説明

外燃機関の燃焼方法

【課題】汎用の外燃機関の燃料にバイオマスを使用する場合であっても、その外燃機関のヒーターチューブの表面にバイオマスの燃焼灰が付着することを防止、もしくはその付着量を低減させることができる外燃機関の燃焼方法を提供することを課題とする。
【解決手段】バイオマスを燃料とした外燃機関の燃焼方法であって、前記バイオマスを燃焼させる1次燃焼工程と、前記1次燃焼工程後の燃焼ガスを集塵処理する集塵工程と、前記集塵工程後の燃焼ガスをさらに燃焼させる2次燃焼工程とを備え、前記バイオマスは、前記1次燃焼工程後の燃焼ガスの温度が500℃〜1000℃となるよう燃焼される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外燃機関の燃焼方法に関し、詳しくは、バイオマスを燃料とする外燃機関の燃焼方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、外燃機関(例えば、スターリングエンジン)の燃料として、バイオマスを使用する技術が既に知られている。このバイオマスとは、例えば、木材、籾殻、稲わら等を1mm以下となるように粉砕したものである。もしくは、3mm以下となるように粉砕したもので、そのうち1mm以下となるように粉砕したものが50%以上存在するものである。バイオマスの発生源は山間地域が多く、また、その輸送には多くの費用が必要とるため、バイオマスを燃料とする外燃機関は、山間地域の小規模な製材所や温泉施設の発電設備として最適であった。
【0003】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開2001−240877号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したバイオマスには灰分(例えば、ミネラル、不燃物、重金属)が含まれているため、バイオマスを燃焼させた燃焼ガスによって外燃機関のシリンダ内部と連通したヒーターチューブ内の熱伝達媒体(例えば、ヘリウム、水素、空気等)を加熱する際、ヒーターチューブの表面にバイオマスの燃焼灰が付着することがあった。これにより、加熱する際の熱交換効率が低下することがあった。そのため、付着した燃焼灰を定期的に除去しなければならないため、外燃機関を長期間継続運転させることは困難であった。もちろん、付着した燃焼灰によって熱交換効率が低下しないよう、ヒーターチューブの表面積を広くすることが考えられた。しかし、その場合、ヒーターチューブの改造によってコスト高になると共に、この改造によってヒーターチューブが大型化になり多くの占有スペースが必要となっていた。なお、この燃焼灰は、バイオマスに多く含まれるカリウム成分に起因することが知られている。
【0005】
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、汎用の外燃機関の燃料にバイオマスを使用する場合であっても、その外燃機関のヒーターチューブの表面にバイオマスの燃焼灰が付着することを防止、もしくはその付着量を低減させることができる外燃機関の燃焼方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、バイオマスを燃料とした外燃機関の燃焼方法であって、前記バイオマスを燃焼させる1次燃焼工程と、前記1次燃焼工程後の燃焼ガスを集塵処理する集塵工程と、前記集塵工程後の燃焼ガスをさらに燃焼させる2次燃焼工程とを備え、前記バイオマスは、前記1次燃焼工程後の燃焼ガスの温度が500℃〜1000℃となるよう燃焼される構成である。
この構成によれば、外燃機関の熱伝達媒体(例えば、ヘリウム、水素、空気等)と熱交換させる燃焼ガスは、一旦、集塵された後の燃焼ガスとなっている。これにより、汎用の外燃機関の燃料にバイオマスを使用する場合であっても、その外燃機関のヒーターチューブの表面にバイオマスの燃焼灰が付着することを防止、もしくはその付着量を低減させることができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の外燃機関の燃焼方法であって、前記2次燃焼工程後の燃焼ガスの温度は、前記1次燃焼工程後の燃焼ガスの温度より高くなるように設定された構成である。
この構成によれば、1次燃焼工程から送られる燃焼ガスに未燃分が含まれる場合であっても、その未燃分は2次燃焼工程によって完全燃焼されることになる。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1〜2のいずれか1項に記載の外燃機関の燃焼方法であって、前記バイオマスには、カリウムなどのアルカリ金属を含む化合物が含まれた構成である。
この構成によれば、燃料であるバイオマスにカリウム化合物が含まれている場合でも、集塵工程によってカリウム成分が除去されることになる。これにより、外燃機関の熱伝達媒体と熱交換させる燃焼ガスにカリウム成分が含まれることがないため、カリウム成分が起因する燃焼灰によるトラブルを防止することができる。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の外燃機関の燃焼方法であって、大気と前記2次燃焼工程後の燃焼ガスとを熱交換させた空気を前記1次燃焼工程および前記2次燃焼工程の燃焼用空気とする構成である。
この構成によれば、燃焼空気として加熱した空気を使用することができるため、各燃焼工程での燃焼効率を向上させることができる。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の外燃機関の燃焼方法であって、大気と前記2次燃焼工程後の燃焼ガスとを熱交換させた空気を前記集塵工程における燃焼ガスおよび前記1次燃焼工程後の燃焼ガスと熱交換させた後に前記2次燃焼工程の燃焼用空気とする構成である。
この構成によれば、請求項4の構成と比較した場合、2次燃焼空気としてさらに加熱した空気を使用できるため、2次燃焼工程での燃焼効率をさらに向上させることができる。したがって、外燃機関の発電効率を向上させることができる。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の外燃機関の燃焼方法であって、前記1次燃焼工程、前記集塵工程および前記2次燃焼工程は、閉塞された同一空間内で実施される構成である。
この構成によれば、遮蔽することで放散熱量が低減されるため、2次燃焼工程後のガス温度を上昇させることができる。したがって、外燃機関の発電効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
はじめに、図1〜3を参照して実施例1を説明する。図1は、本発明の外燃機関の燃焼方法を適用させたコージェネレーションシステムの一実施形態を表すシステム構成図である。図2は、バーナー24の空気比と燃焼温度との関係を示す図である。図3は、バイオマスに含まれるカリウムの温度に対する凝縮、気化特性を示す図である。
【0013】
まず、図1を参照してコージェネレーションシステムの構成を説明する。10は、バイオマスを貯蔵するホッパーである。12は、ホッパー10の下端からバイオマス<A>を抽出する回転フィーダである。14は、押込通風機である。16は、押込通風機14が取り込んだ大気<B>をバーナー24へ送り込む配管である。この配管16の途中部位は、回転フィーダ12の下流側が接続されている。この押込通風機14によって、バイオマス<A>をバーナー24へ圧送することができる。
【0014】
18は、重油タンクである。20は、重油タンク18とバーナー24とを接続する配管である。この配管20の途中部位には、重油タンク18内の重油<C>をバーナー24へ送り込む搬送ポンプ22が設けられている。26は、配管16によって送り込まれたバイオマス<A>および配管20によって送り込まれた重油<C>を燃焼させる燃焼炉である。28は、集塵装置(例えば、サイクロン)である。30は、燃焼炉26の下流側と集塵装置28の上流側とを接続するダクトである。このダクト30の途中部位には、内部温度を測定可能な温度計32が設けられている。
【0015】
34は、燃焼炉26で完全燃焼できなかった未燃分を燃焼させる再燃焼装置である。36は、集塵装置28の下流側と再燃焼装置34とを接続するダクトである。なお、燃焼炉26から排出される燃焼ガス<D>は、集塵装置28によってガス分と灰分とに分離され、ガス分は後述するダクト36へ送られ、灰分はダスト<E>として排出される。
【0016】
38は、汎用のスターリングエンジンである。40は、スターリングエンジン38のヒーターチューブである。このヒーターチューブ40の内部はスターリングエンジン38のシリンダ(図示しない)の内部と連通状態であり、これら内部には熱伝達媒体(例えば、ヘリウム、水素、空気等)が充填されている。42は、再燃焼装置34の下流側に設けられた高温ダクトである。そして、再燃焼装置34から排出される高温ガス<G>によってヒーターチューブ40内の熱伝達媒体は加熱される。
【0017】
44は、空気予熱機である。46は、高温ダクト42の下流側と空気予熱機44の上流側とを接続するダクトである。このダクト46によって、再燃焼装置34から排出された高温ガス<H>は空気予熱機44へ送られる。48は、排熱ボイラである。50は、空気予熱機44の下流側と排熱ボイラ48の上流側とを接続するダクトである。このダクト50によって、空気予熱機44から排出された中温ガス<I>は排熱ボイラ48へ送られる。52は、煙突である。54は、排熱ボイラ48の下流側と煙突52の入口側とを接続するダクトである。このダクト54によって、排熱ボイラ48から排出された低温ガス<J>は煙突52へ送られる。56は、押込通風機である。58は、押込通風機56が取り込んだ大気<K>を空気予熱機44へ送り込む配管である。
【0018】
60は、配管であり、その途中部位は、バーナー24と接続する配管60a、燃焼炉26と接続する配管60b、再燃焼装置34と接続する配管60cとに3分岐されている。また、これら各分岐配管60a、60b、60cの途中部位には、それぞれダンパ62a、62b、62cが設けられている。この押込通風機56によって、燃焼に必要な空気をバーナー24、燃焼炉26、再燃焼装置34へ供給することができる。
【0019】
なお、上記した回転フィーダ12、押込通風機14、搬送ポンプ22、バーナー24、押込通風機56および各ダンパ62a、62b、62cは、予め設定のプログラムによって所望するタイミングで運転または停止するよう制御装置(図示しない)によって制御されている。また、制御装置によって回転フィーダ12、押込通風機14の回転数制御も可能であり、この回転数制御によってバイオマス<A>、大気<B>を所望する比率および所望する量だけバーナー24へ圧送することができる。
【0020】
また、同様に、制御装置によって押込通風機56、各ダンパ62a、62b、62cの回転数制御、開度制御も可能であり、これら回転数制御、開度制御によって大気<K>、を所望する量だけ、すなわち燃焼に必要となる空気の量だけ、バーナー24、燃焼炉26、再燃焼装置34へ供給することができる。なお、温度計32で測定された温度値は制御装置に送られている。
【0021】
続いて、上記構成からなるコージェネレーションシステムの動作について説明する。
まず、押込通風機56を運転させて、燃焼空気である大気<K>をバーナー24、燃焼炉26、再燃焼装置34へ供給する。その後、重油タンク18から重油<C>をバーナー24へ送り込み、バーナー24と燃焼炉26によって重油を燃焼させる。このとき、温度計32の測定温度が、500℃を越えるまで重油を燃焼させる。
【0022】
やがて500℃を越えると、回転フィーダ12と押込通風機14とを運転させてバイオマス<A>をバーナー24へ送り込み、バーナー24と燃焼炉26によってバイオマスを燃焼させる。このことが特許請求の範囲に記載の「バイオマスを燃焼させる1次燃焼工程」に相当する。このとき、温度計32の測定温度が、500℃〜1000℃の範囲内となるようにバイオマス<A>の圧送量を増やすと共に、重油<C>の送り込み量を減らしていき、バイオマス<B>のみを燃焼させる。
【0023】
なお、バーナー24の空気比と燃焼温度とには、一般的に、図2に示す関係が成立している。そのため、バイオマス<B>のみを燃焼させたときに温度計32の測定温度が低い場合(500℃を下回る場合)、バーナー24の燃焼温度を高くすればよい。すなわち、バーナー24の空気比を増加させるよう押込通風機56からの大気<K>の供給量を多くすればよい。逆に、バイオマス<B>のみを燃焼させたときに温度計32の測定温度が高い場合(1000℃を上回る場合)、バーナー24の燃焼温度を低くすればよい。すなわち、バーナー24の空気比を減少させるよう押込通風機56からの大気<K>の供給量を少なくすればよい。このように、燃焼空気の量を制御することで、温度計32の測定温度が500℃〜1000℃の範囲内となるようバーナー24での燃焼は制御されている。
【0024】
燃焼炉26によって燃焼された燃焼ガス<D>は、ダクト30を介して集塵装置28へ送られる。このことが特許請求の範囲に記載の「1次燃焼工程後の燃焼ガスを集塵処理する集塵工程」に相当する。このとき、集塵装置28へ送られる燃焼ガス<D>は、上記した制御によって1000℃以下である。そのため、図3からも明らかなように、この燃焼ガス<D>に含まれるカリウム成分は、凝縮が完了もしくは略完了した状態となっている。これにより、このカリウム成分は、集塵装置28によって、灰分に分離されることになる。したがって、ダクト36へ送られる燃焼ガス<F>には、カリウム成分は含まれることがない。
【0025】
そして、燃焼ガス<F>は、再燃焼装置34へ送られて再燃焼される。このことが特許請求の範囲に記載の「集塵工程後の燃焼ガスをさらに燃焼させる2次燃焼工程」に相当する。このとき、再燃焼装置34では、上記したバーナー24のように温度制御はされることがないため、再燃焼装置34から排出される燃焼ガス<G>の温度は、温度計32で測定される温度より高くなる。すなわち、再燃焼装置34から排出される燃焼ガス<G>の温度は1000℃以上となっている。そのため、ダクト36から送られる燃焼ガス<F>に未燃分が含まれる場合であっても、その未燃分は再燃焼装置34によって完全燃焼されることになる。このように再燃焼装置34は温度制御されていないが、スターリングエンジン38が所望する出力となるよう、スターリングエンジン38から出力制御されていることは言うまでもない。
【0026】
そして、再燃焼装置34から排出される高温ガス<G>によってスターリングエンジン38内の熱伝達媒体は暖められるため、スターリングエンジン38は発電することができる。高温ダクト42から排出される高温ガス<H>は、空気予熱機44によって押込通風機56からの大気<K>と熱交換される。これにより、大気<K>は暖められ加熱空気<L>となってバーナー24、燃焼炉26、再燃焼装置34へ供給される。このように、燃焼空気として加熱した空気を使用することができるため、バーナー24、燃焼炉26、再燃焼装置34での燃焼効率を向上させることができる。
【0027】
空気予熱機44によって大気<K>と熱交換された高温ガス<H>は中温ガス<I>となって排熱ボイラ48へ送られる。排熱ボイラ48へ送られた中温ガス<I>は、熱回収された後に低温ガス<J>となって煙突52から排出される。この排熱ボイラ48による熱回収とは、例えば、中温ガス<I>と水(図示しない)とを熱交換させて、水を温水にするものである。
【0028】
上述した構成によれば、スターリングエンジン38のヒーターチューブ40内の熱伝達媒体と熱交換させる燃焼ガスは、一旦、集塵された後の燃焼ガスとなっている。これにより、汎用のスターリングエンジン38の燃料にバイオマスを使用する場合であっても、そのスターリングエンジン38のヒーターチューブ40の表面にバイオマスの燃焼灰が付着することを防止、もしくはその付着量を低減させることができる。
【0029】
また、燃料であるバイオマスにカリウムなどのアルカリ金属を含む化合物が含まれている場合でも、集塵装置28によってカリウム成分が除去されることになる。これにより、スターリングエンジン38のヒーターチューブ40内の熱伝達媒体と熱交換させる燃焼ガスにカリウム成分が含まれることがないため、カリウム成分が起因する燃焼灰によるトラブルを防止することができる。
【0030】
(実施例2)
つづいて、図4を参照して実施例2を説明する。図4は、実施例2におけるシステム構成図である。この実施例2は、既に説明した実施例1と比較すると、空気予熱機44から再燃焼装置34へ供給される加熱空気<L>を、さらに加熱させてから再燃焼装置34へ供給する実施形態である。そのため、以下の説明にあたっては、実施例1と同一もしくは均等な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで重複する説明は省略する。このことは、後述する実施例3においても同様である。
【0031】
図4に示すように、集塵装置28は熱交換器64で覆われている。また、ダクト30の途中部位には、空気予熱機66が設けられている。そして、配管60から分岐された配管60cは、熱交換機64の上流側と接続されている。68は、熱交換器64の下流側と空気予熱機66の上流側とを接続する配管である。70は、空気予熱機66の下流側と空気再燃焼装置34とを接続する配管である。この配管70の途中部位には、ダンパ62cが設けられている。
【0032】
上記した構成によれば、熱交換機64によってダクト30から送られる燃焼ガス<D2>と空気予熱機44から排出された加熱空気<L>が熱交換されることになる。これにより、集塵装置28内の燃焼ガス温度が低下するため、耐熱度合いを低減させた素材を集塵装置28に使用することができる。このとき、加熱空気<L>は、この熱交換によってさらに加熱された加熱空気<M>となり配管68を介して空気予熱機66へ送られる。
【0033】
そして、空気予熱機66によって配管68から送られる加熱空気<M>とダクト30から送られる燃焼ガス<D1>が熱交換されることになる。これにより、加熱空気<M>は、この熱交換によってさらに加熱された加熱空気<N>となり配管70を介して再燃焼装置34へ送られる。そのため、再燃焼装置34へ供給される加熱空気<N>は、実施例1の加熱空気<L>と比較した場合、温度が高い状態である。したがって、再燃焼装置34の出口側である高温ダクト42内の高温ガス<H>の温度が上昇してスターリングエンジン38の発電効率を向上させることができる。
【0034】
(実施例3)
次に、実施例3を説明する。この実施例3は、既に説明した実施例1と比較すると、燃焼炉26、集塵装置28、再燃焼装置34を閉塞された同一空間内に設けた構成である。すなわち、燃焼炉26、集塵装置28、再燃焼装置34の外方を遮蔽壁で覆った構成である。これにより、遮蔽壁からの放散熱量が低減されるため、高温ダクト42内の高温ガス<H>の温度が上昇する。したがって、スターリングエンジン38の発電効率を向上させることができる。
【0035】
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、バイオマスの補助燃料の例として重油を説明した。しかし、しかし、これに限定されるものでなく、補助燃料はガスであっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、本発明の外燃機関の燃焼方法を適用させたコージェネレーションシステムの一実施形態を表すシステム構成図である(実施例1)。
【図2】図2は、バーナー24の空気比と燃焼温度との関係を示す図である。
【図3】図3は、バイオマスに含まれるカリウムの温度に対する凝縮、気化特性を示す図である。
【図4】図4は、実施例2におけるシステム構成図である。
【符号の説明】
【0037】
24 バーナー
26 燃焼炉
28 集塵装置
34 再燃焼装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイオマスを燃料とした外燃機関の燃焼方法であって、
前記バイオマスを燃焼させる1次燃焼工程と、
前記1次燃焼工程後の燃焼ガスを集塵処理する集塵工程と、
前記集塵工程後の燃焼ガスをさらに燃焼させる2次燃焼工程とを備え、
前記バイオマスは、前記1次燃焼工程後の燃焼ガスの温度が500℃〜1000℃となるよう燃焼される外燃機関の燃焼方法。
【請求項2】
請求項1に記載の外燃機関の燃焼方法であって、
前記2次燃焼工程後の燃焼ガスの温度は、前記1次燃焼工程後の燃焼ガスの温度より高くなるように設定されている外燃機関の燃焼方法。
【請求項3】
請求項1〜2のいずれか1項に記載の外燃機関の燃焼方法であって、
前記バイオマスには、カリウムなどのアルカリ金属を含む化合物が含まれている外燃機関の燃焼方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の外燃機関の燃焼方法であって、
大気と前記2次燃焼工程後の燃焼ガスとを熱交換させた空気を前記1次燃焼工程および前記2次燃焼工程の燃焼用空気とする外燃機関の燃焼方法。
【請求項5】
請求項4に記載の外燃機関の燃焼方法であって、
大気と前記2次燃焼工程後の燃焼ガスとを熱交換させた空気を前記集塵工程における燃焼ガスおよび前記1次燃焼工程後の燃焼ガスと熱交換させた後に前記2次燃焼工程の燃焼用空気とする外燃機関の燃焼方法。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の外燃機関の燃焼方法であって、
前記1次燃焼工程、前記集塵工程および前記2次燃焼工程は、閉塞された同一空間内で実施される外燃機関の燃焼方法。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−215765(P2008−215765A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−56745(P2007−56745)
【出願日】平成19年3月7日(2007.3.7)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)国等の委託研究の成果に係る特許出願(平成16年度独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構バイオマスエネルギー高効率転換技術開発/バイオマスエネルギー転換要素技術開発/バイオマス直噴燃焼式高効率小型発電システムの研究開発、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受ける特許出願)
【出願人】(000212739)株式会社シーテック (21)
【出願人】(000213297)中部電力株式会社 (811)
【Fターム(参考)】