説明

多値情報記録再生方法及び装置

【課題】 多値データを誤検出しても、2値データのビット誤り量を可能な限り低減可能な多値情報記録再生方法及び装置を提供する。
【解決手段】 2値データを変換した1つの情報ピットがnビット(n≧2である整数)で表される多値データが、2のn乗個あるレベルのk番目と(k−1)番目にあたるレベル値Mk、Mk−1(但し、2≦k≦2のn乗)にそれぞれ対応するnビットの2値データを比較した場合、1ビットだけ異なるような規則によって多値化する。また、光ディスク上の多値データを再生する場合には、再生信号に波形等化を施した後に多値データを検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光ディスク等の情報記録媒体に多値レベルの情報を表すマークを記録或いは再生する多値情報記録再生方法及び装置、特に、データの誤り率を低減できる多値データ処理技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、光ディスクにおいては渦巻状又は同心円状のトラック上に2値のデジタルデータが、エンボス加工等による凹凸のピット(ROMディスク)や無機・有機記録膜への穴形成(追記型ディスク)・結晶状態の違い(相変化ディスク)・磁化方向の違い(光磁気ディスク)等によって記録されている。これらの記録データを再生する際には、トラック上にレーザビームを照射して、その反射光の強度差や磁気カー効果による偏光方向の差等を検出し、再生RF信号を得ている。そして、得られた再生RF信号から2値のデータを検出している。
【0003】
近年、これら光ディスクの記録容量の高密度化を図る研究開発が進められており、情報の記録再生に関わる光スポットを微小化する技術として、光源の波長は赤色(650nm)から、青紫色(405nm)になりつつある。また、対物レンズの開口数も0.6や0.65から0.85へと高められようとしている。更に、一方では、同じ光スポットの大きさを用いて、より効率のよい多値記録再生の技術も提案されている。
【0004】
例えば、多値記録再生技術の方式として、本願出願人は、特開平5−128530号公報において、光学的情報記録媒体の情報トラック上に、情報ピットのトラック方向の幅と、その情報ピットの再生用光スポットに対するトラック方向のシフト量との組み合わせによって多値情報を記録する記録方法と、その多値記録した情報ピットを再生する際に、予め学習しておいた検出信号と光スポットから得られた検出信号との相関より多値情報を再生する再生方法とを提案している(特許文献1)。
【0005】
また、光ディスク分野の研究における国際学会であるISOM2003(Write−once Disks for Multi-level Optical Recording:予稿集Fr−Po−04)において、青紫色の光源(405nm)とNA0.65の光学系を用い、トラックピッチが0.46μmの光ディスクに対して、仮想的に設けた一つの情報ピットを記録する領域(以下、セルと記述する)のトラック方向の幅を0.26μmとし、8レベルの多値記録再生を行った発表がなされている(非特許文献1)。
【0006】
8レベルの情報ピットは、情報記録媒体に記録する時に、2値データから8レベルに変換された後に各セルに記録される。8値記録の場合、1つのセルが3ビットの2値データに対応していることになる。例えば、3ビットの情報に対して、図2に示すように、(0,0,0)は0レベル、(0,0,1)は1レベル、(0,1,0)は2レベル、(0,1,1)は3レベル、(1,0,0)は4レベル、(1,0,1)は5レベル、(1,1,0)は6レベル、(1,1,1)は7レベルに対応させている。
【0007】
また、8レベルの情報ピットの選択は、例えば、図2に示すようにセルのトラック方向の幅を16等分し(16チャンネルビット)、レベル0を何も情報ピットを記録しない、レベル1を2チャンネルビットの幅、レベル2を4チャンネルビットの幅、レベル3を6チャンネルビットの幅、レベル4を8チャンネルビットの幅、レベル5を10チャンネルビットの幅、レベル6を12チャンネルビットの幅、レベル7を14チャンネルビットの幅とする。
【0008】
このように選択した情報ピットをランダムに記録し、その反射光量を光検出器で受光し、得られた多値情報ピットからの再生信号を、光スポットの中心が、セルのトラック方向の幅の中央に来た時のタイミングでサンプリングすると、各レベルに対する再生信号の振幅として図3に示すような分布が得られる。
【0009】
ここで、情報ピットが何も書かれていないレベル0が続く時の再生信号の振幅の大きさを『1』、レベル7の情報ピットが連続して記録されている時の再生信号の振幅の大きさを『0』として規格化している。
【0010】
各レベルに対応する再生信号の値が幅を持つのは、注目している情報ピットの前後に書かれている情報ピットからの影響(符号間干渉)を受けるからである。図3に示すように隣のレベルと再生信号の振幅分布が重なっていると、固定した閾値では分離検出できないことが分かる。
【0011】
ISOM2003の発表の例には、これを解決するために、注目している情報ピットの値と、その前後の情報ピットの値とが予め分かっているピット列からの再生信号を読み取り記憶しておき(学習)、実際の情報ピットからの再生信号と記録しておいた値とを比べて(相関をみる)、分離検出する方式が述べられている。
【特許文献1】特開平5−128530号公報
【非特許文献1】ISOM2003(Write−once Disks for Multi-level Optical Recording:予稿集Fr−Po−04)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
光ディスクにおいては、各種光ディスク間の反射率の違いや、1つの光ディスク内における内周側と外周側での再生周波数特性の違い等、再生信号には種々の要因でレベル変動や振幅変動が発生するため、上記のような分離検出方式を用いても、再生信号を誤った値で検出してしまうことが発生する。特に、データが8値、16値等になると、閾値が複数になり、多値レベルデータの誤検出の可能性が高くなっていく。
【0013】
上述したように8レベルの情報ピットは、情報記録媒体に記録する時に、2値データから8レベルに変換された後に各セルに記録されているので、検出された多値レベルデータは再び2値データの3ビットの組み合わせに変換して復号される。ここで注目すべきことは、誤検出したレベルによって2値データのビット誤り量に違いが見られる点である。例えば、図2に示すように0レベルと1レベルで誤検出した場合、(0,0,0)と(0,0,1)で1ビットの誤りであるが、3レベルと4レベルで誤検出した場合には、(0,1,1)と(1,0,0)で3ビットの誤りを生じてしまう。
【0014】
しかしながら、多値記録の場合、再生時のエラーはおおむね±1レベル以内である事がシミュレーション結果から分かっている。例えば、8値記録では、レベル5の値が4又は6として誤る場合がほとんどで、3や7に誤るのはまれである。
【0015】
本発明の目的は、多値データを誤検出しても2値データのビット誤り量を可能な限り低減することができ、結果として記録データの高密度化を図ることができる多値情報記録再生方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、上記目的を達成するため、光スポットを用いて情報の記録又は再生を行う光学的情報記録媒体のトラック上に、仮想的に一定間隔のセルを設けて、トラック方向の情報ピットの幅又は情報ピットの面積を変えることにより多値情報を記録或いは再生する多値情報記録再生方法において、1つの情報ピットがnビット(n≧2である整数)の2値データの組み合わせで変換する場合に、2のn乗個ある多値レベルのkレベルと(k−1)レベル(但し、2≦k≦2のn乗)にそれぞれ対応するnビットの2値データの組み合わせがすべて1ビットだけ異なる規則によって多値化することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、光スポットを用いて情報の記録又は再生を行う光学的情報記録媒体のトラック上に、仮想的に一定間隔のセルを設けて、トラック方向の情報ピットの幅又は情報ピットの面積を変えることにより多値情報を記録或いは再生する多値情報記録再生装置において、1つの情報ピットがnビット(n≧2である整数)の2値データの組み合わせで変換する場合に、2のn乗個ある多値レベルのkレベルと(k−1)レベル(但し、2≦k≦2のn乗)にそれぞれ対応するnビットの2値データの組み合わせがすべて1ビットだけ異なる規則によって多値化する手段を有することを特徴とする。
【0018】
本発明においては、多値データの誤検出が±1レベルの場合、2値データのビット誤り量はすべて1ビットであるので、結果として、2値データのビット誤り量を低減することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、大幅に装置構成等を変更することなく、多値化の方法を変更するだけで、多値データの誤検出によって生じるビット誤り量を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に、発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明による多値データ処理装置を含む光ディスク装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。図1に示すように、この光ディスク装置は、螺旋状又は同心円状のトラックに沿ってマークを記録する情報記録媒体である光ディスク1(情報記録媒体)を回転させるスピンドルモータ2と、レーザ光スポットを照射して光ディスク1にマークを記録し、記録されたマークをレーザ光スポットで走査して電気信号を出力する光ヘッド3を有する。
【0021】
また、光ヘッド3から出力された電気信号を演算増幅し、光ディスク1上のマークに対応する再生信号や、レーザ光スポットが光ディスクの記録面に焦点が合っているかを示すフォーカスエラー信号や、レーザ光スポットがトラックに沿って走査しているかを示すトラッキングエラー信号や、トラックの蛇行に対応する信号等を出力する演算増幅回路4と、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号やトラックの蛇行に対応した信号によりレーザ光スポットを光ディスク1の記録面に焦点を合わせて正しくトラックを走査させて光ディスク1を線速度一定又は角速度一定に回転させるサーボ回路5とを有している。
【0022】
更に、この光ディスク装置は、入力した2値データ6を多値データに変換する多値化回路7と、入力した多値データに対応した大きさのマークとスペース(多値データ=0:何も記録しない)を示す信号を出力する変調回路8と、変調回路8から出力された信号に従ってレーザ光で光ディスク1にマークを記録するための信号を出力するレーザ駆動回路9と、演算増幅回路4からの再生信号をデジタル信号に変換するAD変換回路10と、多値データに同期したクロック信号を出力するPLL(Phase Locked Loop)回路11と、波形等化を行う波形等化回路12と、多値データを検出する多値検出回路13と、多値データを2値データに変換する多値−2値変換回路14とを有している。
【0023】
なお、図1には図示していないが、光ヘッド3を光ディスク1の半径方向に移動させ、光ディスク1上のデータをサーチする機構も備わっている。更に、コンピュータ用の情報記憶装置として使用するためのインターフェース回路や、光ディスク装置全体の動作制御を行うマイクロプロセッサ等は省略している。
【0024】
次に、本実施形態の光ディスク装置の動作について説明する。まず、2値データを多値化して光ディスク1に記録する場合の動作を説明する。
【0025】
最初に、入力された2値データ6は多値化回路7で多値データに変換される。更に、多値データの各値に対応したマークを光ディスク1に記録するために、変調回路8でレーザを駆動する信号が生成され、光ヘッド3によりマークが光ディスク1に記録される。多値データを記録する場合には、図2で説明したように光ディスク1のトラック上に仮想的に一定間隔の1つの情報ピットを記録するためのセルを設けて、トラック方向の情報ピットの幅(又は面積)を変えることによって多値データを記録するものである。
【0026】
次に、光ディスク1から多値信号を読み出して、多値判定を行い、2値データとして出力する場合の動作を説明する。
【0027】
光ヘッド3により一定強度のレーザ光が光ディスク1に照射され、その反射光が光電変換されて電気信号が得られる。得られた信号は演算増幅回路4に入力され、サーボ回路5により光ディスク1が安定して回転され、光ヘッド3のトラッキングやフォーカス制御が行われ、多値信号が再生され、PLL回路11により多値データに同期したクロックが生成され、AD変換回路23により再生信号のデジタルデータが得られる。
【0028】
その後、再生信号に対して波形等化回路12により波形等化が行われ、注目している情報ピットの前後に書かれている情報ピットからの符号間干渉が抑圧される。ここで、符号間干渉が抑圧される効果を示す一例として図5を参照して説明する。
【0029】
図5は青紫色の光源(405nm)とNA0.85の光学系を用い、トラックピッチが0.32μmの光ディスク1に対して、仮想的に設けた一つの情報ピットを記録するセルのトラック方向の幅を0.24μmとし、8レベルの多値データを再生した場合において、波形等化を行う前後での再生信号レベルのヒストグラムを示すシミュレーション結果である。図5(a)は波形等化前の再生信号、図5(b)は波形等化後の再生信号を示す。図5から分かるように、再生信号に波形等化を行うことで、0〜7レベルに分離され、多値データとして検出することが容易となる。
【0030】
上記波形等化が行われた後、多値データ検出回路13により判定結果の多値データが出力され、多値−2値変換回路13で2値データに変換された後、出力される。
【0031】
また、上記光ディスク装置において、入力した2値データに対し誤り訂正を行うためのデータを付加する誤り訂正用データ付加回路、所定量のデータの区切りを示すための同期信号を付加する同期信号付加回路等には言及していないが、本発明の本質は何ら変わるところはない。
【0032】
本発明は、図1における入力した2値データ6を多値データに変換する多値化回路7に特徴を持つものである。従って、以下に多値化回路7における多値化の方法について図2、図4を参照して説明する。
【0033】
図2、図4では、多値記録の一例として8値記録の場合を考えて、1つのセルに記録する8レベルの情報ピットが3ビットの2値データに対応しているものとして説明する。
【0034】
まず、従来の多値化の方法について図2を参照して説明する。図2に示すように、8値の0〜7レベルは、(0,0,0)は0レベル、(0,0,1)は1レベル、(0,1,0)は2レベル、(0,1,1)は3レベル、(1,0,0)は4レベル、(1,0,1)は5レベル、(1,1,0)は6レベル、(1,1,1)は7レベルに対応するものであった。
【0035】
しかしながら、多値記録の場合には、再生時のエラーはおおむね±1レベル以内である事がシミュレーション結果から分かっている。例えば、8値記録では、レベル5の値が4又は6として誤る場合がほとんどで、3や7に誤るのはまれである。そこで、多値レベル差が±1の場合における2値データのビットの組み合わせとビット量の違いを比較すると以下のようになる。
【0036】
0レベルと1レベルは、(0,0,0)と(0,0,1)で1ビットの違い、
1レベルと2レベルは、(0,0,1)と(0,1,0)で2ビットの違い、
2レベルと3レベルは、(0,1,0)と(0,1,1)で1ビットの違い、
3レベルと4レベルは、(0,1,1)と(1,0,0)で3ビットの違い、
4レベルと5レベルは、(1,0,0)と(1,0,1)で1ビットの違い、
5レベルと6レベルは、(1,0,1)と(1,1,0)で2ビットの違い、
6レベルと7レベルは、(1,1,0)と(1,1,1)で1ビットの違いとなる。
【0037】
従って、エラーとなる多値レベルによっては、2値データが最大で3ビット誤ってしまうことになる。
【0038】
これに対して、本発明の多値化方法は、2値データを変換した1つの情報ピットがnビット(n≧2である整数)で表される多値データが、2のn乗個あるレベルのk番目と(k−1)番目にあたるレベル値M、Mk−1(但し、2≦k≦2のn乗)にそれぞれ対応するnビットの2値データを比較した場合、1ビットだけ異なるような規則を持つことを特徴とするものである。
【0039】
この規則に従う変換テーブルの一例として、同様に8値記録の場合を考え、図4の実施例(1)を参照して説明する。実施例(1)に示すように、8値の0〜7レベルとして、(0,0,0)は0レベル、(0,0,1)は1レベル、(0,1,1)は2レベル、(0,1,0)は3レベル、(1,1,0)は4レベル、(1,1,1)は5レベル、(1,0,1)は6レベル、(1,0,0)は7レベルに対応させている。この場合、多値レベル差が±1の場合における2値データのビットの組み合わせとビット量の違いを比較すると以下のようになる。
【0040】
0レベルと1レベルは、(0,0,0)と(0,0,1)で1ビットの違い、
1レベルと2レベルは、(0,0,1)と(0,1,1)で1ビットの違い、
2レベルと3レベルは、(0,1,1)と(0,1,0)で1ビットの違い、
3レベルと4レベルは、(0,1,0)と(1,1,0)で1ビットの違い、
4レベルと5レベルは、(1,1,0)と(1,1,1)で1ビットの違い、
5レベルと6レベルは、(1,1,1)と(1,0,1)で1ビットの違い、
6レベルと7レベルは、(1,0,1)と(1,0,0)で1ビットの違いとなる。
【0041】
従って、多値データのエラーが±1レベルの場合、2値データのビット誤り量はすべて1ビットであるので、結果として、2値データのビット誤り量を低減でき、本発明の目的を達成することができる。
【0042】
また、上記規則を満たす図4の実施例(2)の変換テーブルを用いても、同様に本発明の目的を達成することができる。
【0043】
また、上記規則を満たすものであれば、どのような変換テーブルを使用しても、本発明の目的を達成することができる。以上が、多値化回路7における2値データを多値データに変換する方法である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る多値情報記録再生装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】多値情報ピットのレベルの違いによるトラック方向の幅とそれに対応する3ビットの組み合わせを説明する図である。
【図3】セル中心値の振幅分布を説明する図である。
【図4】図1の多値化回路7において8値記録の場合の2値データを多値データに変換する変換テーブルの例を示す図である。
【図5】図1の波形等化回路12において波形等化を行う前後での再生信号レベルのヒストグラムであるシミュレーション結果を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
1 光ディスク(情報記録媒体)
2 スピンドルモータ
3 光ヘッド
4 演算増幅回路
5 サーボ回路
6 2値データ
7 多値化回路
8 変調回路
9 レーザ駆動回路
10 AD変換回路
11 PLL回路
12 波形等化回路
13 多値データ検出回路
14 多値−2値変換回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光スポットを用いて情報の記録又は再生を行う光学的情報記録媒体のトラック上に、仮想的に一定間隔のセルを設けて、トラック方向の情報ピットの幅又は情報ピットの面積を変えることにより多値情報を記録或いは再生する多値情報記録再生方法において、1つの情報ピットがnビット(n≧2である整数)の2値データの組み合わせで変換する場合に、2のn乗個ある多値レベルのkレベルと(k−1)レベル(但し、2≦k≦2のn乗)にそれぞれ対応するnビットの2値データの組み合わせがすべて1ビットだけ異なる規則によって多値化することを特徴とする多値情報記録再生方法。
【請求項2】
前記情報記録媒体上に記録された多値データを再生する場合には、再生信号に波形等化を施した後に多値データを検出することを特徴とする請求項1に記載の多値情報記録再生方法。
【請求項3】
光スポットを用いて情報の記録又は再生を行う光学的情報記録媒体のトラック上に、仮想的に一定間隔のセルを設けて、トラック方向の情報ピットの幅又は情報ピットの面積を変えることにより多値情報を記録或いは再生する多値情報記録再生装置において、1つの情報ピットがnビット(n≧2である整数)の2値データの組み合わせで変換する場合に、2のn乗個ある多値レベルのkレベルと(k−1)レベル(但し、2≦k≦2のn乗)にそれぞれ対応するnビットの2値データの組み合わせがすべて1ビットだけ異なる規則によって多値化する手段を有することを特徴とする多値情報記録再生装置。
【請求項4】
前記情報記録媒体上に記録された多値データを再生する場合には、再生信号に波形等化を施した後に多値データを検出することを特徴とする請求項3に記載の多値情報記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−185542(P2006−185542A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−380178(P2004−380178)
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】