説明

壁パネル取付構造

【課題】例えばALC等よりなるパネルを建物の外壁などとして取付ける場合の壁パネルの取付構造に係り、上記のような壁パネルを建物躯体の所定位置に構造簡単に且つ容易・安価に取付けることができるようにする。
【解決手段】建物躯体1の梁11の上面に、起立片2aと水平片2bとからなる定規アングル2を設け、その定規アングル2の起立片2aに載置プレート60を取付けると共に、上記梁11の近傍に上下に配置される壁パネルP1・P2のうちの上側の壁パネルP1を上記載置プレート60上に載置するようにした壁パネルの取付構造において、上記載置プレート60に、その下側に配置される壁パネルP2の上部を、該パネルP2内に埋設したインサート金具50と連結ボルト40とを介して連結保持させたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばALC(軽量気泡コンクリート)等よりなるパネルを建物の外壁などとして取付ける場合の壁パネルの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような壁パネルの取付構造は、従来より種々の構成のものが提案されており、その中で最近は、下記特許文献1〜3に記載のように板状の取付金具を用いて建物躯体に取付ける構成のものが多く採用されている。図6および図7はその一例を示すもので、建物躯体1の外面側に外壁として上下方向および横方向に並べて取付けられる壁パネルの取付構造、特に建物躯体1の梁材11に対する取付構造を示したものである。なお、上記各壁パネルの形状および梁材11に対する取付構造は通常それぞれ同一または略同一に形成され、上記各図はそれらの壁パネルの一部、特に図の場合は上下に配置される壁パネルの一部のみを表したもので、図で上側に位置する壁パネルにはP1、下側に位置する壁パネルにはP2の符号を付して説明する。
【0003】
上記梁11としては、本例においては図6および図7に示すようにH型鋼が用いられ、その梁11の上面に、起立片2aと水平片2bとからなる断面L字形の下地鋼材である定規アングル2が溶接等で一体的に取付けられている。その定規アングル2の起立片2aには、支持プレート3が溶接W等で取付けられ、その支持プレート3に下側の壁パネルP2の上部中央部を連結ボルト4とインサート金具5とで揺動可能に連結保持させた構成である。上記インサート金具5は、図の場合は上記壁パネルP2の上端部の短辺小口面から下方向かって形成した孔h1内に挿入され、そのインサート金具5に形成した不図示の雌ねじ孔に上記連結ボルト4の先端雄ねじ部がねじ込まれている。
【0004】
また上記定規アングル2の起立片2aには、略水平な面状の載置プレート6が溶接等で取付けられ、その載置プレート6上に上側の壁パネルP1の下端部が載置されている。その載置プレート6は、図の場合はその一端側にそれと一体に且つ所定の間隔をおいて離間させて設けた一対の折曲部6a・6aを上記起立片2aに溶接Wすることによって、上記支持プレート3を跨ぐようにして定規アングル2に取付けられている。
【0005】
さらに上記上側の壁パネルP1の下部の内面側(梁11側)にはイナズマプレート7が連結ボルト8とインサート金具9とで取付けられ、そのイナズマプレート7と上記パネルP1との間に定規アングル2の水平片2aを挟んで締付け固定した構成である。上記インサート金具9は、図の場合は上記壁パネルP1の下端部に上下方向に形成した孔h2内に挿入され、そのインサート金具9に形成した不図示の雌ねじ孔に上記連結ボルト8の先端雄ねじ部がねじ込まれている。
【0006】
以上が従来多く採用されている取付金具を用いた壁パネルの取付構造の一例を示すものであるが、上記従来のものは上下に隣接する壁パネルP1・P2を梁11に、支持プレート3と載置プレート6およびイナズマプレート7の3つのプレートを用いて取付ける構成であるから、部品点数や組立工数が多く、取付作業に多大な労力と時間を要する等の不具合があった。
【0007】
また上記支持プレート3に下側の壁パネルP2の上部を連結ボルト4とインサート金具5とで連結保持させる場合、上記支持プレート3が定規アングル2に予め溶接等で固着されていると、上記連結ボルト4をインサート金具5にねじ込む際に梁11が邪魔になってねじ込み作業が非常に困難もしくは不可能な場合も少なくない。そのため、従来は下側の壁パネルP2の上部に予め支持プレート3を組付けてから該パネルP2を所定位置に建て込んだ後に上記支持プレート3の左右両側縁を定規アングル2に溶接するようにしているが、その溶接箇所の一部がパネルP2で覆われているので溶接がしづらく、しかも上記支持プレート3が自重で下方に回動しないように何らかの手段で固定しながら溶接しなければならないので、作業が煩雑かつ面倒で作業時間やコストが嵩む等の不具合があった。
【0008】
さらに上記支持プレート3を定規アングル2に溶接した後には、引き続き載置プレート6を定規アングル2に溶接しなければならないので二度手間となり、また先に溶接した支持プレート3の溶接箇所が、後から載置プレート6を溶接する際に邪魔にならないように充分に注意して溶接しなければならない等の面倒があった。
【0009】
そこで、例えば図8に示すように上記支持プレート3に相当する部分と、載置プレート6に相当する部分とを一体に形成した取付金具を、定規アングル2に溶接W等で取付けるようにしたもの(例えば上記特許文献2の図3参照)も知られているが、上記各プレート3,6に相当する部分は互いに直角方向に大きく張り出した形状であるので、嵩張って持ち運びや保管に不便である等の問題があった。
【0010】
また上記支持プレート3は、通常建物躯体1の柱10や梁11等の近傍において壁パネルP2の内面側に配置され、そのパネル内面よりも上記プレート3の板厚分だけ内方に突出した状態で配置されるので、例えば角筒状の柱10の上下の継ぎ目間に設けられるフランジ状のダイヤフラム10aが上記支持プレート3と干渉するおそれがある。特に、上記柱10が、その製作誤差や施工誤差もしくは施工上の都合等で壁パネル側に大きく張り出した場合には、上記支持プレート3を所定位置に設置できなくなり、やむを得ず支持プレート3をダイヤフラム10aの外側に配置すると、それに応じて一部の壁パネルが外側に突出してパネル表面(外面)に凹凸が生じ、外観体裁を損ねる等の不具合があった。
【0011】
【特許文献1】特開平11−256737号公報
【特許文献2】特開平11−293833号公報
【特許文献3】特開2000−144991号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は上記の問題点に鑑みて提案されたもので、ALCパネル等の壁パネルを建物躯体の所定位置に構造簡単に且つ容易・安価に取付けることのできる壁パネルの取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するために本発明による壁パネルの取付構造は、以下の構成としたものである。すなわち、建物躯体の梁の上面に、起立片と水平片とからなる定規アングルを設け、その定規アングルの起立片に載置プレートを取付けると共に、上記梁の近傍に上下に配置される壁パネルのうちの上側の壁パネルを上記載置プレート上に載置するようにした壁パネルの取付構造において、上記載置プレートに、その下側に配置される壁パネルの上部を、該パネル内に埋設したインサート金具と連結ボルトとを介して連結保持させたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
上記のように上側の壁パネルを載置する載置プレートに、その下側に配置される壁パネルの上部を、該パネル内に埋設したインサート金具と連結ボルトとを介して連結保持させるようにしたから、前記従来例のような支持プレート3が一切不要となり、壁パネルを取付けるための取付金具の構成を簡略化することができる。また、それによって上記取付金具の部品点数や組付工数および溶接作業等を簡略化することができるので、壁パネルの取付け作業を容易・迅速に且つ安価に実施することが可能となる。
【0015】
なお、上記壁パネルの取付け手順は適宜であるが、例えば梁の近傍に上下に配置される壁パネルのうちの下側の壁パネルの上部にインサート金具と連結ボルトとを介して該パネルの上部に載置プレートを取付け、その載置プレートを取付けた壁パネルを所定の位置に建て込んでから該パネルの上部の載置プレートを定規アングルの起立片に溶接等で固着する。或いは予め定規アングルの起立片に載置プレートを溶接等で取付けておき、上記下側の壁パネルを所定の位置に建て込んでから、その壁パネルの上部を上記インサート金具と連結ボルトとを介して上記載置プレートに連結保持させるようにしてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を図に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。図1は本発明による壁パネルの取付構造の一実施形態を示す斜視図、図2はその壁パネル取付構造の縦断面図であり、前記図6および図7の従来例と同様の機能を有する部材には同一の符号を付して説明する。
【0017】
上記図1および図2の実施形態は、前記図6および図7の従来例と同様に建物躯体1の外面側に外壁として上下方向および横方向に並べて取付けられる壁パネルの取付構造、特に建物躯体1の梁材11に対する取付構造を示したものである。上記各壁パネルの形状および梁材11に対する取付構造は、前記従来例と同様にそれぞれ同一または略同一に形成され、上記図1および図2はそれらの壁パネルの一部、特に図の場合は上下に配置される壁パネルの一部のみを表したもので、本実施形態においても図で上側に位置する壁パネルにはP1、下側に位置する壁パネルにはP2の符号を付して説明する。
【0018】
上記梁11としては、本実施形態においても前記従来例と同様にH型鋼が用いられ、その梁11の上面に、起立片2aと水平片2bとからなる断面L字形の下地鋼材である定規アングル2が溶接等で一体的に取付けられている。その定規アングル2の起立片2aには略水平な面状の載置プレート60を溶接等で取付けたもので、本実施形態においては図1および図4に示すように上記載置プレート60の一端側にそれと一体に設けた折曲部61の両側縁部を上記起立片2aに溶接Wすると共に、上記折曲部61に形成したコ字形の切欠部61aの下辺も起立片2aに溶接Wした構成である。
【0019】
そして、上記載置プレート60に、連結ボルト40とインサート金具50とを介して上記載置プレート60の下側に配置される壁パネルP2の上部を連結保持させるようにしたもので、図の場合は上記載置プレート60に形成したボルト挿通孔62に連結ボルト40を挿通し、そのボルト40の先端部を上記インサート金具50に形成した雌ねじ孔50aにねじ込んだ(螺合した)構成である。
【0020】
上記インサート金具50として、本実施形態においては中空筒状のパイプアンカーを用いたもので、そのパイプアンカーの長手方向ほぼ中央部の周壁面に上記の雌ねじ孔50aが直径方向に貫通して設けられている。そのパイプアンカーよりなるインサート金具50は、壁パネルP2の上部の一方の長辺小口面から他方の長辺小口面に向かって短辺小口面と略平行に形成した孔h3内に挿入され、その孔h3の長手方向ほぼ中央部に上記雌ねじ孔50aが位置するように配置されている。
【0021】
一方、上記壁パネルP2の上部の短辺小口面には、その短辺小口面のほぼ中央部から上記孔h3の長手方向ほぼ中央部を通ってパネル内に延びる孔h1が予め形成されており、その孔h1に、上記載置プレート60のボルト挿通孔62に挿通した連結ボルト40を挿入して、そのボルト40の先端部を上記雌ねじ孔50aに螺合した構成である。
【0022】
なお、上記載置プレート60上には、前記従来例と同様に、その載置プレート60の上方に配置される壁パネルP1の下端が載置され、その壁パネルP1の下部の内面側には、前記従来例と同様のイナズマプレート7を連結ボルト8とインサート金具9とで取付けると共に、そのイナズマプレート7と上記パネルP1との間に定規アングル2の水平片2aを挟んで締付け固定した構成である。
【0023】
上記インサート金具9は、本実施例においても前記従来例と同様に壁パネルP1の下端部に上下方向に形成した孔h2内に挿入され、そのインサート金具9に形成した不図示の雌ねじ孔に上記連結ボルト8の先端部がねじ込まれている。図中、12は横方向に隣り合うパネル間の目地部に対応して定規アングル2の水平片2aとパネルとの間に介在される間隔保持スペーサである。
【0024】
上記のように上側の壁パネルP1を載置する載置プレート60に、その下側に配置される壁パネルP2の上部を、インサート金具50と連結ボルト40とを介して連結保持させるようにしたから、前記従来例のような支持プレート3を、載置プレート6とは別に若しくは一体に設ける必要がなく、壁パネルP1・P2を梁11に取付けるための取付金具の構成を大幅に簡略化することができる。また、それによって上記取付金具の部品点数や組付工数および溶接作業等を簡略化できるので、壁パネルの取付け作業を容易・迅速かつ安価に実施することができる。
【0025】
また前記従来例のような支持プレート3が不要となるので、例えば前記従来のように建物躯体1の柱10の施工誤差や施工誤差もしくは施工上の都合等で、上記柱10の上下の継ぎ目間に設けられるダイヤフラム10aが上記支持プレート3と干渉してしまうような位置関係にある場合でも、上記支持プレート3が不要となることで、上記の干渉が防止され、前記従来例のようにパネルの表面に凹凸が生じて外観体裁を損ねるのを良好に防ぐことができるものである。
【0026】
なお、上記のように構成された壁パネルの取付構造を施工するに当たっては、上下の壁パネルP1・P2のうち下側の壁パネルP2から先に施工するもので、その下側の壁パネルP2の下端部を、それよりも下側に設けた載置プレート60上に載置すると共に、その壁パネルP2の下部に設けたイナズマプレート7と該パネルの下部との間に下側の定規アングル2の起立片2aを挟んで係合保持させる。
【0027】
次いで、上記壁パネルP2の上部を載置プレート60を介して上側の定規アングル2の起立片2aに取付けるもので、その手順は適宜であるが、例えば上記壁パネルP2の上部に載置プレート60をインサート金具50と連結ボルト40とで取付けた後、その載置プレート60を定規アングル2の起立片2aに溶接等で固着する。或いは、予め定規アングル2の起立片2aに載置プレート60を溶接等で取付けておき、その載置プレート60に上記壁パネルP2の上部をインサート金具50と連結ボルト40とで連結保持させることもできる。
【0028】
その場合、上記連結ボルト40を挿通する載置プレート60のボルト挿通孔62を、図1及び図4に示すように壁パネルPの幅方向(定規アングル2の長手方向と平行な方向)に長い長孔に形成すると、上記壁パネルPの載置プレート60に対する取付位置が上記パネルPの幅方向に多少ずれても良好に取付けることが可能となる。また前記のように載置プレート60の折曲部61にコ字形の切欠部61aを形成して、その切欠部61aの下辺を定規アングル2の起立片2aに溶接すると、上記載置プレート60を定規アングル2に容易かつ強固に取付けることができる。
【0029】
なお、上記実施形態は、載置プレート60に壁パネルP2の上部を連結保持させる手段としてインサート金具50と連結ボルト40とを用い、そのインサート金具50としてパイプアンカーを、また連結ボルト40として六角ボルトをそれぞれ用いたが、例えば図5に示すように上記インサート金具50としてパネルを補強するための補強鉄筋51等を用い、また連結ボルト40としてアイボルト41等を用いることもできる。
【0030】
上記図5の実施形態は、上記アイボルト41と補強鉄筋51とを、前記とほぼ同様に形成した孔h1とh3とにそれぞれ挿入するようにしたもので、それによって上記アイボルト41のリング状部分41aに上記補強鉄筋51を挿入嵌合した構成である。上記アイボルト41のリング状部分41aと反対側の端部には雄ねじ41bが形成され、その端部雄ねじ部41bを載置プレート60に形成したボルト挿通孔62に挿通すると共に、上記雄ねじ部41bにナット42をねじ込んで締め付け固定した構成である。
【0031】
上記インサート金具50と連結ボルト40とは、上記以外にも適宜変更可能であり、例えば上記インサート金具50としては、壁パネルを所定の製造プロセスに従って製造した後に、該パネルに前記のような孔h2やh3等を形成してインサート金具50を挿入する場合だけでなく、上記壁パネルを製造する際に該パネル内に埋設したインサート金具を用いることもできる。そのインサート金具は、パネル内に埋設される補強鉄筋と一体または別体のいずれでもよく、又そのインサート金具の形状も適宜である。
【0032】
さらに上記実施形態は、載置プレート60として一端側に上向きの折曲部61を有する断面略L字形のものを用いたが、その形状は適宜変更可能であり、また、その載置プレート60の定規アングル2に対する取付手段は、上記実施形態のような溶接に限らずボルト止めや引っ掛けて係止する等その他適宜である。さらに上記載置プレート60上に載置される上側の壁パネルP2の下端部の構成も適宜変更可能であり、特に定規アングルに対するイナズマプレート等による係止構造や、イナズマプレート等の係止部材のパネルP1に対する取付構造も適宜変更することができる。
【0033】
また前記のALC等よりなる壁パネルの上下の短辺小口面のほぼ中央部には、前記のような孔h1,h2を設けるのが一般的であるが、そのような孔h1,h2を利用して前記のように載置プレート60と下側の壁パネルP2とを連結したり、イナズマプレート等の係止部材を取付けると、所定位置に簡単・確実に連結もしくは取付けることができる。しかも前記のような載置プレート60と下側の壁パネルP2とを前記図1〜図3に示すような連結ボルト40や図5に示すようなアイボルト41等で連結保持させた場合には、上記連結ボルト40の頭部40aや上記アイボルト41の先端やナット42等を上記孔h2内に位置させることができる。
【0034】
それによって、載置プレート60に対して上側の壁パネルP1を所定の位置に正確に位置決め固定できると共に、載置プレート60に対する上側の壁パネルP1のずれを防止することが可能となる。なお、上記のような孔h1,h2は必ずしも必要不可欠ではなく、例えば孔h2を設けない場合には、上記頭部40aやナット42等との干渉を避けるための凹部等を必要に応じて上側の壁パネルP1の下端面に設ければよく、その凹部等の形状も適宜である。
【産業上の利用可能性】
【0035】
以上のように本発明によれば、各壁パネルの下端を載置する載置プレートに、下側の壁パネルの上部をインサート金具と連結ボルトとを介して連結保持させるようにしたことによって、前記従来例のようなパネル支持プレートを、載置プレートとは別に若しくは一体に設ける必要がなく、壁パネルを取付けるための金具を簡略化することができる。また、それによって、部品点数や組付工数および溶接作業等が簡略化されて容易・安価に施工することが可能となるもので、ALCパネルを始め各種の壁パネルを建物躯体に取付ける場合に有効に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明による壁パネルの取付構造の一実施形態を示す斜視図。
【図2】上記壁パネルの取付構造の縦断面図。
【図3】上側の壁パネルを取付ける状態の縦断面図。
【図4】定規アングルに対する載置パネルの取付状態を示す斜視図。
【図5】本発明による壁パネルの取付構造の他の実施形態を示す一部の縦断面図。
【図6】従来の壁パネルの取付構造の一例を示す斜視図。
【図7】上記従来の壁パネルの取付構造の縦断面図。
【図8】従来の壁パネル取付金具の他の例を示す斜視図。
【符号の説明】
【0037】
1 建物躯体
10 柱
11 梁
2 定規アングル
2a 起立片
2b 水平片
3 支持プレート
4、8、40 連結ボルト
5、9、50、51 インサート金具
6、60 載置プレート
61 折曲部
61a 切欠部
62 ボルト挿通孔
P1、P2 壁パネル
W 溶接

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物躯体の梁の上面に、起立片と水平片とからなる定規アングルを設け、その定規アングルの起立片に載置プレートを取付けると共に、上記梁の近傍に上下に配置される壁パネルのうちの上側の壁パネルを上記載置プレート上に載置するようにした壁パネルの取付構造において、上記載置プレートに、その下側に配置される壁パネルの上部を、該パネル内に埋設したインサート金具と連結ボルトとを介して連結保持させたことを特徴とする壁パネルの取付構造。
【請求項2】
上記連結ボルトは、上記載置プレートに形成したボルト挿通孔に挿通され、その連結ボルトの先端部を上記インサート金具に形成した雌ねじ孔に螺合して連結してなる請求項1に記載の壁パネルの取付構造。
【請求項3】
上記ボルト挿通孔は、上記定規アングルの長手方向と平行な方向に長い長孔状に形成してなる請求項2に記載の壁パネルの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−30266(P2009−30266A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−193125(P2007−193125)
【出願日】平成19年7月25日(2007.7.25)
【出願人】(399117730)住友金属鉱山シポレックス株式会社 (195)
【Fターム(参考)】