説明

増大された断熱特性を有する製品ディスペンサのための方法及び装置

減少された熱伝導率を有する真空断熱パネルが、製品ディスペンサの容器を実質的に密閉するとき製品ディスペンサの容器に増大された熱効率を与える。熱伝導率が低い断熱材を含む製品ディスペンサは、ハイドロフロロカーボン発泡剤による発泡体を要求する設計から、非ハイドロフロロカーボン発泡剤を利用する発泡体に、製造業者の既存の製品ラインを切り換える能力を提供する。真空断熱パネルは、容器壁に隣接して設置されても、容器壁に接着されてもよい。この実施の形態の延長線上において、真空断熱パネルの複数の層を容器に適用して、容器の熱効率を更に増大することができる。また更に、真空断熱パネルの層を成形時のままの発泡断熱材で覆って、複合熱障壁を作り出すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品分与装置に関し、より詳細には、限定を目的とするものではないが、発泡断熱材を含む製品ディスペンサ(dispenser:分与装置)の断熱特性を増大する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
環境に優しいという要求のため、製品供給業者は、製品ディスペンサ製造業者に既存の製品ライン上の製品の注文に新たな基準を設けて、製品供給業者の要求に取り組むよう強要する。製品ディスペンサ製造業者は、新たな設計基準に応じなければならないか、あるいは売り上げが減少せざるを得なくなる。新たな基準の1つは、製造工程においてHFC(ハイドロフロロカーボン)を用いる構成部品の除去を、製品ディスペンサ製造業者に強制する。製造工程においてHFCを用いる構成部品をHFCを用いない構成部品に代えることは、ありふれているように見えるが、代替基準に基づいて無作為に選択された構成部品を代用することは、製品ディスペンサの性能を変更したり損なったりするかも知れないことに、当業者は気付くであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一例として、製品ディスペンサ製造業者は、発泡体に関してHFC発泡剤をもはや利用することができず、発泡剤の単純な代用が常に同等の熱的解決策をもたらすものとは限らない。製品ディスペンサと熱的に低効率の発泡体との組み合わせの結果、冷却板の冷却を保持するために氷の使用量の増大、溶融速度の増加、最終的により温かい飲料を伴うことがある。
【0004】
製品ディスペンサが既に設計されて生産中であるという理由から、更に面倒な事態が生じる。提案の設計案は、製品ディスペンサの現状に実行可能でなければならない。そのようなものとして、発泡体のモジュール形式が既存の構成部品を有する領域に収まらないと、発泡空洞に配置された構成部品の周囲で硬化するという、所定の位置に膨張する発泡作業を支援する発泡体の代用品は、殆どの場合、発泡体中で膨張する溶液を必要とするであろう。更に、同じような型式の装置における可変要素の全てが、上手く操作され得るとは限らない。例えば、既存の構成部品が予め存在する発泡体の厚さに大抵ぴったり合うので、あまり効率的でない発泡体の代用品の厚さを増加させることは許容できない。嵌め合い部品の再加工は、設計の検討、工具の検討、計画を立てる時の検討等など、それぞれの複数の構成部品が影響を受けるので、費用のかかる試みとなるであろう。
【0005】
従って、HFCを用いないで熱効率を高めた製品ディスペンサは、製品ディスペンサ製造業者のみならず製品供給業者にとっても望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、製品ディスペンサは、容器内に配置されたチャンバが増大された熱効率を提供するように、製品ディスペンサにおける容器の周囲に配置された少なくとも1つの真空断熱パネルを含む。第一実施例では、製品ディスペンサは、容器を実質的に密閉するように、容器の外壁に隣接して配置された真空断熱パネルの第一層を含み、これにより、製品を収容するチャンバに高められた断熱特性を提供する。製品ディスペンサは、第一層の上に配置される追加の断熱層を更に含んでもよい。追加の真空断熱パネル又は成形時のままの発泡断熱材から後続の断熱層を構成することができ、これにより複合熱溶体を提供する。
【0007】
真空断熱パネルは、断熱特性が増大された製品ディスペンサのあらゆる型式の容器を提供する。一例として、製品チャンバ、氷水バス(ice water baths)用容器、冷凍キャビネット等に複合断熱材を充当することができる。容器の高められた熱効率は、単位時間当たりのエネルギーの消散が少なくなるので、拡大された熱平衡断面を提供する。高められた熱効率は、更に、冷却されたチャンバが長時間にわたって冷たい状態にあるので、製品ディスペンサに短縮した実行時間を提供する。
【0008】
従って、本発明の目的は、少なくとも1つの真空断熱パネルを利用する製品ディスペンサを提供することにある。
本発明の更なる目的は、真空断熱パネルで実質的に密閉された容器を含む製品ディスペンサを提供することにある。
また更に、本発明の目的は、容器の周囲に配置された真空断熱パネルの少なくとも1層を含む製品ディスペンサを提供することにある。
なおまた更に、本発明の目的は、複合熱障壁を含む製品ディスペンサを提供することにある。
【0009】
本発明の更にその他の目的、特徴、及び利点は、以下の事項に照らし当業者に明らかになるであろう。また、当然のことながら、本発明の範囲は広くなるように意図されるものであり、本明細書に記載された特徴、要素、又は工程の一部のあらゆる組合せは、意図する本発明の範囲の一部である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1a】第一実施例の製品ディスペンサの斜視図。
【図1b】第一実施例の製品ディスペンサの分解図。
【図1c】第一実施例における断熱壁の断面図。
【図1d】第一実施例の製品ディスペンサの容器に真空断熱パネルを設置する方法工程を説明するフローチャート。
【図1e】第一実施例の拡張による断熱壁の断面図。
【図1f】真空断熱パネルの第二層を含む製品ディスペンサの分解図。
【図2a】第一実施例の拡張による複合発泡壁を含む容器の斜視図。
【図2b】第一実施例の拡張による複合発泡壁の断面図。
【図3a】第二実施例の製品ディスペンサの斜視図。
【図3b】第二実施例の製品ディスペンサの分解図。
【図3c】第二実施例の拡張による複合発泡壁を備えた製品ディスペンサの斜視図。
【図3d】製品ライン及び希釈剤ラインを収容した容器を含む第三実施例の製品ディスペンサの斜視図。
【図3e】第三実施例の拡張による複合発泡壁を含む製品ディスペンサの斜視図。
【図4a】第四実施例の製品ディスペンサの斜視図。
【図4b】第四実施例の製品ディスペンサの分解図。
【図4c】第二の断熱層を有する第四実施例の製品ディスペンサの斜視図。
【図5a】第五実施例における冷却板に近接した真空断熱パネルの斜視図。
【図5b】第五実施例の製品ディスペンサの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
要求されたように、本発明の詳細な実施例を本明細書に開示する。しかし、当然のことながら、開示された実施例は、本発明の典型的な例にすぎず、様々な形態で具体化され得る。更に当然のことながら、図面は必ずしも縮尺通りではなく、ある特徴を誇張して、特定の構成部品又は工程の詳細を図示することもある。
【0012】
最も簡単な形態において、製品ディスペンサ100は、ハウジング110と、製品を受け取りかつ製品を分与する少なくとも1つの製品流れ回路101とを含む。ハウジング110は、フレーム組立部品により支持された容器105を含む。フレーム組立部品は、製品ディスペンサ100の構成部品に構造上の支持を与え、鋼鉄、アルミニウム、プラスチックなど、普通に入手可能な構造材料から製作される、事実上あらゆる形態の構造部材から構築され得る。本第一実施例では、フレーム組立部品は溶接された鋼鉄製フレームからなる。
【0013】
容器105は、タンク、大箱(bin)、ライナー(liner)など、あらゆる形態の製品閉じ込め装置であってもよく、チャンバ106を含むか又は形成する。容器105は、特定の製品で満たされたチャンバ106を収容・支持するに構造的に適切な、事実上あらゆる形態の部材から構築され得る。本第一実施例では、容器105はポリプロピレンから形成されたライナーからなる。最低限、容器105は、チャンバ106と、チャンバ106に連通する入口111及び出口113とを含む。
【0014】
入口111は、容器105の上端部に配置され、チャンバ106に製品を容易に取り込むべく、横断面が製品ディスペンサ100と実質的に同程度の大きさをなす。あるいは、製品ディスペンサ100の上方に配置された製品生成装置から落下する製品を捕捉すべく、大きな入口111を利用してもよい。出口113は、入口111よりも実質的に小さく、製品ディスペンサ100前面の中間点付近に配置され得る。出口113は、チャンバ106から所定量の製品を分与するために利用される。
【0015】
容器105は、床126、第一壁体127、第二壁体128、第三壁体129、及び第四壁体130を更に含むことができる。床126は、分与箇所又は受取り(pick-up)箇所に向かう製品粒子の移動を支援するために、角度付けされていてもよい。第一壁体127は、床126から上方に延びており、第二壁体128及び第四壁体130に取り付けられる。第三壁体129も、同様に床126から上方に延びており、第二壁体128と第四壁体130に接続されて、その間にチャンバ106を形成する。
【0016】
当業者ならば、製品ディスペンサ100は所定量の製品を出口113に割り当てて移動させる分与手段を含み得ることが、容易に認識されるであろう。分与手段は、パドルホイール(paddlewheel;外輪)等の当該技術分野において公知のあらゆる形態の製品割当て装置又は移送装置とすることができる。当業者ならば、製品ディスペンサ100は、チャンバ106内に配置されると共に製品に係合し製品粒子の塊を粉砕する撹拌手段を含み得ることが、更に認識されるであろう。撹拌手段は、パドルホイールに連結される撹拌バー等の当該技術分野において通常利用されている、あらゆる形態の撹拌システムとすることができる。
【0017】
本実施例において、製品ディスペンサなる用語は、所定量の製品を分与するように設計された装置の一部と定義される。一例として、製品ディスペンサ100は、様々な形態の氷、乾燥製品、スラリー等を収容し分与することができる。本第一実施例では、製品ディスペンサ100は氷用ディスペンサである。更に、製品流れ回路101なる用語は、氷送給路、濃縮物送給路、希釈剤送給路、調味料送給路、乾燥製品送給路など、あらゆる製品送給流路及び分与流路と定義され得る。本第一実施例では、製品流れ回路101は氷を貯蔵・送給する流路である。
【0018】
製品ディスペンサ100は、出口113周囲に配置された傾斜台(chute)と、撹拌手段に接続した起動装置(activator)112とを更に含むことができる。起動装置112を押圧すると、撹拌手段が回転して、チャンバ106内に配置された製品を粉砕し、リセットする。
【0019】
製品ディスペンサ100は、容器105の外面に第一断熱層123を更に含むことができる。本実施例では、第一断熱層123は、製品分与業界で通常利用されているものよりも熱伝導率が低い、個々にシールされた一群の真空パネルからなる。一例として、ハイドロフロロカーボンなしの(を含まない)発泡剤を含有する従来の発泡体は熱伝導率が0.13W/m・Kであり、真空パネルは熱伝導率が0.07W/m・Kである。真空パネルは、ポリウレタン発泡厚板117を可鍛性バッグ118に入れ、可鍛性バッグ118から空気を排出して、可鍛性バッグ118を真空状態でシールすることによって、形成される。その際、シールされた真空パネルは、熱伝導率が低下して所望の熱伝導性を有する。
【0020】
本実施例では、第一断熱層123は、第一真空パネル136、第二真空パネル137、及び第三真空パネル138を含む。第一真空パネル136は、第一壁体127の外面131を補完する形状をなし、外面131に隣接して設置されてもよく、あるいは、接着剤、テープ、機械的な留め具等の好適な手段により外面131に取り付けられてもよい。一例として、本実施例では、第一真空パネル136はエポキシを用いて外面131に固着されている。図1cに示すように、エポキシによる外面131への接着は、第一真空パネル136と外面131の間の空洞域の可能性を最小限に抑制する。
【0021】
同様に、第二真空パネル137は、第二壁体128の外面132に形状が補完している。第二真空パネル137は同様にして外面132に固着される。第三真空パネル138は、第三壁体129の外面133に形状が補完していて、同様にして外面133に固着される。
【0022】
平坦なパネルとすることができない場合は、外面を一群の真空パネルで覆って、所望の被覆を実現することができる。図1bに示すように、第四真空パネル139は、第四壁体130の外面134の一部に形状が補完していて、補完部分に接着される。第五真空パネル140は、第四壁体130の外面134の異なる部分に形状が補完していて、同様にして補完部分に固着される。一例として、第六真空パネル141及び第七真空パネル142も、同様に第四壁体の外面134部分を補完していて、第四壁体130の外面134を実質的に覆うように、同様にして補完部分に固着される。また更に、第八真空パネル143が、床126の外面135を補完し、外面135に固着されて、容器105の露出面を実質的に被覆している。
【0023】
図1dの方法フローチャートに示すように、製品ディスペンサの容器の熱効率を増大するプロセスはステップ10で開始し、真空断熱パネルが、容器105の外面131〜135に隣接して設置され、外面131〜135全体を実質的に被覆する。プロセスはその後ステップ20に移行し、真空断熱パネルが容器105の外面131〜135に接着され、これにより、真空断熱パネルと容器105の外面131〜135との間から空洞域が確実に除去される。
【0024】
製品ディスペンサ100は、製品生成装置が閉鎖されていない時に、チャンバ106の入口111を閉鎖する蓋120を更に含むことができる。また、蓋120は、チャンバ106を完全に閉鎖する蓋120に形状が補完する上面真空パネル144を含むことができる。
【0025】
完全な組立では、容器105の露出面が熱伝導率の低い真空パネルで被覆されて、チャンバ106の熱効率を高め、製品温度を長時間維持する。製品ディスペンサ100は、更にまた、これを閉鎖して真空パネルを保護する覆い部材(wrapper)を含むことができる。
【0026】
作動中、製品は貯蔵及び分与するチャンバ106に入っている。その際、蓋120が製品ディスペンサ100上に置かれ、チャンバ106内に配置された製品を熱的に隔絶することができる。作業員が起動装置112を押圧するまで、製品はチャンバ106に留まる。起動装置112を押圧すると、分与手段が作動して、飲料貯蔵部へ送給するために製品の所定部分を出口113に分割・送給する。
【0027】
当業者ならば、発泡剤の板厚及び真空断熱パネルの有効厚を増減して真空断熱パネルの熱伝導率を調節できることが、容易に認識されるであろう。当業者ならば、真空断熱パネルの既に存在する層の上に追加の層を加えて、チャンバ106の熱効率を更に高め得ることが、更に認識されるであろう。
【0028】
図1eに示すように、第二断熱層235を第一断熱層123に直接隣接して設置して、第一真空断熱パネル136の熱効率を実質的に倍加することができる。当業者ならば、真空断熱パネルのあらゆる追加の層を下地層に接着できることや、追加の層は下地層と同じ構造に限定されないことが、更に認識されるであろう。図1fは、真空断熱パネルの第一層の上に配置された、符号236〜244で示される真空断熱パネルの第二層を含む、製品ディスペンサ100の分解図を示す。この図1fに沿って、層が実際上いかなる数でもよい真空断熱パネルを利用して、熱問題の許容し得る解決策を提供することができる。
【0029】
第一実施例の延長線上において、製品ディスペンサ150は製品ディスペンサ100の全ての構成部品を含み、同様の部品には同じ番号を付すが、製品ディスペンサ150は、断熱容器105の上に配置された第二断熱層235を更に含む。図2aに示すように、製品ディスペンサ150は、容器105、及び第一真空パネル136乃至第八真空パネル143を含む。第一真空断熱パネル136乃至第八真空パネル143は、第一実施例に正確に図示されているように、容器105の外面に固着されている。
【0030】
製品ディスペンサ150は、真空パネル136〜143の上に配置された成形時のままの発泡断熱材151を更に含む。成形された発泡断熱材151は、製品分与業界において断熱特性に通常利用されている、あらゆる形態の断熱材であってもよく、容器105に固着された真空パネルから覆い部材にまで実質的に延在して、複合断熱壁を作り出す。断熱容器105への成形された発泡断熱材151の追加は、真空断熱パネル136〜143及び成形された発泡断熱材151から構成された複合熱障壁を作り出す。
【0031】
本第一実施例の延長線上では、成形された発泡断熱材151は、熱伝導率が真空断熱パネルのものよりも僅かに高い発泡ポリウレタンからなる。複合物としては、有効熱伝導率が発泡ポリウレタン単独のものよりも低い。当業者ならば、発泡剤としてハイドロフロロカーボンを利用する発泡体は、非ハイドロフロロカーボン発泡剤を利用するものよりも熱伝導率が低いことを、容易に認識するであろう。それ自体は、製品ディスペンサにおいて利用される発泡体に関して、ハイドロフロロカーボン発泡剤から非ハイドロフロロカーボン発泡剤への移行は、製品ディスペンサの熱特性に悪影響を及ぼすかも知れない。
【0032】
製品ディスペンサ150の組立ては、成形された発泡断熱材151の過度の成形を除いて、製品ディスペンサ100と実質的に同じである。容器105の外面131〜135への真空パネル136〜143の充当後に、容器105が発泡治具に挿入される。その後、2部品構成の発泡体が発泡治具に注入され、硬化可能になる。硬化すると、発泡体が固化し、全ての接触面及び対象物を所定の位置に固着する。
【0033】
成形された発泡断熱材151は、容器105、真空断熱パネル136〜143、及び覆い部材間の空隙をきれいにかつ完全に充填する。そのような機能において、真空パネル136〜143と空隙を貫通するその他のあらゆる構成部品とは、図2bに示すように、硬化直後の成形された発泡断熱材151によって実質的に密閉される。成形された発泡断熱材151は、真空パネル136〜143を所定の位置に固着し、更に、穴開き、切断、真空度の低下等の偶発的な損傷から真空パネル136〜143を保護する。
【0034】
製品ディスペンサ150の作動は製品ディスペンサ100について開示したものと同じであり、分与のために製品が容器105内に貯蔵される。故に、これ以上の開示を行わないことにする。
【0035】
第二実施例において、製品ディスペンサ200は、製品ディスペンサ150と同様であるが、少なくとも1つの飲料流れ回路201を更に含む。飲料分与回路は、当該技術分野において周知であり、2本以上の回路数で利用され得る。本第二実施例では、製品ディスペンサ200は、少なくとも1つの濃縮物ライン216を有する冷却板215を利用した飲料流れ回路201を含み、少なくとも1つの希釈剤ライン217を有する希釈剤流れ回路202を更に含むことができる。希釈剤流れ回路202及び飲料流れ回路201は、分与前の流体を熱的に調整すべく冷却板215を通過することができる。
【0036】
製品ディスペンサ200は、チャンバ206を有する容器205を更に含む。容器205は容器105と構造が類似しているが、しかし、冷却板215の上面に氷を分与するように容器205を構成することができ、それ故に、容器205の床面は、チャンバ206から冷却板215の上面に氷の移送を可能にするスロット又は開口を含むことができる。容器205は、第一外面230を有する第一壁体210、第二外面231を有する第二壁体211、第三外面232を有する第三壁体212、及び第四外面233を有する第四壁体213を含む。
【0037】
製品ディスペンサ200は、製品ディスペンサ100において開示したような真空パネル136〜142を更に含む。製品ディスペンサ200は、製品が容器205の床面又は下部を通って分与されるので、製品ディスペンサ100の第八真空パネル143を含まない。図3bに示すように、真空パネル136〜142は、壁体210〜213の外面に取り付けられて、第一断熱層123を作り出し、容器205に対する断熱特性を高める。
【0038】
少なくとも1つの希釈剤ライン217は入口及び出口を含み、入口は希釈剤供給源に連通し、出口は製品分与弁の希釈剤ポートに連通している。少なくとも1つの濃縮物ライン216は入口及び出口を含み、入口は濃縮物供給源に連通し、出口は飲料分与弁の濃縮物ポートに連通している。
【0039】
作動中、希釈剤は、入口を通って希釈剤流れ回路202に流入し、冷却板215内に配置された希釈剤ライン217の通路を通って製品分与弁に流れる。同様に、濃縮物は、飲料流れ回路201に流入し、冷却板215内に配置された濃縮物ライン216の通路を通って流れた後、製品分与弁に向かって流れる。分与命令が発せられると、濃縮物及び希釈剤がノズルを通って分与される。製品流れ回路101の作動は、流れ及び形式が製品ディスペンサ100において開示されたものと同じであり、製品がチャンバ106に貯蔵され、使用に応じて出口113を通って分与される。
【0040】
第二実施例の延長線上において、製品ディスペンサ200は、真空断熱パネルの第一層の上に配置された第二断熱層235を更に含む。第二断熱層235は、真空断熱パネルの第二層であっても、成形された発泡断熱材151の層であってもよい。図3cに示すように、成形された発泡断熱材151は製品ディスペンサ150のものと同じである。成形された発泡断熱材151は、容器205の周囲に配置されたいずれの製品ラインも、取り外せないように位置付けて支持し、図2bに図示されたものと同じ複合断熱基盤を作り出す。高められた熱特性はチャンバ206の熱効率を増大する。
【0041】
第三実施例において、製品ディスペンサ250は、濃縮物流れ回路252及び希釈剤流れ回路253を含む。製品ディスペンサ250は、チャンバ261を形成する第一壁体271、第二壁体272、第三壁体273、第四壁体274、及び床パネル275を有する容器260を更に含む。濃縮物流れ回路252は、濃縮物供給源に接続可能であり、少なくとも1つの濃縮物ライン255を含む。希釈剤流れ回路253は、同様に希釈剤供給源に接続可能であり、少なくとも1つの希釈剤ライン256を含む。少なくとも1つの希釈剤ライン256及び少なくとも1つの濃縮物ライン255は、容器260のチャンバ261を通過する。希釈剤ライン256及び濃縮物ライン255は、チャンバ261を通過する複数の通路を構成し、所望の伝熱量を得るために適切な長さとすることができる。その際、希釈剤ライン256及び濃縮物ライン255の対向端は、分与用製品弁に接続可能である。
【0042】
製品ディスペンサ250は、冷凍デッキ267上に配置された冷凍回路266を有する冷凍デッキ組立部265を更に含む。冷凍回路266は、デッキ267の上面に配置された圧縮機268と、デッキ267の下方に配置された冷凍コイル269とを含む。冷凍デッキ267は、容器260の上面に載置できるように、容器260を補完する大きさからなる。冷凍デッキ組立部265は、デッキ267の下面に接着されたデッキ真空パネル285を更に含む。デッキ真空パネル285は、本発明において先に開示された真空パネルと同様の構造からなる。このデッキ真空パネル285は単一の構成部品として図示されているが、当業者ならば、デッキ真空パネル285を複数の真空パネルから構成して、本明細書に記載のように、周辺の構成部品を正常に動作できることが、認識されるであろう。
【0043】
製品ディスペンサ250は、容器260の外面に隣接して配置された真空断熱パネルを更に含む。図3dに示すように、第一真空パネル280は第一壁体271の外面291に接着され、第二真空パネル281は第二壁体272の外面292に配置され、第三真空パネル282は第三壁体273の外面293に配置され、第四真空パネル283は第四壁体274の外面294に配置される。第五真空パネル284は容器260における床パネル275の外面295に接着される。真空パネル280〜284は、製品ディスペンサ100,150,200と同様に容器260に固着される。そのような機能において、真空パネル280〜284は、容器260の外面291〜295を実質的に覆い、製品ディスペンサ250における容器260の断熱特性を高める。
【0044】
組立時には、冷凍コイル269がチャンバ261内に位置しながら冷凍デッキ267の下方に垂下するように、冷凍デッキ組立部265が容器260上に置かれる。チャンバ261は水で満たされていて、コイル269の約2/3、濃縮物ライン255、及び希釈剤ライン256を覆う冷水バス(water bath)を作り出す。冷凍デッキ組立部265が所定の位置に置かれると、容器260は真空成形されたパネル280〜285により密閉され、これによりチャンバ261の断熱特性を高める。
【0045】
作動中は、電力が冷凍回路266に供給され、コイル269の温度が凍結温度以下に降下する。コイル269温度の低下により、水の下方に位置するコイル部分に氷が生成し、最終的には氷塊を形成する。氷塊は、冷水バスに留まり、未冷却の濃縮物及び希釈剤が製品ライン255,256を通過すると、激減する。氷塊が最小規定点にまで激減すると、冷凍回路266が再起動して氷塊を最大レベルまで作り上げる。
【0046】
真空パネル280〜285を利用する製品ディスペンサ250は断熱特性が高められ、これにより、氷塊の寿命が延び、電力消費が削減され、熱損失が少なくなる。
【0047】
第三実施例の延長線上において、製品ディスペンサ251は製品ディスペンサ250の全ての構成部品を含み、それ故に、同様の部品には同じ番号を付す。製品ディスペンサ251は、容器260の周囲に配置された第二断熱層235を更に含む。先行する実施例に示すように、第二断熱層235は、真空断熱パネルの第二層であっても、成形された発泡断熱材291であってもよい。この具体例では、第二断熱層235は、容器260及び真空パネル280〜285の周辺に配置された成形された発泡断熱材291の層からなる。成形された発泡断熱材291は複合熱障壁を形成する。容器260のチャンバ261内に配置された要素は、製品ディスペンサ250において説明されたような容器よりも、温度を長時間にわたって維持する。
【0048】
ハイドロフロロカーボン発泡剤を非ハイドロフロロカーボン発泡剤に置き換える場合、非ハイドロフロロカーボン発泡剤を利用する発泡体は、典型的には熱伝導率が高く、熱的に等価でないので、製品ディスペンサにおける容器の熱特性が低下する。真空断熱パネル及び非ハイドロフロロカーボンで発泡した発泡体から構成される複合熱障壁は、それなりに、増大された熱効率の製品ディスペンサを作り出す。
【0049】
製品ディスペンサ251のその他の全ての態様は、製品ディスペンサ100,150,250と同様であり、それ故に、更なる開示を行わないことにする。
【0050】
第四実施例において、製品ディスペンサ300は、希釈剤流れ回路353と、チャンバ361を形成する第一壁体371、第二壁体372、第三壁体373、第四壁体374、及び背面パネル375を有する容器360とを含む。チャンバ361は、少なくとも1つの製品供給源305又は希釈剤供給源を収容するのに適しており、冷却されることができる。製品ディスペンサ300は、チャンバ361を閉鎖するカバー308を更に含む。カバー308は、点検口を形成するように、製品ディスペンサ300にヒンジ結合されてもよい。
【0051】
第四実施例の上記具体例では、製品ディスペンサ300は、当該ディスペンサ300内に配置された少なくとも1つの希釈剤流れ回路353を含む。希釈剤流れ回路353の第一端部は、希釈剤が製品ディスペンサ300に送給されるように、離れた希釈剤供給源に適合可能であり、第二端部は、使用に応じて又は製品供給源305からの製品と混合するために希釈剤が送給されるように、混合又は流れ調整装置に適合可能である。当業者ならば、先行する実施例に開示されたいずれかの手段を利用して希釈剤が冷却され、これにより、希釈剤ライン356内に配置された希釈剤を調節できることが、容易に認識されるであろう。
【0052】
製品供給源305は、製品を収容できる予め包装されたあらゆる種類の形態をとることができる。一例として、製品は、例えば調味料、スープ、お茶、乳製品等に普通に利用されているような、冷却を必要とする製品、凍結製品、保存安定(shelf stable)製品、濃縮製品であってもよい。製品供給源のパッケージは、プラスチック・バッグ、プラスチック容器、カートン、使い捨て容器等の分与分野で普通に利用されている、事実上あらゆる形態の包装であってもよい。
【0053】
本第四実施例は前面挿入式製品ディスペンサとして示されているが、当業者ならば、チャンバ361を事実上あらゆる形態で又は方向に配置できることが認識されるであろう。一例として、カバー308を製品ディスペンサ300の上面に位置させて、上面装填式ユニットを作り出すことができる。更に、製品供給源は、製品をチャンバ361内に配置させて、周囲の環境に曝される危険性を排除しながら、製品が製品供給源から分与され得るように、製品供給源に取り付けられた分与手段を含むことができる。分与手段を含む製品供給源の使用は、分与手段を駆動させるために、チャンバ361内に配置された駆動手段を更に必要とするであろう。
【0054】
製品ディスペンサ300は、第一真空断熱パネル310、第二真空断熱パネル311、第三真空断熱パネル312、第四真空断熱パネル313、第五真空断熱パネル314、及びカバー真空断熱パネル315から構成された第一断熱層123を更に含む。
【0055】
本実施例では、第一真空断熱パネル310は第一壁体371に隣接して配置され、第二真空断熱パネル311は第二壁体372に隣接して配置され、第三真空断熱パネル312は第三壁体373に隣接して配置され、第四真空断熱パネル313は第四壁体374に隣接して配置され、第五真空断熱パネル314は背面パネル375に隣接して配置され、これにより、容器360及びチャンバ361を実質的に密閉する。カバー真空パネル315は、カバー308が閉鎖位置にある時、容器360及びチャンバ361が実質的に密閉されるように、同様にカバー308に隣接して配置される。先行する実施例に示すように、真空断熱パネル内での容器360及びチャンバ361の密閉により、チャンバ361内の熱効率が高められる。
【0056】
先行する実施例に開示されているように、構成部品間の空洞域の可能性を排除するために、真空断熱パネル310〜315を隣接する壁体に接着してもよい。更に、先に取り付けられた真空断熱パネル310〜315の上に第二断熱層318を設置して、容器360及びチャンバ361の熱特性を更に高めることができる。先行する実施例に開示されているように、第二断熱層318は、追加の真空断熱パネルから、又は容器360の周囲に膨張した成形された断熱層と固着された真空断熱パネル310〜315とから構成され得る。
【0057】
作動中には、製品ディスペンサ300は製品供給源305をチャンバ361内に格納し、製品は、製品供給源305から分与されて、製品ディスペンサ300の外側に送給する希釈剤流れ回路353からの希釈剤と混合される。この具体例では、容器360のチャンバ361はあらゆる好適な手段を利用して冷却され、これにより、特定の製品の貯蔵を助長する環境に維持する。
【0058】
当業者ならば、真空パネルの断熱材は、パネルの大きさ、厚さ、層の数、発泡剤の種類など、様々な構成が可能であることを認識するであろう。更に、真空断熱パネルと併用した成形された発泡体の使用は、非ハイドロフロロカーボン発泡剤を利用する発泡体の使用より熱効率が高められ、これにより、ハイドロフロロカーボン発泡剤を利用した発泡体を考慮して設計された既存の製品ラインを、非ハイドロフロロカーボン発泡剤を利用する発泡体に改造する能力を与える。
【0059】
以上の実施例では単一の容器を示してきたが、様々な構造の複数の容器を含む製品ディスペンサは、勿論可能であり、それ故に、本明細書の開示の一部として解釈されるべきであることが、当業者には明らかであるに違いない。
【0060】
先行する実施例は、製品ディスペンサにおける様々な種類の容器に近接して配置された真空断熱パネルを含むが、真空断熱パネルは、更に、製品ディスペンサの別の箇所で利用されて、製品回路、冷却板、氷通路、製品通路、減少した発泡体厚エリア(reduced foam thickness areas)等を含む、製品ディスペンサの特定の領域に対して熱効率を増大する得ることが、当業者には明らかであるに違いない。この開示において、減少した発泡体厚エリアとは、設計の配慮から、通常のものよりも薄い発泡体厚を含む製品ディスペンサのあらゆる部分、と定義することができる。
【0061】
一例として、冷却板を含む実施例と同様の構造の製品ディスペンサ400が、図5aに図示されている。この実施例では、製品ディスペンサ400は、冷却板402、覆い部材403、第一真空断熱パネル405、第二真空断熱パネル406、及び第三真空断熱パネル407を含む。第一から第三真空断熱パネル405〜407は、冷却板402の縁部が真空断熱パネル405〜407に極く近接するように、冷却板402の外縁を補完する形状から構成することができる。
【0062】
本実施例は、冷却板402の上方に配置された容器401、容器壁411、及び製品ディスペンサ400の周囲に配置された覆い部材403を更に含む。組立時には、第一から第三真空断熱パネル405〜407が冷却板402と覆い部材403の間に配置され、真空断熱パネル405〜407の上方における覆い部材403と容器壁411の間の空洞に、成形された断熱層409が配置される。図5bに示すように、横断面は、冷却板402と覆い部材403の間隔が、容器壁411と覆い部材403の間隔よりも短いことを示しており、従って、空洞に成形時のままの発泡体が充填されると、減少した発泡体厚エリアが作り出される。例えば冷却板402周囲の、減少した発泡体厚エリアとみなされる領域への真空断熱パネル405〜407の配置は、冷却板402だけでなく製品ディスペンサ400の熱効率を増大する。
【0063】
本実施例は、冷却板402及び製品ディスペンサ400の熱効率を増大するよう、冷却板402に近接して配置された単一層の真空断熱パネルを示しているが、当業者ならば、先に開示された同じ技術が、減少した発泡体厚エリア等に適用可能であることを容易に認識するであろう。当業者ならば、本明細書に開示された真空断熱パネル及び方法は別の箇所における熱効率を増大する得ることが、更に認識されるであろう。一例として、真空断熱パネルが製品通路を密閉して、製品通路内に配置された製品に対する熱効率を増大すると共に、更に、製品ディスペンサにおける冷却システムの必要性を低減することができる。
【0064】
以上の好ましい実施例について本発明を説明してきたが、かかる説明は典型的な例のために行われたにすぎず、当業者には明らかであろうが、多くの代替案、均等物、及び様々な程度の変更が、本発明の範囲内に入る。従って、そのような範囲は、前述の詳細な説明によっていかなる点も限定されるものではなく、別紙の特許請求の範囲によってのみ定義される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、ハウジング内に配置された製品流れ回路と、ハウジングに配置された少なくとも1つの真空断熱パネルとを含む製品ディスペンサであって、
前記少なくとも1つの真空断熱パネルが製品ディスペンサに対して増大された熱効率を提供する、製品ディスペンサ。
【請求項2】
前記ハウジングが容器を含む、請求項1に記載の製品ディスペンサ。
【請求項3】
前記容器がチャンバを含む、請求項2に記載の製品ディスペンサ。
【請求項4】
前記チャンバは氷を貯蔵する、請求項3に記載の製品ディスペンサ。
【請求項5】
前記真空断熱パネルの上に配置された成形された断熱層を更に含み、これにより増大された熱効率を有する複合熱障壁を提供し、上記成形された断熱層は、真空断熱パネルに接着すると共に真空断熱パネルを所定の位置に固着させる、請求項1に記載の製品ディスペンサ。
【請求項6】
前記成形された断熱層が非ハイドロフロロカーボン発泡剤で発泡されている、請求項5に記載の製品ディスペンサ。
【請求項7】
前記真空断熱パネルの上に配置された第二の真空断熱パネルを更に含み、これにより増大された熱効率を有する複合熱障壁をもたらし、上記第二の真空断熱パネルは第一の真空断熱パネルを保護する、請求項1に記載の製品ディスペンサ。
【請求項8】
前記真空断熱パネルが非ハイドロフロロカーボン発泡剤で発泡させたものである、請求項1に記載の製品ディスペンサ。
【請求項9】
前記真空断熱パネルが容器の外面に接着される、請求項3に記載の製品ディスペンサ。
【請求項10】
前記製品流れ回路が容器内に配置された前記氷を貯蔵及び送出する、請求項4に記載の製品ディスペンサ。
【請求項11】
前記製品流れ回路が飲料流れ回路であり、更に前記飲料流れ回路が濃縮物を濃縮物供給源から製品分与弁へ使用のために送出する、請求項1に記載の製品ディスペンサ。
【請求項12】
更に前記ハウジング内に配置された少なくとも1つの希釈剤流れ回路を含み、前記少なくとも1つの希釈剤流れ回路が、濃縮物と混合する希釈剤、及びハウジングの外部への送出物を送出する、請求項11に記載の製品ディスペンサ。
【請求項13】
前記容器が製品ライン及び希釈剤ラインを冷却する冷水バスを収容する、請求項12に記載の製品ディスペンサ。
【請求項14】
前記容器が冷却板の上方に配置されている、請求項3に記載の製品ディスペンサ。
【請求項15】
前記ハウジング内に配置された冷凍回路を更に含み、該冷凍回路は前記冷水バス内に配置されたコイルを含んでいて、前記冷水バスを冷却すると共に、製品ラインが前記冷水バスを通り、製品が製品ラインを通過する、請求項13に記載の製品ディスペンサ。
【請求項16】
前記チャンバの開口部を閉鎖する冷凍デッキと、デッキ上に配置された少なくとも1つの追加の真空断熱パネルとを更に含み、これにより、上記真空断熱パネルがチャンバの上部を覆って、容器に増大された熱効率を提供する、請求項13に記載の製品ディスペンサ。
【請求項17】
前記チャンバが製品供給源を収容する、請求項3に記載の製品ディスペンサ。
【請求項18】
前記製品供給源が使い捨てパッケージで包装される、請求項17に記載の製品ディスペンサ。
【請求項19】
前記チャンバが冷却される、請求項3に記載の製品ディスペンサ。
【請求項20】
前記ハウジング内に配置された少なくとも1つの希釈剤流れ回路を更に含み、希釈剤供給源からの希釈剤と前記製品供給源からの濃縮物とが混合され、ハウジングの外部へ送出される、請求項17に記載の製品ディスペンサ。
【請求項21】
前記真空断熱パネルが減少した発泡体厚エリアで利用される、請求項1に記載の製品ディスペンサ。
【請求項22】
前記減少した発泡体厚エリアが冷却板に近接する、請求項21に記載の製品ディスペンサ。
【請求項23】
前記真空断熱パネルが、前記冷却板に近接して製品ディスペンサ外面に凝縮物の形成を阻止する、請求項22に記載の製品ディスペンサ。
【請求項24】
a.ハウジングを含む製品ディスペンサを用意する工程、及び
b.増大された熱効率の第一の真空断熱パネルをハウジングに設置して、製品ディスペンサの熱効率を増大する工程、を含む、製品ディスペンサの熱効率を増大する方法。
【請求項25】
c.前記第一の真空断熱パネルの上面に第二の真空断熱パネルに設置して、製品ディスペンサの熱効率を更に増大する工程
を更に含む、請求項24に記載の製品ディスペンサの熱効率を増大する方法。
【請求項26】
c.前記第一の真空断熱パネルの上に成形された断熱層を設置して、複合熱障壁を形成すると共に第一の真空断熱パネルを所定の位置に固着する工程を更に含む、請求項24に記載の製品ディスペンサの熱効率を増大する方法。
【請求項27】
前記第一の真空断熱パネルがハウジング内に配置された容器の外面に隣接して配置されて、容器の熱効率を増大する、請求項24に記載の製品ディスペンサの熱効率を増大する方法。
【請求項28】
前記第一の真空断熱パネルが容器の外面に接着されて、第一の真空断熱パネルと容器の外面との間の空隙を排除する、請求項27に記載の製品ディスペンサの熱効率を増大する方法。
【請求項29】
前記第二の真空断熱パネルが第一の真空断熱パネルに接着されて、真空断熱パネル間の空洞域の可能性をなくす、請求項25に記載の製品ディスペンサの熱効率を増大する方法。
【請求項30】
前記第一の真空断熱パネルが冷却板に近接して配置されて、冷却板及び製品ディスペンサの熱効率を増大する、請求項24に記載の製品ディスペンサの熱効率を増大する方法。
【請求項31】
前記冷却板を隔離することにより、製品ディスペンサ外面の冷却板に近い部位での凝縮の増加を阻止する、請求項30に記載の製品ディスペンサの熱効率を増大する方法。
【請求項32】
a.発泡される領域を予め非HFCなしの成形された断熱材で充填し、発泡される領域の空隙に少なくとも1つの真空断熱パネルを設置する工程、
b.発泡される領域の残りの空隙にHFCなしの成形された断熱材を充填して、製品ディスペンサの熱効率を増大する工程、
を含む、非HFC発泡体からHFCを含まない発泡体に製品ディスペンサの製造ラインを切り換える方法。
【請求項33】
前記少なくとも1つの真空断熱パネルが容器の外面に隣接して配置される、請求項32に記載の非HFC発泡体からHFCを含まない発泡体に製品ディスペンサの製造ラインを切り換える方法。
【請求項34】
前記真空断熱パネルが容器の外面に接着される、請求項33に記載の非HFC発泡体からHFCを含まない発泡体に製品ディスペンサの製造ラインを切り換える方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図1d】
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【図1e】
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【図1f】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5a】
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【図5b】
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【公表番号】特表2010−536007(P2010−536007A)
【公表日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−519927(P2010−519927)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際出願番号】PCT/US2008/009266
【国際公開番号】WO2009/017796
【国際公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(501011048)ランサー・パートナーシップ・リミテッド (25)
【Fターム(参考)】