吸込風111、又は、第2の塵埃除去装置501における吸込風511に乗ってそれぞれの装置に吸い込まれるので、高効率な塵埃除去を実現できる。
さらに、吹出口504が備えるルーバーを上方向に向けることで、カーテン、家具、テレビ又はAV機器等に付着する塵埃を除去することも可能である。
【0031】
なお、本実施の形態において、本体502を円筒形とする構成としているが、これに限られるものではなく、その他の形状を有しているものとしてもよい。
また、実施の形態1で示したように、位置検知センサー505においてその検知する視野角を広げるために本体回転手段ではなく、位置検知センサー505に連結し、1つ以上の回転軸をもつ回転駆動手段によって、位置検知センサー505の検知方向を切り替えることによって、検知する視野角を広げる構成としてもよく、この場合、本体回転手段は備えない構成としてもよい。
さらに、本実施の形態における塵埃除去システムは、第1の塵埃除去装置101、及び、円筒形の本体502を備える第2の塵埃除去装置501によって構成されているが、これに限られるものではなく、いずれの塵埃除去装置も第2の塵埃除去装置501と同様な円筒形の本体を有する塵埃除去装置によって構成されるものとしてもよい。
【0032】
実施の形態3.
(塵埃除去システムの全体構成)
図4は、本発明の実施の形態3に係る塵埃除去システムの構成と室内空気の循環動作を示す図である。以下、前述した実施の形態1に係る塵埃除去システムの構成及び動作と異なる点を中心に説明する。
図4で示されるように、第1の塵埃除去装置101における本体102の上面に液体粒子発生部108が備えられている。
【0033】
(塵埃除去装置の塵埃除去動作)
実施の形態1における第1の塵埃除去装置101と同様に、本体102内に設置された送風器が駆動することによって、吸込口103近傍において室内空気の流れである吸込風111が発生し、吸込口103から本体102内に吸込風111が吸い込まれる。このとき、液体粒子発生部108は、水等の液体粒子121を放出し、その液体粒子121によって液体粒子発生部108の上方に浮遊する花粉又はハウスダスト等の上昇塵埃303が吸着され、塵埃吸着粒子304となる。この塵埃吸着粒子304は、重量が増加するため、重量落下し、上記の吸込風111に乗って吸込口103に吸い込まれ、本体102内部で塵埃が除去される。
【0034】
(実施の形態3の効果)
以上の構成及び動作のように、実施の形態1で説明したように、第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置201が発生させる上昇気流によって花粉又はハウスダスト等の塵埃を舞い上げさせて、その塵埃を吸込風111及び吸込風211に乗せてそれぞれの本体内に吸い込み塵埃を除去するのに加え、上昇気流によって舞い上げられた塵埃を液体粒子に吸着させて重力落下させることで、さらに、塵埃の除去能力を向上させることができる。
【0035】
なお、本実施の形態における液体粒子発生部108が発生する液体粒子は水等であると説明したが、これに限られるものではなく、その他の液体を使用するものとしてもよい。
また、図4で示されるように、液体粒子発生部108は、第1の塵埃除去装置101にのみ設置される構成としているが、これに限られるものではなく、第2の塵埃除去装置201側に、又は、第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置201の双方に設置される構成としてもよい。このとき、液体粒子発生部が第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置201の双方に設置された場合、さらに塵埃の除去能力を向上させることができる。
さらに、図5で示されるように、図4における第2の塵埃除去装置201の代わりに、円筒形の本体502を備える第2の塵埃除去装置501を設置する構成としてもよいのは言うまでもない。この場合も、図5で示されるように、液体粒子発生部108は、第1の塵埃除去装置101にのみ設置される構成となっているが、これに限られるものではなく、この第2の塵埃除去装置501側に、又は、第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置501の双方に設置される構成としてもよい。
【0036】
実施の形態4.
(塵埃除去システムの全体構成)
図6は、本発明の実施の形態4に係る塵埃除去システムの構成と室内空気の循環動作を示す図である。以下、前述した実施の形態1に係る塵埃除去システムの構成及び動作と異なる点を中心に説明する。
図6で示されるように、本実施の形態のおいては、第1の塵埃除去装置101の本体102は、実施の形態1における位置検知センサー105の代わりに、相手側である第2の塵埃除去装置201の位置を確認する位置検知機能に加え、近傍の人の存在の有無を検知する人体検知機能を併せもった位置検知兼人体検知センサー109を備えている。同様に、第2の塵埃除去装置201においても、その本体202は、実施の形態1における位置検知センサー205の代わりに、相手側である第1の塵埃除去装置101の位置を確認する位置検知機能に加え、近傍の人の存在の有無を検知する人体検知機能を併せもった位置検知兼人体検知センサー209を備えている。
なお、本発明の請求項記載の「人体検知手段」は、位置検知兼人体検知センサー109又は位置検知兼人体検知センサー209に相当するものである。
【0037】
(空気清浄フィルター及び風路切替装置の構成)
図7及び図8は、本発明の実施の形態4に係る塵埃除去装置が備える空気清浄フィルター及び風路切替装置の構成を示す図である。
第1の塵埃除去装置101における本体102及び第2の塵埃除去装置201における本体202は、それぞれその内部に図7及び図8で示されるような空気清浄フィルター601を備えている。この空気清浄フィルター601は、流通する空気の圧力損失が小さい低圧損フィルター602、及び、流通する空気の圧力損失が大きい高圧損フィルター603によって構成されている。また、この空気清浄フィルター601の上流の風路に、風路切替装置604が備えられている。この風路切替装置604は、図7で示されるように、低圧損フィルター602のみに流通する低圧損フィルター流通風612として空気を流通させるように風路を切り替えたり、又は、図8で示されるように、高圧損フィルター603のみに流通する高圧損フィルター流通風613として空気を流通させるように風路を切り替える。
なお、本発明の請求項記載の「低圧損部」は低圧損フィルター602に、「高圧損部」は高圧損フィルター603に、及び、「風路切替手段」は風路切替装置604に相当するものである。
【0038】
(人体検知による空気清浄フィルターにおける風路切り替え動作)
次に、図6〜図8を参照しながら、位置検知兼人体検知センサー109による人の存在の有無の検知結果に基づいて、風路切替装置604によって風路が切り替えられる動作について説明する。
位置検知兼人体検知センサー109は、実施の形態1で示される位置検知センサー105と同様に、相手側の第2の塵埃除去装置201の位置を確認するのに加え、その周辺の人の存在の有無を検知する。この位置検知兼人体検知センサー109の人体検知機能は、床面の花粉又はハウスダスト等の塵埃を舞い上げる動作は人が不在時に実施されることが好ましいために、人の存在の有無によって塵埃除去動作を切り替えるために備えられている。第1の塵埃除去装置101は、この位置検知兼人体検知センサー109によって人の存在を検知した場合、後述する弱運転モードによって動作する。一方、位置検知兼人体検知センサー109によって人の存在が検知されない場合、後述する強運転モードによって動作する。
【0039】
次に、上記の弱運転モード及び強運転モードについて説明する。
弱運転モードにおいて、第1の塵埃除去装置101は、図8で示されるように、風路切替装置604によって風路を切り替え、風路を流通する空気が高圧損フィルター603のみに流れるように、すなわち、高圧損フィルター流通風613のみ流通し、低圧損フィルター602には空気は流通しないようにする。この動作によって、高圧損フィルター603により流通する空気の圧力損失が大きくなり、吸込口103から少風量の吸込風111が吸い込まれ、吹出口104から少風量の吹出風112が吹き出される。
【0040】
一方、強運転モードにおいて、第1の塵埃除去装置101は、図7で示されるように、風路切替装置604によって風路を切り替え、風路を流通する空気が低圧損フィルター602のみに流れるように、すなわち、低圧損フィルター流通風612のみ流通し、高圧損フィルター603には空気は流通しないようにする。この動作によって、低圧損フィルター602により流通する空気の圧力損失が小さくなり、吸込口103から大風量の吸込風111が吸い込まれ、吹出口104から大風量の吹出風112が吹き出される。
【0041】
上記で説明した風路の切り替え動作は、第2の塵埃除去装置201において、第2の塵埃除去装置201が備える位置検知兼人体検知センサー209、空気清浄フィルター601及び風路切替装置604によって、同様に実施される。
【0042】
(実施の形態4の効果)
以上の構成及び動作のように、人が存在する室内空間においては、弱運転モードによって塵埃除去動作が実施されるので、床面の塵埃の舞い上げ量が少量となり、人が存在する室内空間の塵埃による空気汚染を回避することができる。
また、人が存在しない室内空間においては、強運転モードによって塵埃除去動作が実施されるので、床面の塵埃の舞い上げ量が増加し、高効率に塵埃の除去を実施することができる。
【0043】
なお、本実施の形態においては、2台の塵埃除去装置が、それぞれ位置検知兼人体検知センサー及び風路切替装置604を備える構成としたが、これに限られるものではなく、2台のうちいずれかが備える構成としてもよい。
また、本実施の形態においては、人の存在の有無を検知する人体検知機能を持つセンサーとして、相手側の塵埃除去装置の位置を確認する位置検知機能を併せもつ位置検知兼人体検知センサーを使用する構成としたが、これに限られるものではなく、位置検知センサーとは別個独立に人体検知機能のみを有する人体検知センサーが備えられる構成としてもよい。
また、本実施の形態における空気清浄フィルター601は、低圧損フィルター602及び高圧損フィルター603の2種類のフィルターによって構成されているが、これに限られるものではなく、低圧損フィルター、中圧損フィルター及び高圧損フィルター等のように3種類以上のフィルターによって構成されるものとし、風路切替装置604によって、それぞれのフィルターにのみ空気が流通するように動作する構成としてもよい。
また、本実施の形態における塵埃除去システムは、第1の塵埃除去装置101及び第2の塵埃除去装置201によって構成されているが、これに限られるものではなく、少なくともいずれか一方が、実施の形態2に係る第2の塵埃除去装置501と同様の円筒形の本体502を備える塵埃除去装置である構成としてもよい。この場合、位置検知センサー505の代わりに位置検知兼人体検知センサーが備えられ、又は、位置検知センサー505とは別個独立に人体検知センサーが備えられるものとすればよい。
さらに、本実施の形態における風路の切り替え動作は、位置検知兼人体検知センサーによる人の存在有無の検知結果に基づいて、運転モードを切り替える動作としているが、これに限られるものではなく、例えば、塵埃除去装置は、上記の人体検知機能の代わりに時計機能部を備えるものとし、その時計機能部が管理する時間に基づいて、運転モードを切り替える動作としてもよい。この場合、居住者の生活パターンに合わせた動作が可能となり、例えば、昼間の留守中、又は、夜中の就寝時間において強運転モードによって塵埃除去を実施する等の設定が可能となり、人体検知機能を備えなくても、利便性を向上させることができる。また、人体検知機能及び時計機能部の双方を備えることによって、人の存在有無の検知による運転モードの切り替えを実施するか、又は、時計機能部が管理する時間に基づいた運転モードの切り替えを実施するかを選択することができる構成としてもよい。また、上記の風路の切り替え動作は、マニュアルで切り替えらえる構成としてもよい。
【符号の説明】
【0044】
101 第1の塵埃除去装置、102 本体、103 吸込口、104 吹出口、105 位置検知センサー、106 赤外線放射部、107 距離計測手段、108 液体粒子発生部、109 位置検知兼人体検知センサー、111 吸込風、112 吹出風、121 液体粒子、201 第2の塵埃除去装置、202 本体、203 吸込口、204 吹出口、205 位置検知センサー、206 赤外線放射部、207 距離計測手段、209 位置検知兼人体検知センサー、211 吸込風、212 吹出風、301 床面塵埃、302 浮遊塵埃、303 上昇塵埃、304 塵埃吸着粒子、401 装置間結合線、402 中間点、403 中間平面、501 第2の塵埃除去装置、502 本体、503 吸込口、504 吹出口、505 位置検知センサー、506 赤外線放射部、507 距離計測手段、511 吸込風、512 吹出風、601 空気清浄フィルター、602 低圧損フィルター、603 高圧損フィルター、604 風路切替装置、612 低圧損フィルター流通風、613 高圧損フィルター流通風。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内空気中の塵埃を除去する塵埃除去装置を複数台備え、
それぞれの該塵埃除去装置は、
前記室内空気がその本体内に吸い込まれる吸込口と、
該吸込口から吸い込まれた前記室内空気から塵埃を除去して清浄空気とする空気清浄手段と、
前記清浄空気が前記本体外に吹き出される吹出口と、
前記吸込口及び前記吹出口を連通させ、前記空気清浄手段が配置された風路と、
前記吸込口から前記本体内に前記室内空気を吸い込み、前記風路を介して前記清浄空気を前記吹出口まで送り、前記吹出口から前記清浄空気を吹き出させる送風手段と、
を備え、
前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも一台は、
他の前記塵埃除去装置の位置を検知する位置検知手段を備え、
該位置検知手段によって相手側の前記塵埃除去装置の位置を確認し、
前記吹出口を介して吹き出す前記清浄空気と、相手側の前記塵埃除去装置が前記吹出口を介して吹き出す前記清浄空気とを衝突させる
ことを特徴とする塵埃除去システム。
【請求項2】
前記位置検知手段を備える前記塵埃除去装置は、
前記位置検知手段に連結され、前記位置検知手段が他の前記塵埃除去装置の位置を検知する方向を切り替える回転駆動手段を有する
ことを特徴とする請求項1記載の塵埃除去システム。
【請求項3】
前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも一台は、所定の軸を中心に少なくとも前記本体の一部又は前記本体全体を回転させる本体回転手段を備え、
前記本体回転手段は、少なくとも前記本体の一部又は前記本体全体を回転させることによって、前記位置検知手段が他の前記塵埃除去装置の位置を検知する検知方向を切り替える
ことを特徴とする請求項1記載の塵埃除去システム。
【請求項4】
前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも一台は、所定の軸を中心に少なくとも前記本体の一部又は前記本体全体を回転させる本体回転手段を備え、
前記本体回転手段は、少なくとも前記本体の一部又は前記本体全体を回転させることによって、前記吹出口が前記清浄空気を吹き出す方向を切り替える
ことを特徴とする請求項1記載の塵埃除去システム。
【請求項5】
前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも一台は、室内における人の存在の有無を検知する人体検知手段を備え、
その塵埃除去装置は、前記人体検知手段による人の存在の有無の検知結果に基づいて、前記吸込口から吸い込む風量、及び、前記吹出口から吹き出す風量を制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の塵埃除去システム。
【請求項6】
前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも一台は、時間を管理する時計機能部を備え、
その塵埃除去装置は、前記時計機能部によって管理される時間に基づいて、前記吸込口から吸い込む風量、及び、前記吹出口から吹き出す風量を制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の塵埃除去システム。
【請求項7】
前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも一台が備える前記空気清浄手段は、少なくとも低圧損部及び高圧損部によって構成され、
その塵埃除去装置は、前記吸込口から吸い込まれた前記室内空気が前記低圧損部又は前記高圧損部へ流通するように前記風路を切り替える風路切替手段を備えた
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の塵埃除去システム。
【請求項8】
前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも一台は、
室内における人の存在の有無を検知する人体検知手段と、
前記吸込口から吸い込まれた前記室内空気が流通する前記風路を切り替える風路切替手段と、
を備え、
その塵埃除去装置が備える前記空気清浄手段は、少なくとも低圧損部及び高圧損部によって構成され、
その塵埃除去装置は、
前記人体検知手段によって人の存在が検知された場合は、前記風路切替手段に前記吸込口から吸い込まれた前記室内空気が前記低圧損部に流通するように前記風路を切り替えさせ、
前記人体検知手段によって人の存在が検知されない場合は、前記風路切替手段に前記吸込口から吸い込まれた前記室内空気が前記高圧損部に流通するように前記風路を切り替えさせる
ことを特徴とする請求項1〜請求項4及び請求項6のいずれかに記載の塵埃除去システム。
【請求項9】
前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも一台は、
時間を管理する時計機能部と、
前記吸込口から吸い込まれた前記室内空気が流通する前記風路を切り替える風路切替手段と、
を備え、
その塵埃除去装置が備える前記空気清浄手段は、少なくとも低圧損部及び高圧損部によって構成され、
その塵埃除去装置は、前記時計機能部によって管理される時間に基づいて、前記風路切替手段に前記吸込口から吸い込まれた前記室内空気が前記低圧損部又は前記高圧損部に流通するように前記風路を切り替えさせる
ことを特徴とする請求項1〜請求項5記載の塵埃除去システム。
【請求項10】
前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも二台は、それぞれ相手側の前記塵埃除去装置との距離を計測する距離計測手段を備えた
ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の塵埃除去システム。
【請求項11】
前記二台の塵埃除去装置は、前記距離計測手段によって計測された前記二台の塵埃除去装置間の最短距離で結ぶ線上の中間点と交わり、かつ、上記最短距離で結ぶ線と垂直な平面上において、前記二台の塵埃除去装置それぞれの前記吹出口から吹き出される前記清浄空気が衝突するように制御する
ことを特徴とする請求項10記載の塵埃除去システム。
【請求項12】
前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも一台は、液体粒子を噴霧する液体粒子発生部を備え、
前記液体粒子発生部は、前記液体粒子を噴霧することによって、前記室内空気に含まれる塵埃を前記液体粒子に吸着させる
ことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の塵埃除去システム。
【請求項13】
前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも一台が備える前記吹出口は、前記清浄空気の吹き出し方向を切り替えるルーバーを備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の塵埃除去システム。
【請求項14】
前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも一台は、その本体内部に前記風路を流通する空気を加熱する加熱手段を備え、
前記吹出口は、前記加熱手段によって加熱されて温風となった前記清浄空気を吹き出す
ことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の塵埃除去システム。
【請求項15】
前記複数の塵埃除去装置のうち少なくとも一台において、
前記吹出口は、前記清浄空気を床面方向に吹き出し、
前記吸込口は、前記本体の上方向、横方向又は前方向のうちいずれか一方向以上又は全ての方向から前記室内空気を吸い込む
ことを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の塵埃除去システム。
【請求項16】
前記吹出口は、前記清浄空気を前記本体の全周囲の床面方向に吹き出す
ことを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の塵埃除去システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−249446(P2010−249446A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−100834(P2009−100834)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】